JP2003090393A - 油圧駆動減速機 - Google Patents
油圧駆動減速機Info
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Abstract
を有した油圧駆動減速機を提供する。 【解決手段】 油圧モータを内蔵したハウジングケース
の外周側に履帯駆動スプロケット回転体を装備し、油圧
モータ出力軸と履帯駆動スプロケット回転体との間に減
速機を備えた構成の油圧駆動減速機において、油圧モー
タ回転検出センサを、油圧モータエンドカバー側からカ
バー内部の油圧モータ回転体の軸方向に向けて挿し込み
取り付けした構成としている。
Description
とりわけ、履帯駆動スプロケット付減速機を回転する油
圧モータに回転センサを備えた構成の油圧駆動減速機に
関する。
の無限軌道式走行装置はスプロケットを装備し、スプロ
ケットは、例えば特公昭59−26825号公報、特開
平11−22789号公報等に開示されているような油
圧駆動減速機により駆動されるものが多い。これらの公
報に開示されている油圧駆動減速機は、油圧モータを内
蔵した油圧モータケースと、油圧モータ出力軸に連結し
た遊星歯車減速機を有し、遊星歯車減速機の減速機ケー
スに前記スプロケツトを結合して回転駆動している。最
近の作業車両においては高い作業精度、充実したモニタ
機能が要求されるようになり、走行速度、旋回速度を精
度よく検出するために、回転センサの前記油圧駆動減速
機への装着が強く要望されている。回転センサを備えた
従来例として、特開2000−274378号、実開昭
55−180080号がある。
には次のような問題がある。履帯駆動スプロケット付減
速機を回転する油圧モータをハウジングケース内に内蔵
した油圧駆動減速機は、油圧モータハウジングケースの
外周側に履帯駆動スプロケット回転体が回転自在に位置
し、油圧モータハウジングケース内に位置する油圧モー
タ出力軸が前記スプロケット回転体の内側に位置してい
る。このため、従来手段のように油圧モータハウジング
ケースの外部からハウジングケース内部に向かって油圧
モータ出力軸回転検出センサを取付設置すると、出力軸
回転検出センサの点検、交換をするには履帯駆動スプロ
ケット回転体の分解取り外しが必要になり、メンテナン
ス性が困難で整備性が悪いという問題がある。
され、着脱容易で整備性の優れた油圧モータ出力軸回転
検出センサを有した油圧駆動減速機を提供することを目
的としている。
的を達成するために、第1発明は、油圧モータを内蔵し
たハウジングケースの外周側に履帯駆動スプロケット回
転体を装備し、油圧モータ出力軸と履帯駆動スプロケッ
ト回転体との間に減速機を備えた構成の油圧駆動減速機
において、油圧モータ回転検出センサを、油圧モータエ
ンドカバー側からカバー内部の油圧モータ回転体の軸方
向に向けて挿し込み取り付けした構成としている。
ー側から油圧モータ回転検出センサを挿し込み取り付け
できるので、油圧駆動減速機を車体から取り外すことな
く油圧モータ回転検出センサを着脱できる。これによ
り、油圧モータ回転検出センサの補修、交換時の作業時
間を短縮でき、整備性の優れた油圧モータ回転検出セン
サ付きの油圧駆動減速機が得られる。
タ回転体が傾斜状ピストンに接する円盤面を有し円盤面
の外周側に凹凸歯を形成した油圧モータ出力軸であり、
回転検出センサが電磁ピックアップであり、油圧モータ
ハウジングケース内部で回転する傾斜状ピストンシリン
ダブロックの回転圏外において油圧モータエンドカバー
から前記油圧モータ出力軸の凹凸歯に向けて電磁ピック
アップを挿し込み取り付けした構成としている。
ダブロックの回転圏外の空間を利用して電磁ピックアッ
プを挿し込み取り付けし、回転検出のために特別の部品
等を準備する必要がないので簡素で安価な回転検出セン
サが得られる。
タ出力軸に設ける凹凸歯を、油圧モータハウジングケー
スの内壁と油圧モータ出力軸の円盤外周面の間に設置し
た出力軸回転制動用のディスクブレーキと噛合うスプラ
イン歯としている構成としている。
合するスプライン歯は、油圧モータ出力軸の円盤外周面
にすでに削成されていて特別な被検出手段を設ける必要
がないので、油圧モータ回転検出センサ付きの安価な油
