JP2003095293A - 合成樹脂製キャップ - Google Patents

合成樹脂製キャップ

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JP2003095293A
JP2003095293A JP2001287086A JP2001287086A JP2003095293A JP 2003095293 A JP2003095293 A JP 2003095293A JP 2001287086 A JP2001287086 A JP 2001287086A JP 2001287086 A JP2001287086 A JP 2001287086A JP 2003095293 A JP2003095293 A JP 2003095293A
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container mouth
container
top plate
cap
synthetic resin
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JP2001287086A
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Mitsuharu Harada
充春 原田
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Closure Systems International Japan Ltd
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Alcoa Closure Systems Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器内圧上昇時においても高い密封性を維持
することができる合成樹脂製キャップを提供する。 【解決手段】 天板部2とその周縁から垂下した筒部3
とを備えたキャップ本体4の天板部2内面に、容器口部
20内に嵌入される環状の内側シール突起12と、容器
口部20の開口端20bに当接する環状の開口端シール
突起13とが形成され、開口端シール突起13が、キャ
ップ本体4に当接するまで拡径方向に曲げ変形するよう
にされ、内側シール突起12が、最大外径が容器口部2
0の内径よりも大きくなるように形成され、かつ容器口
部20内に嵌入可能となるように縮径方向に弾性変形で
きるようにされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器口部に装着さ
れて該容器口部を閉止する合成樹脂製キャップに関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の合成樹脂製キャップとしては、
ライナーを省いてキャップ本体にシール機能をもたせた
ライナーレスタイプのものがある。ライナーレスタイプ
のキャップとしては、天板部に、容器口部内に嵌入する
内側シール突起を形成したものが広く用いられている。
キャップが装着された容器を高温環境下(例えば直射日
光下に置かれた自動車内)に置いた場合などには、容器
内の温度が高くなり、容器内圧が上昇することがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の合成樹脂製キャ
ップでは、容器内の圧力が上昇すると、天板部が若干上
方に膨出変形し、これに伴ってキャップ上部が縮径する
ことにより、容器口部が縮径方向にわずかに曲げ変形す
ることがある。このため、この曲げ変形を原因としてキ
ャップと容器口部との間の密封性が低下するのを防ぐこ
とが要望されていた。本発明は上記事情に鑑みてなされ
たもので、容器内圧が高くなった場合でも、密封性の低
下を防ぐことができる合成樹脂製キャップを提供するこ
とを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の合成樹脂製キャ
ップは、天板部とその周縁から垂下した筒部とを備えた
キャップ本体の天板部内面に、容器口部内に嵌入される
環状の内側シール突起が形成され、天板部内面に、容器
口部の開口端に当接する環状の開口端シール突起が形成
され、この開口端シール突起が、この合成樹脂製キャッ
プを容器口部に装着する際に、容器口部によって、キャ
ップ本体に当接するまで拡径方向に曲げ変形するように
され、内側シール突起が、最大外径が容器口部の内径よ
りも大きくなるように形成され、かつ容器口部内に嵌入
可能となるように縮径方向に弾性変形できるようにされ
ていることを特徴とする。本発明の合成樹脂製キャップ
は、天板部の中央部に、外周部よりも薄い薄肉部が形成
