JP2003086279A - コンタクトピン及びicソケット - Google Patents

コンタクトピン及びicソケット

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JP2003086279A
JP2003086279A JP2001277782A JP2001277782A JP2003086279A JP 2003086279 A JP2003086279 A JP 2003086279A JP 2001277782 A JP2001277782 A JP 2001277782A JP 2001277782 A JP2001277782 A JP 2001277782A JP 2003086279 A JP2003086279 A JP 2003086279A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気部品端子やコンタクトピン接触部等への
異物の付着、絶縁皮膜の形成等があってもこれらを除去
して電気部品端子との接触性を確保できるコンタクトピ
ン及びICソケットを提供する。 【解決手段】 電気部品の端子としてのピン状端子12
bの側面に接触する可動側接触部14eを有するコンタ
クトピン14において、可動側接触部14eは、側方か
ら見て、ピン状端子12bに当接する先端が尖った突形
状に形成されたコンタクトピン14とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置(以
下「ICパッケージ」という)等の電気部品の端子に離
接されるコンタクトピン、及びこのコンタクトピンが配
設されたICソケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からこの種のコンタクトピンとして
は、例えば「電気部品」であるICパッケージを収容す
るICソケットに配設されたものがある。
【0003】このICパッケージとしては、例えばPG
A(Pin Grid Array)と称されるタイプのものがあり、
これは方形のパッケージ本体の下面に端子としての多数
のピン状端子が突設されている。
【0004】一方、ICソケットは、バーンインボード
等の基板上に取り付けられて配設されるようになってお
り、そのICパッケージが収容されるソケット本体を有
し、このソケット本体に前記ピン状端子に離接されるコ
ンタクトピンが配設されると共に、このコンタクトピン
を弾性変形させて変位させる移動板が配設され、更にそ
の移動板をスライドさせる操作部材が前記ソケット本体
に上下動自在に配設されている。
【0005】そして、ICパッケージ収容時には、前記
操作部材を下降させて、移動板をスライドさせることに
よりコンタクトピンを弾性変形させて、前記ピン状端子
挿入範囲から待避させる。この状態で、ICパッケージ
をソケット本体上に収容した後、操作部材を上昇させる
ことにより、移動板を元の位置まで復帰させて行く。す
ると、コンタクトピンが弾性力により復帰して、このコ
ンタクトピンの接触部がピン状端子に接触され、このピ
ン状端子と基板とがコンタクトピンを介して電気的に接
続され、ICパッケージのバーンインテスト等が行われ
るようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のものにあっては、図16の(a),(b)に
示すように、コンタクトピン1の接触部2の形状は平板
形状であり、このコンタクトピン1の接触部2とICパ
ッケージのピン状端子3との接触は、上下方向に沿う線
接触(接触線A)であった。
【0007】従って、コンタクトピン1の接触部2とI
Cパッケージのピン状端子3とは上下方向に所定の長さ
で線接触しており、単位面積当たりの接触圧をそれ程大
きくできないことから、コンタクトピン接触部2やピン
状端子3の接触部分にゴミ等の異物の付着、絶縁皮膜の
形成等があると、これら異物や絶縁皮膜を除去して接触
することが困難であり、最悪、接触不良等の問題を引き
起こす虞があった。
【0008】また、その接触線Aの位置が、コンタクト
ピン接触部2の水平方向中心部から左右方向(図16の
(a)中では上下方向)の何れかにズレた状態で、IC
パッケージピン状端子3とコンタクトピン接触部2とが
接触すると、コンタクトピン1の水平方向中心部に接触
したときの接圧に比べ、接圧が低下してしまい、接圧が
ばら付くことがあった。
【0009】そこで、この発明は、電気部品端子やコン
タクトピン接触部等への異物の付着、絶縁皮膜の形成等
