JP2003087083A - 弾性表面波用のくし型電極部、弾性表面波装置、通信装置 - Google Patents

弾性表面波用のくし型電極部、弾性表面波装置、通信装置

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JP2003087083A
JP2003087083A JP2001286859A JP2001286859A JP2003087083A JP 2003087083 A JP2003087083 A JP 2003087083A JP 2001286859 A JP2001286859 A JP 2001286859A JP 2001286859 A JP2001286859 A JP 2001286859A JP 2003087083 A JP2003087083 A JP 2003087083A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送特性を改善できる、弾性表面波用のくし
型電極部、弾性表面波装置、通信装置を提供する。 【解決手段】 圧電基板1上に、基端側のバスバー部2
a、3aとバスバー部2a、3aから延びる電極指2
b、3bとを弾性表面波が発生するように各電極指2
b、3bを互いに交叉して設ける。バスバー部2a、3
aに、グレーティング領域2c、3cが、上記各電極指
2b、3bからの弾性表面波に対する音響反射を低減す
るために上記各電極指2b、3bの電極指ピッチ5と異
なるピッチ4のストリップ2d、3dを有するように設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話等の小型
通信装置に好適な、フィルタ機能と良好な伝送特性を有
する弾性表面波用のくし型電極部、それを有する弾性表
面波装置およびそれを用いた通信装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、弾性表面波装置(以下、SAWフ
ィルタという)は、小型化、高周波化、量産性に優れて
いることから、携帯電話をはじめとする、無線の通信装
置に多く使用されるようになってきた。特に、TDM
A、CDMA等のデジタル通信方式における通信装置の
第一IFフィルタにおいては、小型化に加え広帯域、か
つ高減衰量であって、平坦位相特性の優れたものが要求
されている。
【0003】トランスバーサル型のSAWフィルタは、
他のデバイスに比べて周波数−位相特性が直線的である
点で優れており、上記通信装置に好適に用いることがで
きるものとして注目されている。
【0004】しかしながら、トランスバーサル型のSA
Wフィルタでは、横モードスプリアスや回折損が発生
し、伝送特性の劣化という問題がある。そこで、それら
の問題を回避するために、特開平11−298286号
公報においては、弾性表面波の主伝搬方向の逆速度面が
凹となる圧電基板に、くし型電極部(以下、IDTとい
う)、グレーティング電極の開口の両側に開口部よりも
幅広の電極指を有するグレーティング電極を配置して、
上記問題を抑制している。
【0005】また、特開平10−224177号公報で
は、水晶基板上に、第1と第2のSAW共振子の間に結
合共振子を相互に平行となるように横に配置した上で、
全体の共振周波数を計算して、3個の固有モードを得た
上で、さらに3個の共振周波数を等間隔に配置して、横
多重モードフィルタの通過比帯域幅を1000ppm程
に広帯域化した横多重モードフィルタが開示されてい
る。
【0006】さらに、特開平6−164297号公報に
おいては、すだれ状変換器電極(IDT)のバスバーか
ら平行に多数連接された電極指の電極首部の電極幅を、
菱形重み付けが施された電極実部の電極幅に比べて長さ
1.5/λ以上にわたって狭くしたラブ波型の弾性表面
波共振子が開示されている。
【0007】また、特開平10−173467号公報で
は、圧電基板の主面上に弾性表面波の伝搬方向に沿って
2個以上のIDTを配置しそれぞれが互いに間挿し合う
複数本の電極指を有する一対のくし形電極から構成され
るトランスバーサル型SAWフィルタにおいて、ダミー
電極同士を横に結ぶ連結線を少なくとも1つ設け、電極
指のオーミックロスを軽減したトランスバーサル型SA
Wフィルタが開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の各公報に記載のSAWフィルタに用いられたIDT
では、グレーティング領域において、弾性表面波の音響
反射が生じ、上記音響反射により時間的に遅れて到達し
た弾性表面波の影響で、通過帯域における出力信号の波
