JP2003094580A - 化粧シート - Google Patents
化粧シートInfo
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- JP2003094580A JP2003094580A JP2001295448A JP2001295448A JP2003094580A JP 2003094580 A JP2003094580 A JP 2003094580A JP 2001295448 A JP2001295448 A JP 2001295448A JP 2001295448 A JP2001295448 A JP 2001295448A JP 2003094580 A JP2003094580 A JP 2003094580A
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Abstract
泡性、耐カール性、耐スクラッチ性などの性能と共に、
発泡層の白色性やケミカルエンボス適性にも優れ、意匠
性がよく、且つ燃焼しても塩素系などの有害ガスを発生
せず安全性、環境適性にも優れた化粧シートを提供す
る。 【解決手段】 化粧シートを、例えば、基材(裏打ち
層)1の上に少なくとも発泡性樹脂層2と絵柄インキ層
(発泡抑制剤含有)4を積層した積層体で未発泡の化粧
シートを構成すると共に、発泡性樹脂層2には、オレフ
ィン系共重合樹脂を主成分とし、これに少なくともADCA
とOBSHの混合系の発泡剤を添加した樹脂組成物を用い、
これを加熱発泡させて発泡済みの化粧シート10を得る。
尚、ADCAとOBSHの混合比率は、OBSH/ADCA の重量比で1/
2 から1/32とすることが好ましい。
Description
し、更に詳しくは、壁紙や床材、天井材などの建築物の
内装材、その他家具、家電製品などの表面被覆材、レザ
ー、ブックカバーの表面材など広範囲の用途に使用で
き、その中間層などに発泡樹脂層が積層され、触感およ
び各種の性能がよく、また、発泡樹脂層が白色性、表面
平滑性(滑らかさ)にも優れ、絵柄などの印刷効果がよ
く、且つ使用後の廃棄処理などの際、焼却しても有害ガ
スを発生することがなく安全性、環境適性にも優れた化
粧シートに関する。
の内装材、その他家具、家電製品などの表面被覆材など
に使用され、中間層などに発泡樹脂層が積層された化粧
シートとしては、例えばポリ塩化ビニル系樹脂に可塑
剤、安定剤などと共に発泡剤を配合して形成した樹脂シ
ートに紙、布などの裏打ち層を積層し、表面に絵柄など
の印刷層を設けて加熱発泡させた化粧シートが知られて
いる。
ような従来の化粧シートは、その主体である発泡性樹脂
層がポリ塩化ビニル系樹脂を主成分としており、可塑剤
の添加が必須であることから、長期の使用において可塑
剤が表面に移行し、表面にべたつきを生じる結果、汚れ
を付着させやすくし、また、可塑剤が抜けた部分では硬
くなり、低温時ひび割れを生じやすくする問題があっ
た。
よる化粧シートは、燃焼時に塩素ガス、塩酸ガスなどの
人体に対して有害なガスを発生することから、火災時に
ガス中毒を起こす問題があり、また長期使用後の廃棄、
焼却の際にも大気汚染、環境汚染を発生させる問題があ
った。
になされたものであり、その目的とするところは、壁紙
や床材、天井材などの建築物の内装材、その他家具、家
電製品などの表面被覆材など広範囲の用途に使用できる
化粧シートであって、その中間層などに発泡性樹脂層が
積層され、その発泡性、加工性、耐カール性、耐スクラ
ッチ性、難燃性などの性能がよく、且つケミカルエンボ
スを施す際の発泡抑制効果もよく、また、発泡後の発泡
性樹脂層が白色性、表面平滑性(表面の滑らかさ)にも
優れ、絵柄などの印刷効果がよく、長期間使用しても可
塑剤の移行などで表面がべたつくこともなく、また、火
災や使用後の焼却などで燃焼しても塩素系などの有害ガ
スを発生することがなく、性能、意匠性と共に安全性、
環境適性にも優れた化粧シートを生産性よく提供するこ
とにある。
発明により解決することができる。即ち、請求項1に記
載した発明は、基材(裏打ち層)の上に少なくとも発泡
性樹脂層と絵柄インキ層とを積層した積層体を加熱発泡
させてなる化粧シートにおいて、該発泡性樹脂層が、オ
レフィン系共重合樹脂を主成分とし、これに少なくとも
発泡剤を添加してなる樹脂組成物で形成され、且つ、該
発泡剤が、少なくともADCAとOBSHとを含むこと
