JP2003097644A - 小型マウント - Google Patents

小型マウント

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JP2003097644A JP2001292264A JP2001292264A JP2003097644A JP 2003097644 A JP2003097644 A JP 2003097644A JP 2001292264 A JP2001292264 A JP 2001292264A JP 2001292264 A JP2001292264 A JP 2001292264A JP 2003097644 A JP2003097644 A JP 2003097644A
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和孝 片山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】軽量で、かつ製造コストが安価であり、湿熱条
件下で使用した場合であっても界面剥離を生じない小型
マウントを提供する。 【解決手段】2層のポリアミド樹脂層1の間に防振ゴム
層2が介在している小型マウントであって、上記防振ゴ
ム層2が、下記の(A)〜(D)を必須成分とするゴム
組成物の加硫物からなり、ポリアミド樹脂層1と化学的
接着している小型マウントである。 (A)ジエン系ゴムまたはメチレン基を有するゴム。 (B)加硫剤。 (C)レゾルシノール系化合物。 (D)メラミン系樹脂。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防振部材として用
いられる小型マウントに関するものであり、例えば、O
A機器に内蔵されるステッピングモーター等の振動制御
用として用いられる小型マウントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】OA機器の多様化に伴い、フィードバッ
ク制御が不用で、低速・高トルク、始動・停止の信頼性
が高いステッピングモーターが、OA機器における光学
系機構や用紙の自動処理機構に使用されるようになり、
需要が伸びてきている。それに伴い、モーターの構造上
発生する振動を制御するためのモーターマウントの需要
も増加している。このようなモーターマウントとして
は、従来では、2枚の金属板(金具)の間にゴム材を挟
み、金属板とゴム材とを接着剤で貼着してなる、金属板
/接着剤/ゴム材/接着剤/金属板の積層構造を有する
小型マウントが用いられてきた。
【0003】しかしながら、上記のような従来の小型マ
ウントは、金属部材を構成要素としているため、軽量化
がしにくく、しかも、金属部材は、高度の寸法精度を出
すのが難しく、錆対策(防錆処理)も必要となるため、
小型マウントの製造コストが割高となるという難点があ
る。また、上記小型マウントは、その製造工程におい
て、接着剤を塗布する作業を要するため、その分だけ製
造工程が長くなり、また接着材料費もかさむという問題
も生じている。
【0004】これらの問題を解決するため、例えば、2
枚の変性ポリフェニレンエーテル(変性PPE)製基板
の間にSBR系ゴムを介在させ、同時一体成形してなる
ステッピングモーター用防振ゴムが、近年、提案されて
いる(特開平5−168193号公報)。上記提案に係
るステッピングモーター用防振ゴムは、金属部材に代え
て樹脂部材(変性PPE製基板)を用いているため、先
に述べたような金属部材を構成要素とすることによる問
題が解消されている。しかも、上記提案のステッピング
モーター用防振ゴムは、接着剤を使用せずに複合一体化
されているため、接着剤の塗布工程等も要しない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案のステッピングモーター用防振ゴムは、その構成要素
である変性PPE製基板が、剛性強度が弱く、耐油性に
も劣るため、使用環境による制限を受けやすいといった
難点がある。しかも、上記基板の形成材料である変性P
PEは、材料単価が割高であり、また溶融粘度が高いた
めに加工性も悪いという難点もある。そして、上記変性
PPE製基板とSBR系ゴムとの接着力は、SBR系ゴ
ム中のスチレンが、変性PPE製基板上に拡散して得ら
れるものである。したがって、SBR系のゴムしか使う
ことができず、設計自由度が小さくなってしまう。さら
にこの接着力は、環境依存性が高く、例えば、上記提案
のステッピングモーター用防振ゴムを湿熱条件下で使用
すると、上記接着力が低下し、変性PPE製基板からゴ
ムが剥がれる(界面剥離する)等の問題が生じる。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、軽量で、かつ製造コストが安価であり、湿熱条
件下で使用した場合であっても界面剥離を生じない小型
マウントの提供をその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の小型マウントは、2層のポリアミド樹脂
