JP2009226797A - 液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009226797A
JP2009226797A JP2008076378A JP2008076378A JP2009226797A JP 2009226797 A JP2009226797 A JP 2009226797A JP 2008076378 A JP2008076378 A JP 2008076378A JP 2008076378 A JP2008076378 A JP 2008076378A JP 2009226797 A JP2009226797 A JP 2009226797A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drive
circuit
signal
analog
driving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008076378A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5024145B2 (ja
Inventor
Atsushi Umeda
篤 梅田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2008076378A priority Critical patent/JP5024145B2/ja
Publication of JP2009226797A publication Critical patent/JP2009226797A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5024145B2 publication Critical patent/JP5024145B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】駆動信号の波形精度を確保しながら、損失を低減することが可能な液体噴射装置を提供する。
【解決手段】液体噴射ヘッド2に液体を噴射するためのノズルを複数形成すると共に各ノズルにノズルアクチュエータ22を配設し、各ノズルアクチュエータ22を駆動信号COMで駆動することにより該当するノズルから印刷媒体1に向けて液体を噴射するにあたり、デジタル駆動用駆動波形信号WCOMdを電力増幅してデジタル駆動信号COMdを出力するデジタル駆動回路23と、アナログ駆動用駆動波形信号WCOMaを電力増幅してアナログ駆動信号COMaを出力するアナログ駆動回路24を備え、高い波形精度が要求されない駆動パルスPCOM1,PCOM3はデジタル駆動回路23から出力し、高い波形精度が要求される駆動パルスPCOM2はアナログ駆動回路24のみから出力する。
【選択図】図6

