JP2003089106A - タイル成形用金型及びこの金型を用いたタイルの成形方法 - Google Patents

タイル成形用金型及びこの金型を用いたタイルの成形方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面に皺模様が形成された手作り感触、即
ち手作り風のタイルを量産できるタイル成形用金型を提
供すること。 【解決手段】 表面に皺模様aが形成された原型となる
タイル1が嵌合可能なタイル嵌合用開口部5を形成した
基枠板3と、略箱状に形成されていて、基枠板3上に載
置した状態で基枠板3に対し切り離し可能に連結される
金型本体4とからなり、基枠板3のタイル嵌合用開口部
5に原型タイル1をその皺模様表面1aを金型本体4内
に向けて嵌合し、このタイル1と基枠板3と金型本体4
との間に形成される石膏成形室17に石膏18を供給し
てその石膏18の固化後に原型タイル1を抜き取ること
によって、皺模様の型面を有するタイル成形室が形成さ
れるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に皺模様が形
成された手作り風のタイルを成形するためのタイル成形
用金型、及びこの金型を用いた手作り風タイルの成形方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】タイルは、方形板状の粘土焼成品で、粘
土を成形用の型によって成形し、乾燥した後、焼成窯で
焼き上げて製造される。一般に使用されるタイルは、成
形用型に粘土を一定量ずつ機械的に詰め込んで成形され
るようになっている量産品であって、種々着色が施され
たり、また表面が滑らかにされたり、粗にされたりする
ことによって、色調や若干感触の異なったものが製造さ
れるが、何れにしても、このようなタイルは、表面が平
滑面状に無模様で形成されて、見た目がきわめて単調
で、如何にも量産品であるとの感触を使用者に与えてい
る。
【0003】近年、上記のように表面が平滑面状に無模
様で形成されたタイルに代わって、表面に細かな皺模様
を形成するように手作業により成形される手作りタイル
が非常に好評で、その使用が年々増大している。この手
作りタイルを成形するには、成形用の型に、小さな団子
状にした多数の粘土塊を順次詰め込んだ後、型の上から
それらの粘土塊を加圧した後、型から取り出すと、型の
底面側で押圧成形されたタイルの表面側に、上記粘土塊
どうしが押し潰されて互いにくっつくことによって粘土
塊間の境界線が細かい皺模様を形成するようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
方法によってタイル表面に皺模様を形成する成形方法で
は、成形用型への粘土の詰め込み作業に非常な手間と時
間がかかって、製造コストが高くつくと、云う難点があ
る。そこで、本発明の発明者は、種々の研究を重ね、当
初は、前記手作りタイルを原型として、この原型タイル
に対応するアルミ製の鋳型(雌型)を作り、この鋳型に
粘土を詰め込んで加圧し、タイルの成形を試みたが、ア
ルミ製の鋳型では、手作りタイルの表面に形成されてい
るような細かな皺模様を表出させることができなかっ
た。そこでまた、別の方法として、原型の手作りタイル
に石膏を流して、石膏型(雌型)を作り、これに粘土を
詰め込んで加圧してみると、手作りタイルの皺模様と同
様な皺模様が表出させることができた。しかしながら、
この方法では、石膏型が脆いために粘土を詰め込んで加
圧する時に割れてしまい、簡単に使用不能となってい
た。
【0005】本発明は、上記のような石膏型を使用して
タイル表面に皺模様を形成したタイルを成形するにあた
り、その石膏型を加圧しても割れることのないようにし
て、表面に皺模様が形成された手作り感触、即ち手作り
風のタイルを量産することができるタイル成形用金型、
及びこの金型を用いた手作り風タイルの成形方法を提供
することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明のタ
イル成形用金型は、原型となる表面1aに皺模様aが形
成された原型タイル1が嵌合可能なタイル嵌合用開口部
5を開口形成した基枠板3と、周側壁部6と上壁部7と
によって略箱状に形成されていて、基枠板3上に載置し
た状態でこの基枠板3に対し切り離し可能に連結される
金型本体4とからなり、前記金型本体4の上壁部7には