形にリプル(波形の乱れ)が発生するという問題を生じ
ているものもある。特に、上記問題は、時間遅れ信号の
影響を受け易いトランスバーサル型SAWフィルタにお
いて顕著に現れる。
【0009】また、特開平11−298286号公報や
特開平6−164297号公報においては、グレーティ
ング領域を、反射を防ぐために交差領域のピッチとほぼ
同一として、グレーティング領域のストリップ線幅とス
トリップギャップ幅との比を変化させて形成している。
よって、上記形成方法では、ストリップ線幅やストリッ
プギャップ幅を太くしたり細くしたりするため、用いる
通過帯域の周波数が高くなるにつれレジストの解像度
や、エッチング時の抜け不良などに起因して歩留りが低
下し易いという問題を生じている。さらに、特開平6−
164297号公報においては、電極指の電極首部の電
極幅を狭くしたことに起因する抵抗損失に基づく性能劣
化という問題も生じている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の弾性表面波用の
IDTは、上記課題を解決するために、圧電基板上に、
基端側のバスバー部とバスバー部から延びる電極指とが
弾性表面波が発生するように各電極指を互いに交差して
設けられ、バスバー部に、グレーティング(格子窓)領
域が、上記各電極指からの弾性表面波に対する音響反射
を低減するために上記各電極指のピッチと異なるピッチ
のストリップを有するように設けられていることを特徴
としている。
【0011】上記構成によれば、圧電基板上に、互いに
交差した各電極指を有するので、圧電基板や各電極指に
よって決まる通過帯域および非通過帯域が設定され、フ
ィルタ機能を発揮できる。
【0012】また、上記構成では、グレーティング領域
を、バスバー部に設けたので、互いに交差した各電極指
に対し近接し、弾性表面波の伝搬方向にほぼ平行に配置
することができる。また、上記構成では、各電極指から
の弾性表面波に対する音響反射を低減するために上記各
電極指のピッチと異なるピッチのストリップを有するよ
うにグレーティング領域を設けたので、通過帯域におけ
る出力信号の波形に対する、上記音響反射に起因するリ
プル(波形の乱れ)の発生を抑制できる。
【0013】上記IDTにおいては、グレーティング領
域は、通過帯域の中心周波数の波長のn倍(nは正の整
数)、かつバスバー部における弾性表面波の伝搬方向の
長さ未満で、グレーティング領域の各ストリップでの弾
性表面波の反射波が互いに打ち消しあうように設定され
ていることが好ましい。
【0014】上記構成によれば、グレーティング領域の
ピッチに対応している、グレーティング領域の弾性表面
波の伝搬速度(以下、音速という)を上記のように調整
することにより、音響反射をほぼ無くすことが可能とな
り、上記音響反射に起因するリプル(波形の乱れ)の発
生をより完全に抑制できる。
【0015】上記IDTでは、1波長に整数本のストリ
ップを配置した等周期グレーティングにおける、弾性表
面波発生領域(各電極指の交差領域)にて発生する弾性
表面波の音速と最も近い音速を有する、グレーティング
の、1波長の長さ当たりのストリップの本数をm2 本と
したとき、グレーティング領域は、1波長の長さ当たり
のストリップの本数m1 (m1 は0より大きい実数)
が、0≦m2 −4≦m1≦m2 +8の条件式を満たすよ
うに設定されていることが望ましい。
【0016】上記構成によれば、グレーティング領域の
音速を、各電極指の部分よりもわずかに遅くすることに
より、横モードスプリアスを抑制できる。逆に、わずか
に速くすることにより、圧電基板上を伝搬する弾性表面
波に対する回折損の発生(リプルの発生)を抑えること
ができる。
【0017】上記IDTでは、グレーティング領域は、
ストリップをn波長でm本(n,mは整数)としたと
き、(n,m)が、n/m≠(0.5の整数倍)となる
ように設定されていることが望ましい。上記構成によれ
ば、グレーティング領域をほぼ無反射に設定できて音響
反射に起因するリプル(波形の乱れ)の発生をより一層
完全に抑制できる。
【0018】上記IDTにおいては、電極指のピッチが
通過帯域の中心周波数の波長長さの2分の1に設定され
ていてもよい。上記IDTでは、電極指のピッチが通過
帯域の中心周波数の波長長さの4分の1に設定されてい
てもよい。
【0019】本発明の他のIDTは、前記の課題を解決
するために、逆速度面が凸である圧電基板上に、基端側
のバスバー部とバスバー部から延びる電極指とが弾性表
面波が発生するように各電極指を互いに交差して設けら
