JP3904865B2 - 制御システム、そのプログラムおよび記録媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ローカル制御システムから離れた場所に配置された端末にて、デバイスの現況を表示可能な制御システム、並びに、それを実現するためのプログラム、および、そのプログラムが記録された記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、図8に示すように、プログラマブル・ロジック・コントローラ(以下、PLCと略称する)511は、例えば、ベルトコンベアー式の自動組付機など、種々のターゲットシステム502のデバイス502aを制御する制御装置として、広く使用されている。
【0003】
ここで、例えば、PLC511やデバイス502aなど、ローカル制御システム503内の機器の状態を外部から参照/操作できないと、参照/操作する人物が現場にいる必要があり、現場にいない場合には、現場に赴く必要がある。
【0004】
したがって、例えば、特開2000−259214号公報では、無線伝送路として携帯電話網を利用することで、遠隔地から当該機器の状態を参照/操作する制御システムが開示されている。当該制御システム501において、リモート端末装置504は、モデム505、携帯電話506、無線基地局507、電話回線網508およびローカル制御システム503のモデム512を介して、現場コンピュータ513にダイアルアップ接続する。
【0005】
この状態で、リモート端末装置504は、伝送用指令ファイルを現場コンピュータ513へ送信する。さらに、現場コンピュータ513は、当該伝送用指令ファイルを解凍して指令ログファイルを生成し、PLC511へ指令ログファイルに基づいて、表示・操作指令を送信する。これにより、PLC511の内部データは、操作指令に基づいて修正される。
【0006】
また、PLC511が上記表示指令に基づき、内部データとしての応答信号を現場コンピュータ513へ返送すると、現場コンピュータ513は、応答信号を応答ログファイルに出力する。さらに、現場コンピュータ513は、当該応答用ログファイルを圧縮し、上記通信路を介して、リモート端末装置504へ送信する。一方、リモート端末装置504は、受け取った伝送用応答ファイルを解凍して応答ログファイルを生成すると共に、応答ログファイルを表示用データに変換して、ディスプレイ表示装置に表示出力する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の制御システム501では、携帯電話506は、伝送路として使用されているだけであり、遠隔地からPLC511へ表示・操作指令を出力するためには、伝送用指令ファイルの生成、伝送用応答ファイルの解凍および表示用データへの変換などの機能を有するリモート端末装置504が必要になる。
【0008】
この結果、現在広く普及している携帯電話506とは別にリモート端末装置504を用意し、当該リモート端末装置504へ、上記機能を実現するためのプログラムを予めインストールしておく手間がかかってしまう。
【0009】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、少ない手間で、例えば、無線通信網を介して接続するなど、ローカル制御システムから離れた場所に配置された端末にて、デバイスの現況を表示可能な制御システムを構築することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る制御システムは、上記課題を解決するために、携帯端末としての端末と通信可能な制御用ホストコンピュータを備え、当該制御用ホストコンピュータには、ローカル制御システムのデバイスのうち、端末に状態を表示するデバイスの選択を受け付ける選択手段と、選択結果に応じて、上記端末への動作指示を生成して、上記端末に公開すべき動作指示として記憶装置に格納する動作指示生成手段と、上記記憶装置に格納された上記端末に公開可能な動作指示のうち、上記端末が所望する動作指示を端末に送信すると共に、上記ローカル制御システムのデバイスに代わって状態の問い合わせに応答する応答手段とが設けられていると共に、上記動作指示が示す動作には、当該端末が、広域通信網を介し、予め定められたタイミングで上記応答手段と繰り返し通信して、上記選択手段が選択を受け付けたデバイスの状態を受け取る動作と、当該端末が当該デバイスの状態を表示する動作とが含まれていることを特徴としている。
【0011】
また、本発明に係る制御システムは、ローカル制御システムのデバイスのうち、携帯端末としての端末に状態を表示するデバイスの選択を受け付ける選択手段と、選択結果に応じて、上記端末への動作指示を生成して、上記端末に公開すべき動作指示として記憶装置に格納する動作指示生成手段と、上記記憶装置に格納された上記端末に公開可能な動作指示のうち、上記端末が所望する動作指示を端末に送信すると共に、上記ローカル制御システムのデバイスに代わって状態の問い合わせに応答する応答手段と、を備え、上記動作指示が示す動作には、当該端末が、広域通信網を介し、予め定められたタイミングで上記応答手段と繰り返し通信して、上記選択手段が選択を受け付けたデバイスの状態を受け取る動作と、当該端末が当該デバイスの状態を表示する動作とが含まれていると共に、上記選択手段は、上記デバイスの選択を複数受け付け可能であり、上記動作指示生成手段が生成する動作指示にて、上記端末がデバイスの状態を表示する動作は、複数のデバイスの状態を、上記端末の画面内に同時に表示する動作であり、さらに、上記動作指示生成手段は、上記選択手段が互いに異なる制御装置に接続されたデバイスの選択を複数受け付けた場合、上記端末がデバイスの状態を表示する動作として、各デバイスのシンボル名だけではなく、上記制御装置の局名と共に、各デバイスの状態を、上記端末の画面内に同時に表示する動作を示す動作指示を生成することを特徴としている。
【0012】
また、上記構成に加えて、上記選択手段は、互いに異なる制御装置に接続されたデバイスの選択を複数受け付け可能であり、さらに、上記動作指示生成手段は、上記選択手段が互いに異なる上記制御装置に接続されたデバイスの選択を複数受け付けた場合、上記端末がデバイスの状態を表示する動作として、各デバイスのシンボル名だけではなく、上記制御装置の局名と共に、各デバイスの状態を、上記端末の画面内に同時に表示する動作を示す動作指示を生成してもよい。
【0013】
なお、上記動作指示がプログラムの場合、当該プログラムは、端末に実施させる動作の全手順をCPUやバーチャルマシンなどの演算手段へ指示するコードであってもよい。また、所定の手順で呼び出すことで、上記各動作の一部または全部を実行可能な基本プログラム(例えば、オペレーティングシステムやライブラリなど)が既に存在していれば、当該基本プログラムの呼び出しを上記演算手段へ指示するコードやポインタなどで、上記全手順の一部または全部を置き換えてもよい。さらに、上記プログラムのうち、選択結果に応じて変化する部分をXML(eXtensible Mark-up Language )ファイルなどのデータとして分離し、上記プログラムが当該データを参照することで、上記動作を端末に行わせてもよい。この場合、動作指示手段は、選択結果に応じて当該データを生成すると共に、上記プログラムを実行する端末は、当該データを参照して、上記動作を行う。
【0014】
上記構成において、選択手段がデバイスの選択を受け付けると、動作指示生成手段は、選択されたデバイスに応じた動作指示、すなわち、当該端末が広域通信網を介して応答手段と繰り返し通信して当該デバイスの状態を表示するための動作指示を生成する。
