JP2003084176A - 光ファイバドロツプケーブルの製造方法及び光ファイバドロツプケーブル - Google Patents

光ファイバドロツプケーブルの製造方法及び光ファイバドロツプケーブル

Info

Publication number
JP2003084176A
JP2003084176A JP2001279892A JP2001279892A JP2003084176A JP 2003084176 A JP2003084176 A JP 2003084176A JP 2001279892 A JP2001279892 A JP 2001279892A JP 2001279892 A JP2001279892 A JP 2001279892A JP 2003084176 A JP2003084176 A JP 2003084176A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
yarn
cable
engineering plastic
tensile strength
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001279892A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukiaki Tanaka
志明 田中
Takeshi Honjo
武史 本庄
Hiroto Watanabe
裕人 渡邉
Masahiro Kusakari
雅広 草刈
Osamu Koyasu
修 子安
Kazunaga Kobayashi
和永 小林
Suehiro Miyamoto
末広 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP2001279892A priority Critical patent/JP2003084176A/ja
Publication of JP2003084176A publication Critical patent/JP2003084176A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光エレメント部の抗張力体を無誘導化すると
共にヤーンとエンジニアリングプラスチックの利点を反
映した抗張力体の構造とする。 【解決手段】 光ファイバ心線5とこの光ファイバ心線
5を挟んでその両側に平行に配置された少なくとも一対
の抗張力体13とをケーブルシース3で被覆した長尺の
光エレメント部7と、支持線19をシース21(3)で
被覆した長尺のケーブル支持線部11とを互いに平行に
固着されて成る光ファイバドロップケーブル1である。
抗張力体13が非導電性の抗張力繊維のヤーン15とエ
ンジニアリングプラスチック17とから構成される。光
ファイバ心線5と抗張力体13とをケーブルシース3の
樹脂で被覆すべく押出金型25により押出成形を行う際
に、ヤーン15とエンジニアリングプラスチック17と
を複合することにより、抗張力体13に曲げ剛性と引っ
張り強度の両方を満足する特性が付与される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ファイバドロ
ツプケーブルの製造方法及び光ファイバドロツプケーブ
ルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、FTTH(Fiber to the Home)
すなわち家庭またはオフィスでも超高速データ等の高速
広帯域情報を送受できるようにするために、電話局から
延線された光ファイバケーブルが一般住宅などの加入者
宅へ光ファイバケーブル心線が引き落とされて、これを
配線するために好適な光ファイバドロツプケーブルが用
いられている。つまり、光ファイバドロップケーブル
(屋外線)は電柱上から家庭内へ光ファイバを引き込む
際に用いられるケーブルである。
【0003】この種の光ファイバドロップケーブルとし
ては特開2001−83385号公報に示されている。
すなわち、その光ファイバドロップケーブル101の構
造は図8に示されているように光ファイバ心線103ま
たは光ファイバテープ心線の両脇に一対の導電性金属
線、例えば鋼線からなる抗張力体105が添設されてい
る。これらが一括して熱可塑性樹脂のケーブルシース1
07で被覆されてなる光エレメント部109と、金属
線、例えば鋼線からなる支持線111に熱可塑性樹脂シ
ース113が被覆されてなるケーブル支持線部115
と、が互いに平行で且つくびれた首部117を介して一
体に接続されている。
【0004】図9を併せて参照するに、電話局から延長
された光ファイバケーブル119から各家庭に光ファイ
バ心線103を引き落とす場合は、上記の光ファイバド
ロップケーブル101が使用されて前記ドロップケーブ
ル101の両側端部の首部117を一部切り裂いて前記
光エレメント部109とケーブル支持線部115とが分
離され、この分離された一方のケーブル支持線部115
の端部115Aが電柱121の屋外線引き留め具123
