JP2003097023A - 被覆材及び被覆材組立体 - Google Patents

被覆材及び被覆材組立体

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JP2003097023A
JP2003097023A JP2001291447A JP2001291447A JP2003097023A JP 2003097023 A JP2003097023 A JP 2003097023A JP 2001291447 A JP2001291447 A JP 2001291447A JP 2001291447 A JP2001291447 A JP 2001291447A JP 2003097023 A JP2003097023 A JP 2003097023A
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back surface
mounting
groove portion
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Takashi Akimoto
孝 秋本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外観を損なうことなく、乾式工法にて被覆材の
下地への取り付けを可能とする被覆材を提供する。 【解決手段】被覆材10Aは、平面形状が矩形であっ
て、被覆材10Aを下地に取り付けるために、裏面1
0’に、端部18Aから中央部に向かって延びる裏面溝
部11が設けられている。尚、雇いざねを形成するため
に、4つの側面18A,18Bのそれぞれには、側面1
8A,18Bの延びる方向と平行な方向に側面溝部19
A,19Bが設けられている構成とすることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被覆材及び被覆材
組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えばトンネルやコンクリート製
高架橋、建築物や地下街、地下道等におけるコンクリー
ト製外壁や内壁(以下、これらを総称して、便宜上、内
外壁等と呼ぶ)の耐火性が大きな問題となっている。即
ち、火災発生時、コンクリートが爆裂するといった問題
がある。それ故、火災の際の火炎に耐え得るコンクリー
ト材料(以下、便宜上、耐火コンクリート材料と呼ぶ)
の開発が進められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、新規に建
設、建築する内外壁等にあっては、耐火コンクリート材
料を使用することで、内外壁等の耐火性を向上させるこ
とが可能である。しかしながら、既存の内外壁等への耐
火コンクリート材料の適用は困難である。即ち、内外壁
等に、直接、耐火コンクリート材料を塗布しても、火災
発生時、内外壁等から耐火コンクリート材料が剥離する
といった問題を有する。
【0004】また、耐火コンクリート材料からプレキャ
スト板を製造し、プレキャスト板を内外壁等に取り付け
る方法も考えられるが、取り付けのための適切な方法が
知られていない。例えば、アンカーボルト等の取付具を
用いてプレキャスト板をその外面側から内外壁等に取り
付けた場合、火災発生時、取付具が破損し、プレキャス
ト板が内外壁等から脱落するといった問題がある。ま
た、プレキャスト板を突き付け法で内外壁等に取り付け
た場合、プレキャスト板とプレキャスト板との間にでき
る突き付け部の隙間から火炎が内外壁等へと伝わるとい
った問題もある。
【0005】また、壁材や天井材といった被覆材を野縁
や軽量型鋼に取り付ける場合、通常、被覆材の表側から
ビス等を用いて、被覆材を野縁や軽量型鋼に取り付け
る。しかしながら、ビス等が見えるために、外観が損な
われるといった問題がある。接着剤等を用いた、所謂湿
式工法を採用すれば、このような問題はなくなるが、工
期の短縮化等の要請にそぐわないといった問題を有し、
所謂乾式工法の要求が強い。
【0006】従って、本発明の第1の目的は、外観を損
なうことなく、乾式工法にて被覆材の下地への取り付け
を可能とする被覆材及び被覆材組立体を提供することに
ある。
【0007】また、本発明の第2の目的は、取付具が外
側に露出することがなく、しかも、被覆材と被覆材とを
突き合わせたとき、突き合わせ部分が一種の密閉構造を
有し得る被覆材及び被覆材組立体を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するための本発明の第1の態様に係る被覆材は、平面形
状が矩形の被覆材であって、被覆材を下地に取り付ける
ために、裏面に、端部から中央部に向かって延びる裏面
溝部が設けられていることを特徴とする。
【0009】上記の第1の目的を達成するための本発明
の第1の態様に係る被覆材組立体は、(A)平面形状が
矩形であって、裏面に、端部から中央部に向かって延び
る裏面溝部が設けられている被覆材、(B)該裏面溝部
と係合した第1の取付部材、及び、(C)該第1の取付
部材に取り付けられ、被覆材を下地に取り付けるための
第2の取付部材、から構成されていることを特徴とす
る。
【0010】尚、被覆材の裏面とは下地に向かう被覆材
の面を指し、表(おもて)面と対をなす用語である。以
下においても同様である。
【0011】裏面溝部は、被覆材製造時に形成すればよ
い。裏面溝部は、例えば、被覆材を下地に取り付けたと
きの水平方向と平行な方向に、被覆材の端部から被覆材
の中央部に向かって延びることが好ましい。裏面溝部
は、被覆材の端部から被覆材の中央部を横切って対向す
る端部にまで延びていてもよい。この場合、裏面溝部の
本数は1本又は2本以上である。あるいは又、裏面溝部
は、被覆材の端部から中央部に向かって、但し、中央部
の手前まで延びていてもよい。この場合、裏面溝部の本
数は複数であればよく、例えば偶数本(2本、4本・・
・)を例示することができる。以下の各種の態様におい
ても同様である。
【0012】本発明の第1の態様に係る被覆材にあって
は、雇いざねを形成するために、4つの側面のそれぞれ
には、側面の延びる方向と平行な方向に側面溝部が設け
られている構成とすることができる。尚、このような構
成を、便宜上、本発明の第1Aの形態に係る被覆材と呼
ぶ。あるいは又、雇いざねを形成するために、対向する
2つの側面のそれぞれには、側面の延びる方向と平行な
方向に側面溝部が設けられており、対向する他の2つの
側面には、ほんざね部(さねはぎ部とも呼ばれる)又は
相じゃくり部が設けられている構成とすることができ
る。尚、このような構成を、便宜上、本発明の第1Bの
形態に係る被覆材と呼ぶ。これらの本発明の第1Aの形
態若しくは第1Bの形態に係る被覆材によって、上記の
第2の目的を達成することができる。側面溝部は、被覆
材製造時に形成してもよいし、施工現場で形成してもよ
い。ほんざね部又は相じゃくり部は、被覆材製造時に形
成することが好ましいが、施工現場で形成してもよい。
以下の各種の態様においても同様である。
【0013】尚、ほんざね部(さねはぎ部)とは、被覆
材の一側面に設けられた凸部、及び、この一側面と対向
する一側面に設けられた凹部の組合せを意味する。ま
た、相じゃくり部とは、被覆材の対向する2つの側面に
設けられた、被覆材の厚さの約半分の段差部を意味す
る。
【0014】本発明の第1の態様に係る被覆材組立体に
あっては、被覆材の4つの側面のそれぞれには、側面の
延びる方向と平行な方向に側面溝部が設けられており、
(D)側面溝部に挿入され、側面溝部と共に雇いざねを
形成する炎止め板、から更に構成されている構造とする
ことができる。尚、このような構成を、便宜上、本発明
の第1Aの形態に係る被覆材組立体と呼ぶ。
【0015】あるいは又、本発明の第1の態様に係る被
覆材組立体にあっては、被覆材の対向する2つの側面の
それぞれには、側面の延びる方向と平行な方向に側面溝
部が設けられており、対向する他の2つの側面には、ほ
んざね部又は相じゃくり部が設けられており、(D)側
面溝部に挿入され、側面溝部と共に雇いざねを形成する
炎止め板、から更に構成されている構造とすることがで
きる。尚、このような構成を、便宜上、本発明の第1B
の形態に係る被覆材組立体と呼ぶ。
【0016】各種の形態を含む本発明の第1の態様に係
る被覆材あるいは被覆材組立体にあっては、裏面溝部が
延びる方向に垂直な仮想平面で裏面溝部を切断したとき
の裏面溝部の断面形状は台形であり、該台形の上辺は、
被覆材の裏面に開口した裏面溝部の部分に該当し、該台
形の下辺の長さは上辺の長さよりも長い構成とすること
ができる。このような構成とすることによって、裏面溝
部から第1の取付部材が脱落することを確実に防止でき
る。
【0017】あるいは又、各種の形態を含む本発明の第
1の態様に係る被覆材あるいは被覆材組立体にあって
は、裏面溝部は、被覆材の裏面に設けられた開口部、及
び、被覆材の内部に設けられ、該開口部に連通した孔部
から構成され、裏面溝部の延びる方向(X方向)に垂直
な方向であって被覆材の厚さ方向(Y方向)に垂直な方
向(Z方向)に沿った裏面溝部の開口部の長さは、裏面
溝部の延びる方向(X方向)に垂直な方向であって被覆
材の厚さ方向(Y方向)に垂直な方向(Z方向)に沿っ
た裏面溝部の孔部の最大長さよりも短い構成とすること
ができる。このような構成とすることによっても、裏面
溝部から第1の取付部材が脱落することを確実に防止で
きる。
【0018】上記の第1の目的を達成するための本発明
の第2の態様に係る被覆材は、平面形状が矩形の被覆材
であって、被覆材を下地に取り付けるために、裏面に、
ナットが、複数、埋め込まれていることを特徴とする。
【0019】上記の第1の目的を達成するための本発明
の第2の態様に係る被覆材組立体は、(A)平面形状が
矩形であって、裏面に、ナットが、複数、埋め込まれて
いる被覆材、及び、(B)該ナットにボルトを用いて取
り付けられ、被覆材を下地に取り付けるための取付部
材、から構成されていることを特徴とする。
【0020】ナットは、被覆材製造時に埋め込んでもよ
いし、被覆材製造後に埋め込んでもよい。後者の場合、
例えば、鬼目ナットと呼ばれるナットを用いればよい。
以下の各種の態様においても同様である。
【0021】本発明の第2の態様に係る被覆材にあって
は、雇いざねを形成するために、4つの側面のそれぞれ
には、側面の延びる方向と平行な方向に側面溝部が設け
られている構成とすることができる。尚、このような構
成を、便宜上、本発明の第2Aの形態に係る被覆材と呼
ぶ。あるいは又、対向する2つの側面のそれぞれには、
雇いざねを形成するために、対向する2つの側面のそれ
ぞれには、側面の延びる方向と平行な方向に側面溝部が
設けられており、対向する他の2つの側面には、ほんざ
ね部又は相じゃくり部が設けられている構成とすること
ができる。尚、このような構成を、便宜上、本発明の第
2Bの形態に係る被覆材と呼ぶ。これらの本発明の第2
Aの形態若しくは第2Bの形態に係る被覆材によって、
上記の第2の目的を達成することができる。
【0022】本発明の第2の態様に係る被覆材組立体に
あっては、被覆材の4つの側面のそれぞれには、側面の
延びる方向と平行な方向に側面溝部が設けられており、
(C)側面溝部に挿入され、側面溝部と共に雇いざねを
形成する炎止め板、から更に構成されている構造とする
ことができる。尚、このような構成を、便宜上、本発明
の第2Aの形態に係る被覆材組立体と呼ぶ。
【0023】あるいは又、本発明の第2の態様に係る被
覆材組立体にあっては、被覆材の対向する2つの側面の
それぞれには、側面の延びる方向と平行な方向に側面溝
部が設けられており、対向する他の2つの側面には、ほ
んざね部又は相じゃくり部が設けられており、(C)側
面溝部に挿入され、側面溝部と共に雇いざねを形成する
炎止め板、から更に構成されている構造とすることがで
きる。尚、このような構成を、便宜上、本発明の第2B
の形態に係る被覆材組立体と呼ぶ。これらの本発明の第
2Aの形態若しくは第2Bの形態に係る被覆材組立体に
よって、上記の第2の目的を達成することができる。
【0024】上記の第1の目的を達成するための本発明
の第3の態様に係る被覆材は、平面形状が矩形の被覆材
であって、被覆材を下地に取り付けるために、対向する
2つの側面にパイプが挿入された中空部が設けられてい
ることを特徴とする。
【0025】上記の第1の目的を達成するための本発明
