JP3195751B2 - 水硬性材料の成形法 - Google Patents

水硬性材料の成形法

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JP3195751B2
JP3195751B2 JP02739497A JP2739497A JP3195751B2 JP 3195751 B2 JP3195751 B2 JP 3195751B2 JP 02739497 A JP02739497 A JP 02739497A JP 2739497 A JP2739497 A JP 2739497A JP 3195751 B2 JP3195751 B2 JP 3195751B2
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亮夫 芦澤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スラリー成形材料
を硬化成形するための成形法に関し、特に、建築板状
体,外壁タイル等を得るために使用するセメント混練材
料等のような水硬性材料の成形法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、家屋や塀の外壁を被うコンクリ
ート製化粧外壁板(模様付コンクリート製品)の成形法
としては、特開昭63−172608号公報に記載のよ
うに、模様付コンクリート製品の成形法が知られてい
る。この成形法は、凹凸模様付型枠の上に、プラスチッ
クフィルムを展開し、そのプラスチックフィルムを発熱
装置により均一に加熱すると共に、型枠底面に設けた吸
着用ベントホールにより真空ポンプで真空吸引して凹凸
模様表面に密着させた後、コンクリート・スラリーを流
し込み硬化養生させるものである。このような成形法を
用いると、脱型したコンクリート成形品の表面凹凸面は
型枠の凹凸模様が転写された美麗な表面仕上となり、ま
た、プラスチックフィルムの被覆により型枠の凹凸模様
表面(賦形面)にはコンクリート・スラリーが接触せ
ず、汚れが生じないため、型枠の洗浄工程及びその乾燥
工程を無くすことができ、生産性の向上に資するもので
ある。更に、型磨耗が少なくなり、型寿命が長くなると
いう利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
模様付コンクリート製品の成形法にあっては、次のよう
な問題点がある。
【0004】 型枠内で養生硬化したコンクリート成
形品をその型枠から抜き出す際、バイブレータで加振し
ながら脱型力を加えても脱型し難く、成形面の欠け,損
傷を招き易い。特に、部分的にアンダーカットのある成
形品は抜き勾配が逆勾配であるため、分割型を用いなけ
れば上手に脱型できない。また、図13に示す如く、成
形品1の表面2は勿論のこと厚み側面(立ち上がり面)
3に凹凸起伏がある場合は、成形面の表面損傷が不可避
的に生じ、抜き勾配を相当大きくしなければ、脱型はで
きないので、上記の成形法では厚み側面が殆ど平滑面の
成形品に限られると言うのが実情である。
【0005】換言すると、型枠の内面模様(しぼ)を大
小凹凸の粗さ(地肌起伏)に富むものにし難く、成形品
の厚み側面を含めた凹凸模様面を自然石地肌等に酷似さ
せるにはランダム起伏や精細さの点で限界があった。
【0006】 型枠内でコンクリート成形品を硬化さ
せる養生期間は、速硬コンクリートや促進養生法でも一
昼夜を要するため、その養生期間中は勿論脱型できず、
型枠の回転効率は頗る低いものであった。そのため、コ
ンクリート成形品の量産性を確保するには、同形の型枠
を多数個準備する初期投資が不可欠であり、型費の膨大
化を招いている。それ故、模様付コンクリート製品のデ
ザインの種類も限られたものとなっていた。
【0007】ところで、型枠内で成形品を硬化養生させ
ずに、水硬性材料(水和硬化成形材料)の充填・締固め
直後、未硬化状態の成形体をフィルムで包み込んだまま
そっくりキャビティから引き抜き脱型し、フィルムが被
着したままで未硬化状態の成形体を保形養生するように
すれば、理論的には上記の各問題点が解消できる筈であ
る。
【0008】例えば、成形型を分割型(垂直割型)に構
成し、成形型を分割してから脱型するようにすることは
可能であるものの、成形面に分割線の痕跡が残り、成形
品の付加価値が低下し、化粧壁等の外観を重要視する成
形品には適用できず、また型費の上昇を招く欠点もあ
る。勿論、半硬化状態まで型枠内で養生させてから脱型
することは可能であるが、型枠の回転効率の大幅向上は
