JP2003096646A - 織機における緯糸検知方法及び装置 - Google Patents

織機における緯糸検知方法及び装置

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JP2003096646A
JP2003096646A JP2001291811A JP2001291811A JP2003096646A JP 2003096646 A JP2003096646 A JP 2003096646A JP 2001291811 A JP2001291811 A JP 2001291811A JP 2001291811 A JP2001291811 A JP 2001291811A JP 2003096646 A JP2003096646 A JP 2003096646A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 緯入れする緯糸の種類が変更されても、
緯糸を確実に検知可能にすることにある。 【解決手段】 緯糸をスリットに形成された光通過領域
を通過させることにより緯糸を検知する方法は、スリッ
トの間隔を緯入れされる緯糸に応じて決定することを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緯糸をスリットに
形成された光通過領域を通過させることにより緯糸を検
知する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】水噴射式織機における緯糸検知装置の1
つとして、投光器と受光器とを筬打ちの際に緯糸が通過
する糸移動軌跡を挟む状態に対向させてフィーラヘッド
に配置し、緯入れされた緯糸が筬打ちにともなって投光
器と受光器との間を通過したことにより緯糸を検知する
技術がある(特公昭57−13653号公報、特開平6
−12846号公報)。
【0003】これらの従来技術においては、いずれも、
投光器と受光器とにより形成されるスリットを狭くし
て、そのスリットに水をその表面張力により常時保持さ
せており、投光器から受光器に向かう光がスリットに保
持されている水を通過する構造とされている。
【0004】
【解決しようとする課題】しかし、上記の従来技術で
は、緯入れ可能な糸種に対応して適切なスリット間隔が
存在するにもかかわらず、スリット間隔が固定である。
このため、緯入れピックに対応して糸種が変更される多
色緯入れ織機に上記従来技術を適用すると、緯入れ可能
の全ての緯糸に対応するスリット間隔に設定することが
できず、糸検出精度の信頼性の面で問題を生じる。
【0005】例えば、太番手及び細番手の緯糸を選択的
に緯入れに用いる場合、スリット間隔は、太番手の緯糸
に対応して設定せざるを得ない。そのようにすると、太
番手の緯糸の緯入れ時には何ら問題を生じないが、細番
手の緯糸の緯入れ時には、保持されている水の揺らぎに
よるノイズ信号と、緯糸通過による糸信号との違いが微
少になり、緯糸検知が確実には行えない。
【0006】上記のように緯糸検知が不確実になると、
緯糸が存在するにもかかわらず、緯糸が存在しない、と
いう誤検知による織機の止まりや、緯糸が存在しないに
もかかわらず、緯糸が存在する、という誤検知による見
逃しが発生する。
【0007】本発明の目的は、緯入れする緯糸の種類が
変更されても、緯糸を確実に検知可能にすることにあ
る。
【0008】
【解決手段、作用、効果】本発明に係る緯糸検知方法
は、緯糸をスリットに形成された光通過領域を通過させ
ることにより緯糸を検知する方法であって、前記スリッ
トの間隔を緯入れされる緯糸に応じて決定するステップ
を含む。
【0009】スリット間隔は、例えば、緯入れに用いる
緯糸を表す緯糸選択信号を用いて決定することができ
る。これにより、スリット間隔は、緯入れする緯糸に応
じて調整又は変更されるから、緯糸が光通過領域を通過
するときに、糸信号が確実に得られ、その結果緯入れす
る緯糸の種類が変更されても、緯糸を確実に検知するこ
とができる。
