JP2000161449A - 減速装置及びこれを用いたコンクリートミキサー車のドラム駆動装置 - Google Patents

減速装置及びこれを用いたコンクリートミキサー車のドラム駆動装置

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JP2000161449A
JP2000161449A JP10341657A JP34165798A JP2000161449A JP 2000161449 A JP2000161449 A JP 2000161449A JP 10341657 A JP10341657 A JP 10341657A JP 34165798 A JP34165798 A JP 34165798A JP 2000161449 A JP2000161449 A JP 2000161449A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない部品点数、簡単な構造、軽量コンパク
ト、組立容易であり、しかも、スプライン結合部分の滑
り摩耗の少ない遊星歯車減速装置及びこれを用いたコン
クリートミキサー車のドラム駆動装置を得る。 【解決手段】 大径筒部113と小径筒部114を有す
るケーシング121と、ケーシングの大径筒部内に配さ
れた内接噛合遊星歯車機構115と、ケーシング外から
小径筒部内に基端部が挿入され他端部にドラムと結合す
る出力フランジ180を持つ筒状の出力部材181と、
ケーシングの小径筒部の内周と出力部材の基端部の外周
との間に介在され出力部材を回転自在に支持する自動調
芯軸受166と、内接噛合遊星歯車機構の減速回転出力
を取り出すキャリア122に基端部が連結され先端部が
出力部材の基端部内へ挿入された減速回転軸123と、
出力部材の基端部内周と減速回転軸の先端部外周との間
に設けられ、出力部材と減速回転軸の間に発生する相対
的な揺動を吸収しながら減速回転軸の回転を出力部材に
伝達するクラウン付きのスプライン機構170とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、減速装置及びこれ
を用いたコンクリートミキサー車のドラム駆動装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図3に示すコンクリートミキサー車にお
いては、ドラム1を、前端の減速装置2と後端のローラ
3とで両端支持している。この場合、減速装置2は、図
示略の油圧モータの回転を減速してドラム1に伝える機
能と、ドラム1からの荷重を支持するプランマブロック
としての機能を果たしている。
【0003】ところで、コンクリートミキサー車の車体
は走行時などに大きく揺れる可能性があるため、車体側
に固定される前記減速装置2には、通常、ドラム1と車
体間に発生する相対的な揺れ(軸芯の相対的変位あるい
は回転)を吸収する機能が備わっている。この揺れは相
対的なものであるが、以下においては便宜的にドラム側
の揺れとして説明する。
【0004】この種の用途に使用される減速装置とし
て、実公昭61−16440号公報あるいは図4に示す
ものが開示されている。
【0005】図4に示す減速装置10において、11は
車体に固定される取付台、12は減速装置のケーシング
である。ケーシング12には一端側の大径筒部13と他
端側の小径筒部14が連続的に形成され、大径筒部13
内には、減速比の大きい内接噛合遊星歯車機構15が配
されている。
【0006】大径筒部13の開放端側は、駆動源である
油圧モータが連結される入力側とされ、小径筒部14の
開放端側は、ドラム(駆動対象部材)と結合するための
カップリング30を備えた出力側とされている。
【0007】内接噛合遊星歯車機構15は、図示略のモ
ータ軸が連結される入力軸16と、入力軸16の外周に
設けられた偏心体17と、偏心体17の外周に軸受18
を介して取り付けられ入力軸16に対して揺動回転可能
な外歯歯車19と、外歯歯車19が内接噛合するケーシ
ング12と一体の内歯歯車20と、外歯歯車19の貫通
孔に遊嵌された内ピン21と、外歯歯車19の自転成分
のみを内ピン21を介して取り出すキャリア22とから
なる。
【0008】ケーシング12には、内接噛合遊星歯車機
構15の出力を取り出すべくキャリア22と一体化され
た減速回転軸23が、軸受24により回転自在に支持さ
れており、ケーシング12外に突出したこの減速回転軸