【0015】
なお、応答手段と通信する動作や、通信結果に応じて、デバイスの状態表示を変更する動作は、表示すべきデバイスが決まれば、決定できる。したがって、例えば、ローカル制御システム内の各デバイスについて、それぞれが選択された場合に、当該デバイスの表示するための動作指示を生成する手順を予め記憶しておくなどすれば、上記動作指示生成手段は、何ら支障なく、動作指示を自動生成できる。この結果、動作指示を生成する際、制御システムのユーザは、選択手段へデバイスの選択を指示するだけでよい。
【0016】
ここで、上記端末は、上記動作指示に基づいて動作するだけなので、上記従来のリモート端末装置のように、予め特別なプログラムをインストールしておく必要がない。さらに、例えば、iアプリ(商標)対応の携帯電話など、制御用途以外の汎用の端末を、本発明に係る制御システムの端末として流用できる。これらの結果、上記従来技術に比べて、制御システム構築に要する手間を削減できる。
【0017】
なお、上記端末が携帯端末の場合、据え置き型の端末に比べて、表示可能な画素数が制限されており、画面内に同時表示可能なデバイスの個数が制限されている。したがって、この場合は、制御システムの使用者が携帯端末に表示すべきデバイスを選択手段へ指示する際の手間も少ない。
【0018】
一方、上記動作指示に従う端末は、所定の時間間隔など、予め定めるタイミングで応答手段と繰り返し通信して、当該応答手段から、上記動作指示が示すデバイスの状態を受け取る。さらに、上記端末は、受け取ったデバイスの状態を表示する。これにより、端末の表示は、ローカル制御システムにて、デバイスの状態が変化すると、当該変化に応じて変化する。なお、上記応答手段は、ローカル制御システムのデバイスに代わって問い合わせに応答可能であり、例えば、必要に応じて種々の通信路を介して、デバイスの状態を取得するなどして、デバイスの状態を端末に伝えることができる。
【0019】
この結果、例えば、無線通信網を介して接続するなど、ローカル制御システムから離れた場所に配置された端末にて、デバイスの現況を表示可能な制御システムを、少ない手間で構築できる。
【0020】
また、本発明に係る制御システムは、上記構成において、上記動作指示が示す動作には、上記端末が、操作に応じて、上記ローカル制御システムのデバイスに代わって状態制御指示を受け取る受信手段と広域通信網を介して通信し、操作に応じたデバイスの状態制御指示を伝えて、上記デバイスを制御する動作が含まれていることを特徴としている。
【0021】
上記構成では、動作指示生成手段は、デバイスの状態制御指示を受信手段へ送信する動作を端末へ指示する動作指示を生成する。なお、この場合でも、表示のための動作指示を生成する場合と同様に、動作指示生成手段が動作指示を自動生成できるので、制御システムの使用者は、デバイスを選択するだけで、端末から、ローカル制御システムのデバイスの状態を制御するための動作指示を生成できる。
【0022】
さらに、当該動作指示に従う端末は、当該端末の使用者の操作によって、デバイスの状態制御が指示されると、操作に応じた状態制御指示を広域通信網を介して受信手段へ通信する。また、受信手段は、当該状態制御指示をデバイスの代わりに受け取り、状態制御指示をデバイスの状態に反映させる。例えば、受信手段は、ローカル制御システム外に設けられている場合、ローカル制御システムと通信したり、ローカル制御システム内に設けられている場合、デバイスを制御する機器と通信したりして、受信した状態制御指示に従って、デバイスを制御する。この結果、ローカル制御システムから離れた場所に配置された端末からであっても、端末の操作に応じたデバイスの状態を、端末の操作に応じて制御できる。
【0023】
さらに、本発明に係る制御システムは、上記構成において、上記端末は、携帯端末であって、上記選択手段は、上記デバイスの選択を複数受け付け可能であり、上記動作指示生成手段が生成する動作指示にて、上記端末がデバイスの状態を表示する動作は、複数のデバイスの状態を、上記端末の画面内に同時に表示する動作であることを特徴としている。
【0024】
上記構成において、制御システムの使用者がデバイスを複数選択して動作指示生成を指示すると、動作指示生成手段は、選択されたデバイスの組み合わせに応じて、端末が各デバイスの状態を端末の画面内に同時に表示する動作を含む動作指示を生成する。
【0025】
一方、端末としての携帯端末は、上記動作指示に従って応答手段と繰り返し通信して、上記選択手段が選択を受け付けた複数のデバイスの状態を受け取り、各デバイスの状態を端末の画面内に同時表示する。この結果、各デバイスの表示画面を切り換える場合と異なり、端末の使用者は、より少ない手間で、より的確にローカル制御システムの状態を把握できる。
【0026】
ここで、携帯端末では表示可能な画素数が制限されているが、上記構成では、端末が繰り返し応答手段と通信することで、デバイスの状態表示が更新される。したがって、デバイスの状態取得を指示するための操作領域などを設ける必要がなく、携帯端末は、何ら支障なく、複数のデバイスの状態を表示できる。
【0027】
また、本発明に係る制御システムは、上記構成において、上記ローカル制御システムは、複数の制御装置が、それぞれに接続されたデバイスを制御するシステムであって、上記選択手段は、互いに異なる上記制御装置に接続されたデバイスの選択を複数受け付け可能であり、上記動作指示生成手段が生成する動作指示にて、上記デバイスの状態を受け取る動作は、上記選択手段が選択した上記各デバイスの状態を受け取る動作であることを特徴としている。
【0028】
ここで、端末は、ローカル制御システムから離れた場所に配されることが多い。したがって、ローカル制御システムにおいて、オペレータにより操作され、上記各制御装置に接続される制御用表示装置と異なり、各デバイスが、どの制御装置に接続されているかに拘らず、ローカル制御システムのデバイスのうち、特に重要なデバイスのみを表示することが求められる。
【0029】
一方、上記構成によれば、選択手段は、各選択が、互いに異なる制御装置に接続されたデバイスの選択であっても受け付け、動作指示生成手段は、各デバイスの組み合わせに応じた動作指示を生成する。したがって、端末の使用者は、より的確にローカル制御システムの状態を把握できる。
【0030】
さらに、本発明に係る制御システムは、上記構成において、上記ローカル制御システムは、複数の制御装置が、それぞれに接続されたデバイスを制御するシステムであって、上記動作指示生成手段は、上記問い合わせまたは状態制御指示の内容が同じであれば、上記各制御装置の機種に固有の専用プロトコルに拘らず、上記応答手段または受信手段と同じデータ列で通信するための動作指示を生成すると共に、上記応答手段または受信手段から上記制御装置までの間には、それぞれに固有の専用プロトコルで上記各制御装置と通信し、上記応答手段または受信手段とは、予め定められた共通プロトコルで通信するよう、両プロトコルを変換するプロトコル変換装置が設けられていることを特徴としている。
【0031】
上記構成において、端末は、上記動作指示に従って動作し、上記問い合わせまたは状態制御指示の内容が同じであれば、上記各制御装置の機種に固有の専用プロトコルに拘らず、同じデータ列で、上記応答手段または受信手段と通信する。一方、応答手段または受信手段は、当該データ列に基づいて、共通プロトコルで上記プロトコル変換装置と通信し、当該プロトコル変換装置は、プロトコルを変換することで、各制御装置に合った専用プロトコルで制御装置と通信する。
【0032】
