JP2003084576A - 中間転写ベルト、中間転写ベルト−潜像担持体一体カートリッジ、プロセスカートリッジ及び画像形成方法 - Google Patents

中間転写ベルト、中間転写ベルト−潜像担持体一体カートリッジ、プロセスカートリッジ及び画像形成方法

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JP2003084576A
JP2003084576A JP2001273798A JP2001273798A JP2003084576A JP 2003084576 A JP2003084576 A JP 2003084576A JP 2001273798 A JP2001273798 A JP 2001273798A JP 2001273798 A JP2001273798 A JP 2001273798A JP 2003084576 A JP2003084576 A JP 2003084576A
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belt
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JP2001273798A
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Hidekazu Matsuda
秀和 松田
Atsushi Tanaka
篤志 田中
Yuji Sakurai
有治 櫻井
Akihiko Nakazawa
明彦 仲沢
Tsunenori Ashibe
恒徳 芦邊
Takashi Kusaba
隆 草場
Hiroyuki Kobayashi
廣行 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間の輸送や広範な温湿度環境下での放置
における経時的な伸縮及びそのばらつきが小さく、繰り
返し使用する苛酷な耐久を行っても特性に変化がなく、
初期と同様な特性を維持し得る中間転写ベルト、また、
メンテナンスが容易で装置の小型化とコストダウンが図
れ、使用環境にかかわらず、初期と同様な良好な画像が
得られる中間転写ベルト−感光体一体カートリッジ、該
カートリッジを用いた画像形成装置及び画像形成方法を
提供することにある。 【解決手段】 中間転写ベルトは、少なくとも2本のロ
ーラーに張架し20Nの張力を付与したまま、30℃/
80%RHの環境下に168時間放置後のベルト内周長
が、放置前のベルト内周長の98〜102%であり、か
つ、内周長の左右差が左右の周長の平均値の±0.5%
以内にあることを特徴とする中間転写ベルト、中間転写
ベルト−感光体一体カートリッジ、該カートリッジを用
いた画像形成装置及び画像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機やレーザープ
リンター等の電子写真方式を用いた画像形成装置、それ
に使用される中間転写ベルト、中間転写ベルト−潜像担
持体一体カートリッジ及びこれらを用いた画像形成方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】中間転写ベルトを使用した画像形成装置
は、カラー画像情報や多色画像情報の複数の成分色画像
を順次積層転写してカラー画像や多色画像を合成再現し
た画像形成物を出力するカラー画像形成装置や多色画像
形成装置、又はカラー画像形成機能や多色画像形成機能
を具備させた画像形成装置として有効である。
【0003】中間転写ベルトを用いた画像形成装置を有
するカラー電子写真装置は、従来の技術である転写ドラ
ム上に第2の画像担持体を張り付け又は吸着し、そこへ
感光体から画像を転写する画像形成装置を有したカラー
電子写真装置、例えば特開昭63−301960号公報
中で述べられたごとくの転写装置と比較すると、転写材
になんら加工、制御(例えば、グリッパーに把持する、
吸着する、曲率をもたせる等)を必要とせずに中間転写
ベルトから画像を転写することができるため、封筒、ハ
ガキ、ラベル紙等、薄い紙(40g/m2紙)から厚い
紙(200g/m2紙)まで、幅の広狭、長さの長短に
よらず、多種多様な第2の画像担持体を選択することが
できるという利点を有している。
【0004】また、中間転写ベルト形状とすることで、
中間転写ドラムのような剛体のシリンダーを用いる場合
と比較して画像形成装置内部に配置する際の自由度が増
して、スペースの有効利用による装置本体の小型化やコ
ストダウンを行うことができるメリットもある。
【0005】しかし、中間転写ベルトの寿命は本体より
短く、現状では交換が必須となっている。同時に中間転
写ベルトに残留した現像剤(以下トナー)を回収した廃
トナー容器の設置とその処理が必要となる。これらに加
えて、プリンターや複写機では感光体や現像器、現像剤
等、多くの部品について交換が必要となっている。これ
らの交換部品をユニット化して本体から容易に着脱する
方法として特開平8−137181号公報には、中間転
写ベルトと感化体をそれぞれ独立したユニットとして本
体から容易に着脱できるように配置した提案がなされて
いる。
【0006】ところが、この手段では交換ユニットの数
が多く、ユーザーの操作が煩雑になる。更に、各ユニッ
トがそれぞれ独立して設計、配置されているため、本体
の大型化やコストの上昇を招く等の問題も生じる。
【0007】この問題を解決する手段として交換部品で
ある中間転写ベルトと感光体とを一体のユニットとして
本体から同時に着脱し、交換する手段が好適であり、特
開平6−110261号公報、特開平10−17732
9号公報及び特開平11−30944号公報で提案され
ている。
【0008】しかし、中間転写ベルトと感光体とを一体
ユニットとして構成し、画像形成装置本体に容易に着脱
できる中間転写体、感光体一体カートリッジとする方法
は、画像形成装置を設置した際に中間転写ベルトをセッ
トする場合と異なり、中間転写ベルトに起因する幾つか
の問題が発生する。
【0009】その一つは、中間転写ベルト張架時にベル
トにかかる張力によるベルトのクリープである。通常、
中間転写ベルトはスリップすることなく確実に駆動され
回転するよう張力をかける必要があり、中間転写ベルト
一体カートリッジは実際にユーザーの手元に届いて使用
されるまでに長い間張力をかけられたまま静止している
状態となる。また、そのカートリッジの物流時、中間転
写ベルトは張架されたままの状態で高温・高湿の環境下
に置かれることが多い。その結果、中間転写ベルトはク
リープを生じ周長が拡大する。拡大した周長はある程度
ストロークを持ったテンションローラーで吸収される
が、伸びを生じた分、色ずれ(複数色のトナーを重ねて
転写する時に、各色間での転写位置がずれて、所望の位
置にトナーが重ならないこと)の原因となって、画像品
質を低下させたり、ついには駆動ローラーとの間でスリ
ップを起こして駆動不能となったりする場合がある。
【0010】また、中間転写ベルトに結晶性の熱可塑性
樹脂等の材料を用いた場合、高温下に置かれることによ
り結晶化が促進され、アニールされた時と同じような現
象を引き起こし、その結果、中間転写ベルトの内周長が
縮んでしまうといったことが起きる。周長が小さくなる
場合、周長がクリープによって伸びてしまう時と同様、
その収縮量が小さい場合には、ある程度ストロークを持
ったテンションローラーにより吸収されるが、その収縮
量が大きい場合には、張力が徐々に上昇し、ベルトに過
大な力がかかり、ベルト駆動モーターへの負荷が増大
し、本体の大型化やコスト増加を招くといった問題も生
じたり、ついにはベルトが張力に耐えきれず破壊してし
まったりという大きな問題を引き起こしてしまう。
【0011】これらの現象は、高温高湿の環境下ほど促
進されることが判っており、中間転写ベルト感光体一体
ユニットには流通段階で受ける高温高湿の環境を考慮し
た設計が必要となる。
【0012】また、ベルトを張架する際の左右の張力は
完全に一致しているわけではなく、ベルトを張架する各
