JP2003084825A - 制御システム、そのプログラムおよび記録媒体 - Google Patents

制御システム、そのプログラムおよび記録媒体

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JP2003084825A
JP2003084825A JP2001271072A JP2001271072A JP2003084825A JP 2003084825 A JP2003084825 A JP 2003084825A JP 2001271072 A JP2001271072 A JP 2001271072A JP 2001271072 A JP2001271072 A JP 2001271072A JP 2003084825 A JP2003084825 A JP 2003084825A
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Shiyunu Tanigawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない手間で、例えば、無線通信網を介して
接続するなど、ローカル制御システムから離れた場所に
配置された端末にて、デバイスの現況を表示可能な制御
システムを構築する。 【解決手段】 ファイル生成部32は、ローカル制御シ
ステム3内のデバイス2aのうち、携帯端末4に状態を
表示すべきデバイス2aのシンボルをユーザが選択する
と、選択したシンボルに応じたアプレットを生成して、
アプレット記憶部33に格納する。携帯端末4がインタ
ーネット5を介して公開サーバ部31にアクセスする
と、上記アプレットが携帯端末4に送信される。当該ア
プレットに従って動作する携帯端末4は、公開サーバ部
31と繰り返し通信して、上記選択したシンボルに対応
するデバイス2aの状態を問い合わせると共に、応答に
基づいて、携帯端末4における上記デバイス2aの状態
表示を更新する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ローカル制御シス
テムから離れた場所に配置された端末にて、デバイスの
現況を表示可能な制御システム、並びに、それを実現す
るためのプログラム、および、そのプログラムが記録さ
れた記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、図8に示すように、プログラ
マブル・ロジック・コントローラ(以下、PLCと略称
する)511は、例えば、ベルトコンベアー式の自動組
付機など、種々のターゲットシステム502のデバイス
502aを制御する制御装置として、広く使用されてい
る。
【0003】ここで、例えば、PLC511やデバイス
502aなど、ローカル制御システム503内の機器の
状態を外部から参照/操作できないと、参照/操作する
人物が現場にいる必要があり、現場にいない場合には、
現場に赴く必要がある。
【0004】したがって、例えば、特開2000−25
9214号公報では、無線伝送路として携帯電話網を利
用することで、遠隔地から当該機器の状態を参照/操作
する制御システムが開示されている。当該制御システム
501において、リモート端末装置504は、モデム5
05、携帯電話506、無線基地局507、電話回線網
508およびローカル制御システム503のモデム51
2を介して、現場コンピュータ513にダイアルアップ
接続する。
【0005】この状態で、リモート端末装置504は、
伝送用指令ファイルを現場コンピュータ513へ送信す
る。さらに、現場コンピュータ513は、当該伝送用指
令ファイルを解凍して指令ログファイルを生成し、PL
C511へ指令ログファイルに基づいて、表示・操作指
令を送信する。これにより、PLC511の内部データ
は、操作指令に基づいて修正される。
【0006】また、PLC511が上記表示指令に基づ
き、内部データとしての応答信号を現場コンピュータ5
13へ返送すると、現場コンピュータ513は、応答信
号を応答ログファイルに出力する。さらに、現場コンピ
ュータ513は、当該応答用ログファイルを圧縮し、上
記通信路を介して、リモート端末装置504へ送信す
る。一方、リモート端末装置504は、受け取った伝送
用応答ファイルを解凍して応答ログファイルを生成する
と共に、応答ログファイルを表示用データに変換して、
ディスプレイ表示装置に表示出力する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の制御システム501では、携帯電話506は、伝送
路として使用されているだけであり、遠隔地からPLC
511へ表示・操作指令を出力するためには、伝送用指
令ファイルの生成、伝送用応答ファイルの解凍および表
示用データへの変換などの機能を有するリモート端末装
置504が必要になる。
【0008】この結果、現在広く普及している携帯電話
506とは別にリモート端末装置504を用意し、当該
リモート端末装置504へ、上記機能を実現するための
プログラムを予めインストールしておく手間がかかって
しまう。
【0009】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、少ない手間で、例えば、無線
通信網を介して接続するなど、ローカル制御システムか
ら離れた場所に配置された端末にて、デバイスの現況を
表示可能な制御システムを構築することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る制
御システムは、上記課題を解決するために、ローカル制
御システムのデバイスのうち、端末に状態を表示するデ
バイスの選択を受け付ける選択手段と、選択結果に応じ
て、上記端末への動作指示を生成する動作指示生成手段
とを備え、上記動作指示が示す動作には、当該端末が、
上記ローカル制御システムのデバイスに代わって状態の
問い合わせに応答する応答手段と、広域通信網を介し、
予め定められたタイミングで繰り返し通信して、上記選
択手段が選択を受け付けたデバイスの状態を受け取る動
作と、当該端末が当該デバイスの状態を表示する動作と
が含まれていることを特徴としている。
【0011】なお、上記動作指示がプログラムの場合、
当該プログラムは、端末に実施させる動作の全手順をC
PUやバーチャルマシンなどの演算手段へ指示するコー
ドであってもよい。また、所定の手順で呼び出すこと
で、上記各動作の一部または全部を実行可能な基本プロ
グラム(例えば、オペレーティングシステムやライブラ
リなど)が既に存在していれば、当該基本プログラムの
呼び出しを上記演算手段へ指示するコードやポインタな
どで、上記全手順の一部または全部を置き換えてもよ
い。さらに、上記プログラムのうち、選択結果に応じて
変化する部分をXML(eXtensible Mark-up Language
)ファイルなどのデータとして分離し、上記プログラ
ムが当該データを参照することで、上記動作を端末に行
わせてもよい。この場合、動作指示手段は、選択結果に
応じて当該データを生成すると共に、上記プログラムを
実行する端末は、当該データを参照して、上記動作を行
う。
【0012】上記構成において、選択手段がデバイスの
選択を受け付けると、動作指示生成手段は、選択された
デバイスに応じた動作指示、すなわち、当該端末が広域
通信網を介して応答手段と繰り返し通信して当該デバイ
スの状態を表示するための動作指示を生成する。
【0013】なお、応答手段と通信する動作や、通信結
