JP2003089140A - タンク成形用の成形型 - Google Patents

タンク成形用の成形型

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JP2003089140A
JP2003089140A JP2001283358A JP2001283358A JP2003089140A JP 2003089140 A JP2003089140 A JP 2003089140A JP 2001283358 A JP2001283358 A JP 2001283358A JP 2001283358 A JP2001283358 A JP 2001283358A JP 2003089140 A JP2003089140 A JP 2003089140A
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tank
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JP2001283358A
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Eiji Okada
英二 岡田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2方向にアンダーカット部が形成されるタン
クにおいて,カムを一方向へ動作させるだけで互いに異
なる2方向への動作を可能にし,成形装置の小型化を図
ることができるタンク成形用の成形型を提供すること。 【解決手段】 リザーバタンク1は,タンク部10,突
出形成した突出部13,取付用の係合凹部11及び取付
側面102に形成した外れ防止凹部12を有している。
キャビティ33にリザーバタンク1を成形した後には,
カム6をスライドコア4に対して相対移動させて,スラ
イドピン5の成形先端部51を外れ防止凹部12から抜
き出す。また,更にカム6をスライドコア4に対して相
対移動させて,スライドコア4の成形凸部41を係合凹
部11から抜き出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,アンダーカット部を有する合成
樹脂製のタンクを成形する成形型に関する。
【0002】
【従来技術】図7に示すごとく,自動車のラジエータに
おいては,エンジンを冷却するための冷却水を保持,供
給するリザーバタンク9が設けてある。このリザーバタ
ンク9は,その一側面901にエンジンルーム内に固定
されるブラケット7を取り付けて,該ブラケット7によ
りエンジンルーム内に取り付けられている。上記リザー
バタンク9は,上記ブラケット7を一側面901に取り
付けるために,ブラケット7の端部71を係合する係合
凹部911と,この係合が外れることを防止する外れ防
止凹部912とを有している。そして,上記係合凹部9
11に上記ブラケット7の端部71を係合すると共に上
記外れ防止凹部912にブラケット7に設けた凸状部7
2を掛止させて,リザーバタンク9にブラケット7を取
り付けている。
【0003】ところで,上記リザーバタンク9を成形す
る成形型90においては,上記係合凹部911を成形す
る成形凸部941と,上記外れ防止凹部912を成形す
る成形突出部951を設ける。そして,上記成形型90
に形成したキャビティ903にリザーバタンク9を成形
した後,このキャビティ903より成形後のリザーバタ
ンク9を取り出す際には,上記係合凹部911を成形す
る成形凸部941はいわゆるアンダーカット部になる。
そのため,上記成形凸部941は,上記成形型90の本
体部93に対して移動可能であると共に上記成形後のリ
ザーバタンク9の一側面901をスライドすることがで
きるスライドコア94に設ける。そして,上記成形型9
0には,このスライドコア94のスライドを行うための
第1シリンダー942を設ける。
【0004】また,上記スライドコア94をスライドさ
せる際には,上記外れ防止凹部912を成形する成形突
出部951がいわゆるアンダーカット部となる。そのた
め,この際には,まず上記外れ防止凹部912から上記
成形突出部951を抜き出す必要がある。そのため,こ
の成形突出部951を,上記本体部93に対して,成形
後のリザーバタンク9に対向する方向に移動可能なスラ
イドピン95に設ける。そして,上記成形型90には,