の第3の態様に係る被覆材組立体は、(A)平面形状が
矩形であって、対向する2つの側面にパイプが挿入され
た中空部が設けられている被覆材、及び、(B)被覆材
を介して中空部に挿入されたパイプに固定され、被覆材
を下地に取り付けるための取付部材、から構成されてい
ることを特徴とする。
【0026】中空部は、例えば、被覆材の製造時に形成
すればよい。
【0027】本発明の第3の態様に係る被覆材にあって
は、雇いざねを形成するために、4つの側面のそれぞれ
には、側面の延びる方向と平行な方向に側面溝部が設け
られている構成とすることができる。尚、このような構
成を、便宜上、本発明の第3Aの形態に係る被覆材と呼
ぶ。あるいは又、雇いざねを形成するために、対向する
2つの側面のそれぞれには、側面の延びる方向と平行な
方向に側面溝部が設けられており、対向する他の2つの
側面には、ほんざね部又は相じゃくり部が設けられてい
る構成とすることができる。尚、このような構成を、便
宜上、本発明の第3Bの形態に係る被覆材と呼ぶ。これ
らの本発明の第3Aの形態若しくは第3Bの形態に係る
被覆材によって、上記の第2の目的を達成することがで
きる。
【0028】本発明の第3の態様に係る被覆材組立体に
あっては、被覆材の4つの側面のそれぞれには、側面の
延びる方向と平行な方向に側面溝部が設けられており、
(C)側面溝部に挿入され、側面溝部と共に雇いざねを
形成する炎止め板、から更に構成されている構造とする
ことができる。尚、このような構成を、便宜上、本発明
の第3Aの形態に係る被覆材組立体と呼ぶ。
【0029】あるいは又、本発明の第3の態様に係る被
覆材組立体にあっては、対向する2つの側面のそれぞれ
には、側面の延びる方向と平行な方向に側面溝部が設け
られており、対向する他の2つの側面には、ほんざね部
又は相じゃくり部が設けられており、(C)側面溝部に
挿入され、側面溝部と共に雇いざねを形成する炎止め
板、から更に構成されている構造とすることができる。
尚、このような構成を、便宜上、本発明の第3Bの形態
に係る被覆材組立体と呼ぶ。これらの本発明の第3Aの
形態若しくは第3Bの形態に係る被覆材組立体によっ
て、上記の第2の目的を達成することができる。
【0030】本発明の第3Bの形態に係る被覆材あるい
は本発明の第3Bの形態に係る被覆材組立体にあって
は、パイプが挿入された中空部を、側面溝部が設けられ
ている2つの側面に設けてもよいし、ほんざね部又は相
じゃくり部が設けられている2つの側面に設けてもよ
い。
【0031】上記の各種の形態を含む本発明の第3の態
様に係る被覆材組立体にあっては、取付部材を不陸調整
具から構成することもできる。
【0032】そして、この場合、不陸調整具は、保持部
材及び不陸調整部材から成り、保持部材は、被覆材への
取り付けのための取付孔を有する被覆材取付部、及び、
被覆材取付部の一端からその一端が略垂直に延びる不陸
調整部材取付部から成り、不陸調整部材は、その一端部
が不陸調整部材取付部の他端部に回動自在に取り付けら
れており、不陸調整部材の下地当接部分は、その軸線に
沿って、下地に対して凸状に湾曲しており、不陸調整部
材の該下地当接部分には、その軸線に沿って、下地への
取付用の取付孔が、複数、設けられている構成とするこ
とができる。
【0033】尚、このような不陸調整具を第1の構成に
係る不陸調整具と呼ぶ。
【0034】ここで、「下地に対して凸状に湾曲してい
る」とは、平滑な下地を仮定したとき、不陸調整部材の
下地当接部分の一部(数学的には1点あるいは直線状
に、現実には、或る程度の面積を持って)が下地と当接
し、下地当接部分の他の部分は下地から離れていること
を意味する。以下においても、同様の意味で「下地に対
して凸状に湾曲している」という用語を用いる。
【0035】第1の構成に係る不陸調整具にあっては、
被覆材取付部の縁部から不陸調整部材取付部の縁部に亙
って補強部が設けられていることが、保持部材に高強度
を付与するといった観点から好ましい。
【0036】また、上記の形態を含む第1の構成に係る
不陸調整具にあっては、不陸調整部材には、不陸調整部
材の下地に接する面とは反対側の面の縁部から略垂直に
延びる補強部が設けられていることが、不陸調整部材に
高強度を付与するといった観点から好ましい。
【0037】これらの形態を含むの第1の構成に係る不
陸調整具にあっては、不陸調整部材の下地当接部分は、
滑らかに凸状に湾曲している構成とすることができ、あ
るいは又、折れ曲がった線分の組合せ状に湾曲している
構成とすることができる。
【0038】更には、上述の各種の形態を含む第1の構
成に係る不陸調整具にあっては、不陸調整部材の下地当
接部分をその軸線と直交する仮想平面で切断したときの
断面形状は、平板状である構成とすることができ、ある
いは又、下地に対して凸状に湾曲した形状である構成と
することができる。
【0039】あるいは又、不陸調整具は、保持部材、連
結部材及び不陸調整部材から成り、保持部材は、被覆材
への取り付けのための取付孔を有する被覆材取付部、及
び、被覆材取付部の一端からその一端が略垂直に延びる
連結部材取付部から成り、不陸調整部材は、その一端部
が連結部材の一端部に回動自在に取り付けられており、
不陸調整部材の下地当接部分は、その軸線に沿って、下
地に対して凸状に湾曲しており、不陸調整部材の下地当
接部分には、その軸線に沿って、下地への取付用の取付
孔が、複数、設けられており、連結部材及び保持部材の
連結部材取付部のそれぞれには、これらを相互に連結す
るための取付孔が設けられている構成とすることができ
る。
【0040】尚、このような不陸調整具を第2の構成に
係る不陸調整具と呼ぶ。
【0041】連結部材及と保持部材の連結部材取付部を
相互に連結するためには、例えば、ボルトとナットを用
いればよい。
【0042】第2の構成に係る不陸調整具にあっては、
被覆材取付部の縁部から連結部材取付部の縁部に亙って
補強部が設けられていることが、保持部材に高強度を付
与するといった観点から好ましい。
【0043】また、上記の形態を含む第2の構成に係る
不陸調整具にあっては、不陸調整部材には、不陸調整部
材の下地に接する面とは反対側の面の縁部から略垂直に
延びる補強部が設けられていることが、不陸調整部材に
高強度を付与するといった観点から好ましい。
【0044】これらの形態を含む第2の構成に係る不陸
調整具にあっては、不陸調整部材の下地当接部分は、滑
らかに凸状に湾曲している構成とすることができ、ある
いは又、折れ曲がった線分の組合せ状に湾曲している構
成とすることができる。
【0045】更には、上述の各種の形態を含む第2の構
成に係る不陸調整具にあっては、不陸調整部材の下地当
接部分をその軸線と直交する仮想平面で切断したときの
断面形状は、平板状である構成とすることができ、ある
いは又、下地に対して凸状に湾曲した形状である構成と
することができる。
【0046】第1の構成及び第2の構成に係る不陸調整
具にあっては、取付孔の平面形状は、円形であってもよ
いし、長円形(2つの半円を2本の線分で結んだ形状)
であってもよく、要は、設ける場所によって決定すれば
よく、位置合わせが要求される場合、長円形とすること
が望ましい。
【0047】各種の形態を含む本発明の第3の態様に係
る被覆材あるいは被覆材組立体においては、中空部に挿
入されたパイプに挿入され、被覆材の側面から突出した
ストッパーを更に備えている構成とすることもできる。
【0048】上記の第1の目的を達成するための本発明
の第4の態様に係る被覆材組立体は、(A)平面形状が
矩形であって、少なくとも、対向する2つの側面のそれ
ぞれには、側面の延びる方向と平行な方向に溝部が設け
られている被覆材、(B)該溝部に一部分が挿入された
第1の取付部材、及び、(C)該第1の取付部材に取り
付けられ、被覆材を下地に取り付けるための第2の取付
部材、から構成されていることを特徴とする。
【0049】本発明の第の態様に係る被覆材組立体にあ
っては、被覆材の4つの側面のそれぞれには、側面の延
びる方向と平行な方向に側面溝部が設けられており、
(D)側面溝部に挿入され、側面溝部と共に雇いざねを
形成する炎止め板、から更に構成されている構造とする
ことができる。尚、このような構成を、便宜上、本発明
の第4Aの形態に係る被覆材組立体と呼ぶ。
【0050】あるいは又、本発明の第4の態様に係る被
覆材組立体にあっては、被覆材の対向する2つの側面の
それぞれには、側面の延びる方向と平行な方向に側面溝
部が設けられており、対向する他の2つの側面には、ほ
んざね部又は相じゃくり部が設けられており、(D)側
面溝部に挿入され、側面溝部と共に雇いざねを形成する
炎止め板、から更に構成されている構造とすることがで
きる。尚、このような構成を、便宜上、本発明の第4B
の形態に係る被覆材組立体と呼ぶ。これらの本発明の第
4Aの形態若しくは第4Bの形態に係る被覆材組立体に
よって、上記の第2の目的を達成することができる。
【0051】尚、本発明の第4Aの形態若しくは第4B
の形態に係る被覆材組立体にあっては、第1の取付部材
の一部分が挿入される溝部と、側面溝部とは、同じ溝部
としてもよいし、異なる溝部としてもよい。
【0052】本発明の第1の態様、第2の態様に係る被
覆材、あるいは又、本発明の第1の態様、第2の態様、
第4の態様に係る及び被覆材組立体においては、被覆材
として、ALC板、プレキャスト板、ボイド入りのプレ
キャスト板、中空押出し成形陶板を例示することができ
る。また、本発明の第3の態様に係る被覆材、本発明の
第3の態様に係る及び被覆材組立体においては、被覆材
として、ボイド入りのプレキャスト板、中空押出し成形
陶板を例示することができる。
【0053】本発明の第1の態様に係る被覆材組立体に
おいて、第1の取付部材、第2の取付部材は、例えば、
鉄や鋼、亜鉛メッキされた鉄や鋼、ステンレス鋼、チタ
ンといった各種金属材料や合金材料、あるいは、セラミ
ックスから作製することができる。あるいは又、第1の
取付部材をボルトから構成することもできる。第1の取
付部材への第2の取付部材の取り付け方法として、例え
ば、ボルトとナットの組合せ、溶接、リベット止め、へ
クスビス(六角頭ドリルネジとも呼ばれる)を例示する
ことができる。また、第2の取付部材の下地への取り付
けのために、例えば、アンカーボルトとナットの組合
せ、タッピングビス、ヘクスビス、テクスビス(なべ頭
ドリルネジとも呼ばれる)、ボルトとナットの組合せ、
タップコン(コンクリート用タッピングネジとも呼ばれ
る)、鋲止釘、リベット、コンクリート釘を、下地に合
わせて用いればよい。
【0054】本発明の第2の態様に係る被覆材組立体に
おいて、取付部材は、例えば、鉄や鋼、亜鉛メッキされ
た鉄や鋼、ステンレス鋼、チタンといった各種金属材料
や合金材料、あるいは、セラミックスから作製すること
ができる。また、取付部材の下地への取り付けのため
に、例えば、アンカーボルトとナットの組合せ、タッピ
ングビス、ヘクスビス、テクスビス、ボルトとナットの
組合せ、タップコン、鋲止釘、リベット、コンクリート
釘を、下地に合わせて用いればよい。
【0055】本発明の第3の態様に係る被覆材、あるい
は又、本発明の第3の態様に係る被覆材組立体において
は、中空部の軸線方向に垂直な仮想平面で切断したとき
の中空部の断面形状は、円形、矩形、多角形、楕円等、
任意の形状とすることができる。取付部、パイプやスト
ッパーは、例えば、鉄や鋼、亜鉛メッキされた鉄や鋼、
ステンレス鋼、チタンといった各種金属材料や合金材
料、あるいは、セラミックスから作製することができ
る。取付部材を、被覆材を介して中空部に挿入されたパ
イプに固定するためには、例えば、タッピングビス、ヘ
クスビス、テクスビス、タップコン、鋲止釘、リベット
を用いればよい。取付部材の下地への取り付けのため
に、例えば、アンカーボルトとナットの組合せ、タッピ
ングビス、ヘクスビス、テクスビス、ボルトとナットの
組合せ、タップコン、鋲止釘、リベット、コンクリート
釘を、下地に合わせて用いればよい。
【0056】本発明の第4の態様に係る被覆材組立体に
おいて、第1の取付部材、第2の取付部材は、例えば、
鉄や鋼、亜鉛メッキされた鉄や鋼、ステンレス鋼、チタ
ンといった各種金属材料や合金材料、あるいは、セラミ
ックスから作製することができる。第1の取付部材への
第2の取付部材の取り付け方法として、例えば、ボルト
とナットの組合せ、ヘクスビス、テクスビス、タップコ
ン、リベット、溶接を例示することができる。第2の取
付部材の下地への取り付けのために、例えば、アンカー