果に応じて、デバイスの状態表示を変更する動作は、表
示すべきデバイスが決まれば、決定できる。したがっ
て、例えば、ローカル制御システム内の各デバイスにつ
いて、それぞれが選択された場合に、当該デバイスの表
示するための動作指示を生成する手順を予め記憶してお
くなどすれば、上記動作指示生成手段は、何ら支障な
く、動作指示を自動生成できる。この結果、動作指示を
生成する際、制御システムのユーザは、選択手段へデバ
イスの選択を指示するだけでよい。
【0014】ここで、上記端末は、上記動作指示に基づ
いて動作するだけなので、上記従来のリモート端末装置
のように、予め特別なプログラムをインストールしてお
く必要がない。さらに、例えば、iアプリ(商標)対応
の携帯電話など、制御用途以外の汎用の端末を、本発明
に係る制御システムの端末として流用できる。これらの
結果、上記従来技術に比べて、制御システム構築に要す
る手間を削減できる。
【0015】なお、上記端末が携帯端末の場合、据え置
き型の端末に比べて、表示可能な画素数が制限されてお
り、画面内に同時表示可能なデバイスの個数が制限され
ている。したがって、この場合は、制御システムの使用
者が携帯端末に表示すべきデバイスを選択手段へ指示す
る際の手間も少ない。
【0016】一方、上記動作指示に従う端末は、所定の
時間間隔など、予め定めるタイミングで応答手段と繰り
返し通信して、当該応答手段から、上記動作指示が示す
デバイスの状態を受け取る。さらに、上記端末は、受け
取ったデバイスの状態を表示する。これにより、端末の
表示は、ローカル制御システムにて、デバイスの状態が
変化すると、当該変化に応じて変化する。なお、上記応
答手段は、ローカル制御システムのデバイスに代わって
問い合わせに応答可能であり、例えば、必要に応じて種
々の通信路を介して、デバイスの状態を取得するなどし
て、デバイスの状態を端末に伝えることができる。
【0017】この結果、例えば、無線通信網を介して接
続するなど、ローカル制御システムから離れた場所に配
置された端末にて、デバイスの現況を表示可能な制御シ
ステムを、少ない手間で構築できる。
【0018】また、請求項2の発明に係る制御システム
は、請求項1記載の発明の構成において、上記動作指示
が示す動作には、上記端末が、操作に応じて、上記ロー
カル制御システムのデバイスに代わって状態制御指示を
受け取る受信手段と広域通信網を介して通信し、操作に
応じたデバイスの状態制御指示を伝えて、上記デバイス
を制御する動作が含まれていることを特徴としている。
【0019】上記構成では、動作指示生成手段は、デバ
イスの状態制御指示を受信手段へ送信する動作を端末へ
指示する動作指示を生成する。なお、この場合でも、表
示のための動作指示を生成する場合と同様に、動作指示
生成手段が動作指示を自動生成できるので、制御システ
ムの使用者は、デバイスを選択するだけで、端末から、
ローカル制御システムのデバイスの状態を制御するため
の動作指示を生成できる。
【0020】さらに、当該動作指示に従う端末は、当該
端末の使用者の操作によって、デバイスの状態制御が指
示されると、操作に応じた状態制御指示を広域通信網を
介して受信手段へ通信する。また、受信手段は、当該状
態制御指示をデバイスの代わりに受け取り、状態制御指
示をデバイスの状態に反映させる。例えば、受信手段
は、ローカル制御システム外に設けられている場合、ロ
ーカル制御システムと通信したり、ローカル制御システ
ム内に設けられている場合、デバイスを制御する機器と
通信したりして、受信した状態制御指示に従って、デバ
イスを制御する。この結果、ローカル制御システムから
離れた場所に配置された端末からであっても、端末の操
作に応じたデバイスの状態を、端末の操作に応じて制御
できる。
【0021】さらに、請求項3の発明に係る制御システ
ムは、請求項1または2記載の発明の構成において、上
記端末は、携帯端末であって、上記選択手段は、上記デ
バイスの選択を複数受け付け可能であり、上記動作指示
生成手段が生成する動作指示にて、上記端末がデバイス
の状態を表示する動作は、複数のデバイスの状態を、上
記端末の画面内に同時に表示する動作であることを特徴
としている。
【0022】上記構成において、制御システムの使用者
がデバイスを複数選択して動作指示生成を指示すると、
動作指示生成手段は、選択されたデバイスの組み合わせ
に応じて、端末が各デバイスの状態を端末の画面内に同
時に表示する動作を含む動作指示を生成する。
【0023】一方、端末としての携帯端末は、上記動作
指示に従って応答手段と繰り返し通信して、上記選択手
段が選択を受け付けた複数のデバイスの状態を受け取
り、各デバイスの状態を端末の画面内に同時表示する。
この結果、各デバイスの表示画面を切り換える場合と異
なり、端末の使用者は、より少ない手間で、より的確に
ローカル制御システムの状態を把握できる。
【0024】ここで、携帯端末では表示可能な画素数が
制限されているが、上記構成では、端末が繰り返し応答
手段と通信することで、デバイスの状態表示が更新され
る。したがって、デバイスの状態取得を指示するための
操作領域などを設ける必要がなく、携帯端末は、何ら支
障なく、複数のデバイスの状態を表示できる。
【0025】また、請求項4の発明に係る制御システム
は、請求項3記載の発明の構成において、上記ローカル
制御システムは、複数の制御装置が、それぞれに接続さ
れたデバイスを制御するシステムであって、上記選択手
段は、互いに異なる上記制御装置に接続されたデバイス
の選択を複数受け付け可能であり、上記動作指示生成手
段が生成する動作指示にて、上記デバイスの状態を受け
取る動作は、上記選択手段が選択した上記各デバイスの
状態を受け取る動作であることを特徴としている。
【0026】ここで、端末は、ローカル制御システムか
ら離れた場所に配されることが多い。したがって、ロー
カル制御システムにおいて、オペレータにより操作さ
れ、上記各制御装置に接続される制御用表示装置と異な
り、各デバイスが、どの制御装置に接続されているかに
拘らず、ローカル制御システムのデバイスのうち、特に
重要なデバイスのみを表示することが求められる。
【0027】一方、上記構成によれば、選択手段は、各
選択が、互いに異なる制御装置に接続されたデバイスの
選択であっても受け付け、動作指示生成手段は、各デバ
イスの組み合わせに応じた動作指示を生成する。したが
って、端末の使用者は、より的確にローカル制御システ
ムの状態を把握できる。
【0028】さらに、請求項5の発明に係る制御システ
ムは、請求項1、2、3または4記載の発明の構成にお
いて、上記ローカル制御システムは、複数の制御装置
が、それぞれに接続されたデバイスを制御するシステム
であって、上記動作指示生成手段は、上記問い合わせま
たは状態制御指示の内容が同じであれば、上記各制御装
置の機種に固有の専用プロトコルに拘らず、上記応答手
段または受信手段と同じデータ列で通信するための動作
指示を生成すると共に、上記応答手段または受信手段か
ら上記制御装置までの間には、それぞれに固有の専用プ
ロトコルで上記各制御装置と通信し、上記応答手段また
は受信手段とは、予め定められた共通プロトコルで通信
するよう、両プロトコルを変換するプロトコル変換手段
が設けられていることを特徴としている。
【0029】上記構成において、端末は、上記動作指示
に従って動作し、上記問い合わせまたは状態制御指示の
内容が同じであれば、上記各制御装置の機種に固有の専
用プロトコルに拘らず、同じデータ列で、上記応答手段
