JP2002351987A - 遠隔医療方法、この方法を実現するためのプログラム及び遠隔医療システム - Google Patents

遠隔医療方法、この方法を実現するためのプログラム及び遠隔医療システム

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JP2002351987A
JP2002351987A JP2001154616A JP2001154616A JP2002351987A JP 2002351987 A JP2002351987 A JP 2002351987A JP 2001154616 A JP2001154616 A JP 2001154616A JP 2001154616 A JP2001154616 A JP 2001154616A JP 2002351987 A JP2002351987 A JP 2002351987A
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Mariko Miyamoto
麻里子 宮本
Takayuki Nagaoka
孝行 長岡
Yoshikazu Iketa
嘉一 井桁
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
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Hitachi Medical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遠隔医療システムを用いて診察した医師が処
方せんを発行した場合に、その処方せんに従った薬を迅
速にかつ安全に患者に届けることができるようにする。 【解決手段】 医療施設1と患者自宅2の間は通信回線
34を介して接続され、遠隔医療が行なわれる。医療施
設1の医師は診断の結果、投薬の必要があると判断した
場合は、患者に対して薬の処方せんを作成する。作成さ
れた処方せんは、患者自宅2と医療施設1とを接続する
専用の通信回線34又はインターネットなどの汎用の別
の通信回線11を介して、処方せんの内容に従った薬を
処方することができる薬局であって、被検者の住所に近
くて迅速に薬を配達することができる薬局7に送信され
る。処方せんを受信した薬局7は、その処方せんの内容
に応じて薬を処方し、輸送システム9を用いて患者自宅
2まで薬を届ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医者などのいる医
療施設に対して遠隔地となる自宅などにいる患者に対し
て適切な医療を行うことができるように支援する遠隔医
療方法、この方法を実現するためのプログラム及び遠隔
医療システムに係り、特に医療施設から発行された処方
せんの内容に応じた薬を迅速に患者に渡すことができる
ようにした遠隔医療方法、この方法を実現するためのプ
ログラム及び遠隔医療システムに関する。
【0002】
【従来の技術】通常、体調を悪くした患者は、最寄りの
病院やかかりつけの病院へ行き、そこで医師の診察や治
療を受け、処方せんを受け取り、それに基づいて薬局で
薬を受け取り、帰宅している。ところが、体の不自由な
者や高齢者などにとっては病院に行くこと自体が大変な
ことである。また、離島などのような遠隔・交通不便の
地に居住する者にとっては診察を受ける医療施設が遠方
に存在することになるので、そこまで通院して診察を受
けるということ自体が非常に大変なことである。これに
対して在宅医療は、病院まで移動しなければならないと
いう患者の負担を軽減し、その結果病院での待ち時間を
無くし、さらに病院内で他の患者の感染症に接触する可
能性も無くしてくれるという大きな利点を有するもので
あり、患者側にとっては最も望ましい医療方法である。
そこで最近の医療現場では、情報通信技術の発達に伴っ
て遠隔医療システムも発達し、病院での診療から、在宅
医療へと移り変わってきている。
【0003】この遠隔医療システムは、患者の所在する
場所に設置されたカメラやマイクなどを用いて患者の状
態を撮影すると共に患者の声や心音などを取り込み、診
察を行なう医療施設にも同様に設置されたカメラやマイ
クなどを用いて医師の顔を撮影すると共に医師の声など
を取り込み、これらのカメラによって撮影された映像を
それぞれの場所に設置されたモニタに映し出すと共にマ
イクによって取り込まれた声や心音などをそれぞれの場
所に設置されたスピーカを介して発音できるように構成
されたマルチメディアシステムを双方に設け、双方のマ
ルチメディアシステム間で映像データ及び音声データな
どの各種データを高速で送受信することのできる高速デ
ータ通信システムで接続することによって構成されたも
のである。このような遠隔医療システムを用いることに
よって、医療施設にいる医師は、離れた場所にいる患者
の状態をその場で診察することができる。例えば、体の
不自由な者や高齢者などの在宅療養中の患者の家に備え
られたマルチメディアシステムと、その患者の家から離
れた場所にある医療施設に備えられたマルチメディアシ
ステムとを高速データ通信システムで接続したり、ある
いは、離島にある診療所に設置されたマルチメディアシ
ステムと、本土にある大学病院に設置されたマルチメデ
ィアシステムとの間を高速データ通信システムで接続す
ることによって、前述のような遠隔医療を行なうことが
できる。これにより、患者は医療施設へ通院することな
く、自宅にいながら離れた場所にある医療施設にいる医
師の診察を受ける事が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】通常、医師は診察を行
い、投薬の必要があると判断した場合は、その患者に対
して薬の処方せんを作成する。作成された処方せんは、
病院内の薬局に発行されたり、患者自身に発行される。
病院内の薬局に発行された場合は病院内で処方せんに従
った薬が患者に渡される。患者に発行された場合は、患
者自身が最寄りの薬局に処方せんを持参し、そこで処方
して貰い薬を受け取ることになる。一方、上述の遠隔医
療システムの場合、医師がなんらかの投薬が必要である
と判断し、処方せんを作成した場合、その処方せんは通
信システムを介して患者に発行されることになる。患者
は受け取った処方せんを最寄りの薬局に持参し、そこで
処方して貰うことになる。ところが、遠隔医療システム
を利用する患者の大部分は上述のように通院すること自
体が困難なので、処方せんを受け取ったとしてもそれを
薬局に持参することは当然困難である。また、薬局によ
っては処方せんに従った薬を備えている薬局もあればそ
うでない場合もあるので、患者がそのような薬局を自ら
探し出し、その薬局に処方せんを持参しなければならず
非常に困難なことである。従って、遠隔医療システムで
は、医師が患者に対して処方せんを発行するようなこと
は行っていないのが現状である。例えば、自宅療養中の
患者に対して遠隔医療診断による診察を行なった結果、
その患者が風邪であり、風邪に対する投薬が必要である
と判断した場合であっても、診察した医師が患者に対し
て処方せんを作成し、その処方せんに対応した薬を離れ
た場所にいる患者の手元に届けるということはできなか
った。
【0005】本発明は、遠隔医療システムを用いて診察
した医師が処方せんを発行した場合に、その処方せんに
従った薬を迅速にかつ安全に患者に届けることのできる
遠隔医療方法、この方法を実現するためのプログラム及
び遠隔医療システムに関を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
された遠隔医療方法は、第1の場所に居る被検者の生体
情報を通信回線を介して、前記第1の場所とは異なる第
2の場所で受信するステップと、受信した前記生体情報
に基づいて前記被検者の診断を行なうステップと、前記
診断の結果に基づいて前記被検者に投薬すべき薬の処方
せんを作成するステップと、作成された前記処方せんを
前記通信回線又は別の通信回線を介して送信するステッ
プと、前記第2の場所とは異なり、前記第1の場所に近
い第3の場所で前記処方せんを受信するステップと、受
信した処方せんの内容に従った薬を処方するステップ
と、処方された前記薬を前記被検者に届けるステップと
を含むものである。
【0007】第1の場所は、被検者である患者や在宅看
護を受けている者などの自宅であったり、患者などが通
院している近く診療所などの施設であったりする。第2
の場所は、遠隔診断などを行なう医師が在勤しており、
通信回線を介して受信した被検者の生体情報に基づいて
遠隔医療診断を行なうことのできる基幹となる医療施設
