JP2003090165A - 開閉体の施錠装置 - Google Patents

開閉体の施錠装置

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JP2003090165A
JP2003090165A JP2001322860A JP2001322860A JP2003090165A JP 2003090165 A JP2003090165 A JP 2003090165A JP 2001322860 A JP2001322860 A JP 2001322860A JP 2001322860 A JP2001322860 A JP 2001322860A JP 2003090165 A JP2003090165 A JP 2003090165A
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seismic
closing body
latch
locking device
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JP2001322860A
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Takeshi Kikuchi
健 菊地
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Murakoshi Manufacturing Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地震などの震動が停止し、感震体が振動を感
知しなくなったとき、開閉体を確実に解錠することがで
きる開閉体の施錠装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 開閉体23の閉塞状態で、感震体33の
感震動作による姿勢変化により回動されるラッチ保持具
34が前記開閉体23とラッチ体36との係合を保持
し、開閉体23を施錠する。前記感震体33の感震動作
による姿勢変化を常体姿勢に復帰させる復帰機構20を
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、各種の家
具、吊り戸棚、事務用キャビネット等の本体の開閉体を
地震時の震動を感知して施錠する開閉体の施錠装置に関
する。
【0002】
【従来の技術分野】本願の出願人は特願2000−76
722号において図1、図2に示す開閉体の施錠装置1
を出願しており、この開閉体の施錠装置1は、地震など
の震動時に、震動を感知して開閉体3を施錠するもので
ある。この開閉体の施錠装置1は各種の家具、吊り戸
棚、事務用キャビネット等の本体2の天板4の下面先端
側に取り付けられた施錠装置5と、開閉体3の裏面上端
側に取り付けられた係合体6とを備えている。
【0003】そしてこの施錠装置5は、天板4の下面先
端側に取り付けられるケース体11と、このケース体内
で震動により感震動作をする2つの感震体12、13
と、この2つの感震体12、13の少なくとも一方の感
震体の感震動作による姿勢変化により回動するラッチ保
持具14と、このラッチ保持具14の回動により位置決
め固定され、閉塞状態にある開閉体3に取り付けられた
係合体6に係合しこの開閉体3を保持するラッチ体15
とを有している。
【0004】この施錠装置5において開閉体3を閉塞し
た状態で、地震などの震動が発生した場合、2つの感震
体は感震動作による姿勢変化により常体姿勢から所定の
傾斜角度に傾斜した状態になる。この姿勢変化によりラ
ッチ保持具14が回動し、このラッチ保持具14の回動
によりラッチ体15を位置決め固定されるので開閉体3
は、所定間隔のみ移動可能な状態で施錠される(図2参
照)。
【0005】次に地震などの震動が停止した場合、2つ
の感震体12、13は非感震動作による復帰動作により
ラッチ保持具14の回動を解除し、ラッチ体15の位置
決め固定が解除されるので開閉体3は解錠される。
【0006】そしてこの特願2000−76722号に
よれば、2つの感震体12、13の感震動作による揺動
周期が異なるため、1つの感震体で開閉体を施錠する場
合に比べ、施錠をより確実にできるので、震動に対する
感震動作を向上させることができるという優れた発明で
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
願2000−76722号の明細書に記載した開閉体の
施錠装置1では、施錠装置5を取り付ける各種の家具、
吊り戸棚、事務用キャビネット等の本体自体が水平方向
に対して傾いて取り付けられている場合にあっては、地
震などの震動が停止し、感震体が振動を感知しなくなっ
たとき、感震体の非感震動作による復帰動作が起こりづ
らいという問題を有している。感震体の非感震動作によ
