JP2003097743A - 建設機械の多連方向切換弁 - Google Patents
建設機械の多連方向切換弁Info
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Abstract
において、各アクチュエータに圧油を供給する多連方向
切換弁の設置に関して、大幅な省スペース化を達成し、
建設機械の小型化に寄与する建設機械の多連方向切換弁
を提供する。 【解決手段】 複数の方向切換弁(11〜19)の少な
くとも一つが、リモコン弁からのパイロット圧によりス
プール39を移動させるパイロット操作式の方向切換弁
(13、15、18、19)であり、リモコン弁と接続
するパイロットポートの少なくとも一つ(33a〜f)
が配設されるセクションを、パイロット操作式方向切換
弁(13、15、18、19)が形成されるセクション
と異なるセクションに形成し、パイロットポート(33
a〜f)とパイロット操作式方向切換弁(13、15、
18、19)とをパイロット通路(48〜55)で連通
したことを特徴とする。
Description
ータへ圧油を供給する多連方向切換弁に関し、例えば、
油圧ショベル等の複数のアクチュエータを備えたクロー
ラ車両などの建設機械において、複数のアクチュエータ
等の制御に用いられる建設機械の多連方向切換弁に関す
る。
たクローラ車両などの建設機械においては、例えば、走
行クローラからはみ出さない範囲で旋回を行うような小
旋回タイプのものが多く採用されるようになってきてい
る。そのため、このような建設機械に設けられ、各アク
チュエータに圧油を供給する多連方向切換弁の設置につ
いても、省スペース化が求められている。
ば、図10に示すようなものが用いられている。これ
は、スプールが移動することで、各アクチュエータと圧
力源またはタンクと接続して圧油の給排を行う方向切換
弁(111〜119)を複数個有した多連方向切換弁1
10の平面図を示したものである。この複数の方向切換
弁のうちのいくつかについては、パイロット操作式の方
向切換弁(113、115、118、119)となって
おり、その側面において図示しないリモコン弁と油圧配
管を介して接続されている。
において、例えば(a)または(b)の点線部で示すよ
うに、パイロット操作式方向切換弁以外の方向切換弁の
側方に多くのデッドスペースを含んだ空間を形成してし
まうことになる。そのため、多連方向切換弁の設置に対
する省スペース化要求の観点からみて望ましくないもの
であるが、複数の配管を接続するという構成上やむを得
ないものでもあった。また、このような油圧配管の接続
形態によると、複数の油圧配管が平面的に拡大して配設
されることになってしまい、結果として油圧配管の周辺
部についても、同じく無駄なデッドスペースを形成され
てしまいやすく、建設機械内部におけるスペース設計上
の自由度を損なうことにもつながっている。
複数のアクチュエータを備えた建設機械などにおいて、
各アクチュエータに圧油を供給する多連方向切換弁の設
置に関して、大幅な省スペース化を達成し、建設機械の
小型化に寄与する建設機械の多連方向切換弁を提供する
ことを目的とするものである。
項1に記載の建設機械の多連方向切換弁は、複数の方向
切換弁が設けられる本体を有した建設機械の多連方向切
換弁であって、前記各方向切換弁は、ポンプに通じて圧
油が供給される供給通路と、前記供給通路と連通するス
プール孔と、前記スプール孔に接続されるとともにタン
クに連通するタンク通路と、前記スプール孔に接続され
るとともにアクチュエータに連通するアクチュエータポ
ートと、前記スプール孔に摺動自在に挿入されたスプー
ルとを備えており、前記供給通路と前記アクチュエータ
ポートとの間及び前記タンクと前記アクチュエータポー
トとの間は、前記スプールの移動に伴い接続若しくは遮
断状態に切り換えられ、前記複数の方向切換弁の少なく
とも一つが、リモコン弁からのパイロット圧により前記
スプールを移動させるパイロット操作式の方向切換弁で
あり、前記リモコン弁と接続するパイロットポートの少
なくとも一つが配設されるセクションを、前記パイロッ
ト操作式方向切換弁が形成されるセクションと異なるセ
