JP3974800B2 - 処方箋送付方法及びそのプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、処方箋送付方法及びそのプログラムに関し、特に、医師により処方された処方箋を当該病院又は医院のサーバから院外薬局の端末を選択して送信することのできる処方箋送付方法及びそのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
病院又は医院等の医療機関での診察結果に応じて処方される薬は処方箋によらなければならず、患者(又は患者の付添い人等)は、医療機関により発行された処方箋を受け取って、これを例えば当該医療機関の外部に開業している薬局(院外薬局)に持参して(又は、自分でファックスで送信して)、調剤された薬を受け取る。
【0003】
このとき、医療機関が患者に対してどの院外薬局に行くかを指定することは禁止されている。どの院外薬局に行き処方された薬を調剤してもらうかは患者の自由であり、 患者は、自分に都合のよい場所や規模などに応じて、院外薬局を自由に選択することができる(選択できなければならない)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来、医療機関による院外薬局の指定が禁止されていたため、医療機関から患者に対する選択可能な院外薬局についての情報提供がなく、多くの院外薬局のうちから患者にとって最適な院外薬局を選択するのは難しい、という問題があった。また、院外薬局に処方箋を提出してから薬の調合が開始されるため、薬を受け取るまでに時間が掛かってしまう、という問題があった。更に、医療機関で発行された処方箋を持ち帰ってそのままにしてしまう患者も存在し、薬を受け取っていないことを病院や院外薬局で把握することができない、という問題があった。
【0005】
なお、処方箋を電子データ化して院外薬局に送信することが特開平6−187383号公報に提案されているが、この公報に記載されている技術によれば、 固定された院外薬局に処方箋が送信されるだけであるので、患者が院外薬局を選択することができない、という不都合がある。
【0006】
本発明は、処方箋を送信する院外薬局を患者が選択することのできる処方箋送付方法を提供することを目的とする。
【0007】
また、本発明は、 処方箋を送信する院外薬局を患者が選択することのできる処方箋送付方法を実現することのできる処方箋送付先選択プログラムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の処方箋送付方法は、処方箋を発行する医療機関のサーバであって、処方箋送付処理部と患者端末とを備えるサーバから薬を処方する院外薬局の端末へ、ネットワークを介して処方箋情報を送信する処方箋送付方法である。前記処方箋送付処理部が、当該患者についての1又は複数の院外薬局の情報を含む候補薬局テーブルを用意し、前記処方箋送付処理部が、当該患者に処方された薬についての1又は複数の薬剤情報と当該患者番号とを含む処方箋情報を格納する処方箋テーブルを用意し、前記処方箋送付処理部が、前記処方箋テーブルに格納された処方箋情報の中の前記1又は複数の薬剤情報からなる問い合わせ情報を、前記候補薬局テーブルに基づいて、少なくとも前記1又は複数の院外薬局の端末に送信し、前記処方箋送付処理部が、前記1又は複数の院外薬局の端末から、前記問い合わせ情報に対して返信された情報であって、前記問い合わせ情報に含まれた前記1又は複数の薬剤情報について、当該患者による選択の参考となる参考情報を含む回答情報を得て、前記1又は複数の院外薬局ごとに前記回答情報を格納する薬局回答テーブルを作成し、前記処方箋送付処理部が、当該患者について、前記薬局回答テーブルに基づいて、前記1又は複数の院外薬局とこれらに対応する前記参考情報を、前記患者端末に表示し、前記処方箋送付処理部が、前記問い合わせ情報の送信の後に、前記表示された院外薬局の中から前記患者端末により選択された院外薬局の端末に対して、前記処方箋テーブルに基づいて、当該患者に処方された薬についての1又は複数の薬剤情報と当該患者番号とを含む処方箋情報を送信する。
【0009】
本発明の処方箋送付方法によれば、当該患者が選択可能な院外薬局の情報を提供することができ、患者は多くの院外薬局のうちから自分に適した院外薬局を選択することができる。この時、院外薬局の端末から得た、例えば、待ち時間と、営業時間と、費用見込みと、在庫切れの有無等も、共に表示される。これにより、院外薬局毎の固有の情報であって患者の選択の参考となる情報(参考情報)を当該院外薬局の名前と共に表示し、最適な院外薬局を選択することができる。また、選択された院外薬局に処方箋を送信して、その院外薬局では前もって薬の調合などを始めることができ、薬を患者に受け渡すまでに時間が掛かってしまうことがない。更に、患者が処方箋をそのまま持ち帰ったりしてしまうことを防止することができ、処方された薬を受け取っていない患者がいることを医療機関や院外薬局で把握することができる。
【0010】
