JPH09182551A - 竿保持具 - Google Patents

竿保持具

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JPH09182551A
JPH09182551A JP35501595A JP35501595A JPH09182551A JP H09182551 A JPH09182551 A JP H09182551A JP 35501595 A JP35501595 A JP 35501595A JP 35501595 A JP35501595 A JP 35501595A JP H09182551 A JPH09182551 A JP H09182551A
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arm
base
joint
rod
braking
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JP35501595A
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Kosaku Nakahara
宏作 中原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 釣り竿やたも網の柄などの棒状体を受け止め
て保持する竿保持具において、竿保持具を設置しようと
する場所が、急斜面や凹凸面などの多様な悪条件であっ
ても対応できる可能性を大とし、また、複数個を隣接し
て使用する状態における、保持した竿(1)の相互の干
渉などを防ぐための、竿掛け部(10)の相互間隔調節
や各竿掛け部(10)の高さ調節を可能にする。 【構成】 竿掛け部(10)と基部(61)の間に、竿
掛け部(10)の左傾あるいは右傾を垂直方向に調節す
る左右傾斜関節部(20)と、この左右傾斜関節部(2
0)の回転軸方向と交差する方向の先側回転軸(32)
を有する先側関節部(30)を組み合わせ、これら関節
部の状態を固定あるいは可動にする制動調節は、その先
側回転軸(32)のねじの締め付けを加減する操作によ
ることとし、更に多機能化するために、腕伸縮部(4
0)、腕関節部(50)、そして、基側関節部(60)
を一連に結合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、釣り竿やたも網
の柄などのような棒状体を受け止めて保持する竿保持具
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の竿保持具においては、斜面や凹凸
面に設置した場合でも竿の取り扱いを便利にするため
に、竿に接する竿掛け部と基部との間に、角度調節用の
関節部を設けている(例えぱ、実開昭62−70774
号公報、実開平1−168177号公報、実開平2−1
37875号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の竿保持具におい
て、使用者が問題としている事象を次に列挙する。
【0004】課題1.従来の竿保持具は、止むを得ず急
斜面や凹凸面などの場所に設置した場合において、設置
前の見込みに反して、竿掛け部の上下方向が、垂直方向
に対して左傾あるいは右傾になったとき、また、その他
の方向のずれを生じたとき、これらの現象が関節部の角
度調節可能範囲を越えているために、調節し得ないこと
があり、この場合は竿保持具としての保持性と信頼感が
損なわれるので、新たに別の設置場所を探して選定しな
ければならない。つまり、竿掛け部の左傾あるいは右傾
と、その他の方向のずれを調節する関節部の角度調節可
能範囲が不十分、という問題がある。
【0005】課題2.従来の竿保持具は、上記の課題
1.の外に、設置した状態において、便宜上の理由で竿
掛け部だけを水平移動させようとしても、この水平移動
ができない、したがって、水平移動をしたい場合は設置
場所の変更を余儀なくされる。つまり、竿掛け部の水平
移動ができない、という問題がある。
【0006】課題3.従来の竿保持具は、上記の課題
1.と課題2.の外に、複数個を隣接して使用する状態
において、保持した竿の相互の干渉などを防ぐための、
竿掛け部の相互間隔調節や各竿掛け部の高さ調節ができ
ない。つまり、竿掛け部の相互間隔調節や高さ調節がで
きない、という問題がある。
【0007】この発明は、上記の課題1.から課題3.
