JP2003086073A - ヒューズ素子 - Google Patents

ヒューズ素子

Info

Publication number
JP2003086073A
JP2003086073A JP2001273994A JP2001273994A JP2003086073A JP 2003086073 A JP2003086073 A JP 2003086073A JP 2001273994 A JP2001273994 A JP 2001273994A JP 2001273994 A JP2001273994 A JP 2001273994A JP 2003086073 A JP2003086073 A JP 2003086073A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuse element
housing
terminals
fuse
partition walls
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001273994A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4718060B2 (ja
Inventor
Itsuki Murakami
巖 村上
Hideki Ando
英樹 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pacific Engineering Corp
Original Assignee
Pacific Engineering Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pacific Engineering Corp filed Critical Pacific Engineering Corp
Priority to JP2001273994A priority Critical patent/JP4718060B2/ja
Publication of JP2003086073A publication Critical patent/JP2003086073A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4718060B2 publication Critical patent/JP4718060B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ヒューズエレメントの溶断時における入力端子
と出力端子との間の導通継続を防止することができるヒ
ューズ素子を提供する。 【解決手段】ヒューズ素子11は、ハウジング12と、
同ハウジング12から露出した一対の端子13,14
と、ハウジング12内に収容されると共に両端子13,
14間に接続されたヒューズエレメント15とを備えて
いる。ハウジング12内には、ヒューズエレメント15
と両端子13,14との間をそれぞれ遮るように、一対
の隔壁16,16を設けた。このため、ヒューズエレメ
ント15の溶断時、ハウジング12内面にヒューズエレ
メント15を構成する金属のガスが連続して付着するこ
とがない。従って、ハウジング12内における両端子1
3,14間の絶縁性能が向上し、ヒューズエレメント1
5の溶断時、過電流がハウジング12の内面を流れて両
端子13,14間の導通が継続することを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用電
気回路等に用いられるヒューズ素子に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車内における各種電気機器
の配線はヒューズボックスに集められ、各種電気機器の
容量に応じたヒューズ素子を介してバッテリに接続され
ている。ヒューズボックスは回路形成用のバスバー及び
接続端子等を備えており、それらには各回路の容量に合
わせて電流遮断容量の異なる複数のヒューズ素子がそれ
ぞれ接続されている。回路の短絡時においては、前記ヒ
ューズ素子のヒューズエレメントが溶断することによっ
て入力端子と出力端子との間の導通が遮断され、各種電
気機器に過電流が流れることが防止される。ヒューズエ
レメントは亜鉛合金等により形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近来、車載電装品数の
増大に伴って、車両全体の電気使用量も増大の一途を辿
っている。このため、バッテリの大型化及びワイヤハー
ネスの太線化等により、車両電圧の昇圧化(42V化
等)が図られる傾向にある。前記従来のヒューズ素子に
おいては、ヒューズエレメントの溶断時、ガス化した亜
鉛合金がヒューズ素子のハウジング内面に連続的に付着
すると共に、車両電圧の昇圧化によりハウジング内部に
おいてアークが発生する。このため、ハウジングの内面