クションに形成し、前記パイロットポートと前記パイロ
ット操作式方向切換弁とをパイロット通路で連通したこ
とを特徴とする。
切換弁が形成されるセクションと、リモコン弁と接続す
るパイロットポートの少なくとも一つが配設されるセク
ションとが、それぞれ異なるセクションとして形成され
るため、本体におけるパイロット操作式方向切換弁の配
設位置によらず、パイロットポートを設けることができ
る。したがって、パイロット油圧配管をデッドスペース
を含む空間が低減するように接続することが可能にな
る。また、他のセクションの余剰スペースにパイロット
ポートを配設することも可能であり、本体の肥大化を防
ぐこともできる。そして、パイロット油圧配管の接続位
置を自由に設計できることで、建設機械内部におけるス
ペース設計上の自由度も高まるため、パイロット油圧配
管周辺部に生じるデッドスペースを低減する油圧配管の
配設構造を実現することができる。したがって、多連方
向切換弁の設置に関して、大幅な省スペース化を達成
し、建設機械の小型化に寄与する建設機械の多連方向切
換弁を提供することができる。
弁は、複数の方向切換弁が設けられる本体を有した建設
機械の多連方向切換弁であって、前記各方向切換弁は、
ポンプに通じて圧油が供給される供給通路と、前記供給
通路と連通するスプール孔と、前記スプール孔に接続さ
れるとともにタンクに連通するタンク通路と、前記スプ
ール孔に接続されるとともにアクチュエータに連通する
アクチュエータポートと、前記スプール孔に摺動自在に
挿入されたスプールとを備えており、前記供給通路と前
記アクチュエータポートとの間及び前記タンクと前記ア
クチュエータポートとの間は、前記スプールの移動に伴
い接続若しくは遮断状態に切り換えられ、前記複数の方
向切換弁の少なくとも少なくとも一つが、リモコン弁か
らのパイロット圧により前記スプールを移動させるパイ
ロット操作式の方向切換弁であり、前記リモコン弁と接
続するパイロットポートの一方を前記アクチュエータポ
ートの近傍で同じ方向に開口するように形成したことを
特徴とする。
方が、アクチュエータポートと同じ方向に開口するた
め、アクチュエータ用油圧配管およびパイロット油圧配
管の配設方向を揃えることができ、パイロット油圧配管
接続部分の周囲に生じるデッドスペースを低減できる。
したがって、多連方向切換弁の設置に関して、大幅な省
スペース化を達成し、建設機械の小型化に寄与する建設
機械の多連方向切換弁を提供することができる。
弁は複数の方向切換弁が設けられる本体を有した建設機
械の多連方向切換弁であって、前記各方向切換弁は、ポ
ンプに通じて圧油が供給される供給通路と、前記供給通
路と連通するスプール孔と、前記スプール孔に接続され
るとともにタンクに連通するタンク通路と、前記スプー
ル孔に接続されるとともにアクチュエータに連通するア
クチュエータポートと、前記スプール孔に摺動自在に挿
入されたスプールとを備えており、前記供給通路と前記
アクチュエータポートとの間及び前記タンクと前記アク
チュエータポートとの間は、前記スプールの移動に伴い
接続若しくは遮断状態に切り換えられ、前記複数の方向
切換弁の少なくとも一つが、リモコン弁からのパイロッ
ト圧により前記スプールを移動させるパイロット操作式
の方向切換弁であり、前記リモコン弁と接続するパイロ
ットポートの一方を他方のパイロットポートと同じ方向
に開口するように形成したことを特徴とする。
するパイロットポートの一方を他方のパイロットポート
と同じ方向に開口するため、パイロット操作式方向切換
弁に設けられる2つのパイロットポートの配設方向を揃
えることができ、パイロット油圧配管接続部分の周囲に
生じるデッドスペースを低減できる。したがって、多連
方向切換弁の設置に関して、大幅な省スペース化を達成
し、建設機械の小型化に寄与する建設機械の多連方向切
換弁を提供することができる。
施例1〜4について、図面を参照しながら説明する。図
1〜3は実施例1を、図4は実施例2を、図5及び図6
は実施例3を、図7及び図8は実施例4をそれぞれ示し
たものである。以下、実施例毎に説明する。
方向切換弁1を示す平面図であり、図2は、その油圧回
路図を示すものであるが、例えば、図9に示すような複
