JP3788763B2 - 液滴吐出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液滴吐出装置に関し、特に任意な解像度で高速かつ高精度に液滴吐出可能な液滴吐出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液滴吐出装置の代表的なものとして、特開平11−78013号公報等に記載のインクジェット記録装置が挙げられる。このようなインクジェット記録装置は、複数ノズルが等間隔列状に形成された長尺インクジェット記録ヘッドを有し、該複数ノズルの列方向は記録用紙搬送方向に対し斜めに傾いている。記録信号に応じて各ノズルのエネルギー発生素子に駆動電圧を印加すると、インク室内のインクに圧力が加わり、ノズル孔からインク粒子が吐出する。吐出したインク粒子は記録用紙上に着弾して記録ドットを形成し、これにより記録が行われる。この種のインクジェット記録装置は、高速記録が可能であり、その構成も比較的簡便であるという点で優れている。
【0003】
ここで、一般に、記録解像度はノズル列のノズル密度により決定される。例えば、ノズル列のノズル密度が300ノズル/インチ(npi)の場合、記録解像度は通常300ドット/インチ(dpi)である。この300dpiノズル密度の記録装置を用いて240dpiの画像を記録する場合には、予め拡大処理または高密度処理等の公知のデジタルデータ処理を行い、得られたデータに基づき記録することになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような記録方法は一般に画質の劣化や変質をともなうため、ユーザの意図した画像が得られないことが多く、避けることが望ましい。
【0005】
本発明の目的は、長尺ヘッドを有する液滴吐出装置において、指定されたドット密度及び着地位置精度を満足し、かつ最も高速に液滴吐出できる液滴吐出装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、複数ノズルが等間隔列状に形成され、該複数ノズルから選択的に液滴を吐出して媒体にドットを形成する長尺ヘッドと、前記媒体を前記ヘッドに対し相対的に主走査方向へ移動させる移動手段と、前記ドットの解像度を指示する解像度指示手段と、液滴の記録媒体における着地位置精度を指示する精度指示手段と、前記解像度に基づきヘッドの走査方向に対する傾斜角度を設定する角度設定手段と、前記媒体上に定義される画素を主走査方向に分割したサブ画素の大きさを、前記着地位置精度に基づき決定するサブ画素決定手段と、前記解像度と前記サブ画素の大きさに基づき、吐出データをサブ画素データに変換する変換手段と、前記サブ画素データに基づき前記ヘッドを制御して、前記複数ノズルから選択的に液滴を吐出させる制御手段と、を備えることを特徴とする液滴吐出装置を提供する。
【0007】
かかる構成によれば、指示された解像度に基づき傾斜角度を設定すると、ヘッドの副走査方向ノズルピッチがドット解像度に合わせて調節される。副走査方向とは主走査方向と垂直な方向をいう。これによりドット解像度のうち、副走査方向解像度が実現できる。サブ画素単位のサブ画素データで吐出が行われるので、主走査方向における着地位置精度は、サブ画素の主走査方向の大きさにより決まる。従って、指定された着地位置精度に基づきサブ画素の大きさを決定すれば、着地位置精度を任意に変えることができる。なお、このときのドットの着地位置誤差は、サブ画素の大きさを越えることはない。また、サブ画素データで吐出が行われるため、このときの各ノズルの吐出タイミングもサブ画素データで決定される。ここで、吐出データのサブ画素データへの変換は指示された解像度とサブ画素の大きさに基づいて行われるため、各ノズルの吐出タイミングは指示された解像度に応じて調節される。
【0008】
なお、角度設定手段は、所定のプログラムに基づき傾斜角度を算出する手段と、ヘッドを回転させる回転手段とを備えるのが好ましい。また、傾斜角度は更にヘッドに形成されたノズル間隔に基づき算出されるのが好ましい。更に、ヘッドには液滴を吐出するためのエネルギー発生手段が設けられているのが好ましい。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の液滴吐出装置において、前記サブ画素決定手段は、前記着地位置精度を達成できるサブ画素の大きさの中で最大のものをサブ画素の大きさに決定することを特徴とする。
【0010】
サブ画素の大きさを小さくする程、動作速度は遅くなるが、かかる構成によれば、サブ画素の大きさを可能な範囲で最大にするので、実現可能な最大の速度を達成できる。なお、サブ画素の大きさは、解像度及び着地位置精度に基づき求められるサブ画素分割数として求めるのが好ましい。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1若しくは2記載の液滴吐出装置において、前記複数ノズルのうちの少なくとも2以上のノズルに接続する少なくとも1つのドライバを更に備え、前記サブ画素決定手段は更に、該少なくとも1つのドライバに接続する少なくとも2以上のノズルにおいて、同時に液滴を吐出するノズルの数が最大1つになる大きさに決定することを特徴とする。
【0012】
かかる構成によれば、同一のドライバに接続される少なくとも2以上のノズルのうち、複数のノズルが同時に液滴を吐出することがなく、各ノズルがそれぞれ異なるタイミングでインク粒子を吐出することになる。従って、実際のインク粒子吐出時においては、ドライバとノズルが1対1の対応関係になる。該ドライバを複数個設ければ、高速での記録が可能となる。
【0013】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の液滴吐出装置において、前記制御手段は、各ノズルへ駆動信号を与える駆動信号手段と、駆動信号の電圧波形を決定する電圧波形決定手段とを備え、該電圧波形決定手段は、電圧波形をノズル毎に個別に変えて設定することを特徴とする。
【0014】
かかる構成によれば、ノズル毎に電圧波形が設定されので、各ノズルの特性に応じた電圧波形を設定することができ、ノズル特性のバラツキを調整できる。ノズル特性のバラツキとしては、吐出される液滴の重量のバラツキ等がある。
【0015】
