JP2003094685A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2003094685A JP2001288103A JP2001288103A JP2003094685A JP 2003094685 A JP2003094685 A JP 2003094685A JP 2001288103 A JP2001288103 A JP 2001288103A JP 2001288103 A JP2001288103 A JP 2001288103A JP 2003094685 A JP2003094685 A JP 2003094685A
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  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 オンデマンド方式のライン記録形インクジェ
ット記録装置では、用紙が連続的に流れているため、ノ
ズルの吐出状態を維持するためにヘッドを退避してイン
クフラッシュを行うことは容易でない。 【解決手段】 インクリフレッシュ及びインク揺動のた
めのデジタル吐出信号及びアナログ駆動信号を発生する
信号発生手段と、インク液滴を荷電するための電界及び
それを偏向するための電界を生成することのできる複数
ノズルに共通な電界形成手段と、記録ヘッド側に戻って
きたインク液滴を回収するインク回収手段とを備えるこ
とで、ヘッドを退避することなく記録しながらインクフ
ラッシュできるので記録速度を高速に保ったままノズル
の信頼性を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オンデマンド方式
インクジェット記録装置に係り、特にマルチノズルによ
るライン記録型の高速インクジェット記録装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置に用いられるイ
ンクとして、水を主成分とする水性インクが広く用いら
れているが、このようなインクは記録中の非吐出時にノ
ズル近傍において蒸発、凝集し、吐出時の安定な吐出を
妨げるだけでなく、ひいては目詰まりを起こし吐出しな
くなってしまう。この問題は、常にインクをノズルから
吐出し続ける連続方式インクジェット記録装置では発生
しないが、必要なときだけ吐出するオンデマンド方式イ
ンクジェット記録装置では重大な問題となる。
【0003】特開昭57−61576号公報に開示され
ている従来の装置では、この点を配慮し、インク消費を
ともなうことなく目詰まりを防止する方法として、非吐
出時にインク液滴を吐出させるに必要な駆動エネルギー
より小さなエネルギーで圧電素子を駆動させることが提
案されている。ここではこの方法をインク揺動とよぶ。
この方法によりノズル近傍におけるインクが揺動され、
前記凝集がおこりにくくなり、その結果目詰まりがおき
にくくなる。しかし、インクの蒸発そのものは進むた
め、非吐出状態が長く続くノズルでは、インクはいずれ
高粘度化して、ビーム曲がり等の吐出不良や、吐出不能
に至ってしまう。
【0004】特開平9−29996号公報に開示されて
いる従来の装置では、この点を配慮し、前記インクの揺
動に加え、印字領域から記録ヘッドを退避した位置にお
いて、ノズルメニスカス近傍におけるインク自体を吐出
し、排出する方法が示されている。この方法をここでは
インクリフレッシュとよぶ。インクリフレッシュは、凝
集しかけたインク自体をなくし、新しいインクを供給す
ることから、吐出能力維持効果は当然インク揺動より大
きい。
【0005】しかし、記録用紙上ではインクリフレッシ
ュできないため、記録を一時中断し記録ヘッドを退避し
た上でインクリフレッシュしなければならない。記録速
度を低下させないためにも、また、インクリフレッシュ
で消費されるインクを節約するためにも、どうしてもイ
ンクリフレッシュの間にはある程度以上の時間間隔が必
要である。しかし、間隔をあけすぎれば、その間にイン
ク凝集による吐出不良が起こる可能性が増加する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一方、インクジェット
記録装置の高速化にはノズルのアレイ化が有効であるこ
とは言うまでもない。更にアレイ化が進み、記録用紙幅
に匹敵する長さのアレイヘッドができると、従来のよう
に記録用紙を停止させ、用紙送り方向と垂直な方向にヘ
ッドをスキャン(移動)させるシリアル記録方式ではな
く、ヘッドを移動させずに、記録用紙を連続的に搬送し
ながら記録するライン記録方式の構成が可能になる。
【0007】このようなライン記録方式のインクジェッ
ト記録装置で、前記インクリフレッシュをする場合、記
録しながらではインクリフレッシュできないため、一旦
記録を停止し、記録ヘッドを用紙から退避した上でしな
ければならない。高速の記録装置では用紙搬送を一時停
止させるだけでも大変であるし、記録ヘッドを退避する
にもかなり時間がとられる。もちろん、用紙がカット紙
の場合は、その間隙においてインクリフレッシュするこ
ともできるが、ここでは連続紙を使うことを想定する。
【0008】例えば、記録速度が100ppm(pag
e/minute)程度の、高速のインクジェット記録
装置の場合、動き出したら少なくとも10分(1000
ページ)以上は停止せずに記録を続けることが期待され
る。従って、10分間、インクリフレッシュなしのイン
ク揺動だけで、吐出不良を抑え続けなければならない。
【0009】一般に、インク揺動だけで非吐出ノズルの
吐出状態を正常に保てる吐出能力維持時間は数秒〜数十
秒と言われているし、また、ラインヘッドは、通常何万
ノズルもあるため、その全てのノズルを保証することを
考えると、これは極めて難しい課題といわざるをえな
い。
【0010】本発明の目的は、一旦記録を停止し、記録
ヘッドを用紙から退避させることなく、且つ、非吐出ノ
ズルにおいてインクが凝集して吐出不良や吐出不能が起
こらないオンデマンド方式インクジェット記録装置を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、各ノズルにそれぞれ与えられる吐出信
号を発生する吐出信号発生手段と、複数のノズルに共通
に与えられる駆動信号を発生する駆動信号発生手段と、
それらによって各ノズルの圧電素子を駆動する圧電素子
ドライバと、インク液滴を荷電及びそれを偏向するため
の複数ノズルに共通な電界を生成することのできる電界
形成手段と、記録ヘッド側に戻ってきたインク液滴を回
収するインク回収手段とを備えたオンデマンド方式のラ
イン記録型インクジェット記録装置において、1ライン
を記録する時間を複数の時間領域に時分割することによ
り、記録のための吐出信号及び駆動信号と、インクリフ
レッシュのための前記吐出信号及び前記駆動信号を、前
記複数の時間領域に設定する手段を備えることを特徴と
する。
【0012】また、各ノズルにそれぞれ与えられる吐出
信号を発生する吐出信号発生手段と、複数のノズルに共
通に与えられる駆動信号を発生する駆動信号発生手段
と、それらによって各ノズルの圧電素子を駆動する圧電
素子ドライバと、インク液滴を荷電及びそれを偏向する
ための複数ノズルに共通な電界を生成することのできる
電界形成手段と、記録ヘッド側に戻ってきたインク液滴
を回収するインク回収手段とを備えたオンデマンド方式
のライン記録型インクジェット記録装置において、1ラ