【0010】前記決定するステップは、緯入れ可能の緯
糸に個々に対応されて対応する緯糸に応じた間隔を有す
る前記スリットを備えた複数のヘッドを織機に配置して
おき、緯入れすべき緯糸の切り替わり時に、切り替えら
れた緯糸に対応するヘッドを選択することできる。
【0011】上記の代わりに、前記決定するステップ
は、間隔を変更可能の前記スリットを備えたヘッドを織
機に配置しておき、緯入れすべき緯糸の切り替わり時
に、切り替えられた緯糸に応じて前記スリットの間隔を
変更してもよい。
【0012】本発明に係る緯糸検知装置は、緯入れ可能
の緯糸に個々に対応されて対応する緯糸に応じた間隔を
有するスリットを備えた複数のヘッドであって緯入れさ
れた緯糸が前記スリットに形成された光通過領域を通過
することを許す複数のヘッドと、緯入れすべき緯糸を表
す緯糸選択信号を受け、受けた緯糸選択信号により表さ
れる緯糸に対応するヘッドを選択する選択回路とを含
む。
【0013】そのような緯糸検知装置において、スリッ
ト間隔は、緯糸選択信号を用いて所定のヘッドを選択す
ることにより、緯入れすべき緯糸に応じて変更される。
このため、緯糸が光通過領域を通過するときに、糸信号
が確実に得られるから、緯入れする緯糸の種類が変更さ
れても、緯糸を確実に検知することができる。
【0014】前記複数のヘッドは、細い緯糸に対応する
ヘッドほど、織端から離れた箇所に位置するように、緯
入れ方向に配置されていることができる。
【0015】本発明に係る他の緯糸検知装置は、間隔を
変更可能のスリットを備えたヘッドであって緯入れされ
た緯糸が通過することを許す光通過領域を前記スリット
に有するヘッドと、前記スリットの間隔を変更するアク
チュエータと、緯入れすべき緯糸を表す緯糸選択信号を
受け、受けた緯糸選択信号により表される緯糸に応じた
スリット間隔に変更すべく前記アクチュエータを制御す
る回路とを含む。
【0016】他の緯糸検知装置において、スリット間隔
は、緯糸選択信号を用いて、緯入れすべき緯糸に応じた
値に調整又は変更される。このため、緯糸が光通過領域
を通過するときに、糸信号が確実に得られるから、緯入
れする緯糸の種類が変更されても、緯糸を確実に検知す
ることができる。
【0017】前記ヘッドは共同して前記スリット及び前
記光通過領域を形成すべく相寄り相離れる方向へ移動可
能に組み合わされた一対の部材を含み、前記アクチュエ
ータは少なくとも一方の前記部材に連結されていてもよ
い。
【0018】
【発明の実施の形態】図1及び図2を参照するに、緯糸
検知装置10は、複数の緯糸12a,12b,12cを
選択的に緯入れする水噴射式織機に、緯入れされた緯糸
12bを反緯入れ側において検出する装置として用いら
れている。
【0019】水噴射式織機は、緯入れ可能の緯糸12
a,12b及び12cに個々に対応された複数の緯入ノ
ズル14a,14b及び14cを備えており、選択され
た緯糸12bを対応する緯入ノズル14bの圧力水を噴
射流にのせて、その緯糸12bを経糸16の開口に緯入
れし、筬18により織布20の織前22に筬打ちする。
【0020】筬打ちされた緯糸12は、その先端部(反
緯入れ側の端部)を複数の絡み糸24に絡み付けられ、
その後適宜なタイミングで反緯入れ側の織布端26と絡
み糸24との間に配置されてカッタ28により先端部を
織布20からまとめて切り離される。
【0021】緯糸検知装置10は、カッタ24と絡み糸
24との間に緯入れ方向に間隔をおいて配置された複数
の検知ヘッドすなわちフィーラヘッド30a,30b,
30cを含む。フィーラヘッド30a,30b,30c
の各々は、ブラケット32により織機のステー34に共
通に組み付けられている。ステー34は、織機のフレー
ムに支持されている。
【0022】フィーラヘッド30a,30b及び30c
は、それぞれ、緯糸12a,12b及び12cと緯入ノ
ズル14a,14b及び14cとの組み合わせに対応さ
れている。具体的には、フィーラヘッド30a,30b
及び30cは、それぞれ、太い緯糸12a,中位の緯糸