は汚損され、連続した汚損面が形成される。この汚損面
は清浄な面に比べて著しく低い電圧で沿面リークが発生
しやすくなっている。従って、両端子間の絶縁性能が低
下し、ヒューズエレメントが溶断したにもかかわらず、
昇圧化されたことと相まって、リーク電流がハウジング
の内面を流れて両端子間の導通が継続し、ハウジング及
び端子の溶損が発生するおそれがあった。
【0004】本発明は前記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、ヒューズエレメントの
溶断時における入力端子と出力端子との間の導通継続を
防止することができるヒューズ素子を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ハウジングと、同ハウジングから露出した一対の端
子とを備え、両端子間に接続された可溶体を前記ハウジ
ング内に収容するようにしたヒューズ素子において、前
記ハウジング内には、可溶体と両端子との間をそれぞれ
遮るように、一対の隔壁を設けたことをその要旨とす
る。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記可溶体には単数又は複数の湾曲部
を形成し、この単数又は複数の湾曲部を両隔壁間に配置
するようにしたことをその要旨とする。
【0007】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、前記単数又は複数の湾曲部の間には、
さらに別の隔壁を配置するようにしたことをその要旨と
する。(作用)請求項1に記載の発明によれば、可溶体
の溶断時に発生する可溶体構成金属ガス(ガス化した可
溶体構成金属材料の粒子)の飛散が両隔壁により遮断さ
れる。このため、可溶体構成金属ガスが当該ハウジング
の内面に連続して付着することが防止される。また、両
端子間の沿面距離が確保される。
【0008】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加えて、可溶体は湾曲部において
溶断しやすくなる。この湾曲部を両隔壁間に配置するこ
とにより、前記可溶体構成金属ガスの飛散が効率的に遮
断される。
【0009】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の作用に加えて、前記可溶体構成金属ガス
の飛散が、より効率的に遮断される。また、両端子間の
沿面距離が、いっそう増大する。
【0010】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
ブレード型のヒューズ素子に具体化した一実施形態を図
1(a), (b)及び図2に従って説明する。
【0011】(ヒューズ素子)図1(a),(b)及び
図2に示すように、ヒューズ素子11は例えば自動車内
において各種電気機器の配線が集められるヒューズボッ
クスF(図1では、装着面のみ図示する)に装着されて
いる。ヒューズ素子11はハウジング12、入力端子1
3、出力端子14、及び両端子13,14間を接続する
可溶体としてのヒューズエレメント15を備えている。
【0012】(ハウジング)図1(a),(b)に示す
ように、ハウジング12は耐熱性及び絶縁性を有する合
成樹脂により扁平直方体状に形成されている。同ハウジ
ング12内には、両端子13,14をそれぞれ収容する
一対の端子収納部12a,12a、及び両端子収納部1
2a, 12a間に配置されると共にヒューズエレメント
15を収容するヒューズエレメント収納部12bが形成
されている。
【0013】ハウジング12内には、ヒューズエレメン
ト15と両端子13,14との間をそれぞれ遮るよう
に、一対の隔壁16,16が設けられている。具体的に
は、ハウジング12の内頂面には一対の隔壁16,16
がそれぞれヒューズエレメント収納部12bと端子収納
部12a,12aとを区画するように形成されている。
両隔壁16はそれぞれヒューズエレメント収納部12b
の内頂面から内底面へ向かうように延出されている。両
隔壁16とヒューズエレメント収納部12bの内底面と
の間には、ヒューズエレメント15の両端部がそれぞれ
通過可能となる程度の間隙が形成されている。
【0014】(入力・出力端子)両端子収納部12a,
12aには入力端子13及び出力端子14の基端部側が
それぞれ嵌合されており、両端子13, 14の先端部は
ハウジング12の所定平面(図1(a)における下面)
から外部に突出(露出)して並列状態に並んでいる。両
端子13, 14はそれぞれ板状に形成されており、それ
らの先端部にはテーパ部13a, 14aが形成されてい
る。両テーパ部13a, 14aは先端に向かうほど端子
幅が小さくなるように形成されている。両端子13,1
4の外端部は、それぞれ後述するヒューズボックスF側
に設けられた雌型端子との通電接触部となっている。
【0015】(ヒューズエレメント)前記ヒューズエレ
