JP7343279B2 - 減速機付きモータ及び建設機械 - Google Patents

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Description

本発明は、減速機付きモータ及び建設機械に関する。
減速機付きモータの中には、例えば油圧ショベル等の建設機械に搭載され、走行用や旋回体(キャブ)の旋回用として用いられる油圧モータと、油圧モータにおけるモータ軸の回転を減速して出力する減速機とを備えたものがある。油圧モータは、供給される作動油の圧力を回転力に変換してモータ軸を回転させる。減速機は、複数の歯車を有し、噛合う各歯車の歯数を異ならせることにより、モータ軸の回転を減速して出力軸に出力する。
ここで、例えば建設機械では、センサによって旋回体そのものの回転や減速機の出力軸の回転を検出することで、旋回体の旋回速度や旋回角度等(以下、回転速度や回転角等を総じて回転という)の情報を得る場合が多い。油圧モータのモータ軸の回転を検出しようとすると、作動油や作動油に含まれる鉄粉等により、センサの寿命が確保できない可能性があったり、センサの検出精度を高めることが困難であったりする。減速機の歯車の回転を検出することも考えられるが、この場合、ギア油や鉄粉等の影響を受けやすい。
実開昭63-120550号公報
ところで近年、建設機械等の自動運転化の要望が高まっている。このような要望に応えるべく、旋回体の回転を高精度に制御しようとする場合、センサによってモータ軸の回転を検出することが望ましい。しかしながら、上述のような理由からセンサによってモータ軸の回転を検出することが困難で、減速機付きモータを高精度に制御することが困難であった。また、減速機の出力軸の回転を検出し、この回転に基づいてモータ軸の回転を高精度に検出しようとすると、減速されている分、モータ軸の回転を検出する場合と比較してセンサの分解能が必要になり、センサのコストが嵩む可能性があった。
本発明は、モータ軸の回転を検出することを可能とし、高精度に制御できるとともに製造コストを低減できる減速機付きモータ及び建設機械を提供する。
本発明の一態様に係る減速機付きモータは、モータ軸を回転自在に支持するモータケースを含むモータと、前記ータ軸の回転を減速して出力する減速機と、前記モータと前記減速機との間に設けられ、前記モータ軸の回転を検出する回転検出ユニットと、前記回転検出ユニットと前記モータとの間をシールするモータ側シール部と、前記回転検出ユニットと前記減速機との間をシールする減速機側シール部と、を備え、前記モータと前記減速機とは着脱自在に設けられており、前記回転検出ユニットは、前記モータと前記減速機とに挟持されるハウジングと、前記ハウジングに配置され、前記モータ軸の回転を検出するためのセンサと、を含み、前記ハウジングは、前記モータと前記減速機とを隔てており、前記減速機は、ギアケースと、前記ギアケース内に収納され、少なくとも前記モータ軸の回転が入力される入力歯車、及び前記入力歯車の回転を減速して出力する出力歯車とを含み、前記回転検出ユニットは、前記ハウジングに回転自在に支持され、両端が前記モータ軸と前記入力歯車とに連結される検出軸を含み、前記センサは、前記検出軸の回転を検出する
このように、モータと減速機との間に回転検出ユニットを設けることにより、回転検出ユニットによってモータ軸の回転を検出することを可能としている。また、モータ側シール部によって、回転検出ユニットにモータ側から作動油や鉄粉等が侵入してしまうことを防止できる。さらに、減速機側シール部によって、回転検出ユニットに減速機側から鉄粉等が侵入してしまうことを防止できる。このため、減速機付きモータを高精度に制御できる。また、モータ軸の回転を直接検出できるので、減速機の出力軸の回転を検出する場合と比較してセンサの分解能を低くできる。この分、センサのコストを低減できる。
また、モータ及び減速機から回転検出ユニットを完全に分断できる。この分、モータ側シール部や減速機側シール部のシール性を高めることができる。
上記構成であって、前記ハウジングは、前記モータケース内と前記ギアケース内とを連通する貫通孔を備えていてもよい。
このように構成することで、貫通孔を介してモータや減速機の冷却性能を向上できる。また、貫通孔によってハウジングに対する冷却性能も高まるので、センサへの熱の影響を低減でき、センサの検出精度を安定させることができる。また、例えば、貫通孔に減速機の潤滑性を固めるためのギア油を注入することにより、このギア油が冷媒となってモータ、減速機、及び回転検出ユニットを効果的に冷却できる。
上記構成であって、前記モータケース及び前記ハウジングのいずれか一方に形成された第1凹部と、前記モータケース及び前記ハウジングのいずれか他方に形成され、前記第1凹部に嵌め合う第1凸部と、前記ギアケース及び前記ハウジングのいずれか一方に形成された第2凹部と、前記ギアケース及び前記ハウジングのいずれか他方に形成され、前記第2凹部に嵌め合う第2凸部とを備えていてもよい。
このように構成することで、モータケースとハウジングとのモータ軸における径方向の位置決めを容易に行うことができる。また、ギアケースとハウジングとのモータ軸における径方向の位置決めを容易に行うことができる。このため、減速機付きモータの組み付け性を向上できる。
上記構成であって、前記モータケースに前記第1凹部が形成され、前記ハウジングに前記第1凸部及び前記第2凹部が形成され、前記ギアケースに前記第2凸部が形成されていてもよい。
このように構成することで、例えば回転検出ユニットを取り外してモータケースとギアケースとを嵌め合わせることができる。このため、仕様に応じて使い勝手のよい減速機付きモータを提供できる。
