JP6918538B2 - 多連方向切換弁 - Google Patents

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本発明は、作業機械に用いられる多連方向切換弁に関する。
油圧ショベル等の作業機械において、ブームやアーム等の重量のある作動部材を駆動するために、この作動部材のアクチュエータとして油圧シリンダ等の油圧アクチュエータが用いられている。
油圧シリンダは、シリンダと、このシリンダ内に摺動可能に配置されたピストンとを有しており、シリンダ又はピストンがロッド等を介して作動部材に取り付けられる。シリンダの軸方向の一方側及び他方側の内面には、それぞれ油圧ポンプから供給された油をシリンダ内に導入するためのポートが開口している。そして、油圧ポンプからの油が一方側のポートを介してシリンダ内へ導入されると、この油の圧力によりピストンは他方側へ移動し、油圧ポンプからの油が他方側のポートを介してシリンダ内へ導入されると、この油の圧力によりピストンは一方側へ移動する。このピストンの移動にともなう油圧シリンダの伸縮により、油圧シリンダが取り付けられた作動部材が駆動される。
油圧ポンプからの油の供給先をシリンダの一方側のポートと他方側のポートとの間で切り替えるために、方向切換弁が用いられている。方向切換弁としては、一例としてスプール弁を挙げることができる。スプール弁は、スプール孔が形成された弁本体と、スプール孔内に配置された略円柱状のスプールとを有している。スプールにはその軸方向に沿っていくつかの切欠きが設けられている。スプール孔内においてスプールがその軸方向に移動されると、切欠きの位置も軸方向に移動され、これによりスプール弁内に導入された油の供給路が切り換えられる。とりわけ、作業機械が複数の油圧アクチュエータを有している場合には、複数の方向切換弁を備えた多連方向切換弁が用いられ得る。
方向切換弁には、油の流路をなす、方向切換弁、油圧アクチュエータ、配管及び継手等の破損を防止するために、油の流路内に異常な高圧が作用した場合に、油をタンクに排出して流路内の油の圧力を低下させるリリーフ弁が設けられる。通常、方向切換弁には2つのリリーフ弁が設けられる。2つのリリーフ弁のうちの一方のリリーフ弁は、方向切換弁のスプールとシリンダの一方側のポートとの間の流路に設けられ、他方のリリーフ弁は、スプールとシリンダの他方側のポートとの間の流路に設けられる。
ブームやアーム等の重量のある作動部材を所定の位置で停止させようとした場合、作動部材の自重により、シリンダから方向切換弁に至る流路内に保持された油に高い圧力が生じる。これによりスプールの外面とスプール孔の内面との間の摺動性を確保するためのわずかな隙間から、油が漏出することがある。この場合、シリンダ内の油圧が適切に維持されず、作動部材の姿勢を保持することができなくなる。このため、シリンダとスプールとの間の流路に、スプールへ向かう油の流れを遮断することができるロック弁が設けられる。ロック弁は、少なくとも、作動部材の自重により流路内に保持された油に高い圧力が生じ得る側の流路に1つ設けられる。
したがって、1つの方向切換弁には、少なくとも、2つのリリーフ弁及び1つのロック弁の合計3つの弁が設けられ得る。
ところで、作業機械においては、組み付け作業性の向上や作業機械の燃費向上等のために、多連方向切換弁の小型化が求められている。しかしながら、複数の方向切換弁を備えた多連方向切換弁では、設けられるリリーフ弁及びロック弁の数も増加することから、これらの弁を適切に配置しつつ多連方向切換弁を小型化することは容易ではない。
特許文献1には、スプール弁をそれぞれ組み込んだ2つのスプール弁用ブロックの間に、2つのロック弁を組み込んだロック弁用ブロックを設けた多連方向切換弁が開示されている。この多連方向切換弁では、ロック弁を、スプール弁用ブロックと異なるロック弁用ブロック内に配置することにより、各スプール弁用ブロックが薄型化され、これにより多連方向切換弁全体の大型化の抑制が図られている。
特開平11−230106号公報
特許文献1に開示された多連方向切換弁では、各スプール弁用ブロックは薄型化され得るものの、各スプール弁用ブロックとは別にロック弁用ブロックが新たに必要となるため、多連方向切換弁全体を十分に小型化することができなかった。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであって、簡単な構成により小型化することが可能な多連方向切換弁を提供することを目的とする。
本発明による多連方向切換弁は、
作業機械に用いられる多連方向切換弁であって、
前記多連方向切換弁は、第1方向切換弁、第2方向切換弁及び第3方向切換弁を有し、
前記第2方向切換弁は、前記作業機械のブーム及びアームの一方を駆動するための方向切換弁であり、
前記第3方向切換弁は、前記作業機械のブーム及びアームの他方を駆動するための方向切換弁であり、
前記第2方向切換弁及び前記第3方向切換弁は、それぞれ3つのリリーフ弁及び/又はロック弁を含み、
前記多連方向切換弁は、第1方向に順に配列された第1弁群、第2弁群及び第3弁群をさらに有し、
前記第1弁群は、前記第2方向切換弁の3つのリリーフ弁及び/又はロック弁のうちの2つを含み、
前記第2弁群は、前記第2方向切換弁の3つのリリーフ弁及び/又はロック弁のうちの1つ、及び、前記第3方向切換弁の3つのリリーフ弁及び/又はロック弁のうちの1つを含み、