までの問題を解決することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題1.から課題
3.までを解決するための手段を考察するにあたり、ま
ず、竿を取り扱う使用者が竿保持具を使用する目的を、
次のように、確認する。
【0009】竿保持具を使用する目的は、使用者が意図
する竿保持の状態を得ることによって、竿の取り扱いを
便利にすることである。
【0010】竿保持具は、竿に従属する補助具であると
いう観点に立脚し、竿の取り扱いを便利にするという目
的からして、竿保持具の主体をその竿に接する竿掛け部
とし、故に、説明の順序は、主体の竿掛け部から基部側
へと進めて行く。
【0011】以後の記述は、この発明の実施例を示す図
1から図31までを参照し、また、図の中の各部分に付
けている符号を併記する。
【0012】課題を解決するための手段のうちの基本要
件と、この外の付帯要件を次に列挙する。
【0013】基本要件1.竿掛け部(10)から基部
(61)までの各関節部の角度調節可能範囲は、できる
だけ無段階で広範囲とし、かつ、全体の角度調節可能範
囲も広範囲にするために、各関節部は、隣接する関節部
に対して回転軸の方向を互いに交差させる。
【0014】基本要件2.調節箇所の数をできるだけ省
くために、竿掛け部(10)の左傾あるいは右傾を調節
する左右傾斜関節部(20)と、この左右傾斜関節部
(20)の基部側に隣接する先側関節部(30)を組み
合わせ、この組み合わせにより複合化した関節部は先側
制動部としても機能し、その左右傾斜関節部(20)と
先側関節部(30)の状態を固定あるいは可動にする制
動調節は、その先側制動部の締め付けを加減する操作に
よる。
【0015】基本要件3.腕部に腕部長さ(R)を可変
にする腕伸縮部(40)を設け、この腕伸縮部(40)
の制動調節をする腕制動部を設ける。
【0016】基本要件4.腕部に腕関節部(50)を設
け、この腕関節部(50)の制動調節は、上記の腕伸縮
部(40)の腕制動部を共用する。
【0017】基本要件5.腕部と基部(61)の間に基
側関節部(60)を設け、この基側関節部(60)の制
動調節をする基側制動部を設ける。
【0018】付帯要件1.各関節部の角度設定の操作
を、工具などを使用しない手作業により行った場合で
も、各関節部の設定角度を維持する制動力が、過渡的に
加わる大きな負荷に対しても十分耐え得るようにするた
めに、各制動部の制動用摩擦面の回転半径や面積を大に
する。
【0019】付帯要件2.必要な剛性と軽量化を両立さ
せるべく管体や板材を合理的に使用する。
【0020】付帯要件3.持ち運ぶ時や収納時にできる
だけ嵩張らないようにするための組み立てと分解が、工
具などを使用しない手作業で容易にできるようにする。
【0021】
【発明の実施の形態】この発明の実施例の形態を図1か
ら図31までと各部の動作を図5から図9までに示して
いる。
【0022】この発明の実施例においては、竿掛け部
(10)と基部(61)との間を、次に挙げる各部を連
結することにより一連の機構にする。
【0023】竿掛け部(10)の左傾あるいは右傾を調
節する左右傾斜関節部(20)の構成は、その竿掛け部
(10)の主枠部分と、この主枠部分を前後方向の回転
軸として支持する竿掛け支持部(21)を組み合わせ
る。
【0024】左右傾斜関節部(20)の状態を固定ある
いは可動にする制動調節は、下記の先側関節部(30)
の先側ナット(34)の締め付けを加減する操作によ
る。
【0025】先側関節部(30)および先側制動部の構
成は、竿掛け支持部(21)と、この竿掛け支持部(2