石膏供給孔8及び空気抜き孔9が設けられ、前記基枠板
3のタイル嵌合用開口部5に前記原型タイル1をその皺
模様表面1aを金型本体4内に向けて嵌合し、この原型
タイル1と基枠板3と金型本体4との間に形成される石
膏成形室17に石膏供給孔8よりスラリー状の石膏18
を供給してその石膏18の固化後に前記原型タイル1を
抜き取ることによって、皺模様aの型面19を有するタ
イル成形室20が形成されるようになっていることを特
徴とする。
【0007】請求項2は、請求項1に記載のタイル用金
型において、金型本体4が基枠板3上の定位置に載置さ
れた状態で、金型本体4の内周側面10aと基枠板3の
上面との間には石膏保持用段部12が形成されるように
なっていることを特徴とする。
【0008】請求項3は、請求項1又は2に記載のタイ
ル用金型において、基枠板3は、前記原型タイル1の厚
みよりも適当に薄く形成されていることを特徴とする。
【0009】請求項4に係る発明のタイルの成形方法
は、請求項1〜3の何れかに記載のタイル用金型を用い
たタイルの成形方法であって、前記金型2のタイル嵌合
用開口部5に原型となる表面に皺模様aが形成された原
型タイル1をその皺模様表面1aを金型本体4内に向け
て嵌合した状態で、この原型タイル1と前記金型2とを
水平面P上に載置した後、前記金型2の石膏供給孔8よ
りその内部の石膏成形室17にスラリー状の石膏18を
流し込み、この石膏18が固化した後にタイル嵌合用開
口部5から原型タイル1を抜き取って金型2を逆様に
し、この原型タイル1が抜き取られたタイル嵌合用開口
部5内に皺模様aが形成されるタイル成形室20にタイ
ル1個分の粘土21を詰め込み、この粘土21を加圧板
22を介して加圧することにより表面に皺模様aが形成
されたタイル1を成形するようにしたことを特徴として
いる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1の(A)は表面1aに皺模様
aが形成された手作りの原型タイル1であり、且つ製品
であるタイル30をその表面1a側から見た斜視図であ
り、(B)は製品であるタイル30をその裏面1b側か
ら見た斜視図である。また図2は図1に示す表面1aに
皺模様aが形成されたタイル30を成形するのに使用す
る本発明のタイル成形用金型2を示す分解斜視図であ
る。また図3の(A)は金型2の縦断面図、(B)は金
型2の横断面図である。尚、この図1に示す原型タイル
1は、全く手作業により作られた手作りタイルであると
共に、本発明のタイル成形用金型2で成形されて製造さ
れた手作り風のタイル30を示すものとする。
【0011】タイル成形用金型2は、図1に示すように
表面に皺模様aが形成された原型となるタイル1が嵌合
可能なタイル嵌合用開口部5を開口形成した矩形枠状の
アルミニウム合金製基枠板3と、この基枠板3と同じア
ルミニウム合金によって周側壁部6と上壁部7とからな
る略箱状に形成されていて、基枠板3上に載置した状態
でこの基枠板3に対し切り離し可能に連結される金型本
体4とから構成され、金型本体4の上壁部7には、石膏
供給孔8及び空気抜き孔9が設けられている。金型本体
4の周側壁部6は、前後側壁部10,10及び左右側壁
部11,11からなる。なお、この実施形態ではアルミ
ニウム合金板、アルミニウム合金鋳物で成形するとある
が、勿論、これに限定されることはなく、鉄板、鋼板あ
るいは、これらの鋳物によって形成されてもよい。
【0012】基枠板3のタイル嵌合用開口部5は、原型
タイル1がこの基枠板3と平行な姿勢で嵌脱できるよう
に原型タイル1の縦横寸法L,Wより夫々僅かに大きい
縦横寸法La,Waに開口されている。金型本体4の縦
横の内法寸法Lb,Wbは、基枠板3のタイル嵌合用開
口部5の縦横寸法La,Waよりも夫々十分大きく形成
されていて、図3の(A)及び(B)から分かるよう
に、金型本体4が基枠板3上の定位置に載置された状態
で、金型本体4の内周側面10a,10a,11a,1
1aと基枠板3の上面との間に石膏保持用段部12が周
方向全域に亘って形成されるようになっている。尚、基
枠板3及び金型本体4の夫々の外法寸法は同じである
(図3及び図7参照)。
【0013】また、基枠板3は、前記原型タイル1の厚
みTよりも薄く形成されている。即ち、原型タイル1
は、表面1aの周縁部が丸く面取りされた状態になって
いて、この面取り部Rの厚さをα(図1及び図4の参
照)とし、また基枠板3の厚さをtとすれば、原型タイ