メント収納部12bにはヒューズエレメント15が収納
されている。ヒューズエレメント15は例えば亜鉛合金
等のヒューズ用金属により板状に、且つ上側に凸の放物
線状(即ち、逆U字状)に形成されている。このヒュー
ズエレメント15の逆U字頂部付近は、両隔壁16、1
6間に配置された湾曲部Cを構成する。
【0016】ヒューズエレメント15の両端部はそれぞ
れ両隔壁16,16を迂回するように延出されており、
両端子13,14の基端部におけるヒューズエレメント
収納部12bに臨む部分、即ち両端子13,14の基端
部下部に接続されている。ヒューズ素子11の通電容量
(電流遮断容量)に基づいてヒューズエレメント15の
長さ、幅、厚み等が決定されている。本実施形態では、
図1(b)に示すように、ヒューズエレメント15の厚
みは両端子13,14の厚みよりも薄くなっている。
【0017】(ヒューズボックス)図2に示すように、
前記ヒューズボックスFのヒューズ装着面には、一対を
一組とした複数組みの挿入孔21a, 21bが形成され
ている(図1では一組のみ図示する)。両挿入孔21
a, 21b内にはそれぞれ雌型端子(図示略)が配設さ
れており、両雌型端子はバッテリ(図示略)及び各種電
気機器(図示略)に接続されている。両挿入孔21a,
21bの近傍にはそれぞれ横断面コの字状のガイド部材
22a, 22bが挿入孔21a, 21bを囲むように、
且つ開口側が互いに対向するように突設されている。
【0018】両ガイド部材22a, 22bの互いに対向
するコの字内面はそれぞれガイド溝23a, 23bを構
成しており、ヒューズ素子11のヒューズボックスFへ
の装着時、ハウジング12の段部(ハウジング12の両
側縁部において、中央部の厚みよりも薄くなっている部
分;図2参照)をガイド可能となっている。ヒューズ素
子11の両端子13, 14の外端部は、それぞれ挿入孔
21a, 21bに挿入され前記雌型端子に接続されるこ
とによってバッテリ及び各種電気機器に接続される。
【0019】尚、両隔壁16,16は、ハウジング12
の剛性を向上させるための剛性向上構造を構成する。ま
た、両隔壁16,16は、ヒューズエレメント15が溶
断したときに発生する金属ガスがハウジング12の内面
に連続して付着することを防止する連続付着防止構造を
構成する。さらに、両隔壁16,16は、両端子13,
14間の沿面距離を増大させる沿面距離増大構造を構成
する。
【0020】(実施形態の作用)次に、前述のように構
成したヒューズ素子の作用について説明する。外部回路
に短絡事故が発生してヒューズエレメント15に過電流
が流れると、同ヒューズエレメント15はジュール熱に
より温度上昇して溶断し、高電圧下であることから瞬時
にガス化する。このガス化したヒューズエレメント15
の構成金属材料、即ち亜鉛合金の粒子(以下、「金属ガ
ス」という。)はハウジング12の内部において溶断点
を中心に放射状に飛散する。この飛散した金属ガスはハ
ウジング12内面の溶断点に面した部分及び隔壁16の
溶断点に面した部分に付着するものの、隔壁16の影に
なる部分、即ちハウジング12内面の溶断点に面しない
部分及び隔壁16の溶断点に面しない部分には付着しな
い。
【0021】ヒューズエレメント15においては、放物
線(逆U字)の頂部付近(湾曲部C)で最も溶断し易く
なっている。この部分でヒューズエレメント15が溶断
した場合、金属ガスは放物線の頂部付近を中心として放
射状に飛散する。溶断点からの距離が近い部分ほど金属
ガスの付着量が多くなる。
【0022】本実施形態では、ハウジング12の厚み方
向(図2(b)の上下方向)において互いに対向する一
対の側壁の内面上部、両隔壁16,16におけるヒュー
ズエレメント15の頂部に対向する面、及び両隔壁1
6,16間におけるハウジング12の内頂面に最も金属
ガスが付着しやすい。一方、両端子13,14の基端部
上部側における両隔壁16,16にそれぞれ対向する部
分、及びハウジング12の内底面には、それぞれ金属蒸
気が付着しにくい。
【0023】ヒューズエレメント15の溶断時におい
て、金属ガスの飛散は両隔壁16,16により遮断され
る。このため、ハウジング12の内面に金属ガスが連続
して付着することはなく、連続した汚損面が形成される
こともない。
【0024】ハウジング12の内底面、及び両端子1
3,14において両隔壁16,16にそれぞれ対向しな
い部分には若干の金属ガスが付着するものの、金属ガス
の付着量は両隔壁16,16のヒューズエレメント15
側の面及び両隔壁16,16間におけるハウジング12
の内頂面に比べて著しく少ない。ハウジング12の内面
に金属ガスが付着することによる沿面の絶縁抵抗の低下
は、両隔壁16,16により沿面距離が増大されること
により補われる。
【0025】(実施形態の効果)従って、本実施形態に
よれば、以下の効果を得ることができる。 (1)前記ハウジング12内には、両端子13,14を
