JP2003083001A - ガスタービン及びその静翼 - Google Patents

ガスタービン及びその静翼

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JP2003083001A JP2001278147A JP2001278147A JP2003083001A JP 2003083001 A JP2003083001 A JP 2003083001A JP 2001278147 A JP2001278147 A JP 2001278147A JP 2001278147 A JP2001278147 A JP 2001278147A JP 2003083001 A JP2003083001 A JP 2003083001A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】冷媒回収型の冷却システムを備えたもので、作
動ガスの高温度化に対応した冷却が可能であり、かつ冷
媒流量及び圧力損失の適正化を図ることができるガスタ
ービン及びその静翼を提供する。 【解決手段】圧縮機の吐出空気の一部を抽気しこれを冷
却かつ昇圧し、その低温度昇圧した冷却空気により静翼
13の外周側流路壁35、翼部34、内周側流路壁36
をシリーズに冷却し、空気を燃焼器に回収する。翼部3
4の内部冷却流路は3の冷却流路パスに分け、翼前縁側
の第1のパスは3つの流路部分42a〜42cによりサ
ーペンタイン状の流路構成とし、かつ第1、第3の流路
部分をインピンジメント冷却流路、第2の冷却流路を対
流冷却流路とし、翼中央部は3つの流路部分42d〜4
2fにより対流冷却のサーペインタイン状の流路構成と
し、翼後縁は独立した1つの冷却流路42gにより貫流
型とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガスタービン及びそ
の静翼に係り、特に、高温度化に適応した回収型の冷却
システム及び冷却構造を備えたガスタービン及びその静
翼に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、発電装置などに採用されているガ
スタービンは、例えば一軸上に圧縮機とタービンとが配
置され、この圧縮機により圧縮された高圧力の空気を酸
化剤として燃焼器内で燃料を燃焼させ、発生した高温高
圧ガスによりタービンを駆動するように形成されてい
る。そして、タービン軸に結合された発電機により発電
するように形成されている。すなわち熱エネルギーを機
械的なエネルギーに変換し、更に電力エネルギーに変換
するようになされている。消費された燃料に対して得ら
れる電力エネルギーは、当然のことながら出来るだけ多
い方が望ましく、このためにはガスタービンの性能向上
が重要で、ますますその要求が高まってきている。最近
においては、ガスタービンの性能向上を図る手段として
作動ガスの高温高圧化が進められている。
【0003】ガスタービン作動ガスの高温化は、その高
温部に用いられる使用材料によって制限されているのが
実情である。すなわちガス温度に起因する熱応力に耐え
得る材料能力によって制限されると言っても過言ではな
い。したがって作動ガス温度の高温化に際しては、材料
の開発が最も重要となるが、しかしながら要望に応じた
材料が簡単に開発できるわけではなく、現在のガスター
ビン及びそのタービン翼おいては最も高温燃焼ガスに曝
されるであろう翼の耐用温度を満足させるために翼を中
空構造とし、かかる中空部に冷却媒体を供給し内部から
翼を冷却する方法が一般に採られている。冷却媒体とし
ては冷却空気を圧縮機から抽気して用いることが多い。
【0004】冷却媒体として冷却空気を圧縮機から抽気
して用いる場合、冷却空気の多量の消費はガスタービン
効率の低下をきたすことになる。よりガスタービン性能
を向上させるため、翼冷却空気をガスタービン燃焼器に
回収して燃焼用空気に活用する、いわゆる回収型ガスタ
ービンも提案されている。かかる冷却空気回収型ガスタ
ービンの例として特開平7-189738号公報が挙げ
られる。特開平7-189738号公報は圧縮空気の冷
却用部分を圧縮空気受入室より抽気し、更にファンで加
圧して静翼に供給し、静翼を冷却することにより空気自
らを加熱昇温させ、この空気を空気受入室に戻す構成に
なっている。また、圧縮機から抽気した冷却空気を冷却
器と圧縮機により冷却昇圧して低温高圧空気とし、静翼
に供給し冷却することも行われている。