12b及び細い緯糸12cにそれぞれ対応されていると
共に、それらの緯糸に対応する緯入ノズル14a,14
b及び14cに対応されている。
【0023】図においては、同じ組みを形成する緯糸、
緯入ノズル及びフィーラヘッドは、それらを代表して表
す算用数字12,14及び30に同じアルファベットを
付して示す。また、緯糸、緯入ノズル及びフィーラヘッ
ドの組が3つ示されているが、本発明はそれ以上の緯
糸、緯入ノズル及びフィーラヘッドを備えた織機にも適
用することができる。
【0024】織布20に最も近いブラケット32aは、
緯入ノズル14a,14b,14cから噴射される圧力
水がフィーラヘッド30a,30b,30cに衝突する
ことを防止する遮蔽板35を支持している。
【0025】フィーラヘッド30a,30b及び30c
は、織布端26から遠ざかるにつれて、太番手の緯糸
(太い緯糸)に対応するものから細番手の緯糸(細い緯
糸)に対応するものとなるように、すなわち細い緯糸に
対応するフィーラヘッドほど、織布端26から遠くなる
ように、配置されている。
【0026】一方、緯入ノズル14a,14b,14c
の上流側には、緯糸12a,12b,12cのそれぞれ
に対し、図示しない緯糸測長貯留装置が設けられてい
る。図2に示すように、各緯糸の1ピック分の長さは、
正しく緯入れされたとき、先端が緯糸の飛走方向におけ
る対応するフィーラヘッドとその下流側に位置するフィ
ーラヘッドとの間となるように、換言すれば、先端が対
応するフィーラヘッドには達しているが、その下流側の
フィーラヘットには達しないように、各測長装置の測長
長さが設定されている。
【0027】フィーラヘッド30a,30b及び30c
の各々は、筬打ち時に対応する緯糸12a,12b又は
12cの先端部が通過することを許すスリット36と、
そのスリット36を通過した緯糸を受け入れる空間38
を備えている。フィーラヘッド30a,30b及び30
cのスリット間隔d1,d2及びd3は、それぞれ、対応
する緯糸12a,12b及び12cの太さに応じた大き
さを有している。したがって、それらのスリット間隔
は、d1>d2>d3の関係を有している。
【0028】フィーラヘッド30a,30b及び30c
の各々は、また、図示しない光源からの光をスリット3
6に指向させる投光用光ガイド40と、光ガイド40か
らの光を受ける受光用光ガイド42とを備えている。両
光ガイド40及び42は、例えば光りファイバーなどの
光を伝送する部材で構成されており、各ガイドの端部
は、投光面及び受光面をスリット36を介して対向させ
ている。これにより、糸感知用の光通過領域がスリット
36に形成される。
【0029】緯入れされた緯糸12a,12b又は12
cは、筬打ちにともなって先端部を対応するフィーラヘ
ッド30a,30b又は30cのスリット36を通過
し、その際そのスリット36を通る光、換言すれば光通
過領域を横切る。これにより、スリット36を通る光の
少なくとも一部が遮断されるから、後に説明する受光器
の出力信号が緯糸の存在を意味する糸信号に変化する。
【0030】図3は、上記のように緯入れ可能の緯糸毎
の複数のフィーラヘッド30a〜30nを備えた多色緯
入れ無杼織機における緯糸検知装置10の電気回路の一
実施例を示す。
【0031】緯入れ検知装置10は、緯入れ可能の糸種
毎のフィーラヘッド30a〜30nのほかに、フィーラ
ヘッド30a〜30nに個々に対応された複数の信号処
理回路44a〜44nを含む。各信号処理回路44a〜
44nは、近接スイッチ46からのタイミング信号FT
と、緯糸選択信号発生器48からの緯糸選択信号SYと
を受ける。
【0032】近接スイッチ46は、織機の主軸50に組
み付けられたドグ52を検出することにより、緯糸の有
無を記憶すべきタイミングに対応するタイミング信号F
Tを発生する公知の装置である。タイミング信号FT
は、信号処理回路44a〜44nのほかに、緯糸選択信
号発生器46にも供給される。信号FTの波形の一例を
図4(A)に示す
【0033】緯糸選択信号発生器46は、図示しないピ
