JP2003084370A - 異方性ディンプル面 - Google Patents

異方性ディンプル面

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JP2003084370A
JP2003084370A JP2001275996A JP2001275996A JP2003084370A JP 2003084370 A JP2003084370 A JP 2003084370A JP 2001275996 A JP2001275996 A JP 2001275996A JP 2001275996 A JP2001275996 A JP 2001275996A JP 2003084370 A JP2003084370 A JP 2003084370A
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dimple
anisotropic
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JP2001275996A
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Masami Masuda
正美 桝田
Yoshihiro Yoshihara
義弘 葭原
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/54Accessories
    • G03B21/56Projection screens
    • G03B21/60Projection screens characterised by the nature of the surface

Abstract

(57)【要約】 【課題】前面より投写するスクリーンにおいては,戸外
からさし込む光や,天井の照明器具などからの光がスク
リーンに入り込み,その反射光が視聴者の目に入り,画
像のコントラストが低下することが,しばしば見られ
る. 【解決手段】スクリーンの反射面形状を,軸心の傾斜し
たディンプルを無数に分布させた形状とすることによ
り,反射光に指向性をもたせることができ,上記のよう
な外乱がスクリーン面に入射しても,スクリーンからの
反射光が視聴者の目に達することのないようにした.

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】表面に,ディンプルと呼ばれ
る微細な窪み面を無数に形成することにより,各種機能
を付与することができるが,本発明は,指向性に富んだ
光学反射面を得ることを目的としたディンプル面の形状
とその形成技術に関する.
【0002】
【従来の技術】従来は,ヘアライン加工などの方向性の
ある加工法により表面を仕上げ,縦方向には小さなピッ
チの微細凹凸をもつ断面形状,横方向には大きなピッチ
の微細凹凸をもつ滑らかな断面形状として,縦方向と横
方向に異なる光の反射特性をもった反射型スクリーンを
得ていた.
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来技術
においては,ランダムな砥粒形状の集合体を工具として
いるため、微細凹凸をコントロールすることが難しく,
縦方向断面における微細凹凸の傾きがほぼ対称な一様分
布をしており,これを反射型スクリーンとして用いる場
合には,天井に取り付いた蛍光灯からの照明が該スクリ
ーンを介して,視聴者の目に入り,画像のコントラスト
を低下させていた.本発明では,このような外部からの
光の写り込みをなくし,コントラストの高い鮮明な画像
を得ることのできるディンプル面を提供することを目的
としている.
【0004】
【課題を解決するための手段】外部からの写り込みは,
微細な表面の傾斜角度に大きく依存する.このため,縦
方向に非対称なディンプル形状とすることにより,入射
される光に対して,高さ方向に指向性をもたせ,外部か
らの写り込みによる鮮明度の劣化を抑制している.
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を,図1に示
す.図1における丸印部の断面形状の拡大図を,同図の
A矢視図およびB矢視図に示している.スタンド2に支
持されて立っているスクリーン1には,該スクリーンの
全面に,微細な窪みをもった無数のディンプル3が一様
分布している.該ディンプルは,A矢視図およびB矢視
図から分かるように,スクリーン1の基板面7に垂直な
軸8に対して,縦方向にのみ傾斜角θだけ傾いたディン
プル軸心5をもち,該ディンプル軸心周りの回転軸対称
形状4の一部をなしている.
【0006】図2は,図1のB矢視図の拡大図を示す.
基板面7に垂直な軸8に対し,ディンプル軸心5が傾斜
角θだけ傾斜しているため,ディンプル3の両端,すな
わちディンプル稜線6および6’におけるディンプル3
の接線と基板面7とのなす最大角,すなわち最大の傾斜
角θ1とθ2との間に差異を生じる.この差異は,大略 θ1−θ2≒2θ とおける.この差異の角度だけ,入射光に対し反射光が
指向性をもつことになる.
【0007】図3は,図1のスクリーンを正面より見た
ときの拡大図を示す.厳密には,ディンプル稜線6は直
線にはならず,ゆるやかな曲線となるが,便宜上直線で
描いている.隣接する列ごとにディンプルの位相を,デ
ィンプルピッチpの1/2だけシフトして形成すると,
ディンプルの正面図は概略六角形状となる.
【0008】ここで,ディンプルの断面形状を,放物線
や楕円,双曲線とすることにより,傾斜角θに連動した
指向性をもたせることができる.なお,これらの曲線間
では,設定する定数にも依存するが,いずれの曲線を用
いても,最大傾斜角θ1とθ2が確保されていれば,ディ
