JP2000103042A - インクジェット記録によるバーコード印刷方法 - Google Patents

インクジェット記録によるバーコード印刷方法

Info

Publication number
JP2000103042A
JP2000103042A JP27372998A JP27372998A JP2000103042A JP 2000103042 A JP2000103042 A JP 2000103042A JP 27372998 A JP27372998 A JP 27372998A JP 27372998 A JP27372998 A JP 27372998A JP 2000103042 A JP2000103042 A JP 2000103042A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
size
ink jet
barcode
black bar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP27372998A
Other languages
English (en)
Inventor
Taro Takekoshi
太郎 竹腰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP27372998A priority Critical patent/JP2000103042A/ja
Publication of JP2000103042A publication Critical patent/JP2000103042A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Printers Characterized By Their Purpose (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクの滲みにかかわらず黒バー幅を一定に
でき、しかも、細密なバーコードシンボルを精度良く印
刷できるインクジェット記録によるバーコード印刷方法
を提案すること。 【解決手段】 インクジェットプリンタ1では、二次元
バーコードを印刷するときは、対向電極間に駆動電圧V
a1を印加して、小サイズのインク滴19bを吐出す
る。従って、二次元バーコードは小サイズのインク滴1
9bで印刷される。一方、JANコードの黒バーの印刷
において、黒バーの幅方向の一辺を規定する各ドット
は、対向電極間に駆動電圧Va1を印加して、小サイズ
のインク滴19bで形成する。その他のドットは、対向
電極間に駆動電圧Va2を印加して、大サイズのインク
滴19aで形成する。このような印刷方法によれば、イ
ンク滴の滲みにかかわらず黒バー幅を一定にでき、しか
も、細密なバーコードシンボルを精度良く印刷できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録によるバーコード印刷方法に関するものであり、特
に、最適バー幅のバーコードを印刷可能なバーコード印
刷方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、インクジェット記録方式のプリン
タは多種多様な分野で広く利用されている。例えば、P
OSシステム等に用いられる商用向けのインクジェット
プリンタは、バーコード印刷用に広く用いられている。
バーコードの印刷にあたっては、JIS規格で定められ
ているJANコード(バーコード)における黒バーを規
格通りの幅で印刷する必要がある。
【0003】ここで、公知のように、インクジェットプ
リンタのインクジェットヘッドの各インクノズルから吐
出されたインク滴により記録媒体上にドットが形成され
る。このドット径は、インク滴の大きさ、プリンタの使
用環境、インクの種類、記録媒体の種類等の要因に大き
く依存する。すなわち、これらの要因に応じて、記録媒
体表面に付着したインクドットの滲み量が異なり、従っ
て、形成されるドット径も変化してしまう。インクの滲
み量が多いと、ドット径が大きくなるので、黒バーの幅
が広がってしまい、規格通りの幅のバーコードを印刷で
きなくなる。このようなバーコードはバーコードスキャ
ナによって読み取ることができず、あるいはバーコード
の読み取り率が悪くなる。
【0004】インクの滲みに起因したバーコードの印刷
不良を回避するための方法は特許第2742156号公
報に開示されている。この公報に開示されている方法
は、黒バーを構成するドット列の数をインクの滲みの程
度の応じて減らすことにより、インクの滲みによる黒バ
ー幅の広がりを補正するというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法では、黒バーを構成するドット列の数を減少させるの
で、ドット単位でしか黒バーの幅を変化させることがで
きない。このため、インクの滲み量が少ない場合に、1
ドット分だけ黒バーの幅を狭くすると、黒バーの幅が規
