JP3114026U - 多孔質性成形型 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複雑模様を簡単に形成することができ、成形品の表面が美しく仕上がる多孔質性成形型を提供する。
【解決手段】 成形品と同形の石膏型4の型面に、金属を溶射して金属粒の接合してなる多孔状の金属粒層5を形成し、この金属粒層5上の密閉板6,6Aで囲まれた空間内に、熱硬化性樹脂7Aに耐火物粒8を混合した液分の少ないバサバサ状態の混合物を充填し、これを加熱し硬化せしめた補強材7を結合させ、その後、石膏型4を除去して形成される多孔質成形型9。
【選択図】 図5

Description

本考案は、真空成形、或いは真空成形と同時に圧空成形にも使用可能な多孔質性成形型に関するものである。
従来、合成樹脂のフィルム,シート等の真空成形に使用する成形型は、所定の成形凹部の低い部位に適数個の真空引孔を設けたものが使用されているが、成形品の表面に前記真空引孔の跡が残り、成形品の商品価値を悪くする欠点があった。
成形品が凹凸の多い形状の場合には、真空引孔の数も多く必要とされるが、このような成形品は真空引孔の跡が多く残り、成形品表面の仕上がりが美しくならず、商品価値が一層悪くなる欠点となっていた。
また、成形品の表面に、例えばシボ模様や天然物質の模様を付す場合の成形金型は、所定の成形凹凸部を作成した後、成形凹凸部面を化学薬品によって腐食させるか、或いは機械加工によって所定の模様となるように彫刻されているが、希望する模様が成形品の凹凸部表面に成形され難いという欠点があった。
特公昭49−8501号公報
本考案の目的は、成形型における上記した従来の諸欠点を解決しようとしたもので、従来の凹凸形状の成形品の成形はもちろんのこと、シボ模様等の浅い凹凸の複雑模様をも簡単に成形することができ、しかも成形品の表面が美しく仕上がる成形型を提供することにある。
また、本考案の他の目的は、成形面全体より吸引或いは圧空し得て、しかも製造し易い成形型を提供することにある。
本考案は上記課題を解決するために案出したものであって、その請求項1は、成形品と同形の石膏型の面に金属を溶射して金属粒の接合してなる多孔状の金属粒層を形成し、該金属粒層上に熱硬化性樹脂を主成分とする連続した無数の細孔を有する補強材を結合させた後、前記石膏型を除去して形成したことである。
また請求項2は、前記補強材は、熱硬化性樹脂に金属粒等の耐火物粒を混合した液分の少ないバサバサ状の混合物を、加熱し、硬化させたものであることである。
また請求項3は、密閉板にて前記金属粒層上の空間を囲い、該囲まれた空間内に前記混合物を充填し、これを加熱して硬化せしめたことである。
また請求項4は、成形品と同形の石膏型上の空間を囲い、該囲まれた空間内に、熱硬化性樹脂に金属粒等の耐火物粒を混合した液分の少ないバサバサ状の混合物を充填し、これを加熱して硬化せしめた後、前記石膏型を除去して形成したことである。
本考案の多孔質性成形型は、金属を溶射して金属粒の接合してなる多孔状の金属粒層を形成し、金属粒層上に、熱硬化性樹脂を主成分とする連続した無数の細孔を有する補強材を結合させたことにより、成形型の製造が容易であり、しかも成形型は金属粒層が熱硬化性樹脂に強固に固着されてなるものであり、金属粒層は溶射による金属粒の集積にて形成されているため、金属粒間に多孔状の微細な空間を有していて通気性が良く、また補強材の部分には、連続した無数の細孔があり、通気性の良好なものとなっており、石膏型面の表面模様はそのまま金属粒層に確実に複製され、従来の成形型のように表面模様が成形し難い欠点がなくなり、また成形型は成形凹凸部表面に金属が用いてあるため、表面硬度が硬く耐久性が良く、従来のような真空引孔を設ける工程がないため、成形型の製造が容易なものとなる。
また、補強材は、熱硬化性樹脂に金属粒等の耐火物粒を混合した液分の少ないバサバサ状の混合物を、加熱し、硬化させたものであるため、補強材の内部に良好な連続した無数の細孔が形成されることとなり、補強材の良好な通気性が確保されるものとなる。
また、密閉板にて金属粒層上の空間を囲い、囲まれた空間内に混合物を充填し、これを加熱して硬化せしめたことにより、密閉板に囲まれた空間内に、熱硬化性樹脂に金属粒等の耐火物粒を混合した混合物を充填して、良好に空間内で加熱硬化させて金属粒層に良好に結合させることができるものとなる。
また、成形品と同形の石膏型上の空間を囲い、囲まれた空間内に、熱硬化性樹脂に金属粒等の耐火物粒を混合した液分の少ないバサバサ状の混合物を充填し、これを加熱して硬化せしめた後、石膏型を除去して形成したことにより、連続した無数の細孔があり、通気性の良好な成形型が得られ、成形型の製造が容易なものとなる。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
図において、1は成形型を形成するための成形品と同じ模型であって、石膏或いは木型によって所定の形状に形成されている。
この模型1の表面に、極めて浅い凹凸模様2Aを有するビニールシート或いはゴムシート等の模様シート2を貼る。
3は、模型1の形状及び前記模様2Aを写し取るゴム型であって、前記模様シート2上に、未加硫ゴムを流し、これを加硫させることにより形成される(図1参照)。
なお、Hは保持板である。
一方、α型石膏50重量部に耐火物粒、例えば硅砂粉末50部を混合し、この混合物に対して、水を30〜35重量部加え、攪拌混練して混練物を用意する。
この混練物を予め形成した前記ゴム型3の成形凹部3A内に流し込み(図2参照)、混練物を硬化させた後、ゴム型3を外して硬化物、即ち石膏型4を得る。
なお、石膏型4の形成には、耐火物粒を使用しないで、α型石膏と水のみの混練物を使用して成形することもできる。