に固定され、他方の端部115Bが家屋の一部に引き留
め具123を介して固定される。
【0005】また、前記光エレメント部109の一方の
端部109Aは電柱121上のケーブル分岐箱125
(ケーブルクロージャ)に接続され、他方の端部109
Bは屋内のOE変換器または成端箱127に接続され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の光ファイバドロ
ップケーブル101では、光エレメント部109の抗張
力体105には前述した鋼線の他にFRPが用いられて
いるが、鋼線を用いたケーブル101では、導電性の金
属線であるために落雷時の誘導や、電力ケーブルからの
誘導が行われてしまうという問題点があった。
【0007】また、上記の抗張力体105は、無誘導化
のための安価な材料として、ヤーン、エンジニアリング
プラスチックを入れた構造が検討されている。
【0008】しかし、上記のヤーンやエンジニアリング
プラスチックを使用するに当たり、以下のような問題点
や利点があげられる。
【0009】ヤーンを入れた構造は、弾性率が高く、引
っ張り強度が高いという利点があるが、曲げ剛性が弱
く、ケーブル支持線部115と光エレメント部109を
切り離す時に光ファイバ心線103に微小な曲がりが生
じてしまい、ファイバの破断、損失増加が生じるという
問題点があった。
【0010】エンジニアリングプラスチックを入れた構
造は、曲げ剛性が強いため、ケーブル支持線部115と
光エレメント部109を切り離す時に光ファイバ心線1
03に微小な曲がりが生じないので、ファイバの破断、
損失増加を抑えることができるという利点がある。しか
し、弾性率が低く、十分な引っ張り強度を得るためには
断面積を大きくしなければならないために、断面積が大
きくなるとケーブル長径が大きくなり、風圧荷重に耐え
るためには支持線の断面積も大きくする必要が出てく
る。そのために、価格が高くなり現実的ではないという
問題点があった。
【0011】この発明は上述の課題を解決するためにな
されたもので、その目的は、光エレメント部の抗張力体
を無誘導化すると共にヤーンとエンジニアリングプラス
チックの利点を反映した抗張力体の構造とする光ファイ
バドロツプケーブルの製造方法及び光ファイバドロツプ
ケーブルを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明の光ファイバドロツプケーブ
ルの製造方法は、光ファイバ心線とこの光ファイバ心線
を挟んでその両側に平行に配置された少なくとも一対の
第1抗張力体とをケーブルシースで被覆した長尺の光エ
レメント部と、第2抗張力体をシースで被覆した長尺の
ケーブル支持線部とを互いに平行に固着されて成る光フ
ァイバドロップケーブルの製造方法において、前記第1
抗張力体を非導電性の抗張力繊維のヤーンとエンジニア
リングプラスチックとから構成し、前記光ファイバ心線
と前記第1抗張力体とをケーブルシースの樹脂で被覆す
べく押出金型により押出成形を行う際に、前記ヤーンと
エンジニアリングプラスチックとを複合せしめることを
特徴とするものである。
【0013】したがって、押出成形時にヤーンとエンジ
ニアリングプラスチックを複合することにより、第1抗
張力体に曲げ剛性と引っ張り強度の両方を満足する特性
が付与される。光エレメント部の抗張力体が無誘導化さ
れるので、落雷時や電力ケーブルからの誘導が避けられ
ると共に、曲げ剛性と引っ張り強度が良好であることに
よって、ケーブル支持線部と光エレメント部を切り離し
時において光ファイバ心線に小さな曲がりが生じないの
で、伝送損失が安定する。
【0014】請求項2によるこの発明の光ファイバドロ
ツプケーブルの製造方法は、請求項1記載の光ファイバ
ドロツプケーブルの製造方法において、前記押出成形を
行う際に、前記ヤーンをエンジニアリングプラスチック
に縦添えさせることを特徴とするものである。
【0015】したがって、ヤーンの位置が固定化されな
いので金型のニップルの穴形状が複雑になる可能性があ
るが、ヤーンを回転させる必要がないので設備が簡素化
となる。
【0016】請求項3によるこの発明の光ファイバドロ
ツプケーブルの製造方法は、請求項1記載の光ファイバ
ドロツプケーブルの製造方法において、前記押出成形を
行う際に、前記ヤーンをエンジニアリングプラスチック
に巻き付けることを特徴とするものである。
【0017】したがって、エンジニアリングプラスチッ
クにヤーンを巻き付け時に、ヤーンを回転させる必要が
あるので設備が複雑になるが、エンジニアリングプラス
チックを中心にしてヤーンを複合できるので、金型のニ
ップルの穴形状が簡素化となる。
【0018】請求項4によるこの発明の光ファイバドロ
ツプケーブルの製造方法は、請求項1記載の光ファイバ
ドロツプケーブルの製造方法において、前記押出成形を
行う際に、予め前記ヤーンとエンジニアリングプラスチ
ックとを接着剤槽に通過せしめてから前記ヤーンをエン
ジニアリングプラスチックに接着させることを特徴とす
るものである。
【0019】したがって、エンジニアリングプラスチッ
