JP2009178949A - 液体噴射装置のヘッド配列位置調整方法 - Google Patents

液体噴射装置のヘッド配列位置調整方法 Download PDF

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Hideki Kojima
英揮 小島
Kinya Matsuzawa
欣也 松澤
Hiroichi Sekino
博一 関野
Kaneo Yoda
兼雄 依田
Hiroyuki Aizawa
弘之 相澤
Seiichi Taniguchi
誠一 谷口
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Abstract

【課題】液体噴射ヘッドの取付位置ズレを確実に補正しながら、装置の小型化並びにコストの低廉化を可能とする液体噴射装置のヘッド配列位置調整方法を提供する。
【解決手段】液体を噴射するためのノズルを複数形成すると共に各ノズルに液体噴射用駆動素子22を配設した液体噴射ヘッド2を複数有し、各液体噴射用駆動素子22を駆動信号で駆動することによりノズルから印刷媒体1に向けて液体を噴射する液体噴射装置の液体噴射ヘッド配列位置を調整するにあたり、液体噴射ヘッド2に液体噴射ヘッド2を移動するための多関節アーム13を取付けると共に液体噴射ヘッド2を所定位置に配置し、液体噴射ヘッド2の各ノズルから液体を噴射してテスト印刷を行い、そのテスト印刷の状態に基づいて多関節アーム13により液体噴射ヘッド位置2を補正し、半田などのヘッド固定手段12で液体噴射ヘッド2を固定した後、液体噴射ヘッド2から多関節アーム13を取外す。
【選択図】図7

Description

本発明は、微小な液体を複数のノズルから噴射して、その微粒子(ドット)を印刷媒体上に形成することにより、所定の文字や画像等を印刷するようにした液体噴射装置に関するものである。
このような液体噴射装置の1つである液体噴射型印刷装置は、一般に安価で且つ高品質なカラー印刷物が容易に得られることから、パーソナルコンピュータやデジタルカメラなどの普及に伴い、オフィスのみならず一般ユーザにも広く普及してきている。
このような液体噴射型印刷装置のうち、液体噴射ノズルの形成された液体噴射ヘッドをキャリッジと呼ばれる移動体に載せて印刷媒体の搬送方向と交差する方向に移動させるものを一般に「マルチパス型印刷装置」と呼んでいる。これに対し、印刷媒体の搬送方向と交差する方向に長尺な液体噴射ヘッドを配置して、所謂1パスでの印刷が可能なものを一般に「ラインヘッド型印刷装置」と呼んでいる。特に、ラインヘッド型印刷装置では、複数のノズルが列状に形成されたブロック状の液体噴射ヘッドを印刷媒体搬送方向と交差する方向に複数配設してラインヘッド型の液体噴射ヘッドを構成するものもある。
このようにブロック状の液体噴射ヘッドを印刷媒体搬送方向と交差する方向に複数配列する際、それら液体噴射ヘッドに位置ズレが生じると、本来、液体が到達(着弾ともいう)すべき印刷媒体上の所定位置に液体が到達(着弾)せず、ドットのムラや抜けが生じて印刷画質が低下してしまう。そこで、下記特許文献1では、ラインヘッド型液体噴射ヘッドを構成する複数の液体噴射ヘッドの夫々に位置ズレを補正するためのアクチュエータを設け、テスト印刷結果に応じて位置ズレを補正するためのアクチュエータを作動することにより、各液体噴射ヘッドの取付位置ズレを補正し、もってドットのムラや抜けを抑制防止して印刷画質を確保するようにしている。
特開2005−254493号公報
しかしながら、前記特許文献1では、複数の液体噴射ヘッドの夫々に位置ズレを補正するためのアクチュエータを設ける必要があることから、個々の液体噴射ヘッド自体が大きくなり、それらを搭載した液体噴射装置全体も大きくなると共にコストもかかるという問題がある。
本発明は、これらの諸問題に着目して開発されたものであり、液体噴射ヘッドの取付位置ズレを確実に補正しながら、装置の小型化並びにコストの低廉化を可能とする液体噴射装置のヘッド配列位置調整方法を提供することを目的とするものである。