また、本発明の処方箋送付先選択プログラムは、処方箋を発行する医療機関のサーバであって、処方箋送付処理部と患者端末とを備えるサーバから薬を処方する院外薬局の端末へ、ネットワークを介して処方箋情報を送信する処方箋送付方法を実現する処方箋送付先選択プログラムである。前記プログラムは、 コンピュータに、当該患者についての1又は複数の院外薬局の情報を含む候補薬局テーブルを用意する処理ステップと、当該患者に処方された薬についての1又は複数の薬剤情報と当該患者番号とを含む処方箋情報を格納する処方箋テーブルを用意する処理ステップと、前記処方箋テーブルに格納された処方箋情報の中の前記1又は複数の薬剤情報からなる問い合わせ情報を、前記候補薬局テーブルに基づいて、少なくとも前記1又は複数の院外薬局の端末に送信する処理ステップと、前記1又は複数の院外薬局の端末から、前記問い合わせ情報に対して返信された情報であって、前記問い合わせ情報に含まれた前記1又は複数の薬剤情報について、当該患者による選択の参考となる参考情報を含む回答情報を得て、前記1又は複数の院外薬局ごとに前記回答情報を格納する薬局回答テーブルを作成する処理ステップと、当該患者について、前記薬局回答テーブルに基づいて、前記1又は複数の院外薬局とこれらに対応する前記参考情報を、前記患者端末に表示する処理ステップと、前記問い合わせ情報の送信の後に、前記表示された院外薬局の中から前記患者端末により選択された院外薬局の端末に対して、前記処方箋テーブルに基づいて、当該患者に処方された薬についての1又は複数の薬剤情報と当該患者番号とを含む処方箋情報を送信する処理ステップとを実行させる。
【0011】
本発明の処方箋送付先選択プログラムによれば、コンピュータに処方箋送付方法を実行させることにより、 容易に前述の処方箋送付方法を実現することができる。従って、前述のように、患者は自分に適した院外薬局を選択して処方箋を送信し、その院外薬局であまり待たずに薬を受けとることができる。この選択のために、院外薬局の端末から得た、例えば、待ち時間と、営業時間と、費用見込みと、在庫切れの有無等も、共に表示される。これにより、院外薬局毎の固有の情報であって患者の選択の参考となる情報(参考情報)を当該院外薬局の名前と共に表示し、最適な院外薬局を選択することができる。更に、患者が処方箋を持ち帰ることを防止し、薬を受け取っていない患者がいることを医療機関や院外薬局で把握することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、処方箋送付先選択システム構成図であり、 本発明の処方箋送付方法を実行する処方箋送付先選択処理装置(以下、 処方箋送付装置)20を含む処方箋送付先選択システムの構成を示す。
【0013】
処方箋送付先選択システムは、医師端末11、患者端末12、処方箋送付装置20、複数の薬局端末40a、40b、・・・、インターネット30のようなネットワークからなる。処方箋送付装置20は、インターネット30を介して、複数の薬局端末40a等の各々と接続される。
【0014】
医師端末11、患者端末12、処方箋送付装置20は、病院や医院等の医療機関に設けられるコンピュータからなる。これらの間は、図示しないが、LAN(Local Area Network)等のネットワークで接続される。薬局端末40a等は、各々、異なる複数の院外薬局の各々に設けられるコンピュータからなる。薬局端末40a等(及びその各々の薬局)は、処方箋送付装置20(の院外薬局テーブル23)に予め登録される。
【0015】
医師端末11は、医師、看護婦等により操作され、医師により処方された処方箋からなる処方箋情報を処方箋テーブル25へ入力する。患者端末12は、患者により操作され、患者に対し当該患者の選択可能な1又は複数の院外薬局(情報)を画面に表示し、また、患者に1つの院外薬局を選択(選択入力)させる。処方箋送付装置20は、患者端末12から選択された(院外薬局の)薬局端末40a等へ、当該患者の処方箋を送信する。
【0016】
なお、処方箋送付装置20も、インターネット30を介して、医師端末11及び患者端末12と接続するようにしてもよい。しかし、インターネット30上に流れる情報の漏洩等のセキュリティーを考慮すると、本実施形態のように構成するのが好ましい。また、インターネット30に代えて、専用線を用いて接続してもよい。
【0017】
処方箋送付装置20は、処方箋の送付処理を実行する処方箋送付処理部21と、患者台帳テーブル22、院外薬局テーブル23、候補薬局テーブル24、処方箋テーブル25および薬局回答テーブル26とを備える。処方箋送付処理部21は、医師端末11及び患者端末12から入力される情報に基づいて、患者台帳テーブル22等の作成や更新を行い、更に、医師端末11及び患者端末12から入力される情報と患者台帳テーブル22等とに基づいて、処方箋情報をいずれかの選択された薬局端末40a等に送信する。
【0018】
処方箋送付処理部21は、CPUや主メモリからなり、主メモリ上に存在する処方箋送付先選択プログラムをCPU上で実行することにより実現される。処方箋送付先選択プログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM、CDR/W、DVD等のコンピュータ読取可能な記録媒体に格納されて、提供される。
【0019】
処方箋送付処理部21は、医師端末11から患者についての情報(患者情報)が入力されると、これに従って患者台帳テーブル22を作成し、医師端末11から院外薬局についての情報(院外薬局情報)が入力されると、これに従って院外薬局テーブル23を作成する。従って、患者台帳テーブル22及び院外薬局テーブル23は、処方箋の発行に先立って用意される。なお、実際は、これらの情報を入力するのは、医師ではなく、主として、当該医療機関の受付の事務員(又は看護婦)である。従って、医師端末11は受付端末でもある。即ち、医療機関に所属する者が使用する端末である。
【0020】
患者台帳テーブル22の一例を図2(A)に示す。患者台帳テーブル22は、患者毎に患者情報を格納する。即ち、患者番号(又は、患者ID)に対応して、患者の氏名と、住所と、保険証番号と、1又は複数の標準薬局#1〜#nの薬局番号(又は、薬局ID)などを格納する。患者番号は、患者毎に付与され、当該システムにおいてユニークなものとされる。標準薬局#1〜#nは、当該患者の行きつけの院外薬局を示す。例えば、当該患者が前回選択した院外薬局である。これにより、患者は行きつけの院外薬局を選択することができる。薬局番号は、院外薬局毎に付与され、当該システムにおいてユニークなものとされる。行きつけの院外薬局がない場合、標準薬局#1〜#nは格納されない。