れ、バスバー部に、グレーティング領域が、グレーティ
ング領域のピッチを各電極指のピッチより小さく設定し
て設けられていることを特徴としている。
【0020】上記構成によれば、グレーティング領域の
音速を、各電極指の部分よりもわずかに遅くすることに
より、横モードスプリアスを抑制でき、伝送特性を向上
できる。
【0021】上記IDTにおいては、グレーティング領
域は、ストリップ線幅とストリップギャップ幅の比が
1:1に設定されていることが好ましい。上記構成によ
れば、用いる通過帯域の周波数が高くなっても、レジス
トの解像度や、エッチング時の抜け不良などによる歩留
り低下を抑制でき、また、従来のような抵抗損の発生を
回避できる。
【0022】上記IDTでは、グレーティング領域にお
ける互いに隣り合う各ストリップを短絡する細線が設け
られていてもよい。上記構成によれば、従来のような抵
抗損の発生を回避できる。
【0023】上記IDTでは、圧電基板が、水晶、ラン
ガサイト、Li2 4 7 、SiO 2 /X−112°Y
LiTaO3 、ZnO/水晶からなる群から選択された
一種であってもよい。
【0024】本発明のSAWフィルタは、前記の課題を
解決するために、上記の何れかに記載のIDTがトラン
スバーサル型フィルタを形成するように設けられている
ことを特徴としている。本発明の通信装置は、上記SA
Wフィルタを有していることを特徴としている。上記構
成によれば、伝送特性を改善できる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の各形態について図
1ないし図19に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
【0026】本発明の実施の第一形態に係る弾性表面波
用のIDT(くし型電極部)では、Li2 4 7 から
なる圧電基板1上に、第一くし型電極2および第二くし
型電極3が、フォトリソグラフィー法等により形成され
たアルミニウム(Al)電極(箔)によって設けられて
いる。
【0027】第一くし型電極2は、基端側に帯状のバス
バー部2aと、バスバー部2aの長手方向の一方の側部
から直交する方向に延びる、帯状で複数の互いに平行な
電極指2bとを備えている。第二くし型電極3も、同様
に、基端側に帯状のバスバー部3aと、バスバー部3a
の長手方向の一方の側部から直交する方向に延びる、帯
状で複数の互いに平行な電極指3bとを備えている。
【0028】さらに、第一くし型電極2と、第二くし型
電極3とは、各電極指2bと各電極指3bとが、それら
の長手方向の側部を互いに対面し、かつ平行となるよう
に交差した状態(つまり、互いに入り組んだ)に配置さ
れることによって、それら交差領域6にて弾性表面波を
発生でき、また伝搬してきた特定範囲の周波数の弾性表
面波から電気信号を発生できるようになっている。
【0029】その上、各電極指2bと各電極指3bとに
ついては、弾性表面波の波長長さに対し4本の電極指を
有するダブル電極であり、かつ非対称型と対称型との混
合型にて形成されている。
【0030】各バスバー部2a、3aには、それぞれ、
上記各電極指2b、3bからの弾性表面波に対する音響
反射波を低減するためのグレーティング領域2c、3c
が設けられている。各グレーティング領域2c、3cに
おいては、それぞれ、帯状のストリップ2d、3dが、
互いに離間してすなわち互いに隣り合う各ストリップ2
d、3d間に帯状のストリップギャップ(開口部)2
e、3eを形成して設けられている。また、各ストリッ
プ2d、3dは、それらの長手方向(長さ方向)がバス
バー部2a、3aの短手方向(幅方向)に沿うように設
けられている。
【0031】ストリップ2d、3dの長さは、バスバー
部2a、3aの幅より小さくとも、同一でも、大きくて
もよい。よって、バスバー部2a、3aの基端部側(各
電極指2b、3bに接続された先端部側に対し反対側)
が、アルミニウム電極(箔)により各ストリップ2d、
3dを連通した場合は、バスバー部2a、3aは、くし
状になる。なお、バスバー部2a、3aの幅方向の中間
部をアルミニウム電極(箔)により各ストリップ2d、
3dを連通してもよい。
【0032】各ストリップ2d、3dは、互いに平行
に、かつ、各ストリップ2d、3dの長手方向が、各電
極指2bと各電極指3bの長手方向と平行となるように
設定されている。よって各ストリップ2d、3dの短手
方向は、各電極指2bと各電極指3bにて発生する弾性
表面波の伝搬方向とほぼ平行となる。また、ストリップ
2d、3dの線幅比は、製造の容易さや、歩留り(特に
高周波化されたときの)の向上や低抵抗化を図れること