ボルトとナットの組合せ、タッピングビス、ヘクスビ
ス、テクスビス、ボルトとナットの組合せ、タップコ
ン、鋲止釘、リベット、コンクリート釘を、下地に合わ
せて用いればよい。
【0057】本発明の第1の態様〜第3の態様に係る被
覆材、あるいは又、本発明の第1の態様〜第4の態様に
係る被覆材組立体にあっては、下地として、軽量鉄骨造
や、木質構造(木骨造、枠組壁工法、木質プレハブ構造
を含む)、各種の胴縁材や野縁材(アングル、チャンネ
ル、バー材、角パイプ、丸パイプ、ライトゲージ、スタ
ッド等を含む)を例示することができ、その構成材料と
して、例えば、JISG3350(一般構造用軽量形
鋼)によって規定された一般構造用軽量形鋼、亜鉛メッ
キされた軽量形鋼、ステンレス鋼、チタンといった各種
金属材料や合金材料を挙げることができ、更には、トン
ネルの内壁、コンクリート製高架橋の壁面、コンクリー
ト製外壁やコンクリート造壁、コンクリート・ブロッ
ク、ALC板、プレキャスト板、レンガ造、あるいは、
天井スラブや床スラブといった各種の躯体、これらの組
合せを例示することができる。
【0058】本発明の第1の態様〜第4の態様に係る被
覆材組立体における炎止め板を構成する材料として、鉄
板、鋼板、ステンレス鋼板、セラミックス板を例示する
ことができる。
【0059】第1の構成及び第2の構成に係る不陸調整
具において、保持部材や、連結部材、不陸調整部材は、
例えば、鉄や鋼、亜鉛メッキされた鉄や鋼、ステンレス
鋼、チタンといった各種金属材料や合金材料、あるい
は、セラミックスから作製することができる。保持部材
や、連結部材、不陸調整部材は同じ材料から作製されて
いてもよいし、異なる材料から作製されていてもよい。
不陸調整部材の一端部を保持部材の不陸調整部材取付部
の他端部又は連結部材の一端部へ取り付けるためには、
例えば、タッピングビス、ボルトとナットの組合せ、割
りピン、ブラインドリベットを用いればよい。保持部材
の被覆材取付部を被覆材へ取り付けるためには、あるい
は又、不陸調整部材を下地に固定するためには、例え
ば、アンカーボルトとナットの組合せ、タッピングビ
ス、ヘクスビス、テクスビス、ボルトとナットの組合
せ、タップコン、鋲止釘、リベット、コンクリート釘
を、被覆材や下地に合わせて用いればよい。
【0060】本発明の第1の態様に係る被覆材にあって
は、その裏面に裏面溝部が設けられているので、かかる
裏面溝部に取付部材を係合させることによって、取付部
材を介して下地に被覆材を容易に取り付けることができ
る。本発明の第1の態様に係る被覆材組立体にあって
は、被覆材の裏面に裏面溝部が設けられ、第1の取付部
材及び第2の取付部材を備えているので、取付部材を介
して下地に被覆材を容易に取り付けることができる。
【0061】本発明の第2の態様に係る被覆材にあって
は、その裏面にナットが埋め込まれているので、かかる
ナットにボルトを螺合させることによって、取付部材を
介して下地に被覆材を容易に取り付けることができる。
本発明の第2の態様に係る被覆材組立体にあっては、被
覆材の裏面にナットが埋め込まれ、取付部材を備えてい
るので、ボルト及び取付部材を介して下地に被覆材を容
易に取り付けることができる。
【0062】本発明の第3の態様に係る被覆材にあって
は、被覆材の側面にパイプが挿入された中空部が設けら
れているので、取付部材を被覆材を介して中空部に挿入
されたパイプに固定することで、被覆材を下地に容易に
取り付けることができる。本発明の第3の態様に係る被
覆材組立体にあっては、被覆材の側面にパイプが挿入さ
れた中空部が設けられており、取付部材が被覆材を介し
て中空部に挿入されたパイプに固定されているので、被
覆材を下地に容易に取り付けることができる。しかも、
パイプが存在するので、取付部材を確実に固定すること
ができる。
【0063】本発明の第4の態様に係る被覆材組立体に
あっては、第1の取付部材が被覆材の側面に設けられた
溝部に挿入され、第2の取付部材が第1の取付部材に取
り付けられているので、被覆材を下地に容易に取り付け
ることができる。
【0064】しかも、本発明の第1の態様〜第3の態様
に係る被覆材、本発明の第1の態様〜第4の態様に係る
被覆材組立体にあっては、被覆材を下地に取り付けるた
めの手段が被覆材の表面に露出していない。
【0065】また、本発明の第1の態様〜第3の態様に
係る被覆材、本発明の第1の態様〜第4の態様に係る被
覆材組立体において、被覆材の側面に、雇いざねを形成
するための側面溝部を設け、あるいは又、雇いざねを形
成するための側面溝部とほんざね部又は相じゃくり部と
を設ければ、炎止め板との組合せによって、被覆材と被
覆材とを突き合わせたとき、突き合わせ部分に一種の密
閉構造を付与することができる。
【0066】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、発明の実
施の形態(以下、実施の形態と略称する)に基づき本発
明を説明する。
【0067】(実施の形態1)実施の形態1は、本発明
の第1の態様に係る被覆材及び被覆材組立体に関する。
実施の形態1の被覆材の模式的な平面図を図1の(A)
に示し、図1の(A)の矢印B−Bに沿った模式的な断
面図を図1の(B)に示し、実施の形態1の被覆材組立
体の組み立て前の模式的な斜視図を図1の(C)に示
す。また、被覆材組立体における第2の取付部材の一例
の模式的な斜視図を図2の(A)に示し、組み立て後の
被覆材組立体の一部分の模式的な断面図を図2の(B)
に示す。
【0068】実施の形態1の被覆材10の平面形状は矩
形であり、被覆材10を下地に取り付けるために、被覆
材10の裏面10’には、端部から中央部に向かって延
びる裏面溝部11が設けられている。
【0069】また、実施の形態1の被覆材組立体は、被
覆材10と、第1の取付部材12と、第2の取付部材1
4から構成されている。被覆材10の平面形状は矩形で
あり、被覆材10の裏面10’には、端部から中央部に
向かって延びる裏面溝部11が設けられている。第1の
取付部材12は裏面溝部11と係合している。第1の取
付部材12にはボルト13が取り付けられている。ま
た、第2の取付部材14は、被覆材10を下地に取り付
けるためのものであり、概ね「Z」字状の形状を有し、
ボルト13に螺合したナット17によって第1の取付部
材12に取り付けられている。また、第2の取付部材1
4には、ボルト13を通すための取付孔15が設けら
れ、更には、下地と係合する部分である下地取付部16
が設けられている。
【0070】そして、図1の(B)あるいは図2の
(B)に示すように、裏面溝部11が延びる方向に垂直
な仮想平面で裏面溝部11を切断したときの裏面溝部1
1の断面形状は台形である。この台形の上辺は、被覆材
10の裏面10’に開口した裏面溝部11の部分に該当
する。また、この台形の下辺の長さは上辺の長さよりも
長い。第1の取付部材12が延びる方向に垂直な仮想平
面で第1の取付部材12を切断したときの第1の取付部
材12の外面の形状は、裏面溝部11の断面形状である
台形の上辺及び2つの側辺とによって形成された形状と
略同形である。このような構成とすることによって、裏
面溝部11から第1の取付部材12が脱落することを確
実に防止できる。
【0071】被覆材10は、中空押出し成形陶板から作
製されており、その製造時に裏面溝部11が形成され
る。裏面溝部11は、被覆材10を下地に取り付けたと
きの水平方向と平行な方向に、被覆材10の端部18A
から被覆材の中央部を横切って対向する端部18Aにま
で延びており、裏面溝部11の本数は1本である。但
し、本数は1本に限定されない。また、裏面溝部は、被
覆材の端部から中央部に向かって、但し、中央部の手前
まで延びていてもよい。この場合、裏面溝部の本数は複
数であればよく、例えば偶数本(2本、4本・・・)を
例示することができる。第1の取付部材12及び第2の
取付部材14は、鉄、鋼、ステンレス鋼、チタン、ある
いは、セラミックス等から作製されている。図中、参照
番号51は中空部であり、被覆材10の製造時に形成さ
れる。
【0072】被覆材10を下地に相当する野縁140
(以下、固定部材140と呼ぶ場合がある)に取り付け
た状態を裏面側から見た図を、模式的に図3に示す。野
縁140(固定部材140)は、水平方向に延びてい
る。図2の(B)に示したように被覆材組立体を組み立
てた後、第2の取付部材14の下地取付部16と被覆材
10の裏面10’との間に野縁140(固定部材14
0)を引っかける。そして、野縁140(固定部材14
0)を野縁受け(以下、係合部材110と呼ぶ場合があ
り、図3には図示せず)に取り付ける。尚、係合部材1
10は、図示しない躯体(例えば、例えばトンネルやコ
ンクリート製高架橋、建築物や地下街、地下道等におけ
るコンクリート製外壁や内壁)に、予めレベル出しして
取り付けられている。固定部材140及び係合部材11
0は、例えば、JIS G3350(一般構造用軽量形
鋼)によって規定された一般構造用軽量形鋼、亜鉛メッ
キされた軽量形鋼、ステンレス鋼、チタンといった各種
金属材料や合金材料から作製することができる。
【0073】係合部材110と係合させる前の固定部材
140を長手方向と直角の方向で切断したときの模式的
な断面図を図32に模式的に例示する。固定部材140
は、略リップ溝形の断面形状を有し、第1のリップ部及
び第2のリップ部を備えている。具体的には、図32の
(A)及び(B)に示す固定部材140においては、
「U」字あるいは「コ」の字の両端が、それぞれ、内側
に折れ曲がり(参照番号145,146で示す)、更
に、下方に(底部149に向かう方向であり、図32に
おいては紙面の上方に向かって)折れ曲がった(参照番
号147,148で示す)形状である。図32の(A)
においては、内側に折れ曲がった部分145,146
と、下方に折れ曲がった部分147,148の角度との
成す角度は約90度である。一方、図32の(B)にお
いては、内側に折れ曲がった部分145,146と、下
方に折れ曲がった部分147,148の角度との成す角
度は鈍角である。図32の(C)に示す固定部材140
においては、「U」字あるいは「コ」の字の両端が、そ
れぞれ、内側に折れ曲がっている。固定部材140の側
面143,144と、内側に折れ曲がった部分145,
146の成す角度は鋭角である。第1のリップ部141
及び第2のリップ部142は、固定部材140の長手方
向に延びる縁部のそれぞれに該当している。
【0074】この係合部材は、略リップ溝形の断面形状
を有し、第1のリップ部及び第2のリップ部を備えた固
定部材と係合する係合部材であって、底面、及び、対向
した第1の側面及び第2の側面を有し、第1の側面及び
第2の側面のそれぞれには、固定部材の第1のリップ部
及び第2のリップ部と係合する凸部が、複数、設けられ
ており、各凸部は、上辺が下辺よりも短い略二等辺台形
形状を有する第1の台形部と、第1の台形部の上辺から
延在し、上辺が下辺よりも短い略二等辺台形形状を有す
る第2の台形部とから成り、第2の台形部の下辺は、第
1の台形部の上辺端部から側面底部に向かう方向に延
び、固定部材の第1のリップ部が、第1の側面及び第2
の側面に設けられた第1の台形部の一方の側辺、及び、
該一方の側辺側の第1の台形部の上辺端部から延びる第
2の台形部の下辺と係合し、固定部材の第2のリップ部
が、第1の側面及び第2の側面に設けられた第1の台形
部の他方の側辺、及び、該他方の側辺側の第1の台形部
の上辺端部から延びる第2の台形部の下辺と係合する。
【0075】係合部材110を第1の側面111A側か
ら眺めた模式図を図34の(A)に示し、上方から眺め
た図を図34の(B)に示す。また、係合部材110に
おける1つの凸部112Aを拡大した模式図を図33に
示す。更には、係合部材110と固定部材140とが係
合した状態を模式的に図36に示し、係合部材110と
固定部材140とが係合した状態の拡大図を模式的に図
35に示す。尚、以下の説明においては、係合部材11
0の第1の側面111Aに関して説明する場合がある
が、第2の側面111Bに関しても同様である。
【0076】この係合部材110は、上述の略リップ溝
形の断面形状を有し、第1のリップ部141及び第2の
リップ部142を備えた固定部材140と係合する。係
合部材110は、底面114、及び、対向した第1の側
面111A及び第2の側面111Bを有する。そして、
第1の側面111A及び第2の側面111Bのそれぞれ