があってもこれらを除去して電気部品端子との接触性を
確保できるコンタクトピン及びICソケットを提供する
ことを課題としている。
【0010】他の課題は、電気部品端子とコンタクトピ
ン接触部との接触位置のバラ付きがあっても接圧を略均
一に維持することができるようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる課題を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、電気部品の端子に側方
から接触する接触部を有するコンタクトピンにおいて、
前記接触部は、側方から見て、前記電気部品の端子に当
接する先端が尖った突形状に形成されたコンタクトピン
としたことを特徴とする。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の構成に加え、前記突形状の接触部は、上方から見て、
中央部が凹んだ略V字状に形成されたことを特徴とす
る。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の構成に加え、前記接触部は、弾性変形される弾
性片に形成されたことを特徴とする。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
の何れか一つに記載の構成に加え、一対の弾性片を有
し、該両弾性片に前記電気部品の端子を両側から挟持す
るようにして接触する接触部が形成され、該両接触部の
少なくとも一方が前記突形状に形成されたコンタクトピ
ンであって、一枚の板材が、前記両弾性片を連結部にて
連結された状態に打抜き加工され、該両弾性片が対向す
るように曲げ加工されると共に、前記一方の弾性片から
延長された係止片が前記他方の弾性片の被係止部に係止
されて、前記両弾性片、前記連結部及び前記係止片にて
環状に連続していることを特徴とする。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の構成に加え、一対の弾性片を有し、該両弾性片に前記
電気部品の端子を両側から挟持するようにして接触する
接触部が形成されたコンタクトピンであって、前記両弾
性片の少なくとも一方には、隣接して配設される他のコ
ンタクトピンの弾性変形する他方の弾性片が接触するの
を回避する逃げ開口が形成されていることを特徴とす
る。
【0016】請求項6に記載の発明は、請求項4に記載
の構成に加え、一対の弾性片を有し、該両弾性片に前記
電気部品の端子を両側から挟持するようにして接触する
接触部が形成されたコンタクトピンであって、前記両弾
性片の少なくとも一方には、隣接して配設される他のコ
ンタクトピンの弾性変形する他方の弾性片が接触するの
を回避する逃げ凹部が形成されていることを特徴とす
る。
【0017】請求項7に記載の発明は、ICパッケージ
を収容するソケット本体に、請求項1乃至6の何れか一
つに記載のコンタクトピンを配設し、該コンタクトピン
を弾性変形させる移動板が設けられ、更に、該移動板を
移動させる操作部材が前記ソケット本体に上下動自在に
配設されたICソケットとしたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0019】図1乃至図15には、この発明の実施の形
態を示す。
【0020】まず構成を説明すると、図中符号11はI
Cソケットで、このICソケット11は、「電気部品」
であるICパッケージ12の性能試験を行うために、こ
のICパッケージ12と、測定器(テスター)の基板P
との電気的接続を図るものである。
【0021】このICパッケージ12は、例えば図7に
示すように、いわゆるPGA(PinGrid Array)タイプ
と称されるもので、パッケージ本体12aの下面に「端
子」としてのピン状端子12bが下方に突出してマトリ
ックス状に配置されている。
【0022】一方、ICソケット11は、大略すると、
バーンインボード等の基板P上に装着されるソケット本
体13を有し、このソケット本体13には、ピン状端子
12bに接触されるコンタクトピン14が配設されてい
る。
【0023】このソケット本体13には、図3に示すよ
うに、コンタクトピン14を弾性変形させる移動板16
が横方向にスライド自在に配設され、この移動板16の
上側には、ICパッケージ12が載置されるトッププレ
ート17がソケット本体13に固定して配設され、更
に、その移動板16を横方向にスライドさせる操作部材
18がソケット本体13に対して上下動自在に配設され
ている。
【0024】そのコンタクトピン14は、バネ性を有