上記構成であって、前記ハウジングは、前記モータ軸の軸方向に分割可能であってもよい。
このように構成することで、ハウジング内に容易にセンサを組み付けることができる。このため、減速機付きモータの組み付け性をさらに向上できる。
本発明の他の態様に係る建設機械は、上記に記載の減速機付きモータと、前記減速機付きモータが搭載された車体とを備えている。
このように構成することで、高精度に制御できるとともに製造コストを低減可能な建設機械を提供できる。
上述の減速機付きモータ及び建設機械は、高精度に制御できるとともに製造コストを低減できる。
本発明の実施形態における建設機械の概略構成図。 本発明の実施形態における減速機付き油圧モータの一部を切り欠いた側面図。 本発明の実施形態における減速機付き油圧モータの一部を分解して拡大した側面図。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(建設機械)
図1は、建設機械100の概略構成図である。
図1に示すように、建設機械100は、例えば油圧ショベルである。建設機械100は、旋回体(請求項の車体に相当)101と、走行体(請求項の車体に相当)102とを備えている。旋回体101は、走行体102の上に旋回可能に設けられている。旋回体101には、油圧ポンプ107が設けられている。
旋回体101は、操作者が搭乗可能なキャブ103と、キャブ103に一端が揺動自在に連結されているブーム104と、ブーム104のキャブ103とは反対側の他端(先端)に揺動自在に一端が連結されているアーム105と、アーム105のブーム104とは反対側の他端(先端)に揺動自在に連結されているバケット106とを備えている。また、キャブ103内には、油圧ポンプ107が設けられている。さらに、建設機械100には、旋回体101や走行体102を駆動するための減速機付き油圧モータ1が設けられている。
油圧ポンプ107から供給される作動油によって、図示しない油圧アクチュエータや油圧モータ1が駆動される。図示しない油圧アクチュエータによって、ブーム104、アーム105、及びバケット106等が駆動される。減速機付き油圧モータ1によって、キャブ103が旋回したり、走行体102の図示しない車軸が回転したりする。
(減速機付き油圧モータ)
図2は、減速機付き油圧モータ1の一部を切り欠いた側面図である。図3は、減速機付き油圧モータ1の一部を分解して拡大した側面図である。また、図3の一部(回転検出ユニット5)は、断面を示している。
図2、図3に示すように、減速機付き油圧モータ1は、油圧モータ(請求項のモータに相当)2と、油圧モータ2におけるモータ軸3の回転を減速して出力する減速機4と、油圧モータ2と減速機4との間に設けられ、モータ軸3の回転を検出する回転検出ユニット(回転検出機構ともいう)5とを備えている。油圧モータ2、回転検出ユニット5、及び減速機4は、モータ軸3の軸方向に並んで配置されている。なお、以下の説明では、モータ軸3の軸方向を単に軸方向、モータ軸3の径方向を単に径方向、モータ軸3の回転方向を周方向と称して説明する。
(油圧モータ)
油圧モータ2は、モータケース6を有している。モータケース6は有底筒状に形成されており、開口部6aを回転検出ユニット5側に向けて配置されている。モータケース6の開口部6a側には、円筒状の軸受保持部12が設けられている。この軸受保持部12に、モータ軸3の回転検出ユニット5側の端部3aを回転自在に支持するための図示しない軸受が設けられている。また、軸受保持部12に、モータケース6とモータ軸3との間のシール性を確保するオイルシール(請求項のモータ側シール部に相当)13が設けられている。
さらに、モータケース6の開口部6a側には、径方向外側に張り出す外フランジ部8が一体成形されている。外フランジ部8には、図示しない複数のボルト挿入孔が周方向に沿って並んで形成されている。ボルト挿入孔に、回転検出ユニット5とは反対側からボルト10を挿入し、このボルト10を回転検出ユニット5を介して減速機4に締め付けることで、油圧モータ2、回転検出ユニット5、及び減速機4が一体的に固定される。
また、モータケース6の開口部6a側には、径方向中央の大部分に、モータ凹部(請求項の第1凹部に相当)9が形成されている。モータ凹部9は、回転検出ユニット5に嵌め合わさり、モータケース6と回転検出ユニット5との径方向の位置決めを行う役割を有している。モータケース6の開口部6a側の端面でモータ凹部9を避けた外周部は、平坦に形成されている。このモータケース6の開口部6a側における端面の外周部は、モータケース6と回転検出ユニット5との間をシールするシール面11となる。
モータケース6の周壁6bには、外フランジ部8寄りに給油ポート45が設けられている。給油ポート45は、回転検出ユニット5の後述する第1ギア油流入孔35及び第2ギア油流入孔41を介して減速機4に通じている。給油ポート45は、減速機4にギア油を注入するためのポートである。
また、モータケース6の周壁6bには、底部6c寄りに図示しない供給ポート及び排出ポートが一対設けられている。これら一対の供給ポート及び排出ポートを介して油圧ポンプ107からの作動油がモータケース6内に給排される。
モータケース6の底部6cには、モータ軸3におけるモータケース6の底部6c側の端部を回転自在に支持する図示しない軸受が設けられている。
モータケース6内には、斜板、シリンダブロック、ピストン等(いずれも不図示)が収納されている。シリンダブロック内にピストンが軸方向に沿って移動自在に収納される。シリンダブロックには、モータ軸3が一体的に設けられている。ピストンは、図示しない給排ポートを介して給排される作動油によって、シリンダブロック内を往復動するとともに、斜板に沿って摺動する。斜板に沿ってピストンが摺動すると、シリンダブロックが回転する。このシリンダブロックと一体となってモータ軸3が回転する。