数の油圧アクチュエータと走行クローラを備えたミニシ
ョベル101などの建設機械において、複数のアクチュ
エータを制御するために用いられるものである。
の本体10は、隣接して順次配列され、各油圧アクチュ
エータに接続される複数の方向切換弁11〜19と、図
示しないポンプに通じて圧油が供給される2つのセクシ
ョン(第1セクション20、第2セクション21)とを
有し、後述する連結棒(57、58)によって一体的に
連結されている。なお、方向切換弁11には、図示しな
いリモコン弁と接続されるパイロットポート集合部22
が一体の筐体に形成されている。
ショベル101の各アクチュエータにそれぞれ接続され
るアクチュエータポートA1〜9、B1〜9をそれぞれ
有している。各方向切換弁に対応するアクチュエータの
幾つかは図9にあらわれており、これを参照すると、方
向切換弁11はドーザ23に連結したシリンダ24用で
あり、方向切換弁12はブームスイングアクチュエータ
(図示せず)用、方向切換弁13は旋回アクチュエータ
(図示せず)用、方向切換弁14は予備(サービス)で
あり使用されておらず、方向切換弁15はアーム25の
アームシリンダ26用、方向切換弁16は左側走行モー
タ27用、方向切換弁17は右側走行モータ28用、方
向切換弁18はブーム29のブームシリンダ30用、方
向切換弁19はバケット31のバケットシリンダ32用
である。
方向切換弁13、15、18、19については、操作レ
バーと連結したリモコン弁からのパイロット圧により作
動するパイロット操作式方向切換弁となっている。
トP3とタンクポートT1を有して方向切換弁13と1
4の間に配設され、第2セクション21は、ポンプポー
トP1及びP2を有して方向切換弁16と17の間に配
設されている。
それぞれ図示しないポンプと接続され、圧油を多連方向
切換弁1に供給する供給口を構成するものであるが、図
2に示すように、ポンプポートP1は方向切換弁17〜
19に、ポンプポートP2は方向切換弁14〜16に、
ポンプポートP3は方向切換弁11〜13に、それぞれ
第1供給通路34、第2供給通路35、第3供給通路3
6を介して通じている。これらの各供給通路は、連設さ
れた方向切換弁を連通するように形成されている。そし
て、各方向切換弁に通じた供給通路は、それぞれ各方向
切換弁に形成される内部通路を通してそれぞれのアクチ
ュエータポートと連通している。この内部通路等の構造
の詳細については、後述する。
から各アクチュエータへと送られた後に再び方向切換弁
へと戻った油を回収するために設けられる図示しないタ
ンクと接続されるものである。なお、タンクポートT1
と各方向切換弁とは、連設された方向切換弁を連通する
ように形成されるタンク通路40で接続されている。
すように、リモコン弁からの油圧配管が接続される複数
のパイロットポート33a〜f等を有しており、方向切
換弁11と一体の筐体に配設され、多連方向切換弁1の
端部に位置している。これらのパイロットポートのうち
33a〜dについては、アクチュエータポートA1〜
9、B1〜9と同一方向に開口している。これにより、
パイロットポートに接続する油圧配管を効率よく配設す
ることが可能になる。
図2に点線で示すパイロット通路48〜55により、前
述したパイロット操作式方向切換弁13、15、18、
19の両端部とそれぞれ接続され、各方向切換弁を作動
させるためのパイロット圧を加えることが可能となって
いる(パイロット通路48〜55については、後述す
る)。すなわち、パイロット操作式方向切換弁13、1
5、18、19が形成されるセクションと、それらとパ
イロット通路で連通されるパイロットポート33a〜f
等が配設されるセクションとが、それぞれ異なるセクシ
ョンに形成されているため、本体10におけるパイロッ
ト操作式方向切換弁(13、15、18、19)の配設
位置によらず、パイロットポート33a〜f等を設ける
ことができ、パイロット油圧配管をデッドスペースを含
む空間(図10に示す従来の多連方向切換弁の場合にお
けるような点線部(a)や(b)で示す空間)が生じな
いように接続することが可能になる。
されるセクションは、多連方向切換弁1に示すように方
向切換弁11に隣接するセクションに限られるものでな