【0021】
院外薬局テーブル23の一例を図2(B)に示す。院外薬局テーブル23は、院外薬局毎に院外薬局情報を格納する。即ち、薬局番号に対応して、薬局名と、住所と、電話番号と、営業時間と、行き方の説明(説明文の文字データ)と、所在地を示す広域地図や拡大地図(地図等の画像データ)と、最寄駅#1〜#n、メールアドレスなどを格納する。院外薬局は、当該医療機関と予め提携する等により、当該医療機関の処方箋を取り扱うことができる。画像データは、実際の画像ファイルのアドレスをポイントする。
【0022】
また、処方箋送付処理部21は、医師端末11から薬を処方した処方箋についての情報(処方箋情報)が入力されると、これに従って処方箋テーブル25を作成する。処方箋テーブル25は、処方箋それ自体であり、処方箋の院外薬局への送信に先立って発行(入力)される。処方箋テーブル25の一例を図2(C)に示す。処方箋テーブル25は、患者毎に処方箋情報を格納する。即ち、患者番号に対応して、処方日付と、処方科と、薬のコードと、処方#1〜#n(即ち、薬剤情報#1〜#n)などを格納する。薬剤情報は、処方箋の実体的な内容であり、処方すべき個々の薬を指示する情報である。即ち、処方すべき薬のコードと、1回に服用すべき量と、服用方法等とからなる。
【0023】
なお、1個の処方箋(処方箋情報)即ち処方箋テーブル25の1レコード(横1行分の情報)に含まれる複数の薬剤情報#1〜#nは、分割することは許されないと定められている。即ち、同一の院外薬局に同時に当該処方箋の全体を送信しなければならない。例えば、本来の病気に応じて風邪薬(薬剤情報#1)を処方し、これに合わせて胃薬(薬剤情報#2)等を処方する場合である。
【0024】
更に、処方箋送付処理部21は、後述する第2選択画面(図3(B))において患者により選択された選択肢に従う当該患者についての候補薬局テーブル24を作成する。候補薬局テーブル24の一例を図2(D)に示す。(一次)候補薬局テーブル24は、当該処方箋に記載された薬を処方する院外薬局の候補(一次候補)を格納する。即ち、処方箋送付処理部21は、院外薬局テーブル23に登録された院外薬局の中から、当該患者の選択しそうな院外薬局を抽出して、これを一次候補とする。一次候補とされた院外薬局は、その薬局番号により登録される。
【0025】
更に、処方箋送付処理部21は、候補薬局テーブル24が作成されると、これに基づいて一次候補とされた院外薬局(の薬局端末40a等)へ処方についての問い合わせ情報をインターネット30を介して送信することによって、薬局回答テーブル26を作成する。問い合わせ情報は、処方箋テーブル25の1レコード(処方箋情報)に含まれる複数の薬剤情報#1〜#nのみからなる。即ち、当該処方箋情報から、患者番号等の患者個人の情報(個人情報)を除いたものである。なお、処方箋送付処理部21は、同一の院外薬局に対して同時に複数の問い合わせ情報を送信しないようにするので、他の患者についての問い合わせ情報と混同することはない。これにより、患者の個人情報は守られる。
【0026】
薬局回答テーブル26の一例を図2(E)に示す。薬局回答テーブル26は、候補薬局番号毎に前記問い合わせに対して院外薬局から返信された回答情報を格納する。即ち、一次候補とされた院外薬局の薬局番号に対応して、当該患者番号と、待ち時間と、費用見込みと、在庫切れの有無などを格納する。待ち時間は、その時点で当該院外薬局に出かけた場合に、当該処方(薬剤情報#1〜#n)の薬を受け取るまでに要する時間である。費用見込みは当該処方の薬を受け取るための費用である。在庫切れの有無は当該処方の薬剤情報#1〜#nの各々の薬をすぐに調剤できるか否かを示す。これらの項目は、種々の理由から、院外薬局毎に異なる。
【0027】
なお、候補薬局テーブル24に登録された院外薬局と薬局回答テーブル26に登録された院外薬局とは、一致しない場合がある。例えば、前記問い合わせに対して回答しない院外薬局は、薬局回答テーブル26からは除かれる。即ち、薬局回答テーブル26に登録された院外薬局は、一次候補とされた院外薬局から更に回答の有無により絞られた二次候補である。薬局回答テーブル26も、また、候補薬局テーブルであり、(一次)候補薬局テーブル24に対して二次候補薬局テーブル26と言ってよい。
【0028】
一方、処方箋送付処理部21は、患者端末12の表示画面に、図3及び図4に示す画面を表示させる。
【0029】
図3(A)は、第1の選択画面であり、患者を特定するための項目を入力する画面であり、例えば患者が患者端末12の前に立つと又はその表示画面に触れると表示される。図3(A)の画面は、例えば患者の氏名、処方科(及び、必要に応じて、点線で示す患者ID)等の入力フィールドを備える。患者が自己の氏名等を入力する(又は、診察券を挿入する)と、患者端末12は、氏名等の情報を処方箋送付処理部21に送る。この情報に基づいて、処方箋送付処理部21は、当該患者(の患者番号)を特定し、当該患者についての処方箋に基づいて先に作成された薬局回答テーブル26を読み出して、図3(B)に示す画面を作成して、患者端末12に送信して表示させる。
【0030】
図3(B)は、第2の選択画面であり、患者に対しての院外薬局を抽出するための検索条件を指定するための選択肢を入力する画面であり、図3(A)の画面への入力に基づいて表示される。図3(B)の画面は、患者の選択肢として、 「1.当病院付近」「2.鉄道などの交通機関の駅や乗降場所付近」「3.指定住所付近」「4.第1の行きつけの標準薬局#1」「5.第2の行きつけの標準薬局#2」・・・などを選択可能に表示出力する。これにより、患者にとって都合のよい地域に存在する院外薬局を選択することができる。患者がこれらの選択肢のいずれかを選択入力すると、患者端末12は、当該選択肢を処方箋送付処理部21に送る。これに基づいて、処方箋送付処理部21は、候補薬局テーブル24を作成(院外薬局の一次候補を抽出)し、これに基づいて薬局回答テーブル26を作成(院外薬局の二次候補を抽出)し、図4に示す画面を作成して、患者端末12に送信して表示させる。