1)を支持する支持板(31)、左右傾斜関節部(2
0)の回転軸方向と交差する方向の先側回転軸(3
2)、支持補助板(36)、そして、その先側回転軸
(32)のねじ部分に先側ナット(34)を組み合わせ
る。
【0026】先側関節部(30)の状態を固定あるいは
可動にする制動調節は、先側ナット(34)の締め付け
を加減する操作による。
【0027】腕部の構成は、管体で形成した先側腕部
(33)と、管体で形成した基側腕部(51)を組み合
わせる。
【0028】先側関節部(30)の支持板(31)の基
部側部を、先側腕部(33)の先側端部に固着する。
【0029】腕部長さ(R)を調節する腕伸縮部(4
0)の構成は、基側腕部(51)の先側端部の外側に腕
締め付け部(52)を装着し、この先側端部の開口内に
先側腕部(33)の基部側を挿入することで嵌合とし、
この嵌合箇所を継ぎ部とし、この継ぎ部における先側腕
部(33)と基側腕部(51)の重なり分の長さを可変
にする。
【0030】腕伸縮部(40)における腕制動部の構成
は、上記の先側腕部(33)と基側腕部(51)の継ぎ
部における重なり分と、この重なっている箇所を外側か
ら締め付ける腕締め付け部(52)を組み合わせる。
【0031】腕伸縮部(40)の状態を固定あるいは可
動にする制動調節は、腕締め付け部(52)の腕部ナッ
ト(54)の締め付けを加減する操作による。
【0032】基側腕部(51)と嵌合した先側腕部(3
3)は、これ自体を回転軸とし、先側関節部(30)の
先側回転軸(32)方向と交差した方向の回転軸を持つ
腕関節部(50)とし、この腕関節部(50)の制動
は、上記の腕伸縮部(40)における腕制動部を共用す
る。
【0033】したがって、腕関節部(30)の状態を固
定あるいは可動にする制動調節は、腕締め付け部(5
2)の腕部ナット(54)の締め付けを加減する操作に
よる。
【0034】基側関節部(60)の構成は、基側腕部
(51)の基部側端部に、腕関節部(50)の回転軸方
向と交差する方向の回転軸となる鍔部(56)を固着
し、この鍔部(56)と基部(61)を組み合わせる。
【0035】基側制動部の構成は、鍔部(56)の縁部
分を基部(61)と押さえ板(65)で挟み、これを基
側ボルト(63)と基側ナット(64)で締め付ける形
態にする。
【0036】基側関節部(61)の状態を固定あるいは
可動にする制動調節は、基部(61)の基側制動部の基
側ナット(64)の締め付けを加減する操作による。
【0037】角度調節のために各部が受け持つ動作は、
左右傾斜関節部(20)で竿掛け部(10)の左右傾斜
角(Q)を調節し、先側関節部(30)で竿掛け部(1
0)の仰角および伏角(W)を調節し、腕伸縮部(4
0)で腕部長さ(R)を調節し、腕関節部(50)で竿
掛け部(10)の方位角(X)を調節し、そして、基側
関節部(60)で基部(61)に対する基側腕部(5
1)の出っ張り角(Y)を調節する。
【0038】ただし、基側腕部(51)の出っ張り方向
が垂直方向(V)ではなく傾斜している場合は、上記の
ように先側関節部(30)が仰角および伏角(W)、そ
して、腕関節部(50)が方位角(X)を受け持つとい
うことではなく、先側関節部(30)の機能と腕関節部
(50)の機能を複合した機能で、仰角および伏角
(W)と方位角(X)の両方を受け持つ。
【0039】このように竿掛け部(10)と基部(6
1)の間は、左右傾斜関節部(20)、先側関節部(3
0)、腕伸縮部(40)、腕関節部(50)、そして、
基側関節部(60)を一連に結合しているので、これら
の可動範囲内であれば竿掛け部(10)の位置を任意に
設定することができる。