請求項5の発明は、請求項4記載の液滴吐出装置において、前記ヘッドはインクジェットヘッドであることを特徴とする。かかる構成によれば、複数ノズルからインク粒子を吐出でき、媒体上にインク画像が記録される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態による液滴吐出装置としてのインクジェット記録装置を図1〜図9に基づき説明する。
【0017】
図1に示すように、本実施の形態によるインクジェット記録装置1は、用紙搬送系601と、記録ヘッド501と、回転ステージ154とを備える。記録ヘッド501は用紙搬送系601に搭載されており、回転ステージ154は記録ヘッド501に取り付けられている。
【0018】
図2に示すように、用紙搬送系601は、連続記録用紙602と、ガイド603と、搬送用駆動ローラ604と、ロータリエンコーダ605と、図示しない搬送機構とを備える。搬送機構は、連続記録用紙602をガイド603に沿って用紙搬送方向Yに搬送して、記録ヘッド501の直下に導き、搬送用駆動ローラ604を介して排紙する。ロータリエンコーダ605は搬送用駆動ローラ604に取り付けられており、連続記録用紙602の搬送方向位置に応じて用紙位置パルス108(図1)を精度良く発生する。
【0019】
図5に示すように、記録ヘッド501は、ノズルモジュール401と複数の圧電素子ドライバ402とを備える。本実施の形態では4つの圧電素子ドライバ402−1〜402−4が設けられている。また図3に示すように、記録ヘッド501のノズルモジュール401は、そのノズル列方向がx方向に対し傾斜角度θ傾いた状態で配置されている。この傾斜角度θは、回転ステージ154により任意に変えることができる。回転ステージ154は、手動により角度設定するものでも良いが、本実施の形態では、傾斜角度θを指示すると自動的に回転して設定できるものを使用する。なお、回転ステージ154は公知の回転ステージであるため、説明は省略する。
【0020】
インクジェット記録装置1は更に、図1に示すように、バッファメモリ102と、CPU等のデータ処理装置103と、吐出メモリ105と、回転ステージ制御部153と、タイミング制御部106と、アナログ駆動信号発生装置110と、デジタル吐出信号発生装置111とを備え、図示しないコンピュータシステムに接続されている。以下、簡単に説明する。
【0021】
バッファメモリ102はコンピュータシステムからのビットマップデータ101を一時格納するものである。ビットマップデータ101は、論理1が記録、論理0が非記録のモノクロ1ビットのデータであり、ユーザが指定する解像度を示す情報を持っている。この解像度を示す情報は、解像度情報151としてデータ処理装置103に入力される。データ処理装置103へは、この解像度情報151の他に、コンピュータシステムからの位置精度情報152と、バッファメモリ102からのビットマップデータ101が入力される。データ処理装置103はこれらのデータを基に、ヘッドモジュール401の傾斜角度θ、用紙搬送速度vp、記録周波数fを算出すると共に、吐出データ104を生成する。回転ステージ制御部153は、データ処理装置103からの傾斜角度θに基づき、回転ステージ154を駆動制御する。吐出データメモリ105は吐出データ104を格納する。
【0022】
タイミング制御装置106は駆動指示107を用紙搬送系601へ出し、用紙搬送の開始を指示するとともに、前記ロータリエンコーダ605からの用紙位置パルス108を入力する。タイミング制御装置106は用紙位置パルス108に同期した画素同期信号109を発生し、これをアナログ駆動信号発生装置110へ出力すると共に、画素同期信号109に基づきシフトクロックS−CLK及びラッチクロックL−CLKを論理回路により発生する。シフトクロックS−CLKは吐出データメモリ105及びデジタル吐出信号発生装置111に送られ、ラッチクロックL−CLKはアナログ駆動信号発生装置110へ送られる。シフトクロックS−CLK及びラッチクロックL−CLKは更に、記録ヘッド105の各圧電素子ドライバ402へも送られる。
【0023】
アナログ駆動信号発生装置110は、アナログ駆動信号406を発生するものであり、図示しない公知の10bitラインメモリ(FIFO)と、10bitDA変換器と、増幅用トランジスタとを備える。10bitラインメモリ(FIFO)には、予めアナログ駆動信号406に対応する10bitデジタルデータが時系列的に格納されている。アナログ駆動信号発生装置110にラッチクロックL−CLKが入力されると、10bitデジタルデータは内部のクロック(図示せず)に合わせて順次読み出され、10bitDA変換器と増幅用トランジスタにより、アナログ駆動信号406に変換される。変換されたアナログ駆動信号406は、圧電素子ドライバ402−1〜4に出力される。本実施の形態におけるアナログ駆動信号406は、40μs毎に繰り返し同じ台形波形を発生するものである(図6)。
【0024】
デジタル吐出信号発生装置111は、シフトクロックS−CLKに同期して吐出データメモリ105から吐出データ104を読み出し、これを増幅(バッファ)してデジタル吐出信号407を作成し、各圧電素子ドライバ402にシリアル転送する。
【0025】
次に、記録ヘッド501のノズルモジュール401について図4を参照して説明する。図4はノズルモジュール401の断面図である。図4に示すように、ノズルモジュール401には、複数のノズル300(図4には1つだけ示す)と、各ノズル300にインクを供給する共通インク供給路308が形成されていて、オリフィスプレート312と、リストリクタプレート310と、加圧室プレート311と、圧電素子固定基板306とを備える。各ノズル300は、オリフィスプレート312に形成されたノズル孔301と、加圧室プレート311により形成された加圧室302と、リストリクタプレート310により形成されたリストリクタ307とを有する。リストリクタ307は、共通インク供給路308と加圧室302とを連結し、加圧室302へのインク流量を制御するものである。
【0026】
各ノズル300には、振動板303と、圧電素子304と、支持板313が備えられている。振動板303と圧電素子304は、シリコン接着剤等の弾性材料309により連結されている。圧電素子304は一対の信号入力端子305を有する。圧電素子304は、信号入力端子305に電圧が印加されると伸縮し、されなくなれば変形しないよう形成されている。振動板303は支持板313により補強されている。
【0027】
振動板303、リストリクタプレート310、加圧室プレート311、支持板313は、例えばステンレス材から作られ、オリフィスプレート312はニッケル材から作られている。また、圧電素子固定基板306は、セラミックス、ポリイミドなどの絶縁物から作られている。