または受信手段と通信する。一方、応答手段または受信
手段は、当該データ列に基づいて、共通プロトコルで上
記プロトコル変換手段と通信し、当該プロトコル変換手
段は、プロトコルを変換することで、各制御装置に合っ
た専用プロトコルで制御装置と通信する。
【0030】このように、プロトコル変換手段が両プロ
トコルを変換するので、動作指示生成手段、応答手段お
よび受信手段は、問い合わせや状態制御指示の内容が同
じであれば、専用プロトコルに拘らず、同じ動作をすれ
ばよい。したがって、各専用プロトコルに対応した動作
指示生成手段、応答手段および受信手段を用意する場合
よりも、互いに異なる専用プロトコルを採用した制御装
置が混在した制御システムを構築する際の手間を削減で
きる。
【0031】ところで、上記制御システムは、ハードウ
ェアで実現してもよいし、プログラムをコンピュータに
実行させて実現してもよい。具体的には、請求項6の発
明に係るプログラムは、ローカル制御システムのデバイ
スのうち、端末に状態を表示するデバイスの選択を受け
付ける選択手段、並びに、選択結果に応じて、上記端末
への動作指示を生成する動作指示生成手段として、コン
ピュータを動作させるプログラムであって、上記動作指
示が示す動作には、当該端末が、上記ローカル制御シス
テムのデバイスに代わって状態の問い合わせに応答する
応答手段と、広域通信網を介し、予め定められたタイミ
ングで繰り返し通信して、上記選択手段が選択を受け付
けたデバイスの状態を受け取る動作と、当該端末が当該
デバイスの状態を表示する動作とが含まれていることを
特徴としている。また、請求項7の発明に係る記録媒体
は、請求項6の発明に係るプログラムが記録されている
ことを特徴としている。
【0032】これらのプログラムが上記コンピュータで
実行されると、当該コンピュータは、請求項1記載の選
択手段および動作指示生成手段として動作する。したが
って、請求項1と同様、ローカル制御システムから離れ
た場所に配置された端末にて、デバイスの現況を表示可
能な制御システムを、少ない手間で構築できる。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態について図1
ないし図7に基づいて説明すると以下の通りである。す
なわち、本実施形態に係る制御システム1は、図1に示
すように、ターゲットシステム2を含むローカル制御シ
ステム3から離れた場所の携帯端末(端末)4でも、イ
ンターネット(広域通信網)5を介して、上記ターゲッ
トシステム2のデバイス2aを制御可能なシステムであ
る。
【0034】上記ローカル制御システム3は、ターゲッ
トシステム2のデバイス2aを制御する制御装置として
のPLC11と、多くの場合、制御対象近傍に配される
と共に、制御システム1のHMI(Human Machine Inte
rface )として、デバイス2aの状態を表示し、オペレ
ータによるデバイス2aへの操作を受け付けるプログラ
マブル表示器(プロトコル変換手段)12とを備えてい
る。さらに、本実施形態に係るローカル制御システム3
では、各プログラマブル表示器12は、イーサネット
(登録商標:ゼロックス社)などのLAN13によって
互いに接続されている。また、上記LAN13には、多
くの場合、プログラマブル表示器12よりも離れた場所
から、ローカル制御システム3全体を管理する制御用ホ
ストコンピュータ14が接続されている。
【0035】なお、上記各プログラマブル表示器12
は、シリアルケーブルなどを介して、それぞれに対応す
るPLC11と接続されている。また、図1では、説明
の便宜上、LAN13にプログラマブル表示器12が2
台接続され、各プログラマブル表示器12には、PLC
11がそれぞれ1台ずつ接続されると共に、各PLC1
1にデバイス2aが1台接続されている場合を例示して
いるが、当然ながら、それぞれの接続台数は任意に設定
できる。
【0036】また、デバイスは、デバイスアドレスによ
り特定可能で、しかも、状態を取得したり、制御(変
更)できるものであれば、例えば、デバイス2a自体で
あってもよいし、例えば、PLC11やプログラマブル
表示器12の記憶装置など、ローカル制御システム3に
設けられた記憶装置の一領域を示していてもよい。
【0037】ここで、上記ローカル制御システム3で
は、ローカル制御システム3に必須の構成であり、しか
も、HMIとして動作するため、演算能力に余力のある
プログラマブル表示器12が通信の大半を処理するよう
に構成されている。さらに、各プログラマブル表示器1
2は、自らに接続されているPLC11の機種に固有の
専用プロトコルと、LAN13での共通プロトコルとを
変換して、他のプログラマブル表示器12や制御用ホス
トコンピュータ14と、PLC11との通信を中継す
る。なお、共通プロトコルと専用プロトコルとの間のプ
ロトコル変換には、同じ指示に同じコードが割り当てら
れるように予め定められた共通のコマンドと上記共通の
コマンドに対応するPLC11固有のコマンドとの間の
変換や、データやアドレスの表現方法の変換、後述する
シンボルやシンボル名とデバイスアドレスとの間の変換
なども含まれる。
【0038】これにより、プログラマブル表示器12お
よび制御用ホストコンピュータ14は、他のプログラマ
ブル表示器12に接続されているPLC11の機種に拘
らず、LAN13を介して共通のプロトコルで通信でき
る。この結果、互いに異なる機種のPLC11の混在す
るローカル制御システム3が比較的容易に実現されてい
る。
【0039】より詳細には、上記プログラマブル表示器
12は、予め自らに格納される画面データを参照して、
オペレータにデバイスの状態を表示し、操作を受け付け
るための操作画面を表示している。当該画面データは、
画面上の領域と、当該領域への表示や入力に対応するデ
バイスとの対応関係を示すタグを組み合わせて構成され
ている。
【0040】本実施形態では、上記プログラマブル表示
器12は、複数の単位画面を切り換え表示可能であり、
上記タグは、当該タグが有効となる単位画面を示すファ
イル番号と、単位画面上で実行すべき動作内容を特定す
る事象名と、各事象毎に参照される参照情報とを含んで
いる。
【0041】例えば、上記タグが所定の画面領域(表示
座標範囲)へ所定のデバイスの状態に応じた部品図形を
表示する表示タグの場合、上記参照情報には、表示座標
範囲と、デバイスを特定可能なシンボル(後述)と、例
えば、部品図形がスイッチの場合、ONを示す図形のフ
ァイルおよびOFFを示す図形のファイルなど、表示時
に参照するファイル番号とが含まれる。また、タグが入
力タグの場合、参照情報として、有効入力座標範囲と、
入力結果が書き込まれるデバイスのシンボルとが含まれ
る。
【0042】一方、プログラマブル表示器12は、所定
の時間間隔で、自らに格納された画面データから、ベー
ス画面のファイル番号が、現在表示中のベース画面であ
る表示タグを抽出すると共に、予め格納されたシンボル
とデバイスアドレスとの対応表を参照して、例えば、デ
バイスの実体が自らに接続されたPLC11によって制
御されるデバイス2aの場合は、PLC11と通信した
り、デバイスの実体が他のプログラマブル表示器12に
接続されたPLC11によって制御されるデバイス2a
の場合は、当該他のプログラマブル表示器12を介して
当該PLC11と通信するなどして、各表示タグのシン
ボルに対応するデバイスアドレスからデバイスの状態
(デバイスアドレスの内容)を読み出し、デバイスの状
態に応じた部品図形を画面に表示する。これにより、プ