前記第3弁群は、前記第3方向切換弁の3つのリリーフ弁及び/又はロック弁のうちの2つを含む。
本発明による多連方向切換弁において、前記第2方向切換弁及び前記第3方向切換弁に含まれる前記3つのリリーフ弁及び/又はロック弁は、いずれも、2つのリリーフ弁及び1つのロック弁を含む。
本発明による多連方向切換弁において、前記第1方向切換弁は、前記作業機械の旋回モータを駆動するための方向切換弁である。
本発明による多連方向切換弁において、
前記第1方向切換弁は、前記第1方向に直交する方向に延びる中心軸を有する第1スプールを有し、
前記第2方向切換弁は、前記第1スプールの中心軸と平行に延びる中心軸を有する第2スプールを有し、
前記第3方向切換弁は、前記第1スプールの中心軸と平行に延びる中心軸を有する第3スプールを有し、
前記第1スプール、前記第2スプール及び前記第3スプールは、前記第1方向に配列されており、
前記第1方向切換弁における第1スプールの中心軸を含んで前記第1方向に直交する断面の面積と、前記第2方向切換弁における第2スプールの中心軸を含んで前記第1方向に直交する断面の面積と、前記第3方向切換弁における第3スプールの中心軸を含んで前記第1方向に直交する断面の面積と、のうち、最大の面積をSmaxとし、最小の面積をSminとしたときに、SminのSmaxに対する割合Smin/Smaxは、0.95以上である。
本発明によれば、簡単な構成により小型化することが可能な多連方向切換弁を提供することができる。
図1は、本発明による一実施の形態を説明するための図であって、作業機械の一例としての油圧ショベルを示す図である。 図2は、作業機械に組み込まれた多連方向切換弁を概略的に示す図である。 図3は、多連方向切換弁の一例を示す正面図である。 図4は、図3の多連方向切換弁の左側面図である。 図5は、図3の多連方向切換弁の右側面図である。 図6は、図4のVI−VI線に対応する多連方向切換弁の断面を示す図である。 図7は、図3のVII−VII線に対応する多連方向切換弁の断面を示す図である。 図8は、図3のVIII−VIII線に対応する多連方向切換弁の断面を示す図である。 図9は、図3のIX−IX線に対応する多連方向切換弁の断面を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
また、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件ならびにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
図1及び図2は、本発明による一実施の形態を説明するための図である。このうち図1は、作業機械の一例としての油圧ショベルを示す図であり、図2は、作業機械に組み込まれた多連方向切換弁を概略的に示す図である。
本実施の形態の作業機械10は油圧ショベルであり、クローラを具備する下部フレーム11と、下部フレーム11に対して旋回可能に設けられる上部フレーム12と、上部フレーム12に取り付けられるブーム14と、ブーム14に取り付けられるアーム15と、アーム15に取り付けられるバケット16とを備える。上部フレーム12とブーム14との間、ブーム14とアーム15との間、アーム15とバケット16との間には、それぞれ油圧シリンダ18が設けられている。作業機械10において、上部フレーム12を旋回させる場合には、旋回モータ13からの回転駆動力が上部フレーム12に伝達される。また油圧ショベルを走行させる場合には、走行モータ17からの回転駆動力が下部フレーム11のクローラに伝達される。
油圧シリンダ18は、作動部材としてのブーム14、アーム15又はバケット16を駆動するアクチュエータとして機能する。油圧シリンダ18は、シリンダと、このシリンダ内に摺動可能に配置されたピストンとを有している。シリンダは、油圧シリンダ18が連結される2つの部材の一方に取り付けられ、ピストンは、ピストンに接続されたロッド等を介して、油圧シリンダ18が連結される2つの部材の他方に取り付けられる。シリンダの軸方向の一方側及び他方側の内面には、それぞれ図示しない油圧ポンプから供給された油をシリンダ内に導入するためのポートが開口している。油圧ポンプからの油が一方側のポートを介してシリンダ内へ導入されると、この油の圧力によりピストンは他方側へ移動し、油圧ポンプからの油が他方側のポートを介してシリンダ内へ導入されると、この油の圧力によりピストンは一方側へ移動する。このピストンの移動にともなう油圧シリンダ18の伸縮により、油圧シリンダ18が連結された作動部材(ブーム14、アーム15、バケット16)が駆動される。
本実施の形態の作業機械10においては、油圧ポンプからの油の供給先を、旋回モータ13、走行モータ17、油圧シリンダ18等の油圧アクチュエータに設けられた2つのポートの間で切り替える方向切換弁が組み込まれる。とりわけ本実施の形態では、作業機械10における、旋回モータ13、走行モータ17、各油圧シリンダ18等の複数の油圧アクチュエータを制御するために、複数の方向切換弁を備えた多連方向切換弁20が作業機械10に組み込まれる。