圧駆動減速機が得られる。
タエンドカバーが電磁ピックアップを軸方向に挿し通す
雌螺子穴を有し、電磁ピックアップが円筒体の長手方向
基端側外周に前記油圧モータエンドカバーに設けた雌螺
子穴と螺子結合する雄螺子部と、前記螺子結合の弛みを
防止するダブルロックナットとを有する電磁ピックアッ
プであって、油圧モータエンドカバーから油圧モータハ
ウジングケース内部へ挿し込み又は挿し外し可能にした
電磁ピックアップを有する構成としている。
ーに設けた雌螺子穴から電磁ピックアップを挿し込み、
電磁ピックアップの基端側外周に設けた雄螺子部を雌螺
子穴に螺子結合させ、ロックナットを締め付けるだけで
挿し込み又は挿し外しが可能である。これにより、油圧
駆動減速機に着脱容易な油圧モータ回転検出センサが得
られる。
面を参照して説明する。図1に、本実施形態の油圧駆動
減速機40の断面図を示す。この油圧駆動減速機40
は、作業車両の無限軌道フレーム端部位41に複数のボ
ルト42により取付けられて履帯43を駆動することに
使われている。無限軌道フレーム端部位41は、円筒ケ
ース78で形成されていて、円筒ケース78の車体内側
方向の端部には、開閉自在の蓋79が設けてある。この
油圧駆動減速機40は、油圧モータ44を内蔵したハウ
ジングケース45と、前記油圧モータケース45の外周
側にベアリング46,47により回転自在に取付たスプ
ロケツト48とを具備し、前記油圧モータ44の油圧モ
ータ回転体としての出力軸49に連結した遊星歯車減速
機50と、前記遊星歯車減速機50の履帯駆動スプロケ
ット回転体としての減速機ケース51端に前記スプロケ
ツト48を結合している。ハウジングケース45は、前
記無限軌道フレーム端部位41に複数ボルト42により
固定結合されて油圧駆動減速機40全体を支えている。
そして、そのケース内部に油圧モータ44を内蔵し油圧
モータ出力軸49を軸受52,53により回転自在に支
軸している。油圧モータ出力軸49にはハウジングケー
ス45外に位置する遊星歯車減速機50を取付けてあ
る。
4の構成を説明する。傾斜状ピストン24は、ハウジン
グケース45の後方部内に設けられた傾斜状ピストンシ
リンダブロック23に複数個装着され、そのロッド端は
球面24aを形成し出力軸49のフランジ状の円盤面2
7に設けられた球面軸受部27aに軸装されている。傾
斜状ピストンシリンダブロック23の中心に配設されて
いる中心軸25の先端は、球面25aを形成し円盤面2
7の中心の球面軸受部27bに軸装されている。中心軸
25の後端25bは、油圧モータエンドカバー28に保
持され、中心軸25は、傾斜状ピストンシリンダブロッ
ク23の回転中心を規制し同傾斜状ピストンシリンダブ
ロック23と共に回転する。そして、中心軸25は、出
力軸49と一定の傾斜角度を維持する。バルブプレート
29は、傾斜状ピストンシリンダブロック23と油圧モ
ータエンドカバー28との間に設けら、油圧モータエン
ドカバー28には圧油を給排する主回路接続ポートA,
Bが設けられている。
を説明する。主回路A(あるいはB)から圧油が供給さ
れると、その圧油はバルブプレート29を介して傾斜状
ピストンシリンダブロック23に入り各傾斜状ピストン
24を押圧し、そのロッド端の球面24a、円盤面27
における球面軸受27aを介して円盤面27を押し回し
出力軸49を回転させる。そして、傾斜状ピストン24
は、出力軸49と共に同期回転しながら中心軸25の傾
転に応じ相対的往復運動を行う。そして、排油は反対側
の主回路B(あるいはA)より排出される。
ジングケース45との間に設けられている駐車ブレーキ
部のP部詳細図を図2に示す。円盤面27の円周には凹
凸歯であるスプライン歯60が削成されていて、スプラ
イン歯60に円環状の複数のディスク61が歯筋方向に
摺動自在に歯合している。また、複数の円環状のプレー
ト62がディスク61を挟んで配設され、プレート62
は、ハウジングケース45上でスプライン歯60の歯筋
方向に摺動自在であるが、ハウジングケース45と一体
回転するように取付けてある。車両の走行時には図示し
ない油路から供給される油圧によりプレート62及びデ
ィスク61間が離れて円盤面27は、ハウジングケース
45に対して回転する。油圧モータ出力軸49をモータ