上記諸問題を解決するため、本発明の液体噴射装置の液体噴射ヘッド配列位置調整方法は、液体を噴射するためのノズルを複数形成すると共に当該各ノズルに液体噴射用駆動素子を配設した液体噴射ヘッドを複数有し、各液体噴射用駆動素子を駆動信号で駆動することにより前記液体噴射ヘッドの該当するノズルから印刷媒体に向けて液体を噴射する液体噴射装置の前記液体噴射ヘッド配列位置調整方法であって、前記液体噴射ヘッドに当該液体噴射ヘッドの位置を移動するためのヘッド移動手段を取付ける共に前記液体噴射ヘッドを所定位置に配列し、前記液体噴射ヘッドの各ノズルから液体を噴射してテスト印刷を行い、そのテスト印刷の状態に基づいて前記ヘッド移動手段により液体噴射ヘッド位置を補正し、当該液体噴射ヘッドの位置を固定するためのヘッド固定手段で液体噴射ヘッドを固定した後、液体噴射ヘッドからヘッド移動手段を取外すことを特徴とするものである。
而して、本発明の液体噴射装置によれば、液体噴射ヘッドの取付位置ズレを確実に補正することができると共に、液体噴射ヘッドの位置ズレを補正するためのアクチュエータを必要としないので、装置の小型化並びにコストの低廉化が可能となる。
次に、本発明の印刷装置の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態の印刷装置の概略構成図であり、図において、印刷媒体1は、図の左から右に向けて矢印方向に搬送され、その搬送途中の印字領域で印字される、ラインヘッド型印刷装置である。
図1中の符号2は、印刷媒体1の搬送ライン上方に設けられた7つの液体噴射ヘッドであり、印刷媒体搬送方向に2列になるように且つ印刷媒体搬送方向と交差する方向に並べて配設されて、夫々、ヘッド固定プレート11に、半田などの固定手段12で固定されている。図2は、液体噴射ヘッド2付近の平面図である。これらの液体噴射ヘッド2は、例えば図に示すように、千鳥配列されている。各液体噴射ヘッド2の最下面を示す図の内側の四角形の内側部分には、多数のノズルが形成されており、この面がノズル面と呼ばれている。従って、千鳥配列された全ての液体噴射ヘッド2によって、印刷媒体1の搬送方向と交差する方向の幅全長に及ぶラインヘッドが形成されている。印刷媒体1は、これらの液体噴射ヘッド2のノズル面の下方を通過するときに、ノズル面に形成されている多数のノズルから液体が噴射され、印刷が行われる。
液体噴射ヘッド2には、例えばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のインクなどの液体が、図示しない各色の液体タンクから液体供給チューブを介して供給される。各液体噴射ヘッド2には、印刷媒体1の搬送方向と直交する方向に、複数のノズルが形成されており(即ちノズル列方向)、それらのノズルから同時に必要箇所に必要量の液体を噴射することにより、印刷媒体1上に微小なドットを出力する。これを各色毎に行うことにより、搬送部4で搬送される印刷媒体1を一度通過させるだけで、所謂1パスによる印刷を行うことができる。
液体噴射ヘッドの各ノズルから液体を噴射する方法としては、静電方式、ピエゾ方式、膜沸騰液体噴射方式などがあり、本実施形態ではピエゾ方式を用いた。ピエゾ方式は、液体噴射用駆動素子である圧電素子に駆動信号を与えると、キャビティ内の振動板が変位してキャビティ内に圧力変化を生じ、その圧力変化によって液滴がノズルから噴射されるというものである。そして、駆動信号の波高値や電圧増減傾きを調整することで液滴の噴射量を調整することが可能となる。なお、ピエゾ方式に用いられる圧電素子は容量性負荷である。また、本発明は、ピエゾ方式以外の液体噴射方法にも、同様に適用可能である。