図2に示された例では、多連方向切換弁20は、第1方向切換弁30、第2方向切換弁40及び第3方向切換弁60を備えている。図示された例では、第2方向切換弁40は、作業機械10のブーム14及びアーム15の一方を駆動するための方向切換弁であり、第3方向切換弁60は、ブーム14及びアーム15の他方を駆動するための方向切換弁である。より具体的には、第2方向切換弁40は、作業機械10のブーム14及びアーム15の一方を駆動するための油圧シリンダ18に油を供給する方向切換弁であり、第3方向切換弁60は、ブーム14及びアーム15の他方を駆動するための油圧シリンダ18に油を供給する方向切換弁である。また、第1方向切換弁30は、他の油圧アクチュエータのいずれかを駆動するための方向切換弁である。本実施の形態では、第1方向切換弁30が旋回モータ13を駆動し、第2方向切換弁40がブーム14を駆動し、第3方向切換弁60がアーム15を駆動する例について説明する。なお、これに限られず、第1方向切換弁30は例えば走行モータ17を駆動してもよいし、第2方向切換弁40がアーム15を駆動し、第3方向切換弁60がブーム14を駆動してもよい。
方向切換弁30,40,60は、いずれもスプール弁として構成されており、それぞれ略円柱状に形成されたスプールを有している。詳細には、第1方向切換弁30は第1スプール32を有し、第2方向切換弁40は第2スプール42を有し、第3方向切換弁60は第3スプール62を有している。図示された例では、第1スプール32、第2スプール42及び第3スプール62は、第1方向d1に配列されている。また、第1スプール32の中心軸は、第1方向d1に交差する直交する第2方向d2に延びており、第2スプール42及び第3スプール62の中心軸は、いずれも第1スプール32の中心軸と平行に延びている。すなわち、第1スプール32、第2スプール42及び第3スプール62の中心軸は、いずれも、第1方向d1に直交する第2方向d2に延びている。なお、ここで、第1スプール32、第2スプール42及び第3スプール62が第1方向d1に配列されているとは、第1スプール32に対して第1方向d1の一方側に第2スプール42が配置され、第2スプール42に対して第1方向d1の一方側に第3スプール62が配置された態様を示す。したがって、第1スプール32、第2スプール42及び第3スプール62が第1方向d1に配列されているとは、第2方向d2から見て、第1スプール32、第2スプール42及び第3スプール62の中心軸が第1方向d1に沿った一直線上に配置される構成のみならず、第1スプール32、第2スプール42及び第3スプール62のいずれかが、第1方向d1及び第2方向d2と直交する第3方向d3(図2の紙面と垂直な方向)へずれて配置されるものも含む。
方向切換弁30,40,60の、スプール32,42,62を収容する弁本体は、各方向切換弁30,40,60において別個に形成されて第1方向d1に積層されてもよい。また、図3〜図6を参照して後述するように、スプール32,42,62を収容する弁本体25が、一体に形成されていてもよい。
第2方向切換弁40及び第3方向切換弁60は、それぞれ3つのリリーフ弁及び/又はロック弁を含んでいる。とりわけ本実施の形態では、第2方向切換弁40は、第1リリーフ弁43、第2リリーフ弁45及び第1ロック弁47を有しており、第3方向切換弁60は、第3リリーフ弁63、第4リリーフ弁65及び第2ロック弁67を有している。すなわち、第2方向切換弁40及び第3方向切換弁60に含まれる3つのリリーフ弁及び/又はロック弁は、いずれも、2つのリリーフ弁及び1つのロック弁を含んでいる。
リリーフ弁43,45,63,65は、油の流路内に異常な高圧が作用した場合に、油の流路をなす、方向切換弁、油圧アクチュエータ、配管及び継手等を保護する機能を有する。具体的には、油の流路内に異常な高圧が作用した場合に、油をタンクに排出して流路内の油の圧力を低下させ、高圧の油による流路の破損を防止する。リリーフ弁43,45,63,65としては、公知のリリーフ弁が特に限定されることなく使用可能である。したがって、ここではリリーフ弁の詳細な構造の説明は省略する。
ロック弁47,67は、油の流路における、油圧アクチュエータとスプール42,62との間に設けられ、油圧アクチュエータ側からスプール側へ向かう油の流れを遮断し得るように構成される。油の流路にロック弁47,67を設けることにより、ブーム14やアーム15等の重量のある作動部材を所定の位置で停止させた際に、作動部材の自重により、油圧アクチュエータ(油圧シリンダ18)から方向切換弁40,60のスプール42,62へ至る流路内に保持された油に高い圧力が生じ、スプール42,62の外面と、スプール42,62が挿入される後述のスプール孔41,61の内面と、の間のわずかな隙間から、油が漏出することを防止することができる。ロック弁47,67としては、公知のロック弁が特に限定されることなく使用可能である。一例として、ロック弁47,67として、上述の特開平11−230106号公報(特許文献1)や特開2000−65228号公報に開示されたロック弁を用いることができる。
なお、本実施の形態の第1方向切換弁30は、旋回モータ13、走行モータ17等を駆動するための方向切換弁であり、作動部材の自重によって油の流路内に高い圧力が生じる虞がないことから、第1方向切換弁30にはロック弁は設けられていない。また、旋回モータ13、走行モータ17は、それぞれモータ内にリリーフ弁を有しているため、第1方向切換弁30にはリリーフ弁も設けられていない。