23の先端部に、前記カップリング30が設けられてい
る。
【0009】カップリング30は、減速回転軸23の先
端部外周に固定された球面軸受部材31と、該球面軸受
部材31を介して揺動自在に保持されたフランジ32
と、該フランジ32と球面軸受部材31を連結するスプ
ライン33とを備えたものであり、フランジ32にドラ
ムを結合することにより、減速回転軸23に対するドラ
ムの揺れを球面軸受部材31とフランジ32の摺動で吸
収しながら、スプライン33により球面軸受部材31側
の回転をフランジ32に伝達するようになっている。
【0010】図5は従来知られている別のドラム駆動用
減速装置を示す。
【0011】この減速装置は油圧モータと一体に組み立
てられており、50で示す部分が減速装置、90で示す
部分が油圧モータである。
【0012】減速装置50のケーシング52内の一端側
(油圧モータ90側)には単純遊星歯車機構55が設け
られ、ケーシング52の他端側(油圧モータ90の反対
側)の外部には、コンクリートミキサー車のドラムに連
結される出力フランジ80が配されている。なお、ケー
シング52の底部には、車体に固定するための取付台5
1が設けられている。
【0013】単純遊星歯車機構55は、油圧モータ90
のモータ軸56の先端部外周に形成された太陽歯車57
と、太陽歯車57の外周に配されて太陽歯車57と噛合
する遊星歯車58と、遊星歯車58の内接噛合する(ケ
ーシング52と一体の又は一体的に固定された)内歯歯
車59と、遊星歯車58を回転自在に支持する遊星ピン
61と、遊星ピン61を保持するキャリア62とからな
る。
【0014】キャリア62の油圧モータ90と反対側の
側面には、中心部に突軸63が突設され、外周部に第1
の連結筒64が突設されている。
【0015】ケーシング52の他端側の中心部には、ケ
ーシング52の内部に向けて突出したボス部65が設け
られ、そのボス部65の内部に、ケーシング52外に配
した出力フランジ80の軸部81が挿入されている。そ
して、出力フランジ80が、軸部81の外周とボス部6
5の内周間に嵌合された自動調芯軸受66によって回転
自在に支持されている。従って、出力フランジ80とケ
ーシング52間に発生する揺動は、自動調芯軸受66に
よって吸収される。
【0016】ボス部81を通してケーシング52内に挿
入された出力フランジ80の軸部81には、第2の連結
筒82が結合されている。キャリア62に設けた第1の
連結筒64とこの第2の連結筒82の各先端部は、自動
調芯軸受66を嵌合した前記ボス部65を回り込んで、
ボス部65の外周側に確保した空きスペース68まで延
ばされており、この空きスペース68にて外周側に位置
する第1の連結筒64の先端部と内周側に位置する第2
の連結筒82の先端部が対向させられ、その対向面間に
配したクラウン付きスプライン機構70によって互いに
結合されている。
【0017】ここで、第1の連結筒64と第2の連結筒
82をボス部65の外周の空きスペース68にまで延ば
し、そこでクラウン付きスプライン機構70によって結
合している理由は、クラウン付きスプライン機構70の
揺動中心を、自動調芯軸受66の揺動中心と一致させる
必要があるからである。
【0018】又、キャリア62の中心に突設した突軸6
3の先端は、出力フランジ80の軸部81の中心穴84
内に挿入され、軸部81の内周と突軸63の先端間に配
した球面軸受85によって揺動自在に支持されている。
この球面軸受85の揺動中心も、クラウン付きスプライ
ン機構70の揺動中心及び自動調芯軸受66の揺動中心
と一致させてある。
【0019】この球面軸受85によって突軸63を支持
する理由は、第1の連結筒64を径方向に位置決めする
ことによって、スプライン機構70の噛み合いを適正に
保つためである。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した2
種のドラム駆動用減速装置には、次のような問題点があ
った。
【0021】まず、図4に示した減速装置10は、減速
回転軸23を回転支持する軸受24と、ドラムの揺動を
吸収する球面軸受機能を持つカップリング30を、別の
部品として軸線方向に並べて配置しており、しかも、カ
ップリング30を減速装置のケーシング12の外部に配
置しているので、部品点数が増える上、軸線方向のコン
パクト化が困難であった。又、球面軸受機能を得るため
に、特別に球面軸受部材31やフランジ32を高硬度及