を特徴とする化粧シートからなる。
あり、OBSHは、4,4′−オキシビス(ベンゼンス
ルホニルヒドラジド)である。また、発泡性樹脂層のオ
レフィン系共重合樹脂としては、エチレン、プロピレ
ン、ブテン−1などにその他のα−オレフィンや各種の
アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、アクリル
酸、メタクリル酸、酢酸ビニルなどを共重合した共重合
樹脂を単独または混合して使用することができる。
泡剤としては、熱により分解してガスを発生する公知の
発泡剤を使用することができ、例えば、アゾジカルボン
アミド(ADCA)、4,4′−オキシビス(ベンゼン
スルホニルヒドラジド)(OBSH)、パラトルエンス
ルホニルヒドラジッド(TSH)、ジニトロペンタメチ
レンテトラミン(DPT)などが挙げられる。これらの
中でもADCAは、発泡性に優れ、また、ケミカルエン
ボスを施す場合でも、その発泡抑制剤による発泡抑制効
果にも優れることから好ましく使用できる。しかし、A
DCAは、単独で使用した場合、加熱発泡後の発泡性樹
脂層が黄みを帯び、また、表面平滑性(表面の滑らか
さ)に劣り、絵柄などの印刷効果や外観に劣る問題があ
る。上記黄ばみを防ぎ白色性を高める方法として、白色
顔料や蛍光増白剤などを添加する方法があり、それによ
り白色性はある程度向上させることができる。しかし、
白色顔料や蛍光増白剤の添加だけでは、必ずしも十分で
はなく、特に、表面平滑性については向上させることが
できない。このような問題を解決するためには、発泡剤
としてADCAと共に少なくともOBSHを用いること
が好ましく、ADCAとOBSHとを併用することによ
り、優れた発泡性を維持し、且つ発泡後の発泡性樹脂層
の白色性と表面平滑性とを向上させ、また表面の耐スク
ラッチ性も向上させることができる。
り、化粧シートの主体である発泡性樹脂層の主成分にオ
レフィン系共重合樹脂を用いているので、可塑剤を添加
する必要がなく、経時的に可塑剤が表面に移行して表面
を汚れやすくしたり、発泡性樹脂層を硬くし、ひび割れ
を発生することもなくなり、長期にわたって安定した柔
軟性、その他の性能を有し、且つ、燃焼しても塩素系な
どの有害ガスを発生することがなく安全性、環境適性に
も優れた化粧シートとすることができる。また、発泡性
樹脂層の発泡剤には、少なくともADCAとOBSHと
を用いているので、前述したように、優れた発泡性を有
し、且つ加熱発泡後の発泡性樹脂層が黄味を帯びること
を防止でき白色性を向上できると共に、発泡性、発泡後
の表面平滑性および耐スクラッチ性にも優れた化粧シー
トとすることができる。
ン系共重合樹脂が、エチレンと一般式「CH2 =CR1
COOR2 」〔式中、R1 はHまたはCH3 であり、R
2 はアルキル基である。〕で表されるアクリル酸エステ
ルもしくはメタクリル酸エステルを共重合してなるエチ
レン・アクリル系共重合樹脂もしくはこれらの混合樹
脂、またはこれらにエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂を
ブレンドしたエチレン系共重合樹脂であり、且つ、該エ
チレン系共重合樹脂のMFRが4.5以下で、該エチレ
ン系共重合樹脂におけるエチレンに対するコモノマーの
含有量が17〜24重量%であり、更に、前記発泡剤の
ADCAとOBSHの混合比率が、OBSH/ADCA
の重量比で1/2〜1/32の範囲であることを特徴と
する請求項1記載の化粧シートからなる。
te)は、JIS K7210(熱可塑性プラスチックの
流れ試験方法)の表1の条件4に準じて測定したもので
ある。上記エチレン系共重合樹脂におけるコモノマーの
含有量は、前記一般式CH2=CR1 COOR2 で表さ
れる各種アクリル酸エステルもしくは各種メタクリル酸
エステルのほか、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂をブ
レンドしている場合は酢酸ビニルも含むものである。ま
た、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂は、例えば、柔軟
性や耐カール性などの物性を向上させるためにブレンド
するものである。
もしくは各種メタクリル酸エステルは、特に限定はされ
ないが、例えば、メタクリル酸メチル、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、アクリル