Description

本発明は、微小な液体を複数のノズルから噴射して、その微粒子(ドット)を印刷媒体上に形成することにより、所定の文字や画像等を印刷するようにした液体噴射装置に関するものである。
このような液体噴射装置の1つである液体噴射型印刷装置は、一般に安価で且つ高品質なカラー印刷物が容易に得られることから、パーソナルコンピュータやデジタルカメラなどの普及に伴い、オフィスのみならず一般ユーザにも広く普及してきている。
このような液体噴射型印刷装置のうち、液体噴射ノズルの形成された液体噴射ヘッドをキャリッジと呼ばれる移動体に載せて印刷媒体の搬送方向と交差する方向に移動させるものを一般に「マルチパス型印刷装置」と呼んでいる。これに対し、印刷媒体の搬送方向と交差する方向に長尺な液体噴射ヘッドを配置して、所謂1パスでの印刷が可能なものを一般に「ラインヘッド型印刷装置」と呼んでいる。ラインヘッド型の液体噴射ヘッドを構成する場合には、複数のノズルが列状に形成されたブロック状の液体噴射ヘッドを印刷媒体搬送方向と交差する方向に複数配設してラインヘッド型の液体噴射ヘッドを構成する場合がある。
ところで、この種の液体噴射型印刷装置では、液体噴射ヘッドに液体を噴射するためのノズルを複数形成すると共に各ノズルに圧電素子などのノズルアクチュエータを配設し、液体噴射ヘッドのノズルアクチュエータに駆動信号を印加することで該当するノズルから搬送される印刷媒体に向けて液体を噴射する。圧電素子などのノズルアクチュエータを駆動するためには、比較的大きな電圧や電流が必要なので、駆動信号の電力を増幅するために、下記特許文献1に記載される液体噴射装置では、ノズルアクチュエータの駆動を制御する信号の基準となる駆動波形信号をアナログ変換回路でアナログ変換し、そのアナログ駆動波形信号をアナログ電力増幅回路で電力増幅するようにしている。また、下記特許文献2に記載される液体噴射装置では、前記駆動波形信号をアナログ変換回路でアナログ変換し、そのアナログ駆動波形信号をパルス変調し、その変調信号をデジタル電力増幅回路で電力増幅するようにしている。
特開2001−80069号公報 特開平11−204850号公報
しかしながら、圧電素子などのノズルアクチュエータは充放電型アクチュエータなので、例えば駆動信号が電圧台形波形信号である場合、アナログ電力増幅回路のプッシュプル接続されたトランジスタ対をリニア駆動して駆動信号を電力増幅する場合、充電元の電圧と駆動信号との電圧差、放電先の電圧と駆動信号との電圧差が損失となり、その殆どを熱として捨てなければならず、容量の大きなトランジスタや放熱量の大きなヒートシンクが必要となる。一方、デジタル電力増幅回路で駆動信号を電力増幅する場合、スイッチング素子は、単にオンオフされるだけであるから、放熱量を低減することが可能となる反面、パルス変調の変調周期、例えばサンプリング周期以上には駆動信号の波形精度を高めることができないという問題がある。
本発明は、これらの諸問題に着目して開発されたものであり、駆動信号の波形精度を確保しながら、損失を低減することが可能な液体噴射装置を提供することを目的とするものである。
上記諸問題を解決するため、本発明の液体噴射装置は、液体噴射ヘッドに液体を噴射するためのノズルを複数形成すると共に各ノズルにノズルアクチュエータを配設し、液体噴射ヘッドの各ノズルアクチュエータを駆動信号で駆動することにより該当するノズルから印刷媒体に向けて液体を噴射する液体噴射装置であって、前記ノズルアクチュエータの駆動の基準となる駆動波形信号をデジタル電力増幅回路で電力増幅してデジタル駆動信号を出力するデジタル駆動回路と、前記ノズルアクチュエータの駆動の基準となる駆動波形信号をアナログ電力増幅回路で電力増幅してアナログ駆動信号を出力するアナログ駆動回路と、前記デジタル駆動信号及びアナログ駆動信号の何れかを選択してノズルアクチュエータに印加する選択回路とを備え、前記噴射する液体滴のうちの、最も小さな量の液体滴の噴射に用いる駆動パルスを含む駆動信号を前記アナログ駆動回路から出力し、最も大きな量の液体滴の噴射に用いる駆動パルスを含む駆動信号を前記デジタル駆動回路から出力する、ことを特徴とするものである。
而して、本発明の液体噴射装置によれば、最も大きな量の液体滴の噴射に用いる駆動パルスのように高い波形精度が要求されない駆動信号はデジタル駆動回路から出力し、最も小さな量の液体滴の噴射に用いる駆動パルスのように高い波形精度が要求される駆動信号はアナログ駆動回路から出力するようにすれば、駆動信号の波形精度を確保しながら、損失を低減することが可能となる。
また、本発明の液体噴射装置は、前記液体滴を噴射しない場合に使用する駆動パルスを含む駆動信号を、前記デジタル駆動回路から出力することを特徴とするものである。
本発明の液体噴射装置によれば、液体滴を噴射しない場合に使用する駆動パルスは高い波形精度が要求されないので、その駆動パルスを含む駆動信号をデジタル駆動回路から出力するようにすることで、より一層損失を低減することができる。
また、本発明の液体噴射装置は、前記デジタル駆動回路は、前記駆動波形信号を生成する駆動波形信号発生回路と、前記駆動波形信号発生回路で生成された駆動波形信号をパルス変調する変調回路と、前記変調回路でパルス変調された変調信号を電力増幅するデジタル電力増幅回路とを備え、前記デジタル電力増幅回路は、電力を増幅するためのスイッチング素子対からなるハーフブリッジD級出力段と、前記変調回路からの変調信号に基づいて、前記ハーフブリッジD級出力段のスイッチング素子のゲート−ソース間信号を調整するゲート駆動回路とを備えて構成されることを特徴とするものである。
本発明の液体噴射装置によれば、デジタル駆動回路の実施化が容易になる。
また、本発明の液体噴射装置は、前記アナログ駆動回路は、前記駆動波形信号を生成する駆動波形信号発生回路と、前記駆動波形信号発生回路で生成された駆動波形信号をアナログ変換するアナログ変換回路と、アナログ変換回路でアナログ変換されたアナログ駆動波形信号を電力増幅するアナログ電力増幅回路とを備え、前記アナログ電力増幅回路は、ノズルアクチュエータを充放電するプッシュプル接続されたトランジスタ対と、前記アナログ変換回路でアナログ変換されたアナログ駆動波形信号に基づいて、前記トランジスタ対のベース電圧を調整するプリドライバ回路とを備えて構成されることを特徴とするものである。
本発明の液体噴射装置によれば、アナログ駆動回路の実施化が容易になる。
次に、本発明の液体噴射装置の一実施形態について液体噴射型印刷装置を用いて説明する。
図1は、本実施形態の印刷装置の概略構成図であり、図において、印刷媒体1は、図の左から右に向けて矢印方向に搬送され、その搬送途中の印刷領域で印刷される、ラインヘッド型印刷装置である。