ック信号(フィーラタイミング信号FTで代用してもよ
い)を基に、緯入れすべき緯糸を表す緯糸選択信号SY
を発生する公知の装置である。緯糸選択信号SYは、各
信号処理回路44a〜44nのほかに、緯入れ装置、緯
糸測長貯留装置等にも供給される。
【0034】信号処理回路44a〜44nの各々は、受
光用光ガイド42からの光を受光器54の受光素子に受
けて、受光量に対応する電気信号を増幅器56に出力す
る。増幅器56で増幅された信号S1は、比較器58に
おいて閾値設定器60に設定された閾値と比較される。
受光器54の出力信号及び増幅器56の出力信号S1の
レベルは、受光量が少ないほど、低くなる。信号S1の
波形の一例を図4(B)に示す。
【0035】比較器58は、増幅器56の出力信号S1
のレベルが閾値設定器60に設定された閾値に満たない
ときだけHレベルになる信号S2をアンド回路62の一
方の入力端子に供給する。タイミング信号FTは、開閉
器64を介してアンド回路62の他方の入力端子に供給
される。
【0036】開閉器64は、緯糸選択信号SYを受け、
受けた緯糸選択信号SYが対応する緯糸を表すときだけ
閉路されて、タイミング信号FTをアンド回路62に供
給する。このため、開閉器64は、フィーラヘッドを選
択する選択回路として作用する。
【0037】アンド回路62の出力信号は、タイミング
信号FTが入力しているときに、比較器58の出力信号
S2がHレベルのときだけ、Hレベルになる。アンド回
路62の出力信号は、フリップフロップ66のセット入
力端子Sに供給される。
【0038】フリップフロップ66は、タイミング信号
FTを基にパルス発生器68で発生されたパルス信号P
1の立ち上がり時にリセットされる。パルス信号P1は、
タイミング信号FTの立ち上がり時と同時に立ち上が
る。このため、フリップフロップ66は、タイミング信
号FTの立ち上がり時にリセットされた後に、比較器5
8の出力信号S2を記憶する。信号S2の波形の一例を図
4(C)に示す。
【0039】論理信号発生器70は、例えばフリップフ
ロップで構成されており、フリップフロップ66からの
Q出力、パルス発生器74からのパルス信号P4、及び
パルス発生器72からのパルス信号P2を、それぞれ、
入力端子S、ラッチ端子D、及びリセット端子Rに受け
る。つまり、織機が運転状態にあることを表す運転信号
P2を基にパルス発生器72で発生されたパルス信号P3
の立ち上がり時にリセットされ、タイミング信号FTを
基にパルス発生器74で発生されたパルス信号P4の立
ち下がり時にフリップフロップ66のQ出力を記憶す
る。信号S3及びS4の波形の一例をそれぞれ図4(C)
及び(D)に示す。
【0040】論理信号発生器70は、また、フリップフ
ロップ66は、タイミング信号FTの立ち上がり時にリ
セットされた後に、比較器58の出力信号S2を記憶す
る。論理信号発生器70に記憶された信号S4は、オア
回路76に供給される。オア回路76は、全ての信号処
理回路44a〜44nの出力信号を受け、それらの信号
のオア信号S5を織機の主制御装置に出力する。
【0041】各信号処理回路44a〜44nにおいて、
フィリップフロップ66及び論理信号発生器70は、タ
イミング信号FTが発生されている間に、対応する緯糸
がフィーラヘッドのスリットを通過すると、受光量が減
少する結果、フリップフロップ66のQ出力がOFF
(糸あり)となり、対応する緯糸がフィーラヘッドのス
リットを通過しないと、フリップフロップ66のQ出力
がON(糸なし)を維持することになる。論理信号発生
器70は、フリップフロップ66のQ出力を受けてタイ
ミング信号のOFF時に糸あり又は糸なしに対応する出
力を発生する。
【0042】それゆえに、糸ありのときの信号S1,S
2,S3,S4は、図4において左方のような波形にな
る。これに対し、糸なしのときの信号S1,S2,S3,
S4は、図4において右方のような波形になる。糸なし
のときのオア回路76の出力信号は、織機を停止させる
織機停止信号として、織機の主制御装置に供給される。