モータ軸3の回転検出ユニット5側の端部3aは、モータケース6の軸受保持部12を介して回転検出ユニット5側に突出されている。この突出した箇所の外周面に、スプライン14が形成されている。スプライン14によって、モータ軸3と回転検出ユニット5の後述する検出軸16とが相対回転不能に連結される。
(回転検出ユニット)
回転検出ユニット5は、モータケース6と減速機4の後述するギアケース71とに挟持されるハウジング15と、ハウジング15に回転自在に支持される検出軸16と、検出軸16の回転を検出するセンサ17とを備えている。
ハウジング15は、円板状に形成されている。ハウジング15は、軸方向に分割可能な第1ハウジング18と第2ハウジング19とにより構成されている。
第1ハウジング18は、油圧モータ2側に配置されている。第1ハウジング18の油圧モータ2側の端面18aには、径方向中央の大部分に、第1ハウジング凸部(請求項の第1凸部に相当)21がモータケース6に向けて突出形成されている。第1ハウジング凸部21の直径は、モータ凹部9の直径とほぼ同一か若干小さい程度である。第1ハウジング凸部21が、モータケース6のモータ凹部9に嵌め合わさることにより、モータケース6と第1ハウジング18(回転検出ユニット5)との径方向の位置決めが行われる。第1ハウジング18の端面18aで第1ハウジング凸部21を避けた外周部は、平坦に形成されている。この端面18aの外周部は、モータケース6のシール面11に当接され、モータケース6と第1ハウジング18との間をシールするモータ側シール面22となる。これらシール面11とモータ側シール面22との間には、例えば図示しないシール材が塗布又は配置される。これにより、シール面11とモータ側シール面22との間が確実にシールされる。
第1ハウジング18の径方向内側には、検出軸16を挿入可能な第1軸挿入孔23が第1ハウジング18の板厚方向に貫通形成されている。モータ側シール面22には、第1軸挿入孔23の周囲を取り囲むようにOリング溝40が形成されている。Oリング溝40は、第1軸挿入孔23から離間されている。Oリング溝40には、Oリング(請求項のモータ側シール部に相当)20が装着される。Oリング20は、Oリング溝40とモータケース6の軸受保持部12とにより若干圧縮された状態で挟持される。このOリング20によって、油圧モータ2側から第1軸挿入孔23内に作動油や鉄粉等が漏れ出てしまうことが防止される。
第1ハウジング18の減速機4側の端面18bには、径方向中央の大部分に、第1ハウジング凹部24が形成されている。第1ハウジング凹部24は、第2ハウジング19に嵌め合わさり、第1ハウジング18と第2ハウジング19との径方向の位置決めを行う役割を有している。
第1ハウジング凹部24の直径は、第1ハウジング凸部21の直径とほぼ同一である。第1ハウジング18の端面18bで第1ハウジング凹部24を避けた外周部は、平坦に形成されている。この端面18bの外周部は、第1ハウジング18と第2ハウジング19との間をシールするシール面29となる。
第1ハウジング凹部24には、第1軸挿入孔23の周囲を取り囲むようにセンサ配置凹部25が形成されている。センサ配置凹部25は、第1軸挿入孔23に通じている。センサ配置凹部25には、センサ17が配置される。また、第1ハウジング凹部24及び第1ハウジング18の端面18bには、センサ配置凹部25の一部から第1ハウジング18の外周面18cに至る間に、径方向に沿って延びるセンサ線収納溝26が形成されている。センサ線収納溝26には、センサ17の後述するセンサ線62が収納される。センサ線収納溝26を介し、ハウジング15の径方向外側にセンサ線62が引き出される。
第1ハウジング18のうち、第1ハウジング凸部21及び第1ハウジング凹部24の外周寄りには、第1ギア油流入孔(請求項の貫通孔に相当)35が第1ハウジング18の板厚方向に貫通形成されている。第1ギア油流入孔35は、モータケース6内を介してこのモータケース6に設けられた給油ポート45に通じている。第1ギア油流入孔35は、給油ポート45から注入されるギア油を減速機4へと送るための中間流路である。また、第1ギア油流入孔35は、第1ハウジング18やセンサ17に対する冷却性能を高めるための孔としても機能している。
第1ハウジング凹部24には、第1ギア油流入孔35の周囲を取り囲むように第1Oリング溝47が形成されている。第1Oリング溝47は、第1ギア油流入孔35から離間されている。第1Oリング溝47には、Oリング48が装着される。Oリング48は、第1Oリング溝47と後述する第2Oリング溝49とにより若干圧縮された状態で挟持される。Oリング48によって、第1ギア油流入孔35及び後述する第2ギア油流入孔41から第1ハウジングと第2ハウジング19との間を介してギア油が外部に流出してしまうことが防止される。
第1ハウジング18における第1ハウジング凸部21及び第1ハウジング凹部24よりも径方向外側には、第1ハウジング18の板厚方向に貫通するボルト挿入孔27が形成されている。ボルト挿入孔27は、モータケース6の図示しないボルト挿入孔と同軸上に配置されている。ボルト挿入孔27には、ボルト10が挿入される。