【0028】
かかる構成において、図示しないインクタンクから供給されたインクは、共通インク供給路308を介して各リストリクタ307に分配され、加圧室302及びオリフィス301へ供給される。信号入力端子305には後述するアナログ駆動信号がつながれており、吐出タイミングで電圧が印加されて圧電素子304が変形し、加圧室302内のインクの一部がノズル孔301から吐出される。
【0029】
本実施の形態では、図5に示すように128個のノズル300が一列に等間隔でノズルモジュール401に並べて形成されている。ノズル孔301中心のピッチ(ノズル密度)は75ノズル/インチ(npi)で等間隔であり、128ノズル分の長さは約43mmである。
【0030】
次に、圧電素子ドライバ402について説明する。図5に示すように、本例では4つの圧電素子ドライバ402−1〜402−4が設けられており、各圧電素子ドライバ402は、それぞれ32個(128/4)のノズル300に対応している。各圧電素子ドライバ402には、32個のアナログスイッチ403と、32bitラッチ404と、32bitシフトレジスタ405とが内蔵されている。各圧電素子ドライバ402のシフトレジスタ405には、タイミング制御装置106からのシフトクロックS−CLKが入力される。また、各ラッチ404には、対応のシフトレジスタ405から合計128bitのパラレルデータと、タイミング制御装置106からのラッチクロックL−CLKが入力される。
【0031】
4つの圧電素子ドライバ402の内、圧電素子ドライバ402−1の32bitシフトレジスタ405−1には、デジタル吐出信号発生装置111からのデジタル吐出信号407が入力される。デジタル吐出信号407は、128個それぞれのノズル孔301に対応する128bitシリアルデータであり、32bitシフトレジスタ405−1側から順に405−2、405−3、405−4へ、1bitずつシフトしていく。ここでは論理1の時“吐出”、論理0の時“非吐出”と定義する。
【0032】
各アナログスイッチ403のスイッチ端子403aにはラッチ404からの出力が入力され、入力端子403bにはアナログ駆動信号406が入力される。アナログスイッチ403は、スイッチ端子403aに論理1が印加されているときは入力端子403bのアナログ駆動信号406をそのまま出力端子403cに出力し、論理0が印加されているときは出力端子403cを開放する。アナログスイッチ403の出力端子403cは、対応するノズル301の一方の信号入力端子305に出力される。なお、他方の信号入力端子305は接地されている。つまり、アナログ駆動信号406は、対応する32個のノズル300に共通で使用される信号であり、これら32個の圧電素子304を駆動するものである。アナログ信号406としては種々の駆動波形を使用できるが、本実施の形態では電圧24(V)で時間幅Tw=5μs〜25μsの図5に示す台形波形を使用する。
【0033】
ここで、本発明の理解を助けるため、従来の制御方法を利用した場合の圧電素子ドライバ402のタイミングチャートを図6に示す。ここでは、画素同期信号109が発生してから、次の画素同期信号109が発生するまでを1サイクルとし、このようなサイクルが繰り返して行われる。画素同期信号109は記録用紙602が1画素分搬送される毎に発生するため、通常、記録速度の変動によってサイクルの期間も変動する。
【0034】
まず、画素同期信号109が発生すると、ラッチクロックL−CLKが発生する。すると、前回のサイクルでシフトレジスタ405−1〜4に格納されたデジタル吐出信号407が一括してラッチ404−1〜4に格納され、アナログスイッチ403のスイッチ端子403aに出力される。同時にアナログ駆動信号406−1〜4が、アナログスイッチ403の信号端子403aに入力される。この結果、デジタル吐出信号407が論理1になっているノズル300からはインク粒子が吐出され、論理0になっているノズル300からは吐出されない。次に、シフトクロックS−CLKが入力され、これと同期してデジタル吐出信号407が1ビットずつ、シフトレジスタ405−1〜4へ順次シフトする。128個揃ったところでサイクルの動作は完了し、次の画素同期信号109が発生するのを待つ。つまり、このデジタル吐出信号407の内容は、次のサイクルにおける吐出状態を表すものである。
【0035】
次に、本実施の形態によるヘッドモジュール401の傾斜角度θと解像度Rの関係について、図3を参照して説明する。図3には、ヘッドモジュール401と、説明用のxy直交座標軸を示す。y方向が用紙送り方向Yである。前述のように、ヘッドモジュール401は、用紙送り方向Yに垂直の方向X対し傾斜角度θ傾けた状態になっている。ノズルモジュール401に形成された128個のノズル孔301のうち、ここでは図中左下のノズル孔301の中心を座標原点及び回転中心とする。また、ノズル孔301に1から128までの番号Nnをつけ、原点のノズル孔301をノズル(Nn=1)、右上のノズル孔301をノズル(Nn=128)とし、ノズル(Nn=i)で表すものとする。
【0036】
本実施の形態では、ノズル間ピッチが75dpiであるため、x方向の記録の解像度Rx(dpi)は数1により幾何的に求めることができる。
Rx=75/cos(θ) (数1)
【0037】
つまり、使用者により指定されたx方向解像度Rxに基づいて傾斜角度θを求めれば、指定されたx方向解像度Rxを簡単に実現することができる。
【0038】
一方、y方向の解像度Ry(dpi)は、数2で求められる。
Ry=25.4×(f/vp) (数2)
fはノズル301における記録周波数(kHz)であり、vpは用紙搬送速度(m/s)である。
【0039】
ここで、このままノズルモジュール401を使って印刷を行うと、インク粒子の着地位置が格子点からずれてしまう。記録周波数fは全ノズル300で同じであるが、記録タイミング(位相)はノズル300毎に異なるためである。つまり、画像形成は、記録用紙上にxy座標で示される格子点上にインク粒子を着弾させて行われるため、全ノズル300から同一のタイミングでインク吐出を行う場合は、全ノズル孔301の記録すべき格子点に対する位相が同一である必要がある。しかしながら、解像度R及び傾斜角度θを変えることにより、記録すべき格子点の位置及びノズル孔301のy方向位置がずれるので、ノズル300毎に格子点に対する位相もずれてしまう。その結果、あるノズル孔301が記録すべき格子点上に位置する時刻に、他のノズル孔301は記録すべき格子点上にないのである。また、前述のように、吐出タイミングを決定するアナログ駆動信号406−1〜4は、32ノズル分共通のため、これら32個のノズル300の実際の吐出タイミングは同時にならざるを得ない。その結果、正確な位置に記録することができなくなる。