酸ヘキシル、メタクリル酸ラウリル、アクリル酸ステア
リルなどを好適に使用することができる。
くはこれらの混合樹脂、またはこれらにエチレン−酢酸
ビニル共重合樹脂をブレンドしたエチレン系共重合樹脂
は、その製膜時の加工性、化粧シートに加工した際の耐
カール性、発泡性、耐スクラッチ性、難燃性、触感など
の点で、そのエチレンに対するコモノマーの含有量が1
7〜24重量%であることが好ましく、且つそのMFR
は4.5以下であることが好ましい。前記エチレン系共
重合樹脂のMFRが4.5を超える場合は、製膜時の加
工性、耐カール性などが低下し、また、前記コモノマー
の含有量が17重量%未満の場合は、耐カール性と共に
難燃性が低下し、コモノマーの含有量が24重量%を超
える場合は、製膜時の加工性、耐スクラッチ性などが低
下するため好ましくない。
合比率は、OBSH/ADCAの重量比で1/2から1
/32の範囲とすることが好ましく、OBSH/ADC
Aの重量比が1/2より大きい場合は、特に大きな問題
ではないがケミカルエンボスを施す場合の発泡抑制剤に
よる発泡抑制効果が低下する点で好ましくなく、また、
OBSH/ADCAの重量比が1/32より小さい場合
は、発泡後の発泡性樹脂層の白色性、表面平滑性の向上
効果が得られず、印刷効果や外観に劣り、耐スクラッチ
性にも劣るため好ましくない。
り、請求項1に記載した発明の作用効果に加えて、発泡
性樹脂層のオレフィン系共重合樹脂に、エチレンと一般
式「CH2 =CR1 COOR2 」〔式中、R1 はHまた
はCH3 であり、R2 はアルキル基である。〕で表され
るアクリル酸エステルもしくはメタクリル酸エステルを
共重合してなるエチレン・アクリル系共重合樹脂もしく
はこれらの混合樹脂、またはこれらにエチレン−酢酸ビ
ニル共重合樹脂をブレンドしたエチレン系共重合樹脂を
用い、且つ、そのエチレン系共重合樹脂のMFRを4.
5以下とし、またそのエチレン系共重合樹脂におけるエ
チレンに対するコモノマーの含有量を17〜24重量%
の範囲としているので、前述したように、カレンダー方
式などによる製膜時の加工性がよく、化粧シートに加工
した際の耐カール性、発泡性、耐スクラッチ性、難燃性
などの性能を向上させることができ、更に、発泡剤のA
DCAとOBSHとの混合比率を、OBSH/ADCA
の重量比で1/2から1/32の範囲としているので、
発泡性樹脂層が、発泡後黄みを帯びることもなく白色性
に優れ、また、発泡後の表面平滑性、耐スクラッチ性に
も優れた化粧シートを得ることができる。
脂層のエチレン・アクリル系共重合樹脂が、エチレン−
メタクリル酸メチル共重合樹脂であることを特徴とする
請求項2に記載の化粧シートからなる。
共重合樹脂としては、前述したように、エチレン−メタ
クリル酸メチル共重合樹脂、エチレン−アクリル酸メチ
ル共重合樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合樹
脂、エチレン−メタクリル酸ブチル共重合樹脂、エチレ
ン−アクリル酸ヘキシル共重合樹脂、エチレン−メタク
リル酸ラウリル共重合樹脂、エチレン−アクリル酸ステ
アリル共重合樹脂などを好適に使用することができる
が、なかでもエチレン−メタクリル酸メチル共重合樹脂
は、加工性がよく、適度の柔軟性と耐スクラッチ性を有
し、且つ、発泡性、耐カール性など発泡性樹脂層として
の総合的な性能に優れているため特に好ましく使用する
ことができる。
り、請求項2に記載した発明の作用効果に加えて、一層
加工性がよく、且つ、柔軟性、耐スクラッチ性、発泡
性、耐カール性などの性能に一層優れた化粧シートを得
ることができる。
脂層に難燃剤が添加されていることを特徴とする請求項
1乃至3のいずれかに記載の化粧シートである。
することができるが、本発明においては、化粧シートの
燃焼時に塩素ガスや塩酸ガスなどの有害ガスが発生しな
いよう、発泡性樹脂層の樹脂に前述のようなオレフィン
系共重合樹脂を用いたものであり、難燃剤に関しても同
様に、特に有機塩素化合物や有機臭素化合物などの有機
ハロゲン化合物以外の難燃剤を用いることが好ましい。
このような難燃剤としては、例えば、水酸化アルミニウ
ム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウムなどの金属
水酸化物、三酸化アンチモン、五酸化アンチモン、ホウ
酸アンチモン、モリブデン酸アンチモン、ホウ酸亜鉛、