【0043】緯糸検知装置10においては、緯入れすべ
き緯糸に対応する信号処理回路の開閉器64が閉路され
て、対応する信号処理回路、ひいては対応するフィーラ
ヘッドが選択されるから、スリット間隔が緯入れする緯
糸に応じて設定される。その結果、緯糸が対応するフィ
ーラヘッドのスリットを通過するときに、糸信号が確実
に得られ、その結果多色緯入れ、つまり緯入れピックに
基づき緯糸の種類の切り替えが行われたとしても、これ
に対応するヘッドが選択されるから、緯糸を確実に検知
することができる。
【0044】上記の実施例では、緯入れ可能の緯糸毎に
信号処理回路を備えているが、例えば、各選択回路すな
わち各開閉器64を対応するフィーラヘッドと1つの信
号処理回路の受光器54との間に配置して、その信号処
理回路を複数の緯糸、ひいてはフィーラヘッドで共通に
使用するようにしてもよい。この場合、増幅器56のゲ
インや比較器58で用いる閾値等の信号処理用パラメー
タを緯入れすべき緯糸に応じて選択的に用いるようにし
てもよい。
【0045】上記実施例では、緯入れ可能の緯糸に個々
に対応された複数のフィーラヘッドを用いているが、ス
リット間隔を変更可能の1つのフィーラヘッドを緯入れ
可能の複数の緯糸で共通に使用してもよい。
【0046】図5は、そのようなフィーラヘッド80の
一実施例を示す。フィーラヘッド80は、一対のヘッド
部材82,84をガイド86で上下方向に相対的に移動
に組み付け、両ヘッド部材82,84の間隔を回転式の
アクチュエータ88で調節することにより、間隔を変更
可能のスリット36と空間38とを形成している。
【0047】ガイド86は、ヘッド部材82の穴90を
下方から貫通してガイド86のねじ穴92にねじ込まれ
た複数のねじ部材(図示せず)によりヘッド部材82に
組み付けており、また他方のヘッド部材84のT字状の
箇所94を上下方向へ伸びるT字状のガイド溝96に上
下方向へ移動可能に受け入れている。
【0048】図示の例では、アクチュエータ88は、サ
ーボモータのように位置制御可能及び逆転可能の回転式
のものである。アクチュエータ88は、緯入れすべき緯
糸に応じて回転量を制御される。アクチュエータ88の
回転軸100は、ガイド部材82の貫通穴102を貫通
しており、またガイド部材84のねじ穴104に螺合さ
れたねじ部106を先端部に有している。
【0049】各ヘッド部材82及び84は、厚さ方向に
貫通してスリット36に開放する穴108を有してい
る。一方の穴108には投光用の光ガイドの端部が挿入
され、他方の穴108には受光用の光ガイドの端部が挿
入される。このため、糸感知用の光通過領域が両光ガイ
ドによりスリット36に形成されている。
【0050】フィーラヘッド80において、アクチュエ
ータ88が正転されると、ヘッド部材82,84が相寄
る方向(又は、相離れる方向)へ移動され、アクチュエ
ータ88が逆転されると、ヘッド部材82,84が相離
れる方向(又は、相寄る方向)へ移動される。これによ
り、両ヘッド部材82,84により形成されるスリット
36の間隔が変更される。
【0051】上記のようなフィーラヘッド80によれ
ば、1つのフィーラヘッドを複数の緯糸に共通に使用す
ることができるから、緯入れ可能の緯糸の種類が多くて
も、織機へのフィーラヘッドの装着領域を大きくする必
要がなく、したがって既存の織機に配置することができ
る。しかも、図2の装置のように糸種によって緯糸測長
長さを換える必要がなく、緯糸の消費量を節約できる。
【0052】また、スリット間に水が滞留するフィーラ
ヘッドの場合、スリットを形成する面の加工の度合い
(面相)が糸検知性能に大きく影響し、面相が粗いと、
織機の振動による水信号(ノイズ信号)が大きくなる。
しかし、フィーラヘッド80では、スリットが分割され
た2つのヘッド部材82,84により形成されるから、
スリット面を高精度に容易に加工することができるのみ
ならず、その表面加工状態及び表面状態(面相)を容易
に確認することができる。
【0053】両ヘッド部材82,84を相寄り相離れる