インを記録する時間を複数の時間領域に時分割すること
により、記録のための吐出信号及び駆動信号と、インク
揺動のための前記吐出信号及び前記駆動信号とを、前記
複数の時間領域に設定する手段を備えることを特徴とす
る。
【0013】また、各ノズルにそれぞれ与えられるデジ
タル吐出信号を発生するデジタル吐出信号発生手段と、
複数のノズルに共通に与えられるアナログ駆動信号を発
生するアナログ駆動信号発生手段と、それらによって各
ノズルの圧電素子を駆動する圧電素子ドライバと、イン
ク液滴を荷電及びそれを偏向するための複数ノズルに共
通な電界を生成することのできる電界形成手段と、記録
ヘッド側に戻ってきたインク液滴を回収するインク回収
手段とを備えたオンデマンド方式のライン記録型インク
ジェット記録装置において、1ラインを記録する時間を
複数の時間領域に時分割することにより、記録のための
デジタル吐出信号及びアナログ駆動信号と、インクリフ
レッシュのための前記デジタル吐出信号及び前記アナロ
グ駆動信号を、前記複数の時間領域に設定する手段を備
えることを特徴とする。
【0014】また、各ノズルにそれぞれ与えられるデジ
タル吐出信号を発生するデジタル吐出信号発生手段と、
複数のノズルに共通に与えられるアナログ駆動信号を発
生するアナログ駆動信号発生手段と、それらによって各
ノズルの圧電素子を駆動する圧電素子ドライバと、イン
ク液滴を荷電及びそれを偏向するための複数ノズルに共
通な電界を生成することのできる電界形成手段と、記録
ヘッド側に戻ってきたインク液滴を回収するインク回収
手段とを備えたオンデマンド方式のライン記録型インク
ジェット記録装置において、1ラインを記録する時間を
複数の時間領域に時分割することにより、記録のための
デジタル吐出信号及びアナログ駆動信号と、インク揺動
のための前記デジタル吐出信号及び前記アナログ駆動信
号とを、前記複数の時間領域に設定する手段を備えるこ
とを特徴とする。
【0015】また、前記デジタル吐出信号発生手段は、
一定周期で繰り返すラインアドレスカウンタを備え、ラ
インアドレスカウンタ値に応じて予め設定されたインク
リフレッシュのための前記デジタル吐出信号、またはイ
ンク揺動のための前記デジタル吐出信号とを発生するこ
とを特徴とする。
【0016】また、前記アナログ駆動信号発生手段は、
一定周期で繰り返すラインアドレスカウンタを備え、ラ
インアドレスカウンタ値に応じて予め設定されたインク
リフレッシュのための前記アナログ駆動信号、またはイ
ンク揺動のための前記アナログ駆動信号を発生すること
を特徴とする。
【0017】また、前記インクリフレッシュのためのデ
ジタル吐出信号は、ノズルの吐出速度に応じたインクリ
フレッシュのための前記アナログ駆動信号が発生する時
に吐出するように発生されることを特徴とする。
【0018】また、前記インクリフレッシュのためのデ
ジタル吐出信号は、前記アナログ駆動信号が供給される
ノズルのうちの1つだけが吐出するようになっており、
その時の、前記インクリフレッシュのためのアナログ駆
動信号は、前記1つだけ吐出するノズルの吐出速度に応
じた前記アナログ駆動信号となるように発生されること
を特徴とする。
【0019】更に、前記インクリフレッシュのためのデ
ジタル吐出信号発生手段、または前記インク揺動のため
のデジタル吐出信号発生手段は、周囲の空気の湿度に応
じて、インクリフレッシュのためのデジタル吐出信号、
または前記インク揺動のためのデジタル吐出信号の、断
続または発生周期を変更する手段を備えることを特徴と
する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1〜16に基づ
いて説明する。
【0021】本発明を適用するオンデマンド方式インク
ジェット記録装置のノズルは、圧電素子を用いた公知の
インクジェットノズルであるが、まずこれについて図1
〜6を使って説明する。
【0022】図3に、本発明のインクジェット記録装置
におけるノズル構造の例を示す。301はオリフィス
(ノズル孔)、302は加圧室、303は振動板、30
4は圧電素子、305は信号入力端子、306は圧電素
子固定基板、307は共通インク供給路308と加圧室
302とを連結し、加圧室302へのインク流量を制御
するリストリクタ、309は振動板303と圧電素子3
04とを連結する弾性材料(例えばシリコン接着剤な
ど)、310はリストリクタ307を形成するリストリ
クタプレート、311は加圧室302を形成する加圧室
プレート、312はオリフィス(ノズル孔)301を形
成するオリフィスプレート、313は振動板を補強する
支持板である。振動板303、リストリクタプレート3
10、加圧室プレート311、支持板313は夫々、例
えば、ステンレス材から作られ、オリフィスプレート3
12はニッケル材から作られている。また、圧電素子固
定基板306は、セラミックス、ポリイミドなどの絶縁
物から作られている。
【0023】インクは、上から下に向かって共通インク
供給路308、リストリクタ307、加圧室302、オ
リフィス301の順に流れる。圧電素子304は信号入
力端子305に電圧が印加されているときに伸縮し、さ
れなくなれば変形しないように取り付けれらている。信
号入力端子305には、後述するアナログ駆動信号がつ
ながれており、吐出タイミングに従って電圧が印加さ
れ、加圧室302内のインクの一部がオリフィス301
(ノズル孔)から吐出される。
【0024】次に、前記インクジェットノズル128個
を一列に並べて作ったノズルモジュールについて説明す
る。図4に、本発明で用いるノズルモジュール構造を示
す。前記ノズルがノズルモジュール401の内部に12
8個、一直線上に格納されており、ノズル孔301のピ
ッチは75ノズル/インチになっている。このノズルモ
ジュール401に対し、圧電素子ドライバ402が接続
されている。公知の前記圧電素子ドライバ402にはア
ナログスイッチ403、ラッチ404、シフトレジスタ
405が内蔵されている。シフトレジスタ405にはデ
ジタル吐出信号407およびシフトクロックS−CLK
が入力される。
【0025】デジタル吐出信号407は、128個それ
ぞれのノズル孔301に対応する128bitシリアル
データである。ここでは論理1の時吐出、論理0の時非
吐出と定義する。ラッチ404には、前記シフトレジス
タ405からの128bitパラレルデータおよびラッ
チクロックL−CLKが入力される。
【0026】128個のアナログスイッチ403のスイ
ッチ端子には、前記ラッチ404からの出力が、アナロ
グスイッチ403の入力端子には、アナログ駆動信号4
06が入力される。アナログスイッチ403は、スイッ
チ端子に論理1が印加されているときは、入力端子のア
ナログ駆動信号406をそのまま出力端子に出力し、論
理0が印加されているときは、出力端子を開放する。ア
ナログスイッチ403の出力端子は、各ノズル301の
信号入力端子305の片側に出力される。前記信号入力
端子305のもう片側は接地されている。
【0027】従って、アナログ駆動信号406は、ノズ
ルモジュール401内のノズルからインクを吐出するた
めの圧電素子へ送られ、128個のノズルに共通の駆動
信号である。ここでは、次に示す電圧24Vの台形波形
とするが、この他に種々の駆動波形が公知になってい
る。
【0028】図2に、圧電素子ドライバ402のタイミ
ングチャートを示す。デジタル吐出信号407は、シフ