び高精度に加工する必要があるので、高コストとなって
いた。
【0022】次に、図5に示した減速装置50は、自動
調芯軸受66の外周側で、キャリア64側の部材と出力
フランジ80側の部材をスプライン結合しているので、
第1の連結筒64や第2の連結筒82という余計な部品
が必要であり、その上に、構造が複雑で、特に組み立て
コストが高くなるという問題があった。又、自動調芯軸
受66やボス部65の外周側という半径の大きい位置に
スプライン機構70を設けることになるので、出力フラ
ンジ80が傾いたときのスプライン機構70(内スプラ
インと外スプライン)の滑りが大きく、摩耗も大きくな
るという問題があった。
【0023】更には、自動調芯軸受66、クラウン付き
スプライン機構70、球面軸受85は、それぞれの位置
が揺動中心から大きく離れているため、各揺動中心を正
確に一致させるのが難しく、そのため各々の揺動や動力
伝達が円滑に行なわれず、特に悪路走行中におけるドラ
ム駆動等の際に異常音が発生したり、エネルギロスを招
いたりし易いという問題もあった。
【0024】本発明は、上記事情を考慮し、部品点数が
少なく、構造が簡単で、軽量コンパクト並びに組立容易
であり、しかも、エネルギロスが少なくスプライン結合
部分の滑り摩耗の少ない遊星歯車減速装置及びこれを用
いたコンクリートミキサー車のドラム駆動装置を提供す
ることを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、筒状
に形成されたケーシングと、該ケーシングの一端側の内
部に配され、該一端側の開放端側に連結される駆動装置
からの回転入力を受けて減速回転出力を発生する機構
と、前記ケーシング外から該ケーシングの他端側の内部
に自身の一端部が挿入される出力部材と、前記ケーシン
グの他端側の内周と該他端側の内部に挿入された前記出
力部材の一端部の外周との間に介在され、ケーシングと
出力部材間に発生する相対的な揺動を吸収しながら出力
部材を回転自在に支持する自動調芯軸受と、前記減速機
構の減速回転出力を取り出すキャリアの一部に自身の基
端部が連結されると共に、自身の先端部が前記出力部材
の一端部の内部へ挿入された減速回転軸と、前記出力部
材の一端部の内周と前記減速回転軸の先端部の外周との
間に設けられ、出力部材と減速回転軸の間に発生する相
対的な揺動を吸収しながら減速回転軸の回転を出力部材
に伝達するクラウン付きのスプライン機構と、を備えた
ことにより、上記課題を解決したものである。
【0026】この遊星歯車減速装置では、出力部材とケ
ーシング間の揺動を吸収する手段として、自動調芯軸受
を減速装置のケーシング内に配置したので、図4の従来
例のように、減速回転軸23を回転支持する軸受24
と、球面軸受機能を果たすカップリング30とを、軸方
向に並べて配置する必要がなくなる。従って、部品点数
を減らせる上、軸方向のコンパクト化を図ることができ
る。又、既成品の汎用自動調芯軸受を使用できるので、
従来のカップリングのような特別な加工品を用意する必
要ない。
【0027】又、減速回転軸の回転を出力部材に伝える
スプライン機構を、出力部材の内周側に配置したので、
図5の従来例のように、自動調芯軸受66を嵌合したボ
ス部65を回り込むような形状の連結筒64、82を設
ける、という複雑な構造をとらなくても、確実にキャリ
ア側の回転を出力部材に伝達させることができる。
【0028】よって、図5の従来例のような連結筒が不
要であることから、部品点数の削減が図れる上、構造が
単純となり、組み立てが容易となる上、軽量コンパクト
化が図れる。
【0029】又、スプライン機構が小径になるので、出
力部材が傾いたときのスプライン機構(内スプラインと
外スプライン)の滑りな少なくなり、滑り部分の摩耗の
減少が図れる。
【0030】又、自動調芯軸受で出力部材にかかるスラ
スト荷重とラジアル荷重を支持するので、遊星歯車機構
のキャリアにはそれらの荷重がかからなくなり、遊星歯
車機構の無用な負荷を減らすことができて、遊星歯車機
構は減速作用をなすための回転負荷のみを支持すればよ
くなる。
【0031】又、構造上各揺動部が揺動中心と接近して
いるためずれが少なく、揺動時の異音の発生やエネルギ
ロスの発生を防止できる。
【0032】請求項2の発明は、請求項1において、前
記筒状のケーシングの前記一端側が大径筒部、他端側が
小径筒部とされていることを特徴としている。即ち、請
求項1の構造は軸方向のみならず半径方向にもコンパク
