JP2003090131A - 梁の転倒防止装置 - Google Patents

梁の転倒防止装置

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JP2003090131A
JP2003090131A JP2001281019A JP2001281019A JP2003090131A JP 2003090131 A JP2003090131 A JP 2003090131A JP 2001281019 A JP2001281019 A JP 2001281019A JP 2001281019 A JP2001281019 A JP 2001281019A JP 2003090131 A JP2003090131 A JP 2003090131A
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pipe
length
fine adjustment
inner pipe
clamp
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JP2001281019A
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English (en)
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Junichi Orimo
順一 下茂
Hatsuo Tsuyama
初雄 津山
Teruo Nishidome
輝男 西留
Kentaro Hashigami
健太郎 橋上
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Eagle Clamp Co Ltd
Original Assignee
Eagle Clamp Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】鉄骨構造の建築現場において仮置きされるH形
鋼等の梁同士を固定して転倒を防止し、現場作業者の負
傷事故を未然に防止する。 【構成】インナーパイプ1がアウターパイプ2の内側に
摺動自在に嵌合されてなる入れ子状パイプと、これらイ
ンナーパイプおよびアウターパイプに設けられた貫通孔
3a〜3c,4a〜4cを選択的に用いて該選択した貫
通孔に挿脱可能な固定手段5を挿入することにより入れ
子状パイプの長さを調節する長さ調節手段と、梁をクラ
ンプ可能な第一および第二のクランプ手段8,9と、第
一のクランプ手段をインナーパイプの外方端に回転自在
に連結する第一の連結手段6と、第二のクランプ手段を
アウターパイプの外方端に回転自在に連結する第二の連
結手段7とを有してなり、第一および第二の連結手段の
少なくとも一方6は、上記長さ調節手段による入れ子状
パイプの長さ調節可能範囲内でさらに長さを微調整可能
な微調整手段を含むことを特徴とする梁の転倒防止装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄骨構造の建築現
場において仮置きされるH形鋼等の梁の転倒防止装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】鉄骨構造の建築現場では、H形鋼等の梁
材が地面に敷かれた盤木の上に大量に仮置きしておき、
この仮置きされた梁材を建築工事の進捗に応じてクレー
ン等で梁材を吊り上げて使用することが一般に行われて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】梁材は通常は一方のフ
ランジ面を盤木上に載置した状態(以下「立置き状態」
という)で仮置きされるが、梁材同士を止めておく金具
はこれまで市場になく、作業者の注意力に頼って作業が
進められていた。このため、仮置きされた梁材が何らか
の衝撃によって倒れることによる事故が多発している。
特に、仮置きする場所の制約もあって大量の梁材が互い
に近接し合って仮置きされていることが多いため、一つ
の梁材が倒れると、次々と将棋倒し状に倒れ、現場作業
者の負傷事故につながる可能性が大きい。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、上記問
題を解決し、建築現場に仮置きされたH形鋼等の梁の転
倒防止に有効な装置を提供することを目的とする。