などである。このような第1の場所と第2の場所とが通
信回線を介して接続され、遠隔医療が行なわれる。この
とき、医師は診断の結果、投薬の必要があると判断した
場合は、その被検者に対して薬の処方せんを作成する。
作成された処方せんは、被検者と医療施設とを接続する
専用の通信回線又はインターネットなどの汎用の別の通
信回線を介して、処方せんの内容に従った薬を処方する
ことができる薬局であって、被検者の住所に近くて迅速
に薬を配達することができる薬局に送信される。なお、
作成された処方せんを薬局に送信すると共に被検者本人
に同時に送信してもよい。処方せんを受信した薬局は、
その処方せんの内容に応じて薬を処方し、被検者の居る
第1の場所まで薬を届ける。これによって遠隔医療シス
テムを用いて診察した場合でも処方せんに従った薬を迅
速にかつ安全に患者の手元に届けることができるように
なる。
【0008】本発明の請求項2に記載された遠隔医療方
法は、請求項1において、前記処方せんを前記通信回線
又は別の通信回線を介して前記第1の場所で受信し、前
記届けられた薬が前記第1の場所で受信された処方せん
の内容と一致しているかどうかの照合を行なうステップ
を含むものである。医療施設で作成された処方せんは被
検者と医療施設とを接続する専用の通信回線又はインタ
ーネットなどの汎用の別の通信回線を介して、被検者の
居る第1の場所にも送信される。従って、第1の場所で
はこの処方せんを受信し、薬局から届けられた薬が受信
した処方せんの内容と一致しているかどうかの照合を行
い、処方から配達の段階で誤配達が起こらないようにし
ている。
【0009】本発明の請求項3に記載された遠隔医療方
法は、請求項1において、複数の被検者に関する情報を
蓄積した被検者情報データベース手段から前記被検者に
関する情報を読み出して前記処方せんを作成するステッ
プを含むものである。処方せんを作成する場合に、被検
者に関する情報を医師がキーボードなどから直接入力す
ると、誤入力したりする。そこで、被検者情報データベ
ースから情報を読み出して処方せんを作成することによ
って誤入力を少なくすることができる。
【0010】本発明の請求項4に記載された遠隔医療方
法は、請求項1において、複数の薬局に関する情報を蓄
積した薬局情報データベース手段から前記薬局に関する
情報を読み出し、読み出された前記薬局情報の中から前
記処方せんを受信することができ、受信した処方せんの
内容に従った薬を処方することができる薬局を選択する
ステップを含むものである。医師は、処方せんの内容に
従った薬を処方することができ、被検者の住所に近くて
迅速に薬を配達することができる薬局を選択して、その
薬局に処方せんを送信しなければならない。そこで、薬
局情報データベースの中から最適な薬局を選択すること
によって最適な薬局を簡単かつ確実に選択することがで
きる。
【0011】本発明の請求項5に記載された遠隔医療方
法は、請求項1において、前記薬の料金及び前記薬を前
記被検者に届けるのに要した料金を前記通信回線又は別
の通信回線を介して決済するステップを含むものであ
る。これは、金融機関などの料金決済システムを専用の
通信回線又はインターネットなどの汎用の別の通信回線
を介して接続し、薬の料金及び薬品宅配サービス料金の
支払い処理を被検者が行なわなくても薬の配達に応じて
自動的に支払いが行なわれるようにしたものである。こ
れによって、被検者がいちいち支払いのための手続をし
なくてもよくなる。
【0012】本発明の請求項6に記載されたプログラム
は、第1の場所に居る被検者の生体情報を通信回線を介
して、前記第1の場所とは異なる第2の場所で受信し、
受信した前記生体情報に基づいて前記被検者の診断を行
なうように構成された遠隔医療システムを、前記通信回
線又は別の通信回線を介して接続された複数のコンピュ
ータを動作させることよって実現するプログラムであっ
て、診断された結果に基づいて前記被検者に投薬すべき
薬の処方せんの作成を支援し、作成された前記処方せん
を前記通信回線又は別の通信回線を介して送信し、前記
第2の場所とは異なり、前記第1の場所に近い第3の場
所で前記処方せんを受信し、受信した処方せんの内容に
従った薬の処方を支援し、処方された薬を前記被検者に
届けるように指示するように動作させるものである。こ
れは請求項1に記載された遠隔医療方法を専用の通信回
線又は別の通信回線を介して接続された複数のコンピュ
ータによって実現するためのプログラムに関するもので
ある。なお、このプログラムを記憶した記憶媒体につい
ても請求項を構成することが可能である。この場合の請
求項は、第1の場所に居る被検者の生体情報を通信回線
を介して、前記第1の場所とは異なる第2の場所で受信
し、受信した前記生体情報に基づいて前記被検者の診断
を行なうように構成された遠隔医療システムを、前記通
信回線又は別の通信回線を介して接続された複数のコン
ピュータを動作させることよって実現するプログラムを
記憶した記憶媒体であって、診断された結果に基づいて
前記被検者に投薬すべき薬の処方せんの作成を支援し、
作成された前記処方せんを前記通信回線又は別の通信回
線を介して送信し、前記第2の場所とは異なり、前記第
1の場所に近い第3の場所で前記処方せんを受信し、受
信した処方せんの内容に従った薬の処方を支援し、処方
された薬を前記被検者に届けるように指示するように動
作させるプログラムを記憶したことを特徴とする記憶媒
体となる。
【0013】本発明の請求項7に記載されたプログラム
は、請求項6において、前記処方せんを前記通信回線又
は別の通信回線を介して前記第1の場所で受信し、前記
届けられた薬が前記第1の場所で受信された処方せんの
内容と一致しているかどうかの照合を行なうように動作
させるものである。これは請求項2に対応したものであ
り、届けられた薬が第1の場所で受信された処方せんの
内容と一致するかどうかの照合を行なうように動作させ
るプログラムに関するものである。
【0014】本発明の請求項8に記載されたプログラム
は、請求項6において、複数の被検者に関する情報を蓄
積した被検者情報データベース手段から前記被検者に関
する情報を読み出して前記処方せんの作成を支援するよ
うに動作させるものである。これは請求項3に対応した
ものであり、被検者情報データベースから情報を読み出
して処方せんを作成するように支援するプログラムに関
するものである。
【0015】本発明の請求項9に記載されたプログラム
は、請求項6において、複数の薬局に関する情報を蓄積
した薬局情報データベース手段から前記薬局に関する情
報を読み出し、読み出された薬局情報の中から前記処方
せんを受信することができ、受信した処方せんの内容に
従った薬を処方することができる薬局を選択するように
動作させるものである。これは請求項4に対応したもの
であり、薬局情報データベースの中から最適な薬局を選
択することによって最適な薬局を簡単かつ確実に選択す
ることができるように動作させるプログラムに関するも
のである。
【0016】本発明の請求項10に記載されたプログラ
ムは、請求項1において、前記薬の料金及び前記薬を前
記被検者に届けるのに要した料金を前記通信回線又は別
の通信回線を介して決済するように動作させるものであ
る。これは請求項5に対応したものであり、薬の料金及
び薬品宅配サービス料金の支払い処理を被検者が行なわ
なくても薬の配達に応じて自動的に支払いが行なえるよ
うに動作させるプログラムに関するものである。
【0017】本発明の請求項11に記載された遠隔医療
システムは、第1の場所に居る被検者の生体情報を通信
回線を介して、前記第1の場所とは異なる第2の場所で
受信し、受信した前記生体情報に基づいて前記被検者の
診断を行なう遠隔診断手段と、前記遠隔診断手段によっ
て診断された結果に基づいて前記被検者に投薬すべき薬
の処方せんを作成する処方せん作成手段と、前記処方せ
ん作成手段によって作成された前記処方せんを前記通信
回線又は別の通信回線を介して送信する処方せん送信手
段と、前記第2の場所とは異なり、前記第1の場所に近
い第3の場所に存在し、前記処方せん送信手段によって
送信された前記処方せんを受信し、受信した処方せんの
内容に従った薬を処方する薬局手段と、前記薬局手段で
処方された前記薬を前記被検者に届ける輸送手段とを備
えたものである。これは請求項1に対応したものであ
る。遠隔診断手段は、第1の場所と第2の場所を通信回
線を介して接続し、被検者の生体情報を第2の場所で受
信して、その生体情報に基づいて遠隔診断を行なう。医
師は診断の結果、投薬の必要があると判断した場合は、
処方せん作成手段を用いてその被検者に対する薬の処方
せんを作成する。作成された処方せんは、処方せん送信