【0005】一方、ガスタービン翼の冷却方法には、大
きく分けて二つの方式がある。その一つは翼に内部空間
を形成し、かかる空間を流路として冷却媒体を通過さ
せ、その対流効果により冷却する対流冷却方式であり、
他の一つは内部空間にその表面に多数の小孔を開けた挿
入体を挿入し、かかる小孔から冷却媒体を翼内面に噴射
した衝突噴流により冷却するインピンジメント冷却方式
である。
【0006】一般にこれらの二つの冷却方式に対してよ
り冷却効果を高めるために、幾つかの冷却促進方法が講
じられている。その一つの例として、対流冷却方式には
冷媒流路にリブを配置し乱流促進効果によりのその冷却
伝熱特性の向上改善を図っている。また、冷媒の一部を
翼面を被うように噴出し(フィルム冷却)、その冷媒膜
の遮熱効果により翼温度の上昇を緩和する方式もある
が、噴出し空気によりガスタービン効率は当然低下す
る。
【0007】このような冷却方式を開示するものとして
例えば特開昭58−170801号公報、特開平8−2
60901号公報等がある。これらは動翼に対する非回
収型の冷却方法において、対流冷却、インピンジメント
冷却、フィルム冷却を適宜組み合わせたものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のようにガスター
ビン翼の冷却方法としては種々のものが提案されてお
り、特に静翼に対する冷却方式としては、翼を中空構造
とし冷却媒体を供給し内部から翼を冷却する方法、圧縮
機から抽気した空気を冷却媒体として用い、静翼冷却
後、燃焼器に回収する冷媒回収型の冷却システム(例え
ば特開平7-189738号公報)、更に圧縮機から抽
気した空気を低温高圧化して冷却媒体として用いる冷媒
回収型冷却システム等が採用されている。しかし、従来
の静翼冷却方式では、近年の作動ガス温度のさらなる高
温化に対し冷却が充分にできない嫌いがあった。
【0009】すなわち、開平7-189738号公報に
記載されるような冷媒回収型では、静翼冷却後の冷却空
気を空気受入室に回収することを可能にするために、圧
縮空気を更にファンで加圧して使用しているので空気温
度が空気源である圧縮機出口空気温度よりさらに高ま
り、タービン静翼を冷却する能力が低下する。圧縮機か
ら抽気した冷却空気を冷却器と圧縮機により冷却昇圧し
て低温高圧空気として冷却媒体とする方法では、空気を
単に圧縮して供給する方式に比べて冷却能力を向上でき
る。しかし、ガスタービンでは、できるだけ少ない冷却
媒体量でタービン翼を冷却することと冷却媒体供給のた
めの動力をできるだけ少なくすること、即ち冷媒の圧力
損失を小さくすることがガスタービン効率向上のために
重要である。かかる観点から従来の冷媒回収型ガスター
ビンの静翼を見ると、冷媒流量及び圧力損失のさらに適
正化を図る余地があった。
【0010】本発明の目的は、冷媒回収型の冷却システ
ムを備えたもので、作動ガスの高温度化に対応した冷却
が可能であり、かつ冷媒流量及び圧力損失の適正化を図
ることができるガスタービン及びその静翼を提供するこ
とである。
【0011】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、圧縮空気を発生させる圧縮機部、
圧縮機部に連通し前記圧縮空気が流入する空気室、空気
室に配置し前記圧縮空気を酸化剤として燃料を燃焼させ
高温高圧ガスを発生させる燃焼器部、燃焼器部に連通し
前記高温高圧ガスを高速加速する静翼と高温高圧高速ガ
スにより回転駆動される動翼とを有するタービン部を備
えたガスタービンにおいて、前記空気室より圧縮空気の
一部を導き出して冷却低温化し、さらに昇圧して低温高
圧空気を発生させる手段を設け、前記静翼は、翼部と、
翼部を保持し前記高温高圧ガスの流路を形成する外周側
流路壁及び内周側流路壁とを有し、前記翼部に、外周側
に流入孔、内周側に流出孔を有する内部冷却流路を形成
し、前記外周側流路壁及び内周側流路壁に前記翼部の内
部冷却流路に連通する冷却流路を形成し、前記外周側流
路壁の冷却流路に前記低温高圧空気を供給して外周側流
路壁を冷却した後、その低温高圧空気を前記流入孔より
内部冷却流路に導き、更に前記流出孔より前記内周側流
路壁の冷却流路へと導くことで、外周側流路壁と翼部と
内周側流路壁をシリーズに冷却し、冷却後の空気を前記
空気室に戻すように構成するとともに、前記翼部の内部
冷却流路を、それぞれ外周側に流入孔、内周側に流出孔
を有する複数の独立した冷却流路パスに分け、外周側流
路壁を冷却した低温高圧空気を前記流入孔よりそれぞれ