し、導電性に優れた板材がプレス加工により図12乃至
図15に示すような形状に形成されている。
【0025】詳しくは、このコンタクトピン14は、上
側に、前記ピン状端子12bを挟持する固定側弾性片1
4a及び可動側弾性片14bが形成され、下側に、基板
Pに接続される1本のリード部14cが形成されてい
る。
【0026】それら両弾性片14a,14bには、それ
ぞれICパッケージ12のピン状端子12bの側面部に
離接する固定側接触部14d及び可動側接触部14eが
形成され、この両接触部14d,14eでピン状端子1
2bが図11に示すように挟持されるようになってい
る。
【0027】その可動側接触部14eは、図14の
(b)に示すように、側方から見て、ICパッケージ1
2のピン状端子12bに当接する先端14jが尖った突
形状に形成されている。そして、この突形状は、図14
の(c)に示すように、その先端14j(稜線)を上方
から見て、中央部が凹んだ略V字状に形成されている。
【0028】また、固定側弾性片14aには、図15の
(b)に示すように、逃げ開口14fが形成され、隣接
して配設された他のコンタクトピン14の可動側弾性片
14bが弾性変形されたときに、この可動側弾性片14
bが逃げ開口14f内に収容され、可動側弾性片14b
との接触が回避されるように構成されている。
【0029】さらに、かかるコンタクトピン14は、一
枚の板材が打ち抜き加工されることにより、両弾性片1
4a,14bが連結部14gにて連結された状態とさ
れ、その後、曲げ加工されることにより、両弾性片14
a,14bが対向されると共に、固定側弾性片14a
(一方の弾性片)から延長された係止片14hが可動側
弾性片14b(他方の弾性片)の「被係止部」としての
切欠き部14iに係止されて、両弾性片14a,14
b、連結部14g及び係止片14hにて環状に連続され
ている(図12(d),図13参照)。
【0030】そして、これらコンタクトピン14が、図
8に示すように、ソケット本体13に形成された圧入孔
13aに圧入され、ソケット本体13から下方に突出し
たリード部14cは、基板Pの各貫通孔に挿通されて半
田付けされることにより接続されるようになっている。
【0031】一方、移動板16は、図8中左右方向(水
平方向)にスライド自在に配設され、この移動板16を
スライドさせることにより、ソケット本体13に配設さ
れたコンタクトピン14の可動側弾性片14bが弾性変
形されて変位されるようになっている。
【0032】この移動板16は、操作部材18を上下動
させることにより、図4及び図5に示すX字形リンク2
2を介してスライドされるようになっており、この移動
板16には、図8及び図9に示すように、可動側弾性片
14bを押圧して弾性変形させる押圧部16aが形成さ
れている。
【0033】一方、このトッププレート17は、ICパ
ッケージ12が上側に載置される載置面部17aを有す
ると共に、ICパッケージ12を所定の位置に位置決め
するガイド部17bが図1に示すようにパッケージ本体
12a(図示せず)の周縁部に対応して設けられてい
る。
【0034】そのX字形リンク22は、四角形の移動板
16のスライド方向に沿う両側面部に対応して配設され
ている。
【0035】具体的には、このX字形リンク22は、図
4及び図5に示すように、略同じ長さの第1リンク部材
23と第2リンク部材25とを有し、これらが中央連結
ピン27にて回動自在に連結されている。
【0036】そして、この第1リンク部材23の下端部
23aが、ソケット本体13に下端連結ピン29にて回
動自在に連結される一方、第2リンク部材25の下端部
25aが、移動板16のスライド方向に沿う側面部の一
方の端部に下端連結ピン30にて回動自在に連結されて
いる。また、これら第1,第2リンク部材23,25の
上端部23b,25bが操作部材18に上端連結ピン3
3,34にて回動自在に連結されている。この第1リン
ク部材23の上端部23bには長孔23cが設けられ、
この長孔23cを介して、上端連結ピン33により、操
作部材18に連結されている。
【0037】さらに、操作部材18は、図1等に示すよ
うに、ICパッケージ12が挿入可能な大きさの開口1
8aを有し、この開口18aを介してICパッケージ1
2が挿入されて、トッププレート17の載置面部17a
上の所定位置に載置されるようになっている。また、こ
の操作部材18は、ソケット本体13に対して上下動自
在に配設され、スプリング36により上方に付勢される
と共に、一対の開閉部材38を回動させる作動凸部18
bが形成されている(図2参照)。