第2ハウジング19は、減速機4側に配置されている。第2ハウジング19の第1ハウジング18側の端面19aには、径方向中央の大部分に、第2ハウジング凸部28が第1ハウジング18に向けて突出形成されている。第2ハウジング凸部28の直径は、第1ハウジング凹部24の直径とほぼ同一か若干小さい程度である。第2ハウジング凸部28が、第1ハウジング凹部24に嵌め合わさることにより、第1ハウジング18と第2ハウジング19との径方向の位置決めが行われる。
第2ハウジング19の径方向内側には、検出軸16を挿入可能な第2軸挿入孔31が第2ハウジング19の板厚方向に貫通形成されている。第2ハウジング19の第2ハウジング凸部28側には、軸受収納凹部32が形成されている。軸受収納凹部32に、検出軸16を回転自在に支持するための軸受33が設けられている。軸受33としては、例えば内輪33a、外輪33b、及び内輪33aと外輪33bとの間に設けられる転動体となる玉33cにより構成される玉軸受が用いられる。軸受33の外輪33bは、例えば軸受収納凹部32に軽圧入される。なお、軸受33は、玉軸受に限られるものではなく、滑り軸受等、さまざまな軸受を用いることができる。
第2ハウジング19の減速機4側の端面19bには、径方向中央の大部分に第2ハウジング凹部(請求項の第2凹部に相当)34が形成されている。第2ハウジング凹部34の直径は、第2ハウジング凸部28の直径とほぼ同一である。第2ハウジング凹部34は、減速機4に嵌め合わさる。第2ハウジング凹部34は、減速機4に嵌め合わさり、第2ハウジング19と減速機4との径方向の位置決めを行う役割を有している。第2ハウジング凹部34を除く第2ハウジング19の減速機4側の端面19bは、平坦に形成されている。この端面19bは、第2ハウジング19と減速機4との間をシールする減速機側シール面70となる。
第2ハウジング19の減速機側シール面70とされた箇所には、第2ハウジング19の板厚方向に貫通するボルト挿入孔39が形成されている。ボルト挿入孔39は、第1ハウジング18のボルト挿入孔27と同軸上に配置されている。ボルト挿入孔39には、ボルト10が挿入される。
また、第2ハウジング19には、第1ハウジング18の第1ギア油流入孔35と同軸上に、第2ギア油流入孔(請求項の貫通孔に相当)41が形成されている。第2ギア油流入孔41は、第1ギア油流入孔35及び減速機4に通じている。第2ギア油流入孔41は、給油ポート45から注入されるギア油を減速機4へと送るための中間流路である。また、第2ギア油流入孔41は、第2ハウジング19やセンサ17に対する冷却性能を高めるための孔としても機能している。
第2ハウジング凸部28の端面28aには、第2ギア油流入孔41の周囲を取り囲むように第2Oリング溝49が形成されている。この第2Oリング溝49と第1ハウジング凹部24の第1Oリング溝47とにOリング48が装着される。さらにOリング48は、第1Oリング溝47と第2Oリング溝49とにより若干圧縮される。
第2ハウジング凹部34には、第2軸挿入孔31の周囲を取り囲むようにシール収納凹部36が形成されている。シール収納凹部36には、第2ハウジング19と検出軸16との間のシール性を確保するオイルシール(請求項の減速機側シール部に相当)37が収納されている。このオイルシール37により、減速機4からハウジング15内にギア油や鉄粉等が侵入してしまうことが防止される。また、シール収納凹部36には、オイルシール37のシール収納凹部36からの抜けを規制するための止め輪38が設けられている。
検出軸16は、モータ軸3と同軸上に配置されている。検出軸16は、油圧モータ2側から段差を介して徐々に軸径が小さくなるように段付き状に形成されている。具体的には、検出軸16は、油圧モータ2側に配置された大径の入力軸部51と、入力軸部51の減速機4側に一体形成され、入力軸部51の軸径よりも段差部51aを介して軸径が小さく形成された軸受部52と、軸受部52の減速機4側に一体成形され、軸受部52の軸径よりも段差部52aを介して軸径が小さく形成された出力軸部53とを備えている。
入力軸部51は、第1ハウジング18の第1軸挿入孔23内に配置されている。第1軸挿入孔23の孔径は、入力軸部51の軸径よりも若干大きくなっている。入力軸部51の径方向中央には、油圧モータ2側が開口された軸挿入凹部54が形成されている。軸挿入凹部54には、モータ軸3の端部3aが挿入される。軸挿入凹部54の内周面には、スプライン55が形成されている。このスプライン55とモータ軸3のスプライン14とにより、検出軸16とモータ軸3とが相対回転不能に連結される。
入力軸部51の段差部51aは、軸受33における内輪33aの軸方向端面に当接されている。これにより、ハウジング15に対する検出軸16の軸方向の位置決めが行われる。
軸受部52は、第2ハウジング19に軸受33を介して回転自在に支持されている。軸受部52は、例えば軸受33の内輪33aに圧入されている。
出力軸部53は、第2ハウジング19の第2軸挿入孔31を介して減速機4側に突出されている。出力軸部53における第2ハウジング19から突出した端部53aには、スプライン56が形成されている。このスプライン56が形成されている部分よりも軸受部52側である根本側が、第2ハウジング19に設けられたオイルシール37によってシールされている。
出力軸部53に形成されたスプライン56は、出力軸部53と減速機4の後述する太陽歯車75とを相対回転不能に連結するためのものである。出力軸部53のスプライン56が形成されている根本には、止め輪57が設けられている。この止め輪57は、後述する太陽歯車75の回転検出ユニット5側への抜けを規制する。