【0031】
また、図3(B)の画面は、患者の選択肢として、 「9.処方箋を今持ち帰る」をも選択可能に表示出力する。即ち、院外薬局に持参するために印刷することを指定する項目も選択可能とされる。これにより、患者の都合により、処方箋を持ち帰り可能とすることができる。この場合、患者が当該選択肢を選択入力すると、患者端末12は、当該選択肢を処方箋送付処理部21に送る。これに応じて、処方箋送付処理部21は、処方箋テーブル25から当該患者の1個の処方箋(処方箋情報)を読み出して患者端末12に送信し、患者端末12は、当該処方箋を印刷出力する。患者は、従来通り、処方箋を持ち帰り、選択した院外薬局に自分で持参することになる。
【0032】
図4は、第3の選択画面であり、患者が最終的に1個の院外薬局を選択するための項目を入力する画面であり、図3(B)の画面への入力に基づいて表示される。図4の画面は、選択肢表示領域と地図表示領域とからなる。選択肢表示領域には、患者の選択肢として、 患者の選択した特定地域内の院外薬局(の名前)を薬局回答テーブル26から読み出して表示する。この時、薬局回答テーブル26から読み出した該当する待ち時間と、営業時間と、費用見込みと、在庫切れの有無等も、共に表示される。これにより、院外薬局毎の固有の情報であって患者の選択の参考となる情報(参考情報)を当該院外薬局の名前と共に表示し、最適な院外薬局を選択することができる。地図表示領域は、患者の選択した特定地域の広域地図を表示する。当該広域地図は、院外薬局テーブル23から読み出される。当該広域地図において、その該当地域内における院外薬局の所在地が、例えばその番号で示される。これにより、患者は、広域地図により都合のよい院外薬局を選択することができ、迷うことなくその院外薬局に行くことができる(拡大地図でも同様である)。患者が1個の院外薬局を選択すると、患者端末12は、当該選択の結果を処方箋送付処理部21に送る。これに基づいて、処方箋送付処理部21は、当該選択された1個の院外薬局の拡大地図を院外薬局テーブル23から読み出して、患者端末12に送信して表示させる。なお、この拡大地図を印刷出力するようにしてもよい。
【0033】
本発明に従って、当該選択の結果を受信した処方箋送付処理部21は、患者番号により、処方箋テーブル25から当該患者の1個の処方箋(処方箋情報)を読み出し、患者台帳テーブル22から当該患者の患者情報(必要な部分)を読み出し、院外薬局テーブル23から当該選択された1個の院外薬局のメールアドレスを求め、当該処方箋情報及び患者情報を当該メールアドレスに送信する。患者は、従来とは異なり、処方箋を持ち帰ることなく、選択した院外薬局に出かけて薬を受け取る。
【0034】
なお、処方箋テーブル25から当該患者の1個の処方箋(処方箋情報)を読み出した場合、処方箋テーブル25の当該レコードに読み出しを示すフラグ「1」を付加するようにしてもよい。これにより、「9.処方箋を今持ち帰る」を選択して印刷出力したか、又は、院外薬局に処方箋を送信したことを示すことができる。
【0035】
一方、 院外薬局の薬局端末40(40a等)は、図5に示すように、 印影画像データ41(41a等)を備え、LAN45を介して、各々が独立したコンピュータシステムである薬局会計システム42、薬局在庫管理システム43、待合室電子掲示板システム44と接続される。薬局端末40a等は、処方箋送付装置20から問い合わせ情報(複数の薬剤情報#1〜#nからなる)を受信すると、当該情報をこれらのシステムに送信する。薬局会計システム42は、薬を処方するのに掛かる費用を算出するシステムであり、問い合わせ情報を受信すると、問い合わせ情報の薬を処方するための費用(費用見込み)を算出して、これを応答として薬局端末40a等に返信する。薬局在庫管理システム43は、薬の在庫管理をするシステムであり、問い合わせ情報を受信すると、その処方された薬の在庫切れの有無を調査して、これを応答として薬局端末40a等に返信する。待合室電子掲示板システム44は、処方箋の内容に応じて薬を調剤するなどして手渡すまでに掛かる時間(待ち時間)を推定するシステムであり、問い合わせ情報を受信すると、その受信時点において当該処方箋を受け取ったとした場合の待ち時間を推定して、これを応答として薬局端末40a等に返信する。薬局端末40a等は、これらをまとめて問い合わせ情報に対する応答として、処方箋送付装置20に返信する。
【0036】
なお、院外薬局の薬局端末40a等は、必ずしも薬局会計システム42、薬局在庫管理システム43および待合室電子掲示板システム44の機能を備える必要はない。この場合には、 処方箋送付装置20から送られてきた各種情報を画面に表示して、手作業で算出等した概算額や在庫切れ件数や待ち時間を入力し、送信すればよい。
【0037】
図6は処方箋送付装置20が実行する処方箋送付先選択処理フローであり、図7は薬局端末40a等が実行する処方箋処理フローである。
【0038】