の冷却流路パスに導き、翼部の各部位をパラレルに冷却
した後、前記流出孔より内周側流路壁の冷却流路へと導
くよう構成するものとする。
【0012】このように圧縮空気の一部を冷却低温化
し、さらに昇圧して低温高圧空気として供給し、タービ
ン静翼冷却後回収することにより、タービン静翼の冷却
効果を高めるとともにガスタービンの効率向上に寄与で
きる。
【0013】また、外周側流路壁と翼部と内周側流路壁
をシリーズに冷却し、冷却後の空気を空気室に戻すよう
に構成することにより、少ない冷却流量で静翼の外周側
流路壁と翼部と内周側流路壁を冷却することができ、ま
た翼部の内部冷却流路を複数の独立した冷却流路パスに
分け翼部の各部位をパラレルに冷却することにより、翼
部での圧損の増加を抑制することができる。
【0014】しかして冷媒回収型の冷却システムを備え
たもので、作動ガスの高温度化に適応した冷却が可能と
なり、かつ冷媒流量及び圧力損失の適正化を図ることが
できる。その結果、少ない冷却空気量でタービン翼を冷
却することと冷却空気の圧力損失を小さくすることで、
冷却空気供給のための動力を少なくすることができ、熱
効率の高いガスタービンを得ることができる。
【0015】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記複数の独立した冷却流路パスのうち少なくとも1つ
は、前記流入孔から内周側に向かう第1流路部分、内周
側から外周側に向かう第2流路部分、外周側から前記流
出孔に向かう第3流路部分をサーペンタイン状に結ぶ流
路構成を有する。
【0016】このように少なくとも1つの冷却流路パス
をサーペインタイン状(折り曲げ状)の流路構成とする
ことにより、独立した冷却流路パス数が少なくなり、少
ない冷却空気量で翼部を冷却することができる。
【0017】(3)また、上記(1)において、好まし
くは、前記複数の独立した冷却流路パスのうち前記翼部
の前縁側に位置する冷却流路パスは、前記流入孔から内
周側に向かう第1流路部分、内周側から外周側に向かう
第2流路部分、外周側から前記流出孔に向かう第3流路
部分をサーペンタイン状に結ぶ流路構成を有し、かつ前
記第1及び第3流路部分をインピンジメント冷却するよ
う構成する。
【0018】このように翼部の前縁側に位置する冷却流
路パスをサーペインタイン状(折り曲げ状)の流路構成
とすることにより、独立した冷却流路パス数が少なくな
り、少ない冷却空気量で翼部を冷却することができる。
【0019】サーペインタイン状の流路構成の第1及び
第3流路部分をインピンジメント冷却するよう構成する
ことにより、空気差圧が小さくても比較的大きな面積を
冷却することができ、圧損を小さくすることができる。
【0020】また、外周側から内周側へと翼形状が小さ
くなる静翼の翼部にサーペンタイン状(折り曲げ状)の
流路構成を用いる場合は、インピンジメント冷却構造物
(孔開き容器)を流路に組み込み難い欠点があるが、第
1及び第3流路部分のみをインピンジメント冷却流路と
することにより、インピンジメント冷却構造物(孔開き
容器)を翼形状の大きい外周側から挿入可能となり、イ
ンピンジメント冷却構造物の組み込みが容易となる。
【0021】(4)また、上記目的を達成するために、
本発明は、翼部と、翼部を保持し高温高圧ガスの流路を
形成する外周側流路壁及び内周側流路壁とを有するガス
タービン静翼において、前記翼部に内部冷却流路を形成
し、かつこの内部冷却流路を、翼前縁側、翼中央、翼後
縁側にそれぞれ位置し、それぞれ外周側に流入孔、内周
側に流出孔を有する第1、第2、第3の少なくとも3つ
の独立した冷却流路パスに分け、前記第1冷却流路パス
を、前記流入孔から内周側に向かう第1流路部分、内周
側から外周側に向かう第2流路部分、外周側から前記流
出孔に向かう第3流路部分をサーペンタイン状に結ぶ流
路構成とし、前記第2冷却流路パスを、前記流入孔から
内周側に向かう第4流路部分、内周側から外周側に向か
う第5流路部分、外周側から前記流出孔に向かう第6流
路部分をサーペンタイン状に結ぶ流路構成とし、前記第
3冷却流路パスを前記流入孔から流出孔に向かう単独の
流路構成とするものとする。
【0022】これにより外周側流路壁と翼部と内周側流
路壁をシリーズに冷却し、翼部の各部位をパラレルに冷
却することができ、上記(1)で述べたように作動ガス
の高温度化に適応した冷却が可能となり、かつ冷媒流量
及び圧力損失の適正化を図ることができる。