液体噴射ヘッド2の下方には、印刷媒体1を搬送方向に搬送するための搬送部4が設けられている。搬送部4は、駆動ローラ8及び従動ローラ9に搬送ベルト6を巻回して構成され、駆動ローラ8には図示しない電動モータが接続されている。また、搬送ベルト6の内側には、当該搬送ベルト6の表面に印刷媒体1を吸着するための図示しない吸着装置が設けられている。この吸着装置には、例えば負圧によって印刷媒体1を搬送ベルト6に吸着する空気吸引装置や、静電気力で印刷媒体1を搬送ベルト6に吸着する静電吸着装置などが用いられる。従って、給紙ローラ5によって給紙部3から印刷媒体1を一枚だけ搬送ベルト6上に送給し、電動モータによって駆動ローラ8を回転駆動すると、搬送ベルト6が印刷媒体搬送方向に回転され、吸着装置によって搬送ベルト6に印刷媒体1が吸着されて搬送される。この印刷媒体1の搬送中に、液体噴射ヘッド2から液体を噴射して印刷を行う。印刷の終了した印刷媒体1は、搬送方向下流側の排紙部10に排紙される。
この印刷装置内には、自身を制御するための制御装置が設けられている。この制御装置は、例えば図3に示すように、例えばパーソナルコンピュータ、デジタルカメラ等のホストコンピュータ60から入力された印刷データに基づいて、印刷装置や給紙装置等を制御することにより印刷媒体に印刷処理を行うものである。そして、ホストコンピュータ60から入力された印刷データを受取るための入力インタフェース61と、この入力インタフェース61から入力された印刷データに基づいて印刷処理を実行する例えばマイクロコンピュータで構成される制御部62と、前記給紙ローラ5に接続されている給紙ローラモータ17を駆動制御する給紙ローラモータドライバ63と、液体噴射ヘッド2を駆動制御するヘッドドライバ65と、前記駆動ローラ8に接続されている電動モータ7を駆動制御する電動モータドライバ66と、各ドライバ63、65、66と外部の給紙ローラモータ17、液体噴射ヘッド2,3、電動モータ7とを接続するインタフェース67とを備えて構成される。
制御部62は、印刷処理等の各種処理を実行するCPU(Central Processing Unit)62aと、入力インタフェース61を介して入力された印刷データ或いは当該印刷データ印刷処理等を実行する際の各種データを一時的に格納し、或いは印刷処理等のプログラムを一時的に展開するRAM(Random Access Memory)62cと、CPU62aで実行する制御プログラム等を格納する不揮発性半導体メモリで構成されるROM(Read-Only Memory)62dを備えている。この制御部62は、インタフェース部61を介してホストコンピュータ60から印刷データ(画像データ)を入手すると、CPU62aが、この印刷データに所定の処理を実行して、何れのノズルから液体を噴射するか或いはどの程度の液体を噴射するかというノズル選択データや液体噴射用駆動素子への駆動信号出力データを算出し、この印刷データや駆動信号出力データ及び各種センサからの入力データに基づいて、各ドライバ63、65、66に制御信号を出力する。各ドライバ63、65、66からは液体噴射用駆動素子を駆動するための駆動信号が出力され、液体噴射ヘッド2の複数のノズルに対応する液体噴射用駆動素子、給紙ローラモータ17、電動モータ7が夫々作動して、印刷媒体1の給紙及び搬送及び排紙、並びに印刷媒体1への印刷処理が実行される。なお、制御部62内の各構成要素は、図示しないバスを介して電気的に接続されている。
図4には、本実施形態の印刷装置の制御装置から液体噴射ヘッド2に供給され、圧電素子からなる液体噴射用駆動素子を駆動するための駆動信号COMの一例を示す。本実施形態では、中間電位を中心に電位が変化する信号とした。この駆動信号COMは、液体噴射用駆動素子を駆動して液体を噴射する単位駆動信号としての駆動パルスPCOMを時系列的に接続したものであり、各駆動パルスPCOMの立上がり部分がノズルに連通するキャビティ(圧力室)の容積を拡大して液体を引込む(液体の噴射面を考えればメニスカスを引き込むとも言える)段階であり、駆動パルスPCOMの立下がり部分がキャビティの容積を縮小して液体を押出す(液体の噴射面を考えればメニスカスを押出すとも言える)段階であり、液体を押出した結果、液滴がノズルから噴射される。