る復帰動作が行われない時は、ラッチ保持具14が回動
したままの状態となり、このラッチ保持具14の回動し
た状態によりラッチ体15が位置決め固定されるので地
震などの震動が停止したにもかかわらず、開閉体3を解
錠することができない事態が生じてしまう。本発明は、
このような点に鑑みなされたもので、地震などの震動が
停止した際、開閉体を確実に解錠することができる開閉
体の施錠装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の開閉体の施錠
装置は、開閉体の閉塞状態で、感震体の感震動作による
姿勢変化により回動されるラッチ保持具が前記開閉体と
ラッチ体との係合を保持する開閉体の施錠装置であっ
て、前記感震体の感震動作による姿勢変化を常体姿勢に
復帰させる復帰機構を設けてなるものである。
【0009】請求項2の開閉体の施錠装置は、請求項1
記載の開閉体の施錠装置において、前記復帰機構が開閉
体の閉動作に連動するものである。
【0010】請求項3の開閉体の施錠装置は、請求項1
または請求項2記載の開閉体の施錠装置において、前記
復帰機構がケース体に設けられた摺動部材であるもので
ある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の開閉体の施錠装置
の一実施の形態の構成を図3ないし図6を参照して説明
する。図3ないし図6において、21は開閉体の施錠装
置で、この開閉体の施錠装置21は、地震などの震動時
に、開閉体23を施錠するものである。また、この開閉
体の施錠装置21は、本体22の天板24の下面先端側
に取り付けられた施錠装置25と、開閉体23の裏面上
端側に取り付けられた係合体26とを備えている。
【0012】そして、この施錠装置25は、天板24の
下面先端側に取り付けられるケース体31と、このケー
ス体内で震動により感震動作をする第1の感震体32、
第2の感震体33と、この2つの感震体の少なくとも一
方の感震体の感震動作による姿勢変化により回動するラ
ッチ保持具34と、このラッチ保持具34の回動により
位置決め固定され、閉塞状態にある開閉体23に取り付
けられた係合体26に係合し、この開閉体23を保持す
るラッチ体35と、感震体の感震動作による姿勢変化を
状態姿勢に復帰させる復帰機構20を有している。
【0013】ケース体31は、水平な載置面41を上面
に有する底面部42を備えており、この底面部42の先
端には、上方に向けて突出する突出部16と、この突出
部16に連続し先端に向けて傾斜するラッチ体当接面部
43が形成されている。
【0014】そして、これら底面部42およびラッチ体
当接面部43の周縁には、上部が開口した周囲板部44
が形成されており、この周囲板部44には、この周囲板
部44の上端開口縁に嵌合してこの周囲板部44の上端
開口を閉塞する蓋板部45が取り付けられている。
【0015】さらに周囲板部44の上端縁の両側には、
外方に向けて垂直に突出するフランジ46がそれぞれ形
成されている。これらフランジ部46には、天板24の
下面にケース体31を取り付けるための取付けねじを挿
通するねじ孔47がそれぞれ開口されている。
【0016】さらに、底面部42の基端側には、載置面
41に上面を開口した支持孔48a、48bが形成され
ている。これら支持孔48a、48bは、載置面41に
向けて内径が拡開した円筒状に形成されているととも
に、支持孔48a、48bの位置は、突出部16からの
距離をそれぞれ異ならせて設けられている。
【0017】また、周囲板部44の先端面には、ラッチ
体35を上下方向に回動可能に挿通する挿通口49が開
口されており、この挿通口49の下端開口縁にてラッチ
体35の下方への回動を規制するストッパ面50を形成
している。
【0018】さらに、周囲板部44のラッチ体当接面部
43と接続する部分の内側には、ラッチ体35を回動可
能に支持する一対のラッチ体支持部51が形成されてい
る。また、このラッチ体支持部51の基端側に位置する
周囲板部44の内側には、ラッチ保持具34を回動可能
に支持する一対のラッチ保持具支持部52が形成されて
いる。
【0019】また、ケース体31の基端側に位置する周
囲板部44の内側面と底面部42の載置面41とには、
第2の感震体33の揺れを規制する図示しない規制面部
が、両側に位置する周囲板部44と平行に形成されてい
る。そして、支持孔48a、48bは、この図示しない
規制面部にて分割された互いに異なる空間の載置面41
上に形成されている。
【0020】そして突出部16には、後述する復帰機構
20としての摺動部材19が挿通する挿通孔18が円筒
状に穿設されている。
【0021】次に、第1の感震体32は、中心より上方
に重心を有する略逆円錐台形状の錘本体61を備えてお
り、この錘本体61の下面中心には、この下面より径小
な円盤状の座板部62が形成されている。さらに、この