【0040】
そこで本発明では、上記課題を次のように解決し、全てのノズル300を使った正確な位置への記録を行う。以下、具体例を挙げながら説明する。
表1
Figure 0003788763
表2
Figure 0003788763
表3
Figure 0003788763
表4
Figure 0003788763
【0041】
図1において、まず、バッファメモリ102には、コンピュータシステムから順次出力される1ジョブ(複数ページ)分のビットマップデータ101が一時格納されると共に、データ処理装置103へは解像度情報151及び位置精度情報152が入力される。解像度情報151はユーザが指定する画素解像度Rを示し、位置精度情報152はユーザが指定する、用紙搬送方向Y(y)に対する記録画像の着地位置誤差の最大値をμm単位で指示するものである。本例では、表1に示すように、画素解像度R=105dpi、着地位置誤差=±5μm以下が指定されたものとする。以下に、解像度情報151及び位置精度情報152から、最小画素分割数N(min)を決める方法を述べる。画素解像度R及び着地位置精度と最小の画素分割数Nsp(min)との関係については結果を予めテーブルとして用意しておけばよい。ここでは仮に最小の画素分割数Nsp(min)=22とした場合についての着地位置誤差について説明する。画素分割数及び着地位置誤差については後述する。また、本例では、着地位置誤差は前記課題、つまり解像度Rの変更及びそれに伴う傾斜角度θの変化による着地位置誤差のみを指し、それ以外の着地位置誤差要因は含まないとする。
【0042】
ここで、本例における画素Gについて図7を参照して説明する。図7に示す画素Gは、ビットマップデータ101で定義される方形領域であり、そのx方向及びy方向の大きさは、解像度情報151によって定義される。画素解像度Rとは、画素Gの、x方向及びy方向の大きさの逆数(dot/inch)であり、x方向解像度Rxとy方向解像度Ryとがある。本例では、“Rx=Ry=R=105dpi”が指定されたものとする。つまり画素Gの解像度はx方向y方向ともに105dpiであり、各画素Gに記録ドットが1つずつ記録される。
【0043】
画素Gは、0から始まり原点に近い方からy方向に昇順する画素番号Npで表される。また、各画素Gには、y方向にNsp等分されたNsp個のサブ画素gが定義される。Nspを画素分割数とよび、本例ではNsp=Nsp(min)=22とした。また、本例では画素Gのx方向画素解像度Ryは105dpiであるから、y方向のサブ画素解像度Rsp=2310dpi(105dpi×22)である。各画素G内におけるサブ画素gはサブ画素番号Nsで表され、このサブ画素番号Nsは、原点に近い方からサブ画素番号Ns=0,1,2,…,である。本例では画素分割数Nsp=22であるから、0から21までの番号で表される。
【0044】
更に、サブ画素gは、サブ画素整数Nsi(dot)で表される。サブ画素整数Nsiは、画素(Np=0)のサブ画素(Ns=0)を0として始まる通し番号である。例えば、画素番号Np=0の画素Gには、サブ画素整数Nsi=0,1,…,21の22個のサブ画素gがあり、画素番号Np=i(i=1,2,…)の画素Gには、サブ画素整数Nsi=22×i,22×i+1,…,22×i+21の22個のサブ画素gがあることになる。
【0045】
前述のようにデータ処理装置103へ解像度情報151及び位置精度情報152が入力されると、データ処理装置103は解像度情報151に基づき傾斜角度θを算出し、それを回転ステージ制御部153に送る。本例では、数1より、モジュール傾斜角度θ=44.415度が得られる。回転ステージ制御部153は、当該傾斜角度θに基づき回転ステージ154を駆動制御し、ノズルモジュール401の傾斜角度θを調整する。
【0046】
次にデータ処理装置103は、位置精度情報152に基づき用紙搬送速度vpおよび記録周波数fを算出する。ここで、駆動信号406の駆動波形を一つ形成するのに必要な時間幅をTw(μs)とする。本例における図6のアナログ駆動信号406の場合は、台形波形の時間幅がこれに相当する。サブ画素gに対して一つの駆動波形を割り当てると、サブ画素gの記録時間は最低でもTw必要であるから、画素Gを記録する最大の周波数fは数3により得られる。
【0047】
f=1000/(Tw・Nsp(min)) (kHz) (数3)
【0048】
さらに数2から、最大の用紙搬送速度vp(m/s)が求まる。本例では前記駆動波形時間幅Tw=40(μs)とし、数2及び数3より最大記録周波数f=1.14kHzとなる。但し本例では、用紙搬送の速度むらを考慮して、余裕をもって記録周波数f=1KHzとする。従って用紙搬送速度vp=0.24(m/s)となる。
【0049】
次に、図3に示したxy座標を用いて、各ノズルのノズル孔中心位置を算出する。各ノズル孔の中心位置は、ノズル(Nn=1)のノズル孔中心からのx方向及びy方向の距離(μm)で表され、これをノズル中心座標(x方向、y方向)として表2に示す。
【0050】
表2には更にy方向位置表示として、各ノズル301のサブ画素実数(dot)、サブ画素整数Nsi(dot)、画素番号Np、サブ画素番号Ns、y方向位置誤差(μm)を示す。
【0051】
サブ画素実数は、各ノズルのy方向ノズル中心座標を、原点からのサブ画素gの個数の実数倍で示したものであり、(y方向ノズル中心座標)/(サブ画素gのy方向の大きさ)で求められる。なお、本例におけるサブ画素gのy方向の大きさは、10.996μmである(表1)。サブ画素実数を四捨五入して整数に丸めると、各ノズルのサブ画素整数Nsiが得られる。サブ画素整数Nsiは、正確なy方向着地位置に最も近いサブ画素gの位置を示している。ここで、サブ画素整数Nsi(dot)=0のサブ画素位置は、サブ画素gの中心座標y=0のであることを示す。各ノズルが位置する画素番号Np及びサブ画素番号Nsは、前述の関係より、サブ画素整数Nsiから容易に導き出される。
【0052】