図6において、処方箋送付処理部21は、医師端末11から患者情報が入力されると、患者番号を付与し、患者台帳テーブル22に、患者番号毎に当該患者情報を格納する(ステップS11)。また、処方箋送付処理部21は、医師端末11から院外薬局情報が入力されると、薬局番号を付与し、院外薬局テーブル23に、薬局番号毎に当該薬局情報を格納する(ステップS12)。更に、処方箋送付処理部21は、診察を終えた医師により医師端末11から処方箋情報が入力されると、処方箋テーブル25に、当該処方箋情報を格納する(ステップS13)。この時、「処方日付」は自動的に定まり、「処方科」は当該医師端末11に応じて定まり、自動的に付加される。なお、処方箋送付処理部21がユニークな処方IDを付加し、また、入力した医師を示す医師IDを入力するようにしてもよい。ステップS11乃至S13は並行して行なわれる。
【0039】
以上の処理は、患者とは無関係に実行され、処方箋を選択的に送信処理する前処理に相当する。これに対して、以下の処理は、主として患者との対話形式で実行される。
【0040】
例えば、診察を終えた患者が患者端末12の前に立つと、患者端末12は、周知の技術により患者の存在を検出して、前述の図3(A)の選択画面を表示し、患者が当該画面に自己の氏名等を入力すると、当該入力された氏名等の情報を処方箋送付処理部21に送る(ステップS14)。
【0041】
この情報に基づいて、処方箋送付処理部21は、当該患者番号を特定し、図3(B)に示す画面を作成して、患者端末12に送信して表示させる(ステップS15)。即ち、当該患者番号を用いて患者台帳テーブル22を参照し、当該患者の「住所」及び「標準薬局#1」等を読み出し、選択肢「3」に当該「住所」を表示し、選択肢「4」等に「標準薬局#1」等を表示する。選択肢「2」の各入力フィールドは空欄とされ、患者による駅名等の入力が可能とされる。処方箋送付処理部21は、当該患者番号を処理の終了まで、現在処理中の患者番号として保持する。
【0042】
患者が表示された選択肢のいずれかを選択入力すると、患者端末12は、当該選択肢を処方箋送付処理部21に送る。これに基づいて、処方箋送付処理部21は、当該選択肢が「9.処方箋を今持ち帰る」か否かを調べる(ステップS16)。
【0043】
そうである場合、処方箋送付処理部21は、処方箋テーブル25から現在処理中の患者番号に対応する処方箋情報を読み出して患者端末12に送信し、患者端末12は、当該処方箋を印刷出力する(ステップS17)。従って、患者端末12は印刷機能を備える(図示せず)。患者は、処方箋を持ち帰り、選択した院外薬局に持参する。
【0044】
そうでない場合、処方箋送付処理部21は、当該患者の選択肢に従う当該患者についての候補薬局テーブル24を作成する(ステップS18)。例えば、図3(B)の選択肢「1」が選択された場合、当該医療機関の近辺であると予め指定されている院外薬局を院外薬局テーブル23から抽出し、これ(実際にはその薬局番号)を、候補薬局テーブル24に登録する。なお、当該医療機関の「住所(予め与えられる)」を用いて市販の地図データベースを検索し、当該住所に近い院外薬局を抽出するようにしてもよい。また、このグループは、患者を問わず、固定してもよい。選択肢「2」が選択された場合、入力された駅名等を用いて院外薬局テーブル23を参照して、当該駅名等が最寄り駅として登録されている院外薬局を抽出し、これを候補薬局テーブル24に登録する。選択肢「3」が選択された場合、処方箋テーブル25から患者番号を得て、これを用いて患者台帳テーブル22を参照し、当該患者の「住所」を得る。この「住所」を用いて、例えば市販の地図データベースを検索し、当該住所に近い(例えば半径500メートル以内の)院外薬局を抽出して登録する。選択肢「4」等が選択された場合、患者番号を用いて、患者台帳テーブル22から当該患者の行きつけの院外薬局である「標準薬局#1」等を読み出して登録する。
【0045】
処方箋送付処理部21は、候補薬局テーブル24が作成されると、これに登録された全ての院外薬局の薬局端末40a等へ問い合わせ情報を送信する(ステップS19)。即ち、候補薬局テーブル24から各々の院外薬局の薬局番号を得て、これらを用いて院外薬局テーブル23を参照し、各々の薬局端末40aのメールアドレスを得て、各々のメールアドレスに同一内容の問い合わせ情報を送信し、待ち状態となる。待ち状態は一定時間でタイムアウトする。従って、この時間内に応答しなかった院外薬局は、薬局回答テーブル26から除かれる。
【0046】
問い合わせ情報を受診した各々の院外薬局の薬局端末40aは、所定の応答処理を行い、その結果を処方箋送付処理部21に返信する(ステップS110)。応答処理の結果には、当該薬局の薬局番号に付加された待ち時間と、費用見込みと、在庫切れの有無などが含まれる。応答処理については、図7を参照して後述する。
【0047】
処方箋送付処理部21は、問い合わせ情報に対する応答を受信すると、これに基づいて薬局回答テーブル26を作成する(ステップS111)。即ち、当該応答に含まれる薬局番号毎に、待ち時間等などを登録し、現在処理中の患者番号を付加する。更に、図2(E)には示さないが、当該薬局番号を用いて院外薬局テーブル23を参照して、当該院外薬局の営業時間、行き方説明、広域地図、拡大地図等を読み出して、これらも同様に登録する。
【0048】
処方箋送付処理部21は、薬局回答テーブル26が作成されると、これに基づいて図4に示す画面を作成して、患者端末12に送信して表示させる(ステップS112)。即ち、薬局回答テーブル26から院外薬局の薬局番号を読み出して、その内容及び広域地図を読み出し、図4に示す画面を作成する。この時、広域地図は各々の院外薬局に共通の地図である。なお、図4に示す画面には図示しないが、この画面には「キャンセル」又は「戻る」のボタンが設けられる。患者は、表示された院外薬局のいずれもが気に入らない場合、当該ボタンを選択入力する。これにより、再度、前記第2選択画面が表示される。即ち、ステップS15に戻る。
【0049】