【0005】建築現場の盤木上に仮置きされた梁は、そ
の寸法が同一であっても、地面の傾きや盤木の厚み等に
よって20〜30mm程度の高低差が生ずることがある
し、寸法の異なる複数種の梁が同一場所に仮置きされる
こともある。また、仮置きされた梁同士の間隔も様々で
ある。これらの事情に配慮して、本発明では、高低差お
よび間隔の微調整を可能にし、あらゆる仮置き状態にも
対応して、梁と梁とを連結固定することのできる転倒防
止装置を提供することを目的とする。
【0006】これらの目的を達成するため、請求項1に
かかる本発明は、インナーパイプがアウターパイプの内
側に摺動自在に嵌合されてなる入れ子状パイプと、これ
らインナーパイプおよびアウターパイプに設けられた貫
通孔を選択的に用いて該選択した貫通孔に挿脱可能な固
定手段を挿入することにより入れ子状パイプの長さを調
節する長さ調節手段と、インナーパイプおよびアウター
パイプの各外方端に回転自在に連結された梁をクランプ
可能なクランプ手段と、を有してなることを特徴とする
梁の転倒防止装置である。
【0007】請求項2にかかる本発明は、インナーパイ
プがアウターパイプの内側に摺動自在に嵌合されてなる
入れ子状パイプと、これらインナーパイプおよびアウタ
ーパイプに設けられた貫通孔を選択的に用いて該選択し
た貫通孔に挿脱可能な固定手段を挿入することにより入
れ子状パイプの長さを調節する長さ調節手段と、梁をク
ランプ可能な第一および第二のクランプ手段と、第一の
クランプ手段をインナーパイプの外方端に回転自在に連
結する第一の連結手段と、第二のクランプ手段をアウタ
ーパイプの外方端に回転自在に連結する第二の連結手段
とを有してなり、第一および第二の連結手段の少なくと
も一方は、上記長さ調節手段による入れ子状パイプの長
さ調節可能範囲内でさらに長さを微調整可能な微調整手
段を含むことを特徴とする梁の転倒防止装置である。
【0008】請求項3は、請求項2の梁の転倒防止装置
において、上記微調整手段を含む連結手段が、インナー
パイプまたはアウターパイプの外方端と第一または第二
のクランプ手段との間に回動自在に連結された微調整金
具であって、インナーパイプまたはアウターパイプとの
連結中心から同心状に異なる角度に形成された複数の微
調整穴を有する上記微調整金具と、インナーパイプまた
はアウターパイプの外方端に形成された貫通孔と、上記
複数の微調整穴から選択された一の微調整穴と貫通孔に
挿脱可能な微調整固定手段とを有してなり、上記微調整
金具の角度変化を通じて入れ子状パイプの長さを微調整
することを特徴とする。
【0009】請求項4は、請求項2の梁の転倒防止装置
において、上記微調整手段を含む連結手段が、インナー
パイプまたはアウターパイプの外方端に回転自在に連結
された第一の連結体と、第一または第二のクランプ手段
に回転自在に連結された第二の連結体と、第一および第
二の連結体同士を連結する連結軸と、第一および第二の
連結体を連結軸において任意の角度で連結させた状態で
固定するロック手段とを有してなり、第一および第二の
連結体の連結角度変化を通じて入れ子状パイプの長さを
微調整することを特徴とする。
【0010】請求項5は、請求項4の梁の転倒防止装置
において、上記ロック手段が、上記連結軸を挿通する軸
穴を有するとともにその一方の面に放射歯が設けられた
一対のクラッチ盤を該放射歯を向かい合わせて配置して
なるクラッチと、一対のクラッチ盤を互いに離隔させる
方向に付勢するバネと、一対のクラッチ盤をバネ付勢に
抗して互いに近接させる方向に移動させ、それらの放射
歯同士を噛み合わせて一体化させることにより第一およ
び第二の連結体を任意の連結角度で固定するための操作
手段と、を有することを特徴とする。
【0011】請求項6は、パイプの両端に各々クランプ
手段が互いに相反する方向に回転可能に連結され、各ク
ランプ手段に近接した位置に、その軸部に対してパッド
が所定の角度範囲において傾斜自在であるとともにパイ
プからの突出長さが調節可能に押座が設けられており、
押座を梁のフランジ面に当接させた状態で、梁の間隔に
応じて押座の突出長さを調節するとともに任意に傾斜さ
せて、フランジを各々クランプ手段でクランプして固定
することを特徴とする梁の転倒防止装置である。
【0012】請求項7は、パイプの長さ方向に延長する
位置調整長孔に2つのクランプ手段を摺動可能且つ任意
位置で固定可能に設け、梁の間隔に応じてクランプ手段