から、0.5が好ましい。上記線幅比は、ストリップ線
幅/(ストリップ線幅+ストリップギャップ幅)であ
る。
【0033】そして、各グレーティング領域2c、3c
では、各ストリップ2d、3dのピッチ4が上記各電極
指2b、3bの電極指ピッチ5と異なるように設けられ
ている。各グレーティング領域2c、3cは、言い換え
ると各グレーティング領域2c、3cを構成する各スト
リップ2d、3dのストップバンド(阻止帯域)を第一
くし型電極2および第二くし型電極3の動作帯域(弾性
表面波の発生周波数帯域)からずらすことにより、各グ
レーティング領域2c、3cの音速(圧電基板1上での
弾性表面波の伝搬速度)を調整するように設けられてい
る。
【0034】これにより、本発明では、各グレーティン
グ領域2c、3cにおける、各ストリップ2d、3dか
らの音響反射波が互いに打ち消し合い、各グレーティン
グ領域2c、3cからの音響反射波の影響を低減でき、
上記音響反射波に起因するリプルの発生を防止できる。
【0035】このようなIDTを複数、例えば2個(入
力用と出力用)、弾性表面波の伝搬方向に沿って圧電基
板1上に配置することによりトランスバーサル型フィル
タ(SAWフィルタ)を形成することができる。
【0036】また、グレーティング領域2c、3cと、
各電極指2b、3bとの間の電気的接続を、より確実に
確保するため、図2に示すように、各グレーティング領
域2c、3cの各ストリップ2d、3dの、互いに隣り
合う各先端側を架橋するように接続する細線部7が、各
ストリップ2d、3dと同様な素材および工法にて設け
られていてもよい。細線部7の幅は、より細い方が好ま
しい。
【0037】しかしながら、このようにピッチ4を変え
たIDTの場合、上記IDTを用いたトランスバーサル
型フィルタでは、各グレーティング領域2c、3cでの
音響反射により特性が悪化する恐れ、例えば、1波長当
たり各ストリップ2d、3dの本数が2本で線幅比が
0.5の場合、多重反射を起こし特性が劣化する恐れが
ある。
【0038】そこで、テスト用として、Li2 4 7
からなる圧電基板上に、IDTを用いてトランスバーサ
ル型SAWフィルタを作製した。上記IDTは、入出力
共に電極指が100本(50対)で、波長当たりの電極
指が4本のUBD(Unbalanced double finger:USP No.
4,162,465 Hunsinger et al. 参照)電極、および1波
長当たり2本のストリップで線幅比0.5の各グレーテ
ィング領域を有するものである。
【0039】このようなトランスバーサル型SAWフィ
ルタについて、音響反射を考慮しない理論値は図3に示
すようになった。一方、音響反射を考慮した場合は図4
に示すようになった。これらの結果から明らかなよう
に、多重反射の影響でフィルタの特性が理論値より悪化
しているのが判る。
【0040】このようにトランスバーサル型SAWフィ
ルタでは、共振を利用したフィルタなどと異なり反射を
積極的に利用しないため、各グレーティング領域2c、
3cでの音響的反射がない(あるいは小さい)ことが好
ましい。
【0041】そこで、本発明では、線幅比0.5の場
合、各グレーティング領域2c、3cの各ストリップ2
d、3dの本数をn波長でm本(n,mは正の整数)と
して、かつ「n/m=(0.5の整数倍)」を除く
(n,m)の組みになるようにn,mをそれぞれ選択す
ることにより、各グレーティング領域2c、3cに各ス
トリップ2d、3dを配置すれば、各グレーティング領
域2c、3c内の音響反射波が互いに打ち消し合い、n
波長単位で無反射条件となる。
【0042】ここで、波長は、厳密には、各グレーティ
ング領域2c、3cを伝搬する弾性表面波の波長である
が、グレーティングのピッチを極端に変えない範囲で
は、ほぼ通過帯域の中心周波数の波長と考えてもよい。
【0043】なお、このような(n,m)の組みであれ
ば、必ずしも線幅比は0.5である必要はなく、また
「n/m=(0.5の整数倍)」となるような(n,
m)の組みでも線幅比を変えて、ストリップ1本で無反
射にできるようなストリップの幅に設定すれば無反射に
できる。
【0044】このように(n,m)の組みが、n/m=
(0.5の整数倍)に近いところでも有効であるので、
以下でその範囲を規定する。各グレーティング領域2
c、3cの各ストリップ2d、3dのピッチ4として望
ましいのは、各グレーティング領域2c、3cの音速
が、交差領域6の音速に近い場合である。1波長当たり
の各ストリップ2d、3dの本数(ピッチ4)と音速と
の関係を、圧電基板や電極指を代えて調べた。それらの