ログラマブル表示器12の画面には、例えば、図2に示
すように、デバイスの状態が反映される。
【0043】また、図示しないタッチパネルへの押し操
作など、オペレータの入力操作を受け取ると、プログラ
マブル表示器12は、上記画面データから、現在表示中
のベース画面に対応し、当該入力操作にマッチする入力
タグを検索すると共に、デバイスの実体の状態を取得す
る場合と略同様に、PLC11やプログラマブル表示器
12と通信するなどして、入力結果に応じて、入力タグ
のシンボルが示すデバイスの状態を変更するようデバイ
スアドレスの内容(デバイスの状態)を変更する。ここ
で、入力操作の後も、プログラマブル表示器12は、デ
バイスの状態を画面表示するので、操作結果が画面表示
に反映される。
【0044】一方、上記制御用ホストコンピュータ14
は、ローカル制御システム3の監視制御を行うHMI処
理部21と、LAN13に接続され、上述の共通プロト
コルで通信するLAN・IF部22と、LAN・IF部
22およびLAN13を介して各プログラマブル表示器
12と通信して上記HMI処理部21などの要求に応じ
るサーバ部23と、シンボルとデバイスアドレスとの対
応を記憶するシンボルデータベース24と、各プログラ
マブル表示器12の画面データを作成する作画処理部2
5と、作成した画面データを格納する画面データメモリ
26と、PLC11の制御プログラムを作成(修正)す
る制御プログラム編集部27と、当該制御プログラムを
格納するプログラムメモリ28とを備えている。これに
より、制御用ホストコンピュータ14は、画面データお
よび制御プログラムを管理すると共に、ローカル制御シ
ステム3が稼動中、ターゲットシステム2やPLC11
あるいはプログラマブル表示器12の状態を表示したり
制御できる。
【0045】上記作画処理部25は、上記画面データを
作成する際、例えば、タグのパレットを表示し、パレッ
ト中のタグを選択して画面上に所望のタグを配置するよ
うに、ユーザへ促す。また、作画処理部25は、配置さ
れたタグを指定された座標に表示して、ユーザのドラグ
&ドロップなどの操作に応じてタグの座標を調整する。
また、作画処理部25は、タグに対応するシンボル(後
述)を入力するようにユーザへ促す。ここで、シンボル
は、後述するように、デバイスアドレスと対応付けられ
ており、シンボルにタグを対応付けることで、作画処理
部25は、タグとデバイスアドレスとを対応付けること
ができる。これらの結果、ユーザは、作画処理部25を
操作して、画面上の所望の位置にタグを配置すると共
に、各タグとデバイスのシンボルとを対応付けるだけ
で、画面データを作成できる。
【0046】したがって、プログラマブル表示器12の
表示プログラムを修正する場合に比べて容易に、各プロ
グラマブル表示器12の表示や操作を決定(変更)で
き、ローカル制御システム3のユーザ(制御用ホストコ
ンピュータ14のユーザ)は、ターゲットシステム2の
実情や、プログラマブル表示器12のオペレータの習熟
度、あるいは、ユーザの好みに合わせることができる。
【0047】一方、制御プログラム編集部27は、例え
ば、ラダーエディタなどであり、図3に示すように、既
に入力されたラダー図を図示し、ユーザの操作に応じ
て、ラダー図上のラダー記号の配置や接続関係などを編
集する。さらに、作成されたラダー図を、PLC11が
理解可能な命令語(機械語)からなる制御プログラムへ
変換する。これにより、ユーザは、エディタ画面上で対
話的にラダー図を編集するだけで、制御プログラムをプ
ログラムできる。
【0048】さらに、本実施形態では、上記シンボルデ
ータベース24がサーバ部23、作画処理部25および
制御プログラム編集部27の3者で共用されており、い
ずれかでシンボルデータベース24のデータが更新され
ると、別途にデータを更新することなく、更新結果が他
者にも反映される。したがって、それぞれを別々のデー
タベースで管理するよりも、データ更新時および作成時
の手間を削減できる。
【0049】また、上記各部材23・25・27は、デ
バイスアドレスではなく、ユーザが意味ある名前をシン
ボル名として関連付け可能なシンボルによって、各デバ
イスを特定している。ここで、PLC11がデバイス2
aを制御する際、PLC11は、演算量を削減するため
に、例えば、X0000のような英数字で表現されるデ
バイスアドレスで各デバイス2aを特定している。一
方、HMI処理部21を操作する管理者や、制御プログ
ラムや画面データの作成者、あるいは、プログラマブル
表示器12のオペレータなど、制御システム1のユーザ
にとっては、各デバイスをデバイスアドレスで特定する
よりも、”スイッチ2”のように、意味のある名前で呼
んだ方が、呼称と各デバイスの実体とを関連付けしやす
い。したがって、デバイスアドレスではなく、シンボル
で制御対象となるデバイスを指定することで、上記ユー
ザが操作しやすい制御システム1を実現できる。
【0050】さらに、例えば、PLC11の機種変更な
どによって、デバイスアドレスが変更されたとしても、
作画処理部25および制御プログラム編集部27は、タ
グやラダー記号をシンボルと対応付けているので、シン
ボルデータベース24において、シンボルとデバイスア
ドレスとの対応を変更するだけで変更に対応できる。こ
の結果、デバイスアドレスを対応付ける構成と異なり、
当該デバイスアドレスが出現する度にデバイスアドレス
を変更する必要がない。この結果、変更時の手間が少な
い制御システム1を実現できる。
【0051】一例として、本実施形態に係るシンボルデ
ータベース24は、図4に示すように、ローカル制御シ
ステム3内の各デバイスに対応するシンボルについて、
各シンボルに固有なシンボルIDと、シンボル名と、デ
バイスアドレスとの組み合わせを含むレコードを記憶し
ている。また、シンボルデータベース24において、各
シンボルのレコードは、図5に示すように、階層的に記
憶されており、シンボルデータベース24を参照するこ
とで、サーバ部23などは、ローカル制御システム3内
に存在するプログラマブル表示器12を把握し、各プロ
グラマブル表示器12に登録されたシンボルを把握でき
ると共に、各シンボルのレコードから、シンボル名やデ
バイスアドレスなどを取得できる。また、シンボルデー
タベース24を検索することで、所定のシンボル名を持
つデバイスの実体(デバイス2a)を制御するPLC1
1へ接続されたプログラマブル表示器12を特定でき
る。
【0052】なお、シンボルデータベース24には、各
プログラマブル表示器12など、LAN13に加入して
いる各機器についても、機器を示す局IDと、局の名称
(局名)と、機器のネットワークアドレスなどとの組み
合わせを含むレコードが記憶されており、上記制御シス
テム1のユーザは、上記各機器を局名で指定できる。
【0053】さらに、本実施形態に係る制御用ホストコ
ンピュータ14は、上記携帯端末4にて、ローカル制御
システム3のデバイス2aの状態を表示し、携帯端末4
から操作するために、インターネット5を介して、上記
携帯端末4と通信可能な公開サーバ部31と、公開サー
バ部31が携帯端末4へ公開すべきアプレットを生成す
るファイル生成部32と、アプレットを格納するアプレ
ット記憶部33とを備えている。なお、上記公開サーバ
部31が特許請求の範囲に記載の応答手段および受信手
段に対応し、上記ファイル生成部32が選択手段および
動作指示生成手段に対応する。
【0054】上記携帯端末4は、例えば、iアプリ(商
標)対応の携帯電話などであり、Java(登録商標)
