JP2009178950A - 液体噴射装置 - Google Patents

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英揮 小島
Kinya Matsuzawa
欣也 松澤
Hiroichi Sekino
博一 関野
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兼雄 依田
Hiroyuki Aizawa
弘之 相澤
Seiichi Taniguchi
誠一 谷口
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Abstract

【課題】駆動信号出力回路の数を低減しながら駆動信号特性の変化を十分に抑制防止することが可能な液体噴射装置を提供する。
【解決手段】液体を噴射するためのノズルアクチュエータ22を駆動信号COMで駆動することにより液体噴射ヘッド2の該当するノズルから印刷媒体1に向けて液体を噴射するにあたり、予め設定された所定駆動ノズルアクチュエータ数に応じて適正な駆動信号COMを出力し且つ互いに駆動信号COMの特性が異なる駆動信号出力回路12を2以上且つノズル総数より少ない数備え、スイッチングコントローラ13により、適正な駆動信号COMを出力する駆動信号出力回路12の所定駆動ノズルアクチュエータ数の合計が駆動するノズルアクチュエータの数nになるように駆動信号出力回路12を選出とノズルアクチュエータ22との接続状態を制御する。
【選択図】図5

Description

本発明は、微小な液体を複数のノズルから噴射して、その微粒子(ドット)を印刷媒体上に形成することにより、所定の文字や画像等を印刷するようにした液体噴射装置に関するものである。
このような液体噴射装置の1つである液体噴射型印刷装置は、一般に安価で且つ高品質なカラー印刷物が容易に得られることから、パーソナルコンピュータやデジタルカメラなどの普及に伴い、オフィスのみならず一般ユーザにも広く普及してきている。
このような液体噴射型印刷装置のうち、液体噴射ノズルの形成された液体噴射ヘッドをキャリッジと呼ばれる移動体に載せて印刷媒体の搬送方向と交差する方向に移動させるものを一般に「マルチパス型印刷装置」と呼んでいる。これに対し、印刷媒体の搬送方向と交差する方向に長尺な液体噴射ヘッドを配置して、所謂1パスでの印刷が可能なものを一般に「ラインヘッド型印刷装置」と呼んでいる。
ところで、圧電素子などの液体噴射用素子であるノズルアクチュエータは静電容量を有する容量性負荷なので、配線などのインダクタとノズルアクチュエータの静電容量の組合せでフィルタが構成され、しかも駆動するノズルアクチュエータ、即ち静電容量の接続数によってフィルタ特性が変化し、その結果、駆動信号特性が変化して液体噴射特性まで変化してしまう。そこで、下記特許文献1では、駆動信号の特性が等しい駆動信号出力回路を複数設け、駆動するノズルアクチュエータの数に応じて、駆動信号特性の変化が抑制されるように駆動信号出力回路の駆動数を設定し、それら設定された駆動信号出力回路と駆動するノズルアクチュエータとの接続状態を制御するようにしている。
特開2006−224623号公報
しかしながら、前記特許文献1では、複数の駆動信号出力回路から出力される駆動信号の特性が等しいので、実際に駆動ノズルアクチュエータに印加される駆動信号特性の変化の抑制に限界があり、この駆動信号特性の変化を十分に抑制するためにはより多くの駆動信号出力回路を設ける必要がある。
本発明は、これらの諸問題に着目して開発されたものであり、駆動信号出力回路の数を低減しながら駆動信号特性の変化を十分に抑制防止することが可能な液体噴射装置を提供することを目的とするものである。
上記諸問題を解決するため、本発明の液体噴射装置は、液体を噴射するためのノズルを液体噴射ヘッドに複数形成すると共に各ノズルに液体噴射用素子を配設し、各液体噴射用素子を駆動信号で駆動することにより液体噴射ヘッドの該当するノズルから液体を噴射する液体噴射装置であって、予め設定された所定駆動液体噴射用素子数に応じて適正な駆動信号を出力し且つ互いに駆動信号の特性が異なる駆動信号出力回路を2以上且つノズル総数より少ない数備え、駆動する液体噴射用素子の数に応じて駆動信号出力回路と液体噴射用素子との接続状態を制御するスイッチング制御回路を備え、前記スイッチング制御回路は、適正な駆動信号を出力する駆動信号出力回路の所定駆動液体噴射用素子数の合計が駆動する液体噴射用素子の数又はその近傍になるように駆動信号出力回路を選出して、それら選出された駆動信号出力回路と液体噴射用素子との接続状態を制御することを特徴とするものである。
而して、本発明の液体噴射装置によれば、適正な駆動信号を出力する駆動信号出力回路の所定駆動液体噴射用素子数の合計が駆動する液体噴射用素子の数又はその近傍になるように駆動信号出力回路を選出して、それら選出された駆動信号出力回路と液体噴射用素子との接続状態を制御することにより、駆動信号出力回路の数を低減しながら、駆動信号特性の変化を十分に抑制防止することができる。
また、本発明の液体噴射装置は、前記駆動信号出力回路は、予め設定された所定駆動液体噴射用素子数の範囲内で駆動信号を補正可能としたことを特徴とするものである。
本発明の液体噴射装置によれば、駆動信号出力回路の数を可及的に低減しながら、駆動信号特性の変化をより一層抑制防止することができる。また、液体噴射用素子の数又はその近傍になるように駆動信号出力回路を選出して、それら選出された駆動信号出力回路と液体噴射用素子との接続状態を制御しているため、所定駆動液体噴射用素子数の範囲内で駆動信号を補正することが容易となる。