このスライドピン95の移動を行うための第2シリンダ
ー952を設ける。
【0005】そして,上記キャビティ903にリザーバ
タンク9を成形した後,まず,上記スライドピン95を
第2シリンダー952によって上記外れ防止凹部912
から抜き出し,次いで,上記スライドコア94を第1シ
リンダー942によって上記係合凹部911から抜き出
して,成形後のリザーバタンク9を上記キャビティ90
3から取り出している。
【0006】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記リザーバ
タンク9の成形型90においては,上記のごとく2本の
シリンダー942,952を設けている。そのため,こ
れら2本のシリンダー942,952を駆動させるため
の駆動回路等が複雑になってしまう。
【0007】また,上記第1シリンダー942は上記ス
ライドコア94が上記一側面901をスライドするスラ
イド方向に設ける必要があり,上記第2シリンダー95
2は上記スライドピン95が上記リザーバタンク9に対
向する対向方向に設ける必要がある。つまり,上記2本
のシリンダー942,952は,互いに直交する位置に
設ける必要があり,上記成形型90には上記2本のシリ
ンダー942,952を設置するための広いスペースが
必要となる。そのため,成形型90を含む成形装置が大
型化してしまう。
【0008】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,2方向にアンダーカット部が形成される
タンクにおいて,カムを一方向へ動作させるだけで互い
に異なる2方向への動作を可能にし,成形装置の小型化
を図ることができるタンク成形用の成形型を提供しよう
とするものである。
【0009】
【課題の解決手段】第1の発明は,開口部を有するタン
ク部と,該タンク部の一側面において,上記タンク部と
対向するようにして突出形成した突出部と,該突出部と
上記タンク部との間に形成された取付用の係合凹部と,
該係合凹部と同じ側面に形成した外れ防止凹部とを有す
る合成樹脂製のタンクを成形する成形型において,該成
形型は,本体部と該本体部に対して相対移動可能な可動
部とによって上記タンクを成形するキャビティを形成し
ており,上記可動部は,上記係合凹部を成形する成形凸
部と上記タンク部の一側面側の少なくとも一部を成形す
る成形面とを有するスライドコアと,上記外れ防止凹部
を成形するスライドピンと,上記スライドコア及び上記
スライドピンをそれぞれ上記本体部に対して相対的に移
動させることができるカムとを有しており,上記可動部
は,上記キャビティにおいて上記タンクを成形した後,
上記カムを上記スライドコアに対して相対移動させるこ
とにより,上記スライドピンの成形先端部を上記成形後
のタンクにおける外れ防止凹部から抜き出し,更に,上
記カムを上記スライドコアに対して相対移動させること
により,上記スライドコアの成形凸部を上記成形後のタ
ンクにおける係合凹部から抜き出すよう構成されている
ことを特徴とするタンク成形用の成形型にある(請求項
1)。
【0010】上記キャビティにおいて上記タンクを成形
した後,上記成形後のタンクを上記キャビティから取り
出す際には,上記スライドコアの成形凸部がいわゆるア
ンダーカット部となる。また,上記スライドコアを移動
させる際には,上記スライドピンの成形先端部がアンダ
ーカット部となる。即ち,本発明においては,上記スラ
イドピンの成形先端部を上記外れ防止凹部から抜き出す
方向と,上記スライドコアの成形凸部を上記係合凹部か
ら抜き出す方向とにアンダーカット部が形成される。
【0011】そこで,本発明においては,上記カムを上
記スライドコアに対して一方向に移動させることによ
り,上記成形後のタンク部と対向する対向方向において
上記成形先端部を上記外れ防止凹部から抜き出す動作
と,上記タンク部の一側面をスライドするスライド方向
において上記成形凸部を上記係合凹部から抜き出す動作
との2方向の動作を実現させている。
【0012】そのため,本発明によれば,上記のごとく
2方向にアンダーカット部が形成されるタンク成形用の
成形型において,上記カムを一方向へ動作させるだけ
で,上記対向方向及び上記スライド方向の互いに異なる
2方向への動作を可能にすることができる。また,本発
明においては,従来のように互いに直交する2方向にお