図1中の符号2は、印刷媒体1の搬送ライン上方に設けられた複数の液体噴射ヘッドであり、印刷媒体搬送方向に2列になるように且つ印刷媒体搬送方向と交差する方向に並べて配設されて、夫々、ヘッド固定プレート11に固定されている。各液体噴射ヘッド2の最下面には、多数のノズルが形成されており、この面がノズル面と呼ばれている。ノズルは、図2に示すように、噴射する液体の色毎に、印刷媒体搬送方向と交差する方向に列状に配設されており、その列をノズル列と呼んだり、その列方向をノズル列方向と呼んだりする。そして、印刷媒体搬送方向と交差する方向に配設された全ての液体噴射ヘッド2のノズル列によって、印刷媒体1の搬送方向と交差する方向の幅全長に及ぶラインヘッドが形成されている。印刷媒体1は、これらの液体噴射ヘッド2のノズル面の下方を通過するときに、ノズル面に形成されている多数のノズルから液体が噴射され、印刷が行われる。
液体噴射ヘッド2には、例えばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のインクなどの液体が、図示しない各色の液体タンクから液体供給チューブを介して供給される。そして、各液体噴射ヘッド2に形成されているノズルから同時に必要箇所に必要量の液体を噴射することにより、印刷媒体1上に微小なドットを出力する。これを各色毎に行うことにより、搬送部4で搬送される印刷媒体1を一度通過させるだけで、所謂1パスによる印刷を行うことができる。
液体噴射ヘッドの各ノズルから液体を噴射する方法としては、静電方式、ピエゾ方式、膜沸騰液体噴射方式などがあり、本実施形態ではピエゾ方式を用いた。ピエゾ方式は、ノズルアクチュエータである圧電素子に駆動信号を与えると、キャビティ内の振動板が変位してキャビティ内に圧力変化を生じ、その圧力変化によって液滴がノズルから噴射されるというものである。そして、駆動信号の波高値や電圧増減傾きを調整することで液滴の噴射量を調整することが可能となる。なお、ピエゾ方式に用いられる圧電素子は容量性負荷である。また、本発明は、ピエゾ方式以外の液体噴射方法にも、同様に適用可能である。
液体噴射ヘッド2の下方には、印刷媒体1を搬送方向に搬送するための搬送部4が設けられている。搬送部4は、駆動ローラ8及び従動ローラ9に搬送ベルト6を巻回して構成され、駆動ローラ8には図示しない電動モータが接続されている。また、搬送ベルト6の内側には、当該搬送ベルト6の表面に印刷媒体1を吸着するための図示しない吸着装置が設けられている。この吸着装置には、例えば負圧によって印刷媒体1を搬送ベルト6に吸着する空気吸引装置や、静電気力で印刷媒体1を搬送ベルト6に吸着する静電吸着装置などが用いられる。従って、給紙ローラ5によって給紙部3から印刷媒体1を一枚だけ搬送ベルト6上に送給し、電動モータによって駆動ローラ8を回転駆動すると、搬送ベルト6が印刷媒体搬送方向に回転され、吸着装置によって搬送ベルト6に印刷媒体1が吸着されて搬送される。この印刷媒体1の搬送中に、液体噴射ヘッド2から液体を噴射して印刷を行う。印刷の終了した印刷媒体1は、搬送方向下流側の排紙部10に排紙される。
この印刷装置内には、自身を制御するための制御装置が設けられている。この制御装置は、例えば図3に示すように、例えばパーソナルコンピュータ、デジタルカメラ等のホストコンピュータ60から入力された印刷データに基づいて、印刷装置や給紙装置等を制御することにより印刷媒体に印刷処理を行うものである。そして、ホストコンピュータ60から入力された印刷データ読込むための入力インタフェース61と、この入力インタフェース61から入力された印刷データに基づいて印刷処理等の演算処理を実行する例えばマイクロコンピュータで構成される制御部62と、前記給紙ローラ5に接続されている給紙ローラモータ17を駆動制御する給紙ローラモータドライバ63と、各液体噴射ヘッド2を駆動制御するヘッドドライバ65と、前記駆動ローラ8に接続されている電動モータ7を駆動制御する電動モータドライバ66と、各ドライバ63、65、66と外部の給紙ローラモータ17、液体噴射ヘッド2,3、電動モータ7とを接続するインタフェース67とを備えて構成される。
制御部62は、印刷処理等の各種処理を実行するCPU(Central Processing Unit)62aと、入力インタフェース61を介して入力された印刷データ或いは当該印刷データ印刷処理等を実行する際の各種データを一時的に格納し、或いは印刷処理等のプログラムを一時的に展開するRAM(Random Access Memory)62cと、CPU62aで実行する制御プログラム等を格納する不揮発性半導体メモリで構成されるROM(Read-Only Memory)62dを備えている。この制御部62は、インタフェース61を介してホストコンピュータ60から印刷データ(画像データ)を入手すると、CPU62aが、この印刷データに所定の処理を実行して、何れの液体噴射ヘッド2の何れのノズルから液体を噴射するか或いはどの程度の液体を噴射するかというノズル選択データ(駆動信号選択データ)を算出し、この印刷データや駆動信号選択データ及び各種センサからの入力データに基づいて、各ドライバ63、65、66に制御信号を出力する。各ドライバ63、65、66からはアクチュエータを駆動するための駆動信号が出力され、給紙ローラモータ17、電動モータ7、液体噴射ヘッド2内のノズルアクチュエータなどが夫々作動して、印刷媒体1の給紙及び搬送及び排紙、並びに印刷媒体1への印刷処理が実行される。なお、制御部62内の各構成要素は、図示しないバスを介して電気的に接続されている。
図5には、本実施形態の印刷装置の制御装置から液体噴射ヘッド2に供給され、圧電素子からなるノズルアクチュエータを駆動するための駆動信号COMの一例を示す。本実施形態では、中間電位を中心に電位が変化する信号とした。この駆動信号COMは、ノズルアクチュエータを駆動して液体を噴射する単位駆動信号としての駆動パルスPCOMを時系列的に接続したものであり、各駆動パルスPCOMの立上がり部分がノズルに連通するキャビティ(圧力室)の容積を拡大して液体を引込む(液体の噴射面を考えればメニスカスを引き込むとも言える)段階であり、駆動パルスPCOMの立下がり部分がキャビティの容積を縮小して液体を押出す(液体の噴射面を考えればメニスカスを押出すとも言える)段階であり、液体を押出した結果、液滴がノズルから噴射される。
この電圧台形波からなる駆動パルスPCOMの電圧増減傾きや波高値を種々に変更することにより、液体の引込量や引込速度、液体の押出量や押出速度を変化させることができ、これにより液滴の噴射量を変化させて異なる大きさのドットを得ることができる。従って、複数の駆動パルスPCOMを時系列的に連結する場合でも、そのうちから単独の駆動パルスPCOMを選択してアクチュエータに供給し、液滴を噴射したり、複数の駆動パルスPCOMを選択してアクチュエータに供給し、液滴を複数回噴射したりすることで種々の大きさのドットを得ることができる。即ち、液体が乾かないうちに複数の液滴を同じ位置に着弾すると、実質的に大きな液滴を噴射するのと同じことになり、ドットの大きさを大きくすることができるのである。このような技術の組合せによって多階調化を図ることが可能となる。駆動信号選択データSI&SPで駆動信号を選択する仕組みとしては、例えば特開2003−1824号公報に記載されるような形態で実現が可能である。本実施形態では、例えば駆動信号選択データSI&SPにより該当する画素に小さなドットを形成する場合には図の左から2番目の駆動パルスPCOM2を小ドット用駆動信号としてノズルアクチュエータに印加し、該当する画素に大きなドットを形成する場合には図の右から2番目の駆動パルスPCOM3を大ドット用駆動信号としてノズルアクチュエータに印加することとした。また、両者の中間的な大きさのドットを形成する場合には図の右端の駆動パルスPCOM4を中ドット用駆動信号としてノズルアクチュエータに印加することとした。なお、図4の左端の駆動パルスPCOM1は、液体を引込むだけで押出していない。これは、微振動と呼ばれ、液滴を噴射せずに、例えばノズルの増粘を抑制防止したりするのに用いられる。また、本実施形態では、ノズルアクチュエータを駆動する単位駆動信号を駆動パルスPCOMと定義し、これを所定数だけ連結した信号を駆動信号COMと定義する。但し、駆動パルスPCOMも駆動信号であることに違いはない。