言語のプログラムを実行可能なバーチャルマシン41と
ブラウザ42とを備えている。上記ブラウザ42は、イ
ンターネット5に接続された機器と通信し、受け取った
アプレットをバーチャルマシン41に実行させることが
できる。また、当該ブラウザ42は、例えば、HTTP
(Hyper Text Transfer Protocol)などのプロトコルで
任意のサーバ装置からHTML( HyperText Markup La
nguage)文書などのハイパーテキスト文書を受け取り、
閲覧することもできる。
【0055】一方、上記アプレットは、携帯端末4が実
行可能なプログラムであって、公開サーバ部31は、当
該アプレットを携帯端末4へ送信することで、携帯端末
4に動作を指示できる。また、ファイル生成部32は、
ローカル制御システム3内のシンボルをユーザに提示し
て選択を促すと共に、選択されたシンボルの組み合わせ
に基づいて、アプレットを生成できる。
【0056】当該アプレットが指示する動作は、携帯端
末4が当該シンボルに対応するデバイスの状態を公開サ
ーバ部31へ繰り返し問い合わせる動作と、当該デバイ
スのシンボル名および状態を携帯端末4の画面に表示す
る動作と、携帯端末4にて、デバイスに対応するシンボ
ルが操作された場合、携帯端末4が操作に応じたデバイ
スの状態制御指示を公開サーバ部31へ送信する動作と
を含んでいる。
【0057】さらに、本実施形態に係るファイル生成部
32は、選択されたシンボルを登録しているプログラマ
ブル表示器12が互いに異なっている場合、デバイスの
シンボル名だけではなく、シンボル名が登録されたプロ
グラマブル表示器12の局名をも表示させるアプレット
を生成する。これによって、異なるプログラマブル表示
器12に登録されたシンボル間で互いにシンボル名が類
似していたとしても、携帯端末4のユーザは、各シンボ
ルを的確に区別できる。
【0058】ここで、上記ファイル生成部32は、例え
ば、携帯端末4に状態を表示し、携帯端末4から状態を
制御可能な各デバイス2aについて、上記各動作を示す
プログラムを記憶しておき、デバイス2aの組み合わせ
が選択されると、それぞれに対応するプログラムを組み
合わせるなどして、組み合わせに応じたアプレットを生
成できる。
【0059】なお、上記各部材21〜33、41〜42
は、CPUなどの演算手段が、ROMやRAMなどの記
憶手段に格納されたプログラムを実行し、タッチパネル
やボタンあるいは液晶表示装置などの入出力手段、ある
いは、インターフェース回路などの通信回路を制御する
ことによって実現される機能ブロックである。したがっ
て、これらの手段を有するコンピュータが、上記プログ
ラムを記録した記録媒体(例えば、CD−ROMなど)
を読み取り、当該プログラムを実行するだけで、本実施
形態に係る制御用ホストコンピュータ14および携帯端
末4を実現できる。なお、例えば、シリアルケーブルや
LAN13、インターネット5、あるいは、他の通信路
を介してプログラムをダウンロードするためのプログラ
ムが、上記コンピュータに予めインストールされていれ
ば、当該通信路を介して、上記コンピュータへ上記プロ
グラムを配付することもできる。
【0060】特に、上記携帯端末4は、アプレットを実
行するために、バーチャルマシン41およびブラウザ4
2を予め備えている。したがって、当該携帯端末を流用
することで、特別な携帯端末を用意することなく、本実
施形態に係る制御システム1を実現できる。また、制御
用ホストコンピュータは、制御プログラムおよび画面デ
ータを管理し、ローカル制御システム3内の各機器を制
御するために、上記部材21〜28を備えている。した
がって、上記部材31〜33を追加するだけで、本実施
形態に係る制御用ホストコンピュータ14を実現でき
る。
【0061】上記構成では、図6に示すステップ1(以
下では、S1のように略称する)において、ローカル制
御システム3の制御用ホストコンピュータ14の作画処
理部25および制御プログラム編集部27は、ローカル
制御システム3内の各プログラマブル表示器12および
PLC11が正しくターゲットシステム2を制御するた
めに、ユーザの指示に基づいて、画面データおよび制御
プログラムを生成する。これに伴い、サーバ部23、作
画処理部25および制御プログラム編集部27で共有さ
れるシンボルデータベース24には、各シンボルのレコ
ードが生成され、各レコードには、シンボルに対応する
シンボル名およびデバイスアドレスなどが格納される。
【0062】具体的には、作画処理部25は、画面デー
タを作成(修正)する際、タグとシンボルとが対応付け
られると、シンボルデータベース24を参照して、図2
に示すN2のように、タグの表示領域付近に、タグに対
応するシンボル名(”スイッチ2”)を表示する。同様
に、制御プログラム編集部27は、制御プログラムを作
成(修正)する場合、ラダー記号とシンボルとが対応付
けられると、シンボルデータベース24を参照して、例
えば、図3に示すNβのように、ラダー記号Iβの表示
領域付近に、ラダー記号Iβに対応するシンボル名を表
示する。
【0063】ここで、上記シンボルデータベース24
は、作画処理部25および制御プログラム編集部27で
共有されている。したがって、互いに同じシンボル(例
えば、”SW2”)に対応する部品図形I2およびラダ
ー記号Iβの近傍には、それぞれ同じ内容のシンボル名
N2およびNβが表示される。
【0064】なお、シンボル、シンボル名およびデバイ
スアドレスの対応付けは、サーバ部23、作画処理部2
5および制御プログラム編集部27のいずれで行っても
よい。また、上記では、制御プログラムや画面データの
完成前に対応付けられている場合を例にして説明した
が、ローカル制御システム3が稼動するまでに対応付け
られれば、作成後に対応付けてもよい。
【0065】上記S1にて、画面データおよび制御プロ
グラムが作成されると、S2において、作画処理部25
は、画面データを画面データメモリ26に格納すると共
に、上記画面データおよびシンボルデータベース24の
レコードの一部をプログラマブル表示器12に出力す
る。また、制御プログラム編集部27は、制御プログラ
ムをプログラムメモリ28に格納すると共に、プログラ
マブル表示器12を介してPLC11に制御プログラム
を出力する。これにより、ローカル制御システム3内の
プログラマブル表示器12およびPLC11には、画面
データおよび制御プログラムが格納され、ターゲットシ
ステム2を正しく制御可能になる。
【0066】より詳細には、制御プログラム編集部27
は、制御プログラムをプログラマブル表示器12などを
介してPLC11へ出力する際、シンボルデータベース
24を参照して、シンボル名をデバイスアドレスに変換
する。さらに、当該制御プログラムは、サーバ部23な
どを介して、制御プログラムを格納すべきPLC11に
接続されたプログラマブル表示器12に配布される。ま
た、当該プログラマブル表示器12は、制御プログラム
をPLC11に送信し、PLC11の所定の記憶領域に
格納させる。これにより、PLC11は、デバイスアド
レスで制御対象を特定した制御プログラムに基づいて、
デバイス2aを制御できる。
【0067】一方、作画処理部25は、プログラマブル
表示器12へ画面データを出力する際、シンボルデータ
ベース24のレコードのうち、例えば、プログラマブル
表示器12に接続されたPLC11のデバイス2aに対
応するシンボルのレコードなど、当該プログラマブル表
示器12が参照する必要のあるレコードも併せて送付す
