JP2003085782A - ピックアップヘッドにおけるセンサの取付方法、およびピックアップヘッド - Google Patents
ピックアップヘッドにおけるセンサの取付方法、およびピックアップヘッドInfo
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Abstract
え、さらに温度変化に対する信頼性が高いピックアップ
ヘッドにおけるセンサの取付方法を提供する。 【解決手段】硬化時に生じる力が小さい柔らかい接着剤
21をリブ15とPD12との間に塗布し、該柔らかい
接着剤21が硬化後に、リブ15とプレートの間に硬化
時に生じる力が大きい硬い接着剤22を塗布する。この
ように、柔らかい接着剤と、硬い接着剤と、の2種類の
接着剤でセンサ部5を本体ベース2に固定するので、セ
ンサ部5の取り付け時における位置ずれを抑えられ、且
つ温度変化に対する信頼性も十分に確保することができ
る。
Description
の光ディスクに記録されているデータを読み取るピック
アップヘッドにおけるセンサの取付方法、および該方法
によりセンサを取り付けたピックアップヘッドに関す
る。
録されているデータを読み取るものとしてピックアップ
ヘッドがあった。ピックアップヘッドは、周知のように
光源(レーザダイオード(LD))から発した光を光デ
ィスクにおけるデータの記録面に照射し、その反射光を
受光素子(ホトダイオード(PD))で検出することに
より、光ディスクに記録されているデータを読み取る。
からの反射光を集光する集光レンズの焦点と、が一致す
るように取り付けられる。一般的なピックアップヘッド
は、本体に取り付けた受光素子の位置を調整するための
調整機構を備えていない。その理由は、調整機構を備え
ることにより、ピックアップヘッド本体の大型化、コス
トアップという問題が生じるからである。
光素子をピックアップヘッド本体に取り付けるときに、
受光面の中心と、上記焦点位置と、を一致させた状態で
受光素子を接着剤で本体に固定していた。
しては、例えば実開昭62−61033号、特開昭60
−69611号、特開昭63−223702号において
開示されている。
るときに生じる引っ張り力が小さい接着剤(以下、柔ら
かい接着剤と言う。)で受光素子を本体に固定した場
合、以下の問題があった。
温度の変化にともなう伸縮、膨張が大きいため、受光素
子の取り付け位置が変動しやすい。このため、受光素子
を柔らかい接着剤で本体に取り付けたピックアップヘッ
ドは、周囲の温度変化に対する信頼性がよくないと言う
問題があった。
ときに生じる引っ張り力が大きい接着剤(以下、硬い接
着剤と言う。)で受光素子を本体に固定した場合、硬い
接着剤は硬化後における周囲温度の変化にともなう伸
縮、膨張が小さいので、温度変化に対する信頼性を十分
に確保できる。しかし、硬化するときに生じる引っ張り
力が大きいため、硬化時に受光素子の位置が変動すると
いう問題があった。
付時)における受光素子の位置ずれが小さいというメリ
ットはあるが、周囲の温度変化に対する信頼性が低く、
反対に硬い接着剤は周囲の温度変化に対して高い信頼性
が得られるというメリットはあるが、硬化時(取付時)
における受光素子の位置ずれが大きい。
るセンサの位置ずれを抑え、さらに温度変化に対する信
頼性が高いピックアップヘッドにおけるセンサの取付方
法、およびピックアップヘッドを提供することにある。
ヘッドにおけるセンサの取付方法は、上記課題を解決す
るために以下の構成を備えている。
接着剤で固定するピックアップヘッドにおけるセンサの
取付方法において、センサをピックアップヘッド本体の
取付位置に合わせ、硬化時に生じる力が小さい第1の接
着剤を塗布してピックアップヘッド本体にセンサを仮固
定し、該第1の接着剤の硬化後に、さらに硬化時に生じ
る力が前記第1の接着剤よりも大きい第2の接着剤を塗
布してピックアップヘッド本体にセンサを本固定する。
が小さい第1の接着剤でピックアップヘッド本体にセン
サ(受光素子)を仮固定するので、第1の接着剤の硬化
時(取付時)におけるセンサの位置ずれを十分に抑える
ことができる。また、第1の接着剤の硬化後に硬化時に
生じる引っ張り力が上記第1の接着剤よりも大きい第2
の接着剤を塗布してピックアップヘッドを固定する。第
2の接着剤は、硬化時に生じる引っ張り力が大きいが、
既にセンサは第1の接着剤で仮固定されているので、こ
の第2の接着剤の硬化時に生じる引っ張り力によるセン
サの位置ずれが抑えられ、該センサを精度よく取り付け
ることができる。
を本体に固定したことにより、温度変化に対して第1の
接着剤の伸縮、膨張にともなうセンサの変動が抑えられ
