JP2006294917A - レーザダイオード固定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 部品点数を少なくしつつ、調整から固定までの作業を容易化し、少ない工数によって高精度の調整及び高信頼性のレーザダイオードの固定が行えるようにして、光学ピックアップ装置を大量に生産することを可能とする。
【解決手段】 レーザダイオード1を保持する第1の保持部材13と、光学ベース10に固定され第1の保持部材13を保持する第2の保持部材15とを備え、これら各保持部材13,15は、所定の1箇所において、温度上昇による粘弾性の変化の少ない第1の接着剤16により固着され、他の少なくとも2以上の箇所において、温度上昇により粘弾性の低下する第2の接着剤17により固着されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、光記録媒体に情報信号を記録、再生する光学ピックアップ装置等において、光学ベースにレーザダイオード固定するためのレーザダイオード固定装置に関する。
光学ピックアップ装置が種々の民生用機器やコンピュータ装置の外部記憶装置として普及するに伴い、小型化、薄型化に対する要求が強くなってきている。その結果、光学ピックアップ装置における部品の実装密度が高くなり、組み立て調整時の作業性を確保することが課題となっている。さらに、記録媒体に対する情報記録密度の高密度化に伴い、組み立て精度の向上も要求されている。
すなわち、光学ピックアップ装置においては、組み立て調整時の作業性を確保しつつ、部品の実装密度を高くして小型化、薄型化を図り、さらに、組み立て調整の高精度化をも両立させることが課題となっている。
図7は、従来の光学ピックアップ装置の概略的な構成を示す平面図である。
従来の一般的な光学ピックアップ装置においては、図7に示すように、光源であるレーザダイオード101から出射されたレーザー光は、コリメートレンズ102により平行光となされて、偏光ビームスプリッタと一体となった整形プリズム103(以下、単に整形プリズムという。)に入射する。このレーザ光は、整形プリズム103によって、ほぼ円形のビームに整形され、立ち上げミラー104によって反射される。立ち上げミラー104によって反射されたレーザ光は、1/4波長板105を経て、対物レンズ106に入射する。対物レンズ106は、レーザ光を集光させ、光ディスク107の信号記録面上に照射する。光ディスク107においては、信号記録面にレーザ光が照射されることによって、情報信号の書き込み及び読み出しが行われる。
そして、光ディスク107において反射された戻り光は、対物レンズ106、1/4波長板105及び立ち上げミラー104を経て、整形プリズム103に戻る。この戻り光は、整形プリズム103において、この整形プリズム103に一体化された偏光ビームスプリッタによって、検出レンズ108の方向に反射される。偏光ビームスプリッタによって反射された戻り光は、検出レンズ108によって集光され、光検出器109に入射する。
光検出器109からは、受光される戻り光に基づいて、光検出出力が出力される。この光検出出力に基づいて、図示しない信号処理回路により、光ディスク107の信号記録面からのメイン信号、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号等が生成される。
このように構成される光学ピックアップ装置においては、特に、「DVD」などの高記録密度の光ディスクに対して使用される光学ピックアップ装置においては、光ディスク上においてレーザ光を正確に集光させて絞りこむ必要がある。そのためには、レーザダイオード101を正確に所定の位置に固定する必要がある。
このような光学ピックアップ装置において、レーザダイオードを固定するための固定装置として、特許文献1には、レーザダイオードを嵌合保持する第1の保持部材と、この第1の保持部材の凸部と嵌合する凹部を有する第2の保持部材とを備え、この第2の保持部材の凹部をレーザダイオードの放射基準面に対する法線方向に沿って円弧を描く曲面を有するものとして、レーザダイオードの放射角のずれを補正した状態で、レーザダイオードを保持できるものが記載されている。この固定装置においては、レーザダイオードから出射されるレーザ光について、収差と強度分布との調整を両立させることができるようになっている。
特開平9−219033号公報