には、固定部材140の第1のリップ部141及び第2
のリップ部142と係合する複数の凸部112A,11
2Bが設けられている。尚、第1の側面111Aに設け
られた凸部112Aと、第2の側面111Bに設けられ
た凸部112Bとは、係合部材110の長手方向軸線に
対して対称に配置されている。各凸部112Aは、上辺
124が下辺121よりも短い略二等辺台形形状を有す
る第1の台形部120と、第1の台形部120の上辺1
24から延在し、上辺134が下辺131,132,1
33よりも短い略二等辺台形形状を有する第2の台形部
130とから成る。そして、第2の台形部130の下辺
131,132は、第1の台形部120の上辺124の
端部から側面底部に向かう方向に延びている。尚、第2
の台形部130の下辺133は、第1の台形部120の
上辺124と共通である。図33においては、これらの
第2の台形部130の下辺131,132の延びる方向
を一点鎖線で表示した。尚、第2の台形部130の下辺
131,132の延びる方向と水平線の成す角度θ
2(図33参照)は、8度乃至24度であることが好ま
しい。ここで、参照番号115は、係合部材110の底
面114に形成された穴部であり、参照番号135,1
36は、第2の台形部130の側辺である。尚、第2の
台形部130の形状を言い換えれば、矩形若しくは等し
い長さを有する台形(かかる矩形若しくは台形は下辺1
33、上辺134を有する)と、矩形の対向する2辺若
しくは台形の側辺にそれぞれ接する三角形(三角形の2
辺は、下辺131,132及び側辺135,136であ
る)が組み合わされた形状(全体としては六角形)であ
る。
【0077】そして、固定部材140の第1のリップ部
141は、係合部材110の第1の側面111A及び第
2の側面111Bに設けられた第1の台形部120の一
方の側辺125、及び、この一方の側辺125側の第1
の台形部120の上辺124の端部から延びる第2の台
形部130の下辺131と係合している。一方、固定部
材140の第2のリップ部142は、第1の側面111
A及び第2の側面111Bに設けられた第1の台形部1
20の他方の側辺126、及び、この他方の側辺126
側の第1の台形部120の上辺124の端部から延びる
第2の台形部130の下辺132と係合している。尚、
第1の台形部120の側辺125,126と垂線の成す
角度θ1(図33参照)は、15度乃至20度であるこ
とが好ましい。
【0078】尚、複数のストライプ状の係合部材110
を第1の方向に相互に並列して配置し、複数のストライ
プ状の固定部材140を第2の方向に相互に平行して、
係合部材110と係合させる。第1の方向の射影像と第
2の方向の射影像とは直交している。
【0079】図35及び図36に示すように、第1の側
面111Aに設けられた凸部112Aの1つと、第2の
側面111Bに設けられた凸部112Bの1つとを一対
とし、かかる一対の凸部112A,112Bに1つの固
定部材140を係合させる構成としてもよい。図35及
び図36に示した例では、4つの凸部112A,112
B毎に1つの固定部材140が係合している。尚、例え
ば、係合部材110を野縁受けとしたとき、このような
構成の固定部材140はシングル野縁に相当する。
【0080】あるいは又、図37に示すように、第1の
側面111Aに設けられた凸部112Aの複数(図37
に示す例では2つ)と、第2の側面111Bに設けられ
た凸部112Bの複数(図37に示す例では2つ)とを
一対の組とし、かかる一対の組の端部に位置する2つの
凸部112A,112Bに1つの固定部材140を係合
させてもよい。即ち、固定部材140の第1のリップ部
141は、係合部材110の第1の側面111A及び第
2の側面111Bのそれぞれに設けられた第{k(M−
1)+1}番目(但し、図37に示した例においては、
k=5、Mは1,2,3・・・の自然数)の凸部112
A,112Bにおける、第1の台形部120の一方の側
辺125、及び、この一方の側辺125側の第1の台形
部120の上辺124端部から延びる第2の台形部13
0の下辺131と係合しており、固定部材140の第2
のリップ部142は、係合部材110の第1の側面11
1A及び第2の側面111Bのそれぞれに設けられた第
{k(M−1)+n+1}番目(但し、図37に示した
例においては、n=1)の凸部112A,112Bにお
ける、第1の台形部120の他方の側辺126、及び、
この他方の側辺126側の第1の台形部120の上辺1
24端部から延びる第2の台形部130の下辺132と
係合している構成とすることもできる。尚、図37に示
す例では、5つの凸部毎に、2つの凸部に対して1つの
固定部材を係合させている。尚、係合部材110の先端
から何番目の凸部を、第{k(M−1)+1}番目(但
し、M=1)とするかは、本質的に任意である。尚、例
えば、係合部材110を野縁受けとしたとき、このよう
な構成の固定部材140はダブル野縁に相当する。
【0081】実施の形態1の係合部材110において
は、第1の側面111A及び第2の側面111Bのそれ
ぞれには基部113A,113Bが設けられており、第
1の台形部120は基部113A,113Bから延在し
ている。
【0082】固定部材140は、厚さ0.45mm乃至
1.2mmの亜鉛鉄板あるいはステンレス鋼板から作製
されている。一方、係合部材110は、厚さ1.0mm
の亜鉛鉄板あるいはステンレス鋼板から作製されてお
り、θ1を15度、θ2を8度とした。
【0083】係合部材の変形例を図38に示す。この係
合部材110Aを第1の側面111A側から眺めた模式
図を図38の(A)に示し、上方から眺めた図を図38
の(B)に示す。また、係合部材110Aにおける1つ
の凸部の部分を拡大した模式図を図39に示す。更に
は、係合部材110Aと固定部材140とが係合した状
態の拡大図を模式的に図40に示す。
【0084】この係合部材110Aにおいては、係合部
材110Aの第1の側面111A及び第2の側面111
Bのそれぞれの第2の台形部130の下辺131,13
2と第1の台形部120の上辺124の端部とが交差す
る領域よりも第2の台形部130の内部にまで、第2の
台形部130の下辺131,132が延在している。
尚、第2の台形部130の内部にまで延在した第2の台
形部130の下辺131,132の部分を切欠部116
と呼ぶ。このような切欠部116を設けることによっ
て、固定部材140と係合部材110Aの係合を一層強
固なものとすることができる。更には、係合部材110
の第1の側面111A及び第2の側面111Bに設けら
れた第1の台形部120の一方の側辺125及び他方の
側辺126には、段差125A,126Aが設けられて
いる。固定部材140の第1のリップ部141及び第2
のリップ部142の内側に折れ曲がった部分145,1
46の一部分と、段差125A,126Aが係合する。
これによって、固定部材140の第1のリップ部141
及び第2のリップ部142と、第1の台形部120の一
方の側辺125及び他方の側辺126との係合が一層確
実なものとなる。
【0085】第2の取付部材の変形例を図4の(A)及
び(B)に示す。図4の(A)に示す第2の取付部材1
4Aは、略「コ」の字形の形状を有し、図4の(B)に
示す第2の取付部材14Bは、略「L」の字形の形状を
有する。そして、それぞれの第2の取付部材14A,1
4Bは、第1の取付部材14への取り付けのための取付
孔15A,15B及び下地取付部16A,16Bを備え
ている。第2の取付部材14Bは、下地への第2の取付
部材14Bへの取り付けのための取付孔17Bを更に備
えている。
【0086】実施の形態1においては、被覆材10の外
観を損なうことなく、乾式工法にて被覆材の下地への取
り付けを行うことができる。
【0087】(実施の形態2)実施の形態2は、実施の
形態1の変形である。実施の形態2が実施の形態1と相
違する点は、被覆材の側面に側面溝部が形成されている
点にある。実施の形態2の被覆材の模式的な平面図を図
5の(A)に示し、図5の(A)の矢印B−Bに沿った
模式的な断面図を図5の(B)に示し、側面図を図5の
(C)に示し、実施の形態2の被覆材組立体の組み立て
前の模式的な斜視図を図5の(D)に示す。また、被覆
材組立体を下地に取り付ける際の状態を模式的に図6に
示し、被覆材10Aを下地に相当する野縁140(固定
部材140)に取り付けた状態を、模式的に図7に示
す。
【0088】実施の形態2の被覆材10Aあるいは被覆
材組立体における被覆材10Aにあっては、雇いざね
(図8の(A)の模式的な断面図参照)を形成するため
に、4つの側面18A,18A,18B,18Bのそれ
ぞれには、側面の延びる方向と平行な方向に側面溝部1
9A,19Bが設けられている。側面溝部19A,19
Bは、被覆材製造時に形成してもよいし、施工現場で形
成してもよい。施工現場で形成する場合、例えばダイヤ
モンド・ソーを用いて被覆材10Aの側面に側面溝部1
9A,19Bを形成すればよい。
【0089】そして、実施の形態2の被覆材組立体は、
側面溝部19A,19Bに挿入され、側面溝部19A,
19Bと共に雇いざねを形成する炎止め板20A,20
Bから更に構成されている。尚、図に示した例において
は、炎止め板20Aは被覆材10Aの側面18Aの長さ
よりも長く、炎止め板20Bは被覆材10Aの側面18
Bの長さよりも短いが、これに限定するものでなく、炎
止め板20Aを被覆材10Aの側面18Aの長さよりも
短くし、炎止め板20Bを被覆材10Aの側面18Bの
長さよりも長くすることもできる。
【0090】被覆材10Aの下地への取り付けにおいて
は、図2の(B)に示したと同様に被覆材組立体を組み
立てた後、第2の取付部材14の下地取付部16と被覆
材10の裏面10’との間に野縁140(固定部材14
0)を引っかける。そして、炎止め板20A,20B
を、被覆材10Aの側面18A,18Bに順次挿入して
いく(図6、及び図8の(A)参照)。被覆材10A
と、これに隣接する被覆材10Aと、炎止め板20A,
20Bとによって、雇いざねが形成される。尚、図6に
は、第1の取付部材12、第2の取付部材14等の図示
を省略している。そして、野縁140(固定部材14
0)を野縁受け(係合部材110、図7には図示せず)
に取り付ける。尚、係合部材110は、図示しない躯体
(例えば、例えばトンネルやコンクリート製高架橋、建
築物や地下街、地下道等におけるコンクリート製外壁や
内壁)に、予めレベル出しして取り付けられている。
【0091】図5〜図7に示した例においては、裏面溝
部11が被覆材10を下地に取り付けたときの水平方向
と平行な方向に、被覆材10の端部18Aから被覆材の
中央部を横切って対向する端部18Aにまで延びている
被覆材10Aを用いたが、その代わりに、被覆材組立体
を下地に取り付ける際の状態を模式的に図9に示すよう
に、裏面溝部11が被覆材10Bを下地に取り付けたと
きの垂直方向と平行な方向に、被覆材10Bの端部18
Bから被覆材10Bの中央部を横切って対向する端部1
8Bにまで延びている被覆材10Bを用いることもでき
る。尚、図9には、第1の取付部材12、第2の取付部
材14等の図示を省略している。
【0092】実施の形態2においても、被覆材の裏面側
のみを用いて下地に被覆材を容易に取り付けることがで
きる。しかも、被覆材の表(おもて)面に取付部材が露
出していないので、火災発生時、取付部材が破損し、被
覆材が下地から脱落するといった問題の発生を確実に防
止することができる。また、被覆材と被覆材との間にで
きる突き付け部の隙間から火炎が下地側等へと伝わると
いった問題は、炎止め板の存在によって確実に防止する
ことができる。
【0093】(実施の形態3)実施の形態3も実施の形
態1の変形である。図10の(A)に示す実施の形態3
の被覆材10Cにおいては、雇いざねを形成するため
に、被覆材10の対向する2つの側面18Aのそれぞれ
には、側面18Aの延びる方向と平行な方向に側面溝部
19Aが設けられており、対向する他の2つの側面18
Bには、ほんざね部(さねはぎ部)19Cが設けられて
いる。あるいは又、図10の(B)に示す実施の形態3
の被覆材10Dにおいては、雇いざねを形成するため
に、被覆材10の対向する2つの側面18Bのそれぞれ
には、側面18Bの延びる方向と平行な方向に側面溝部
19Bが設けられており、対向する他の2つの側面18
Aには、ほんざね部(さねはぎ部)19Cが設けられて
いる。隣接する2枚の被覆材10C,10Dの模式的な
一部断面図を図8の(B)に示す。側面18A,18B