方向へ移動させるためのアクチュエータとして、回転式
のアクチュエータ88を用いる代わりに、リニアモータ
のような直線移動式のアクチュエータを用いてもよい。
【0054】図6は、図5に示すフィーラヘッド80を
用いた緯糸検知装置110の一実施例を示す。
【0055】緯糸検知装置110は、図4に示す1つの
信号処理回路44とこれに関連する各種の回路46,4
8,64,66,72,74のほかに、アクチュエータ
を駆動させるための設定器112及び制御器114を選
択回路としての開閉器64の代わりに備えている。
【0056】設定器112には、複数のスリット間隔が
緯入れ可能の緯糸に個々に対応して緯入れすべき緯糸を
表す緯糸選択信号SYを利用して設定されている。設定
されたスリット間隔は、緯糸選択信号SYを用いて制御
器114に読み出される。
【0057】制御器114は、緯糸選択信号SYにより
表される緯糸に対応するスリット間隔を設定器112か
ら緯糸選択信号SYを用いて読み出し、読み出したスリ
ット間隔に応じてアクチュエータ88を正転又は逆転さ
せることにより、ヘッド部材82,84を相寄る方向又
は相離れる方向へ移動させて、スリット36の間隔を変
更する。
【0058】信号処理回路44は、受光用光ガイド42
の光を受光器54において受光量に応じた電気信号に変
換し、その電気信号を増幅器56において増幅し、増幅
された信号S1を比較器58において閾値設定器60に
設定された閾値と比較する。閾値設定器60は、糸種毎
の閾値を設定しておき、緯糸選択信号に応じた閾値を比
較器58に出力する回路としてもよい。
【0059】比較器58は、信号S1が閾値以下のとき
だけHレベルになる信号S2をアンド回路62の一方の
入力端子に供給する。タイミング信号FTは、アンド回
路62の他方の入力端子に供給される。アンド回路62
は、信号S2とタイミング信号FTとを基に、タイミン
グ信号FTが入力しているときに、比較器58の出力信
号S2がHレベルのときだけ、Hレベルになる信号をフ
リップフロップ66のセット入力端子Sに出力する。
【0060】フリップフロップ66は、タイミング信号
FTを基にパルス発生器68で発生されたパルス信号P
1の立ち上がり時、すなわち、タイミング信号FTの立
ち上がり時にリセットされた後に、比較器58の出力信
号S2を記憶する。
【0061】論理信号発生器70は、織機が運転状態に
あることを表す運転信号P2を基にパルス発生器72で
発生されたパルス信号P3の立ち上がり時にリセットさ
れ、タイミング信号FTを基にパルス発生器74で発生
されたパルス信号P4の立ち下がり時にフリップフロッ
プ66のQ出力を記憶する。
【0062】また、フリップフロップ66は、タイミン
グ信号FTの立ち上がり時にリセットされた後に、比較
器58の出力信号S2を記憶する。論理信号発生器70
に記憶された信号S4は、織機の主制御装置に出力す
る。
【0063】信号処理回路44においても、フィリップ
フロップ66及び論理信号発生器70は、タイミング信
号FTが発生されている間に、対応する緯糸がフィーラ
ヘッドのスリットを通過すると、受光量が減少する結
果、フリップフロップ66のQ出力がOFF(糸あり)
となり、対応する緯糸がフィーラヘッドのスリットを通
過しないと、フリップフロップ66のQ出力がON(糸
なし)を維持することになる。論理信号発生器70は、
フリップフロップ66のQ出力を受けてタイミング信号
のOFF時に糸あり又は糸なしに対応する出力を発生す
る。
【0064】論理信号発生器70に記憶された“糸な
し”を表す信号は、織機を停止させる織機停止信号とし
て、織機の主制御装置に供給される。
【0065】上記実施例は、いずれも、投光ガイド40
や受光ガイド42をフィーラヘッドに配置しているが、
それの代わりに、投光器や受光器をフィーラヘッド又は
その近傍に配置される他の部材に配置してもよい。
【0066】本発明は、上記実施例に限定されない。例
えば、本発明は、フィーラヘッドが織機のフレームに支
持される技術のみならず、フィーラヘッドが筬に支持さ