い。
詳しく説明する。方向切換弁11〜19については、略
同様な内部構造を有しており、その代表として、方向切
換弁13について、図1〜3をもとに説明するが、本説
明は、他の方向切換弁の内部構造についての説明を兼ね
るものである。
おけるC−C線矢視断面)を示したものである。この方
向切換弁13は、複数の内部通路が形成されたセクショ
ン本体部37と、それらの内部通路を適宜接続または遮
断を行うことが可能なスプール38とを有している。セ
クション本体部37に形成されている内部通路として
は、ポンプポートP3に通じて圧油が供給される第3供
給通路36の一部を構成する個別供給通路42と、個別
供給通路42に連通路43及び44を介して連通し、ス
プール38が摺動自在に挿入されるスプール孔39と、
スプール孔39の略中心に設けられるアンロード通路4
1と、スプール孔39に接続するとともにタンク通路4
0に連通する個別タンク通路40aと、油圧アクチュエ
ータ(方向切換弁13においては旋回アクチュエータ)
に連通し、スプール孔39にそれぞれ連通路45および
46を介して接続されるアクチュエータポートA3及び
B3と、を備えている。また、個別供給通路42と連通
路43及び44の間には、それらの間の流路を接続また
は遮断状態に開閉可能なチェック弁47が設けられてい
る。
パイロット通路48〜55が形成されている。このうち
パイロット通路48及び55については、それぞれスプ
ール38の両端部に形成された油圧室48b及び55b
に、連通路48a及び55aを通じて接続している。こ
の構成により、パイロット圧を油圧室48bまたは55
bに加えることで、スプール孔39の内部にてスプール
38を両側に摺動するように移動させることができるよ
うになっている。なお、油圧室48bにおいては、バネ
56が設けられ、スプール38に一定の付勢力を与える
ことができるようになっており、両端部に油圧が加えら
れていない状態(タンク圧状態)では、図3のようにス
プール38が中心に位置(中立位置)して、スプール孔
39と、その他の内部通路40及び43〜46とを遮断
状態としている。
り、リモコン弁からパイロット圧が加えられてスプール
38が移動することで、個別供給通路42と連通路45
または46(アクチュエータポートA3、B3への連通
路)とが、もしくは連通路45または46と個別タンク
通路40aとが、接続もしくは遮断状態に切り換えられ
るものである。
中立位置から右方向に移動させられると、アンロード通
路41が遮断されるとともに連通路43と45が互いに
連通し、且つ、連通路46と個別タンク通路40aも連
通する。また、アンロード通路41の遮断によって個別
供給通路42への油圧が上昇してチェック弁47を上方
に押し開き、連通路43及び45を経てアクチュエータ
ポートA3から圧油がアクチュエータへ送り出される
(図示しないが、この場合は、例えば、旋回アクチュエ
ータが右旋回となるように接続している)。アクチュエ
ータを経由した油は、アクチュエータポートB3に戻
り、連通路46を経て個別タンク通路40aからタンク
通路40へと至り、図示しないタンクへと送られる。ま
た、スプール38が、中立位置から図中左方向に移動さ
せられると、個別供給通路42から供給される圧油がア
クチュエータポートB3からアクチュエータへ送り出さ
れ(このときは、例えば、旋回アクチュエータを左旋回
させる)、アクチュエータポートA3に戻り、タンクへ
と至ることになる。
48及び55以外についても同様であり、パイロット通
路49及び54は方向切換弁15に、パイロット通路5
0及び53は方向切換弁18に、パイロット通路51及
び52は方向切換弁19に、それぞれ接続している。
いては、多連方向切換弁を一体的に連結する連結棒57
及び58が挿入される連結孔を利用して形成されてい
る。多連方向切換弁1の各方向切換弁は、各々のセクシ
ョン本体部により構成されているが、これらの各セクシ
ョン本体部は、上側に2本の連結棒59及び60と、下
側に2本の連結棒57及び58とで連結されている(図
3参照)。そして、各セクション本体部に設けられて連
結棒57及び58がそれぞれ挿入される連結孔の内周と