このように、プロトコル変換装置が両プロトコルを変換するので、動作指示生成手段、応答手段および受信手段は、問い合わせや状態制御指示の内容が同じであれば、専用プロトコルに拘らず、同じ動作をすればよい。したがって、各専用プロトコルに対応した動作指示生成手段、応答手段および受信手段を用意する場合よりも、互いに異なる専用プロトコルを採用した制御装置が混在した制御システムを構築する際の手間を削減できる。
【0033】
ところで、上記制御システムは、ハードウェアで実現してもよいし、プログラムをコンピュータに実行させて実現してもよい。具体的には、本発明に係るプログラムは、上記制御システムの各手段として、コンピュータを動作させるプログラムであって、本発明に係る記録媒体は、上記プログラムが記録されていることを特徴としている。
【0034】
これらのプログラムが上記コンピュータで実行されると、当該コンピュータは、上記制御システムの各手段として動作する。したがって、上記制御システムと同様、ローカル制御システムから離れた場所に配置された端末にて、デバイスの現況を表示可能な制御システムを、少ない手間で構築できる。
【0035】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態について図1ないし図7に基づいて説明すると以下の通りである。すなわち、本実施形態に係る制御システム1は、図1に示すように、ターゲットシステム2を含むローカル制御システム3から離れた場所の携帯端末(端末)4でも、インターネット(広域通信網)5を介して、上記ターゲットシステム2のデバイス2aを制御可能なシステムである。
【0036】
上記ローカル制御システム3は、ターゲットシステム2のデバイス2aを制御する制御装置としてのPLC11と、多くの場合、制御対象近傍に配されると共に、制御システム1のHMI(Human Machine Interface )として、デバイス2aの状態を表示し、オペレータによるデバイス2aへの操作を受け付けるプログラマブル表示器(プロトコル変換装置)12とを備えている。さらに、本実施形態に係るローカル制御システム3では、各プログラマブル表示器12は、イーサネット(登録商標:ゼロックス社)などのLAN13によって互いに接続されている。また、上記LAN13には、多くの場合、プログラマブル表示器12よりも離れた場所から、ローカル制御システム3全体を管理する制御用ホストコンピュータ14が接続されている。
【0037】
なお、上記各プログラマブル表示器12は、シリアルケーブルなどを介して、それぞれに対応するPLC11と接続されている。また、図1では、説明の便宜上、LAN13にプログラマブル表示器12が2台接続され、各プログラマブル表示器12には、PLC11がそれぞれ1台ずつ接続されると共に、各PLC11にデバイス2aが1台接続されている場合を例示しているが、当然ながら、それぞれの接続台数は任意に設定できる。
【0038】
また、デバイスは、デバイスアドレスにより特定可能で、しかも、状態を取得したり、制御(変更)できるものであれば、例えば、デバイス2a自体であってもよいし、例えば、PLC11やプログラマブル表示器12の記憶装置など、ローカル制御システム3に設けられた記憶装置の一領域を示していてもよい。
【0039】
ここで、上記ローカル制御システム3では、ローカル制御システム3に必須の構成であり、しかも、HMIとして動作するため、演算能力に余力のあるプログラマブル表示器12が通信の大半を処理するように構成されている。さらに、各プログラマブル表示器12は、自らに接続されているPLC11の機種に固有の専用プロトコルと、LAN13での共通プロトコルとを変換して、他のプログラマブル表示器12や制御用ホストコンピュータ14と、PLC11との通信を中継する。なお、共通プロトコルと専用プロトコルとの間のプロトコル変換には、同じ指示に同じコードが割り当てられるように予め定められた共通のコマンドと上記共通のコマンドに対応するPLC11固有のコマンドとの間の変換や、データやアドレスの表現方法の変換、後述するシンボルやシンボル名とデバイスアドレスとの間の変換なども含まれる。
【0040】
これにより、プログラマブル表示器12および制御用ホストコンピュータ14は、他のプログラマブル表示器12に接続されているPLC11の機種に拘らず、LAN13を介して共通のプロトコルで通信できる。この結果、互いに異なる機種のPLC11の混在するローカル制御システム3が比較的容易に実現されている。
【0041】
より詳細には、上記プログラマブル表示器12は、予め自らに格納される画面データを参照して、オペレータにデバイスの状態を表示し、操作を受け付けるための操作画面を表示している。当該画面データは、画面上の領域と、当該領域への表示や入力に対応するデバイスとの対応関係を示すタグを組み合わせて構成されている。
【0042】
本実施形態では、上記プログラマブル表示器12は、複数の単位画面を切り換え表示可能であり、上記タグは、当該タグが有効となる単位画面を示すファイル番号と、単位画面上で実行すべき動作内容を特定する事象名と、各事象毎に参照される参照情報とを含んでいる。
【0043】
例えば、上記タグが所定の画面領域(表示座標範囲)へ所定のデバイスの状態に応じた部品図形を表示する表示タグの場合、上記参照情報には、表示座標範囲と、デバイスを特定可能なシンボル(後述)と、例えば、部品図形がスイッチの場合、ONを示す図形のファイルおよびOFFを示す図形のファイルなど、表示時に参照するファイル番号とが含まれる。また、タグが入力タグの場合、参照情報として、有効入力座標範囲と、入力結果が書き込まれるデバイスのシンボルとが含まれる。
【0044】
一方、プログラマブル表示器12は、所定の時間間隔で、自らに格納された画面データから、ベース画面のファイル番号が、現在表示中のベース画面である表示タグを抽出すると共に、予め格納されたシンボルとデバイスアドレスとの対応表を参照して、例えば、デバイスの実体が自らに接続されたPLC11によって制御されるデバイス2aの場合は、PLC11と通信したり、デバイスの実体が他のプログラマブル表示器12に接続されたPLC11によって制御されるデバイス2aの場合は、当該他のプログラマブル表示器12を介して当該PLC11と通信するなどして、各表示タグのシンボルに対応するデバイスアドレスからデバイスの状態(デバイスアドレスの内容)を読み出し、デバイスの状態に応じた部品図形を画面に表示する。これにより、プログラマブル表示器12の画面には、例えば、図2に示すように、デバイスの状態が反映される。
【0045】
また、図示しないタッチパネルへの押し操作など、オペレータの入力操作を受け取ると、プログラマブル表示器12は、上記画面データから、現在表示中のベース画面に対応し、当該入力操作にマッチする入力タグを検索すると共に、デバイスの実体の状態を取得する場合と略同様に、PLC11やプログラマブル表示器12と通信するなどして、入力結果に応じて、入力タグのシンボルが示すデバイスの状態を変更するようデバイスアドレスの内容(デバイスの状態)を変更する。ここで、入力操作の後も、プログラマブル表示器12は、デバイスの状態を画面表示するので、操作結果が画面表示に反映される。
【0046】
一方、上記制御用ホストコンピュータ14は、ローカル制御システム3の監視制御を行うHMI処理部21と、LAN13に接続され、上述の共通プロトコルで通信するLAN・IF部22と、LAN・IF部22およびLAN13を介して各プログラマブル表示器12と通信して上記HMI処理部21などの要求に応じるサーバ部23と、シンボルとデバイスアドレスとの対応を記憶するシンボルデータベース24と、各プログラマブル表示器12の画面データを作成する作画処理部25と、作成した画面データを格納する画面データメモリ26と、PLC11の制御プログラムを作成(修正)する制御プログラム編集部27と、当該制御プログラムを格納するプログラムメモリ28とを備えている。これにより、制御用ホストコンピュータ14は、画面データおよび制御プログラムを管理すると共に、ローカル制御システム3が稼動中、ターゲットシステム2やPLC11あるいはプログラマブル表示器12の状態を表示したり制御できる。