それぞれ収容する一対の端子収納部12a,12aと、
両端子収納部12a,12a間に配置されると共にヒュ
ーズエレメント15を収容するヒューズエレメント収納
部12bと、をそれぞれ区画するように一対の隔壁1
6,16を設けた。言い換えれば、前記ハウジング12
内には、ヒューズエレメント15と両端子13,14と
の間をそれぞれ遮るように、一対の隔壁16,16を設
けた。
【0026】このため、ヒューズエレメント15の溶断
時おける金属ガスの飛散が両隔壁16,16により遮断
され、ハウジング12の内面に金属ガスが連続して付着
することが防止される。また、両端子13,14間の沿
面距離が確保される。従って、ハウジング12内におけ
る両端子13, 14間の絶縁性能が向上し、ヒューズエ
レメント15の溶断時又は溶断後、過電流がハウジング
12の内面(汚損面)を流れて、両端子13, 14間の
導通が継続することを防止できる。
【0027】(2)前記ヒューズエレメント15には湾
曲部Cを形成し、この湾曲部Cを両隔壁16,16間に
配置するようにした。ヒューズエレメント15に過電流
が流れた際、同ヒューズエレメント15は湾曲部Cにお
いて溶断しやすくなる。この湾曲部Cを両隔壁16、1
6間に配置することにより、前記金属ガスの飛散を効率
的に遮断することができる。
【0028】(3)両隔壁16,16を設けたことによ
り、ハウジング12の剛性が向上する。 (4)両隔壁16,16を設けたことにより、両端子1
3,14の引張り離脱性が向上する。即ち、ヒューズ素
子11のヒューズボックスFに対する抜き差し時のハウ
ジング12の変形(歪み、捻れ等)が規制され、両端子
13,14の基端部分、ひいては通電接触部(外端部)
の変形が少なくなる。従って、両端子13,14と両挿
入孔21a,21aとの対応位置間係がそれぞれ維持さ
れ、ヒューズ素子11のヒューズボックスFに対する着
脱作業、特に差込み作業を円滑に行うことができる。ま
た、ヒューズエレメント15の変形(捻れ等)を防止す
ることができる。
【0029】ちなみに、両隔壁16,16を設けない場
合、両端子13,14の基端部はそれぞれ熱溶着により
ハウジング12の端子収納部12aに対して固定されて
いる。このため、ハウジング12が変形すると、両端子
13,14の基端部、ひいては通電接触部も変形し、こ
れに伴ってヒューズエレメント15も変形する。する
と、両端子13,14の外端部と両挿入孔21a,21
aとのピッチがそれぞれ一致せず、差込みにくくなる。
【0030】(5)ヒューズエレメント15の溶断後に
おける両端子13,14間の絶縁性を十分に確保でき
る。このため、従来の14V発電(12V蓄電)システ
ムだけでなく、車両電圧が例えば42Vに昇圧されたシ
ステムにも、ヒューズ素子11を使用することができ
る。
【0031】(第2実施形態)次に、本発明の第2実施
形態を説明する。本実施形態はヒューズエレメントの形
状及び両隔壁の配置の点において前記第1実施形態と異
なる。従って、前記第1実施形態と同一の部材構成につ
いては同一の符号を付し、その重複した説明を省略す
る。
【0032】図3(a), (b)に示すように、可溶体
としてのヒューズエレメント31は下側に凸の放物線状
(即ち、U字状)に形成されている。ヒューズエレメン
ト31の一方の端部は入力端子13の基端部上部に接続
されており、同じく他端は出力端子14の基端部上部に
接続されている。ヒューズエレメント31のU字頂部付
近は、両隔壁16、16間に配置された湾曲部Cを構成
する。
【0033】両隔壁16,16は、それぞれハウジング
12の内底面に対して、ヒューズエレメント収納部12
bと端子収納部12a,12aとを区画するように形成
されている。両隔壁16はそれぞれハウジング12の内
底面から内頂面へ向かうように延出されている。両隔壁
16とヒューズエレメント収納部12bの内頂面との間
には、ヒューズエレメント31の両端部がそれぞれ通過
可能となる程度の間隙が形成されている。
【0034】従って、本実施形態によれば、前記第1実
施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。 (第3実施形態)次に、本発明の第3実施形態を説明す
る。本実施形態はヒューズエレメントの形状及び両隔壁
の配置の点において前記第2実施形態と異なる。
【0035】図4(a), (b)に示すように、可溶体
としてのヒューズエレメント32は蛇行状に形成されて
いる。ヒューズエレメント32の一方の端部は入力端子
13の基端部上部に接続されており、同じく他端は出力
端子14の基端部下部に接続されている。ヒューズエレ
メント32の上下2つの蛇行頂部付近は、それぞれ両隔
壁16、16間に配置された湾曲部Cを構成する。
【0036】両隔壁16,16は、ヒューズエレメント
収納部12bの内底面及び同じく内頂面に対して、それ
ぞれヒューズエレメント収納部12bと端子収納部12
a,12aとを区画するように形成されている。入力端
子13側の隔壁16は、ハウジング12の内底面から内
頂面へ向かうように延出されている。出力端子14側の
隔壁16は、ヒューズエレメント収納部12bの内頂面
から内底面へ向かうように延出されている。入力端子1
3側の隔壁16とヒューズエレメント収納部12bの内
頂面との間、及び出力端子14側の隔壁16とヒューズ
エレメント収納部12bの内底面との間には、ヒューズ
エレメント32の両端部がそれぞれ通過可能となる程度
の間隙が形成されている。
【0037】従って、本実施形態によれば、前記第1実
施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。 (第4実施形態)次に、本発明の第4実施形態を説明す
る。本実施形態はヒューズエレメントの形状の点で前記
第3実施形態と主に異なる。
【0038】図5(a), (b)に示すように、可溶体
としてのヒューズエレメント33はN字状に形成されて
いる。ヒューズエレメント33の一方の端部は入力端子
13の基端部(端子収納部12aに収容されている部
分)下部に接続されており、同じく他端は出力端子14
の基端部上部に接続されている。ヒューズエレメント3
3の上下2つのN字蛇行頂部付近は、それぞれ両隔壁1
6、16間に配置された湾曲部Cを構成する。
【0039】両隔壁16,16は、ヒューズエレメント
収納部12bの内頂面及び同じく内底面に対して、それ
ぞれヒューズエレメント収納部12bと端子収納部12
a,12aとを区画するように形成されている。入力端
子13側の隔壁16は、ハウジング12の内頂面から内
底面へ向かうように延出されている。出力端子14側の
隔壁16は、ヒューズエレメント収納部12bの内底面
から内底面へ向かうように延出されている。入力端子1
3側の隔壁16とヒューズエレメント収納部12bの内
底面との間、及び出力端子14側の隔壁16とヒューズ
エレメント収納部12bの内頂面との間には、ヒューズ
エレメント33の両端部がそれぞれ通過可能となる程度
の間隙が形成されている。
【0040】従って、本実施形態によれば、前記第1実
施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。 (第5実施形態)次に、本発明の第5実施形態を説明す
る。本実施形態は、ヒューズエレメントの形状の点で前
記第4実施形態と主に異なる。
【0041】図6(a),(b)に示すように、可溶体
としてのヒューズエレメント34はS字状に形成されて
いる。ヒューズエレメント34の一方の端部は入力端子
13の基端部下部に接続されており、同じく他端は出力
端子14の基端部上部に接続されている。ヒューズエレ
メント34の左右2つのS字蛇行頂部付近は、それぞれ
両隔壁16、16間に配置された湾曲部Cを構成する。
【0042】従って、本実施形態によれば、前記第1実
施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。(別
例)尚、前記各実施形態は次のように変更して実施して
もよい。
【0043】・第1及び第2実施形態では、2つの隔壁
16,16をそれぞれヒューズエレメント収納部12b
と端子収納部12a,12aとを区画するように設けた
が、次のようにしてもよい。即ち、図1(a)及び図3
(a)にそれぞれ二点鎖線で示すように、前記ヒューズ
エレメント15の湾曲部Cの間に、さらに別の隔壁51
を配置する。言い換えれば、ヒューズエレメント収納部
12bの中央に、さらに別の隔壁51を設ける。
【0044】このようにすれば、ハウジング12内にお
いて、ヒューズエレメント15の溶断点に面しない部分
が増えることにより、前記金属ガスの飛散をより効率的
に遮断することができる。また、両端子13,14間の
沿面距離のいっそうの増大化が図られ、両端子13,1
4間の絶縁性能を、より向上させることができる。
【0045】・また、第3実施形態において、図4に二
点鎖線で示すように、蛇行状に形成されたヒューズエレ
メント32の2つの蛇行部の間に、それぞれ別の隔壁5
2,52を介在させるようにしてもよい。このようにす
れば、前項と同様に両端子13,14間の絶縁性能を向
上させることができる。
【0046】・第1〜第5実施形態では、隔壁16を平
板状に形成したが、隔壁16を波状又は連続したパルス
波形形状に形成するようにしてもよい。また、隔壁16
に突部若しくは凹部、又は凹条若しくは突条を形成する
ようにしてもよい。このようにすれば、両端子13,1
4間の沿面距離をさらに増大させることができる。
【0047】・第1〜第5実施形態では、隔壁16とヒ
ューズエレメント収納部12bの内底面又は内頂面との
間には、ヒューズエレメント15の両端部がそれぞれ通
過可能となる程度の間隙を形成するようにしたが、次の
ようにしてもよい。即ち、ヒューズエレメント15の内
頂面と内底面とを隔壁16により連結し、同隔壁16の
ヒューズエレメント15挿入側には、ヒューズエレメン
ト15の両端部と両端子13,14との接続部位を通過
可能としたスリット(図示略)を形成する。このようし
ても、金属ガスの連続付着を防止することができる。
【0048】(付記)次に前記実施形態及び別例から把
握できる技術的思想を以下に追記する。 ・ハウジングと、同ハウジングから露出した一対の端子
とを備え、両端子間に接続された可溶体を前記ハウジン
グ内に収容するようにしたヒューズ素子において、前記
ハウジング内には、両端子をそれぞれ収容する一対の端
子収納部と、両端子収納部間に配置されると共に可溶体
を収容する可溶体収納部と、をそれぞれ区画するように
一対の隔壁を設けたヒューズ素子。
【0049】・ハウジングと、同ハウジングから露出し
た一対の端子とを備え、両端子間に接続された可溶体を
前記ハウジング内に収容するようにしたヒューズ素子に
おいて、前記ハウジング内における両端子間には、同ハ
ウジングの剛性を向上させるための剛性向上構造を設け
たヒューズ素子。
【0050】・ハウジングと、同ハウジングから露出し
た一対の端子とを備え、両端子間に接続された可溶体を
前記ハウジング内に収容するようにしたヒューズ素子に
おいて、前記ハウジング内における両端子間には、可溶
体が溶断したときに発生する可溶体構成金属ガスが当該
ハウジングの内面に連続して付着することを防止する連
続付着防止構造を設けたヒューズ素子。
【0051】・ハウジングと、同ハウジングから露出し
た一対の端子とを備え、両端子間に接続された可溶体を
前記ハウジング内に収容するようにしたヒューズ素子に
おいて、前記ハウジング内における両端子間には、両端
子間の沿面距離を増大させる沿面距離増大構造を設けた
ヒューズ素子。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、可溶体の溶断時に生成
される可溶体構成金属ガスがハウジング内面に連続して
付着することがないことにより、ヒューズエレメントの
溶断時における入力端子と出力端子との間の導通継続を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は、第1実施形態におけるヒューズ素
子の縦断面図、(b)は、図1(a)における1−1線
断面図。
【図2】 ヒューズ素子のヒューズボックスへの取付を
示す斜視図。
【図3】 (a)は、第2実施形態におけるヒューズ素
子の縦断面図、(b)は、図3(a)における2−2線
断面図。
【図4】 (a)は、第3実施形態におけるヒューズ素
子の縦断面図、(b)は、図4(a)における3−3線
断面図。
【図5】 (a)は、第4実施形態におけるヒューズ素
子の縦断面図、(b)は、図5(a)における4−4線
断面図。
【図6】 (a)は、第5実施形態におけるヒューズ素
子の縦断面図、(b)は、図6(a)における5−5線
断面図。
【符号の説明】
11…ヒューズ素子、12…ハウジング、13…入力端
子、14…出力端子、15,31,32,33,34…
ヒューズエレメント(可溶体)、16…隔壁、51,5
2…隔壁(別の隔壁)、C…湾曲部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、同ハウジングから露出し
    た一対の端子とを備え、両端子間に接続された可溶体を
    前記ハウジング内に収容するようにしたヒューズ素子に
    おいて、 前記ハウジング内には、可溶体と両端子との間をそれぞ
    れ遮るように、一対の隔壁を設けたヒューズ素子。
  2. 【請求項2】 前記可溶体には単数又は複数の湾曲部を
    形成し、この単数又は複数の湾曲部を両隔壁間に配置す
    るようにした請求項1に記載のヒューズ素子。
  3. 【請求項3】 前記単数又は複数の湾曲部の間には、さ
    らに別の隔壁を配置するようにした請求項2に記載のヒ
    ューズ素子。
JP2001273994A 2001-09-10 2001-09-10 ヒューズ素子 Expired - Lifetime JP4718060B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001273994A JP4718060B2 (ja) 2001-09-10 2001-09-10 ヒューズ素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001273994A JP4718060B2 (ja) 2001-09-10 2001-09-10 ヒューズ素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003086073A true JP2003086073A (ja) 2003-03-20
JP4718060B2 JP4718060B2 (ja) 2011-07-06

Family

ID=19099118

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001273994A Expired - Lifetime JP4718060B2 (ja) 2001-09-10 2001-09-10 ヒューズ素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4718060B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009080959A (ja) * 2007-09-25 2009-04-16 Taiheiyo Seiko Kk ヒュージブルリンク
JP2009170423A (ja) * 2008-01-14 2009-07-30 Littelfuse Inc ブレードヒューズ
JP2015079582A (ja) * 2013-10-15 2015-04-23 太平洋精工株式会社 ヒューズ、ヒューズボックス、及びヒューズ装置
CN105071156A (zh) * 2015-07-23 2015-11-18 柳州铁道职业技术学院 一种智能的可置换熔断丝的环保型汽车插片保险器
CN117334542A (zh) * 2023-12-01 2024-01-02 杭州高特电子设备股份有限公司 一种分隔腔体带隔离灭弧的熔断器

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59187058A (ja) * 1983-04-06 1984-10-24 Karupu Kogyo Kk 熱可塑性樹脂組成物
JP2001266733A (ja) * 2000-03-22 2001-09-28 Yazaki Corp ヒューズ

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59187058U (ja) * 1983-05-31 1984-12-12 日産ディーゼル工業株式会社 ブレ−ドヒユ−ズ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59187058A (ja) * 1983-04-06 1984-10-24 Karupu Kogyo Kk 熱可塑性樹脂組成物
JP2001266733A (ja) * 2000-03-22 2001-09-28 Yazaki Corp ヒューズ

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009080959A (ja) * 2007-09-25 2009-04-16 Taiheiyo Seiko Kk ヒュージブルリンク
JP2009170423A (ja) * 2008-01-14 2009-07-30 Littelfuse Inc ブレードヒューズ
JP2015079582A (ja) * 2013-10-15 2015-04-23 太平洋精工株式会社 ヒューズ、ヒューズボックス、及びヒューズ装置
US9728365B2 (en) 2013-10-15 2017-08-08 Pacific Engineering Corporation Fuse, fuse box, and fuse device
CN105071156A (zh) * 2015-07-23 2015-11-18 柳州铁道职业技术学院 一种智能的可置换熔断丝的环保型汽车插片保险器
CN117334542A (zh) * 2023-12-01 2024-01-02 杭州高特电子设备股份有限公司 一种分隔腔体带隔离灭弧的熔断器
CN117334542B (zh) * 2023-12-01 2024-03-19 杭州高特电子设备股份有限公司 一种分隔腔体带隔离灭弧的熔断器

Also Published As

Publication number Publication date
JP4718060B2 (ja) 2011-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW531763B (en) Blade fuse
JP6524051B2 (ja) 導体の接続構造および導電モジュール
CN109792140B (zh) 电连接箱
JP6510482B2 (ja) 導体ユニットの固定構造
JPS61271731A (ja) 垂下防止手段付吊橋状ヒュ−ズリンクを有するヒュ−ズアッセンブリ
JP6620701B2 (ja) 救援端子部を備えた電気接続箱
JPH08171962A (ja) ジャンクションボックス
WO2020100621A1 (ja) 電池モジュール
JP4096431B2 (ja) 多連ヒューズ素子および該多連ヒューズ素子を用いた多連ヒューズ
US10819049B2 (en) Welded structure
US5731944A (en) Circuit protecting device for an automotive wiring harness
JP2019003729A (ja) 電池パック
JP4718060B2 (ja) ヒューズ素子
JP4509351B2 (ja) ヒューズ素子
JP2001286037A (ja) 車両用パワーディストリビュータ
JP3867525B2 (ja) 電気接続箱
EP1548787B1 (en) Bar bus structure, electric connection box provided with same, and bus bar-forming method
JP7412035B1 (ja) ヒューズ、及び当該ヒューズの製造方法
KR20130003867U (ko) 점핑기능을 가지는 퓨즈
JP7283369B2 (ja) 電気接続箱
JP5878028B2 (ja) ブレードヒューズ
WO2021006109A1 (ja) 電気接続箱
KR20230056918A (ko) 멀티 퓨즈 모듈
KR20150049538A (ko) 멀티 퓨즈
CN108963172A (zh) 一种导体单元的固定结构

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080704

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100916

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100928

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101129

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110331

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140408

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140408

Year of fee payment: 3