このようにノズルアクチュエータに印加される駆動信号COM(駆動パルスPCOM)は共通しているが、本実施形態では、前記制御装置のヘッドドライバ65内に二種類の駆動信号生成回路、即ち駆動回路を設けた。図5に駆動回路の具体的構成を示す。図中の符号23はデジタル駆動回路、符号24はアナログ駆動回路である。デジタル駆動回路23は、駆動信号を創成出力するために制御部62から出力されたデジタル駆動用駆動波形データDWCOMdに基づいて、駆動信号の元、つまりノズルアクチュエータ22の駆動を制御する信号の基準となるデジタル駆動用駆動波形信号WCOMdを生成する駆動波形信号発生回路25と、駆動波形信号発生回路25で生成されたデジタル駆動用駆動波形信号WCOMdをパルス変調する変調回路26と、変調回路26でパルス変調された変調信号を電力増幅するデジタル電力増幅回路、所謂D級アンプ28と、デジタル電力増幅回路28で電力増幅された電力増幅変調信号を平滑化して、デジタル駆動信号COMdとして後述する選択スイッチからノズルアクチュエータ22に供給する平滑フィルタ29とを備えて構成される。
駆動波形信号発生回路25は、制御部62から出力されたデジタル駆動用駆動波形データDWCOMdを電圧信号に変換して所定サンプリング周期分ホールドすると共に、それをD/A変換器でアナログ変換してデジタル駆動用駆動波形信号WCOMdとして出力する。本実施形態では、このデジタル駆動用駆動波形信号WCOMdをパルス変調する変調回路26に、一般的なパルス幅変調(PWM)回路を用いた。パルス幅変調は、周知のように、三角波信号発生回路で所定周波数の三角波信号を発生し、この三角波信号とデジタル駆動用駆動波形信号WCOMdとをコンパレータで比較して、例えば三角波信号よりデジタル駆動用駆動波形信号WCOMdが大きいときにオンデューティとなるパルス信号を変調信号として出力する。デジタル電力増幅回路28は、実質的に電力を増幅するためのハイサイドのスイッチング素子Q1及びローサイドのスイッチング素子Q2からなるハーフブリッジD級出力段21と、変調回路26からの変調信号に基づいて、それらのスイッチング素子Q1、Q2のゲート−ソース間信号GH、GLを調整するためのゲート駆動回路30とを備えて構成されている。また、平滑フィルタ29は例えばコイルとコンデンサの組合せからなるローパスフィルタ(低域通過フィルタ)で構成され、このローパスフィルタによって電力増幅変調信号の変調周期成分、この場合は三角波信号の周波数成分が除去される。
デジタル電力増幅回路28では、変調信号がハイレベルであるとき、ハイサイド側スイッチング素子Q1のゲート−ソース間信号GHはハイレベルとなり、ローサイド側スイッチング素子Q2のゲート−ソース間信号GLはローレベルとなるので、ハイサイド側スイッチング素子Q1はオン状態となり、ローサイド側スイッチング素子Q2はオフ状態となり、その結果、ハーフブリッジD級出力段21の出力は、供給電圧VDDとなる。一方、変調信号がローレベルであるとき、ハイサイド側スイッチング素子Q1のゲート−ソース間信号GHはローレベルとなり、ローサイド側スイッチング素子Q2のゲート−ソース間信号GLはハイレベルとなるので、ハイサイド側スイッチング素子Q1はオフ状態となり、ローサイド側スイッチング素子Q2はオン状態となり、その結果、ハーフブリッジ出力段21の出力は0となる。
このようにハイサイド及びローサイドのスイッチング素子がデジタル駆動される場合には、オン状態のスイッチング素子に電流が流れるが、ドレイン−ソース間の抵抗値は非常に小さく、損失は殆ど発生しない。また、オフ状態のスイッチング素子には電流が流れないので損失は発生しない。従って、このデジタル電力増幅回路28の損失そのものは極めて小さく、小型のMOSFET等のスイッチング素子を使用することができる。
一方、アナログ駆動回路24は、駆動信号を創成出力するために制御部62から出力されたアナログ駆動用駆動波形データDWCOMaに基づいて、駆動信号の元、つまりノズルアクチュエータ22の駆動を制御する信号の基準となるアナログ駆動用駆動波形信号WCOMaを生成する駆動波形信号発生回路31と、駆動波形信号発生回路31で発生されたアナログ駆動用駆動波形信号WCOMaをアナログ変換するD/A変換回路(アナログ変換回路)32と、D/A変換回路24でアナログ変換されたアナログ駆動波形信号AWCOMを電力増幅するアナログ電力増幅回路33とを備えて構成される。電力増幅回路33は、プッシュプル接続されたトランジスタ対35と、当該トランジスタ対35の各トランジスタTr1,Tr2を駆動するためのプリドライバ回路34とを備えて構成される。
駆動波形信号発生回路31は、制御部62から出力されたアナログ駆動用駆動波形データDWCOMaを読込み、それを電圧信号に変換して所定サンプリング周期分ホールドすることで、デジタルデータのアナログ駆動用駆動波形信号WCOMaを出力する。D/A変換回路32には、一般的なデジタル−アナログ変換回路を用い、これによってデジタルデータのアナログ駆動用駆動波形信号WCOMaをアナログ駆動波形信号AWCOMに変換出力する。プリドライバ回路34は、プッシュプル接続されたトランジスタ対35の各トランジスタTr1,Tr2のベース電圧を制御することで、例えば接続されるノズルアクチュエータの数が変化することにより上昇する充電用トランジスタのベース電流を抑制する。このプリドライバ回路34としては、例えば本出願人が先に提案した特開2004−306434号公報に記載されるものが適用可能である。トランジスタ対35は、充電用トランジスタTr1と放電用トランジスタTr2とをプッシュプル接続して構成され、一方のNPN型充電用トランジスタTr1のコレクタは電源電圧VDDが供給され、エミッタは後述の選択スイッチを介してノズルアクチュエータに接続され、ベースがプリドライバ回路34の一方の出力に接続されている。また、他方のPNP型放電用トランジスタTr2のエミッタが後述する選択スイッチを介してノズルアクチュエータに接続され、コレクタが接地され、ベースがプリドライバ回路25の他方の出力に接続されている。このトランジスタ対33では、一方の充電用トランジスタTr1は、後述する選択スイッチを介して、アナログ駆動信号COMaに応じた電圧波形を伴いながら電源電圧VDDから容量性負荷であるノズルアクチュエータ22に電荷を供給する、即ち充電し、他方の放電用トランジスタTr2は、後述する選択スイッチを介して、アナログ駆動信号COMaに応じた電圧波形を伴いながら容量性負荷であるノズルアクチュエータ22の電荷を放電する。