を任意位置で固定して梁のウエブを各々クランプ手段で
クランプして固定することを特徴とする梁の転倒防止装
置である。
【0013】
【発明の実施の形態】図1および図2は本発明の一実施
形態による梁の転倒防止装置を示す。インナーパイプ1
はアウターパイプ2内に摺動自在に嵌合されて伸縮可能
な入れ子状パイプを構成している。この実施形態におい
てインナーパイプ1およびアウターパイプ2はいずれも
角パイプとして示されているが、摺動自体な嵌合状態を
形成できるものであればその形状を問わず、たとえばこ
れらパイプ1,2をいずれも丸パイプとしてもよい。
【0014】インナーパイプ1およびアウターパイプ2
にはそれぞれ所定間隔で表裏に貫通する貫通孔が設けら
れている。この実施形態では、インナーパイプ1および
アウターパイプ2にはそれぞれ所定の等間隔で3つの貫
通孔3a〜3c,4a〜4cが形成されている。これら
貫通孔3a〜3c,4a〜4cは抜き差し可能な固定ピ
ン5の軸を挿通可能な径を有している。図1および図2
にはアウターパイプ2の貫通孔4aとインナーパイプ1
の貫通孔3aとを整列させて、これら貫通孔4a,3a
に固定ピン5を挿通した状態が示されており、この状態
のときに入れ子状パイプは最短の長さ寸法を有してい
る。アウターパイプの貫通孔4a〜4cとインナーパイ
プの貫通孔3a〜3cを選択的に組み合わせて用い、該
選択した貫通孔に挿脱可能な固定ピン5を挿入すること
により入れ子状パイプの長さを調節することができ、こ
れら貫通孔3a〜3c,4a〜4cおよび固定ピン5が
本発明の「長さ調節手段」を構成している。
【0015】インナーパイプ1の外方端(図において左
端)には連結手段6を介してネジ式クランプ8が回転自
在に連結されるとともに、アウターパイプ2の外方端
(図において右端)には連結手段7を介してネジ式クラ
ンプ9が回転自在に連結されている。ネジ式クランプ
8,9は後述のように本発明装置を用いて倒れ止めしよ
うとするH形鋼等の梁をクランプ可能なものであり、そ
の構成自体は公知であるので、詳細な説明を割愛する。
【0016】連結手段6,7のうちの少なくともいずれ
かは、上記「長さ調節手段」による入れ子状パイプの長
さ調節可能範囲内でさらに長さを微調整可能な「微調整
手段」を有しており、この実施形態では、インナーパイ
プ1の外方端にネジ式クランプ8を回転可能に連結する
連結手段6に該「微調整手段」が含まれている。アウタ
ーパイプ2の外方端にネジ式クランプ9を連結する連結
手段7は略U字形のユニバーサルジョイントであって、
そのアウターパイプ外方端との連結軸7aを中心として
回転自在であるとともに、その他端の軸7bでクランプ
9を該軸を中心として回転自在に連結しているが、上記
「微調整手段」は含まれていない。
【0017】この実施形態における連結手段6は、その
一端の軸10aにおいてインナーパイプ1の外方端と回
動自在に連結されるとともに、その他端の軸10bにお
いてクランプ8と回動自在に連結された略扇形の金具1
0であり、この金具10には、インナーパイプ1との連
結軸10aを中心としてから同心状に異なる角度に形成
された複数の微調整穴11が貫通形成されている。ま
た、インナーパイプ1の外方端には表裏に貫通孔(符号
なし)が形成されており、複数の微調整穴11から一つ
を選択して、該選択された一の微調整穴と貫通孔に固定
ピン12を挿通して金具10の角度を固定することがで
き、金具10の角度変化を通じて連結軸10a,10b
間の距離を変化させて、入れ子状パイプの長さを微調整
することができる。すなわち、微調整穴11を有する金
具10と、選択された微調整穴と貫通孔に挿脱可能な固
定ピン12とによって上記「微調整手段」を含む連結手
段6を構成している。
【0018】また、この連結手段6の構成によると、固
定ピン12を挿通する微調整穴11として中央位置以外
の穴を選択することによってクランプ8の位置を入れ子
状パイプに対して上方または下方にずらすことができ、
しかも選択する穴によってそのずらし寸法を変えること
ができるため、結果としてネジ式クランプ8,9の高さ
位置を異なるものとすることができる(図2参照)。す
なわち、この構成の連結手段6は、入れ子状パイプの長
さについての「微調整手段」として働くとともに、高さ
位置調整手段としても機能する。これについては図7お
よび図8を参照して後述する。
【0019】図3〜図5は本発明の別の実施形態による
梁の転倒防止金具を示し、特に「微調整手段」を有する