いて,それぞれシリンダー等の駆動源を設ける必要がな
く,上記カムを一方向に移動させるために1つのシリン
ダー等の駆動源を設けることにより,上記異なる2方向
の動作を実現することができる。そのため,本発明にお
いては,上記駆動源を動作させるための動作回路が簡単
になる。
【0013】また,従来のように互いに直交する方向に
複数の駆動源を設ける必要がないため,上記成形型を構
成するために必要とするスペースを小さくすることがで
きる。それ故,上記成形型を含む成形装置の小型化を図
ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】上記タンク成形用の成形型は,例
えば,自動車のラジエータに用いる冷却水貯蔵用のラジ
エータ用リザーバタンクの成形に適用することができ
る。また,上記成形型は,上記のごとく,2方向にアン
ダーカット部を形成する各種のタンクの成形に適用する
ことができる。
【0015】また,上記タンク成形用の成形型におい
て,上記スライドピンは,該スライドピンが上記スライ
ドコアに対して相対移動する方向に対して傾斜したピン
傾斜面を有しており,上記カムは,上記ピン傾斜面の傾
斜角度と略同一の傾斜角度を有するカム傾斜面を有して
おり,上記可動部は,上記カムを上記スライドコアに対
して相対移動させるときには,上記カムのカム傾斜面が
上記スライドピンのピン傾斜面に沿ってスライドして,
上記スライドピンの成形先端部を上記成形後のタンクに
おける外れ防止凹部から抜き出すよう構成することが好
ましい(請求項2)。
【0016】この場合,上記コア傾斜面と上記ピン傾斜
面とにより,上記スライドピンが上記成形後のタンクに
対向する対向方向に移動する動作を形成することができ
る。そのため,簡単な構造で,上記スライドピンの成形
先端部を上記外れ防止凹部より抜き出す動作を形成する
ことができる。
【0017】また,上記カムは,上記スライドコアに設
けたストッパー部に当接する当接部を有しており,上記
可動部は,上記カムを上記スライドコアに対して更に相
対移動させるときには,上記カムの当接部が上記スライ
ドコアのストッパー部に当接して,上記スライドコアの
成形凸部を上記成形後のタンクにおける係合凹部から抜
き出すよう構成することが好ましい(請求項3)。
【0018】この場合,上記ストッパーと上記当接部と
により,上記スライドコアが上記成形後のタンク部の一
側面をスライドするスライド方向に移動する動作を形成
することができる。そのため,簡単な構造で,上記スラ
イドコアの成形先端部を上記係合凹部より抜き出す動作
を形成することができる。
【0019】
【実施例】以下に,図1〜図6を用いて本発明の実施例
につき説明する。図1に示すごとく,本例における合成
樹脂性のタンク1は,自動車に使用するラジエータ用リ
ザーバタンク1である。このラジエータ用リザーバタン
ク1は,上記開口部105をその上面15に有してお
り,この開口部105はリザーバタンク1に水を注入し
たりリザーバタンク1から外部に水を供給したりするた
めに用いる。
【0020】本例におけるリザーバタンク1は,開口部
105を有するタンク部10と,該タンク部10の一側
面101において,上記タンク部10と対向するように
して突出形成した突出部13とを有している。また,リ
ザーバタンク1は,突出部13と上記タンク部10との
間に形成された取付用の係合凹部11と,該係合凹部1
1と同じ側面である取付側面102に形成した外れ防止
凹部12とを有している。
【0021】そして,図2に示すごとく,上記リザーバ
タンク1を成形する際には,本体部31と該本体部31
に対して相対移動可能な可動部32とを有するタンク成
形用の成形型3を用いる。また,上記本体部31と可動
部32とによって上記リザーバタンク1を成形するキャ
ビティ33を形成する。上記可動部32は,上記係合凹
部11を成形する成形凸部41と上記タンク部10の一
側面101側の少なくとも一部を成形する成形面42と
を有するスライドコア4と,先端に上記外れ防止凹部1
2を成形する成形先端部51を有するスライドピン5と
を有している。また,可動部32は,上記スライドコア
4及び上記スライドピン5をそれぞれ上記本体部31に
対して相対的に移動させることができるカム6を有して
いる。
【0022】上記リザーバタンク1の成形型3において
は,上記係合凹部11を成形する成形凸部41と上記外