格の幅よりも狭くなってしまう。このように、従来の方
法では、黒バーの幅を微調整できないので、インク滲み
量の多少にかかわらず黒バーの幅を一定することができ
ない。
【0006】一方、細密なバーコードシンボルを有する
二次元バーコードでは、バーコードシンボルを構成する
黒地部分は微小である。このため、JANコードの黒バ
ーのように比較的大きな黒地部分を印刷するためのイン
ク滴と同様なサイズのインク滴は、バーコードシンボル
を構成する微小な黒地部分を印刷するには一般的に大き
すぎる。このため、精度の良いバーコードを印刷するこ
とができない場合がある。
【0007】上記の点に鑑みて、本発明の課題は、イン
クの滲み量にかかわらずバーコードの黒バーの幅を一定
にできるインクジェット記録によるバーコード印刷方法
を提案することにある。
【0008】また、本発明の課題は、細密なバーコード
シンボルを持つ二次元バーコードを精度良く印刷できる
インクジェット記録によるバーコード印刷方法を提案す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、インクジェット記録によるバーコード印
刷方法において、インクジェットヘッドのインクノズル
から吐出するインク滴の大きさを変化させることによ
り、記録媒体上に印刷されるバーコードの黒バー幅を調
整することを特徴としている。
【0010】本発明のインクジェット記録装置によるバ
ーコード印刷方法では、黒バー幅の調整にあたって、黒
バーを構成するドット列の数を変化させるのではなく、
インク滴の大きさを変化させる。このため、ドット列の
数を変化させる方法に比べて、黒バー幅を微調整でき
る。従って、インクの滲み量の程度にかかわらず黒バー
幅を一定にできる。この結果、規格通りの幅のバーコー
ドを記録媒体表面に形成できる。
【0011】ここで、インクノズルから吐出するインク
滴の大きさは、フレキシブルに変化させても良い。ま
た、少なくとも小サイズおよび大サイズの2段階に変化
させても良い。このように、インク滴の大きさを少なく
とも二段階に変化させるようにすれば、インクノズルか
ら吐出するインク滴の大きさの制御を容易に行うことが
できる。この場合、黒バー幅を調整する点からすれば、
バーコードの黒バーにおける幅方向の少なくとも一方の
辺を規定するドットを形成するインク滴を小サイズとす
れば良い。すなわち、このようなドットを小サイズとす
ることにより、インク滲みによる黒バー幅の広がりを抑
制でき、規格通りの幅のバーコードを印刷できる。
【0012】インクノズルから吐出するインク滴の大き
さの調整にあたっては、インク滴の前記記録媒体上に印
刷されるドットの滲みに起因したバーコードの黒バー幅
の変動を補正するためのインク滴サイズに関する情報を
予め保持しておき、当該情報に基づき、前記インクノズ
ルから吐出するインク滴の大きさを調整すれば良い。ま
た、前記記録媒体上に印刷されたバーコードの黒バー幅
を読み取り、読み取った黒バー幅に基づき、前記インク
滴の大きさを増減させても良い。このようにすれば、実
際に記録媒体上に印刷された黒バーの幅に応じてインク
滴の大きさを調整できるので、記録媒体、インクの種
類、使用環境の変化等によって滲みが生じる黒バーを規
格通りの幅に正確に印刷できる。
【0013】一方、本発明のインクジェット記録による
バーコード印刷方法は、インクジェットヘッドのインク
ノズルから吐出するインク滴の大きさを少なくとも小サ
イズおよび大サイズの二段階に切り換え可能とし、前記
小サイズのインク滴を用いて記録媒体上に二次元バーコ
ード等のバーコードシンボルを印刷することを特徴とし
ている。このようにすれば、細密なバーコードシンボル
を小サイズのインク滴を用いて印刷できるので、インク
滲みの程度に関係なく、当該バーコードシンボルを精度
良く印刷できる。
【0014】本発明のインクジェット記録によるバーコ
ード印刷方法は、例えば、静電駆動方式のインクジェッ
トヘッドを用いたプリンタに採用できる。すなわち、一
対の対向電極間に発生する静電気力を利用してインクノ
ズルに連通したインク室の容積を増減させることのよ
り、前記インクノズルからインク滴を吐出する静電式の
インクジェットヘッドを用いてプリンタに採用できる。
この場合、前記対向電極間に印加する駆動電圧を制御す
ることにより、インク滴のサイズを変化させれば良い。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を方法を採用した
インクジェットプリンタの概略構成図、図2は本例のイ
ンクジェットプリンタのインクジェットヘッドの概略断
面構成図である。図1に示すように、本例のインクジェ
ットプリンタ1は、記録紙2を紙送り方向Xに向けて搬
送する搬送機構3と、この搬送機構3によって搬送され
た記録紙2に向けてインク滴19を吐出するインクジェ
ットヘッド10と、このインクジェットヘッド10を紙
送り方向Xに直交する方向(紙面に直交する方向)に往
復移動させるためのキャリッジ4と、インクジェットヘ