しかしながら、特許文献1に記載された固定装置においては、レーザダイオードの位置調整の後に、このレーザダイオードを保持する第1の保持部材をネジ止めによって固定する構成であるため、装置を構成する部品点数が多く、また、調整から固定までの作業が繁雑で工数がかかり、光学ピックアップ装置を大量に生産することが困難であるという問題がある。
そこで、本発明は、前述の実情に鑑みて提案されるものであって、装置を構成する部品点数が少なく、また、調整から固定までの作業が容易で、少ない工数によって高精度の調整及び高信頼性の固定が行え、光学ピックアップ装置を大量に生産することを可能とするレーザダイオード固定装置を提供することを目的とする。
前述の課題を解決し、前記目的を達成するため、本発明に係るレーザダイオード固定装置は、以下の構成を有している。
〔構成1〕
光学ベースに対してレーザダイオードを固定するレーザダイオード固定装置において、レーザダイオードを保持する第1の保持部材と、光学ベースに固定され第1の保持部材を保持する第2の保持部材とを備え、これら第1の保持部材と第2の保持部材とは、所定の1箇所において、温度上昇による粘弾性の変化の少ない接着剤により固着されているとともに、他の少なくとも2以上の箇所において、温度上昇により粘弾性の低下する接着剤により固着されていることを特徴とするものである。
本発明に係るレーザダイオード固定装置においては、レーザダイオードを保持する第1の保持部材と光学ベースに固定され第1の保持部材を保持する第2の保持部材とは、所定の1箇所において、温度上昇による粘弾性の変化の少ない接着剤により固着され、他の少なくとも2以上の箇所において、温度上昇により粘弾性の低下する接着剤により固着されているので、少ない部品点数でありながら、調整から固定までの作業が容易で、少ない工数によって高精度の調整及び高信頼性の固定が行える。
特に、使用条件に配慮した最適な接着剤の種類、塗布場所の選定を行うことにより、種々に使用条件に対応することができる。
すなわち、本発明は、装置を構成する部品点数が少なく、また、調整から固定までの作業が容易で、少ない工数によって高精度の調整及び高信頼性の固定が行え、光学ピックアップ装置を大量に生産することを可能とするレーザダイオード固定装置を提供することができるものである。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係るレーザダイオード固定装置が適用される光学ピックアップ装置の構成を示す平面図である。
本発明に係るレーザダイオード固定装置が適用される光学ピックアップ装置においては、図1に示すように、光源であるレーザダイオード1から出射されたレーザー光は、コリメートレンズ2により平行光となされて、偏光ビームスプリッタと一体となった整形プリズム3(以下、単に整形プリズムという。)に入射する。このレーザ光は、整形プリズム3によって、ほぼ円形のビームに整形され、立ち上げミラー4によって反射される。立ち上げミラー4によって反射されたレーザ光は、1/4波長板5を経て、対物レンズ6に入射する。対物レンズ6は、レーザ光を集光させ、光ディスク7の信号記録面上に照射する。光ディスク7においては、信号記録面にレーザ光が照射されることによって、情報信号の書き込み及び読み出しが行われる。
そして、光ディスク7において反射された戻り光は、対物レンズ6、1/4波長板5及び立ち上げミラー4を経て、整形プリズム3に戻る。この戻り光は、整形プリズム3において、この整形プリズム3に一体化された偏光ビームスプリッタによって、検出レンズ8の方向に反射される。偏光ビームスプリッタによって反射された戻り光は、検出レンズ8によって集光され、光検出器9に入射する。
光検出器9からは、受光される戻り光に基づいて、光検出出力が出力される。この光検出出力に基づいて、図示しない信号処理回路により、光ディスク7の信号記録面からのメイン信号、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号等が生成される。
この光学ピックアップ装置は、光学ベース10内に各光学部品を収納して構成されている。この光学ベース10は、ガイドシャフト11及びガイド板12によって支持されており、光ディスク7の径方向に移動操作可能となされている。光ディスク7は、図示しないスピンドルモータの回転軸に取付けられたターンテーブル上に保持されており、このスピンドルモータによって回転操作される。
図2は、本発明に係るレーザダイオード固定装置の構成を示す斜視図である。
