JP2009080959A - ヒュージブルリンク - Google Patents

ヒュージブルリンク Download PDF

Info

Publication number
JP2009080959A
JP2009080959A JP2007247644A JP2007247644A JP2009080959A JP 2009080959 A JP2009080959 A JP 2009080959A JP 2007247644 A JP2007247644 A JP 2007247644A JP 2007247644 A JP2007247644 A JP 2007247644A JP 2009080959 A JP2009080959 A JP 2009080959A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuse element
shielding plate
fusible link
female terminal
male
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007247644A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4948340B2 (ja
Inventor
Hideki Shibata
秀樹 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pacific Engineering Corp
Original Assignee
Pacific Engineering Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pacific Engineering Corp filed Critical Pacific Engineering Corp
Priority to JP2007247644A priority Critical patent/JP4948340B2/ja
Publication of JP2009080959A publication Critical patent/JP2009080959A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4948340B2 publication Critical patent/JP4948340B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fuses (AREA)

Abstract

【課題】ヒューズエレメント溶断時における溶断金属や溶断滓の端子部への付着を簡単な構成で効果的に防止し得る実効性の高いヒュージブルリンクを提供する。
【解決手段】一対のオス形又はメス形端子部2a、2a間が溶断部2dである略U字状をしたヒューズエレメント2と、ヒューズエレメント2を包囲する絶縁樹脂製のハウジング3と、ハウジング3の開口面3aを覆う蓋体4とでヒュージブルリンク1を構成する。そして、ヒューズエレメント2の溶断部2dと、一対のオス形又はメス形端子部2aとの間に、ヒューズエレメント2の溶断時における溶断飛沫や溶断滓Rの端子部2aへの付着を防止する遮蔽板5を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車等の電気回路に過電流が流れた場合に速やかに回路を遮断して保護するために用いられるヒュージブルリンク(fusible link)に関し、特に溶断時に発生する高温のアークから保護されたヒュージブルリンクに関する。
従来の自動車等の電気回路に使用されるヒュージブルリンクとしては、例えば特許文献1に記載のものが知られている。
図6の縦断面図に示すように、このヒュージブルリンク50は、ハウジング51内の下方に一対のメス形端子部52aが位置し、上方に溶断部52bが位置する、略U字状をした銅製のヒューズエレメント52が装着され、ハウジング51の上部を蓋体53で封止してなるカートリッジタイプのもので、二点鎖線で示す相手機器のオス形端子部54に上記メス形端子部52aを差し込んで使用するものである。