センサ17は、リング状のセンサ本体61と、センサ本体61から延びるセンサ線62とを備えている。第1ハウジング18のセンサ配置凹部25には、センサ本体61が配置される。より具体的には、第1ハウジング18のセンサ配置凹部25に、センサ本体61が配置されるとともに、第2ハウジング19の軸受収納凹部32に軸受33が配置される。これにより、センサ17は、軸受33の内輪33aと外輪33bとの間と軸方向で対向するように配置される。また、センサ本体61は、検出軸16における入力軸部51の周囲を取り囲むように配置され、かつ入力軸部51と径方向で対向する。センサ本体61は、入力軸部51の回転を検出している。検出される情報としては、例えば、検出軸16の回転角、回転速度等の情報(回転情報)である。
入力軸部51の回転を検出する方法としては、例えば、入力軸部51の外周面の全周に図示しないマグネットを設け、このマグネットの磁束の変化を検出する方法がある。また、例えば、検出軸16を回転自在に支持する軸受33の内輪33aと外輪33bとの相対回転量を検出する方法がある。また、例えば、入力軸部51の外周面の全周に図示しない光学パターンを形成し、この光学パターンの変化を検出する方法がある。しかしながら、検出軸16の回転を検出する方法は、上記方法に限られるものではなく、さまざまな検出方法を採用することが可能である。
センサ線62はセンサ線収納溝26に収納され、このセンサ線収納溝26を介して外部に引き出されている。センサ線62は、図示しない外部制御機器に接続されている。センサ本体61により検出された結果は、信号としてセンサ線62を介して図示しない外部制御機器に出力される。
回転検出ユニット5の組立方法としては、第1ハウジング18と第2ハウジング19とを切り離した状態で、第1ハウジング18のセンサ配置凹部25にセンサ本体61を配置する。また、第1ハウジング18のセンサ線収納溝26にセンサ線62を収納する。この後、第1ハウジング18の第1ハウジング凹部24と第2ハウジング19の第2ハウジング凸部28とを嵌め合わせる。これにより、回転検出ユニット5の組み立てが完了する。
(減速機)
減速機4は、ギアケース71と、ギアケース71内に収納された遊星歯車減速機構72とを有している。
ギアケース71は有底筒状に形成されており、開口部71aを回転検出ユニット5側に向けて配置されている。このギアケース71内と第2ハウジング19の第2ギア油流入孔41とが通じている。
ギアケース71の開口部71a側には、径方向中央の大部分に、ギアケース凸部(請求項の第2凸部に相当)73が第2ハウジング19に向けて突出形成されている。ギアケース凸部73の直径は、第2ハウジング凹部34の直径とほぼ同一か若干小さい程度である。ギアケース凸部73が第2ハウジング凹部34に嵌め合わさることにより、第2ハウジング19とギアケース71との径方向の位置決めが行われる。
ギアケース凸部73を除くギアケース71の第2ハウジング19側の端面71aは平坦に形成されている。この端面71aに、第2ハウジング19の減速機側シール面70が当接される。すなわち、端面71aは、第2ハウジング19とギアケース71との間をシールするシール面74となる。これらシール面74と減速機側シール面70との間には、例えば図示しないシール材が塗布又は配置される。これにより、シール面74と減速機側シール面70との間が確実にシールされる。
また、ギアケース凸部73を除くギアケース71の第2ハウジング19側の端面71aには、図示しない雌ネジが形成されている。この雌ネジに、モータケース6の外フランジ部8側から挿入されたボルト10が締め付けられる。これにより、モータケース6、ハウジング15、及びギアケース71が一体化される。
ここで、第2ハウジング19に形成されている第2ハウジング凹部34の深さは、ギアケース凸部73の突出高さよりも深くなっている。このため、ギアケース71のシール面74と第2ハウジング19の減速機側シール面70とを当接させた状態では、第2ハウジング凹部34の底面34aとギアケース凸部73の端面73aとの間に隙間Sが形成される。この隙間Sに、遊星歯車減速機構72の一部が配置されている。また、隙間Sは、この隙間Sにギア油を充填するギア油溜まりとして機能する。
遊星歯車減速機構72は、検出軸16が連結されてこの検出軸16の回転が入力される太陽歯車(請求項の入力歯車に相当)75と、太陽歯車75に噛合う複数の遊星歯車76と、太陽歯車75と同軸上に配置され遊星歯車76に噛合う図示しない外輪歯車と、複数の遊星歯車76を回転自在に支持する遊星キャリア82と、遊星キャリア82に噛合う出力歯車77と等を備えている。太陽歯車75の一部が、第2ハウジング凹部34の底面34aとギアケース凸部73の端面73aとの間の隙間Sに配置されている。
太陽歯車75は、検出軸16と同軸上に配置されている。太陽歯車75の径方向中央には、軸挿入孔78が形成されている。軸挿入孔78には、検出軸16における出力軸部53の端部53aが挿入される。軸挿入孔78の内周面には、スプライン79が形成されている。このスプライン79と検出軸16のスプライン56とにより、検出軸16と太陽歯車75とが相対回転不能に連結される。太陽歯車75の軸挿入孔78に検出軸16の出力軸部53を挿入した状態では、太陽歯車75の回転検出ユニット5側の端部75aに、出力軸部53に設けられた止め輪57が当接される。これにより、太陽歯車75の回転検出ユニット5側への抜けが規制される。
出力歯車77は、図示しない二段目の(又は追加の)遊星歯車減速機構の太陽歯車となる。出力歯車77の回転が、ギアケース71を介して回転検出ユニット5とは反対側に突出する連結軸81に伝達される。この連結軸81の外周面にも歯車が形成されている。この歯車が形成された連結軸81が、キャブ103や走行体102の図示しない車軸(図1参照)に連結される。