れて筬と共に移動される技術にも適用することができる
し、また、水噴射式織機のみならず空気噴射式織機のよ
うな他の無杼織機にも適用することができる。それゆえ
に、本発明は、その趣旨を逸脱しない限り、種々変更す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る緯糸検知装置を備えた織機の主要
部の一実施例を示す図である。
【図2】図1における反緯入れ側の部分を概略的に示す
平面図である。
【図3】本発明に係る緯糸検知装置の電気回路の一実施
例を示すブロック図である。
【図4】図4に示す緯糸検知装置における電気信号の波
形の一例を示す図である。
【図5】フィーラヘッドの他の実施例を示す図である。
【図6】図5に示すフィーラヘッドを用いた緯糸検知装
置の電気回路の一実施例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10,110 緯糸検知装置 12,12a〜12c 緯糸 14a,14b,14c 緯入ノズル 16 経糸 18 筬 20 織布 28 カッタ 30a〜30n,80 フィーラヘッド 36 スリット 40,42 光ガイド 64 開閉器(選択回路) 68,72,74 パルス発生器 82,84 ヘッド部材 86 ガイド部材 88 アクチュエータ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緯糸をスリットに形成された光通過領域
    を通過させることにより緯糸を検知する方法であって、
    前記スリットの間隔を緯入れされる緯糸に応じて決定す
    るステップを含む、織機における緯糸検知方法。
  2. 【請求項2】 前記決定するステップは、緯入れ可能の
    緯糸に個々に対応されて対応する緯糸に応じた間隔を有
    する前記スリットを備えた複数のヘッドを織機に配置し
    ておき、緯入れすべき緯糸の切り替わり時に、切り替え
    られた緯糸に対応するヘッドを選択することを含む、請
    求項1に記載の緯糸検知方法。
  3. 【請求項3】 前記決定するステップは、間隔を変更可
    能の前記スリットを備えたヘッドを織機に配置してお
    き、緯入れすべき緯糸の切り替わり時に、切り替えられ
    た緯糸に応じて前記スリットの間隔を変更することを含
    む、請求項1に記載の緯糸検知方法。
  4. 【請求項4】 前記複数のヘッドを、細い緯糸に対応す
    るヘッドほど、織端から離れた箇所に位置するように、
    緯入れ方向に配置しておくことを含む、請求項2に記載
    の緯糸検知方法。
  5. 【請求項5】 緯入れ可能の緯糸に個々に対応されて対
    応する緯糸に応じた間隔を有するスリットを備えた複数
    のヘッドであって緯入れされた緯糸が前記スリットに形
    成された光通過領域を通過することを許す複数のヘッド
    と、 緯入れすべき緯糸を表す緯糸選択信号を受け、受けた緯
    糸選択信号により表される緯糸に対応するヘッドを選択
    する選択回路とを含む、織機における緯糸検知装置。
  6. 【請求項6】 間隔を変更可能のスリットを備えたヘッ
    ドであって緯入れされた緯糸が通過することを許す光通
    過領域を前記スリットに有するヘッドと、 前記スリットの間隔を変更するアクチュエータと、 緯入れすべき緯糸を表す緯糸選択信号を受け、受けた緯
    糸選択信号により表される緯糸に応じたスリット間隔に
    変更すべく前記アクチュエータを制御する回路とを含
    む、織機における緯糸検知装置。
  7. 【請求項7】 前記ヘッドは、共同して前記スリット及
    び前記光通過領域を形成すべく相寄り相離れる方向へ移
    動可能に組み合わされた一対の部材で構成されていると
    共に、前記アクチュエータは少なくとも一方の前記部材
    に連結されている、請求項6に記載の緯糸検知装置。
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