患者が表示された院外薬局のいずれかを選択入力すると、患者端末12は、当該選択された院外薬局を処方箋送付処理部21に送る。これに基づいて、処方箋送付処理部21は、当該選択された院外薬局の拡大地図を表示、出力し(ステップS113)、当該処方箋情報を正式に当該選択された院外薬局に送信する(ステップS114)。即ち、当該選択された院外薬局の薬局番号を用いて、院外薬局テーブル23を参照して、当該院外薬局の拡大地図及びメールアドレスを読み出し、拡大地図を患者端末12に送信して表示させる。また、現在処理中の患者番号を用いて、処方箋テーブル25を参照して当該患者の処方箋情報を読み出し、患者台帳テーブル22を参照して当該患者の患者情報(必要な部分、例えば、患者番号、氏名、住所、保険証番号等)を読み出し、当該処方箋情報及び患者情報を先に読み出したメールアドレスに送信する。更に、当該選択された院外薬局の薬局番号を、患者台帳テーブル22の標準薬局の最後尾に登録する。
【0050】
院外薬局では、薬局端末40a等が、処方箋送付処理部21から送信された処方箋情報及び患者情報を受信して、印影画像データ41a等を組み入れた上で、処方箋を印刷出力し(ステップS115)、これに基づいて当該処方された薬を調剤する。患者は、自己が指定した院外薬局に出かけて、当該処方された薬を受け取る。なお、患者が「在庫切れ有り」の院外薬局を選択した場合、処方箋情報は同様に送信されるが、1個の処方箋を分割して処方することは許されないので、患者は当該在庫切れの薬が揃ってから、当該院外薬局で薬の処方を受けることになる。一方、当該薬の入荷の時期は、通常、正確に判っていることが多い。そこで、例えば、前述のステップS110における応答において、「在庫の有無」に加えて、例えば「3日後にきて下さい」のような患者に対するメッセージを付加するようにしてもよい。
【0051】
図7は、薬局端末40a等が処方箋送付装置20から送られてきた患者の処方箋情報に対する応答を送信するまでの処方箋処理フローである。
【0052】
薬局端末40a等は、処方箋送付装置20から送られてきた問い合わせ情報(薬剤情報#1〜#n)の情報を受信すると(ステップS21)、 これを薬局会計システム42等に送り所定の処理を行なわせる。即ち、薬局会計システム42は、当該薬剤情報#1〜#nに基づいて、当該患者に処方された薬に掛かる費用(費用見込み)を概算し、費用見込み情報を作成し、薬局端末40a等に通知する(ステップS22)。薬局在庫管理システム43は、当該薬剤情報#1〜#nに基づいて、当該患者に処方された薬の在庫の有無を照合して、これに基づいて在庫切れ件数情報を作成し、薬局端末40a等に通知する(ステップS23)。待合室電子掲示板システム44は、現在の待ち時間を推定する。実際は、待合室の電子掲示板に表示している待ち時間情報を取得し、薬局端末40a等に通知する(ステップS24)。薬局端末40a等は、当該薬剤情報#1〜#nと共に受信した患者番号と、 院外薬局の識別情報とを添付した上で、費用見込み情報等を応答として処方箋送付装置20に返信する(ステップS25)。
【0053】
このように本実施形態においては、 処方箋送付先選択プログラムを実行して処方箋送付方法を実現することにより、患者は患者端末12の表示画面から処方された薬を受け取る院外薬局を容易に選択することができ、 その選択された院外薬局に処方箋を送信して、前もって薬の調合などを始めておいてもらうことができる。したがって、薬をもらうまでに時間が掛かってしまうことを回避することができるとともに、 患者が処方箋をそのまま持ち帰ってしてしまうことを防止することができる。この結果、処方された薬を受け取っていない患者がいることを病院や薬局で把握することができる。また、患者は、院外薬局が存在する地域を指定して、また、院外薬局に応じた参考情報や、処方に応じた個別情報により、いずれかの院外薬局を選択することができるので、患者にとって都合のよい最適な院外薬局を選択することができる。更に、行きつけの標準薬局も選択することができるので、常に院外薬局を選択する操作を強制することがなく、 また、処方箋をその場で印刷して院外薬局に持参することもできる。
【0054】
以上、本発明をその実施の形態に従って説明したが、本発明は、その主旨の範囲内において種々の変形が可能である。
【0055】
例えば、図6に示す各々の処理の順番を適宜変更するようにしてもよい。一例として、図3(B)の第2選択画面の表示及び入力(ステップS15)に先立って、候補薬局テーブル24を作成してもよい(ステップS18)。この場合、選択肢「2」の駅等としては、患者の住所又は勤務先の最寄り駅や患者の住所と当該医療機関との間にある駅の全て又はいずれかを選択して用いればよい。更に、候補薬局テーブル24の作成に続けて、問い合わせ情報の送信(ステップS19)及び薬局回答テーブル26の作成(ステップS111)を実行してもよい。これにより、第2選択画面への患者による選択入力に応じて直ちに第3選択画面を表示することができる。
【0056】
また、処方箋送付装置20からの処方箋情報の院外薬局への送信は、電子メールではなく、専用回線を用いたファクシミリ等で行なってもよい。この場合、より高い信頼性を確保することができる。
【0057】
また、患者が処方箋を見る機会を保証するようにしてもよい。例えば、前述のステップS113において、患者端末12に、拡大図を表示、出力すると共に、又は、これに代えて、当該処方箋を表示するようにしてもよい。これにより、患者は自己に処方された処方箋の内容を確認することができる。この場合、処方箋の二重発行を防止するため、患者がステップS15の第2選択画面において「1」〜「8」(「9」以外)の選択肢を選んだ(選んで確定した)場合、処方箋送付処理部21は、処方箋を表示するために当該処方箋情報を患者端末12に送信すると共に、患者端末12からの当該処方箋の印刷出力を禁止する。
【0058】
また、ステップS113において、患者端末12に、拡大図を表示、出力すると共に、又は、これに代えて、患者が処方箋されて薬を受取に行く日時を指定するための画面を表示するようにしてもよい。例えば、受け取りに行く日時を、「3日後」のように指定できる。この画面は、当該処方箋情報と共に、当該院外薬局に送信される。これにより、患者は自己の受取に都合のよい日を指定でき、院外薬局も当該日時に合わせて調剤を行なうことができる。
【0059】
以上から判るように、本発明の形態および実施例の特徴を列記すると以下のとおりである。
(付記1) 処方箋を発行する医療機関のサーバから薬を処方する院外薬局の端末へ処方箋情報を送信する方法であって、
患者ごとに1又は複数の院外薬局の情報を含む候補薬局テーブルを用意し、
薬を処方された患者について、前記候補薬局テーブルに基づいて、前記1又は複数の院外薬局を表示し、
前記表示された院外薬局の中から前記患者により選択された院外薬局に対して、前記患者についての患者情報と当該患者に処方された薬についての処方箋情報とを送信する
ことを特徴とする処方箋送付方法。
(付記2) 前記候補薬局テーブルは、当該院外薬局の各々について、患者による選択の参考となる参考情報を含み、
前記表示において、前記1又は複数の院外薬局と共に対応する前記参考情報を表示する
ことを特徴とする付記1に記載の処方箋送付方法。
(付記3) 前記表示において前記患者によりいずれかの院外薬局が選択された場合、前記処方箋情報に基づいて患者に対して当該処方箋を印刷出力することを禁止する
ことを特徴とする付記1に記載の処方箋送付方法。
(付記4) 当該処方箋送付方法は、更に、
前記表示において、当該処方箋の印刷出力を指示する入力を可能とし、
前記印刷出力を指示する入力があった場合、前記処方箋情報にもとづいて処方箋を印刷出力する
ことを特徴とする付記1に記載の処方箋送付方法。
(付記5) 当該処方箋送付方法は、更に、
複数の院外薬局の情報を含む院外薬局テーブルを用意し、
患者に対しての院外薬局を抽出するための検索条件を指定するための複数の選択肢を表示し、
選択された選択肢に従って、前記院外薬局テーブルから当該選択肢に該当する1又は複数の院外薬局を抽出して、前記候補薬局テーブルを用意する
ことを特徴とする付記1に記載の処方箋送付方法。
(付記6) 前記選択肢として、当該医療機関付近、交通機関の駅付近、指定住所付近、行きつけの標準薬局を含む
ことを特徴とする付記5に記載の処方箋送付方法。
(付記7) 当該処方箋送付方法は、更に、
前記患者に処方された薬についての1又は複数の薬剤情報と当該患者番号とを含む処方箋情報を用意し、
前記処方箋情報を、少なくとも前記1又は複数の院外薬局に送信し、
前記1又は複数の院外薬局から、前記1又は複数の薬剤情報について、患者による選択の参考となる参考情報を得て、
前記表示において、前記1又は複数の院外薬局と共に対応する前記参考情報を表示する
ことを特徴とする付記1に記載の処方箋送付方法。
(付記8) 前記参考情報は、待ち時間と、費用見込みと、在庫切れの有無を含む
ことを特徴とする付記7に記載の処方箋送付方法。
(付記9) 前記処方箋情報に含まれる前記1又は複数の薬剤情報のみを、少なくとも前記1又は複数の院外薬局に送信する
ことを特徴とする付記7に記載の処方箋送付方法。
(付記10) 他の患者についての前記処方箋情報又はこれに含まれる前記1又は複数の薬剤情報を、前記1又は複数の院外薬局に、前記送信と同時には送信しないようにする
ことを特徴とする付記8に記載の処方箋送付方法。
(付記11) 処方箋を発行する医療機関から薬を処方する院外薬局の端末へ処方箋情報を送信する処方箋送付装置であって、
患者ごとに1又は複数の院外薬局の情報を含む候補薬局テーブルを用意する手段と、
薬を処方された患者について、前記候補薬局テーブルに基づいて、前記1又は複数の院外薬局を表示する手段と、
前記表示された院外薬局の中から前記患者により選択された院外薬局に対して、前記患者についての患者情報と当該患者に処方された薬についての処方箋情報とを送信する手段とを備える
ことを特徴とする処方箋送付装置。
(付記12) 処方箋を発行する医療機関のサーバから薬を処方する院外薬局の端末へ処方箋情報を送信する処方箋送付方法を実現するプログラムであって、
前記プログラムは、 コンピュータに、
患者ごとに、1又は複数の院外薬局の情報を含む候補薬局テーブルを用意させ、
薬を処方された患者について、前記候補薬局テーブルに基づいて、前記1又は複数の院外薬局を表示させ、
前記表示された院外薬局の中から前記患者により選択された院外薬局に対して、前記患者についての患者情報と当該患者に処方された薬についての処方箋情報とを送信させる
ことを特徴とする処方箋送付先選択プログラム。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、 処方箋送付方法において、選択可能な院外薬局の情報を患者に提供することができ、患者は多くの院外薬局の中から自分に適した院外薬局を選択することができる。この時、院外薬局の端末から得た、例えば、待ち時間と、営業時間と、費用見込みと、在庫切れの有無等も、共に表示される。これにより、院外薬局毎の固有の情報であって患者の選択の参考となる情報(参考情報)を当該院外薬局の名前と共に表示し、最適な院外薬局を選択することができる。また、選択された院外薬局に処方箋を送信して、その院外薬局で前もって薬の調合などを始めることにより、薬を患者に受け渡すまでの時間を短くすることができる。更に、患者が処方箋をそのまま持ち帰ったりしてしまうことを防止することができ、処方された薬を受け取っていない患者がいることを病院や薬局で把握することができる。
【0061】