【0038】これら一対の開閉部材38は、いわゆる観
音開きするように回動自在に配設されており、これら開
閉部材38は、略門型の回動アーム39の中央部にIC
パッケージ12のチップ部に当接してこの部分の熱を放
散させるヒートシンク40が配設されている。このヒー
トシンク40は、例えばアルミダイキャスト製で、熱伝
導率が良好なものである。
【0039】また、回動アーム39は、ソケット本体1
3に設けられた回動軸43にて回動自在に配設されると
共に、ねじりコイルスプリング44により閉じる方向に
付勢されている(図2参照)。また、この回動アーム3
9には、前記操作部材18の作動凸部18bにより押圧
される被押圧部39aが設けられている。
【0040】そして、その回動軸43にねじりコイルス
プリング44のコイル部44aが巻回され、このコイル
部44aから両側に向けて長尺棒状部44b及び短尺棒
状部44cが延長されている。そして、その長尺棒状部
44bの先端部側が、回動アーム39の被係止部39b
に係止されると共に、短尺棒状部44cの先端部側が、
操作部材18に係止されている。
【0041】次に、このように構成されたICソケット
11の動作について説明する。
【0042】まず、ICパッケージ12をICソケット
11にセットするには、操作部材18を下方に押し下げ
る。すると、X字形リンク22を介して移動板16が図
8に示す状態から左方向にスライドされ、この移動板1
6の押圧部16aにてコンタクトピン14の可動側弾性
片14bが押圧されて図8に示す状態から図9に示すよ
うに弾性変形される。これで、コンタクトピン14の一
対の接触部14d,14eが開かれる。
【0043】この際には、コンタクトピン14の可動側
弾性片14bが、隣接するコンタクトピン14の固定側
弾性片14aに接近して行くが、この固定側弾性片14
aには逃げ開口14fが形成されているため、可動側弾
性片14bが、この逃げ開口14f内に収容され、隣接
するコンタクトピン14同士の可動側弾性片14bと固
定側弾性片14aとの接触を防止することができる。
【0044】また、これと同時に、操作部材18の作動
凸部18bにより、回動アーム39の被押圧部39aが
押圧されて、一対の開閉部材38がねじりコイルスプリ
ング44の付勢力に抗して、回動軸43を中心に回動し
て開かれる。
【0045】そして、操作部材18の下降限位置では、
ICパッケージ12の挿入範囲から開閉部材38が待避
することとなる(図3参照)。
【0046】この状態で、ICパッケージ12がトップ
プレート17の載置面部17a上に、ガイド部17bに
ガイドされて所定位置に載置され、ICパッケージ12
の各ピン状端子12bが、コンタクトピン14の開かれ
た一対の接触部14d,14eの間に、非接触状態で挿
入される。
【0047】その後、操作部材18の下方への押圧力を
解除すると、この操作部材18がスプリング36の付勢
力で、上昇されることにより、この上昇力がX字形リン
ク22を介して移動板16に伝達されると共に、コンタ
クトピン14の可動側弾性片14bが元の位置に復帰し
ようとする力により、その移動板16が図9に示す状態
から右方向にスライドされ、可動側弾性片14bの可動
側接触部14eと固定側弾性片14aの固定側接触部1
4dとにより、ピン状端子12bが挟持される(図11
参照)。
【0048】この際には、可動側接触部14eは、側方
から見て、ピン状端子12bに当接する先端14jが尖
った突形状に形成されているため、可動側接触部14e
とピン状端子12bとが点接触となり容易に所定の接触
圧力を確保することができるから、ピン状端子12bに
付着した微少ゴミ及び形成された薄い絶縁皮膜を確実に
取り除き、安定した接触を保つことができる。
【0049】また、その可動側接触部14eは、上方か
ら見て、中央部が凹んだ略V字状とされているため、可
動側弾性片14bが閉じる際に、ピン状端子12bが可
動側接触部14eのV字状の中央部に移動させられる。
これにより、可動側弾性片14bからの荷重が最も効率
の良い形でピン状端子12bに付与されることから、接
圧がバラ付くようなことがなく、安定した接圧を得るこ
とができる。
【0050】さらに、そのような突形状の可動側接触部
14eを可動側弾性片14bに形成することにより、こ
の可動側接触部14eは、ピン状端子12bに接触し
て、これを押しながら移動して行くため、固定側弾性片
14aに形成する場合より、ピン状端子12bに対する
センタリング性能をより良好にできる。
【0051】さらにまた、固定側弾性片14aから延長