しかし、このヒューズエレメント52は、図に示すように、メス形端子部52aの上端部52cが溶断部52b方向に開放されているため、ヒューズエレメント52の溶断時には溶断部52bから飛散してきた溶断飛沫や溶断滓Rが相手側のオス形端子部54の上端部に固着したり、自己のメス形端子部52aの解放端52cと相手側のオス形端子部54との間に入り込む、或いはこれら両端子部52c、54間を跨ぐように付着したりするので、溶断後の新品のヒュージブルリンク50への交換がしずらい、という問題があった。
更に、その定格電圧も環境及び快適性の追求から、従来の12Vから14Vに高圧化され、いわゆるハイブリッド車に至っては42Vと、より高電圧のバッテリーが搭載され、加えて制御回路全体の容積の小型化も要求されるようになってきている。
しかし、定格電圧の高圧化は、ヒューズエレメント52の溶断時に生成されるアークも大きなものとなり、これによる溶断飛沫や溶断滓Rの飛散量の増加とその飛散領域の拡大化を招く。
一方、ヒュージブルリンク50の全体容積の小型化は、溶断部52bの周辺スペースを小さくする、或いはメス形端子部52a、52a間の間隔を狭くするなどの手段により対応せざるを得ないが、これらの手段はいずれも上記飛散領域の拡大化を助長することとなっていた。
このように、上述した定格電圧の高圧化と、ヒュージブルリンク50全体の小型化は、溶断飛沫や溶断滓Rの相手機器端子部54への付着量の増大と強固な固着化を招き、より一層新品のヒュージブルリンクヘの交換を困難なものにしていた。
特開平9−171766号公報(請求項1、図1)
このように従来の自動車分野のヒュージブルリンク50は、上述した種々の問題があるにも拘らず、近年の電子制御回路の複雑化に伴い、使用される電子部品数も増加し、これに伴い使用されるヒュージブルリンク数も従来に増して多くなってきている。
そこで、本発明は、このような問題を解消すべくなされたもので、ヒューズエレメント溶断時における溶断金属や溶断滓の端子部への付着を、簡単な構成で効果的に防止し得る実効性の高いヒュージブルリンクを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載のヒュージブルリンクは、両端部が端子部で、該端子部間に溶断部が設けてある導電体を略U字状に曲げ、前記両端部を、所定距離を隔てて互いに対向する一対のオス形又はメス形端子部に形成したヒューズエレメントと、該ヒューズエレメントを包囲するとともに、一端部にヒューズエレメントを挿入する開口面が形成され、他端部に前記ヒューズエレメントの一対のオス形又はメス形端子部が位置する絶縁樹脂製のハウジングと、該ハウジングの前記開口面を覆う蓋体と、からなるヒュージブルリンクであって、前記ヒューズエレメントの溶断部と、前記一対のオス形又はメス形端子部との間に、前記ヒューズエレメント溶断時における溶断飛沫の前記オス形又はメス形端子部への付着を防止する遮蔽板を設けたことを特徴とする。
請求項2に記載のヒュージブルリンクは、請求項1に記載のヒュージブルリンクにおいて、遮蔽板は、ヒューズエレメントと一体に形成されているとともに、一対のオス形又はメス形端子部の上端を覆う如く、前記ヒューズエレメントから延設されていることを特徴とする。
請求項3に記載のヒュージブルリンクは、請求項1に記載のヒュージブルリンクにおいて、遮蔽板は、蓋体と一体に形成されているとともに、一対のオス形又はメス形端子部の上端を覆う如く前記蓋体の裏面から垂下されてなる略L字状の絶縁性部材であることを特徴とする。
請求項4に記載のヒュージブルリンクは、請求項1に記載のヒュージブルリンクにおいて、遮蔽板は、ハウジングとは別体の絶縁性部材で形成されているとともに、一対のオス形又はメス形端子部の上端を覆う如く該ハウジングの内壁面に係合されていることを特徴とする。
請求項5に記載のヒュージブルリンクは、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のヒュージブルリンクにおいて、遮蔽板は、該遮蔽板が取り付けられる母材と同体であるか、又は前記母材に対して着脱自在に係合される別体であることを特徴とする。
すなわち、本発明のヒュージブルリンクは、ヒューズエレメントの溶断部と端子部との間に、ヒューズエレメント溶断時における溶断金属の飛沫や溶断滓の端子部への付着を防止する遮蔽板を、ヒュージブルリンクの構成部材であるヒューズエレメント、ハウジング、又はハウジングの蓋体から延長させて一体に設けるか、或いはこれら部材とは別体で着脱自在に設けたものである。
