JP2003088653A - 球貯留装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 球詰まりを起こすこと無く遊技球を貯留し、
パチンコ機に安定的に供給すること。 【解決手段】 仕切板２，３，４，５および球貯留タン
ク１の底６の上面には、球をガイドする蛇行した溝が形
成され、溝の下位端には遊技球が通過するサイズの連通
口が形成されている。仕切板２のの溝の上位端に、その
直上にある島設備の球供給口９から遊技球が１個ずつ供
給（落下）されることによって、遊技球は溝内を球詰ま
りを起こすこと無く整列されながら転動して順次下段の
仕切板に至り、最終的に球貯留タンク１の底６に形成さ
れた連通口６ａから排出される。したがって、整列樋は
不要となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機等の遊
技機に遊技球を供給するための球貯留装置に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来、複数台のパチンコ機が一列に配置
してある設備（島設備）の各パチンコ機の裏面上部に
は、島設備の上部から供給された、賞球としての遊技球
を貯留するための球貯留タンクが設けられている。

【０００３】この球貯留タンクは、大当たり時等に大量
の遊技球をパチンコ機に円滑に供給することができるよ
うにするため等の目的で設けられている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記球
貯留タンクには、多数の遊技球が無秩序的に蓄えられて
しまうので、この球貯留タンクの下部に設けられた球出
口付近で球詰まり（球ガミ）しやすく、安定した球の供
給がされにくい場合があるという問題があった。球貯留
タンクにモータ等によって振動を与えて球詰まりしない
ようにすることもできるが、この場合、高コストになる
し、必ずしも球詰まりが有効に防止されるわけでもなか
った。また、球貯留タンクの下部に、遊技球を整列させ
てパチンコ機本体に安定供給するための整列樋を、さら
に設けなければならず、余分なスペースが必要であり、
且つ、コストも高くなるという問題があった。

【０００５】そこで、本発明の目的は以上のような問題
を解消した球貯留装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、球導
入部と球排出部とを有する球貯留タンク内に形成された
交互に逆の傾斜方向の少なくとも上下２段の傾斜面を有
し、最上段の傾斜面上から順次、次段の傾斜面上を球が
転動して最下段の傾斜面上を転動した球を排出する球貯
留装置であって、前記傾斜面上には球をガイドする蛇行
した溝を設け、前記少なくとも上下２段の傾斜面のうち
最上段の傾斜面上の溝の上位端には前記球導入部が連接
され、最下段の前記傾斜面上の溝の下位端には前記球排
出部が連接され、前記最上段および最下段の途中の傾斜
面上の溝の下位端には、その直下の傾斜面上の溝の上位
端に球を導くための連通口を形成したことを特徴とす
る。

【０００７】請求項２の発明は、請求項１において、前
記各傾斜面の上に形成される間隙は、前記溝を外れた遊
技球が入らないようなサイズになっていることを特徴と
する。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。

【０００９】図１は、本実施形態の球貯留装置を構成す
る球貯留タンクの概観図である。

【００１０】図１において、球貯留タンク１は、その内
側を複数段の仕切板で上下に仕切っている。図１では、
最上段の仕切板２が見えている（溝は図示省略してあ
る）。

【００１１】図２は、図１に示す球貯留タンク１の縦断
面図であり、この球貯留タンク１は、４枚の仕切板２，
３，４，５で上下に仕切られている。各仕切板２，３，
４，５の上面および球貯留タンク１の底６の上面は、
（水平に対しての）傾斜面を形成しており、且つ、これ
らの傾斜面は交互に逆の方向に傾斜している。

【００１２】各仕切板および球貯留タンク１の底の上面
には、球をガイドする蛇行した溝が形成されている。最
上段の仕切板２の傾斜面上の溝の上位端には、その直上
にある島設備の球供給口９からの遊技球７が供給（落
下）される。各仕切板および球貯留タンク１の底の上面
の溝の下位端には遊技球が通過するサイズの連通口２
ａ，３ａ，４ａ，５ａ，６ａが形成されている。球貯留
タンク１の底６に形成された連通口６ａは遊技球の出口
を構成しており、この出口から排出された遊技球はパチ
ンコ機本体に供給される。溝の上位端に落下した遊技球
は、溝内を転動して当該溝の下位端に至り、そこにある
連通口から落下する。