座板部62の中心には、下方に向けて突出する突部63
が形成されており、この突部63は、座板部62の中心
から下方に向けて進むに連れて徐々に縮径されている。
そして、錘本体61の上部には、中心方向に向かうに連
れて徐々に深くなる凹弧面状、すなわちすり鉢状の凹部
64が形成されている。
【0022】さらに、第2の感震体33は、中心より上
方に重心を有する長手方向を上下方向とした略平板矩形
状の錘本体65を備えており、この錘本体65の下面中
心には、この下面より径小な円盤状の座板部66が形成
されている。そして、この座板部66の中心には、下方
に向けて突出する突部67が形成されており、この突部
67は、座板部66の中心から下方に向けて進むに連れ
て徐々に縮径されている。また、錘本体65の前面には
後述する復帰機構20としての摺動部材19が当接する
当接面68が形成されており、錘本体65の上端面70
は、当接面68側に向けて下方に傾斜している。
【0023】第1の感震体32および第2の感震体33
は、支持孔48a、48b内に突部63、67をそれぞ
れ挿入して、これら支持孔48a、48bの開口縁に座
板部62、66をそれぞれ当接させた状態で、底面部4
2上に揺動可能に載置されている。
【0024】また第1の感震体32は全周方向揺動可能
であり、第2の感震体33は、前方のみ揺動可能であ
り、揺動周期が互いに異なっている。さらに第1の感震
体32および第2の感震体33は、感震動作を停止した
状態で、常時、それぞれ鉛直状の常体姿勢で載置してお
り、感震動作による姿勢変化により常体姿勢から所定の
傾斜角度に傾斜した状態になる。また、これら第1の感
震体32および第2の感震体33は、非感震動作による
復帰動作で、常体姿勢に復帰する。
【0025】次に、ラッチ体35は、前後方向を長手方
向としたラッチ本体71を備えており、このラッチ本体
71の先端には幅方向に沿って下方に向けて突出するフ
ック部72が形成されている。また、ラッチ本体71の
上面基端側には、幅方向に沿ってV溝状に切り欠かれた
爪係合部73が形成されている。さらに、このラッチ本
体71の略中間両側には、幅方向に向けて突出する略円
筒状の一対の支軸74が形成されている。これら一対の
支軸74は、ケース体31の一対のラッチ体支持部51
にそれぞれ回動可能に取り付けられる。
【0026】また、ラッチ体35は、フック部72をケ
ース体31の挿通口49内から先端側に向けて挿通させ
て突出させた状態で、一対の支軸74にてケース体31
内に上下方向に回動可能に軸支されている。
【0027】そして、ラッチ保持具34は、前後方向を
長手方向とした上面視略矩形状の保持具本体81を備え
ており、この保持具本体81の長手方向の略中間におけ
る幅方向の両側には、外方に向けて垂直に突出する円筒
状の一対の支軸82が形成されている。これら一対の支
軸82は、ケース体31のラッチ保持具支持部52に回
動可能に取り付けられる。また、保持具本体81の先端
には、幅方向に沿って下方に向けて突出する係止爪83
が形成されている。この係止爪83は、ラッチ体35の
爪係合部73に対して係脱可能である。
【0028】また、保持具本体81の基端には、下方に
向けて突出する略円筒状の第1の係合突部84および第
2の係合突部85が形成されている。これら第1の係合
突部84および第2の係合突部85は、それぞれ先端に
向かうに連れて徐々に縮径されている。また、第1の係
合突部84は、第1の感震体32の突部63を支持孔4
8aに挿入した状態で、この第1の感震体32の凹部6
4内に当接する。また、第2の係合突部85は、第2の
感震体33の突部67を支持孔48bに挿入した状態
で、この第2の感震体33の上端面70に当接する。
【0029】さらに、ラッチ保持具34は、支軸82を
ラッチ保持具支持部52に取り付けてこのラッチ保持具
34を回動可能にケース体31内に配設した状態で、第
1の係合突部84が第1の感震体32の凹部64内に常
時当接するとともに、第2の係合突部85が第2の感震
体33の上端面70に常時当接するように、基端側に重
心が設定されている。また、このラッチ保持具34は、
第1の感震体32および第2の感震体33の少なくとも
1つ以上の感震動作による姿勢変化により回動され、さ
らに、これら第1の感震体32および第2の感震体33
それぞれの非感震動作による復帰動作により回動が解除
される。
【0030】そして、係合体26は、開閉体23の裏面
に位置調節可能に取り付けられた取付板91を備えてお
り、この取付板91には、固定ねじなどを挿通するため
のねじ孔92が開口されている。また、取付板91の両
側には、一対の支持片93が互いに平行に突設されてお
り、これら一対の支持片93の先端間には略円筒状の係
合ピン部94が橋渡しした状態で取り付けられている。
この係合ピン部94は、開閉体23を閉塞した状態で、
第1の感震体32および第2の感震体33の少なくとも
