JP2003087821A - 立体画像撮影装置 - Google Patents

立体画像撮影装置

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JP2003087821A
JP2003087821A JP2001275831A JP2001275831A JP2003087821A JP 2003087821 A JP2003087821 A JP 2003087821A JP 2001275831 A JP2001275831 A JP 2001275831A JP 2001275831 A JP2001275831 A JP 2001275831A JP 2003087821 A JP2003087821 A JP 2003087821A
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智之 三科
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真樹 小林
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光穗 山田
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文男 岡野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 干渉がなく多重像として撮影されることが回
避できる立体画像撮影装置を提供することを課題とす
る。 【解決手段】 複数の凹レンズがアレー状に並んだ凹レ
ンズアレー111と,前記凹レンズアレー111が互い
に隣接する該凹レンズ間での光の漏れを遮蔽する光学遮
蔽板112と、前記凹レンズアレー111に合焦するレ
ンズを有するカメラ113とからなることを特徴とする
立体画像撮影装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,立体画像を撮影す
る手法の一つであり、インテグラルフォトグラフイ(in
tegral photography:IP)方式に係り,光学遮蔽板を
用いることによって、干渉のために生ずる多重像のない
高画質を実現する立体画像撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】任意の視点から立体画像を自由に見るこ
とのできる立体画像方式の一つとしてIP方式が知られ
ており、IPディスプレイに直接入力することができる
画像を簡易な構成で提供できる装置が米国特許2174
003号に提案されている。以下にそのIP画像撮影装
置を用いたIP画像撮影の様子,および撮影された画像
をIPディスプレイに表示することにより撮影された被
写体の光線が再現される原理について説明する。
【0003】まず、図7を参照しながら,米国特許21
74003号のIP画像撮影装置の原理について説明す
る。図7(a)は、撮影装置の構成を示す模式図であ
り、図7(b)は、撮影した画像を示す模式図である。
判り易くするために、2つの点光源(●印で示す点光源
A211、■印で示す点光源B211)を被写体とし、
この被写体を撮影するため平面状に多数の凹レンズが配
列された凹レンズアレー212のうち、実用上は数千か
ら数百万個の凹レンズを縦横に並べて凹レンズアレー2
12を構成する。また、図7(a)は、図面を簡略化し
て判り易くするために、3つの凹レンズ212b、21
2c、212dのみを図示している。●印の点光源A2
11、■印の点光源B211からは、いろいろな方向に
光線が放射される。凹レンズアレー212の各凹レンズ
(…212b、212c、212d、…)を通ってカメ
ラ213のレンズ214に入射する光線は、図示した光
線215に限られる。
【0004】ここで、凹レンズアレー212に近接して
配置された凸レンズ217は、光を効率良くカメラ21
3のレンズ214に入射せしめる働きを持っている。そ
の結果として、カメラ213が凹レンズアレー212越
しに撮影した画像216は、図7(b)に示すように写
る。各凹レンズ212b、212c、212dの中に撮
影された●印の点光源A211と■印の点光源B211
の位置は、それぞれの凹レンズに入射する光線の角度に
対応し、その位置関係は、各凹レンズから見える2つの
点光源が反転せず、同じ位置関係になっている。したが
って、撮影された画像216をIPディスプレイに入力
すると、立体画像が表示される。なお、アレーとは、連
鎖状に並び、縦横に配列された状態をいう。