【0040】
【実施例】この実施例に使用している材質は、主にステ
ンレス鋼であり、寸法の数値の単位はミリメートルであ
る。
【0041】竿掛け部(10)は、図14と図15に示
すように、主枠部分の前方側に竿(1)の下側面を支え
る前方側支持部分(11)、後方側には竿(1)の上側
面を支える後方側支持部分(12)を設けており、大き
さは、前後方向の長さ205、高さ125である。
【0042】前方側支持部分(11)と後方側支持部分
(12)は、ステンレス鋼管の外径6、厚さ1である。
【0043】前方側支持部分(11)と後方側支持部分
(12)の間に介在している主枠部分は、ステンレス鋼
管の外径10、厚さ1である。
【0044】前方側支持部分(11)と主枠部分と後方
側支持部分(12)は、溶接により一体化し、竿掛け部
(10)を形成している。
【0045】竿掛け支持部(21)は、ステンレス鋼板
の厚さ0.5、幅40で形成した竿掛け締付け帯(2
2)を、竿掛け部(10)の主枠部分に4分の3回巻き
付け、この竿掛け締付け帯(22)を巻き締めすること
により、その竿掛け部(10)を制動し固定化すること
に機能する形状としている。
【0046】竿掛け支持部(21)は、竿掛け締付け帯
(22)の平坦部の厚さと強度を得るために、左外側に
支持側内板(23)と右外側には補助側内板(26)を
溶接している。
【0047】支持側内板(23)と補助側内板(26)
は、ステンレス鋼板の厚さ4で形成している。
【0048】支持側内板(23)の中央部に、先側回転
軸(32)を貫通させるための支持側貫通孔(24)
と、この支持側貫通孔(24)の基部側隣にスペーサー
としての支柱ピン(25)を内側へ突起させて設け、ま
た、補助側内板(26)の中央部に、先側回転軸(3
2)を貫通させるための補助側貫通孔(27)を設けて
いる。
【0049】支柱ピン(25)は、ステンレス鋼丸棒の
直径4を、突起部分の長さ5となるように支持側内板
(23)に溶接している。
【0050】支持板(31)と先側腕部(33)は、図
18と図19に示すように、支持板(31)の幅が狭い
部分と先側腕部(33)の先側端部とを溶接している。
【0051】支持板(31)は、ステンレス鋼板の厚さ
2.5、長さ63の一端側を半径20、そして、他端側
を半径10に形成し、幅広部分の中央部に先側回転軸
(32)と、この先側回転軸(32)の基部側隣に補助
板回転止めピン(35)を溶接している。
【0052】先側腕部(33)は、ステンレス鋼管の外
径13.8、厚さ1.5を長さ180に形成している。
【0053】先側回転軸(32)は、ステンレス鋼丸棒
の直径8を、長さ34、ねじ径M8、そして、ねじ部長
さ17に形成している。
【0054】補助板回転止めピン(35)は、ステンレ
ス鋼丸棒の直径4を、突起の長さ4となるように形成し
ている。
【0055】支持補助板(36)は、ステンレス鋼板の
厚さ2.5、長さ63の一端側を半径20、そして、他
端側を半径10に形成し、幅広部分の中央部に先側回転
軸貫通孔(37)と、この先側回転軸貫通孔(37)の
基部側隣に補助板回転止めピン貫通孔(38)を設けて
いる。
【0056】基側腕部(51)は、ステンレス鋼管の外
径16、厚さ1を、長さ360に形成し、これを長辺の
長さ210と短辺長さ150のLの字形に形成し、長辺
の端部に幅2、長さ35の締め用切り欠き(55)を設
け、腕締め付け部(52)を装着し、そして、短辺の端
部に鍔部(56)を溶接している。
【0057】腕締め付け部(52)の板材の部分は、ス
テンレス鋼板の厚さ1.2を使用し、腕部ボルト(5
3)は、ステンレス鋼丸棒直径6を、長さ32、ねじ径