錫酸亜鉛、二酸化チタン、ホウ酸などの無機酸化物、そ
して、トリアリルホスフェート、アルキルアリルホスフ
ェート、アルキルホスフェート、ジメチルホスフォネー
ト、ホスフォリネート、トリメチルホスフェート、トリ
ブチルホスフェート、トリオクチルホスフェート、トリ
ブトキシエチルホスフェート、オクチルジフェニルホス
フェート、トリクレジルホスフェート、クレジルフェニ
ルホスフェート、トリフェニルホスフェート、ポリフォ
スホネート、ポリフォスフェート、芳香族ポリホスフェ
ートなどのリン酸エステルまたはリン化合物、ホスフォ
ネート型ポリオール、ホスフェート型ポリオールなどの
ポリオール化合物、その他、シリコーン系ポリマー、フ
ェロセン、フマール酸、マレイン酸、トリアジン化合
物、メラミンシアヌレート、イソシアヌレート、尿素、
グアニジン化合物などを使用することができる。
1乃至3のいずれかに記載した発明の作用効果に加え
て、発泡性樹脂層のオレフィン系共重合樹脂に難燃性を
付与することができるので化粧シートの難燃性を向上さ
せることができる。
脂層と絵柄インキ層の間にプライマー層が設けられ、絵
柄インキ層の上に保護層が設けられていることを特徴と
する請求項1乃至4のいずれかに記載の化粧シートから
なる。
絵柄インキ層の接着性を向上させるために設けるもので
あり、例えばアクリル系樹脂、オレフィン系樹脂、エチ
レン−酢酸ビニル共重合樹脂などのエマルジョンまたは
ディスパージョンなどを塗布し、加熱乾燥して皮膜形成
させる方法で設けることができる。絵柄インキ層の上に
設ける保護層は、絵柄インキ層の耐摩耗性、耐スクラッ
チ性などを向上させると共に、耐熱性なども向上させる
ために設けるものであり、特に限定はされないが、例え
ばアクリル系などの透明樹脂の塗布液を塗布、乾燥して
設けることができる。また、保護層は上記のほか、フィ
ルムをラミネートして設けてもよく、その場合、フィル
ムは、例えば200〜220℃の加熱炉で発泡性樹脂層
を発泡させた時、軟化して発泡を阻害することがなく、
且つ発泡ガスを流出させない程度の硬さを有することが
好ましく、この点からフィルムの融点もしくは軟化点は
発泡性樹脂層の樹脂と同等乃至それよりも10〜20℃
程度高いことが好ましい。このような保護層用のフィル
ムとしては、ポリプロピレン、ポリエチレンまたはこれ
らの共重合樹脂、例えば、エチレン−メタクリル酸メチ
ル共重合樹脂、エチレン−メタクリル酸エチル共重合樹
脂、エチレン−アクリル酸メチル共重合樹脂、エチレン
−アクリル酸エチル共重合樹脂などのほか、ポリエステ
ルまたは共重合ポリエステルなどのフィルムを使用する
ことができる。
1乃至4のいずれかに記載した発明の作用効果に加え
て、プライマー層により絵柄インキ層の接着性が一層向
上し、また、保護層により絵柄インキ層の耐摩耗性、耐
スクラッチ性、耐熱性など表面物性を一層向上させるこ
とができる。
トの表面にエンボス加工が施されていることを特徴とす
る請求項1乃至5のいずれかに記載の化粧シートであ
る。
メカニカルエンボスでもよく、また、ケミカルエンボス
でもよい。ケミカルエンボスを施す場合は、例えば、多
色の絵柄インキ層のうち、少なくとも一層にトリメリッ
ト酸無水物、マレイン酸無水物などの発泡抑制剤を添加
しておくか、或いは、絵柄インキ層とは別に前記発泡抑
制剤を含有させた発泡抑制インキ層を所望のパターンで
発泡性樹脂層上のいずれか、即ち、絵柄インキ層の下、
または多色の絵柄インキ層の中間、または絵柄インキ層
の上などに設けておくことにより、化粧シートの発泡性
樹脂層を加熱発泡させた時、発泡抑制剤が添加されたイ
ンキ層の下の発泡性樹脂層では、発泡抑制剤が内部に浸
透して発泡が抑制されて凹部となり、その他の部分で
は、発泡剤の発泡が抑制されずそのまま発泡して発泡性
樹脂層が隆起し、パターン状の凸部が形成され、このパ
ターン状の凹部と凸部とによりエンボス模様を形成する
ものである。
り、請求項1乃至5のいずれかに記載した発明の作用効
果に加えて、化粧シートの表面に、所望のパターンの凹
凸、或いは絵柄インキ層に同調した凹凸を容易に設ける
ことができるので、化粧シートの意匠性を一層向上させ
ることができる。
体的に説明する。図1、図2は、それぞれ本発明の化粧
シートの一実施例の構成を示す模式断面図であり、各図
において(イ)は発泡前の模式断面図で、(ロ)は加熱
発泡後の模式断面図である。但し、本発明は、その要旨
を超えない限り、これらの図面に限定されるものではな
い。
10の構成を示す模式断面図であり、(ロ)は、加熱発
泡後の化粧シート10の構成を示す模式断面図である。
図1の(イ)に示した化粧シート10は、基材(裏打ち
層)1の上に発泡性樹脂層2を設け、その上にプライマ
ー層3を介して絵柄インキ層(発泡抑制剤含有)4を設
け、更にその上に保護層5を設けて構成したものであ
る。この構成は、発泡剤が添加された発泡性樹脂層2の
上に、プライマー層3を介して発泡抑制剤を添加した絵
柄インキ層(発泡抑制剤含有)4をパターン状に設ける
方法で、化粧シート10に、絵柄インキ層(発泡抑制剤
含有)4に同調するケミカルエンボスが施されるように
した構成である。即ち、図1の(イ)に示した構成の化
粧シート10を、加熱炉に通してその発泡性樹脂層2を
加熱発泡させることにより、絵柄インキ層(発泡抑制剤
含有)4が設けられた部分では、発泡抑制剤が発泡性樹
脂層2の内部に浸透して発泡剤の発泡が抑制されるた
め、図1の(ロ)に示すように、低発泡となり凹部を形
成する。そして、絵柄インキ層(発泡抑制剤含有)4が
設けられていない部分では、発泡が抑制されないので高
倍率に発泡して発泡セルAを形成し、隆起部Bのように
凸部を形成し、前記凹部とこの凸部によりパターン状の
凹凸が絵柄インキ層に同調して形成されるものである。
尚、上記化粧シート10の構成において、プライマー層
3と保護層5は、化粧シート10の用途などにより、必
要に応じて設けるものであり、不要な場合は取り除いて
もよい。
て、基材(裏打ち層)1には、化粧シートの用途により
紙や布などを適宜選択して使用することができる。紙を
使用する場合、難燃性を付与した紙が好ましく、通常、
坪量が50〜120g/m2 程度の紙が使用される。布
を使用する場合、通常の織布のほか、ガラス繊維などの
無機質繊維を含む不織布または織布などを使用すること
ができる。
オレフィン系共重合樹脂、好ましくはエチレンと一般式
「CH2 =CR1 COOR2 」〔式中、R1 はHまたは
CH 3 であり、R2 はアルキル基である。〕で表される
アクリル酸エステルもしくはメタクリル酸エステルを共
重合してなるエチレン・アクリル系共重合樹脂もしくは
これらの混合樹脂、またはこれらにエチレン−酢酸ビニ
ル共重合樹脂をブレンドしたエチレン系共重合樹脂を主
成分とし、これに少なくとも発泡剤としてADCAとO
BSHとを添加してなる樹脂組成物で形成すると共に、
そのエチレン・アクリル系共重合樹脂もしくはこれらの
混合樹脂、またはこれらにエチレン−酢酸ビニル共重合
樹脂をブレンドしたエチレン系共重合樹脂のMFRを
4.5以下とし、また、それらのエチレン系共重合樹脂
におけるエチレンに対するコモノマー、即ち、アクリル
酸エステル、メタクリル酸エステル、酢酸ビニルの含有
量を17〜24重量%とすることが好ましく、更に、発
泡剤のADCAとOBSHは、その混合比率をOBSH
/ADCAの重量比で1/2から1/32の範囲とする
ことが好ましい。また、添加剤としては上記発泡剤のほ
かに必要に応じて発泡助剤、発泡セル調整剤、無機充填
剤、難燃剤、滑剤、帯電防止剤、光安定剤、酸化防止
剤、抗菌剤、防黴剤、顔料、蛍光増白剤などを適宜添加
することができる。
方式または押し出しコート方式で所望の厚さに製膜する
と同時に基材(裏打ち層)1の上に熱接着させて積層す
ることができる。また、発泡性樹脂層2の表面には、そ
の上に設ける層(プライマー層3、或いは絵柄インキ層
4など)の接着性を向上させるためにコロナ放電処理、
オゾン処理などの易接着性処理を施すことが好ましい。
発泡性樹脂層2の厚さは、化粧シートの用途により適宜
に設定できるが、発泡前の厚さで80〜200μm程度
が一般的である。
性樹脂層2と上層の絵柄インキ層(発泡抑制剤含有)4
との接着性を向上させるために必要に応じて設けるもの
であり、例えばアクリル系樹脂、オレフィン系樹脂、エ
チレン−酢酸ビニル共重合樹脂などのエマルジョンまた
はディスパージョンなどを塗布し、加熱乾燥して皮膜形
成させる方法で設けることができる。絵柄インキ層(発
泡抑制剤含有)4は、下層との接着性がよく、耐光性、
耐熱性、耐スクラッチ性、耐汚染性などを有することが
必要であるが、使用するインキタイプや印刷手段などに
ついて特に限定はされず、例えば、アクリル系樹脂など
をバインダーとするインキを用いて、多色のグラビア印
刷、或いはシルクスクリーン印刷、フレキソ印刷などの
手段で容易に設けることができる。絵柄インキ層(発泡
抑制剤含有)4に含有させる発泡抑制剤としては、先に
記載したように、トリメリット酸無水物やマレイン酸無
水物などを使用することができる。このような発泡抑制
剤は、絵柄インキ層が多色で形成される場合、1色でも
複数の色でも、ケミカルエンボスによる凹凸模様の凹部
を形成したいインキ層に含有させればよい。発泡抑制剤
の含有量は、インキ固形分中に10〜40重量%の範囲
で含有させることが適当である。
有)4や発泡性樹脂層2など化粧シート10の表面の耐
摩耗性、耐スクラッチ性などを向上させると共に、耐熱
性なども向上させるために設けるものであり、特に限定
はされないが、例えばアクリル系などの透明樹脂の塗布
液を塗布、乾燥して設けることができる。尚、保護層の
塗布液には、スリップ剤、帯電防止剤などのほか、必要
な添加剤を適宜添加することができる。また、保護層5
には、先に記載したように、ポリプロピレン、ポリエチ
レンまたはこれらの共重合樹脂、例えば、エチレン−メ
タクリル酸メチル共重合樹脂、エチレン−メタクリル酸
エチル共重合樹脂、エチレン−アクリル酸メチル共重合
樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合樹脂などのほ
か、ポリエステルまたは共重合ポリエステルなどのフィ
ルムをラミネートして用いてもよい。
方式などにより、発泡剤の発泡温度よりも低い温度、通
常、120〜170℃程度の温度で製膜することによ
り、図1の(イ)に示すような未発泡の化粧シート10
が得られる。そして、これを加熱発泡炉に通して180
〜220℃に加熱することにより、発泡性樹脂層2に含
有される発泡剤を分解させてガスを発生させ、図1の
(ロ)に示すように、絵柄インキ層(発泡抑制剤含有)
4が設けられた部分を除く部分が、高倍率に発泡して発
泡セルAを形成し、隆起部Bに示すようにパターン状に
凸部を形成し、絵柄インキ層(発泡抑制剤含有)4が設
けられた部分では、発泡抑制剤により発泡が抑制されて
発泡倍率が低く凹部を形成して、凹凸模様が形成された
化粧シート10を製造することができる。上記発泡性樹
脂層2の発泡倍率は、発泡剤の種類および添加量、加熱
温度などにより調節することができ、通常、発泡性樹脂
層2の厚さを2〜7倍程度の範囲に発泡させることがで
きる。
20は、前記図1に示した化粧シート10の構成におい
て、ケミカルエンボスを施す方法を変えて構成したもの
であり、発泡抑制剤を絵柄インキ層に含有させるのでは
なく、発泡抑制剤を添加したパターン状の発泡抑制イン
キ層4b を絵柄インキ層とは別に設けて構成したもので
ある。即ち、基材(裏打ち層)1の上に発泡性樹脂層2
を設け、その上にプライマー層3を設けた後、発泡抑制
インキ層4b をパターン状に設け、更にその上に絵柄イ
ンキ層4a 、保護層5を順に設けて構成したものであ
る。
(イ)に示した未発泡の化粧シート20を加熱発泡炉に
通して加熱発泡させることにより、図2の(ロ)に示す
ように、発泡抑制インキ層4b に含有される発泡抑制剤
が発泡性樹脂層2の内部に浸透してその発泡を抑制する
ため、発泡抑制インキ層4b の設けられた部分が低発泡
となって凹部を形成し、発泡抑制インキ層4b の設けら
れていない部分が高倍率に発泡して凸部を形成し、両者
により凹凸模様が形成される。
は絵柄インキ層4a の下に同じパターンで設けた形状で
示したが、その位置とパターンは自由に設けることがで
きる。例えば、絵柄インキ層4a が多色の場合、その下
側のほか、中間層に設けてもよく、また絵柄インキ層4
a の上に設けることもできる。また、発泡抑制インキ層
4b のパターンを、例えば、絵柄インキ層4a が設けら
れていない部分のパターンで設けることにより、絵柄イ
ンキ層4a の部分を高倍率に発泡させて凸部とし、絵柄
インキ層4a の設けられていない部分の発泡を抑制して
凹部とするこもできる。また、絵柄インキ層4a とは無
関係に所望のパターンで発泡抑制インキ層4b を設けて
凹部を形成し、その他の部分を凸部として凹凸模様を形
成することもできる。
に詳細に説明する。壁紙に用いる化粧シートを作製する
こととし、図1に示した構成、即ち、基材(裏打ち層)
1、発泡性樹脂層2、プライマー層3、絵柄インキ層
(発泡抑制剤含有)4、保護層5が順に積層された構成
の化粧シートを下記の材料を用いて作製した。尚、実施
例と比較例は、上記の構成のうち、基材(裏打ち層)