期待できない。
【0009】未硬化状態(充填直後状態)での脱型操作
は、その物理的分離変位過程の脱型抵抗等により未硬化
成形面の崩れ,歪み,しぼむらに直結するため、実際は
無謀な操作に等しく、凹凸起伏の成形面を持つ成形品で
は材料充填直後に即時脱型することは実用上困難であっ
た。
【0010】そこで、上記問題点に鑑み、本発明の課題
は、未硬化成形体をフィルムで包み込んだまま型崩れな
く脱型できる手法を実現することにより、即時脱型の実
用化による型費の大幅低減を図り、量産性に優れたコン
クリート等の水硬性材料の成形法を提供するところにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、多孔質成形型のキャビティに加熱された
膜厚20〜200μmで冷却硬化後に自己保形性のない
熱可塑性樹脂フィルムを展開状態で被い、上記通多孔質
成形型を真空吸引して上記キャビティの賦形面に上記フ
ィルムを吸着させ、上記キャビティの賦形面を上記フィ
ルムの面に塑性変形で転写してから、水硬性材料のスラ
リーを上記キャビティ内の上記フィルム上に充填して
孔質成形型を加振しながら水硬性材料をめると共
に脱泡し、未硬化状態の成形体を上記フィルムで密着包
囲したまま上記キャビティから相対的に抜き出す脱型工
程の後、上記フィルムが被着したままで上記未硬化状態
の成形体を養生する水硬性材料の成形法において、上記
脱型工程は、上記キャビティ内の上記未硬化状態の成形
体の背面側に重ねた裏当て補強材と上記フィルムとで上
記未硬化状態の成形体を抱持して一緒に脱型することを
特徴とする。
【0012】このような水硬性材料の成形法において
は、先ず、キャビティの賦形面の凹凸起伏はそれに倣い
真空吸引で吸着されて塑性変形した熱可塑性樹脂フィル
ムの面に写し取られるものである。賦形面の凹凸起伏へ
の倣い性が忠実であり、賦形面の凹凸起伏を精細に反映
した転写性を持つ。特に、フィルムがキャビティの賦形
面に吸着した状態でも、賦形面自身が多孔質であるか
ら、フィルム面は微小な空胞を交えて散点的に密着する
ため、自ずとベタ接着面が無くなり、しかも境界面剥離
操作では賦形面の多孔から気体がフィルム面に分散的且
つ均等に当たるようになるため、境界面剥離が確実化す
る。このため、熱可塑性樹脂フィルムとしては極薄フィ
ルムを用いることが可能となると共に、加熱温度を高め
ることができるから、より一層、転写性の精細化を実現
できる。樹脂フィルムの膜厚が200μm 以上に厚くな
ると、硬化したフィルム自身に自立保形性が現れるた
め、ダレにより転写性が悪くなる。また厚くなると展延
伸縮性が無くなる。従って、熱可塑性樹脂フィルムは柔
軟性に富み且つ薄い程、転写性が良くなる。この熱可塑
性樹脂フィルムの膜厚としては20〜200μm 程度が
必要である。転写性と強度の点から、望ましくは50〜
100μm 程度が適当である。更に、水硬性材料のスラ
リーの充填後の加振は、水硬性材料に対するめ作
用と脱泡作用ばかりではなく、フィルムと賦形面との接
着境界面の剥離作用を予め促すことになるため、その後
の脱型工程の容易化に繋がる。
【0013】しかし反面、高温に加熱された薄膜フィル
ム面は部分的にキャビティの賦形面の凹凸起伏に融着や
食い込み付着等で接着し易くなるため、水硬性材料の充
填後に未硬化状態の成形体をフィルムで密着包囲したま
ま脱型しようとしても、脱型力を加えると、フィルム面
には賦形面との接着点で異方性のフィルム張力が顕在化
するため、成形面とフィルム面との境界では局部的滑り
流動が生じ、成形面の崩れ,歪み,むらを生じてしま
う。
【0014】未硬化状態の成形体をフィルムで密着包囲
したまま脱型する方法としては、成形体を包み込んだ半
袋状のフィルムを全体的にキャビティから静かに持ち上
げるように引き離しても良いが、成形体の周囲のフィル
ムを平等の力で正確に持ち上げない限り、フィルム各点
の張力が異方化して、成形面が局部的に歪む虞れがあ
る。
【0015】そこで、本発明では、脱型時の成形体の保
形性を確保するため、キャビティ内の未硬化状態の成形
体の背面側に裏当て補強材を重ねて、その裏当て補強材
とフィルムとで未硬化状態の成形体を抱持して一緒に脱
型することを特徴としている。この裏当て補強材として
は、剛体板,可撓性板,弾性板,紙製板,樹脂フィルム
(シート),裏打ち樹脂被覆層又は樹脂含浸層等を採用
することができる。
【0016】このように、裏当て補強材を用いて一緒に
脱型すると、成形体の塊の変形が裏当て補強材である程
度拘束されるため、未硬化状態の成形体の成形面と転写