【0005】つぎに、図8を参照しながら立体画像が表
示される様子を説明する。図8は、従来の立体画像撮影
装置によって撮影された画像を、IPディスプレイに表
示したときの、光線の再現を示した模式図であり、図8
(b)は、撮影した画像を示す模式図である。IPディ
スプレイ221は、透過型の写真フィルムまたは液晶デ
ィスプレイなどのような平面ディスプレイ222の手前
側近傍に,凸レンズ(…223b、223c、223
d、…)がアレー状に並んだ凸レンズアレー224を配
置したものである。この写真フィルムまたは平面ディス
プレイ222上に画像216を表示すると、各凸レンズ
(…223b、223c、223d、…)からは、図に
示すように光線225が出射される。その結果、凸レン
ズアレー224越しに平面ディスプレイ222を見る
と、●印の点光源226と■印の点光源227が再現さ
れる。これらの点光源は、前記した図7に示す点光源が
撮影された●印の点光源A211と■印の点光源B21
1と等しいことが判る。これによって、特殊なめがねを
用いなくとも、被写体の立体像を見ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、次のよ
うな問題があった。図9は、カメラのピントを、カメラ
から見て凹レンズアレーの奥側に合わせた場合に、相異
なる凹レンズにより撮影される光の領域が干渉している
様子を示す模式図である。前記したようにIP画像撮影
装置では、異なる凹レンズにより生成される像が、同一
の場所で干渉して撮影される場合がある。干渉して撮影
される様子を、図9を参照しながら説明する。判り易く
するために凹レンズアレー233のうち、5つの凹レン
ズを図示してある。また、図7で示した凸レンズ217
は、光を効率良くカメラ213に入射させる目的で配置
されるが、図9では図面を簡略化するために省略してあ
る。さて、図9に示すように、凹レンズアレー233を
構成する凹レンズの焦点距離から十分遠方にある●印の
点光源A232は、凹レンズ233cにより▲印のC2
32の位置に虚像として結像する。カメラ231のピン
ト位置は任意であるが、ここでは▲印の虚像C232の
位置にピントを合わせることを想定している。この場
合、▲印の虚像C232の光は、カメラ231のレンズ
により集光されて、撮像素子234上に像D232とし
て結像することになる。
【0007】また、凹レンズアレー233を構成する凹
レンズの焦点距離から十分遠方にある■印の点光源B2
32は、凹レンズ233bにより▲印のC232の位置
に虚像として結像する。虚像C232の光は、カメラ2
31のレンズにより集光されて、撮像素子234上に像
D232として結像する。つまり、異なる被写体の像が
異なる凹レンズを通過後に、撮像素子234上の同一の
位置に重なって結像し干渉するという問題があった。こ
れらの干渉領域は、凹レンズ233bと凹レンズ233
cとの間以外の、相異なる凹レンズ間で生じることが考
えられる。なお、図9では、カメラのピントはカメラか
ら見て凹レンズアレーの奥側にピントを合わせることを
想定している。
【0008】つぎに、図10は、カメラのピントを、カ
メラから見て凹レンズアレーの手前側にピントを合わせ
た場合に、相異なる凹レンズにより撮影される光の領域
が干渉している様子を示す模式図である。ここでも、図
9と同様の理由で、凹レンズアレー243のうち、5つ
の凹レンズを図示してあり、図7に示す凸レンズ217
は省略してある。カメラ241から凹レンズアレー24
3を見て手前側の極近傍(凹レンズの像側焦点距離より
も短い距離)に集光するように発せられた●印の点光源
A242は、カメラ241から凹レンズアレー243を
見て手前側に、凹レンズ243cにより▲印の実像C2
42として結像する。なお、カメラ241のピント位置
は任意であるが、ここでは実像C242の位置にピント
を合わせることを想定している。
【0009】この場合、実像C242の光は、カメラ2
41のレンズ245により集光されて撮像素子244上
に像D242として結像する。また、カメラ241から
凹レンズアレー243を見て手前側の極近傍(凹レンズ
の像側焦点距離よりも短い距離)に集光するように発せ
られた■印の別の点光源B242は、凹レンズ243b
によりやはりC242の位置に実像として結像する。実
像C242の光はカメラ241のレンズにより集光され
て、撮像素子244上に像D242として結像すること
になる。つまり、異なる被写体の像が異なる凹レンズを
通過後に、撮像素子244上の同一の位置に重なって結