クに対するヤーンの位置が接着剤によって固定化される
ので金型のニップルの穴形状が簡素化され、ヤーンを回
転させる必要がないので設備が簡素化となる。
【0020】請求項5によるこの発明の光ファイバドロ
ツプケーブルは、光ファイバ心線とこの光ファイバ心線
を挟んでその両側に平行に配置された少なくとも一対の
第1抗張力体とをケーブルシースで被覆した長尺の光エ
レメント部と、第2抗張力体をシースで被覆した長尺の
ケーブル支持線部とを互いに平行に固着されて成る光フ
ァイバドロップケーブルにおいて、前記第1抗張力体
を、非導電性の抗張力繊維のヤーンとエンジニアリング
プラスチックとを押出成形時に複合構成してなることを
特徴とするものである。
【0021】したがって、請求項1記載の作用と同様で
あり、押出成形時にヤーンとエンジニアリングプラスチ
ックを複合することにより、第1抗張力体に曲げ剛性と
引っ張り強度の両方を満足する特性が付与される。光エ
レメント部の抗張力体が無誘導化されるので、落雷時や
電力ケーブルからの誘導が避けられると共に、曲げ剛性
と引っ張り強度が良好であることによって、ケーブル支
持線部と光エレメント部を切り離し時において光ファイ
バ心線に小さな曲がりが生じないので、伝送損失が安定
する。
【0022】請求項6によるこの発明の光ファイバドロ
ツプケーブルは、請求項5記載の光ファイバドロツプケ
ーブルにおいて、前記第1抗張力体が、ヤーンをエンジ
ニアリングプラスチックに縦添えした状態に複合構成さ
れていることを特徴とするものである。
【0023】したがって、請求項2記載の作用と同様で
あり、ヤーンの位置が固定化されないので金型のニップ
ルの穴形状が複雑になる可能性があるが、ヤーンを回転
させる必要がないので設備が簡素化となる。
【0024】請求項7によるこの発明の光ファイバドロ
ツプケーブルは、請求項5記載の光ファイバドロツプケ
ーブルにおいて、前記第1抗張力体が、ヤーンをエンジ
ニアリングプラスチックに巻き付けた状態に複合構成さ
れていることを特徴とするものである。
【0025】したがって、請求項3記載の作用と同様で
あり、エンジニアリングプラスチックにヤーンを巻き付
け時に、ヤーンを回転させる必要があるので設備が複雑
になるが、エンジニアリングプラスチックを中心にして
ヤーンを複合できるので、金型のニップルの穴形状が簡
素化となる。
【0026】請求項8によるこの発明の光ファイバドロ
ツプケーブルは、請求項5記載の光ファイバドロツプケ
ーブルにおいて、前記第1抗張力体が、ヤーンをエンジ
ニアリングプラスチックに接着した状態に複合構成され
ていることを特徴とするものである。
【0027】したがって、請求項4記載の作用と同様で
あり、エンジニアリングプラスチックに対するヤーンの
位置が接着剤によって固定化されるので金型のニップル
の穴形状が簡素化され、ヤーンを回転させる必要がない
ので設備が簡素化となる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0029】図2を参照するに、この第1の実施の形態
に係わる光ファイバドロップケーブル1は、シース3内
に光ファイバ単心線または光ファイバテープ心線(以下
これらを総称して光ファイバ心線5という)を埋設して
いる長尺の光エレメント部7と、この光エレメント部7
に平行にくびれた首部9を介して連続的又は間欠的に一
体に固着されてなる長尺のケーブル支持線部11とから
構成されている。
【0030】光エレメント部7は、光ファイバ心線5を
挟んでその両側に少なくとも一対の長尺の第1抗張力体
としての例えば抗張力体13が平行に配置されており、
これらがポリエチレン、ポリ塩化ビニル(PVC)等の
熱可塑性樹脂のケーブルシース3で被覆され、長尺の光
エレメント部7が形成される。
【0031】前記抗張力体13は、非導電性の抗張力繊
維のヤーン15とエンジニアリングプラスチック17と
を押出成形時に複合して構成されている。この第1の実
施の形態ではヤーン15をエンジニアリングプラスチッ
ク17に縦添えした状態で複合構成されている。
【0032】長尺のケーブル支持線部11は、上記の長
尺の光エレメント部7に対して平行にくびれた首部9を
介して一体に接続されて添設される。
【0033】また、ケーブル支持線部11は、第2抗張
力体としての例えば支持線19に熱可塑性樹脂のシース
21が被覆されて構成されている。前記支持線19は金
属線、例えば鋼線からなっている。
【0034】次に、上記の第1の実施の形態の光ファイ
バドロップケーブル1の製造方法について説明する。
【0035】図1を参照するに、光ファイバドロップケ
ーブル1を成形する押出装置23が図示されており、前
記光エレメント部7とケーブル支持線部11のケーブル
シース3,21として共通の熱可塑性樹脂は、押出装置
23の押出金型としての例えば押出ヘッド25内で一括
して押出し被覆が行われ、両者が一体に固着される。つ
まり、光ファイバ心線5と抗張力体13にケーブルシー
ス3が被覆されるときに、支持線19も金型内で同時に