ッド10から吐出するインク滴19の大きさの制御、搬
送機構3およびキャリッジ4の駆動制御を司る駆動制御
装置20とを有している。
【0016】図2に示すインクジェットヘッド10は、
静電気力を利用してインクを貯留したインク室15の容
積を増減させて、インクノズル14からインク滴19を
吐出させる静電駆動方式のものである。インクジェット
ヘッド1は、積層された3枚の半導体基板11、12、
13を有している。上側の半導体基板11には複数のイ
ンクノズル14が形成されている。上側の半導体基板1
1と中間の半導体基板12によって、各インクノズル1
4に連通する独立したインク室15が区画形成されてい
る。各インク室15の底壁は面外方向に振動可能な振動
板16として機能する。各振動板16は対向電極として
機能し、下側の半導体基板13によって規定される対向
板17に対峙している。対向板17において、それぞれ
の振動板16と対峙している部分には電極18が形成さ
れている。すなわち、この電極18と振動板16とによ
って、一対の対向電極18aが形成されている。これら
の一対の対向電極18aの間はそれぞれ気密封止されて
おり、対向電極間には一定のキャップが形成されてい
る。
【0017】インクジェットヘッド10では、一対の対
向電極18aの間に駆動電圧を印加することによって、
これらの間に静電気力が発生し、この静電気力に応じて
振動板16が弾性変形する。この振動板16の弾性変形
は、インク室15の容積を増減させ、インク室内にイン
ク圧力を変動を生じさせる。このインク圧力の変動に基
づき、インク室15に連通しているインクノズル14か
らインク滴19が吐出される。
【0018】図1に示すように、インクジェットプリン
タ1の駆動制御装置20は、インクジェット制御部21
を有し、このインクジェット制御部21は、CPU22
を中心に構成されている。インクジェット制御部21
は、パーソナルコンピュータ等の外部装置23との間の
データのやり取りを制御するI/O24と、CPU22
の実行プログラムを格納したROM25と、外部装置2
3から送信されたデータをビットマップデータ等の印刷
可能なデータに変換する際の作業領域等として利用され
るRAM26と、キャラクタデータを格納したキャラク
タジェネレータ(CG)27と、論理ゲートアレイ28
とを有しており、これらは内部バス29を介してCPU
22に接続されている。I/O24には印刷モード等を
設定可能なディップスイッチ35が接続されている。
【0019】インクジェット制御部21では、CPU2
2がRAM26内の記憶領域を作業領域として用いて、
ROM25に格納されている実行プログラムを実行し、
CG27から発生するキャラクタデータに基づき、イン
クジェットヘッド駆動用の制御信号φ1が論理ゲートア
レイ28で生成される。この制御信号φ1は、印刷情報
に対応したインク吐出を得るために駆動すべき振動板1
6を選択するための信号であり、コネクタ31を経由し
て、ヘッド基板32に搭載されたヘッドドライバIC3
3に供給される。論理ゲートアレイ28に接続された駆
動パルス発生回路30では、一対の対向電極18aの間
に印加すべき駆動電圧Vaを生成するための駆動パルス
φ2を生成する。この駆動パルスφ2は、制御信号φ1
と同様に、コネクタ31を経由して、ヘッド基板32に
搭載されたヘッドドライバIC33に供給される。
【0020】ヘッドドライバIC33では、供給された
制御信号φ1、駆動パルスφ2、および電源回路34か
ら供給される電圧Vpに基づき、一対の対向電極18a
の間に印加すべき駆動電圧Vaを生成して、それらの間
に所定のタイミングで印加する。この結果、駆動電圧V
aが印加された一対の対向電極18aを構成している振
動板16が弾性変形し、この振動板16に対応するイン
クノズル14からインク滴19が吐出される。
【0021】図3は同一のインクノズルから大きさの異
なるインク滴をそれぞれ吐出させる原理を説明するため
の図である。この図に基づき、同一のインクノズル14
から大きさの異なるインク滴を吐出させる原理を説明す
る。インク滴の大きさは、吐出させる際のインク表面1
9cの形状(メニスカス)に依存する。すなわち、イン
クノズル14から吐出されるインク滴は、インク表面1
9cの曲率半径が小さいと小サイズのインク滴(マイク
ロサイズのインク滴)19b、インク表面19cの曲率
半径が大きいと大サイズのインク滴(ノーマルサイズの
インク滴)19aになる。このため、図3に実線Hで示
すように、駆動電圧Vaを急激に立ち下げてインク表面
19cを内側に引き込み、その表面19cの曲率半径を
小さくすると、インクノズル14からマイクロサイズの
インク滴19bを吐出させることができる。一方、図3
に破線Iで示すように、駆動電圧Vaの立ち下がりを緩
やかにしてインク表面19cの引き込み量を少なくし、
インク表面19cの曲率半径を大きくすると、インクノ
ズル14からノーマルサイズのインク滴19aを吐出さ
せることができる。
【0022】駆動制御装置20では、このような原理を