図2に示されているように、本実施の形態の多連方向切換弁20は、第1方向d1に順に配列された第1弁群VG1、第2弁群VG2及び第3弁群VG3を有している。図示された例では、第1弁群VG1、第2弁群VG2及び第3弁群VG3は、いずれも、弁本体25に対して第2方向d2の一方側に配置されたリリーフ弁又はロック弁と、弁本体25に対して第2方向d2の他方側に配置されたリリーフ弁又はロック弁と、の2つのリリーフ弁及び/又はロック弁を含んでいる。
第1弁群VG1は、第2方向切換弁40の3つのリリーフ弁及び/又はロック弁のうちの2つを含んでおり、第2弁群VG2は、第2方向切換弁40の3つのリリーフ弁及び/又はロック弁のうちの1つ、及び、第3方向切換弁60の3つのリリーフ弁及び/又はロック弁のうちの1つを含んでおり、第3弁群VG3は、第3方向切換弁60の3つのリリーフ弁及び/又はロック弁のうちの2つを含んでいる。とりわけ図示された例では、第1弁群VG1は、第2方向切換弁40の第1リリーフ弁43及び第2リリーフ弁45を含んでおり、第2弁群VG2は、第2方向切換弁40の第1ロック弁47及び第3方向切換弁60の第3リリーフ弁63を含んでおり、第3弁群VG3は、第3方向切換弁60の第4リリーフ弁65及び第2ロック弁67を含んでいる。なお、第1弁群VG1、第2弁群VG2及び第3弁群VG3に含まれるリリーフ弁及び/又はロック弁の組み合わせはこれに限られない。
本実施の形態の第2方向切換弁40及び第3方向切換弁60は、3つのリリーフ弁及び/又はロック弁を有している。ここで、第2方向切換弁40に対応する弁本体25の側方(第2方向d2の一方側及び他方側)に3つのリリーフ弁及び/又はロック弁を配置しようとすると、第2方向d2の一方側又は他方側のいずれかに2つのリリーフ弁及び/又はロック弁を配置する必要がある。この場合、2つのリリーフ弁及び/又はロック弁は、第1方向d1に並べて配置するか、第1方向d1及び第2方向d2と直交する第3方向d3(図2の紙面と垂直な方向)に並べて配置することになる。2つのリリーフ弁及び/又はロック弁を第1方向d1に並べて配置した場合、第2方向切換弁40、第3方向切換弁60の第1方向d1に沿った寸法が大きくなる。また、2つのリリーフ弁及び/又はロック弁を第3方向d3に並べて配置した場合、第2方向切換弁40、第3方向切換弁60の第3方向d3に沿った寸法が大きくなる。いずれにしても、第2方向切換弁40、第3方向切換弁60が大型化し、多連方向切換弁20の全体が大型化する。
ところで、上述のように、第1方向切換弁30は、旋回モータ13、走行モータ17等を駆動するための方向切換弁であり、リリーフ弁及びロック弁のいずれも有していない。したがって、第1方向切換弁30に対応する弁本体25の側方には、リリーフ弁又はロック弁を配置可能な空き領域が存在し得る。本件発明者らはこの点に着目し、第1方向切換弁30に対応する弁本体25の側方における空き領域を有効活用することにより、多連方向切換弁20の全体の小型化を図った。
具体的には、第1方向切換弁30に対応する弁本体25の側方に、第2方向切換弁40の3つのリリーフ弁及び/又はロック弁のうちの2つを配置する(第1弁群VG1)。これにより、第2方向切換弁40の残るリリーフ弁又はロック弁は1つだけとなる。すなわち、第2方向切換弁40に対応する弁本体25の側方には、第2方向切換弁40の3つのリリーフ弁及び/又はロック弁のうちの1つだけが配置されることになり、これにより生じた空き領域には、1つのリリーフ弁又はロック弁が配置可能になる。そこで、この第2方向切換弁40に対応する弁本体25の側方の空き領域に、第3方向切換弁60の3つのリリーフ弁及び/又はロック弁のうちの1つを配置する。これにより、第3方向切換弁60の残るリリーフ弁及び/又はロック弁は2つとなる。第3方向切換弁60における残った2つのリリーフ弁及び/又はロック弁は、第3方向切換弁60に対応する弁本体25の側方に配置できる。以上により、第2方向切換弁40及び第3方向切換弁60のリリーフ弁及び/又はロック弁を効率的に配置して、多連方向切換弁20の全体を小型化することができる。これにより、多連方向切換弁20の組み付け作業性を向上することができるとともに、作業機械10の燃費の向上を図ることができる。
本実施の形態の多連方向切換弁20においては、第1方向切換弁30における第1スプール32の中心軸を含んで第1方向d1に直交する断面の面積と、第2方向切換弁40における第2スプール42の中心軸を含んで第1方向d1に直交する断面の面積と、第3方向切換弁60における第3スプール62の中心軸を含んで第1方向d1に直交する断面の面積と、のうち、最大の面積をSmaxとし、最小の面積をSminとしたときに、SminのSmaxに対する割合Smin/Smaxは、0.95以上となっている。この場合、最小面積Sminを基準として、最大面積Smaxが十分に小さくなっているので、多連方向切換弁20全体が、効果的に小型化され得る。
次に、図3〜図9を参照して、本発明の多連方向切換弁20の一具体例について説明する。図3は、多連方向切換弁20の一具体例を示す正面図であり、図4は、多連方向切換弁20の左側面図であり、図5は、多連方向切換弁20の右側面図であり、図6は、図4のVI−VI線に対応する多連方向切換弁20の断面を示す図である。