母型としてのフィルム面との局部的滑り流動が起こり難
くなり、一塊の成形体を伸縮性フィルムで絞ったような
締め固め状態の弾力塊としてそっくりそのまま脱型する
ことができる。脱型時の脱型抵抗でフィルム面が局部的
に押されても、フィルムの表面保護作用で成形面の表面
損傷が起こらず、また一旦凹んだ箇所はフィルムの表面
張力及び未硬化成形体自身の凝結粘弾性で復元する。従
って、キャビティの賦形面の地肌起伏が様々でも、また
ある程度のアンダーカットの成形品でも、更に立ち上が
り面に凹凸のある成形品でも、成形を崩さずに首尾良く
脱型できる。このため、即時脱型プロセスが本格的に実
用化でき、型費の大幅低減により、凹凸模様付き成形品
を低コストで提供できる。
【0017】脱型後は包み込んだフィルムを例えば上側
(成形面を上向き姿勢)にして養生する。未硬化成形体
は保形のフィルムに包まれていわば膜養生による湿潤養
生にあずかることになるから、露天養生の場合に比し、
硬化成形品の強度が高くなり、高品質の成形品が得られ
るから好都合である。更に、硬化養生の後、そのまま上
記フィルム等を被着したままの状態で工場出荷すれば、
輸送過程の養生材(包装又は緩衝材)を節約することが
でき、またフィルムを剥離するまで膜養生が継続するか
ら、却って高品質の成形品を提供できる。
【0018】また本発明では、水硬性材料の充填後で脱
型工程の前に、予め、裏当て補強材の通気孔を真空吸引
して裏当て補強材とフィルムとで囲まれた内部の空気を
排気し、未硬化状態の成形体にフィルム及び前記裏打ち
補強材を吸着させる真空密着操作を採用している。この
真空密着操作によれば、未硬化状態の成形体中に混入し
た気泡を脱気して締め固め、且つ成形面がフィルムの転
写面に強く密着し、フィルムの表面吸着力が強固にな
り、成形体が未硬化状態でありながら所謂真空パックで
密実な硬さのある弾力塊となる。それ故、脱型時に成形
体の側面等が脱型抵抗で押されて変形しても、脱型直後
に弾力的に復元し、保形性が持続する。このため、ある
程度の負の抜き勾配の成形品でも脱型できるから、部分
的にアンダーカットのある成形品をも得ることができ
る。
【0019】また、真空密着操作では、同時にフィルム
で包み込んだ成形体がキャビティの賦形面から多少離れ
裏当て補強材へ吸着する。この吸着の際、フィルムのう
ち成形体の面尻側(裏当て補強材の近傍部)が少し弛む
だけであるから、成形面には実質上歪みや変形が波及し
ない。そして、このフィルムがキャビティの賦形面から
実質的に微小離間することは、フィルムとキャビティと
が完全に剥離したことを意味し、これで脱型操作の準備
段階も完了する。
【0020】裏打ち補強材が多孔質通気性材である場
合、未硬化状態の成形体の背面側を全体的に吸着でき、
脱型時の成形体の全体的な変形を抑制できる。
【0021】このように真空吸引による未硬化状態の成
形体をフィルムと裏当て補強材で密閉する場合、裏当て
補強材の通気孔の開口が成形体背面の真正面に臨んでい
ると、成形体背面上のブリーディング(浮き水)や細骨
材が通気孔を介して空気と共に排出されて、水硬性材料
の水配合比が狂ってしまう虞れがある。そこで、本発明
では、上記裏当て補強材の通気孔としては、成形型との
型当り面のうちキャビテイの縁近傍に面する位置に開口
して成ることを特徴とする。縁近傍に通気孔の開口が位
置していると、浮き水を極力排出しない状態で内空間の
空気を排気できるようになる。
【0022】キャビティが深く厚い成形品の場合、成形
品が重いので、上記の如き吸着では裏当て補強材への吸
着力は不充分である。そこで、本発明では、脱型工程の
前に、成形型及び裏当て補強材を一体的に天地反転する
重力分離操作を採用している。成形型に加減速を与えて
慣性はずみで成形体を賦形面から分離しても良いが、重
力分離操作の方が簡単であり、また成形品が厚くなれば
なる程、その分、自重で分離し易くなる。
【0023】更に、キャビティが相当深く、成形体が3
次元立体である場合、脱型時に自重で自己崩壊(座屈)
し易いが、成形型と裏打ち補強材を一体的に水没させて
フィルムが被着したまま成形体を水中で上向き姿勢にし
てから脱型した後、引き続き水中で養生するようにすれ
ば、浮力による自重が軽減し、脱型時の成形体の自己崩
壊を防ぐことができる。このため、3次元立体でも支障
なく脱型でき、また成形体は水没養生にあずかるため、
成形体の強度が向上する。なお、材料充填の前に、キャ
ビテイ内に筋組み体を装填しておき、保形力を一層増強
させても良い。
【0024】そして、成形体の背面側に裏当て補強材を