利用して、バーコードを印刷する場合は、一対の対向電
極18aの間に印加する駆動電圧Vaの立ち下がりの傾
きを制御することにより、インクノズル14から吐出す
るインク滴の大きさを変化させるようにしている。
【0023】図4は二次元バーコードの黒地部分(バー
コードシンボル)の一部を拡大して示す図、図5はJA
Nコードの黒バーの一部を拡大して示す図である。駆動
制御装置20では、外部装置23から送信されたデータ
が二次元バーコードであると、駆動電圧Vaとして図3
の実線Hで示す波形の駆動電圧Va1をインクジェット
ヘッド10の一対の対向電極18aに印加する。この結
果、その一対の対向電極18aに対応するインクノズル
14からマイクロサイズのインク滴19bが吐出する。
すなわち、図4に示すように、二次元バーコードの黒地
部分51を構成する複数個のドット50が全てマイクロ
サイズのインク滴19bで形成される。ここで、本例の
駆動制御装置20は、二次元バーコードを印刷する場
合、バーコードを構成するドット50の間隔が、例え
ば、1/720インチまたは1/1440インチとなる
ように、インクジェットヘッド10の駆動源であるキャ
リッジモータ(図示せず)を制御する。
【0024】一方、外部装置23から送信されたデータ
がJANコードの場合には、インクノズル14からマイ
クロサイズおよびノーマルサイズのインク滴19b、1
9aが選択的に吐出される。図5を参照に説明すると、
JANコードを構成する黒バー55の幅方向の一方の辺
を規定する一列分の複数個のドット56に対応するイン
ク滴を吐出させる場合は、駆動電圧Vaとして、図3の
破線Iで示す電圧Va2を生成して、インクノズル14
からマイクロサイズのインク滴19bを吐出する。この
結果、黒バー55の一辺を規定する複数個のドット56
はマイクロサイズのインク滴19bによって形成され
る。
【0025】これに対して、黒バー55を構成するその
他のドット57に対応するインク滴を吐出させる場合
は、駆動パルス発生回路30から駆動電圧Va1が出さ
れて、インクノズル14からはノーマルサイズのインク
滴19aが吐出される。この結果、黒バー55の一辺を
規定するドット以外のドット57はノーマルサイズのイ
ンク滴19aによって形成される。
【0026】この場合においては、駆動制御装置20で
は、JANコードを構成するドットの間隔が、例えば、
1/360インチとなるように、インクジェットヘッド
1の駆動源であるキャリッジモードを制御する。
【0027】なお、印刷すべきバーコードの種類の識別
は、外部装置23からバーコードの印刷データに先立っ
て送信される指令をCPU22が解釈することにより行
うことができる。
【0028】このように、インクジェットプリンタ1に
採用されている本発明のインクジェット記録によるバー
コード印刷方法では、JANコードの黒バー55におけ
る幅方向の一辺を規定している各ドット56をマイクロ
サイズのインク滴19bによって形成する。すなわち、
黒バー幅をインク滴の大きさを変化させることにより調
整する。従って、特許第2742156号公報に開示さ
れた方法のように黒バーを構成するドット列の数を少な
くすることにより、黒バー幅を調整する場合に比べて、
黒バー55の幅を微調整きる。すなわち、図5から分か
るように、ドット列の数を変化させる場合は、黒バー5
5の幅をW1またはW3(W3<W1)にすることしか
できない。これに対して、本例のように、インク滴の大
きさを変化させれば、黒バー55の幅をW1とW3の中
間のW2(W3<W2<W1)にすることができ、黒バ
ー55の幅を微調整できる。従って、インクの滲み量の
多少にかかわらず黒バー55の幅を一定にできる。この
結果、規格通りのJANコードを印刷できる。
【0029】また、二次元バーコードの印刷に際して
は、インクノズル14からマイクロサイズのインク滴1
9bを吐出させるようにしている。従って、二次元バー
コードを構成する細密なバーコードシンボルをマイクロ
サイズのインク滴19bで印刷するので、そのバーコー
ドシンボルから構成される二次元バーコードを精度良く
印刷できる。
【0030】なお、上記の例では、インク滴をノーマル
サイズおよびマイクロサイズの2段階の大きさに変化さ
せているが、図3を参照に説明したように、駆動電圧V
aの立ち下がりの傾斜を変化させてインク表面19cの
曲率半径を変化させれば、インクノズル14から任意の
大きさのインク滴を吐出させることが可能である。この
ため、インク滴の大きさを3段階以上に変化させるよう
にしても良い。この場合、バーコードの印刷データに先
立って、外部装置23から当該バーコードを印刷する際
のインク滴の大きさを指定するための指令をインクジェ
ットプリンタ1に送信し、インクジェットプリンタ1の
側でその指令にしたがってインク滴の大きさを決定すれ
ば良い。
【0031】また、先の説明では、JANコードの黒バ
ー55の幅方向の一辺を規定している各ドット56をマ
イクロサイズのインク滴19bによって構成している。
この代わりに、黒バー56の両辺を規定している各ドッ