る。したがって、周囲の温度変化に対する信頼性も十分
に確保できる。
に含まれているガラスフィラーが少ない、または全く含
まない接着剤であり、第2の接着剤はその成分に含まれ
ているガラスフィラーが多い(第1の接着剤よりも多
い)接着剤である。
の取り付け位置に設けられた対向する2つのリブ間に上
記センサの受光素子を配置し、上記リブの内側と前記受
光素子との間に上記第1の接着剤を塗布し、上記リブの
外側と上記受光素子が取り付けられているプレートとの
間に上記第2の接着剤を塗布する。
リブ間にセンサの受光素子が配置され、リブの内側と受
光素子との間に第1の接着剤が塗布される。受光素子を
第1の接着剤で本体に固定するようにしたので、第1の
接着剤の硬化時における受光素子の位置ずれが抑えられ
る。
と受光素子が取り付けられているプレートとの間に第2
の接着剤が塗布され、本体にプレートが固定される。第
2の接着剤でプレートを本体に固定したので、周囲の温
度変化にともなうプレートの変動が抑えられ、この結果
該プレートに取り付けられている受光素子の変動が抑え
られる。これにより、周囲の温度変化に対する信頼性が
十分に確保できる。
程において、変形しにくいものが適しており、例えば材
質がステンレスであるものが適している。
ピックアップヘッドの側面図であり、図2は同ピックア
ップヘッドの底面図である。
体ベース2の側面に発光素子であるレーザダイオード3
(以下、LD3と言う。)が配置されている。また、本
体ベース2の底面には受光素子であるフォトダイオード
(以下、PDと言う。)を備えたセンサ部5が取り付け
られている。
ンサ部5は、その材質がステンレスであるプレート11
にPD12を取り付けたものである。プレート11は、
図3(B)に示すように中央部に開口部11aが形成さ
れている。この開口部11aにPD12が半だ付け等で
取り付けられている。
2つのリブ15が形成されている。この対向する2つの
リブ15の内側の間隔は、PD12の長さよりも少し長
い。また、この2つのリブ15の外側の間隔は、プレー
ト11に形成されている開口部11aの長さよりも少し
短い。
されている2つのリブ15をプレート11の開口部11
aに挿入したとき、対向するリブ21間にPD12が位
置する。センサ部5は、この状態でPD12の位置合わ
せが行われ、接着剤で本体ベース2に固定される。PD
12の位置合わせは、図示していない治具を用いて行
う。
ら発せられた光を図1における上方に折り曲げるビーム
スプリッタ21、ビームスプリッタ21で折り曲げられ
た光を光ディスク25の記録面に集光する第1の集光レ
ンズ22、および光ディスク25の記録面で反射され、
第1の集光レンズ22、ビームスプリッタ21を通過し
た光を集光する第2の集光レンズ23が配置されている
(図4参照)。
は、第2の集光レンズ23の焦点位置と、PD12の受
光面の中心とが一致するように、X、Y、Zの直交する
3方向についてセンサ部5の位置を合わせる作業であ
る。
接着剤で固定する取り付け方法について詳細に説明す
る。図5は、この方法を示す図である。
け位置を調整する。具体的には、第2の集光レンズ23
の焦点位置と、PD12の受光面の中心とが一致するよ
うにセンサ部5の取り付け位置を調整する。この調整
は、図示していない治具を用いて行う調整である。この
とき、図5(A)に示すように本体ベース2の底面に形
成されている、対向する2つのリブ15間にPD12が
位置し、対向する2つのリブ15がプレート11の開口
部11aに挿入されている。
隔はPD12の長さよりも少し長く、また2つのリブ1
5の外側の間隔はプレート11の開口部11aの長さよ
りも少し短い。センサ部5は、本体ベース2に対するP
D12の位置を直交するX、Y、Zの3方向について変
化させることができ、第2の集光レンズ23の焦点位置
と、PD12の受光面の中心とを一致させられる。
はその材質をステンレスとしたので、調整時に作用する
力によって変形することがなく、とりつけ位置の位置合
わせが精度良く行える。
化時に生じる引っ張り力(伸縮力)が小さい接着剤31
(以下、柔らかい接着剤31と言う。)をリブ15の内
側面とPD12との間に塗布し、該柔らかい接着剤31
が硬化するのを待つ(図5(B)参照)。ここで言う柔
らかい接着剤31は、その成分に含まれているガラスフ
ィラーが少ない、または全く含まない接着剤である。こ
のとき、センサ部5は図示していない治具により調整さ
れた位置に保持されている。また、柔らかい接着剤31
は硬化時に生じる引っ張り力が小さいことから、リブ1
5の内側面とPD12との間に塗布した柔らかい接着剤
31の硬化時にセンサ部5の位置が調整した位置から殆