ローラーの寸法(真円度、フレ等)及び取り付け精度や
転写ユニットのアライメントのずれ等、部品の製造や組
み立て時に発生する様々なばらつきによって、ベルト左
右の張力差が生ずる。しかし、それだけではなく、中間
転写ベルト自体の製造ばらつき等により、内周長の左右
差が存在し、これも張力差の要因となっている。
【0013】ベルトの内周長左右差が大き過ぎる場合に
は、ベルトが左右に蛇行し、回転時の安定性を低下さ
せ、各色を重ね合わせる時に生じる色ずれが大きくなっ
て画像品位を損なったり、ついにはベルトの破損を招く
等の重大な問題を引き起こしてしまう。
【0014】ベルトを安定して走行させるためには、各
部品の精度を上げたり、ばらつきを抑えたり、組み付け
精度を向上させるといったことはもちろんであるが、製
造後のベルト自体の内周長左右差は最小限に抑えられる
べきものであり、使用する装置の機内温度等の環境変化
や、カートリッジの物流、保管時及び苛酷環境に置かれ
た時にも左右差が増大しないような設計をすることが非
常に重要である。
【0015】しかし、前述の提案では中間転写ベルト−
感光体一体カートリッジが輸送や保管時に受ける長時間
の放置等に対する対策、提案等は何らなされておらず、
しかも、中間転写ベルト内周長の伸縮及びその左右差に
ついては何ら言及されていない。このように、前述の提
案では、必ずしも流通過程における品質の変化を考慮し
た設計がされていると言えないため、製造後のカートリ
ッジについて厳重な保管や使用期間の制限等管理費用の
増大やユーザークレームの増加等の問題を生じる恐れが
ある。
【0016】これらに加えてランニングコストの削減は
重要な課題であり、交換部品となる中間転写ベルト−感
光体一体カートリッジはより一層のコストダウンが必要
であり、取り扱いを容易にするために小型化や廃トナー
の処理についても十分配慮しなければならない。
【0017】以上のように中間転写体−感光体一体カー
トリッジにおける課題を完全に解決した画像形成装置は
未だ得られていない。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、長期
間の輸送や広範な温湿度環境下での放置における経時的
な伸縮及びそのばらつきが小さく、また、繰り返し使用
する苛酷な耐久を行っても特性に変化がなく、初期と同
様な特性を維持し得る中間転写ベルト−感光体一体カー
トリッジ用中間転写ベルトを提供し、また、メンテナン
スが容易で装置の小型化とコストダウンが図れ、使用環
境にかかわらず、初期と同様な良好な画像が得られる中
間転写ベルト−感光体一体カートリッジ、該カートリッ
ジを用いた画像形成装置及び画像形成方法を提供するこ
とにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明に従って、潜像担
持体上に形成された静電潜像を現像剤で顕在化し、得ら
れた画像を中間転写ベルトに転写する一次転写手段と中
間転写ベルトに転写された画像を更に転写材に転写する
二次転写手段とを備える画像形成装置に用いられる中間
転写ベルトであり、中間転写ベルト及びそのクリーニン
グ部材、潜像担持体及びそのクリーニング部材、潜像担
持体の帯電部材及び一次転写部材が同一のユニット内に
配置され、画像形成装置本体と着脱自在に構成された中
間転写ベルト−潜像担持体一体カートリッジに用いられ
る中間転写ベルトにおいて、該中間転写ベルトのクリー
ニング部材は残留した現像剤を一次転写時と逆の極性に
帯電させ、中間転写ベルト上から一次転写と同時に潜像
担持体に戻す機構を有するものであり、該潜像坦持体は
ドラム形状の有機感光体であり、該中間転写ベルトは、
少なくとも2本のローラーに張架し20Nの張力を付与
したまま、30℃/80%RHの環境下に168時間放
置後のベルト内周長が、放置前のベルト内周長の98〜
102%であり、かつ、内周長の左右差が左右の周長の
平均値の±0.5%以内にあることを特徴とする中間転
写ベルト−潜像担持体一体カートリッジ用中間転写ベル
トが提供される。
【0020】また、本発明に従って、上記中間転写ベル
トを有する中間転写ベルト−潜像担持体一体カートリッ
ジが提供される。
【0021】更に、本発明に従って、上記中間転写ベル
ト−潜像担持体一体カートリッジを備えた画像形成装置
及びこれを用いた画像形成方法が提供される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
細に説明する。
【0023】本発明ではメンテナンスの簡素化と本体及
びカートリッジの小型化、低コスト化、画像品質の向上
について鋭意検討した結果、中間転写ベルト−感光体一
体カートリッジを用いた上で、更に幾つかの方策を合わ
せてとることによって初期の目標を達成するに至った。
【0024】まず、カートリッジの小型化とコストダウ
ンのため、中間転写ベルトのクリーニング機構は転写残
トナーを逆極性に帯電させて、一次転写時と同時に感光
体に戻す一次転写同時クリーニング方式を用いている。
具体的には中間転写ベルト上に離接可能に配置したクリ
ーニングローラーに電圧を印加して二次転写残トナーに
一次転写時と逆極性の電荷を与え、つづく一次転写部に
おいて一次転写電界により感光体に戻す手段である。も
ちろん、トナーを逆極性に帯電する手段は、ローラー以
外の、例えばコロナ帯電器やブレード等を用いてもよ
く、中間転写ベルト上の転写残トナーに電荷を付与でき
るものであれば、どの手段を用いても構わない。中間転
写ベルト上から感光体に戻されたトナーは、クリーニン
グブレード等の感光体のクリーニング機構で除去され
る。この方式によれば、感光体と中間転写ベルト双方に
クリーニングブレード等を配置し、廃トナーの送り機構
や容器を設置する方式に比べ、カートリッジの小型化と
低コスト化に大きな効果がある。
【0025】更に、本発明では中間転写ベルトに長時間
にわたって張力がかかり、かつ環境が変動して、ベルト
の周長変化を生じることを考慮した強度設計を行ってい
るため、製造後、長時間経過した中間転写ベルトカート
リッジであっても問題を生じること無く、良好な画像を
得ることが可能である。具体的には、上記中間転写ベル
トを少なくとも2本のローラーに張架し20Nの張力を
与えたまま、30℃/80%RHの環境下に168時間
放置後のベルト内周長が、放置前のベルト内周長の98
〜102%とすることで、良好な画像を得ることが可能
となる。
【0026】中間転写ベルト−感光体一体カートリッジ
の場合、実際にユーザーの手元に届いて装置に組み込ん
で使用されるまでの物流、保管時に張力をかけられたま
ま長い間静止している状態で、高温・高湿下に置かれる
ことが多い。このような物流、保管時に中間転写ベルト
−感光体一体カートリッジが受ける環境を考慮し、30
℃/80%RHといった苛酷な環境下に、168時間も
の長時間、中間転写ベルトに張力をかけられて放置され
た場合でも、初期とほぼ変わらない特性を維持しなけれ
ばならない。
【0027】中間転写ベルトを少なくとも2本のローラ
ーに張架し、20Nの張力を与えたまま、30℃/80
%RHの環境下に168時間放置後のベルト内周長が、
放置前のベルト内周長の98%未満では、ベルトに張力
がかかりすぎ、スムーズな回転を阻害したり、ベルトの
破壊を引き起こす。一方、この値が102%を超える場
合には、ベルトの張力が低下し、色ずれの原因となり、
画像品質を低下させてしまい、ついには駆動ローラーと
の間でスリップを起こしてしまい駆動不能に陥ってしま
う。このように中間転写ベルトの内周長の変化が、98
%未満でも、102%を超えても、画像形成上大きな問
題となる。
【0028】また、中間転写ベルト−感光体一体カート
リッジとしては、上記の特性を維持することはもちろん
必要であるが、これに加え、中間転写ベルト内周長の左
右差を、中間転写ベルト長手方向における左右の周長の
平均値の±0.5%以内とすることが、中間転写ベルト
を安定に走行させ、良好な画像品質を維持するために必
要である。中間転写ベルトの内周長の左右差が、中間転
写ベルト長手方向における左右の周長の平均値の±0.