され、この薄肉部が、内側シール突起より中央側に形成
された構成とすることができる。開口端シール突起は、
天板部から下方に延びる直立筒部と、この直立筒部から
スカート状に拡がる拡張筒部とを備えた構成とすること
ができる。
【0005】
【発明の実施の形態】図1および図2は、本発明の合成
樹脂製キャップの一実施形態を示すもので、ここに示す
合成樹脂製キャップ1は、円板状の天板部2とその周縁
から垂下する筒部3とからなるキャップ本体4の天板部
2内面に、容器口部20内に嵌入される環状の内側シー
ル突起12と、容器口部20の開口端20b(特にその
外周縁部20c)に当接する環状の開口端シール突起1
3とが下方に向けて突出形成されて構成されている。図
中符号21はキャップ1が装着される容器を示し、この
容器21は、ポリエチレンテレフタレート(PET)等
の合成樹脂やガラス等からなり、容器口部20の外周に
雄ねじ部22が形成され、雄ねじ部22の下方に膨出段
部23が形成されている。容器口部20の開口端20b
は、ほぼ水平な面に沿うように平坦に形成されている。
【0006】キャップ本体4の筒部3は、水平スコア6
によって、水平スコア6より上部の主部8と、ブリッジ
7によって該主部8の下端に連結されたタンパーエビデ
ンスリング部(TEリング部と略記)9とに区画されて
いる。主部8の内壁面には容器口部20の雄ねじ部22
に螺合するネジ部10が形成されている。TEリング部
9の内壁面には、キャップ1を開栓する際に容器に係止
してTEリング部9の移動を阻止する複数の薄板状の係
止手段であるタブ11が設けられている。このキャップ
1は高密度ポリエチレン、ポリプロピレンなどの合成樹
脂材料で形成されている。
【0007】図2に示すように、内側シール突起12
は、容器口部20の内面を密封するためのもので、容器
口部20内に嵌入した際に、容器口部20の内周面20
aに当接するようになっている。内側シール突起12
は、突出方向(下方)に向けて徐々に拡径しており、そ
の下部の最大外径部12aにおいて外径が最も大きくな
っている。この最大外径部12aの外径は、容器口部2
0の内径よりも大きくなるように設定されている。
【0008】内側シール突起12は、容器口部20内に
嵌入可能となるように縮径方向に弾性変形できるように
されている。すなわち、図2中2点鎖線で示すように、
内側シール突起12は、基部12bにおいて、縮径方向
(先端12cが径方向内方に移動する方向)に弾性的に
曲げ変形することができるようになっている。
【0009】内側シール突起12の突出長さAは、1〜
5mm(好ましくは2〜4mm)とするのが好適であ
る。この突出長さAが上記範囲未満であると、内側シー
ル突起12が縮径方向に変形しにくくなり、容器口部2
0内に嵌入しにくくなる。また突出長さAが上記範囲を
越えると、内側シール突起12によって容器口部20の
上部に加えられる押圧力が小さくなり、容器口部20の
変形を防ぐ効果が低下する。
【0010】内側シール突起12の厚さBは、0.5〜
2mm(好ましくは0.5〜1mm)とするのが好適で
ある。この厚さBが上記範囲未満であると、内側シール
突起12の剛性が低くなり、内側シール突起12によっ
て容器口部20に加えられる押圧力が小さくなり、密封
性を高める効果が低下する。また厚さBが上記範囲を越
えると、内側シール突起12が縮径方向に変形しにくく
なり、容器口部20内に嵌入しにくくなる。
【0011】鉛直方向(天板部2に対し垂直な方向)に
対する内側シール突起12外面の傾斜角度Cは、5〜3
0度(好ましくは10〜20度)とするのが好適であ
る。この傾斜角度Cが上記範囲未満である場合または上
記範囲を越える場合には、内側シール突起12によって
容器口部20に加えられる押圧力が小さくなり密封性を
高める効果が低下するか、または内側シール突起12が
容器口部20内に嵌入しにくくなる。
【0012】最大外径部12aの高さ位置は、最大外径
部12aと天板部2の距離Dが4mm以下(好ましくは
3mm以下)となるように設定するのが好適である。こ
の距離Dが上記範囲を越えると、内側シール突起12に
よって容器口部20の上部に加えられる押圧力が小さく
なり、容器口部20の変形を防ぐ効果が低下する。
【0013】最大外径部12aの外径Eは、21.74
〜23.74mm(好ましくは21.94〜22.94
mm)とするのが好適である。この外径Eが上記範囲未
満であると、内側シール突起12によって容器口部20
に加えられる押圧力が小さくなり、容器口部20の変形
を防ぐ効果が低下する。また外径Eが上記範囲を越える
と、内側シール突起12が容器口部20内に嵌入しにく
くなる。
【0014】最大外径部12aの外径と容器口部20の
内径との差Fは、1mm以下(好ましくは0.1〜0.