駆動回転させていないときには油圧供給が遮断され、図
示しないばねによりディスク61がプレート62に挟圧
されて自由回転できないようにブレーキがかかる。
ックアップ式の油圧モータ回転検出センサ63を軸方向
に挿し通す雌螺子穴67が設けてあり、また油圧モータ
回転検出センサ63の円筒体の長手方向基端側外周に雄
螺子部68が設けてある。そして、雄螺子部68は、前
記雌螺子穴67と螺子結合している。油圧モータ回転検
出センサ63の端面が、スプライン歯60の端面と所定
距離になる位置まで油圧モータ回転検出センサ63を前
記雌螺子穴67にねじ込み、前記螺子結合の弛みを防止
するダブルロックナット66で油圧モータ回転検出セン
サ63の位置を固定する。図2のZ視図である図3にス
プライン歯60の側面図を示す。図3に示すように、ス
プライン歯60が回転したとき歯底と歯先を交互に覗け
る位置に正対して油圧モータ回転検出センサ63が配置
されている。
る。遊星歯車減速機50は、第1サンギア70、第1遊
星キャリア71、第1遊星ギア72、第2サンギア7
3、第2遊星ギア74、第2遊星キャリア75、リング
ギア76を有している。第1遊星ギア72は、モータ出
力軸49の軸端部から第1サンギア軸77を介して取り
付けられた第1サンギア70及びリングギア76にそれ
ぞれ歯合している。また、第1遊星ギア72を回転自在
に支持する第1遊星キャリア71は、第2サンギア73
に歯合していて、第1サンギア70、第1遊星キャリア
71、第1遊星ギア72、リングギア76により1段目
の遊星機構が形成されている。第2遊星ギア74は、第
2サンギア73及びリングギア76にそれぞれ歯合して
いる。第2遊星ギア74を回転自在に支持する第2遊星
キャリア75はハウジングケース45と一体形成されて
いて、第2サンギア73、第2遊星ギア74、第2遊星
キャリア75、リングギア76により2段目の遊星機構
が形成されている。
40の作動を説明する。主回路A(あるいはB)から圧
油が供給されると、その圧油は傾斜状ピストンシリンダ
ブロック23に入り各傾斜状ピストン24を押圧し、そ
のロッド端の球面24a、円盤面27における球面軸受
27aを介して円盤面27を押し回し出力軸49を回転
させる。そして、傾斜状ピストン24は、出力軸49と
共に同期回転しながら中心軸25の傾転に応じ相対的往
復運動を行う。そして、排油は反対側の主回路B(ある
いはA)より排出される。出力軸49が回転すると、第
1サンギア70も一体回転する。第2サンギア73は、
第1遊星キャリア71の反力をとると共に第2遊星ギア
74の反力をとり、リングギア76は第1遊星ギア72
及び第2遊星ギア74により駆動される。そして、リン
グギア76が削成してある減速機ケース51と共にスプ
ロケット48が回転する。
成してあるスプライン歯60も回転するので、スプライ
ン歯60の端面に正対している油圧モータ回転検出セン
サ63のセンサ部をスプライン歯60の歯底と歯先が交
互に通過する。これによりパルス状の回転信号が得られ
て円盤面27の回転速度を検出する。
圧モータ回転検出センサ63を取り外すときには、蓋7
9を外し、ダブルロックナット66を緩めて円筒体65
を油圧モータエンドカバー28に設けてある雄螺子部6
8から抜き取る。雄螺子部68は、無限軌道フレーム端
部位41の軸心に沿った方向に設けてあり、蓋79を外
した孔80から油圧モータ回転検出センサ63を円筒体
65と一体に容易に取り出すことができる。また、油圧
モータ回転検出センサ63を取り外すときに油圧モータ
44、油圧駆動減速機40を無限軌道フレーム端部位4
1から取り外す必要がないので、分解、組立時間が短く
て済み作業能率が向上する。車体の組立時に油圧モータ
回転検出センサ63を取り付けるときには、油圧駆動減
速機40を無限軌道フレーム端部位41に取り付けた後
に、雄螺子部68を雌螺子穴67にねじ込んで取り付け
ればよい。また、既に設けてあるスプライン歯60を被
回転検出部として使用し、油圧モータ回転検出センサ6
3のために特別な加工を施す必要がないので製造コスト
の安い油圧駆動減速機40が得られる。さらに、遊星歯
車減速機50の入力軸となるモータの出力軸49の回転
速度を検出するので減速前の高速回転部で検出すること