された係止片14hを、可動側弾性片14bの切欠き部
14iに嵌合させて係止することにより、両弾性片14
a,14bに開く方向の力が作用した場合でも、両弾性
片14a,14bの根本部付近が変形したりすることな
く、その力を有効に使うことができる。
【0052】このようにして、ICパッケージ12のピ
ン状端子12bと基板Pとがコンタクトピン14を介し
て電気的に接続されることとなる。
【0053】一方、開閉部材38は、操作部材18が上
昇すると、作動凸部18bによる回動アーム39の被押
圧部39aへの押圧力が解除されるため、スプリング4
4の付勢力により、図3に示す状態から閉じる方向に回
動して行く。
【0054】そして、全開状態から略90度回動するこ
とにより、ヒートシンク40がICパッケージ12上に
当接されて、ICパッケージ12のチップ部の放熱が行
われることとなる。
【0055】なお、上記実施の形態では、可動側接触部
14eを突形状としたが、これに限らず、固定側接触部
14dを突形状とすることもできる。また、上記実施の
形態では、一対の弾性片14a,14bが形成されてい
るが、これに限らず、片側のみとすることもできる。さ
らに、上記実施の形態では、「端子」としてピン状端子
12bを適用しているが、これに限らず、略球形状の半
田ボールに適用することもできる。
【0056】さらにまた、上記実施の形態では、固定側
弾性片14aの逃げ開口14fは貫通孔に形成している
が、これに限らず、隣接する可動側弾性片14bが弾性
変形されて接近してきたときでも接触しないようにへこ
ませた逃げ凹部としても良い。
【0057】
【発明の効果】以上説明してきたように、各請求項に記
載の発明によれば、コンタクトピンの接触部を、側方か
ら見て、電気部品端子に当接する先端が尖った突形状に
形成したため、この接触部と端子とが点接触となり接触
圧力を容易に確保できることから、電気部品の端子に付
着した微少ゴミ及び形成された薄い絶縁皮膜を取り除
き、安定した接触を保つことができる。
【0058】請求項2に記載の発明によれば、上記効果
に加え、突形状の接触部を、上方から見て、中央部が凹
んだ略V字状としたため、端子が接触部のV字状の中央
部に移動させられることから、コンタクトピンからの荷
重が最も効率の良い形で端子に付与されるため、接圧が
ばら付くようなことがなく、安定した接圧を得ることが
できる。
【0059】請求項3に記載の発明によれば、上記効果
に加え、突形状の接触部を、ICソケットの移動板によ
り弾性変形される可動側弾性片に形成したため、その接
触部は、端子に接触して、これを押しながら移動して行
くため、固定側弾性片に形成する場合より、端子のセン
タリング性能をより良好にできる。
【0060】請求項4に記載の発明によれば、上記効果
に加え、一方の弾性片から延長された係止片が他方の弾
性片の被係止部に係止されているため、弾性片に開く方
向の力が作用した場合でも、両弾性片の根本部付近が変
形したりすることなく、その力を有効に負担することが
できる。
【0061】請求項5及び6に記載の発明によれば、上
記効果に加え、両弾性片の少なくとも一方には逃げ開口
または逃げ凹部が形成されているため、隣接して配設さ
れた他のコンタクトピンの弾性片が弾性変形されて接近
してきた場合でも、接触を未然に回避することができ
る。従って、コンタクトピン配列の狭ピッチ化を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るICソケットの平
面図で、上半分は開閉部材を開いた状態、下半分は開閉
部材を閉じた状態の平面図である。
【図2】同実施の形態に係る図1のA−A線に沿う断面
図である。
【図3】同実施の形態に係る図1のBーB線に沿う断面
図である。
【図4】同実施の形態に係る図1のCーC線に沿う断面
図である。
【図5】同実施の形態に係るX字形リンク及び移動板等
の動作を示す説明図である。
【図6】同実施の形態に係る図1のDーD線に沿う断面
図である。
【図7】ICパッケージを示す図で、(a)はICパッ
ケージの正面図、(b)はICパッケージの底面図であ
る。
【図8】同実施の形態に係るコンタクトピン等の動作を
示す要部拡大断面図で、コンタクトピンを閉じた状態を
示す図である。
【図9】同実施の形態に係るコンタクトピン等の動作を
示す要部拡大断面図で、コンタクトピンを開いた状態を
示す図である。
【図10】同実施の形態に係るコンタクトピンを開いた
状態を示す、図9より更に拡大した断面図である。
【図11】同実施の形態に係るコンタクトピン等の動作