そして、本実施形態では、図6に示すように、デジタル駆動回路23から出力されるデジタル駆動信号COMdでは、前記小ドットに相当する駆動パルスPCOM2を生成せず、アナログ駆動回路24から出力されるアナログ駆動信号COMaでのみ、当該小ドットに相当する駆動パルスPCOM2を生成する。また、前記中ドットに相当する駆動パルスPCOM4もアナログ駆動回路24から出力されるアナログ駆動信号COMaで生成する。これら駆動パルスPCOM1〜PCOM4とアナログ駆動信号COMa、デジタル駆動信号COMdとの関係を定義する前記駆動信号選択データSI&SPの内容は下記表1に示す通りである。なお、図中の符号CHは、各駆動パルスPCOMの生成タイミングを設定するチャンネル信号、符号LATは、駆動パルスPCOMを時系列的に連結してなる駆動信号COMの生成タイミングを設定するラッチ信号である。この駆動パルスPCOMのデジタル駆動信号COMdとアナログ駆動信号COMaへの振り分けによる効果は後段に詳述する。
Figure 2009226797
各液体噴射ヘッド2には、図3の制御装置から制御信号として、印刷データに基づいて噴射するノズルを選択すると共に圧電素子などのノズルアクチュエータの駆動信号COMへの接続タイミングを決定する駆動信号選択データSI&SP、全ノズルにノズル選択データが入力された後、駆動信号選択データSI&SPに基づいて駆動信号COMと液体噴射ヘッド2のノズルアクチュエータとを接続させるラッチ信号LAT及びチャンネル信号CH、駆動信号選択データSI&SPをシリアル信号として液体噴射ヘッド2に送信するためのクロック信号SCKが入力されている。即ち、ラッチ信号LATで一連の駆動信号COMd,COMaが出力され始め、チャンネル信号CH毎に駆動パルスPCOMが出力されることになる。
図7には、駆動信号COMd,COMa(駆動パルスPCOM)をノズルアクチュエータ22に供給するために各液体噴射ヘッド2内に構築された選択回路36の構成を示す。この選択回路36は、本出願人が先に提案した特開2006−56101号公報に記載される選択回路を概略的に示したものであり、1つのノズルアクチュエータ22に2つのトランスミッションゲートからなる選択スイッチ201が接続され、その何れか一方を閉じて、デジタル駆動信号COMd又はアナログ駆動信号COMaの何れか(の駆動パルスPCOM)をノズルアクチュエータ22に印加するものである。この選択回路は、液体を噴射させるべきノズルに対応した圧電素子などのノズルアクチュエータ22を指定するための駆動信号選択データSI&SPを保存するシフトレジスタ211と、シフトレジスタ211のデータを一時的に保存するラッチ回路212と、ラッチ回路212の出力を解読するデコーダ213と、デコーダ213で解読された出力をレベル変換して選択スイッチ201に供給し、2つの選択スイッチ201の何れか一方を閉じることにより、駆動信号COMd,COMaをピエゾ素子などのノズルアクチュエータ22に接続するレベルシフタ214を備えて構成されている。
シフトレジスタ211には、駆動信号選択データ信号SI&SPが順次入力されると共に、クロック信号SCKの入力パルスに応じて記憶領域が初段から順次後段にシフトする。ラッチ回路212は、ノズル数分の駆動信号選択データSI&SPがシフトレジスタ211に格納された後、入力されるラッチ信号LATによってシフトレジスタ211の各出力信号をラッチする。ラッチ回路212に保存された信号は、デコーダ213で解読された後、レベルシフタ214によって次段の選択スイッチ201をオンオフできる電圧レベルに変換される。これは、駆動信号COMd,COMaが、ラッチ回路212の出力電圧に比べて高い電圧であり、これに合わせて選択スイッチ201の動作電圧範囲も高く設定されているためである。従って、レベルシフタ214によって選択スイッチ201が閉じられる圧電素子などのノズルアクチュエータ22は駆動信号選択データSI&SPの接続タイミングで駆動信号COMd,COMa(の駆動パルスPCOM)に接続される。また、シフトレジスタ211の駆動信号選択データSI&SPがラッチ回路212に保存された後、次の印刷情報をシフトレジスタ211に入力し、液体の噴射タイミングに合わせてラッチ回路212の保存データを順次更新する。なお、図中の符号HGNDは、圧電素子などのノズルアクチュエータのグランド端である。また、この選択スイッチ201によれば、圧電素子などのノズルアクチュエータを駆動信号COM(駆動パルスPCOM)から切り離した後も、当該ノズルアクチュエータ22の入力電圧は、切り離す直前の電圧に維持される。
図8には、アナログ駆動回路24で生成出力されるアナログ駆動信号COMaと電源電圧VDD並びに接地電圧の関係を示す。図8aは、アナログ駆動信号COMaの電圧が増加しているので、圧電素子からなるノズルアクチュエータ22には電荷が貯えられ、つまり充電され、図8bは、アナログ駆動信号COMaの電圧が減少しているので、圧電素子からなるノズルアクチュエータ22の電荷が放出され、つまり放電されている。ノズルアクチュエータ22が充電されているときには、図8aの斜線部、つまりアナログ駆動信号COMaと電源電圧VDD、即ち充電元電圧との差が損失となり、ノズルアクチュエータ22から放電しているときには、図8bの斜線部、つまりアナログ駆動信号COMaと接地電圧、即ち0Vとの差が損失となる。損失は、殆どが熱となるので、この熱を放出するための大型のヒートシンクが必要となったり、容量の大きいトランジスタが必要になったりする。これらは、構成やコスト面だけでなく、レイアウトの点でも不利である。
これに対し、デジタル駆動回路23で生成出力されるデジタル駆動信号COMdは、前述したようにスイッチング素子Q1,Q2をオンオフするだけなので、損失が小さく、発熱量も少ない。しかしながら、デジタル駆動信号COMdは、その波形精度を高めるのに限界がある。図9には、デジタル駆動回路23で生成出力されるデジタル駆動信号COMdと変調信号、本実施形態ではパルス幅変調信号PWMの関係を示す。例えば、パルス変調がパルス幅変調である場合、そのパルス幅変調信号PWMの精度は三角波信号によるサンプリング周期、即ち変調周期以上にはならない。
例えば前記小ドットに相当する駆動パルスPCOM2は、複雑な電圧台形波形信号であり、デジタル駆動回路23によってデジタル駆動信号COMdとして生成出力するには限界がある。これに対し、アナログ駆動回路24は、高精度の電圧台形波形信号を生成出力することができる。そこで、本実施形態では、小ドットに相当する駆動パルスPCOM2は、アナログ駆動回路24でのみ生成出力する。勿論、アナログ駆動回路24は、さほど波形精度が高くない微振動に相当する駆動パルスPCOM1や大ドットに相当する駆動パルスPCOM3を生成出力することも可能なので、タイミングに空きがあれば、前記図6に示すように、これらの駆動パルスもアナログ駆動回路24で生成出力する。勿論、さほど波形精度が高くない駆動パルスをデジタル駆動回路23で生成出力することにより、損失を低減することが可能となる。ちなみに、本実施形態では、アナログ駆動回路24で中ドットに相当する駆動パルスPCOM4を生成出力することとしたが、当該中ドットに相当する駆動パルスPCOM4は、小ドットに相当する駆動パルスPCOM2ほどには波形精度が要求されないので、必要に応じて、デジタル駆動回路23で生成出力するようにしてもよい。