連結棒57および58の外周との間に空間が形成される
ような寸法構成とすることで、この空間によってパイロ
ット通路51及び52を構成するものである。これによ
り、パイロット通路の製作工数を削減することも可能に
なる。なお、パイロット通路51及び52については、
必ずしも連結棒57及び58の配設構成を利用して形成
されるものでなくてもよく、連結棒59及び60がそれ
ぞれ挿入される連結孔の内周と連結棒59及び60の外
周との間に空間を形成することで構成するものであって
もよい。
方向切換弁については、パイロット圧ではなく、操作レ
バーからの操作によりスプールの移動が行われるが、そ
れ以外の構造については、ほぼ同様であるため、説明を
割愛する。
施例1に係る多連方向切換弁1は、本体におけるパイロ
ット操作式方向切換弁の配設位置によらず、パイロット
ポートを設けることができる。したがって、パイロット
油圧配管をデッドスペースを含む空間が生じないように
接続することが可能になる。そして、パイロット油圧配
管の接続位置を自由に設計することも可能となり、建設
機械内部におけるスペース設計上の自由度も高まるた
め、パイロット油圧配管周辺部に生じるデッドスペース
を低減できる油圧配管の配設構造を実現することができ
る。
順次説明するが、実施例1の説明と重複するところにつ
いては、適宜割愛しながら説明を行う。なお、実施例1
の場合と同様の構成要素については、同じ番号を付して
いる。
方向切換弁2の平面図を示す。本実施例に示す多連方向
切換弁2は、方向切換弁11〜19、第1セクション2
0、第2セクション21の配設構成については、多連方
向切換弁1及び2の場合と同様である。しかし、パイロ
ットポート集合部22が形成されておらず、各パイロッ
トポートは、個別に形成されている。
19については、図10に示す従来の多連方向切換弁1
10と同様に側方でパイロット油圧配管と接続してお
り、パイロット操作式方向切換弁15についても、一方
のパイロット油圧配管61は、パイロット操作式方向切
換弁15の側方にて接続している。しかし、パイロット
操作式方向切換弁15の他方のパイロット油圧配管(図
示せず)は、パイロット操作式方向切換弁15が形成さ
れるセクションとは異なる他のセクションである方向切
換弁14に配設されるパイロットポート62で接続して
いる。そして、パイロットポート62とパイロット操作
式方向切換弁15の他方のパイロット圧操作端(一方の
パイロット油圧配管61が接続する操作端とは反対側)
とは、パイロット通路63で連通されている。
通路63の構成によって、図4に示すように、デッドス
ペースを削減し、有効的な空間(b')を形成すること
ができる。すなわち、図10に示す従来の多連方向切換
弁110のパイロット操作式方向切換弁115に接続し
た油圧配管64のように、他のパイロット操作式方向切
換弁113の油圧配管65を迂回する必要が生じてしま
い、デッドスペースを含む空間(b)を形成してしまう
ことを防止できる。
弁2によると、パイロット操作式方向切換弁が形成され
るセクションと、リモコン弁と接続するパイロットポー
トの少なくとも一つが配設されるセクションとが、それ
ぞれ異なるセクションとして形成されるため、本体にお
けるパイロット操作式方向切換弁の配設位置によらず、
パイロットポートを設けることができる。よって、パイ
ロット油圧配管をデッドスペースを含む空間が生じない
ように接続することが可能になる。また、他のセクショ
ン(多連方向切換弁2においては、方向切換弁14)の
余剰スペースにパイロットポートを配設することも可能
であり、本体の肥大化を防ぐこともできる。そして、パ
イロット油圧配管の接続位置を自由に設計できること
で、建設機械内部におけるスペース設計上の自由度も高
まるため、パイロット油圧配管周辺部に生じるデッドス
ペースを低減できる油圧配管の配設構造を実現すること
ができる。
て、他の方向切換弁11,12,15,18,19のよ
うにリリーフ弁を設ける必要がなく、この方向切換弁1
4のセクションにパイロットポート62を設けても他の
方向切換弁よりも小さく形成できる。よって、パイロッ
トポート62を方向切換弁14のセクションに設けても
多連方向切換弁を肥大することがない。 さらに、アク