連結手段についての異なる構成を示している。この実施
形態における連結手段6’は、インナーパイプ1の外方
端に回動自在に連結された一対のレバー13,13と、
クランプ8に回動自在に連結された一対のレバー14,
14と、これらレバー同士を連結する回転不能のセレー
ション軸15と、クラッチ16と、セレーション軸15
の一端に螺着されたローレットノブ17とを有してい
る。クラッチ16は一対のクラッチ盤18,18よりな
り、各々レバー14,14の内面に摺動自在に装着され
ている。
【0020】各クラッチ盤18の構成は同一であり、図
5に示すように、セレーション軸15を噛合状態で挿通
させるセレーション穴18aを有するとともに、その一
面には放射歯18bが設けられている。クラッチ盤18
は、放射歯18bが設けられていない表面平滑な反対側
の面においてレバー14の内面に固着され、放射歯18
b同士が向き合うようにして配置される。軸穴18aに
は圧縮バネ19が設けられ、クラッチ盤18,18同士
を互いに離隔させる方向に付勢している。
【0021】以上の構成において、図3に示すようにク
ラッチ盤18,18が互いに離隔していて放射歯18
b,18b同士が噛み合っていない状態のときは、レバ
ー13,14はセレーション軸15を中心として自由に
回動するので、図4に仮想線で示すようにしてインナー
パイプ1とクランプ8との間隔を調整することができ
る。このようにして任意に間隔調整した後、セレーショ
ン軸15の一端に螺着されたローレットノブ17を図4
において時計方向に回転すると、圧縮バネ19の付勢力
に抗してクラッチ盤18,18が互いに近接する方向に
移動して、それらの放射歯18b、18b同士が噛み合
う。これによってクラッチ盤18,18が一体化し、レ
バー14,14の角度が固定されるので、上記間隔調整
した状態でロックされる。これにより、レバー13,1
4を直線状に整列させた最長寸法に対してX(図4)だ
けインナーパイプ1とクランプ8との間隔が小さくな
り、入れ子状パイプの長さの微調整が可能となる。
【0022】本発明による梁の転倒防止装置の作用につ
いて図6〜図11を参照して説明する。なお、これらの
図に示される梁の転倒防止装置は図1および図2に示す
構成のものであるが、これに代えて図3〜図5の構成の
ものを用いても略同様の作用が得られることは言うまで
もない。
【0023】図6は、同一高さの梁(H形鋼)A1,A
2が間隔をおいて立置き状態で仮置きされている場合に
これら梁A1,A2の上方位置のフランジa1,a2を
クランプ8,9でクランプして転倒を防止するようにし
た用例である。この場合はクランプするフランジa1,
a2が同一高さにあるので、金具10の中央位置にある
微調整穴11に固定ピン12を挿通している。
【0024】図7は、若干異なる高さの梁(H形鋼)A
1,A3が間隔をおいて立置き状態で仮置きされている
場合にこれら梁A1,A3の上方位置のフランジa1,
a3をクランプ8,9でクランプして転倒を防止するよ
うにした用例である。この場合はクランプするフランジ
a1,a3が若干異なる高さにある(フランジa1より
もフランジa3の方がわずかに低い)ので、入れ子状パ
イプ自体は略水平状態を維持しながら、金具10の中央
よりも下方位置にある微調整穴11に固定ピン12を挿
通している。
【0025】図8は、大きく異なる高さの梁(H形鋼)
A1,A4が間隔をおいて立置き状態で仮置きされてい
る場合にこれら梁A1,A4の上方位置のフランジa
1,a4をクランプ8,9でクランプして転倒を防止す
るようにした用例である。この場合はクランプするフラ
ンジa1,a4の高さ位置が大きく異なる(フランジa
1よりもフランジa4の方が極端に低い)ので、入れ子
状パイプ自体を斜めにすることによって高低差を実質的
に解消させ、さらに高低差および間隔の微調整のために
任意選択した微調整穴11に固定ピン12を挿通してい
る。
【0026】図9は、梁A1の上方位置のフランジa1
と梁A5の上方位置のフランジに溶接されたリブ板a5
とをそれぞれクランプ8,9でクランプして転倒を防止
するようにした用例である。この場合は、クランプ9で
クランプするリブ板a5がクランプ8でクランプするフ
ランジa1と略直交して垂立しているので、連結金具7
をアウターパイプ2との連結軸7aで図において時計方
向に回転させてクランプ9の開口を下向きにし、このク