石膏型4の表面には、所定の模様4Aが複製されている。その後、石膏型4は乾燥させて水分を除去しておく。
他方、例えば鉄,ステンレス,ブロンズ,アルミニウム等の金属,本例では鉄を溶融し、これを溶射ガンG等の金属溶射手段によって、前記石膏型4の表面全体に溶射する(図3参照)。
溶射された溶融金属は、石膏型4の表面に粒状に接合すると同時に冷えて固着し、石膏型4の外面には、溶融した細かい金属粒による金属粒層5が形成される。
なお、金属粒層5の形成に当たっては、図4に示すように、石膏型4の表面に近い側の金属粒5Aは細かくなるように、石膏型4の表面より遠い側の金属粒5Bは粗くなるように、溶射ガンGを調整して使用すれば、石膏型4の表面の模様の複製が良くなるとともに、金属粒層5の通気性も良くなる。
なお、金属粒層5の厚さは、約3〜5mm程度とする。その後、金属粒層5を設けた石膏型4の外周部を鉄製等の密閉板6にて囲い、金属粒層5上に補強材7を軽く詰める。
この補強材7は、エポキシ樹脂7A等の熱硬化性樹脂(液体)と、径約0.5〜2mm程度のアルミニウム,鉄等の金属、或いは砂利等の耐火物粒8とを重量比にて1:10の比率で混合した液分の少ないバサバサ状のものである。
なお、6Aは吸引用の開口部14を有する密閉板である。
その後、これを加熱炉に入れて、熱硬化性樹脂を硬化させることにより、金属粒層5と密閉板6,6A等を一体に結合させることができる。そして、石膏型4を下方へ抜けば、所定の成形凹部9Aを有する成形型9を得ることができる(図5参照)。
即ち、この成形型9は、図5及び図6に示すように、耐火物粒8を含んだ熱硬化性樹脂にて形成され、その成形凹部9A面には、溶射金属粒による金属粒層5が熱硬化性樹脂に強固に固着されてなるものである。
そして、この成形型9は、金属粒層5が溶射にて金属粒の集積として形成されているため、金属粒間に多孔状の微細な隙間を有して通気性が良く、また、硬化性樹脂にて固められた補強材7部分は、耐火物粒8に対し少量の合成樹脂を混合したバサバサ状のものを硬化させたものであるので、硬化部分の組織は不規則に連続した無数の細孔を有し、通気性の良好なものとなる。
本例の成形型9の金属粒層5の内面側には、石膏型4の表面の模様4Aがそのまま複製されている。
このようにして、本例の成形型9は、その成形凹部9Aを上方にして図6に示す型取付定磐11上に、空気漏れを防ぐシール12を介して固定し、成形凹部9A上に厚さ2mmの加熱したプラスチック、例えば塩化ビニルのフィルム或いはシート(以下単にシートという)13を載置した後、シート13上面外周を加圧して固定Kする。その後、成形型9の吸引用の開口部14より減圧すると、熱軟化したシート13は、成形型9の成形凹部9Aの全面に沿って密着する。
そこで、成形凹部9Aを冷却すれば、所定の形状の成形品90を得ることができる(図7参照、なお表面模様は省略してある。)。
上記した実施例において、シート13を使用して吸引により形成したが、シート13の厚さが約5mm以上の厚いシートで、真空成形だけでは成形し難い場合には、図8に示すように、前述の成形型9と同要領にて成形した凹型20及び凸型21からなる一組の成形型22を使用して、凹型20は真空引きを行い、凸型21は圧空を行うことにより、所定の形状に成形することができる。
この凹型20及び凸型21を使用する場合には、例えば凹型20の成形凹部20Aにおける逆勾配の入り組んだ成形部分20aにも、シート13Aを密着させることができる。
逆に、勾配のない成形品を得る場合には、上記凹凸型20,21を使用して、凸型21を機械的に加圧すると、成形型22の模様がシート13Aの表裏両面へ成形される。
以上説明したように、本考案は、過熱したプラスチックシートを所定形状に真空成形、或いは圧空成形する成形型を、熱硬化性樹脂1重量部に対して、金属粒等の耐火物粒約10重量部を混合した液分の少ないバサバサ状の混合物にて形成し、且つ所定の成形面には金属を溶射してなる金属粒層を固着せしめた成形型であるため、混合物の硬化した部分、及び成形面の構造全体を微細な多孔質なものとすることができる。
そして、この多孔質な成形型は、成形面外周部を鉄板等の密閉板等で囲い、囲った密閉板の一部にて、吸引或いは圧空した際に、成形面全体に吸引或いは圧空し得るように成したので、成形したいプラスチックのシートは成形面全体により吸引密着、或いは圧空押圧され、仕上がった成形品の表面には模様ムラがなく、一様に仕上がり、成形性が極めて良いものとなる。
なお、本考案による成形型は、成形品と同形状の石膏型に金属を溶射して多孔質の金属粒層を形成し、この金属粒層を耐火物粒と混合した熱硬化性樹脂にてなる混合物にて補強し硬化せしめた後、石膏型を除去して形成するので、石膏型面の表面模様はそのまま金属粒層に確実に複製され、従来の成形型のように、表面模様が成形し難い欠点がない。
さらに、本考案による成形型は、成形凹凸部表面部に金属が用いてあるため、表面硬度が硬く耐久性が良い。
本考案は、特に従来のような真空引孔を設ける工程がないので、成形型の製造がし易い利点がある。
模様シートを貼った模型を用いてゴム型を形成する説明図である。 ゴム型を用いて石膏型を形成する説明図である。 石膏型の表面に金属を溶射して金属粒層を形成する説明図である。 金属粒層の状態を示す要部拡大構成図である。 図3の状態の石膏型の周囲を密閉板で囲い、補強材を詰めて成形型とする説明図である。 成形型の使用状態を示す説明図である。 成形型により成形した成形品の一部を示す説明図である。 成形型の別例を示す説明図である。
符号の説明
5 金属粒層
5A,5B 金属粒
7 補強材
7A エポキシ樹脂
8 耐火物粒
9,22 成形型
9A,20A 成形凹部
13,13A シート
20 凹型
21 凸型
90 成形品
G 溶射ガン

