JP2871779B2 - インクジェット記録方法,インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録方法,インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置

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JP2871779B2
JP2871779B2 JP2003483A JP348390A JP2871779B2 JP 2871779 B2 JP2871779 B2 JP 2871779B2 JP 2003483 A JP2003483 A JP 2003483A JP 348390 A JP348390 A JP 348390A JP 2871779 B2 JP2871779 B2 JP 2871779B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、インクジェット記録方法,インクジェット
記録ヘッドおよびインクジェット記録装置に関し、詳し
くは複数の吐出口を分割駆動してインク液滴を吐出し、
これを被記録媒体に付着させて記録を行うインクジェッ
ト記録方法,インクジェット記録ヘッドおよびインクジ
ェット記録装置に関する。
〔従来の技術〕
熱エネルギーを利用してインクを吐出するインクジェ
ット記録方式に用いる記憶ヘッドは、インク液滴を形成
するための吐出口に連通する部位に電気熱変換素子等の
発熱素子を設け、この発熱素子への数μsecの間の通電
によって発熱させる。この発熱によってインク中に発生
する気泡の変化に伴ってインク液滴を吐出口より吐出さ
せ、被記録媒体に記録を行なう。かかる記録ヘッドにお
いては、多数の吐出単位、すなわち吐出口および電気熱
変換素子からなる単位の複数の一体に形成する事が容易
であり、通常、直線状に配列する数10個以上の吐出口を
一体に形成する。
[発明が解決しようとする課題] ところで、上記方式のインクジェット記録ヘッドにお
いては、一般に数μsec程度の短いパルス電流により電
気熱変換素子を加熱するため、瞬時に流れる電流が大き
くなり、多数のノズルを同時に駆動した場合、十分な電
流を供給する事が困難な場合がある。
そのため、従来は数10個の吐出口を4つ程度のブロッ
クに分け、各々のブロックを順次駆動することが行なわ
れていた。しかしながら、このような駆動を行なう場
合、ブロックごとにインクを吐出するタイミングが異
り、記録ヘッドを被記録媒体に対して相対的に移動しつ
つ記録を行う構成にあっては、被記録媒体におけるイン
クの付着位置がその移動方向にずれを生する場合があ
り、その結果記録画像の品位を低下させるという問題点
があった。この問題は、吐出口の数が多い場合に、特に
重大となる。すなわち、吐出口の数が多くなるにしたが
って、より多くのブロックに分けて記録せざるを得ず、
その間の時間的ずれが増大することになる。
また、従来は、一般にシリアル転送される画像データ
信号をシフトレジスタを用いてパラレル信号とし各々の
電気熱変換素子を駆動していたため、各素子ごとに発熱
量を制御する事が困難であった。
特に、カラー画像等を記録する場合には、多階調画像
を記録することが多く、このような場合各画素ごとに電
気熱変換素子の発熱量を制御して吐出されるインク液滴
の量を変化させる必要が有る。
また、記録ヘッドの製造上のばらつき、あるいは直前
の画像記録に伴う電気熱交換素子およびその近傍のイン
クの温度のばらつきによる画像の不均一性を補正するた
め、各電気熱変換素子の発熱量を最適化することが望ま
れている。
以上のような、従来の記録ヘッドの駆動方法では、駆
動回路をきわめて大がかりなものとせざるを得ず、ま
た、従来のままの駆動回路では細かい制御をする事は困
難であった。
本発明は、上述した従来の問題点を解決するためにな
されたものであり、ブロック毎に駆動することによって
駆動回路に瞬時に流れる電流を小さなものとし、かつ、
これらブロックを順次に駆動し、さらに各ブロックにお
いて電気熱変換素子を順次に駆動することによって、電
気熱変換素子の発熱量、すなわち吐出されるインク液滴
の量を個々に制御することができ、かつ被記録体上に形
成されるドットのずれを解消することを可能にするイン
クジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置を
提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] そのために本発明では、インクを吐出する複数の吐出
口が直線状に配された吐出口列を記録が成されるべき複
数のラインに斜めに交差するように配した記録ヘッド
を、前記複数のラインの配列方向に被記録媒体に対して
相対的に移動させることで画像の記録を行うインクジェ
ット記録方法であって、前記吐出口列を一方から前記各
ラインに対応して順次分割してなる複数の吐出口を有す
るブロックの各々に、前記対応したラインの画像データ