本発明に係るレーザダイオード固定装置は、光学ベース10に対してレーザダイオード1を固定する装置であって、図2に示すように、レーザダイオード1を保持する円筒部13aを有する第1の保持部材13と、レーザダイオード1を第1の保持部材13に押し当てて固定する板バネ14と、第1の保持部材13を保持する第2の保持部材15とを備えて構成される。
図3は、本発明に係るレーザダイオード固定装置の第1の保持部材の構成を示す正面図、平面図及び断面図である。
第1の保持部材13は、図3に示すように、缶状のレーザダイオード1を嵌合させて保持する円筒部13aと、この円筒部13aの後端側より側方に延在されたフランジ部とを有して形成されている。円筒部13aは、後端部から前端部に貫通する中空部を有して形成されており、この中空部内にレーザダイオード1を嵌合させる。また、この第1の保持部材13は、円筒部13aの側面部に基準面部13bが設けられており、後端部には板バネ14を位置決めするための2ヶ所のボス13cが設けられている。
図4は、本発明に係るレーザダイオード固定装置の第2の保持部材の構成を示す正面図、平面図及び断面図である。
第2の保持部材15は、図4に示すように、平板状の部分とこの平板状部分の後方側に位置する枠状の部分とを有する部材として形成され、平板状の部分の略中央に透孔15aが設けられている。この第2の保持部材15は、透孔15aの縁部分に、第1の保持部材13の円筒部13aの前端側が嵌合されるC面受部15bが形成されている。この第2の保持部材15は、C面受部15bに円筒部13aの前端部を嵌合させた状態で、光学ベース10の所定箇所に接着されて固定される。
図5Aは、本発明に係るレーザダイオード固定装置の構成を示す正面図、平面図及び断面図である。
このレーザダイオード固定装置は、図5Aに示すように、第1の保持部材13によりレーザダイオード1が保持され、板バネ14がレーザダイオード1を押さえ、この第1の保持部材13が第2の保持部材15に嵌合されることによって、レーザダイオード1を光学ベース10に対して保持する。
このとき、板バネ14は、屈曲された一端側を第2の保持部材15に当接させることにより、レーザダイオード1を第1の保持部材13に対して押さえるとともに、この第1の保持部材13を第2の保持部材15に対して押さえる。第1の保持部材13は、基準面部13bを、第2の保持部材15の基準部15cに押し付けた状態で位置決めされる。第2の保持部材15の基準部15cは、枠状部分の内側に設けられている。なお、第2の保持部材15の上面部には、板バネ14の一端側が押圧する部分に突起状の受部15dが設けられている。
第1の保持部材13は、レーザダイオード1を介して板バネ14によって押圧されることにより、円筒部13aの前端側の外側面13eを第2の保持部材15のC面受部15bに押接させる状態となる。円筒部13aの外側面13eは、球面、または、円筒面として形成されている。この外側面13eを球面として形成する場合には、この球面は、円筒部13a内に保持されるレーザダイオード1の発光点を曲率中心とする球面となされれる。また、この外側面13eを円筒面として形成する場合には、この円筒面球は、円筒部13a内に保持されるレーザダイオード1の発光点を通りレーザ光の出射方向に直交する直線を軸とする円筒面となされる。
したがって、第1の保持部材13が第2の保持部材15に組み合わされたとき、第1の保持部材13は、円筒部13aの外側面13eを第2の保持部材15のC面受部15bに摺接させつつ、レーザダイオード1の発光点を中心として、第2の保持部材15に対して回転されることができるようになっている。
図5Bは、本発明に係るレーザダイオード固定装置の要部の構成を示す断面図である。
また、第1の保持部材13のフランジ部には、図5Bに示すように、板バネ14に設けられた突起14aが嵌入するための凹み13dが設けられている。板バネ14は、突起14aを凹み13dに嵌入させることにより、第1の保持部材13に確実に取付けられ、レーザダイオード1を第1の保持部材13に対して確実に押さえ込むことができる。また、この板バネ14は、レーザダイオード1の後面部を押さえるための3箇所の突起14bを備えており、第1の保持部材13に対して、レーザダイオード1を安定した状態で保持させることができる。
そして、第1の保持部材13と第2の保持部材15とは、図2に示すように、所定の1箇所において、温度上昇による粘弾性の変化の少ない第1の接着剤16により固着されているとともに、他の少なくとも2箇所以上の補強部分において、温度上昇により粘弾性の低下する第2の接着剤17により固着されている。第1の接着剤16により固着される箇所は、第1の保持部材13の基準面部13b及び第2の保持部材15の基準部15cの接合部の近傍が望ましい。