トクロックS−CLKに応じて、順次、シフトレジスタ
405に格納され、128個そろったところで今度はラ
ッチクロックL−CLKに応じて一括してラッチ404
に格納され、アナログスイッチ403のスイッチ端子に
出力される。ラッチクロックL−CLKは、後述する用
紙位置同期信号109に基づいて作成されるが、本例で
は用紙位置同期信号109がそのままラッチクロックL
−CLKとなっている。前記デジタル吐出信号407が
保持されている間に、前記アナログ駆動信号406が入
力される。結果として、デジタル吐出信号407が論理
1になっているノズルからインクが吐出され、論理0に
なっているノズルからは吐出されない。
【0029】次に、前記ノズルモジュール401を20
個並べて作ったライン記録ヘッドについて説明する。図
5に、本発明例における記録ヘッド501の構造、具体
的には用紙搬送方向に対する記録ヘッド501の吐出面
の構成を簡単化して示す。吐出面には、説明用として図
のようにxy直交座標軸を定めており、y方向が用紙送
り方向となっている。
【0030】前記ノズルモジュール401は、記録ヘッ
ド501の内部に20個、図に示すように用紙送り
(y)方向に対し傾けた状態で、用紙幅(x)方向に真
直ぐ並べて配置されている。吐出面にはノズルが複数な
らんでおり、各ノズル孔301の中心の座標はxy座標
で表現される(nx,ny)。
【0031】作成したノズルモジュール401のノズル
ピッチは75ノズル/インチと低いため、図のようにノ
ズルモジュール401を斜めに配置し解像度を上げた。
しかし、ノズルモジュール401の全ノズル301の吐
出タイミングは、アナログ駆動信号406が共通のた
め、全ノズル301位置がxy座標で示される記録すべ
き格子点上に乗らなければならない。そこで、傾きθを
tanθ=4とし、xy方向の解像度がいずれも309
dpiになるように設定した。
【0032】記録ヘッド501は、ノズルモジュール4
01が20個あるため、合計2560ノズルとなり、用
紙の印字幅は約8.3インチになるため、A4短辺を横
幅に持つ連続紙へのライン記録が可能になる。また、ノ
ズルモジュールの用紙送り方向の幅は、約42mmであ
る。カラー印刷の場合、この記録ヘッド501がCMY
K用に4本、あるいはそれ以上並ぶことになるが、ここ
では簡単のため、1本の記録ヘッド501として説明す
る。複数本並べたときの他の記録ヘッドについても同様
の構成である。
【0033】次に、この記録ヘッド501を搭載した用
紙搬送系について説明する。図6に、本発明における用
紙搬送系601の構造を簡単化して示す。連続記録用紙
602はガイド603に沿って記録ヘッド501の直下
に導かれ、記録される。記録後、搬送用駆動ローラ60
4を巻いて排紙される。搬送用駆動ローラ604には駆
動用モータの他に、位置検出用のロータリエンコーダ6
05が取り付けられている。
【0034】次に、図1において、本発明を適用したプ
リンタシステムの全体構成を示す。本装置では、まず図
示しないコンピュータシステム等からビットマップデー
タ101を入力する。そこで、このビットマップデータ
101について説明する。
【0035】ユーザは一般に、図示しないコンピュータ
システムを用い、記録すべき文書を作成する。前記文書
はいろいろな種類のページ記述言語で記述されている
が、前記文書をプリンタシステムで記録する場合、最終
的にはプリンタシステムの解像度等仕様に合わせたビッ
トマップデータに展開されて、プリント処理に入る。そ
こで、ここでは前記ビットマップデータをプリンタシス
テムの入力101とする。
【0036】前記ビットマップデータにも、ビット情報
に種々の定義があるが、ここでは1が記録、0が非記録
のモノクロ1ビットのビットマップデータとして説明す
る。カラーやマルチビットのビットマップデータに対し
ては、従来の拡張方法を適用することによって本発明シ
ステムでも容易に拡張できるので、ここでは説明しな
い。
【0037】記録が開始すると、1ジョブ分(複数ペー
ジ)の前記ビットマップデータ101が順次入力され、
全てバッファメモリ102に一時格納される。格納中あ
るいは格納が終了後、CPU等のデータ処理装置103
が、前記格納されたビットマップデータ101を本プリ
ンタシステムの吐出仕様に合わせた吐出データ104に
順次変換し、吐出データメモリ105に格納する。格納
が終了すると、用紙制御装置106が前記用紙搬送系6
01に稼働指示107を出し、用紙搬送を開始する。前
記用紙搬送系601にはロータリエンコーダ605がつ
いており、用紙位置パルス108を用紙制御装置106
に返す。
【0038】用紙制御装置106は、用紙位置が適当な
記録位置に達すると、記録装置の解像度に合わせた用紙
位置同期信号109を発生し、該用紙位置同期信号10
9は前記吐出データメモリ105の他、アナログ駆動信
号発生装置110、デジタル吐出信号発生装置111、
及び図示しないが、図4、7に示したラッチクロックL
−CLKとして前記圧電素子ドライバ402にも送られ
る。
【0039】本例における装置の解像度は309dpi
であるから、用紙が1/309インチ進む度に用紙位置
同期信号109が発生する。従って、時間間隔は1ライ
ンを記録する時間に相当するが、用紙搬送速度むらによ
って若干変動する。
【0040】アナログ駆動信号発生装置110は、前記
20個の圧電素子ドライバ402にアナログ駆動信号4
06を供給する。本例では、同一のアナログ駆動信号4
06を前記20個全ての圧電素子ドライバ402に供給
する。各ノズルモジュール401の特性が異なる場合
は、各々に対応するアナログ駆動信号406を作り供給
することもできる。
【0041】デジタル吐出信号発生装置111は、吐出
データメモリ105と圧電素子ドライバ402に図示し
ないクロックを送り、吐出データ104を入力し、それ
をデジタル吐出信号407として各圧電素子ドライバ4
02に供給する。圧電素子ドライバ402のシフトクロ
ックS−CLKは、このクロックである。以上で、本発
明の前提となる従来のインクジェット記録装置の説明を
終える。
【0042】次に、本発明に特有の部分について、図1
及び図7〜図16を使って説明する。図8に、共通電界
形成手段の例を示す。図8は、図4に示したノズルモジ
ュール401を、ノズル列の方向に垂直な平面で切った
図面である。従って、ノズル孔301は、紙面手前から
奥に向かって128個同じように並んでいる。
【0043】図3に示したオリフィスプレート312表
面上のノズル孔301のすぐ脇(約0.3mm)のとこ
ろにインク回収電極801が貼り付いている。インク回
収電極801はオリフィスプレート312と同じく電気
的に接地されている。その表面は金属メッシュ802が
貼り付けてある。インク回収電極801はノズル列方向
に伸びた1枚の電極であり、ノズルモジュール401の
全128ノズルに対し同じ様な位置関係になっている。
金属メッシュ802は、インク回収電極801端からは
み出ており、その端部にビニール管803が取り付けて
ある。ビニール管803は図示しないポンプで空気を吸
引している。一方、記録用紙602の背面にも、用紙背
面電極805が設けられており、こちらは電気的に絶縁
されている。用紙背面電極805もノズル列方向に伸び
た1枚の電極であり、ノズルモジュール401の全12
8ノズルに対し同じ様な位置関係になっている。本例で
は、ノズル孔301から背面電極805表面までは1.