次に、本発明の印刷装置の第1実施形態について説明する。
図1は、本実施形態の印刷装置の概略構成図であり、図において、印刷媒体1は、図の左から右に向けて矢印方向に搬送され、その搬送途中の印字領域で印字される、ラインヘッド型印刷装置である。
図1中の符号2は、印刷媒体1の搬送ライン上方に設けられた7つの液体噴射ヘッドであり、印刷媒体搬送方向に2列になるように配設されて、夫々、ヘッド固定プレート11に固定されている。図2は、液体噴射ヘッド2付近の平面図である。これらの液体噴射ヘッド2は、例えば図に示すように、千鳥配列されている。各液体噴射ヘッド2の最下面を示す図の内側の四角形の内側部分には、多数のノズルが形成されており、この面がノズル面と呼ばれている。従って、千鳥配列された全ての液体噴射ヘッド2によって、印刷媒体1の搬送方向と交差する方向の幅全長に及ぶラインヘッドが形成されている。印刷媒体1は、これらの液体噴射ヘッド2のノズル面の下方を通過するときに、ノズル面に形成されている多数のノズルから液体が噴射され、印刷が行われる。
液体噴射ヘッド2には、例えばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のインクなどの液体が、図示しない各色の液体タンクから液体供給チューブを介して供給される。各液体噴射ヘッド2には、印刷媒体1の搬送方向と直交する方向に、複数のノズルが形成されており(即ちノズル列方向)、それらのノズルから同時に必要箇所に必要量の液滴を噴射することにより、印刷媒体1上に微小なドットを出力する。これを各色毎に行うことにより、搬送部4で搬送される印刷媒体1を一度通過させるだけで、所謂1パスによる印刷を行うことができる。
液体噴射ヘッドの各ノズルから液体を噴射する方法としては、静電方式、ピエゾ方式、膜沸騰液体噴射方式などがあり、本実施形態ではピエゾ方式を用いた。ピエゾ方式は、ノズルアクチュエータ、つまりは液体噴射用素子である圧電素子に駆動信号を与えると、キャビティ内の振動板が変位してキャビティ内に圧力変化を生じ、その圧力変化によって液滴がノズルから噴射されるというものである。そして、駆動信号の波高値や電圧増減傾きを調整することで液滴の噴射量を調整することが可能となる。なお、ピエゾ方式に用いられる圧電素子は容量性負荷である。また、本発明は、ピエゾ方式以外の液体噴射方法にも、同様に適用可能である。
液体噴射ヘッド2の下方には、印刷媒体1を搬送方向に搬送するための搬送部4が設けられている。搬送部4は、駆動ローラ8及び従動ローラ9に搬送ベルト6を巻回して構成され、駆動ローラ8には図示しない電動モータが接続されている。また、搬送ベルト6の内側には、当該搬送ベルト6の表面に印刷媒体1を吸着するための図示しない吸着装置が設けられている。この吸着装置には、例えば負圧によって印刷媒体1を搬送ベルト6に吸着する空気吸引装置や、静電気力で印刷媒体1を搬送ベルト6に吸着する静電吸着装置などが用いられる。従って、給紙ローラ5によって給紙部3から印刷媒体1を一枚だけ搬送ベルト6上に送給し、電動モータによって駆動ローラ8を回転駆動すると、搬送ベルト6が印刷媒体搬送方向に回転され、吸着装置によって搬送ベルト6に印刷媒体1が吸着されて搬送される。この印刷媒体1の搬送中に、液体噴射ヘッド2から液体を噴射して印刷を行う。印刷の終了した印刷媒体1は、搬送方向下流側の排紙部10に排紙される。
この印刷装置内には、自身を制御するための制御装置が設けられている。この制御装置は、例えば図3に示すように、例えばパーソナルコンピュータ、デジタルカメラ等のホストコンピュータ60から入力された印刷データに基づいて、印刷装置や給紙装置等を制御することにより印刷媒体に印刷処理を行うものである。そして、ホストコンピュータ60から入力された印刷データを受取るための入力インタフェース61と、この入力インタフェース61から入力された印刷データに基づいて印刷処理を実行する例えばマイクロコンピュータで構成される制御部62と、前記給紙ローラ5に接続されている給紙ローラモータ17を駆動制御する給紙ローラモータドライバ63と、液体噴射ヘッド2を駆動制御するヘッドドライバ65と、前記駆動ローラ8に接続されている電動モータ7を駆動制御する電動モータドライバ66と、各ドライバ63、65、66と外部の給紙ローラモータ17、液体噴射ヘッド2,3、電動モータ7とを接続するインタフェース67とを備えて構成される。
制御部62は、印刷処理等の各種処理を実行するCPU(Central Processing Unit)62aと、入力インタフェース61を介して入力された印刷データ或いは当該印刷データ印刷処理等を実行する際の各種データを一時的に格納し、或いは印刷処理等のプログラムを一時的に展開するRAM(Random Access Memory)62cと、CPU62aで実行する制御プログラム等を格納する不揮発性半導体メモリで構成されるROM(Read-Only Memory)62dを備えている。この制御部62は、インタフェース部61を介してホストコンピュータ60から印刷データ(画像データ)を入手すると、CPU62aが、この印刷データに所定の処理を実行して、何れのノズルから液体を噴射するか或いはどの程度の液体を噴射するかというノズル選択データやノズルアクチュエータへの駆動信号出力データを算出し、この印刷データや駆動信号出力データ及び各種センサからの入力データに基づいて、各ドライバ63、65、66に制御信号を出力する。各ドライバ63、65、66からはアクチュエータを駆動するための駆動信号が出力され、液体噴射ヘッド2の複数のノズルに対応するノズルアクチュエータ、給紙ローラモータ17、電動モータ7が夫々作動して、印刷媒体1の給紙及び搬送及び排紙、並びに印刷媒体1への印刷処理が実行される。なお、制御部62内の各構成要素は、図示しないバスを介して電気的に接続されている。