ト化が可能となることから、後述する実施形態のよう
に、この揺動構造部分のケーシングの径を小径化するこ
とも可能となり、この場合各揺動部のずれを一層小さく
でき、且つ小径とした分、全体の小型化が実現できる。
【0033】請求項3の発明は、請求項1又は2におい
て、前記減速機構が、前記駆動装置からの回転入力を受
けて揺動回転する外歯歯車と、前記ケーシングの内周に
設けられ前記外歯歯車が内接噛合する内歯歯車と、前記
外歯歯車の両側に配され互いに結合された一対の前記キ
ャリアと、前記外歯歯車を貫通して両端が該一対のキャ
リアに支持され、外歯歯車の自転成分のみをキャリアに
伝達する内ピンと、を備えた両持ちタイプの内接噛合遊
星歯車機構よりなり、前記キャリアが、外歯歯車と内歯
歯車の噛み合い自体を軸受として前記ケーシングの内部
においてフローティング支持されていることを特徴とす
る。
【0034】この装置では、キャリアを外歯歯車の両側
に一対配置して、減速回転を取り出すための内ピンを両
端支持しているので、遊星歯車機構の剛性アップが図れ
る。また、剛性アップを図った上で、外歯歯車と内歯歯
車の噛み合い自体でキャリアをケーシングにフローティ
ング支持しているので、遊星歯車機構を安定に支持した
状態で、軸受の数を減らすことができる。
【0035】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かにおいて、前記キャリアに基端部が連結された前記減
速回転軸の先端部が、ケーシングに対する出力部材の揺
動中心に配した球体により径方向に位置決めされている
ことことを特徴とする。
【0036】この装置では、揺動中心に球体を配置し、
この球体で減速回転軸の位置決めを行っているので、ク
ラウン付きのスプライン機構の噛み合わせを常に適正に
保つことができる。
【0037】請求項5の発明は、筒状に形成されたケー
シングと、該ケーシングの一端側の内部に配され、駆動
装置からの回転入力を受けて減速回転出力を発生する減
速機構と、前記ケーシング外から該ケーシングの他端側
の内部に自身の一端部が挿入される出力部材と、前記ケ
ーシングの他端側の内周と該他端側の内部に挿入された
前記出力部材の一端部の外周との間に介在され、ケーシ
ングと出力部材間に発生する相対的な揺動を吸収しなが
ら出力部材を回転自在に支持する自動調芯軸受と、前記
減速機構の減速回転出力を取り出すキャリアの一部に自
身の基端部がスプライン結合されると共に、自身の先端
部が前記出力部材の一端部の内部にてスプライン結合す
ることにより前記出力部材と前記キャリアとの間でフロ
ーティング支持される減速回転軸と、を備えたことを特
徴とする。
【0038】この装置は、主に減速回転軸のフローティ
ング構造に着目したもので、この構造によりキャリア側
と出力部材側との回転方向以外の連結を完全に断つこと
ができ、出力部材側からのスラスト荷重やラジアル荷重
が減速機構側に影響するのを防止できる。
【0039】請求項6の発明は、請求項1〜5のずれか
に記載した減速装置が、コンクリートミキサー車のドラ
ム駆動用として備えられ、前記出力部材がドラムの一端
と連結されると共に前記駆動装置からの回転を減速して
ドラムに伝える構成としたことを特徴とする。
【0040】この装置ではこれらの遊星歯車減速装置
が、コンクリートミキサー車のドラム駆動用として用い
られることにより、ドラムの一端を支持すると共に駆動
装置からの回転を減速してドラムに伝える機能を果たす
ものとして活用することができる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0042】図1は実施形態のドラム駆動用の遊星歯車
減速装置100の側断面図、図2は図1のII−II矢視断
面図である。
【0043】図1において、111は車体に固定される
取付台、112は減速装置のケーシングである。ケーシ
ング112は、ケーシング本体112Aと内カバー11
2Bとからなる。ケーシング本体112Aには、その一
端側の大径筒部113と他端側の小径筒部114が連続
的に形成されている。大径筒部113内には、減速比の
大きい内接噛合遊星歯車機構115が配され、その上で
大径筒部113の開放端が、中心開口202を有する内
カバー112Bで塞がれている。
【0044】内カバー112Bの中央には、油圧モータ
(駆動装置)200の取付フランジ201が設けられ、
その中央にある中心開口202を通して、油圧モータ2