換言すると、表2に、サブ画素実数位置、サブ画素整数Nsi、画素番号Np、及びサブ画素番号Nsで示される各ノズルのy方向中心位置は、ノズル(Nn=1)のノズル孔中心位置が原点に位置する時の、各ノズル(Nn=1〜128)のノズル孔中心位置を示している。
【0053】
y方向位置誤差(μm)は、y方向ノズル中心座標値と、そのノズル孔の中心が位置するサブ画素gの中心のy方向座標値との差を符号付で示したものである。これは、y方向ノズル中心座標値をサブ画素gの中心のy方向座標値で標本化した場合の標本化誤差である。これは、前記着地位置精度に相当するものである。画素分割数Nsp=22とした本例では、位置誤差が+4.9μm〜−5.0μmになっており、前記位置誤差情報152による位置誤差=±5.0μm以下を満足する。この位置誤差の値は、画素分割数Nspを多くすればするほど小さくなる。例えば、本例において画素分割数Nsp=21とすると、表示しないが、位置誤差の結果は+5.6μm〜−5.6μmとなり、前記位置誤差=±5.0μm以下を満足できない。従って、画素分割数Nsp=22が位置誤差=±5.0μm以下を満足する最小の画素分割数Nsp(min)であることが分かる。
【0054】
次に、図1に戻り説明を続ける。ビットマップデータ101のバッファメモリ102への格納中あるいは格納終了後、データ処理装置103は、バッファメモリ102に格納されたビットマップデータ101を吐出データ104に順次変換し、吐出データメモリ105に格納する。ビットマップデータ101から吐出データ104への変換は、記録ヘッド501の構造に合わせて、所定のプログラムに基づき行われる。以下、吐出データ104への変換について具体的に説明する。
【0055】
前述のように、本例におけるビットマップデータ101は、解像度Rx=Ry=Rの画素単位データである。このビットマップデータ101をまず、解像度Rx=R, Ry=Rspのサブ画素単位のビットマップデータ(サブ画素データ)101aに変換する。本例では画素分割数Nsp=22であるため、画素G毎に、22個のサブ画素データ101aを作成する。つまり、22個のサブ画素データ101aは、それぞれサブ画素番号Ns=0〜21の22個のサブ画素gに対応するものである。この変換は、図8に具体的に示すように、ビットマップデータ101を、対応するサブ画素番号Ns=0のサブ画素データ101aとし、その他のサブ画素番号Ns=1〜21のサブ画素データ101aを全て論理0とすることにより行われる。
【0056】
次に、サブ画素データ101aを時系列順に並べ替えて、サブ画素単位の吐出データ104を作成する。まず、ノズル(Nn=1)のy方向ノズル中心位置がサブ画素整数Nsi=0のサブ画素g上にある時、つまり、ノズル(Nn=1)が原点にある時の吐出データ104を作成する。前述のように、表2に示す各ノズル(Nn=i)のサブ画素整数Nsiは、ノズル(Nn=1)が原点にある時のサブ画素整数Nsiと同一である
【0057】
表2に示されるように、ノズル(Nn=1)が原点にある時、ノズル(Nn=1)の画素番号NpはNp=0であり、サブ画素番号NsはNs=0である。従って、このときのノズル(Nn=1)の吐出データ104を、Np=0、Ns=0のサブ画素データ101aとすればよい。図8の例では、論理1である。また、この時の他のノズル位置、つまりノズル(Nn=2〜128)のノズル中心位置は、表2で示されるサブ画素整数Nsiのサブ画素位置にある。従って、このときのノズル(Nn=2〜128)の吐出データ104は、それぞれ対応のサブ画素整数Nsiに対応するサブ画素データ101aとなる。例えば、表2に示すように、ノズル(Nn=2)のサブ画素整数Nsiは22である(Np=1、Ns=0)。図8に示すように、サブ画素整数Nsi=22(Np=1、Ns=0)におけるサブ画素データ101aは論理0である。これをノズル(Nn=2)の吐出データ104とすればよい。また、ノズル(Nn=3)のサブ画素整数Nsiは43であり、サブ画素整数Nsi=43(Np=1、Ns=21)のサブ画素データ101aは論理0である。従って、ノズル(Nn=3)の吐出データ104は論理0となる。このようにして、全128ノズル分の吐出データ104を求める。
【0058】
同様にして、ノズル(Nn=1)のy方向ノズル中心位置がサブ画素整数Nsi=1のサブ画素g上にある時の、全128ノズル分の吐出データ104を作成する。このとき、他のノズルのy方向ノズル中心位置は、表2のサブ画素整数Nsi+1である。これを、ノズル(Nn=1)のy方向ノズル中心位置が、サブ画素整数Nsi=21のサブ画素g上にある時についてまで行うことにより、吐出データ104への変換作業が終了する。得られた吐出データ104は吐出データメモリ105に格納される。
【0059】
吐出データ104のデータメモリ105への格納が終了すると、タイミング制御装置106は前記用紙搬送系601に稼働指示107を出し、用紙搬送が開始される。すると、前記用紙搬送系601のロータリエンコーダ605は用紙位置パルス108を発生し、これをタイミング制御装置106出力する。用紙位置パルス108に基づき連続用紙602が適当な記録位置に達したことが確認されると、タイミング制御装置106は用紙位置パルス108に同期した画素同期信号109を発生する。本実施例のロータリエンコーダ605の分解能は用紙上で1μmなので、前記画素のy方向解像度Ry(105dpi)に合わせるために前記用紙位置パルス108を適当に分周して画素同期信号109が作られる。
【0060】
タイミング制御装置106は、画素同期信号109を基に、図5及び図6に示すラッチクロックL−CLK及びシフトクロックS−CLKを論理回路により発生する。デジタル吐出信号発生装置111は、吐出データメモリ105からシフトクロックS−CLKで吐出データ104を読み出し、これを増幅(バッファ)してデジタル吐出信号407を作成し、各圧電素子ドライバ402にシリアル転送する。
【0061】
以下、図9のタイミングチャートを参照して説明する。まずタイミング制御装置106が画素同期信号109を発生させる。前述のように、画素同期信号109が発生してから、次の画素同期信号109が発生するまでが1サイクルであり、画素信号109は記録用紙602が1画素分搬送する毎に発生する。前記のように記録周波数f=1kHzなので、画素同期信号109の周期は1msであるが、用紙搬送速度の変動によって1±0.1msになるとする。画素同期信号109と同期して、ラッチクロックL−CLKが発生する。ラッチクロックL−CLKは40μs毎に1発ずつ、計22発発生する。また、ラッチクロックL−CLKに同期して、シフトクロックS−CLKが128発ずつ発生する。本実施の形態では原振8MHzのクロックS−CLKを利用しているため、クロックS−CLKの時間間隔は125nsである。このクロックS−CLKに応じてデジタル吐出信号407が更新、つまり、1ビットずつシフトする。