図4には、本実施形態の印刷装置の制御装置から液体噴射ヘッド2に供給され、圧電素子からなるノズルアクチュエータを駆動するための駆動信号COMの一例を示す。本実施形態では、中間電位を中心に電位が変化する信号とした。この駆動信号COMは、ノズルアクチュエータを駆動して液体を噴射する単位駆動信号としての駆動パルスPCOMを時系列的に接続したものであり、各駆動パルスPCOMの立上がり部分がノズルに連通するキャビティ(圧力室)の容積を拡大して液体を引込む(液体の噴射面を考えればメニスカスを引き込むとも言える)段階であり、駆動パルスPCOMの立下がり部分がキャビティの容積を縮小して液体を押出す(液体の噴射面を考えればメニスカスを押出すとも言える)段階であり、液体を押出した結果、液滴がノズルから噴射される。
この電圧台形波からなる駆動パルスPCOMの電圧増減傾きや波高値を種々に変更することにより、液体の引込量や引込速度、液体の押出量や押出速度を変化させることができ、これにより液滴の噴射量を変化させて異なる大きさのドットを得ることができる。従って、複数の駆動パルスPCOMを時系列的に連結する場合でも、そのうちから単独の駆動パルスPCOMを選択してアクチュエータに供給し、液滴を噴射したり、複数の駆動パルスPCOMを選択してアクチュエータに供給し、液滴を複数回噴射したりすることで種々の大きさのドットを得ることができる。即ち、液体が乾かないうちに複数の液滴を同じ位置に着弾すると、実質的に大きな液滴を噴射するのと同じことになり、ドットの大きさを大きくすることができるのである。このような技術の組合せによって多階調化を図ることが可能となる。なお、図4の左端の駆動パルスPCOM1は、液体を引込むだけで押出していない。これは、微振動と呼ばれ、液滴を噴射せずに、例えばノズルの増粘を抑制防止したりするのに用いられる。
これらの結果、液体噴射ヘッド2には、後述する駆動信号出力回路から出力される駆動信号COM、印刷データに基づいて噴射するノズルを選択すると共に圧電素子などのノズルアクチュエータの駆動信号COMへの接続タイミングを決定する駆動信号選択データSI&SP、全ノズルにノズル選択データが入力された後、駆動信号選択データSI&SPに基づいて駆動信号COMと液体噴射ヘッド2のノズルアクチュエータとを接続させるラッチ信号LAT及びチャンネル信号CH、駆動信号選択データSI&SPをシリアル信号として液体噴射ヘッド2に送信するためのクロック信号SCKが入力されている。なお、これ以後、ノズルアクチュエータを駆動する駆動信号の最小単位を駆動パルスPCOMとし、駆動パルスPCOMが時系列的に連結された信号全体を駆動信号COMと記す。
図5には、ヘッドドライバ65とノズルアクチュエータ22との接続の具体的な構成を示す。本実施形態では、ヘッドドライバ65内に4つの駆動信号出力回路12が設けられ、各ノズルアクチュエータ22には、それら4つの駆動信号出力回路12の夫々に独立して断続するためのトランスミッションゲートなどからなる選択スイッチ201が介装され、更にヘッドドライバ65内には、その選択スイッチ201の接続状態を制御するスイッチ制御回路としてのスイッチングコントローラ13が設けられている。4つの駆動信号出力回路12は、基本的な波形は同じであっても、位相やゲインといった特性の異なる駆動信号COM(駆動パルスPCOM)を出力する。駆動信号出力回路12の具体的な構成は、後段に詳述する。
図6は、スイッチングコントローラ13のブロック図である。このスイッチングコントローラ13は、液体を噴射させるべきノズルに対応した圧電素子などのノズルアクチュエータ22を指定するための駆動信号選択データSI&SPを保存するシフトレジスタ211と、シフトレジスタ211のデータを一時的に保存するラッチ回路212と、ラッチ回路212の出力をレベル変換して選択スイッチ201に供給することにより、駆動信号COMをピエゾ素子などのノズルアクチュエータ22に接続するレベルシフタ213と、後述する演算処理により、前記液体を噴射させるべきノズルに対応するノズルアクチュエータ22に設けられた4つの選択スイッチ201のうち、何れの選択スイッチ201をオンして、4つの駆動信号出力回路12のうちの何れの駆動信号出力回路12に接続すべきであるかを制御するスイッチング制御部210を備えて構成されている。
シフトレジスタ211には、駆動信号選択データ信号SI&SPが順次入力されると共に、クロック信号SCKの入力パルスに応じて記憶領域が初段から順次後段にシフトする。ラッチ回路212は、ノズル数分の駆動信号選択データSI&SPがシフトレジスタ211に格納された後、入力されるラッチ信号LATによってシフトレジスタ211の各出力信号をラッチする。ラッチ回路212に保存された信号は、レベルシフタ213によって次段の選択スイッチ201をオンオフできる電圧レベルに変換される。これは、駆動信号COMが、ラッチ回路212の出力電圧に比べて高い電圧であり、これに合わせて選択スイッチ201の動作電圧範囲も高く設定されているためである。従って、レベルシフタ213によって選択スイッチ201が閉じられる圧電素子などのノズルアクチュエータは駆動信号選択データSI&SPの接続タイミングで駆動信号COM(駆動パルスPCOM)に接続される。また、シフトレジスタ211の駆動信号選択データSI&SPがラッチ回路212に保存された後、次の印刷情報をシフトレジスタ211に入力し、液体の噴射タイミングに合わせてラッチ回路212の保存データを順次更新する。なお、図中の符号HGNDは、圧電素子などのノズルアクチュエータのグランド端である。また、この選択スイッチ201によれば、圧電素子などのノズルアクチュエータを駆動信号COM(駆動パルスPCOM)から切り離した後も、当該ノズルアクチュエータ22の入力電圧は、切り離す直前の電圧に維持される。