れ防止凹部12を成形する成形先端部51とにより,2
方向にアンダーカット部が形成される。そのため,上記
可動部32は,上記キャビティ33に上記リザーバタン
ク1を成形した後には,上記カム6を上記スライドコア
4に対して相対移動させて,スライドピン5の成形先端
部51を成形後のリザーバタンク1における外れ防止凹
部12から抜き出すよう構成してある。また,可動部3
2は,上記カム6を上記スライドコア4に対して更に相
対移動させて,スライドコア4の成形凸部41を成形後
のリザーバタンク1における係合凹部11から抜き出す
ことができるよう構成してある。
【0023】以下に,これを詳説する。図1に示すごと
く,上記リザーバタンク1の係合凹部11は,エンジン
ルーム内に取り付けられるブラケット7の端部71に係
合するよう構成されている。また,上記係合凹部11及
び外れ防止凹部12を形成した取付側面102は,上記
タンク部10の一側面101より該タンク部10の内部
に向けて凹状に陥没して形成されている。また,本例に
おいては,上記係合凹部11は,上記取付側面102に
おいて,上面15側に形成した上面凹部111と,両側
面16側に形成した側面凹部112とを有している。ま
た,上記取付側面102において,下面17側は開放さ
れている。
【0024】そして,上記リザーバタンク1とブラケッ
ト7とは,上記ブラケット7の端部71をリザーバタン
ク1の下面17側から上記側面凹部112の間に挿入し
てスライドさせることにより,組み付けることができる
ようになっている。また,上記外れ防止凹部12は,上
記ブラケット7に設けた凸状の凸状部72を係合させる
ことができるようになっている。そして,ブラケット7
をリザーバタンク1に組み付けた後には,上記外れ防止
凹部12と凸状部72との係合によって,ブラケット7
がリザーバタンク1の下面17側から外れることを防止
することができる。上記外れ防止凹部12は,複数箇所
に形成されており,本例においては,上記リザーバタン
ク1の両側面16の方向に並べて形成してある。
【0025】次に,上記リザーバタンク1を成形するた
めの成形型3につき説明する。図2,図3に示すごと
く,上記スライドコア7の成形面42は,上記リザーバ
タンク1の一側面101における取付側面102を成形
する。また,上記成形型3における本体部31は,上記
キャビティ33において,上記取付側面102以外のリ
ザーバタンク1の部位を成形する成形面315を有して
いる。また,本体部31は,キャビティ33から成形後
のリザーバタンク1を取り出すために,複数に分割して
形成されている。本例においては,本体部31は,第1
成形部311と第2成形部312とに分割して形成して
ある。
【0026】また,上記本体部31に可動部32をセッ
トして形成したキャビティ33においては,上記スライ
ドコア4の成形凸部41と本体部31との間に,上記リ
ザーバタンク1の突出部13を成形するための間隙33
1が設けられている(図3参照)。上記スライドコア4
の成形凸部41は,上記係合凹部11における上面凹部
111及び側面凹部112を成形する位置に合わせて設
けてある。また,上記スライドピン5の成形先端部51
は,上記外れ防止凹部12を成形する位置に合わせて設
けてあり,本例では2箇所に設けてある。
【0027】本例においては,上記本体部31に対して
上記スライドコア4が移動する方向又はスライドコア4
が成形後のタンク部10の一側面101をスライドする
スライド方向をX方向とする。また,上記本体部31に
対して上記スライドピン5が移動する方向又はスライド
ピン5が成形後のタンク部10と対向する対向方向をY
方向とする。
【0028】また,上記スライドコア4が上記本体部3
1に近づく方向をX前進方向,スライドコア4が上記本
体部31から離れる方向をX後退方向,上記スライドピ
ン5が上記本体部31に近づく方向をY前進方向,スラ
イドピン5が上記本体部31から離れる方向をY後退方
向とする。また,上記スライドコア4が最も前進した位
置をX前進端,最も後退した位置をX後退端とし,上記
スライドピン5が最も前進した位置をY前進端,最も後
退した位置をY後退端とする。
【0029】上記本体部31には,取付ブラケット35
を介してシリンダー34が設けてあり,上記カム6は,
このシリンダー34のロッド341の先端部に取り付け
られている。そして,上記カム6は,シリンダー34を