重ねる前に、裏足形状成形材を重ねる工程を有する場
合、得られる成形体は成形型により全体的形状が付与さ
れ、フィルムにより賦形面の凹凸起伏が付与されるが、
裏足形状成形材により背面側の凹凸起伏が付与される。
この裏足形状成形材としては、ゴム性凹凸付与板や気胞
突起シートを用いることができ、アンダーカット穴を背
面に形成できる。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。
【0026】〔第1の実施形態〕本発明の第1の実施形
態に係るコンクリート製化粧外壁板の成形法において
は、まず図1に示すように、多数個取りの凹状のキャビ
ティ12が彫り込まれたポーラスエポキシ樹脂製の多孔
質通気性型板(成形型)10を準備し、この型板10を
真空ポンプ(図示せず)に連通した真空吸着台11上に
設置する。そして、必要に応じ、キャビティ12内に非
極性ウレタン塗料等のフィルム接着抑制剤を塗布又は噴
霧する。次に、型板10のキャビティ12を成形適温14
0 〜150 °Cに加熱されて展開状態の膜厚60μm程度の
酢酸ビニール系プラスチックフィルム(熱可塑性樹脂フ
ィルム)13で被い、吸着台11を多孔質通気性型板1
0で真空引きして吸気する。これにより、キャビティ1
2内の空気が型板10の多孔質の連続孔(通気孔)を介
して吸着台11の外へ排気されるため、キャビティ12
内が減圧状態となり、図2に示すように、加熱されて伸
縮し易い展開状態のフィルム13がキャビティ12の内
面に吸着すると同時に、ヒートシンクしてフィルム13
が冷却硬化するので、フィルム13はキャビティ12の
賦形面12aの凹凸起伏に倣って添接し、凹凸起伏がフ
ィルム1の面に塑性変形で転写する。この加熱された薄
膜のフィルム13は柔軟性に富む。なお、このフィルム
面成形に用いられるフィルム13は一般の真空成形に用
いられるフィルム(200 μm 以上)よりも半分以下で薄
いため、フィルム面成形後では薄フィルム13自体に自
己保形性はない。フィルム13の面に転写された賦形面
模様の部分でさえなおも柔軟に変形可能である。このフ
ィルム13としてエンボス加工フィルムを用いても良
い。
【0027】次に、図3に示す如く、真空吸引状態のま
まキャビティ12にフレッシュコンクリート(センメン
ト混練材)Sを適量充填し、型板10をバイブレータに
より数千サイクル/分の高周波数で10秒程度加振してコ
ンクリートSを稠密に締め固めると共に、充填コンクリ
ートS中の気泡を抜く。加振によりブリーディングで浮
き水が充填コンクリートSの上面に発生する。なお、締
め固め不要コンクリートを用いても良い。この際、キャ
ビティ12の内面には模様成形された薄膜のフィルム1
3が密着しているため、コンクリートSの充填時にはコ
ンクリートSがフィルム13上を滑って行くので、流動
性が良い。キャビティ12自体の内面地肌が充填コンク
リートSに触れることはなく、またコンクリートSの成
形面の凹凸起伏は実質的にキャビティ12の賦形面12
aが転写される。なお、材料充填後の型板10のバイブ
レータによる振動によって、フィルム13とキャビティ
12の賦形面12aの接着境界面の剥離が促進される。
【0028】この締め固め工程の後、真空吸引を停止す
ると、ラッシュ的に空気圧が型板10からフィルム面に
一気に吹き付けるように押し寄せるため、フィルム13
とキャビティ12の賦形面12aの接着境界面が剥離す
る。
【0029】次に、図4に示す如く、通気孔15aを持
つ鉄製定板(裏当て補強材)15を型板10の上に重ね
た後、図5に示す如く、その上に吸着パッド19を合わ
せて真空吸引する。この真空密着操作によれば、未硬化
状態の成形体中に混入する気泡が脱気されてコンクリー
トSが締め固められると共に、キャビティ12の賦形面
から既に剥離したフィルムの転写面が成形面に強く密着
し、フィルムの表面吸着力が強固になり、成形体が未硬
化状態でありながらいわゆる真空パックで密実な硬さの
ある塊となる。
【0030】本例では、特に定板15の通気孔15aが
キャビテイ12の縁近傍に面する位置に開口しているた
め、加振により生じた成形体上面の浮き水が不用意に排
水されない。このため、コンクリートSの水配合比が狂
わない。
【0031】薄型の成形体は軽いため、成形体は定板1
5に吸着する。そこで、真空吸引を継続し、成形体を上
方へ吸着しながら定板15を上方に移動させて脱型し、
天地反転させて図6に示す如く、成形面が上向きの成形
体をフィルム被覆のまま定板15上で支持する。そし
て、真空吸引を解除し、定板15ごと吸着パッド19か