このように本実施形態の液体噴射装置によれば、液体噴射ヘッド2に液体を噴射するためのノズルを複数形成すると共に各ノズルにノズルアクチュエータ22を配設し、液体噴射ヘッド22の各ノズルアクチュエータを駆動信号COMで駆動することにより該当するノズルから印刷媒体1に向けて液体を噴射するにあたり、ノズルアクチュエータ22の駆動の基準となるデジタル駆動用駆動波形信号WCOMdをデジタル電力増幅回路28で電力増幅してデジタル駆動信号COMdを出力するデジタル駆動回路23と、ノズルアクチュエータ22の駆動の基準となるアナログ駆動用駆動波形信号WCOMaをアナログ電力増幅回路33で電力増幅してアナログ駆動信号COMaを出力するアナログ駆動回路24と、デジタル駆動信号COMd及びアナログ駆動信号COMaの何れかを選択してノズルアクチュエータ22に印加する選択回路36とを備え、噴射する液体滴のうちの、最も小さな量の液体滴の噴射に用いる駆動パルスPCOM2を含む駆動信号COMaをアナログ駆動回路24から出力し、最も大きな量の液体滴の噴射に用いる駆動パルスPCOM3を含む駆動信号COMdをデジタル駆動回路23から出力することとしたため、最も大きな量の液体滴の噴射に用いる駆動パルスPCOM3のように高い波形精度が要求されない駆動信号はデジタル駆動回路23から出力し、最も小さな量の液体滴の噴射に用いる駆動パルスPCOM2のように高い波形精度が要求される駆動信号COMaはアナログ駆動回路24から出力することができるので、駆動信号COMaの波形精度を確保しながら、損失を低減することが可能となる。
また、液体滴を噴射しない場合に使用する駆動パルスPCOM1を含む駆動信号COMdを、デジタル駆動回路23から出力することとしたため、液体滴を噴射しない場合に使用する駆動パルスPCOM1は高い波形精度が要求されないので、その駆動パルスPCOM1を含む駆動信号COMdをデジタル駆動回路23から出力するようにすることで、より一層損失を低減することができる。
また、デジタル駆動回路23は、デジタル駆動用駆動波形信号WCOMdを生成する駆動波形信号発生回路25と、駆動波形信号発生回路25で生成されたデジタル駆動用駆動波形信号WCOMdをパルス変調する変調回路26と、変調回路26でパルス変調された変調信号を電力増幅するデジタル電力増幅回路28とを備え、デジタル電力増幅回路28は、電力を増幅するためのスイッチング素子対からなるハーフブリッジD級出力段21と、変調回路26からの変調信号に基づいて、ハーフブリッジD級出力段21のスイッチング素子Q1,Q2のゲート−ソース間信号を調整するゲート駆動回路30とを備えて構成することにより、デジタル駆動回路23の実施化が容易になる。
また、アナログ駆動回路24は、アナログ駆動用駆動波形信号WCOMaを生成する駆動波形信号発生回路31と、駆動波形信号発生回路31で生成されたアナログ駆動用駆動波形信号WCOMaをアナログ変換するアナログ変換回路32と、アナログ変換回路32でアナログ変換されたアナログ駆動波形信号AWCOMを電力増幅するアナログ電力増幅回路33とを備え、アナログ電力増幅回路33は、ノズルアクチュエータ22を充放電するプッシュプル接続されたトランジスタ対35と、アナログ変換回路32でアナログ変換されたアナログ駆動波形信号AWCOMに基づいて、トランジスタ対のベース電圧を調整するプリドライバ回路34とを備えて構成することにより、アナログ駆動回路24の実施化が容易になる。
なお、前記実施形態では、本発明の液体噴射装置をラインヘッド型印刷装置に用いた場合についてのみ詳述したが、本発明の液体噴射装置は、マルチパス型印刷装置にも同様に適用可能である。
また、前記実施形態では、本発明の液体噴射装置をインクジェット式印刷装置に具体化したが、この限りではなく、インク以外の他の液体(液体以外にも、機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルなどの流状体を含む)や液体以外の流体(流体として流して噴射できる固体など)を噴射したり吐出したりする液体噴射装置に具体化することもできる。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッサンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解の形態で含む液状体を噴射する液状体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられて試料となる液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。更に、時計やカメラなどの精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子などに用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するための紫外線硬化樹脂などの透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリなどのエッチング液を噴射する液体噴射装置、ジェルを噴射する流状体噴射装置、トナーなどの粉体を例とする固体を噴射する流体噴射式記録装置であってもよい。そして、これらのうち何れか一種の噴射装置に本発明を適用することができる。
本発明の液体噴射装置を用いた印刷装置の一実施形態を示す概略構成正面図である。 図1の液体噴射装置に用いられる液体噴射ヘッド近傍の平面図である。 図1の液体噴射型印刷装置の制御装置のブロック図である。 各液体噴射ヘッド内のノズルアクチュエータを駆動する駆動信号の説明図である。 図3のヘッドドライバ内にデジタル駆動回路及びアナログ駆動回路のブロック図である。 図5の駆動回路から出力されるデジタル駆動信号及びアナログ駆動信号の説明図である。 図6のデジタル駆動信号及びアナログ駆動信号を選択してノズルアクチュエータに印加する選択回路のブロック図である。 アナログ駆動信号の損失の説明図である。 デジタル駆動信号の波形精度の説明図である。
符号の説明
1は印刷媒体、2は液体噴射ヘッド、3は給紙部、4は搬送部、5は給紙ローラ、6は搬送ベルト、7は電動モータ、8は駆動ローラ、9は従動ローラ、10は排紙部、11は固定プレート、21はハーフブリッジD級出力段、22はノズルアクチュエータ、23はデジタル駆動回路、24はアナログ駆動回路、25は駆動波形信号発生回路、26は変調回路、28はデジタル電力増幅器、29は平滑フィルタ、30はゲート駆動回路、31は駆動波形信号発生回路、32はD/A変換回路(アナログ変換回路)、33はアナログ電力増幅回路、34はプリドライバ回路、35はトランジスタ対、62は制御部、65はヘッドドライバ