ストロークさせることにより,スライドコア4に対して
X方向に相対移動させることができるようになってい
る。
【0030】上記スライドコア4は,上記カム6をX方
向に相対移動させることにより,上記本体部31に対し
てX方向に相対移動することができるようになってい
る。また,上記スライドピン5は,上記カム6を上記ス
ライドコア4に対してX方向に相対移動させることによ
り,上記スライドコア4に対してY方向に相対移動する
ことができるようになっている。また,上記スライドピ
ン5及びカム6は,上記スライドコア4の内部に設けら
れている。
【0031】図3に示すごとく,上記スライドピン5
は,上記成形先端部51を設けた先端部501と,この
先端部501の反対側の後端部502とが上記スライド
コア4に支えられており,Y方向に移動可能になってい
る。また,スライドピン5には,このスライドピン5が
Y方向に対して傾斜したピン傾斜面521を有してい
る。また,上記カム6は,上記ピン傾斜面521の傾斜
角度と略同一の傾斜角度を有するカム傾斜面611を有
している。
【0032】本例においては,上記カム6は,上記シリ
ンダー34が取り付けられた側とは反対側に上記カム傾
斜面611を有する傾斜バー61を有している。この傾
斜バー61は,上記カム傾斜面611をY前進方向に位
置する側面612とY後退方向に位置する側面613と
の両側面に有して形成されている。また,上記スライド
ピン5には,上記ピン傾斜面521を有すると共に上記
傾斜バー61を挿入することができる幅を有する傾斜溝
部52が設けてある。そして,この傾斜溝部52は,上
記ピン傾斜面521をY前進方向に位置する側面522
とY後退方向に位置する側面523との両側面に有して
形成されている。
【0033】上記カム6は,上記スライドコア4に設け
たストッパー部43に当接する当接部62を有してい
る。上記スライドコア4のストッパー部43は,スライ
ドコア4の内部に凹状溝を設けることにより形成されて
いる。また,カム6の当接部62は,上記ストッパー部
43の凹状溝に収まると共にこの凹状溝においてX方向
に移動可能になっている。また,上記ストッパー部43
は,上記凹状溝のX前進方向側に形成したストッパー面
431と,上記凹状溝のX後退方向側に形成したストッ
パー面432とを有して形成されている。
【0034】次に,上記成形型3より成形後のリザーバ
タンク1を取り出す方法につき説明する。図3に示すご
とく,上記本体部31と可動部32とによって形成した
キャビティ33において,エアーブローによる射出成形
を行う。このとき,上記成形型3においては,上記スラ
イドコア4がX前進端に位置し,上記スライドピン5が
Y前進端に位置している。そして,上記射出成形を行っ
た後には,上記スライドコア4の成形凸部41によりリ
ザーバタンク1の係合凹部11が,上記スライドピン5
の成形先端部51により上記リザーバタンク1の外れ防
止凹部12が成形される。また,上記成形凸部41と上
記本体部31との間の間隙331には,リザーバタンク
1の突出部13が成形される。こうして,上記キャビテ
ィ33において,リザーバタンク1が成形される。
【0035】次いで,図4に示すごとく,上記キャビテ
ィ33においてリザーバタンク1を成形した後,この成
形後のリザーバタンク1をキャビティ33から取り出す
に当たっては,上記シリンダー34を動作させて,上記
カム6を上記スライドコア4に対してX後端方向に移動
させる。このとき,上記カム6の傾斜バー61における
カム傾斜面611が上記スライドピン5の傾斜溝部52
におけるピン傾斜面521の上をスライドする。これに
より,スライドピン5がY後端方向に移動し,スライド
ピン5の成形先端部51が成形後のリザーバタンク1に
おける外れ防止凹部12から抜き出される。そして,上
記スライドピン5の成形先端部51は,上記スライドコ
ア4の成形面42からキャビティ33に向けて突出しな
い位置であるY後退端まで後退する。
【0036】次いで,図5に示すごとく,上記シリンダ
ー34の動作により,更に,上記カム6が上記スライド
コア4に対してX後端方向に移動すると,上記カム6の
当接部62がスライドコア4のストッパー部43におけ
るストッパー面432に当接する。これにより,スライ
ドコア4は,上記カム6の当接により,X後退方向に移
動し,上記スライドコア4の成形凸部41が成形後のリ