ら移し換え、定板15上でフィルム被覆の成形体を養生
する。また、定板15から別の載せ板へフィルム被覆の
成形体を載せ換えた後、その上で養生させても良い。
【0032】このように、定板15を用いて一緒に脱型
すると、成形体の塊の変形が定板15である程度拘束さ
れるため、未硬化状態の成形体の成形面と転写母型とし
てのフィルム面との局部的滑り流動が起こり難くなり、
一塊の成形体を伸縮性フィルムで絞ったような締め固め
状態の弾力塊としてそっくりそのまま脱型することがで
きる。脱型時に成形体の側面等が脱型抵抗で押されて
も、脱型直後に弾力的に復元し、保形性が持続する。こ
のため、ある程度の負の抜き勾配の成形品でも脱型でき
るから、部分的にアンダーカットのある成形品をも得る
ことができる。
【0033】ところで、型板10としてポーラスエポキ
シ樹脂製の多孔質通気性型板を用いなくても、複数の通
気孔がキャビティ部12に連通形成した型板でも構わな
いが、キャビティ12の内面に広口の通気路が開口して
いると、成形品の成形面に針状突起ができ易く、その除
去作業が必要となる。しかし、本例のように多孔質通気
性型板を用いると、キャビティ12に臨む多孔の開口は
微細であるため、針状突起が形成される程ではない。ま
た、従来の製造方法では、金型(アルミニウム型)の場
合、セメントの化学反応により腐食が生じ、金型交換の
サイクルが速く、またウレタン樹脂型では耐久性に遜色
があった。しかし、本例では型板10がフィルム13で
被われ、コンクリートSが接触しないことは、化学反応
や腐食等から回避できるので、型板10の材料選定の自
由度が増す。
【0034】特に、フィルム13がキャビティ12の賦
形面12aに吸着した状態でも、賦形面自身が多孔質で
あるから、フィルム面は微小な空胞を交えて散点的に密
着するため、自ずとベタ接着面が無くなり、しかも境界
面剥離操作では賦形面の多孔から気体がフィルム面に分
散的且つ均等に当たるようになるため、境界面剥離が確
実化する。このため、熱可塑性樹脂フィルム13として
は極薄フィルムを用いることが可能となると共に、加熱
温度を高めることができるから、より一層、転写性の精
細化を実現できる。
【0035】〔第2の実施形態〕本例では、図3に示す
工程の後、図7に示す如く、定板35として、下面にア
ンカー凹み(裏足形状)を転写するための凹凸条35a
を有するポーラスエポキシ樹脂製の多孔式通気性定板
(裏当て被い材)35を型板10の上に重ねる。そし
て、図8に示す如く、型合わせ状態の型板10と定板3
5を一体的に天地反転し、上側になった型板10の面に
ブローパッド16を当て、下側の吸着台11を真空引き
すると共に、ブローパッド16から送気し、フィルム1
3を境に圧力差を付与すると、型当り面に接触した部分
のフィルム13や充填コンクリートSが定板35の上面
に吸い寄せられると共に、ブローパッド16からの吹き
付けによりフィルム13が下方へ加圧されるため、型板
10の型当り面及びキャビティ12の内面からフィルム
13が実質的に分離し、成形体にフィルム13と定板3
5が真空吸着する。ここで、薄い成形体の場合、型合わ
せ状態の型板10と定板35の一体的な反転を行わなく
とも、定板15を吸着するだけでフィルム13を成形体
へ吸着させることができる。また、未硬化状態の成形体
の背面側を全体的に吸着でき、脱型時の成形体の全体的
な変形を抑制できる。なお、吸着台11を一緒に反転さ
せても良い。
【0036】次に、定板35を真空吸引したままでブロ
ーパッド16からの送気を停止し、定板35を下降させ
て、図9に示す如く成形体を型板10から相対的に脱型
する。このような真空密着操作で脱型すれば、未硬化状
態の成形体中に混入した気泡を脱気して締め固められ、
且つ成形面がフィルム13の転写面に強く密着し、フィ
ルムの表面吸着力が強固になり、成形体が未硬化状態で
ありながら所謂真空パックで密実な硬さのある弾力塊と
なる。それ故、脱型時に成形体の側面等が脱型抵抗で押
されて変形しても、脱型直後に弾力的に復元し、保形性
が持続する。このため、ある程度の負の抜き勾配の成形
品でも脱型できるから、部分的にアンダーカットのある
成形品をも得ることができる。
【0037】コンクリートSの充填直後に型板35を即
時脱型できることは、その型板10の回転効率が良くな
る。生産性の向上又は型費の大幅削減を達成できる。な
お、ブローパッド16を型板10に当ててブローを行わ
なくとも、大気圧開放状態でも構わない。
【0038】次に、成形体が載る定板35を吸着台11
から外し、同様の定板35を幾層にもスタッキングし