M6、そして、ねじ部長さ16に形成している。
【0058】鍔部(56)は、ステンレス鋼板の厚さ2
を直径60の円板に形成し、この円板の外周の1箇所に
幅5.1、長さ6のUの字形切り欠き(57)を設けて
いる。
【0059】基部(61)は、ステンレス鋼板の厚さ2
を、短辺72、長辺85の方形板に形成し、この方形板
の角部4箇所の各に基盤取り付けボルト(2)用の孔径
4.1を設け、また、この方形板の中心点から短辺の方
向へ距離8.5の位置を、対向する鍔部(56)の中心
点と合致する合わせ中心点とし、この合わせ中心点から
中心角120度で3方向へ、鍔部(56)の半径に相当
する距離の3箇所の位置のうちの2箇所に頭付きピン
(62)と、残りの1箇所に基側ボルト(63)を鍔部
(56)側に突起させて溶接している。
【0060】頭付きピン(62)は、ステンレス鋼丸棒
の直径6に、直径12の頭部を形成し、基部(61)か
らの突起は、直径6の部分を長さ2.1にしている。
【0061】基側ボルト(63)は、ステンレス鋼丸棒
の直径5を、長さ17、ねじ径M5、そして、ねじ部長
さ15に形成している。
【0062】押さえ板(65)は、ステンレス鋼板の厚
さ1.5を、幅14と長さ24.5に形成し、間隔1
2.5で基側ボルト貫通孔(66)として孔径5.1と
押さえ板回転回転止めピン貫通孔(67)として孔径
4.1を設けている。
【0063】押さえ板用スペーサー(68)は、ステン
レス鋼板の厚さ1.5を、内径4.1と外径10に形成
している。
【0064】押さえ板回転止めピン(69)は、ステン
レス鋼丸棒の直径4に、直径8の頭部を形成し、基部
(61)からの突起は直径4の部分を長さ5とし、基側
ボルト(63)に装着した押さえ板(65)と押さえ板
用スペーサー(68)を貫通し、基部(61)の鍔部
(56)側に溶接している。
【0065】基部取り付けボルト(2)は、ステンレス
鋼の頭付きのボルトであり、ねじ径M4、長さ10であ
る。
【0066】基礎部(3)は、木材板の厚さ10であ
り、幅と長さは、取り付けの対象となる重量物体(6)
の大きさに適合している。
【0067】帯び(4)は、合成繊維を織ったベルトで
あり、厚さ1、幅15、そして、長さは取り付けの対象
となる重量物体(6)の大きさに適合している。
【0068】帯止め具(5)は、合成樹脂で形成したも
のであり、通称はバンドストッパーあるいはベルトスト
ッパーなどと称されている。
【0069】左右傾斜関節部(20)の組み立て工程
は、竿掛け部(10)の主枠部分を竿掛け支持部(2
1)の開口部に押し込む。
【0070】左右傾斜関節部(20)による左右傾斜角
(Q)の角度調節可能範囲は、回転可能角の360度か
ら竿(1)と腕部が接近するために使用することができ
ない範囲の53度を差し引いた307度である。
【0071】先側関節部(30)の組み立て工程は、先
側回転軸(32)に対して、竿掛け部(10)と竿掛け
支持部(21)を組み合わせたもの、支持補助板(3
6)、そして、その先側回転軸(32)のねじ部分に先
側ナット(34)を嵌める。
【0072】先側関節部(30)による仰角および伏角
(W)の角度調節可能範囲は、180度である。
【0073】腕締め付け部(52)の組み立て工程は、
Uの字形の開口側の両端部間に腕部ボルト(53)を架
け渡すように貫通し、この腕部ボルト(53)に腕部ナ
ット(54)を嵌める。
【0074】腕伸縮部(40)の組み立て工程は、先側
腕部(33)の基部側端部を基側腕部(51)の先側端
部の開口内に挿入する。
【0075】腕伸縮部(40)による腕部長さ(R)の