6mm)とするのが好適である。この差Fが上記範囲未
満であると、内側シール突起12によって容器口部20
に加えられる押圧力が小さくなり、容器口部20の変形
を防ぐ効果が低下する。また差Fが上記範囲を越える
と、内側シール突起12が容器口部20内に嵌入しにく
くなる。
【0015】開口端シール突起13は、容器口部20の
開口端20b(特に外周縁部20c)を密封するための
もので、内側シール突起12よりも径方向外方に形成さ
れ、天板部2の内面からほぼ鉛直下方に延びる円筒状の
直立筒部13aと、直立筒部13aの下端から斜め下方
に向けてスカート状に拡張した拡張筒部13bとを有す
る。
【0016】開口端シール突起13の突出長さは、1〜
4mm(好ましくは1.5〜3mm)とするのが好適で
ある。直立筒部13aの長さは0.5〜3mm(好まし
くは1〜2mm)とするのが好適であり、厚さは0.1
〜1mm(好ましくは0.2〜0.5mm)とするのが
好適である。
【0017】拡張筒部13bの長さは、0.5〜3mm
(好ましくは1〜2mm)とするのが好適である。拡張
筒部13bの厚さは、直立筒部13aの厚さよりも大き
く設定するのが好ましく、具体的には、0.2〜1.5
mm(好ましくは0.4〜1mm)とするのが好適であ
る。鉛直方向に対する拡張筒部13bの傾斜角度は、2
0〜60度とするのが好適である。
【0018】開口端シール突起13は、直立筒部13a
の基端部13cにおいて拡径方向に曲げ変形可能に形成
されている。直立筒部13aの内径は、容器口部20の
外径よりも小さく設定される。拡張筒部13bの下縁部
13dの径は、容器口部20の外径よりも大きく設定す
るのが好ましい。
【0019】天板部2の中央部には、外周部2aよりも
薄い薄肉部2bが形成されている。薄肉部2bは、内側
シール突起12の基部12bより中央側に形成されてい
る。薄肉部2bは円形とするのが好ましい。薄肉部2b
の厚さGは、0.5〜2.0mm(好ましくは1.0〜
1.5mm)とするのが好適である。この厚さGが上記
範囲未満であると、薄肉部2bの強度が不十分となりや
すい。また厚さGが上記範囲を越えると、薄肉部2bが
変形しにくくなり、密封性を高める効果が低下する。外
周部2aと薄肉部2bとの間の段部2cの高低差Hは、
0.1〜1.0mm(好ましくは0.2〜0.8mm)
とするのが好適である。この高低差Hが上記範囲未満で
あると、外周部2aが変形しやすくなり、天板部2の膨
出変形したときに内側シール突起12が変位しやすくな
る。この高低差Hが上記範囲を越えると、材料コストが
かさむようになる。
【0020】天板部2と筒部3との連設部分の内面側の
隅部15には、この隅部15を埋めるように、上方から
下方に向けてテーパー状に拡がる補強壁部14が形成さ
れている。補強壁部14は、天板部2と筒部3との連設
部分の剛性を高め、容器21内圧上昇時における天板部
2の膨出変形を防ぐためのもので、その高さおよび幅
は、0.2〜2mm(好ましくは0.5〜1.8mm)
とするのが好適である。補強壁部14は、キャップ本体
4と同じ材料から構成し、キャップ本体4と一体に形成
するのが好ましい。
【0021】以下、本実施形態のキャップ1を容器口部
20に装着する際のキャップ1の動作について図3およ
び図4を参照して説明する。キャップ1を容器口部20
に巻き締めると、内側シール突起12が容器口部20内
に嵌入され、容器口部20の内周面20aに隙間なく当
接する。
【0022】内側シール突起12が容器口部20内に嵌
入される際には、内側シール突起12が、基部12bに
おいて、縮径方向(先端12cが径方向内方に移動する
方向)に弾性的に曲げ変形する(図3を参照)。これに
よって内側シール突起12は外径が小さくなり、容器口
部20内に嵌入できるようになる。容器口部20内に嵌
入された内側シール突起12は、縮径方向に弾性変形し
た状態となるため、その弾性復元力によって、容器口部
20には拡径方向への押圧力が加えられる。
【0023】キャップ1の回転に従って、容器口部20
の開口端20bの外周縁部20cは、開口端シール突起
13の拡張筒部13bの内面に当接し、上方への力を加
える(図3を参照)。容器口部20によって拡張筒部1
3bに上方への力が加えられることにより、開口端シー
ル突起13に拡径方向の力が加えられ、開口端シール突
起13は、基端部13cにおいて拡径方向に曲げ変形
し、先端側が径方向外方に移動する。
【0024】図4に示すように、キャップ1をさらに回
転させると、開口端シール突起13が拡径方向にさらに
曲げ変形し、先端部13eがキャップ本体4(図示例で
は補強壁部14)に当接する。この状態においては、開
口端20bの外周縁部20cにより直立筒部13aに斜
め上方に向けた押圧力が加えられるとともに、補強壁部
14によって拡張筒部13bに斜め下方に向けた抗力が
作用し、これによって開口端シール突起13は、長さ方
向中間部において外方に湾出するようにわずかに曲げ変
形する。このため、開口端シール突起13は、基端部1
3cにおいて外方に曲げ変形するとともに、長さ方向中
間部においても外方に曲げ変形することになる。従っ
て、開口端シール突起13は、その弾性復元力によって
外周縁部20cに押し付けられ、外周縁部20cに隙間
なく当接し、容器口部20を密封する。この際、開口端
シール突起13が開口端20b全体でなく外周縁部20
cを含む狭い範囲に当接するため、開口端シール突起1
3と開口端20bとの接触面積が小さくなり、開口端シ
ール突起13によって開口端20bに加えられる力が外
周縁部20c付近に集中して作用する。以上の過程によ
りキャップ1が容器口部20に装着されることによっ
て、容器21は密封される。
【0025】上記容器口部20に装着したキャップ1を
開栓方向に回すと、TEリング部9の内面に設けられた
多数のタブ11が容器口部20の膨出段部23下端に係
止することから、キャップ本体4の主部8は回転に従っ
て上昇する一方、TEリング部9は上方への移動が阻止
され、その結果、キャップの主部8とTEリング部9と
を連結している多数の細いブリッジ7に引張力が作用
し、これらブリッジ7が破断し、TEリング部9が主部
8から切り離されてキャップ1が開栓される。
【0026】本実施形態のキャップ1は、以下に示す効
果を奏する。 (1)一般に、内側シール突起を有するキャップでは、
容器内圧が上昇すると、天板部が上方に膨出変形し、こ
れに伴って内側シール突起の容器内面に対する押圧力が
低下し、容器内面との間に隙間ができやすくなる。また
天板部が膨出変形すると、これに伴ってキャップ上部が
縮径方向にわずかに変形するため、容器口部が縮径方向
に曲げ変形しやすくなり、開口端とキャップとの間に隙
間が生じやすくなる。このため、内側シール突起を有す
るキャップでは、容器内が高温となり容器内圧が上昇す
ると、密封性が低下しやすくなる。
【0027】これに対し、本実施形態のキャップ1で
は、内側シール突起12の最大外径が容器口部20の内
径よりも大きく、かつ内側シール突起12が縮径方向に
弾性変形できるようにされているので、容器内圧の上昇
により天板部2が膨出変形した場合でも、内側シール突
起12の弾性復元力によって、内側シール突起12の容
器内面に対する押圧力を高く維持することができる。ま
た開口端シール突起13によって容器口部20に縮径方
向の力が加えられるにもかかわらず、内側シール突起1
2の弾性復元力によって、容器口部20の縮径方向の曲
げ変形を防ぐことができる。従って、容器口部20とキ
ャップ1との間に隙間が生じるのを防ぎ、優れた密封性
を得ることができる。
【0028】(2)キャップ1では、天板部2の中央部
に、外周部2aよりも薄い薄肉部2bが形成されている
ので、容器内圧が上昇した時に、外周部2aに比べ、薄
肉部2bが膨出変形しやすくなる。薄肉部2bの膨出変
形によって容器内圧は低下するため、外周部2aの変形
を抑制することができる。この薄肉部2bは、内側シー
ル突起12の基部12bより中央側に形成されているた
め、外周部2aに形成された内側シール突起12が、天
板部2の膨出変形に伴って変位するのを防ぐことができ
る。このため、容器内周面20aに対する内側シール突
起12の押圧力を高く維持することができる。従って、
容器内圧上昇時において、密封性を高く維持することが
できる。
【0029】(3)天板部2内面に、容器口部20の開
口端20b(特に外周縁部20c)に当接する環状の開
口端シール突起13が形成され、開口端シール突起13
が、キャップ1を容器口部20に装着する際に、容器口
部20によってキャップ本体4に当接するまで拡径方向
に曲げ変形するようにされているので、開口端シール突
起13が弾性復元力によって開口端20b(特に外周縁
部20c)に強く押し付けられた状態で、容器口部20
が密封される。従って、容器内圧上昇によって天板部2
が膨出変形した場合においても、開口端シール突起13
により開口端20b(特に外周縁部20c)を確実にシ
ールし、密封性を維持することができる。
【0030】(4)開口端シール突起13が、天板部2
から下方に延びる直立筒部13aと、直立筒部13aか
らスカート状に拡がる拡張筒部13bとを備えた構成と
したので、キャップ1の装着過程においては、開口端2
0bがスカート状に傾斜した拡張筒部13bの内面に当
接してこれを押し上げることにより、開口端シール突起
13に拡径方向の力が加えられる。このため、開口端シ
ール突起13を確実に拡径方向に曲げ変形させることが
できる。よって、開口端シール突起13が逆方向(縮径
方向)に変形することにより開口端シール突起13と開
口端20bとの間の密着性が低下するのを防ぐことがで
きる。従って、より優れた密封性向上効果を得ることが
できる。
【0031】(5)天板部2と筒部3との連設部分の内
面側の隅部15に、隅部15を埋めるようにテーパー状
に拡がる補強壁部14が形成されているので、上記連設
部分の剛性を高め、天板部2の膨出変形を防ぐことがで
きる。このため、容器20内が高温となることなどによ
り容器20内の圧力が上昇した場合においても、容器口
部20が縮径方向に曲げ変形するのを未然に防ぎ、高い
密封性を維持することができる。
【0032】なお、タンパーエビデンスリング9の係止
手段は、上記実施形態におけるタブ11に限定されるこ
となく、例えば本出願人が既に出願している特願平8−
46445号に記載されているウィングとビードを含む
タイプや、特願平6−228514号、同6−2466
19号、同6−275415号、同6−307804
号、同6−313837号、同7−84315号、同7
−109850号に記載されている容器側の係止爪とタ
ンパーエビデンスリング側の係止突起とを組み合わせた
係止手段を採用してもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の合成樹脂
製キャップは、以下の効果を得ることができる。 (1)内側シール突起の最大外径が容器口部の内径より
も大きく、かつ内側シール突起が縮径方向に弾性変形で
きるようにされているので、容器内圧の上昇により天板
部が膨出変形した場合でも、内側シール突起の弾性復元
力によって、内側シール突起の容器内面に対する押圧力
を高く維持することができる。また内側シール突起の弾
性復元力によって、容器口部の縮径方向の曲げ変形を防
ぐことができる。従って、容器口部とキャップとの間に
隙間が生じるのを防ぎ、優れた密封性を得ることができ
る。 (2)天板部の中央部に、外周部よりも薄い薄肉部を形
成し、この薄肉部を、内側シール突起より中央側に形成
することによって、容器内圧が上昇した時に、外周部に
比べ、薄肉部が膨出変形しやすくなる。このため、外周
部に形成された内側シール突起が、天板部の膨出変形に
伴って変位するのを防ぐことができる。従って、容器内
圧上昇時において、容器内面に対する内側シール突起の
押圧力を高く維持し、優れた密封性を得ることができ
る。 (3)天板部内面に、容器口部の開口端(特に外周縁
部)に当接する開口端シール突起を形成し、開口端シー
ル突起を、キャップ本体に当接するまで拡径方向に曲げ
変形できるように構成することによって、開口端シール
突起が弾性復元力によって開口端(特に外周縁部)に強
く押し付けられた状態で、容器口部を密封することがで
きる。従って、容器内圧上昇によって天板部が膨出変形
した場合においても、開口端シール突起により開口端
(特に外周縁部)を確実にシールし、密封性を維持する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の合成樹脂製キャップの一実施形態
を示すキャップを示す断面図である。
【図2】 図1に示す合成樹脂製キャップの一部を拡
大した断面図である。
【図3】 図1に示す合成樹脂製キャップを容器口部
に装着する過程を示す工程図である。
【図4】 図1に示す合成樹脂製キャップを容器口部
に装着する過程を示す工程図である。
【符号の説明】
1・・・キャップ、2・・・天板部、2a・・・外周部、2b・・・
薄肉部、3・・・筒部、4・・・キャップ本体、12・・・内側
シール突起、12a・・・最大外径部、13・・・開口端シー
ル突起、13a・・・直立筒部、13b・・・拡張筒部、14
・・・補強壁部、20・・・容器口部、20b・・・開口端、2
1・・・容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E084 AA04 AA12 AA25 BA01 CA01 CC04 CC05 DA01 DB02 DB12 DC04 DC05 FA09 FB01 GA04 GB04 HA05 HB02 HC03 HD03 HD04 KA13 LB02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天板部(2)とその周縁から垂下した
    筒部(3)とを備えたキャップ本体(4)の天板部内面
    に、容器口部(20)内に嵌入される環状の内側シール
    突起(12)が形成された合成樹脂製キャップであっ
    て、 天板部内面に、容器口部の開口端(20b)に当接する
    環状の開口端シール突起(13)が形成され、この開口
    端シール突起が、この合成樹脂製キャップを容器口部に
    装着する際に、容器口部によって、キャップ本体に当接
    するまで拡径方向に曲げ変形するようにされ、 内側シール突起は、最大外径が容器口部の内径よりも大
    きくなるように形成され、かつ容器口部内に嵌入可能と
    なるように縮径方向に弾性変形できるようにされている
    ことを特徴とする合成樹脂製キャップ(1)。
  2. 【請求項2】 天板部の中央部に、外周部(2a)よ
    りも薄い薄肉部(2b)が形成され、この薄肉部が、内
    側シール突起より中央側に形成されていることを特徴と
    する請求項1記載の合成樹脂製キャップ。
  3. 【請求項3】 開口端シール突起は、天板部から下方
    に延びる直立筒部(13a)と、この直立筒部からスカ
    ート状に拡がる拡張筒部(13b)とを備えていること
    を特徴とする請求項1または2記載の合成樹脂製キャッ
    プ。
JP2001287086A 2001-09-20 2001-09-20 合成樹脂製キャップ Pending JP2003095293A (ja)

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