層の間に防振ゴム層が介在している小型マウントであっ
て、上記防振ゴム層が、下記の(A)〜(D)を必須成
分とするゴム組成物の加硫物からなり、ポリアミド樹脂
層と化学的接着しているという構成をとる。 (A)ジエン系ゴムまたはメチレン基を有するゴム。 (B)加硫剤。 (C)レゾルシノール系化合物。 (D)メラミン系樹脂。
【0008】すなわち、本発明者らは、前記課題を解決
すべく鋭意研究を重ねた。その研究の過程で、防振ゴム
層を挟んで対峙させる2つの層の形成材料としてポリア
ミド樹脂を用いると、材料単価が低コストで、充分な剛
性強度が得られ、さらに複雑な形状であっても高度の寸
法精度が容易に出すことができ、しかも軽量化をも実現
できるようになるとの知見を得た。そして、接着剤の塗
布工程を省く目的で、上記防振ゴム層の形成材料である
ゴム組成物中に接着剤成分を配合することを想起し、ポ
リアミド樹脂層と防振ゴム層との接着性が高くなるよ
う、ゴム成分と接着剤成分との組み合わせについて各種
の研究を続けた結果、ゴム成分として、ジエン系ゴムま
たはメチレン基を有するゴムを用い、これと、特定の接
着剤成分(レゾルシノール系化合物とメラミン系樹脂)
とを組合わせ、これらを配合した特殊なゴム組成物を、
加硫等すると、ポリアミド樹脂との優れた接着力が得ら
れることを見出し、本発明に到達した。
【0009】ここで、上記特殊なゴム組成物からなるゴ
ム成分がポリアミド樹脂に対して優れた接着力を奏する
理由は、以下のように推測される。すなわち、レゾルシ
ノール系化合物が、主に架橋剤として作用するととも
に、メラミン系樹脂が主に架橋助剤として作用し、加熱
過程において、レゾルシノール系化合物が、メラミン系
樹脂の分解により生じたHCHO(ホルムアルデヒド)
を供与され、これが、レゾルシノール系化合物の芳香環
とポリアミド樹脂のアミド結合(−CONH−)とを架
橋(共有結合)するため、接着力が発揮されるものと思
われる。これは、例えば、下記の式で表される。
【0010】
【化1】
【0011】したがって、本発明において、化学的接着
とは、上記架橋反応による接着を意味する。そして、こ
のような化学的接着により、ポリアミド樹脂層と防振ゴ
ム層とが強固に接着されているため、例えば、雰囲気温
度の上昇によりポリアミド樹脂層が軟質化しても接着力
は維持され界面剥離が生じない。また、接着剤の使用も
不要化できることから、接着材料の節約および接着工程
の省略も実現できるようになる。
【0012】特に、上記(A)のジエン系ゴムが、天然
ゴム(NR),ブタジエンゴム(BR),スチレン−ブ
タジエンゴム(SBR),イソプレンゴム(IR),ア
クリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)からなる群
から選ばれた少なくとも一つのゴムであり、かつ上記
(B)の加硫剤が、硫黄系加硫剤であると、上記反応
が、より円滑に行われ、防振ゴム層とポリアミド樹脂層
との接着力が向上し、より強固に一体化されるようにな
る。
【0013】また、上記(A)のメチレン基を有するゴ
ムが、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPD
M),エチレン−プロピレンゴム(EPM),水素添加
アクリロニトリル−ブタジエンゴム(H−NBR)から
なる群から選ばれた少なくとも一つのゴムであり、かつ
上記(B)の加硫剤が、過酸化物加硫剤であると、上記
反応が、より円滑に行われ、防振ゴム層とポリアミド樹
脂層との接着力が向上し、より強固に一体化されるよう
になる。
【0014】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。
【0015】本発明の小型マウントの一例を、図1に基
づいて説明する。この小型マウントは、2層のポリアミ
ド樹脂層1の間に防振ゴム層2が介在され構成されてい
る。そして、上記防振ゴム層2が、特殊なゴム組成物の
加硫物からなり2層のポリアミド樹脂層1と化学的接着
しているという構成をとる。
【0016】上記特殊なゴム組成物は、特定の防振ゴム
(A成分)と、加硫剤(B成分)と、レゾルシノール系
化合物(C成分)と、メラミン系樹脂(D成分)とを用
いて得ることができる。
【0017】上記特定の防振ゴム(A成分)としては、
ジエン系ゴムまたはメチレン基を有するゴムが用いられ
る。上記ジエン系ゴムとしては、特に限定されるもので
はなく、具体的には、NR,BR,SBR,IR,NB
R,H−NBR,クロロプレンゴム(CR),ブチルゴ
ム(IIR),塩素化ブチルゴム(Cl−IIR),臭
素化ブチルゴム(Br−IIR)等があげられる。なか
でも、強度と耐油性からNR,NBRが好ましい。ま
た、上記メチレン基を有するゴムとしては、具体的に
は、EPDM,EPM,H−NBR,アクリルゴム(A
CM),ヒドリンゴム(ECO,CO),ウレタンゴ
ム,水素添加スチレン−ブタジエンゴム(H−SB
R),シリコーンゴム(Q),ビニル基含有シリコーン
ゴム(VMQ),フロロシリコーンゴム(FVMQ),