る。また、プログラマブル表示器12も、作画処理部2
5と同様に、予め格納された上記各レコードを参照する
などして、当該タグを表示する際、タグに対応するシン
ボルのシンボル名を、タグの表示領域付近に表示する。
【0068】さらに、制御用ホストコンピュータ14の
ユーザは、S11およびS12において、ファイル生成
部32を操作して、携帯端末4へ公開するアプレットを
生成する。
【0069】具体的には、S11において、ファイル生
成部32は、シンボルデータベース24を参照して、ロ
ーカル制御システム3内の各プログラマブル表示器12
を列挙し、ユーザに選択を促す。プログラマブル表示器
12が選択されると、ファイル生成部32は、シンボル
データベース24を参照して、当該プログラマブル表示
器12に登録された各シンボルを列挙して、ユーザに選
択を促す。ここで、プログラマブル表示器12やシンボ
ルを列挙する際、ファイル生成部32は、シンボルデー
タベース24を参照して、局名やシンボル名を提示する
ので、ユーザは、所望のプログラマブル表示器12やシ
ンボルを容易に選択できる。
【0070】当該S11におけるシンボルの選択は、携
帯端末4に表示しようとするシンボルが全て選択される
まで繰り返される。なお、例えば、選択すべきシンボル
に対応するデバイス2aが、互いに異なるプログラマブ
ル表示器12に接続されたPLC11によって制御され
る場合など、次に選択するシンボルが前に選択したシン
ボルと異なるプログラマブル表示器12に登録されてい
る場合、ユーザは、例えば、プログラマブル表示器12
の列挙を再度指示するなどして、プログラマブル表示器
12を再び選択した後、シンボルを選択する。
【0071】ここで、携帯端末4は、持ち運ばれるた
め、据え置き型の端末装置と比較すると、表示可能な画
素数が制限されており、画面内に同時表示可能なデバイ
スの個数が制限されている。したがって、据え置き型の
端末装置の場合と異なり、ファイル生成部32のユーザ
が、携帯端末4に表示すべきデバイスを選択しても、余
り手間がかからない。
【0072】上記S11にて、携帯端末4で表示すべき
シンボルが選択され、例えば、ユーザの指示によって、
携帯端末4の画面作成が指示されると、ファイル生成部
32は、S12において、選択されたシンボルの組み合
わせに応じたアプレットを生成して、アプレット記憶部
33に格納する。本実施形態に係るアプレット記憶部3
3は、互いに異なる組み合わせに応じたアプレットを複
数記憶でき、ファイル生成部32は、組み合わせに応じ
た記憶領域に各アプレットを格納する。
【0073】一方、S21において、携帯端末4がイン
ターネット5を介して公開サーバ部31にアクセスし
て、ローカル制御システム3のデバイスの状態取得を希
望すると、S22において、公開サーバ部31は、例え
ば、アクセス時のURI( Universal Resource Identif
ier)などに基づいて、公開サーバ部31が公開可能なア
プレットのうち、携帯端末4が希望しているアプレット
を特定すると共に、当該アプレットをアプレット記憶部
33から読み出して携帯端末4に送信する。
【0074】ここで、当該アプレットは、携帯端末4の
バーチャルマシン41で実行可能であり、携帯端末4の
ブラウザ42の受け取ったアプレットがバーチャルマシ
ン41で実行されると、携帯端末4は、S31におい
て、当該アプレットに従って公開サーバ部31と通信す
る。これにより、携帯端末4は、デバイスの状態を自ら
の画面に表示すると共に、自らへの操作に応じて、デバ
イスの状態変更を指示する。
【0075】具体的には、アプレットを実行する携帯端
末4は、例えば、所定の周期など、予め定められたタイ
ミングで、公開サーバ部31と繰り返し通信して、上記
S11にて、選択された各シンボルに対応するデバイス
の状態を問い合わせる。さらに、当該携帯端末4は、公
開サーバ部31の応答結果に応じて、図7に示すよう
に、デバイスを示すシンボル名とデバイスの状態との組
み合わせを表示する。
【0076】なお、図7では、一例として、上記S11
にて、局名が”ライン1”のプログラマブル表示器12
に登録されたシンボルのうち、シンボル名が”スイッチ
2”および”カウンタ1”のデバイスと、局名が”ライ
ン5”のプログラマブル表示器12に登録されたシンボ
ルのうち、シンボル名が”スイッチ5”および”カウン
タ6”のデバイスとが選択された場合を示している。
【0077】上記問い合わせは、所定のタイミングで繰
り返されるので、ローカル制御システム3にて、デバイ
スの状態が変化すると、次の問い合わせに応じて、携帯
端末4の表示も更新される。これにより、携帯端末4
は、インターネット5を介してローカル制御システム3
と通信可能な場所であれば、例えば、外国など、ローカ
ル制御システム3から離れた遠隔地に配されている場合
であっても、何ら支障なく、各デバイスの現状を表示で
きる。
【0078】ここで、上述したように、携帯端末4の画
面の広さが制限されているため、デバイスの状態取得指
示を受け付けるための画面領域を設けるとデバイスの状
態を表示するための画面領域が狭くなりやすい。ところ
が、本実施形態に係る携帯端末4は、公開サーバ部31
からのアプレットに従って、デバイスの状態を繰り返し
問い合わせるので、状態取得指示を受け付けるための画
面領域を必要としない。したがって、画面の広さが制限
されていたとしても、比較的多くのデバイスの状態を表
示できる。
【0079】また、本実施形態では、ファイル生成部3
2がシンボルデータベース24を参照して生成するアプ
レットは、デバイスのシンボル名と状態との組み合わせ
を表示するように、携帯端末4へ指示する。したがっ
て、携帯端末4のユーザは、ローカル制御システム3内
で、プログラマブル表示器12やHMI処理部21、あ
るいは、作画処理部25や制御プログラム編集部27を
操作する場合と同一のシンボル名で、デバイスを特定で
きる。この結果、携帯端末4の操作方法を覚える手間を
削減できる。
【0080】一方、図6に示す上記S31において、ユ
ーザのボタン操作などによって、携帯端末4が、表示中
のシンボルへの操作を受け付けると、アプレットに従っ
て動作する携帯端末4は、操作が示すシンボルを、操作
が示すように状態制御するための状態制御指示を生成
し、公開サーバ部31へ送信する。
【0081】この場合、公開サーバ部31は、受け取っ
た状態制御指示に基づいて、例えば、シンボル名など、
制御対象を示す情報と、制御内容を示す情報とを特定
し、HMI処理部21がシンボルで制御対象を特定して
デバイスを制御する場合と同様に、サーバ部23へ状態
制御を指示する。
【0082】ここで、サーバ部23は、シンボルデータ
ベース24を参照することで、シンボルが登録されたプ
ログラマブル表示器12を特定できるので、何ら支障な
く、当該プログラマブル表示器12へ制御指示を伝送で
きる。また、プログラマブル表示器12が共通プロトコ
ルから専用プロトコルへプロトコル変換するので、プロ
グラマブル表示器12より上層、制御用ホストコンピュ
ータ14および携帯端末4は、プログラマブル表示器1
2に接続されたPLC11の機種に拘らず、共通プロト
コルで制御を指示すればよく、PLC11が変更されて
もアプレットなどを変更する必要がない。
【0083】なお、上記では、公開サーバ部31がロー
カル制御システム3内の制御用ホストコンピュータ14
に設けられている場合を例にして説明したが、これに限
るものではない。例えば、これらの部材を有する公開サ