5%を超える場合には、ベルトが左右に蛇行してしま
い、ベルトの走行安定性が損なわれて、色ずれの原因と
なったり、ついには破断してしまったりといった重大な
問題を引き起こす。
【0029】一方、中間転写ベルト−感光体一体カート
リッジとした場合には、カートリッジは消耗品として扱
われることとなるため、より安価に製造できることが必
須課題となる。そのため、それを構成する部品も安価で
あることが望まれ、もちろん感光体、中間転写ベルト共
に安価で製造されるべきである。通常、感光体はフレキ
シブルなベルト形状で供されるものもあれば、剛体から
なるドラム形状で供されるものもある。駆動機構が簡単
で小型化に適し、より安価に製造できるという点では、
ドラム形状のものが好ましい。その材質は、コスト面よ
りアルミニウムからなるものが好ましく、更に小型化し
易いという点でその大きさは直径60mm以下のものが
好ましい。本発明の感光体は、有機感光ドラムであり、
これによりコスト低下、環境への負荷が軽減される等が
実現する。
【0030】同様の目的で中間転写ベルトは2本のロー
ラーで張架する方式が、機構が簡単で、部品点数の削減
や小型化が促進され好ましい。
【0031】しかも中間転写ベルトに関しても同様で、
エラストマー、熱可塑性樹脂及び熱可塑性樹脂等からな
るものが挙げられるが、安価に製造できるという点で、
熱可塑性樹脂からなるものが好ましい。
【0032】中間転写ベルトに張力をかけるテンション
ローラーは、中間転写ベルトに伸びに対応するために中
間転写ベルトの伸び方向に対して少なくとも1mm以上
スライドすることが好ましく、また中間転写ベルトがス
リップすること無く確実に駆動するためには5N以上の
力で中間転写ベルトを張架することが好ましい。
【0033】また、熱可塑性樹脂を中間転写ベルトとし
て使用する際には、その電子写真プロセスに合わせた抵
抗値の調整することが好ましい。良好な画像が得られる
中間転写ベルトの体積抵抗率の範囲は、1×106Ω・
cm〜8×1013Ω・cmである。体積抵抗率が1×1
6Ω・cm未満では抵抗が低過ぎて十分な転写電界が
得られず、画像の抜けやガサツキを生じ易く。一方で、
体積抵抗率が8×10 13Ω・cmより高いと転写電圧も
高くする必要があり、電源の大型化やコストの増大を招
くことがある。
【0034】また、中間転写ベルトの厚さは40μm〜
300μmの範囲が好ましい。40μm未満では成形安
定性に欠け、厚さムラを生じ易く、耐久強度も不十分
で、ベルトの破断や割れが発生する場合がある。一方
で、300μmを超えると材料が増えコストが高くなる
上に、プリンター等の張架軸部位での内面と外面の周速
差が大きくなり、外面の収縮による画像飛び散り等の問
題が発生し易い。また、屈曲耐久性の低下やベルトの剛
性が高くなり過ぎて駆動トルクが増大し、本体の大型化
やコスト増加を招くといった問題も生じ易くなる。
【0035】更に、中間転写ベルトの幅は100mm〜
500mmの範囲が好ましい。100mm未満では対応
できる用紙サイズに制限がありすぎ、500mmを超え
る場合には、装置本体の大型化を招いてしまい好ましく
ない。
【0036】本発明では中間転写ベルトと感光体とを一
体のカートリッジとしているが、ユーザーが使用する時
点で一体であればよく、その製造過程での取り扱いや回
収後の分解のし易さ等を考慮すると、例えば中間転写ベ
ルトユニットと感光体ユニットのように幾つかのユニッ
トに分離可能な設計を行った方が好ましい。
【0037】本発明の特性を得る手段は特に限定される
ものでは無く、中間転写ベルトの原材料となる材料や各
種の添加剤の選択によって、本発明が規定する範囲にな
るように調整すればよい。
【0038】添加剤として、例えば無機粒子等のフィラ
ーを混合することによって補強効果が得られ、苛酷環境
放置前後のベルト内周長の変化率が減少する。この時に
フィラーの材質や添加量、樹脂の種類を選択すること
で、本発明が規定する範囲に苛酷環境放置前後のベルト
内周長の変化率を調整することができる。
【0039】中間転写ベルトの成形方法はシームレスベ
ルトの製造が可能で、かつ製造効率が高くてコストを抑
制できる製造方法が好ましい。その手段として、環状ダ
イスから連続溶融押し出しし、その後、必要な長さに切
断してベルトを製造する方法が挙げられる。例えばイン
フレーション成形等が好適である。
【0040】以下に本発明の中間転写ベルトの製造方法
の一態様を説明する。但し、それにより本発明が何ら制
限を受けるものではない。
【0041】図3に本発明の中間転写ベルトの成型装置
の一例を示す。本装置は基本的には、押し出し機、押し
出しダイス、気体吹き込み装置より成る。
【0042】まず、成型用樹脂、導電剤及び添加剤等を
所望の処方に基づき、予め予備混合後、混練分散をせし
めた成型用原料を押し出し機100に具備したホッパー
102に投入する。押し出し機100は、成型用原料
が、後工程でのベルト成型が可能となる溶融粘度とな
り、また、原料相互が均一分散するように、設定温度及
び押し出し機のスクリュー構成は選択される。成型用原
料は、押し出し機100中で溶融混練され溶融体となり
環状ダイス103に入る。環状ダイス103は気体導入
路104が配設されており、気体導入路104より空気
が環状ダイス103の中央に空気が吹き込まれることに
より環状ダイス103を通過した溶融体は径方向に拡大
膨張し、筒状フィルム110となる。
【0043】この時、吹き込まれる気体としては空気以
外に、窒素、ニ酸化炭素又はアルゴン等を選択すること
ができる。膨張した成型体は、外部冷却リング105に
より冷却されつつ上方向に引き上げられる。通常、イン
フレーション装置では安定板106でチューブを左右か