Claims (4)

  1. 液体噴射ヘッドに液体を噴射するためのノズルを複数形成すると共に各ノズルにノズルアクチュエータを配設し、液体噴射ヘッドの各ノズルアクチュエータを駆動信号で駆動することにより該当するノズルから印刷媒体に向けて液体を噴射する液体噴射装置であって、前記ノズルアクチュエータの駆動の基準となる駆動波形信号をデジタル電力増幅回路で電力増幅してデジタル駆動信号を出力するデジタル駆動回路と、前記ノズルアクチュエータの駆動の基準となる駆動波形信号をアナログ電力増幅回路で電力増幅してアナログ駆動信号を出力するアナログ駆動回路と、前記デジタル駆動信号及びアナログ駆動信号の何れかを選択してノズルアクチュエータに印加する選択回路とを備え、前記噴射する液体滴のうちの、最も小さな量の液体滴の噴射に用いる駆動パルスを含む駆動信号を前記アナログ駆動回路から出力し、最も大きな量の液体滴の噴射に用いる駆動パルスを含む駆動信号を前記デジタル駆動回路から出力する、ことを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記液体滴を噴射しない場合に使用する駆動パルスを含む駆動信号を、前記デジタル駆動回路から出力することを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記デジタル駆動回路は、前記駆動波形信号を生成する駆動波形信号発生回路と、前記駆動波形信号発生回路で生成された駆動波形信号をパルス変調する変調回路と、前記変調回路でパルス変調された変調信号を電力増幅するデジタル電力増幅回路とを備え、前記デジタル電力増幅回路は、電力を増幅するためのスイッチング素子対からなるハーフブリッジD級出力段と、前記変調回路からの変調信号に基づいて、前記ハーフブリッジD級出力段のスイッチング素子のゲート−ソース間信号を調整するゲート駆動回路とを備えて構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体噴射装置。
  4. 前記アナログ駆動回路は、前記駆動波形信号を生成する駆動波形信号発生回路と、前記駆動波形信号発生回路で生成された駆動波形信号をアナログ変換するアナログ変換回路と、アナログ変換回路でアナログ変換されたアナログ駆動波形信号を電力増幅するアナログ電力増幅回路とを備え、前記アナログ電力増幅回路は、ノズルアクチュエータを充放電するプッシュプル接続されたトランジスタ対と、前記アナログ変換回路でアナログ変換されたアナログ駆動波形信号に基づいて、前記トランジスタ対のベース電圧を調整するプリドライバ回路とを備えて構成されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の液体噴射装置。
JP2008076378A 2008-03-24 2008-03-24 液体噴射装置 Expired - Fee Related JP5024145B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008076378A JP5024145B2 (ja) 2008-03-24 2008-03-24 液体噴射装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008076378A JP5024145B2 (ja) 2008-03-24 2008-03-24 液体噴射装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009226797A true JP2009226797A (ja) 2009-10-08
JP5024145B2 JP5024145B2 (ja) 2012-09-12