また、本発明によれば、処方箋送付先選択プログラムにおいて、 コンピュータに処方箋送付方法を実行させることにより、 前述のように、選択可能な院外薬局の情報を患者に提供することができ、患者は自分に適した院外薬局を選択することができる。この時、院外薬局の端末から得た、例えば、待ち時間と、営業時間と、費用見込みと、在庫切れの有無等も、共に表示される。これにより、院外薬局毎の固有の情報であって患者の選択の参考となる情報(参考情報)を当該院外薬局の名前と共に表示し、最適な院外薬局を選択することができる。また、選択された院外薬局に処方箋を送信することにより、薬を患者に受け渡すまでの時間を短くすることができる。更に、患者が処方箋を持ち帰ることを防止することができ、処方された薬を受け取っていない患者がいることを病院や薬局で把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】処方箋送付先選択システム構成図である。
【図2】処方箋送付先選択処理説明図である。
【図3】処方箋送付先選択処理説明図である。
【図4】処方箋送付先選択処理説明図である。
【図5】処方箋送付先選択処理説明図である。
【図6】処方箋送付先選択処理フローである。
【図7】処方箋送付先選択処理フローである。
【符号の説明】
11 医師端末
12 患者端末
20 処方箋送付装置
21 処方箋送付処理部
22 患者台帳テーブル
23 院外薬局テーブル
24 候補薬局テーブル
25 処方箋テーブル
26 薬局回答テーブル
40a、40b、・・・ 薬局端末
Claims (4)
- 処方箋を発行する医療機関のサーバであって、処方箋送付処理部と患者端末とを備えるサーバから薬を処方する院外薬局の端末へ、ネットワークを介して処方箋情報を送信する処方箋送付方法であって、
前記処方箋送付処理部が、当該患者についての1又は複数の院外薬局の情報を含む候補薬局テーブルを用意し、
前記処方箋送付処理部が、当該患者に処方された薬についての1又は複数の薬剤情報と当該患者番号とを含む処方箋情報を格納する処方箋テーブルを用意し、
前記処方箋送付処理部が、前記処方箋テーブルに格納された処方箋情報の中の前記1又は複数の薬剤情報からなる問い合わせ情報を、前記候補薬局テーブルに基づいて、少なくとも前記1又は複数の院外薬局の端末に送信し、
前記処方箋送付処理部が、前記1又は複数の院外薬局の端末から、前記問い合わせ情報に対して返信された情報であって、前記問い合わせ情報に含まれた前記1又は複数の薬剤情報について、当該患者による選択の参考となる参考情報を含む回答情報を得て、前記1又は複数の院外薬局ごとに前記回答情報を格納する薬局回答テーブルを作成し、
前記処方箋送付処理部が、当該患者について、前記薬局回答テーブルに基づいて、前記1又は複数の院外薬局とこれらに対応する前記参考情報を、前記患者端末に表示し、
前記処方箋送付処理部が、前記問い合わせ情報の送信の後に、前記表示された院外薬局の中から前記患者端末により選択された院外薬局の端末に対して、前記処方箋テーブルに基づいて、当該患者に処方された薬についての1又は複数の薬剤情報と当該患者番号とを含む処方箋情報を送信する
ことを特徴とする処方箋送付方法。 - 前記候補薬局テーブルは、当該院外薬局の各々について、患者による選択の参考となる前記参考情報を含み、
前記処方箋送付処理部が、前記1又は複数の院外薬局と共に対応する前記参考情報を表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の処方箋送付方法。 - 当該処方箋送付方法は、更に、
前記処方箋送付処理部が、複数の院外薬局の情報を含む院外薬局テーブルを用意し、
前記処方箋送付処理部が、患者に対しての院外薬局を抽出するための検索条件を指定するための複数の選択肢を表示し、
前記処方箋送付処理部が、選択された選択肢に従って、前記院外薬局テーブルから当該選択肢に該当する1又は複数の院外薬局を抽出して、前記候補薬局テーブルを用意する
ことを特徴とする請求項1に記載の処方箋送付方法。 - 処方箋を発行する医療機関のサーバであって、処方箋送付処理部と患者端末とを備えるサーバから薬を処方する院外薬局の端末へ、ネットワークを介して処方箋情報を送信する処方箋送付方法を実現する処方箋送付先選択プログラムであって、
前記プログラムは、 コンピュータに、
当該患者についての1又は複数の院外薬局の情報を含む候補薬局テーブルを用意する処理ステップと、
当該患者に処方された薬についての1又は複数の薬剤情報と当該患者番号とを含む処方箋情報を格納する処方箋テーブルを用意する処理ステップと、
前記処方箋テーブルに格納された処方箋情報の中の前記1又は複数の薬剤情報からなる問い合わせ情報を、前記候補薬局テーブルに基づいて、少なくとも前記1又は複数の院外薬局の端末に送信する処理ステップと、
前記1又は複数の院外薬局の端末から、前記問い合わせ情報に対して返信された情報であって、前記問い合わせ情報に含まれた前記1又は複数の薬剤情報について、当該患者による選択の参考となる参考情報を含む回答情報を得て、前記1又は複数の院外薬局ごとに前記回答情報を格納する薬局回答テーブルを作成する処理ステップと、
当該患者について、前記薬局回答テーブルに基づいて、前記1又は複数の院外薬局とこれらに対応する前記参考情報を、前記患者端末に表示する処理ステップと、
前記問い合わせ情報の送信の後に、前記表示された院外薬局の中から前記患者端末により選択された院外薬局の端末に対して、前記処方箋テーブルに基づいて、当該患者に処方された薬についての1又は複数の薬剤情報と当該患者番号とを含む処方箋情報を送信する処理ステップとを実行させる
ことを特徴とする処方箋送付先選択プログラム。
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