ザーバタンク1における係合凹部11から抜き出され
る。こうして,スライドコア4をX後退端に移動させ
る。また,図6に示すごとく,上記第1成形部311と
上記第2成形部312と相対的に移動させて,上記キャ
ビティ33から成形後のリザーバタンク1を取り出す。
【0037】次に,上記成形後のリザーバタンク1を上
記成形型3より取り出した後,上記可動部32を移動し
て本体部31にセットし,キャビティ33を形成する方
法につき説明する。上記成形後のリザーバタンク1を成
形型3より取り出した後には,上記スライドコア4はX
後退端に位置しており,また,上記スライドピン5はY
後退端に位置している。
【0038】そこで,上記シリンダー34を動作させ
て,上記カム6を上記スライドコア4に対してX前進方
向に移動させる。このとき,上記カム6の傾斜バー61
におけるカム傾斜面611が上記スライドピン5の傾斜
溝部52におけるピン傾斜面521の上をスライドす
る。そして,スライドピン5がY前進方向に移動し,ス
ライドピン5の成形先端部51が上記リザーバタンク1
の外れ防止凹部12を成形することができる位置である
Y前進端まで移動する。
【0039】次いで,上記シリンダー34の動作によ
り,更に,上記カム6が上記スライドコア4に対してX
前進方向に移動すると,上記カム6の当接部62がスラ
イドコア4のストッパー部43におけるストッパー面4
31に当接する。これにより,スライドコア4は,X前
進方向に移動し,上記スライドコア4の成形凸部41が
上記リザーバタンク1の係合凹部11を成形することが
できる位置であるX前進端まで移動する。こうして,可
動部32を本体部31に対してセットし,可動部32と
本体部31とによってキャビティ33を形成する。
【0040】本例においては,上記キャビティ33にお
いて上記リザーバタンク1を成形した後,上記成形後の
リザーバタンク1を上記キャビティ33から取り出す際
には,上記スライドコア4の成形凸部41がいわゆるア
ンダーカット部となる。また,上記スライドコア4を移
動させる際には,スライドピン5の成形先端部51がア
ンダーカット部となる。即ち,本例においては,上記ス
ライドピン5の成形先端部51を上記外れ防止凹部12
から抜き出す方向と,上記スライドコア4の成形凸部4
1を上記係合凹部11から抜き出す方向とにアンダーカ
ット部が形成される。
【0041】そこで,本例においては,上記カム6を上
記スライドコア4に対して一方向に移動させることによ
り,上記Y方向において上記成形先端部51を上記外れ
防止凹部12から抜き出す動作と,上記X方向において
上記成形凸部41を上記係合凹部11から抜き出す動作
との2方向の動作を実現させている。そのため,本例に
よれば,上記のごとく2方向にアンダーカット部が形成
されるリザーバタンク1の成形型3において,上記カム
6を一方向へ動作させるだけで,上記X方向及びY方向
の互いに異なる2方向への動作を可能にすることができ
る。
【0042】また,本例においては,従来のように互い
に直交する2方向において,それぞれシリンダー34を
設ける必要がなく,上記カム6を一方向に移動させるた
めに1つのシリンダー34を設けることにより,上記異
なる2方向の動作を実現することができる。そのため,
本例においては,上記シリンダー34を動作させるため
の動作回路が簡単になる。
【0043】また,従来のように互いに直交する方向に
複数のシリンダー34を設ける必要がないため,上記成
形型3を構成するために必要とするスペースを小さくす
ることができる。それ故,上記成形型3を含む成形装置
の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における,リザーバタンク及びブラケッ
トを示す斜視図。
【図2】実施例における,リザーバタンク成形用の成形
型を示す断面説明図。
【図3】実施例における,リザーバタンク成形用の成形
型を示す図で,キャビティにリザーバタンクを成形した
状態を示す断面説明図。
【図4】実施例における,リザーバタンク成形用の成形
型を示す図で,スライドピンの成形先端部を成形後のリ
ザーバタンクにおける外れ防止凹部から抜き出した状態
を示す断面説明図。
【図5】実施例における,リザーバタンク成形用の成形
型を示す図で,スライドコアの成形凸部を成形後のリザ
ーバタンクにおける係合凹部から抜き出した状態を示す