トをマイクロサイズのインク滴19bによって構成して
も良い。これらの設定変更は、例えば、ディップスイッ
チ35の設定を変更して行えば良い。
【0032】ここで、記録紙2に印刷されるドットの滲
みに起因した黒バー幅の変動を補正するためのインク滴
サイズに関する情報をROM25に予め記憶させてお
き、当該情報に基づき、インクノズル14から吐出する
インク滴の大きさを調整するようにしても良い。
【0033】また、記録紙2に印刷されたバーコードの
黒バー幅の情報を読み取り、読み取った黒バー幅に基づ
き、インク滴の大きさを増減させるようにしても良い。
例えば、スキャナ等によって読み取った黒バー幅を外部
装置23からインクジェットプリンタ1に送信し、プリ
ンタ側で当該黒バー幅に基づき、一対の対向電極間に印
加する駆動電圧Vaを生成して、インク滴の大きさを増
減させれば良い。このように、実際に記録紙2に印刷さ
れたバーコードの情報をもとにインク滴の大きさを増減
させれば、記録媒体、インクの種類、使用環境の変化等
のインクの滲み量を決定する要因の全てを含めた状態の
補正が可能となる。
【0034】なお、インクジェットヘッド10は、一対
の対向電極間のギャップが一定に保たれた構成となって
いる。この代わりに、当該ギャップが2段階になってい
るインクジェットヘッドを採用しても良い。このような
インクジェットヘッドを用いた場合は、インク表面19
cのメニスカスを制御するのではなく、対向電極間に印
加する駆動電圧Vaを変化させて振動板16の弾性変形
量を制御することにより、異なる大きさのインク滴をイ
ンクノズル14から吐出することができる。
【0035】また、本発明のインクジェット記録による
バーコード印刷方法は、静電駆動方式のインクジェット
ヘッドに限定されずに、インクノズル内のヒータを熱し
て発生させた気泡の圧力によってインク滴を吐出する形
式のインクジェットヘッドにも適用可能である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインクジ
ェット記録によるバーコード印刷方法では、インクノズ
ルから吐出するインク滴の大きさを変化させるようにし
ている。従って、黒バーを構成するドット列の数を変え
る場合に比べて、黒バーの幅を微調整できる。このた
め、インクの滲み量に適合した黒バーの幅調整を行うこ
とができる。
【0037】また、本発明の方法では、二次元バーコー
ドのように細密なバーコードを小さなインク滴で印刷す
る。よって、二次元バーコードを精度良く印刷できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録によるバーコード
を印刷方法を適用したインクジェットプリンタの概略構
成図である。
【図2】図1に示すインクジェットプリンタのインクジ
ェットヘッドの概略断面構成図である。
【図3】同一のインクノズルから大きさの異なるインク
滴を吐出させる原理を説明するための図である。
【図4】二次元バーコードの黒地部分の一部を拡大して
示す図である。
【図5】JANコードの黒バーの一部を拡大して示す図
である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ 2 記録紙 3 搬送機構 4 キャリッジ 10 インクジェットヘッド 14 インクノズル 15 インク室 16 振動板 18a 一対の対向電極 19 インク滴 19a ノーマルサイズ(大サイズ)のインク滴 19b マイクロサイズ(小サイズ)のインク滴 19c インク表面 20 駆動制御装置 21 インクジェット制御部 22 CPU 23 外部装置 24 I/O 30 駆動パルス発生回路 33 ヘッドドライバIC Va、Va1、Va2 駆動電圧

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット記録によるバーコード印
    刷方法において、 インクジェットヘッドのインクノズルから吐出するイン
    ク滴の大きさを変化させることにより、記録媒体上に印
    刷されるバーコードの黒バー幅を調整することを特徴と
    するインクジェット記録によるバーコード印刷方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記インク滴の大きさを少なくとも小サイズおよび大サ
    イズの二段階に変化させることを特徴とするインクジェ
    ット記録によるバーコード印刷方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 バーコードの黒バーにおける幅方向の少なくとも一方の
    辺を規定するドットを形成するインク滴を小サイズとす
    ることを特徴とするインクジェット記録によるバーコー
    ド印刷方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のうちのいずれかの項
    において、 前記記録媒体上に印刷されるドットの滲みに起因したバ