【0023】また、翼部の第1及び第2冷却流路パスを
サーペインタイン状(折り曲げ状)の流路構成とするこ
とにより、上記(2)で述べたように少ない冷却空気量
で翼部を冷却することができる。
【0024】(5)上記(4)において、好ましくは、
前記第1冷却流路パスの第1及び第3流路部分に複数の
小孔を設けた容器を配置し、この容器に冷却空気を供給
し前記小孔より冷却空気を噴出し翼壁に衝突させること
でインピンジメント冷却するよう構成する。
【0025】これにより上記(3)で述べたように、少
ない冷却空気量、小さい圧損で翼部を冷却することがで
きる。また、インピンジメント冷却構造物(孔開き容
器)を翼形状の大きい外周側から挿入可能となり、イン
ピンジメント冷却構造物の組み込みが容易となる。
【0026】(6)また、上記(4)において、好まし
くは、前記第1冷却流路パスの第2流路部分に挿入体を
配置し、この挿入体と翼壁との間に冷却空気の流路を形
成する。
【0027】これにより第2流路部分の有効流路が翼壁
側のみとなり、少ない冷却空気量で翼壁を対流冷却する
ことができる。
【0028】(7)更に、上記目的を達成するために、
本発明は、翼部と、翼部を保持し高温高圧ガスの流路を
形成する外周側流路壁及び内周側流路壁とを有するガス
タービン静翼において、前記外周側流路壁の内部にキャ
ビティを形成し、このキャビティ内に複数の小孔を設け
たプレートを配置し、キャビティに供給された冷却流体
をそのプレートの小孔より噴出し壁部に衝突させること
でインピンジメントするよう構成し、前記翼部に内部冷
却流路を形成し、かつこの内部冷却流路を、翼前縁側、
翼中央、翼後縁側にそれぞれ位置し、それぞれ外周側に
前記外周側流路壁キャビティに連通する流入孔を有し、
内周側に前記内周側キャビティに連通する流出孔を有す
る第1、第2、第3の少なくとも3つの独立した冷却流
路パスに分け、前記第1冷却流路パスの少なくとも一部
に複数の小孔を設けた容器を配置し、前記外周側流路壁
をインピンジメント冷却した冷却空気の一部を前記第1
冷却流路パスに導いて前記容器の小孔より噴出し壁部に
衝突させることでインピンジメント冷却するとともに、
前記外周側流路壁をインピンジメント冷却した残りの冷
却空気を前記第2、第3冷却流路パスに導いて対流冷却
するよう構成し、前記内周側流路壁の内部にキャビティ
を形成し、このキャビティ内に複数の小孔を設けたプレ
ートを配置し、前記翼部を冷却した冷却空気を前記キャ
ビティに導き、前記プレートの小孔より噴射し壁部に衝
突させることでインピンジメント冷却するよう構成する
ものとする。
【0029】これにより外周側流路壁と翼部と内周側流
路壁をシリーズに冷却し、翼部の各部位をパラレルに冷
却することができ、上記(1)で述べたように作動ガス
の高温度化に適応した冷却が可能となり、かつ冷媒流量
及び圧力損失の適正化を図ることができる。
【0030】また、外周側流路壁及び内周側流路壁をイ
ンピンジメント冷却するよう構成し、翼部の翼厚みの厚
い翼前縁側の第1冷却流路パスをインピンジメント冷
却、第2,第3冷却流路パスを対流冷却するよう構成す
ることにより、上記(3)で述べたように少ない圧損で
大きな面積を冷却することができる。
【0031】(8)また、上記目的を達成するために、
本発明は、翼部と、翼部を保持し高温高圧ガスの流路を
形成する外周側流路壁及び内周側流路壁とを有するガス
タービン静翼において、前記外周側流路壁の内部にキャ
ビティを形成し、このキャビティ内に複数の小孔を設け
たプレートを配置し、前記内周側流路壁の内部にキャビ
ティを形成し、このキャビティ内に複数の小孔を設けた
プレートを配置し、前記翼部に内部冷却流路を形成し、
かつこの内部冷却流路を、翼前縁側、翼中央、翼後縁側
にそれぞれ位置し、それぞれ外周側に前記外周側流路壁
キャビティに連通する流入孔を有し、内周側に前記内周
側キャビティに連通する流出孔を有する第1、第2、第
3の少なくとも3つの独立した冷却流路パスに分け、前
記第1冷却流路パスは、前記流入孔から内周側に向かう
第1流路部分、内周側から外周側に向かう第2流路部
分、外周側から前記流出孔に向かう第3流路部分をサー
ペンタイン状に結ぶ流路構成とし、かつ前記第1、第3
流路部分に複数の小孔を設けた容器を配置し、前記第2
流路部分に挿入体を配置し、この挿入体と翼壁との間に
冷却空気の流路を形成し、前記第2冷却流路パスは、前
記流入孔から内周側に向かう第4流路部分、内周側から
外周側に向かう第5流路部分、外周側から前記流出孔に
向かう第6流路部分をサーペンタイン状に結ぶ流路構成
とし、前記第3冷却流路パスは前記流入孔から流出孔に
向かう単独の流路構成とするものとする。
【0032】これにより外周側流路壁と翼部と内周側流
路壁をシリーズに冷却し、翼部の各部位をパラレルに冷
却することができ、上記(1)で述べたように作動ガス
の高温度化に適応した冷却が可能となり、かつ冷媒流量
及び圧力損失の適正化を図ることができる。
【0033】また、翼部の第1及び第2冷却流路パスを
サーペインタイン状(折り曲げ状)の流路構成とするこ
とにより、上記(2)で述べたように少ない冷却空気量
で翼部を冷却することができ、外周側流路壁及び内周側
流路壁をインピンジメント冷却するよう構成し、翼部の
翼厚みの厚い翼前縁側の第1冷却流路パスをインピンジ
メント冷却、第2,第3冷却流路パスを対流冷却するよ
う構成することにより、上記(3)で述べたように小さ
い圧損で大きな面積を冷却することができる。
【0034】更に、翼部第1冷却流路パスの第1、第3
流路部分に孔開き容器を配置することにより、上記
(3)で述べたように、孔開き容器を翼形状の大きい外
周側から挿入可能となり、インピンジメント冷却構造物
の組み込みが容易となる。
【0035】また、翼部第1冷却流路パスの第2流路部
分に挿入体を配置し流路壁部との間に冷却空気の流路を
形成することにより、上記(6)で述べたように第2流
路部分の有効流路が翼壁側のみとなり、少ない冷却空気
量で翼壁を対流冷却することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。
【0037】まず、図1及び図2により、本発明の一実
施の形態に係わるガスタービンの構成及び冷却システム
の構成を説明する。図1はガスタービンの要部の縦断面
図であり、図2は図1のA部の拡大図である。
【0038】図1において、全体を符号1で示されたガ
スタービンは、大きく分けて圧縮機部2、燃焼器部3及
びタービン部4の3部分で構成されている。圧縮機部2
は、複数の圧縮機ディスク5と、圧縮機ディスク5にリ
ング状に設けられた複数の圧縮機動翼6と、圧縮機ケー
シング7の内側にリング状に設けられた複数の圧縮機静
翼8とで構成されている。タービン部4は、複数のター
ビン・ディスク9と、タービン・ディスク9にリング状
に設けられた複数のタービン動翼10と、タービン・ケ
ーシング11の内側にリング状に設けられた第2段以下
の複数のタービン静翼12と、本発明に係わる第1段の
タービン静翼13とで構成されている。圧縮機ディスク
5とタービン・ディスク9とはシリンダー14によって
結合され、ロータ15を構成する。
【0039】ロータ15の周囲には燃焼器部3がリング
状に設置されている。燃焼器部3は、圧縮機部2に連通
するリング状の空気室18と、空気室18に連通する複
数の燃焼器16と、燃料噴射器17とにで構成され、燃
焼器16の一方端は燃焼器尾筒25を経てタービン部4
のガスパス入口に連通している。
【0040】ガスタービン1には、燃焼器部3の空気室
18より圧縮空気の一部を導き出す配管20、その空気
を冷却及び昇圧する後部冷却器21及び昇圧圧縮機2
2、その冷却及び昇圧した空気をタービン部4に導く配
管23、タービン部4内においてその冷却及び昇圧した
空気をタービン静翼13に供給する配管24が設けられ
ている。
【0041】タービン部4の静翼13を中心とした構成
を図2により説明する。図2は、図1におけるA部、す
なわちタービン静翼13の部分を詳しく示すものであ
る。
【0042】図2において、タービン静翼13は翼部3
4、外周側流路壁35、内周側流路壁36を有してい
る。ガスタービン・ケーシング11の内側には外リテー
ナリング26及び内リテーナリング27が設置され、タ
ービン静翼13は、外周側流路壁35に設けられたフッ
ク31,32を外リテーナリング26に架け、内周側流
路壁36に設けられた鍔33を内リテーナリング27で
保持することで固定される。また、外周側流路壁35及
び内周側流路壁36にはシール溝37,38が設けら
れ、このシール溝37,38にシールプレート28,2
9を組み込むことで燃焼器尾筒25と静翼13との接続
部をシールする。しかして、タービン静翼13は燃焼器
尾筒25と共に作動ガスの流路パス(ガスパス)を形成
する。
【0043】タービン静翼13の詳細構造を図3〜図1
1により説明する。
【0044】図3は、容器、挿入体(後述)等の構成部
品を組み込む前のタービン静翼の縦断面図であり、図4