ランプ開口にリブ板a5を挿入してクランプする。ま
た、図8を参照して述べたように、フランジa1とリブ
板a5の上端との高低差に応じて、入れ子状パイプを斜
めにし、および/または、微調整穴11を任意に選択し
て固定ピン12を挿通することにより金具9の角度を変
える。
【0027】図10は、図9と同様、梁A1の上方位置
のフランジa1と梁A6の上方位置のフランジに溶接さ
れたリブ板a6とをそれぞれクランプ8,9でクランプ
して転倒を防止するようにした用例であるが、リブ板a
6が図9におけるリブ板a5とは直交した状態で梁A6
が仮置きされている。この場合は、図9と同様、連結金
具7をアウターパイプ2との連結軸7aで図において時
計方向に回転させてクランプ9の開口を下向きにすると
ともに、連結軸7bでクランプ9を略90度回転させ、
このクランプ開口にリブ板a6を挿入してクランプす
る。この場合も、既述したように、フランジa1とリブ
板a6の上端との高低差に応じて、入れ子状パイプを斜
めにし、および/または、微調整穴11を任意に選択し
て固定ピン12を挿通することにより金具9の角度を任
意に調節する。
【0028】図11は、梁(H形鋼)A7,A8が間隔
をおいて立置き状態で仮置きされている場合にこれら梁
A7,A8のウエブa7,a8をクランプ8,9でクラ
ンプして転倒を防止するようにした用例である。この場
合は、微調整金具10を連結軸10aおよび10bで図
において反時計方向に回転させてクランプ8の開口を下
向きにし、このクランプ開口に梁A7のウエブa7を挿
入してクランプするとともに、連結金具7をアウターパ
イプ2との連結軸7aで図において時計方向に回転させ
てクランプ9の開口を下向きにし、このクランプ開口に
梁A8のウエブa8を挿入してクランプする。この場合
も、既述したように、フランジa1とリブ板a6の上端
との高低差に応じて、入れ子状パイプを斜めにし、およ
び/または、微調整穴11を任意に選択して固定ピン1
2を挿通することにより金具9の角度を任意に調節す
る。
【0029】図12および図13は本発明の別の実施形
態による梁の転倒防止装置を示し、パイプ21の両端に
各々ネジ式クランプ22a,22bが互いに相反する方
向に回転可能に連結されており、各クランプに近接して
押座23a,23bが設けられている。押座23a,2
3bはその軸部231a,231bに対してパッド23
2a,232bが所定の角度範囲(たとえば上下各15
度の範囲)において自由に傾斜可能であるとともに、ネ
ジ24a,24bによりパイプ21からの突出長さ(パ
イプ21からパッド232a,232bまでの間隔)が
所定範囲において調節可能とされている。
【0030】図14および図15は、図12および図1
3に示す装置を用いて、同一高さの梁(H形鋼)A1,
A2が間隔をおいて立置き状態で仮置きされている場合
にこれら梁A1,A2の上方位置のフランジa1,a2
をクランプ22a,22bでクランプして転倒を防止す
るようにした用例である。押座23a,23bは梁A
1,A2のフランジa1,a2面に当接させる。押座2
3a,23bのパイプ21からの突出長さは、仮置きさ
れた梁A1,A2の間隔に応じて、ネジ24a,24b
により調節する。図14および図15に示す用例では梁
A1,A2間に適切な間隔が保持されているため、ネジ
24a、24bによる押座23a,23bの突出長さ調
整だけで梁A1,A2の間隔に応じた調整が可能であ
り、押座23a,23bの傾斜による調整機能は用いて
いない。
【0031】図16は梁A1,A2の間隔が極端に小さ
い場合の用例であり、この場合はネジ24a,24bに
よる押座23a,23bの突出長さ調整機能(パッド2
31a,231bをパイプ21から突出させない)とと
もに、押座23a,23bの傾斜による調整機能を利用
して、梁A1,A2の上方位置のフランジa1,a2を
クランプ22a,22bでクランプして転倒を防止する
ようにしている。
【0032】図17は梁A1,A2の間隔が極端に大き
い場合の用例であり、この場合はネジ24a,24bに
よる押座23a,23bの突出長さ調整機能(パッド2
31a,231bをパイプ21から極限近くまで突出さ
せる)とともに、押座23a,23bの傾斜による調整
機能を利用して、梁A1,A2の上方位置のフランジa
1,a2をクランプ22a,22bでクランプして転倒
を防止するようにしている。
【0033】図18および図19は本発明のさらに別の