シース21が被覆される。この場合、ケーブルシース3
とシース21は共通のシースである。
【0036】光エレメント部7の抗張力体13は、ヤー
ン15とエンジニアリングプラスチック17が共にガイ
ドコロ27を通過することにより、容易にヤーン15が
エンジニアリングプラスチック17に縦添えされるよう
にできる。また、押出ヘッド25の前に分線盤29が設
けられることによりヤーン15の偏りが防止され、エン
ジニアリングプラスチック17の周りにヤーン15が均
一に縦添えされながら図2に示されるような光ファイバ
ドロップケーブル1の押出成形が行われる。この第1の
実施の形態では既存の設備をそのまま用いることが可能
である。
【0037】上記構成により、押出成形時に抗張力体1
3はヤーン15とエンジニアリングプラスチック17が
複合されることにより、抗張力体13に曲げ剛性と引っ
張り強度の両方を満足する特性が付与される。曲げ剛性
と引っ張り強度が良好であることによって、ケーブル支
持線部11と光エレメント部7を切り離し時において光
ファイバ心線5に小さな曲がりが生じないので、伝送損
失が安定する。しかも、抗張力体13は無誘導化される
ので落雷時や電力ケーブルからの誘導が避けられる。
【0038】なお、第1の実施の形態の光ファイバドロ
ップケーブル1の押出成形では、ヤーン15の位置が固
定化されないので押出ヘッド25のニップルの穴形状が
複雑になる可能性があるが、ヤーン15を回転させる必
要がないので設備を簡素化できる。
【0039】また、上記の光ファイバドロップケーブル
1を布設する場合は、電話局から延線された電柱上の架
空光ファイバケーブルの端部に装着されたケーブル分岐
接続箱(クロージャ)と加入者宅との間に上記の光ファ
イバドロップケーブル1が配線されて、架空光ファイバ
ケーブルから家庭に光ファイバが引き落とされる。この
方法は従来の説明で示したものとほぼ同様であるので詳
細な説明は省略する。
【0040】図3を参照するに、この第2の実施の形態
に係わる光ファイバドロップケーブル31は、第1の実
施の形態の光ファイバドロップケーブル1とほぼ同様で
あり、光エレメント部7とケーブル支持線部11とから
構成されている。同様の構成は同符号で付されていて、
重複する説明を省略する。
【0041】抗張力体13は、非導電性の抗張力繊維の
ヤーン15とエンジニアリングプラスチック17が押出
成形時にヤーン15がエンジニアリングプラスチック1
7に巻き付けられた状態で複合構成されている。
【0042】上記の第2の実施の形態の光ファイバドロ
ップケーブル31の製造方法について説明する。
【0043】図4を参照するに、光ファイバドロップケ
ーブル31を成形する押出装置33が図示されており、
第1の実施の形態と同様に、前記光エレメント部7とケ
ーブル支持線部11のケーブルシース3,21として共
通の熱可塑性樹脂は押出装置33の押出金型としての例
えば押出ヘッド35内で一括して押出し被覆が行われ、
両者が一体に固着される。
【0044】光エレメント部7の抗張力体13は、ヤー
ン15をエンジニアリングプラスチック17に巻き付け
て両者を複合させながら図3に示されるような光ファイ
バドロップケーブル31の押出成形が押出ヘッド35に
て行われる。なお、ヤーン15は図5に示されているよ
うにエンジニアリングプラスチック17の周りにヤーン
15のボビン37ごと回転されることにより巻き付けら
れる。この場合、ヤーン15の回転速度と、ヤーン15
及びエンジニアリングプラスチック17の線速を調整す
ることによりヤーン15の巻き付けピッチが容易に設定
される。したがって、ヤーン15は一定のピッチでエン
ジニアリングプラスチック17に巻き付けることが可能
である。
【0045】上記構成により、抗張力体13はヤーン1
5とエンジニアリングプラスチック17が複合されるこ
とにより、抗張力体13に曲げ剛性と引っ張り強度の両
方を満足する特性が付与されることによる効果は第1の
実施の形態の場合と同様である。また、エンジニアリン
グプラスチック17にヤーン15を巻き付け時に、ヤー
ン15を回転させる必要があるので設備が複雑になる
が、エンジニアリングプラスチック17を中心にしてヤ
ーン15を複合できるので、押出ヘッド35のニップル
の穴形状が簡素化される。
【0046】ヤーン15の巻き付けピッチは、下記の表
1に示されているように100mm以上、300mm以下で
あることが高能率の押出成形を行い、且つ曲げ剛性と引
っ張り強度の両方を満足するという点で望ましい。な
お、表1において押出成形時の線速が10m/min未満の
ものは×で示されており、10m/min以上のものは○で
示されている。
【0047】
【表1】 図6を参照するに、この第3の実施の形態に係わる光フ
ァイバドロップケーブル39は、第1の実施の形態の光
ファイバドロップケーブル1とほぼ同様であり、光エレ
メント部7とケーブル支持線部11とから構成されてい
る。同様の構成は同符号で付されていて、重複する説明
を省略する。
【0048】抗張力体13は、非導電性の抗張力繊維の
ヤーン15とエンジニアリングプラスチック17が押出