長さ調節可能範囲は、150ミリメートルである。
【0076】腕関節部(50)の組み立て工程は、上記
の腕伸縮部(40)の組み立て工程と兼ねており、した
がって、既に完了している。
【0077】腕関節部(50)による方位角(X)の角
度調節可能範囲は、360度である。
【0078】基側関節部(60)の組み立て工程は、基
側ボルト(63)に基側ナッと(64)を嵌め、この基
側ナット(64)を緩めた状態にし、鍔部(56)のU
の字形切り欠き(57)を、基側ボルト(63)の位置
に添わせ、基部(61)と押さえ板(65)の間に十分
に差し込み、次に、鍔部(56)のUの字形切り欠き
(57)が無い方を、基部(61)と頭付きピン(6
2)の頭部の間に差し込む。
【0079】基側関節部(60)による基部(61)に
対する腕部の出っ張り角(Y)の角度調節可能範囲は、
360度である。
【0080】基部(61)を基礎部(3)に組み付ける
工程は、基部(61)を基部取り付けボルト(2)によ
り基礎部(3)に固着する。
【0081】基礎部(3)を、クーラーボックスなどの
重量物体(6)に組み付ける方法の一例としては、図1
に示すように、帯(4)と帯止め具(5)を用いて縛り
付ける。
【0082】基礎部(3)は、この実施例では図1、図
2、図3、そして、図5に示すように、木材板を方形に
形成して使用しているが、この外にも基礎部(3)を取
り付ける対象となる重量物体(6)に適合する材質、形
状、そして、大きさを選定することとする。例えば、基
礎部(3)の一部分を岩の割れ目や消波ブロックの隙間
に差し込んで使用する場合は、図4に示すような棒状の
基礎部(3)にする方法もある。
【0083】先側ナット(34)、腕部ナット(5
4)、そして、基側ナット(64)の操作性を良くする
ために、ねじ部に少量のグリースを塗布する。なお、こ
のグリースを取り扱う時は、各関節部の制動性を損なわ
ないために、制動用摩擦面にグリースが付着しないよう
に注意する。
【0084】上記のような、各関節部の組み立て工程
は、工具などを使用しない手作業で可能であり、そし
て、各部の分解工程も、工具などを使用しない手作業で
各関節部の組み立て工程の逆順に行えばよい。
【0085】基礎部(3)を重量物体(6)に組み付け
る工程は、基礎部(3)を重量物体(6)に帯(4)で
縛り付けるとか、棒状の基礎部(3)の一部分を岩の割
れ目や消波ブロックの隙間に差し込む場合は、工具を使
用しない手作業で可能であり、そして、分解工程も、工
具を使用しない手作業で組み付け工程の逆順に行えばよ
い。
【0086】持ち運ぶ時や収納時に嵩張らないようにす
るために、どこを分解するかは、使用者が選択する。
【0087】
【発明の効果】この発明の竿保持具は、上記の課題を解
決するための手段の項から実施例の項までに記述した内
容により、次に列挙するような効果があった。
【0088】効果1.竿掛け部に対する基部の角度調節
可能範囲は、従来よりも広範囲になり、使用者が竿保持
具を設置したいとする急斜面や凹凸面などの多様な悪条
件の場所にも、対応できる可能性が大になった。
【0089】効果2.竿保持具を設置した状態でも、竿
掛け部だけを、例えば図1、図3、そして、図4に示す
ように、水平移動させることが可能になった。
【0090】効果3.竿保持具の複数個を隣接して使用
した状態、例えぱ、図5に示すような状態においても、
竿掛け部(10)を水平移動させて相互間隔(T)の調
節を可能にし、かつ、竿掛け部(10)の高さ調節を可
能にしたことによって、保持した竿(1)の相互の干渉
などを防ぐことができるようになった。
【0091】この発明は、前記の課題1.から課題3.