図3〜図6に示された多連方向切換弁20は、7つの方向切換弁が一体に形成された多連方向切換弁として構成されている。図示された例では、第1方向d1に沿って下方から順に、走行直進用方向切換弁、第1走行用方向切換弁、第2走行用方向切換弁、旋回用方向切換弁(第1方向切換弁30)、ブーム用方向切換弁(第2方向切換弁40)、アーム用方向切換弁(第3方向切換弁60)及びバケット用方向切換弁を有している。図示された多連方向切換弁20は、7つの方向切換弁の弁本体が一体として形成された弁本体25を有しており、弁本体に形成された各スプール孔内に、各方向切換弁のスプールが挿入されている。各方向切換弁は、各スプールを軸方向に移動させることにより、図示しない油圧ポンプから供給された油の供給経路を切り換える。
図2に示された例と同様に、第1弁群VG1は、ブーム用方向切換弁(第2方向切換弁40)の第1リリーフ弁43及び第2リリーフ弁45を含んでおり、第2弁群VG2は、ブーム用方向切換弁の第1ロック弁47及びアーム用方向切換弁(第3方向切換弁60)の第3リリーフ弁63を含んでおり、第3弁群VG3は、アーム用方向切換弁の第4リリーフ弁65及び第2ロック弁67を含んでいる。なお、図3〜図6に示された例においても、第1弁群VG1、第2弁群VG2及び第3弁群VG3に含まれるリリーフ弁及び/又はロック弁の組み合わせはこれに限られない。
図7は、図3のVII−VII線に対応する多連方向切換弁20の断面を示す図であり、とりわけ旋回用方向切換弁(第1方向切換弁30)の第1スプール32の中心軸を含んで第1方向d1に直交する断面を示す。図8は、図3のVIII−VIII線に対応する多連方向切換弁20の断面を示す図であり、とりわけブーム用方向切換弁(第2方向切換弁40)の第2スプール42の中心軸を含んで第1方向d1に直交する断面を示す。図9は、図3のIX−IX線に対応する多連方向切換弁20の断面を示す図であり、とりわけアーム用方向切換弁(第3方向切換弁60)の第3スプール62の中心軸を含んで第1方向d1に直交する断面を示す。
第1方向切換弁30は、弁本体25に形成された第1スプール孔31と、この第1スプール孔31内において軸方向(図7では第2方向d2)にスライド可能に設けられる第1スプール32と、を有する。第1スプール32のスライド駆動方式は特に限定されない。例えば、機械式、油圧パイロット式又は電磁式の駆動構造を採用することにより、第1スプール32を第1スプール孔31内でスライドさせて所望位置に配置させることができる。第1スプール32は、第1スプール孔31に挿入される略円柱状の部材であり、軸方向へ相互に離間して配置される複数のランド部と、ランド部間に設けられる複数の切欠部とを有する。各ランド部の外周径は第1スプール孔31の内周径とほぼ一致する。各切欠部の外周径は第1スプール孔31の内周径よりも小さい。各ランド部は、第1スプール孔31に開口する後述の通路間に配置された場合、これらの通路間の第1スプール孔31を塞いで作動油の流れを遮断する。一方、各切欠部は、第1スプール孔31に開口する後述の通路間に配置された場合、これらの通路同士をつなぐ流路を形成し、作動油の流れを許容する。第1スプール32は、このように通路同士の接続及び遮断(すなわち接続の有無)を切り換えることができるだけでなく、通路間の流路開度(すなわち弁開度)を調整することもできる。
弁本体25には、第1アンロード通路33、第1供給通路34、第1ブリッジ通路35、第1アクチュエータ通路37及び第1タンク通路38を有している。これらの各通路には油(圧油)が通流される。
第1アンロード通路33及び第1供給通路34は、図示しない油圧ポンプに連通されている。具体的には、油圧ポンプから延びる油路が途中で分岐し、それらの油路の1つが第1アンロード通路33を構成し、他の油路の1つが第1供給通路34を構成する。第1アンロード通路33は、上流側第1アンロード通路33a及び下流側第1アンロード通路33bを有している。上流側第1アンロード通路33aは、第1スプール孔31よりも上流側(すなわち油圧ポンプ側)の通路であり、下流側第1アンロード通路33bは、第1スプール孔31よりも下流側(すなわち図示しないタンク側)の通路である。第1アンロード通路33は、油圧ポンプから供給された油を、油圧アクチュエータ(旋回モータ13)に供給せずにタンクに戻すための通路である。
第1供給通路34は、油圧ポンプから供給された油を、油圧アクチュエータ(旋回モータ13)に供給するための通路である。第1供給通路34は、第1スプール孔31に対して直接的には接続せず、第1ブリッジ通路35を介して第1スプール孔31に接続されている。
第1ブリッジ通路35は、ブリッジ状に形成されるとともに第1スプール孔31に開口し、第1供給通路34と第1スプール孔31との間に介在する。第1ブリッジ通路35は、第1スプール孔31及び第1アクチュエータ通路37を介して油圧アクチュエータに油を供給するための通路である。第1ブリッジ通路35が第1スプール32のランド部により塞がれた場合、第1スプール孔31及び第1アクチュエータ通路37と第1ブリッジ通路35との間の連通が遮断されたり弁開度が制限されたりする。
第1アクチュエータ通路37は、第1スプール孔31に開口し、油圧アクチュエータとしての旋回モータ13に連通される。図7に示された第1方向切換弁30は、一方側第1アクチュエータ通路37a及び他方側第1アクチュエータ通路37bを有する。一方側第1アクチュエータ通路37aは、旋回モータ13に設けられた2つの圧油導入ポートのうちの一方に連通され、他方側第1アクチュエータ通路37bは、旋回モータ13に設けられた2つの圧油導入ポートのうちの他方に連通される。