成形時にヤーン15をエンジニアリングプラスチック1
7に接着した状態で複合構成されている。
【0049】上記の第3の実施の形態の光ファイバドロ
ップケーブル39の製造方法について説明する。
【0050】図7を参照するに、光ファイバドロップケ
ーブル39を成形する押出装置41が図示されており、
第1の実施の形態と同様に、前記光エレメント部7とケ
ーブル支持線部11のケーブルシース3,21として共
通の熱可塑性樹脂は押出装置41の押出金型としての例
えば押出ヘッド43内で一括して押出し被覆が行われ、
両者が一体に固着される。
【0051】光エレメント部7の抗張力体13は、ヤー
ン15とエンジニアリングプラスチック17を一緒に接
着剤槽45に通過せしめることにより、容易に両者が複
合されながら図6に示される光ファイバドロップケーブ
ル39の押出成形が押出ヘッド43にて行われる。
【0052】ここで用いられる接着剤は熱可塑性樹脂で
あるので、接着剤が塗布されたヤーン15とエンジニア
リングプラスチック17が共に押出ヘッド43に入って
熱が加わることにより、接着剤の余分な溶媒分が揮発さ
れて密着力が高まることになる。その後、シースの冷却
時に接着剤が固化することでヤーン15とエンジニアリ
ングプラスチック17が完全に接着される。この場合、
ヤーン15とエンジニアリングプラスチック17の複合
のみならず、接着剤によりシースとの密着性も向上させ
ることが可能である。
【0053】また、ヤーン15を接着させる接着剤とし
ては、下記の表2に示されているようにアクリル樹脂、
酢酸ビニル樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ
エステル樹脂について検討した。この場合、使用される
接着剤としては、(1)シース被覆時の熱により揮発しな
い、(2)接着速度が速い、(3)環境温度の変化により剥離
しない(耐候性が良好であること)、という特性を満た
すものであることが望ましい。
【0054】結果として、ポリアミド樹脂、ポリエステ
ル樹脂の接着剤が用いられることにより、作業効率の向
上、シース被覆時の熱によるシースの発砲、環境温度変
化による接着剤の剥離が防止される。
【0055】
【表2】 なお、表2において、シース時の発泡とは、シース時に
収束材の揮発と思われる発泡が生じたものは×で示さ
れ、生じなかったものは○で示されている。
【0056】接着速度とは、接着が完了するのに要する
時間が分〜時間単位のものが×で示され、分単位のもの
が△で示され、秒単位のものが○で示されている。
【0057】耐候性とは、耐低温・高温のどちらにも優
れていないものが×で示され、どちらか一方に優れてい
るものが△で示され、両方に優れているものが○で示さ
れている。
【0058】伝送特性とは、波長1.55μmのOTDRを
用いて伝送損失を測定したとき、伝送損失が0.30dB/km
を越えたものが×で示され、0.25〜0.30dB/kmのものが
△で示され、0.25dB/km以下のものが○で示されてい
る。
【0059】上記構成により、抗張力体13はヤーン1
5とエンジニアリングプラスチック17が複合されるこ
とにより、抗張力体13に曲げ剛性と引っ張り強度の両
方を満足する特性が付与されることによる効果は第1の
実施の形態の場合と同様である。また、エンジニアリン
グプラスチック17に対するヤーン15の位置が接着剤
によって固定化されるので金型のニップルの穴形状が簡
素化され、ヤーン15を回転させる必要がないので設備
を簡素化できる。
【0060】また、上記の第1〜第3の実施の形態にお
いてヤーン15のデニール数とエンジニアリングプラス
チック17の径は表3に示されているように検討した。
【0061】
【表3】 なお、表3において、曲げ特性とは、光エレメント部7
とケーブル支持線部11が引き裂かれた時、光エレメン
ト部7の曲率半径が3mm未満のものが×で示され、3mm
以上のものが○で示されている。
【0062】引っ張り強度とは、光エレメント部7のS
−S特性を評価した時、破断点荷重が5.0N未満のもの
が×で示され、5.0N以上のものが○で示されている。
【0063】風圧荷重とは、甲種風圧荷重を想定した場
合に、ケーブル支持線部11の支持線の安全係数が2未
満のものが×で示され、2以上のものが○で示されてい
る。
【0064】以上の表3から、ヤーンd数が380で、エ
ンジニアリングプラスチック17の径が0.2φの場合
と、ヤーンd数が195で、エンジニアリングプラスチッ
ク17の径が0.3φの場合と、ヤーンd数が380で、エン
ジニアリングプラスチック17の径が0.3φの場合は、
曲げ特性、引っ張り強度、伝送損失、風圧荷重の各特性
においてすべて○で示されており、望ましいことが分か
る。
【0065】なお、この発明は前述した実施の形態に限
定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他
の態様で実施し得るものである。
【0066】
【発明の効果】以上のごとき発明の実施の形態の説明か