【0062】
アナログ駆動信号発生装置110は、ラッチクロックL−CLKに同期してアナログ駆動信号406を発生させる。その結果、台形波形が22個生成される。はじめの台形波形は、記録ヘッド501のノズル(Nn=1)のノズル中心位置が、サブ画素番号Ns=0のサブ画素内中心に来た時刻に発生する。その時他のノズル孔y方向中心位置は表2に示されるサブ画素番号Nsのサブ画素内にある。前記したようにビットマップデータ101は、サブ画素番号Ns=0のサブ画素データ101aに格納されているため(図8)、この時に吐出する可能性があるノズルは、ノズル中心位置がサブ画素番号Ns=0のサブ画素内にあるノズルだけである。つまり、表2に示すように、サブ画素番号Ns=0に対応するノズルは、Nn=1、2、50、51、99の5つのノズルである。つまり、デジタル吐出信号407(128bit)の中の、上記5つのノズルに対応するビットだけが、対応するビットマップデータ101により論理1になる可能性がある。
【0063】
次の台形波形は、連続用紙602が1サブ画素分だけ搬送されたとき、つまり、ノズル(Nn=1)のノズル中心位置が、サブ画素番号Ns=1のサブ画素内中心に来た時刻に発生する。その時の他のノズル位置中心は表1のサブ画素番号Ns+1のサブ画素内にある。このときにサブ画素番号Ns=0のサブ画素上に位置するノズルは、表2に示すサブ画素番号Ns=21のノズル(22−1=21)、つまり、ノズルNn=3、4、52、53、100、101の6個のノズルである。従って前サイクルの最後に送られた吐出データ407(128bit)の中の、上記6つのノズルに対応するビットだけが、それら画素番号Npに対応するビットマップデータ101により論理1になる可能性がある。
【0064】
以上を台形波形の順に22個のサブ画素全てについて行う。その後手順を終了し、次の画素同期信号109待ちとなる。
【0065】
以上により、始めに指定された条件(記録解像度105dpi、着地位置誤差が±5μm以下)を満たした状態で記録できる。また、画素分割数Nsp=最小の画素分割数Nsp(min)としたことから、サブ画素gの大きさは前記条件を満足するなかで最大の大きさとなり、従って記録速度0.24m/sも、前記条件を満足するなかで最高の速度となる。
【0066】
次に、本発明の第2の実施の形態について、表3,表4及び図10、図11を使って説明する。実際にノズルから吐出されるインク粒子の重量は、ノズルによって10〜20%変動してしまう。これを防止するため従来は、ノズル毎に専用のアナログ駆動信号発生装置を設け、ここから別々のアナログ駆動信号406を供給することで、ノズル毎に駆動波形の電圧やパルス幅等を調節していた。これを全数トリミングと呼ぶ。しかし、インクジェット記録装置のノズル数は多く、全てのノズルに専用のアナログ駆動信号発生装置を設けるのは実用的でない。そこで本実施の形態では、全てのノズルに専用のアナログ駆動信号発生装置を設けることなく、任意解像度でさらに全数トリミングを可能にした、高性能なインクジェット記録装置を提案する。以下、具体例を挙げながら説明する。
【0067】
表3、表4において、指定された解像度情報151は、第1の実施の形態と同じく105dpiとする。この場合も、画素分割数Nspが大きくなるに連れて、y方向位置誤差が小さくなる。また同時に、各ノズルに対応する画素内サブ画素番号Nsが重複するケースが減ってくる。ここで、全128ノズルを、ノズルNn=1〜32の第1ノズルブロック、ノズルNn=33〜64の第2ノズルブロック、ノズルNn=65〜96の第3ノズルブロック、ノズルNn=97〜128の第4ノズルブロックの、4つのノズルブロックに分割する。各ノズルブロックは、4つの圧電素子ドライバ406にそれぞれ対応していて、同じアナログ駆動信号406を共有するグループである。
【0068】
画素分割数Nspを50まで増やすと、各ノズルブロック内でサブ画素番号Nsが重複しなくなり、各ノズルブロックの32個のノズルは、サブ画素番号Nsと1対1で対応する。従って、各ノズルブロックの32個のノズルについては、2以上のノズルが同時に吐出することはなく、任意のサブ画素を記録するときに発生するアナログ駆動信号406は、ただ一つのノズルしか駆動しないことになる。そのため、アナログ駆動信号406を、対応するノズルに合わせてトリミングすることにより、全てのノズルに専用のアナログ駆動信号発生装置を設けることなく、全数トリミングが可能になる。
【0069】
各ノズル(N=i)に対応する駆動波形W(i)は、記録を開始する前に予め求めておく必要がある。本実施の形態における台形波形の場合は、電圧を高くするか、パルス幅を共振条件に近づけるか、立ち上がり時間を短くする等公知の方法で吐出重量を増加させることができるので、これらを利用して、128個全てのノズルで同一の吐出重量が得られるよう駆動波形W(i)を求める。これら駆動波形W(i)を本例では、標本化時間250nsで量子化10bitで標本化し、データ処理装置103に以下のように格納しておく。
【0070】
本例では画素分割数Nsp=50であるから、図9において、ラッチクロックL−CLKは50発発生する。第1の実施の形態と同様、はじめの台形波形は、記録ヘッド501のノズル番号Nn=1のノズル中心位置が、サブ画素番号Ns=0のサブ画素内中心に来た時刻に発生する。その時、他のノズル中心位置は表4のサブ画素番号Nsのサブ画素内にある。吐出する可能性があるノズルは、このときのノズル位置中心がサブ画素番号Ns=0のサブ画素内にあるノズルだけである。つまり、表4に示すサブ画素番号Ns=0になるノズルであって、第1ノズルブロックではノズルNn=1だけ、第2ノズルブロックではノズルNn=50だけ、第3ノズルブロックにはなく、第4ノズルブロックではノズルNn=100だけとなっている。従って、はじめの台形波形については、第1ノズルブロックではノズルNn=1用の駆動波形W(1)、第2ノズルブロックではノズルNn=50用の駆動波形W(50)、第3ノズルブロックでは波形は不要で、第4ノズルブロックではノズルNn=100用の駆動波形W(100)になるよう、対応する駆動波形W(i)をデータ処理装置103に格納しておく。