結果を図5ないし図9に示した。
【0045】図5は、圧電基板として水晶[オイラー角
(0,122,0 )]、電極指としてAl(膜厚4%)のもの
である。図6は、圧電基板としてLi2 4 7 [オイ
ラー角(135,90,90 )]、電極指としてAl(膜厚2
%)のものである。図7は、圧電基板としてランガサイ
ト[オイラー角(0,140,24)]、電極指としてAl(膜
厚2%)のものである。図8は、圧電基板としてLiT
aO3 [オイラー角(90,90,112 )]、電極指としてA
l(膜厚2.2%)、電極指を埋め込むためのSiO2
(膜厚8%)のものである。図9は、圧電基板として水
晶、電極指としてAl、電極指を埋め込むためのZnO
(膜厚30%)のものである。
【0046】これにより、実用になるのは、実際の交差
領域6での音速の前後である。図5ないし図9では、シ
ングル電極ならば2本、ダブル電極ならば4本に相当
し、さらにUBD電極を用いた場合を示し,また、自由
音速およびメタライズ部も示した。
【0047】本発明では、EWC(Electric Width Cont
rol)や、他のSPUDT(Single-Phased UniDirectiona
l Transducer) 等の電極構造も考え、それぞれのIDT
構成と同等な音速を有するときの1波長当たりの各スト
リップ2d、3dの本数をm 2 (実数)としたとき、実
際の各ストリップ2d、3dの本数(ピッチ4)m
1を、0≦m2 −4≦m1 ≦m2 +8の条件式を満たす
ように設定すればよい。
【0048】なお、実施の第一形態では、第一くし型電
極2および第二くし型電極3として、非対称型と対称型
とを混合したダブル電極を用いた例を挙げたが、必要に
応じて、図10に示すような、シングル電極(弾性表面
波の波長長さに対し2本の電極指)や、図11に示すよ
うな、対称ダブル電極を用いることが可能である。
【0049】また、圧電基板1の素材としては、Li2
4 7 に限定されるものではなく、例えば水晶、ラン
ガサイト、SiO2 /X−112°YLiTaO3 、Z
nO/水晶等を必要に応じて用いることができる。さら
に、LiNbO3 等の結晶系基板、または結晶系基板上
や、ダイヤモンド、サファイヤ、シリコン、ガラス基板
上にZnO、AlN、Ta2 5 などの圧電薄膜を形成
した基板、Pb−Zn−Ti−Oなどのセラミック系基
板などでも有効である。電極としてアルミニウムを用い
たが、アルミニウムに銅、シリコン、チタンなどを添加
してもよいし、Auなどの他の導電材料を用いてもよ
い。
【0050】ところで、各バスバー部2a、3aが、ス
トリップギャップ2e、3eを形成しないメタライズド
バスバーの場合、金属膜厚でしか音速を調整できないた
め、交差領域の音速に対して、各グレーティング領域の
音速が速すぎる、あるいは遅すぎることがある。この場
合には、上記音速の大きな相違に起因して、高次モード
の発生、あるいは回折損などによる通過帯域におけるリ
プルの発生が問題となっていた。
【0051】しかしながら、本発明では、各グレーティ
ング領域2c、3cをストリップ構造とし、そのピッチ
4を交差領域6の電極指ピッチ5に対してずらすことに
より、各グレーティング領域2c、3cにおける音速を
望ましく調整して、上記問題を回避できる。
【0052】本発明では、各グレーティング領域2c、
3cでの反射を抑制することについては、各グレーティ
ング領域2c、3cを構成する各ストリップ2d、3d
のストップバンドを第一くし型電極2および第二くし型
電極3の動作帯域からずらせば一定の効果が得られる。
【0053】また、特開平6−164297号公報のよ
うに、電極指の電極首部の電極幅を細くすると、抵抗損
失が増え性能劣化を生じる。一方、本発明では、音速調
整を各グレーティング領域2c、3cの各ストリップ2
d、3dの線幅比を変えずに、ピッチ4をずらすことで
行う。よって、各グレーティング領域2c、3cでは、
単位面積当たりの導体の体積が変化しないので、各グレ
ーティング領域2c、3cの抵抗値は劣化せず、性能劣
化は回避される。
【0054】さらに、ST水晶などで音速を上げる場
合、ストリップ線幅を細くする必要がある。グレーティ
ング領域のストリップ線幅を細くすると、フォトリソグ
ラフィー法によるパターン形成が難しくなり、抜け不良
などにより製造歩留りが悪化するという不都合を生じ
る。
【0055】しかし、本発明では、音速調整を各グレー
ティング領域2c、3cの各ストリップ2d、3dの線
幅比を変えずに、ピッチ4をずらすことで行うので、上
記不都合を防止できる。その上、本発明においては、特