Family

ID=41242784

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008076378A Expired - Fee Related JP5024145B2 (ja) 2008-03-24 2008-03-24 液体噴射装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5024145B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017144433A (ja) * 2012-04-03 2017-08-24 株式会社ニコン パターン形成装置

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1034938A (ja) * 1996-07-24 1998-02-10 Canon Inc インクジェット記録用基体の温度検出補正回路
JPH11204850A (ja) * 1998-01-09 1999-07-30 Nec Corp ピエゾ駆動回路
JP2001080069A (ja) * 1999-08-18 2001-03-27 Seiko Epson Corp インクジェット記録装置
JP2003001824A (ja) * 2001-04-17 2003-01-08 Seiko Epson Corp インクジェット式プリンタ
JP2003094685A (ja) * 2001-09-21 2003-04-03 Hitachi Koki Co Ltd インクジェット記録装置
JP2004306434A (ja) * 2003-04-07 2004-11-04 Seiko Epson Corp インクジェット式プリンタのヘッド駆動装置
JP2005329710A (ja) * 2004-04-20 2005-12-02 Fuji Xerox Co Ltd 容量性負荷の駆動回路及び方法、液滴吐出装置、液滴吐出ユニット、インクジェットヘッドの駆動回路
JP2006056101A (ja) * 2004-08-19 2006-03-02 Seiko Epson Corp 印刷装置、及び印刷システム
JP2006256149A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Fuji Xerox Co Ltd 圧電素子の駆動装置及び駆動方法、並びに液滴吐出装置
JP2007190708A (ja) * 2006-01-17 2007-08-02 Fuji Xerox Co Ltd 液滴吐出ヘッドの駆動回路及び方法、液滴吐出装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1034938A (ja) * 1996-07-24 1998-02-10 Canon Inc インクジェット記録用基体の温度検出補正回路
JPH11204850A (ja) * 1998-01-09 1999-07-30 Nec Corp ピエゾ駆動回路
JP2001080069A (ja) * 1999-08-18 2001-03-27 Seiko Epson Corp インクジェット記録装置
JP2003001824A (ja) * 2001-04-17 2003-01-08 Seiko Epson Corp インクジェット式プリンタ
JP2003094685A (ja) * 2001-09-21 2003-04-03 Hitachi Koki Co Ltd インクジェット記録装置
JP2004306434A (ja) * 2003-04-07 2004-11-04 Seiko Epson Corp インクジェット式プリンタのヘッド駆動装置
JP2005329710A (ja) * 2004-04-20 2005-12-02 Fuji Xerox Co Ltd 容量性負荷の駆動回路及び方法、液滴吐出装置、液滴吐出ユニット、インクジェットヘッドの駆動回路
JP2006056101A (ja) * 2004-08-19 2006-03-02 Seiko Epson Corp 印刷装置、及び印刷システム
JP2006256149A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Fuji Xerox Co Ltd 圧電素子の駆動装置及び駆動方法、並びに液滴吐出装置
JP2007190708A (ja) * 2006-01-17 2007-08-02 Fuji Xerox Co Ltd 液滴吐出ヘッドの駆動回路及び方法、液滴吐出装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017144433A (ja) * 2012-04-03 2017-08-24 株式会社ニコン パターン形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5024145B2 (ja) 2012-09-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5256768B2 (ja) 液体噴射装置
JP4957756B2 (ja) 容量性負荷駆動回路、液体噴射装置および印刷装置
JP5145921B2 (ja) 液体噴射装置
JP4518152B2 (ja) 液体噴射装置及びインクジェットプリンタ
JP5245767B2 (ja) アクチュエータの駆動方法及び電力増幅装置
JP5109651B2 (ja) 液体噴射装置および印刷装置
JP2010114711A (ja) 電力増幅装置
JP2011101972A (ja) 液体噴射装置及び液体噴射型印刷装置
JP5163207B2 (ja) 液体噴射装置、及び印刷装置
JP2010114500A (ja) 電力増幅装置
JP2009184142A (ja) 液体噴射装置
JP2009196197A (ja) 液体噴射装置
JP2009178950A (ja) 液体噴射装置
JP5521315B2 (ja) 電力増幅装置および液体噴射装置、液体噴射型印刷装置
JP5024145B2 (ja) 液体噴射装置
JP5783203B2 (ja) 液体噴射装置および印刷装置、液体噴射装置の駆動方法
JP5440684B2 (ja) 駆動回路
JP5263331B2 (ja) 容量性負荷駆動回路、液体噴射装置および印刷装置
JP2010125741A (ja) 液体噴射型印刷装置
JP2011025622A (ja) 液体噴射装置及び液体噴射型印刷装置
JP2010124040A (ja) 電力増幅装置
JP5783205B2 (ja) 容量性負荷駆動回路、液体噴射装置および印刷装置
JP5136613B2 (ja) 容量性負荷駆動回路、液体噴射装置および印刷装置
JP2009226901A (ja) 液体噴射装置
JP2011093104A (ja) 液体噴射装置及び液体噴射型印刷装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100830

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100830

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20100831

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100907

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120515

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120522

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120604

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150629

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5024145

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees