JP2003093332A - カプセル型医療装置 - Google Patents
カプセル型医療装置Info
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Abstract
にはも回収することができるカプセル型医療装置を提供
する。 【解決手段】 管腔臓器2内に挿入され、蠕動運動で移
動するカプセル型内視鏡3により内視鏡検査を行うこと
ができ、このカプセル型内視鏡3が狭作部で詰まったよ
うな場合には、細長の回収具5を挿入し、その先端の永
久磁石6によりカプセル型内視鏡3に設けた永久磁石7
との間に磁気吸引力を作用させ、回収具5と共に回収で
きるようにした。
Description
したカプセル本体により体腔内を検査等するカプセル型
医療装置に関する。
他の医療装置が提案されている。また、通常の内視鏡で
は挿入部のみを体腔内に挿入して内視鏡検査などを行う
ものであるが、カプセル形状にしたカプセル本体を体腔
内に挿入して、検査などを行うものも提案されている。
セル本体が体腔内で詰まってしまうことも考えられるの
で、例えば、特開2000−342522の飲み込み型
内視鏡装置では棒状体の飲み込み型内視鏡本体の端部に
設けたフック部(穴)に内視鏡把持鉗子などを差し込ん
で強制的に引き上げるものを開示している。
で挿入可能な部位でカプセル内視鏡が詰まった場合には
回収できるが、内視鏡が容易に届かない深部(小腸の中
間あたり)で詰まった場合には回収するのが困難にな
る。
みてなされたもので、内視鏡が容易に届かない深部で詰
まった場合にはも回収することができるカプセル型医療
装置を提供することを目的とする。
を通過させて検査、治療又は処置を行うカプセル型医療
装置において、永久磁石又は磁性体を具備したカプセル
本体と、先端付近に永久磁石又は電磁石を具備して、前
記カプセル本体との間に吸引力を発生させる細長の回収
具とで構成することにより、カプセル本体が体腔管路の
狭窄部等で詰まったような場合にも、細長の回収具を挿
入してその先端の永久磁石又は電磁石によりカプセル本
体の永久磁石又は磁性体との間に磁気吸引力を働かせて
回収することができるようにしている。
施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1ないし図9は本発明の第1の
実施の形態に係り、図1は第1の実施の形態のカプセル
型内視鏡装置の概略の構成を示し、図2は第1の実施の
形態を備えたカプセル型内視鏡システムの構成を示し、
図3は第1の実施の形態の主要部の構成を使用例で示
し、図4は磁極の向きを示し、図5は第1変形例のカプ
セル型内視鏡装置の主要部の構成を使用例で示し、図6
は第2変形例のカプセル型内視鏡装置の主要部の構成を
使用例で示し、図7はカプセル型内視鏡の構成を示し、
図8は第3変形例のカプセル型内視鏡の構成を示し、図
9は第4変形例のカプセル型内視鏡の構成を示す。
装置の第1の実施の形態のカプセル型内視鏡装置1は、
人又は動物の管腔臓器2内に挿入され、蠕動運動による
移動の際に内視鏡検査を行うカプセル型内視鏡3と、こ
のカプセル型内視鏡3が狭窄部4等で詰まってしまうよ
うな場合、このカプセル型内視鏡3との間に吸引力を発
生させてこのカプセル型内視鏡3を回収する細長の回収
具5とから構成される。
び観察(撮像)手段等を内蔵すると共に、回収具5の先
端に設けた例えば永久磁石6により吸引される例えば永
久磁石7が設けてあり、永久磁石6と永久磁石7とによ
る磁力による吸引力でカプセル型内視鏡3を回収具5で
吸引し、この回収具5と共に体外に排出できるようにし
ている。
成等を説明する。図2に示すように第1の実施の形態を
備えたカプセル型内視鏡システム8は、患者9の体腔内
を内視鏡検査するカプセル型内視鏡3Aと、このカプセ
ル型内視鏡3Aが詰まったような場合に回収するための
細長で可撓性を有する回収具5Aと、カプセル型内視鏡
3Aにより電波で送信された信号を受けるアンテナ11
を有し、受信した信号から画像信号を生成する体外受信
ユニット12と、この体外受信ユニット12に接続さ
れ、画像を表示するモニタ13とを有する。
は、円筒の両端を丸みを付けて閉塞した形状、つまりカ
プセル形状の透明カバー15で水密的に覆われている。
この透明カバー15内で、撮像側となる前側の端部側の
中央部分には結像光学系としての対物レンズ部組16が
配置され、その結像位置には撮像素子として例えばCM
OSイメージャ17が配置されている。
明系としての例えば白色LED18と、回収のために設
けた(第1の)永久磁石19とが配置されている。ま
た、例えばCMOSイメージャ17の横、後ろ側には白
色LED18を発光駆動させるLED駆動回路20、C
MOSイメージャ17を駆動すると共に、CMOSイメ
ージャ17の撮像信号から画像信号を生成する処理を行
う駆動&処理回路21、例えば圧縮された画像信号を高
周波変調してアンテナ22から送信すると共に、アンテ
ナ22で受信した制御信号を復調して各回路を制御する
送受信&制御回路23等が配置されている。
21、送受信&制御回路23の各回路は送受信&制御回
路23の後端側に配置された例えば複数のボタン型電池
24からの直流電源で動作するようになっている。ま
た、この透明カバー15の後端は肉厚にされ、アンテナ
22と、回収のために設けた(第2の)永久磁石25と
が後端内壁に接するようにして収納されている。なお、
透明カバー15における永久磁石25に対向する部分の
中央は凹部が形成されている。
路は、体外受信ユニット12側からの制御信号を受ける
と、例えば照明及び撮像の間隔等を変更できるようにし
ている。 例えば、カプセル型内視鏡3Aで検査しよ
うとする対象部位に達するまでは、比較的長い間隔で照
明及び撮像を行うようにし、対象部位に達した付近で、
その間隔を短くするように制御することで、電池24に
よる消耗を抑制して検査をしようとする部位で多くの画
像を得ることができるようにしている。
に、イレウス状回収具であり、このイレウス状回収具5
Aは細長のチューブ27の先端に先導子(先端ボール
部)28を設けた構成である。先導子28は内部に収納
した金属球をシリコン樹脂等の可撓性の樹脂で覆うこと
により、球状部材を複数連結した形状である。
は図3に示すように例えば先端側の2つの球状部材は球
形永久磁石29をシリコン樹脂30で覆う構造にしてあ
り、これより後の部分ではステンレススチール等の金属
球31をシリコン樹脂30で覆う構造にしている。
型内視鏡3Aが小腸等の管腔臓器32内における狭窄部
4で詰まり排出側に進まなくなった場合には、イレウス
状回収具5Aを口腔側から挿入して、磁気的吸引力が働
くようにしてカプセル型内視鏡3Aを体外に排出して回
収できるようにしている。
セル内視鏡3Aの前端側の永久磁石19及び後端側の永
久磁石25と、回収具5A側の永久磁石29との極は対
向する側が互いに異なる極となるようにして、カプセル
内視鏡3Aの前端側及び後端側とのいずれの方向から回
収具5Aの先端側を近づけた場合にも、回収具5A側の
永久磁石29との間で吸引力が作用するようにしてい
る。
石29の磁極はNであり、従ってカプセル型内視鏡3A
の前端側に内蔵された永久磁石19の前端側の磁極はS
であり、またカプセル型内視鏡3Aの後端側に内蔵され
た永久磁石25の後端側の磁極はSとなっている。
2から放射される電波を受け、画像信号を生成する体外
受信ユニット12は、図2に示すようにアンテナ11は
送受信回路33に接続され、アンテナ11から送られた
信号を復調して制御回路34を介してハードディスク
(HDDと略記)35に画像データを一旦格納する。
データは画像処理回路36により伸張された画像データ
に変換され、メモリ37に格納され、このメモリ37の
画像データはさらに表示回路38を介してモニタ13に
表示可能な画像信号となり、モニタ13の表示面には、
CMOSイメージャ17により撮像された画像が表示さ
れる。
ド39が設けてあり、カプセル型内視鏡3Aに対して照
明及び撮像周期を変更させる制御コマンドを入力するこ
とにより、その制御コマンドが制御回路34、送受信回
路33を経て変調され、アンテナ11から送信できるよ
うにしている。
をアンテナ22で受け、送受信&制御回路23により復
調して、照明及び撮像周期を変更する制御信号であると
判断した場合には、それを受け取った返信信号を体外受
信ユニット12側に送ると共に、LED駆動回路20、
駆動&処理回路21(の駆動回路)とを制御し照明及び
撮像の間隔を変更する動作状態に設定する。
システム8の作用を説明する。患者9はカプセル型内視
鏡3Aで、例えば小腸の検査を行う場合、カプセル型内
視鏡3Aを口から飲み込む。飲み込まれたカプセル型内
視鏡3Aは図2に示すように(蠕動運動により)食道4
0、胃41を経て小腸42に達するようになる。
間隔はカプセル型内視鏡3Aに内蔵されたボタン型電池
24による消耗を抑制し、かつカプセル型内視鏡3Aか
らの画像からカプセル型内視鏡3Aがどの付近に有るか
をモニタできるような画像が得られるような間隔に設定
する。
状態に設定する。医者或いは看護婦等の内視鏡検査スタ
ッフは、カプセル型内視鏡3A側から送信され、体外受
信ユニット12で受信され、モニタ13に表示される画
像から、カプセル型内視鏡3Aが現在どの当たりに有る
かを判断することができる。
画像を次の画像を受信するまで静止画状に表示する。
場合、キーボード39から照明及び撮像の間隔を短くす
る制御コマンドを入力し、カプセル型内視鏡3Aをより
短い間隔で照明及び撮像を行うように変更する。照明及
び撮像の間隔を短くすると、それに対応して、画像信号
を送信する間隔も短くなる。
カプセル型内視鏡3Aが移動した際に撮像した画像が、
短い間隔でモニタ13の表示面に順次表示されるように
なる。そして、医者はその画像から診断することができ
る。なお、カプセル型内視鏡3Aから受け取った画像は
HDD35に蓄積することができる。
3Aが小腸42内の移動と共に、得られる画像も変化
し、小腸42から大腸側に移った場合には例えば照明及
び撮像の間隔を長くするように制御する。そして、肛門
から排出された場合には、このカプセル型内視鏡3Aを
回収する。
窄部4が存在し、カプセル型内視鏡3Aが移動できない
状態になると、得られる画像も殆ど同じ画像となってし
まう。このようになった場合には、イレウス状回収具5
Aを口腔側から挿入して、この先端側をカプセル型内視
鏡3Aに近づける。イレウス状回収具5Aは、例えば図
示しない内視鏡のチャンネル内に挿通できる程度に細い
ので、内視鏡の挿入部を挿入しにくいような小腸内に容
易に挿入することができる。
カプセル型内視鏡3Aに近づけることにより、そのイレ
ウス状回収具5Aの先端部の先導子28の先端に設けた
球形永久磁石29によりカプセル型内視鏡3Aの後端付
近に内蔵した永久磁石25とで吸引力を発生し、図3に
示すように両者が当接する状態になる。
抜くことにより、イレウス状回収具5Aの先端にカプセ
ル型内視鏡3Aがほぼ当接した状態でカプセル型内視鏡
3Aを体外に排出して回収できる。
ル型内視鏡3Aが狭窄部4等で詰まり、移動できない状
態になった場合にはイレウス状回収具5Aを挿入するこ
とで速やかにカプセル型内視鏡3Aを回収できる。
ば永久磁石19、25の代わりに鉄ブロック等、永久磁
石29との間に磁気的吸引力が作用する(強)磁性体で
も良い。
5は第1変形例のカプセル型内視鏡装置1Bを示す。第
1の実施の形態ではイレウス状回収具5Aは永久磁石2
9を採用していたが、図5に示す第1変形例のイレウス
状回収具5Bでは電磁石45を採用している。
7内には直流電力供給用の電線46が挿通され、チュー
ブ27の先端の先導子28を形成する複数の球状の中空
部を設けたシリコン樹脂30内には例えば複数の細い線
状の鉄を束ねて屈曲し易くした鉄芯(図5では簡単化の
ため1本で示している)47が配置され、この鉄芯47
に銅線等を巻き付けて形成したコイル48の両端を電線
46に接続し、このコイル48に直流電力を供給するこ
とにより電磁石45として機能するようにしている。
ッチを介して図示しない電池(或いは直流電源)と接続
され、スイッチをONすることによりコイル48に直流
電力を供給することにより電磁石45を形成できるよう
にしている。また、電磁石45を形成した場合、その先
端の磁極はN極となるようにして、カプセル型内視鏡3
Aの向きが図3の場合でも、図5に示すように図3とは
反対向きでカプセル型内視鏡3Aが狭窄部4に詰まった
場合でも、カプセル型内視鏡3Aの永久磁石19或いは
25との間に吸引力が発生するようにしている。その他
は第1の実施の形態とほぼ同様の構成である。また、本
実施の形態の作用効果は第1の実施の形態とほぼ同様で
ある。また、本変形例においても、例えば永久磁石1
9、25の代わりに鉄ブロック等、電磁石45との間に
磁気的吸引力が作用する(強)磁性体でも良い。
1Cを示す。このカプセル型内視鏡装置1Cは管腔臓器
32内に挿入されるカプセル型内視鏡3Cと、このカプ
セル型内視鏡3Cが狭窄部4等に詰まった場合に回収す
る紐状回収具5Cとを有し、また本変形例では紐状回収
具5Cを挿入(或いはガイド)するために内視鏡51を
用いている。
ューブ、コイル等で形成した紐状部材52と、この紐状
部材52の先端に設けた例えば球状の永久磁石53とを
有する。
54に図示しない照明光学系と、観察光学系55とが設
けてあると共に、挿入部の長手方向に設けたチャンネル
56内には紐状回収具5C等を挿通できるようにしてい
る。
鏡3Cが管腔臓器32内の検査中に狭窄部4で詰まって
しまったような場合には、口腔から内視鏡51を挿入
し、この内視鏡51の観察下でそのチャンネル56内を
挿通した紐状回収具5Cをカプセル型内視鏡3Cが有る
部分付近までガイドするのに用いる。
3Cの構造を図7に拡大して示す。このカプセル型内視
鏡3Cは、円筒状でその両端を半球状にして覆うように
して透明カバー61を形成している。
方及び他方の端部側の中央位置には、(第1及び第2
の)撮像回路62a、62bが配置され、その周囲に照
明手段として(第1及び第2の)白色LED63a、6
3bがそれぞれ配置されている。撮像回路62a、62
bは例えば第1の実施の形態における対物レンズ部組1
6及びCMOSイメージャ17で構成される。
は、撮像回路62a、62b及び白色LED63a、6
3bを駆動したり、撮像回路62a、62bの出力信号
に対する信号処理等を行う複数の電子回路ブロック64
と、複数の電子回路ブロック64に電源を供給するボタ
ン型電池65が配置されている。
子回路ブロック64及びボタン型電池65を囲むように
円筒リング状の永久磁石66a、66bと、これら2つ
の永久磁石66a、66bの間に円筒リング状のアンテ
ナ67とを配置している。
Cにより、内視鏡検査を行う場合、カプセル型内視鏡3
Cはそのカプセル容器の両端にそれぞれ第1及び第2の
照明手段及び撮像手段が設けてあり、例えば交互に照明
及び撮像を行い、また交互に撮像した信号を変調してア
ンテナ67から送信する。
実施の形態とほぼ同様に受信した信号を復調等してその
画像信号をハードディスク等に記憶すると共に、モニタ
で表示する。
Cが狭窄部4で詰まった場合には、内視鏡51のチャン
ネル56内に紐状回収具5Cを挿通して、内視鏡51の
観察下で、紐状回収具5Cをカプセル型内視鏡3Cの付
近にまでガイドする。
る部分では、内視鏡51の観察下で円滑な挿入を行う。
つまり、紐状回収具5Cだけでは、挿入作業に熟練して
いない術者のような場合には、挿入に時間がかかる場合
にも、内視鏡51の観察下では挿入作業がより容易とな
り、この内視鏡51を挿入できる部分まで挿入する。そ
して、内視鏡51を挿入できる部分まで挿入したら、そ
の先端部54から紐状回収具5Cの先端側をチャンネル
56の先端から突出させる。
を、カプセル型内視鏡3Cが有る部分付近まで突出させ
ることにより、紐状回収具5Cの先端の永久磁石53に
よりカプセル型内視鏡3C側の永久磁石66a、或いは
66bとの間で吸引する磁力を発生させて回収すること
ができる。
撮像手段により、検査対象部位の内壁の状態をより詳し
く撮像することができる等の効果がある。また、本実施
の形態によれば、内視鏡51の観察下で紐状回収具5C
を回収のために挿入する場合、より円滑にカプセル型内
視鏡3C付近(場合によってはその途中)までガイドす
ることができる。その他は第1の実施の形態と同様の効
果を有する。
石66a、66bの代わりに鉄ブロック等、永久磁石5
3との間に磁気的吸引力が作用する(強)磁性体でも良
い。また、永久磁石53の代わりに電磁石でも良い。
鏡3Dの構造を示す。このカプセル型内視鏡3Dは、図
7とほぼ同様に、一方の端部側の撮像回路62aに隣接
する電気回路ブロック64の外側に円筒リング状の永久
磁石66aを配置し、他方の端部側の撮像回路62bを
設ける代わりに平板状の永久磁石又は磁性体68を配置
し、その周囲にリング状ノアンテナ67を配置してい
る。
等を変更しているが、ほぼ同様の構成である。本変形例
は第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を有する。
鏡3Eの構造を示す。このカプセル型内視鏡3Eは、図
7のカプセル型内視鏡3Cにおいて、電子回路ブロック
64及びボタン型電池65を囲むように円筒リング状の
磁性体69を配置している。また、撮像回路62bを設
ける代わりにその位置にアンテナ67を配置している。
その他は図7とほぼ同様の構成である。
は一方の端部から他方の端部に至る長い円筒リング形状
にしている。なお、この磁性体69の代わりに長手方向
に2分割して、両端側の磁極が同じになるようにした永
久磁石を採用しても良い。本変形例の作用効果は第1の
実施の形態とほぼ同様である。なお、透明カバー15及
び透明カバー16は、撮像光学系や照明光学系の前面部
分のみが透明で、その他が不透明であっても良い。
実施の形態を図10を参照して説明する。図10は第2
の実施の形態のカプセル型内視鏡装置をカプセル型内視
鏡を体腔内に留置している状態で示す。
は、体腔内71を検査するためのカプセル型内視鏡本体
72及びこのカプセル型内視鏡本体72と柔軟な紐73
を介して連結された略球形の永久磁石74とからなるカ
プセル型内視鏡75と、この永久磁石74との間の磁力
でカプセル型内視鏡75を所望とする位置で留置するた
めの別体の永久磁石76とから構成される。
ル状容器の先端側は透明なカバー77で覆われており、
その内部に撮像手段78と照明手段79とが収納されて
いる。また、撮像手段78の後方側には撮像手段78と
照明手段79などを駆動したり、撮像した信号を送信す
る処理を行う図示しない電子回路、アンテナ、電池等が
内蔵されている。また、このカプセル型内視鏡本体72
の後端には柔軟な紐73の一端が固着され、その他端に
は球状の永久磁石74が固着されている。
置70の作用を説明する。通常の内視鏡検査の場合に
は、体外側の永久磁石74を使用しないで、カプセル型
内視鏡75により体腔内71の検査を行う。そして、よ
り詳しく検査したいような部位に達した場合には、図1
0に示すように体外から永久磁石76をその表面に押し
つけて、永久磁石76により、永久磁石74との間に磁
気吸引力が働くようにする。
久磁石76に対向する付近に留置(或いは係止)された
アンカ磁石の状態となり、この状態でカプセル型内視鏡
本体72は蠕動運動によりアンカ磁石を中心として動き
まわり、その状態での撮像手段78で撮像された画像が
体外側に送信され、内視鏡検査スタッフはその画像をモ
ニタの画面で観察できる。
られたと判断した場合には、永久磁石76を除去するこ
とにより、通常のカプセル型内視鏡として再び内視鏡検
査を行うようにできる。
る部位付近にカプセル型内視鏡本体72に一端が接続さ
れた紐73の他端の永久磁石74を留置(係止)できる
ようにしている(つまり遊びを持たせた状態でカプセル
型内視鏡本体72を留置できるようにしている)ので、
カプセル型内視鏡本体72は完全に動きが規制された状
態ではなく、紐73の長さ程度の範囲で可動出来る状態
で撮像を行うようになり、所望とする部位周辺の画像を
得ることができる。
を磁性体にしても良い。また、永久磁石76の代わりに
電磁石にしても良い。
視鏡81を示す。このカプセル型内視鏡81は体腔内を
検査するためのカプセル型内視鏡本体82及びこのカプ
セル型内視鏡本体82と一端が連結された柔軟な紐部8
3と、この紐部83の他端と連結された例えば磁性体と
しての鉄球84とからなる。
プセル状容器85の先端側は透明なカバー85aで覆わ
れており、その内部に撮像手段86と照明手段87とが
収納されている。また、撮像手段86の後方側には撮像
手段86と照明手段87などを駆動したり、撮像した信
号を送信する処理を行う電子回路(図11では簡単化の
ために単に回路と略記)88、アンテナ89、そして、
これらの電気系に電源を供給する電池90が内蔵されて
いる。
端には半球状の凹部85bが形成され、鉄球84の一部
がこの凹部85bに当接して収納され、その凹部85b
周囲で係止手段としての例えばアゾポリマ91で接合さ
れている。このアゾポリマ91は大腸に入るとその大腸
内の細菌により作り出される特定の酵素で溶ける特性を
有する。
セル型内視鏡本体82の後端及び鉄球84にそれぞれ設
けた紐収納用凹部で小さく収縮させた状態で収納してい
る。また、この凹部85bには電池90にリード線を介
して電源スイッチ92のスイッチレバーが鉄球84で押
圧されたOFFの状態で取り付けてある。
しないバネの弾性力でスイッチレバーが突出した状態と
なってONとなり、電子回路88などに電源が供給され
るようにしている。つまり、図11(A)に示すように
鉄球84により押圧された状態では電源スイッチ92は
OFFに保たれており、このカプセル型内視鏡81が大
腸に達すると、係止手段であるアゾポリマ91が解け
て、図11(B)のように係止が解除される状態とな
る。また、図11(B)のようになると、圧縮等された
収納されていた紐部83が伸び、図11(C)のように
なる。
85bから鉄球84が外れ、この鉄球84により押圧さ
れていた電源スイッチ92がONとなり、電池90の電
源が電子回路88等に供給され、照明及び撮像等の動作
が開始する。
鏡81を飲み込み易い形状に保持でき、体腔内で検査対
象となる部位(ここでは大腸)に達するとその電源をO
Nさせることができるし、また必要に応じて第2の実施
の形態と同様に体外からの永久磁石76等により係止さ
せることもできる。
実施の形態を図12及び図13を参照して説明する。図
12は本発明の第3の実施の形態のカプセル型内視鏡装
置94を示す。このカプセル型内視鏡装置94は管腔内
95を検査するカプセル型内視鏡96と、このカプセル
型内視鏡96を誘導するための超音波プローブ装置97
とを有する。この超音波プローブ装置97は、体外方式
の超音波プローブ98と、この超音波プローブ98に接
続されたポータブル超音波装置99とからなる。
に、その前面には、内蔵された超音波素子100の超音
波出射面100aが設けてあり、本実施の形態ではその
付近にさらに電磁石101が設けてある。
ケーブル部102を介してポータブル超音波装置99に
接続され、このポータブル超音波装置99からの超音波
駆動信号が印加され、その信号の印加により超音波を出
射し、その反射超音波を超音波素子100で受信して電
気信号に変換し、ポータブル超音波装置99内部の受信
信号処理回路で信号処理して超音波画像に変換し、モニ
タ部103で超音波断増像を表示する。
部の駆動線を介してポータブル超音波装置99と接続さ
れ、その操作部に設けたスイッチ104を操作すること
により、電磁石101に直流電力をON/OFFできる
ようにしている。
を説明する。カプセル型内視鏡96により、管腔内95
で内視鏡検査を行い、その進行の様子を超音波画像で観
察しようとする場合、図12に示すように術者は超音波
プローブ98を把持し、超音波プローブ装置97の電源
をONして、患者の体表面に超音波出射面100aを押
し当てて、モニタ部103に超音波画像を表示させ、体
表面を移動させてカプセル型内視鏡96の画像が得られ
る状態にする。
めに進行が遅いような場合には、スイッチ104をON
して、電磁石101として機能する状態に設定し、カプ
セル型内視鏡96に内蔵された永久磁石或いは磁性体と
の間でカプセル型内視鏡96を移動させる方向に磁力が
働くように操作する。
セル型内視鏡96をその管腔部分と共に観察できると共
に、電磁石101により、所望とする方向への誘導もで
きるという効果がある。また、本実施の形態によれば、
小型で携帯使用に適し、広範囲に利用できる。
実施の形態を図14を参照して説明する。図14は本発
明の第4の実施の形態のカプセル型医療装置111を示
す。このカプセル型医療装置111は、円筒部分とその
両端を丸く覆ったカバーで水密構造のカプセル本体11
2が形成され、その一方の端部側に体腔内の例えばpH
を検出するpHセンサ113の検出部を突出(或いは露
出)するように設けている。このpHセンサ113の検
出部をカプセル本体112の孔部から突出させる場合、
水密機能が高い接着剤で固定して内部を水密構造にして
いる。
本体112内部に設けたpH検出の処理や検出したPH
のデータを蓄積したり、外部に送信する通信手段等の機
能を備えた回路基板114と接続されている。また、こ
の回路基板114はこの回路基板114を動作させる電
源を供給する電池115と接続されている。
12内には、pHセンサ113と反対側の端部付近に永
久磁石或いは磁性体116を収納している。
した回収具によって、このカプセル型医療装置111が
狭窄部等で詰まったような場合には回収できるようにし
ている。
pHを検出するpHセンサ113を採用しているが、こ
の他に温度センサ、圧力センサ、光センサ、又は血液セ
ンサ(具体的にはヘモグロビン検出用センサ)等を採用
しても良い。
(検出部)により、生体内液の化学量(pH値)、各臓
器の温度、カプセル通過時のカプセル外面にかかる管腔
内面からの圧力、生体内の明るさ、各臓器のヘモグロビ
ン量(出血の有無)等の情報を入手し、得られたデータ
は図示しないカプセル内部のメモリに一旦、蓄積され、
その後、図示しない通信手段により体外に置かれている
受信手段に送信される。そして、受信手段により得られ
たデータを基準値と比較することで、病気や出血等の異
常の有無の判断、カプセル通過位置や通過状態の判断を
体外において、医者やコメディカル等の医療従事者が行
うことができる。
苦痛なく、生体の消化管内部のpH値やヘモグロビン量
等を測定することができ、消化器疾患の診断や生理学的
解析を行えることの効果が大きい。各種センサは、目的
に応じて複数種類用意することで、効率良い検査を行う
ことができる。
セル型医療装置111を説明したが、各種センサの代わ
りに図15に示すように超音波探触子142を設けたカ
プセル型医療装置141でも良い。
セル本体143の例えば前面には超音波探触子142の
前面に設けた音響レンズ144がカプセル本体143の
外面に露出するように配置され、音響レンズ144はカ
プセル本体143に接着剤等により水密的に固定され、
カプセル内部は水密構造になっている。
部には、超音波送受信回路や、その信号から超音波断像
を生成する処理等を行う回路基板114が配置され、回
路基板114は電池115からの電源で駆動する。ま
た、後端側には永久磁石116が収納されている。
基板114により形成される超音波送受信回路により体
腔内の超音波断層像が生成され、得られたデータは図1
4の場合と同様に、体外の受信手段に送信される。これ
により、小腸等、体腔内深部の深さ方向の異常の有無の
診断が行える。光学的な観察手段(撮像手段)と両方を
備えても良く、そのような構成にすれば、体腔内表面と
深部との診断を一度に行える。
121を示す。このカプセル型医療装置121は、円筒
とその両端を丸く覆ったカバーでカプセル本体122を
形成し、さらにカプセル本体122を長手方向の2箇所
でそれぞれ仕切部材123a、123bで仕切り、薬剤
収納部124、永久磁石/磁性体収納部125、体液吸
入部126との3つの収納手段を形成している。
27を収納し、また収納した薬剤127を外部に放出す
るための開口手段としての投薬口128が設けてある。
けた体液吸入部126にも、このカプセル本体122外
部からの体液を吸入するための体液吸入口129が設け
てある。
永久磁石或いは磁性体130が収納されている。投薬口
128及び体液吸入口129の開口は、胃液により消化
されるゼラチンや腸液で消化される脂肪酸膜等からなる
溶解膜128a、129aが設けてある。
21が到達したら、溶解膜128a等が消化されて治療
用の薬剤127の投与や、体液の吸入を行うことができ
る。このように本変形例によれば、目的部位で治療や検
査のための体液の吸入等を行うことができる。
131を示す。このカプセル型医療装置131は、円筒
とその両端を丸く覆ったカバーでカプセル本体132を
形成し、その一方の端部側には開口133を設けて、例
えば薬剤注入用注射針134を突没自在にしている。こ
のカプセル本体132内部には、この薬剤注入用注射針
134を突没する駆動手段と、その制御手段が配置さ
れ、外部から制御信号を送ることにより、薬剤注入用注
射針134を突没して、薬剤を注入できるようにしてい
る。また、カプセル本体132内部における開口133
と反対側の端部付近に永久磁石或いは磁性体135を収
納している。
後、体外からの通信によりカプセル内部に収納した止血
剤注入針等の処置具を動作を指示し、止血剤であるエタ
ノールや粉末薬品を出血部位に散布して止血することが
できる。
とができる。なお、上述した各実施の形態等を部分的等
で組み合わせて構成される実施の形態等も本発明に属す
る。
は処置を行うカプセル型医療装置において、永久磁石又
は磁性体を具備したカプセル本体と、先端付近に永久磁
石又は電磁石を具備して、前記カプセル本体との間に吸
引力を発生させる回収具とからなるカプセル型医療装
置。
の外周側の極と回収具の極とが引き合う方向となるよう