像し干渉するという問題があった。これらの干渉領域
は、凹レンズ243bと凹レンズ243cとの間以外
の、相異なる凹レンズ間でも生じることが考えられる。
また、相異なる凹レンズ間でも生じる干渉領域に存在す
る像を撮影した場合、像が多重像になり、多重像として
撮影された像をIPディスプレイに表示した場合、分離
して再生されず、立体像を劣化させるという問題があっ
た。
【0010】そこで、本発明は、これらの問題に鑑みて
創案されたもので、干渉が起きず、多重像として撮影さ
れることが回避できる立体画像撮影装置を提供すること
を課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された本
発明は、前記課題を解決するために創案された立体画像
撮影装置であって、複数の凹レンズがアレー状に並んだ
凹レンズアレーと,前記凹レンズアレーが互いに隣接す
る該凹レンズ間での光の漏れを遮蔽する光学遮蔽板と、
前記凹レンズアレーに合焦するレンズを有するカメラと
からなることを特徴とする。
【0012】請求項1に記載された発明では、光の漏れ
を遮蔽する光学遮蔽板を、各凹レンズと凹レンズとの間
に設けることにより、凹レンズアレーに合焦する光が干
渉されることがないことから、干渉が起きず、多重像と
して撮影されることが回避できるため、ブレのないはっ
きりした画面の撮影が可能な立体画像撮影装置ができ
る。なお、アレー状とは、縦横に配列された状態をい
う。
【0013】請求項2に記載された発明は、複数の凹レ
ンズがアレー状に並んだ凹レンズアレーと,前記凹レン
ズアレーが互いに隣接する該凹レンズ間での光の漏れを
遮蕨する光学遮蔽板と、前記凹レンズアレーに近接して
配置された凸レンズと、前記凹レンズを通して凹レンズ
アレーに合焦するレンズを有するカメラとからなること
を特徴とする。
【0014】請求項2に記載された発明では、光の漏れ
を遮蔽する光学遮蔽板を、各凹レンズと凹レンズとの間
に設け、光を効率よくカメラに入射させる凸レンズを近
接させれことにより、凹レンズアレーに合焦する光が干
渉されることがないことから、干渉が起きず、多重像と
して撮影されることが回避できるため、鮮明な画面の撮
影が可能な立体画像撮影装置ができる。
【0015】請求項3に記載された発明は、請求項1に
記載の立体画像撮影装置であって、前記凹レンズアレー
には、カメラから見て凹レンズアレーの反対側に光学遮
蔽板が設けられていることを特徴とする。請求項3に記
載された発明では、カメラから見て凹レンズアレーの反
対側に光学遮蔽板が設けられることによって、干渉が起
きず、多重像として撮影されることが回避できる立体画
像撮影装置を提供することができる。
【0016】請求項4に記載された発明は、請求項1に
記載の立体画像撮影装置であって、前記凹レンズアレー
には、カメラから見て凹レンズアレーの手前側に光学遮
蔽板が設けられていることを特徴とする。請求項4に記
載された発明では、カメラから見て凹レンズアレーの手
前側に光学遮蔽板が設けられることによって、干渉が起
きず、多重像として撮影されることが回避できる立体画
像撮影装置を提供することができる。
【0017】請求項5に記載された発明は、請求項2に
記載の立体画像撮影装置であって、前記凹レンズアレー
に近接して配置された凸レンズには、カメラから見て凸
レンズの反対側に光学遮蔽板が設けられていることを特
徴とする。請求項5に記載された発明では、カメラから
見て凹レンズアレーの反対側に光学遮蔽板が設けられる
ことによって、干渉が起きず、多重像として撮影される
ことが回避できる立体画像撮影装置を提供することがで
きる。
【0018】請求項6に記載された発明は、請求項2に
記載の立体画像撮影装置であって、前記凸レンズに近接
した凹レンズアレーには、カメラの手前側に光学遮蔽板
が設けられていることを特徴とする。請求項6に記載さ
れた発明では、カメラの手前側に光学遮蔽板が設けられ
るとによって、干渉が起きず、多重像として撮影される
ことが回避できる立体画像撮影装置を提供することがで
きる。
【0019】請求項7に記載された発明は、請求項3か
ら6のいずれか一項に記載の立体画像撮影装置であっ
て、前記光学遮蔽板は、集光する光軸と同じ角度が設け
られてなることを特徴とする。これにより、干渉が起き
ず、多重像として撮影されることが回避できる立体画像
撮影装置を提供することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を、
図面を参照しながら説明する。 (第1実施の形態)図1を参照して本発明の第1実施の