5mm、インク回収電極801厚みは0.4mm、ノズ
ル孔301からの距離は0.2mmである。
【0044】図1に戻り、引き続き共通電界形成手段を
説明する。共通電界形成装置112は前記用紙位置同期
信号109に同期して共通電界信号113を発生する。
共通電界形成高圧電源114は、共通電界信号113に
基づいて高電圧を発生し、前記用紙背面電極805に印
加する。これにより、接地しているオリフィスプレート
312及びインク回収電極801と、用紙背面電極80
5との間に電界が発生する。
【0045】図9に、圧電素子ドライバ402及び共通
電界形成手段のタイミングチャートを示す。用紙位置同
期信号109が来ると、デジタル吐出信号発生装置11
1は、始めの80μsで従来の記録用デジタル吐出信号
407(128bit)を、続く80μsでインクリフ
レッシュ用デジタル吐出信号901(128bit)
を、それぞれシフトクロックS−CLKに同期して送
る。用紙位置同期信号109の周期はほぼ200μsな
ので、その後40μs空くが、これは用紙位置同期信号
109の周期変動に備えたマージンである。ラッチクロ
ックL−CLKは、用紙位置同期信号109と同時に1
回目のラッチクロック902を発生し、その前の用紙位
置同期信号109の周期で送られたインクリフレッシュ
用デジタル吐出信号901をラッチする。その40μs
後に、2回目のラッチクロック903を発生し、その直
前に送られた記録用のデジタル吐出信号407をラッチ
する。
【0046】一方、アナログ駆動信号406は、1回目
のラッチクロック902が来てから40μsまでの間
に、インクリフレッシュ用アナログ駆動信号904を発
生し、2回目のラッチクロック903が来てから40μ
sまでの間に、従来の記録用アナログ駆動信号406を
発生する。
【0047】最後に、共通電界信号113は、通常は偏
向電圧(ここでは正の高電圧、+1.5KV)に対応す
る信号になっており、時刻tsを中心に約10μsの時
間だけ、荷電電圧(ここでは負の高電圧、−1.5K
V)に対応する信号になっている。この時刻tsをここ
ではインク液滴切断時刻tsと呼ぶ。
【0048】図10に、アナログ駆動信号発生装置11
0及び共通電界形成装置112の具体的な構成を示す。
実際には、両者は共通の装置となっており、ラインアド
レス発生装置1001、ライン内アドレス発生装置10
02、メモリ装置1003、デジタル−アナログ変換器
(DAC)1004、増幅器1005からなる。ライン
アドレス発生装置1001及びライン内アドレス発生装
置1002は、バイナリカウンタで構成されており、前
者は、図示しない記録開始信号でリセットされ、ライン
毎に発生する用紙位置同期信号109を計数し、ライン
アドレス1006を発生する。本例の場合は一例とし
て、128までで繰り返す(0,1,2,...,12
7,0,1,..)ラインアドレスとしてある。後者
は、用紙位置同期信号109でリセットされ、高周波ク
ロック1007を計数し、ライン内アドレス1008を
発生する。本例の場合は、高周波クロック1007は4
Mhzであり、用紙位置同期信号109の間隔は約20
0μsだから、およそ0から800までを計数し、それ
を繰り返す。
【0049】メモリ装置1003は、アドレスを入力し
てデータを出力する通常のメモリである。本例では、前
記7bitのラインアドレス1006及び10bitの
ライン内アドレスが入力され、10bitのデータ10
09と2bitの共通電界信号113が、時間刻み25
0nsで出力される。10bitのデータ1009は、
デジタル−アナログ変換器(DAC)1004及び増幅
器1005を通して、アナログ駆動信号406になる。
【0050】本例では、ラインアドレス発生装置100
1は使われないので、メモリ装置103にはライン内ア
ドレス1008だけが入力されており、ラインアドレス
1006は0固定になっている。メモリ装置1003に
は、図9に示したアナログ駆動信号406(リフレッシ
ュ用駆動信号904と記録用駆動信号406)が実現で
きるようなデータが予め格納されている。
【0051】次に、図8を用いて図9のタイミングチャ
ートにともなう、インク液滴の動作を説明する。用紙位
置同期信号109に引き続き、インクリフレッシュ用ア
ナログ駆動信号904が発生すると、インクリフレッシ
ュ用デジタル吐出信号901によって、ノズルモジュー
ル401の中の128個のノズルはインクリフレッシュ
するものとしないものとに分かれる。しない場合は何も
吐出されないが、以下、する場合について説明する。
【0052】インクリフレッシュ用アナログ駆動信号9
04が圧電素子304に加えられると、インクリフレッ
シュ用インク液滴806の吐出が始まる。始めに、イン
ク液滴806は図のようにノズル孔301からつながっ
たまま伸びて出てくる。しかし、インク液滴806の長
さがある程度になると、やがてノズル孔301付近で伸
びたインク液滴806が切断される。この切断する瞬間
の時刻が前記インク液滴切断時刻tsである。この時刻
は、インク液滴速度や環境変化により、あまり変動しな
いで安定していることが一般に知られている。また、導
電性のインクを使った場合、インク液滴切断時刻tsに
電界をかけておくと、インク液滴内で即座に電荷が分極
し、切断により吐出されたインク液滴を荷電できること
が、連続方式のインクジェットプリンタで既に知られて
いる。
【0053】本例では、図9に示すように、インク液滴
切断時刻tsに用紙背面電極805に荷電電圧(−1.