の延びる方向と平行な方向に設けられた側面溝部19
A,19Bに炎止め板20A,20Bを挿入した状態
は、図8の(A)に示したと同様である。
【0094】あるいは又、図11の(A)に示す実施の
形態3の被覆材10Eにおいては、雇いざねを形成する
ために、被覆材10の対向する2つの側面18Aのそれ
ぞれには、側面18Aの延びる方向と平行な方向に側面
溝部19Aが設けられており、対向する他の2つの側面
18Bには、相じゃくり部19Dが設けられている。あ
るいは又、図11の(B)に示す実施の形態3の被覆材
10Fにおいては、雇いざねを形成するために、被覆材
10の対向する2つの側面18Bのそれぞれには、側面
18Bの延びる方向と平行な方向に側面溝部19Bが設
けられており、対向する他の2つの側面18Aには、相
じゃくり部19Dが設けられている。隣接する2枚の被
覆材10E,10Fの模式的な一部断面図を図8の
(C)に示す。側面18A,18Bの延びる方向と平行
な方向に設けられた側面溝部19A,19Bに炎止め板
20A,20Bを挿入した状態は、図8の(A)に示し
たと同様である。
【0095】実施の形態3においても、被覆材の裏面側
のみを用いて下地に被覆材を容易に取り付けることがで
きる。しかも、被覆材の表(おもて)面に取付部材が露
出していないので、火災発生時、取付部材が破損し、被
覆材が下地から脱落するといった問題の発生を確実に防
止することができる。また、被覆材と被覆材との間にで
きる突き付け部の隙間から火炎が下地側等へと伝わると
いった問題は、炎止め板、ほんざね部(さねはぎ部)、
相じゃくり部の存在によって確実に防止することができ
る。
【0096】(実施の形態4)実施の形態4も実施の形
態1の変形である。実施の形態4が実施の形態1と相違
する点は、裏面溝部の断面形状にある。実施の形態4の
被覆材の模式的な平面図を図12の(A)に示し、図1
2の(A)の矢印B−Bに沿った模式的な断面図を図1
2の(B)に示し、実施の形態4の被覆材組立体の組み
立て前の模式的な斜視図を図12の(C)に示す。ま
た、組み立て後の被覆材組立体の一部分の模式的な断面
図を図13の(A)に示す。
【0097】実施の形態4の被覆材30、あるいは、被
覆材組立体を構成する被覆材30にあっては、裏面溝部
31は、被覆材30の裏面30’に設けられた開口部3
1A、及び、被覆材30の内部に設けられ、この開口部
31Aに連通した孔部31Bから構成されている。そし
て、裏面溝部31の延びる方向(X方向)に垂直な方向
であって被覆材30の厚さ方向(Y方向)に垂直な方向
(Z方向)に沿った裏面溝部31の開口部31Aの長さ
(例えば、図12の(B)において、紙面の上下方向の
長さ)は、裏面溝部31の延びる方向(X方向)に垂直
な方向であって被覆材30の厚さ方向(Y方向)に垂直
な方向(Z方向)に沿った裏面溝部31の孔部31Bの
最大長さ(例えば、図12の(B)において、紙面の上
下方向の長さ)よりも短い。図示した例では、YZ平面
における開口部31A及び孔部31Bの断面形状は矩形
形状である。
【0098】実施の形態4における第2の取付部材は、
実施の形態1の第2の取付部材14と同じものを用いる
ことができる。また、第1の取付部材はボルト33であ
る。ボルト33の頭部33Aを孔部31B内に挿入し、
且つ、ボルト33のネジ山部33Bを開口部31Aに通
した状態とする。そして、ボルト33のネジ山部33B
を第2の取付部材14に設けられた取付孔15を通し、
ナット17とボルト33とを螺合させることで、第2の
取付部材14を第1の取付部材であるボルト33に取り
付けることができる(図13の(A)参照)。
【0099】実施の形態4においては、被覆材30の外
観を損なうことなく、乾式工法にて被覆材30の下地へ
の取り付けを行うことができる。
【0100】実施の形態4の被覆材組立体の下地への取
り付けは、実施の形態1にて説明したと同様の方法とす
ることができるので詳細な説明は省略する。また、実施
の形態4の被覆材あるいは被覆材組立体に対して、実施
の形態2あるいは実施の形態3にて説明した側面溝部や
炎止め板、ほんざね部(さねはぎ部)、相じゃくり部を
適用することができる。このような構造とすることで、
被覆材の裏面側のみを用いて下地に被覆材を容易に取り
付けることができる。しかも、被覆材の表(おもて)面
に取付部材が露出していないので、火災発生時、取付部
材が破損し、被覆材が下地から脱落するといった問題の
発生を確実に防止することができる。また、被覆材と被
覆材との間にできる突き付け部の隙間から火炎が下地側
等へと伝わるといった問題は、炎止め板、ほんざね部
(さねはぎ部)、相じゃくり部の存在によって確実に防
止することができる。
【0101】第1の取付部材の変形例を図13の(B)
及び(C)に示す。図13の(B)に示す第1の取付部
材32Aの形状は、概ね「T」字形である。「T」字の
横棒に相当する部分(孔部係合部32A’)を孔部31
B内に挿入し、且つ、「T」字の縦棒に相当する部分3
2A”を開口部31Aに通した状態とする。そして、
「T」字の縦棒に相当する部分32A”に設けられた取
付孔と、第2の取付部材34(図13の(D)参照)に
設けられた取付孔とを介して、ボルト13及びナット1
7を用いて、第1の取付部材32Aに第2の取付部材3
4を取り付ける。尚、第2の取付部材34の形状は略
「L」字状である。第1の取付部材32Aに第2の取付
部材34が取り付けられた状態を、模式的な一部断面図
として図14に示す。
【0102】あるいは又、図13の(C)に示す第1の
取付部材32Bの形状は、概ね「Y」字形である。この
ような第1の取付部材32Bに関しては、YZ平面にお
ける孔部31Bの断面形状を円形あるいは楕円形とす
る。そして、「Y」字の上方(「Y」字の分岐部より上
の部分であり、湾曲している)に相当する部分32B’
を孔部31B内に挿入し、且つ、「Y」字の下方
(「Y」字の分岐部より下の部分)に相当する部分32
B”を開口部31Aに通した状態とする。そして、
「Y」字の下方に相当する部分32B”に設けられた取
付孔と、第2の取付部材34に設けられた取付孔とを介
して、ボルト及びナットを用いて、第1の取付部材32
Aに第2の取付部材34を取り付ける。
【0103】(実施の形態5)実施の形態5は、本発明
の第2の態様に係る被覆材及び被覆材組立体に関する。
実施の形態5の被覆材及び取付部材の模式的な斜視図を
図15の(A)に示し、模式的な一部断面図を図15の
(B)に示す。
【0104】実施の形態5の被覆材40は、平面形状が
矩形の被覆材であり、被覆材40を下地に取り付けるた
めに、裏面40’にはナット41が、複数(図に示す例
においては4つ)、埋め込まれている。被覆材40は、
中空押出し成形陶板から作製されている。また、実施の
形態5の被覆材組立体は、平面形状が矩形であって、裏
面40’にはナット41が、複数、埋め込まれている被
覆材40、及び、ナット41にボルト43を用いて取り
付けられ、被覆材40を下地に取り付けるための取付部
材44から構成されている。尚、取付部材44の構造
は、実施の形態1にて説明した第2の取付部材14と同
じ構造を有する。
【0105】ナット41は、被覆材40の製造時に埋め
込んでもよいし、被覆材40の製造後に埋め込んでもよ
い。後者の場合、例えば、鬼目ナットと呼ばれるナット
を用いればよい。即ち、被覆材40の裏面40’に穴を
開け、鬼目ナットをこの穴にねじ込めばよい。
【0106】実施の形態5においても、被覆材40の外
観を損なうことなく、乾式工法にて被覆材の下地への取
り付けを行うことができる。
【0107】実施の形態5の被覆材組立体の下地への取
り付けは、実施の形態1にて説明したと同様の方法とす
ることができるので詳細な説明は省略する。また、実施
の形態5の被覆材あるいは被覆材組立体に対して、実施
の形態2あるいは実施の形態3にて説明した側面溝部や
炎止め板、ほんざね部(さねはぎ部)、相じゃくり部を
適用することができる。このような構造とすることで、
被覆材の裏面側のみを用いて下地に被覆材を容易に取り
付けることができる。しかも、被覆材の表(おもて)面
に取付部材が露出していないので、火災発生時、取付部
材が破損し、被覆材が下地から脱落するといった問題の
発生を確実に防止することができる。また、被覆材と被
覆材との間にできる突き付け部の隙間から火炎が下地側
等へと伝わるといった問題は、炎止め板、ほんざね部
(さねはぎ部)、相じゃくり部の存在によって確実に防
止することができる。
【0108】(実施の形態6)実施の形態6は、本発明
の第3の態様に係る被覆材及び被覆材組立体に関する。
実施の形態6の被覆材の模式的な平面図を図16の
(A)に示し、模式的な側面図を図16の(B)に示
し、被覆材の厚さ方向と垂直な仮想平面で被覆材を切断
したときの模式的な断面図を図16の(C)に示す。
【0109】実施の形態6の被覆材50は、平面形状が
矩形であり、被覆材50を下地に取り付けるために、対
向する2つの側面58Aには、パイプ52が挿入された
中空部51が設けられている。また、実施の形態6の被
覆材組立体は、平面形状が矩形であって、対向する2つ
の側面58Aにはパイプ52が挿入された中空部51が
設けられている被覆材50、及び、被覆材50を介して
中空部51に挿入されたパイプ52に固定され、被覆材
50を下地に取り付けるための取付部材から構成されて
いる。被覆材50は、中空押出し成形陶板から作製され
ており、その製造時に中空部51が形成される。製造
後、中空部51にパイプ52が挿入される。パイプ52
は鉄、鋼、ステンレス鋼、チタンあるいはセラミックス
等から作製されている。パイプ52の挿入は、被覆材製
造工場にて行ってもよいし、施工現場で行ってもよい。
【0110】取付部材としては、図2の(A)、図4の
(A)、(B)に例示した実施の形態1における第1の
取付部材14,14A,14Bとすることもできるし、
図17及び図18に示すような不陸調整具とすることも
できる。
【0111】この不陸調整具(以下、第1の構成に係る
不陸調整具と呼ぶ)の模式的な平面図を図17の(A)
に示し、模式的な底面図を図17の(B)に示し、模式
的な正面図を図17の(C)に示し、模式的な右側面図
(但し、保持部材のみを示す)を図17の(D)に示
し、不陸調整部材の下地当接部分をその軸線と直交する
仮想平面で切断したときの断面形状を図17の(E)に
示す。この第1の構成に係る不陸調整具は、保持部材6
0及び不陸調整部材70から成り、被覆材50を下地に
取り付けるためのものである。
【0112】保持部材60は、被覆材50の裏面への取
り付けのための取付孔62(平面形状が長円形を有す
る)を有する被覆材取付部61、及び、被覆材取付部6
1の一端からその一端が略垂直に延び、取付孔64(平
面形状が長円形を有する)を有する不陸調整部材取付部
63から成る。即ち、保持部材60は、全体としては、
「L」字状の部材である。そして、被覆材取付部61の
縁部から不陸調整部材取付部63の縁部に亙って補強部
65が設けられている。
【0113】不陸調整部材70は、その一端部が不陸調
整部材取付部63の他端部に回動自在に取り付けられて
いる。具体的には、不陸調整部材70の一端部に設けら
れた取付孔と、不陸調整部材取付部63の他端部に設け
られた取付孔にボルト66を通し、ナット67と螺合さ
せることによって、不陸調整部材70は、その一端部が
不陸調整部材取付部63の他端部に回動自在に取り付け
られている。
【0114】不陸調整部材70の下地当接部分71は、
その軸線に沿って、下地に対して凸状に湾曲している。
また、不陸調整部材70の下地当接部分71には、その
軸線に沿って、下地への取付用の取付孔72(平面形状
が円形を有する)が、複数、設けられている。そして、
不陸調整部材70には、不陸調整部材70の下地に接す
る面71Aとは反対側の面71Bの縁部から略垂直に延
びる補強部73が設けられている。また、不陸調整部材
70の下地当接部分71は、滑らかに凸状に湾曲してお
り、不陸調整部材70の下地当接部分71をその軸線と
直交する仮想平面で切断したときの断面形状は、図17
の(E)に示すように、平板状である。
【0115】保持部材60及び不陸調整部材70は、ス
テンレス鋼、鉄、鋼、チタンあるいはセラミックス等か
ら作製されている。
【0116】1つの不陸調整具が被覆材50の裏面に取
り付けられ、この被覆材50の上に、別の被覆材50A
を取り付ける直前の状態を、図18の模式的な部分的斜