この電圧台形波からなる駆動パルスPCOMの電圧増減傾きや波高値を種々に変更することにより、液体の引込量や引込速度、液体の押出量や押出速度を変化させることができ、これにより液滴の噴射量を変化させて異なる大きさのドットを得ることができる。従って、複数の駆動パルスPCOMを時系列的に連結する場合でも、そのうちから単独の駆動パルスPCOMを選択して液体噴射用駆動素子に供給し、液滴を噴射したり、複数の駆動パルスPCOMを選択して液体噴射用駆動素子に供給し、液滴を複数回噴射したりすることで種々の大きさのドットを得ることができる。即ち、液体が乾かないうちに複数の液滴を同じ位置に着弾すると、実質的に大きな液滴を噴射するのと同じことになり、ドットの大きさを大きくすることができるのである。このような技術の組合せによって多階調化を図ることが可能となる。なお、図4の左端の駆動パルスPCOM1は、液体を引込むだけで押出していない。これは、微振動と呼ばれ、液滴を噴射せずに、例えばノズルの増粘を抑制防止したりするのに用いられる。
これらの結果、液体噴射ヘッド2には、後述する駆動信号出力回路から出力される駆動信号COM、印刷データに基づいて噴射するノズルを選択すると共に圧電素子などの液体噴射用駆動素子の駆動信号COMへの接続タイミングを決定する駆動信号選択データSI&SP、全ノズルにノズル選択データが入力された後、駆動信号選択データSI&SPに基づいて駆動信号COMと液体噴射ヘッド2の液体噴射用駆動素子とを接続させるラッチ信号LAT及びチャンネル信号CH、駆動信号選択データSI&SPをシリアル信号として液体噴射ヘッド2に送信するためのクロック信号SCKが入力されている。なお、これ以後、液体噴射用駆動素子を駆動する駆動信号の最小単位を駆動パルスPCOMとし、駆動パルスPCOMが時系列的に連結された信号全体を駆動信号COMと記す。
図5には、駆動信号COM(駆動パルスPCOM)を液体噴射用駆動素子22に供給するスイッチングコントローラの具体的な構成を示す。このスイッチングコントローラは、液体を噴射させるべきノズルに対応した圧電素子などの液体噴射用駆動素子22を指定するための駆動信号選択データSI&SPを保存するシフトレジスタ211と、シフトレジスタ211のデータを一時的に保存するラッチ回路212と、ラッチ回路212の出力をレベル変換して選択スイッチ201に供給することにより、駆動信号COMをピエゾ素子などの液体噴射用駆動素子22に接続するレベルシフタ213を備えて構成されている。
シフトレジスタ211には、駆動信号選択データ信号SI&SPが順次入力されると共に、クロック信号SCKの入力パルスに応じて記憶領域が初段から順次後段にシフトする。ラッチ回路212は、ノズル数分の駆動信号選択データSI&SPがシフトレジスタ211に格納された後、入力されるラッチ信号LATによってシフトレジスタ211の各出力信号をラッチする。ラッチ回路212に保存された信号は、レベルシフタ213によって次段の選択スイッチ201をオンオフできる電圧レベルに変換される。これは、駆動信号COMが、ラッチ回路212の出力電圧に比べて高い電圧であり、これに合わせて選択スイッチ201の動作電圧範囲も高く設定されているためである。従って、レベルシフタ213によって選択スイッチ201が閉じられる圧電素子などの液体噴射用駆動素子は駆動信号選択データSI&SPの接続タイミングで駆動信号COM(駆動パルスPCOM)に接続される。また、シフトレジスタ211の駆動信号選択データSI&SPがラッチ回路212に保存された後、次の印刷情報をシフトレジスタ211に入力し、液体の噴射タイミングに合わせてラッチ回路212の保存データを順次更新する。なお、図中の符号HGNDは、圧電素子などの液体噴射用駆動素子のグランド端である。また、この選択スイッチ201によれば、圧電素子などの液体噴射用駆動素子を駆動信号COM(駆動パルスPCOM)から切り離した後も、当該液体噴射用駆動素子22の入力電圧は、切り離す直前の電圧に維持される。