5KV)を掛ける。その時切断仕掛けたインク液滴80
6には電界E1がかかる。電界E1は、回収電極801
の側面の影響で少し紙面で左側を向くが、インク液滴8
06はオリフィス面312付近なので、ほとんど紙面で
下向きの方向になる。
【0054】従って、インク液滴806は正に荷電され
る。その後時刻tsにインク液滴806が切断し、電荷
が拘束された後、今度は用紙背面電極805に、偏向電
圧(+1.5KV)を掛ける。その時、用紙602に向
かって飛翔中のインク液滴806には電界E2がかか
る。電界E2は、ほとんど紙面で上向きの方向であり、
正に荷電されたインク液滴806はどんどん減速し、そ
のうち速度方向が逆転し記録ヘッド501側に戻るよう
になる。
【0055】但し、この時、回収電極801の側面の影
響で電界E2が少し紙面で右側を向くが、インク液滴8
06の着地点はノズル孔301よりもインク回収電極8
01側になり、インク回収電極801上の金属メッシュ
802に捕獲され、毛細現象でビニール管803まで浸
透して行き、排出される。インク液滴806がどこでU
ターンするかは、簡単な近似によれば次のようになる。
【0056】l=m×v /(2×q×E) 但し、lはノズル孔301から用紙背面電極805方向
への最大距離 mはインク液滴806質量 vはインク液滴速度 qはインク液滴荷電量 Eは電界E2のノズル孔301から用紙背面電極805
方向の成分。
【0057】本例では、v=4.0m/sになるよう
にインクリフレッシュ用アナログ駆動信号904が決め
られており、そのとき、l=1.1mmとなる。
【0058】次に、記録用インク液滴806の挙動につ
いて説明する。こちらも、吐出するかしないかは記録用
デジタル吐出信号407によって決まるが、以下では吐
出する場合について説明する。
【0059】記録用アナログ駆動信号406が圧電素子
304に加えられると、記録用インク液滴806の吐出
が始まる。前記同様インク液滴806は長さがある程度
になると、切断が起こる。この記録用インク液滴806
の切断時刻では、荷電しないように電界を掛けないほう
がよいが、本例ではインクリフレッシュ用インク液滴8
06のUターンをできるだけ早めるため、切断時刻でも
偏向電圧を掛けっぱなしとする。
【0060】従って、記録用インク液滴806は正に帯
電され、加速されながら用紙602上に着弾する。その
際、回収電極801のためいくぶん紙面で左側に偏向す
るが、インク液滴速度が速い(ここでは8m/s)た
め、電界の影響を受けにくく、その偏向量もわずかであ
る。
【0061】図7に、デジタル吐出信号発生装置111
から発生される、インクリフレッシュ用デジタル吐出信
号901の一例を、もしもインクリフレッシュ用粒子が
回収されずに用紙上に着弾したと想定し、記録された画
像で示す。図は記録用紙602上を示し、記録ヘッド5
01に対し紙面上方向に用紙602が搬送されるものと
する。図中、黒部分がインクリフレッシュ用デジタル吐
出信号901「1」で、白部分が「0」を示す。横はノ
ズルモジュール401中のノズル孔301番号であり、
本例の場合、1モジュールで0から127までであり、
これがモジュール数分繰り返される。縦方向は、記録画
像のライン番号であり、0から309dpi毎に振られ
ている。インクリフレッシュ用デジタル吐出信号901
は、用紙搬送方向に対し垂直な1ドット幅の直線で、n
ドットおき(繰返し周期)に定期的に発生する(図では
繰返し周期n=4)。
【0062】本記録装置のノズル配列は、図5に示した
ように用紙搬送方向に対し傾斜しているため、図7に示
すような横(用紙搬送方向と垂直な方向)一列のパター
ンでも実際は全ノズルが同時に吐出するわけではなく、
分散して吐出することになる。これは、ノズルの相互干
渉により、インクリフレッシュ用インク液滴の吐出が不
安定になることを防止する効果がある。
【0063】図16に、デジタル吐出信号発生装置11
1から発生される、インクリフレッシュ用デジタル吐出
信号901の別の一例を、前記同様に用紙上に記録され
たと仮定した画像で示す。
【0064】ここでは繰返し周期n=8の例を示す。こ
の場合は、前記例のように横一列のパターンでなく、図
のようにランダムな分布になる。本例によると、用紙が
浮き上がるなどの異常時に、インクリフレッシュ用粒子
が回収されずに用紙上に不時着してしまった場合でも、
一時的かつ部分的であれば記録品質を著しく劣化させる
ことを防げるという効果がある。もしも、前記例のよう
に横一列のパターンでは、記録された文字や図表の一部
と誤解される可能性がある。
【0065】図15に、デジタル吐出信号発生装置11
1の具体的な構成の一例を示す。デジタル吐出信号メモ
リ装置1501には、図10のメモリ装置1003と同
様にラインアドレス1006と用紙位置同期信号109
等の同期信号が入力されており、メモリ装置1003内
部には、各ノズル301に対する、ライン番号が前記繰
り返し周期nで繰り返されるインクリフレッシュ用デジ
タル吐出信号1506が予め格納されている。図7で示
した例の場合は前記nドットおきの横一列の直線で吐出
できるような、インクリフレッシュ用デジタル吐出信号
1506が、また図16で示した例の場合は、前記nド
ットおきの分散するパターンで吐出できるようなインク
リフレッシュ用デジタル吐出信号1506が格納されて
いる。
【0066】同時に、前記吐出データメモリ105から
読み出された吐出データ104が入力されるが、その反
転論理信号1503とデジタル吐出信号メモリ装置15
01の出力との論理積1504をとることによりインク
リフレッシュ用デジタル吐出信号901をえる。
【0067】一方、吐出データ104は、一時メモリ装
置1502にも導かれ、始めのL−CLKが来ると、一
時メモリ装置1502に一列分の吐出データ104が格
納される。次にL−CLKが来ると、今度はそれを記録
用デジタル吐出信号901として出力する。データセレ
クタ1505は、L−CLKで仕切られる始めの吐出期
間においては、インクリフレッシュ用デジタル吐出信号
901を選択し、次のL−CLK以降の吐出期間では記
録用デジタル吐出信号901を選択し、出力する。
【0068】これにより、あるライン記録時間内におい
て、もしも記録用デジタル吐出信号901が1の場合
は、自動的にインクリフレッシュ用デジタル吐出信号9
01は強制的に0になる。従って、記録とインクリフレ
ッシュは、同時に実施することはない。同時に実施する
と吐出周波数が2倍になるため、ノズルの安定な吐出が
損なわれる。記録用吐出をしていれば、それ以上にイン
クリフレッシュをすれ必要ばないので、合理的な装置で
ある。
【0069】但し、図1に示したプリントシステムの構
成上、記録する前に時間がとれる別の例の場合では、デ
ータ処理装置103において、ソフトウエアによって前
記デジタル吐出信号メモリ装置1501に格納される内
容を作成するようになっている。この場合、前例で示し
たデジタル吐出信号発生装置111は、ただ単にデータ
を圧電素子ドライバ402に転送するだけになる。つま
りインクリフレッシュ用デジタル吐出信号901も記録
用デジタル吐出信号407と同じように扱われる。
【0070】本例によれば、データ処理装置103にお
いて、吐出データ104を参照しながら、それにあった
インクリフレッシュ用デジタル吐出信号901を作成で
きるため、これまで説明した例の効果の他に、次のよう
な効果が特に発生する。
【0071】用紙が浮き上がるなどの異常時に、インク
リフレッシュ用粒子が回収されずに用紙上に不時着して
しまった場合を考慮し、誤解されやすい細かい文字や図
表の内部あるいは正確な白色度が要求される部分では、
インクリフレッシュを停止または頻度を調節することが