ーバ装置をローカル制御システム3外に配してもよい。
この構成の場合、携帯端末4は、公開サーバ装置と通信
して、アプレットを受け取ると共に、デバイス2aの状
態を送受する。また、公開サーバ装置は、制御用ホスト
コンピュータ14に設けられた通信処理部と通信して、
画面データを受け取ったり、デバイス2aの状態を送受
する。
【0084】当該構成であっても、通信処理部は、サー
バ部23を介してデバイス2aの状態を取得すると共
に、公開サーバ装置とローカル制御システム3との間の
通信路、公開サーバ装置およびインターネット5を介し
て、携帯端末4へ、デバイス2aの状態を通知し、当該
デバイス2aの状態を携帯端末4に表示させることがで
きる。
【0085】さらに、上記構成では、携帯端末4がロー
カル制御システム3とは別の公開サーバ装置にアクセス
する。したがって、インターネット5に接続された携帯
端末4へデバイス2aの状態を表示させることができる
にも拘らず、ローカル制御システム3は、予め定められ
た公開サーバ装置と通信するだけでよい。この結果、制
御用ホストコンピュータ14が携帯端末4から直接アク
セスされる場合に比べて、ローカル制御システム3の負
担を軽減でき、ローカル制御システム3の安全性を向上
できる。
【0086】なお、本実施形態では、プログラマブル表
示器12が専用プロトコルと共通プロトコルとを変換し
ているが、これに限るものではなく、他の装置がプロト
コルしてもよいし、制御用ホストコンピュータ14が専
用プロトコルでPLC11と直接通信してもよい。ただ
し、本実施形態のように、公開サーバ部31からPLC
11までの間に、プロトコル変換する部材が設けられて
いる場合、公開サーバ部31およびファイル生成部32
は、デバイス2aの状態の問い合わせや状態制御指示の
内容が同じであれば、専用プロトコルに拘らず、同じ動
作をすればよい。したがって、専用プロトコル毎に、公
開サーバ部31およびファイル生成部32を設ける必要
がなく、制御システム1を構築する際の手間を削減でき
る。
【0087】また、上記実施形態では、アプレットを公
開する場合を例にして説明したが、アプレットの代わり
に、例えば、べーシックなどのプログラム言語をコンパ
イルするなどして作成され、アプレットと同様の動作を
携帯端末4に実行させる実行プログラムを配信しても、
略同様の効果が得られる。
【0088】ただし、本実施形態のように、携帯端末4
のバーチャルマシン41が、当該アプレットを携帯端末
4が実行可能な機械語に翻訳して実行する場合、携帯端
末4がバーチャルマシンを備えていれば、クライアント
装置のオペレーティングシステム(OS)やCPUが実
行可能な機械語が異なっていても、アプレットを実行で
きる。したがって、公開サーバ部31が配布するアプレ
ットの種類を増加させることなく、より多くの携帯端末
4でデバイスの状態を表示し、制御できる。
【0089】なお、上記実施形態では、ローカル制御シ
ステム3と携帯端末4との間をインターネット5で接続
する場合について説明したが、これに限るものではな
く、公衆電話回線網などの広域通信網を介して接続して
もよい。ただし、公衆電話回線網とは異なり、インター
ネット5は、送信側と受信側との間の回線を確保しない
ので、通信費用が安く設定されていることが多い。した
がって、例えば、ローカル制御システム3や携帯端末4
あるいは上述の公開用サーバ装置の間の距離が離れてい
る場合には、本実施形態のように、インターネット5で
接続する方が好ましい。
【0090】
【発明の効果】請求項1の発明に係る制御システムは、
以上のように、ローカル制御システムのデバイスのう
ち、端末に状態を表示するデバイスの選択を受け付ける
選択手段と、選択結果に応じて、上記端末への動作指示
を生成する動作指示生成手段とを備え、上記動作指示が
示す動作には、当該端末が、上記ローカル制御システム
のデバイスに代わって状態の問い合わせに応答する応答
手段と、広域通信網を介し、予め定められたタイミング
で繰り返し通信して、上記選択手段が選択を受け付けた
デバイスの状態を受け取る動作と、当該端末が当該デバ
イスの状態を表示する動作とが含まれている構成であ
る。
【0091】また、請求項6の発明に係るプログラム
は、上記選択手段および動作指示手段として、コンピュ
ータを動作させるプログラムであり、請求項7の発明に
係る記録媒体には、当該プログラムが記録されている。
そして、これらのプログラムを実行することで、当該コ
ンピュータを含むシステムを上記制御システムとして動
作させる構成である。
【0092】これらの構成において、選択手段がデバイ
スの選択を受け付けると、動作指示生成手段は、選択さ
れたデバイスに応じた動作指示を生成する。一方、端末
は、制御システム用のプログラムが予めインストールさ
れていなくても、上記動作指示に従って動作し、広域通
信網を介して応答手段と繰り返し通信して、デバイスの
状態表示を更新する。この結果、ローカル制御システム
から離れた場所に配置された端末にて、デバイスの現況
を表示可能な制御システムを、少ない手間で構築できる
という効果を奏する。
【0093】請求項2の発明に係る制御システムは、以
上のように、請求項1記載の発明の構成に加えて、上記
動作指示が示す動作には、上記端末が、操作に応じて、
上記ローカル制御システムのデバイスに代わって状態制
御指示を受け取る受信手段と広域通信網を介して通信
し、操作に応じたデバイスの状態制御指示を伝えて、上
記デバイスを制御する動作が含まれている構成である。
【0094】上記構成において、動作指示に従う端末
は、当該端末の使用者の操作によって、デバイスの状態
制御が指示されると、操作に応じた状態制御指示を広域
通信網を介して受信手段へ通信する。また、受信手段
は、当該状態制御指示をデバイスの代わりに受け取り、
状態制御指示をデバイスの状態に反映させる。この結
果、ローカル制御システムから離れた場所に配置された
端末からであっても、端末の操作に応じたデバイスの状
態を、端末の操作に応じて制御できるという効果を奏す
る。
【0095】請求項3の発明に係る制御システムは、以
上のように、請求項1または2記載の発明の構成におい
て、上記端末は、携帯端末であって、上記選択手段は、
上記デバイスの選択を複数受け付け可能であり、上記動
作指示生成手段が生成する動作指示にて、上記端末がデ
バイスの状態を表示する動作は、複数のデバイスの状態
を、上記端末の画面内に同時に表示する動作である。
【0096】上記構成において、端末としての携帯端末
は、上記動作指示に従って応答手段と繰り返し通信し
て、各デバイスの状態を携帯端末の画面内に同時表示す
る。この結果、各デバイスの表示画面を切り換える場合
と異なり、携帯端末の使用者は、より少ない手間で、よ
り的確にローカル制御システムの状態を把握できるとい
う効果を奏する。
【0097】請求項4の発明に係る制御システムは、以
上のように、請求項3記載の発明の構成において、上記
ローカル制御システムは、複数の制御装置が、それぞれ
に接続されたデバイスを制御するシステムであって、上
記選択手段は、互いに異なる上記制御装置に接続された
デバイスの選択を複数受け付け可能であり、上記動作指
示生成手段が生成する動作指示にて、上記デバイスの状
態を受け取る動作は、上記選択手段が選択した上記各デ
バイスの状態を受け取る動作である。
【0098】上記構成によれば、選択手段は、各選択
が、互いに異なる制御装置に接続されたデバイスの選択
であっても受け付け、動作指示生成手段は、各デバイス