ら押しつぶして、シート状に折りたたみ、ピンチローラ
ー107で内部のエアーが抜けないように挟持して一定
速度で引き取る方法がとられる。次いで、引き取られた
フィルムをカット装置108で切断し、所望の大きさの
筒状フィルムを得る。
【0044】次に、この筒状フィルムに表面平滑性や寸
法を調整したり、成形の際にフィルムについた折り目を
除去したりする等の目的で型を使用した加工を行う。
【0045】具体的には、熱膨張率の異なる材料で作ら
れた直径の異なる一組の円筒型を使用する方法がある。
小径の円筒型(内型)の熱膨張率は、大径の円筒型(外
型)の熱膨張率より大きくなるようにし、この内型に成
形した筒状フィルムを被せた後、その内型を外型内に挿
入して、内型と外型で筒状フィルムを挟み込むようにす
る。内型と外型の間のギャップは、加熱する温度と内型
・外型の熱膨張率の差及び必要とされる圧力で計算して
求める。内側から、内型、筒状フィルム、外型の順でセ
ットされた型を樹脂の軟化点温度付近まで加熱する。加
熱により熱膨張率の大きい内型は外型の内径以上に膨張
しようとするため、筒状フィルム全面に均一な圧力がか
かる。この時、軟化点付近に達した樹脂フィルムの表面
は平滑に加工した外型内面に押し付けられ、樹脂フィル
ム表面の平滑性が向上する。その後、冷却してフィルム
を型から外すことで平滑な表面性を得ることができる。
【0046】本発明においては、中間転写ベルトの内周
長の左右差を少なくすることによりベルトの左右への蛇
行を防止しているが、ベルトの周長左右差以外にもベル
トを蛇行させる要因が数多くあり、必要に応じてベルト
に蛇行防止部材を取り付けてもよい。
【0047】更に、ベルト位置情報を検知するために、
ベルト自体の表面とは反射率の異なる位置検知部材の取
り付けや精密カット等を行って最終的に中間転写用ベル
トを製造する。
【0048】また、これまでの説明は単層ベルトに関し
てであったが、2層構造となる場合は図4に示されるよ
うに更に押し出し機101を追加配置し、押し出し機1
00の混練溶融体と同時に2層用の環状ダイス103
へ、押し出し機101の混練溶融体を送り込み、2層同
時に拡大膨張させ2層ベルトを得ることができる。
【0049】もちろん3層以上の時は、層数に応じ相応
に押し出し機及び環状ダイスを準備すればよい。このよ
うに単層のみならず、多層構成の電子写真用ベルトを一
段工程で、かつ短時間に寸法精度良く、成型することが
可能である。この短時間成型が可能ということは、大量
生産及び低コスト生産が可能であることを十分示唆する
ものである。
【0050】本発明における環状ダイスと成形された円
筒状フィルムの厚さ比は、環状ダイのギャップ(スリッ
ト)の幅に対して成形された円筒状フィルムの厚さの比
較であり、前者に対して後者は1/3以下であることが
好ましく、更に好ましくは1/5以下である。
【0051】同様に環状ダイスと成形された円筒状フィ
ルムの直径の比率とは、環状ダイス103のダイスリッ
トの外径に対して、筒状フィルム110の外径の比をパ
ーセントで表すもので、50%〜400%の範囲が好ま
しい。
【0052】これらは材料の延伸状態を現すものであ
り、厚さ比が1/3より大きい場合は延伸が不十分で強
度の低下や抵抗及び厚さのムラ等の不具合が発生し易く
なる。一方で、外径が400パーセントを超える場合や
50%未満の場合では過剰に延伸されており、成型安定
性が低下したり本発明に必要な厚さを確保することが難
しくなる。
【0053】本発明の中間転写体に用いられる成型用原
料のうちの主たる材料である熱可塑性樹脂は、本発明の
特性を満たしていれば特に制約はないが、例えば、ポリ
エチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂やポリ
スチレン系樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポ
リカーボネート、ポリサルホンやポリエーテルサルホン
及びポリフェニレンサルファイド等の硫黄含有樹脂、ポ
リフッ化ビニリデンやポリエチレン−四フッ化エチレン
共重合体等のフッ素含有樹脂、ポリウレタン樹脂、シリ
コーン樹脂、ケトン樹脂、ポリ塩化ビニリデン、熱可塑
性ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、変性ポリフェニレ
ンオキサイド樹脂等やこれらの各種変性樹脂や共重合体
を1種類あるいは2種類以上を使用することができる。
但し、上記材料に限定されるものではない。
【0054】次に、本発明の電子写真用ベルトの電気抵
抗値を調節するために混合する添加剤は特に制限される
ものではないが、抵抗を調整する導電性フィラーとして
はカーボンブラックや各種の導電性金属酸化物等があ
り、非フィラー系抵抗調整剤としては各種金属塩やグリ
コール類等の低分子量のイオン導電材やエーテル結合や
水酸基等を分子内に含んだ帯電防止樹脂又は電子導電性
を示す有機高分子化合物等である。ここで必要なのは、
各添加剤と樹脂等の中間転写ベルトを構成する成分の分
散状態であり、粒子の凝集や一部成分の極端な分離が生
じていては本発明の効果は得られない。材料と分散手段
に選択が重要である。
【0055】つづいて本発明の中間転写ベルト−感光体
一体カートリッジを用いた画像形成装置の1例を図1に
示す。
【0056】図1は電子写真プロセスを利用したカラー
画像形成装置(複写機あるいはレーザービームプリンタ
ー)である。
【0057】1は第1の画像担持体として繰り返し使用
される回転ドラム型の電子写真感光体(以下感光ドラム
と記す)であり、矢示の方向に所定の周速度(プロセス
スピード)をもって回転駆動される。
【0058】感光ドラム1は回転過程で、一次帯電器2