視図に示す。被覆材50Aの裏面下端部には、ステンレ
ス鋼、鉄、鋼、チタンあるいはセラミックス等から作製
されたL字状の保持具80が取り付けられている。保持
具80には取付孔(平面形状が長円形を有する)が設け
られており、保持具80は、取付孔を介してヘクスビス
81によって被覆材50Aに取り付けられている。より
具体的には、ヘクスビス81は、被覆材50Aを貫通
し、パイプ52まで延び、パイプ52にねじ込まれてい
る。尚、この取付孔はヘクスビス81に隠されており、
図18では見えない。また、保持具80は、取付孔82
(平面形状が長円形を有する)及び取付孔64を介し
て、ボルト及びナット(これらは図示せず)によって、
不陸調整部材取付部63に固定される。これによって、
被覆材50に対する別の被覆材50Aの固定を容易に、
且つ、確実に、短時間で行うことができる。
【0117】第1の構成に係る不陸調整具を用いて、被
覆材50をコンクリート製外壁である下地に取り付けた
状態の模式図を、図19の(A)及び(B)に示す。被
覆材取付部61の取付孔62を介して、例えば、ヘクス
ビス(図示せず)を用いて、被覆材取付部61が被覆材
50の裏面上部へ取り付けられている。より具体的に
は、このヘクスビスは、被覆材50を貫通し、パイプ5
2まで延び、パイプ52にねじ込まれている。また、不
陸調整部材70の下地当接部分71に設けられた取付孔
72を介して、例えば、アンカーボルトを下地に埋め込
み、アンカーボルトにナット(これらは図示せず)を螺
合させることで、不陸調整部材70が下地に対して固定
されている。尚、不陸調整部材70は、その一端部が不
陸調整部材取付部63の他端部に回動自在に取り付けら
れているので、下地に不陸が存在しても、不陸調整部材
70を下地に対して容易に、且つ、確実に、短時間で固
定することができる。具体的には、予め、被覆材取付部
61を被覆材50の裏面上部に取り付けておき、下地へ
の取り付けのための被覆材レベル出しを行う。そして、
この状態で、不陸調整部材70を回動させて、不陸調整
部材70の下地当接部分71と下地とを当接させ、かか
る下地当接部分71を下地に上述のとおり固定する。
【0118】図20の(A)及び(B)に、第1の構成
に係る不陸調整具の変形例の模式的な斜視図を示す。図
20の(A)に示す例では、図17に示した第1の構成
に係る不陸調整具における補強部73が省略されてい
る。図20の(B)に示す例では、不陸調整部材70の
下地当接部分71は、折れ曲がった線分の組合せ状に湾
曲している。尚、不陸調整部材の下地当接部分をその軸
線と直交する仮想平面で切断したときの断面形状を、下
地に対して凸状に湾曲した形状とすれば(図20の
(C)に係る断面形状を模式的に示す)、不陸の存在す
る下地に介して、不陸調整部材の下地当接部分を下地に
一層確実に当接させることができる。
【0119】不陸調整具の更に別の変形例(以下、第2
の構成に係る不陸調整具と呼ぶ)を以下に説明する。図
21に、この不陸調整具の模式的な斜視図を示す。第2
の構成に係る不陸調整具は、保持部材90、連結部材9
8及び不陸調整部材70から成り、被覆材50を下地に
取り付けるためのものである。
【0120】保持部材90は、被覆材50の裏面への取
り付けのための取付孔(図21ではヘクスビス97によ
って隠されており、平面形状が長円形を有する)を有す
る被覆材取付部91、及び、被覆材取付部91の一端か
らその一端が略垂直に延びる連結部材取付部92から成
る。更には、被覆材取付部91の他端から略垂直に延び
る保持具取付部95が設けられている。連結部材取付部
92及び保持具取付部95には、取付孔93,96(こ
れらは平面形状が長円形を有する)が設けられている。
連結部材取付部92の縁部には、縁部から垂直に延びる
補強部94が設けられている。
【0121】連結部材98は、被覆材50の裏面への取
り付けのための取付孔62が無い点を除き、先に説明し
た保持部材60と同一の構造を有する。それ故、連結部
材98の構造の詳細な説明は省略する。
【0122】不陸調整部材70は、その一端部が連結部
材98の一端部に回動自在に取り付けられており、不陸
調整部材70の下地当接部分71は、その軸線に沿っ
て、下地に対して凸状に湾曲しており、不陸調整部材7
0の下地当接部分71には、その軸線に沿って、下地へ
の取付用の取付孔72(平面形状が円形を有する)が、
複数、設けられている。不陸調整部材70の構造は、先
に説明した不陸調整部材70の構造と同一の構造を有す
る。
【0123】第2の構成に係る不陸調整具の変形例にお
いて、連結部材98及び保持部材90の連結部材取付部
92のそれぞれには、これらを相互に連結するための取
付孔93,64が設けられている。
【0124】保持部材90、連結部材98及び不陸調整
部材70は、ステンレス鋼、鉄、鋼、チタンあるいはセ
ラミックス等から作製されている。
【0125】第2の構成に係る不陸調整具を用いて、被
覆材50を下地に取り付ける場合、予め、被覆材取付部
91を被覆材50の裏面上部に取付孔を介してヘクスビ
ス97を用いて取り付けておき、更には、連結部材取付
部92と連結部材98とを取付孔93,64を介して、
ボルト及びナット(これらは図示せず)を用いて、緩
く、即ち、連結部材取付部92に対して連結部材98を
回動可能に取り付けておく。ヘクスビス97は、被覆材
50を貫通し、パイプ52まで延び、パイプ52にねじ
込まれている。そして、被覆材50の下地への取り付け
のための被覆材レベル出しを行う。その後、この状態
で、連結部材98を回動させ、且つ、不陸調整部材70
を回動させて、不陸調整部材70の下地当接部分71と
下地とを当接させ、連結部材取付部92と連結部材98
とを固定した後、かかる下地当接部分71を下地に固定
する。あるいは又、かかる下地当接部分71を下地に固
定した後、連結部材取付部92と連結部材98とを固定
する。
【0126】尚、被覆材50の上に、別の被覆材を取り
付ける場合には、先に説明したL字状の保持具80を用
いればよい。この場合、取付孔82及び取付孔96を介
して、ボルト及びナットによって、保持具取付部95に
保持具80を固定すればよい。
【0127】第2の構成に係る不陸調整具の変形例を、
図22の模式的な斜視図に示す。この例においては、保
持部材90Aは、概ね、第1の構成に係る不陸調整具の
保持部材60と同様の形状を有する。即ち、保持部材9
0Aは、被覆材50の裏面への取り付けのための取付孔
97A(平面形状が長円形を有する)を有する被覆材取
付部91A、及び、被覆材取付部91Aの一端からその
一端が略垂直に延びる連結部材取付部92Aから成る。
連結部材取付部92Aには取付孔93A(平面形状が長
円形を有する)が設けられている。そして、被覆材取付
部91Aの縁部から連結部材取付部92Aの縁部に亙っ
て補強部94Aが設けられている。
【0128】連結部材98Aは、取付孔99B(平面形
状が長円形を有する)を有し、端部近傍の両縁部から略
垂直に延びる突起部99Aを有する平板状の部材であ
る。不陸調整部材70は、その一端部が連結部材98A
の一端に回動自在に取り付けられている。より具体的に
は、不陸調整部材70は、その一端部が連結部材98A
の突起部99Aに回動自在に取り付けられている。連結
部材98Aは、不陸調整部材70と同じ材料から作製さ
れている。
【0129】第2の構成に係る不陸調整具の変形例を用
いて、被覆材50を下地に取り付ける場合、予め、被覆
材取付部91Aを被覆材50の裏面上部に取付孔97A
を介してヘクスビス(図示せず)を用いて取り付けてお
き、更には、連結部材取付部92Aと連結部材98Aと
を取付孔93A,99Bを介して、ボルト及びナット
(これらは図示せず)を用いて、緩く、即ち、連結部材
取付部92Aに対して連結部材98Aを回動可能に取り
付けておく。より具体的には、ヘクスビスは、被覆材5
0を貫通し、パイプ52まで延び、パイプ52にねじ込
まれている。そして、被覆材50の下地への取り付けの
ための被覆材レベル出しを行う。その後、この状態で、
連結部材98Aを回動させ、且つ、不陸調整部材70を
回動させて、不陸調整部材70の下地当接部分71と下
地とを当接させ、連結部材取付部92Aと連結部材98
Aとを固定した後、かかる下地当接部分71を下地に固
定する。あるいは又、かかる下地当接部分71を下地に
固定した後、連結部材取付部92Aと連結部材98Aと
を固定する。
【0130】尚、第2の構成に係る不陸調整具における
不陸調整部材70に対して、第1の構造の不陸調整部材
70の変形例を適用することができる。
【0131】実施の形態6においても、被覆材50の外
観を損なうことなく、乾式工法にて被覆材の下地への取
り付けを行うことができる。
【0132】実施の形態6の被覆材あるいは被覆材組立
体に対して、実施の形態2あるいは実施の形態3にて説
明した側面溝部や炎止め板、ほんざね部(さねはぎ
部)、相じゃくり部を適用することができる。このよう
な構造とすることで、被覆材の裏面側のみを用いて下地
に被覆材を容易に取り付けることができる。しかも、被
覆材の表(おもて)面に取付部材が露出していないの
で、火災発生時、取付部材が破損し、被覆材が下地から
脱落するといった問題の発生を確実に防止することがで
きる。また、被覆材と被覆材との間にできる突き付け部
の隙間から火炎が下地側等へと伝わるといった問題は、
炎止め板、ほんざね部(さねはぎ部)、相じゃくり部の
存在によって確実に防止することができる。
【0133】実施の形態2にて説明した側面溝部59
A,59Bと炎止め板20A,20Bを備えた被覆材組
立体をトンネル内にて施工する例を図23及び図25に
示す。尚、図25においては、被覆材50B等を断面図
にて示す。また、覆材組立体の組み立て前の模式的な斜
視図を図24に示す。トンネルの断面は湾曲しているの
で、その湾曲に略合わせて、被覆材50Bの上側面58
B及び下側面58Bに面取りを施す。また、上側面及び
下側面に設けられた側面溝部59Bに挿入する炎止め板
20Bに、湾曲に合わせて折り曲げ加工を施す。更に
は、保持具80のL字の角度も、湾曲に合わせて適切な
角度とする。こうすることで、湾曲したトンネルの内壁
に沿って、被覆材50Bを内壁に取り付けることができ
る。尚、最も下に位置する被覆材50Bにあっては、図
25に示すように、レベル出してアンカーボルト(図示
せず)を用いてアングル23を土間に固定しておき、更
に、アングル23にL字金物22をこのアンカーボルト
を用いて取り付け、被覆材50の裏面底部に固定された
Z字金物21をL字金物22と嵌合させればよい。こう
して、最も下に位置する被覆材50Bを土間に対して、
レベル出しを行いながら固定することができる。尚、Z
字金物21は、ヘクスビス(図示せず)を用いて、被覆
材50内のパイプ52に取り付けることができる。尚、
L字金物のみでアングル23に被覆材50を取り付けて
もよい。尚、このような被覆材50Bを、次に説明する
実施の形態7の被覆材に適用することができる。
【0134】(実施の形態7)実施の形態7は、実施の
形態6の変形である。実施の形態7の被覆材の模式的な
平面図を図26の(A)に示し、被覆材の厚さ方向と垂
直な仮想平面で被覆材を切断したときの模式的な断面図
を図26の(B)に示す。この被覆材50あるいは被覆
材組立体においては、中空部51に挿入されたパイプ5
2に挿入され、被覆材50の側面58Aから突出したス
トッパー53を更に備えている。この点を除き、実施の
形態7の被覆材50あるいは被覆材組立体は、実施の形
態6の被覆材50あるいは被覆材組立体と同様とするこ
とができるので、詳細な説明は省略する。
【0135】このようなストッパー53を備えることに
よって、被覆材50を下地に取り付けるとき、隣接する
被覆材50のパイプ52内にストッパー53を挿入する
ことで、確実に被覆材相互の固定を行うことができる
し、被覆材50のレベル出しが容易となる。
【0136】尚、1つの不陸調整具が被覆材50の裏面
に取り付けられ、この被覆材50の上に、別の被覆材5
0Aを取り付ける直前の状態を、図27の模式的な部分
的斜視図に示す。また、第1の構成に係る不陸調整具を
用いて、複数の被覆材50を下地に取り付ける状態を、
模式的に図28に示す。図28に示した例では、下地は
野縁材140Aであり、あるいは又、アングル140B
である。
【0137】実施の形態7においても、被覆材50の外
観を損なうことなく、乾式工法にて被覆材の下地への取
り付けを行うことができる。