ンプルの断面形状の指向性への影響には大差が認められ
なかった.
【0009】なお,図4の曲線で与えられる形状に,回
転工具9の切れ刃を成形し,Z軸をディンプル軸心5に
一致させて加工すると良い.図5,6は,この加工に用
いる回転工具9を示しており,図6は図5のC部を拡大
した平面図および側面図である.シャンク軸心10上にあ
る切れ刃尖端13から,図4で与えられる形状をもった切
れ刃稜12が連なっている.この切れ刃稜の反対側には,
逃げ14がとられており,切れ刃は存在しない.
【0010】図7は,このような回転工具9を用いて,
所望の傾斜したディンプル3を形成する加工方法を示
す.精密マシニングセンタの主軸16に,上記の回転工具
9をチャッキングする.一方,工作物18はスイベルが可
能なワークチャック17にチャッキングされ,該ワークチ
ャックは角度θだけ傾斜してクランプされている.この
状態で工作物18には,傾斜したディンプルが連続して加
工される.もちろん,傾斜した主軸16にチャックした回
転工具9を用いて, 水平に置いた工作物18に対し,傾斜
したディンプルを連続加工してもよい.
【0011】このようにしてディンプルが形成された工
作物は,母型として用いられ,レプリカプロセスにより
ディンプル面が反転・複製され,傾斜したディンプル面
をもつスクリーンが製作される.なお,上述した実施例
では,一定のディンプルピッチpでディンプルが配置さ
れているが,この場合にはモアレ縞や虹の発生を伴い,
画質の劣化原因となることがある.この対策としては,
図8に示すように,ディンプルピッチp一定のもとで回
転工具9の切り込み深さを変動させるか,切り込み深さ
一定のもとで回転工具9のディンプルピッチpを変動さ
せるか,ないしはディンプルピッチpと切り込み深さの
両者を同時に変動させてディンプルを形成し,ランダム
パターンとすることにより,上述のモアレ縞や虹の発生
といった障害が排除される.
【0012】
【発明の効果】図9は,本発明の効果を示す説明図であ
る.指向性ディンプルの一部(図9中のD部)を説明のた
めに拡大して示している.天井20につるされた蛍光灯19
からの一部の投射光22は,従来の凹球面形状をしたディ
ンプル面では,スクリーンに当たり,反射して視聴者21
の目に達する.これに対し,本発明の指向性ディンプル
面からの反射光23は,視聴者の目から逸れた方向に散逸
する.なおこの散逸の効果については,傾斜角θを5゜
から20゜に採ったとき,最大傾斜角の差(θ1−θ2)は
約10゜〜40゜に達し,所望の外乱光の影響を排除す
ることができた.
【0013】このように,指向性に富んだ本発明のスク
リーンでは,高いコントラストが得られ,鮮明度の高い
画質が得られる.なお本発明では,縦方向に傾斜したデ
ィンプルをもつ例を示したが,上記のスクリーンを90
゜回転して使用するか,あるいは横方向に傾斜したディ
ンプルを形成することで,戸外からさし込む光による画
像への写り込みを回避することも可能である.
【0014】また,図7において,工作物18をワークチ
ャック17の面内において,所望の角度だけ回転してチャ
ッキングし,同様に傾斜したディンプルを加工すること
により,縦方向および横方向のいずれにも指向性をもっ
た異方性ディンプル面とすることができ,斜方向からの
外乱光の影響を抑制することができる.
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す異方性ディンプル面を
もったスクリーンを示す.この縦断面(A矢視図)および
横断面(B矢視図)も,同図に示す.
【図2】図1における縦断面(A矢視図)の拡大した説明
図である.
【図3】図1を正面より見た拡大図を示す.
【図4】ディンプルの断面形状を与えるための説明図で
ある.
【図5】異方性ディンプル面の母型を加工するためのエ
ンドミルを示す.
【図6】図5のC部の拡大図で,平面図と側面図を示
す.
【図7】異方性ディンプル面の母型を加工している状態
を示す説明図である.
【図8】本発明のもう一つの実施例で,不等ピッチの異
方性ディンプル面を示す図である.
【図9】本発明の効果を示す説明図で,D部は1個のデ
ィンプルのみの拡大図を示す.
【符号の説明】
1 スクリーン 3 ディンプル 6 ディンプル稜線 9 回転工具 12 切れ刃稜 16 主軸 18 工作物 19 蛍光灯 23 指向性ディンプルからの反射光 24 凹球面ディンプルからの反射光

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】断面形状が非円の一部から構成された回転
    体の軸心が,基板面に垂直な軸心に対し傾斜してなるデ
    ィンプルが,無数に分布していることを特徴とする異方
    性ディンプル面.
  2. 【請求項2】基板面に垂直な軸心に対し回転体の軸心の
    傾斜角が5゜から20゜の範囲にあることを特徴とする
    請求項1に記載の異方性ディンプル面.
  3. 【請求項3】請求項1ないし請求項2に記載の異方性デ
    ィンプル面を反射面とした映像用スクリーン.
  4. 【請求項4】基板面の垂直軸に対し回転工具の軸心を相
    対的にある角度傾けて,傾斜した回転工具の転写形状
    を,母型の基板面に無数に分布形成し,次いで該母型の
    基板面の形状をレプリカ工程により複製し,これを請求
    項3に記載のスクリーンの反射面として用いることを特
    徴とする異方性ディンプル面の製作法.
JP2001275996A 2001-09-12 2001-09-12 異方性ディンプル面 Pending JP2003084370A (ja)

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