なお、ギアケース71の回転検出ユニット5とは反対側の端部には、図示しない貫通孔が形成されている。この貫通孔を介して連結軸81がギアケース71の外側に突出されている。連結軸81とギアケース71との間には、図示しないオイルシールが設けられており、ギアケース71の外部からギアケース71の内部に塵埃等が侵入してしまうことが防止されている。
(減速機付き油圧モータの動作)
次に、減速機付き油圧モータ1の動作について説明する。
油圧ポンプ107からの作動油が給排ポート7に供給されると、作動油の圧力によって図示しないピストンがシリンダブロック内で往復動される。この際、ピストンが斜板を押圧する。斜板が回転軸線に対して傾斜しているので、ピストンの押圧力が回転力に変換されてシリンダブロックが回転する。このシリンダブロックと一体となってモータ軸3が回転する。
モータ軸3が回転すると、このモータ軸3に連結されている検出軸16、及び検出軸16に連結されている太陽歯車75が一体となって回転する。太陽歯車75の回転により、この太陽歯車75と外輪歯車とに噛合う遊星歯車(いずれも図示しない)が、太陽歯車75回りに自転しながら公転する。これにより遊星キャリア82が回転し、さらに出力歯車77が回転する。出力歯車77が回転すると、二段目の(又は追加の)遊星歯車減速機構を介してこの出力歯車77の回転が減速される。さらに、出力歯車77の回転が連結軸81に伝達され、キャブ103や走行体102が駆動する。
ここで、検出軸16の回転は、センサ17のセンサ本体61によって検出される。検出軸16はモータ軸3と一体に回転するので、検出軸16の回転はモータ軸3の回転と同義である。センサ17によって検出された結果は、信号としてセンサ線62を介して図示しない外部制御機器に出力される。外部制御機器は、油圧ポンプ107にも接続されている。外部制御機器は、センサ17の検出結果に基づいて、油圧ポンプ107から吐出される作動油の流量を制御する。これにより、減速機付き油圧モータ1の駆動が制御することができる。
このように上述の実施形態では、油圧モータ2と減速機4との間に回転検出ユニット5が設けられている。このため、油圧モータ2や減速機4とは別の回転検出ユニット5によって検出軸16の回転を検出することで、モータ軸3の回転を検出することを可能としている。
また、モータ軸3の回転を直接検出するので、このモータ軸3を減速させる遊星歯車減速機構72の出力軸(例えば出力歯車77や連結軸81等)の回転を検出するよりもセンサ17の分解能を低くできる。この分、センサ17のコストを低減できる。
また、減速機付き油圧モータ1は、モータケース6の軸受保持部12に設けられ、モータケース6とモータ軸3との間のシール性を確保するオイルシール13を備えている。また、減速機付き油圧モータ1は、Oリング20を備えている。Oリング20は、モータケース6とハウジング15(第1ハウジング18)との間に設けられており、モータケース6とハウジング15との間でセンサ17のシール性を確保する。また、減速機付き油圧モータ1は、ハウジング15(第2ハウジング19)に設けられ、ハウジング15と検出軸16との間でセンサ17のシール性を確保するオイルシール37を備えている。このため、油圧モータ2からの作動油や鉄粉等のハウジング15内への侵入、及び減速機4からのギア油や鉄粉等のハウジング15内への侵入を防止できる。このため、センサ17を安定動作させることができ、減速機付き油圧モータ1を高精度に制御できる。
また、回転検出ユニット5に、モータ軸3や遊星歯車減速機構72と分断された検出軸16を設けることにより、油圧モータ2及び減速機4から回転検出ユニット5を完全に分断できる。この分、オイルシール13,37及びOリング20による油圧モータ2と回転検出ユニット5とのシール性の効果、及び回転検出ユニット5と減速機4とのシール性の効果を高めることができる。
また、モータケース6の開口部6a側の端面でモータ凹部9を避けた外周部を、平坦なシール面11とし、第1ハウジング18の端面18aで第1ハウジング凸部21を避けた外周部を、平坦なモータ側シール面22としている。このため、これらシール面11とモータ側シール面22とを当接させることで、モータケース6と第1ハウジング18との間のシール性をさらに高めることができる。
また、第2ハウジング19の第2ハウジング凹部34を除く減速機4側の端面19bを平坦な減速機側シール面70とし、ギアケース71におけるギアケース凸部73を除く第2ハウジング19側の端面71aを平坦なシール面74としている。このため、これら減速機側シール面70とシール面74とを当接させることで、外部から第2ハウジング19とギアケース71との間を介して内部に塵埃等が侵入してしまうことを防止できる。
また、ハウジング15を構成する第1ハウジング18に第1ギア油流入孔35が形成されているとともに、第2ハウジング19に第2ギア油流入孔41が形成されている。第1ギア油流入孔35及び第2ギア油流入孔41を介し、油圧モータ2の給油ポート45と減速機4のギアケース71内とが通じている。このため、減速機付き油圧モータ1を組み立てた後に、給油ポート45からギア油を注入し、減速機4におけるギアケース71内の遊星歯車減速機構72にギア油を注入することができる。
また、ハウジング15に第1ギア油流入孔35及び第2ギア油流入孔41を形成することにより、これらギア油流入孔35,41を介して油圧モータ2や減速機4で生じる熱を放熱させることができる。各ギア油流入孔35,41にギア油が流れることでこのギア油を冷媒として機能させ、ハウジング15の冷却効果を高めることができる。