可能となる。
【0072】また、一般にインクの蒸発、凝集による目
詰まりは、周囲の空気が乾燥しているときに起こりやす
いので、乾燥しているときは繰返し周期nの値を小さく
する。一例では、湿度が70%以上でn=2048、6
0〜69%でn=1024、50〜59%でn=51
2、49%以下ではn=256〜128となる。この設
定は、ユーザが行う場合と、公知の温度湿度センサから
の信号で行う場合とがある。
【0073】また、起動時等インク回収電極801が乾
いているときは、始め繰返し周期nを小さくして早めに
回収電極801をぬらし、ノズル孔301付近の湿度を
高湿に保つようにする。これにより目詰まりの発生率を
低減できる。
【0074】本例によれば、記録しながらそれとは独立
にインクリフレッシュが実施できるので、一旦記録を停
止し、記録ヘッドを用紙から退避させることなく、非吐
出ノズルにおいてインクが凝集して吐出不良や吐出不能
が起こらないオンデマンド方式インクジェット記録装置
が提供できる。
【0075】以下、別の例について、図10から12を
用いて説明する。
【0076】前例装置では、インクリフレッシュ用イン
ク液滴を確実に回収するためには、そのインク液滴速度
を低速にしなければならなかった。
【0077】例えば、記録用インク液滴速度が8m/s
なのに対し、インクリフレッシュ用インク液滴速度は4
m/sであった。一般にインク液滴速度が下がると吐出
安定性が損なわれるため、4m/sのように比較的低速
で吐出する場合、ノズルによる速度ばらつきを抑える必
要がある。
【0078】また、例えば、液的速度が2m/s位にな
ると、ノズル付近のインクの付具合の微妙な変化から吐
出方向が曲がったり、インクがノズル付近にたまって吐
出を妨害したりしてますます不安定になり、しまいには
吐出速度がさらに低下して周辺のノズルにもインクを巻
き散らし、吐出不能に陥る。これを防ぐためには、全て
のノズルからの液滴速度を精度良く4m/sに制御する
必要がある。
【0079】液滴速度を制御する最も簡単な方法はノズ
ルの圧電素子304に流れる電流を調整することであ
る。具体的には、アナログ駆動信号406の電圧を変え
れば良いが、本例のように多数のノズルがある場合、一
つのアナログ駆動信号406で多数のノズルを同時に駆
動しているので、一般に構造的に個々のノズルに別々の
アナログ駆動信号406を供給することは不可能であ
る。しかし、リフレッシュ用アナログ駆動信号904の
場合は、以下のようにノズル毎の速度調整が可能であ
る。
【0080】図11に、図9に対応する本例の圧電素子
ドライバ402のタイミングチャートを示す。アナログ
駆動信号406のインクリフレッシュ用駆動信号904
は、各ライン毎に異なる信号波形となっている。これ
は、前記図10において説明した、ラインアドレス発生
装置1001が稼働している場合であり、ラインアドレ
ス1006は0から127まで増加し、また0に戻り、
これを繰り返す。メモリ装置1003内には、128通
りのインクリフレッシュ用駆動信号904−1から90
4−128が格納されており、これが順次読み出され
る。ここでは、駆動信号904−1から904−128
は、徐々に電圧が大きくなるような波形とする。
【0081】具体的には、平均的に液的速度4m/sに
なる電圧比を100%としたとき、電圧比を80%から
120%まで上げた電圧波形とする。その間隔は、対応
するノズル数に応じて調整する。
【0082】次に、前記図7に示した、デジタル吐出信
号発生装置111から発生される、インクリフレッシュ
用デジタル吐出信号901の本例での一例を示す。前記
したようにインクリフレッシュ用の吐出周期は、記録用
の吐出周期のおよそ1000倍であるから、各ノズルの
インクリフレッシュするタイミングを、前記インクリフ
レッシュ用駆動信号904−1から904−128のど
れかに選ぶことができる。
【0083】例えば、電圧比100%駆動信号では速度
が速すぎる場合、100%以下の電圧比を選ぶ。逆に、
電圧比100%駆動信号では速度が遅すぎる場合、10
0%以上の電圧比を選ぶ。もちろん位置的に近いところ
にある多数のノズルを一度に吐出させると、前記相互干
渉の問題があるので、できるだけ吐出タイミングをノズ
ル毎で散らすようにする。
【0084】図12に、ラインアドレス1006に対応
したインクリフレッシュ用デジタル吐出信号901の一
例を示す。本例ではインクリフレッシュの繰り返し周期
n=1024の場合である。ノズルNo.0は吐出液滴
速度が速いノズルであり、ラインアドレス1006が0
の時、つまり電圧比80%の駆動信号904−1の時
に、吐出するので、吐出液滴速度が抑えられる。また、
そのとき同時に吐出するノズルは、同一ドライバ402
では他にない。次のラインアドレス1006が1の時
は、同一ドライバ402ではどのノズルからもインクリ
フレッシュ用の吐出はない。次のラインアドレス100
6が2の時は、ノズルNo.2からだけインクリフレッ
シュ用の吐出がおこる。各ノズルの吐出周期は1024
ライン毎であるため、ライン番号が1024になると、
再びノズル0からインクリフレッシュ用の吐出が起こ
る。本例によると、インクリフレッシュ用の吐出の際の
液滴速度のノズルばらつきを抑えることができるため、
安定なインクリフレッシュが継続される。
【0085】以下、別の例について、図13を用いて説
明する。前記説明したように、インクの蒸発による吐出
不良は、湿度が下がるほどその影響が大きくなる。低湿
度環境下では、インクリフレッシュ周期を短くする例を
すでに説明した。しかしインクリフレッシュ周期を短く
すると、インクの浪費につながるため、一般に、n=1
28より短くはできない。インク回収系をつければ更に
短くできるが、装置価格が大幅に増加してしまう。
【0086】低湿度においてインクリフレッシュ周期が
長すぎると、インク凝集によりインクリフレッシュ吐出
そのものが不安定になってしまう。こうなると当然記録
用吐出も不安定になってしまう。そこでインクリフレッ
シュ吐出をインク凝集からまもるために、インク揺動を
組み合わせる例を以下に示す。
【0087】図13に、図11に対応する本例の圧電素
子ドライバ402のタイミングチャートを示す。アナロ
グ駆動信号406のインクリフレッシュ用駆動信号90
4は、4ラインに1回の割合で発生する。図13に、ラ
イン番号0、4における発生のようすを示すが、その後
ライン番号4n(n=2,3,...)においても発生
する。4ラインに3回の、その他の場合はインクリフレ
ッシュ用駆動信号904の変わりに、インク揺動用駆動
信号1301が発生する。図13のライン番号0〜3が
一組になって、それ以後4ライン周期で繰り返される。
インク揺動用駆動信号1301は、インクが吐出されな
い程度にインクを揺り動かす信号である。揺動波形に
は、吐出波形の電圧比を下げたものが採用されたり、ま
たは別の波形を用いることが公知となっているが、本発
明では一例として、図示したような小型(低電圧)の台
形状の波形としている。
【0088】インクリフレッシュ用駆動信号904が4
ラインに1回と減ったのでそれに応じて共通電界信号1
13も、荷電電圧に変化するのは4ラインに1回だけ
(図13ではライン番号0,4,...)となる。この
ため、インクリフレッシュ粒子が飛行中に掛けられる偏
向電圧の印加時間が長くなり、回収がより容易になると
いう効果がある。
【0089】図14に、インクリフレッシュ用デジタル
吐出信号901の一例を示す。図の横方向にノズルN
o.を示す。ここでは1ノズルモジュール401分を示
し、ノズルNo.0〜127の128個のノズルが示さ
れている。縦方向に前記ライン番号とラインアドレス1