手段によって被検者と医療施設とを接続する専用の通信
回線又はインターネットなどの汎用の別の通信回線を介
して送信される。薬局手段は、処方せん送信手段によっ
て送信された記処方せんを受信することができ、その処
方せんの内容に従った薬を処方することができる薬局で
あり、被検者の住所に近くて迅速に薬を配達することが
できる薬局が選択される。処方せん送信手段は、このよ
うな薬局に処方せんを送信する。なお、処方せん送信手
段は、作成された処方せんを薬局手段に送信すると共に
被検者本人に同時に送信してもよい。処方せんを受信し
た薬局手段は、その処方せんの内容に応じて薬を処方
し、輸送手段に渡す。輸送手段は、被検者の居る第1の
場所まで薬を届ける。これによって遠隔医療システムを
用いて診察した場合でも処方せんに従った薬を迅速にか
つ安全に患者の手元に届けることができるようになる。
【0018】本発明の請求項12に記載された遠隔医療
システムは、請求項11において、前記処方せん送信手
段によって送信された処方せんを前記通信回線又は別の
通信回線を介して受信する受信手段を前記第1の場所に
設置し、前記輸送手段によって届けられた薬が前記第1
の場所で受信された処方せんの内容と一致しているかど
うかの照合を行なう照合手段を備えたものである。これ
は請求項2に対応したものであり、輸送手段によって届
けられた薬が第1の場所の受信手段によって受信された
処方せんの内容と一致するかどうかの照合を照合手段で
行なうようにしたものである。
【0019】本発明の請求項13に記載された遠隔医療
システムは、請求項11において、複数の被検者に関す
る情報を蓄積した被検者情報データベース手段を備え、
前記処方せん作成手段は前記被検者情報データベース手
段から前記被検者に関する情報を読み出して前記処方せ
んを作成するものである。これは、請求項3に対応した
ものであり、処方せん作成手段が被検者情報データベー
スから情報を読み出して処方せんを作成するようにした
ものである。
【0020】本発明の請求項14に記載された遠隔医療
システムは、請求項11において、複数の薬局に関する
情報を蓄積した薬局情報データベース手段を備え、前記
処方せん作成手段は前記薬局情報データベース手段から
前記薬局に関する情報を読み出し、読み出された前記薬
局情報の中から前記処方せんを受信することができ、受
信した処方せんの内容に従った薬を処方することができ
る薬局手段を選択するものである。これは請求項4に対
応したものであり、処方せん作成手段が薬局情報データ
ベースの中から最適な薬局を選択することによって最適
な薬局を簡単かつ確実に選択することができるようにし
たものである。
【0021】本発明の請求項15に記載された遠隔医療
システムは、請求項11において、前記薬の料金及び前
記薬を前記被検者に届けるのに要した料金を前記通信回
線又は別の通信回線を介して決済する料金決済手段を備
えたものである。これは請求項5に対応したものであ
り、薬の料金及び薬品宅配サービス料金の支払い処理を
被検者が行なわなくても、料金決済手段が薬の配達に応
じた支払いを自動的に行なうようにしたものである
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
係る遠隔医療システムの好ましい実施の形態について説
明する。図1は、本発明の遠隔医療システムの全体構成
の概略を示す図である。この遠隔医療システムは、専用
の通信回線とインターネットの両方を介して接続された
医療施設と患者自宅と、インターネットを経由して接続
された薬局と金融機関とによって構成されている。
【0023】図1の実施の形態では、病院などの医療施
設1にいる医師が遠隔医療診断システム3を用いて、患
者自宅2にいる患者を診察するものである。医療施設1
と患者自宅2との間はISDN回線などの専用回線34
を介して接続されている。医療施設1側の画像及び音声
情報、患者自宅2側の画像及び音声情報などは専用回線
回34を介して双方向伝送される。
【0024】画像及び音声情報を伝送する遠隔医療診断
システムは、従来から公知の遠隔診断システムで採用さ
れていた技術を応用しているので、ここでは簡単に説明
する。医療施設1及び患者自宅2の遠隔医療診断システ
ム3,4は、図示していないマイク、カメラ、モニタ、
スピーカ、送受信装置などで構成される。マイクは、医
師又は患者の音声を集音し、その音声情報を送受信装置
に供給する。カメラは、医師又は患者の容姿や顔の映像
などを撮影し、その画像情報を送受信装置に供給する。
スピーカは、送受信装置から供給される音声情報に基づ
いた音声を発音する。モニタは、送受信装置から供給さ
れる画像情報に基づいた映像を表示する。送受信装置
は、マイクからの音声情報及びカメラからの画像情報を
通信データに変換して専用回線34を介して送受信する
と共に受信した通信データを音声情報及び画像情報に変
換してスピーカ及びモニタに供給する。このようにし
て、医療施設1側の画像及び音声情報、患者自宅2側の
画像及び音声情報などは専用回線34を介して双方向伝
送される。なお、患者自宅には、マイクやカメラ以外に
も患者の生体情報を取得することのできる、例えば血圧
計や心電計や超音波診断装置などが設けられ、その計測
された生体情報が送受信装置を介して医療施設1に送信
されるようになっていてもよい。
【0025】医療施設1にはネットワーク(例えばイン
ターネット)11に接続された遠隔処方せん作成システ
ム5が設けられている。患者自宅2にもネットワーク1
1に接続された遠隔処方せん受信システム5が設けられ
ている。遠隔処方せん作成システム5は、医師によって
操作され、遠隔医療診断の患者に対する処方せんを作成
するものである。遠隔処方せん作成システム5によって
作成された処方せんは、ネットワーク11を介して患者
自宅2の遠隔処方せん受信システム6に送信される。こ
の実施の形態では、ネットワーク11を介して、薬局7
の遠隔処方せん受信システム8、患者情報データベース
12、薬局情報データベース13、金融機関14のクレ
ジット決済システム15及びモバイル端末16などがそ
れぞれ接続されている。従って、遠隔処方せん作成シス
テム5によって作成された処方せんは患者自宅2に送信
されるだけでなく、この薬局7の遠隔処方せん受信シス
テム8にも同時に送信されるようになっている。薬局7
は、処方せんに対応した薬を全て備えているものもあれ
ば、そうでないものもあり、患者自宅2に最も迅速に薬
品を届けることのできる患者自宅2の近辺に存在する薬
局であれば、そうでない場合もある。また、薬局7は遠
隔医療診断を受けた患者自宅2に、遠隔処方せん受信シ
ステム8で受信した処方せんの内容に従って処方された
薬品を届けるための輸送システム9を備えている。輸送
システム9は、患者自宅2に薬品を迅速に届けることと
ができる宅配システムからなる。患者自宅2には、届け
られた薬品が処方せんで指定されたものと一致している
かどうかを確認するための処方内容照合システム10が
設けられている。
【0026】図2は、医療施設1の遠隔処方せん作成シ
ステム5の構成の一例を示す図である。処方せん作成シ
ステム5は、入力インタフェース50、入力内容解析部
51、テンプレート表示部52、ネットワーク通信部5
3、暗号作成部54、薬局選択処理部55、患者情報処
理部56、患者情報データベース12及び薬局情報デー
タベース13などを含んで構成される。患者情報データ
ベース12及び薬局情報データベース13は、ネットワ
ーク11及びネットワーク通信部53を介して接続さ
れ、遠隔処方せん作成システム5を構成している。患者
情報データベース12は、医療施設1の遠隔医療診断を
受けている複数の患者の情報、即ちここでは患者の名前
や、他の患者と識別するために割り振られたID番号、
自宅の住所、郵便番号及び電話番号などの情報を蓄積し
たものである。薬局データベース13は、遠隔医療診断
を受けている複数の患者の自宅近くに位置する複数の薬
局の情報、即ちここでは薬局の名前や、他の薬局と区別
するために割り振られた薬局番号、薬局の住所、郵便番
号、電話番号及びその薬局においてある薬品名などの情
報を著積したものである。なお、患者情報データベース
12及び薬局情報データベース13は、医療施設1の遠
隔処方せん作成システム5内に設けてあってもよい。
【0027】入力インタフェース50は、医師が処方せ
んを作成するために必要な各種情報を入力するためのキ
ーボードなどの操作子や画面上に表示されたボタン、ア
イコンなどで構成される。入力内容解析部51は、医師
が入力インタフェース50から入力したイベントに対し
て解析を行ない、テンプレート表示部52、ネットワー