ら理解されるように、請求項1の発明によれば、押出成
形時にヤーンとエンジニアリングプラスチックを複合す
ることにより、第1抗張力体に曲げ剛性と引っ張り強度
の両方を満足する特性を付与できる。光エレメント部の
抗張力体が無誘導化されるので、落雷時や電力ケーブル
からの誘導を避けることができると共に、曲げ剛性と引
っ張り強度が良好であるために、ケーブル支持線部と光
エレメント部を切り離し時において光ファイバ心線に小
さな曲がりが生じないので、伝送損失を安定せしめるこ
とができる。
【0067】請求項2の発明によれば、ヤーンの位置が
固定化されないので金型のニップルの穴形状が複雑にな
る可能性があるが、ヤーンを回転させる必要がないので
設備を簡素化できる。
【0068】請求項3の発明によれば、エンジニアリン
グプラスチックにヤーンを巻き付け時に、ヤーンを回転
させる必要があるので設備が複雑になるが、エンジニア
リングプラスチックを中心にしてヤーンを複合できるの
で、金型のニップルの穴形状を簡素化できる。
【0069】請求項4の発明によれば、エンジニアリン
グプラスチックに対するヤーンの位置が接着剤によって
固定化されるので金型のニップルの穴形状が簡素化さ
れ、ヤーンを回転させる必要がないので設備を簡素化で
きる。
【0070】請求項5の発明によれば、請求項1記載の
効果と同様であり、押出成形時にヤーンとエンジニアリ
ングプラスチックを複合することにより、第1抗張力体
に曲げ剛性と引っ張り強度の両方を満足する特性を付与
できる。光エレメント部の抗張力体が無誘導化されるの
で、落雷時や電力ケーブルからの誘導を避けることがで
きると共に、曲げ剛性と引っ張り強度が良好であるため
に、ケーブル支持線部と光エレメント部を切り離し時に
おいて光ファイバ心線に小さな曲がりが生じないので、
伝送損失を安定せしめることができる。
【0071】請求項6の発明によれば、請求項2記載の
効果と同様であり、ヤーンの位置が固定化されないので
金型のニップルの穴形状が複雑になる可能性があるが、
ヤーンを回転させる必要がないので設備を簡素化でき
る。
【0072】請求項7の発明によれば、請求項3記載の
効果と同様であり、エンジニアリングプラスチックにヤ
ーンを巻き付け時に、ヤーンを回転させる必要があるの
で設備が複雑になるが、エンジニアリングプラスチック
を中心にしてヤーンを複合できるので、金型のニップル
の穴形状を簡素化できる。
【0073】請求項8の発明によれば、請求項4記載の
効果と同様であり、エンジニアリングプラスチックに対
するヤーンの位置が接着剤によって固定化されるので金
型のニップルの穴形状が簡素化され、ヤーンを回転させ
る必要がないので設備を簡素化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態の光ファイバドロ
ップケーブルの概略的な製造図である。
【図2】この発明の第1の実施の形態の光ファイバドロ
ップケーブルの断面図である。
【図3】この発明の第2の実施の形態の光ファイバドロ
ップケーブルの断面図である。
【図4】この発明の第2の実施の形態の光ファイバドロ
ップケーブルの概略的な製造図である。
【図5】第2の実施の形態でヤーンをエンジニアリング
プラスチックに巻き付ける状態の説明図である。
【図6】この発明の第3の実施の形態の光ファイバドロ
ップケーブルの断面図である。
【図7】この発明の第3の実施の形態の光ファイバドロ
ップケーブルの概略的な製造図である。
【図8】従来の光ファイバドロップケーブルの概略的な
断面図である。
【図9】従来におけるケーブルの実施状況を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 光ファイバドロップケーブル(第1の実施の形態
の) 3 シース 5 光ファイバ心線 7 光エレメント部 11 ケーブル支持線部 13 抗張力体(第1抗張力体) 15 ヤーン 17 エンジニアリングプラスチック 19 支持線(第2抗張力体) 21 シース 23 押出装置(第1の実施の形態の) 25 押出ヘッド(押出装置23の押出金型) 31 光ファイバドロップケーブル(第2の実施の形態
の) 33 押出装置(第2の実施の形態の) 35 押出ヘッド(押出装置33の押出金型) 39 光ファイバドロップケーブル(第3の実施の形態
の) 41 押出装置(第3の実施の形態の) 43 押出ヘッド(押出装置41の押出金型) 45 接着剤槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡邉 裕人 千葉県佐倉市六崎1440 株式会社フジクラ 佐倉事業所内 (72)発明者 草刈 雅広 千葉県佐倉市六崎1440 株式会社フジクラ 佐倉事業所内 (72)発明者 子安 修 千葉県佐倉市六崎1440 株式会社フジクラ 佐倉事業所内 (72)発明者 小林 和永 千葉県佐倉市六崎1440 株式会社フジクラ 佐倉事業所内 (72)発明者 宮本 末広 千葉県佐倉市六崎1440 株式会社フジクラ 佐倉事業所内 Fターム(参考) 2H001 BB15 DD06 DD10 DD21 HH02 KK07 MM04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ心線とこの光ファイバ心線を