を供給し、該供給された画像データに基づいて、前記各
々のブロックを構成する複数の吐出口の前記移動方向に
先行する側の吐出口から順であって各ブロック間で同時
に、前記各々のブロックに対応したラインのそれぞれに
インクを吐出することを特徴とする。
また、インクを吐出する複数の吐出口が直線状に配さ
れた吐出口列を記録が成されるべき複数のラインに斜め
に交差するように配されると共に、前記複数のラインの
配列方向に被記録媒体に対して相対的に移動することで
画像の記録を行うインクジェット記録ヘッドであって、
前記吐出口列を一方から前記各ラインに対応して順次分
割してなる複数の吐出口を有するブロックの各々に、前
記対応したラインの画像データを供給する手段と、該供
給された画像データに基づいて、前記各々のブロックを
構成する複数の吐出口の内、前記移動方向に先行する側
の吐出口から順であって各ブロック間で同時に、前記各
々のブロックに対応したラインのそれぞれにインクを吐
出させる手段とを有することを特徴とする。
さらに、インクを吐出する複数の吐出口が直線状に配
された吐出口列を記録が成されるべき複数のラインに斜
めに交差するように配した記録ヘッドと、該記録ヘッド
を前記複数のラインの配列方向に被記録媒体に対して相
対的に移動させる手段と、前記吐出口列を一方から前記
各ラインに対応して順次分割してなる複数の吐出口を有
するブロックの各々に、前記対応したラインの画像デー
タを供給する手段と、該供給された画像データに基づい
て、前記各々のブロックを構成する複数の吐出口のうち
前記移動方向に先行する側の吐出口から順であって各ブ
ロック間で同時に、前記各々のブロックに対応したライ
ンのそれぞれに対してインクを吐出させる駆動手段とを
有することを特徴とする。
[作 用] 以上の構成によれば、電気熱変換素子をブロック毎に
駆動することによって駆動回路に瞬時に流れる電流を小
さなものとし、かつ、これらブロックを順次に駆動し、
さらに各ブロックにおいて電気熱変換素子を順次に駆動
することによって、電気熱変換素子の発熱量、すなわち
吐出されるインク液滴の量を制御することができるだけ
でなく、被記録媒体上に形成されるドットのずれを解消
することが可能となる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明す
る。
第1図は、本発明の一実施例を示す記録ヘッド駆動回
路の回路ブロック図である。尚、図においてクロック信
号等は省略してあり、また、本例の回路は電気熱変換素
子の発熱量を16段階に制御する場合とし、従って画像信
号は各画素当り4ビットの信号とする。さらに、記録ヘ
ッドの吐出口列を構成する全吐出口数をMとし、これら
を吐出口列の一端部から図に示すようにN個のブロック
に分けて駆動する。
第1図において、画像データ信号は、先ずM×4ビッ
トのシフトレジスタ6にシリアル入力され、所定のタイ
ミングでパラレルに出力される。シフトレジスタ6を出
力した画像データ信号は、次に、第1ブロックではm×
4ビットの(ここで、mは各ブロックを構成する吐出口
数、すなわち電気熱変換素子数)シフトレジスタ4に直
接転送される。第1ブロック以外では、m×4ビット
で、k−1段(kはブロック番号)のラッチ5に順次ラ
ッチされた後、シフトレジスタ4に転送される。各ブロ
ックとも、m×4ビットのシフトレジスタ4に格納され
る画像データ信号は、ドライバ3にシリアルに転送さ
れ、各ブロックの駆動信号となる。各ブロックにおいて
駆動される電気熱変換素子1は、カウンタ回路2の出力
信号により順次選択される。
第2図は、第1図に示した回路の駆動タイミングを示
すタイミングチャートである。
書込みクロックおよびリセットパルスは、カウンタ回
路2に供給され、カウンタ回路2はこのリセットパルス
に応じてカウンタ出力信号Q0を出力し、さらに書込みク
ロックにしたがって順次カウンタ出力信号Q1,Q2,…Qm-1
を出力する。これらカウンタ出力は、書込みクロックが
“H"レベルの時のみ出力される。
画像データ信号は、画像入力クロックにしたがってシ
フトレジスタ6に入力される。この間、それ以前に入力
した画像データ信号は各々のブロックのシフトレジスタ
4より出力され、これにより電気熱変換素子1の駆動が
なされている。ここで、シフトレジスタ4は書込みクロ
ックに応じたタイミングで駆動されている。
ラッチパルスは、画像データ信号の、シフトレジスタ
6からラッチ5への転送、複数段ラッチにおけるラッチ
5から次のラッチ5への転送、さらにはラッチ5からシ
フトレジスタ4への転送のタイミングを定めている。
第3図は、第1図に示したドライバー3の一例を示す
回路ブロック図であり、この例は4ビットの画像データ
信号に基づいて電気熱変換素子に印加する駆動信号(印
加パルスともいう)パルス幅を変調するための回路であ
る。
シフトレジスタ4より入力される4ビットの画像デー
タ信号は、コンパレータ31によって4ビットのカウンタ
32の出力と比較される。コンパレータ31は、カウンタ32