図6には、駆動信号出力回路の具体的な構成を示す。この駆動信号出力回路は、予め記憶されている駆動信号出力データに基づいて、駆動信号COM(駆動パルスPCOM)の元、つまり液体噴射用駆動素子22の駆動を制御する信号の基準となる駆動波形信号WCOMを生成する駆動波形信号発生回路25と、駆動波形信号発生回路25で生成された駆動波形信号WCOMをパルス変調する変調回路26と、変調回路26でパルス変調された変調信号を電力増幅するデジタル電力増幅器、所謂D級アンプ28と、デジタル電力増幅器28で電力増幅された電力増幅変調信号を平滑化して、駆動信号COM(駆動パルスPCOM)として選択スイッチ201から液体噴射用駆動素子22に供給する平滑フィルタ29とを備えて構成される。
駆動波形信号発生回路25は、予め設定されたデジタルデータを時系列に組合せて出力し、それをD/A変換器でアナログ変換して駆動波形信号WCOMとして出力する。本実施形態では、この駆動波形信号WCOMをパルス変調する変調回路26に、一般的なパルス幅変調(PWM)回路を用いた。パルス幅変調は、三角波信号発生回路23で所定周波数の三角波信号を発生し、この三角波信号と駆動波形信号WCOMとをコンパレータ24で比較して、例えば三角波信号より駆動波形信号WCOMが大きいときにオンデューティとなるパルス信号を変調信号として出力する。デジタル電力増幅器28は、実質的に電力を増幅するためのハイサイドのスイッチング素子Q1及びローサイドのスイッチング素子Q2からなるハーフブリッジD級出力段31と、変調回路26からの変調信号に基づいて、それらのスイッチング素子Q1、Q2のゲート−ソース間信号GH、GLを調整するためのゲートドライバ回路30とを備えて構成されている。また、平滑フィルタ29はコイルLとコンデンサCの組合せからなるローパスフィルタ(低域通過フィルタ)で構成され、このローパスフィルタによって電力増幅変調信号の変調周期成分、この場合は三角波信号の周波数成分が除去される。
デジタル電力増幅器28では、変調信号がHiレベルであるとき、ハイサイド側スイッチング素子Q1のゲート−ソース間信号GHはHiレベルとなり、ローサイド側スイッチング素子Q2のゲート−ソース間信号GLはLoレベルとなるので、ハイサイド側スイッチング素子Q1はON状態となり、ローサイド側スイッチング素子Q2はOFF状態となり、その結果、ハーフブリッジD級出力段31の出力は、供給電力VDDとなる。一方、変調信号がLoレベルであるとき、ハイサイド側スイッチング素子Q1のゲート−ソース間信号GHはLoレベルとなり、ローサイド側スイッチング素子Q2のゲート−ソース間信号GLはHiレベルとなるので、ハイサイド側スイッチング素子Q1はOFF状態となり、ローサイド側スイッチング素子Q2はON状態となり、その結果、ハーフブリッジ出力段31の出力は0となる。
このようにハイサイド及びローサイドのスイッチング素子がデジタル駆動される場合には、ON状態のスイッチング素子に電流が流れるが、ドレイン−ソース間の抵抗値は非常に小さく、損失は殆ど発生しない。また、OFF状態のスイッチング素子には電流が流れないので損失は発生しない。従って、このデジタル電力増幅器28の損失は極めて小さく、小型のMOSFET等のスイッチング素子を使用することができ、冷却用放熱板などの冷却手段も不要である。ちなみに、トランジスタをリニア駆動するときの効率が30%程度であるのに対し、デジタル電力増幅器の効率は90%以上である。また、トランジスタの冷却用放熱板は、トランジスタ一つに対して60mm角程度の大きさが必要になるので、こうした冷却用放熱板が不要になると、実際のレイアウト面で圧倒的に有利である。
この液体噴射装置を用いた印刷装置は、以下の方法によって、液体噴射ヘッドの配列位置を調整して製造された。まず、液体噴射ヘッド2の夫々に液体噴射ヘッド2を移動するためのヘッド移動手段である多関節アーム13が取付けられると共に、前述したような半田などの固定手段で液体噴射ヘッド2を固定しない状態で、液体噴射ヘッド2を固定プレート11の所定位置にセットされる。多関節アーム13は、例えば図8に示すように、取付ビス15によって、簡易に且つ液体噴射ヘッド2に対して正確な位置に取付けることができるようになっている。そして、それら多関節アーム13の夫々には、図示しない6軸ロボットアームのようなヘッド移動装置が接続されている。また、排出部10の上方には、CCDカメラのような撮像装置14をセットする。尚、多関節アーム13は、垂直多関節や水平多関節など必要に応じた構成であればよい。また、多関節アーム13への液体噴射ヘッド2の取り付けには取付ビス15に限らず、エアや電磁による吸着や、ロボットハンドでつまむことによる取り付けであっても構わない。
この状態で、給紙部3から一枚の印刷媒体1を給紙し、テスト印刷を行う。テスト印刷は、例えば図9に示すように、本来、印刷媒体1の搬送方向と交差する方向の幅全長にわたって階調が一定の線が描かれるようなパターンが望ましい。このテスト印刷の状態を撮像装置14で撮像し、例えば画像解析により、どの液体噴射ヘッド2がどの方向にどれぐらい位置ズレしているかを検出する。例えば、図9の右最上の液体噴射ヘッド2が正規の位置にある場合には、例えば左最上の液体噴射ヘッド2は図の下方に下がっているし、左上から2番目の液体噴射ヘッド2は図の上方に上がっている。また、右上から2番目の液体噴射ヘッド2は時計回り方向に回転しているし、右最下の液体噴射ヘッド2は図の下方に下がっている。画像解析によれば、液体噴射ヘッド2のノズルから噴射された液体のドットを全て検出することができるので、どの液体噴射ヘッド2がどの方向にどれぐらい位置ズレしているかを検出することができる。そして、この位置ズレ量を用いて、各液体噴射ヘッド2を多関節アーム13で移動し、位置ズレを補正する。
そして、必要に応じて繰り返しテスト印刷を行い、位置ズレの補正を行う。その結果、例えば図10に示すように、印刷すべき本来のパターンを印刷できたら、その状態を維持したまま、例えば図11に示すように、半田などの固定手段12を用いて液体噴射ヘッド2を固定プレート11に固定する。尚、固定手段12としては、接着剤やビスのようなもので固定しても構わないが、半田のようなものであれば、固化した状態で安定的に固定できると同時に、熱により融解して液体噴射ヘッドを取り外せるので、液体噴射ヘッドの修理による交換を考慮した場合に適している。このようにして液体噴射ヘッド2が固定プレート11の正規の位置に固定手段12により固定されたら、図12に示すように、例えば取付ビス15を抜いて多関節アーム13を液体噴射ヘッド2から取外すことにより、液体噴射ヘッド2を多関節アーム13から切り離す。
このように本実施形態の液体噴射装置の液体噴射ヘッド配列位置調整方法によれば、液体を噴射するためのノズルを複数形成すると共に各ノズルに液体噴射用駆動素子22を配設した液体噴射ヘッド2を複数有し、各液体噴射用駆動素子22を駆動信号で駆動することにより液体噴射ヘッド2の該当するノズルから印刷媒体1に向けて液体を噴射する液体噴射装置の液体噴射ヘッド配列位置を調整するにあたり、液体噴射ヘッド2に液体噴射ヘッド2を移動するための多関節アーム13を取付けると共に液体噴射ヘッド2を所定位置に配列し、液体噴射ヘッド2の各ノズルから液体を噴射してテスト印刷を行い、そのテスト印刷の状態に基づいて多関節アーム13により液体噴射ヘッド位置2を補正し、半田などのヘッド固定手段12で液体噴射ヘッド2を固定した後、液体噴射ヘッド2から多関節アーム13を取外すことにより、液体噴射ヘッド2の取付位置ズレを確実に補正することができると共に、液体噴射ヘッド2の位置ズレを補正するためのアクチュエータを常備する必要がないので、装置の小型化並びにコストの低廉化が可能となる。
なお、前記実施形態では、本発明の液体噴射装置の液体噴射ヘッド配列位置調整方法をラインヘッド型印刷装置に用いた場合についてのみ詳述したが、本発明の液体噴射装置の液体噴射ヘッド配列位置調整方法は、複数の液体噴射ヘッドを配列したものをキャリッジで移動するようなマルチパス型印刷装置にも同様に適用可能である。