    ーコードの黒バー幅の変動を補正するためのインク滴サ
    イズに関する情報を予め保持し、 当該情報に基づき、前記インクノズルから吐出するイン
    ク滴の大きさを調整することを特徴とするインクジェッ
    ト記録によるバーコード印刷方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のうちのいずれかの項
    において、 前記記録媒体上に印刷されたバーコードの黒バーの幅を
    読み取り、 読み取った黒バー幅に基づき、前記インク滴の大きさを
    増減させることを特徴とするインクジェット記録による
    バーコード印刷方法。
  6. 【請求項6】 インクジェット記録によるバーコード印
    刷方法において、 インクジェットヘッドのインクノズルから吐出するイン
    ク滴の大きさを少なくとも小サイズおよび大サイズの二
    段階に切り換え可能とし、前記小サイズのインク滴を用
    いて記録媒体上に二次元バーコード等のバーコードシン
    ボルを印刷することを特徴とするインクジェット記録に
    よるバーコード印刷方法。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のうちのいずれかの項
    において、 前記インクジェットヘッドは、一対の対向電極間に発生
    する静電気力を利用してインクノズルに連通したインク
    室の容積を増減させることにより、前記インクノズルか
    らインク滴を吐出する静電式のものであり、 前記対向電極間に印加する駆動電圧を制御することによ
    り、インク滴のサイズを変化させることを特徴とするイ
    ンクジェット記録によるバーコード印刷方法。
JP27372998A 1998-09-28 1998-09-28 インクジェット記録によるバーコード印刷方法 Withdrawn JP2000103042A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27372998A JP2000103042A (ja) 1998-09-28 1998-09-28 インクジェット記録によるバーコード印刷方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27372998A JP2000103042A (ja) 1998-09-28 1998-09-28 インクジェット記録によるバーコード印刷方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000103042A true JP2000103042A (ja) 2000-04-11

Family

ID=17531760

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27372998A Withdrawn JP2000103042A (ja) 1998-09-28 1998-09-28 インクジェット記録によるバーコード印刷方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000103042A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001083217A1 (fr) * 2000-04-28 2001-11-08 Omron Corporation Procede d'impression de code et format de code
JP2007001304A (ja) * 2005-05-27 2007-01-11 Brother Ind Ltd インクジェット記録装置
US7384112B2 (en) 2005-06-14 2008-06-10 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Inkjet recording apparatus
JP2009234071A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Seiko Epson Corp 印刷装置及び印刷装置の制御方法
US7618108B2 (en) 2005-05-27 2009-11-17 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Inkjet recording apparatus
JP2011136524A (ja) * 2009-12-29 2011-07-14 Brother Industries Ltd 画像記録装置及び画像記録装置の制御プログラム
JP2019034525A (ja) * 2017-08-21 2019-03-07 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置及び画像形成システム