からの信号より画像データ信号の値が大きい間“H"レベ
ルの信号を出力する。カウンタ32は、書込みクロックが
“L"の時リセットされ、“H"の時高速クロックをカウン
トする。すなわち、書込みクロックが“H"の間に“0"か
ら“14"まで計数される高速クロックを入力してカウン
トする。高速クロックは、例えば、第2図に示した画像
入力クロックを分周して用いれば良い。コンパレータ31
の出力は、書込みクロックが“H"の時のみ出力されるよ
うにアンドゲート33を介してアンプ34に送られ、この出
力によって電気熱変換素子1が駆動される。
尚、高速クロックは必要に応じて不等間隔のクロック
を用いても良い。
また、印加パルスをパルス幅ではなく電圧値で変調す
る場合には第3図に示した回路に代えてD/Aコンバータ
ーを用いれば良い。
さらに、第1図に示した各ブロックの駆動方法として
は各電気変換素子を駆動するための駆動信号をつたえる
画像データ信号線19が各素子に直接に接続される回路構
成としたが、その他第4図,第5図,第6図に示す駆動
回路を用いても良い。いずれの場合でもカウンタ回路2
は第1図と同様に各ブロックごとに設ける必要はなく共
通に用いる事が可能である。尚、第5図の回路において
は、カウンタ回路の出力は負論理であたえられる。
次に、被記録媒体と記録ヘッドとの相対移動方向と、
記録ヘッドにおける吐出口配列とがなす角度について説
明する。
第7図(A)は、第1図に示した駆動回路において仮
りに全てのブロックにおいてドライバ3に同時に記録を
成すべき1ライン分の画像データ信号が入力した場合の
被記録媒体上の記録状態を示す背景技術を説明するため
の説明図である。ここで、説明のためいわゆるフルライ
ンタイプの装置のように、記録ヘッドが固定され、被記
録媒体が移動しているものとし、また第7図(A)にお
いては記録ヘッドは、その直線状の吐出口配列が被記録
媒体の進行方向と直角をなすように配置されているもの
とする。
この場合、各ブロックは記録を成すべき同じラインの
画像データが供給されており、各ブロック内において各
吐出口に対応する電気熱変換素子が左端から、つまり相
対的な吐出口の移動方向に先行する側の吐出口から順次
に、そして各ブロック間(この例では4つのブロック)
で同時に駆動される。このため、図に示すように記録さ
れるドット例はのこぎり状になり、その進行方法へのふ
れの幅は、駆動のくりかえし同期の間に被記録媒体が移
動する距離l、すなわち走査線のピッチとほぼ等しくな
る。尚、図においてはわかり易く示すため、他の寸法に
比較してlを著しく大きくとってある。
このような記録状態を防止するため、第1図に示すよ
うに本発明の実施例は各ブロック毎で異なる段数のラッ
チを設け、つまり、後述するように各ブロックに異なる
ラインの画像データを供給して、各ブロックの駆動を順
次行なう構成とする。
すなわち、第7図(B)は、第1図の駆動回路におい
てシフトレジスタ6に記録すべき1ライン分の画像デー
タ信号が入力された場合の記録状態を示し、この場合、
第1ブロックでは画像データ信号が直ちにシフトレジス
タ4に転送され、電気熱変換素子が駆動されて記録が行
なわれるが、第2ブロックは1段のラッチ5により第1
ブロックよりも各ブロックにおける電気熱変換素子駆動
周期の、すなわちカウンタ回路2の出力信号のくりかえ
し周期の1周期分だけおくれて記録が行われる。つま
り、第2のブロックでは第1のブロックの後続の記録す
べきラインのデータで記録が行われることになる。以下
のブロックも順次おくれて記録されるので、各ブロック
毎に記録を成すべき別のラインのデータを1回の出力信
号のくりかえし周期内で記録することになり、第7図
(B)に示すように、記録されるドット列は一直線上に
ならぶことになる。
このように、記録ドット列が一直線上にならぶために
は、各ブロック内において、全ての電気熱変換素子を駆
動するに要する時間が、駆動のくりかえし周期にほぼ一
致すること、換言するならば、ブロック内の最後に駆動
する素子を駆動した後、次の周期の最初に駆動する素子
を駆動するまでの時間が、ブロック内の隣接する素子を
駆動する間隔とはぼほ等しいことが必要である。
第7図(B)においては、記録されるドット列は、被
記録媒体の進行方向に対して直角ならず斜めになってし
まう。そこで第7図(C)および第8図に示すように記
録ベッドの吐出口配列が、被記録媒体の進行方向に対し
てななめになるように、つまり、記録が成されるべき複
数のラインに交差するように取付けることにより記録さ
れるドット列は被記録媒体の進行方向に対して直角にな
り、歪みのない記録画像が得られる。
この時の理想的な取付角度θは、1ブロックの吐出口
の数をm、そのピッチをP、駆動周期の間に被記録媒体
と記録ヘッドとが相対的に移動する距離をlとするとsi
nθ=l/(m×P)から求められる。
被記録媒体に代えて記録ヘッドの方を移動しつつ記録
を行う、いわゆるシリアルタイプの装置の場合も同様で
ある。
本発明の適用において、各ブロックのノズルの数は端