    挟んでその両側に平行に配置された少なくとも一対の第
    1抗張力体とをケーブルシースで被覆した長尺の光エレ
    メント部と、第2抗張力体をシースで被覆した長尺のケ
    ーブル支持線部とを互いに平行に固着されて成る光ファ
    イバドロップケーブルの製造方法において、 前記第1抗張力体を非導電性の抗張力繊維のヤーンとエ
    ンジニアリングプラスチックとから構成し、前記光ファ
    イバ心線と前記第1抗張力体とをケーブルシースの樹脂
    で被覆すべく押出金型により押出成形を行う際に、前記
    ヤーンとエンジニアリングプラスチックとを複合せしめ
    ることを特徴とする光ファイバドロツプケーブルの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 前記押出成形を行う際に、前記ヤーンを
    エンジニアリングプラスチックに縦添えさせることを特
    徴とする請求項1記載の光ファイバドロツプケーブルの
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記押出成形を行う際に、前記ヤーンを
    エンジニアリングプラスチックに巻き付けることを特徴
    とする請求項1記載の光ファイバドロツプケーブルの製
    造方法。
  4. 【請求項4】 前記押出成形を行う際に、予め前記ヤー
    ンとエンジニアリングプラスチックとを接着剤槽に通過
    せしめてから前記ヤーンをエンジニアリングプラスチッ
    クに接着させることを特徴とする請求項1記載の光ファ
    イバドロツプケーブルの製造方法。
  5. 【請求項5】 光ファイバ心線とこの光ファイバ心線を
    挟んでその両側に平行に配置された少なくとも一対の第
    1抗張力体とをケーブルシースで被覆した長尺の光エレ
    メント部と、第2抗張力体をシースで被覆した長尺のケ
    ーブル支持線部とを互いに平行に固着されて成る光ファ
    イバドロップケーブルにおいて、 前記第1抗張力体を、非導電性の抗張力繊維のヤーンと
    エンジニアリングプラスチックとを押出成形時に複合構
    成してなることを特徴とする光ファイバドロツプケーブ
    ル。
  6. 【請求項6】 前記第1抗張力体が、ヤーンをエンジニ
    アリングプラスチックに縦添えした状態に複合構成され
    ていることを特徴とする請求項5記載の光ファイバドロ
    ツプケーブル。
  7. 【請求項7】 前記第1抗張力体が、ヤーンをエンジニ
    アリングプラスチックに巻き付けた状態に複合構成され
    ていることを特徴とする請求項5記載の光ファイバドロ
    ツプケーブル。
  8. 【請求項8】 前記第1抗張力体が、ヤーンをエンジニ
    アリングプラスチックに接着した状態に複合構成されて
    いることを特徴とする請求項5記載の光ファイバドロツ
    プケーブル。
JP2001279892A 2001-09-14 2001-09-14 光ファイバドロツプケーブルの製造方法及び光ファイバドロツプケーブル Pending JP2003084176A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001279892A JP2003084176A (ja) 2001-09-14 2001-09-14 光ファイバドロツプケーブルの製造方法及び光ファイバドロツプケーブル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001279892A JP2003084176A (ja) 2001-09-14 2001-09-14 光ファイバドロツプケーブルの製造方法及び光ファイバドロツプケーブル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003084176A true JP2003084176A (ja) 2003-03-19

Family

ID=19103986

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001279892A Pending JP2003084176A (ja) 2001-09-14 2001-09-14 光ファイバドロツプケーブルの製造方法及び光ファイバドロツプケーブル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003084176A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8203074B2 (en) 2006-10-25 2012-06-19 Advanced Technology Holdings Ltd. Messenger supported overhead cable for electrical transmission