を示す要部拡大断面図で、ICパッケージをセットした
状態を示す図である。
【図12】同実施の形態に係るコンタクトピンを示す図
で、(a)はコンタクトピンの正面図、(b)は(a)
の左側面図、(c)は(a)の右側面図、(d)は
(a)のE−E線に沿う断面図である。
【図13】同実施の形態に係るコンタクトピンを示す図
12の(a)のA部拡大図である。
【図14】同実施の形態に係るコンタクトピンの可動側
弾性片の可動側接触部を示す図で、(a)は同可動側接
触部の正面図、(b)は(a)の左側面図、(c)は
(a)の平面図である。
【図15】同実施の形態に係るコンタクトピンの固定側
弾性片を示す図で、(a)は同固定側弾性片の正面図、
(b)は同可動側弾性片の側面図である。
【図16】従来例を示す図で、(a)はコンタクトピン
接触部とピン状端子との接触状態を示す平面図、(b)
は(a)の正面図である。
【符号の説明】
11 ICソケット 12 ICパッケージ(電気部品) 12a パッケージ本体 12b ピン状端子(端子) 13 ソケット本体 14 コンタクトピン 14a 固定側弾性片 14b 可動側弾性片 14d 固定側接触部 14e 可動側接触部 14f 逃げ開口 14g 連結部 14h 係止片 14i 切欠き部 14j 先端 16 移動板 17 トッププレート 18 操作部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G003 AA07 AB01 AC01 AG01 AG12 AG20 2G011 AA02 AA07 AA16 AB01 AB06 AC01 AC02 AC06 AC14 AE02 AF02 5E024 CA16 CB02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気部品の端子に側方から接触する接触
    部を有するコンタクトピンにおいて、 前記接触部は、側方から見て、前記電気部品の端子に当
    接する先端が尖った突形状に形成されたことを特徴とす
    るコンタクトピン。
  2. 【請求項2】 前記突形状の接触部は、上方から見て、
    中央部が凹んだ略V字状に形成されたことを特徴とする
    請求項1記載のコンタクトピン。
  3. 【請求項3】 前記接触部は、弾性変形される弾性片に
    形成されたことを特徴とする請求項1又は2記載のコン
    タクトピン。
  4. 【請求項4】 一対の弾性片を有し、該両弾性片に前記
    電気部品の端子を両側から挟持するようにして接触する
    接触部が形成され、該両接触部の少なくとも一方が前記
    突形状に形成されたコンタクトピンであって、 一枚の板材が、前記両弾性片を連結部にて連結された状
    態に打抜き加工され、該両弾性片が対向するように曲げ
    加工されると共に、前記一方の弾性片から延長された係
    止片が前記他方の弾性片の被係止部に係止されて、前記
    両弾性片、前記連結部及び前記係止片にて環状に連続し
    ていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つに
    記載のコンタクトピン。
  5. 【請求項5】 一対の弾性片を有し、該両弾性片に前記
    電気部品の端子を両側から挟持するようにして接触する
    接触部が形成されたコンタクトピンであって、 前記両弾性片の少なくとも一方には、隣接して配設され
    る他のコンタクトピンの弾性変形する他方の弾性片が接
    触するのを回避する逃げ開口が形成されていることを特
    徴とする請求項4に記載のコンタクトピン。
  6. 【請求項6】 一対の弾性片を有し、該両弾性片に前記
    電気部品の端子を両側から挟持するようにして接触する
    接触部が形成されたコンタクトピンであって、 前記両弾性片の少なくとも一方には、隣接して配設され
    る他のコンタクトピンの弾性変形する他方の弾性片が接
    触するのを回避する逃げ凹部が形成されていることを特
    徴とする請求項4に記載のコンタクトピン。
  7. 【請求項7】 ICパッケージを収容するソケット本体
    に、請求項1乃至6の何れか一つに記載のコンタクトピ
    ンを配設し、該コンタクトピンを弾性変形させる移動板
    が設けられ、更に、該移動板を移動させる操作部材が前
    記ソケット本体に上下動自在に配設されたことを特徴と
    するICソケット。
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