4つの駆動信号出力回路12は、出力する駆動信号の特性は異なるが、基本的な回路構成としては何れも同じものであり、図7にその具体的な構成を示す。各駆動信号出力回路12は、予め記憶されている駆動信号出力データに基づいて、駆動信号COM(駆動パルスPCOM)の元、つまりノズルアクチュエータ22の駆動を制御する信号の基準となる駆動波形信号WCOMを生成する駆動波形信号発生回路25と、駆動波形信号発生回路25で生成された駆動波形信号WCOMをパルス変調する変調回路26と、変調回路26でパルス変調された変調信号を電力増幅するデジタル電力増幅器、所謂D級アンプ28と、デジタル電力増幅器28で電力増幅された電力増幅変調信号を平滑化して、駆動信号COM(駆動パルスPCOM)としてノズルアクチュエータ22に供給する平滑フィルタ29とを備えて構成される。
駆動波形信号発生回路25は、予め設定されたデジタルデータを時系列に組合せて出力し、それをD/A変換器でアナログ変換して駆動波形信号WCOMとして出力する。本実施形態では、この駆動波形信号WCOMをパルス変調する変調回路26に、一般的なパルス幅変調(PWM)回路を用いた。パルス幅変調は、三角波信号発生回路23で所定周波数の三角波信号を発生し、この三角波信号と駆動波形信号WCOMとをコンパレータ24で比較して、例えば三角波信号より駆動波形信号WCOMが大きいときにオンデューティとなるパルス信号を変調信号として出力する。デジタル電力増幅器28は、実質的に電力を増幅するためのハイサイドのスイッチング素子Q1及びローサイドのスイッチング素子Q2からなるハーフブリッジD級出力段31と、変調回路26からの変調信号に基づいて、それらのスイッチング素子Q1、Q2のゲート−ソース間信号GH、GLを調整するためのゲートドライバ回路30とを備えて構成されている。また、平滑フィルタ29はコイルLとコンデンサCの組合せからなるローパスフィルタ(低域通過フィルタ)で構成され、このローパスフィルタによって電力増幅変調信号の変調周期成分、この場合は三角波信号の周波数成分が除去される。
デジタル電力増幅器28では、変調信号がHiレベルであるとき、ハイサイド側スイッチング素子Q1のゲート−ソース間信号GHはHiレベルとなり、ローサイド側スイッチング素子Q2のゲート−ソース間信号GLはLoレベルとなるので、ハイサイド側スイッチング素子Q1はON状態となり、ローサイド側スイッチング素子Q2はOFF状態となり、その結果、ハーフブリッジD級出力段31の出力は、供給電力VDDとなる。一方、変調信号がLoレベルであるとき、ハイサイド側スイッチング素子Q1のゲート−ソース間信号GHはLoレベルとなり、ローサイド側スイッチング素子Q2のゲート−ソース間信号GLはHiレベルとなるので、ハイサイド側スイッチング素子Q1はOFF状態となり、ローサイド側スイッチング素子Q2はON状態となり、その結果、ハーフブリッジ出力段31の出力は0となる。
このようにハイサイド及びローサイドのスイッチング素子がデジタル駆動される場合には、ON状態のスイッチング素子に電流が流れるが、ドレイン−ソース間の抵抗値は非常に小さく、損失は殆ど発生しない。また、OFF状態のスイッチング素子には電流が流れないので損失は発生しない。従って、このデジタル電力増幅器28の損失は極めて小さく、小型のMOSFET等のスイッチング素子を使用することができ、冷却用放熱板などの冷却手段も不要である。ちなみに、トランジスタをリニア駆動するときの効率が30%程度であるのに対し、デジタル電力増幅器の効率は90%以上である。また、トランジスタの冷却用放熱板は、トランジスタ一つに対して60mm角程度の大きさが必要になるので、こうした冷却用放熱板が不要になると、実際のレイアウト面で圧倒的に有利である。
4つの駆動信号出力回路12の駆動信号COM(駆動パルスPCOM)の出力特性は、例えば平滑フィルタ29の特性を変更したり、駆動波形信号発生回路25のデジタルデータを変更したりすることで互いに異なる特性になるように調整されている。なお、デジタル電力増幅器に代えてアナログ電力増幅器を用いることも可能であり、その場合にも例えば駆動波形のデジタルデータを変更するなどして4つの駆動信号出力回路12の駆動信号COM(駆動パルスPCOM)の出力特性を互いに異なるものとする。
次に、4つの駆動信号出力回路12の駆動信号COM(駆動パルスPCOM)の出力特性の設定方法の一例を説明する。例えば、ノズルアクチュエータ22の総数が15個である場合、第1の駆動信号出力回路12の駆動信号COM(駆動パルスPCOM)は液体を噴射させるべきノズルに対応するノズルアクチュエータ(以下、駆動ノズルアクチュエータとも記す)22が1個のときに最適となる信号特性とし、第2の駆動信号出力回路12の駆動信号COM(駆動パルスPCOM)は駆動ノズルアクチュエータ22が2個のときに最適となる信号特性とし、第3の駆動信号出力回路12の駆動信号COM(駆動パルスPCOM)は駆動ノズルアクチュエータ22が4個のときに最適となる信号特性とし、第4の駆動信号出力回路12の駆動信号COM(駆動パルスPCOM)は駆動ノズルアクチュエータ22が8個のときに最適となる信号特性とする。