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09258075A (ja) * 1996-03-26 1997-10-03 Toyokuni Densen Kk 光ファイバケーブルおよび光ファイバケーブル用テン ションメンバー
JP2001083385A (ja) * 1999-09-13 2001-03-30 Fujikura Ltd ドロップ光ファイバケーブル
JP2002365499A (ja) * 2001-06-12 2002-12-18 Furukawa Electric Co Ltd:The 自己支持型光ケーブル

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09258075A (ja) * 1996-03-26 1997-10-03 Toyokuni Densen Kk 光ファイバケーブルおよび光ファイバケーブル用テン ションメンバー
JP2001083385A (ja) * 1999-09-13 2001-03-30 Fujikura Ltd ドロップ光ファイバケーブル
JP2002365499A (ja) * 2001-06-12 2002-12-18 Furukawa Electric Co Ltd:The 自己支持型光ケーブル

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8203074B2 (en) 2006-10-25 2012-06-19 Advanced Technology Holdings Ltd. Messenger supported overhead cable for electrical transmission

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN204045266U (zh) 电力电缆、牵引至光纤安装管或导管中的光纤装置以及混合缆线
US6785450B2 (en) Self-supporting fiber optic cable
US6101305A (en) Fiber optic cable
WO2018174004A1 (ja) 光ファイバケーブル
KR100691931B1 (ko) 광 섬유 케이블 소자 설치 방법 및 장치
CN1708710A (zh) 具有优先撕裂部分的可剥离缓冲层及其制造方法
US6775445B2 (en) Optical fiber drop cable
US6757465B1 (en) Optical fiber cable and method of producing the same
US4538881A (en) Optical fiber cable including a strain equalizing adhesive which constrains optical loss
JP2003084176A (ja) 光ファイバドロツプケーブルの製造方法及び光ファイバドロツプケーブル
JP2000206382A (ja) マルチコアタイトバッファ光繊維及びこれを用いた多心光ケ―ブル
JP2000131571A (ja) 光ファイバケーブル
JPH10148738A (ja) 架空集合屋外用光ケーブルおよびその製造方法
JP2004069900A (ja) 光ファイバドロップケーブル
JP2572640B2 (ja) 光ファイバケーブルおよびその端末部の形成方法
JP2003140009A (ja) 光ファイバドロップケーブル
JP2003131097A (ja) 光ファイバドロップケーブルの製造方法および光ファイバドロップケーブル
CN217443599U (zh) 高阻水易剥离室外光缆
EP0926524A1 (en) Optical-fiber cable and manufacturing method thereof
JP2003029104A (ja) ドロップ光ファイバケーブル
JP2003121712A (ja) 光ファイバドロップケーブルの製造方法
JP4593027B2 (ja) 自己支持型架空光ケーブルおよびその端末引留め構造
JP2003121714A (ja) 光ファイバドロップケーブルの製造方法
JP2003156666A (ja) 光ファイバドロップケーブルおよびその製造方法
JP2003140011A (ja) 光ファイバドロップケーブル及び製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080527

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100803

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100824

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110111