このレーザダイオード固定装置においては、第1の保持部材13と第2の保持部材15とは、レーザダイオード1の位置及び方向を調整した状態で、第1及び第2の接着剤16,17によって固着されている。
このレーザダイオード固定装置において、レーザダイオード1の位置及び方向の調整は、図1に示すように、第2の保持部材15を光学ベース10に固定する際に、第2の保持部材15の光学ベース10に対する移動及び第2の保持部材15に対する第1の保持部材13の移動によって行う。
この調整を行うには、光学ピックアップ装置1の組立て工程上において、まず、光学ベース10に対物レンズ6及び1/4λ波長板5を取り付けない状態で、立ち上げミラー4の出射方向に図示しないオートコリメータ装置を設置し、立ち上げミラー4からの光軸の角度の測定を行える状態にする。
そして、レーザダイオード1を第1の保持部材13に保持させ、この第1の保持部材13を第2の保持部材15に保持させて、この第2の保持部材15を光学ベース10の所定位置に設置する。このとき、第2の保持部材15は、調整冶具によって保持されており、光学ベース10に対して未だ固着されていない。
次に、レーザダイオード1を発光させ、、コリメータレンズ2をレーザダイオード1に対して光軸方向(Z方向)に移動して、オートコリメータ装置に入射するレーザ光が平行光束になるように調整する。
そして、オートコリメータ装置の光軸を確認しながら、第2の保持部材15を調整治具により保持した状態で、光軸に直交する2方向(X、Y方向)に移動し、光学ベース10の基準面に対して入射光が垂直になるように調整を行う。
次に、図2に示すように、調整治具により、第1の保持部材13のフランジ部の両端部分に対して、図2中矢印Z1、Z2で示すように、前方方向に荷重を加えることにより、それぞれθ1、θ2の方向に、レーザダイオード1を発光点を中心にして回転調整する。このθ1、θ2の方向は、図1に示すように、レーザダイオード1からの出射光の放射角度の狭い方向へ出射光を振る方向である。この方向は、光ディスク上においては、記録トラックを横切る方向(光ディスクの径方向)となっている。
このとき、オートコリメータ装置に代えて、CCDカメラ等により、入射光の光量分布を確認しながら、光学ベース10の入射瞳のほぼ中心に光量分布の中心(最大点)がくるように、調整を行う。
以上の手順によって、レーザダイオード1の位置及び方向について、最適な調整を行うことができる。この調整が完了したならば、まず、第1の保持部材13を第2の保持部材15に対して接着剤を用いて固着を行う。接着剤による固着は、図2に示すように、第2の保持部材15の接着剤だまり用の切欠き部15e、15f内に、第1及び第2の接着剤16,17を充填することによって行う。第1及び第2の接着剤16,17は、硬化時の特性が異なるので、第1の保持部材13の第2の保持部材15に対する高精度、かつ、信頼性の高い固定を実現することができる。
図6は第1の接着剤及び第2の接着剤のそれぞれの温度に対する硬化後の粘弾性の変化を示すグラフである。
第1の接着剤16及び第2の接着剤17は、図6に示すように、第1の接着剤16が温度上昇に対して接着硬化後の粘弾性の変化が少ない特性であるのに対し、第2の接着剤17は、温度上昇に対して接着硬化後の粘弾性の値が減少していく特性を有している。
第1の接着剤16としては、例えば、UV反応型のエポキシ系熱硬化接着剤が好適である。また、第2の接着剤17としては、一般的なアクリル系UV接着剤が好適である。なお、これらと同様な特性を備えていれば、他の設着剤を使用してもよい。
なお、これら接着材の特性については、温度上昇により粘弾性の変化の少ない第1の接着剤16の粘弾性と、温度上昇による粘弾性の値が減少してゆくの第2の接着剤17の粘弾性特性との比率が、40°C±10°Cの温度範囲では、1:1乃至1:2の間であって、80°C±10°Cの温度範囲では、1:10乃至1:30の間であることが望ましい。
このように、温度特性に違いのある2種類の接着剤16,17を用いて第1の保持部材13の固着を行う。まず、図2に示すように、第1の接着剤16を、第1の保持部材13の基準面部13b及び第2の保持部材15の基準部15cの接合部の近傍に塗布し、UV照射により仮硬化を行う。次に、第2の接着剤17を用いて、他の少なくとも2箇所以上の補強部分に塗布し、UV照射により完全硬化させる。