従って、駆動ノズルアクチュエータ22の数が1個のときには当該駆動ノズルアクチュエータ22を第1の駆動信号出力回路12に接続する。また、駆動ノズルアクチュエータ22の数が2個のときにはそれらの駆動ノズルアクチュエータ22を第2の駆動信号出力回路12に接続する。また、駆動ノズルアクチュエータ22の数が3個のときにはそれらの駆動ノズルアクチュエータ22のうちの1個を第1の駆動信号出力回路12に接続し且つ2個を第2の駆動信号出力回路12に接続する。また、駆動ノズルアクチュエータ22の数が4個のときにはそれらの駆動ノズルアクチュエータ22を第3の駆動信号出力回路12に接続する。また、駆動ノズルアクチュエータ22の数が5個のときにはそれらの駆動ノズルアクチュエータ22のうちの1個を第1の駆動信号出力回路12に接続し且つ4個を第3の駆動信号出力回路12に接続する。また、駆動ノズルアクチュエータ22の数が6個のときにはそれらの駆動ノズルアクチュエータ22のうちの2個を第2の駆動信号出力回路12に接続し且つ4個を第3の駆動信号出力回路12に接続する。また、駆動ノズルアクチュエータ22の数が7個のときにはそれらの駆動ノズルアクチュエータ22のうちの1個を第1の駆動信号出力回路12に接続し且つ2個を第2の駆動信号出力回路12に接続し且つ4個を第3の駆動信号出力回路12に接続する。また、駆動ノズルアクチュエータ22の数が8個のときにはそれらの駆動ノズルアクチュエータ22を第4の駆動信号出力回路12に接続する。また、駆動ノズルアクチュエータ22の数が9個のときにはそれらの駆動ノズルアクチュエータ22のうちの1個を第1の駆動信号出力回路12に接続し且つ8個を第4の駆動信号出力回路12に接続する。また、駆動ノズルアクチュエータ22の数が10個のときにはそれらの駆動ノズルアクチュエータ22のうちの2個を第2の駆動信号出力回路12に接続し且つ8個を第4の駆動信号出力回路12に接続する。また、駆動ノズルアクチュエータ22の数が11個のときにはそれらの駆動ノズルアクチュエータ22のうちの1個を第1の駆動信号出力回路12に接続し且つ2個を第2の駆動信号出力回路12に接続し8個を第4の駆動信号出力回路に接続する。また、駆動ノズルアクチュエータ22の数が12個のときにはそれらの駆動ノズルアクチュエータ22のうちの4個を第3の駆動信号出力回路12に接続し且つ8個を第4の駆動信号出力回路12に接続する。また、駆動ノズルアクチュエータ22の数が13個のときにはそれらの駆動ノズルアクチュエータ22のうちの1個を第1の駆動信号出力回路12に接続し且つ4個を第3の駆動信号出力回路12に接続し且つ8個を第4の駆動信号出力回路12に接続する。また、駆動ノズルアクチュエータ22の数が14個のときにはそれらの駆動ノズルアクチュエータ22のうちの2個を第2の駆動信号出力回路12に接続し且つ4個を第3の駆動信号出力回路12に接続し且つ8個を第4の駆動信号出力回路12に接続する。また、駆動ノズルアクチュエータ22の数が15個のときにはそれらの駆動ノズルアクチュエータ22のうちの1個を第1の駆動信号出力回路12に接続し且つ2個を第2の駆動信号出力回路12に接続し且つ4個を第3の駆動信号出力回路12に接続し且つ8個を第4の駆動信号出力回路12に接続する。この接続パターンによれば、各駆動信号出力回路12は、常に最適数の駆動ノズルアクチュエータ22しか接続されないので、各駆動信号出力回路12から出力される駆動信号COM(駆動パルスPCOM)は最適なものとなり、ノズル数15に対して、それよりも少ない4つの駆動信号出力回路12で、駆動信号COM(駆動パルスPCOM)の変化を抑制防止することができる。なお、接続パターンは予めテーブルなどに記憶しておけばよい。また、駆動信号出力回路12の数や最適な駆動ノズルアクチュエータ数の設定は、これに限定されるものではない。
4つの駆動信号出力回路12の駆動信号COM(駆動パルスPCOM)の出力特性の設定方法の他の例として、例えばノズルアクチュエータ22の総数が150個である場合に、第1の駆動信号出力回路12の駆動信号COM(駆動パルスPCOM)は駆動ノズルアクチュエータ22が1〜10個のときに適正となる信号特性とし、第2の駆動信号出力回路12の駆動信号COM(駆動パルスPCOM)は駆動ノズルアクチュエータ22が11〜20個のときに適正となる信号特性とし、第3の駆動信号出力回路12の駆動信号COM(駆動パルスPCOM)は駆動ノズルアクチュエータ22が31〜40個のときに適正となる信号特性とし、第4の駆動信号出力回路12の駆動信号COM(駆動パルスPCOM)は駆動ノズルアクチュエータ22が71〜80個のときに最適となる信号特性とする。
従って、駆動ノズルアクチュエータ22の数が1〜10個のときにはそれらの駆動ノズルアクチュエータ22を第1の駆動信号出力回路12に接続する。また、駆動ノズルアクチュエータ22の数が11〜20個のときにはそれらの駆動ノズルアクチュエータ22を第2の駆動信号出力回路12に接続する。また、駆動ノズルアクチュエータ22の数が21〜30個のときにはそれらの駆動ノズルアクチュエータ22のうちの1〜10個を第1の駆動信号出力回路12に接続し且つ20個を第2の駆動信号出力回路12に接続する。また、駆動ノズルアクチュエータ22の数が31〜40個のときにはそれらの駆動ノズルアクチュエータ22を第3の駆動信号出力回路12に接続する。また、駆動ノズルアクチュエータ22の数が41〜50個のときにはそれらの駆動ノズルアクチュエータ22のうちの1〜10個を第1の駆動信号出力回路12に接続し且つ40個を第3の駆動信号出力回路12に接続する。