【0138】実施の形態7の被覆材あるいは被覆材組立
体に対して、実施の形態2あるいは実施の形態3にて説
明した側面溝部や炎止め板、ほんざね部(さねはぎ
部)、相じゃくり部を適用することができる。このよう
な構造とすることで、被覆材の裏面側のみを用いて下地
に被覆材を容易に取り付けることができる。しかも、被
覆材の表(おもて)面に取付部材が露出していないの
で、火災発生時、取付部材が破損し、被覆材が下地から
脱落するといった問題の発生を確実に防止することがで
きる。また、被覆材と被覆材との間にできる突き付け部
の隙間から火炎が下地側等へと伝わるといった問題は、
炎止め板、ほんざね部(さねはぎ部)、相じゃくり部の
存在によって確実に防止することができる。
【0139】(実施の形態8)実施の形態8は、本発明
の第4の態様に係る被覆材組立体に関する。実施の形態
8の被覆材組立体の組み立て前の模式的な斜視図を図2
9の(A)及び(B)に示す。また、また、組み立て後
の被覆材組立体の一部分の模式的な断面図を図30に示
す。
【0140】この被覆材組立体は、平面形状が矩形であ
って、少なくとも、対向する2つの側面108Bのそれ
ぞれには、側面の延びる方向と平行な方向に溝部105
が設けられている被覆材100と、溝部105に一部分
が挿入された第1の取付部材102と、第1の取付部材
102に取り付けられ、被覆材100を下地に取り付け
るための第2の取付部材14から構成されている。被覆
材100は、中空押出し成形陶板から作製されている。
第1の取付部材102は、ステンレス鋼、鉄、鋼、チタ
ンあるいはセラミックス等から作製されたプレート部1
04と、プレート部104に取り付けられたボルト10
3から構成されている。プレート部104の厚さは、溝
部105に挿入し得る厚さである。溝部105は、被覆
材100の製造時に形成してもよいし、施工現場で形成
してもよい。施工現場で形成する場合、例えばダイヤモ
ンド・ソーを用いて被覆材100の側面に溝部105を
形成すればよい。第2の取付部材14の構造は、実施の
形態1にて説明した第2の取付部材14と同じ構造を有
する。尚、実施の形態1にて説明した第2の取付部材1
4A,14Bを用いることもできる。実施の形態8の被
覆材組立体にあっては、図30に示すように、2枚の被
覆材100の溝部105に1つの第1の取付部材102
を挿入した状態で、ナット17を用いて、第2の取付部
材14を第1の取付部材102に取り付ける。
【0141】図31に実施の形態8の被覆材組立体の変
形例を示す。この例においては、図31の(A)に示す
ように、ボルト103を収納するための切欠部106が
側面108Bに設けられている。これによって、組み立
て後の被覆材組立体の一部分の模式的な断面図を図31
の(B)に示すように、2枚の被覆材100の側面の間
の隙間を無くすことができる。
【0142】尚、被覆材101の側面108Aに溝部や
切欠部を設けてもよいし、側面108A,108Bの両
方に溝部や切欠部を設けてもよい。
【0143】実施の形態8においても、被覆材100の
外観を損なうことなく、乾式工法にて被覆材の下地への
取り付けを行うことができる。
【0144】実施の形態8の被覆材組立体の下地への取
り付けは、実施の形態1にて説明したと同様の方法とす
ることができるので詳細な説明は省略する。また、実施
の形態8の被覆材あるいは被覆材組立体に対して、実施
の形態2あるいは実施の形態3にて説明した側面溝部や
炎止め板、ほんざね部(さねはぎ部)、相じゃくり部を
適用することができる。このような構造とすることで、
被覆材の裏面側のみを用いて下地に被覆材を容易に取り
付けることができる。しかも、被覆材の表(おもて)面
に取付部材が露出していないので、火災発生時、取付部
材が破損し、被覆材が下地から脱落するといった問題の
発生を確実に防止することができる。また、被覆材と被
覆材との間にできる突き付け部の隙間から火炎が下地側
等へと伝わるといった問題は、炎止め板、ほんざね部
(さねはぎ部)、相じゃくり部の存在によって確実に防
止することができる。尚、第1の取付部材102の一部
分が挿入される溝部105と、炎止め板を挿入する側面
溝部とを、同じ溝部としてもよいし、異なる溝部として
もよい。
【0145】以上、本発明を、発明の実施の形態に基づ
き説明したが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。被覆材や被覆材組立体の構造、各部の形状、構成材
料等は例示であり、適宜変更することができる。下地も
例示であり、如何なる下地に対しても本発明を適用する
ことができる。本発明の第1の態様に係る被覆材あるい
は被覆材組立体の構造、本発明の第2の態様に係る被覆
材あるいは被覆材組立体の構造、本発明の第3の態様に
係る被覆材あるいは被覆材組立体の構造、本発明の第4
の態様に係る被覆材組立体の構造の内の任意の2つの組
合せ(合計6通り)、任意の3つの組合せ(合計4通
り)、4つの組合せとすることもできる。
【0146】
【発明の効果】本発明の被覆材あるいは被覆材組立体に
あっては、各種の取付部材を介して下地に被覆材を容易
に取り付けることができる。しかも、被覆材を下地に取
り付けるための手段が被覆材の表面に露出していない。
従って、外観を損なうことなく、乾式工法にて、短期間
で、しかも容易に、被覆材の下地への取り付けが可能と
なるし、例えば、火災発生時、取付具が破損し、プレキ
ャスト板が内外壁等から脱落するといった問題の発生を
防止することができる。尚、本発明の第3の態様に係る
被覆材あるいは被覆材組立体にあっては、パイプが存在
するので、取付部材を確実に固定することができる。
【0147】また、本発明の被覆材あるいは被覆材組立
体において、被覆材の側面に、雇いざねを形成するため
の側面溝部を設け、あるいは又、雇いざねを形成するた
めの側面溝部とほんざね部又は相じゃくり部とを設けれ
ば、炎止め板との組合せによって、被覆材と被覆材とを
突き合わせたとき、突き合わせ部分に一種の密閉構造を
付与することができる。それ故、被覆材と被覆材との間
に隙間が存在しないので、被覆材と被覆材との間から火
炎が下地へと伝わるといった問題の発生を確実に防止す
ることができる。その結果、例えば、コンクリートの爆
裂といった問題の発生を確実に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態1の被覆材の模式的な平面
図、模式的な断面図、及び、発明の実施の形態1の被覆
材組立体の組み立て前の模式的な斜視図である。
【図2】発明の実施の形態1の被覆材組立体における第
2の取付部材の模式的な斜視図、及び、組み立て後の被
覆材組立体の一部分の模式的な断面図である。
【図3】発明の実施の形態1の被覆材を下地に相当する
野縁(固定部材)に取り付けた状態を模式的に示す図で
ある。
【図4】第2の取付部材の変形例の模式的な斜視図であ
る。
【図5】発明の実施の形態2の被覆材の模式的な平面
図、模式的な断面図、及び、発明の実施の形態2の被覆
材組立体の組み立て前の模式的な斜視図である。
【図6】発明の実施の形態2の被覆材組立体を下地に取
り付ける際の状態を模式的に示す図である。
【図7】発明の実施の形態2の被覆材組立体を下地に相
当する野縁(固定部材)に取り付けた状態を模式的に示
す図である。
【図8】隣接する2枚の被覆材によって、雇いざね、ほ
んざね(相欠き)及び相じゃくりが形成される状態を模
式的に示す2枚の被覆材の一部分の断面図である。
【図9】発明の実施の形態2の被覆材組立体の変形例を
下地に取り付ける際の状態を模式的に示す図である。
【図10】発明の実施の形態3の被覆材の模式的な斜視
図である。
【図11】発明の実施の形態3の被覆材の変形例の模式
的な斜視図である。
【図12】発明の実施の形態4の被覆材の模式的な平面
図、模式的な断面図、及び、発明の実施の形態4の被覆
材組立体の組み立て前の模式的な斜視図である。
【図13】発明の実施の形態4の組み立て後の被覆材組
立体の一部分の模式的な断面図、及び、発明の実施の形
態4における第1の取付部材及び第2の取付部材の変形
例を示す斜視図である。
【図14】第1の取付部材の変形例に第2の取付部材の
変形例が取り付けられた状態を示す模式的な一部断面図
である。
【図15】発明の実施の形態5の被覆材及び取付部材の
模式的な斜視図、及び、模式的な一部断面図である。
【図16】発明の実施の形態6の被覆材の模式的な平面
図、模式的な側面図、及び、被覆材の厚さ方向と垂直な
仮想平面で被覆材を切断したときの模式的な断面図であ
る。
【図17】第1の構成に係る不陸調整具の模式的な平面
図、模式的な底面図、模式的な正面図、模式的な右側面
図(但し、取付部材のみ)、及び、不陸調整部材の下地
当接部分をその軸線と直交する仮想平面で切断したとき
の断面形状を模式的に示す断面図である。
【図18】第1の構成に係る不陸調整具が発明の実施の
形態6の被覆材の裏面に取り付けられ、この被覆材の上
に、別の発明の実施の形態6の被覆材を取り付ける直前
の状態を示す模式的な部分的斜視図である。
【図19】第1の構成に係る不陸調整具を用いて、発明
の実施の形態6の被覆材を下地に取り付けた状態の模式
図である。
【図20】第1の構成に係る不陸調整具の変形例の模式
的な斜視図、及び、不陸調整部材の下地当接部分の断面
形状を模式的に示す図である。
【図21】第2の構成に係る不陸調整具の模式的な斜視
図である。
【図22】第2の構成に係る不陸調整具の模式的な斜視
図である。
【図23】発明の実施の形態2にて説明した側面溝部と
炎止め板を備えた発明の実施の形態6の被覆材組立体を
トンネル内にて施工する例を模式的に示す図である。
【図24】発明の実施の形態6の覆材組立体の組み立て
前の模式的な斜視図である。
【図25】発明の実施の形態2にて説明した側面溝部と
炎止め板を備えた発明の実施の形態6の被覆材組立体を
トンネル内にて施工する例を模式的に示す図である。
【図26】発明の実施の形態7の被覆材の模式的な平面
図、及び、被覆材の厚さ方向と垂直な仮想平面で被覆材
を切断したときの模式的な断面図である。
【図27】第1の構成に係る不陸調整具が発明の実施の
形態7の被覆材の裏面に取り付けられ、この被覆材の上
に、別の発明の実施の形態7の被覆材を取り付ける直前
の状態を示す模式的な部分的斜視図である。
【図28】第1の構成に係る不陸調整具を用いて複数の
発明の実施の形態7の被覆材が下地に取り付けられた状
態を模式的に示す図である。
【図29】発明の実施の形態8の被覆材組立体の組み立
て前の模式的な斜視図である。
【図30】発明の実施の形態8の組み立て後の被覆材組
立体の一部分の模式的な断面図である。
【図31】発明の実施の形態8の被覆材組立体の変形例
の組み立て前の模式的な斜視図、及び、組み立て後の被
覆材組立体の変形例の一部分の模式的な断面図である。
【図32】野縁(固定部材)の長手方向と垂直な仮想平
面で野縁(固定部材)を切断したときの模式的な断面図
である。
【図33】係合部材における1つの凸部を拡大した模式
図である。
【図34】係合部材を第1の側面側から眺めた模式図、
及び、上方から眺めた模式図である。
【図35】係合部材と固定部材とが係合した状態の拡大
図を模式的に示す図である。
【図36】係合部材と固定部材とが係合した状態を模式
的に示す図である。
【図37】係合部材と固定部材とが係合した状態(但
し、図36に示した状態とは異なる)を模式的に示す図
である。
【図38】係合部材の変形例を第1の側面側から眺めた
模式図、及び、上方から眺めた図である。
【図39】係合部材の変形例における1つの凸部の部分
を拡大した模式図である。
【図40】係合部材の変形例と固定部材とが係合した状
態の拡大図を模式的に示す図である。
【符号の説明】
10、101,102,10A,10B,30,40,5
0,50A,50B,100・・・被覆材、10’,3
0’,40’・・・被覆材の裏面、11,31・・・裏
面溝部、12,32A,32B,102・・・第1の取
付部材、13,33,43,103・・・ボルト、1
4,14A,14B,34・・・第2の取付部材、1
5,15A,15B,17B・・・取付孔、16,16
A,16B・・・下地取付部、17,40・・・ナッ
ト、18A,18B,58A,108A,108B・・
・被覆材の側面、19A,19B・・・側面溝部、19
C・・・ほんざね部(さねはぎ部)、19D・・・相じ
ゃくり部、20A,20B・・・炎止め板、21・・・
Z字金物、22・・・L字金物、23・・・アングル、