ル1の厚みTと、その面取り部分の厚さαと、基枠板3
の厚さtとの関係は、概ねT−α=tとなり、しかして
基枠板3のタイル嵌合用開口部5に原型タイル1をその
皺模様aの形成された表面1aを金型本体4内に向けて
嵌合する際に、原型タイル1は、図4のに示すよう
に、基枠板3の上面から面取り部Rの厚さαだけ金型本
体4内に突入するようになっている。
【0014】この基枠板3と金型本体4とは、図3に示
すように、ボルト13及びナット14によって切り離し
可能に連結されるようになっている。即ち、基枠板3の
四隅部及び中間所要部に夫々ボルト挿通孔15が設けら
れ、また金型本体4にも基枠板3のボルト挿通孔15と
対応する位置にボルト挿通孔16が設けられていて、両
ボルト挿通孔15,16にボルト13を通してナット1
4で締め付けることによって、基枠板3と金型本体4と
を一体的に連結することができる。
【0015】次に、上記のような構成よりなるタイル成
形用金型2を用いたタイルの成形方法について、図4〜
図7を参照しながら説明する。
【0016】先ず、タイル表面1aに皺模様aが形成さ
れた図1に示すような手作りタイル1を原型とし、この
原型タイル1を、図4の及びに示すように、その皺
模様表面1aをタイル成形用金型2の金型本体4内に向
けて嵌合し、この状態で原型タイル1と金型2とを台板
等の水平面P上に載置する。この時、原型タイル1は、
図4のに示すように面取り部Rの厚さαだけ金型本体
4内に突入しており、そしてこのタイル成形用金型2の
内部には原型タイル1と基枠板3と金型本体4との間に
石膏成形室17が形成される。
【0017】こうして金型2内部に形成された石膏成形
室17に金型本体4の石膏供給孔8よりスラリー状の石
膏18を流し込んで、図4のに示すような状態とし、
この状態でスラリー状石膏18が固化するまで暫く放置
する。尚、石膏成形室17にスラリー状石膏18を石膏
供給孔8より流し込む時には、石膏成形室17内の空気
が空気抜き孔9より抜けるから、石膏成形室17への石
膏18の供給を的確に行うことができる。
【0018】石膏18が固化したならば、基枠板3のタ
イル嵌合用開口部5から原型タイル1を抜き取って、金
型5を、図5のに示すように逆様に引っ繰り返す。タ
イル嵌合用開口部5から原型タイル1を抜き取ることに
よって、タイル嵌合用開口部5内には、固化した石膏1
8側に原型タイル1と同様の皺模様を形成した型面19
を有するタイル成形室20が形成される。また、この型
面19の周縁部には、面取り用型面部19rが形成され
ている。
【0019】尚、前記石膏成形室17内には、金型本体
4の内周側面10a〜11aと基枠板3の上面との間に
石膏保持用段部12が形成されているから、基枠板3の
タイル嵌合用開口部5から原型タイル1を抜き取って金
型5を逆様に引っ繰り返す時に、固化した石膏18が原
型タイル1と一緒に抜け出ることがない。また、石膏保
持用段部12が金型本体4の周方向全域に形成されてい
るから、型面19の周縁部に、面取り用型面部19rが
的確に形成される。
【0020】こうして基枠板3のタイル嵌合用開口部5
内に形成されたタイル成形室20に、図5の及びに
示すようにタイル1個分の粘土21を詰め込み、この粘
土21を加圧板22を介して、油圧シリンダ等からなる
適当な加圧手段の使用により加圧することによって、図
5のに示すように、タイル成形室20の皺模様型面1
9に当接する粘土21の表面に、その皺模様型面19に
形成されている皺模様と同じ皺模様aが形成される。こ
の際、タイル成形室20に詰め込んだ粘土21を上記の
ように加圧手段によって強く加圧しても、このタイル成
形室20の皺模様型面19を形成している石膏18は、
その底部及び外周部が金型本体4によって補強されてい
るため、ヒビが入ったり、割れたりすることがない。
【0021】上記のようにしてタイル成形用金型2内の
タイル成形室20で表面1aに皺模様aが形成された製
品用のタイル30を成形した後、図6のの矢印で示す
ように、吸着具等の取出具(図示せず)によってタイル
30を金型20より上方に取り出し、しかる後に図6の
に示すように、成形されたタイル30の裏面1bに溝
形成具23によって、図1の(B)に示すような滑り止
め用の溝bを形成する。この溝形成具23は、把手24
付きの台枠25に釘のような金属線材26を一定間隔で
一列状に突設したもので、把手24を持って、線材26
を図6のに示すような状態で成形されたタイル1の裏