ク通信部53、暗号作成部54、薬局選択処理部55及
び患者情報処理部56に対して様々な処理を行わせるも
のである。テンプレート表示部52は、入力内容解析部
51からの指令に応じて図3に示すような処方せんを作
成するために必要な処方せんテンプレート画像を表示す
るものである。ネットワーク通信部53は、入力内容解
析部51の指令に応じてネットワーク11を介して患者
情報データベース12及び薬局情報データベース13と
の間で通信処理を行うものである。暗号作成部54は、
入力内容解析部51の指令に応じて、作成された処方せ
ん一つ一つに異なった暗号を作成して、添付する処理を
行なうものである。薬局選択処理部55は、入力内容解
析部51の指令に応じて処方せんに対応した薬を全て備
えており、かつ、患者自宅2に最も迅速に薬品を届ける
ことのできる患者自宅2の近辺に存在する薬局を、薬局
情報データベース13から選択するものである。患者情
報処理部56は、入力内容解析部51の指令に応じて遠
隔診断を受けている患者の情報を患者情報データベース
12から受信し、テンプレート表示部52に自動的に表
示するものである。この実施の形態では、暗号作成部5
4で作成する暗号は、バーコードとして説明するが、数
字の羅列でもよいし、別の図記号でもよいものとする。
【0028】図3は、処方せんを作成する際に図2のテ
ンプレート表示部52に表示されるテンプレート画像の
一例を示す図である。図3のテンプレート画像は、「患
者情報」欄、「処方内容」欄、「宅配薬局情報」欄、
「診察医」欄及び「サイン入力」欄と、「薬局選択」ボ
タン、「患者検索」ボタン及び「送信」ボタンと、暗号
化されたバーコードを含んで構成されている。「患者情
報」欄には、患者情報データベース12から読み出され
た患者情報又は医師によって入力インタフェース50を
介して直接入力された患者情報が表示される。図では、
遠隔診断を受けている患者のID番号、遠隔診断を受け
ている患者名(氏名)、患者自宅2の郵便番号、住所、
電話番号、保険証番号などが表示されている。「処方内
容」欄には、診察の結果、医師が入力インタフェース5
0を介して入力した患者に必要であると判断された薬の
処方せんが表示される。図では、「カゼ薬×7、胃薬×
7、解熱剤×3、抗生剤B×2」という処方内容が表示
されている。「宅配薬局情報」欄には、薬局情報データ
ベース13から読み出されたものであって医師によって
選択された薬局情報が表示されたり、又は医師が入力イ
ンタフェース50を介して直接入力した薬局情報が表示
される。図では、他の薬局と区別するために割り振られ
た薬局番号、その薬局名、郵便番号、住所及び電話番号
が表示されている。ここで、患者自宅の郵便番号と薬局
の郵便番号は共に同じであり、住所も○○市までは同じ
であることから、両方の所在地は近いことを意味する。
「診察医」欄には、処方した医師が入力インタフェース
50を介して入力した医師自身の情報が表示される。図
では、診察した医師の在勤する診察施設、診察科名、診
察医(処方医師)、住所及び電話番号が表示されてい
る。なお、診察施設、住所、電話番号などはこの処方せ
ん作成システムが設置される場合に予め設定される項目
なので医師が入力しなくても自動的に入力されるように
してもよい。ここで、診察医の住所は□□県++市であ
り、患者自宅の住所は**県○○市であり、双方の距離
が互いに遠隔地であることを意味している。「サイン入
力」欄には、処方した医師によって入力インタフェース
50を介して入力された医師自身のサインが表示され
る。なお、ここでのサインは、電子サインであって診察
医がパスワードを入力することによって予め登録されて
いる医師の直筆のサインがスタンプ画像として貼り付け
られるようになっている。「薬局選択」ボタンは、患者
に薬品を宅配するのに最も適した薬局(宅配薬局)を選
択する処理を起動させるボタンである。「患者検索」ボ
タンは、患者IDに基づいて「患者情報」欄に表示され
る情報を患者情報データベース12から検索する処理を
起動させるボタンである。「送信」ボタンは、医師によ
って作成された処方せんを患者自宅2及び宅配薬局7に
送信する処理を起動させるボタンである。バーコード
は、暗号作成部54によって作成された暗号であって、
「患者情報」欄の右側に貼付表示されている。
【0029】図4は、図1の処方せん作成システムによ
って実行される処理フローの一例を示す図である。以
下、この処理フローに従って処方せん作成システムの動
作を説明する。まず、医療施設1にいる医師は、遠隔医
療診断システム3と、患者自宅2にある遠隔医療診断シ
ステム4とを専用回線34を介して接続し、患者自宅2
にいる患者に対して診察を行なう。この診察の結果、医
療施設1にいる医師は、患者自宅2にいる患者が風部
で、風邪の症状に対する投薬が必要であると判断したと
する。医師は、遠隔医療診断システム3と患者自宅2に
ある遠隔医療診断システム4の接続を切断し、遠隔医療
診断を終了する。その診断終了後に、医師は、医療施設
1にある遠隔処方せん作成システム5を用いて、患者自
宅2にいる患者に渡すべき処方せんを作成する。処方せ
んの作成は、図3に示すようにテンプレート表示部52
の各欄に医師が必要な情報を入力インタフェース50を
使って入力することによって行われる。
【0030】ステップS51では、医師による情報入力
が行われる。医師は「患者情報」欄を入力し、次に、患
者に処方する内容を「処方内容」欄に入力する。そし
て、処方した薬を患者自宅2に届けるための薬局を選択
する。ここで患者自宅2に薬品を届ける薬局としては、
処方せんに対応した薬を全て備えている薬局であり、患
者自宅2に最も迅速に薬品を届けることのできる患者自
宅2の近辺に存在する薬局が望ましい。そこで、医師は
このような条件に合致する薬局を選択し、その薬局に関
する情報を図3に示すように「宅配薬局情報」欄に入力
する。そして、医師は自分自身の情報を「診断医」欄に
入力し、最後に入力インタフェース50からサイン入力
欄に医師本人のサインを記入する。
【0031】ステップS52では、ステップS51の医
師による情報入力処理の際に、医師によって図3のテン
プレートの最下段にある「患者検索」ボタン、「薬局選
択」ボタン、「送信」ボタンのいずれのボタンが操作さ
れたかを判定し、その操作されたボタンに対応した処理
に分岐する。すなわち、「患者検索」ボタンが操作され
た場合にはステップS53に進み、「薬局選択」ボタン
が操作された場合にはステップS57に進み、「送信」
ボタンが操作された場合にはステップS5Bに進む。な
お、医師が「患者検索」ボタンや「薬局選択」ボタンを
操作することなく、入力インタフェース50を用いて全
ての情報を入力した場合には、ステップS53〜ステッ
プS5Aの処理は実行されることなく、「送信」ボタン
の操作に応じてステップS5B以下の処理が実行され
る。
【0032】ステップS53〜ステップS56の処理
は、医師が「患者検索」ボタンを操作し、患者情報デー
タベース12を利用して図3の「患者情報」欄に所定の
患者情報を入力する場合に実行される処理である。ま
ず、医師は、入力インタフェース50を利用して、図3
の「患者情報」欄の患者ID番号の入力欄に、遠隔医療
診断を行なった患者のID番号を入力する。ここでは、
医師は「012345」という患者ID番号を入力した
とする。次に、医師は図3のテンプレート左下にある
「患者検索」ボタンを入力インタフェース50を使って
選択する。「患者検索」ボタンが選択されると、ステッ
プS52では、そのことを図2の入力内容解析部51が
検出し、ステップS53に進む。
【0033】ステップS53では、入力内容解析部51
がネットワーク通信部53を介してネットワーク11に
接続し、患者情報データベース12にアクセスする。図
5は、患者情報データベース12に記録されている内容
の一例を示す図である。患者情報データベース12に
は、他の患者と区別するために割り振られた患者ID番
号と、患者の名前、患者の自宅の郵便番号、患者の自宅
の住所、患者の自宅の電話番号、及び保険証番号などの
各種情報が記録されている。
【0034】ステップS54では、医師が入力した患者
ID番号と、患者情報データベース12に記録されてい
る患者ID番号を一つずつ比較しながら、医師が入力し
た患者ID番号と一致する情報を検索する。ここでは、
医師が入力した患者ID番号は「012345」である
から、図5で灰色で示されている患者ID番号「012
345」が抽出される。ステップS55では、入力内容
解析部51は、この灰色で示した部分の患者情報を取得
する。ステップS56では、入力内容解析部51は、取
得した患者情報の内容を図3に示すようにテンプレート