部以外のブロック間においては等しくする必要がある。
両端のブロックにおいては、端部以外のブロックよりも
吐出口数を少なくすることが可能である。その場合、第
1ブロックの吐出口数が少ない時は、記録の周期の後よ
りにおいて、最後のブロックの吐出口数が少ない場合に
は記録の周期の前よりにおいて各電気熱変換素子を駆動
する事が必要なことは明らかである。
本発明を実施するにあたって、シフトレジスタ等をす
べて記録ヘッド部に設けても良いが、必ずしもその必要
は無い。例えば、記録ヘッド部に、各電気熱変換素子に
接続されたトランジスタとカウンタ回路のみを実装し、
他の部分を記録装置本体部に設けた場合でも、装置本体
とヘッド部とをむすぶ配線の数はさほど多くはならなく
て済む。
(その他) なお、本発明は、特にインクジェット記録方式の中で
もバブルジェット方式の記録ヘッド、記録装置において
優れた効果をもたらすものである。かかる方式によれば
記録の高密度化,高精細化が達成できるからであり、記
録パターンによって一層定着の遅速が生じることが予測
されるからである。
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特
許第4723129号明細書,同第4740796号明細書に開示され
ている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この
方式は所謂オンデマンド型,コンティニュアス型のいず
れにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場合
には、液体(インク)が保持されているシートや液路に
対応して配置されている電気熱変換体に、記録情報に対
応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少な
くとも1つの駆動信号を印加することによって、電気熱
変換体に熱エネルギを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用
面に膜沸騰を生じさせて、記録的にこの駆動信号に一対
一対応した液体(インク)内の気泡を形成できるので有
効である。この気泡の成長,収縮により吐出用開口を介
して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの滴
を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即時
適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に優
れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好ましい。
このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第446335
9号明細書,同第4345262号明細書に記載されているよう
なものが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率
に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記載され
ている条件を採用すると、さらに優れた記録を行うこと
ができる。
記録ヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示さ
れているような吐出口,液路,電気熱変換体の組合せ構
成(直線状液流路または直角液流路)の他に熱作用部が
屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許
第4558333号明細書,米国特許第4459600号明細書を用い
た構成も本発明に含まれるものである。加えて、複数の
電気熱変換体に対して、共通するスリットを電気熱変換
体の吐出部とする構成を開示する特開昭59−123670号公
報や熱エネルギの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応
させる構成を開示する特開昭59−138461号公報に基いた
構成としても本発明の効果は有効である。すなわち、記
録ヘッドの形態がどのようなものであっても、定着を確
実に効率よく行いうるからである。
さらに、上例のように記録装置が記録できる記録媒体
の最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記
録ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよ
うな記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによ
ってその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個
の記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。加えて、