さらに、第2の接着剤17を用いて、第2の保持部材15を光学ベース10に対して接着させる。
最後に、第1の接着剤16を完全硬化させる目的で、光学ベース10全体を高温槽に入れ、第2の保持部材15の接着作業が終了する。このような手順により、第1の保持部材13を調整後の状態で固定することができる。
このレーザダイオード固定装置においては、高温放置における信頼性を向上させることができる。すなわち、第1の保持部材13の基準面部13bと第2の保持部材15の基準部15cの接触個所の近傍に第1の接着剤16を用い、その他の2箇所以上に第2の接着剤17を用いていることにより、高温時における各接着材16,17の粘弾性の差、すなわち、接着強度差により、レーザダイオード1の光軸ズレの発生を抑制することができる。
つまり、高温になっても、第1の接着剤16の方が第2の接着剤17に対して接着強度があるので、接着剤の軟化による第1の保持部材13の基準面部13bと第2の保持部材15の基準部15cの位置ズレが生じることがなく、高い信頼性効得られる。
また、このレーザダイオード固定装置においては、熱衝撃における信頼性を向上させることができる。例えば、レーザダイオード1の熱を効率良く逃がす目的で、第1の保持部材13を銅系の材質により作成し、第2の保持部材15をアルミダイキャストにより作成することが考えられる。この場合、第1の保持部材13と第2の保持部材15とで熱膨張係数が異なるので、熱衝撃により歪が生じ、応力が生じて接着剤の剥離が懸念される。
本発明に係るレーザダイオード固定装置においては、熱衝撃により高温時から急速に冷却された場合において、第1の接着剤16に対して第2の接着剤17の接着強度が弱いので、歪が発生しても、第2の接着剤17が緩衝し、接着剤の剥離が発生しない。さらに、基準面部13bの近傍の第1の接着剤16による接着箇所は1箇所であり、かつ、その接着強度は落ちないので、熱衝撃によるレーザダイオード1の光軸ズレの発生も抑制することができる。このような効果は、第1の接着剤16を基準面部13bの近傍の1箇所に用い、熱膨張による歪が大きい部分の2箇所以上に第2の接着剤17を使用することにより、顕著に発揮される。第2の接着剤17を使用する箇所は、3箇所以上としても、同様の効果を得ることができる。
そして、このレーザダイオード固定装置においては、レーザダイオード1の固定に際してネジ等の部品を用いないので、部品点数が削減され、部品コスト及び作業工数を低減させることができる。すなわち、本発明に係るレーザダイオード固定装置においては、レーザダイオード1の固定は、全て接着剤により行われるので、ネジ等の締結部材が不要であり、部品コスト及び作業工数の削減が可能である。
本発明に係るレーザダイオード固定装置が適用される光学ピックアップ装置の構成を示す平面図である。 前記レーザダイオード固定装置の構成を示す斜視図である。 前記レーザダイオード固定装置の第1の保持部材の構成を示す正面図、平面図及び断面図である。 前記レーザダイオード固定装置の第2の保持部材の構成を示す正面図、平面図及び断面図である。 前記レーザダイオード固定装置の構成を示す正面図、平面図及び断面図である。 前記レーザダイオード固定装置の要部の構成を示す断面図である。 前記レーザダイオード固定装置における第1の接着剤及び第2の接着剤のそれぞれの温度に対する硬化後の粘弾性の変化を示すグラフである。 従来の光学ピックアップ装置の概略的な構成を示す平面図である。
符号の説明
1 レーザダイオード
6 対物レンズ
7 光ディスク
10 光学べース
13 第1の保持部材
14 板バネ
15 第2の保持部材
16 第1の接着剤
17 第2の接着剤

Claims (1)

  1. 光学ベースに対してレーザダイオードを固定するレーザダイオード固定装置において、
    レーザダイオードを保持する第1の保持部材と、
    前記光学ベースに固定され、前記第1の保持部材を保持する第2の保持部材と
    を備え、
    前記第1の保持部材と前記第2の保持部材とは、所定の1箇所において、温度上昇による粘弾性の変化の少ない接着剤により固着されているとともに、他の少なくとも2以上の箇所において、温度上昇により粘弾性の低下する接着剤により固着されている
    ことを特徴とするレーザダイオード固定装置。
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