表示部52に表示する。即ち、図3の「患者情報」欄の
患者名欄には取得した患者名「遠隔太郎」を、郵便番号
欄には取得した郵便番号「111−1111」を、住所
欄には取得した住所「**県○○市△△町##番地」
を、電話番号欄には取得した電話番号「012−345
6−7890」を、保険証番号欄には取得した保険証番
号「00012−34567」をそれぞれ表示する。上
述のように医師は患者ID番号のみ入力するだけで、入
力内容解析部51が患者情報データベース12に接続
し、検索し、その検索情報を患者情報として自動的に取
得するので、それ以外の情報を入力する必要がなくな
り、手間が省け、誤入力が減少する。
【0035】ステップS57〜ステップS5Aの処理
は、医師が「薬局選択」ボタンを操作し、薬局情報デー
タベース13を利用して、処方せんに対応した薬を全て
備えているものであり、患者自宅2に最も迅速に薬品を
届けることのできる患者自宅2の近辺に存在する薬局を
選択し、選択された薬局情報を図3の「宅配薬局情報」
欄に入力する場合に実行される処理である。まず、医師
は、入力インタフェース50を利用して、図3のテンプ
レート左下にある「薬局選択」ボタンを選択する。「薬
局選択」ボタンが選択されると、ステップS52では、
そのことを図2の入力内容解析部51が検出し、ステッ
プS57に進む。
【0036】ステップS57では、入力内容解析部51
がネットワーク通信部53を介してネットワーク11に
接続し、薬局情報データベース13にアクセスする。図
6は、薬局情報データベース13に記録されている内容
の一例を示す図である。薬局情報データベース13に
は、他の薬局と区別するために割り振られた薬局番号、
薬局の名称、薬局の郵便番号、薬局の住所、薬局の電話
番号、及びその薬局に置いてある薬品名などの各種情報
が記録されている。
【0037】ステップS58では、入力内容解析部51
は、先程取得した患者情報のうち、患者の自宅の郵便番
号を元に、薬局情報データベース13に記録されている
郵便番号を一つずつ比較し、最も患者自宅の郵便番号と
近い薬局の情報を抽出する。即ち、ここでは、患者の自
宅の郵便番号が「111−1111」であるのに対し、
薬局情報データベース13に記録されている薬局では、
図6で灰色で示した薬局の郵便番号が「111−111
1」で同じであるため、この薬局情報が抽出される。
【0038】ステップS59では、入力内容解析部51
は、抽出した薬局の情報を取得する。ステップS5Aで
は、入力内容解析部51は、取得した薬局情報の内容
を、テンプレート表示部52に表示する。ここでは、図
3に示す「宅配薬局情報」欄の薬局番号欄に取得した薬
局番号「1」を、薬局名欄に取得した薬局名「A薬局」
を、郵便番号欄に取得した郵便番号「111−111
1」を、住所欄に取得した住所「**県○○市××町□
□番地」を、電話番号欄に取得した電話番号「012−
3456−3456」を表示する。
【0039】このように薬局情報データベース13を接
続し、入力内容解析部51が郵便番号をもとに、患者に
薬を宅配する薬局を検索し、その薬局情報を取得するこ
とによって、医師は「薬局選択」ボタンを入力インター
フェース50で選択するだけで、自動的に適切な薬局を
選択することができる。なお、ここでは、患者の郵便番
号と薬局の郵便番号のみで検索処理を行なったが、患者
の住所や電話番号と薬局の住所や電話番号などに基づい
て検索処理を行うようにしてもよい。このように、ネッ
トワーク11に接続された患者情報データベース12及
び薬局情報データベース13を利用する事により、医師
は簡便にかつ誤入力することなく確実に患者憶報の入力
と、宅配薬局情報の入力を行なうことが可能となる。
【0040】医師による上述の一連の情報入力の作業が
終了したら、医師はテンプレート表示部52に表示され
た内容、即ち図3のテンプレートに示す内容に間違いが
ないことを確認した後、図3のテンプレート右下にある
「送信」ボタンを入力インタフェース50を用いて選択
する。「送信」ボタンが選択されると、ステップS52
では、そのことを図2の入力内容解析部51が検出し、
ステップS5Bに進む。
【0041】ステップS5Bでは、入力内容解析部51
は、医師によって「患者情報」欄、「処方内容」欄、
「宅配薬局情報」欄、「診断医」欄及び「サイン入力」
欄の5つの欄に対してすべての情報が入力されているか
どうかの確認を行い、すべての情報が入力されている
(yes)と判定した場合には次のステップS5Cに進
み、すべての情報が入力されていない(no)と判定し
た場合にはステップS5Dにジャンプする。
【0042】ステップS5Cでは、入力内容解析部51
は、「患者情報」欄の患者自宅2の郵便番号と「宅配薬
局情報」欄の薬局の郵便番号とを比較し、両方の郵便番
号から判断して、患者自宅2に最も迅速に薬品を届ける
ことのできる患者自宅2の近辺に存在する薬局であるか
否かの判定を行い、近辺に存在しない薬局である(n
o)と判定した場合にはステップS5Dに進み、近辺に
存在する薬局である(yes)と判定した場合にはステ
ップS5Eに進む。
【0043】ステップS5Dでは、「患者情報」欄、
「処方内容」欄、「宅配薬局情報」欄、「診断医」欄及
び「サイン入力」欄の5つの欄の全ての項目のうち一つ
でも入力していない項目が存在する場合には、その入力
漏れがあることを医師に伝えるためのエラー表示処理を
行う。また、選択された薬局が患者自宅2の近辺に存在
する薬局としては不適切である場合には、その旨のエラ
ー表示処理を行う。このエラー表示処理は、入力漏れの
あった項目を反転表示したり、点滅表示したり、医師が
その項目を容易に認識できるような表示態様で表示す
る。なお、選択された薬局が患者自宅2の近辺に存在す
る薬局としては不適切である場合には、エラー表示処理
の後に、ステップS57〜ステップS5Aの処理を実行
して最適な薬局を自動的に選択し、それを「選択薬局情
報」欄に表示するようにしてもよい。
【0044】ステップS5Eでは、全項目に入力滴れが
ないと判定され、選択された薬局が患者自宅2の近辺に
存在する薬局であると判定されたので、入力内容解析部
51は、暗号作成部54に、この処方せんに添付する暗
号を作成するように指令を送信する。この指令を受けた
暗号作成部54は、適当な暗号、ここではバーコードを
作成し、図3に示すように「患者情報」欄の右側に作成
したバーコードを貼り付け、入力内容解析部51へ処理
が終了した事を伝達する。
【0045】ステップS5Fでは、入力内容解析部51
は、バーコードの貼り付け処理が終了したことを表す指
令を暗号作成部54から受けることによって、医師によ
って入力された「患者情報」欄、「処方内容」欄、「診
断医」欄及び「サイン入力」欄の各情報と、暗号作成部
54によって作成された暗号とを合成して図7に示すよ
うな遠隔処方せんを作成する。
【0046】ステップS5Gでは、入力内容解析部51
がネットワーク通信部53を介してネットワーク11に
接続する。ステップS5Hでは、作成された遠隔処方せ
んを患者自宅2に設置されている遠隔処方せん受信シス
テム6と、薬局7に設置されている遠隔処方せん受信シ
ステム8とにそれぞれ送信する。なお、ここでは、医療
施設1に設置されている遠隔処方せん作成システム5か
ら、患者自宅2に設置されている遠隔処方せん受信シス
テム6と薬局に設置されている遠隔処方せん受信システ
ム8にそれぞれ遠隔処方せんを送信するようにしている
が、作成された遠隔処方せんは、医療施設1の遠隔処方
せん作成システム5から患者自宅2の遠隔処方せん受信
システム6に送信した後、この遠隔処方せん受信システ
ム6から薬局7の遠隔処方せん受信システム8に転送す
るようなルートで実現してもよいし、逆に、医療施設1
の遠隔処方せん作成システム5から薬局7の遠隔処方せ
ん受信システム8に送信した後、この遠隔処方せん受信
システム8から患者自宅2の遠隔処方せん受信システム
6に転送するようなルートで実現してもよい。先に患者
自宅2に送信する場合、医師によって指定された宅配薬
局情報、すなわち薬局を患者自宅2側で自由に変更し
て、自分の掛かりつけの薬局に変更できるようにしても
よい。この薬局変更の際に、患者自宅2から薬局情報デ
ータベース13に接続して、掛かりつけの薬局が処方せ
んに対応した薬を全て備えているかどうかの検索を行え
るようにするとよい。
【0047】次に、遠隔処方せん作成システム5で作成
された処方せんが、薬局7に設置された遠隔処方せん受
信システム8で受信された後に、患者自宅2にその薬品
を実際に届けるまでの輸送システム9にその薬品を渡す
までの処理について説明する。図8は、薬局7に設置さ