CN115476606A (zh) * 2022-08-23 2022-12-16 北京博信德诚技术发展有限公司 喷墨打印控制方法、控制装置和存储介质

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001083217A1 (fr) * 2000-04-28 2001-11-08 Omron Corporation Procede d'impression de code et format de code
JP2007001304A (ja) * 2005-05-27 2007-01-11 Brother Ind Ltd インクジェット記録装置
US7618108B2 (en) 2005-05-27 2009-11-17 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Inkjet recording apparatus
US7384112B2 (en) 2005-06-14 2008-06-10 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Inkjet recording apparatus
JP2009234071A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Seiko Epson Corp 印刷装置及び印刷装置の制御方法
JP2011136524A (ja) * 2009-12-29 2011-07-14 Brother Industries Ltd 画像記録装置及び画像記録装置の制御プログラム
JP2019034525A (ja) * 2017-08-21 2019-03-07 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置及び画像形成システム
JP7027724B2 (ja) 2017-08-21 2022-03-02 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置及び画像形成システム
CN115476606A (zh) * 2022-08-23 2022-12-16 北京博信德诚技术发展有限公司 喷墨打印控制方法、控制装置和存储介质
CN115476606B (zh) * 2022-08-23 2024-04-12 北京博信德诚技术发展有限公司 喷墨打印控制方法、控制装置和存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20020036667A1 (en) Ink jet recording apparatus, head drive and control device, head drive and control method, and ink jet head
US6663208B2 (en) Controller for inkjet apparatus
JPH06316074A (ja) インクジェット式記録ヘッドの駆動方法、及びその装置
US7753464B2 (en) Liquid-jet apparatus
KR20060029241A (ko) 화상 형성 장치
JP3272800B2 (ja) カラー記録装置
EP1024000B1 (en) Controlling unit and use of an ink-jet recording apparatus
JP2000103042A (ja) インクジェット記録によるバーコード印刷方法
JP2019055545A (ja) 波形生成装置及びインクジェット記録装置
JP5257025B2 (ja) 液体噴射装置
JP4529120B2 (ja) 液体噴射装置
EP0925924B1 (en) Printing head, printing apparatus and printing method
JP4374816B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2000218787A (ja) インクジェット式記録ヘッド及び画像記録装置
JP2001253119A (ja) 印字装置
JPH11300944A (ja) インクジェット記録装置
JP4532684B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3988130B2 (ja) 液体噴射装置
JP4956901B2 (ja) 液体噴射装置
JP2019199056A (ja) 液体噴射装置及びその駆動方法
JP2002254625A (ja) インクジェット記録装置
JP2005022383A (ja) インクジェット記録装置及び方法
JP2006272754A (ja) 液体噴射装置
JP3849634B2 (ja) 液体噴射装置
JP2005132034A (ja) インクジェットヘッドの駆動制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060110