【００１３】図３の（Ａ），（Ｂ）は、仕切板４および
５の平面図であり、溝の様子を例示するものである。溝
の断面は、図３の（Ｂ）に例示してある。仕切板４の上
面に形成された溝４ｂの上位端（図３の右側端）には、
その上の仕切板３の溝の下位端に形成された連通口から
排出された遊技球が１個ずつ落下し、仕切板４の上面に
形成された溝４ｂ内を転動した遊技球は、溝４ｂの下位
端（図３の左側端）に形成された連通口４ａから、その
下の仕切板５の溝の上位端に１個ずつ落下し、仕切板５
の溝５ｂの上位端に落下した遊技球は、溝５ｂ内を転動
し、その下位端に形成された連通口５ａから１個ずつ排
出される。

【００１４】したがって、最上段の仕切板２の傾斜面上
の溝の上位端に、その直上にある島設備の球供給口９か
ら遊技球が１個ずつ供給（落下）されることによって、
遊技球は溝内を球詰まりを起こすこと無く整列されなが
ら転動して順次下段の仕切板に至り、最終的に球貯留タ
ンク１の底６に形成された連通口６ａから排出される
（したがって、整列樋は不要となる）。

【００１５】さらに、以下に説明する構造によって、遊
技球は、球詰まりを起こすこと無く一層安定的に球貯留
タンク１内を転動し排出される。すなわち、仕切板２，
３，４および５の下面は、これらの直下の仕切板（球貯
留タンク１の底）の上面の傾斜面と同じ傾斜方向の傾斜
面になっており、これらの下面と、直下の仕切板（球貯
留タンク１の底）の上面との間の間隙は、溝内を遊技球
が転動でき、且つこれらの間隙内に溝を外れた遊技球が
入らないようなサイズになっている。したがって、遊技
球は、仕切板２，３，４および５の下面と、直下の仕切
板（球貯留タンク１の底）の上面との間の間隙内を溝に
沿って整列しながら転動することになる。なお、一番上
の仕切板２の上には、上記間隙と同様な間隙を形成する
カバー８が球貯留タンク１に取り付けてあり、島設備の
球供給口９からの遊技球は、仕切板２の上面の溝内を整
列しながら転動する。

【００１６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
球詰まりを起こすこと無く遊技球を貯留することがで
き、遊技球をパチンコ機に安定的に供給することができ
る。また、通常必要な下タンク（整列樋）を不要にして
省スペースを実現することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明実施形態の球貯留タンクの概観図であ
る。

【図２】球貯留タンクの断面図である。

【図３】（Ａ），（Ｂ）は、溝の様子を例示するための
仕切板の平面図である。

【符号の説明】

１ 球貯留タンク ２，３，４，５ 仕切板 ６ 底 ７ 遊技球 ８ カバー

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 球導入部と球排出部とを有する球貯留タ
   ンク内に形成された交互に逆の傾斜方向の少なくとも上
   下２段の傾斜面を有し、最上段の傾斜面上から順次、次
   段の傾斜面上を球が転動して最下段の傾斜面上を転動し
   た球を排出する球貯留装置であって、 前記傾斜面上には球をガイドする蛇行した溝を設け、前
   記少なくとも上下２段の傾斜面のうち最上段の傾斜面上
   の溝の上位端には前記球導入部が連接され、最下段の前
   記傾斜面上の溝の下位端には前記球排出部が連接され、
   前記最上段および最下段の途中の傾斜面上の溝の下位端
   には、その直下の傾斜面上の溝の上位端に球を導くため
   の連通口を形成したことを特徴とする球貯留装置。
2. 【請求項２】 請求項１において、 前記各傾斜面の上に形成される間隙は、前記溝を外れた
   遊技球が入らないようなサイズになっていることを特徴
   とする球貯留装置。