れている遠隔処方せん受信システム8のシステム構成の
一例を示す図である。図8におい、遠隔処方せん受信シ
ステムは、ネットワーク通信部80、受信データ記憶部
81、受信データ表示部82、操作指令部83、印刷用
ドライバ84及びプリンタ85から構成される。ネット
ワーク通信部80は遠隔処方せん受信システム8をネッ
トワーク11に接続する。受信データ記憶部81は遠隔
処方せん作成システム5から受信したデータを記憶す
る。受信データ表示部82は受信データ記憶部81に記
憶されているデータの内容を表示する。操作指令部83
は受信データ記憶部81に記憶した受信データに対して
様々な操作を行なう指令を他の構成部に出力する。印刷
用ドライバ84は受信データ記憶部81に記憶されてい
るデータを印刷するものである。プリンタ85は印刷用
ドライバ84によって駆動され、受信データを印刷する
ものである。プリンタ85は処方せんの内容を薬袋に貼
るためのシールに印刷するものでもよいし、処方せんの
内容を直接薬袋に印刷するものでもよい。
【0048】図8の遠隔処方せん受信システム8は、遠
隔処方せん作成システム5で作成された処方せんのデー
タを、ネットワーク通信部81を介して受信データ記憶
部81に記憶する。一方、操作指令部83は、一定の周
期で受信データ記憶部81に受信データが記憶されてい
るか否かの確認を実行している。操作指令部83は、受
信データ記憶部81に受信データが記憶されていること
を検知した場合、受信データ表示部82に、その受信デ
ータ記憶部81に記憶されている受信データの内容、即
ち図7に示すような遠隔処方せんの内容を表示し、薬局
7に存在する薬剤師に、遠隔処方せんに関する受信デー
タが届いたことを知らせるようにする。ここでは受信デ
ータ表示部82に遠隔処方せんの内容を映像として表示
することによって、薬剤師に遠隔処方せんを受信したこ
とを伝達しているが、これ以外に着信音を発音して伝達
したり、音声でその内容を伝達したり、あるいは直接紙
などへ印刷することによって伝達するようにしてもよ
い。
【0049】また、操作指令部83は、受信データ表示
部82に受信したデータの内容を表示するような指令を
伝達すると同時に、印刷用ドライバ84に受信データ記
憶部81に記憶しているデータを印刷するような指令を
伝達するようにしてもよい。このような印刷指令を受け
た印刷用ドライバ84は、受信データ記憶部81に記憶
されているデータ、即ち図7に示すような遠隔処方せん
の内容を読み出し、その読み出した内容をプリンタ85
で印刷するように制御する。これによってプリンタ85
からは薬袋に貼るためのシール又は処方せんの内容の印
刷された薬袋が印刷出力される。
【0050】遠隔処方せんを受信した薬局7の薬剤師
は、受信データ表示部82を見て、遠隔処方せんを受信
したこと、及びその受信した遠隔処方せんの内容を確認
し、受信データ表示部82に表示された処方せん、プリ
ンタ85から出力されたシール又は薬袋に印刷された処
方せんの内容に従って、患者に渡すべき薬を処方する。
薬剤師による薬の処方作業が終了したら、薬局7では、
図7に示すような遠隔処方せんの印刷されたシールを薬
袋に貼り付け、その中に処方された薬を入れるか、又は
処方せんの印刷された薬袋に処方された薬を入れ、それ
を輸送システム9に渡して、遠隔医療診断を受けた患者
自宅2にその薬袋を届けるように指示する。
【0051】この輸送システム9は、通常の宅配システ
ムを利用してもよいが、患者自宅2に迅速に薬を届ける
ためには、自動車、二輪車又は自転車などの手段を用い
て遠隔処方せんを薬局7が受信してから2時間以内に患
者自宅2に届けることができるような配達システムを構
築することが望ましい。なお、薬局7が患者自宅2に近
い場合には徒歩による配達も可能である。このような輸
送システム9を使って、患者自宅2に遠隔処方せんによ
って処方された薬を、確実に届けるまでの流れについて
説明する。輸送システム9を運営する人、即ち患者自宅
2まで遠隔処方せんによる薬を届ける宅配業者は、薬剤
師から受け取った薬袋を、自動車、二輪車又は自転車な
どの輸送手段に搭載し、薬袋に記載されている患者自宅
2の郵便番号及び住所に従って、薬局7から患者自宅2
まで移動する。薬局7と患者自宅2までの距離は比較的
近いので、移動に要する時間も短時間でよくなり、一日
に配達できる件数も通常の宅配業務と比較して格段に多
くなり採算を維持することが可能となる。宅配業者は患
者自宅2に到着したら、薬剤師から受け取った薬袋を患
者自宅2にいる患者、またはその患者の家族やヘルパー
などの介護者に手渡す。
【0052】一方、患者自宅2の遠隔処方せん受信シス
テム6には、医療施設1に設置されている遠隔処方せん
作成システム5から送信された遠隔処方せんの情報が受
信されている。患者自宅2に設置されている遠隔処方せ
ん受信システム6は、図8に示す薬局7に設置されてい
る遠隔処方せん受信システム8と同じ構成をしている。
遠隔処方せん受信システム6は、受信した遠隔処方せん
の内容を予めプリンタ出力しているので、薬袋を受け取
った患者などはそのプリンタ出力された遠隔処方せんを
宅配業者に渡す。宅配業者は、その遠隔処方せんを受け
取り、その遠隔処方せんと薬局7から受け取った薬袋に
表示されている処方せんとが一致するかどうかの照合確
認を患者自宅2にある処方内容照合システム10で行
う。
【0053】図9は、処方せん内容照合システム9の構
成の一例を示す図である。図9において、処方せん内容
照合システム9は、暗号読み込み部90と、各構成部に
指令を送る指令部91と、患者自宅2で受信した遠隔処
方せんのデータを記憶する第1暗号記憶部92と、薬袋
に貼り付けられた遠隔処方せんのデータを記憶する第2
暗号記憶部93と、第1及び第2暗号記憶部92,93
に記憶されている二つの暗号同士を照合する暗号照合部
94と、暗号照合結果を表示する結果表示部95とを含
んで構成される。
【0054】まず、宅配業者は、患者から受け取った遠
隔処方せんの暗号、即ちバーコード部を処方せん内容照
合システム10の暗号読み込み部90を用いてバーコー
ドデータを読み込む。指令部91は、暗号読み込み部9
0によって読み込まれたバーコードデータを第1暗号記
憶部92に書き込むように指令を出す。第1暗号記憶部
92になにもデータが書きこまれていない状態であれ
ば、第1暗号記憶部92に読み込まれたバーコードデー
タが書き込まれる。次に、宅配業者は、薬袋に貼り付け
られた処方せんの右上にあるバーコード部を先程と同様
に、暗号読み込み部90を用いて読み込む。第1暗号記
憶部92には、既にデータが書き込まれているので、指
令部91は、読み込まれたバーコードデータを第2暗号
記憶部93に書き込む。第1暗号記憶部92と第2暗号
記憶部93にバーコードデータが書き込まれると、指令
部91は、これらのデータを照合するように暗号照合部
94に指令を出す。暗号照合部94は、第1暗号記憶部
92に記憶されているデータと、第2暗号記憶部93に
記憶されているデータを読み出し、両データの照合を行
なう。暗号照合部94は、照合処理が終了した時点で指
令部91に一致、不一致に対応した照合結果信号を送信
する。指令部91は、照合結果信号を受信し、その照合
結果信号に対応したメッセージを照合結果表示部95に
表示するように指示する。照合結果表示部95は、指令
部91から伝達された照合結果信号が「一致」に対応す
るものの場合は、表示部に「一致しました。」というメ
ッセージを表示し、逆に、指令部91から伝達された照
合結果信号が「不一致」に対応するものの場合は、表示
部に「一致しませんでした。」というメッセージを表示
する。これによって宅配業者へ照合結果を伝達する。照
合結果表示部95は、モニタなどのように視認可能なも
のを例に説明したが、音や音声などでその照合結果を宅
配業者へ伝えるようなものでもよい。以上説明したよう
に、宅配業者は処方内容照合システム10を用いて照合
結果が一致したことを確認してから、薬局7から依頼さ
れた薬袋を患者に手渡すことができるため、宅配業者が
誤って他の患者の薬を渡すような危険が減少し、安全に
患者に薬を手渡すことができる。なお、患者自宅に患者
などが不在の場合には、手渡すことができないので、専
用の薬保管箱などを患者自宅2に設けておき、そこで処
方内容照合を行い、鍵を掛けて保管できるようにし、帰
宅した患者などはそこから薬を取り出せるようにしても
よい。
【0055】上述の処方内容照合システム10では、遠
隔処方せん作成システム5で遠隔処方せんを作成する際
に、暗号としてバーコードを貼り付け、二つのバーコー
ドの照合を行なうことによって、処方せんに記載された