は図4のB−B線断面図(横断面図)である。また、図
5はそれら構成部品を組み込んだ後のタービン静翼の縦
断面図であり、図6は図5のC−C線断面図(横断面
図)である。
【0045】図3及び図4において、翼部34は中空の
翼体40を有し、翼体40は複数の仕切壁41a,41
b………により複数の冷却流路42a,42b………に
仕切られている。ここでこれら仕切壁及び冷却流路は、
翼上流側から第1の仕切壁41a、第2の仕切壁41b
………、第1の冷却流路42a、第2の冷却流路421
b………と呼ぶ。
【0046】第1の冷却流路42aは外周側流路壁35
側で開口し流入孔47を形成し、翼体40の第1、第2
の冷却流路42a,42b部分と第2の仕切壁41bは
内周側流路壁36側に延在して壁43を形成し、この壁
43によりベント48を構成している。翼体40の第
2、第3の冷却流路42b,42c部分と第1、3の仕
切壁41a,41cは外周側流路壁35側に延在してベ
ント壁46を形成し、後記する上蓋88(図5)を取り
付けることによってベント49を構成している。翼体4
0の第3、第4の冷却流路42c,42d部分と第2、
4の仕切壁41b,41dは内周側流路壁36側に延在
して流出口50を形成している。
【0047】第3,5の仕切壁41c,41eの外周流
路壁35側には第4の冷却流路42dと第5の冷却流路
42eとにまたがる壁44が形成され、この壁44によ
りベント53が形成されている。同様に、第4,6の仕
切壁42d,41fの内周側流路壁36側には第5の冷
却流路42eと第6の冷却流路42fとにまたがる壁4
5が形成され、この壁54によりベント52が形成され
ている。第6の冷却流路42fは外周側流路壁35側で
開口し、流入孔51を形成している。
【0048】第7の冷却流路42gは外周側流路壁35
側で開口し流入孔54を形成し、翼体40の第7の冷却
流路42g部分と第6の仕切壁41fは内周側流路壁3
5側に延在し流出口55を形成している。
【0049】しかして翼部34には、流入口47から第
1の冷却流路42a、ベント48、第2の冷却流路42
b、ベント49、第3の冷却流路42cさらに流出口5
0からなる第1の冷却パス、流入口51、第6の冷却流
路42f、ベント52、第5の冷却流路42e、ベント
53、第4の冷却流路42dさらに流出口50からなる
第2の冷却パス、流入孔54、第7の冷却流路42g、
流出口55とからなる第3の冷却パスが形成されてい
る。
【0050】図4において、77a,77b………は冷
却流路42a,42b………に対応した翼体40の冷却
面であり、第1の冷却流路42aの冷却面77aには翼
前縁側に翼スパン方向の縦突起63が形成されると共
に、翼コード方向の複数の横突起56が所定の間隔で設
けられ、第3の冷却流路72cの冷却面77cには翼コ
ード方向の複数の横突起57が所定の間隔で設けられて
いる。第2の冷却流路42bの冷却面77b、さらに第
4,5,6の冷却流路42d,42e,42fの冷却面
77d,77e,77fには、それぞれ、複数の乱流促
進リブ58,59,60,61が設けられている。第7
の冷却流路42gには複数のピンフィン62が設けられ
ている。これらの縦突起63、横突起56,57、乱流
促進リブ58,59,60,61、さらにピンフィン6
2は翼体40と一体構造で形成されている。
【0051】図3に戻り、外周側流路壁35には外周側
上流面の隔壁99と外周側下流面の隔壁100が設けら
れ、外周側上流面の隔壁99にシール溝37、フック3
1が形成され、外周側下流面の隔壁100にフック32
が形成されている。同様に、内周側流路壁36には内周
側上流面の隔壁101と内周側下流面の隔壁102が設
けられ、内周側上流面の隔壁101にシール溝38が設
けられ、かつ隔壁101には後記するキャビティ92と
連通する複数の孔93が設けられている。これら隔壁9
9,100,101,102も外周側流路壁35、内周
側流路壁36と共に翼体40と一体構造で形成されてい
る。
【0052】図5は、前述したように、必要な構成部品
を組み込んだ後のタービン静翼の縦断面図であり、図6
は図5のC−C線断面図(横断面図)である。
【0053】図5及び図6において、第1の冷却流路4
2aには第1の容器64が挿入されており、第1の容器
64は内部空間65を有し、一方端に底板67を設け、
さらに表面に複数の小孔68が開けられており、鍔66
により外周側流路壁35に取付固定されている。また、
第1の容器64は第1の仕切壁41a側が凹状に形成さ
れ、その凹状部で翼スパン方向の流路70を形成してい
る。
【0054】第3の冷却流路42cには第2の容器73
が挿入され、第2の容器73は内部空間79を有し、一
方端に底板75を設け、さらに表面に複数の小孔76が
開けられており、鍔74により外周側流路壁35に取付
固定されている。また、第2の容器73は第2の仕切壁
41b側が凹状に形成され、その凹状部で翼スパン方向
の流路78を形成している。
【0055】第1の容器64の小孔68は第1の冷却流
路42aの横突起56に重ならない位置に、すなわち隣
接する横突起56,56間に位置するように設けられ
る。さらに縦突起63と横突起56は、後記する冷却空
気の流路を形成するとともに、第1の容器64の第1の
冷却流路42aに対する位置決めの作用をする。また、
第2の容器73の小孔76は第3の冷却流路42cの隣
接する横突起57,57間に位置するように設けられ、
横突起57は第2の容器73の第3の冷却流路42cに
対する位置決めの作用をする。
【0056】第2の冷却流路42bには挿入対71が挿
入され、挿入体71と冷却面77bとの間には間隙流路
72が形成されている。ベント壁46には前記したよう
に上蓋88が取付けられ、ベント49を形成する。
【0057】外周側流路壁35には複数の小孔82を設
けたプレート81が取り付けられ、外周側流路壁35と
プレート81とでキャビティ90を形成している。外周
側隔壁99,100にはカバー80が取り付けられ、カ
バー80と隔壁99,100、プレート80とでキャビ
ティ89を形成している。カバー80には冷却空気供給
のための配管24が接続される。
【0058】一方、内周側流路壁36には複数の小孔8
4を設けたプレート83が取り付けられ、内周側流路壁
36とプレート83とでキャビティ92を形成してい
る。前述した隔壁101に設けられた複数の孔93はか
かるキャビティ92に通じるように設けられる。内周側
隔壁102と鍔33との間にはカバー85が設けられ、
内周側隔壁101と鍔33との間には孔87を有するカ
バー86が設けられ、かかるカバー85,86と隔壁1
01,102、プレート83とでキャビティ91を形成
している。前述した流出口50,56はキャビティ91
に連通するよう形成されている。
【0059】図7〜図11を用いて静翼13の構造をさ
らに説明する。
【0060】図7は図5のE−E線断面図、すなわち第
1の冷却流路42aを中心とした部分断面図である。前
述したように、第1の容器64の小孔68は第1の冷却
流路42aの横突起56に重ならないように、隣接する
突起56,56間に位置している。外周側流路壁35に
は外周側側面の隔壁95が設けられ、キャビティ89は
この隔壁95と前述した隔壁99,100、カバー80
及びプレート81に囲まれた空間として形成されてい
る。隔壁95にはシール溝97が形成されている。
【0061】同様に内周側流路壁36には内周側側面の
隔壁96が設けられ、キャビティ91はこの隔壁96と
前述した隔壁101,102、カバー85,86、プレ
ート83に囲まれた空間として形成されている。隔壁9
6にはシール溝98が形成されている。
【0062】図8は図5のF−F線断面図、すなわち第
1の冷却流路42bを中心とした部分断面図である。挿
入体71は第2の冷却流路42bのほぼ中央に位置し、
冷却面77bと挿入体71との間隙流路72に冷却空気
の流路空間が形成されている。
【0063】図9は図5のG−G線断面図、すなわち第
3の冷却流路42cを中心とした部分断面図である。図
7で述べたのと同様に、第2の容器73の小孔76は第
3の冷却流路42cの隣接する横突起57,57に重な
らないように配置されている。
【0064】図10は図5のD−D線断面図、すなわち
隔壁95,99,100、キャビティ89部分の断面図
である。プレート81には複数の小孔82が設けられて
いる。
【0065】図11は図5のH−H線断面図、すなわち
隔壁96,101,102、キャビティ91部分の断面
図である。翼体部分及び仕切壁を内周側流路壁36側へ
と延在させることで形成された流出口50,55は、プ
レート83の内周側すなわちキャビティ91に連通する
ように突出している。プレート83には複数の小孔84
が設けられている。
【0066】ガスタービンの作動を図1により説明す
る。圧縮機部2では大気空気を吸込み高圧力に圧縮して
燃焼器部3の空気室18に送り込む。かかる圧縮空気の
多くは燃焼器16に導かれ、燃料噴射器17から吹き出