また、駆動ノズルアクチュエータ22の数が51〜60個のときにはそれらの駆動ノズルアクチュエータ22のうちの11〜20個を第2の駆動信号出力回路12に接続し且つ40個を第3の駆動信号出力回路12に接続する。また、駆動ノズルアクチュエータ22の数が61〜70個のときにはそれらの駆動ノズルアクチュエータ22のうちの1〜10個を第1の駆動信号出力回路12に接続し且つ20個を第2の駆動信号出力回路12に接続し且つ40個を第3の駆動信号出力回路12に接続する。また、駆動ノズルアクチュエータ22の数が71〜80個のときにはそれらの駆動ノズルアクチュエータ22を第4の駆動信号出力回路12に接続する。また、駆動ノズルアクチュエータ22の数が81〜90個のときにはそれらの駆動ノズルアクチュエータ22のうちの1〜10個を第1の駆動信号出力回路12に接続し且つ80個を第4の駆動信号出力回路12に接続する。また、駆動ノズルアクチュエータ22の数が91〜100個のときにはそれらの駆動ノズルアクチュエータ22のうちの11〜20個を第2の駆動信号出力回路12に接続し且つ80個を第4の駆動信号出力回路12に接続する。また、駆動ノズルアクチュエータ22の数が101〜110個のときにはそれらの駆動ノズルアクチュエータ22のうちの1〜10個を第1の駆動信号出力回路12に接続し且つ20個を第2の駆動信号出力回路12に接続し80個を第4の駆動信号出力回路に接続する。また、駆動ノズルアクチュエータ22の数が111〜120個のときにはそれらの駆動ノズルアクチュエータ22のうちの31〜40個を第3の駆動信号出力回路12に接続し且つ80個を第4の駆動信号出力回路12に接続する。また、駆動ノズルアクチュエータ22の数が121〜130個のときにはそれらの駆動ノズルアクチュエータ22のうちの1〜10個を第1の駆動信号出力回路12に接続し且つ40個を第3の駆動信号出力回路12に接続し且つ80個を第4の駆動信号出力回路12に接続する。また、駆動ノズルアクチュエータ22の数が131〜140個のときにはそれらの駆動ノズルアクチュエータ22のうちの11〜20個を第2の駆動信号出力回路12に接続し且つ40個を第3の駆動信号出力回路12に接続し且つ80個を第4の駆動信号出力回路12に接続する。また、駆動ノズルアクチュエータ22の数が141〜150個のときにはそれらの駆動ノズルアクチュエータ22のうちの1〜10個を第1の駆動信号出力回路12に接続し且つ20個を第2の駆動信号出力回路12に接続し且つ40個を第3の駆動信号出力回路12に接続し且つ80個を第4の駆動信号出力回路12に接続する。この接続パターンによれば、各駆動信号出力回路12は、常に適正数の駆動ノズルアクチュエータ22しか接続されないので、各駆動信号出力回路12から出力される駆動信号COM(駆動パルスPCOM)は適正なものとなり、ノズル数150に対して、それよりも少ない4つの駆動信号出力回路12で、駆動信号COM(駆動パルスPCOM)の変化を抑制防止することができる。なお、このような場合にも、接続パターンは予めテーブルなどに記憶しておけばよい。また、駆動信号出力回路12の数や適正な駆動ノズルアクチュエータ数の設定は、これに限定されるものではない。
次に、本実施形態において、前記図6のスイッチング制御部210で行われる図8の演算処理について説明する。この演算処理は、例えば前述したノズル総数が15個又は150個の場合のように、駆動ノズルアクチュエータ数に応じた4つの駆動信号出力回路12の接続パターンがテーブルに記憶されているときに用いられるものであり、ラインヘッドをなす液体噴射ヘッド2のノズル列相当の駆動信号選択データSI&SPが読込まれる度に実行される。この演算処理では、まずステップS1で、駆動信号選択データSI&SPから駆動ノズルアクチュエータ数nを算出する。
次にステップS2に移行して、前記ステップS1で算出された駆動ノズルアクチュエータ数nに応じたノズルアクチュエータ−駆動信号出力回路接続パターンを前述したテーブルから選出する。
次にステップS3に移行して、図示しない個別の演算処理により、前記ステップS2で選出した接続パターンに応じて、選択スイッチ201の接続制御を行ってからメインプログラムに復帰する。
この演算処理によれば、前述したノズルアクチュエータ−駆動信号出力回路接続パターンに応じて選択スイッチ201の接続制御が行われるため、ノズル総数よりも少ない4つの駆動信号出力回路12で、駆動信号COM(駆動パルスPCOM)の変化を抑制防止することができる。
このように本実施形態の液体噴射装置によれば、液体を噴射するためのノズルを液体噴射ヘッド2に複数形成すると共に各ノズルにノズルアクチュエータ22を配設し、各ノズルアクチュエータ22を駆動信号COM(駆動パルスPCOM)で駆動することにより液体噴射ヘッド2の該当するノズルから印刷媒体1に向けて液体を噴射するにあたり、予め設定された所定駆動ノズルアクチュエータ数に応じて適正な駆動信号COM(駆動パルスPCOM)を出力し且つ互いに駆動信号COM(駆動パルスPCOM)の特性が異なる駆動信号出力回路12を2以上且つノズル総数より少ない数備え、スイッチングコントローラ13により、駆動するノズルアクチュエータの数nに応じて駆動信号出力回路12とノズルアクチュエータ22との接続状態を制御する構成としたため、適正な駆動信号COM(駆動パルスPCOM)を出力する駆動信号出力回路12の所定駆動ノズルアクチュエータ数の合計が駆動するノズルアクチュエータの数n又はその近傍になるように駆動信号出力回路12を選出して、それら選出された駆動信号出力回路12とノズルアクチュエータ22との接続状態を制御することにより、駆動信号出力回路12の数を低減しながら、駆動信号COM(駆動パルスPCOM)の特性変化を十分に抑制防止することができる。