面1bに押し付けて、その一端側から他端側へ移動させ
ればよい。
【0022】上記のようなタイル裏面1bへの滑り止め
用溝bの形成作業を終えたならば、図6のに示すよう
に、製品であるタイル30の表面1aには、手作りタイ
ル表面の皺模様と同様の皺模様aが形成されており、ま
たタイル表面1aの周縁部には、手作りタイル表面の周
縁部に形成されているような面取り部Rが形成され、そ
してこの面取り部Rにも皺模様aが形成されており、従
って成形されたタイル30は、手作りタイルと殆ど変わ
らないものである。
【0023】尚、上記のように成形して取り出されたタ
イル30は、所要時間乾燥させた後、焼成窯に入れられ
て焼成され、最終的なタイル製品となる。
【0024】上記タイル成形方法に使用するタイル成形
用金型2は、タイル成形室20の皺模様型面19を形成
する石膏18がその底部と外周部とを金型本体4によっ
て補強されるため、タイル成形室20に詰め込んだ粘土
21を強く加圧しても、石膏18が割れたり、ヒビが入
ったりすることがない。しかして、この金型2内の石膏
成形室17で一度成形した石膏18は、成形し直すこと
なく、何度も繰り返し使用できて、手作り風のタイルを
成形することができる。因みに、本発明の発明者による
実施においては、一度成形した石膏18のままで、約2
000個のタイル1を繰り返し成形できた。
【0025】また、上記形成方法によるタイル30の成
形において、図5のに示すようにタイル成形用金型2
に形成されたタイル成形室20内に詰め込む粘土21
は、例えば図7に示すようなタイル用粘土成形機27に
よって、タイル1個分ずつ矩形板状に成形されるように
なっている。
【0026】また、上述のタイル成形方法において、金
型基枠板3のタイル嵌合用開口部5に嵌合させるため
の、表面1aに皺模様aが形成された原型となるタイル
1は、好ましくは、全くの手作業によって成形された手
作りタイル製品がよいが、上述したタイル成形方法によ
って成形されたタイル製品を使用してもよい。
【0027】
【発明の効果】請求項1に係る発明のタイル成形用金型
は、表面に皺模様が形成された原型となるタイルが嵌合
可能な開口部を形成した基枠板と、略箱状に形成され
て、基枠板上に載置した状態で基枠板に対し切り離し可
能な金型本体とからなるもので、基枠板のタイル嵌合用
開口部に原型タイルをその皺模様表面を金型本体内に向
けて嵌合し、この原型タイルと基枠板と金型本体との間
に形成される石膏成形室にスラリー状石膏を供給してそ
の石膏の固化後に前記原型タイルを抜き取ることによっ
て、皺模様の型面を有するタイル成形室が形成されるよ
うになっているから、この金型を使用してタイルを成形
する際に、タイル成形室の皺模様型面を形成する石膏が
金型本体により補強されていために、タイル成形室に詰
め込んだ粘土を強く加圧しても、石膏が割れるようなこ
とがなく、金型内の石膏成形室で一度成形した石膏は、
何度も繰り返し使用できて、手作り風のタイルを簡単容
易に成形することができる。
【0028】請求項2に記載のように、金型本体が基枠
板上の定位置に載置された状態で、金型本体の内周側面
と基枠板の上面との間に石膏保持用段部が形成されるた
め、基枠板のタイル嵌合用開口部から原型のタイルを抜
き取る時に、固化した石膏がタイルと一緒に抜け出るの
を阻止できる。
【0029】請求項3に記載のように、基枠板が原型タ
イルの厚みよりも適当に薄く形成されているため、原型
タイルの表面周縁部が丸く面取りされた状態にある場合
に、原型のタイルを皺模様表面を金型本体内に向けて嵌
合し、この原型タイルと金型とを水平面上に載置した状
態で石膏成形室内に石膏を流し込むようにすれば、それ
によって形成されるタイル成形室には、皺模様型面の周
縁部に面取り用型面部が形成され、このタイル成形室に
よって形成されるタイルは、原型タイルと同様に表面周
縁部が丸く面取りされた状態となり、手作り風の感触を
一層高めることができる。
【0030】請求項4に係る発明のタイル成形方法は、
金型のタイル嵌合用開口部に原型のタイルをその表面側
を金型本体内に向けて嵌合した状態で、この原型タイル
と金型とを水平面上に載置した後、金型内部の石膏成形
室にスラリー状の石膏を流し込み、この石膏の固化後に
タイル嵌合用開口部から原型タイルを抜き取って金型を
逆様にし、この原型タイルが抜き取られたタイル嵌合用
開口部内に皺模様が形成されるタイル成形室にタイル1