00の出力軸(図示略)とケーシング121内の内接噛
合遊星歯車機構115の入力軸116とが、キーまたは
スプラインにより連結されるようになっている。
【0045】ケーシング本体121Aの小径筒部114
の開放端側は出力側とされ、そこにはコンクリートミキ
サー車のドラム(駆動対象部材)と結合するための出力
フランジ180が設けられている。出力フランジ180
は、筒状の出力部材181の先端に一体形成されてい
る。出力部材181の基端部は、ケーシング本体121
Aの小径筒部114の内部に挿入されている。
【0046】小径筒部114の内周と、この小径筒部1
14内に挿入された出力部材181の基端部の外周との
間には、自動調芯軸受166が嵌合され、この自動調芯
軸受166によって、ケーシング121と出力フランジ
180間に発生する相対的な揺動を吸収しながら、出力
フランジ180を回転自在に支持するようになってい
る。
【0047】内接噛合遊星歯車機構115は、モータ軸
が連結されるホロー形の入力軸116と、入力軸116
の外周に設けられた偏心体117と、偏心体117の外
周に軸受118を介して取り付けられ入力軸116に対
して揺動回転可能な外歯歯車119と、外歯歯車119
が内接噛合するケーシング112と一体の内歯歯車12
0と、外歯歯車119の内ローラ孔141に遊嵌された
内ローラ142及び該内ローラ142内に通された内ピ
ン121と、外歯歯車119の自転成分のみを内ピン1
21を介して取り出す一対のキャリア122とからな
る。ここでは、偏心体117、軸受118、外歯歯車1
19が、位相をずらせて2段設けられている。図2は外
歯歯車119と内歯歯車120の関係を示しており、こ
の図に示すように内歯歯車120の内歯はピン(外ピ
ン)よりなる。
【0048】前記キャリア122は、2枚の外歯歯車1
19の両側に配されて、ケーシング本体121Aと内カ
バー121Bの当接によって軸方向に位置決めされてお
り、外歯歯車119を貫通する複数の内ピン121によ
って互いに一体に結合されている。これにより、内ピン
121は両持ちされている。
【0049】このように、キャリア122、内ピン12
1、外歯歯車119等を組み合わせて構成された構造体
は、独立して軸受によって支持されてはおらず、外歯歯
車119と内歯歯車120の噛み合い自体による軸受機
能によりケーシング本体121Aの大径筒部113にお
いてフローティング支持されている。
【0050】出力側のキャリア122には、該キャリア
122に取り出した減速回転を出力フランジ180側へ
伝えるための減速回転軸(低速軸)123がスプライン
機項122aを介して一体回転可能に設けられている。
この減速回転軸123の先端部は、ケーシング121内
に挿入された筒状の出力部材181の基端部内へ挿入さ
れており、出力部材181の基端部内周と減速回転軸1
23の先端部外周との間に、出力部材181と減速回転
軸123の間に発生する相対的な揺動を吸収しながら、
減速回転軸123の回転を出力部材181に伝達するク
ラウン付きのスプライン機構170が設けられている。
【0051】クラウン付きのスプライン機構170は、
出力部材181の内周側に形成された内スプライン17
1と、減速回転軸123の外周側に形成され、前記スプ
ライン171と噛合する、クラウニング加工(軸線方向
に円弧を描くように加工)された外スプライン172よ
りなる。
【0052】この場合、自動調芯軸受166の内周側に
配されたスプライン機構170の揺動中心は、自動調芯
軸受166つまり出力部材181の揺動中心Fに一致さ
せてある。
【0053】特に、径方向の一致を実現するために、揺
動中心Fに鋼球190を設け、この鋼球190によっ
て、フローティング支持された減速回転軸123と出力
部材181の軸芯を合わせるようにしている。
【0054】即ち、筒状の出力部材181の内周には薄
板状の蓋183が嵌合され、この蓋183の内面には細
パイプ184が突設され、該細パイプ184の先端に鋼
球(球体)190が配されている。一方、減速回転軸1
23の端面にはきり穴123aが形成され、前記鋼球1
90が、そのきり穴184の奥端のテーパ面に突き当て
られている。これにより、鋼球190によって、減速回
転軸123の芯出しが行われる。
【0055】このような構成の遊星歯車減速装置100
をコンクリートミキサー車のドラム駆動に使用するに
は、油圧モータ200と連結した状態で、この減速装置
100を車体に固定すると共に、ドラムの一端を減速装