各ギア油流入孔35,41は、センサ17のセンサ本体61に近接配置されているので、センサ17に対する冷却性能も高まる。このため、センサ17への熱の影響を低減でき、センサ17の検出精度を安定させることができる。
また、モータケース6にモータ凹部9を形成するとともに、ハウジング15の第1ハウジング18に第1ハウジング凸部21を形成している。そして、これらモータ凹部9と第1ハウジング凸部21とを嵌め合わせることで、モータケース6に第1ハウジング18を取り付けている。このため、モータケース6と第1ハウジング18との径方向の位置決めを容易に行うことができる。
さらに、第2ハウジング19に第2ハウジング凹部34を形成するとともに、ギアケース71にギアケース凸部73を形成している。そして、これら第2ハウジング凹部34とギアケース凸部73とを嵌め合わせることで、ギアケース71に第2ハウジング19を取り付けている。このため、ギアケース71と第2ハウジング19との径方向の位置決めを容易に行うことができる。
このように、油圧モータ2、減速機4、及び回転検出ユニット5の径方向の位置決めを容易に行うことができるので、減速機付き油圧モータ1の組み付け性を向上できる。
しかも、モータケース6にモータ凹部9を形成するとともにギアケース71にギアケース凸部73を形成し、これらモータ凹部9及びギアケース凸部73に対応するように、ハウジング15に第1ハウジング凸部21及び第2ハウジング凹部34を形成している。
ここで、第1ハウジング凸部21の直径は、モータ凹部9の直径とほぼ同一か若干小さい程度である。第1ハウジング凹部24の直径は、第1ハウジング凸部21の直径とほぼ同一である。第2ハウジング凸部28の直径は、第1ハウジング凹部24の直径とほぼ同一か若干小さい程度である。第2ハウジング凹部34の直径は、第2ハウジング凸部28の直径とほぼ同一である。ギアケース凸部73の直径は、第2ハウジング凹部34の直径とほぼ同一か若干小さい程度である。
このため、例えば回転検出ユニット5を取り外し、モータケース6のモータ凹部9にギアケース71のギアケース凸部73を嵌め合わせることができる。この際、モータケース6とギアケース71の径方向の位置決めも行うことができる。このように、仕様に応じて使い勝手のよい減速機付きモータ1を提供できる。回転検出ユニット5を取り外して油圧モータ2と減速機4とを直接連結した場合であっても、モータケース6に給油ポート45が設けられているので、給油ポート45からギアケース71内にギア油を注入することができる。
また、ハウジング15は、軸方向に分割可能な第1ハウジング18と第2ハウジング19とにより構成されている。このため、第1ハウジング18にセンサ配置凹部25やセンサ線収納溝26を形成するだけで、容易にハウジング15内にセンサ17を組み付けることができる。よって、減速機付き油圧モータ1の組み付け性をさらに向上できる。
また、第1ハウジング18に形成された第1ハウジング凹部24の底面24aと、第2ハウジング凸部28の端面28aとの間で、かつ各ギア油流入孔35,41の周囲にOリング48を介在させている。このため、各ギア油流入孔35,41から第1ハウジングと第2ハウジング19との間を介してギア油が外部に流出してしまうことを防止できる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述の実施形態では、油圧モータ2を備えた減速機付き油圧モータ1である場合について説明した。しかしながらこれに限られるものではなく、油圧モータ2に代わって電動モータとしてもよい。油圧モータ2の場合、電動モータと異なり作動油を必要とする分、本実施形態のような回転検出ユニット5を好適に用いることができる。
また、上述の実施形態では、油圧モータ2と回転検出ユニット5との間のシール性を確保するために、軸受保持部12に、モータケース6とモータ軸3との間のシール性を確保するオイルシール13を設けた場合について説明した。また、第1ハウジング18のモータ側シール面22に、Oリング20を設けた場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、油圧モータ2と回転検出ユニット5との間のシール性を確保できればよい。例えば、モータケース6のシール面11、及びハウジング15のモータ側シール面22のみで油圧モータ2と回転検出ユニット5との間のシール性を確保してもよい。また、モータケース6のシール面11とハウジング15のモータ側シール面22との間にパッキン等を設け、油圧モータ2と回転検出ユニット5との間のシール性を確保してもよい。
また、上述の実施形態では、回転検出ユニット5にモータ軸3及び太陽歯車75に連結される検出軸16を設けた場合について説明した。しかしながらこれに限られるものではなく、モータ軸3の回転をセンサ17によって検出できるように構成すればよい。例えば、検出軸16を廃止してモータ軸3を延出してもよい。この場合、モータ軸3は、軸受33を介して太陽歯車75に至るまで延出される。そして、太陽歯車75に直接モータ軸3が連結される。センサ17は、直接モータ軸3の回転を検出する。
また、例えば、検出軸16を廃止して太陽歯車75からモータ軸3に連結される図示しない軸を設けてもよい。そして、この軸の回転をセンサ17によって検出するように構成してもよい。
また、上述の実施形態では、第1ハウジング18のセンサ配置凹部25に、センサ本体61が配置されるとともに、第2ハウジング19の軸受収納凹部32に軸受33が配置される場合について説明した。これにより、センサ17は、軸受33の内輪33aと外輪33bとの間と軸方向で対向するように配置される場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、モータ軸3の回転をセンサ17によって検出できるようにセンサ17が配置されていればよい。