Claims (4)

  1. 成形品と同形の石膏型の面に金属を溶射して金属粒の接合してなる多孔状の金属粒層を形成し、該金属粒層上に熱硬化性樹脂を主成分とする連続した無数の細孔を有する補強材を結合させた後、前記石膏型を除去して形成したことを特徴とする多孔質性成形型。
  2. 前記補強材は、熱硬化性樹脂に金属粒等の耐火物粒を混合した液分の少ないバサバサ状の混合物を、加熱し、硬化させたものであることを特徴とする請求項1に記載の多孔質性成形型。
  3. 密閉板にて前記金属粒層上の空間を囲い、該囲まれた空間内に前記混合物を充填し、これを加熱して硬化せしめたことを特徴とする請求項2に記載の多孔質性成形型。
  4. 成形品と同形の石膏型上の空間を囲い、該囲まれた空間内に、熱硬化性樹脂に金属粒等の耐火物粒を混合した液分の少ないバサバサ状の混合物を充填し、これを加熱して硬化せしめた後、前記石膏型を除去して形成したことを特徴とする多孔質性成形型。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010030159A (ja) * 2008-07-29 2010-02-12 Toyota Boshoku Corp 射出成形用の成形型
JP2010243756A (ja) * 2009-04-06 2010-10-28 Joyo Sangyo:Kk ダミー品の製造方法およびダミー品、見本帳ないし見本帳ファイル
JP2019104194A (ja) * 2017-12-14 2019-06-27 株式会社極東精機 成型用金型の製造方法

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