置100の出力フランジ180に固定する。
【0056】このように固定した上で油圧モータ200
を駆動すると、外歯歯車119が内歯歯車120に内接
噛合しながら揺動回転し、外歯歯車119の自転成分の
みがキャリア122、スプライン機構122aを介して
減速回転軸123に取り出され、その回転がスプライン
機構170を介して出力フランジ180に伝達され、ド
ラムに伝えられる。
【0057】この際、ドラムが車体に対し相対的に揺動
した場合には、出力フランジ180及び出力部材181
が、ケーシング121及び減速回転軸123に対して揺
動するが、その揺動は自動調芯軸受166及びクラウン
付きのスプライン機構170で吸収され、円滑に減速回
転軸123の回転がドラムに伝達される。
【0058】又、ドラムの一端側にかかる荷重(ラジア
ル荷重、スラスト荷重)は自動調芯軸受166によって
確実に支持されるので、キャリア122側には伝わら
ず、遊星歯車機構115は減速出力を発生するための負
荷のみを支えればよくなり、前述した外歯歯車119と
内歯歯車120の噛合い自体によるフローティングが安
定して維持できるようになる。
【0059】又、これと相俟って揺動構造自体において
も出力部材181は両端にスプライン機構をもつ減速回
転軸123により遊星歯車機構115と分離されている
ため、ドラムを支持するプランマーブロックとしての機
能と、減速してトルクを伝達する減速機の機能が完全に
分担され、それぞれの機能を最高の状態で発揮できる。
【0060】この遊星歯車減速装置100では、自動調
芯軸受166をケーシング121の内部に配置している
ので、図4の従来例と比べて、部品点数を減らせる上、
軸方向のコンパクト化を図ることができる上、揺動構造
が簡素化されてるため、この部分の径方向のコンパクト
化も図ることができる。
【0061】又、自動調芯軸受166により揺動構造が
達成できるので、特別に加工したカップリング等を用意
する必要がない。
【0062】更に、減速回転軸123の回転を出力部材
181に伝えるスプライン機構170は、自動調芯軸受
166及び出力部材181の内周側に配置したので、図
5の従来例のような複雑な構造をとらなくても、確実に
キャリア122側の回転を出力フランジ180に伝達さ
せることができる。よって、構造の単純になることで、
部品点数の削減、組み立ての容易化、軽量コンパクト化
が図れる。
【0063】又、スプライン機構170が図5の従来例
のものと比べて小径になるので、出力フランジ180が
傾いたときのスプライン機構170(内スプライン17
1と外スプライン)の滑りな少なくなり、滑り部分の摩
耗の減少が図れる。
【0064】又、キャリア122を外歯歯車119の両
側に一対配置して、減速回転を取り出すための内ピン1
21を両持ち支持しているので、内接噛合遊星歯車機構
115の剛性アップを図ることができ、その上で、外歯
歯車119と内歯歯車120の噛み合い自体でキャリア
122をフローティング支持しているので、内接噛合遊
星歯車機構115を安定支持した状態で、余分な軸受の
数を減らすことができる。
【0065】又、自動調芯軸受166の揺動中心に鋼球
190を配置し、この鋼球190で減速回転軸123の
径方向の位置決めを行っているので、クラウン付きのス
プライン機構170の噛み合わせを常に適正に保つこと
ができ、騒音や摩耗を極力減らすことができる。
【0066】なお、上記実施形態では、遊星歯車機構と
して内接噛合遊星歯車機構を使用した場合を示したが、
単純遊星歯車機構を使用してもよい。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来の同じ目的の減速装置よりも、部品点数の削減、構
造の簡略化、軽量コンパクト化、組立の容易化を図るこ
とができる。又、スプライン結合部分の滑り摩耗を少な
くすることもでき、耐久性の向上を図ることができ、と
りわけコンクリートミキサー車のドラム駆動装置に適用
した場合に有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の側断面図
【図2】図1のII−II矢視断面図
【図3】コンクリートミキサー車の概略図
【図4】従来のコンクリートミキサー車のドラム駆動用
減速装置の側断面図
【図5】別のドラム駆動用減速装置の側断面図
【符号の説明】