の組み合わせに応じた動作指示を生成する。したがっ
て、端末の使用者は、より的確にローカル制御システム
の状態を把握できるという効果を奏する。
【0099】請求項5の発明に係る制御システムは、以
上のように、請求項1、2、3または4記載の発明の構
成において、上記動作指示生成手段は、上記問い合わせ
または状態制御指示の内容が同じであれば、デバイスを
制御する各制御装置の専用プロトコルに拘らず、上記応
答手段または受信手段と同じデータ列で通信するための
動作指示を生成すると共に、上記応答手段または受信手
段から上記制御装置までの間には、専用プロトコルと共
通プロトコルとを変換するプロトコル変換手段が設けら
れている構成である。
【0100】上記構成によれば、プロトコル変換手段が
両プロトコルを変換するので、動作指示生成手段、応答
手段および受信手段は、問い合わせや状態制御指示の内
容が同じであれば、専用プロトコルに拘らず、同じ動作
をすればよい。したがって、各専用プロトコルに対応し
た動作指示生成手段、応答手段および受信手段を用意す
る場合よりも、互いに異なる専用プロトコルを採用した
制御装置が混在した制御システムを構築する際の手間を
削減できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、制御シ
ステムの要部構成を示すブロック図である。
【図2】上記制御システムにおいて、プログラマブル表
示器の画面、あるいは、当該画面を作成するエディタの
画面を示す説明図である。
【図3】上記制御システムにおいて、制御プログラムの
エディタ画面を示す説明図である。
【図4】上記制御システムにおいて、シンボルデータベ
ースに記憶されるデータの構造を示すものであり、シン
ボル毎のレコードを示す説明図である。
【図5】上記制御システムにおいて、シンボルデータベ
ースに記憶されるデータの構造を示すものであり、シン
ボルの階層構造を示す説明図である。
【図6】上記制御システムの動作を示すフローチャート
である。
【図7】上記制御システムにおいて、携帯端末の画面を
示す説明図である。
【図8】従来例を示すものであり、制御システムの要部
構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 制御システム 2a デバイス 3 ローカル制御システム 4 携帯端末(端末) 5 インターネット(広域通信網) 11 プログラマブル・ロジック・コントローラ(制
御装置) 12 プログラマブル表示器(プロトコル変換手段) 31 公開サーバ部(公開手段、受信手段) 32 ファイル生成部(選択手段、動作指示生成手
段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 昌夫 大阪府大阪市住之江区南港東8−2−52 株式会社デジタル内 (72)発明者 谷川 舜雨 大阪府大阪市住之江区南港東8−2−52 株式会社デジタル内 Fターム(参考) 5B085 BE07 BG00 CC00 5B089 GA25 GB02 HA10 JA35 JB16 KF05 KF06 LB14 MC01 5H220 AA04 AA08 BB10 CC09 CX01 CX06 DD04 EE08 EE10 GG03 GG14 HH01 HH04 JJ12 JJ26 JJ42 JJ53 JJ59 5H223 AA05 AA09 CC03 CC08 CC09 DD07 DD09 EE06 EE30 5K048 AA04 BA23 EB02 EB12 FB05 HA02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ローカル制御システムのデバイスのうち、
    端末に状態を表示するデバイスの選択を受け付ける選択
    手段と、 選択結果に応じて、上記端末への動作指示を生成する動
    作指示生成手段とを備え、 上記動作指示が示す動作には、当該端末が、上記ローカ
    ル制御システムのデバイスに代わって状態の問い合わせ
    に応答する応答手段と、広域通信網を介し、予め定めら
    れたタイミングで繰り返し通信して、上記選択手段が選
    択を受け付けたデバイスの状態を受け取る動作と、当該
    端末が当該デバイスの状態を表示する動作とが含まれて
    いることを特徴とする制御システム。
  2. 【請求項2】上記動作指示が示す動作には、上記端末
    が、操作に応じて、上記ローカル制御システムのデバイ
    スに代わって状態制御指示を受け取る受信手段と広域通
    信網を介して通信し、操作に応じたデバイスの状態制御
    指示を伝えて、上記デバイスを制御する動作が含まれて
    いることを特徴とする請求項1記載の制御システム。
  3. 【請求項3】上記端末は、携帯端末であって、 上記選択手段は、上記デバイスの選択を複数受け付け可
    能であり、 上記動作指示生成手段が生成する動作指示にて、上記端
    末がデバイスの状態を表示する動作は、複数のデバイス
    の状態を、上記端末の画面内に同時に表示する動作であ
    ることを特徴とする請求項1または2記載の制御システ
    ム。
  4. 【請求項4】上記ローカル制御システムは、複数の制御
    装置が、それぞれに接続されたデバイスを制御するシス
    テムであって、 上記選択手段は、互いに異なる上記制御装置に接続され
    たデバイスの選択を複数受け付け可能であり、 上記動作指示生成手段が生成する動作指示にて、上記デ
    バイスの状態を受け取る動作は、上記選択手段が選択し
    た上記各デバイスの状態を受け取る動作であることを特
    徴とする請求項3記載の制御システム。
  5. 【請求項5】上記ローカル制御システムは、複数の制御
    装置が、それぞれに接続されたデバイスを制御するシス
    テムであって、 上記動作指示生成手段は、上記問い合わせまたは状態制
    御指示の内容が同じであれば、上記各制御装置の機種に
    固有の専用プロトコルに拘らず、上記応答手段または受
    信手段と同じデータ列で通信するための動作指示を生成
    すると共に、 上記応答手段または受信手段から上記制御装置までの間
    には、それぞれに固有の専用プロトコルで上記各制御装
    置と通信し、上記応答手段または受信手段とは、予め定
    められた共通プロトコルで通信するよう、両プロトコル
    を変換するプロトコル変換手段が設けられていることを
    特徴とする請求項1、2、3または4記載の制御システ
    ム。
  6. 【請求項6】ローカル制御システムのデバイスのうち、
    端末に状態を表示するデバイスの選択を受け付ける選択
    手段、並びに、 選択結果に応じて、上記端末への動作指示を生成する動
    作指示生成手段として、コンピュータを動作させるプロ
    グラムであって、 上記動作指示が示す動作には、当該端末が、上記ローカ
    ル制御システムのデバイスに代わって状態の問い合わせ
    に応答する応答手段と、広域通信網を介し、予め定めら
    れたタイミングで繰り返し通信して、上記選択手段が選
    択を受け付けたデバイスの状態を受け取る動作と、当該
    端末が当該デバイスの状態を表示する動作とが含まれて
    いることを特徴とするプログラム。
  7. 【請求項7】請求項6記載のプログラムが記録された記
    録媒体。
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