になりスプロケット48の回転速度をより精度よく
回転検出センサ63を着脱自在とする着脱部を油圧モー
タエンドカバー28に設けた雄螺子部68としている
が、雄螺子部68に拘束されることなく、油圧駆動式減
速機の内外を連通するスライド部であっても差し支えな
い。
したハウジングケースの外周側に履帯駆動スプロケット
回転体を装備し、油圧モータ出力軸と履帯駆動スプロケ
ット回転体との間に減速機を備えた構成の油圧駆動減速
機において、油圧モータ回転検出センサを、油圧モータ
エンドカバー側からカバー内部の油圧モータ回転体の軸
方向に向けて挿し込み取り付けした構成としている。こ
れにより、油圧モータエンドカバー側から油圧モータ回
転検出センサを挿し込み取り付けできるので、油圧駆動
減速機を車体から取り外すことなく油圧モータ回転検出
センサを着脱できる。これにより、油圧モータ回転検出
センサの補修、交換時の作業時間を短縮でき、整備性の
優れた油圧モータ回転検出センサ付きの油圧駆動減速機
が得られる。
る。
ピストン、24a…球面、25…中心軸、25a…球
面、25b…後端、27…円盤面、27a…球面軸受
部、28…油圧モータエンドカバー、29…バルブプレ
ート、A,B…主回路接続ポート、40…油圧駆動減速
機、41…無限軌道フレーム端部位、42…ボルト、4
3…履帯、44…油圧モータ、45…ハウジングケー
ス、46,47…ベアリング、48…スプロケツト、4
9…出力軸、50…遊星歯車減速機、51…減速機ケー
ス、60…スプライン歯、61…ディスク、62…プレ
ート、63…油圧モータ回転検出センサ、65…円筒
体、66…ダブルロックナット、67…雌螺子穴、68
…雄螺子部、70…第1サンギア、71…第1遊星キャ
リア、72…第1遊星ギア、73…第2サンギア、74
…第2遊星ギア、75…第2遊星キャリア、76…リン
グギア、77…第1サンギア軸、78…円筒ケース、7
9…蓋、80…孔。
Claims (4)
- 【請求項1】 油圧モータを内蔵したハウジングケース
の外周側に履帯駆動スプロケット回転体を装備し、油圧
モータ出力軸と履帯駆動スプロケット回転体との間に減
速機を備えた構成の油圧駆動減速機において、 油圧モータ回転検出センサを、油圧モータエンドカバー
側からカバー内部の油圧モータ回転体の軸方向に向けて
挿し込み取り付けしたことを特徴とする油圧駆動減速
機。 - 【請求項2】 請求項1記載の油圧駆動減速機におい
て、 油圧モータ回転体が傾斜状ピストンに接する円盤面を有
し円盤面の外周側に凹凸歯を形成した油圧モータ出力軸
であり、 回転検出センサが電磁ピックアップであり、 油圧モータハウジングケース内部で回転する傾斜状ピス
トンシリンダブロックの回転圏外において油圧モータエ
ンドカバーから前記油圧モータ出力軸の凹凸歯に向けて
電磁ピックアップを挿し込み取り付けしたことを特徴と
する油圧駆動減速機。 - 【請求項3】 請求項2記載の油圧駆動減速機におい
て、 油圧モータ出力軸に設ける凹凸歯を、油圧モータハウジ
ングケースの内壁と油圧モータ出力軸の円盤外周面の間
に設置した出力軸回転制動用のディスクブレーキと噛合
うスプライン歯としていることを特徴とする油圧駆動減
速機。 - 【請求項4】 請求項2記載の油圧駆動減速機におい
て、 油圧モータエンドカバーが電磁ピックアップを軸方向に
挿し通す雌螺子穴を有し、電磁ピックアップが円筒体の
長手方向基端側外周に前記油圧モータエンドカバーに設
けた雌螺子穴と螺子結合する雄螺子部と、前記螺子結合
の弛みを防止するダブルロックナットとを有する電磁ピ
ックアップであって、油圧モータエンドカバーから油圧
モータハウジングケース内部へ挿し込み又は挿し外し可
能にした電磁ピックアップを有することを特徴とする油
圧駆動減速機。
Priority Applications (1)
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JP2001279029A JP4744748B2 (ja) | 2001-09-14 | 2001-09-14 | 油圧駆動減速機 |
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