また、前記実施形態では、本発明の液体噴射装置をインクジェット式印刷装置に具体化したが、この限りではなく、インク以外の他の液体(液体以外にも、機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルなどの流状体を含む)や液体以外の流体(流体として流して噴射できる固体など)を噴射したり吐出したりする液体噴射装置に具体化することもできる。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッサンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解の形態で含む液状体を噴射する液状体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられて試料となる液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。更に、時計やカメラなどの精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子などに用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するための紫外線硬化樹脂などの透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリなどのエッチング液を噴射する液体噴射装置、ジェルを噴射する流状体噴射装置、トナーなどの粉体を例とする固体を噴射する流体噴射式記録装置であってもよい。そして、これらのうち何れか一種の噴射装置に本発明を適用することができる。
また、本発明の液体噴射装置の液体噴射ヘッド配列位置調整方法は、液体噴射装置の製造時に限らず、液体噴射ヘッドの修理による交換の場合にも適応が可能である。
本発明の液体噴射装置のヘッド位置調整方法を用いた印刷装置の一実施形態を示す概略構成正面図である。 図1の液体噴射装置に用いられる液体噴射ヘッド近傍の平面図である。 図1の液体噴射型印刷装置の制御装置のブロック図である。 液体噴射用駆動素子を駆動する駆動信号の説明図である。 スイッチングコントローラのブロック図である。 駆動信号出力回路のブロック図である。 本発明の液体噴射装置のヘッド位置調整方法で液体噴射ヘッドに多関節アームを接続した状態の説明図である。 図7の多関節アームの取付方法の説明図である。 テスト印刷の説明図である。 ヘッド位置補正後のテスト印刷の説明図である。 ヘッド固定手段による液体噴射ヘッド固定の説明図である。 多関節アームの取外し方法の説明図である。
符号の説明
1は印刷媒体、2は液体噴射ヘッド、3は給紙部、4は搬送部、5は給紙ローラ、6は搬送ベルト、7は電動モータ、8は駆動ローラ、9は従動ローラ、10は排紙部、11は固定プレート、12は固定手段、13は多関節アーム、14は撮像装置、15は取付ビス、22は液体噴射用駆動素子、62は制御部、65はヘッドドライバ、201は選択スイッチ

Claims (1)

  1. 液体を噴射するためのノズルを複数形成すると共に当該各ノズルに液体噴射用駆動素子を配設した液体噴射ヘッドを複数有し、前記各液体噴射用駆動素子を駆動信号で駆動することにより前記液体噴射ヘッドの該当するノズルから印刷媒体に液体を噴射する前記液体噴射装置のヘッド配列位置調整方法であって、
    前記液体噴射ヘッドに当該液体噴射ヘッドの位置を移動するためのヘッド移動手段を取付けると共に前記液体噴射ヘッドを所定位置に配列し、前記液体噴射ヘッドの各ノズルから液体を噴射してテスト印刷を行い、そのテスト印刷の状態に基づいて前記ヘッド移動手段により液体噴射ヘッド配列位置を補正し、当該液体噴射ヘッドの位置を固定するためのヘッド固定手段で液体噴射ヘッドを固定した後、当該液体噴射ヘッドから前記ヘッド移動手段を取外すことを特徴とする液体噴射装置の液体噴射ヘッド配列位置調整方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015223798A (ja) * 2014-05-29 2015-12-14 セイコーエプソン株式会社 液体吐出装置、及び、液体吐出装置の駆動方法
CN113044521A (zh) * 2021-02-04 2021-06-29 宿州市博彩印刷有限公司 一种包装盒多色印刷的调斜设备

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