により所定の極性・電位に一様に帯電処理される。32
は一次帯電器の電源であり、ここでは直流に交流を重畳
して印加しているが、直流のみでもよい。次いで、不図
示の露光手段(カラー原稿画像の色分解・結像露光光学
系、画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して
変調されたレーザービームを出力するレーザースキャナ
による走査露光系等)による露光光3を受けることによ
り目的のカラー画像の第1の色成分像(例えばイエロー
色成分像)に対応した静電潜像が形成される。
【0059】次いで、その静電潜像が第1の現像器(イ
エロー色現像器41)により第1色であるイエロートナ
ーYにより現像される。この時、第2〜第4の現像器
(マゼンタ色現像器42、シアン色現像器43及びブラ
ック色現像器44)の各現像器は作動−オフになってい
て感光ドラム1には作用せず、上記第1色のイエロート
ナー画像は上記第2〜第4の現像器により影響を受けな
い。
【0060】中間転写ベルト5は、矢印方向に感光ドラ
ム1と同じ周速度をもって回転駆動されている。感光ド
ラム1上に形成担持された上記第1色のイエロートナー
画像が、感光ドラム1と中間転写ベルト5とのニップ部
を通過する過程で、一次転写ローラー6から中間転写ベ
ルト5に印加される一次転写バイアスにより形成される
電界により、中間転写ベルト5の外周面に順次一次転写
されていく。
【0061】中間転写ベルト5に対応する第一色のイエ
ロートナー画像の転写を終えた感光ドラム1の表面は、
クリーニング装置13により清掃される。
【0062】以下、同様に第2色のマゼンタトナー画
像、第3色のシアントナー画像、第4色のブラックトナ
ー画像が順次中間転写ベルト5上に重ね合わせて転写さ
れ、目的のカラー画像に対応した合成カラートナー画像
が形成される。
【0063】7は二次転写ローラーで、二次転写対向ロ
ーラー8に対応し平行に軸受させて中間転写ベルト5の
下面部に離間可能な状態に配設してある。
【0064】感光ドラム1から中間転写ベルト5への第
1〜第4色のトナー画像の順次重畳転写のための一次転
写バイアスは、トナーとは逆極性(+)でバイアス電源
30から印加される。その印加電圧は、例えば+100
V〜2kVの範囲である。
【0065】感光ドラム1から中間転写ベルト5への第
1〜第3色のトナー画像の一次転写工程において、二次
転写ローラー7は中間転写ベルト5から離間させること
も可能である。
【0066】中間転写ベルト5上に転写された合成カラ
ートナー画像の第2の画像担持体である転写材Pへの転
写は、二次転写ローラー7が中間転写ベルト5に当接さ
れると共に、給紙ローラー11から転写材ガイド10を
通って、中間転写ベルト5と二次転写ローラー7との当
接ニップに所定のタイミングで転写材Pが給送され、二
次転写バイアスが電源31から二次転写ローラー7に印
加される。この二次転写バイアスにより中間転写ベルト
5から第2の画像担持体である転写材Pへ合成カラート
ナー画像が二次転写される。トナー画像の転写を受けた
転写材Pは定着器15へ導入され加熱定着される。
【0067】転写材Pへの画像転写終了後、中間転写ベ
ルト5には離接自在に配置されたクリーニング用帯電部
材9が当接され、感光ドラム1とは逆極性のバイアスを
印加することにより、転写材Pに転写されずに中間転写
ベルト5上に残留している転写残トナーに一次転写時と
逆極性の電荷が付与される。33はバイアス電源であ
る。ここでは、直流に交流を重畳して印加している。一
次転写時と逆極性に帯電された前記転写残トナーは、感
光ドラム1とのニップ部及びその近傍において感光ドラ
ム1に静電的に転写されることにより、中間転写体がク
リーニングされる。この工程は一次転写と同時に行うこ
とができるため、スループットの低下を生じない。
【0068】つづいて本発明の中間転写ベルト−感光体
一体カートリッジについて説明する。本発明のカートリ
ッジは、図2に示されるように少なくとも中間転写ベル
ト5と感光体1、感光体のクリーニング部材13及び中
間転写ベルトのクリーニング部材9が一体のユニットと
して構成され、画像形成装置本体と容易に着脱できるよ
うになっている。本発明の中間転写ベルトのクリーニン
グは、前述のように転写残トナーを一次転写と逆の極性
に帯電させ、一時転写部で感光体に戻すために必要な機
構であり、本図では中抵抗の弾性体からなるクリーニン
グローラー9を装備している。感光体のクリーニング
は、ブレードクリーニングである。本カートリッジには
非図示の廃トナー容器も一体となっており、中間転写ベ
ルト−感光体双方の転写残トナーもカートリッジ交換時
に同時に廃棄されるため、メンテナンス性の向上に貢献
している。また、中間転写ベルトは、14と12の2本
のローラーで張架され部品点数の削減と小型化を図って
いる。ここで、14は駆動ローラーであると同時にクリ
ーニングローラーの対向ローラーとなっている。中間転
写ベルトに従動して回転するテンションローラー12
は、スライドする機構を有しており、圧縮ばねにより矢
印の方向に圧接され、中間転写ベルトに張力を与えてい
る。そのスライド幅は1〜5mm程度で、ばねの圧力合
計は5〜100N程度である。また、感光体1と駆動ロ
ーラー8は非図示のカップリングを有し、本体から回転
駆動力が伝達されるようになっている。
【0069】以下に本発明に関わる諸特性の測定方法を
示す。
【0070】<内周長の測定方法>図5のように中間転
写ベルト1を2本のローラー120及び130で張架
し、そのローラー間の距離を23℃/55%RHの環境
下で測定する。ローラーの外径を等しくした場合には、
次式によりベルト内周長が算出される。