チュエータポートB4と同一方向に開口するようにパイ
ロットポート62を設けたので、アクチュエータポート
B4周辺のデットスペースを有効に利用することができ
る。なお、他のセクションに配設されるパイロットポー
トは、多連方向切換弁2に示すように1つであっても、
また、任意の複数であってもよい。
向切換弁3について説明する。図5に、多連方向切換弁
3の平面図を示す。図5に示すように、多連方向切換弁
3は、方向切換弁11〜19、第1セクション20、第
2セクション21の配設構成については、多連方向切換
弁1及び2の場合と同様である。しかし、パイロット油
圧配管の接続形態、すなわち、パイロットポートの配設
構成が異なる。
方向切換弁15、18、19に接続するパイロット油圧
配管は、従来の多連方向切換弁110(図10参照)と
同様に、各パイロット操作式方向切換弁の側方にて接続
している。しかし、パイロット操作式方向切換弁13に
ついては、一方のパイロット油圧配管66は、パイロッ
ト操作式方向切換弁13の側方にて接続する構成となっ
ているが、他方の油圧配管(図示せず)は、アクチュエ
ータポート13の近傍でこのアクチュエータポート13
と同じ方向に開口するパイロットポート67で接続する
構成となっている。
の断面図であって、図5におけるD−D線矢視断面図を
示すが、スプール38の両端が位置する部分には、油圧
室68a、68bが設けられている。これらの油圧室6
8a、68bに対してパイロット圧油が給排されること
で、スプール38が摺動し、実施例1で述べたのと同様
に内部通路(43、44、45、46、40a等)を適
宜接続及び遮断を行うものである。
ート69が直接連通しており、このパイロットポート6
9がパイロット操作式方向切換弁13の側方に向けて開
口し、油圧配管66と接続している。しかし、油圧室6
8bには、パイロット通路70が接続しており、これを
通じてパイロットポート67が、アクチュエータポート
A3、B3と同じ方向に開口するように形成されてい
る。
ることで、図5に示すように、デッドスペースを削減
し、有効的な空間(a')を形成することができる。図
10に示す従来の多連方向切換弁110のパイロット操
作式方向切換弁113においては、パイロット油圧配管
71が方向切換弁113の側方から接続しており、パイ
ロット操作式方向切換弁115に油圧配管72を接続す
るためには、油圧配管71を迂回させる必要があった。
このため、デッドスペースを含む空間(a)が生じてい
た。しかし、多連方向切換弁3では、デッドスペースを
含まない空間(a')とすることができる。
ットポートの一方が、アクチュエータポートの近傍で同
じ方向に開口するため、アクチュエータ用油圧配管およ
びパイロット油圧配管の配設方向を揃えることができ、
パイロットポート油圧配管接続部分の周囲に生じるデッ
ドスペースを低減できる。
開口するパイロットポートは、多連方向切換弁3に示す
ように1つであっても、また、任意の複数であってもよ
い。さらに、パイロットポート67は、パイロット操作
式方向切換弁13の筐体に設けられているが、これらは
別体でもよい。さらにまた、パイロットポート67は、
異なるセクション例えば方向切換弁14のセクションに
設けてもよい。
換弁4の平面図を図7に示す。この多連方向切換弁4
は、方向切換弁11〜19、第1セクション20、第2
セクション21の配設構成については、他の実施例と同
様である。しかし、パイロット油圧配管の接続形態、す
なわち、パイロットポートの配設構成が異なる。
方向切換弁15、18、19に接続するパイロット油圧
配管は、従来の多連方向切換弁110(図10参照)と
同様に、各パイロット操作式方向切換弁の両側方それぞ
れに接続している。しかし、パイロット操作式方向切換
弁13については、一方のパイロット油圧配管66と、
他方の油圧配管73とが、同じ方向に配向するように接
続される構成となっている。
の断面図であって、図7におけるE−E線矢視断面図を
示すが、一方の油圧配管66は、パイロットポート69
と接続しており、他方の油圧配管73は、パイロットポ
ート69と同じ方向に開口するパイロットポート74と
接続している。
油圧室68a、68bが設けられているが、油圧室68