までに対して、上記の効果1.から効果3.までの効果
があったので目的を達成した。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の外観図である。
【図2】この発明の実施例の外観図である。
【図3】この発明の実施例の外観図である。
【図4】この発明の実施例の外観図である。
【図5】この発明の実施例の外観図である。
【図6】この発明の実施例の動作を示す外観図である。
【図7】この発明の実施例の動作を示す外観図である。
【図8】この発明の実施例の動作を示す外観図である。
【図9】この発明の実施例の動作を示す外観図である。
【図10】図2の竿保持具の右側の方から視た外観図で
ある。
【図11】図10のA視外観図である。
【図12】図10のB視外観図である。
【図13】図10のC視外観図である。
【図14】この発明の実施例の竿掛け部の外観図であ
る。
【図15】図14のD視外観図である。
【図16】この発明の実施例の竿掛け支持部の外観図で
ある。
【図17】図16のE−E断面図である。
【図18】この発明の実施例の支持板と先側腕部の外観
図である。
【図19】図18のF−F断面図である。
【図20】この発明の実施例の支持補助板の外観図であ
る。
【図21】図20のG−G断面図である。
【図22】この発明の実施例の基側腕部の一部分と鍔部
の外観図である。
【図23】図22のH−H断面図である。
【図24】この発明の実施例の腕締め付け部の外観図で
ある。
【図25】図24のI視外観図である。
【図26】この発明の実施例の基部の外観図である。
【図27】図26のJ視外観図である。
【図28】この発明の実施例の押さえ板の外観図であ
る。
【図29】図28のK−K断面図である。
【図30】この発明の実施例の押さえ板用スペーサーの
外観図である。
【図31】図30のL−L断面図である。
【符号の説明】
N 北 P 水平方向 Q 左右傾斜角 R 腕部長さ S 南 T 相互間隔 U 上 V 垂直方向(重力方向) W 仰角および伏角 X 方位角 Y 出っ張り角 1 竿 2 基部取り付けボルト 3 基礎部 4 帯 5 帯止め具 6 重量物体 10 竿掛け部 11 前方側支持部分 12 後方側支持部分 20 左右傾斜関節部 21 竿掛け支持部 22 竿掛け締付け帯 23 支持側内板 24 支持側貫通孔 25 支柱ピン 26 補助側内板 27 補助側貫通孔 30 先側関節部 31 支持板 32 先側回転軸 33 先側腕部 34 先側ナット 35 補助板回転止めピン 36 支持補助板 37 先側回転軸貫通孔 38 補助板回転止めピン貫通孔 40 腕伸縮部 50 腕関節部 51 基側腕部 52 腕締め付け部 53 腕部ボルト 54 腕部ナッ卜 55 締め用切り欠き 56 鍔部 57 Uの字形切り欠き 60 基側関節部 61 基部 62 頭付きピン 63 基側ボルト 64 基側ナット 65 押さえ板 66 基側ボルト貫通孔 67 押さえ板回転止めピン貫通孔 68 押さえ板用スペーサー 69 押さえ板回転止めピン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 竿掛け部から基部までの間に、竿掛け部
    の方向に対する基部の方向を調節する関節部を有する竿
    保持具において、竿掛け部の左傾あるいは右傾を調節す
    る左右傾斜関節部と、この左右傾斜関節部の回転軸方向
    と交差する方向の先側回転軸を有する先側関節部を組み
    合わせて先側制動部とし、それら左右傾斜関節部と先側
    関節部の状態を固定あるいは可動にする制動調節は、そ
    の先側制動部に対して、その先側回転軸方向の締め付け
    を加減する操作による。
  2. 【請求項2】 先側関節部から、先側回転軸方向と交差
    する方向を長さ方向とする腕部を基部側に向けて出っ張
    らせ、この腕部を先側腕部と基側腕部で構成し、これら
    先側腕部と基側腕部を嵌合し、この嵌合箇所を継ぎ部と
    し、この継ぎ部における先側腕部と基側腕部の重なり分
    の長さを可変にすることにより腕伸縮部とし、その先側
    腕部に対して基側腕部が回転することにより腕関節部と
    し、これら腕伸縮部と腕関節部の外側に腕締め付け部を
    設けて腕制動部とし、これら腕伸縮部と腕関節部の状態
    を固定あるいは可動にする制動調節は、その腕制動部の
    締め付けを加減する操作による請求項1記載の竿保持
    具。
  3. 【請求項3】 腕部と基部との間に、腕部の長さ方向と
    交差する方向の回転軸を有し、腕部の方向に対する基部
    の方向を調節する基側関節部と基側制動部を設け、この
    基側関節部の状態を固定あるいは可動にする制動調節
    は、その基側制動部の締め付けを加減する操作による請
    求項2記載の竿保持具。
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