いずれか1つ以上が感震動作した際に、ラッチ保持具3
4の係止爪83が下方に向けて回動して、これら取付板
91、支持片93および係合ピン部94により形成され
る係合口95内に挿入されたラッチ体35のフック部7
2を位置決め固定し、開閉体23を係合保持、すなわち
施錠する。この係合口95は、この係合口95内にラッ
チ体35のフック部72が挿入した状態で、開閉体23
を所定間隔開閉できるように形成されている。
【0031】そして復帰機構20はケース体31の突出
部16に穿設された挿通孔18を摺動可能な摺動部材1
9により構成されている。この摺動部材19は円筒状
で、一端部はフランジ状に拡大しており、第2の感震体
33の当接面68と当接する面を有した一端面96を形
成し、他端部は係合ピン部94と当接する面を有した他
端面97を形成している。そしてこの摺動部材19の長
さは開閉体23を閉塞した状態で係合ピン部94から載
置面41に鉛直状の常体姿勢で載置された第2の感震体
33の当接面68までの距離にほぼ等しい(図4参
照)。
【0032】次に、上記一実施の形態の作用を説明す
る。非震動時に開閉体23を閉操作すると、係合体26
の係合ピン部94でラッチ体35のフック部72が上方
に向けて回動して押し上げられる。このとき、ラッチ保
持具34の第1の係合突部84が第1の感震体32の凹
部64内に当接しているとともに、第2の係合突部85
が第2の感震体33の上端面70に当接しているため、
ラッチ保持具34の係止爪83が上方に向けて回動した
状態で停止している。
【0033】このため、ラッチ体35は、ラッチ保持具
34に阻害されることなく、フック部72を円滑に上方
に向けて回動できる。
【0034】その後、ラッチ体35のフック部72が係
合体26の係合ピン部94を乗り越えると(図5参
照)、このフック部72が自重で支軸74を中心として
下方に向けて回動し、係合体26の係合口95内に、こ
のフック部72の先端が挿入する。
【0035】さらに、非震動時に閉塞された開閉体23
を開操作すると、係合体26の係合ピン部94がラッチ
体35のフック部72を上方に向けて回動させて押し上
げる。その後、フック部72が係合ピン部94を乗り越
え(図5参照)、このフック部72が自重によりケース
体31のストッパ面50に当接するまで下方に向けて回
動する。この結果、非震動時で開閉体23を自由に開閉
できる。
【0036】次いで、開閉体23を閉塞した状態で、地
震などの震動が発生して、第1の感震体32が感震動作
により揺動すると、この第1の感震体32が常体姿勢か
ら所定の傾斜角度に傾斜した感震姿勢に変化する。この
とき、ラッチ保持具34の第1の係合突部84が第1の
感震体32の凹部64に当接しているため、この第1の
感震体32の感震動作で、この第1の感震体32の凹部
64が揺動する。
【0037】よって、第1の係合突部84が上方に向け
て押し上げられるので、ラッチ保持具34の基端側が支
軸82を中心として上方に向けて回動する。この結果、
ラッチ保持具34の先端側は、下方に向けて回動するの
で、このラッチ保持具34の係止爪83がラッチ体35
の爪係合部73に係合し、このラッチ体35を位置決め
固定する。
【0038】この状態で、開閉体23は、所定間隔、す
なわち係合ピン部94と取付板91との間隔のみ移動可
能な状態で施錠される。
【0039】同様に、第2の感震体33が感震動作によ
り揺動すると、例えば、図6に示すように、ラッチ保持
具34の第2の係合突部85が第2の感震体33の上端
面70に当接しているため、この第2の感震体33の上
端面70が揺動する。このため、第2の係合突部85が
上方に向けて押し上げられるので、ラッチ保持具34が
ラッチ体35を係合保持し、開閉体23を施錠する。
【0040】よって、第1の感震体32および第2の感
震体33の少なくともいずれか1つ以上が感震動作で揺
動することにより、開閉体23を施錠できる。
【0041】また、開閉体23を施錠した状態で、第1
の感震体32および第2の感震体33それぞれが震動を
感知しなくなると、これら第1の感震体32および第2
の感震体33が姿勢を変化した状態から非感震動作によ
り、常体姿勢に復帰する。この結果、ラッチ保持具34
の第1の係合突部84および第2の係合突部85が自重
により、第1の感震体32の凹部64中央および第2の
感震体33の上端面70の所定位置に向けて移動する。
すなわち、ラッチ保持具34の基端側が下方に向けて回
動する。
【0042】この状態で、ラッチ保持具34の先端側が
上方に向けて回動するので、ラッチ体35の爪係合部7
3からラッチ保持具34の係止爪83が離脱して、この
ラッチ体35が回動可能となる。よって、ラッチ体35
のフック部72と係合体26の係合ピン部94との係合
保持が解除可能となるので、開閉体23を解錠できる。
【0043】また各種の家具、吊り戸棚、事務用キャビ