aには、パイロットポート69が直接連通しており、油
圧室68bには、パイロット通路75(図8の断面図に
現れない部分は点線で示す)を介してパイロットポート
74が連通している。
同じ方向に開口するように配設することで、図7に示す
ように、デッドスペースを削減し、有効的な空間
(a')を形成することができる。図10に示す従来の
多連方向切換弁110のパイロット操作式方向切換弁1
13においては、パイロット油圧配管65と71が、方
向切換弁113のそれぞれ両側方から接続しており、パ
イロット操作式方向切換弁115に油圧配管72を接続
するためには、油圧配管71を迂回させる必要があっ
た。このため、デッドスペースを含む空間(a)が生じ
ていた。しかし、多連方向切換弁3では、油圧配管66
と73とが、同じ方向からパイロット操作式方向切換弁
13に接続するため、デッドスペースを含まない空間
(a')を形成することができる。
ン弁と接続するパイロットポート74の一方を他方のパ
イロットポート66と同じ方向に開口するため、パイロ
ット操作式方向切換弁に設けられる2つのパイロットポ
ートの配設方向を揃えることができ、パイロットポート
油圧配管接続部分の周囲に生じるデッドスペースを低減
できる。
が同じ方向に開口するパイロット操作式方向切換弁は、
多連方向切換弁4に示すように1つであっても、また、
任意の複数であってもよい。また、パイロットポート7
4を異なるセクションに設けて、パイロットポート7
4、66が同じ方向に開口するように形成してもよい。
向切換弁においても、複数のアクチュエータを備えた建
設機械などにおいて、各アクチュエータに圧油を供給す
る多連方向切換弁の設置に関して、大幅な省スペース化
を達成し、建設機械の小型化に寄与する建設機械の多連
方向切換弁を提供することが可能になる。
ではなく、例えば、次のように変更して実施してもよ
い。
施例についても、方向切換弁を9個配設されているもの
を例示しているが、このとおりでなくてもよく、いくつ
の方向切換弁を有するものであっても本発明を適用し得
る。また、パイロット操作式方向切換弁の配設個数につ
いても、本実施形態例のとおりでなく、いくつであって
も本発明が適用できるものである。
各油圧アクチュエータに同一の順序で接続される配設構
成で説明しているが、必ずしもこのとおりでなくても本
発明を適用し得る。すなわち、各油圧アクチュエータの
種類及び数が、本実施形態例に示すものと異なる場合
や、本実施形態例に示していないものを含む場合、また
配設順序が異なる場合などであっても、本実施形態の説
明から明らかなように、本発明を適用し得るものであ
る。
換弁毎に1つの筐体として形成される例を示している
が、必ずしもこのとおりでなくても本発明を適用し得
る。すなわち、複数の方向切換弁が1つの筐体に形成さ
れるものであっても、また、本体10自体が1つの筐体
に形成されるものであってもよい。
は、操作レバーに連結された油圧式リモコン弁を示した
が、これは、ジョイスティックと電磁比例弁で構成され
るものであってもよい。
作式方向切換弁が形成されるセクションと、リモコン弁
と接続するパイロットポートの少なくとも一つが配設さ
れるセクションとが、それぞれ異なるセクションとして
形成されるため、本体におけるパイロット操作式方向切
換弁の配設位置によらず、パイロットポートを設けるこ
とができる。したがって、パイロット油圧配管をデッド
スペースを含む空間が生じないように接続することが可
能になる。また、他のセクションの余剰スペースにパイ
ロットポートを配設することも可能であり、本体の肥大
化を防ぐこともできる。そして、パイロット油圧配管の
接続位置を自由に設計できることで、建設機械内部にお
けるスペース設計上の自由度も高まるため、パイロット
油圧配管周辺部に生じるデッドスペースを低減できる油
圧配管の配設構造を実現することができる。したがっ
て、多連方向切換弁の設置に関して、大幅な省スペース
化を達成し、建設機械の小型化に寄与する建設機械の多
連方向切換弁を提供することができる。
トの一方が、アクチュエータポートと同じ方向に開口す
るため、アクチュエータ用油圧配管およびパイロット油