【0071】ベルト内周長=一方のローラーの中心から
他方のローラーの中心までの距離×2+ローラーの外周
【0072】このようにして測定したベルト長手方向一
端の内周長と他端の内周長との差を、ベルト内周長の左
右差とする。ベルトの幅によって内周長の左右差は変化
するので、測定を行う場合には、中間転写ベルトが実際
に製品として使われる幅で行う。また、ベルト端部に補
強テープや蛇行防止部材等が取り付けられていない状態
で測定する。どうしても測定不可能な場合には、これら
の影響が無視できるようにして測定を行う。例えば、蛇
行防止部材がベルト内面の端部に取り付けられている場
合には、ローラーに蛇行防止部材の断面形状よりも大き
くなるような溝を掘って測定する。
【0073】この時、ローラーの外径は、ベルトの内周
長に合わせて、2本のローラーが入る大きさであれば特
に制限はないが、通常外径20mmから60mm程度の
ものを使用するのがよい。また、ローラーの長さはベル
トの幅よりも長いものとする。
【0074】この時、ローラー自身の自重を利用した
り、ローラーの両端部に重りをつるしたり、バネ等を利
用して押圧したり、引張ったりして、ベルトにテンショ
ンをかける。かける荷重は、20Nとし、その誤差は±
10%以内とする。この時、ベルトにかかる荷重は左右
に偏りなく、ほぼ均等にかかるようにする。
【0075】この状態で、30℃/80%RHの環境下
に168時間放置した後、23℃/55%RHの環境下
に12時間放置し、再び上記と同様にベルトの内周長を
測定する。厳密に上記環境を上記の時間維持するのが困
難な場合には、環境のフレ及び時間は±10%以内の範
囲とする。
【0076】<体積抵抗測定方法>測定装置は、抵抗計
に超高抵抗計R8340A(アドバンテスト社製)、試
料箱は超高抵抗測定用試料箱TR42(アドバンテスト
社製)を使用するが、主電極は直径25mm、ガード・
リング電極は内径41mm、外径49mmとする。
【0077】サンプルは次のように作製する。まず、中
間転写用ベルトを直径56mmの円形に打ち抜き機又は
鋭利な刃物で切り抜く。切り抜いた円形片の片面は、そ
の全面をPt−Pd蒸着膜により電極を設け、もう一方
の面はPt−Pd蒸着膜により直径25mmの主電極と
内径38mm、外径50mmのガード電極を設ける。P
t−Pd蒸着膜は、マイルドスパッタE1030(日立
製作所製)で蒸着操作を2分間行うことにより得られ
る。蒸着操作を終了したものを測定サンプルとする。
【0078】測定雰囲気は23℃/55%とし、測定サ
ンプルは予め同雰囲気下に12時間以上放置しておく。
測定はディスチャージ10秒、チャージ30秒、メジャ
ー30秒とし、印加電圧100Vで測定を行う。
【0079】
【実施例】以下に、実施例をもって本発明をより詳細に
説明する。実施例中の「部」は重量部を意味する。
【0080】(実施例1) ポリフッ化ビニリデン樹脂(PVDF) 68部 ポリエーテル含有帯電防止樹脂 12部 金属酸化物粒子 20部 上記の配合を2軸押し出し機で210℃で溶融混練して
各材料を混合し、直径約2mmのストランドで押し出し
てカットし、ペレットとした。これを成型用原料1とす
る。次に、図3の成形装置において、成形用ダイ103
は単層用環状ダイとし、ダイスリットの直径が100m
mのものを用いた。ダイスリットは0.8mmとした。
この成形装置の材料ホッパー102へ十分に加熱乾燥さ
せた前記成形用原料1を投入し、加熱溶融してダイから
210℃で円筒状に押し出した。ダイの周囲には外部冷
却リング105が設置されており、押し出されたフィル
ムに周囲から空気を吹き付け、冷却を行う。また、押し
出された筒状フィルムの内部には気体導入路104より
空気を吹き込み、直径140mmまで拡大膨張した後、
引き取り装置で一定の速度で連続的に引き取った。環状
ダイス103の直径と成形された円筒状フィルムの直径
の比率は140%となる。なお、空気の導入は直径が所
望の値になった時点で停止している。更に、ピンチロー
ラーにつづくカット装置108で筒状フィルムをカット
する。厚さが安定した後、長さ290mmで切断して筒
状フィルム110を成形した。
【0081】この筒状フィルム110を熱膨張率の異な
る金属からなる一組の円筒体を用いてサイズの調整、表
面平滑性の調整及び折り目の除去を行った。熱膨張率の
高い円筒体(内型)に筒状フィルム110を被せて、そ
れを、内面を平滑に加工した円筒体(外型)に挿入し、
170℃で20分間加熱する。室温まで冷却後、内・外
型から筒状フィルムを外して両端部をカットし、幅25
0mmの中間転写ベルト1を作製した。
【0082】なお、このベルトの厚さは106μmで、
体積抵抗率を測定したところ7.1×1010Ω・cmで
あった。
【0083】<中間転写ベルトの内周長測定>まず、上
記により得られた中間転写ベルトの内周長を図5に示す
ように23℃/55%RHの環境下で測定した後、20
Nの張力を与えたまま、30℃/80%RHの環境下に
168時間放置した。その後、再びこの中間転写ベルト
の内周長を23℃/55%RHの環境下で測定した。測
定結果は以下のとおり。
【0084】苛酷環境放置前の周長:右439.82m
m、左440.15mm、左右差0.33mm 苛酷環境放置後の周長:右438.65mm、左43
9.06mm、左右差0.41mm 左右の周長の平均値に対する、左右差の割合は、 苛酷環境放置前: 0.33÷{(439.82+440.15)÷2}×
100=0.075% 苛酷環境放置後: 0.41÷{(438.65+439.06)÷2}×
100=0.093% であり、内周長の変化率は、 右:(438.65÷439.65)×100=99.
73% 左:(439.06÷440.15)×100=99.
75% であった。
【0085】<画像評価>この中間転写ベルト1に蛇行
防止部材及び位置検知部材を取り付けて、図2の中間転
写ベルト−感光体一体カートリッジに組み込んだ。この
時のテンションローラーのバネ圧は左右合計で20N、
スライド量は2.5mm、テンションローラー及び駆動
ローラーの直径はφ28mmで感光体は直径47mmの
アルミニウムシリンダー(ドラム形状)上に有機感光層
を形成した有機感光ドラムを用いた。つづいて長時間放
置の促進試験としてこのカートリッジを30℃/80%
RHの高温高湿環境に7日間放置した。その後、23℃
/55%の環境で12時間静置してから図1の電子写真
装置にセットし、同環境下で80g/m2紙にフルカラ
ー画像のプリント試験を行った。この際に使用した現像
装置は、600dpiのデジタルレーザー方式とした。
得られた画像を目視で評価したところ色ずれ、色ムラ及
び転写抜け等の問題の無い良好なフルカラー画像が得ら
れた。つづけて毎分4枚のスピードで連続5000枚の
耐久プリント試験を行い、同様に画像の評価を行ったと
ころ、初期と同様の良好な画像が得られ、中間転写ベル
ト1を用いた中間転写ベルト−感光体カートリッジは良
好な性能を有していることが確認された。初期及び耐久
プリント中に、画像に悪影響を及ぼすような中間転写ベ
ルトの左右への蛇行は発生しなかった。これらの結果を
まとめて表1に示す。
【0086】(実施例2)配合比を下記に変更し、直径
230mm、幅320mmの中間転写ベルトとした以外
は、実施例1と同様にして中間転写ベルト2を成形し
た。
【0087】 PVDF 88部 ポリエーテル含有帯電防止樹脂 8部 スルホン酸塩系界面活性剤 4部
【0088】中間転写ベルト2ついて実施例1と同様の
方法で内周長の測定と画像プリント試験を行った。中間
転写ベルト2を用いたプリント試験の結果は、実施例1
と同様に良好なものであった。また、ベルトの走行性も
安定しているものであった。
【0089】なお、このベルトの厚さは103μmで、
体積抵抗率を測定したところ5.8×109Ω・cmで
あった。結果をまとめて表1に示す。
【0090】(実施例3)配合比を下記に変更し、樹脂
の特性に合わせて混練及び成形、型加熱温度をそれぞれ
260℃に上げた以外は、実施例1と同様にして中間転
写ベルト3を成形した。
【0091】 ポリカーボネート 98.5部 無機金属塩 1.5部
【0092】中間転写ベルト3について実施例1と同様
の方法で物性の測定と画像プリント試験を行った。中間
転写ベルト3を用いたプリント試験の結果は実施例1と
同様に良好なものであった。また、ベルトの走行性も安
定しているものであった。
【0093】なお、このベルトの厚さは90μmで、体
積抵抗率を測定したところ9.5×1011Ω・cmであ
った。結果をまとめて表1に示す。
【0094】(実施例4)配合比を下記に変更し、樹脂
の特性に合わせて混練及び成形、型加熱温度をそれぞれ
260℃に上げた以外は、実施例2と同様にして中間転
写ベルト4を成形した。
【0095】 ポリカーボネート 80部 導電性カーボンブラック 20部
【0096】中間転写ベルト4について実施例1と同様
の方法で物性の測定と画像プリント試験を行った。中間
転写ベルト4を用いたプリント試験の結果は若干の画像
のガサツキがみられたが、実用可能と判断した。また、
ベルトの走行性は安定しているものであった。
【0097】なお、このベルトの厚さは104μmで、
体積抵抗率を測定したところ2.3×108Ω・cmで
あった。結果をまとめて表1に示す。
【0098】(比較例1)配合比を下記に変更した以外
は、実施例1と同様にして比較中間転写ベルト1を成形
した。
【0099】 エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVOH) 67部 ポリエーテル含有帯電防止樹脂 30部 フッ素系界面活性剤 3部
【0100】比較中間転写ベルト1について実施例1と
同様の方法で物性を測定した。その結果、周長が長過ぎ
てカートリッジに組み込めなかったので使用不可と判断
し、画像プリント試験は行わなかった。
【0101】なお、このベルトの厚さは96μmで、体
積抵抗率を測定したところ1.8×108Ωcmであっ
た。結果をまとめて表1に示す。
【0102】(比較例2)配合比を下記に変更し、得ら
れた円筒状フィルムを型で加工する際に、テーパーのつ
いた型を用いた以外は、実施例1と同様にして比較中間
転写ベルト2を成形した。
【0103】 PVDF 60部 導電性カーボンブラック 10部 金属酸化物粒子 30部
【0104】比較中間転写ベルト2について実施例1と
同様の方法で物性の測定と画像プリント試験を行った。
苛酷環境放置前から、周長の左右差が大きく、ベルトの
蛇行が懸念されたが、念のため、画像プリント試験を行
った。その結果、初期から色ずれが見られ、100枚も
プリントしないうちにベルトが蛇行し、ついには蛇行防
止部材が乗り上げ、ベルト端部にクラックが入り、使用
不可となった。
【0105】なお、このベルトの厚さは98μmで、体
積抵抗率を測定したところ1.7×108Ω・cmであ
った。結果をまとめて表1に示す。
【0106】(比較例3)配合比を下記に変更し、直径
350mm、幅320mmの中間転写ベルトとした以外
は、実施例1と同様にして比較中間転写ベルト3を成形
した。
【0107】 PVDF 98.5部 無機金属塩 1.5部
【0108】比較中間転写ベルト3について実施例1と
同様の方法で物性の測定と画像プリント試験を行った。
その結果、周長が短くなり過ぎてカートリッジに組み込
めなかったので使用不可と判断し、画像プリント試験は
行わなかった。
【0109】なお、このベルトの厚さは102μmで、
体積抵抗率を測定したところ9.6×109Ωcmであ
った。結果をまとめて表1に示す。
【0110】
【表1】
【0111】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、電子
写真装置本体の小型化、低コスト化、高画質化、メンテ
ナンスの簡素化、更にランニングコストの低減を達成す
ることができる中間転写ベルト、中間転写ベルト−感光
体一体カートリッジ、該カートリッジを用いた画像形成
装置及び画像形成方法を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中間転写ベルト−感光体一体カートリ
ッジを用いたカラー画像形成装置の概略構成を示す図で
ある。
【図2】本発明の中間転写ベルト−感光体一体カートリ
ッジの概略構成を示す図である。
【図3】本発明の中間転写ベルト(単層)の成形装置の
概略構成を示す図である。
【図4】本発明の中間転写ベルト(2層)の成形装置の
概略構成を示す図である。
【図5】本発明の中間転写ベルトの内周長の測定方法を
示す概略図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム 2 一次帯電器 3 露光光 5 中間転写ベルト 6 一次転写ローラー 7 二次転写ローラー 8 二次転写対向ローラー 9 クリーニング用帯電部材 10 転写材ガイド 11 給紙ローラー 12 テンションローラー 13 感光ドラムのクリーニング装置 14 駆動ローラー 15 定着器 30 バイアス電源 31 バイアス電源 32 一次帯電器電源 33 バイアス電源 41 イエロー色現像装置 42 マゼンタ色現像装置 43 シアン色現像装置 44 ブラック色現像装置 50 ベルト状転写部材 100 1軸押し出し機 101 1軸押し出し機 102 ホッパー 103 環状ダイス 104 気体導入路 105 外部冷却リング 106 安定板 107 ピンチローラー 108 カット装置 110 筒状フィルム 120 ローラー 130 ローラー P 転写材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 櫻井 有治 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 仲沢 明彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 芦邊 恒徳 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 草場 隆 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小林 廣行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H200 GA23 HA02 HA06 HB13 HB22 HB46 JA01 JC03 JC10 JC12 JC16 MB04 MB06