【0047】
上記作画処理部25は、上記画面データを作成する際、例えば、タグのパレットを表示し、パレット中のタグを選択して画面上に所望のタグを配置するように、ユーザへ促す。また、作画処理部25は、配置されたタグを指定された座標に表示して、ユーザのドラグ&ドロップなどの操作に応じてタグの座標を調整する。また、作画処理部25は、タグに対応するシンボル(後述)を入力するようにユーザへ促す。ここで、シンボルは、後述するように、デバイスアドレスと対応付けられており、シンボルにタグを対応付けることで、作画処理部25は、タグとデバイスアドレスとを対応付けることができる。これらの結果、ユーザは、作画処理部25を操作して、画面上の所望の位置にタグを配置すると共に、各タグとデバイスのシンボルとを対応付けるだけで、画面データを作成できる。
【0048】
したがって、プログラマブル表示器12の表示プログラムを修正する場合に比べて容易に、各プログラマブル表示器12の表示や操作を決定(変更)でき、ローカル制御システム3のユーザ(制御用ホストコンピュータ14のユーザ)は、ターゲットシステム2の実情や、プログラマブル表示器12のオペレータの習熟度、あるいは、ユーザの好みに合わせることができる。
【0049】
一方、制御プログラム編集部27は、例えば、ラダーエディタなどであり、図3に示すように、既に入力されたラダー図を図示し、ユーザの操作に応じて、ラダー図上のラダー記号の配置や接続関係などを編集する。さらに、作成されたラダー図を、PLC11が理解可能な命令語(機械語)からなる制御プログラムへ変換する。これにより、ユーザは、エディタ画面上で対話的にラダー図を編集するだけで、制御プログラムをプログラムできる。
【0050】
さらに、本実施形態では、上記シンボルデータベース24がサーバ部23、作画処理部25および制御プログラム編集部27の3者で共用されており、いずれかでシンボルデータベース24のデータが更新されると、別途にデータを更新することなく、更新結果が他者にも反映される。したがって、それぞれを別々のデータベースで管理するよりも、データ更新時および作成時の手間を削減できる。
【0051】
また、上記各部材23・25・27は、デバイスアドレスではなく、ユーザが意味ある名前をシンボル名として関連付け可能なシンボルによって、各デバイスを特定している。ここで、PLC11がデバイス2aを制御する際、PLC11は、演算量を削減するために、例えば、X0000のような英数字で表現されるデバイスアドレスで各デバイス2aを特定している。一方、HMI処理部21を操作する管理者や、制御プログラムや画面データの作成者、あるいは、プログラマブル表示器12のオペレータなど、制御システム1のユーザにとっては、各デバイスをデバイスアドレスで特定するよりも、”スイッチ2”のように、意味のある名前で呼んだ方が、呼称と各デバイスの実体とを関連付けしやすい。したがって、デバイスアドレスではなく、シンボルで制御対象となるデバイスを指定することで、上記ユーザが操作しやすい制御システム1を実現できる。
【0052】
さらに、例えば、PLC11の機種変更などによって、デバイスアドレスが変更されたとしても、作画処理部25および制御プログラム編集部27は、タグやラダー記号をシンボルと対応付けているので、シンボルデータベース24において、シンボルとデバイスアドレスとの対応を変更するだけで変更に対応できる。この結果、デバイスアドレスを対応付ける構成と異なり、当該デバイスアドレスが出現する度にデバイスアドレスを変更する必要がない。この結果、変更時の手間が少ない制御システム1を実現できる。
【0053】
一例として、本実施形態に係るシンボルデータベース24は、図4に示すように、ローカル制御システム3内の各デバイスに対応するシンボルについて、各シンボルに固有なシンボルIDと、シンボル名と、デバイスアドレスとの組み合わせを含むレコードを記憶している。また、シンボルデータベース24において、各シンボルのレコードは、図5に示すように、階層的に記憶されており、シンボルデータベース24を参照することで、サーバ部23などは、ローカル制御システム3内に存在するプログラマブル表示器12を把握し、各プログラマブル表示器12に登録されたシンボルを把握できると共に、各シンボルのレコードから、シンボル名やデバイスアドレスなどを取得できる。また、シンボルデータベース24を検索することで、所定のシンボル名を持つデバイスの実体(デバイス2a)を制御するPLC11へ接続されたプログラマブル表示器12を特定できる。
【0054】
なお、シンボルデータベース24には、各プログラマブル表示器12など、LAN13に加入している各機器についても、機器を示す局IDと、局の名称(局名)と、機器のネットワークアドレスなどとの組み合わせを含むレコードが記憶されており、上記制御システム1のユーザは、上記各機器を局名で指定できる。
【0055】
さらに、本実施形態に係る制御用ホストコンピュータ14は、上記携帯端末4にて、ローカル制御システム3のデバイス2aの状態を表示し、携帯端末4から操作するために、インターネット5を介して、上記携帯端末4と通信可能な公開サーバ部31と、公開サーバ部31が携帯端末4へ公開すべきアプレットを生成するファイル生成部32と、アプレットを格納するアプレット記憶部33とを備えている。なお、上記公開サーバ部31が特許請求の範囲に記載の応答手段および受信手段に対応し、上記ファイル生成部32が選択手段および動作指示生成手段に対応する。
【0056】
上記携帯端末4は、例えば、iアプリ(商標)対応の携帯電話などであり、Java(登録商標)言語のプログラムを実行可能なバーチャルマシン41とブラウザ42とを備えている。上記ブラウザ42は、インターネット5に接続された機器と通信し、受け取ったアプレットをバーチャルマシン41に実行させることができる。また、当該ブラウザ42は、例えば、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)などのプロトコルで任意のサーバ装置からHTML( HyperText Markup Language)文書などのハイパーテキスト文書を受け取り、閲覧することもできる。
【0057】
一方、上記アプレットは、携帯端末4が実行可能なプログラムであって、公開サーバ部31は、当該アプレットを携帯端末4へ送信することで、携帯端末4に動作を指示できる。また、ファイル生成部32は、ローカル制御システム3内のシンボルをユーザに提示して選択を促すと共に、選択されたシンボルの組み合わせに基づいて、アプレットを生成できる。
【0058】
当該アプレットが指示する動作は、携帯端末4が当該シンボルに対応するデバイスの状態を公開サーバ部31へ繰り返し問い合わせる動作と、当該デバイスのシンボル名および状態を携帯端末4の画面に表示する動作と、携帯端末4にて、デバイスに対応するシンボルが操作された場合、携帯端末4が操作に応じたデバイスの状態制御指示を公開サーバ部31へ送信する動作とを含んでいる。
【0059】