また、上述の実施形態では、減速機4を構成する減速機構として遊星歯車減速機構72を設けた場合について説明した。しかしながらこれに限られるものではなく、遊星歯車減速機構72に代わってさまざまな減速機構を設けることが可能である。
また、上述の実施形態では、モータケース6にモータ凹部9を形成するとともに、ハウジング15の第1ハウジング18に第1ハウジング凸部21を形成した場合について説明した。しかしながらこれに限られるものではなく、モータケース6に凸部を形成し、第1ハウジング18に凹部を形成してもよい。そして、これら凸部と凹部とを嵌め合わせるように構成してもよい。
また、上述の実施形態では、第2ハウジング19に第2ハウジング凹部34を形成するとともに、ギアケース71にギアケース凸部73を形成した場合について説明した。しかしながらこれに限られるものではなく、第2ハウジング19に凸部を形成し、ギアケース71に凹部を形成してもよい。そして、これら凸部と凹部とを嵌め合わせるように構成してもよい。
また、上述の実施形態では、第1ハウジング18に第1ハウジング凹部24を形成し、第2ハウジング19に第2ハウジング凸部28を形成した場合について説明した。しかしながらこれに限られるものではなく、第1ハウジング18に凸部を形成し、第2ハウジング19に凹部を形成してもよい。そして、これら凸部と凹部とを嵌め合わせるように構成してもよい。
また、上述の実施形態では、ハウジング15を構成する第1ハウジング18の第1ハウジング凹部24に第1Oリング溝47を形成し、第2ハウジング19の第2ハウジング凸部28に第2Oリング溝49を形成した場合について説明した。そして、各Oリング溝47,49に、Oリング48を装着した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、第1Oリング溝47又は第2Oリング溝49のいずれか一方のみ形成してもよい。そして、第1Oリング溝47又は第2Oリング溝49のいずれか一方のみにOリング48を装着してもよい。
1…減速機付き油圧モータ(減速機付きモータ)、2…油圧モータ(モータ)、3…モータ軸、4…減速機、5…回転検出ユニット、6…モータケース、9…モータ凹部(第1凹部)、13…オイルシール(モータ側シール部)、15…ハウジング、16…検出軸、17…センサ、18…第1ハウジング(ハウジング)、19…第2ハウジング(ハウジング)、20…Oリング(モータ側シール部)、21…第1ハウジング凸部(第1凸部)、34…第2ハウジング凹部(第2凹部)、35…第1ギア油流入孔(貫通孔)、37…オイルシール(減速機側シール部)、41…第2ギア油流入孔(貫通孔)、51…入力軸部(検出軸)、52…軸受部(検出軸)、53…出力軸部、71…ギアケース、73…ギアケース凸部(第2凸部)、75…太陽歯車(入力歯車)、77…出力歯車、100…建設機械、101…旋回体(車体)、102…走行体(車体)

Claims (6)

  1. モータ軸を回転自在に支持するモータケースを含むモータと、
    前記ータ軸の回転を減速して出力する減速機と、
    前記モータと前記減速機との間に設けられ、前記モータ軸の回転を検出する回転検出ユニットと、
    前記回転検出ユニットと前記モータとの間をシールするモータ側シール部と、
    前記回転検出ユニットと前記減速機との間をシールする減速機側シール部と、を備え、
    前記モータと前記減速機とは着脱自在に設けられており、
    前記回転検出ユニットは、
    前記モータと前記減速機とに挟持されるハウジングと、
    前記ハウジングに配置され、前記モータ軸の回転を検出するためのセンサと、
    を含み、
    前記ハウジングは、前記モータと前記減速機とを隔てており、
    前記減速機は、
    ギアケースと、
    前記ギアケース内に収納され、少なくとも前記モータ軸の回転が入力される入力歯車、及び前記入力歯車の回転を減速して出力する出力歯車とを含み、
    前記回転検出ユニットは、前記ハウジングに回転自在に支持され、両端が前記モータ軸と前記入力歯車とに連結される検出軸を含み、
    前記センサは、前記検出軸の回転を検出する
    減速機付きモータ。
  2. 前記ハウジングは、前記モータケース内と前記ギアケース内とを連通する貫通孔を備えている請求項に記載の減速機付きモータ。
  3. 前記モータケース及び前記ハウジングのいずれか一方に形成された第1凹部と、
    前記モータケース及び前記ハウジングのいずれか他方に形成され、前記第1凹部に嵌め合う第1凸部と、
    前記ギアケース及び前記ハウジングのいずれか一方に形成された第2凹部と、
    前記ギアケース及び前記ハウジングのいずれか他方に形成され、前記第2凹部に嵌め合う第2凸部と
    を備えている請求項又は請求項に記載の減速機付きモータ。
  4. 前記モータケースに前記第1凹部が形成され、
    前記ハウジングに前記第1凸部及び前記第2凹部が形成され、
    前記ギアケースに前記第2凸部が形成されている
    請求項に記載の減速機付きモータ。
  5. 前記ハウジングは、前記モータ軸の軸方向に分割可能である請求項~請求項のいずれか1項に記載の減速機付きモータ。
  6. 請求項1~請求項のいずれか1項に記載の減速機付きモータと、
    前記減速機付きモータが搭載された車体と
    を備えている建設機械。
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