上述の構成を有する第1方向切換弁30において、第1スプール32は、第1スプール孔31における配置位置(すなわちストローク位置)に応じて、第1ブリッジ通路35と第1アクチュエータ通路37との間の連通状態及び遮断状態を変更し、油の流動方向を変えることができる。
第1スプール32が中立位置に配置されている場合、第1スプール32のランド部は、第1ブリッジ通路35と第1アクチュエータ通路37との間を遮断する。これにより、油圧ポンプから供給された油は、第1ブリッジ通路35から第1スプール孔31を介して第1アクチュエータ通路37に流入しないため、旋回モータ13は作動しない。
第1スプール32が第1スプール孔31において中立位置から軸方向の一方側(図7では第2方向の左側)に移動された場合、第1ブリッジ通路35と他方側第1アクチュエータ通路37bとの間には第1スプール32の切欠部が配置され、第1ブリッジ通路35と一方側第1アクチュエータ通路37aとの間には第1スプール32のランド部が配置される。これにより第1スプール32は、第1スプール孔31を介して第1ブリッジ通路35を他方側第1アクチュエータ通路37bに連通させつつ、第1ブリッジ通路35と一方側第1アクチュエータ通路37aとの間を遮断する。したがって、油圧ポンプから供給され、第1供給通路34及び第1ブリッジ通路35を通流した油が、第1スプール孔31を介して他方側第1アクチュエータ通路37bへ流入する。これにより、旋回モータ13は一方側に駆動され、上部フレーム12を下部フレーム11に対して一方側へ旋回させる。なお、旋回モータ13から第1アクチュエータ通路37を介して第1方向切換弁30に戻った油は、タンク通路を介してタンクに回収される。
第1スプール32が第1スプール孔31において中立位置から軸方向の他方側(図7では第2方向の右側)に移動された場合、第1ブリッジ通路35と一方側第1アクチュエータ通路37aとの間には第1スプール32の切欠部が配置され、第1ブリッジ通路35と他方側第1アクチュエータ通路37bとの間には第1スプール32のランド部が配置される。これにより第1スプール32は、第1スプール孔31を介して第1ブリッジ通路35を一方側第1アクチュエータ通路37aに連通させつつ、第1ブリッジ通路35と他方側第1アクチュエータ通路37bとの間を遮断する。したがって、油圧ポンプから供給され、第1供給通路34及び第1ブリッジ通路35を通流した油が、第1スプール孔31を介して一方側第1アクチュエータ通路37aへ流入する。これにより、旋回モータ13は他方側に駆動され、上部フレーム12を下部フレーム11に対して他方側へ旋回させる。
第2方向切換弁40は、弁本体25に形成された第2スプール孔41と、この第2スプール孔41内において軸方向(図8では第2方向d2)にスライド可能に設けられる第2スプール42と、を有する。弁本体25には、第2アンロード通路53、第2供給通路54、第2ブリッジ通路55及び第2アクチュエータ通路57を有している。第2アンロード通路53は、上流側第2アンロード通路53a及び下流側第2アンロード通路53bを有している。第2アクチュエータ通路57は、一方側第2アクチュエータ通路57a及び他方側第2アクチュエータ通路57bを有する。ここで、第2アンロード通路53、上流側第2アンロード通路53a、下流側第2アンロード通路53b、第2供給通路54、第2ブリッジ通路55、第2アクチュエータ通路57、一方側第2アクチュエータ通路57a及び他方側第2アクチュエータ通路57bは、それぞれ第1方向切換弁30の第1アンロード通路33、上流側第1アンロード通路33a、下流側第1アンロード通路33b、第1供給通路34、第1ブリッジ通路35、第1アクチュエータ通路37、一方側第1アクチュエータ通路37a及び他方側第1アクチュエータ通路37bと同様に構成され同様の機能を有するものであり、詳細な説明は省略する。
第2方向切換弁40は、第1リリーフ弁43、第2リリーフ弁45(図7参照)及び第1ロック弁47(図8参照)を有している。第1リリーフ弁43は、一方側第2アクチュエータ通路57aに配置されており、一方側第2アクチュエータ通路57aに異常な高圧が作用した場合に、一方側第2アクチュエータ通路57a内の油を、タンク通路を介してタンクに排出する。第2リリーフ弁45は、他方側第2アクチュエータ通路57bに配置されており、他方側第2アクチュエータ通路57bに異常な高圧が作用した場合に、他方側第2アクチュエータ通路57b内の油を、タンク通路を介してタンクに排出する。
第2方向切換弁40が作動させるべき油圧アクチュエータは、ブーム14用の油圧シリンダ18である。第2方向切換弁40の一方側第2アクチュエータ通路57aへ流入した油は、油圧シリンダ18へ送られ、これにより油圧シリンダ18はブーム14を下方へ移動させる。第2方向切換弁40の他方側第2アクチュエータ通路57bへ流入した油は、油圧シリンダ18へ送られ、これにより油圧シリンダ18はブーム14を上方へ移動させる。したがって、ブーム14を所定の位置で停止させた際には、ブーム14の自重により、油圧シリンダ18から他方側第2アクチュエータ通路57bを介して第2方向切換弁40の第2スプール孔41へ至る流路に油の高い圧力が生じ得る。
第1ロック弁47は、他方側第2アクチュエータ通路57bに配置されており、油圧シリンダ18から他方側第2アクチュエータ通路57bを介して第2方向切換弁40の第2スプール孔41へ向かう油の流れを遮断し得るように構成されている。これにより、ブーム14を所定の位置で停止させた際に、ブーム14の自重により、油圧シリンダ18から他方側第2アクチュエータ通路57bへ至る流路に油の高い圧力が生じたとしても、第1ロック弁47が、油圧シリンダ18から他方側第2アクチュエータ通路57bを介して第2方向切換弁40の第2スプール孔41へ向かう油の流れを遮断し、これにより、第2スプール42の外面と第2スプール孔41の内面との間のわずかな隙間から油が漏出し、ブーム14の姿勢が維持できなくなることを、防止することができる。
第3方向切換弁60は、弁本体25に形成された第3スプール孔61と、この第3スプール孔61内において軸方向(図9では第2方向d2)にスライド可能に設けられる第3スプール62と、を有する。弁本体25には、第3アンロード通路73、第3供給通路74、第3ブリッジ通路75及び第3アクチュエータ通路77を有している。第3アンロード通路73は、上流側第3アンロード通路73a及び下流側第3アンロード通路73bを有している。第3アクチュエータ通路77は、一方側第3アクチュエータ通路77a及び他方側第3アクチュエータ通路77bを有する。ここで、第3アンロード通路73、上流側第3アンロード通路73a、下流側第3アンロード通路73b、第3供給通路74、第3ブリッジ通路75、第3アクチュエータ通路77、一方側第3アクチュエータ通路77a及び他方側第3アクチュエータ通路77bは、それぞれ第1方向切換弁30の第1アンロード通路33、上流側第1アンロード通路33a、下流側第1アンロード通路33b、第1供給通路34、第1ブリッジ通路35、第1アクチュエータ通路37、一方側第1アクチュエータ通路37a及び他方側第1アクチュエータ通路37bと同様に構成され同様の機能を有するものであり、詳細な説明は省略する。
また、第3方向切換弁60は、第3リリーフ弁63(図8参照)、第4リリーフ弁65及び第2ロック弁67(図9参照)を有している。第3リリーフ弁63及び第4リリーフ弁65は、それぞれ第2方向切換弁40の第1リリーフ弁43及び第2リリーフ弁45と同様に構成され同様の機能を有するものであり、詳細な説明は省略する。
第3方向切換弁60が作動させるべき油圧アクチュエータは、アーム15用の油圧シリンダ18である。第3方向切換弁60の一方側第3アクチュエータ通路77aへ流入した油は、油圧シリンダ18へ送られ、これにより油圧シリンダ18はアーム15を上方へ移動させる。第3方向切換弁60の他方側第3アクチュエータ通路77bへ流入した油は、油圧シリンダ18へ送られ、これにより油圧シリンダ18はアーム15を下方へ移動させる。したがって、アーム15を所定の位置で停止させた際には、アーム15の自重により、油圧シリンダ18から一方側第3アクチュエータ通路77aを介して第3方向切換弁60の第3スプール孔61へ至る流路に油の高い圧力が生じ得る。
第2ロック弁67は、一方側第3アクチュエータ通路77aに配置されている。第2ロック弁67は、第2方向切換弁40の第1ロック弁47と同様に構成され同様の機能を有するものであり、詳細な説明は省略する。
本実施の形態の多連方向切換弁20は、作業機械10に用いられる多連方向切換弁20であって、多連方向切換弁20は、第1方向切換弁30、第2方向切換弁40及び第3方向切換弁60を有し、第2方向切換弁40は、作業機械10のブーム14及びアーム15の一方を駆動するための方向切換弁であり、第3方向切換弁60は、作業機械10のブーム14及びアーム15の他方を駆動するための方向切換弁であり、第2方向切換弁40及び第3方向切換弁60は、それぞれ3つのリリーフ弁43,45,63,65及び/又はロック弁47,67を含み、多連方向切換弁20は、第1方向d1に順に配列された第1弁群VG1、第2弁群VG2及び第3弁群VG3をさらに有し、第1弁群VG1は、第2方向切換弁40の3つのリリーフ弁43,45及び/又はロック弁47のうちの2つを含み、第2弁群VG2は、第2方向切換弁40の3つのリリーフ弁43,45及び/又はロック弁47のうちの1つ、及び、第3方向切換弁60の3つのリリーフ弁63,65及び/又はロック弁67のうちの1つを含み、第3弁群VG3は、第3方向切換弁60の3つのリリーフ弁63,65及び/又はロック弁67のうちの2つを含む。
また、本実施の形態の多連方向切換弁20は、第2方向切換弁40及び第3方向切換弁60に含まれる3つのリリーフ弁43,45,63,65及び/又はロック弁47,67は、いずれも、2つのリリーフ弁43,45,63,65及び1つのロック弁47,67を含む。
このような多連方向切換弁20によれば、第2方向切換弁40及び第3方向切換弁60のリリーフ弁43,45,63,65及び/又はロック弁47,67を効率的に配置して、多連方向切換弁20の全体を小型化することができる。これにより、多連方向切換弁20の組み付け作業性を向上することができるとともに、作業機械10の燃費の向上を図ることができる。
本実施の形態の多連方向切換弁20では、第1方向切換弁30は、作業機械10の旋回モータ13を駆動するための方向切換弁である。
このような多連方向切換弁20によれば、第1方向切換弁30は、リリーフ弁及びロック弁のいずれも有していないので、第1方向切換弁30に対応する弁本体25の側方に、リリーフ弁又はロック弁を配置可能な空き領域を形成することができ、ここに隣接する第2方向切換弁40の3つのリリーフ弁43,45及び/又はロック弁47のうちの2つを配置することが可能となる。
本実施の形態の多連方向切換弁20では、第1方向切換弁30は、第1方向d1に直交する方向に延びる中心軸を有する第1スプール32を有し、第2方向切換弁40は、第1スプール32の中心軸と平行に延びる中心軸を有する第2スプール42を有し、第3方向切換弁60は、第1スプール32の中心軸と平行に延びる中心軸を有する第3スプール62を有し、第1スプール32、第2スプール42及び第3スプール62は、第1方向d1に配列されており、第1方向切換弁30における第1スプール32の中心軸を含んで第1方向d1に直交する断面の面積と、第2方向切換弁40における第2スプール42の中心軸を含んで第1方向d1に直交する断面の面積と、第3方向切換弁60における第3スプール62の中心軸を含んで第1方向d1に直交する断面の面積と、のうち、最大の面積をSmaxとし、最小の面積をSminとしたときに、SminのSmaxに対する割合Smin/Smaxは、0.95以上である。
このような多連方向切換弁20によれば、最小面積Sminを基準として、最大面積Smaxが十分に小さくなっているので、多連方向切換弁20全体を効果的に小型化することができる。
10 作業機械
11 下部フレーム
12 上部フレーム
13 旋回モータ
14 ブーム
15 アーム
16 バケット
17 走行モータ
18 油圧シリンダ
20 多連方向切換弁
25 弁本体
30 第1方向切換弁
31 第1スプール孔
32 第1スプール
40 第2方向切換弁
41 第2スプール孔
42 第2スプール
43 第1リリーフ弁
45 第2リリーフ弁
47 第1ロック弁
60 第3方向切換弁
61 第3スプール孔
62 第3スプール
63 第3リリーフ弁
65 第4リリーフ弁
67 第2ロック弁
VG1 第1弁群
VG2 第2弁群
VG3 第3弁群

Claims (5)

  1. 作業機械に用いられる多連方向切換弁であって、
    前記多連方向切換弁は、第1方向切換弁、第2方向切換弁及び第3方向切換弁を有し、
    前記第2方向切換弁は、前記作業機械のブーム及びアームのどちらかを駆動するための方向切換弁であり、
    前記第3方向切換弁は、前記作業機械のブーム及びアームのうち前記第2方向切換弁で駆動されないものを駆動するための方向切換弁であり、
    前記第1方向切換弁は、リリーフ弁及びロック弁のいずれも含まず、
    前記第2方向切換弁及び前記第3方向切換弁は、それぞれリリーフ弁及び/又はロック弁を合わせて3つ含み、
    前記多連方向切換弁は、第1方向に順に配列された第1弁群、第2弁群及び第3弁群をさらに有し、
    前記第1弁群は、前記第2方向切換弁の前記リリーフ弁及び/又は前記ロック弁のうちの2つを含み、
    前記第2弁群は、前記第2方向切換弁の前記リリーフ弁及び/又は前記ロック弁のうちの1つ、及び、前記第3方向切換弁の前記リリーフ弁及び/又は前記ロック弁のうちの1つを含み、
    前記第3弁群は、前記第3方向切換弁の前記リリーフ弁及び/又は前記ロック弁のうちの2つを含む、多連方向切換弁。
  2. 前記第2方向切換弁及び前記第3方向切換弁は、いずれも、2つのリリーフ弁及び1つのロック弁を含む、請求項1に記載の多連方向切換弁。
  3. 前記第1方向切換弁は、前記作業機械の旋回モータを駆動するための方向切換弁である、請求項1又は2に記載の多連方向切換弁。
  4. 前記第1方向切換弁は、前記第1方向に直交する方向に延びる中心軸を有する第1スプールを有し、
    前記第2方向切換弁は、前記第1スプールの中心軸と平行に延びる中心軸を有する第2スプールを有し、
    前記第3方向切換弁は、前記第1スプールの中心軸と平行に延びる中心軸を有する第3スプールを有し、
    前記第1スプール、前記第2スプール及び前記第3スプールは、前記第1方向に配列されており、
    前記第1方向切換弁における第1スプールの中心軸を含んで前記第1方向に直交する断面の面積と、前記第2方向切換弁における第2スプールの中心軸を含んで前記第1方向に直交する断面の面積と、前記第3方向切換弁における第3スプールの中心軸を含んで前記第1方向に直交する断面の面積と、のうち、最大の面積をSmaxとし、最小の面積をSminとしたときに、SminのSmaxに対する割合Smin/Smaxは、0.95以上である、請求項1〜3のいずれかに記載の多連方向切換弁。
  5. 前記第1方向切換弁は、前記第1方向に直交する方向に延びる中心軸を有する第1スプールを有し、
    前記第2方向切換弁は、前記第1スプールの中心軸と平行に延びる中心軸を有する第2スプールを有し、
    前記第3方向切換弁は、前記第1スプールの中心軸と平行に延びる中心軸を有する第3スプールを有し、
    前記第1スプール、前記第2スプール及び前記第3スプールは、前記第1方向に配列されており、
    前記第1方向に直交するいずれかの方向から見たときに、
    前記第1弁群に含まれる前記リリーフ弁及び/又は前記ロック弁の少なくとも一部は、前記第1スプールの少なくとも一部と重なり、
    前記第2弁群に含まれる前記リリーフ弁及び/又は前記ロック弁の少なくとも一部は、前記第2スプールの少なくとも一部と重なり、
    前記第3弁群に含まれる前記リリーフ弁及び/又は前記ロック弁の少なくとも一部は、前記第3スプールの少なくとも一部と重なる、請求項1〜4のいずれかに記載の多連方向切換弁。
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