個分の粘土を詰め込み、この粘土を加圧板を介して加圧
する方法であるから、表面に皺模様が形成された手作り
風タイルの成形を機械的に効率良く行うことができ、そ
れにより手作り風タイルの量産が可能となって、そのコ
ストを安くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は表面に皺模様が形成されたタイルを
その表面側から見た斜視図、(B)は同タイルをその裏
面側から見た斜視図である。
【図2】 図1に示す表面に皺模様が形成されたタイル
を成形するのに使用する本発明のタイル成形用金型を示
す分解斜視図である。
【図3】 (A)は金型の縦断面図、(B)は金型の横
断面図である。
【図4】 〜は本発明に係るタイルの成形方法の成
形工程の最初の段階を説明する断面図である。
【図5】 〜は同成形方法の次の段階を説明する断
面図である。
【図6】 及びは同成形方法の最終段階を説明する
断面図である。
【図7】 タイル成形用金型の外観及び矩形板状の粘土
を成形する粘土成形機の外観を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 表面に皺模様が形成された原型タイル 1a タイルの表面 1b タイルの裏面 a タイル表面に形成された皺模様 b タイル裏面に形成された滑り止め用の溝 R タイル表面の周縁部に形成された面取り
部 2 タイル成形用金型 3 基枠板 4 金型本体 5 タイル嵌合用開口部 6 金型本体の周側壁部 7 金型本体の上壁部 8 石膏供給孔 9 空気抜き孔 12 石膏保持用段部 17 石膏成形室 18 石膏 19 皺模様が形成された型面 19r 面取り用型面部 20 タイル成形室 21 粘土 30 製品であるタイル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原型となる表面に皺模様が形成された原
    型タイルが嵌合可能なタイル嵌合用開口部を開口形成し
    た基枠板と、周側壁部と上壁部とによって略箱状に形成
    されていて、基枠板上に載置した状態でこの基枠板に対
    し切り離し可能に連結される金型本体とからなり、前記
    金型本体の上壁部には石膏供給孔及び空気抜き孔が設け
    られ、前記基枠板のタイル嵌合用開口部に前記原型タイ
    ルをその皺模様表面を金型本体内に向けて嵌合し、この
    原型タイルと基枠板と金型本体との間に形成される石膏
    成形室に石膏供給孔よりスラリー状の石膏を供給してそ
    の石膏の固化後に前記原型タイルを抜き取ることによっ
    て、皺模様の型面を有するタイル成形室が形成されるよ
    うになっているタイル用金型。
  2. 【請求項2】 金型本体が基枠板上の定位置に載置され
    た状態で、金型本体の内周側面と基枠板の上面との間に
    は石膏保持用段部が形成されるようになっている請求項
    1に記載のタイル用金型。
  3. 【請求項3】 基枠板は、前記原型タイルの厚みよりも
    適当に薄く形成されている請求項1又は2に記載のタイ
    ル用金型。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載のタイル用
    金型を用いたタイルの成形方法であって、前記金型のタ
    イル嵌合用開口部に原型となる表面に皺模様が形成され
    た原型タイルをその皺模様表面を金型本体内に向けて嵌
    合した状態で、この原型タイルと前記金型とを水平面上
    に載置した後、前記金型の石膏供給孔よりその内部の石
    膏成形室にスラリー状の石膏を流し込み、この石膏が固
    化した後にタイル嵌合用開口部から原型タイルを抜き取
    って金型を逆様にし、この原型タイルが抜き取られたタ
    イル嵌合用開口部内に皺模様が形成されるタイル成形室
    にタイル1個分の粘土を詰め込み、この粘土を加圧板を
    介して加圧することにより表面に皺模様が形成されたタ
    イルを成形するようにしたタイルの成形方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN101439539B (zh) * 2008-12-26 2010-12-08 武汉龙之源脱硫石膏开发利用有限公司 全自动石膏模盒成型机
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