に音速を上げる場合は、ピッチ4を広くする方向であり
パターン形成は容易となる。
【0056】次に、横モードスプリアスの抑圧と、回折
損の低減に関して述べる。交差領域6の音速をVIDT
グレーティング領域の音速をVG とする。上記各音速
は、各電極指2b、3bや各ストリップ2d、3dの長
手方向に対し直交する方向の弾性表面波の音速である。
逆速度面が凸となるような圧電基板上に形成されたSA
Wフィルタにおいて、VG >VIDT が望ましい場合
と、VG <VIDT が望ましい場合とを検討した。
【0057】VG >VIDT が望ましい場合交差領域6
に導波路を形成して横基本モードを生成し、開口長(交
差領域6の長さ)が狭い(小さい)場合の回折損を軽減
することができる。図12ないし図17に、導波路を形
成することにより回折損を減らした例および比較例を挙
げる。高次モードが起きないように開口長と音速差を適
当に選ぶ必要がある。このため、速度差は小さい方がよ
い。
【0058】図12および図13は、逆速度面が凸とな
るZnO/Al/quartzでグレーティング領域12cの
音速VG が交差領域6の音速VIDT より遅い場合を示
す。図12に示すグレーティング領域12cを有するI
DTを用いたSAWフィルタでは、図13の伝送特性に
示すように、回折損が見られる。
【0059】図14および図15は、ZnO/Al/qu
artzでグレーティング領域22cの音速VG が交差領域
6の音速VIDT より速いがグレーティング領域22cに
反射がある場合を示す。図14に示すグレーティング領
域22cを有するIDTを用いたSAWフィルタでは、
図15の伝送特性に示すように、通過帯域にリプルが発
生している。
【0060】図16および図17は、ZnO/Al/qu
artzでグレーティング領域32cの音速VG が交差領域
6の音速VIDT より速く、グレーティング領域32cに
反射が無い場合を示す。図16に示すグレーティング領
域32cを有するIDTを用いたSAWフィルタでは、
図17の伝送特性に示すように、良好な伝送特性が見ら
れる。図16では、グレーティング領域32cのストリ
ップは、2波長で3本のとき(1波長当たり1.5本)
で良好な結果が得られている。
【0061】以上の結果から、グレーティング領域にお
ける1波長当たりのストリップの本数をm1 とすれば、
1 <1.6程度が望ましいことが判る。なお、上記グ
レーティング領域12c、22c、32cについては、
上記の各相違点以外は、前述のグレーティング領域2
c、3cと同様の機能を有するものである。
【0062】VG <VIDT が望ましい場合横モードの
弾性表面波が不要なトランスバーサル型SAWフィルタ
などにおいて、横モードの弾性表面波の発生を抑制する
ことができる。なお、この条件では回折が生じるが、そ
の程度が小さい開口長を選べばよい。
【0063】図18に、Li2 4 7 からなる圧電基
板を用い、通過帯域の中心周波数が190MHz(波長
約18μm)に調製されたトランスバーサル型SAWフ
ィルタの測定結果の一例を示す。グレーティング領域2
c、3cのストリップの本数を1波長当たり6(5.9
6)本として音速を交差領域6の音速より遅く設定し、
横モードの影響を減少させた例である。また、上記一例
には、図2に示す細線部7が同様に設けられている。
【0064】上記グレーティング領域2c、3cを有す
るトランスバーサル型SAWフィルタ(図18中に実線
にて示した)では、グレーティング構造としていない場
合(前述のメタライズドバスバー、図18中に破線にて
示した)と比べて、通過帯域での横モードに起因するリ
プルが減少していることが判る。
【0065】以上により、音速差が少なくなる、1波長
当たりのストリップの本数m1 (実数)、各電極指2
b、3bの1波長当たりの本数m3 を選ぶと、m3 <m
1 (m 1 の上限は主に製造上の限界で決まる)に、例え
ば、m3 が4本のとき、4<m 1 に設定すればよい。
【0066】次に、本発明に係る通信装置を図19に基
づき説明する。図19に示すように、上記通信装置10
0は、受信を行うレシーバ側(Rx側)として、アンテ
ナ101、アンテナ共用部/RFTopフィルタ10
2、アンプ103、Rx段間フィルタ104、ミキサ1
05、1stIFフィルタ106、ミキサ107、2n
dIFフィルタ108、1st+2ndローカルシンセ
サイザ111、TCXO(temperature compensated cr
ystal oscillator(温度補償型水晶発振器))112、
デバイダ113、ローカルフィルタ114を備えて構成