【0071】
2番目の台形波形は、記録ヘッド501のノズル番号Nn=1のノズル中心位置が、サブ画素番号Ns=1のサブ画素内中心に来た時刻に発生される。その時他のノズル位置中心は表4のサブ画素番号Ns+1のサブ画素内にある。このとき吐出する可能性があるノズルはノズル位置中心がサブ画素番号Ns=0のサブ画素内にあるノズルだけであり、これらは表4に示されるサブ画素番号Ns=49のノズル、すなわち第1ノズルブロックにはノズルNn=2だけ、第2ノズルブロックにはノズルNn=51だけ、第3ノズルブロックには存在せず、第4ノズルブロックにはノズルNn=101だけとなっている。従って2番目の台形波形については、第1ノズルブロックではノズルNn=2用の駆動波形W(2)、第2ノズルブロックではノズルNn=51用の駆動波形W(51)、第3ノズルブロックでは波形は不要で、第4ノズルブロックではノズルNn=101用の駆動波形W(101)となるよう、対応する駆動波形W(i)をデータ処理装置103に格納しておく。以上を台形波形の順に50番目まで繰り返す。これによりノズルブロック毎に1画素(50駆動波形)分の駆動波形W(i)がデータ処理装置103に格納される。
【0072】
次に、駆動波形Wをアナログ駆動信号発生装置110へ格納する。図10に示すように、アナログ駆動信号発生装置110は各ノズルブロックに対応した10bitラインメモリ(FIFO)901と、DA変換器902と、トランジスタ回路903とを備え、駆動波形Wは対応する10bitラインメモリ901−1〜4にそれぞれ格納される。このとき、ラインメモリ901−1〜4は、ライトリセットWR、ライトクロックWC、ライトデータWDで制御される。つまり、ライトデータWRにより内部のライトアドレスカウンタが0クリアされ、以後ライトクロックWCのタイミングで10bitライトデータWDを格納していく。8kワードが1チップになっており、標本化時間250nsなら4ms分の駆動波形Wを格納できる。
【0073】
一方、ラインメモリ901−1〜4は、読み出し時に、リードリセットRR、リードクロックRC、リードデータRDで制御される。画素同期信号109により内部のリードアドレスカウンタが0クリアされ、以後リードクロックRCのタイミングで10bitリードデータRDを読み出していく。4MHzの高周波クロックをリードクロックRCとする。読み出された10bit駆動波形Wは、DA変換器902によりアナログ信号に変換され、トランジスタ回路903により増幅されてアナログ駆動信号406−1〜4になる。
【0074】
図11に、アナログ駆動信号発生装置110のタイミングチャートを示す。説明のため、ここでは前記ノズル番号Nn=33〜64までの第2ノズルブロックに関しアナログ駆動信号406−2の生成過程を例示する。タイミング制御装置106からの画素同期信号109をリードリセットRRとして利用する。この時、ノズルNn=1の中心位置が原点、つまりサブ画素番号Ns=0のサブ画素中心にあるとする。この時に生成するアナログ駆動信号406の第1台形波は、前記したようにノズルNn=50に対応する駆動波形W(50)である。そこでタイミング制御装置106からの読み出しクロックRC(4MHz)によって、駆動波形W(50)に対応するデジタルデータ(10bitリードデータRD)として読み出され、DA変換器902とトランジスタ回路903を通してアナログ駆動信号406−2になる。40μsec(160ワード)分読み出すと、ノズルNn=1の中心位置がサブ画素番号Ns=1のサブ画素中心に移り、次にアナログ駆動信号406の第2台形波が生成される。これは前記したようにノズルNn=51に対応する駆動波形W(51)である。以下同様に50サブ画素分(2msec)出力するとラインメモリ901−2は自己停止し、次のリードリセット信号RRを待つ。 なお、画素分割数Nsp=50は上記条件を満たす最小値、つまり最小の画素分割数Nsp(min)であるため、同時に最高印刷速度を達成する。
【0075】
このように、本実施の形態によれば、各ノズルに対し個別の駆動波形を対応づけられるため、駆動波形による全数トリミングが実施できる。従って、インク粒子の重量を揃えることができ、高品質の出力画像を提供できる。
【0076】
ここで、本実施の形態では、単一のアナログ駆動信号発生装置110で4種類のアナログ駆動信号406−1〜4を生成していたが、このように単一のアナログ駆動信号発生装置110で複数のアナログ駆動信号406を生成させると、アナログ駆動信号発生装置110が高価になり、その構造も複雑になる。そこで、発生させるアナログ駆動信号406の数を少なくすることも可能である。例えば、前記第1の実施の形態のように、同一のアナログ駆動信号406を4つのアナログ駆動信号406−1〜4として使用する場合でも、本実施の形態を適用できる。ただしこの場合は、同一のアナログ駆動信号406で128個全てのノズル300を駆動することになるため、画素分割数Nspを増やさなければならず、記録速度(用紙搬送速度vp)の低下を招くことになる。
【0077】
本発明による液滴吐出装置は前述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、上記実施の形態では、固定された記録ヘッドに対して記録用紙を連続搬送しなら記録するタイプのインクジェット記録装置について説明したが、記録ヘッドを移動させながら停止している記録用紙に記録するタイプの記録装置でも良いし、用紙幅方向に記録ヘッドをスキャンしながら記録するタイプの記録装置であっても良い。更に、本発明はインクジェット記録装置に限定されず、その他種々の液滴吐出装置に応用可能である。
【0078】
例えば、上記実施の形態では圧電素子を使用したが、他のエネルギ発生手段を使用することも可能である。他のエネルギ発生手段としては、例えば発熱素子等が挙げられる。
【0079】
上記実施の形態におけるノズル密度やノズル個数は一例に過ぎず、他のノズル密度、ノズル個数を有するヘッドを有する装置にも本発明を応用可能であることは言うまでもない。圧電素子ドライバの数も4個に限定されず、これ以外の個数の圧電素子ドライバを設けることも可能である。また、上記実施の形態では、32個のノズルを駆動可能な32ノズルドライバが、実際に32個のノズルを駆動していたが、当該32ノズルドライで例えばその半分の16個のノズルを駆動させることも可能である。例えば、128個のノズルを8個の32ノズルドライバで駆動する場合、各ドライバは16個のノズルにのみ接続される。このようにすると、最大画素分割数Nspの決定時には係る16個のノズルについてのみ考慮すれば良く、1対1にするための画素分割数を32個のノズルに接続されているときの半数近くに減らすことができる。画素分割数が減れば、その分記録速度を上げることができる。