断面説明図。
【図6】実施例における,リザーバタンク成形用の成形
型を示す図で,成形型からリザーバタンクを取り出した
状態を示す断面説明図。
【図7】従来例における,リザーバタンク及びブラケッ
トを示す斜視図。
【図8】従来例における,リザーバタンク成形用の成形
型を示す断面説明図。
【符号の説明】
1...タンク(リザーバタンク), 10...タンク部, 11...係合凹部, 12...外れ防止凹部, 13...突出部, 101...一側面, 102...取付側面, 3...成形型, 31...本体部, 32...可動部, 33...キャビティ, 4...スライドコア, 41...成形凸部, 42...成形面, 5...スライドピン, 51...成形先端部, 521...ピン傾斜面, 6...カム, 611...カム傾斜面, 7...ブラケット,

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を有するタンク部と,該タンク部
    の一側面において,上記タンク部と対向するようにして
    突出形成した突出部と,該突出部と上記タンク部との間
    に形成された取付用の係合凹部と,該係合凹部と同じ側
    面に形成した外れ防止凹部とを有する合成樹脂製のタン
    クを成形する成形型において,該成形型は,本体部と該
    本体部に対して相対移動可能な可動部とによって上記タ
    ンクを成形するキャビティを形成しており,上記可動部
    は,上記係合凹部を成形する成形凸部と上記タンク部の
    一側面側の少なくとも一部を成形する成形面とを有する
    スライドコアと,上記外れ防止凹部を成形するスライド
    ピンと,上記スライドコア及び上記スライドピンをそれ
    ぞれ上記本体部に対して相対的に移動させることができ
    るカムとを有しており,上記可動部は,上記キャビティ
    において上記タンクを成形した後,上記カムを上記スラ
    イドコアに対して相対移動させることにより,上記スラ
    イドピンの成形先端部を上記成形後のタンクにおける外
    れ防止凹部から抜き出し,更に,上記カムを上記スライ
    ドコアに対して相対移動させることにより,上記スライ
    ドコアの成形凸部を上記成形後のタンクにおける係合凹
    部から抜き出すよう構成されていることを特徴とするタ
    ンク成形用の成形型。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記スライドピン
    は,該スライドピンが上記スライドコアに対して相対移
    動する方向に対して傾斜したピン傾斜面を有しており,
    上記カムは,上記ピン傾斜面の傾斜角度と略同一の傾斜
    角度を有するカム傾斜面を有しており,上記可動部は,
    上記カムを上記スライドコアに対して相対移動させると
    きには,上記カムのカム傾斜面が上記スライドピンのピ
    ン傾斜面に沿ってスライドして,上記スライドピンの成
    形先端部を上記成形後のタンクにおける外れ防止凹部か
    ら抜き出すよう構成されていることを特徴とするタンク
    成形用の成形型。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記カムは,
    上記スライドコアに設けたストッパー部に当接する当接
    部を有しており,上記可動部は,上記カムを上記スライ
    ドコアに対して更に相対移動させるときには,上記カム
    の当接部が上記スライドコアのストッパー部に当接し
    て,上記スライドコアの成形凸部を上記成形後のタンク
    における係合凹部から抜き出すよう構成されていること
    を特徴とするタンク成形用の成形型。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005231438A (ja) * 2004-02-18 2005-09-02 Chiyoda Seisakusho:Kk 車両用樹脂成形品の取付構造
KR101302839B1 (ko) 2011-04-15 2013-09-02 강창식 자동차 워셔탱크 성형용 금형 및 그 제조 방법
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