薬が確実に患者に渡るようにしているが、これ以外に薬
局7で受信した遠隔処方せんそのもののデータと、患者
自宅2で受信した遠隔処方せんそのもののデータをスキ
ャナなどで読み込んで、その内容を同様に比較したり、
患者自宅2に設置された遠隔処方せん受信システム6で
受信した遠隔処方せんの電子データと、薬袋に貼付され
た暗号貼付部からデータを読み込んで比較するようにし
てもよい。後者の方法を採用した場合は、患者自宅2の
遠隔処方せん受信システム6には印刷ドライバやプリン
タなどは必要なくなる。また、この処方内容照合システ
ム10は、患者自宅2だけでなく、輸送システム9に搭
載して宅配業者がモバイル端末16を持ち運べるような
システムとして実現してもよい。この場合は、患者自宅
2に患者などが不在の場合にモバイル端末16を用いて
照合を行なうことができ、確認できた時点で薬を薬保管
箱に保管することができる。
【0056】図10は、図1の金融機関14に設けられ
たクレジット決済システム15の構成の一例を示す図で
ある。金融機関14に設置されているクレジット決済シ
ステム15をネットワークシステム11に接続すること
により、処方された薬の投薬料金、及び患者自宅2まで
の宅配に関するサービス料金を、患者が持っているクレ
ジットカードなどを利用して患者自宅2で決済できるよ
うにする。図10において、クレジット決済システム1
5は、パケット送受信部151と、クレジット決済処理
部152と、クレジット番号記憶部153と、顧客情報
データベース154と、クレジット決済データベース1
55とから構成される。パケット送受信部201は、モ
バイル端末から送信したパケット内容を、ネットワーク
11を介してクレジット決済システム15で受信した
り、あるいは逆にクレジット決済システム15からモバ
イル端末16ヘパケットを送信する処理を行う。クレジ
ット決済処理部152は、パケット送受信部151が受
信した内容を元に、クレジット決済の処理を行う。クレ
ジット番号記憶部153は、パケット送受信部151で
クレジット番号を受信した場合に、その受信したクレジ
ット番号を記憶する。顧客情報データベース154は、
クレジット決済サービスを受けている顧客情報を蓄積し
ている。顧客情報データベース154は、図11に示す
ようなクレジット番号、利用者の名前、住所、電話番
号、振替銀行番号、口座番号などから構成されている。
クレジット決済データベース155は、クレジット決済
に必要な情報を蓄積している。クレジット決済データベ
ース155は、図12に示すようなクレジット番号、支
払額、支払方法、支払期限などから構成されている。
【0057】宅配業者は、携帯などの無線通信機能を持
ったモバイル端末16を利用してネットワーク11に接
続し、金融機関14のクレジット決済システム15に接
続する。宅配業者は、モバイル端末16で、顧客から受
取ったクレジットカードに記載されているクレジット番
号と、患者に処方された薬の料金と、患者の自宅までの
宅配サービス料金とを合計した支払額及び支払方法を入
力し、その情報をクレジット決済システム15に送信す
る。クレジット決済システム15では、パケット送受信
部151がモバイル端末16からの情報を受信し、クレ
ジット決済処理部152に出力する。クレジット決済処
理部152は、パケット送受信部151からのクレジッ
ト番号をクレジット番号記憶部153に記憶する。図で
は、クレジット番号記憶部153に記憶されたクレジッ
ト番号は、「000011112222」である。次
に、クレジット決済処理部152は、顧客情報データベ
ース154にアクセスし、クレジット決済サービスを受
けることができる顧客であるか否かを、クレジット番号
記憶部153に記憶されたクレジット番号が顧客情報デ
ータベースに登録されているか否かに基づいて認証す
る。図では、クレジット番号「00001111222
2」が、顧客情報データベース154に登録されている
ので、クレジット決済処理部202は、クレジット決済
サービスを行うことができる顧客であると判断し、認証
処理を終了する。クレジット決済処理部152は、クレ
ジット決済データベース155にアクセスし、クレジッ
ト番号記憶部153に記憶されているクレジット番号
と、パケット送受信部151を介して受信した支払額及
び支払方法を、クレジット決済データベース155に登
録すると共に、その支払い期限を、クレジット決済処理
部152で決定して、クレジット決済データベース15
5に登録する。
【0058】前述した一連の処理が終了したら、クレジ
ット決済処理部152は、クレジット決済処理が終了し
たという内容のパケットを作成し、パケット送受信部1
51を介して、ネットワーク11に送信する。パケット
送受信部151は、クレジット決済処理部152からの
パケットを、ネットワーク11を介してモバイル端末1
6へ送信する。宅配業者は、モバイル端末16によるク
レジット決済サービスが終了したことを確認し、患者へ
クレジットカードを返却する。なお、ここでは宅配業者
が持っているモバイル端末16を利用して、薬料金と宅
配サービス料金の支払手続を行なっているが、クレジッ
ト決済システム15にアクセスする端末は、無線通信機
能を有しているモバイル端末に限定されることはなく、
患者自宅にあるパソコンなどの有線の通信システムを備
えたものを利用するようにしてもよい。
【0059】上述の実施の形態では、在宅患者に対して
病院などの医師が処方せんを発行する場合について説明
したが、これに限らず、基幹となる病院等にいる専門医
が診療所などの医師に対して処方せんを発行し、その処
方せんに対応した薬を診療所又は患者自宅に届けるよう
にしてもよい。また、緊急を要しないような場合には、
予め患者によって指定されたコンビニエンスストアなど
に配達し、そこに患者が出向いて薬を受け取り、支払を
済ませるようにしてもよい。上述の実施の形態では、遠
隔医療診断システム3,4を専用回線34で接続する場
合について説明したが、ネットワーク11を介して接続
してもよい。また、上述の実施の形態では、遠隔医療診
断の結果、医師が処方せんを作成する場合について説明
したが、同じ薬を使用することが分かっていて、その薬
が消費されることによって患者自宅2に薬が残り少なく
なって患者からの薬を欲しい旨の要請があった場合又は
医療施設1側のコンピュータシステムが処方せんの内容
から判断して薬が残り少なくなったことを医師に伝達し
た場合には、それに基づいて医師が遠隔医療診断を行な
うことなく、医師の判断によって所定の薬を患者自宅2
に届けるようにしてもよい。
【0060】以上説明したように、本発明によるシステ
ムでは、診察を行なう医療施設から離れた場所にある在
宅患者に対して、診察を行なった医療施設から処方せん
を発行し、患者自宅近くの薬局から、前記処方した薬が
自宅にいる患者の手元に迅速に且つ安全に届けることが
できる。また、患者情報データベース及び薬局情報デー
タベースを利用することにより、広範囲の患者にこの薬
品宅配システムを適用することができる。さらに、金融
機関をネットワークに接続することにより、金融機関を
通じての薬料金の支払い及び薬品宅配サービス料金を、
患者は自宅にいながら決済することができる。
【0061】
【発明の効果】この発明の遠隔医療方法、この方法を実
現この方法を実現するためのプログラム及び遠隔医療シ
ステムによれば、遠隔医療システムを用いて診察した医
師が処方せんを発行した場合に、その処方せんに従った
薬を迅速にかつ安全に患者に届けることができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の遠隔医療システムの全体構成の概略
を示す図
【図2】 図1の医療施設の遠隔処方せん作成システム
の構成の一例を示す図
【図3】 処方せんを作成する際に図2のテンプレート
表示部に表示されるテンプレート画像の一例を示す図
【図4】 図1の処方せん作成システムによって実行さ
れる処理フローの一例を示す図
【図5】 患者情報データベースに記録されている内容
の一例を示す図
【図6】 薬局情報データベースに記録されている内容
の一例を示す図
【図7】 患者の自宅及び薬局に送信される遠隔処方せ
んの内容を示す図
【図8】 薬局に設置されている遠隔処方せん受信シス
テムのシステム構成の一例を示す図
【図9】 処方せん内容照合システムの構成の一例を示
す図
【図10】 図1の金融機関に設けられたクレジット決
済システムの構成の一例を示す図
【図11】 顧客情報データベースに記録されている内
容の一例を示す図
【図12】 クレジット決済データベースに記録されて
いる内容の一例を示す図
【符号の説明】
1…医療施設、2…患者自宅、3…遠隔医療診断システ
