JP4642424B2 - 体内医療装置 - Google Patents

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Description

本発明は、体内医療装置に関する。
従来より、被験者が自己の健康状態を確認する方法として、例えば、人間ドックによる各種検査方法が一般的に知られている。また、内視鏡や、カプセル状に形成された検査体(カプセル型医療装置)といった体内医療装置を、被験者の体腔内に導入することにより、容易に健康状態の検査を行える検査方法が知られている(例えば特許文献1)。
また近年においては、電極を介して生体組織に局所的な電気刺激を与え、電気刺激された生体組織の収縮作用を利用して生体内を移動する電気推進型のカプセル型医療装置(体内医療装置)が知られている(例えば特許文献2)。通常、カプセル型医療装置は、体内に投入されると、例えば、小腸のような管腔の蠕動運動により消化管内を自然に移動するが、この電気推進型のカプセル型医療装置は、管腔などの生体組織に電気刺激を与えて、生体組織に蠕動運動あるいは蠕動運動とは別の局所的な収縮動作を行わせることによって、進行方向への移動を促したり、進行方向とは逆方向への移動が行える。これにより、観察を希望する部位に早く到達させたり、同一位置に留まらせて詳細な観察が行えるので、効率の良い観察が行える。
特開2003−135388号公報 国際公開第01/08548号パンフレット
上記特許文献2に記載の体内医療装置においては、管腔の径の変化等に対応するために、伸縮可能なバルーンに電極を設ける構成としている。しかしながらこの体内医療装置においては、バルーンの詳細な構成や、電極に如何にして給電するかといった点に関しては何ら考慮されておらず、更なる改良が必要であることは明白であった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、電極への給電を的確に行うことができ、生体組織に対して安定して電気刺激を与え、安定した推進を実現することのできる体内医療装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、体腔内の生体情報を取得する生体情報取得手段を有する装置本体、前記装置本体の少なくとも一部に装着され弾性的に拡張および収縮可能な弾性膜からなるバルーン、及び、前記バルーンの外面に装着されて体腔内の生体組織に対して電気刺激を与える少なくとも一対の電極が設けられ、前記体腔内に挿入される体腔内挿入部と、前記電極に対して電力を供給する電源と、少なくとも一部が可撓性を有し、前記電源と前記電極とを電気的及び機械的に接続する電線と、前記バルーンの拡張および収縮を行う拡縮機構部と、前記拡縮機構部の動作制御を行う制御部とを備え、前記バルーンを拡張および収縮させることにより前記一対の電極間の距離が変化することを特徴とする。
このような構成としているので、所望とした部位でバルーンを拡張させることにより、外径が異なる消化管等の管腔内壁に対して電極を的確に当接させることができる。そして、電源と電極とを接続する電線が可撓性を有しているので、バルーンの拡張・収縮の両方に対応することができるとともに、断線等の不具合が殆ど発生することがなく、安定した電気刺激を与えることができる。
また、弾性拡張部をバルーンとしているので、弾性拡張部の拡張・収縮を容易に行い得るとともに、収縮時には、装置本体の外表面等にほぼ密着させて外径を小さくすることも、容易にできる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の体内医療装置であって、前記電源が、前記体腔内挿入部と一体に設けられていることを特徴とする。
このように、電源を体腔内挿入部に一体に設けるようにしているので、この電源を体腔内挿入部における他の構成要素と共用することができ、部品点数を減らすことができるとともに、遠隔操作等により体腔内挿入部を独立して動作させることができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の体内医療装置であって、前記電源が、前記体腔内挿入部以外に設けられ、これら電源と体腔内挿入部側とは着脱可能とされていることを特徴とする。
このように、電源を体腔内挿入部以外に設けるようにしているので、体腔内挿入部の構成を簡易なものとできる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の体内医療装置であって、前記拡縮機構部が、前記体腔内挿入部内に設けられていることを特徴とする。
このように、拡張手段を体腔内挿入部内に設けるようにしているので、遠隔操作等により体腔内挿入部を独立して動作させて、バルーンを拡張させることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の体内医療装置であって、前記拡縮機構部が、前記体腔内挿入部以外に設けられ、前記体腔内挿入部と前記拡張手段との間を着脱可能とされていることを特徴とする。
このように、拡張手段を体腔内挿入部以外に設けるようにしているので、体腔内挿入部の構成を簡易なものとできる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜の何れかに記載の体内医療装置であって、前記バルーンが、前記装置本体に対して着脱可能とされていることを特徴とする。
このように、装置本体とバルーンとを着脱可能としているので、体内医療装置の使用態様に応じてバルーンを最適なものに付け替えることが、容易にできる。そして、例えば、比較的高価な装置本体は繰り返し使用して、比較的安価なバルーンは使用毎に使い捨てることも、容易にできる。
請求項7に記載の発明は、体腔内の生体情報を取得する生体情報取得手段を有する装置本体、前記装置本体の少なくとも一部に装着され弾性的に拡張可能な弾性膜からなるバルーン、及び、前記バルーンの外面に装着されて体腔内の生体組織に対して電気刺激を与える少なくとも1つの電極が設けられ、前記体腔内に挿入される体腔内挿入部と、前記電極に対して電力を供給する電源と、少なくとも一部が可撓性を有し、前記電源と前記電極とを電気的及び機械的に接続する電線と、前記バルーンに設けられ、前記バルーンにおける他の部分よりも厚肉とされた厚肉部からなり、前記他の部分より硬質化された硬質部とが備えられていることを特徴とする
このような硬質部をバルーンに設けているので、電極を金属等の殆ど伸縮しない材料により構成した場合に、この電極を硬質部に装着することによって、電極とバルーンとの互いの伸縮率の差を小さくすることができる。そのため、電極のバルーンへの装着・保持をより好適に行うことができる。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の体内医療装置であって、前記硬質部が、前記バルーンの前後両端側に配置されていることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項7に記載の体内医療装置であって、前記硬質部が、前記バルーンの上下に配置された前記電極の周縁部近傍と、該上下に配置された前記電極から所定長さ離間する中間部にそれぞれ配置されていることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項7に記載の体内医療装置であって、前記硬質部が、前記バルーンの外周に螺旋状に配置されていることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項7に記載の体内医療装置であって、前記硬質部が、前記バルーンの後方側外周に複数配置されていることを特徴とする。
本発明においては上記の如き構成を採用しているので、電極への給電を的確に行うことができ、生体組織に対して安定して電気刺激を与え、安定した推進を実現することのできる体内医療装置を提供することができる。
以下、本発明に係る体内医療装置の実施の形態について、図面を用いて説明する。
[第1の実施形態]
先ず、第1の実施形態について、図1乃至図15を用いて説明する。
図1に示すカプセル型医療装置(体内医療装置)C1は、本実施形態に係るカプセル型医療装置の基本形態となるものである。このカプセル型医療装置C1は、体腔内の生体情報を取得する生体情報取得手段を有するカプセル本体(装置本体)1、カプセル本体1の少なくとも一部に装着され弾性的に拡張可能なバルーン(弾性拡張部)2、バルーン2に装着されて体腔内の収縮性組織(生体組織)に対して電気刺激を与える少なくとも一対のバイポーラ型の電極3が設けられ、体腔内に挿入される体腔内挿入部に、電線4、電池(電源)5及び拡縮機構部(拡張手段)16を一体に備えた構成とされている。
カプセル本体(装置本体)1は、撮像部(生体情報取得手段)12と、制御部(制御手段)13と、無線送受信部(通信手段)14と、電池(電源)5とを、筐体11内に一体に備えた構成とされており、カプセル型内視鏡としての機能を有するものである。また、筐体11内には、バルーン2を拡縮(拡張及び収縮)させるための拡縮機構部16も一体に設けられている。
筐体11は、側面視長円形状のカプセル型をなしており、プラスチック等で内部を密閉するように形成されている。筐体11の前端側(図中右側)には、ドーム状に成形された透明部材からなる観察窓(図1においては図示省略)が設けられている。この観察窓の内部、つまりカプセル本体1の前方側には、体腔内の生体情報を取得する生体情報取得手段が収納されている。図1の例においては、体腔内の各部を撮像して撮像画像を得るための、レンズ及びCCD(charge coupled device)等からなる撮像素子部12aと、照明光を照射して撮像素子部12aの視野範囲を照明するための、EL(electroluminescence)素子やLED(発光ダイオード)等からなる発光素子部12bとから構成され、体腔内の撮像画像を得ることで生体情報を取得する撮像部(生体情報取得手段)12が、観察窓内部に設けられている。なお、こうした撮像部12のみならず、pHセンサ、ヘモグロビンセンサ、特殊光反応センサ等といった各種センサが、生体情報取得手段として観察窓内部に適宜設けられていてもよい。
無線送受信部14は、後述する体外装置100と無線通信を行うためのものであって、送受信部本体(図示省略)と、電波を発信及び受信する送受信アンテナ(図示省略)とから構成されている。この無線送受信部14は、生体情報、すなわち撮像部12で撮像した撮像画像等を、体外装置100に無線送信するとともに、体外装置100から無線送信されてきた各種制御信号(指令)を無線受信して、制御部13へと伝送するようになっている。
制御部13は、無線送受信部14からの制御信号(指令)に基づいて、カプセル型医療装置C1内における各構成部の動作を総合的に制御する機能を有しているものである。具体的には、無線送受信制御(無線送受信部14の動作制御)、撮像・照明制御(撮像部12の動作制御)、及びバルーン2の拡縮制御(拡縮機構部16の動作制御)等を行う。そしてこの制御部13には、電池5からの電流を電線4を介して電極3に流すための矩形波(パルス)発生回路13aが設けられており、後述するように、電極3に流す電流を制御する制御手段としての機能も有している。この矩形波発生回路13aには、電極3に対して設定値以上の電流が流れないようにするリミッタ−機能が内蔵されている。
なお図1の例においては、矩形波発生回路13aが制御回路13と一体に設けられる構成としているが、電池5と一体的に設けられるような構成としてもよい。
カプセル本体1には、筐体11の外面側の少なくとも一部を覆うようにして、バルーン2が取り付けられている。このバルーン2は、軟性ゴム等の伸縮性に富む弾性材料からなる弾性膜により構成されており、筐体11内に設けられた拡縮機構部16によって、バルーン2内に空気や発泡剤等の流体を供給して拡張させ、またバルーン2内から流体を吸引して収縮させることができるようになっている。そしてこのバルーン2は、収縮時においては、筐体11の外表面にほぼ密着するようになっており、嚥下あるいは経肛門的に体腔内に挿入し易くされている。
なお図1に示す例においては、カプセル本体1の前後両端側を露出させて中間部の外周を覆うようにして、前後2箇所の固定部20にて、バルーン2を略環状にカプセル本体1に固定するような構成としているが、観察窓が設けられている前端側のみを露出させ、それよりも後方側のほぼ全面をバルーン2で覆うような構成としてもよい。この場合においては、カプセル本体1の前方側であって観察窓の後方側における1箇所の固定部20にて、バルーン2はカプセル本体1に固定されることとなる。
バルーン2の外面側には、少なくとも一対のバイポーラ型の電極3が取り付けられている。これら電極3は、小腸や大腸等といった管腔内壁つまり収縮性組織と当接し、この収縮性組織に対して電気刺激を与えるためのものであり、カプセル型医療装置C1の推進を阻害しないように略半球形状あるいは略平板形状をなしている。このように少なくとも一対の電極3、3がバルーン2と一体に設けられているので、バルーン2の拡縮に伴って、一対の電極3,3間の距離は可変とされている。そのため、管腔に径の差異があっても、管腔内の収縮性組織に対して的確に電気刺激を与えることができる。これら電極3は、高い生体適合性を有する金属(例えばステンレス、プラチナ、チタン等)、あるいは後述するように導電性ゴム等の導電性材料から構成されていることが好ましい。
なお図1に示す例においては、前方側(図中右側)及び後方側(図中左側)に各々一対ずつ、合計2対の電極3を設けるようにしているが、これら電極の設置位置及び設置数は、適宜変更が可能である。
電線4は、少なくとも一部が可撓性を有する金属等の導電性材料から構成されており、その基端側は筐体11内の矩形波発生回路13aに接続され、先端側は各々の電極3に各々接続されている。すなわち各々の電極3は、電池5を一体的に内蔵しているカプセル本体1と、電気的及び機械的に連結されている。このように可撓性の電線4を用いているので、バルーン2の収縮時には折り畳んだ状態で収容し、バルーン2の拡張時にはそれに伴って伸展させることができるので、制御部13内の電流発生回路13aからの電力を電極3に常時供給することができる。
こうした構成のカプセル型医療装置C1の外径(カプセル本体1とバルーン2とを合わせた外径)は、バルーン2の収縮時においては、φ15mm程度となるように設定されている。これは、食道や肛門を好適に通過可能な外径である。そして、バルーン2の最大拡張時においては、φ40mm程度となるように設定されている。これは、大腸内通過時においても電極3が生体組織と好適に当接可能な外径である。
体外装置100は、カプセル型医療装置C1を体外から制御するものであり、図2に示すように、装置本体100内に、カプセル型医療装置C1との間で情報を送受信する無線送受信部(発信部、検知部)102と、上記生体情報、即ち、撮像画像を蓄積するメモリ等の記録部103と、これら各構成部を制御する制御部104と、各構成部に電力を供給する電池105とを、装置本体101内に備えた構成とされている。
装置本体101は、アルミ等の金属やプラスチック等で箱状に形成され、被験者のベルト等を介して身体に装着可能とされており、これにより常に被験者の体外に配されるようになっている。
無線送受信部102は、カプセル型医療装置C1の無線送受信部4と同様に、図示しない送受信部本体と電波を発信及び受信する送受信アンテナ(発信アンテナ、受信アンテナ)とから構成されており、カプセル型医療装置C1から無線送信されてきた生体情報である撮像画像を受信するとともに、制御部104に送る機能を有している。
制御部104は、カプセル型医療装置C1が位置している生体組織の部位(例えば、胃、小腸や大腸)に応じた制御信号を、無線送受信部102を介してカプセル型医療装置C1に送る機能を有している。また、制御部104は、送られてきた撮像画像を画像処理等の所定処理を行った後に、記録部103に随時記録するようになっている。
このように構成されたカプセル型医療装置C1により、被験者の体腔内を観察・検査する場合について説明する。
まず、ベルト等を用いて体外装置100を腹部等に装着した後、被験者は、カプセル型医療装置C1を経口投入(嚥下)することにより、体腔内に導入する。この経口投入時においては、バルーン2は収縮させておく。体腔内に投入されたカプセル型医療装置C1は、消化管を移動しながら撮像素子部12aにより体腔内各部を撮像するとともに、撮像画像を無線送受信部14から体外装置100に向けて無線送信する。一方、体外装置100は、無線送受信部102を介して撮像画像を受信するとともに、制御部104により撮像画像の画像処理等を行って、記録部103に随時記録していく。そして制御部104は、カプセル型医療装置C1を制御するための制御信号を、無線送受信部102を介してカプセル型医療装置C1へと随時送信する。
また、カプセル型医療装置C1が、胃及び十二指腸を通過して小腸に達した場合には、体外装置100からの制御信号によって、バルーン2を膨張させるとともに、適宜電気刺激を与えながら推進させていく。小腸内においては、カプセル型医療装置C1の外径(カプセル本体1とバルーン2とを合わせた外径)がφ20〜30mm程度となるように、バルーン2を5〜15mm程度拡張させ、小腸内壁と的確に当接可能なようにする。
小腸等といった管腔の収縮性組織に電気刺激を与えて収縮を起こさせ、その収縮力をカプセル型医療装置C1の推進力として利用するためには、一般に数mW〜数10mWの電力が必要とされている。そのため矩形波発生回路13aは、数mA〜数10mAの矩形波電流を所定周期でパルス的に電極3へと流す。具体的には、このときの周波数は数Hz〜数10Hz程度、パルス幅は数ms〜数10ms程度に設定されている。なお、こうしたパルス信号を、数kHz〜数100kHz程度の高周波信号により変調した信号としてもよい。このような変調波信号は、数kHz〜数100kHz程度のパルスが、数Hz〜数10Hz程度の周期で数ms〜数10ms程度の間出力されるという信号である。
このような電気刺激を小腸内壁に与えると、その近傍の小腸は収縮し、カプセル型医療装置C1は、この収縮した小腸に押し出されるようにして進行方向に向けて推進する。なおこのとき、小腸の収縮に伴ってバルーン2及び電線4は弾性変形するので、小腸の径の変化を的確に吸収することができる。このため、小腸の蠕動運動による移動速度をより早くして小腸内を移動でき、時間を短縮して効率的な小腸内の観察・検査を行うことができる。なお、目的部位に到達した際には、電気刺激を止めることで、カプセル型医療装置C1を当該部位に留置することができる。なおこのとき、カプセル型医療装置C1をより的確に留置させるために、電気刺激を止めた上でさらにバルーン2を拡張させて、小腸との接触圧を上げるようにしてもよい。
このようにして、次の大腸も同様に通過していく。なお、大腸内通過時においては、カプセル型医療装置C1の外径がφ20〜40mm程度となるように、バルーン2を5〜25mm程度拡張させ、大腸内壁と的確に当接可能なようにする。そして、肛門に近づいたら、経口投入時と同様にバルーン2を収縮させて外径を小さくして、肛門から排泄可能とする。
その後、医師等は、体外装置100の記録部103に記録された生体情報である撮像画像に基づいて、被験者の健康状態の診断を行う。
このカプセル型医療装置C1においては、所望とした部位でバルーン2を拡張させることにより、外径が異なる消化管等の管腔内壁に対して電極3を的確に当接させることができる。そして、電線4が可撓性を有しているので、バルーン2の拡張・収縮の両方に対応することができるとともに、断線等の不具合が殆ど発生することがなく、安定した電気刺激を与えることができる。また、目的部位で電気刺激を止める、あるいは電気刺激を止めた上でさらにバルーン2を拡張させることで、カプセル型医療装置C1を当該部位に留置でき、当該部位を観察することができ、また各種センサによって詳細に検査することができる。更に、観察・検査終了後に排泄側にバルーン2を収縮させることにより、速やかに移動させて短時間で体外に排出することができる。
次に、上記カプセル型医療装置C1の変形例について、図2〜図16に示す。
なお、以下においては、上記のカプセル型医療装置C1における構成要素と共通する構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明は省略することとする。また、以下の各図においては、電線4の図示を適宜省略している場合があるが、この場合には上記カプセル型医療装置C1におけると同様、各々の電極3は電線4を介してカプセル本体1と電気的・機械的に連結されている。
図2に示すカプセル型医療装置(体内医療装置)C2は、筐体と電線とを着脱可能な構成とした例である。このカプセル型医療装置C2においては、カプセル本体1Aとバルーン2Aとを装着部20Aにて着脱可能に装着するとともに、コネクタ4Cを介して電線4とカプセル本体1Aとを着脱可能とするとともに、バルーン2Aも着脱可能としている。
カプセル本体1Aは、筐体11Aを備えている点以外は、上記カプセル型医療装置C1におけるカプセル本体1と同様の構成となっている。そして筐体11Aは、バルーン2Aを容易に着脱可能とする溝部11gを備えている点、及び外面側に雌側コネクタ42が形成されている点で、上記筐体11と相異している。なおこの図においては、観察窓を符号11dとして示している。
筐体11Aに形成された溝部11gには、バルーン2Aに形成され溝部11g内に係脱可能な突条部2tが係脱可能に係合されることで、装着部20Aが形成されている。また、雌側コネクタ41は、電線4の基端部側に設けられている雄側コネクタ41と一組をなしてコネクタ4Cを構成しており、このコネクタ4Cによって電線4と筐体11Aとは着脱可能に連結されるようになっている。更に、電極3は、バルーン2の外側に一体的に設けられた、導電性シリコーンゴムあるいは導電性ナイロン等からなる導電性ゴムにより構成されている。
このように、電極3を導電性ゴムにより構成しているので、バルーン2Aが拡張する際に、バルーン2A上の電極3も同様に伸展することができ、バルーン2をより均一に拡張させることができる。
また、カプセル本体1Aと、バルーン2A、電極3及び電線4とを着脱可能としているので、カプセル型医療装置C2の使用態様に応じて、バルーン2A、電極3及び電線4を最適なものに付け替えることが容易にできる。そして、比較的高価なカプセル本体1Aは繰り返し使用して、比較的安価なバルーン2A、電極3及び電線4は使用毎に使い捨てることも、容易にできる。
図3に示すカプセル型医療装置(体内医療装置)C3aは、バルーンに硬質部を設けた例である。この硬質部は、上記バルーン2の一部に厚肉部を一体的に形成して、他の部分よりも硬質化させたものである。
図3(a)及び(b)に示すカプセル型医療装置C3aにおいては、観察窓11dよりも後方側のカプセル本体1を覆うようにして、バルーン2Bが固定部20にてカプセル本体1に取り付けられている。このバルーン2Bにおいては、後方側に環状をなすようにして硬質部21aが形成されており、この硬質部21aの周上に複数の電極3が取り付けられている。
上記したように、バルーン2を軟性ゴム等の伸縮性に富む材料により構成し、電極3を金属等の殆ど伸縮しない材料により構成した場合には、互いの伸縮率は大きく異なることとなる。つまり、バルーンへの電極3の装着・保持が行い難くなって、長期の使用に耐え得なくなるおそれがある。そのため、バルーンのうちの少なくとも電極3の装着部分に、厚肉部からなる硬質部を形成することによって、互いの伸縮率の差を小さくすることができ、電極3のバルーンへの装着・保持をより好適に行うことができる。
図4〜図6に示すカプセル型医療装置(体内医療装置)C3b〜C3dは、カプセル型医療装置C3aの変形例であって、バルーンへの硬質部の形成位置が異なっている。
図4に示すカプセル型医療装置C3bにおいては、観察窓11dよりも後方側のカプセル本体1を覆うようにして、バルーン2Bが固定部20にてカプセル本体1に取り付けられている。このバルーン2Bの前後両端側に、厚肉部からなる硬質部21bが形成されており、これら硬質部21b,21bの外周側に複数の電極3が取り付けられている。
また、図5に示すカプセル型医療装置C3cにおいては、観察窓11dよりも後方側のカプセル本体1を覆うようにして、バルーン2Bが固定部20にてカプセル本体1に取り付けられている。このバルーン2Bの上下の電極3の周縁部近傍と、上下の電極3から所定長さ離間している中間部には、厚肉部からなる硬質部21cが形成されている。
更に、図6に示すカプセル型医療装置C3dにおいては、カプセル本体1の前後両端側を露出させて中間部の外周を覆うようにして、バルーン2Bが前後2箇所の固定部20にてカプセル本体1に取り付けられている。このバルーン2Bの外周側には、厚肉部からなる硬質部21dが螺旋状をなすようにして形成されており、この硬質部21dの外周側に複数の電極3が取り付けられている。
このように、バルーン上への電極3の装着数や配列等に応じて、硬質部の形成位置は適宜変更が可能である。
図7、図8に示すカプセル型医療装置(体内医療装置)C3e、C3fは、カプセル型医療装置C3aの更に他の変形例であって、上記バルーン2に別部材の硬質部を取り付けることで、他の部分よりも硬質化させた例について示している。
図7に示すカプセル型医療装置C3eにおいては、観察窓11dよりも後方側のカプセル本体1を覆うようにして、バルーン2Bが固定部20にてカプセル本体1に取り付けられている。このバルーン2Bにおいては、後方側周上に複数の硬質部21eが設けられている。これら硬質部21eは、上記バルーン2の外表面に接着剤を塗布・固化させることにより形成されている。各々の硬質部21e上には、電極3が取り付けられている。
また、図8に示すカプセル型医療装置C3fにおいては、観察窓11dよりも後方側のカプセル本体1を覆うようにして、バルーン2Bが固定部20にてカプセル本体1に取り付けられている。このバルーン2Bは、上記バルーン2の後方側周上に、バルーン2よりも硬質とされた硬質ゴムからなる硬質部21fが一体に設けられた電極3を取り付けたものである。
このように、バルーン2に別部材の硬質部を後付によって取り付けるようにしているので、バルーン2B及びバルーン2Bの構成を簡易なものとして、その製造を容易とできる。
図9に示すカプセル型医療装置(体内医療装置)C4は、バルーンの拡張時における縦断面形状(正面視した場合の断面形状)を変形した例である。
図9に示すカプセル型医療装置C4におけるバルーン2Cは、縦断面が星型をなして拡張するようになっている。この星型のバルーン2Cの各頂部には、電極3が各々設けられている。このような星型のバルーン2Cを拡張させた際には、各頂部のみが管腔(ここでは小腸Iを例示している)の内壁と当接する。そして、各頂部同士の間におけるバルーン2Cは凹部となる。このため、これら凹部と小腸Iとの間には、カプセル型医療装置C4の前後にわたって小腸I内を連通する間隙部Ihが形成されるようになっている。
このような間隙部Ihが形成されるようにしているので、バルーン2Cの拡張時にも小腸I内を閉塞することがない。そのため、小腸I内に存在する消化物等の流動物を、カプセル型医療装置C4の前後にわたって好適に流通させることができる。
図10〜図12に示すカプセル型医療装置(体内医療装置)C5〜C7は、カプセル型医療装置C4の変形例であって、縦断面形状を変更した例である。このような、バルーンの拡張時における縦断面形状は、検査の目的や条件等に応じて、適宜変更が可能である。
図10に示すカプセル型医療装置C5におけるバルーン2Dは、カプセル本体1の外周上の互いに対称位置となる2箇所(図中においては上下2箇所)に形成された固定部20Bによって一体に固定されており、バルーン2Dの拡張時には、左右方向に略対称に拡張するようになっている。そのため、固定部20Bと小腸Iとの間には、管腔内をカプセル型医療装置C5の前後にわたって連通する間隙部Ihが形成されるようになっている。
また、図11に示すカプセル型医療装置C6におけるバルーン2Eは、縦断面が長円形状をなすようにして拡張するようになっている。そのため、バルーン2Eの長辺側(図中においては上下2箇所)と小腸Iとの間には、間隙部Ihが形成されるようになっている。
なお、このカプセル型医療装置C6においては、カプセル本体1Bと電源ユニット(電源)5Aとを備えた構成とされている。カプセル本体1Bは、上記カプセル本体1Bから、電極3に電気刺激を与えるための電池及び矩形波発生回路を省略した構成とされており、また電源ユニット5Aは、電極3に電気刺激を与えるための電池及び矩形波発生回路を一体に組み込んだ構成とされている。この電源ユニット5Aの動作は、体外装置100からの制御信号を直接受信する、あるいはカプセル本体1B内の制御部13(ここでは図示省略)を介することで、制御されるようになっている。
このように、電気刺激用の電源や矩形波発生回路等をカプセル本体1Bとは別部材としているので、カプセル本体1Bの構成を簡易なものとでき、またカプセル本体1B内の電池5(ここでは図示省略)を電気刺激用に使用しないので、電池5を長時間にわたって使用することができる。
更に、図12に示すカプセル型医療装置C7におけるバルーン2Fは、このカプセル型医療装置C7の前後にわたって連通する連通孔22を備えた構成とされている。そのため、この連通孔22によって、上記間隙部Ihと同様の機能が担保されるようになっている。
次に、図13に示すカプセル型医療装置(体内医療装置)C8は、上記カプセル型医療装置C1における拡縮機構部を変形した例である。このカプセル型医療装置C8におけるカプセル本体1Cは、上記カプセル本体1における各構成要素を筐体11B内に一体に備えている。そして筐体11B内には、収納室61、ガイド孔62a,62b、ネジ孔63が形成されており、ネジ孔63内には移動部材64が螺合されている。これら各構成要素によって、上記拡縮機構部16に相当する機能が担保されるようになっている。
図13(a)〜(c)に示すように、カプセル本体1Cに設けられている収納室61内には、加圧気体gが、外部から連通する孔部から収納され、収納後はこの孔部はゴム栓61sで閉塞されている。なお、後述するように、加圧気体gに替えて発泡剤を用いるようにしてもよい。また、この収納室61は、ガイド孔62aを介して移動部材64を回転的に移動自在とするネジ孔63と連通し、このネジ孔63はさらにガイド孔62bを介してカプセル型医療装置C8の外部と連通している。このネジ孔63後端側は、カプセル型医療装置C8の外部に開口している。
また、カプセル本体1Cの後端側はバルーン2で覆われており、このバルーン2の前端側は、カプセル本体1Bの中央付近でベルト状の固定部材20で気密的に固定されている。バルーン2外面の後端部側には電極3が固定されており、可撓性の電線4にてカプセル本体1Cと電気的・機械的に接続されている。
移動部材64は、図13(d)に示すように、例えば棒状でその長手方向と垂直な方向にN極、S極に着磁された永久磁石64mと、この永久磁石64mを覆う雄ネジ形状にされた弾性ゴム64gから構成されている。
このように構成されたカプセル型医療装置C8により、被験者の体腔内を観察・検査する場合について説明する。
まず、ベルト等を用いて体外装置100及び回転磁界発生装置(後述する)を腹部等に装着した後、被験者は、カプセル型医療装置C8を経口投入(嚥下)することにより、体腔内に導入する。この経口投入時においては、図13(a)に示すように、バルーン2は収縮させておく。
そして、十二指腸にカプセル型医療装置C8が入った後に、観察窓11d内の各種センサで重点的に検査したい部位に達するまで、体外に配置した図示しない回転磁界発生装置により、回転磁界を印加する。これにより、移動部材64をネジ孔63に沿って回転させて、前端側に移動させる。
すると、図13(b)に示すように、収納室61は、ガイド孔62a、後端側のネジ孔63部分を介してバルーン2と連通する状態となり、加圧気体g(または発泡剤)が矢印で示すようにバルーン2側に流れ、バルーン2を拡張させる。なお、加圧気体gに替えて発泡剤を使用する場合には、予めバルーン2内に反応用の微量水分を塗布しておくことが好ましい。
このようにバルーン2が拡張することにより、その部位付近の消化管(管腔)内壁に、バルーン2上の電極3が密着する。そして、電極3に数mAの矩形波電流を一定周期でパルス的に流すことで、その部分の消化管内壁に電気刺激による収縮を起こさせ、その収縮力を推進力に変換することで、目的部位まで推進させる。その後、目的部位に達したら、電流を流すのを止めて、その部位に留置させて、各種センサによる検出を行う。その後、各種センサによる検出が十分にできた時間の後、電極3に再び電流を流すことで、電気刺激による収縮力で肛門まで推進させる。
そして、肛門の手前で、回転磁界を印加して移動部材64を前端側に移動させることにより、バルーン2の内部は、ネジ孔63、ガイド孔62bを介してカプセル型医療装置C8の外部と連通する状態となる。すなわち、バルーン2を拡張させていた加圧気体gは外部に放出され、バルーン2は図13(c)に示すように収縮する。その後は、このカプセル型医療装置C8は、肛門から容易に体外に排出される。
拡張機構部をこのような構成としているので、バルーン2の拡張及び収縮をより容易且つ的確に行うことができる。
次に、図14に示すカプセル型医療装置(体内医療装置)C9は、上記カプセル型医療装置C1におけるバルーンの材質を変更した例である。
このバルーン2Hは、上記バルーン2等とは異なり、弾性的な伸縮を殆ど無視し得る材料によって構成されている。こうした材料の具体例としては、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等からなる、薄膜のテフロン(登録商標)が好適である。また、電線4は、フレキシブルプリント基板4Fに一体にプリントされており、このフレキシブルプリント基板4Fはバルーン2Hの内面側に貼り付けられている。
このカプセル型医療装置C9の経口投入時には、図14(a)に示すように、バルーン2Hをカプセル本体1に巻回し、デンプンやオブラート等からなるバンド23によって止めた状態としておく。この状態で胃内に到達すると、バンド23は溶解するため、バルーン2Hは拡張可能となる。以降は、バルーン2Hを拡張させるとともに、電極3により管腔内壁に電気刺激を与ながら、カプセル型医療装置C9を適宜推進させていく。
このバルーン2Hは殆ど弾性伸縮することがないため、所定の最大外径を超えて拡張することがない。そのため、バルーン2Hの最大拡張時に合わせて電線4の長さを設定しておき、フレキシブルプリント基板4Fと一体化してバルーン2Hに貼り付けることができる。そのため、電線4に繰り返し使用等による断線が発生するおそれが殆どなく、より長時間の使用に耐え得ることができる。
次に、図15に示すカプセル型医療装置(体内医療装置)C11は、上記カプセル型医療装置C1における拡張機構部を変更した例である。このカプセル型医療装置C11においては、カプセル本体1Dとバルーン2Iとを形状記憶コイル(拡張手段)16cによって連結した構成とされている。
カプセル本体1Dは、上記カプセル本体1から拡縮機構部16を省略した構成とされている。また、バルーン2Iは、上記バルーン2と材質は同様であるが、収縮時にはカプセル本体1Dの後端側から更に後方へと突出するような形状とされている。このバルーン2I内には、所定量の流体(水、空気等)が封入されている。また、カプセル本体1Dの後端側からは、形状記憶合金からなる形状記憶コイル16cが延出されており、その先端側は、バルーン2Iの後端部と連結片16dによって連結されている。この形状記憶コイル16cは、周辺温度が体温よりも低い場合には長尺状に延び、周辺温度が体温程度となった場合にはコイル状に縮むように、形状記憶がなされている。
被験者は、図16(a)に示す状態となっているカプセル型医療装置C11を経口投入する。そして体腔内においては、カプセル型医療装置C11の周辺温度はほぼ体温と同じ温度となるので、形状記憶コイル16cは縮む。その結果、図16(b)に示すように、バルーン2Iは変形して横方向へと拡張されて、バルーン2I上の電極3は管腔内壁に密着される。
このように形状記憶コイル16cを用いてバルーンを拡縮させるようにしているので、カプセル本体から拡縮機構部を省略することができ、その構成を簡易なものとできる。
なお、形状記憶コイル16cの形状記憶温度を体温よりも高く設定するとともに、制御部13(ここでは図示省略)により制御可能なヒータ等を設けて、バルーン2Iを任意の位置で拡縮可能な構成としてもよい。
次に、図16に示すカプセル型医療装置(体内医療装置)C12は、上記カプセル型医療装置C11の変形例である。このカプセル型医療装置C12においては、上記バルーン2に替えて、高い弾性を有する軟性ゴム(エラストマー)からなる弾性拡張部2Jを、上記カプセル本体1Dに取り付けた構成とされている。なお、電線4(ここでは図示省略)は、エラストマー内に水密状態で収納されている。
このカプセル型医療装置C12の経口投入時には、図16(a)に示すように、弾性拡張部2Jを折り畳んで外径を小さくしし、デンプンやオブラート等からなるカプセル24内に収納した縮径状態としておく。この状態で胃内に到達すると、カプセル24は溶解するため、弾性拡張部2Jは弾性的に拡張されて拡径状態となる。以降は、電極3により管腔内壁に電気刺激を与ながら、カプセル型医療装置C12を適宜推進させていく。なお、この弾性拡張部2Jは高い弾性を有しているので、変形も容易である。そのため、肛門からの排泄時にも弾性変形して、容易に排泄することができる。
このような弾性拡張部2Jを備えているので、カプセル本体から拡縮機構部を省略することができ、その構成を簡易なものとできる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について、図17及び図18を用いて説明する。なお、本実施形態においては、上記第1の実施形態における構成要素と共通する構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明は省略することとする。
図17(a)には、本実施形態に係る内視鏡装置(体内医療装置)の先端側の構成を示しており、また図17(b)及び(c)には、本実施形態において用いるカプセル型医療装置の挿入口付近の構造を示している。更に図18(a)及び(b)には、小腸内等といった消化管の管腔内にリリースした後のカプセル型医療装置による内視鏡検査の様子を示している。
図17に示す内視鏡装置(体内医療装置)S1は、カプセル型医療装置C13と、このカプセル型医療装置C13に着脱自在で中空のチューブ体6と、このチューブ体6を挿通可能とする内視鏡7とを有する。カプセル型医療装置C13は、上記第1の実施形態におけるカプセル型医療装置C1から、拡縮機構部16を省略した構成とされている。
カプセル型医療装置C13は、カプセル本体1Eの先端の観察窓11dにCCD、CMOSイメージャ等の固体撮像素子と対物レンズ等の光学系から構成した撮像素子部12a及び白色LED等の発光素子部12bとが設けられ、またその後方側の側面には全周が膨らみ易いシリコンゴム、ラテックスゴム等の弾性材料からなるバルーン2Kが固定リング等によって固定部20に取り付けられ、また後端にはバルーン2K内(厳密にはバルーン2Kとカプセル本体1Eの間の空間)へ流体を供給するための注入口17aが配設されている。この注入口17aは流体管路17を介してバルーン2Kの内側と連通している。この注入口17aには、バルーン2Kへ流体を供給するためのチューブ体6が着脱自在に取り付けられるようにしている。
チューブ体6の先端は、注入口17aに取り付け易い針状細径部6tになっている。また、図示しない手許側にシリンジ等の流体注入具を着脱自在に連結できる手許口金部を有している。そして、注入口17aから流体を供給することにより、流体管路17を介してバルーン2K内部に流体を注入して、このバルーン2Kを、少なくとも小腸I等の管腔に密着する程度(20〜30mm程度)まで膨らむことができるようにしている。
カプセル本体1Eの後端に設けた注入口17aは、バルーン2Kが膨らんだ後に、チューブ体3を取り外してもバルーン2Kを密閉する、軟式テニスボールの吸気口のような弾性弁構造になっている。また、カプセル本体1Eの内部には電源としての電池5が配置され、バルーン2Kの側方先端面には、一対のバイポーラ電極3が固定され、電極3と電池5との間には、可撓性紐状の電線4で電気的・機械的に接続してある。
内視鏡7には、細長の挿入部70の軸方向に沿ってチャンネル71が設けてある。一方、チューブ体6はチャンネル71の長さ以上の長さを持ち、チャンネル71内をスムースに挿脱できる外径で、チューブ体6の基端部より空気や水等の流体をその先端側に供給することができるようになっている。
図17(b)に示すように、注入口17aには、弾力性に富むゴム栓17vが取り付けてある。このゴム栓17vに予め形成した細い管路17lは、チューブ体6の先端側の針状細径部6tが刺入されていない状態では、塞がれた状態となっている。この場合、この管路17lの後端には、その挿入位置が分かるように目印や、針状細径部6tを挿入(刺入)し易くするための凹部17uが形成されている。
そして、図17(c)に示すように針状細径部6tを挿入すると、針状細径部6tは管路17uと連通する状態に設定できる。この状態で針状細径部6t側から液体或いは気体などの流体を注入することにより、図18(a)及び(b)等に示すように、流体収納部を構成する外側のバルーン2Kを拡張させることができるようになっている。カプセル本体1Eの注入口17aにチューブ体6を取り付けた状態で、チューブ体6の基端部をチャンネル71の先端側から挿入すると、チューブ体6の基端部はチャンネル71の基端部より突出する(図示省略)。
突出したチューブ体6の基端部に、チューブ体6が抜けない程度に引っ張り力を加える、又はチャンネル71を通してカプセル型医療装置C13の後端部を吸引することで、図17(a)に示すように、カプセル型医療装置C13は内視鏡7の先端に着脱可能に固定される。なお、吸引によりカプセル型医療装置C13を固定する場合、カプセル型医療装置C13と内視鏡7先端部との間に、吸引機能を高めるための弾性ゴム等からなる吸着剤7aを付加しても良い。
なお、カプセル型医療装置C13のリリース(開放)を補助するために、内視鏡7に設けた第2のチャンネル72内に把持する機能を持つ処置具72Fを挿通し、この処置具72Fの先端の把持部でカプセル型医療装置C13の後端付近に設けた掴み用凸部1tを掴んだ状態で、バルーン2Kを拡張させるようにしてもよい。
この内視鏡装置S1の経口投入時には、バルーン2Kを収縮させた状態(バルーン2Kがカプセ本体1Eの外周にほぼ密着した状態)として、図17(a)に示すように、カプセル型医療装置C13が内視鏡7の先端に固定された状態にセットし、カプセル型医療装置C13と内視鏡7とを一体で体腔内に挿入する。そして、カプセル型医療装置C13を検査対象部位、例えば小腸Iに到達させる。
こうしておいて、チューブ体6を通して流体をバルーン2K内に供給し、略全周性に拡張したバルーン2Kが小腸Iの内壁と当接してカプセル型医療装置C13が小腸Iの管腔内のほぼ中央に固定された状態で、チューブ体6を抜いて注入口17aから取り外す。チューブ体6を抜くことで、カプセル型医療装置C13とチューブ体6との固定が解除されるので、チューブ体6及び内視鏡7を体外に引き出し、カプセル型医療装置C13を小腸I内に留置する。
拡張されたバルーン2Kと小腸I内壁が作る抵抗が、カプセル型医療装置C13の回転や傾きを抑制し、カプセル型医療装置C13を小腸I内に留置後に、蠕動(ぜんどう)運動で移動中も略管腔中央に置かれた撮像素子部12aの位置は維持される。
図18(a)及び(b)には、リリースされた後のカプセル型医療装置C13の状態を示している。図18(a)には、カプセル型医療装置C13の軸が管腔の中央に沿って保持された状態を示しており、撮像素子部12aが管腔前方側を視野に入れて撮像する状態となっている。また、図18(b)は、図18(a)に対して、カプセル型医療装置C13の後端側が管腔下側に下がり、カプセル型医療装置C13の軸が管腔の中心方向から傾いた状態を示している。この状態でも撮像素子部12aにより管腔前方側を視野に入れて撮像することが可能な状態となっている。
バルーン2Kが拡張した時に、小腸I等の消化管内壁にバルーン2K外面の一対の電極3が当接する。その状態で電池5から電極3に電流を間欠的に流すことで、電気刺激による蠕動運動の促進あるいは局所的な消化管の収縮を発生させる。その結果、活発になった蠕動運動もしくは局所的な収縮により、カプセル型医療装置C13は、通常状態よりも速く推進していく。また、バルーン2K内の電線4が可撓性を有しているので、バルーン2K内で電線4が自由に変形可能となり、収縮時と膨張時の両方とも、電線4に断線などの不具合が生じることが防止される。
バルーン2Kは、活発な小腸Iの蠕動運動もしくは電気刺激による小腸Iの収縮動作に乗って、全周性の視野を得ながら大腸まで運ばれ、大腸の観察も行った後に、肛門に達する。バルーン2Kが肛門外に出にくい時には、肛門外からバルーン2Kに孔を開けるための針を刺す。
なお、カプセル型医療装置C13のバルーン2Kを拡張する位置は、小腸Iでなくても胃内や十二指腸内でも良く、このときは通常の上部消化管用内視鏡が使える。また、観察手段を有する内視鏡の代わりに、湾曲機能付きの単なるガイドチューブ状の内視鏡(ガイド部材)を用いてもよい。
この内視鏡装置S1においては、カプセル型医療装置C13の構成を簡易なものとして大型化させることなく、また簡易な方法で体腔内においてバルーン2Kを拡張させることができるとともに、バルーン拡張後のカプセル型医療装置C13のみを体腔内(管腔内)に留置して、観察・検査を良好に行うことができる。
なお、上記第1及び第2の実施形態においては、少なくとも一対のバイポーラ型の電極を弾性拡張部に取り付けた構成としているが、これに限定されるものではなく、少なくとも1つの電極、つまり一対をなす電極のうちの一方のみを弾性拡張部に取り付けるようにしておればよい。この場合には、一対をなす電極のうちの他方をカプセル本体に直接取り付けるようにして、電極間距離を可変とすればよい。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について、図19を用いて説明する。なお、本実施形態においては、上記第1又は第2の実施形態における構成要素と共通する構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明は省略することとする。本実施形態における内視鏡装置(体内医療装置)S2は、軟性内視鏡(装置本体)7Sに、上記バルーン2同様のバルーン2Lと、電極3と、可撓性の電線4とを取り付けた例である。
図19(a)に示すように、軟性内視鏡7Sは、軟性部76の先端に硬質部75を備えるとともに、基端側にコネクタ部78を備えた構成とされている。硬質部75には、図19(b)に示すように、対物レンズ75a、照明レンズ75b、チャンネル75c等が設けられている。またコネクタ部78は体外に位置しており、後述する体外装置110のコネクタ部118と着脱可能に連結されるようになっている。
内視鏡7Sにおける硬質部75後方側には、バルーン2Lが固定されている。図中における符号20eは、内視鏡7Sとバルーン2Lとの固定部である。このバルーン2Lの後方側表面には、少なくとも一対のバイポーラ型の電極3が取り付けられている。この電極3とコネクタ部78とは、可撓性の電線4によって接続されている。
また、バルーン2Lの内側に位置する軟性部76には、バルーン2L内に空気や水等の流体を注入し、またバルーン2L内からの流体を排出するための、注入・排出口77が形成されている。この注入・排出口77はコネクタ78と連通しており、後述する体外装置110からの流体を注入・排出できるようになっている。
体外装置110は、電源111、リミッタ111L、光源装置112、流体注入・排出装置(拡張手段)113、ビデオプロセッサ114、モニタ115、及びコネクタ部118を備えた構成とされている。コネクタ部118にコネクタ部78を連結すれば、光源装置112からの照明光は照明レンズ76bへと伝送可能とされるとともに、対物レンズ75aからの画像はビデオプロセッサ114へと伝送されて、記録あるいはモニタ115に表示可能とされる。また、電源111と電極3とは電線4によって機械的・電気的に接続されることとなり、電源111からは、電線4を介して電極3に電気刺激用の電流を流すことができるようになる。そして、流体注入・排出装置113は注入・排出口77と連通されて、バルーン2L内への流体の注入あるいはバルーン2L内からの流体の排出を行い得るようになる。
こうした内視鏡装置S2を、肛門から大腸R内に挿入した場合を示しているのが、図19(a)である。この内視鏡装置S2の挿入時には、バルーン2Lを収縮させた状態(バルーン2Lが軟性部76の外周面にほぼ密着した状態)とする。そして挿入後においては、流体注入・排出装置113を作動させてバルーン2Lを拡張させるとともに、電源111を作動させて電源3へと矩形波電流をパルス的に流し、大腸Rの内壁に電気刺激を与えて、内視鏡装置S2を推進させていく。そして目的部位に到達した際には、電気刺激を止める、あるいは電気刺激を止めた上でさらにバルーン2Lを拡張させることで当該部位に留置させて、大腸R内の観察・検査を行う。なおこのとき、リミッター111Lによって、電極3には設定値以上の電流が流れないようにされる。
そして、観察・検査終了後に内視鏡装置S2を大腸R内から抜く場合には、挿入時と同様にバルーン2Lを収縮させた状態として、肛門から排出し易いようにする。
この内視鏡装置S2においては、軟性内視鏡に、バルーン、電極、及び可撓性の電線を付加した構成としているので、汎用の軟性内視鏡にも、収縮性組織に対して安定した電気刺激が与えられる機能を付加することができる。また、電気刺激用の電源やバルーンの拡張手段を体外に設けるようにしているので、体腔内挿入部としての内視鏡装置の構成を簡易なものとすることができる。
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態について、図20〜図24を用いて説明する。なお、本実施形態においては、上記第1〜第3の実施形態における構成要素と共通する構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明は省略することとする。
図20に示す内視鏡装置(体内医療装置)S3は、カプセル本体(装置本体)1Gにバルーン部8を取り付けた例である。
カプセル本体1Gは、上記カプセル型医療装置C1におけるカプセル本体1から、矩形波発生回路13a及び拡縮機構部16を省略した構成とされた、汎用のカプセル型内視鏡である。このカプセル本体1Gの筐体は、図20(b)に示すように、前部筐体11xと後部筐体11yとに分離可能とされており、その内部にはボタン型の電池5が装着可能となっている。この筐体の外周側(図の例では後部筐体11y)には、溝部11hが形成されている。
バルーン部8は、可撓性のチューブ体81と、装着部82と、上記バルーン2と同様のバルーン(弾性拡張部)2Mと、少なくとも一対の電極3と、可撓性の電線4とを備えた構成とされている。
チューブ体81の基端側は、図示しない体外装置と接続されており、その先端側に装着部82が一体に取り付けられている。装着部82は、カプセル本体1Gに着脱可能に一体的に取り付けられるものであって、カプセル本体1Gの溝部11hと係合する弾性体からなるバンド部82bが設けられている。この装着部82後方側におけるチューブ体81には、バルーン2Mが固定されている。図中における符号20gは、チューブ体81とバルーン2Mとの固定部である。このバルーン2Mの後方側表面には、少なくとも一対のバイポーラ型の電極3が着脱可能に取り付けられている。この電極3には、チューブ体81内に挿通されて基端側が体外装置に接続されている、可撓性の電線4が取り付けられている。つまり、電極3と体外装置とは可撓性の電線4によって機械的・電気的に接続されており、体外装置からの電流を電線4を介して電極3へと流すことができるようになっている。
また、バルーン2Mの内側に位置するチューブ体81には、バルーン2M内に流体を注入し、またバルーン2M内からの流体を排出するための、注入・排出口81hが形成されている。この注入・排出口81hは体外装置と連通しており、体外装置からの流体を注入・排出できるようになっている。
こうした内視鏡装置S3を、肛門Pから大腸R内に挿入した場合を示しているのが、図21(a)である。この内視鏡装置S3の挿入時には、バルーン2Mを収縮させた状態(バルーン2Mがチューブ体81の外周面にほぼ密着した状態)とする。そして挿入後においては、体外装置を作動させて、図21(b)及び(c)に示すように、バルーン2Mを拡張させるとともに、電源111を作動させて電源3へと矩形波電流をパルス的に流し、大腸Rの内壁に電気刺激を与えて、内視鏡装置S3を推進させていく。そして目的部位に到達した際には、電気刺激を止める、あるいは電気刺激を止めた上でさらにバルーン2Mを拡張させることで当該部位に留置させて、大腸R内の観察・検査を行う。
そして、観察・検査終了後に内視鏡装置S3を大腸R内から抜く場合には、挿入時と同様にバルーン2Mを収縮させた状態として、肛門Pから排出し易いようにする。
なお、図22に示すように、内視鏡装置S3を軟性内視鏡7Wと組み合わせて用いるようにすれば、大腸Rの最深部、つまり盲腸Aや回盲弁Vの観察・検査も容易に行うことができる。具体的には、内視鏡装置S3を先に挿入し、チューブ体81を軟性内視鏡7Wのガイドワイヤとして使用することで、挿入操作に熟練を要する大腸Rへの内視鏡挿入を、容易に行うことができる。
また、軟性内視鏡7Wは、図に示すような2チャンネル式であることが好ましい。こうした2チャンネル式であれば、第1チャンネルch1内に内視鏡装置S3のチューブ体81を挿通させ、第2チャンネルch2内には鉗子F等を挿通させることができる。すなわち、内視鏡装置S3による観察・検査と、鉗子Fによる病変部位(ポリープ等)の処置等とを、一度に行うことが可能となる。
図23に示す内視鏡装置(体内医療装置)S4は、上記内視鏡装置S3の変形例であって、カプセル本体(装置本体)1Hにバルーン部9を取り付けた例である。
カプセル本体1Hは、上記カプセル本体1Gにおける前後両側に観察窓11d1,11d2が形成され、これら観察窓11d1,11d2の内部に、上記撮像部12や各種センサといった生体情報取得手段(ここでは図示省略)を各々備えた構成とされている。これら前後間の生体情報取得手段の動作は、各々制御部13(ここでは図示省略)によって適宜制御される。またこのカプセル本体1Hにおいては、溝部11hは前後側に各々一つづつ形成されている。
バルーン部9は、図23(a)、(b)及び図24(a)に示すように、上記バルーン2と同様のバルーン(弾性拡張部)2Nと、装着バンド部91bと、少なくとも一対の電極3と、可撓性の電線4と、チューブ体92と、電線ジャケット93とを備えた構成とされている。
バルーン2Nの前後両端側には、カプセル本体1Hの溝部11hと各々係合する弾性体からなる装着バンド部91bが各々一体に設けられている。これら装着バンド部91bによって、バルーン2Nは、カプセル本体1Hに着脱可能に一体的に取り付けられる。このバルーン2Nの後方側には、可撓性のチューブ体92が取り付けられている。このチューブ体92の基端側には、体外装置と接続されるコネクタ92cが形成されている。ここでは体外装置として、シリンジ(拡張手段)121及び二方活栓(拡張手段)121vを例示している。これらシリンジ121及び二方活栓121vを操作することで、バルーン2N内に流体を注入し、またバルーン2N内からの流体を排出することができるようになっている。
また、バルーン2Nの前方側表面には、少なくとも一対のバイポーラ型の電極3が取り付けられている。この電極3には、バルーン2Nの後方側に取り付けられている可撓性の電線ジャケット93内に挿通されて基端側のコネクタ93cに接続されている、可撓性の電線4が取り付けられている。コネクタ93cは、体外装置の一例としての給電装置122に設けられたコネクタ122cに接続されている。つまり、コネクタ93cとコネクタ122cとを連結すれば、電極3と給電装置122とは可撓性の電線4によって機械的・電気的に接続されることとなり、給電装置122からの電流を電線4を介して電極3へと流すことができるようになる。
こうした内視鏡装置S4を、肛門Pから大腸R内に挿入した場合を示しているのが、図24(b)である。この内視鏡装置S4の挿入時には、バルーン2Nを収縮させた状態(バルーン2Nがカプセル本体1Hの外周面にほぼ密着した状態)とする。そして、カプセル本体1Hの後方側が前を向くようにして、つまり観察窓11d2が前方側に位置するようにして、大腸R内へと挿入する。このようにして挿入すると、電極3は後方側(肛門P側)に位置することとなり、大腸R内の深部に向けて推進させることができるようになる。そして挿入後においては、シリンジ121及び二方活栓121vを操作してバルーン2Nを拡張させるとともに、給電装置122を作動させて電源3へと矩形波電流をパルス的に流し、大腸Rの内壁に電気刺激を与えて、内視鏡装置S4を推進させていく。そして目的部位に到達した際には、電気刺激を止めて当該部位に留置させて、前後の観察窓11d1,11d2から大腸R内の観察・検査を行う。
そして、観察・検査終了後に内視鏡装置S4を大腸R内から抜く場合には、チューブ体92及び電線ジャケット93を体外側から引っ張り、カプセル本体1Hをそれまでとは逆向きとする。こうすると、電極3は前方側(大腸Rの深部側)に位置することとなり、肛門Pに向けて推進させることができるようになる。
カプセル本体1Hが肛門Pに近づいたら、挿入時と同様にバルーン2Nを収縮させた状態として、肛門Pから排出し易いようにする。
これらの内視鏡装置S3,S4においては、カプセル型内視鏡としてのカプセル本体に、バルーン、電極、及び可撓性の電線を付加した構成としているので、汎用のカプセル型内視鏡にも、収縮性組織に対して安定した電気刺激が与えられる機能を付加することができる。また、電気刺激用の電源やバルーンの拡張手段を体外に設けるようにしているので、体腔内挿入部としての内視鏡装置の構成を簡易なものとすることができる。
なお、上記第3及び第4の実施形態においては、1対あるいは複数対の電極をバルーンに取り付けた構成としているが、これに限定されるものではなく、少なくとも1つの電極、つまり1対をなす電極のうちの一方のみをバルーンに取り付けるようにしておればよい。この場合には、1対をなす電極のうちの他方を被験者の体表面に貼り付けて、体外装置から双方の電極に電流を流すようにした、モノポーラ型の電極構成とすればよい。
(付記項1)
前記電極は、前記弾性拡張部に対して着脱可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の体内医療装置。
(付記項2)
前記弾性拡張部は、内部に流体が注入されることで拡張するバルーンとされていることを特徴とする請求項2に記載の体内医療装置。
(付記項3)
前記弾性拡張部は、折り畳むことで縮径可能な軟性ゴムから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の体内医療装置。
(付記項4)
前記電極が、導電性ゴムにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載の体内医療装置。
(付記項5)
前記装置本体は、カプセル型内視鏡とされていることを特徴とする請求項1に記載の体内医療装置。
(付記項6)
前記装置本体は、軟性内視鏡とされていることを特徴とする請求項1に記載の体内医療装置。
(付記項7)
前記弾性拡張部は、その前後にわたって前記生体組織内を連通する間隙部を形成可能な形状とされていることを特徴とする請求項1に記載の体内医療装置。
(付記項8)
前記拡張手段は、体外の流体注入・排出手段と接続した可撓性のチューブ体とされていることを特徴とする請求項6に記載の体内医療装置。
(付記項9)
前記チューブ体は、前記バルーンの拡張後に取り外し可能とされていることを特徴とする付記項8に記載の体内医療装置。
(付記項10)
前記拡張手段は、体外からの操作により、前記装置本体内の加圧気体または発泡剤を前記バルーン内に放出する流体放出機構とされていることを特徴とする請求項5に記載の体内医療装置。
(付記項11)
前記弾性拡張部は、収縮時の外径が略φ15mm、最大拡張時の外径が略φ40mmに設定されていることを特徴とする請求項1に記載の体内医療装置。
(付記項12)
前記電極に印加される電気刺激信号が、数kHz〜数100kHzのパルス信号を数Hz〜数10Hzのパルス信号で変調した信号とされていることを特徴とする請求項1に記載の体内医療装置。
前記電極が、一対の電極とされていることを特徴とする請求項1〜7、付記項1〜12の何れかに記載の体内医療装置。
本発明の第1の実施形態に係る体内医療装置の一例を示す概略構成図である。 同体内医療装置の変形例を示す図であって、(a)は側断面図、(b)は(a)の部分拡大図である。 同体内医療装置の他の変形例を示す図であって、(a)は側面図、(b)は側断面図である。 同体内医療装置の更に他の変形例を示す側面図である。 同体内医療装置の更に他の変形例を示す側面図である。 同体内医療装置の更に他の変形例を示す側面図である。 同体内医療装置の更に他の変形例を示す側面図である。 同体内医療装置の更に他の変形例を示す側面図である。 同体内医療装置の更に他の変形例を示す縦断面図である。 同体内医療装置の更に他の変形例を示す縦断面図である。 同体内医療装置の更に他の変形例を示す縦断面図である。 同体内医療装置の更に他の変形例を示す縦断面図である。 同体内医療装置の更に他の変形例を示す図であって、(a)〜(c)は側断面図、(d)は(a)〜(c)にて用いる移動部材を示す側断面図である。 同体内医療装置の更に他の変形例を示す図であって、(a)、(b)は側面図、(c)は側断面図である。 同体内医療装置の更に他の変形例を示す即断面図である。 同体内医療装置の更に他の変形例を示す図であって、(a)は側断面図、(b)は概略斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る体内医療装置の一例を示す図であって、(a)は側面図、(b)、(c)は(a)の部分拡大断面図である。 同体内医療装置におけるカプセル型医療装置のリリース後を示す側面図である。 本発明の第3の実施形態に係る体内医療装置の一例を示す図であって、(a)は側断面図、(b)は正面図である。 本発明の第4の実施形態に係る体内医療装置の一例を示す部分断面図である。 同体内医療装置の側面図である。 同体内医療装置の側面図である。 同体内医療装置の変形例を示す図であって、(a)は概略側面図、(b)は部分断面図である。 同体内医療装置を示す図であって、(a)は部分断面図、(b)、(c)は側面図である。
符号の説明
C1,C2,C3a,C3b,C3c,C3d,C3e,C3f,C4,C5,C6,C7,C8,C9,C11,C12 カプセル型医療装置(体内医療装置)
S1,S2,S3,S4 内視鏡装置(体内医療装置)
1,1A,1B,1C,1D,1E,1G,1H カプセル本体(装置本体)
2A,2B,2B,2B,2B,2B,2B,2C,2D,2E,2F,2H,2I,2K,2L,2M,2N バルーン(弾性拡張部)
2J 弾性拡張部
3 電極
4 電線
5 電池(電源)
5A 電源ユニット(電源)
12 撮像部(生体情報取得手段)
16 拡縮機構部(拡張手段)
16c 形状記憶コイル(拡張手段)
111 電源
113 流体注入・排出装置(拡張手段)
121 シリンジ(拡張手段)
121v 二方活栓(拡張手段)
122 給電装置(電源)

Claims (11)

  1. 体腔内の生体情報を取得する生体情報取得手段を有する装置本体、前記装置本体の少なくとも一部に装着され弾性的に拡張および収縮可能な弾性膜からなるバルーン、及び、前記バルーンの外面に装着されて体腔内の生体組織に対して電気刺激を与える少なくとも一対の電極が設けられ、前記体腔内に挿入される体腔内挿入部と、
    前記電極に対して電力を供給する電源と、
    少なくとも一部が可撓性を有し、前記電源と前記電極とを電気的及び機械的に接続する電線と、
    前記バルーンの拡張および収縮を行う拡縮機構部と、
    前記拡縮機構部の動作制御を行う制御部と、
    を備え、
    前記バルーンを拡張および収縮させることにより前記一対の電極間の距離が変化することを特徴とする体内医療装置。
  2. 前記電源が、前記体腔内挿入部と一体に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の体内医療装置。
  3. 前記電源が、前記体腔内挿入部以外に設けられ、これら電源と体腔内挿入部側とは着脱可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の体内医療装置。
  4. 前記拡縮機構部が、前記体腔内挿入部内に設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の体内医療装置。
  5. 前記拡縮機構部が、前記体腔内挿入部以外に設けられ、前記体腔内挿入部と前記拡張手段との間を着脱可能とされていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の体内医療装置。
  6. 前記バルーンが、前記装置本体に対して着脱可能とされていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の体内医療装置。
  7. 体腔内の生体情報を取得する生体情報取得手段を有する装置本体、前記装置本体の少なくとも一部に装着され弾性的に拡張可能な弾性膜からなるバルーン、及び、前記バルーンの外面に装着されて体腔内の生体組織に対して電気刺激を与える少なくとも1つの電極が設けられ、前記体腔内に挿入される体腔内挿入部と、
    前記電極に対して電力を供給する電源と、
    少なくとも一部が可撓性を有し、前記電源と前記電極とを電気的及び機械的に接続する電線と、
    前記バルーンに設けられ、前記バルーンにおける他の部分よりも厚肉とされた厚肉部からなり、前記他の部分より硬質化された硬質部と、
    が備えられていることを特徴とする体内医療装置。
  8. 前記硬質部が、前記バルーンの前後両端側に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の体内医療装置。
  9. 前記硬質部が、前記バルーンの上下に配置された前記電極の周縁部近傍と、該上下に配置された前記電極から所定長さ離間する中間部にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項7に記載の体内医療装置。
  10. 前記硬質部が、前記バルーンの外周に螺旋状に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の体内医療装置。
  11. 前記硬質部が、前記バルーンの後方側外周に複数配置されていることを特徴とする請求項7に記載の体内医療装置。
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