て、24時間程度養生させた後、硬化したコンクリート
Sの成形品からフィルム13を剥離すると共に、コンク
リート成形品を定板35から離すと、図10に示す如
く、その成形品背面に凹凸条35aの転写されたアンカ
ー凹み(裏足形状)35bを持つコンクリート製化粧外
壁板20が得られる。なお、定板35の脱型の際、バイ
ブレータにより加振しても良いが、平坦面上の凹凸条3
5aであるので、本例では加振せずとも容易に脱型でき
る。勿論、養生時には成形体を定板35から他の台板へ
移し換えても良く、またフィルム13を剥離せずにその
まま輸送用養生材として出荷しても良い。
【0039】このように、本例では、型板10のキャビ
ティ12の内面地肌がフィルム13で被われた状態でコ
ンクリートSが充填されるため、キャビティ部12の内
面地肌がコンクリートSに触れず、地肌面の目詰まり等
を生じることがない。脱型時の型損傷や成形品の表面損
傷を防止でき、型管理の軽減と良品率の向上を図ること
ができる。また、脱型後の型板10は洗浄工程を経ずに
そのまま再利用が可能であるため、生産性の大幅向上を
実現できる。
【0040】〔第3の実施形態〕図10に示すコンクリ
ート製化粧外壁板20の背面に形成されるアンカー凹み
35bはアンカー効果を高めるためアンダーカット穴で
あることが好ましい。また、第2の実施形態では、剛体
の多孔質通気性定板35の凹凸条35aでは、多孔質に
セメントペースが滲み込んでしまい、使い切りの定板3
5でない限り、洗浄作業が必要となる。
【0041】そこで、本例ではコンクリートSの充填
後、図11に示す如く、コンクリートSの上にアリ溝型
凹凸条25aを持つゴム製凹凸付与板(裏足形状成形
材)25を敷き、通気孔30aが貫通した鉄製定板(裏
当て補強材)30をその上に載せるようにしてある。定
板30には通気孔30aが貫通しているので、コンクリ
ートSの充填直後、真空吸引によりフィルム13での真
空密閉が可能となっている。また凹凸付与板25がゴム
製であるため、硬化したコンクリートSから凹凸付与板
25を引き離し易く、しかもアンダーカットのアンカー
凹み25bの形成が可能となっている。更に、定板30
のコンクリートによる汚れも少なく、平坦面であるが故
に掃除も容易である。なお、凹凸付与板25としては気
胞突起シート等を用いることもできる。
【0042】なお、本例では、化粧壁等の成形品の成形
材料としてセンメント混練材のコンクリート(又はモル
タル)を用いてあるが、石膏,しっくい、セラミック
ス,粘土やスラグ等によって水硬性を与えられた混合物
でも構わない。種々の細骨材,粗骨材,充填材,混和
材,ポリマー,着色剤等を混合したものでも良い。また
本発明では、実施形態に示す平物成形品に限らず、役物
成形品,パネル状成形品,立体成形品も成形し得る。
【0043】更に、本発明の即時脱型実用化プロセス
は、水硬性材料のスラリーに限らず、チョコレート,カ
レールーなどの食料成形品や口紅,石鹸,スキーワック
スなどの化粧・化学成形品のように、薄フィルムよりも
低融点材料のスラリーを成形・膜保護する場合に用いる
ことができる。脱型後の養生工程に代えて、フィルム被
覆のままで、加熱処理,冷却処理,冷凍処理,赤外線照
射,マイクロ波照射の外部加熱処理などを施すようにし
ても良い。
【0044】 フィルムがキャビティの賦形面に吸着
した状態でも、賦形面自身が多孔質であるから、フィル
ム面は微小な空胞を交えて散点的に密着するため、自ず
とベタ接着面が無くなり、しかも境界面剥離操作では賦
形面の多孔から気体がフィルム面に分散的且つ均等に当
たるようになるため、後工程の境界面剥離が確実化す
る。また、水硬性材料のスラリーの充填後の加振は、水
硬性材料に対する締め固め作用と脱泡作用ばかりではな
く、フィルムと賦形面との接着境界面の剥離作用を予め
促すことになるため、その後の脱型工程の容易化に繋が
る。これらの相乗作用により、熱可塑性樹脂フィルムと
しては接着し易い極薄フィルムを用いることが可能とな
ると共に、加熱温度を高めることができるから、より一
層、転写性の精細化を実現できる。特に、熱可塑性樹脂
フィルムとして膜厚20〜200μmで冷却硬化後に自
己保形性のないフィルムを用いているため、柔軟性に富
み、フィルム面のダレを抑制でき、転写性を高めること
ができる。更に、成形体の塊の変形が裏当て補強材で拘
束されるため、一塊の成形体を伸縮性フィルムで絞った
ような締め固め状態の弾力塊としてそっくりそのまま脱
型することができる。脱型時の脱型抵抗でフィルム面が
局部的に押されても、フィルムの表面保護作用で成形面