形態を説明する。図1は、本発明の立体画像撮影装置の
構成を示す模式図である。図1に示すように、本発明の
装置は、複数の凹レンズが並んだ凹レンズアレー111
(…111b、111c、111d、111e、111
f…)と、凹レンズアレー111を構成する各凹レンズ
の奥側(テレビカメラの反対側)に配置された光学的な
遮蔽枚112とテレビカメラ113とからなり、テレビ
カメラ113は、結像レンズ114とCCD(ChargeCo
upled Device)などの光電変換素子115を備えてい
る。テレビカメラ113の結像レンズ114は、テレビ
カメラ113から見て凹レンズアレー111の奥側に合
焦可能である。
【0021】実用上は、数千から数百万個の凹レンズを
縦横に並べて凹レンズアレー111を構成するが、図面
を簡略化して判り易くするために、5個の凹レンズのみ
を図示している。遮蔽板112の大きさは、テレビカメ
ラ113のピント位置から、凹レンズアレー111まで
の距離に応じて定められる。遮蔽板112は、表面での
光の反射率が0(ゼロ)となる板であるものを用いれば
好適であるが、材料は特に限定されるものではなく、た
とえば、撮影に用いる光の可視光、に対して不透明な、
つまり、撮影に用いる光を透過しない材料から製造され
ている。本実施の形態においては、遮蔽板112は、光
を吸収することで温度上昇し、変形、劣化することを防
止するために一例としてニッケル合金を用いている。ま
た、厚みは使用するレンズの口径を大きくふさがない程
度の厚みがあれば充分である。これにより、●印の点光
源Aは、図1に示すように結像するが、■印の点光源B
は、光学的な遮蔽板112により干渉防止ができるの
で、多重像による影響を受けることない。
【0022】(第2実施の形態)つぎに、図2を参照し
て本発明の第2実施の形態を説明する。図2は、図1と
同様、立体画像撮影装置の構成を示す模式図である。図
2に示すように、本発明の装置は、複数の凹レンズが並
んだ凹レンズアレー121と、凹レンズアレーを構成す
る各凹レンズの手前(テレビカメラ側)に配置された光
学的な遮蔽枚122とテレビカメラ123とからなり、
テレビカメラ123は結像レンズ124とCCDなどの
光電変換素子125を備えている。テレビカメラ123
の結像レンズ124は、テレビカメラ123から見て凹
レンズアレー121の手前側に合焦可能である。
【0023】実用上は、数千から数百万個の凹レンズを
縦横に並べて凹レンズアレー121を構成するが、ここ
でも図面を簡略して判り易くするために、5個の凹レン
ズのみを図示している。遮蔽板122の大ささは、テレ
ビカメラ123のピント位置から、凹レンズアレー12
1までの距離に応じて定められる。それぞれの光の範囲
が光学的な遮蔽枚122の効果で干渉せず、分離して撮
影される。その結果、もとの被写体と同じ光線が再現さ
れ、特珠なめがねなしで、多重像による影響を受けるこ
となく立体画像を見ることができる。
【0024】(第3実施の形態)つぎに、図3を参照し
て本発明の第3実施の形態を説明する。図3は、立体画
像撮影装置の構成を示す模式図である。本発明の装置
は、凹レンズアレー131に凸レンズ133を近接して
配置したもので、その他の構成は図1に示す第1実施の
形態と同様である。凹レンズアレー131と凸レンズ1
33の距離は、装置構成の便宜上から適宜定めることが
できる。
【0025】また、第1実施の形態の装置と同様の理由
で、5個の凹レンズのみ図示してある。遮蔽板132の
大きさは、テレビカメラ135のピント位置から、凹レ
ンズアレー131までの距離に応じて定められる。それ
ぞれの光の範囲が光学的な遮蔽枚132の効果で干渉せ
ず、分離して撮影される。その結果、もとの被写体と同
じ光線が再現され、特殊なめがねなしで、多重像による
影響を受けることなく立体画像を見ることができる。
【0026】(第4実施の形態)つぎに、図4を参照し
て本発明の第4実施の形態を説明する。図4は、前記同
様立体画像撮影装置の構成を示す模式図である。本発明
の装置は、第2実施の形態の装置における凹レンズアレ
ー141に凸レンズ143を近接して配置したもので、
その他の構成は、図2に示す第2実施の形態の装置と同
様である。図4に示すように、凹レンズアレー141に
近接して凸レンズ143が配置されている。凹レンズア
レー141と凸レンズ143の距離は、装置構成の便宜
上から適宜定めることができる。
【0027】また、第2実施の形態の装置と同様の理由
で、5個の凹レンズのみ図示してある。遮祓板142の
大きさは、テレビカメラ145のピント位置から、凹レ