ネット等の本体22自体が水平方向に対して傾いて取り
付けられている場合にあっては、本体22の天板24に
取り付けられたケース体31も傾いているため、開閉体
23を閉塞した状態で地震などの震動が停止し、第2の
感震体33が振動を感知しなくなっても第2の感震体3
3の非感震動作による復帰動作が行われない。つまり第
2の感震体33が所定の傾斜角度に傾斜した状態を維持
するので、ラッチ保持具34が回動したままの状態とな
り、そのラッチ保持具34の回動によりラッチ体35が
位置決め固定されるので地震などの震動が停止したにも
かかわらず、開閉体23を解錠することができない。
【0044】そのときは地震などの震動が停止した後、
ケース体31の突出部16に設けられた摺動部材19の
他端面97を押動させることによって、摺動部材19の
一端面96が所定の傾斜角度に傾斜した状態の第2の感
震体33の当接面68に当接し第2の感震体33を押動
するので、第2の感震体33を常体姿勢に復帰させるこ
とができ、開閉体23を解錠できる。
【0045】また同様に、開閉体23を閉動作すること
によっても、開閉体23の閉動作に連動して開閉体23
に取り付けられた係合体26の係合ピン94が摺動部材
19を押動し、摺動させるので、摺動部材19の一端面
96が所定の傾斜角度に傾斜した状態の第2の感震体3
3の当接面68に当接し、第2の感震体33を押動する
ので第2の感震体33を常体姿勢に復帰することがで
き、開閉体23を解錠できる。
【0046】上述したように、第1の感震体32および
第2の感震体33それぞれの非感震動作による復帰動作
で、ラッチ体35と係合体26との係合保持が解除でき
るので、震動が終了した際には、通常通り開閉体23を
開閉できる。この結果、解錠操作などを行なうことなく
開閉体23を開閉できるので、使用者の使い勝手を向上
できる。
【0047】また、各種の家具、吊り戸棚、事務用キャ
ビネット等の本体22自体が水平方向に対して傾いて取
り付けられている場合であっても、復帰機構20により
感震体を常体姿勢に復帰させることができるので開閉体
23を確実に解錠でき、信頼性が向上する。
【0048】なお、上記実施の形態の実施例において
は、復帰機構としての摺動部材をケース体に設ける場合
のみを説明したが、例えば、摺動部材を係合体、または
開閉体に一体的に設けてもよく、このような構成にする
ことで実施例と同様な効果を奏することが出来る。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載の開閉体の施錠装置によれ
ば、各種の家具、吊り戸棚、事務用キャビネット等の本
体自体が水平方向に対して傾いて取り付けられている場
合であっても、復帰機構により感震体を常体姿勢に復帰
させることができるので開閉体を確実に解錠でき、信頼
性が向上する。
【0050】請求項2記載の開閉体の施錠装置によれ
ば、請求項1記載の開閉体の施錠装置の効果に加え、開
閉体の閉動作に連動して感震体を常体姿勢に復帰させる
ことができるので使用者の使い勝手が向上する。
【0051】請求項3記載の開閉体の施錠装置によれ
ば、請求項1または2記載の開閉体の施錠装置の効果に
加え、簡単な構造で復帰機構を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の開閉体の施錠装置の一実施の形態を示す
断面図である。
【図2】同上の開閉体の施錠装置の感震状態を示す断面
図である。
【図3】本発明の開閉体の施錠装置の一実施の形態を示
す分解斜視図である。
【図4】同上の開閉体の施錠装置を示す断面図である。
【図5】同上の開閉体の施錠装置を示す断面図である。
【図6】同上の開閉体の施錠装置の感震状態を示す断面
図である。
【符号の説明】
19 摺動部材 20 復帰機構 21 開閉体の施錠装置 23 開閉体 26 係合体 32 第1の感震体 33 第2の感震体 34 ラッチ保持具 35 ラッチ体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開閉体の閉塞状態で、感震体の感震動作に
    よる姿勢変化により回動されるラッチ保持具が前記開閉
    体とラッチ体との係合を保持する開閉体の施錠装置にお
    いて前記感震体の感震動作による姿勢変化を常体姿勢に
    復帰させる復帰機構を設けたことを特徴とする開閉体の
    施錠装置。
  2. 【請求項2】前記復帰機構は開閉体の閉動作に連動する
    ことを特徴とする請求項1記載の開閉体の施錠装置。
  3. 【請求項3】前記復帰機構はケース体に設けられた摺動
    部材であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載
    の開閉体の施錠装置。
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