の表面損傷が起こらず、また一旦凹んだ箇所はフィルム
の表面張力及び未硬化成形体自身の凝結粘弾性で復元す
る。従って、キャビティの賦形面の地肌起伏が様々で
も、またある程度のアンダーカットの成形品でも、更に
立ち上がり面に凹凸のある成形品でも、成形を崩さずに
首尾良く脱型できる。このため、即時脱型プロセスが本
格的に実用化でき、型費の大幅低減により、凹凸模様付
き成形品を低コストで提供できる。
【0045】従って、次の効果を奏する。
【0046】 成形体の塊の変形が裏当て補強材で拘
束されるため、一塊の成形体を伸縮性フィルムで絞った
ような締め固め状態の弾力塊としてそっくりそのまま脱
型することができる。脱型時の脱型抵抗でフィルム面が
局部的に押されても、フィルムの表面保護作用で成形面
の表面損傷が起こらず、また一旦凹んだ箇所はフィルム
の表面張力及び未硬化成形体自身の凝結粘弾性で復元す
る。従って、キャビティの賦形面の地肌起伏が様々で
も、またある程度のアンダーカットの成形品でも、更に
立ち上がり面に凹凸のある成形品でも、成形を崩さずに
首尾良く脱型できる。このため、即時脱型プロセスが本
格的に実用化でき、型費の大幅低減により、凹凸模様付
き成形品を低コストで提供できる。
【0047】 水硬性材料の充填後で脱型工程の前
に、予め、裏当て補強材の通気孔を真空吸引して裏当て
補強材とフィルムとで囲まれた内部の空気を排気し、未
硬化状態の成形体にフィルム及び裏当て補強材を吸着さ
せる真空密着操作を採用している場合、未硬化状態の成
形体中に混入した気泡を脱気して締め固め、且つ成形面
がフィルムの転写面に強く密着し、フィルムの表面吸着
力が強固になり、成形体が未硬化状態でありながら所謂
真空パックで密実な硬さのある弾力塊となる。それ故、
脱型時に成形体の側面等が脱型抵抗で押されて変形して
も、脱型直後に弾力的に復元し、保形性が持続する。こ
のため、ある程度の負の抜き勾配の成形品でも脱型でき
るから、部分的にアンダーカットのある成形品をも得る
ことができる。
【0048】また、真空密着操作では、フィルムがキャ
ビティの賦形面から実質的に微小離間することは、フィ
ルムとキャビティとが完全に剥離することになるため、
脱型時の歪み等を低減することができる。
【0049】 裏当て補強材が多孔質通気性材である
場合、未硬化状態の成形体の背面側を全体的に吸着で
き、脱型時の成形体の変形を抑制できる。
【0050】 裏当て補強材の通気孔が、成形型との
型当り面のうちキャビテイの縁近傍に面する位置に開口
している場合、通気孔の開口が成形体背面の真正面に臨
んでいないので、浮き水を極力排出しない状態で内空間
の空気を排気できるから、水硬性材料の水配合比を狂わ
せずに済む。
【0051】 脱型工程の前に、成形型及び裏当て補
強材を一体的に天地反転する重力分離操作を採用してい
る場合、キャビティが深く厚い成形品でも、自重により
分離し易くなる。
【0052】 また、成形型と裏当て補強材を一体的
に水没させて前記フィルムが被着したまま成形体を水中
で上向き姿勢にして脱型した後、引き続き水中で養生す
るようにすれば、キャビティが相当深く、浮力による自
重が軽減し、脱型時の自己崩壊を防ぐことができるか
ら、成形体が3次元立体である場合でも、支障なく脱型
でき、また成形体は水没養生にあずかるため、成形体の
強度が向上する。
【0053】 そして、成形体の背面側に裏当て補強
材を重ねる前に、裏足形状成形材を重ねたる工程を有す
る場合、得られる成形体は成形型により全体的形状が付
与され、フィルムにより賦形面の凹凸起伏が付与される
が、裏足形状成形材により背面側の凹凸起伏が付与され
る。この裏足形状成形材としては、ゴム性凹凸付与板や
気胞突起シートを用いることができ、アンダーカット穴
を背面に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るコンクリート製
化粧外壁板の成形法におけるフィルム成形(転写)工程
の前半過程を示す工程断面図である。
【図2】同成形工程の後半過程を示す工程断面図であ
る。
【図3】第1の実施形態におけるコンクリート充填・締
め固め工程を示す工程断面図である。
【図4】第1の実施形態における型合わせ工程を示す工
程断面図である。
【図5】第1の実施形態における脱型の直前工程を示す
工程断面図である。
【図6】第1の実施形態における脱型後の状態を示す工
程断面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係るコンクリート製
化粧外壁板の成形法における型合わせ工程を示す工程断