ンズアレー141までの距離に応じて定められる。それ
ぞれの光の範囲が光学的な遮蔽板142の効果で干渉せ
ず、分離して撮影される。その結果、もとの被写体と同
じ光線が再現され、特殊なめがねなしで、多重像による
影響を受けることなく立体画像を見ることができる。
【0028】ここで、図5、図6を参照しながら、本発
明の第1および第2実施の形態の変形例について説明す
る。図5では、凹レンズアレー151に近接して配置す
る凸レンズ152の焦点距離152fが、凸レンズ15
2からカメラ153の結像レンズ154までの距離に一
致している状態を示している。凸レンズ152は、カメ
ラ153から見て凹レンズアレー151の手前あるいは
奥側の何れに配置するかは、装置構成の便宜上から適宜
定めることができるが、図5では、手前側に配置した様
子を示す。また、カメラ153のピントは、カメラ15
3から見て凹レンズアレー151の奥側に合わせてあ
る。この状態では、凹レンズアレー151を構成する各
凹レンズが撮影に寄与する光線の方向は、各凹レンズの
光軸方向と一致する。したがって、光学遮蔽板155を
各凹レンズの光軸方向と一致させることで、干渉を回避
することが可能となる。
【0029】図5では、カメラ153のピントを、カメ
ラ153から見て凹レンズアレー151の奥側に合わせ
た状態を示したが、凹レンズアレー151の手前側にピ
ントを合わせた場合は、遮蔽板155を凹レンズアレー
の手前側に配置すれば良いことは言うまでも無い。この
様子を図6に示し、説明は省く。
【0030】また、本発明の第3の変形例として、前記
した第1、第2、第3および第4実施の形態、第1およ
び第2の変形例での装置のいずれかを一つの単位とし
て、これをアレー状に並べたものとしてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載さ
れた発明によれば、光の漏れを遮蔽する光学遮蔽板を、
各凹レンズと凹レンズとの間に設けることにより、凹レ
ンズアレーに合焦する光が干渉されることがないことか
ら、干渉が起きず、多重像として撮影されることが回避
できるため、ブレのない画面の撮影が可能な立体画像撮
影装置ができる。
【0032】請求項2に記載された発明によれば、光の
漏れを遮蔽する光学遮蔽板を、各凹レンズと凹レンズと
の間に設けることにより、凹レンズアレーに合焦する光
が干渉されることがないことから、干渉が起きず、多重
像として撮影されることが回避できるため、鮮明な画面
の撮影が可能な立体画像撮影装置ができる。
【0033】請求項3に記載された発明によれば、カメ
ラから見て凹レンズアレーの反対側に光学遮蔽板が設け
られるとによって、干渉が起きず、多重像として撮影さ
れることが回避できる立体画像撮影装置を提供すること
ができる。
【0034】請求項4に記載された発明によれば、カメ
ラから見て凹レンズアレーの手前側に光学遮蔽板が設け
られるとによって、干渉が起きず、多重像として撮影さ
れることが回避できる立体画像撮影装置を提供すること
ができる。
【0035】請求項5に記載された発明によれば、カメ
ラから見て凹レンズアレーの反対側に光学遮蔽板が設け
られるとによって、干渉が起きず、多重像として撮影さ
れることが回避できる立体画像撮影装置を提供すること
ができる。
【0036】請求項6に記載された発明によれば、カメ
ラの手前側に光学遮蔽板が設けられるとによって、干渉
が起きず、多重像として撮影されることが回避できる立
体画像撮影装置を提供することができる。
【0037】請求項7に記載された発明によれば、前記
光学遮蔽板は、集光する光軸と同じ角度が設けられるこ
とにより、干渉が起きず、多重像として撮影されること
が回避できる立体画像撮影装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係り立体画像撮影装
置の構成を示す模式図である。
【図2】本発明の第2実施の形態に係り立体画像撮影装
置の構成を示す模式図である。
【図3】本発明の第3実施の形態に係り立体画像撮影装
置の構成を示す模式図である。
【図4】本発明の第4実施の形態に係り立体画像撮影装
置の構成を示す模式図である。
【図5】カメラのピントを、カメラから見て凹レンズア
レーの奥側に合わせた場合に、本発明の第1および第2
実施の形態の変形例を示す立体画像撮影装置の模式図で
ある。
【図6】カメラのピントを、カメラから見て凹レンズア
レーの手前側に合わせた場合に、本発明の第1および第
2実施の形態の変形例を示す立体画像撮影装置の模式図
である。