どずれない。
におけるセンサ部5の位置は、上記調整した位置と殆ど
変わらないので、センサ部5の取り付け精度が良い。
具を取り外す。このとき、センサ部5は柔らかい接着剤
31により本体ベース2に仮固定されている。なお、こ
こで言う仮固定とは、小さな力が作用したときにその位
置が変化するような固定ではなく、比較的大きな力が作
用しない限り、センサ部5の位置が変化することはな
い。
の間に、硬化時に生じる引っ張り力が上記柔らかい接着
剤31よりも強い接着剤32(以下、硬い接着剤32と
言う。)を塗布し、該硬い接着剤32が硬化するのを待
つ(図5(C)参照)。ここで言う、硬い接着剤32は
その成分にガラスフィラーが多い接着剤である(柔らか
い接着剤31よりもガラスフィラーを多く含む接着剤で
ある。)。この硬い接着剤32の硬化により、本体ベー
ス2に対してセンサ部5が本固定され、該取り付け作業
が完了する。
31よりも大きい引っ張り力が生じるが、センサ部5は
既に柔らかい接着剤31により本体ベース2に固定され
ているので、この硬い接着剤32が硬化するときに生じ
る引っ張り力によってその位置が調整した位置からずれ
ることがない。
センサ部5は、周囲の温度変化に対して柔らかい接着剤
31が伸縮、膨張しても、硬い接着剤32がセンサ部5
を本体ベース2に固定するので、センサ部5の位置が変
化することがない。
ベース2に固定したピックアップヘッド1は、周囲の温
度変化に対する信頼性も十分に確保できる。
時に生じる引っ張り力が小さいだ合い1の接着剤、およ
び硬化時に生じる引っ張り力が第1の接着剤よりも大き
い第2の接着剤の2種類の接着剤でセンサをピックアッ
プヘッドに本体を固定するようにしたので、センサの取
り付け時における位置ずれが抑えられ、また温度変化に
対する信頼性も十分に確保することができる。
の側面図である。
の底面図である。
のセンサ部を示す図である。
における光学部品の構成を示す図である。
におけるセンサの取付方法を説明する図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 ピックアップヘッド本体にセンサを接着
剤で固定するピックアップヘッドにおけるセンサの取付
方法において、 ピックアップヘッド本体の取付位置に設けられた対向す
る2つのリブ間に上記センサの受光素子を配置し、上記
リブの内側と前記受光素子との間に硬化時に生じる力が
小さい第1の接着剤を塗布してピックアップヘッド本体
にセンサを仮固定し、該第1の接着剤の硬化後に、さら
に上記リブの外側と上記受光素子が取り付けられている
材質がステンレスであるプレートとの間に硬化時に生じ
る力が上記第1の接着剤よりも大きい第2の接着剤を塗
布してピックアップヘッド本体にセンサを本固定するピ
ックアップヘッドにおけるセンサの取付方法。 - 【請求項2】 ピックアップヘッド本体にセンサを接着
剤で固定するピックアップヘッドにおけるセンサの取付
方法において、 センサをピックアップヘッド本体の取付位置に合わせ、
硬化時に生じる力が小さい第1の接着剤を塗布してピッ
クアップヘッド本体にセンサを仮固定し、該第1の接着
剤の硬化後に、さらに硬化時に生じる力が前記第1の接
着剤よりも大きい第2の接着剤を塗布してピックアップ
ヘッド本体にセンサを本固定するピックアップヘッドに
おけるセンサの取付方法。 - 【請求項3】 上記ピックアップヘッド本体のセンサの
取り付け位置に設けられた対向する2つのリブ間に上記
センサの受光素子を配置し、上記リブの内側と前記受光
素子との間に上記第1の接着剤を塗布し、上記リブの外
側と上記受光素子が取り付けられているプレートとの間
に上記第2の接着剤を塗布する請求項2に記載のピック
アップヘッドにおけるセンサの取付方法。 - 【請求項4】 上記プレートの材質は、ステンレスであ
る請求項3に記載のピックアップヘッドにおけるセンサ
の取付方法。 - 【請求項5】 接着剤によりピックアップヘッド本体に
センサを固定したピックアップヘッドにおいて、 本体側に、上記センサの取り付け位置に対向する2つの
リブを形成し、 上記センサは、上記2つのリブが挿入可能な大きさの開
口部を形成したプレートに、受光素子をこの開口部の略
中心に取り付けたものであり、 リブの内側と受光素子との間に硬化時に生じる力が小さ
い第1の接着剤を塗布し、さらにリブの外側とプレート
との間に硬化時に生じる力が上記第1の接着剤よりも大
きい第2の接着剤を塗布し、ピックアップヘッド本体に
センサを固定したピックアップヘッド。
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