次に、本発明の液体噴射装置の第2実施形態について説明する。本実施形態の液体噴射装置の構成は、前記第1実施形態のそれと同様であるから、その詳細な説明を省略する。本実施形態では、前記4つの駆動信号出力回路12のうち、第1及び第2の駆動信号出力回路12に駆動信号補正機能が付加されている。この駆動信号補正機能は、例えば特開平9−187949号公報に記載されるものと同様であり、例えば接続される駆動ノズルアクチュエータの数に応じて駆動波形信号を変更することにより、駆動ノズルアクチュエータに最適な駆動信号COM(駆動パルス信号PCOM)と供給できるようにするものである。
例えば、ノズルアクチュエータ22の総数が150個である場合に、第1及び第2の駆動信号出力回路12の駆動信号COM(駆動パルスPCOM)は1〜20個の駆動ノズルアクチュエータ22の数に合わせて最適な特性となるように補正可能とし、第3の駆動信号出力回路12の駆動信号COM(駆動パルスPCOM)は駆動ノズルアクチュエータ22が40個のときに最適となる信号特性とし、第4の駆動信号出力回路12の駆動信号COM(駆動パルスPCOM)は駆動ノズルアクチュエータ22が80個のときに最適となる信号特性とする。
従って、駆動ノズルアクチュエータ22の数が1〜20個のときにはそれらの駆動ノズルアクチュエータ22を第1の駆動信号出力回路12に接続し、且つ駆動ノズルアクチュエータ22の数に合わせて駆動信号(駆動パルスPCOM)を補正する。また、駆動ノズルアクチュエータ22の数が21〜40個のときにはそれらの駆動ノズルアクチュエータ22を第1及び第2の駆動信号出力回路12に接続し、且つ駆動ノズルアクチュエータ22の数に合わせて駆動信号(駆動パルスPCOM)を補正する。また、駆動ノズルアクチュエータ22の数が41〜60個のときにはそれらの駆動ノズルアクチュエータ22のうちの1〜20個を第1の駆動信号出力回路12に接続し且つ40個を第3の駆動信号出力回路12に接続し、且つ駆動ノズルアクチュエータ22の数に合わせて駆動信号(駆動パルスPCOM)を補正する。また、駆動ノズルアクチュエータ22の数が61〜80個のときにはそれらの駆動ノズルアクチュエータ22のうちの1〜20個を第1の駆動信号出力回路に接続し且つ20個を第2の駆動信号出力回路に接続し且つ40個を第3の駆動信号出力回路12に接続し、且つ駆動ノズルアクチュエータ22の数に合わせて駆動信号(駆動パルスPCOM)を補正する。また、駆動ノズルアクチュエータ22の数が81〜100個のときにはそれらの駆動ノズルアクチュエータ22のうちの1〜20個を第1の駆動信号出力回路12に接続し且つ80個を第4の駆動信号出力回路12に接続し、且つ駆動ノズルアクチュエータ22の数に合わせて駆動信号(駆動パルスPCOM)を補正する。また、駆動ノズルアクチュエータ22の数が101〜120個のときにはそれらの駆動ノズルアクチュエータ22のうちの1〜20個を第1の駆動信号出力回路に接続し且つ20個を第2の駆動信号出力回路12に接続し且つ80個を第4の駆動信号出力回路12に接続する。また、駆動ノズルアクチュエータ22の数が121〜140個のときにはそれらの駆動ノズルアクチュエータ22のうちの1〜20個を第1の駆動信号出力回路12に接続し且つ40個を第3の駆動信号出力回路12に接続し且つ80個を第4の駆動信号出力回路12に接続する。また、駆動ノズルアクチュエータ22の数が141〜150個のときにはそれらの駆動ノズルアクチュエータ22のうちの1〜10個を第1の駆動信号出力回路12に接続し且つ20個を第2の駆動信号出力回路12に接続し且つ40個を第3の駆動信号出力回路12に接続し且つ80個を第4の駆動信号出力回路12に接続し、且つ駆動ノズルアクチュエータ22の数に合わせて駆動信号(駆動パルスPCOM)を補正する。この接続パターンによれば、第3及び第4の駆動信号出力回路12は、常に最適数の駆動ノズルアクチュエータ22しか接続されず、第1及び第2の駆動信号出力回路12は、最適特性に補正可能な駆動ノズルアクチュエータ22しか接続されないので、各駆動信号出力回路12から出力される駆動信号COM(駆動パルスPCOM)は最適なものとなり、ノズル数150に対して、それよりも少ない4つの駆動信号出力回路12で、駆動信号COM(駆動パルスPCOM)の変化を抑制防止することができる。しかも、第1及び第2の駆動信号出力回路12は、1〜20個の駆動ノズルアクチュエータに合わせて駆動信号COM(駆動パルスPCOM)を補正するだけでよい。つまり、スイッチングコントローラ13などで接続状態を制御しないで同じ出力特性の4つの駆動信号出力回路を駆動信号COM(駆動パルスPCOM)で同様に補正する場合、ノズル数150個に対応するために4つの駆動信号出力回路の全てで、1〜38個の駆動ノズルアクチュエータに合わせて補正をする必要があるが、それに比べて補正データが少なくてよい。なお、接続パターンは予めテーブルなどに記憶しておけばよい。また、駆動信号出力回路12の数や適正な駆動ノズルアクチュエータ数の設定は、これに限定されるものではない。
図9には、本実施形態において、前記スイッチング制御部210で行われる演算処理を示す。この演算処理は、前記第1実施形態の図8の演算処理に類似しており、ステップS1〜ステップS3は同じで、ステップS3の後に新たにステップS4が追加されている。この演算処理の実行タイミングも前記第1実施形態の図8の演算処理と同じである。