006を示す。本例ではラインアドレスは0〜511と
なり、これを繰り返す。ライン番号4n(n=0,
1,...)では、全てのノズルに対するアナログ駆動
信号406がインクリフレッシュ用駆動信号904とな
るため太線で囲ってある。それ以外のライン番号では、
全てのノズルに対するアナログ駆動信号406がインク
揺動用駆動信号1301となる。また、各ノズルに対す
るデジタル吐出信号901のうち、網掛けした部分が信
号1であり、白い部分が0である。
【0090】ライン番号及びラインアドレス0の時は、
ノズルNo.0だけがデジタル吐出信号901が1とな
り、インクリフレッシュ粒子が吐出される。
【0091】ライン番号及びラインアドレス1の時は、
ノズルNo.1だけがデジタル吐出信号901が1とな
り、インク揺動が実施される。
【0092】ライン番号及びラインアドレス2と3の時
は、ノズルNo.1と2だけがデジタル吐出信号901
が1となり、インク揺動が実施される。
【0093】ライン番号及びラインアドレス4の時は、
ノズルNo.1だけがデジタル吐出信号901が1とな
り、インクリフレッシュ粒子が吐出される。
【0094】ライン番号及びラインアドレス5の時は、
ノズルNo.2だけがデジタル吐出信号901が1とな
り、インク揺動が実施される。
【0095】ライン番号及びラインアドレス6と7の時
は、ノズルNo.2と3だけがデジタル吐出信号901
が1となり、インク揺動が実施される。
【0096】以後、これを図に示すようにライン番号及
びラインアドレス511まで繰り返す。その後、ライン
番号512ではラインアドレスは0に戻り、ラインアド
レス0の時と同様になり、以後これを繰り返す。
【0097】本例では、一般にラインアドレス4n(n
=0,1,...)の時はノズルNo.nだけしかイン
クリフレッシュ粒子を吐出させない。よって、その時の
インクリフレッシュ用駆動信号904−nは、ノズルN
o.n専用の波形として定義できる。従って、事前に実
験により各ノズルに対する、適切な(インク速度が一定
になる)インクリフレッシュ用駆動信号904の電圧比
R−1〜128を求めておき、それに対応するデータを
予めメモリ装置1003のなかに、ノズルNo.n専用
の波形として格納しておくことができる。
【0098】従って、前例同様、本例によると、インク
リフレッシュ用の吐出の際の、液滴速度のノズルばらつ
きを抑えることができるため、安定なインクリフレッシ
ュが継続される。また、本例ではインクリフレッシュ粒
子を吐出する直前に5回のインク揺動を実施している。
例えば、ライン番号8で、ノズルNo.2がリフレッシ
ュ粒子を吐出するが、ノズルNo.2はその直前のライ
ン番号2、3、5、6、7においてインク揺動を実施し
ている。ライン番号4はリフレッシュ用駆動信号904
−が入るためにインク揺動は実施しない。
【0099】本例では説明のため、リフレッシュ直前の
インク揺動回数を5回としたが、実際は以下のような観
点でインク揺動用デジタル吐出信号901を決定してい
る。
【0100】まず、インク揺動周波数(最大5KHz)
とインク揺動回数に対する、ノズル吐出能力の保全効果
を実験により確認した。それによるとインク揺動周波数
については、ドット周波数の5KHzでよいが、インク
揺動回数については、インクを吐出前に短すぎても長す
ぎてもよくなく、適当な回数において、効果が最大にな
る。長すぎて良くない理由は、揺動により蒸発が促進さ
れると説明されている。
【0101】本例の場合は、吐出前に5KHzで100
回(20msec)程度やるのが効果的であるとなっ
た。記録用の吐出の直前20msecにおいてインク揺
動させることも、データ処理装置103でソフトウエア
で処理すれば可能であるが、一般には難しい。そこで、
本例では定期的に発生するインクリフレッシュ用デジタ
ル吐出信号901の直前20msecにおいてインク揺
動させた。インクリフレッシュ用デジタル吐出信号90
1は繰り返し同じパターンで発生しているので、予測が
容易で制御も簡単である。
【0102】本例によれば、各ノズルの速度ばらつきを
各ノズル専用のインクリフレッシュ用駆動信号904を
作ることで抑えるだけでなく、リフレッシュ粒子を吐出
する直前にインク揺動を実施することによりさらに安定
なリフレッシュ吐出が実現される。
【0103】
【発明の効果】本発明によれば、オンデマンド方式イン
クジェット記録ヘッドを使用したライン走査型インクジ
ェット記録装置において、一旦記録を停止し、記録ヘッ
ドを用紙から退避させることなく、非吐出ノズルにおい
てインクが凝集して吐出不良や吐出不能になることを防
げるので、高速インクジェットプリンタにおいて信頼性
を向上するとともに記録速度を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用したプリンタシステムの全体構
【図2】 圧電素子ドライバ402のタイミングチャー
【図3】 本例におけるノズル構造
【図4】 本例におけるノズルモジュール構造
【図5】 本例における記録ヘッド501の構造
【図6】 本例における用紙搬送系601の構造
【図7】 デジタル吐出信号発生装置111から発生さ
れる、インクリフレッシュ用デジタル吐出信号901の
一例
【図8】 図4に示したノズルモジュール401を、ノ
ズル列の方向に垂直な平面で切った図面
【図9】 圧電素子ドライバ402及び共通電界形成手
段のタイミングチャート
【図10】 アナログ駆動信号発生装置110及び共通
電界形成装置112の具体的な構成
【図11】 図9に対応する本例の圧電素子ドライバ4
02のタイミングチャート
【図12】 ラインアドレス1006に対応したインク
リフレッシュ用デジタル吐出信号901の一例
【図13】 図11に対応する本例の圧電素子ドライバ
402のタイミングチャート
【図14】 インクリフレッシュ用デジタル吐出信号9
01の一例
【図15】 デジタル吐出信号発生装置111の具体的
な構成の一例
【図16】 デジタル吐出信号発生装置111から発生
される、インクリフレッシュ用デジタル吐出信号901
の別の一例
【符号の説明】
101…ビットマップデータ、102…バッファメモ
リ、103…データ処理装置、104…吐出データ、1
05…吐出データメモリ、106…用紙制御装置、10
7…稼働指示、108…用紙位置パルス、109…用紙
位置同期信号、110…アナログ駆動信号発生装置、1
11…デジタル吐出信号発生装置、112…共通電界形
成装置、113…共通電界信号、114…共通電界形成
高圧電源、212…駆動データ、213…高電圧の駆動
信号、214…記録画像、215…液滴吐出制御装置、
301…オリフィス(ノズル孔)、302…加圧室、3
03…振動板、304…圧電素子、305…信号入力端
子、306…圧電素子固定基板、307…リストリク
タ、309…弾性材料、310…リストリクタプレー
ト、311…加圧室プレート、312…オリフィスプレ
ート、313…支持板、401…ノズルモジュール、4
02…圧電素子ドライバ、403…アナログスイッチ、
404…ラッチ、405…シフトレジスタ、406…ア
ナログ駆動信号、407…デジタル吐出信号、501…
記録ヘッド、601…用紙搬送系、602…連続記録用
紙、603…ガイド、604…搬送用駆動ローラ、60
5…ロータリエンコーダ、801…インク回収電極、8
02…金属メッシュ、803…ビニール管、805…用
紙背面電極、806…インク液滴、901…インクリフ
レッシュ用デジタル吐出信号、902…1回目のラッチ
クロック、903…2回目のラッチクロック、904…
インクリフレッシュ用アナログ駆動信号、1001…ラ
インアドレス発生装置、1002…ライン内アドレス発