31A・・・開口部、31B・・・孔部、44・・・取
付部材、51・・・中空部、52・・・パイプ、53・
・・ストッパー、104・・・プレート部、105・・
・溝部、106・・・切欠部、110・・・野縁受け
(係合部材)、140・・・野縁(固定部材)、140
A・・・野縁材、140B・・・アングル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 501374471 石丸 政吉 広島県広島市佐伯区五日市町昭和台31−2 −501 (71)出願人 501154921 中村 正博 神奈川県川崎市多摩区菅仙谷3−1−15− 305 (72)発明者 秋本 孝 福岡県北九州市小倉南区沼緑町四丁目24番 2号 Fターム(参考) 2E110 AA42 AB03 AB04 AB22 AB23 BB04 BC12 DC06 DC12 GA33W GB23W

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平面形状が矩形の被覆材であって、 被覆材を下地に取り付けるために、裏面に、端部から中
    央部に向かって延びる裏面溝部が設けられていることを
    特徴とする被覆材。
  2. 【請求項2】雇いざねを形成するために、4つの側面の
    それぞれには、側面の延びる方向と平行な方向に側面溝
    部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の
    被覆材。
  3. 【請求項3】雇いざねを形成するために、対向する2つ
    の側面のそれぞれには、側面の延びる方向と平行な方向
    に側面溝部が設けられており、 対向する他の2つの側面には、ほんざね部又は相じゃく
    り部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載
    の被覆材。
  4. 【請求項4】裏面溝部が延びる方向に垂直な仮想平面で
    裏面溝部を切断したときの裏面溝部の断面形状は台形で
    あり、 該台形の上辺は、被覆材の裏面に開口した裏面溝部の部
    分に該当し、該台形の下辺の長さは上辺の長さよりも長
    いことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1
    項に記載の被覆材。
  5. 【請求項5】裏面溝部は、被覆材の裏面に設けられた開
    口部、及び、被覆材の内部に設けられ、該開口部に連通
    した孔部から構成され、 裏面溝部の延びる方向に垂直な方向であって被覆材の厚
    さ方向に垂直な方向に沿った裏面溝部の開口部の長さ
    は、裏面溝部の延びる方向に垂直な方向であって被覆材
    の厚さ方向に垂直な方向に沿った裏面溝部の孔部の最大
    長さよりも短いことを特徴とする請求項1乃至請求項3
    のいずれか1項に記載の被覆材。
  6. 【請求項6】平面形状が矩形の被覆材であって、 被覆材を下地に取り付けるために、裏面に、ナットが、
    複数、埋め込まれていることを特徴とする被覆材。
  7. 【請求項7】雇いざねを形成するために、4つの側面の
    それぞれには、側面の延びる方向と平行な方向に側面溝
    部が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の
    被覆材。
  8. 【請求項8】雇いざねを形成するために、対向する2つ
    の側面のそれぞれには、側面の延びる方向と平行な方向
    に側面溝部が設けられており、 対向する他の2つの側面には、ほんざね部又は相じゃく
    り部が設けられていることを特徴とする請求項6に記載
    の被覆材。
  9. 【請求項9】平面形状が矩形の被覆材であって、 被覆材を下地に取り付けるために、対向する2つの側面
    にパイプが挿入された中空部が設けられていることを特
    徴とする被覆材。
  10. 【請求項10】雇いざねを形成するために、4つの側面
    のそれぞれには、側面の延びる方向と平行な方向に側面
    溝部が設けられていることを特徴とする請求項9に記載
    の被覆材。
  11. 【請求項11】雇いざねを形成するために、対向する2
    つの側面のそれぞれには、側面の延びる方向と平行な方
    向に側面溝部が設けられており、 対向する他の2つの側面には、ほんざね部又は相じゃく
    り部が設けられていることを特徴とする請求項9に記載
    の被覆材。
  12. 【請求項12】中空部に挿入されたパイプに挿入され、
    被覆材の側面から突出したストッパーを更に備えている
    ことを請求項9乃至請求項11のいずれか1項に記載の
    特徴とする被覆材。
  13. 【請求項13】(A)平面形状が矩形であって、裏面
    に、端部から中央部に向かって延びる裏面溝部が設けら
    れている被覆材、 (B)該裏面溝部と係合した第1の取付部材、及び、 (C)該第1の取付部材に取り付けられ、被覆材を下地
    に取り付けるための第2の取付部材、から構成されてい
    ることを特徴とする被覆材組立体。
  14. 【請求項14】被覆材の4つの側面のそれぞれには、側
    面の延びる方向と平行な方向に側面溝部が設けられてお
    り、 (D)側面溝部に挿入され、側面溝部と共に雇いざねを
    形成する炎止め板、から更に構成されていることを特徴
    とする請求項13に記載の被覆材組立体。
  15. 【請求項15】被覆材の対向する2つの側面のそれぞれ
    には、側面の延びる方向と平行な方向に側面溝部が設け
    られており、対向する他の2つの側面には、ほんざね部
    又は相じゃくり部が設けられており、 (D)側面溝部に挿入され、側面溝部と共に雇いざねを
    形成する炎止め板、から更に構成されていることを特徴
    とする請求項13に記載の被覆材組立体。
  16. 【請求項16】裏面溝部が延びる方向に垂直な仮想平面
    で裏面溝部を切断したときの裏面溝部の断面形状は台形
    であり、 該台形の上辺は、被覆材の裏面に開口した裏面溝部の部
    分に該当し、 該台形の下辺の長さは上辺の長さよりも長いことを特徴
    とする請求項13乃至請求項15のいずれか1項に記載
    の被覆材組立体。
  17. 【請求項17】裏面溝部は、被覆材の裏面に設けられた
    開口部、及び、被覆材の内部に設けられ、該開口部に連
    通した孔部から構成され、 裏面溝部の延びる方向に垂直な方向であって被覆材の厚
    さ方向に垂直な方向に沿った裏面溝部の開口部の長さ
    は、裏面溝部の延びる方向に垂直な方向であって被覆材
    の厚さ方向に垂直な方向に沿った裏面溝部の孔部の最大
    長さよりも短いことを特徴とする請求項13乃至請求項
    15のいずれか1項に記載の被覆材組立体。
  18. 【請求項18】(A)平面形状が矩形であって、裏面
    に、ナットが、複数、埋め込まれている被覆材、及び、 (B)該ナットにボルトを用いて取り付けられ、被覆材
    を下地に取り付けるための取付部材、から構成されてい
    ることを特徴とする被覆材組立体。
  19. 【請求項19】被覆材の4つの側面のそれぞれには、側
    面の延びる方向と平行な方向に側面溝部が設けられてお
    り、 (C)側面溝部に挿入され、側面溝部と共に雇いざねを
    形成する炎止め板、から更に構成されていることを特徴
    とする請求項18に記載の被覆材組立体。
  20. 【請求項20】被覆材の対向する2つの側面のそれぞれ
    には、側面の延びる方向と平行な方向に側面溝部が設け
    られており、対向する他の2つの側面には、ほんざね部
    又は相じゃくり部が設けられており、 (C)側面溝部に挿入され、側面溝部と共に雇いざねを
    形成する炎止め板、から更に構成されていることを特徴
    とする請求項18に記載の被覆材組立体。
  21. 【請求項21】(A)平面形状が矩形であって、対向す
    る2つの側面にパイプが挿入された中空部が設けられて
    いる被覆材、及び、 (B)被覆材を介して中空部に挿入されたパイプに固定
    され、被覆材を下地に取り付けるための取付部材、から
    構成されていることを特徴とする被覆材組立体。
  22. 【請求項22】被覆材の4つの側面のそれぞれには、側
    面の延びる方向と平行な方向に側面溝部が設けられてお
    り、 (C)側面溝部に挿入され、側面溝部と共に雇いざねを
    形成する炎止め板、から更に構成されていることを特徴
    とする請求項21に記載の被覆材組立体。
  23. 【請求項23】対向する2つの側面のそれぞれには、側
    面の延びる方向と平行な方向に側面溝部が設けられてお
    り、対向する他の2つの側面には、ほんざね部又は相じ
    ゃくり部が設けられており、 (C)側面溝部に挿入され、側面溝部と共に雇いざねを
    形成する炎止め板、から更に構成されていることを特徴
    とする請求項21に記載の被覆材組立体。
  24. 【請求項24】取付部材は不陸調整具から成ることを特
    徴とする請求項21乃至請求項23のいずれか1項に記
    載の被覆材組立体。
  25. 【請求項25】不陸調整具は、保持部材及び不陸調整部
    材から成り、 保持部材は、被覆材への取り付けのための取付孔を有す
    る被覆材取付部、及び、被覆材取付部の一端からその一
    端が略垂直に延びる不陸調整部材取付部から成り、 不陸調整部材は、その一端部が不陸調整部材取付部の他
    端部に回動自在に取り付けられており、 不陸調整部材の下地当接部分は、その軸線に沿って、下
    地に対して凸状に湾曲しており、 不陸調整部材の該下地当接部分には、その軸線に沿っ
    て、下地への取付用の取付孔が、複数、設けられている
    ことを特徴とする請求項24に記載の被覆材組立体。
  26. 【請求項26】不陸調整具は、保持部材、連結部材及び
    不陸調整部材から成り、 保持部材は、被覆材への取り付けのための取付孔を有す
    る被覆材取付部、及び、被覆材取付部の一端からその一
    端が略垂直に延びる連結部材取付部から成り、不陸調整
    部材は、その一端部が連結部材の一端部に回動自在に取
    り付けられており、 不陸調整部材の下地当接部分は、その軸線に沿って、下
    地に対して凸状に湾曲しており、 不陸調整部材の下地当接部分には、その軸線に沿って、
    下地への取付用の取付孔が、複数、設けられており、 連結部材及び保持部材の連結部材取付部のそれぞれに
    は、これらを相互に連結するための取付孔が設けられて
    いることを特徴とする請求項24に記載の被覆材組立
    体。
  27. 【請求項27】中空部に挿入されたパイプに挿入され、
    被覆材の側面から突出したストッパーを更に備えている
    ことを請求項21乃至請求項26のいずれか1項に記載
    の特徴とする被覆材組立体。
  28. 【請求項28】(A)平面形状が矩形であって、少なく
    とも、対向する2つの側面のそれぞれには、側面の延び
    る方向と平行な方向に溝部が設けられている被覆材、 (B)該溝部に一部分が挿入された第1の取付部材、及
    び、 (C)該第1の取付部材に取り付けられ、被覆材を下地
    に取り付けるための第2の取付部材、から構成されてい
    ることを特徴とする被覆材組立体。
  29. 【請求項29】被覆材の4つの側面のそれぞれには、側
    面の延びる方向と平行な方向に側面溝部が設けられてお
    り、 (D)側面溝部に挿入され、側面溝部と共に雇いざねを
    形成する炎止め板、から更に構成されていることを特徴
    とする請求項28に記載の被覆材組立体。
  30. 【請求項30】被覆材の対向する2つの側面のそれぞれ
    には、側面の延びる方向と平行な方向に側面溝部が設け
    られており、対向する他の2つの側面には、ほんざね部
    又は相じゃくり部が設けられており、 (D)側面溝部に挿入され、側面溝部と共に雇いざねを
    形成する炎止め板、から更に構成されていることを特徴
    とする請求項28に記載の被覆材組立体。
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