圧配管の配設方向を揃えることができ、パイロット油圧
配管接続部分の周囲に生じるデッドスペースを低減でき
る。したがって、多連方向切換弁の設置に関して、大幅
な省スペース化を達成し、建設機械の小型化に寄与する
建設機械の多連方向切換弁を提供することができる。
と接続するパイロットポートの一方を他方のパイロット
ポートと同じ方向に開口するため、パイロット操作式方
向切換弁に設けられる2つのパイロットポートの配設方
向を揃えることができ、パイロット油圧配管接続部分の
周囲に生じるデッドスペースを低減できる。したがっ
て、多連方向切換弁の設置に関して、大幅な省スペース
化を達成し、建設機械の小型化に寄与する建設機械の多
連方向切換弁を提供することができる。
平面図である。
る。
平面図である。
平面図である。
平面図である。
機械を示す概略図である。
面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 複数の方向切換弁が設けられる本体を有
した建設機械の多連方向切換弁であって、 前記各方向切換弁は、ポンプに通じて圧油が供給される
供給通路と、前記供給通路と連通するスプール孔と、前
記スプール孔に接続されるとともにタンクに連通するタ
ンク通路と、前記スプール孔に接続されるとともにアク
チュエータに連通するアクチュエータポートと、前記ス
プール孔に摺動自在に挿入されたスプールとを備えてお
り、前記供給通路と前記アクチュエータポートとの間及
び前記タンクと前記アクチュエータポートとの間は、前
記スプールの移動に伴い接続若しくは遮断状態に切り換
えられ、 前記複数の方向切換弁の少なくとも一つが、リモコン弁
からのパイロット圧により前記スプールを移動させるパ
イロット操作式の方向切換弁であり、 前記リモコン弁と接続するパイロットポートの少なくと
も一つが配設されるセクションを、前記パイロット操作
式方向切換弁が形成されるセクションと異なるセクショ
ンに形成し、前記パイロットポートと前記パイロット操
作式方向切換弁とをパイロット通路で連通したことを特
徴とする建設機械の多連方向切換弁。 - 【請求項2】 複数の方向切換弁が設けられる本体を有
した建設機械の多連方向切換弁であって、 前記各方向切換弁は、ポンプに通じて圧油が供給される
供給通路と、前記供給通路と連通するスプール孔と、前
記スプール孔に接続されるとともにタンクに連通するタ
ンク通路と、前記スプール孔に接続されるとともにアク
チュエータに連通するアクチュエータポートと、前記ス
プール孔に摺動自在に挿入されたスプールとを備えてお
り、前記供給通路と前記アクチュエータポートとの間及
び前記タンクと前記アクチュエータポートとの間は、前
記スプールの移動に伴い接続若しくは遮断状態に切り換
えられ、 前記複数の方向切換弁の少なくとも一つが、リモコン弁
からのパイロット圧により前記スプールを移動させるパ
イロット操作式の方向切換弁であり、 前記リモコン弁と接続するパイロットポートの少なくと
も一方を前記アクチュエータポートの近傍で同じ方向に
開口するように形成したことを特徴とする建設機械の多
連方向切換弁。 - 【請求項3】 複数の方向切換弁が設けられる本体を有
した建設機械の多連方向切換弁であって、 前記各方向切換弁は、ポンプに通じて圧油が供給される
供給通路と、前記供給通路と連通するスプール孔と、前
記スプール孔に接続されるとともにタンクに連通するタ
ンク通路と、前記スプール孔に接続されるとともにアク
チュエータに連通するアクチュエータポートと、前記ス
プール孔に摺動自在に挿入されたスプールとを備えてお
り、前記供給通路と前記アクチュエータポートとの間及
び前記タンクと前記アクチュエータポートとの間は、前
記スプールの移動に伴い接続若しくは遮断状態に切り換
えられ、 前記複数の方向切換弁の少なくとも一つが、リモコン弁
からのパイロット圧により前記スプールを移動させるパ
イロット操作式の方向切換弁であり、 前記リモコン弁と接続するパイロットポートの一方を他
方のパイロットポートと同じ方向に開口するように形成
したことを特徴とする建設機械の多連方向切換弁。
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