されている。
【0067】Rx段間フィルタ104からミキサ105
へは、図19に二本線で示したように、バランス性を確
保するために各平衡信号にて送信することが好ましい。
【0068】また、上記通信装置100は、送信を行う
トランシーバ側(Tx側)として、上記アンテナ101
および上記アンテナ共用部/RFTopフィルタ102
を共用するとともに、TxIFフィルタ121、ミキサ
122、Tx段間フィルタ123、アンプ124、カプ
ラ125、アイソレータ126、APC(automaticpow
er control (自動出力制御))127を備えて構成さ
れている。
【0069】そして、上記のRx段間フィルタ104、
1stIFフィルタ106、TxIFフィルタ121、
Tx段間フィルタ123には、上述した本発明に係るS
AWフィルタが好適に利用できる。
【0070】
【発明の効果】本発明のIDTは、以上のように、圧電
基板上に、基端側のバスバー部とバスバー部から延びる
電極指とが弾性表面波が発生するように各電極指を互い
に交差して設けられ、バスバー部に、グレーティング領
域が、上記各電極指からの弾性表面波に対する音響反射
を低減するために上記各電極指のピッチと異なるピッチ
のストリップを有するように設けられている構成であ
る。
【0071】それゆえ、上記構成では、各電極指のピッ
チと異なるピッチのストリップを有するグレーティング
領域をバスバー部に設けたので、バスバー部からの音響
反射を低減でき、音響反射を低減することで、リプルと
いった伝送特性の劣化を抑制できるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の第一形態におけるIDTの
概略構成図である。
【図2】上記IDTの一変形例の概略構成図である。
【図3】上記IDTを用いた、テスト用のSAWフィル
タの理論値の伝送特性を示すグラフである。
【図4】上記伝送特性において音響反射を考慮したとき
のグラフである。
【図5】上記IDTにおいて、圧電基板にST水晶を用
いた場合の、グレーティング領域のストリップの1波長
当たりの本数と音速との関係を示すグラフである。
【図6】上記IDTにおいて、圧電基板にLi2 4
7 (図中ではLBOと記す)を用いた場合の、グレーテ
ィング領域のストリップの1波長当たりの本数と音速と
の関係を示すグラフである。
【図7】上記IDTにおいて、圧電基板にランガサイト
を用いた場合の、グレーティング領域のストリップの1
波長当たりの本数と音速との関係を示すグラフである。
【図8】上記IDTにおいて、圧電基板にSiO2 /X
−LiTaO3 (図中ではSiO2 X−LTと記す)を
用いた場合の、グレーティング領域のストリップの1波
長当たりの本数と音速との関係を示すグラフである。
【図9】上記IDTにおいて、圧電基板にZnO/水晶
(図中ではZnO/Al/Quartzと記す)を用いた場合
の、グレーティング領域のストリップの1波長当たりの
本数と音速との関係を示すグラフである。
【図10】上記IDTの他の例を示す概略構成図であ
る。
【図11】上記IDTのさらに他の例を示す概略構成図
である。
【図12】比較のためのIDTを示す概略構成図であ
り、(a)は要部構成図、(b)は上記(a)の要部拡
大図である。
【図13】上記IDTを用いたトランスバーサル型SA
Wフィルタの伝送特性を示すグラフであり、(a)は通
過帯域を示し、(b)は上記(a)のスパンを大きくし
たものである。
【図14】比較のための他のIDTを示す概略構成図で
あり、(a)は要部構成図、(b)は上記(a)の要部
拡大図である。
【図15】上記IDTを用いたトランスバーサル型SA
Wフィルタの伝送特性を示すグラフであり、(a)は通
過帯域を示し、(b)は上記(a)のスパンを大きくし
たものである。
【図16】本発明に係るIDTの概略構成図であり、上
記IDTがZnO/Al/quartzでグレーティング領域
の音速VG が交差領域の音速VIDT より速く、グレーテ
ィング領域に反射が無い場合を示し、(a)は要部構成
図、(b)は上記(a)の要部拡大図である。
【図17】上記IDTを用いたトランスバーサル型SA
Wフィルタの伝送特性を示すグラフであり、(a)は通
過帯域を示し、(b)は上記(a)のスパンを大きくし
たものである。
【図18】本発明に係る、VG <VIDT であり、Li2
4 7 からなる圧電基板を用いたIDTを有するトラ
ンスバーサル型SAWフィルタの伝送特性を示すグラフ
である。
【図19】本発明に係るIDTを用いた通信装置の要部
ブロック図である。
【符号の説明】