この演算処理では、前記第1実施形態のステップS1と同様に、駆動ノズルアクチュエータ数nを算出した後、ステップS2で、駆動ノズルアクチュエータ数nに応じたノズルアクチュエータ−駆動信号出力回路接続パターンを前述したテーブルから選出し、次のステップS3で、図示しない個別の演算処理により、前記ステップS2で選出した接続パターンに応じて、選択スイッチ201の接続制御を行う。
そして、ステップS4に移行して、前記ステップS1で算出した駆動ノズルアクチュエータ数nに応じた駆動信号(具体的には駆動波形信号)補正指令を第1及び第2の駆動信号出力回路12に向けて出力してからメインプログラムに復帰する。
この演算処理によれば、駆動ノズルアクチュエータ22と駆動信号出力特性の異なる複数の駆動信号出力回路12との接続制御を行うと共に、駆動ノズルアクチュエータ22の数に応じて駆動信号出力回路12から出力される駆動信号COM(駆動パルスPCOM)の補正を行うことにより、駆動信号COM(駆動パルスPCOM)の変化を十分に抑制防止することができる。
このように本実施形態の液体噴射装置によれば、前記第1実施形態の液体噴射装置の硬化に加えて、駆動信号出力回路12が、予め設定された所定駆動ノズルアクチュエータ数の範囲内で駆動信号COM(駆動パルスPCOM)を補正可能としたことにより、駆動信号出力回路12の数を可及的に低減しながら、駆動信号特性の変化をより一層抑制防止することができる。
なお、前記実施形態では、本発明の液体噴射装置をラインヘッド型印刷装置に用いた場合についてのみ詳述したが、本発明の液体噴射装置は、マルチパス型印刷装置にも同様に適用可能である。
また、前記実施形態では、本発明の液体噴射装置をインクジェット式印刷装置に具体化したが、この限りではなく、インク以外の他の液体(液体以外にも、機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルなどの流状体を含む)や液体以外の流体(流体として流して噴射できる固体など)を噴射したり吐出したりする液体噴射装置に具体化することもできる。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッサンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解の形態で含む液状体を噴射する液状体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられて試料となる液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。更に、時計やカメラなどの精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子などに用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するための紫外線硬化樹脂などの透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリなどのエッチング液を噴射する液体噴射装置、ジェルを噴射する流状体噴射装置、トナーなどの粉体を例とする固体を噴射する流体噴射式記録装置であってもよい。そして、これらのうち何れか一種の噴射装置に本発明を適用することができる。
本発明の液体噴射装置を用いた印刷装置の第1実施形態を示す概略構成正面図である。 図1の液体噴射装置に用いられる液体噴射ヘッド近傍の平面図である。 図1の液体噴射型印刷装置の制御装置のブロック図である。 ノズルアクチュエータを駆動する駆動信号の説明図である。 図4のヘッドドライバと液体噴射ヘッドのブロック図である。 図5のスイッチングコントローラのブロック図である。 図5の各駆動信号出力回路のブロック図である。 図6のスイッチング制御部で行われる演算処理のフローチャートである。 本発明の液体噴射装置を用いた印刷装置の第2実施形態で行われる演算処理のフローチャートである。
符号の説明
1は印刷媒体、2は液体噴射ヘッド、3は給紙部、4は搬送部、5は給紙ローラ、6は搬送ベルト、7は電動モータ、8は駆動ローラ、9は従動ローラ、10は排紙部、11は固定プレート、12は駆動信号出力回路、13はスイッチングコントローラ、22はノズルアクチュエータ、62は制御部、65はヘッドドライバ、201は選択スイッチ、210はスイッチング制御部

Claims (2)

  1. 液体を噴射するためのノズルを液体噴射ヘッドに複数形成すると共に各ノズルに液体噴射用素子を配設し、各液体噴射用素子を駆動信号で駆動することにより液体噴射ヘッドの該当するノズルから液体を噴射する液体噴射装置であって、
    予め設定された所定駆動液体噴射用素子の数に応じて適正な駆動信号を出力し且つ互いに駆動信号の特性が異なる駆動信号出力回路を2以上且つノズル総数より少ない数備え、
    駆動する液体噴射用素子の数に応じて前記駆動信号出力回路と前記液体噴射用素子との接続状態を制御するスイッチング制御回路を備え、 前記スイッチング制御回路は、適正な駆動信号を出力する駆動信号出力回路の所定駆動液体噴射用素子数の合計が駆動する液体噴射用素子の数又はその近傍になるように駆動信号出力回路を選出して、それら選出された駆動信号出力回路と液体噴射用素子との接続状態を制御することを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記駆動信号出力回路は、予め設定された所定駆動液体噴射用素子数の範囲内で駆動信号を補正可能としたことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
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