フッ素ゴム(FKM)等があげられる。なかでも、強度
と耐熱性からEPDM,H−NBRが好ましい。
【0018】上記特定の防振ゴム(A成分)とともに用
いられる加硫剤(B成分)としては、例えば、硫黄、塩
化硫黄等の硫黄系加硫剤や、2,4−ジクロロベンゾイ
ルペルオキシド、ベンゾイルペルオキシド、1,1−ジ
−t−ブチルペルオキシ−3,3,5−トリメチルシク
ロヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジベンゾイル
ペルオキシヘキサン、n−ブチル−4,4′−ジ−t−
ブチルペルオキシバレレート、ジクミルパーオキサイ
ド、t−ブチルペルオキシベンゾエート、ジ−t−ブチ
ルペルオキシ−ジイソプロピルベンゼン、t−ブチルク
ミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ−
t−ブチルペルオキシヘキサン、ジ−t−ブチルパーオ
キサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ−t−ブチル
ペルオキシヘキシン−3、1,3ビス−(t−ブチルパ
ーオキシ−イソ−プロピル)ベンゼン等の過酸化物加硫
剤があげられる。これらは単独でもしくは2種以上併せ
て用いられる。なかでも、硫黄、ジクミルパーオキサイ
ドが好適に用いられる。
【0019】そして、上記A成分のジエン系ゴムが、N
R,BR,SBR,IR,NBRからなる群から選ばれ
た少なくとも一つであり、かつ上記B成分の加硫剤が硫
黄系加硫剤であると、架橋反応がより円滑に進むことに
よって、防振ゴム層2とポリアミド樹脂層1との接着力
が向上し、より強固に一体化されるようになるため、好
ましい。また、上記A成分のメチレン基を有するゴム
が、EPDM,EPM,H−NBRからなる群から選ば
れた少なくとも一つであり、かつ上記B成分の加硫剤が
過酸化物加硫剤であると、架橋反応がより円滑に進むこ
とによって、防振ゴム層2とポリアミド樹脂層1との接
着力が向上し、より強固に一体化されるようになるた
め、好ましい。
【0020】上記加硫剤(B成分)の配合割合は、上記
特定の防振ゴム(A成分)100重量部(以下「部」と
略す)に対して、0.5〜10部の範囲が好ましい。す
なわち、B成分が0.5部未満であると、架橋密度が低
いため圧縮永久歪みが大きくなり、また接着性も低く、
逆にB成分が10部を超えると、架橋密度が高くなりす
ぎ、耐久性も低下する傾向がみられるからである。
【0021】上記A成分およびB成分とともに用いられ
るレゾルシノール系化合物(C成分)としては、特に限
定はなく、例えば、変性レゾルシン・ホルムアルデヒド
樹脂、レゾルシン、レゾルシン・ホルムアルデヒド(R
F)樹脂等があげられる。これらは単独でもしくは2種
以上併せて用いられる。これらのなかでも、低揮発性、
低吸湿性、ゴムとの相溶性が優れる点で、変性レゾルシ
ン・ホルムアルデヒド樹脂が好適に用いられる。
【0022】上記変性レゾルシン・ホルムアルデヒド樹
脂としては、例えば、下記の一般式(1)〜(3)で表
されるものがあげられる。このなかでも、下記の一般式
(1)で表されるものが特に好ましい。
【0023】
【化2】
【0024】
【化3】
【0025】
【化4】
【0026】上記レゾルシノール系化合物(C成分)の
配合割合は、上記特定の防振ゴム(A成分)100部に
対して、0.1〜10部の範囲が好ましく、特に好まし
くは0.5〜5部である。すなわち、C成分が0.1部
未満であると、ポリアミド樹脂との接着性に劣り、逆に
C成分が10部を超えると、ゴムの物性が低下するおそ
れがあるからである。
【0027】上記A〜C成分とともに用いられるメラミ
ン系樹脂(D成分)としては、主に架橋助剤として作用
し、ホルムアルデヒドを供与しうるものであれば特に限
定はなく、例えば、ホルムアルデヒド・メラミン重合物
のメチル化物、ヘキサメチレンテトラミン等があげられ
る。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられ
る。これらのなかでも、低揮発性、低吸湿性、ゴムとの
相溶性が優れる点で、ホルムアルデヒド・メラミン重合
物のメチル化物が好適に用いられる。これらは、加硫工
程等の加熱下において分解し、ホルムアルデヒドを系に
供給する。
【0028】上記ホルムアルデヒド・メラミン重合物の
メチル化物としては、例えば、下記の一般式(4)で表
されるものが好適に用いられる。
【0029】
【化5】
【0030】そして、上記メラミン系樹脂(D成分)の
なかでも、上記一般式(4)で表される化合物の混合物
が好ましく、n=1の化合物が43〜44重量%、n=
2の化合物が27〜30重量%、n=3の化合物が26
〜30重量%の混合物が特に好ましい。
【0031】また、上記レゾルシノール系化合物(C成
分)と、メラミン系樹脂(D成分)との配合比は、重量
比で、C成分/D成分=1/0.5〜1/2の範囲が好
ましく、特に好ましくはC成分/D成分=1/0.77
〜1/1.5である。すなわち、D成分の重量比が0.
5未満であると、ゴムの引張強さ(TB)や伸び(E
B)等が若干悪くなる傾向がみられ、逆にD成分の重量
比が2を超えると、接着性が飽和し接着力が安定するた
め、それ以上D成分の重量比を高くしても、コストアッ
プにつながるのみで、それ以上の効果は期待できないか
らである。
【0032】なお、上記特殊なゴム組成物には、上記A
〜D成分に加えて、カーボンブラック、プロセスオイル
等を配合することが好ましい。
【0033】上記カーボンブラックの配合量は、上記防
振ゴム(A成分)100部に対して30部以上が好まし
く、特に好ましくは30〜150部の範囲である。
【0034】また、上記特殊なゴム組成物には、上記各
成分に加えて、老化防止剤、加工助剤、架橋促進剤、白
色充填剤、反応性モノマー、発泡剤等を必要に応じて適
宜配合しても差し支えない。
【0035】上記特殊なゴム組成物は、上記A〜D成分
および必要に応じてその他の成分を用いて常法により調
製することができる。すなわち、加硫剤(B成分)、レ
ゾルシノール系化合物(C成分)およびメラミン系樹脂
(D成分)を除いた各成分を予備混合した後、80〜1
40℃で数分間混練する。その後、得られた混練物に、
加硫剤(B成分)、レゾルシノール系化合物(C成分)
およびメラミン系樹脂(D成分)を追加混合〔なお、レ
ゾルシノール系化合物(C成分)、メラミン系樹脂(D
成分)は予備混合で添加しても差し支えない。〕し、こ
れらをオープンロール等のロール類を用いて、ロール温
度40〜70℃で5〜30分間混練した後、分出し、シ
ート状またはリボン状のゴムを得ることができる。
【0036】本発明の小型マウントを構成する2層のポ
リアミド樹脂層1の形成材料であるポリアミドは、アミ
ド結合(−CONH−)を繰り返し単位にもつ高分子化
合物であれば特に限定はなく、例えば、重合形式によ
り、以下のものがあげられる。
【0037】(1)ジアミンと二塩基酸との重縮合によ
るもの、例えば、ヘキサメチレンジアミン、デカメチレ
ンジアミン、ドデカメチレンジアミン、2,2,4−ま
たは2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、
1,3−または1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘ
キサン、ビス(p−アミノシクロヘキシルメタン)、m
−またはp−キシリレンジアミンのような脂肪族、脂環
族または芳香族のジアミンと、アジピン酸、スベリン
酸、セバシン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、テレフ
タル酸、イソフタル酸のような脂肪族、脂環族または芳
香族のジカルボン酸とから製造されるポリアミド。
【0038】(2)アミノカルボン酸の重縮合によるも
の、例えば、6−アミノカプロン酸、11−アミノウン
デカン酸、12−アミノドデカン酸のようなアミノカル
ボン酸から製造される結晶性または非結晶性のポリアミ
ド。
【0039】(3)ラクタムの開環重合によるもの、例
えば、ε−カプロラクタム、ω−ドデカラクタムのよう
なラクタムから製造されるポリアミド。
【0040】上記ポリアミド樹脂層1の形成材料として
は、上記ポリアミドの他、共重合ポリアミド、ポリアミ
ドの混合物、あるいはこれらポリアミドと他の樹脂との
ポリマーブレンド等が使用できる。上記ポリアミドの具
体例としては、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン6
10、ナイロン612、ナイロン11、ナイロン12、
ナイロン46、ナイロン6とナイロン66との共重合
体、芳香族ナイロン、非晶質ナイロン等があげられる。
これらのなかでも、剛性および耐熱性が特に良好な点
で、ナイロン6、ナイロン66、芳香族ナイロンが好ま
しい。そして、上記ポリアミド樹脂層1は、曲げ弾性率
が6000MPa以上で、TB120MPa以上になる
よう設定することが好ましく、ガラス繊維、炭素繊維、
金属繊維、ウィスカー、粘度鉱物等を配合して補強して
も差し支えない。
【0041】そして、本発明の小型マウントは、例え
ば、つぎのようにして作製することができる。
【0042】すなわち、まず、上記ポリアミド樹脂層1
形成材料を用い、金型成形等により、ポリアミド樹脂製
基板を作製する。このようにして得られたポリアミド樹
脂製基板を2枚用意し、前記のようにして調製された特
殊なゴム組成物を2枚のポリアミド樹脂製基板の間に挟
み、その後加熱加硫(150〜180℃の温度で3〜3
0分程度)して架橋させることにより、2つのポリアミ
ド樹脂層1の間に防振ゴム層2が形成されてなる小型マ
ウントを得ることができる。なお、上記特殊なゴム組成
物は、2枚のポリアミド樹脂製基板の間に挟む際に、予
め予備成形しておいてもよい。また、ポリアミド樹脂製
基板の表面は、アルカリ洗浄液により洗浄処理するか、
あるいはアルカリ洗浄液と研磨材とを用いてポリアミド
樹脂表面をウェットブラスト処理しても差し支えない。
【0043】他方、本発明の小型マウントは、上記のよ
うにポリアミド樹脂層1と防振ゴム層2とを別工程で作
製するのではなく、例えば、上記ポリアミド樹脂層1形
成材料と、上記特殊なゴム組成物とを、インジェクショ
ン成型等の方法により一体成形するようにしても、得る
ことができる。このような製法により、ポリアミド樹脂
層1と防振ゴム層2とを同時に架橋成形することができ
るため、その分、製造工程を削減することができ、製造
コスト等の面において好ましい。
【0044】なお、上記の場合、ポリアミド樹脂層1と
防振ゴム層2との接着は、化学的接着でなされていて接
着剤を用いていないが、場合によっては、補助的に、接
着剤を用いてもよい。
【0045】このようにして得られた本発明の小型マウ
ントは、OA機器に内蔵されるステッピングモーター等
の振動制御用として用いられるほか、家電機器に内蔵さ
れる小型モーターの振動制御用等の各種部材に利用する
ことができる。
【0046】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
【0047】
【実施例1】〔防振ゴム層形成材料〕NR(RSS#
3、JSR社製)100部と、酸化亜鉛(ZnO)5部
と、ステアリン酸1部と、SRF(シーストS、東海カ
ーボン社製)45部と、ナフテン系オイル(サンセン4
10、日本サン石油社製)3部とをバンバリーミキサー
を用いて120℃で5分間混練し、ついで、前記一般式
(1)で表される変性レゾルシン・ホルムアルデヒド樹
脂(スミカノール620、住友化学工業社製)4部と、
ホルムアルデヒド・メラミン重合物のメチル化物(スミ
カノール507A、住友化学工業社製)3.08部と、
サンセラーCZ−G(三新化学社製)0.8部と、硫黄
加硫剤(S−ptc、鶴見化学工業社製)3.45部と
を追加混合し、オープンロールを用いて50℃で10分
間混練し、防振ゴム層形成材料を調製した。
【0048】〔ポリアミド樹脂層〕変性6−ナイロン
(アーレンA335、三井化学社製)からなるポリアミ
ド樹脂板(大きさ:50mm×50mm、厚み:5m
m)を2枚用意した。
【0049】〔小型マウントの作製〕上記防振ゴム層形
成材料を分出し、シート状のゴム組成物(大きさ:40
mm×40mm、厚み:6mm)を得た。ついで、準備
しておいた2枚のポリアミド樹脂板で上記シート状のゴ
ム組成物を挟み、油圧プレスを用いて160℃で20分
間加熱して架橋を行った。このようにして、2層のポリ
アミド樹脂層の間に防振ゴム層が介在されてなる小型マ
ウントを得た。
【0050】
【実施例2】実施例1の防振ゴム層形成材料におけるN
Rに代えて、BR(BR02L、JSR社製)を用い、
それ以外は実施例1と同様にして、防振ゴム層形成材料
を調製した。そして、実施例1のポリアミド樹脂板に代
えて、同寸法の6,6−ナイロン(アラミンCM300
1G−45、東レ社製)からなるポリアミド樹脂板を用
い、かつ上記防振ゴム層形成材料を用いること以外は、
実施例1と同様にして、目的とする小型マウントを得
た。
【0051】
【実施例3】実施例1の防振ゴム層形成材料におけるN
Rに代えて、SBR(SL556、JSR社製)を用
い、それ以外は実施例1と同様にして、防振ゴム層形成
材料を調製した。そして、実施例1のポリアミド樹脂板
に代えて、同寸法の6,6−ナイロン(アラミンCM3
001G−45)からなるポリアミド樹脂板を用い、か
つ上記防振ゴム層形成材料を用いること以外は、実施例
1と同様にして、目的とする小型マウントを得た。
【0052】
【実施例4】実施例1の防振ゴム層形成材料におけるN
Rに代えて、IR(IR2200、JSR社製)を用
い、それ以外は実施例1と同様にして、防振ゴム層形成
材料を調製した。そして、実施例1のポリアミド樹脂板
に代えて、同寸法の6,6−ナイロン(アラミンCM3
001G−45)からなるポリアミド樹脂板を用い、か
つ上記防振ゴム層形成材料を用いること以外は、実施例
1と同様にして、目的とする小型マウントを得た。
【0053】
【実施例5】NBR(N260S、JSR社製)100
部と、酸化亜鉛5部と、ステアリン酸1部と、SRF3
5部と、フタレート系可塑剤(DOP、大八化学社製)
5部とをバンバリーミキサーを用いて120℃で5分間
混練し、ついで、前記一般式(1)で表される変性レゾ
ルシン・ホルムアルデヒド樹脂(スミカノール620)
4部と、ホルムアルデヒド・メラミン重合物のメチル化
物(スミカノール507A)3.08部と、サンセラー
CZ−G0.8部と、硫黄加硫剤(S−ptc)2部と
を追加混合し、オープンロールを用いて50℃で10分
間混練して防振ゴム層形成材料を調製した。そして、実
施例1のポリアミド樹脂板に代えて、同寸法の6,6−
ナイロン(アラミンCM3001G−45)からなるポ
リアミド樹脂板を用い、かつ上記防振ゴム層形成材料を
用いること以外は、実施例1と同様にして、目的とする
小型マウントを得た。
【0054】
【実施例6】EPDM(EP474、住友化学社製)1
00部と、酸化亜鉛5部と、ステアリン酸1部と、HA
F(ショウブラックN330、昭和キャボット社製)4
5部と、ナフテン系オイル(サンセン410)5部とを
バンバリーミキサーを用いて120℃で5分間混練し、
ついで、前記一般式(1)で表される変性レゾルシン・
ホルムアルデヒド樹脂(スミカノール620)4部と、
ホルムアルデヒド・メラミン重合物のメチル化物(スミ
カノール507A)3.08部と、パークミルD−40
(日本油脂社製)6.75部とを追加混合し、オープン
ロールを用いて50℃で10分間混練して防振ゴム層形
成材料を調製した。そして、実施例1のポリアミド樹脂
板に代えて、同寸法の6−ナイロン(アラミンCM10
11G−45、東レ社製)からなるポリアミド樹脂板を
用い、かつ上記防振ゴム層形成材料を用いること以外
は、実施例1と同様(但し、油圧プレスによる加熱条件
は170℃×20分間)にして、目的とする小型マウン
トを得た。
【0055】
【実施例7】EPM(EP11、JSR社製)100部
と、酸化亜鉛5部と、ステアリン酸1部と、HAF(シ
ョウブラックN330)45部と、ナフテン系オイル
(サンセン410)5部とをバンバリーミキサーを用い
て120℃で5分間混練し、ついで、前記一般式(1)
で表される変性レゾルシン・ホルムアルデヒド樹脂(ス
ミカノール620)4部と、ホルムアルデヒド・メラミ
ン重合物のメチル化物(スミカノール507A)3.0
8部と、パークミルD−40(日本油脂社製)6.75
部とを追加混合し、オープンロールを用いて50℃で1
0分間混練して防振ゴム層形成材料を調製した。そし
て、実施例1のポリアミド樹脂板に代えて、同寸法の
6,6−ナイロン(アラミンCM3001G−45)か
らなるポリアミド樹脂板を用い、かつ上記防振ゴム層形
成材料を用いること以外は、実施例1と同様(但し、油
圧プレスによる加熱条件は170℃×20分間)にし
て、目的とする小型マウントを得た。
【0056】
【実施例8】H−NBR(ゼットポール2010、日本
ゼオン社製)100部と、酸化亜鉛5部と、ステアリン
酸1部と、SRF40部と、フタレート系可塑剤(DO
P)10部とをバンバリーミキサーを用いて120℃で
5分間混練し、ついで、前記一般式(1)で表される変
性レゾルシン・ホルムアルデヒド樹脂(スミカノール6
20)4部と、ホルムアルデヒド・メラミン重合物のメ
チル化物(スミカノール507A)3.08部と、ペロ
キシモンF−40(日本油脂社製)6部とを追加混合
し、オープンロールを用いて50℃で10分間混練して
防振ゴム層形成材料を調製した。そして、実施例1のポ
リアミド樹脂板に代えて、同寸法の6,6−ナイロン
(アラミンCM3001G−45)からなるポリアミド
樹脂板を用い、かつ上記防振ゴム層形成材料を用いるこ
と以外は、実施例1と同様(但し、油圧プレスによる加
熱条件は170℃×20分間)にして、目的とする小型
マウントを得た。
【0057】
【比較例1】NR100部と、酸化亜鉛5部と、ステア
リン酸1部と、SRF45部と、ナフテン系オイル(サ
ンセン410)3部とをバンバリーミキサーを用いて1
20℃で5分間混練し、ついで、サンセラーCZ−G
0.8部と、硫黄加硫剤(S−ptc)3.45部を追
加混合し、オープンロールを用いて50℃で10分間混
練して調製した。そして、実施例1のポリアミド樹脂板
に代えて、同寸法の6,6−ナイロン(アラミンCM3
001G−45)からなるポリアミド樹脂板を用い、か
つ上記防振ゴム層形成材料を用いること以外は、実施例
1と同様にして、目的とする小型マウントを得た。
【0058】
【比較例2】NR80部と、SBR(SL556、日本
合成ゴム社製)20部と、酸化亜鉛5部と、ステアリン
酸1部と、SRF50部と、ナフテン系オイル(サンセ
ン410)5部とをバンバリーミキサーを用いて120
℃で5分間混練し、ついで、サンセラーCZ−G0.5
部と、硫黄加硫剤(S−ptc)2.87部とを追加混
合し、オープンロールを用いて50℃で10分間混練し
て防振ゴム層形成材料を調製した。そして、実施例1の
ポリアミド樹脂板に代えて、同寸法の変性PPE(VE
STORAN1900−GF20、ダイセルデグサ社
製)からなる基板を用い、かつ上記防振ゴム層形成材料
を用いること以外は、実施例1と同様にして、目的とす
る小型マウントを得た。
【0059】
【比較例3】NR100部と、酸化亜鉛5部と、ステア
リン酸1部と、SRF45部と、ナフテン系オイル(サ
ンセン410)3部とをバンバリーミキサーを用いて1
20℃で5分間混練し、ついで、サンセラーCZ−G
0.8部と、硫黄加硫剤(S−ptc)3.45部を追
加混合し、オープンロールを用いて50℃で10分間混
練して調製した。そして、実施例1のポリアミド樹脂板
に代えて、同寸法の変性PPEからなる基板を用い、か
つ上記防振ゴム層形成材料を用いること以外は、実施例
1と同様にして、目的とする小型マウントを得た。
【0060】このようにして得られた実施例品および比
較例品の小型マウントを用いて、下記の基準に従い、各
特性の評価を行った。これらの結果を、後記の表1,表
2に示した。
【0061】〔常態特性〕小型マウントの防振ゴム層の
破断強度(TB)および破断伸び(EB)を、JIS
K 6250に記載の方法に準じて測定した。
【0062】〔接着性〕小型マウントにおける2層のポ
リアミド樹脂層のうちの1層を、金属板を用いて水平に
固定した後、もう一方のポリアミド樹脂層を上方に50
mm/分の速度で引っ張り破断させた。破断した時の荷
重を接着力(MPa)とし、また破断面の状態(破壊状
態)を測定・評価した。なお、表中の破壊状態の欄にお
いて、「R100」とは、ゴム部分(R)において10
0%破断したことを意味し、「R0」とは、ポリアミド
樹脂とゴムの界面部分において界面剥離を生じたため、
ゴム部分(R)の破断割合が0%であることを意味す
る。
【0063】〔接着性(高温時)〕小型マウントを高温
条件下(100℃)に30分放置した。そして、その
後、上記と同様にして、接着力(MPa)と破断面の状
態(破壊状態)とを測定・評価した。
【0064】〔接着性(耐久後)〕小型マウントを高温
高湿条件下(60℃×80%RH)に500時間放置し
た。そして、その後、上記と同様にして、接着力(MP
a)と破断面の状態(破壊状態)とを測定・評価した。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】上記表の結果から、全実施例品は、ゴムの
常態特性に優れ、層間接着力も非常に高いことがわか
る。また、上記層間接着力は、湿熱放置後であっても、
ほとんど下がっていないことがわかる。
【0068】これに対して、比較例1品は、接着剤成分
となるレゾルシノール系化合物およびメラミン系樹脂を
いずれも配合していないため、防振ゴムとポリアミド樹
脂とが接着していないことがわかる。また、比較例2品
は、初期の層間接着力には優れているものの、湿熱放置
後の層間接着力は、初期に比べて非常に劣っていること
がわかる。さらに、比較例3品は、SBR系ゴムを用い
ていないため、変性PPE製基板とゴム層とが接着して
いないことがわかる。
【0069】
【発明の効果】以上のように、本発明の小型マウント
は、2層のポリアミド樹脂層の間に防振ゴム層が介在し
ており、この防振ゴム層が、特殊なゴム組成物からなっ
ていてポリアミド樹脂層と化学的接着しているため、例
えば、湿熱条件下であっても接着力を維持することがで
き、過酷な条件下での使用に耐えうるようになる。ま
た、特に、接着剤を使用しなくてもよくなるため、接着
剤の不要化、接着剤塗布工程の不要化により、製造コス
トを大幅に下げることが可能となる。さらに、金属系材
料に代えてポリアミド樹脂を用いているため、材料コス
トが安価であり、錆の問題も生じず、軽量化もなされ、
しかも複雑な形状の成形が可能となり、例えば、マウン
トのモーターやシャーシへのワンタッチ取り付けも実現
できるようになる。
【0070】そして、上記特殊なゴム組成物中に用いら
れるジエン系ゴムが、天然ゴム(NR),ブタジエンゴ
ム(BR),スチレン−ブタジエンゴム(SBR),イ
ソプレンゴム(IR),アクリロニトリル−ブタジエン
ゴム(NBR)からなる群から選ばれた少なくとも一つ
のゴムであり、かつ上記特殊なゴム組成物中に用いられ
る加硫剤が硫黄系加硫剤であると、架橋反応がより円滑
に進むため、防振ゴム層とポリアミド樹脂層との接着力
が向上し、その結果、より耐久性に優れたものとなる。
【0071】また、上記特殊なゴム組成物中に用いられ
るメチレン基を有するゴムが、エチレン−プロピレン−
ジエンゴム(EPDM),エチレン−プロピレンゴム
(EPM),水素添加アクリロニトリル−ブタジエンゴ
ム(H−NBR)からなる群から選ばれた少なくとも一
つのゴムであり、かつ上記特殊なゴム組成物中に用いら
れる加硫剤が過酸化物加硫剤であると、架橋反応がより
円滑に進むため、防振ゴム層とポリアミド樹脂層との接
着力が向上し、その結果、より耐久性に優れたものとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の小型マウントを示す断面図である。
【符号の説明】
1 ポリアミド樹脂層 2 防振ゴム層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 9/00 C08L 9/00 23/16 23/16 61/12 61/12 61/28 61/28 (72)発明者 日比野 稔 愛知県小牧市東三丁目1番地 東海ゴム工 業株式会社内 (72)発明者 三宅 賢 愛知県小牧市東三丁目1番地 東海ゴム工 業株式会社内 Fターム(参考) 3J048 AA01 BA04 BD04 BD06 EA08 4F100 AK27C AK28C AK34 AK46A AK46B AK48 AK64C AK73C AL01C AN01C AN02C BA03 BA07 BA10A BA10B EJ05 EJ052 EJ42 EJ422 GB51 JH02 JH02C JL03 JL11 4J002 AC01W AC03W AC06W AC07W AC08W AC11X BB15X BD12X BG04X CC03Y CC06Y CC07Y CC10Y CC18Z CH04X CK02X CP03X DA046 EK006 FD146 GL00 GQ00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2層のポリアミド樹脂層の間に防振ゴム
    層が介在している小型マウントであって、上記防振ゴム
    層が、下記の(A)〜(D)を必須成分とするゴム組成
    物の加硫物からなり、ポリアミド樹脂層と化学的接着し
    ていることを特徴とする小型マウント。 (A)ジエン系ゴムまたはメチレン基を有するゴム。 (B)加硫剤。 (C)レゾルシノール系化合物。 (D)メラミン系樹脂。
  2. 【請求項2】 上記防振ゴム層とポリアミド樹脂層との
    化学的接着が、上記(C)のレゾルシノール系化合物を
    架橋剤とし、上記(D)のメラミン系樹脂を架橋助剤と
    する架橋反応によりなされている請求項1記載の小型マ
    ウント。
  3. 【請求項3】 上記(A)のジエン系ゴムが、天然ゴ
    ム,ブタジエンゴム,スチレン−ブタジエンゴム,イソ
    プレンゴム,アクリロニトリル−ブタジエンゴムからな
    る群から選ばれた少なくとも一つのゴムであり、かつ上
    記(B)の加硫剤が、硫黄系加硫剤である請求項1記載
    の小型マウント。
  4. 【請求項4】 上記(A)のメチレン基を有するゴム
    が、エチレン−プロピレン−ジエンゴム,エチレン−プ
    ロピレンゴム,水素添加アクリロニトリル−ブタジエン
    ゴムからなる群から選ばれた少なくとも一つのゴムであ
    り、かつ上記(B)の加硫剤が、過酸化物加硫剤である
    請求項1記載の小型マウント。
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