実施形態による梁の転倒防止装置を示し、パイプ25の
長さ方向に延長する位置調整長孔26に2つのネジ式ク
ランプ27a,27bを摺動可能且つネジ28a,28
bで任意位置で固定可能に設けたものである。
【0034】図20は、図18および図19に示す装置
を用いて、同一高さの梁(H形鋼)A7,A8が立置き
状態で隙間なく仮置きされている場合にこれら梁A7,
A8のウエブa7,a8をクランプ27a,27bでク
ランプして転倒を防止するようにした用例である。クラ
ンプ27a、27bはネジ28a、28bを緩めた状態
にしてウエブa7,a8の間隔に応じて適所に移動させ
た後、ネジ28a,28bを締めて固定する。
【0035】
【発明の効果】本発明の転倒防止装置によれば、鉄骨構
造の建築現場において仮置きされるH形鋼等の梁同士を
固定して転倒を防止することができるので、現場作業者
の負傷事故を未然に防止することができる。
【0036】また、本発明によれば、仮置きされた梁同
士の間に高低差がある場合や、その間隔が様々に異なる
場合等のあらゆる仮置き状態にも対応して、梁の転倒を
防止することができる。
【0037】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、上記問
題を解決し、建築現場に仮置きされたH形鋼等の梁の転
倒防止に有効な装置を提供することを目的
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による梁の転倒防止装置を
示す上面図である。
【図2】この転倒防止装置の側面図である。
【図3】本発明の別の実施形態による梁の転倒防止装置
を示す部分上面図である。
【図4】この転倒防止装置の部分側面図である。
【図5】この転倒防止装置に用いられるクラッチを構成
するクラッチ盤の構成を示す斜視図である。
【図6】図1および図2に示す転倒防止装置の用例を示
す説明図である。
【図7】この転倒防止装置の他の用例を示す説明図であ
る。
【図8】この転倒防止装置のさらに他の用例を示す説明
図である。
【図9】この転倒防止装置のさらに他の用例を示す説明
図である。
【図10】この転倒防止装置のさらに他の用例を示す説
明図である。
【図11】この転倒防止装置のさらに他の用例を示す説
明図である。
【図12】本発明のさらに別の実施形態による梁の転倒
防止装置を示す上面図である。
【図13】この転倒防止装置の側面図である。
【図14】この転倒防止装置の用例を示す説明図であ
る。
【図15】図14とともにこの転倒防止装置の用例を示
す説明図である。
【図16】この転倒防止装置の他の用例を示す説明図で
ある。
【図17】この転倒防止装置のさらに他の用例を示す説
明図である。
【図18】本発明のさらに別の実施形態による梁の転倒
防止装置を示す上面図である。
【図19】この転倒防止装置の側面図である。
【図20】この転倒防止装置の用例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 インナーパイプ 2 アウターパイプ 3a〜3c,4a〜4c 貫通孔 5 抜き差し可能な固定ピン 6,6’ 微調整手段を含む連結手段 7 連結手段 8,9 ネジ式クランプ 10 略扇型の金具 11 微調整穴 12 固定ピン 13 レバー 14 レバー 15 セレーション軸 16 クラッチ 17 ローレットノブ 18 クラッチ盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津山 初雄 奈良県奈良市富雄北2丁目3番12号 イー グルクランプ株式会社内 (72)発明者 西留 輝男 奈良県奈良市富雄北2丁目3番12号 イー グルクランプ株式会社内 (72)発明者 橋上 健太郎 奈良県奈良市富雄北2丁目3番12号 イー グルクランプ株式会社内 Fターム(参考) 2E125 AA12 AB01 AE13 AG20 BB08 BB09 BB14 BB19 BB22 BB36 BC09 BD01 BD06 BE02 BE08 BF06 CA03 CA14 CA79 CA80 CA93 EA02 EA11 2E174 AA01 BA03 DA13 DA32

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インナーパイプがアウターパイプの内側に
    摺動自在に嵌合されてなる入れ子状パイプと、これらイ