ム 4…遠隔医療診断システム、5…遠隔処方せん作成シス
テム 6…遠隔処方せん受信システム、7…薬局、8…遠隔処
方せん受信システム 9…輸送システム、10…処方せん内容照合システム、
11…ネットワーク 12…患者情報データベース、13…薬局情報データベ
ース、14…金融機関 15…クレジット決済システム、16・‥モバイル端末 50…入力インターフェース、51…入力内容解析部 52…テンプレート表示部゛53…ネットワーク通信
部、54…暗号作成部 55…薬局選択処理部、56・‥患者情報処理部 80…ネットワーク通信部、81…受信データ記憶部 82…受信データ表示部、83…操作指令部、84…印
刷用ドライバ 85…プリンタ、90…暗号読み込み部、91…指令
部、92…第1暗号記憶部 93…第2暗号記憶部、94…暗号照合部、95…結果
表示部 151…パケット送受信部、152…クレジット決済処
理部 153…患者情報処理部、154…顧客情報データベー
ス 154…患者情報データベース、155…クレジット決
済データベース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井桁 嘉一 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 株 式会社日立メディコ内 Fターム(参考) 4C341 LL06 LL30

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の場所に居る被検者の生体情報を通
    信回線を介して、前記第1の場所とは異なる第2の場所
    で受信するステップと、 受信した前記生体情報に基づいて前記被検者の診断を行
    なうステップと、 前記診断の結果に基づいて前記被検者に投薬すべき薬の
    処方せんを作成するステップと、 作成された前記処方せんを前記通信回線又は別の通信回
    線を介して送信するステップと、 前記第2の場所とは異なり、前記第1の場所に近い第3
    の場所で前記処方せんを受信するステップと、 受信した処方せんの内容に従った薬を処方するステップ
    と、 処方された前記薬を前記被検者に届けるステップとを含
    むことを特徴とする遠隔医療方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記処方せんを前記通信回線又は別の通信回線を介して
    前記第1の場所で受信し、前記届けられた薬が前記第1
    の場所で受信された処方せんの内容と一致しているかど
    うかの照合を行なうステップを含むことを特徴とする遠
    隔医療方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、複数の被検者に関す
    る情報を蓄積した被検者情報データベース手段から前記
    被検者に関する情報を読み出して前記処方せんを作成す
    るステップを含むことを特徴とする遠隔医療方法。
  4. 【請求項4】 請求項1において、複数の薬局に関する
    情報を蓄積した薬局情報データベース手段から前記薬局
    に関する情報を読み出し、読み出された前記薬局情報の
    中から前記処方せんを受信することができ、受信した処
    方せんの内容に従った薬を処方することができる薬局を
    選択するステップを含むことを特徴とする遠隔医療方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記薬の料金及び前
    記薬を前記被検者に届けるのに要した料金を前記通信回
    線又は別の通信回線を介して決済するステップを含むこ
    とを特徴とする遠隔医療方法。
  6. 【請求項6】 第1の場所に居る被検者の生体情報を通
    信回線を介して、前記第1の場所とは異なる第2の場所
    で受信し、受信した前記生体情報に基づいて前記被検者
    の診断を行なうように構成された遠隔医療システムを、
    前記通信回線又は別の通信回線を介して接続された複数
    のコンピュータを動作させることよって実現するプログ
    ラムであって、前記診断の結果に基づいて前記被検者に
    投薬すべき薬の処方せんの作成を支援し、作成された前
    記処方せんを前記通信回線又は別の通信回線を介して送
    信し、前記第2の場所とは異なり、前記第1の場所に近
    い第3の場所で前記処方せんを受信し、受信した処方せ
    んの内容に従った薬の処方を支援し、処方された薬を前
    記被検者に届けるように指示するように動作させること
    を特徴とするプログラム。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記処方せんを前記
    通信回線又は別の通信回線を介して前記第1の場所で受
    信し、前記届けられた薬が前記第1の場所で受信された
    処方せんの内容と一致しているかどうかの照合を行なう
    ように動作させることを特徴とするプログラム。
  8. 【請求項8】 請求項6において、複数の被検者に関す
    る情報を蓄積した被検者情報データベース手段から前記
    被検者に関する情報を読み出して前記処方せんの作成を
    支援するように動作させることを特徴とするプログラ
    ム。
  9. 【請求項9】 請求項6において、複数の薬局に関する
    情報を蓄積した薬局情報データベース手段から前記薬局
    に関する情報を読み出し、読み出された薬局情報の中か
    ら前記処方せんを受信することができ、受信した処方せ
    んの内容に従った薬を処方することができる薬局を選択
    するように動作させることを特徴とするプログラム。
  10. 【請求項10】 請求項6において、前記薬の料金及び
    前記薬を前記被検者に届けるのに要した料金を前記通信
    回線又は別の通信回線を介して決済するように動作させ
    ることを特徴とするプログラム。
  11. 【請求項11】 第1の場所に居る被検者の生体情報を
    通信回線を介して、前記第1の場所とは異なる第2の場
    所で受信し、受信した前記生体情報に基づいて前記被検
    者の診断を行なう遠隔診断手段と、 前記遠隔診断手段によって診断された結果に基づいて前
    記被検者に投薬すべき薬の処方せんを作成する処方せん
    作成手段と、 前記処方せん作成手段によって作成された前記処方せん
    を前記通信回線又は別の通信回線を介して送信する処方
    せん送信手段と、 前記第2の場所とは異なり、前記第1の場所に近い第3
    の場所に存在し、前記処方せん送信手段によって送信さ
    れた前記処方せんを受信し、受信した処方せんの内容に
    従った薬を処方する薬局手段と、 前記薬局手段で処方された前記薬を前記被検者に届ける
    輸送手段とを備えたことを特徴とする遠隔医療システ
    ム。
  12. 【請求項12】 請求項11において、 前記処方せん送信手段によって送信された処方せんを前
    記通信回線又は別の通信回線を介して受信する受信手段
    を前記第1の場所に設置し、前記輸送手段によって届け
    られた薬が前記第1の場所で受信された処方せんの内容
    と一致しているかどうかの照合を行なう照合手段を備え
    たことを特徴とする遠隔医療システム。
  13. 【請求項13】 請求項11において、複数の被検者に
    関する情報を蓄積した被検者情報データベース手段を備
    え、 前記処方せん作成手段は前記被検者情報データベース手
    段から前記被検者に関する情報を読み出して前記処方せ
    んを作成することを特徴とする遠隔医療システム。
  14. 【請求項14】 請求項11において、複数の薬局に関
    する情報を蓄積した薬局情報データベース手段を備え、 前記処方せん作成手段は前記薬局情報データベース手段
    から前記薬局に関する情報を読み出し、読み出された前
    記薬局情報の中から前記処方せんを受信することがで
    き、受信した処方せんの内容に従った薬を処方すること
    ができる薬局手段を選択することを特徴とする遠隔医療
    システム。
  15. 【請求項15】 請求項11において、前記薬の料金及
    び前記薬を前記被検者に届けるのに要した料金を前記通
    信回線又は別の通信回線を介して決済する料金決済手段
    を備えたことを特徴とする遠隔医療システム。
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