【図7】(a)は、従来の立体画像撮影装置の構成を示
す模式図である。(b)は、撮影した画像を示す模式図
である。
【図8】(a)は、従来の立体画像撮影装置によって撮
影された画像を、IPディスプレイに表示したときの、
光線の再現を示した模式図である。(b)は、撮影した
画像を示す模式図である。
【図9】従来のカメラのピントを、カメラから見て凹レ
ンズアレーの奥側に合わせた場合に、相異なる凹レンズ
により撮影される光の領域が干渉している様子を示模式
図である。
【図10】従来のカメラのピントを、カメラから見て凹
レンズアレーの手前側に合わせた場合に、相異なる凹レ
ンズにより撮影される光の領域が干渉している様子を示
す模式図である。
【符号の説明】
111,121,131,141,151 凹レンズ
アレー 112,122,132,142,155 遮蔽枚 113,123,135,145,153 テレビカ
メラ 114,124,134,144,153 結像レン
ズ 133,143,152 凸レンズ 115,125 光電変換素子 152f 焦点距離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 真樹 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 (72)発明者 山田 光穗 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 (72)発明者 岡野 文男 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 Fターム(参考) 2H059 AA09 AA12 5C022 AA01 AB21 AC42 AC54 AC55 5C061 AA06 AA21 AB03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の凹レンズがアレー状に並んだ凹レ
    ンズアレーと,前記凹レンズアレーが互いに隣接する該
    凹レンズ間での光の漏れを遮蔽する光学遮蔽板と、前記
    凹レンズアレーに合焦するレンズを有するカメラとから
    なることを特徴とする立体画像撮影装置。
  2. 【請求項2】 複数の凹レンズがアレー状に並んだ凹レ
    ンズアレーと,前記凹レンズアレーが互いに隣接する該
    凹レンズ間での光の漏れを遮蕨する光学遮蔽板と、前記
    凹レンズアレーに近接して配置された凸レンズと、前記
    凸レンズを通して凹レンズアレーに合焦するレンズを有
    するカメラとからなることを特徴とする立体画像撮影装
    置。
  3. 【請求項3】 前記凹レンズアレーには、カメラから見
    て凹レンズアレーの反対側に光学遮蔽板が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の立体画像撮影装
    置。
  4. 【請求項4】 前記凹レンズアレーには、カメラから見
    て凹レンズアレーの手前側に光学遮蔽板が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の立体画像撮影装
    置。
  5. 【請求項5】 前記凹レンズアレーに近接して配置され
    た凸レンズには、カメラから見て凸レンズの反対側に光
    学遮蔽板が設けられていることを特徴とする請求項2に
    記載の立体画像撮影装置。
  6. 【請求項6】 前記凸レンズに近接した凹レンズアレー
    には、カメラの手前側に光学遮蔽板が設けられているこ
    とを特徴とする請求項2に記載の立体画像撮影装置。
  7. 【請求項7】 前記光学遮蔽板は、集光する光軸と同じ
    角度が設けられてなることを特徴とする請求項3から6
    のいずれか一項に記載の立体画像撮影装置。
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JP2006010786A (ja) * 2004-06-23 2006-01-12 Noriji Ooishi 多視点立体像を撮影、表示する装置
JP2006313218A (ja) * 2005-05-09 2006-11-16 Noriji Ooishi 走査型立体像取り込み装置
JP2016031267A (ja) * 2014-07-28 2016-03-07 いすゞ自動車株式会社 多視点映像取得装置及び車両

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