1、プライマー層3、絵柄インキ層(発泡抑制剤含有)
4、保護層5には共通の材料を用い、発泡性樹脂層2に
用いた樹脂組成物の配合のみを表1に示した配合のよう
に変更して、実施例1〜5および比較例1の化粧シート
を作製したものである。但し、表1に示した配合におい
ても、変更したのは添加剤のうち、発泡剤に用いたAD
CAとOBSHの配合のみである。
した配合の樹脂組成物をそれぞれカレンダー法により、
ロール温度150℃で厚さが130μmとなるように製
膜し、基材(裏打ち層)1の上に熱接着させて積層した
ものである。発泡性樹脂層2の発泡は、それぞれの未発
泡の化粧シートを180℃、約10秒間の条件で加熱発
泡炉に通して発泡させたものである。
2 の半難燃紙を使用した。 プライマー層には、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂
のエマルジョンを使用し、乾燥時の厚さが2μmとなる
ように塗布、加熱乾燥して皮膜を形成させた。 絵柄インキ層(発泡抑制剤含有)4は、アクリル系バ
インダーのインキに発泡抑制剤としてトリメリット酸無
水物を固形分中の含有量が30重量%となるように添加
してグラビア印刷により格子柄の印刷(1色)を行って
形成した。 保護層は、透明なアクリル系樹脂溶液(スリップ剤添
加)をグラビア印刷により乾燥時の厚さが3μmとなる
ように全面に印刷して形成した。尚、発泡性樹脂層2に
は、下記の表1に示した配合の樹脂組成物を用いて実施
例1〜5、および比較例1の化粧シートを作製したもの
である。
MA−2は、それぞれエチレン−メタクリル酸メチル共
重合樹脂である。また、無機充填剤の水酸化アルミニウ
ムおよび酸化チタンは、白色の着色剤であると同時に難
燃剤としての作用も有している。発泡セル調整剤の亜鉛
化合物は、発泡性樹脂層の発泡性、発泡の均一性などを
向上させるものである。また、発泡助剤のZnO(亜鉛
華)を用いた場合は、発泡剤の発泡温度、即ち、分解開
始温度を下げ、発泡性樹脂層の発泡性を向上させると共
に、発泡温度の低下により化粧シートの材料の熱劣化を
防止し、化粧シートの品質、性能を向上させることがで
きる。シリコーン系難燃剤は、オレフィン系共重合樹脂
に難燃性を付与すると共に、樹脂の溶融張力を調節し、
発泡セルを緻密にする作用も有するものである。そし
て、滑剤のステアリン酸亜鉛は、滑剤であると同時に発
泡助剤としての作用も有している。
比較例1の化粧シートについて、下記項目の測定および
性能評価を行い、その結果を表2にまとめて示した。 (1)発泡性樹脂層のオレフィン系共重合樹脂中のコモ
ノマー(MMA)の含有量を重量%で示した。 (2)発泡性樹脂層のオレフィン系共重合樹脂のMFR
を測定し、その数値を示した。単位〔g/10min〕 (3)発泡抑制効果:絵柄インキ層に添加した発泡抑制
剤による発泡性樹脂層の発泡抑制効果を相対比較し、発
泡抑制効果に優れるものは○、中程度のものは△、劣る
ものは×として示した。 (4)発泡性樹脂層の発泡後の白色性:白色性に優れる
ものは○、黄みが僅かに残るが白色性が向上されている
ものは△、黄みを帯び白色性に劣るものは×として示し
た。 (5)発泡後の化粧シートの表面平滑性(表面の滑らか
さ):化粧シートの表面にぶつぶつなどがなく表面平滑
性に優れるものは○、僅かな凹凸はあるが目立たないも
のは△、表面平滑性に劣るものは×として示した。 (6)発泡後の化粧シート表面の耐スクラッチ性:化粧
シート表面の同じ位置を爪で30回擦って、傷が殆どつ
かないものは○、僅かに傷がつくものは△、傷が多くつ
くものは×として示した。
化粧シートでは、発泡性樹脂層の樹脂にオレフィン系共
重合樹脂を使用し、ポリ塩化ビニル系樹脂を使用してお
らず、また、難燃剤などその他の構成材料にも塩素や臭
素などのハロゲン元素を含む化合物を使用していないの
で、化粧シートを燃焼させた場合でも塩酸ガスや塩素ガ
スなどの有害ガスの発生はなく、安全性の点でも優れて
いた。
〜5の化粧シートは、その発泡性樹脂層のオレフィン系
共重合樹脂にエチレン−メタクリル酸メチル(EMM
A)共重合樹脂の混合樹脂を用い、これに発泡剤として
ADCAとOBSHとを含有させると共に、その混合比
率を、OBSH/ADCAの重量比で1/2から1/3
2の範囲とし、また、前記混合樹脂のMFRを4.5以
下とし、且つ混合樹脂中のコモノマー(MMA)の含有
量を17〜24重量%の範囲とし、更に、添加剤として
表1に示したように、無機充填剤、難燃剤、発泡セル調