さらに、本実施形態に係るファイル生成部32は、選択されたシンボルを登録しているプログラマブル表示器12が互いに異なっている場合、デバイスのシンボル名だけではなく、シンボル名が登録されたプログラマブル表示器12の局名をも表示させるアプレットを生成する。これによって、異なるプログラマブル表示器12に登録されたシンボル間で互いにシンボル名が類似していたとしても、携帯端末4のユーザは、各シンボルを的確に区別できる。
【0060】
ここで、上記ファイル生成部32は、例えば、携帯端末4に状態を表示し、携帯端末4から状態を制御可能な各デバイス2aについて、上記各動作を示すプログラムを記憶しておき、デバイス2aの組み合わせが選択されると、それぞれに対応するプログラムを組み合わせるなどして、組み合わせに応じたアプレットを生成できる。
【0061】
なお、上記各部材21〜33、41〜42は、CPUなどの演算手段が、ROMやRAMなどの記憶手段に格納されたプログラムを実行し、タッチパネルやボタンあるいは液晶表示装置などの入出力手段、あるいは、インターフェース回路などの通信回路を制御することによって実現される機能ブロックである。したがって、これらの手段を有するコンピュータが、上記プログラムを記録した記録媒体(例えば、CD−ROMなど)を読み取り、当該プログラムを実行するだけで、本実施形態に係る制御用ホストコンピュータ14および携帯端末4を実現できる。なお、例えば、シリアルケーブルやLAN13、インターネット5、あるいは、他の通信路を介してプログラムをダウンロードするためのプログラムが、上記コンピュータに予めインストールされていれば、当該通信路を介して、上記コンピュータへ上記プログラムを配付することもできる。
【0062】
特に、上記携帯端末4は、アプレットを実行するために、バーチャルマシン41およびブラウザ42を予め備えている。したがって、当該携帯端末を流用することで、特別な携帯端末を用意することなく、本実施形態に係る制御システム1を実現できる。また、制御用ホストコンピュータは、制御プログラムおよび画面データを管理し、ローカル制御システム3内の各機器を制御するために、上記部材21〜28を備えている。したがって、上記部材31〜33を追加するだけで、本実施形態に係る制御用ホストコンピュータ14を実現できる。
【0063】
上記構成では、図6に示すステップ1(以下では、S1のように略称する)において、ローカル制御システム3の制御用ホストコンピュータ14の作画処理部25および制御プログラム編集部27は、ローカル制御システム3内の各プログラマブル表示器12およびPLC11が正しくターゲットシステム2を制御するために、ユーザの指示に基づいて、画面データおよび制御プログラムを生成する。これに伴い、サーバ部23、作画処理部25および制御プログラム編集部27で共有されるシンボルデータベース24には、各シンボルのレコードが生成され、各レコードには、シンボルに対応するシンボル名およびデバイスアドレスなどが格納される。
【0064】
具体的には、作画処理部25は、画面データを作成(修正)する際、タグとシンボルとが対応付けられると、シンボルデータベース24を参照して、図2に示すN2のように、タグの表示領域付近に、タグに対応するシンボル名(”スイッチ2”)を表示する。同様に、制御プログラム編集部27は、制御プログラムを作成(修正)する場合、ラダー記号とシンボルとが対応付けられると、シンボルデータベース24を参照して、例えば、図3に示すNβのように、ラダー記号Iβの表示領域付近に、ラダー記号Iβに対応するシンボル名を表示する。
【0065】
ここで、上記シンボルデータベース24は、作画処理部25および制御プログラム編集部27で共有されている。したがって、互いに同じシンボル(例えば、”SW2”)に対応する部品図形I2およびラダー記号Iβの近傍には、それぞれ同じ内容のシンボル名N2およびNβが表示される。
【0066】
なお、シンボル、シンボル名およびデバイスアドレスの対応付けは、サーバ部23、作画処理部25および制御プログラム編集部27のいずれで行ってもよい。また、上記では、制御プログラムや画面データの完成前に対応付けられている場合を例にして説明したが、ローカル制御システム3が稼動するまでに対応付けられれば、作成後に対応付けてもよい。
【0067】
上記S1にて、画面データおよび制御プログラムが作成されると、S2において、作画処理部25は、画面データを画面データメモリ26に格納すると共に、上記画面データおよびシンボルデータベース24のレコードの一部をプログラマブル表示器12に出力する。また、制御プログラム編集部27は、制御プログラムをプログラムメモリ28に格納すると共に、プログラマブル表示器12を介してPLC11に制御プログラムを出力する。これにより、ローカル制御システム3内のプログラマブル表示器12およびPLC11には、画面データおよび制御プログラムが格納され、ターゲットシステム2を正しく制御可能になる。
【0068】
より詳細には、制御プログラム編集部27は、制御プログラムをプログラマブル表示器12などを介してPLC11へ出力する際、シンボルデータベース24を参照して、シンボル名をデバイスアドレスに変換する。さらに、当該制御プログラムは、サーバ部23などを介して、制御プログラムを格納すべきPLC11に接続されたプログラマブル表示器12に配布される。また、当該プログラマブル表示器12は、制御プログラムをPLC11に送信し、PLC11の所定の記憶領域に格納させる。これにより、PLC11は、デバイスアドレスで制御対象を特定した制御プログラムに基づいて、デバイス2aを制御できる。
【0069】
一方、作画処理部25は、プログラマブル表示器12へ画面データを出力する際、シンボルデータベース24のレコードのうち、例えば、プログラマブル表示器12に接続されたPLC11のデバイス2aに対応するシンボルのレコードなど、当該プログラマブル表示器12が参照する必要のあるレコードも併せて送付する。また、プログラマブル表示器12も、作画処理部25と同様に、予め格納された上記各レコードを参照するなどして、当該タグを表示する際、タグに対応するシンボルのシンボル名を、タグの表示領域付近に表示する。
【0070】
さらに、制御用ホストコンピュータ14のユーザは、S11およびS12において、ファイル生成部32を操作して、携帯端末4へ公開するアプレットを生成する。
【0071】
具体的には、S11において、ファイル生成部32は、シンボルデータベース24を参照して、ローカル制御システム3内の各プログラマブル表示器12を列挙し、ユーザに選択を促す。プログラマブル表示器12が選択されると、ファイル生成部32は、シンボルデータベース24を参照して、当該プログラマブル表示器12に登録された各シンボルを列挙して、ユーザに選択を促す。ここで、プログラマブル表示器12やシンボルを列挙する際、ファイル生成部32は、シンボルデータベース24を参照して、局名やシンボル名を提示するので、ユーザは、所望のプログラマブル表示器12やシンボルを容易に選択できる。
【0072】
当該S11におけるシンボルの選択は、携帯端末4に表示しようとするシンボルが全て選択されるまで繰り返される。なお、例えば、選択すべきシンボルに対応するデバイス2aが、互いに異なるプログラマブル表示器12に接続されたPLC11によって制御される場合など、次に選択するシンボルが前に選択したシンボルと異なるプログラマブル表示器12に登録されている場合、ユーザは、例えば、プログラマブル表示器12の列挙を再度指示するなどして、プログラマブル表示器12を再び選択した後、シンボルを選択する。
【0073】
ここで、携帯端末4は、持ち運ばれるため、据え置き型の端末装置と比較すると、表示可能な画素数が制限されており、画面内に同時表示可能なデバイスの個数が制限されている。したがって、据え置き型の端末装置の場合と異なり、ファイル生成部32のユーザが、携帯端末4に表示すべきデバイスを選択しても、余り手間がかからない。