    ンナーパイプおよびアウターパイプに設けられた貫通孔
    を選択的に用いて該選択した貫通孔に挿脱可能な固定手
    段を挿入することにより入れ子状パイプの長さを調節す
    る長さ調節手段と、インナーパイプおよびアウターパイ
    プの各外方端に回転自在に連結された梁をクランプ可能
    なクランプ手段と、を有してなることを特徴とする梁の
    転倒防止装置。
  2. 【請求項2】インナーパイプがアウターパイプの内側に
    摺動自在に嵌合されてなる入れ子状パイプと、これらイ
    ンナーパイプおよびアウターパイプに設けられた貫通孔
    を選択的に用いて該選択した貫通孔に挿脱可能な固定手
    段を挿入することにより入れ子状パイプの長さを調節す
    る長さ調節手段と、梁をクランプ可能な第一および第二
    のクランプ手段と、第一のクランプ手段をインナーパイ
    プの外方端に回転自在に連結する第一の連結手段と、第
    二のクランプ手段をアウターパイプの外方端に回転自在
    に連結する第二の連結手段とを有してなり、第一および
    第二の連結手段の少なくとも一方は、上記長さ調節手段
    による入れ子状パイプの長さ調節可能範囲内でさらに長
    さを微調整可能な微調整手段を含むことを特徴とする梁
    の転倒防止装置。
  3. 【請求項3】上記微調整手段を含む連結手段が、インナ
    ーパイプまたはアウターパイプの外方端と第一または第
    二のクランプ手段との間に回動自在に連結された微調整
    金具であって、インナーパイプまたはアウターパイプと
    の連結中心から同心状に異なる角度に形成された複数の
    微調整穴を有する上記微調整金具と、インナーパイプま
    たはアウターパイプの外方端に形成された貫通孔と、上
    記複数の微調整穴から選択された一の微調整穴と貫通孔
    に挿脱可能な微調整固定手段とを有してなり、上記微調
    整金具の角度変化を通じて入れ子状パイプの長さを微調
    整することを特徴とする、請求項2記載の梁の転倒防止
    装置。
  4. 【請求項4】上記微調整手段を含む連結手段が、インナ
    ーパイプまたはアウターパイプの外方端に回転自在に連
    結された第一の連結体と、第一または第二のクランプ手
    段に回転自在に連結された第二の連結体と、第一および
    第二の連結体同士を連結する連結軸と、第一および第二
    の連結体を連結軸において任意の角度で連結させた状態
    で固定するロック手段とを有してなり、第一および第二
    の連結体の連結角度変化を通じて入れ子状パイプの長さ
    を微調整することを特徴とする、請求項2記載の梁の転
    倒防止装置。
  5. 【請求項5】上記ロック手段が、上記連結軸を挿通する
    軸穴を有するとともにその一方の面に放射歯が設けられ
    た一対のクラッチ盤を該放射歯を向かい合わせて配置し
    てなるクラッチと、一対のクラッチ盤を互いに離隔させ
    る方向に付勢するバネと、一対のクラッチ盤をバネ付勢
    に抗して互いに近接させる方向に移動させ、それらの放
    射歯同士を噛み合わせて一体化させることにより第一お
    よび第二の連結体を任意の連結角度で固定するための操
    作手段と、を有することを特徴とする、請求項4記載の
    梁の転倒防止装置。
  6. 【請求項6】パイプの両端に各々クランプ手段が互いに
    相反する方向に回転可能に連結され、各クランプ手段に
    近接した位置に、その軸部に対してパッドが所定の角度
    範囲において傾斜自在であるとともにパイプからの突出
    長さが調節可能に押座が設けられており、押座を梁のフ
    ランジ面に当接させた状態で、梁の間隔に応じて押座の
    突出長さを調節するとともに任意に傾斜させて、フラン
    ジを各々クランプ手段でクランプして固定することを特
    徴とする梁の転倒防止装置。
  7. 【請求項7】パイプの長さ方向に延長する位置調整長孔
    に2つのクランプ手段を摺動可能且つ任意位置で固定可
    能に設け、梁の間隔に応じてクランプ手段を任意位置で
    固定して梁のウエブを各々クランプ手段でクランプして
    固定することを特徴とする梁の転倒防止装置。
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