【0080】
【発明の効果】
請求項1記載の液滴吐出装置によれば、指示されたドット解像度に基づきヘッドの傾斜角度が設定されるので、傾斜角度を変えるだけで副走査方向解像度を容易に実現することができる。また、着地位置精度に基づきサブ画素の大きさを決定するので、着地位置精度を任意に変えることができ、使用者が所望する着地位置精度を実現することができる。さらに、サブ画素データで制御するので、各ノズルの吐出タイミングを調節でき、これによって主走査方向解像度を実現することができる。従って、指定された解像度及び着地位置精度を満足できる液滴吐出装置を提供することができる。
【0081】
請求項2記載の液滴吐出装置によれば、指定された着地位置精度を達成できるサブ画素の大きさのうち、最大の大きさをサブ画素の大きさに決定するので、指定された解像度及び着地位置精度を満足しつつ、最も高速に動作できる液滴吐出装置を提供することができる。
【0082】
請求項3記載の液滴吐出装置によれば、同一のドライバに接続される少なくとも2以上のノズルについては、複数のノズルが同時に液滴を吐出することがないため、ノズル毎に独立したドライバを設けることなく全数トリミングを実現することができる。従って、高価なドライバを数多く設ける必要がなく、液滴吐出装置全体のコストを削減することができる。
【0083】
請求項4記載の液滴吐出装置によれば、ノズル毎に電圧波形が設定されるので、各ノズルの特性に応じた電圧波形を設定することができ、ノズル間のノズル特性のバラツキを調整できる。従って、液滴の重量をノズル毎に調節することができる。
【0084】
請求項5記載の液滴吐出装置によれば、媒体上にインク画像を記録できるので、インクジェット記録装置としての液滴噴射装置を提供できる。しかも、媒体上のドットは指定された解像度および着地位置精度で記録されるので、高品質の画像を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による液滴吐出装置としてのインクジェット記録装置のブロック図。
【図2】本発明の第1の実施の形態によるインクジェット記録装置の記録ヘッド及び用紙搬送系を示す概略平面図。
【図3】図1の記録ヘッドのヘッドモジュールを示す概略平面図。
【図4】図3のヘッドモジュールの断面図。
【図5】記録ヘッドのヘッドモジュール及び圧電素子ドライバを示す概略ブロック図。
【図6】本発明の第1の実施の形態における圧電素子ドライバの、従来例によるよるタイミングチャート。
【図7】本発明の第1の実施の形態による画素及びサブ画素の一例を示す説明図。
【図8】本発明の第1の実施の形態におけるビットマップデータの吐出データへの変換方法を示す説明図。
【図9】本発明の第1の実施の形態による圧電素子ドライバのタイミングチャート。
【図10】本発明の第2の実施の形態によるアナログ駆動信号発生装置の構成を示す概略ブロック図。
【図11】本発明の第2の実施の形態による圧電素子ドライバのタイミングチャート。
【符号の説明】
101…ビットマップデータ、102…バッファメモリ、103…データ処理装置、104…吐出データ、105…吐出データメモリ、106…タイミング制御装置、107…稼働指示、108…用紙位置パルス、109…画素同期信号、110…アナログ駆動信号発生装置、111…デジタル吐出信号発生装置、151…解像度情報、152…位置精度情報、153…回転ステージ制御部、301…ノズル孔、302…加圧室、303…振動板、304…圧電素子、305…信号入力端子、306…圧電素子固定基板、307…リストリクタ、310…リストリクタプレート、311…加圧室プレート、312…オリフィスプレート、313…支持板、401…ヘッドモジュール、402…圧電素子ドライバ、403…アナログスイッチ、404…32bitラッチ、405…32bitシフトレジスタ、406…アナログ駆動信号、407…デジタル吐出信号、501…記録ヘッド、601…用紙搬送系、602…連続記録用紙、605…ロータリエンコーダ、901…ラインメモリ(FIFO)、902…DA変換器、903…トランジスタ回路

Claims (5)

  1. 複数ノズルが等間隔列状に形成され、該複数ノズルから選択的に液滴を吐出して媒体にドットを形成する長尺ヘッドと、
    前記媒体を前記ヘッドに対し相対的に主走査方向へ移動させる移動手段と、
    前記ドットの解像度を指示する解像度指示手段と、
    液滴の記録媒体における着地位置精度を指示する精度指示手段と、
    前記解像度に基づきヘッドの走査方向に対する傾斜角度を設定する角度設定手段と、
    前記媒体上に定義される画素を主走査方向に分割したサブ画素の大きさを、前記着地位置精度に基づき決定するサブ画素決定手段と、
    前記解像度と前記サブ画素の大きさに基づき、吐出データをサブ画素データに変換する変換手段と、
    前記サブ画素データに基づき前記ヘッドを制御して、前記複数ノズルから選択的に液滴を吐出させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 前記サブ画素決定手段は、前記着地位置精度を達成できるサブ画素の大きさの中で最大のものをサブ画素の大きさに決定することを特徴とする、請求項1記載の液滴吐出装置。
  3. 前記複数ノズルのうちの少なくとも2以上のノズルに接続する少なくとも1つのドライバを更に備え、前記サブ画素決定手段は更に、該少なくとも1つのドライバに接続する少なくとも2以上のノズルにおいて、同時に液滴を吐出するノズルの数が最大1つになる大きさに決定することを特徴とする、請求項1若しくは2記載の液滴吐出装置。
  4. 前記制御手段は、各ノズルへ駆動信号を与える駆動信号手段と、駆動信号の電圧波形を決定する電圧波形決定手段とを備え、該電圧波形決定手段は、電圧波形をノズル毎に個別に変えて設定することを特徴とする、請求項3記載の液滴吐出装置。
  5. 前記ヘッドはインクジェットヘッドであることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の液滴吐出装置。
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