【0074】
上記S11にて、携帯端末4で表示すべきシンボルが選択され、例えば、ユーザの指示によって、携帯端末4の画面作成が指示されると、ファイル生成部32は、S12において、選択されたシンボルの組み合わせに応じたアプレットを生成して、アプレット記憶部33に格納する。本実施形態に係るアプレット記憶部33は、互いに異なる組み合わせに応じたアプレットを複数記憶でき、ファイル生成部32は、組み合わせに応じた記憶領域に各アプレットを格納する。
【0075】
一方、S21において、携帯端末4がインターネット5を介して公開サーバ部31にアクセスして、ローカル制御システム3のデバイスの状態取得を希望すると、S22において、公開サーバ部31は、例えば、アクセス時のURI( Universal Resource Identifier)などに基づいて、公開サーバ部31が公開可能なアプレットのうち、携帯端末4が希望しているアプレットを特定すると共に、当該アプレットをアプレット記憶部33から読み出して携帯端末4に送信する。
【0076】
ここで、当該アプレットは、携帯端末4のバーチャルマシン41で実行可能であり、携帯端末4のブラウザ42の受け取ったアプレットがバーチャルマシン41で実行されると、携帯端末4は、S31において、当該アプレットに従って公開サーバ部31と通信する。これにより、携帯端末4は、デバイスの状態を自らの画面に表示すると共に、自らへの操作に応じて、デバイスの状態変更を指示する。
【0077】
具体的には、アプレットを実行する携帯端末4は、例えば、所定の周期など、予め定められたタイミングで、公開サーバ部31と繰り返し通信して、上記S11にて、選択された各シンボルに対応するデバイスの状態を問い合わせる。さらに、当該携帯端末4は、公開サーバ部31の応答結果に応じて、図7に示すように、デバイスを示すシンボル名とデバイスの状態との組み合わせを表示する。
【0078】
なお、図7では、一例として、上記S11にて、局名が”ライン1”のプログラマブル表示器12に登録されたシンボルのうち、シンボル名が”スイッチ2”および”カウンタ1”のデバイスと、局名が”ライン5”のプログラマブル表示器12に登録されたシンボルのうち、シンボル名が”スイッチ5”および”カウンタ6”のデバイスとが選択された場合を示している。
【0079】
上記問い合わせは、所定のタイミングで繰り返されるので、ローカル制御システム3にて、デバイスの状態が変化すると、次の問い合わせに応じて、携帯端末4の表示も更新される。これにより、携帯端末4は、インターネット5を介してローカル制御システム3と通信可能な場所であれば、例えば、外国など、ローカル制御システム3から離れた遠隔地に配されている場合であっても、何ら支障なく、各デバイスの現状を表示できる。
【0080】
ここで、上述したように、携帯端末4の画面の広さが制限されているため、デバイスの状態取得指示を受け付けるための画面領域を設けるとデバイスの状態を表示するための画面領域が狭くなりやすい。ところが、本実施形態に係る携帯端末4は、公開サーバ部31からのアプレットに従って、デバイスの状態を繰り返し問い合わせるので、状態取得指示を受け付けるための画面領域を必要としない。したがって、画面の広さが制限されていたとしても、比較的多くのデバイスの状態を表示できる。
【0081】
また、本実施形態では、ファイル生成部32がシンボルデータベース24を参照して生成するアプレットは、デバイスのシンボル名と状態との組み合わせを表示するように、携帯端末4へ指示する。したがって、携帯端末4のユーザは、ローカル制御システム3内で、プログラマブル表示器12やHMI処理部21、あるいは、作画処理部25や制御プログラム編集部27を操作する場合と同一のシンボル名で、デバイスを特定できる。この結果、携帯端末4の操作方法を覚える手間を削減できる。
【0082】
一方、図6に示す上記S31において、ユーザのボタン操作などによって、携帯端末4が、表示中のシンボルへの操作を受け付けると、アプレットに従って動作する携帯端末4は、操作が示すシンボルを、操作が示すように状態制御するための状態制御指示を生成し、公開サーバ部31へ送信する。
【0083】
この場合、公開サーバ部31は、受け取った状態制御指示に基づいて、例えば、シンボル名など、制御対象を示す情報と、制御内容を示す情報とを特定し、HMI処理部21がシンボルで制御対象を特定してデバイスを制御する場合と同様に、サーバ部23へ状態制御を指示する。
【0084】
ここで、サーバ部23は、シンボルデータベース24を参照することで、シンボルが登録されたプログラマブル表示器12を特定できるので、何ら支障なく、当該プログラマブル表示器12へ制御指示を伝送できる。また、プログラマブル表示器12が共通プロトコルから専用プロトコルへプロトコル変換するので、プログラマブル表示器12より上層、制御用ホストコンピュータ14および携帯端末4は、プログラマブル表示器12に接続されたPLC11の機種に拘らず、共通プロトコルで制御を指示すればよく、PLC11が変更されてもアプレットなどを変更する必要がない。
【0085】
なお、上記では、公開サーバ部31がローカル制御システム3内の制御用ホストコンピュータ14に設けられている場合を例にして説明したが、これに限るものではない。例えば、これらの部材を有する公開サーバ装置をローカル制御システム3外に配してもよい。この構成の場合、携帯端末4は、公開サーバ装置と通信して、アプレットを受け取ると共に、デバイス2aの状態を送受する。また、公開サーバ装置は、制御用ホストコンピュータ14に設けられた通信処理部と通信して、画面データを受け取ったり、デバイス2aの状態を送受する。
【0086】
当該構成であっても、通信処理部は、サーバ部23を介してデバイス2aの状態を取得すると共に、公開サーバ装置とローカル制御システム3との間の通信路、公開サーバ装置およびインターネット5を介して、携帯端末4へ、デバイス2aの状態を通知し、当該デバイス2aの状態を携帯端末4に表示させることができる。
【0087】
さらに、上記構成では、携帯端末4がローカル制御システム3とは別の公開サーバ装置にアクセスする。したがって、インターネット5に接続された携帯端末4へデバイス2aの状態を表示させることができるにも拘らず、ローカル制御システム3は、予め定められた公開サーバ装置と通信するだけでよい。この結果、制御用ホストコンピュータ14が携帯端末4から直接アクセスされる場合に比べて、ローカル制御システム3の負担を軽減でき、ローカル制御システム3の安全性を向上できる。
【0088】
なお、本実施形態では、プログラマブル表示器12が専用プロトコルと共通プロトコルとを変換しているが、これに限るものではなく、他の装置がプロトコルしてもよいし、制御用ホストコンピュータ14が専用プロトコルでPLC11と直接通信してもよい。ただし、本実施形態のように、公開サーバ部31からPLC11までの間に、プロトコル変換する部材が設けられている場合、公開サーバ部31およびファイル生成部32は、デバイス2aの状態の問い合わせや状態制御指示の内容が同じであれば、専用プロトコルに拘らず、同じ動作をすればよい。したがって、専用プロトコル毎に、公開サーバ部31およびファイル生成部32を設ける必要がなく、制御システム1を構築する際の手間を削減できる。
【0089】
また、上記実施形態では、アプレットを公開する場合を例にして説明したが、アプレットの代わりに、例えば、べーシックなどのプログラム言語をコンパイルするなどして作成され、アプレットと同様の動作を携帯端末4に実行させる実行プログラムを配信しても、略同様の効果が得られる。