整剤、滑剤を適宜に添加した樹脂組成物で発泡性樹脂層
を形成しているので、カレンダー成形における加工性、
耐カール性、発泡性、難燃性に優れるほか、前記(3)
〜(6)に記載した発泡抑制効果、発泡性樹脂層の発泡
後の白色性、発泡後の化粧シートの表面平滑性(表面の
滑らかさ)、発泡後の化粧シート表面の耐スクラッチ性
など総ての項目で良好な結果が得られた。
泡性樹脂層に添加する発泡剤としてADCAを用い、O
BSHを添加していないので、発泡後の発泡性樹脂層が
黄みを帯び白色性に劣ると共に、発泡後の表面平滑性
(表面の滑らかさ)および耐スクラッチ性に劣る点で好
ましくなかった。
よれば、壁紙や床材、天井材などの建築物の内装材、そ
の他家具、家電製品などの表面被覆材、レザー、ブック
カバーの表面材など広範囲の用途に使用できる化粧シー
トであって、その中間層などにオレフィン系共重合樹脂
に発泡剤、その他必要な添加剤を添加した樹脂組成物に
よる発泡性樹脂層が積層され、そのカレンダー成形など
の加工性、発泡性、耐カール性、難燃性に優れると共
に、ケミカルエンボスの際の発泡抑制剤による発泡抑制
効果、発泡性樹脂層の発泡後の白色性、発泡後の化粧シ
ートの表面平滑性(表面の滑らかさ)、表面の耐スクラ
ッチ性にも優れ、触感、柔軟性もよく、且つ、その構成
材料にポリ塩化ビニル系樹脂や塩素、臭素などのハロゲ
ン元素を含む化合物を使用していないので、火災や使用
後の焼却などで燃焼させた際にも塩酸ガスや塩素ガスな
どの有害ガスを発生することがなく、前記性能や印刷、
エンボスによる意匠性に加えて安全性、環境適性にも優
れた化粧シートを生産性よく提供できる効果を奏する。
式断面図であり、(イ)は発泡前の模式断面図、(ロ)
は加熱発泡後の模式断面図である。
す模式断面図であり、(イ)は発泡前の模式断面図、
(ロ)は加熱発泡後の模式断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】基材(裏打ち層)の上に少なくとも発泡性
樹脂層と絵柄インキ層とを積層した積層体を加熱発泡さ
せてなる化粧シートにおいて、該発泡性樹脂層が、オレ
フィン系共重合樹脂を主成分とし、これに少なくとも発
泡剤を添加してなる樹脂組成物で形成され、且つ、該発
泡剤が、少なくともADCAとOBSHとを含むことを
特徴とする化粧シート。 - 【請求項2】前記オレフィン系共重合樹脂が、エチレン
と一般式「CH2 =CR1 COOR2 」〔式中、R1 は
HまたはCH3 であり、R2 はアルキル基である。〕で
表されるアクリル酸エステルもしくはメタクリル酸エス
テルを共重合してなるエチレン・アクリル系共重合樹脂
もしくはこれらの混合樹脂、またはこれらにエチレン−
酢酸ビニル共重合樹脂をブレンドしたエチレン系共重合
樹脂であり、且つ、該エチレン系共重合樹脂のMFRが
4.5以下で、該エチレン系共重合樹脂におけるエチレ
ンに対するコモノマーの含有量が17〜24重量%であ
り、更に、前記発泡剤のADCAとOBSHの混合比率
が、OBSH/ADCAの重量比で1/2〜1/32の
範囲であることを特徴とする請求項1記載の化粧シー
ト。 - 【請求項3】前記エチレン・アクリル系共重合樹脂が、
エチレン−メタクリル酸メチル共重合樹脂であることを
特徴とする請求項2に記載の化粧シート。 - 【請求項4】前記発泡性樹脂層に難燃剤が添加されてい
ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の
化粧シート。 - 【請求項5】前記発泡性樹脂層と絵柄インキ層の間にプ
ライマー層が設けられ、絵柄インキ層の上に保護層が設
けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
かに記載の化粧シート。 - 【請求項6】前記化粧シートの表面にエンボス加工が施
されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか
に記載の化粧シート。
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- 2001-09-27 JP JP2001295448A patent/JP4852813B2/ja not_active Expired - Fee Related
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