請求項1に記載のヒュージブルリンクによれば、ヒューズエレメントの溶断部と前記一対のオス形又はメス形端子部との間に、前記ヒューズエレメント溶断時における溶断飛沫の前記オス形又はメス形端子部への付着を防止する遮蔽板を設けたので、ヒューズエレメント溶断時における溶断金属や溶断滓の端子部への付着を簡単な構成で効果的に防止し得る実効性の高いヒュージブルリンクが得られる。
すなわち、ヒューズエレメントの溶断部において、たとえアークの発生により溶断金属飛沫の飛散や溶断滓の垂れ下がりが生じても、端子部は遮蔽板にて閉塞されているから遮蔽板上面でこれら溶断金属の飛沫や溶断滓Rを効果的に受け止めることができ、端子部への侵入・付着を防止することができる。
又、仮に相手側オス形端子部の長さが長いためにその先端部がメス形端子部を突き抜けた場合であっても、先端部を遮蔽板がさえぎり、溶断部に接触するのを防止することができる。
請求項2に記載のヒュージブルリンクによれば、請求項1に記載のヒュージブルリンクにおいて、遮蔽板は、ヒューズエレメントと一体に形成されているとともに、一対のオス形又はメス形端子部の上端を覆う如く、前記ヒューズエレメント本体から延設されているので、上記請求項1の効果を有する他、オス形又はメス形端子部の成形時にプレス又は折り曲げ加工による一体成形が可能である。よって、請求項1に記載のヒュージブルリンクの効果を有する他、遮蔽板をヒューズエレメント又は蓋体に設けることが不都合な場合はハウジングに設けることもできる。
請求項3に記載のヒュージブルリンクによれば、請求項1に記載のヒュージブルリンクにおいて、前記遮蔽板は、ヒューズエレメントではなく別体の蓋体と一体に形成されているので、請求項1に記載のヒュージブルリンクの効果を有する他、ヒューズエレメントの場合よりも製造が容易である。又、その材質は、絶縁性部材であるので、短絡の心配もない。
請求項4に記載のヒュージブルリンクによれば、請求項1に記載のヒュージブルリンクにおいて、遮蔽板は、ハウジングとは別体の絶縁性部材で形成されているとともに、一対のオス形又はメス形端子部の上端を覆う如くハウジングの内壁面に、ビス止め、接着、嵌合等の適宜の方法によって着脱自在に係合される別体にして設けたので、請求項1に記載のヒュージブルリンクの効果を有する他、遮蔽板の取付方法を、ヒューズエレメントの遮断容量やその構造等に応じて適宜選択することができる。
請求項5に記載のヒュージブルリンクによれば、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のヒュージブルリンクにおいて、遮蔽板は、該遮蔽板が取り付けられる母材と同体であるか、又は前記母材に対して着脱自在に係合される別体に構成したので、ヒューズエレメントや蓋体の構成に応じて、簡易な遮蔽板を採用できる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1乃至図4に基づいて説明する。
本実施例は、請求項1及び請求項2に記載のヒュージブルリンクの一実施例であり、図1は、そのヒュージブルリンク1の分解斜視図、図2(a)は、その組立後の状態を示す縦断面図、図2(b)は、図2(a)中のヒューズエレメント2が溶断した時の状態を示す縦断面図である。
図1おいて、本実施例のヒュージブルリンク1は、大別してヒューズエレメント2と、ハウジング3と、蓋体4の構成部材からなる。
ヒューズエレメント2は、過電流が流れた場合に溶断して電気回路を保護するためのもので、例えば銅などの比較的高融点の金属からなる導電性部材で、本実施例のものは、全体形状が略U字状をしており、その両端部は端子間間隔Pを隔てて互いに対向する一対のメス形端子部2aが形成されている。本実施例のヒューズエレメント2は、薄い銅板を所定のメス形端子部の形状にプレス打ち抜き後、図2(a)に示す断面形状に折り曲げ形成したもので、特に一対の端子部2aは、図示しない一対のオス形端子部を包囲するように箱形に折り曲げ形成されている。本実施例の端子部2aは、図2(a)に示すように折り曲げ形成することにより、メス形端子部となっているが、相手形端子がメス型の場合は、勿論オス形端子部となっている。
そして、図1に示すように、それぞれの端子部2aからは、狭幅のヒューズ部2bが略U字状に立ち上がり、大径の拡大部2cを経て、最も狭幅の溶断部2dが端子部2a間に形成されている。
又、左側の拡大部2c上には、低融点金属2eが点状に溶着されており、母材の銅との合金化により溶断の迅速化を実現している。なお、低融点金属2eとしては、例えば、錫、銀、鉛、ニッケル等、又はこれらの合金が挙げられる。
なお、このような拡大部2c、溶断部2d及び低融点金属2eの形状は、一例であってこの形状に限定されず、破断条件等によって種々の形状のものにすることができることは勿論である。
このようにヒューズエレメント2の全体形状は略U字状をしているが、勿論、半円形や矩形状であっても良く、本発明で言うヒューズエレメント2の「略U字状」とはこれら形状をも含む広い概念のものである。
ところで、本実施例のヒューズエレメント2は、前述した溶断部2dが溶断したときに、アークとともに発生する溶断金属の飛沫や溶断滓Rが、下方のメス形端子部2a内に形成されている図示しないオス形端子部の受け口である接続口2f(メス形端子部2aの受け口の最狭部、図2(a)参照)の内面に付着、堆積したり、或いは溶断部2dが溶断した際の溶断口2g(図2(b)参照)から下方に垂れ下がった溶断滓Rが接続口2fに付着して閉塞するのを防止するために、それぞれの端子部2aの上端には、幅がWで長さがLの遮蔽板5がメス形端子部の接続口2fを塞ぐように延設されている。
遮蔽板5を設ける位置としては、ヒューズエレメント2の溶断部2dと、一対のオス形又はメス形端子部2aとの間であれば目的を達するが、本実施例のようにメス形端子部2aに近接させて設けるのが、溶断金属の飛沫や溶断滓Rの接続口2fへの付着防止に効果的である。
又、遮蔽板5の形状としては、本実施例のものは単なる板状の平面的なものであるが、溶断金属の飛沫や溶断滓Rの端子部2aへの効果的な付着防止を図るには、本実施例の箱形をしたメス形端子部2aのように、端子部2aの接続口2fの全体を極力隙間なく包囲してしまう形状のものが好ましい。したがって、遮蔽板5の形状は、端子部2aの周囲を覆う如く半円状のものや円形状のものであってもよく、本発明で言う「遮蔽板」とはこのような二次元的又は三次元的形状のものをも含む広い概念のものである。後に詳述する実施例2、3においても同様である。
更に、本実施例の遮蔽板5は、前述したようにメス形端子部2aと一体に折り曲げ形成したものであるが、遮蔽板5をメス形端子部2aとは別体に構成し、これを例えばメス形端子部2aにビス止め、接着、嵌め込みなどの適当な係合手段で固定してもよい。なお、符号2hは、ヒューズエレメント2の全体を次に述べるハウジング3に固定するためにメス形端子部2aの壁面から切り起したランスである。
次に、ハウジング3は、上記ヒューズエレメント2の全体を内部に収容するための絶縁樹脂製の箱体であり、ヒューズエレメント2の側面を包囲するとともに、その上部にはヒューズエレメント2の収容用の開口面3aが形成され、その開口端には後述する蓋体4との接合面であるフランジ部3bが形成され、更にその接合面からは蓋体4との位置ずれ防止用の桟3cと、ピン3dとが突設されている。
一方、底部3e(図2(a)参照)は、図示しない相手側オス形端子部との接合部分で、メス形端子部2aの配設間隔Pに一致する間隔で、2個の図示しないオス形端子部挿入用の貫通孔3fが形成され、その他の部分は閉塞されている。
なお、図2(a)に示すように、内壁面3gの底部には、前述したメス形端子部2aのランス2hと係合する凹部3hが形成されている。ハウジング3の横断面形状は、特に限定されるものではなく、ヒューズエレメント2の形状に対応して適宜の形状にすることができる。
次に蓋体4は、ハウジング3の開口面3aを閉塞するためのもので、その材質は通常、内部のヒューズエレメント2の溶断有無が確認できるように透明の合成樹脂で形成され、その四隅にはハウジング3のピン3dに嵌合する貫通孔4aが形成されている。なお、蓋体4は、ハウジング3のフランジ部3b(図1)に適宜の手段により取り外し可能なものと、そうでないものとがあるが、本実施例においてはいずれのタイプのものであっても良い。
以上に説明した各構成部材を一体に組み立てて本実施例のヒュージブルリンク1としたのが、図2(a)の縦断面図に示す完成品である。なお、上記構成部材の組み立てに際しては、ハウジング3の開口面からヒューズエレメント2の端子部を下側にして挿入し、その接続口2fがハウジング3の底面3eに接触した時点でヒューズエレメント2のランス2hがハウジング3の凹部3hと係合し、一体に固定される。
そして、最後にハウジング3の開口面3aが接着法や螺子止め法などの適当な手段で取り外し可能又は不能に蓋体4で塞がれる。
以上に述べた本実施例のヒュージブルリンク1によれば、図2(b)に示すように、たとえヒューズエレメント2の溶断口2gにおいて、アークの発生により溶断金属飛沫の飛散や溶断滓Rの垂れ下がりが生じても、本実施例のメス形端子部2aは、接続口2fを覆うごとく遮蔽板5にて閉塞されているから、遮蔽板5の上面でこれら溶断金属飛沫や溶断滓Rを効果的に受け止め、接続口2fへの侵入、付着を防止する。
よって、本実施例のヒュージブルリンク1は、自身の接続口2fと、図示しない相手側端子部とともに、その汚れ、溶着、閉塞等が防止されるので、溶断後の新品ヒュージブルリンク1との交換を容易に行うことができる。又、相手側端子の寿命も大幅に延長することができる。
本実施例2は、請求項3に記載のヒュージブルリンクの一実施例である。
前述の実施例1は、遮蔽板5をヒューズエレメント2に取り付けたものであったが、図3及び図4に示すように、本実施例2の遮蔽板5Aは、蓋体4Aに取り付けたものであり、これらの図に基づき以下に説明する。
図3(a)は、本実施例のヒュージブルリンク1Aの組み立て後の完成品を示す縦断面図である。図3(b)及び図3(c)は、図3(a)中の遮蔽板5Aを、ハウジング3Aの上方からその開口面3aを経て、ヒューズエレメント2Aの溶断部2dと、メス形端子部2a(図示せず)との間の適正位置まで移動させる手順を示す工程図で、いずれもX−X矢視方向から見た図である。このうち、図3(b)は遮蔽板5Aの移動途中を、(c)は移動後の適正位置での状態を示すものである。
なお、実施例1で説明した符号と同一符号の部材は実施例1のものと同一物であるので、ここでの説明は省略する。
図3(a)及び図3(b)に示すように、本実施例の遮蔽板5Aは、蓋体4Aと一体に形成された絶縁樹脂製部材であり、実施例1で説明した一対のオス形端子部(又はメス形端子部)を覆う如く、幅Wの板材が配設間隔Pで蓋体4Aの裏面から垂下され、図3(b)及び図3(c)に示すように、全体として略L字状に形成されてなるものである。
本実施例では、遮蔽板5Aの基端部5aは、例えば溶着や接着等の固着手段や押出成形等の一体成形手段により、蓋体4Aの裏面に一体に固定されているが、実施例1で説明したように、遮蔽板5Aを蓋体4Aとは別体に構成し、これを例えばビス等の適当な締結手段により蓋体4Aの裏面に固定しても良く、このような態様も本実施例でいう「一体」の概念に含まれる。
一方、遮蔽板5Aの先端部5bは、ヒューズエレメント2Aの溶断部2dとそのメス形端子部2j(図3(a)参照)との間に位置し、その全体形状は略L字状をしているが、半円形その他の先端形状をしていてもよく、これら形状も本実施例の「略L字状」形状に含まれる。
本実施例のヒュージブルリンク1Aの組み立てに際しては、図3(b)及び図3(c)の手順にて行う。
すなわち、図3(b)に示すように、ヒューズエレメント2Aの溶断部2dの幅W1は、ハウジング3Aの開口面3aの内幅W2に比べて格段に狭いから、まずL字形の遮蔽板5Aの全体を蓋体4Aごと時計回り方向に傾斜させた状態で、そのL字状先端部5bをハウジング3Aの内壁面3gと溶断部2dとの間から挿入する。
次にそのL字状先端部5bを、ヒューズエレメント2Aの溶断部2dを下方から掬い上げるように更に挿入することで、遮蔽板5Aをヒューズエレメント2Aの溶断部2dに干渉することなく、図3(c)に示す適正位置に挿入する。
以上は、遮蔽板5Aの材質が弾性変形しないもので形成されている場合の例であるが、仮に遮蔽板5Aが弾性変形する材質で形成されている場合は、たとえL字状先端部5bがヒューズエレメント2Aの溶断部2dに干渉しても、遮蔽板5Aの全体がその基端部5a付近を支点として時計回りに弾性変形するので、上記遮蔽板5Aが弾性変形しない場合よりも容易に図3(c)の適正位置にセットすることができる。よって、遮蔽板5Aの材質は、本実施例の如く合成樹脂板等の容易に弾性変形し得る材質のものが好ましいといえる。
以上の遮蔽板5Aが一体となった蓋体4Aの組立手順は、ハウジング3A内にヒューズエレメント2Aを組み立てた後に行うものであるが、これを図4の斜視図に示すように、まず蓋体4Aの裏面のL字形遮蔽板5Aにヒューズエレメント2Aの溶断部2dの裏面を引掛けた状態で、これら全体を一体としてハウジング3Aの開口面3aからハウジング3A内に挿入し、挿入後のヒューズエレメント2Aを上方から更に押し込み、そのメス形端子部2aのランス2hをハウジング3Aの図示しない凹部3h(図2(a)参照)に係合させて組み立てても良い。そうすれば、上記ヒューズエレメント2Aの溶断部2dにL字形遮蔽板5Aが干渉することは全くない。
本実施例のヒューズエレメント2Aによっても全く実施例1と同様の作用、効果を奏することができ、特に本実施例の遮蔽板5Aは、その先端部5bが溶断部2dを下方から包囲するように略L字形に形成されているので、溶断金属の飛散や垂れ下がりを効果的に防止することができる。
この実施例3は、請求項4に記載のヒュージブルリンクの一実施例である。
前述の実施例2は、図3(a)に示したように、遮蔽板5Aを蓋体4Aに取り付けたものであったが、本実施例の遮蔽板は、図5の分解斜視図中の符号5Bで示すように、ハウジング3Bに係合させて支持したものである。
すなわち、本実施例のハウジング3Bは、対向する二つの内壁面3iに、遮蔽板5Bの係合手段の一例として、桟状部材3jを設けたものである。
この桟状部材3jは、内壁面3i方向に沿う長さP2がヒューズエレメント2のメス形端子部2aの間隔P1よりもやや短い長さの突起部材であり、底部3e(図2(a)参照)からの高さがヒューズエレメント2の溶断部2dとメス形端子部2aとの間となる位置に、内壁面3iからヒューズエレメント2の溶断部2d方向に突出するように内壁面3iに一体成形したものである。
一方、遮蔽板5Bは、その長さL2が内壁面3i間の対面距離L1よりもやや短い長さであって、一対のヒューズ部2bの内側寸法よりも狭い幅W3を有する薄い絶縁板である。
ハウジング3B内へのヒューズエレメント2の装着に際しては、まず、上記遮蔽板5Bを図の二点鎖線で示すように、ヒューズエレメント2の溶断部2dとメス形端子部2aとの間に差し入れて載置する。次に、ヒューズエレメント2を一対のメス形端子部2a間に桟状部材3jが入るようにハウジング3B内に落とし込み、桟状部材3jが遮蔽板5Bの裏面を持ち上げた位置で、接着、ビス止め等の適当な固定手段で遮蔽板5Bを桟状部材3j上に固定する。
この桟状部材3jの固定手段としては、如何なる手段でも良く、上記手段の他、例えば嵌め合いによるものであっても良い。
なお、本実施例では桟状部材3jは、ハウジング3Bの内壁面3iに一体成形したが、別体にして適当な固定手段で内壁面3iに固定しても良い。又、ハウジング3Bとヒューズエレメント2間に物理的スペースがあれば、適当な支持部材を底部3e(図2(a)参照)から溶断部2d方向に立ち上げて遮蔽板5Bを支持してもよい。
このように遮蔽板5Bを、ヒューズエレメント2の溶断部2dとメス形端子部2aとの間において、ハウジング3Bの内壁面3i又は底部3eから適当な部材により支持しても、メス形端子部2aへの溶断金属の飛散や垂れ下がりを効果的に防止することができる。
本発明の第1実施例に係るヒュージブルリンクの分解斜視図である。 図2(a)は、図1のヒュージブルリンクの各構成部材を組み立てた状態を示す縦断面図、図2(b)は、その中のヒューズエレメントが溶断した状態を示す縦断面図で本発明の作用、効果を説明する図である。 図3(a)は、本発明の第2実施例に係るヒュージブルリンクの縦断面図である。又、図3(b)及び図3(c)は、図3(a)中の遮蔽板をヒューズエレメントの適正位置にセットする手順を示す工程図で、いずれもX−X矢視方向から見た図である。このうち、図3(b)はセット前を、図3(c)はセット後のものである。 図3のヒュージブルリンクの組立手順の別例を示す斜視図である。 本発明の第3実施例に係るヒュージブルリンクの分解斜視図である。 従来のヒュージブルリンクの縦断面図である。
符号の説明
1、1A、1B ヒュージブルリンク(本発明)
2、2A ヒューズエレメント
2a メス形端子部
2b ヒューズ部
2c 拡大部
2d 溶断部
2e 低融点金属
2f 接続口
2g 溶断口
2h ランス
3、3A、3B ハウジング
3a 開口面
3b フランジ部
4、4A 蓋体
5、5A、5B 遮蔽板
P 端子間間隔
R 溶断金属の飛沫や溶断滓
L 遮蔽板の長さ
W 遮蔽板の幅

Claims (5)

  1. 両端部が端子部で、該端子部間に溶断部が設けてある導電体を略U字状に曲げ、
    前記両端部を、所定距離を隔てて互いに対向する一対のオス形又はメス形端子部に形成したヒューズエレメントと、
    該ヒューズエレメントを包囲するとともに、一端部にヒューズエレメントを挿入する開口面が形成され、他端部に前記ヒューズエレメントの一対のオス形又はメス形端子部が位置する絶縁樹脂製のハウジングと、
    該ハウジングの前記開口面を覆う蓋体と、からなるヒュージブルリンクであって、
    前記ヒューズエレメントの溶断部と、前記一対のオス形又はメス形端子部との間に、前記ヒューズエレメント溶断時における溶断飛沫の前記オス形又はメス形端子部への付着を防止する遮蔽板を設けたことを特徴とするヒュージブルリンク。
  2. 遮蔽板は、ヒューズエレメントと一体に形成されているとともに、一対のオス形又はメス形端子部の上端を覆う如く、前記ヒューズエレメントから延設されていることを特徴とする請求項1記載のヒュージブルリンク。
  3. 遮蔽板は、蓋体と一体に形成されているとともに、一対のオス形又はメス形端子部の上端を覆う如く前記蓋体の裏面から垂下されてなる略L字状の絶縁性部材であることを特徴とする請求項1記載のヒュージブルリンク。
  4. 遮蔽板は、ハウジングとは別体の絶縁性部材で形成されているとともに、一対のオス形又はメス形端子部の上端を覆う如く前記ハウジングの内壁面に係合されていることを特徴とする請求項1記載のヒュージブルリンク。
  5. 遮蔽板は、該遮蔽板が取り付けられる母材と同体であるか、又は前記母材に対して着脱自在に係合される別体であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のヒュージブルリンク。
JP2007247644A 2007-09-25 2007-09-25 ヒュージブルリンク Active JP4948340B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007247644A JP4948340B2 (ja) 2007-09-25 2007-09-25 ヒュージブルリンク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007247644A JP4948340B2 (ja) 2007-09-25 2007-09-25 ヒュージブルリンク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009080959A true JP2009080959A (ja) 2009-04-16
JP4948340B2 JP4948340B2 (ja) 2012-06-06

Family

ID=40655564

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007247644A Active JP4948340B2 (ja) 2007-09-25 2007-09-25 ヒュージブルリンク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4948340B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013054920A1 (ja) 2011-10-14 2013-04-18 矢崎総業株式会社 ブレード型ヒューズ

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5668962A (en) * 1979-11-08 1981-06-09 Pioneer Video Corp Disk detecting circuit
JPS6018397A (ja) * 1984-06-12 1985-01-30 松下電器産業株式会社 電気鉛筆削り機
JPH09204872A (ja) * 1995-11-24 1997-08-05 Yazaki Corp ヒユーズの二次短絡防止機構
JP2001067999A (ja) * 1999-08-25 2001-03-16 Yazaki Corp 電源遮断器
JP2001325875A (ja) * 2000-05-18 2001-11-22 Yazaki Corp 差し込み式ヒューズ
JP2003086073A (ja) * 2001-09-10 2003-03-20 Taiheiyo Seiko Kk ヒューズ素子
JP2005185076A (ja) * 2003-12-24 2005-07-07 Yazaki Corp 電気接続箱

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5668962A (en) * 1979-11-08 1981-06-09 Pioneer Video Corp Disk detecting circuit
JPS6018397A (ja) * 1984-06-12 1985-01-30 松下電器産業株式会社 電気鉛筆削り機
JPH09204872A (ja) * 1995-11-24 1997-08-05 Yazaki Corp ヒユーズの二次短絡防止機構
JP2001067999A (ja) * 1999-08-25 2001-03-16 Yazaki Corp 電源遮断器
JP2001325875A (ja) * 2000-05-18 2001-11-22 Yazaki Corp 差し込み式ヒューズ
JP2003086073A (ja) * 2001-09-10 2003-03-20 Taiheiyo Seiko Kk ヒューズ素子
JP2005185076A (ja) * 2003-12-24 2005-07-07 Yazaki Corp 電気接続箱

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013054920A1 (ja) 2011-10-14 2013-04-18 矢崎総業株式会社 ブレード型ヒューズ
US9336961B2 (en) 2011-10-14 2016-05-10 Yazaki Corporation Blade-type fuse

Also Published As

Publication number Publication date
JP4948340B2 (ja) 2012-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8339235B2 (en) Housing securing apparatus for electrical components, especially fuses
JP6209558B2 (ja) 電気接続箱及びワイヤハーネス
JP2007288934A (ja) 車載用電気接続箱に収容されるバスバー
KR101370196B1 (ko) 가용성 링크 유닛
KR20080106857A (ko) 고전압 퓨즈
JP5622480B2 (ja) 速断ヒューズ
CN107636789B (zh) 熔断器
JP2009099372A (ja) ヒューズエレメント及びこのヒューズエレメントを用いてなるヒュージブルリンク
US11017972B2 (en) Solderless surface mount fuse
JP4948340B2 (ja) ヒュージブルリンク
JP5282897B2 (ja) ヒューズ
JP2023512162A (ja) 限流ヒューズ
JP2018026310A (ja) ヒューズユニット
JP5505112B2 (ja) バッテリー端子直付け用ヒューズユニット
JP6363974B2 (ja) ヒューズ
JP4718060B2 (ja) ヒューズ素子
JP2011097805A (ja) 電気接続箱
JP5878028B2 (ja) ブレードヒューズ
JP2008169754A (ja) 圧縮機
CN113496858B (zh) 熔断器单元
TW202333178A (zh) 電熔斷器
JP7416505B1 (ja) 保護素子
KR20240072295A (ko) 전기 퓨즈
JP7041185B2 (ja) ヒューズユニット
KR20150049538A (ko) 멀티 퓨즈

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091102

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20091102

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110705

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110905

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120213

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120306

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150316

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4948340

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150