【0090】
ただし、本実施形態のように、携帯端末4のバーチャルマシン41が、当該アプレットを携帯端末4が実行可能な機械語に翻訳して実行する場合、携帯端末4がバーチャルマシンを備えていれば、クライアント装置のオペレーティングシステム(OS)やCPUが実行可能な機械語が異なっていても、アプレットを実行できる。したがって、公開サーバ部31が配布するアプレットの種類を増加させることなく、より多くの携帯端末4でデバイスの状態を表示し、制御できる。
【0091】
なお、上記実施形態では、ローカル制御システム3と携帯端末4との間をインターネット5で接続する場合について説明したが、これに限るものではなく、公衆電話回線網などの広域通信網を介して接続してもよい。ただし、公衆電話回線網とは異なり、インターネット5は、送信側と受信側との間の回線を確保しないので、通信費用が安く設定されていることが多い。したがって、例えば、ローカル制御システム3や携帯端末4あるいは上述の公開用サーバ装置の間の距離が離れている場合には、本実施形態のように、インターネット5で接続する方が好ましい。
【0092】
【発明の効果】
本発明に係る制御システムは、以上のように、本発明に係る制御システムは、上記課題を解決するために、携帯端末としての端末と通信可能な制御用ホストコンピュータを備え、当該制御用ホストコンピュータには、ローカル制御システムのデバイスのうち、端末に状態を表示するデバイスの選択を受け付ける選択手段と、選択結果に応じて、上記端末への動作指示を生成して、上記端末に公開すべき動作指示として記憶装置に格納する動作指示生成手段と、上記記憶装置に格納された上記端末に公開可能な動作指示のうち、上記端末が所望する動作指示を端末に送信すると共に、上記ローカル制御システムのデバイスに代わって状態の問い合わせに応答する応答手段とが設けられていると共に、上記動作指示が示す動作には、当該端末が、広域通信網を介し、予め定められたタイミングで上記応答手段と繰り返し通信して、上記選択手段が選択を受け付けたデバイスの状態を受け取る動作と、当該端末が当該デバイスの状態を表示する動作とが含まれている構成である。
【0093】
また、本発明に係る制御システムは、ローカル制御システムのデバイスのうち、携帯端末としての端末に状態を表示するデバイスの選択を受け付ける選択手段と、選択結果に応じて、上記端末への動作指示を生成して、上記端末に公開すべき動作指示として記憶装置に格納する動作指示生成手段と、上記記憶装置に格納された上記端末に公開可能な動作指示のうち、上記端末が所望する動作指示を端末に送信すると共に、上記ローカル制御システムのデバイスに代わって状態の問い合わせに応答する応答手段と、を備え、上記動作指示が示す動作には、当該端末が、広域通信網を介し、予め定められたタイミングで上記応答手段と繰り返し通信して、上記選択手段が選択を受け付けたデバイスの状態を受け取る動作と、当該端末が当該デバイスの状態を表示する動作とが含まれていると共に、上記選択手段は、上記デバイスの選択を複数受け付け可能であり、上記動作指示生成手段が生成する動作指示にて、上記端末がデバイスの状態を表示する動作は、複数のデバイスの状態を、上記端末の画面内に同時に表示する動作であり、さらに、上記動作指示生成手段は、上記選択手段が互いに異なる制御装置に接続されたデバイスの選択を複数受け付けた場合、上記端末がデバイスの状態を表示する動作として、各デバイスのシンボル名だけではなく、上記制御装置の局名と共に、各デバイスの状態を、上記端末の画面内に同時に表示する動作を示す動作指示を生成する構成である。
【0094】
また、本発明に係る制御システムは、上記構成に加えて、上記選択手段は、互いに異なる制御装置に接続されたデバイスの選択を複数受け付け可能であり、さらに、上記動作指示生成手段は、上記選択手段が互いに異なる上記制御装置に接続されたデバイスの選択を複数受け付けた場合、上記端末がデバイスの状態を表示する動作として、各デバイスのシンボル名だけではなく、上記制御装置の局名と共に、各デバイスの状態を、上記端末の画面内に同時に表示する動作を示す動作指示を生成する構成である。
【0095】
また、本発明に係るプログラムは、上記制御システムの各手段として、コンピュータを動作させるプログラムであり、本発明に係る記録媒体には、当該プログラムが記録されている。そして、これらのプログラムを実行することで、当該コンピュータを含むシステムを上記制御システムとして動作させる構成である。
【0096】
これらの構成において、選択手段がデバイスの選択を受け付けると、動作指示生成手段は、選択されたデバイスに応じた動作指示を生成する。一方、端末は、制御システム用のプログラムが予めインストールされていなくても、上記動作指示に従って動作し、広域通信網を介して応答手段と繰り返し通信して、デバイスの状態表示を更新する。この結果、ローカル制御システムから離れた場所に配置された端末にて、デバイスの現況を表示可能な制御システムを、少ない手間で構築できるという効果を奏する。
【0097】
本発明に係る制御システムは、以上のように、上記構成に加えて、上記動作指示が示す動作には、上記端末が、操作に応じて、上記ローカル制御システムのデバイスに代わって状態制御指示を受け取る受信手段と広域通信網を介して通信し、操作に応じたデバイスの状態制御指示を伝えて、上記デバイスを制御する動作が含まれている構成である。
【0098】
上記構成において、動作指示に従う端末は、当該端末の使用者の操作によって、デバイスの状態制御が指示されると、操作に応じた状態制御指示を広域通信網を介して受信手段へ通信する。また、受信手段は、当該状態制御指示をデバイスの代わりに受け取り、状態制御指示をデバイスの状態に反映させる。この結果、ローカル制御システムから離れた場所に配置された端末からであっても、端末の操作に応じたデバイスの状態を、端末の操作に応じて制御できるという効果を奏する。
【0099】
本発明に係る制御システムは、以上のように、上記構成において、上記端末は、携帯端末であって、上記選択手段は、上記デバイスの選択を複数受け付け可能であり、上記動作指示生成手段が生成する動作指示にて、上記端末がデバイスの状態を表示する動作は、複数のデバイスの状態を、上記端末の画面内に同時に表示する動作である。
【0100】
上記構成において、端末としての携帯端末は、上記動作指示に従って応答手段と繰り返し通信して、各デバイスの状態を携帯端末の画面内に同時表示する。この結果、各デバイスの表示画面を切り換える場合と異なり、携帯端末の使用者は、より少ない手間で、より的確にローカル制御システムの状態を把握できるという効果を奏する。
【0101】
本発明に係る制御システムは、以上のように、上記構成において、上記ローカル制御システムは、複数の制御装置が、それぞれに接続されたデバイスを制御するシステムであって、上記選択手段は、互いに異なる上記制御装置に接続されたデバイスの選択を複数受け付け可能であり、上記動作指示生成手段が生成する動作指示にて、上記デバイスの状態を受け取る動作は、上記選択手段が選択した上記各デバイスの状態を受け取る動作である。
【0102】
上記構成によれば、選択手段は、各選択が、互いに異なる制御装置に接続されたデバイスの選択であっても受け付け、動作指示生成手段は、各デバイスの組み合わせに応じた動作指示を生成する。したがって、端末の使用者は、より的確にローカル制御システムの状態を把握できるという効果を奏する。
【0103】
本発明に係る制御システムは、以上のように、上記構成において、上記動作指示生成手段は、上記問い合わせまたは状態制御指示の内容が同じであれば、デバイスを制御する各制御装置の専用プロトコルに拘らず、上記応答手段または受信手段と同じデータ列で通信するための動作指示を生成すると共に、上記応答手段または受信手段から上記制御装置までの間には、専用プロトコルと共通プロトコルとを変換するプロトコル変換装置が設けられている構成である。
【0104】
上記構成によれば、プロトコル変換装置が両プロトコルを変換するので、動作指示生成手段、応答手段および受信手段は、問い合わせや状態制御指示の内容が同じであれば、専用プロトコルに拘らず、同じ動作をすればよい。したがって、各専用プロトコルに対応した動作指示生成手段、応答手段および受信手段を用意する場合よりも、互いに異なる専用プロトコルを採用した制御装置が混在した制御システムを構築する際の手間を削減できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示すものであり、制御システムの要部構成を示すブロック図である。
【図2】 上記制御システムにおいて、プログラマブル表示器の画面、あるいは、当該画面を作成するエディタの画面を示す説明図である。
【図3】 上記制御システムにおいて、制御プログラムのエディタ画面を示す説明図である。
【図4】 上記制御システムにおいて、シンボルデータベースに記憶されるデータの構造を示すものであり、シンボル毎のレコードを示す説明図である。
【図5】 上記制御システムにおいて、シンボルデータベースに記憶されるデータの構造を示すものであり、シンボルの階層構造を示す説明図である。
【図6】 上記制御システムの動作を示すフローチャートである。
【図7】 上記制御システムにおいて、携帯端末の画面を示す説明図である。
【図8】 従来例を示すものであり、制御システムの要部構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 制御システム
2a デバイス
3 ローカル制御システム
4 携帯端末(端末)
5 インターネット(広域通信網)
11 プログラマブル・ロジック・コントローラ(制御装置)
12 プログラマブル表示器(プロトコル変換装置)
31 公開サーバ部(公開手段、受信手段)
32 ファイル生成部(選択手段、動作指示生成手段)

Claims (9)

  1. 携帯端末としての端末と通信可能な制御用ホストコンピュータを備え、
    当該制御用ホストコンピュータには、ローカル制御システムのデバイスのうち、端末に状態を表示するデバイスの選択を受け付ける選択手段と、
    選択結果に応じて、上記端末への動作指示を生成して、上記端末に公開すべき動作指示として記憶装置に格納する動作指示生成手段と、
    上記記憶装置に格納された上記端末に公開可能な動作指示のうち、上記端末が所望する動作指示を端末に送信すると共に、上記ローカル制御システムのデバイスに代わって状態の問い合わせに応答する応答手段とが設けられていると共に、
    上記動作指示が示す動作には、当該端末が、広域通信網を介し、予め定められたタイミングで上記応答手段と繰り返し通信して、上記選択手段が選択を受け付けたデバイスの状態を受け取る動作と、当該端末が当該デバイスの状態を表示する動作とが含まれていることを特徴とする制御システム。
  2. 上記端末は、携帯端末であって、
    上記選択手段は、上記デバイスの選択を複数受け付け可能であり、
    上記動作指示生成手段が生成する動作指示にて、上記端末がデバイスの状態を表示する動作は、複数のデバイスの状態を、上記端末の画面内に同時に表示する動作であることを特徴とする請求項1記載の制御システム。
  3. 上記選択手段は、互いに異なる制御装置に接続されたデバイスの選択を複数受け付け可能であり、
    さらに、上記動作指示生成手段は、上記選択手段が互いに異なる上記制御装置に接続されたデバイスの選択を複数受け付けた場合、上記端末がデバイスの状態を表示する動作として、各デバイスのシンボル名だけではなく、上記制御装置の局名と共に、各デバイスの状態を、上記端末の画面内に同時に表示する動作を示す動作指示を生成することを特徴とする請求項2記載の制御システム。
  4. ローカル制御システムのデバイスのうち、携帯端末としての端末に状態を表示するデバイスの選択を受け付ける選択手段と、
    選択結果に応じて、上記端末への動作指示を生成して、上記端末に公開すべき動作指示として記憶装置に格納する動作指示生成手段と
    上記記憶装置に格納された上記端末に公開可能な動作指示のうち、上記端末が所望する動作指示を端末に送信すると共に、上記ローカル制御システムのデバイスに代わって状態の問い合わせに応答する応答手段と、を備え、
    上記動作指示が示す動作には、当該端末が、広域通信網を介し、予め定められたタイミングで上記応答手段と繰り返し通信して、上記選択手段が選択を受け付けたデバイスの状態を受け取る動作と、当該端末が当該デバイスの状態を表示する動作とが含まれていると共に、
    上記選択手段は、上記デバイスの選択を複数受け付け可能であり、
    上記動作指示生成手段が生成する動作指示にて、上記端末がデバイスの状態を表示する動作は、複数のデバイスの状態を、上記端末の画面内に同時に表示する動作であり、
    さらに、上記動作指示生成手段は、上記選択手段が互いに異なる制御装置に接続されたデバイスの選択を複数受け付けた場合、上記端末がデバイスの状態を表示する動作として、各デバイスのシンボル名だけではなく、上記制御装置の局名と共に、各デバイスの状態を、上記端末の画面内に同時に表示する動作を示す動作指示を生成することを特徴とする制御システム。
  5. 上記ローカル制御システムは、複数の制御装置が、それぞれに接続されたデバイスを制御するシステムであって、
    上記選択手段は、互いに異なる上記制御装置に接続されたデバイスの選択を複数受け付け可能であり、
    上記動作指示生成手段が生成する動作指示にて、上記デバイスの状態を受け取る動作は、上記選択手段が選択した上記各デバイスの状態を受け取る動作であることを特徴とする請求項2記載の制御システム。
  6. 上記動作指示が示す動作には、上記端末が、操作に応じて、上記ローカル制御システムのデバイスに代わって状態制御指示を受け取る受信手段と広域通信網を介して通信し、操作に応じたデバイスの状態制御指示を伝えて、上記デバイスを制御する動作が含まれていることを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の制御システム。
  7. 上記ローカル制御システムは、複数の制御装置が、それぞれに接続されたデバイスを制御するシステムであって、
    上記動作指示生成手段は、上記問い合わせまたは状態制御指示の内容が同じであれば、上記各制御装置の機種に固有の専用プロトコルに拘らず、上記応答手段または受信手段と同じデータ列で通信するための動作指示を生成すると共に、
    上記応答手段または受信手段から上記制御装置までの間には、それぞれに固有の専用プロトコルで上記各制御装置と通信し、上記応答手段または受信手段とは、予め定められた共通プロトコルで通信するよう、両プロトコルを変換するプロトコル変換装置が設けられていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載の制御システム。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の制御システムの、前記選択手段、前記動作指示生成手段、前記応答手段として、コンピュータを動作させるプログラム。
  9. 請求項8記載のプログラムが記録された記録媒体。
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