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜像担持体上に形成された静電潜像を現
    像剤で顕在化し、得られた画像を中間転写ベルトに転写
    する一次転写手段と中間転写ベルトに転写された画像を
    更に転写材に転写する二次転写手段とを備える画像形成
    装置に用いられる中間転写ベルトであり、中間転写ベル
    ト及びそのクリーニング部材、潜像担持体及びそのクリ
    ーニング部材、潜像担持体の帯電部材及び一次転写部材
    が同一のユニット内に配置され、画像形成装置本体と着
    脱自在に構成された中間転写ベルト−潜像担持体一体カ
    ートリッジに用いられる中間転写ベルトにおいて、該中
    間転写ベルトのクリーニング部材は残留した現像剤を一
    次転写時と逆の極性に帯電させ、中間転写ベルト上から
    一次転写と同時に潜像担持体に戻す機構を有するもので
    あり、該潜像坦持体はドラム形状の有機感光体であり、
    該中間転写ベルトは、少なくとも2本のローラーに張架
    し20Nの張力を付与したまま、30℃/80%RHの
    環境下に168時間放置後のベルト内周長が、放置前の
    ベルト内周長の98〜102%であり、かつ、内周長の
    左右差が左右の周長の平均値の±0.5%以内にあるこ
    とを特徴とする中間転写ベルト−潜像担持体一体カート
    リッジ用中間転写ベルト。
  2. 【請求項2】 体積抵抗率が1×106Ω・cm〜8×
    1013Ω・cmである請求項1に記載の中間転写ベル
    ト。
  3. 【請求項3】 肉厚が40μm〜300μmであり、幅
    が100mm〜500mmである請求項1又は2に記載
    の中間転写ベルト。
  4. 【請求項4】 中間転写ベルト上に、中間転写ベルト表
    面とは反射率の異なる位置検知部材を少なくとも一つ設
    けた請求項1〜3のいずれかに記載の中間転写ベルト。
  5. 【請求項5】 中間転写ベルトに蛇行防止部材を少なく
    とも一つ設けた請求項1〜4のいずれかに記載の中間転
    写ベルト。
  6. 【請求項6】 潜像担持体上に形成された静電潜像を現
    像剤で顕在化し、得られた画像を中間転写ベルトに転写
    する一次転写手段と中間転写ベルトに転写された画像を
    更に転写材に転写する二次転写手段とを備えた画像形成
    装置に用いられるプロセスカートリッジであり、中間転
    写ベルト及びそのクリーニング部材、潜像担持体及びそ
    のクリーニング部材、潜像担持体の帯電部材及び一次転
    写部材が同一のユニット内に配置され、画像形成装置本
    体と着脱自在に構成された中間転写ベルト−潜像担持体
    一体カートリッジにおいて、該中間転写ベルトのクリー
    ニング部材は残留した現像剤を一次転写時と逆の極性に
    帯電させ、中間転写ベルト上から一次転写と同時に潜像
    担持体に戻す機構を有するものであり、該潜像坦持体は
    ドラム形状の有機感光体であり、該中間転写ベルトは、
    少なくとも2本のローラーに張架し20Nの張力を付与
    したまま、30℃/80%RHの環境下に168時間放
    置後のベルト内周長が、放置前のベルト内周長の98〜
    102%であり、かつ、内周長の左右差が左右の周長の
    平均値の±0.5%以内にあることを特徴とする中間転
    写ベルト−潜像担持体一体カートリッジ。
  7. 【請求項7】 中間転写ベルトが少なくとも2本のロー
    ラーにより張架されている請求項6に記載の中間転写ベ
    ルト−潜像担持体一体カートリッジ。
  8. 【請求項8】 中間転写ベルトを張架するローラーの少
    なくとも一つが1mm以上スライドし、かつ中間転写ベ
    ルトに対して5N以上の力をかける機構を有している請
    求項6又は7に記載の中間転写ベルト−潜像担持体一体
    カートリッジ。
  9. 【請求項9】 潜像担持体のクリーニング機構が弾性ブ
    レードを用いたブレードクリーニング方式である請求項
    6〜8のいずれかに記載の中間転写ベルト−潜像担持体
    一体カートリッジ。
  10. 【請求項10】 潜像担持体上に形成された静電潜像を
    現像剤で顕在化し、得られた画像を中間転写ベルトに転
    写する一次転写手段と中間転写ベルトに転写された画像
    を更に転写材に転写する二次転写手段とを備える画像形
    成装置であり、中間転写ベルト及びそのクリーニング部
    材、潜像担持体及びそのクリーニング部材、潜像担持体
    の帯電部材及び一次転写部材が同一のユニット内に配置
    され、画像形成装置本体と着脱自在に構成された中間転
    写ベルト−潜像担持体一体カートリッジを用いて画像を
    形成する画像形成装置において、該中間転写ベルトのク
    リーニング部材は残留した現像剤を一次転写時と逆の極
    性に帯電させ、中間転写ベルト上から一次転写と同時に
    潜像担持体に戻す機構を有するものであり、該潜像坦持
    体はドラム形状の有機感光体であり、該中間転写ベルト
    は、少なくとも2本のローラーに張架し20Nの張力を
    付与したまま、30℃/80%RHの環境下に168時
    間放置後のベルト内周長が、放置前のベルト内周長の9
    8〜102%であり、かつ、内周長の左右差が左右の周
    長の平均値の±0.5%以内にあることを特徴とする中
    間転写ベルト−潜像担持体一体カートリッジを備える画
    像形成装置。
  11. 【請求項11】 潜像担持体上に形成された静電潜像を
    現像剤で顕在化し、得られた画像を中間転写ベルトに転
    写する一次転写工程と中間転写ベルトに転写された画像
    を更に転写材に転写する二次転写工程とを有する画像形
    成方法であり、中間転写ベルト及びそのクリーニング部
    材、潜像担持体及びそのクリーニング部材、潜像担持体
    の帯電部材及び一次転写部材が同一のユニット内に配置
    され、画像形成装置本体と着脱自在に構成された中間転
    写ベルト−潜像担持体一体カートリッジを用いて画像を
    形成する画像形成方法において、該中間転写ベルトのク
    リーニング部材は残留した現像剤を一次転写時と逆の極
    性に帯電させ、中間転写ベルト上から一次転写と同時に
    潜像担持体に戻す機構を有するものであり、該潜像坦持
    体はドラム形状の有機感光体であり、該中間転写ベルト
    は、少なくとも2本のローラーに張架し20Nの張力を
    付与したまま、30℃/80%RHの環境下に168時
    間放置後のベルト内周長が、放置前のベルト内周長の9
    8〜102%であり、かつ、内周長の左右差が左右の周
    長の平均値の±0.5%以内にあることを特徴とする中
    間転写ベルト−潜像担持体一体カートリッジを有する画
    像形成方法。
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