に配置した。 2.前記回収具は、細長の可撓性部材の先端付近に永久
磁石又は電磁石を具備していることを特徴とする請求項
1記載のカプセル型医療装置。 2a.付記2において、回収具は、イレウスチューブ又
はイレウスチューブ状挿入具の先端に永久磁石又は電磁
石を具備している。
チャンネル内を通る紐状の挿入具の先端に永久磁石又は
電磁石を具備している。 3.前記カプセル本体が体腔内でどちらの向きに詰まっ
ても回収できるように、カプセル本体の両端付近に永久
磁石又は磁性体を具備したことを特徴とする請求項1記
載のカプセル型医療装置。 3a.付記3において、カプセルの長軸方向中心線に対
して、前後の両方に永久磁石又は磁性体を収納し、前記
永久磁石又は磁性体の形状がリング状である。
向中心線に対して、前後の両方に 永久磁石又は磁性体
を収納し、前記永久磁石又は磁性体の形状が一方はリン
グ状で、他方は平板状である。 3c.付記3において、カプセルの長軸方向に円筒状の
永久磁石又は磁性体を収納した。 4.検査、治療又は処置する機能を備えたカプセル本体
と、これとは別体の永久磁石又は磁性体と、両者を結ぶ
紐状の連結手段と、外部の磁力発生手段よりなるカプセ
ル医療システム。
明手段と観察(撮像)手段を備えたカプセル型内視鏡で
ある。 4c.付記4において、外部の磁力発生手段は前記永久
磁石又は磁性体との間の磁力により前記カプセル本体を
係止する係止手段を形成する。 4d.付記4cにおいて、上記係止手段は体腔内の特定
の部位で外れ、同時にスイッチが入るようにしたことを
特徴とする。
内視鏡では、蠕動運動により動かすようにしているの
で、見たい所で止めるようなことができなかった。一
方、磁気誘導で位置制御するアイデアもあるが、その場
合には磁気引力によりカプセル内視鏡が管腔に密着され
てしまうので、適切な視野が得られなかった(視野が遮
られてしまう欠点がある)。 (目的)視野が遮られることなく、カプセルを係止して
適切な視野を得ることができるカプセル医療システム
(特にカプセル内視鏡システム)を提供することを目的
とする。
部に誘導用電磁石を付加し、超音波で内部臓器を観察し
ながら磁気誘導できるようにした超音波プローブ装置。 (付記5の背景)カプセルを体外から磁気誘導する際
に、X線透視下等の位置検出手段と組み合わせることが
従来例で開示されている。しかし、X線装置等の大型の
装置と組み合わせたのでは、カプセルで検査する場所が
制約されてしまう欠点がある。 (目的)カプセルを体外から誘導でき、携帯性に優れた
小型にできる超音波プローブ装置を提供することを目的
とする。
又は動物の体腔管路内を通過させて検査、治療又は処置
を行うカプセル型医療装置において、永久磁石又は磁性
体を具備したカプセル本体と、先端付近に永久磁石又は
電磁石を具備して、前記カプセル本体との間に吸引力を
発生させる細長の回収具とで構成しているので、カプセ
ル本体が体腔管路の狭窄部等で詰まったような場合に
も、細長の回収具を挿入してその先端の永久磁石又は電
磁石によりカプセル本体の永久磁石又は磁性体との間に
磁気吸引力を働かせて回収することができる。
装置の概略の構成を示す図。
ステムの構成を示すブロック図。
す図。
構成を使用例で示す図。
構成を使用例で示す図。
面図。
面図。
鏡装置の概略の構成を使用例で示す図。
す図。
鏡装置の概略の構成を使用例で示す図。
鏡装置の構成を示す断面図。
す断面図。
す断面図。
す図。
Claims (3)
- 【請求項1】 人又は動物の体腔管路内を通過させて検
査、治療又は処置を行うカプセル型医療装置において、 永久磁石又は磁性体を具備したカプセル本体と、先端付
近に永久磁石又は電磁石を具備して、前記カプセル本体
との間に吸引力を発生させる回収具とからなるカプセル
型医療装置。 - 【請求項2】 前記回収具は、細長の可撓性部材の先端
付近に永久磁石又は電磁石を具備していることを特徴と
する請求項1記載のカプセル型医療装置。 - 【請求項3】 前記カプセル本体が体腔内でどちらの向
きに詰まっても回収できるように、カプセル本体の両端
付近に永久磁石又は磁性体を具備したことを特徴とする
請求項1記載のカプセル型医療装置。
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