面図である。
【図8】第2の実施形態における反転工程後の状態を示
す工程断面図である。
【図9】第2の実施形態における脱型後の状態を示す工
程断面図である。
【図10】第2の実施形態より得られた成形体を示す断
面図である。
【図11】本発明の第3の実施形態に係るコンクリート
製化粧外壁板の成形法における凹凸面付与板を敷く工程
を示す工程断面図である。
【図12】第3の実施形態における定板を置く型合わせ
工程を示す工程断面図である。
【図13】凹凸起伏のあるコンクリート製化粧外壁板の
一例を示す外観斜視図である。
【符号の説明】
1…コンクリート製化粧外壁板 2…表面 3…板厚側面 25b,35b…アンカー凹み 12…キャビティ 10…多孔質通気性型板 11…真空吸着台 12a…賦形面 13…熱可塑性プラスチックフィルム 15,30…定板 15a,35a…通気孔 16…ブローパッド 19…吸着バッド 25…ゴム製凹凸付与板 25a…アリ溝型凹凸条 35…多孔質通気性定板 S…コンクリート。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−172608(JP,A) 特開 平4−320805(JP,A) 特開 平7−124921(JP,A) 特開 昭50−128715(JP,A) 特開 平7−76008(JP,A) 特表 昭63−501939(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B28B 1/00 - 19/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔質成形型のキャビティに加熱された
    膜厚20〜200μmで冷却硬化後に自己保形性のない
    熱可塑性樹脂フィルムを展開状態で被い、前記多孔質成
    形型を真空吸引して前記キャビティの賦形面に前記フィ
    ルムを吸着させ、前記キャビティの賦形面を前記フィル
    ムの面に塑性変形で転写してから、水硬性材料のスラリ
    ーを前記キャビティ内の前記フィルム上に充填して前記
    多孔質成形型を加振しながら前記水硬性材料を
    ると共に脱泡し、未硬化状態の成形体を前記フィルムで
    密着包囲したまま前記キャビティから相対的に抜き出す
    脱型工程の後、前記フィルムが被着したままで前記未硬
    化状態の成形体を養生する水硬性材料の成形法におい
    て、 前記脱型工程は、前記キャビティ内の前記未硬化状態の
    成形体の背面側に重ねた裏当て補強材と前記フィルムと
    で前記未硬化状態の成形体を抱持して一緒に脱型するこ
    とを特徴とする水硬性材料の成形法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記熱可塑性樹脂フ
    ィルムの膜厚は50〜100μmであることを特徴とす
    る水硬性材料の成形法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、前記ス
    ラリーの充填後で前記脱型工程の前に、予め、前記裏当
    て補強材の通気孔を真空吸引して前記裏当て補強材と前
    記フィルムとで囲まれた内部の空気を排気し、前記未硬
    化状態の成形体に前記フィルム及び前記裏当て補強材を
    吸着させる真空密着操作を有して成ることを特徴とする
    水硬性材料の成形法。
  4. 【請求項4】 請求項において、前記裏当て補強材は
    多孔質通気性材であることを特徴とする水硬性材料の成
    形法。
  5. 【請求項5】 請求項において、前記裏当て補強材の
    前記通気孔は、前記成形型との型当り面のうち前記キャ
    ビテイの縁近傍に面する位置に開口して成ることを特徴
    とする水硬性材料の成形法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項のいずれか一項に
    おいて、前記脱型工程の前に、前記成形型及び前記裏当
    て補強材を一体的に天地反転することを特徴とする水硬
    性材料の成形法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に
    おいて、前記成形体の背面側に裏足形状成形材を重ねて
    から前記裏当て補強材を重ねることを特徴とする水硬性
    材料の成形法。
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