1…ドラム 100…遊星歯車減速装置 112…ケーシング 113…大径筒部 114…小径筒部 115…内接噛合遊星歯車機構 116…入力軸 117…偏心体 118…軸受 119…外歯歯車 120…内歯歯車 121…内ピン 122…キャリア 123…減速回転軸 166…自動調芯軸受 170…クラウン付きスプライン機構 180…出力フランジ 181…出力部材 190…鋼球(球体) 200…油圧モータ(駆動装置)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状に形成されたケーシングと、 該ケーシングの一端側の内部に配され、該一端側の開放
    端側に連結される駆動装置からの回転入力を受けて減速
    回転出力を発生する減速機構と、 前記ケーシング外から該ケーシングの他端側の内部に自
    身の一端部が挿入される出力部材と、 前記ケーシングの他端側の内周と該他端側の内部に挿入
    された前記出力部材の一端部の外周との間に介在され、
    ケーシングと出力部材間に発生する相対的な揺動を吸収
    しながら出力部材を回転自在に支持する自動調芯軸受
    と、 前記減速機構の減速回転出力を取り出すキャリアの一部
    に自身の基端部が連結されると共に、自身の先端部が前
    記出力部材の一端部の内部へ挿入された減速回転軸と、 前記出力部材の一端部の内周と前記減速回転軸の先端部
    の外周との間に設けられ、出力部材と減速回転軸の間に
    発生する相対的な揺動を吸収しながら減速回転軸の回転
    を出力部材に伝達するクラウン付きのスプライン機構
    と、 を備えたことを特徴とする減速装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記筒状のケーシングの前記一端側が大径筒部、他端側
    が小径筒部とされていることを特徴とする減速装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、 前記減速機構が、前記駆動装置からの回転入力を受けて
    揺動回転する外歯歯車と、前記ケーシングの内周に設け
    られ前記外歯歯車が内接噛合する内歯歯車と、前記外歯
    歯車の両側に配され互いに結合された一対の前記キャリ
    アと、前記外歯歯車を貫通して両端が該一対のキャリア
    に支持され、外歯歯車の自転成分のみをキャリアに伝達
    する内ピンと、を備えた両持ちタイプの内接噛合遊星歯
    車機構よりなり、前記キャリアが、外歯歯車と内歯歯車
    の噛み合い自体を軸受として前記ケーシングの内部にお
    いてフローティング支持されていることを特徴とする減
    速装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記キャリアに基端部が連結された前記減速回転軸の先
    端部が、ケーシングに対する出力部材の揺動中心に配し
    た球体により径方向に位置決めされていることを特徴と
    する減速装置。
  5. 【請求項5】筒状に形成されたケーシングと、 該ケーシングの一端側の内部に配され、駆動装置からの
    回転入力を受けて減速回転出力を発生する減速機構と、 前記ケーシング外から該ケーシングの他端側の内部に自
    身の一端部が挿入される出力部材と、 前記ケーシングの他端側の内周と該他端側の内部に挿入
    された前記出力部材の一端部の外周との間に介在され、
    ケーシングと出力部材間に発生する相対的な揺動を吸収
    しながら出力部材を回転自在に支持する自動調芯軸受
    と、 前記減速機構の減速回転出力を取り出すキャリアの一部
    に自身の基端部がスプライン結合されると共に、自身の
    先端部が前記出力部材の一端部の内部にてスプライン結
    合することにより前記出力部材と前記キャリアとの間で
    フローティング支持される減速回転軸と、 を備えたことを特徴とする減速装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載した減速装
    置が、コンクリートミキサー車のドラム駆動用として備
    えられ、前記出力部材がドラムの一端と連結されると共
    に前記駆動装置からの回転を減速してドラムに伝える構
    成としたことを特徴とするコンクリートミキサー車のド
    ラム駆動装置。
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