上述したようにシリアルタイプのものでも装置本体に装
着されることで、装置本体との電気的な接続や装置本体
からのインクの供給が可能になる交換自在のチップタイ
プの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一体的に設
けられたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合
にも本発明は有効である。
また、搭載される記録ヘッドの種類ないし個数につい
ても、例えば単色のインクに対して1個のみが設けられ
たものの他、記録色や濃度を異にする複数のインクに対
応して複数個数設けられるものであってもよい。
さらに加えて、本発明インクジェット記録装置の形態
としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端
末として用いられるものの他、リーダ等と組合せた複写
装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の
形態を採るものであってもよい。
[発明の効果] 以上の構成によれば、電気熱変換素子をブロック毎に
駆動することによって駆動回路に瞬時に流れる電流を小
さなものとし、かつ、これらブロックを順次に駆動し、
さらに各ブロックにおいて電気熱変換素子を順次に駆動
することによって、電気熱変換素子の発熱量、すなわち
吐出されるインク液滴の量を制御することができるだけ
でなく、被記録媒体上に形成されるドットのずれを解消
することが可能となる。
この結果、駆動時に流れる電流を小さくできることに
よって電力供給配線の構成を簡潔なものとすることがで
きる。
また、被記録媒体上に形成されるドット列に生じ得る
ずれを解消し、さらに吐出されるインク液滴の量を記憶
される画素毎に最適化することができたため、品位の高
い画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示す記録ヘッド駆動回路
の回路ブロック図、 第2図は、第1図に示した回路における各信号のタイミ
ングチャート、 第3図は、第1図に示したドライバの詳細を示す回路ブ
ロック図、 第4図〜第6図は、それぞれ第1図に示した駆動回路の
電気熱変換素子を駆動する部分の他の例を示す回路ブロ
ック図、 第7図(A)は、第1図に示した駆動回路によって記録
することが可能な記録状態を示す説明図、 第7図(B)および(C)は、本発明の一実施例に関
し、第1図に示した駆動回路によって記録された状態を
示す説明図、 第8図は、第1図に示した駆動回路を用いて駆動する場
合に記録状態をより好適なものとする構成の記録ヘッド
と被記録媒体の進行方向との関係を示す斜視図である。 1……電気熱変換素子、 2……カウンタ回路、 3……ドライバ、 4,6……シフトレジスタ、 5……ラッチ、 7……トランジスタ、 10……画像データ信号線、 31……コンパレータ、 32……カウンタ、 33……アンドゲート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−97856(JP,A) 特開 昭63−267559(JP,A) 特開 昭57−95476(JP,A) 特開 昭64−56556(JP,A) 特開 昭58−136541(JP,A) 特開 昭62−292440(JP,A) 特開 昭63−158264(JP,A) 特開 平2−215549(JP,A) 実開 昭62−79256(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/05 B41J 2/13

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクを吐出する複数の吐出口が直線状に
    配された吐出口列を記録が成されるべき複数のラインに
    斜めに交差するように配した記録ヘッドを、前記複数の
    ラインの配列方向に被記録媒体に対して相対的に移動さ
    せることで画像の記録を行うインクジェット記録方法で
    あって、 前記吐出口列を一方から前記各ラインに対応して順次分
    割してなる複数の吐出口を有するブロックの各々に、前
    記対応したラインの画像データを供給し、 該供給された画像データに基づいて、前記各々のブロッ
    クを構成する複数の吐出口の前記移動方向に先行する側
    の吐出口から順であって各ブロック間で同時に、前記各
    々のブロックに対応したラインのそれぞれにインクを吐
    出することを特徴とするインクジェット記録方法。
  2. 【請求項2】前記吐出口からのインクの吐出はそれぞれ
    の吐出口に対応して設けられた熱エネルギーを発生する
    電気熱変換素子の駆動によって成されることを特徴とす
    る請求項1に記載のインクジェット記録方法。
  3. 【請求項3】前記複数のラインそれぞれの画像データの