1 圧電基板 2a、3a バスバー部 2b、3b 電極指 2c、3c グレーティング領域 2d、3d ストリップ 4 ピッチ 5 電極指ピッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神藤 始 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 Fターム(参考) 5J097 AA03 AA15 BB11 DD07 DD08 DD10 FF01 FF02 GG03 KK01 KK04

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧電基板上に、基端側のバスバー部とバス
    バー部から延びる電極指とが弾性表面波が発生するよう
    に各電極指を互いに交差して設けられ、 バスバー部に、グレーティング領域が、上記各電極指か
    らの弾性表面波に対する音響反射を低減するために上記
    各電極指のピッチと異なるピッチのストリップを有する
    ように設けられていることを特徴とする弾性表面波用の
    くし型電極部。
  2. 【請求項2】グレーティング領域は、通過帯域の中心周
    波数の波長のn倍(nは正の整数)、かつバスバー部に
    おける弾性表面波の伝搬方向の長さ未満で、グレーティ
    ング領域の各ストリップでの弾性表面波の反射波が互い
    に打ち消しあうように設定されていることを特徴とする
    請求項1記載の弾性表面波用のくし型電極部。
  3. 【請求項3】弾性表面波発生領域にて発生する弾性表面
    波の音速と最も近い音速を有する、グレーティングの、
    1波長の長さ当たりのストリップの本数をm2 本とした
    とき、 グレーティング領域は、1波長の長さ当たりのストリッ
    プの本数m1 (0より大きい実数)が、 0≦m2 −4≦m1 ≦m2 +8の条件式を満たすように
    設定されていることを特徴とする請求項1または2記載
    の弾性表面波用のくし型電極部。
  4. 【請求項4】グレーティング領域は、ストリップをn波
    長でm本(n,mは整数)としたとき、(n,m)が、
    n/m≠(0.5の整数倍)となるように設定されてい
    ることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の
    弾性表面波用のくし型電極部。
  5. 【請求項5】電極指のピッチが通過帯域の中心周波数の
    波長長さの2分の1に設定されていることを特徴とする
    請求項1ないし4の何れかに記載の弾性表面波用のくし
    型電極部。
  6. 【請求項6】電極指のピッチが通過帯域の中心周波数の
    波長長さの4分の1に設定されていることを特徴とする
    請求項1ないし5の何れかに記載の弾性表面波用のくし
    型電極部。
  7. 【請求項7】逆速度面が凸である圧電基板上に、基端側
    のバスバー部とバスバー部から延びる電極指とが弾性表
    面波が発生するように各電極指を互いに交差して設けら
    れ、バスバー部に、グレーティング領域が、グレーティ
    ング領域のピッチを各電極指のピッチより小さく設定し
    て設けられていることを特徴とする弾性表面波用のくし
    型電極部。
  8. 【請求項8】グレーティング領域は、ストリップ線幅と
    ストリップギャップ幅の比が1:1に設定されているこ
    とを特徴とする請求項1ないし7の何れかに記載の弾性
    表面波用のくし型電極部。
  9. 【請求項9】グレーティング領域における互いに隣り合
    う各ストリップを短絡する細線が設けられていることを
    特徴とする請求項1ないし8の何れかに記載の弾性表面
    波用のくし型電極部。
  10. 【請求項10】圧電基板が、水晶、ランガサイト、Li
    2 4 7 、SiO2 /X−112°YLiTaO3
    ZnO/水晶からなる群から選択された一種であること
    を特徴とする請求項1ないし9の何れかに記載の弾性表
    面波用のくし型電極部。
  11. 【請求項11】請求項1ないし10の何れかに記載の弾
    性表面波用のくし型電極部が、トランスバーサル型フィ
    ルタを形成するように設けられていることを特徴とする
    弾性表面波装置。
  12. 【請求項12】請求項11記載の弾性表面波装置を有す
    ることを特徴とする通信装置。
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