生装置、1003…メモリ装置、1004…デジタル−
アナログ変換器(DAC)、1005…増幅器、100
6…ラインアドレス、1007…高周波クロック、10
08…ライン内アドレス、1009…10bitのデー
タ、1101…フリップフロップ群、1102…NOR
回路、1103…参照ドット信号、1301…インク揺
動用駆動信号、1501…デジタル吐出信号メモリ装
置、1502…一時メモリ装置、1503…反転論理信
号、1504…論理積、1505…データセレクタ、1
506…インクリフレッシュ用デジタル吐出信号であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木田 仁司 茨城県ひたちなか市武田1060番地 日立工 機株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA01 EA27 EC06 EC07 EC28 EC37 EC38 EC42 EC54 FA04 FA13 JC17 JC23 2C057 AF75 AG14 AM16 AN05 BA04 BA14 BD05 BD12

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各ノズルにそれぞれ与えられる吐出信号を
    発生する吐出信号発生手段と、複数のノズルに共通に与
    えられる駆動信号を発生する駆動信号発生手段と、それ
    らによって各ノズルの圧電素子を駆動する圧電素子ドラ
    イバと、インク液滴を荷電及びそれを偏向するための複
    数ノズルに共通な電界を生成することのできる電界形成
    手段と、記録ヘッド側に戻ってきたインク液滴を回収す
    るインク回収手段とを備えたオンデマンド方式のライン
    記録型インクジェット記録装置において、1ラインを記
    録する時間を複数の時間領域に時分割することにより、
    記録のための吐出信号及び駆動信号と、インクリフレッ
    シュのための前記吐出信号及び前記駆動信号を、前記複
    数の時間領域に設定する手段を備えることを特徴とする
    インクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】各ノズルにそれぞれ与えられる吐出信号を
    発生する吐出信号発生手段と、複数のノズルに共通に与
    えられる駆動信号を発生する駆動信号発生手段と、それ
    らによって各ノズルの圧電素子を駆動する圧電素子ドラ
    イバと、インク液滴を荷電及びそれを偏向するための複
    数ノズルに共通な電界を生成することのできる電界形成
    手段と、記録ヘッド側に戻ってきたインク液滴を回収す
    るインク回収手段とを備えたオンデマンド方式のライン
    記録型インクジェット記録装置において、1ラインを記
    録する時間を複数の時間領域に時分割することにより、
    記録のための吐出信号及び駆動信号と、インク揺動のた
    めの前記吐出信号及び前記駆動信号とを、前記複数の時
    間領域に設定する手段を備えることを特徴とするインク
    ジェット記録装置。
  3. 【請求項3】各ノズルにそれぞれ与えられるデジタル吐
    出信号を発生するデジタル吐出信号発生手段と、複数の
    ノズルに共通に与えられるアナログ駆動信号を発生する
    アナログ駆動信号発生手段と、それらによって各ノズル
    の圧電素子を駆動する圧電素子ドライバと、インク液滴
    を荷電及びそれを偏向するための複数ノズルに共通な電
    界を生成することのできる電界形成手段と、記録ヘッド
    側に戻ってきたインク液滴を回収するインク回収手段と
    を備えたオンデマンド方式のライン記録型インクジェッ
    ト記録装置において、1ラインを記録する時間を複数の
    時間領域に時分割することにより、記録のためのデジタ
    ル吐出信号及びアナログ駆動信号と、インクリフレッシ
    ュのための前記デジタル吐出信号及び前記アナログ駆動
    信号を、前記複数の時間領域に設定する手段を備えるこ
    とを特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】各ノズルにそれぞれ与えられるデジタル吐
    出信号を発生するデジタル吐出信号発生手段と、複数の
    ノズルに共通に与えられるアナログ駆動信号を発生する
    アナログ駆動信号発生手段と、それらによって各ノズル
    の圧電素子を駆動する圧電素子ドライバと、インク液滴
    を荷電及びそれを偏向するための複数ノズルに共通な電
    界を生成することのできる電界形成手段と、記録ヘッド
    側に戻ってきたインク液滴を回収するインク回収手段と
    を備えたオンデマンド方式のライン記録型インクジェッ
    ト記録装置において、1ラインを記録する時間を複数の
    時間領域に時分割することにより、記録のためのデジタ
    ル吐出信号及びアナログ駆動信号と、インク揺動のため
    の前記デジタル吐出信号及び前記アナログ駆動信号と
    を、前記複数の時間領域に設定する手段を備えることを
    特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】前記デジタル吐出信号発生手段は、一定周
    期で繰り返すラインアドレスカウンタを備え、ラインア
    ドレスカウンタ値に応じて予め設定されたインクリフレ
    ッシュのための前記デジタル吐出信号、またはインク揺
    動のための前記デジタル吐出信号とを発生することを特
    徴とする請求項1乃至4記載のインクジェット記録装
    置。
  6. 【請求項6】前記アナログ駆動信号発生手段は、一定周
    期で繰り返すラインアドレスカウンタを備え、ラインア
    ドレスカウンタ値に応じて予め設定されたインクリフレ
    ッシュのための前記アナログ駆動信号、またはインク揺
    動のための前記アナログ駆動信号を発生することを特徴
    とする請求項5記載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】前記インクリフレッシュのためのデジタル
    吐出信号は、ノズルの吐出速度に応じたインクリフレッ
    シュのための前記アナログ駆動信号が発生する時に吐出
    するように発生されることを特徴とする請求項6又は7
    記載のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】前記インクリフレッシュのためのデジタル
    吐出信号は、前記アナログ駆動信号が供給されるノズル
    のうちの1つだけが吐出するようになっており、その時
    の、前記インクリフレッシュのためのアナログ駆動信号
    は、前記1つだけ吐出するノズルの吐出速度に応じた前
    記アナログ駆動信号となるように発生されることを特徴
    とする請求項6又は7記載のインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】前記インクリフレッシュのためのデジタル
    吐出信号発生手段、または前記インク揺動のためのデジ
    タル吐出信号発生手段は、周囲の空気の湿度に応じて、
    インクリフレッシュのためのデジタル吐出信号、または
    前記インク揺動のためのデジタル吐出信号の、断続また
    は発生周期を変更する手段を備えることを特徴とする請
    求項1乃至8に記載のいずれかのインクジェット記録装
    置。
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