    供給に関し、前記移動方向に対して先行するブロックに
    関して後続するブロックへの当該画像データの供給は、
    前記各々のラインに対応して遅延して供給が成されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録方
    法。
  4. 【請求項4】前記各々のブロックを構成する複数の吐出
    口のうち前記移動方向に先行する側の吐出口から一つづ
    つ順に、前記各々のブロックに対応したラインのそれぞ
    れにインクを吐出することを特徴とする請求項1に記載
    のインクジェット記録方法。
  5. 【請求項5】インクを吐出する複数の吐出口が直線状に
    配された吐出口列を記録が成されるべき複数のラインに
    斜めに交差するように配されると共に、前記複数のライ
    ンの配列方向に被記録媒体に対して相対的に移動するこ
    とで画像の記録を行うインクジェット記録ヘッドであっ
    て、 前記吐出口列を一方から前記各ラインに対応して順次分
    割してなる複数の吐出口を有するブロックの各々に、前
    記対応したラインの画像データを供給する手段と、 該供給された画像データに基づいて、前記各々のブロッ
    クを構成する複数の吐出口の内、前記移動方向に先行す
    る側の吐出口から順であって各ブロック間で同時に、前
    記各々のブロックに対応したラインのそれぞれにインク
    を吐出させる手段とを有することを特徴とするインクジ
    ェット記録ヘッド。
  6. 【請求項6】前記複数の吐出口のそれぞれに対応してイ
    ンクを吐出させるための熱エネルギーを発生する電気熱
    変換体が設けられていることを特徴とする請求項5に記
    載のインクジェット記録ヘッド。
  7. 【請求項7】前記複数のラインそれぞれの画像データの
    供給に関し、前記移動方向に対して先行するブロックに
    関して後続するブロックへ前記各々のラインに対応して
    遅延して当該画像データの供給を行う遅延手段をさらに
    有することを特徴とする請求項5に記載のインクジェッ
    ト記録ヘッド。
  8. 【請求項8】前記遅延手段はシフトレジスタ回路と多段
    のラッチ回路で構成されており、これらの回路によって
    各ブロック毎の画像データ転送の遅延をなすことを特徴
    とする請求項7に記載のインクジェット記録ヘッド。
  9. 【請求項9】前記各々のブロックを構成する複数の吐出
    口のうち前記移動方向に先行する側の吐出口から一つづ
    つ順に、前記各々のブロックに対応したラインのそれぞ
    れにインクを吐出することを特徴とする請求項5に記載
    のインクジェット記録ヘッド。
  10. 【請求項10】インクを吐出する複数の吐出口が直線状
    に配された吐出口列を記録が成されるべき複数のライン
    に斜めに交差するように配した記録ヘッドと、 該記録ヘッドを前記複数のラインの配列方向に被記録媒
    体に対して相対的に移動させる手段と、 前記吐出口列を一方から前記各ラインに対応して順次分
    割してなる複数の吐出口を有するブロックの各々に、前
    記対応したラインの画像データを供給する手段と、 該供給された画像データに基づいて、前記各々のブロッ
    クを構成する複数の吐出口のうち前記移動方向に先行す
    る側の吐出口から順であって各ブロック間で同時に、前
    記各々のブロックに対応したラインのそれぞれに対して
    インクを吐出させる駆動手段とを有することを特徴とす
    るインクジェット記録装置。
  11. 【請求項11】前記複数の吐出口のそれぞれに対応して
    インクを吐出させるための熱エネルギーを発生する電気
    熱変換体が設けられていることを特徴とする請求項10に
    記載のインクジェット記録装置。
  12. 【請求項12】前記複数のラインそれぞれの画像データ
    の供給に関し、前記移動方向に対して先行するブロック
    に関して後続するブロックへ前記各々のラインに対応し
    て遅延して当該画像データの供給を行う遅延手段をさら
    に有することを特徴とする請求項10に記載のインクジェ
    ット記録装置。
  13. 【請求項13】前記記録ヘッドを前記複数のラインの配
    列方向に被記録媒体に対して相対的に移動させる手段
    は、前記被記録媒体に対して前記記録ヘッドを移動させ
    る手段であることを特徴とする請求項10に記載のインク
    ジェット記録装置。
  14. 【請求項14】前記各々のブロックを構成する複数の吐
    出口のうち前記移動方向に先行する側の吐出口から一つ
    づつ順に、前記各々のブロックに対応したラインのそれ
    ぞれにインクを吐出することを特徴とする請求項10に記
    載のインクジェット記録装置。
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