だされる燃料の酸化剤として作用して燃焼させ、発生す
る高温高圧ガスをタービン部4に供給してタービンを駆
動する。高温燃焼ガスに曝されるタービン静翼12、動
翼10は、圧縮機の中間段の抽気空気、あるいは空気室
18の圧縮機吐出空気の一部を抽気して冷却するが、こ
れは従来のタービン翼の冷却方法と同じである。
【0067】本発実施の形態に係わるガスタービンの静
翼13及びその冷却システムの作用を図1、図2、図5
〜図11により説明する。
【0068】燃焼器部3の空気室18より圧縮空気の一
部を配管20を経てガスタービン外に導き出し、後部冷
却器21で冷却してその温度を下げ、昇圧圧縮機22に
よりその圧力を高め、配管23でタービン部4に供給す
る。タービン部4ではタービン・ケーシング11を通し
て燃焼器空気室18内の冷却空気供給管24を経由し、
タービン静翼13のキャビティ89に冷却空気110を
供給する。キャビティ89の冷却空気は、プレート81
の複数の小孔82より噴出され、その衝突により外周側
流路壁35を冷却する(インピンジメント冷却)。外周
側流路壁35を冷却した空気の一部はキャビティ90か
ら第1の容器64の内部空間65に入りその小孔68よ
り噴射され、第1冷却流路42aの冷却面77aを冷却
することにより翼体40を冷却する(インピンジメント
冷却)。さらにその空気は横突起56に沿って翼後流側
に流れ、第1の容器64の凹部69を、あるいは翼冷却
面77aと第1の容器64との間を内周側に流れてベン
ト48に流下する。さらにベント48より第2の冷却流
路42bの挿入体71との間隙流路72を通って冷却面
77bを冷却する(対流冷却)。乱流促進リブ58は冷
却面77bにおける冷却空気の乱れを発生させることの
より冷却効果を助長する。第2の冷却流路を通った空気
はベント49に流入し、さらに第3の冷却流路42cの
第2の容器73に入り、その小孔76より噴射すること
により第3の冷却流路の冷却面77cを冷却する(イン
ピンジメント冷却)。さらにその空気は横突起57に沿
って翼上流側に流れ、第2の容器73の凹部68を、あ
るいは翼冷却面77cと第2の容器73との間を内周側
に流れて流出口50よりキャビティ91に導かれる。
【0069】キャビティ90の冷却空気の他の一部は第
6の冷却流路42fの流入口51より供給され、第6の
冷却流路42f、ベント52、第5の冷却流路42e、
ベント53、さらに第4の冷却流路42dをサーペンタ
イン状に通過することにより翼体40を冷却し(対流冷
却)、流出口50よりキャビティ91に導かれる。
【0070】キャビティ90の冷却空気のさらに他の一
部は、流入口54より第7の冷却流路42gに供給され
れ翼後縁を冷却し(対流冷却)、流出口55よりキャビ
ティ91に導かれる。
【0071】キャビティ91に導かれた冷却空気の一部
は、プレート83の複数の小孔84より噴射し内周側流
路壁36を冷却し(インピンジメント冷却)、さらにそ
の空気は孔93を通って静翼13の外に排出され、燃焼
器部3の空気室18に入る。さらにキャビティ91の冷
却空気の一部は、カバー86の孔87より直接空気孔1
8に排出される。これらの空気は圧縮機の吐出空気と混
合し、その一部の空気は再び配管20より導き出されて
前記説明のごとく翼冷却に寄与するが、大部分の空気は
燃焼器16に供給されて燃焼用空気として作用し、ター
ビン駆動用ガスとなる。
【0072】なお、空気室18とタービン低圧段とは外
リテーナリング26、内リテーナリング27と静翼13
の鍔33とにより仕切られ、空気室18の空気がタービ
ン低圧段側に流出することはなく、その空気の大部分は
燃焼用空気に寄与する。
【0073】以上のように構成した本実施の形態の第1
の特徴は、圧縮機部2の吐出空気の一部を冷却し低温度
化するための後部冷却器21とさらに昇圧圧縮機22を
設け、それらにより低温度高圧力化した冷却空気により
タービン静翼13を冷却してかかる空気を燃焼器空気室
18に回収するシステムとしたことであり、これにより
タービン静翼13の冷却効果を高めるとともに冷却空気
の全量が燃焼器空気室18に回収され、ガスタービン1
の効率向上に寄与することができる。
【0074】第2の特徴は、冷却空気を静翼外周側に供
給して外周側流路壁35を冷却した後、その冷却空気を
翼部34、内周側流路壁36へと供給して外周側流路壁
35と翼部34と内周側流路壁35をシリーズに冷却
し、昇温した冷却空気を燃焼器空気室18に回収して燃
焼空気とするとともに、翼部34の内部冷却流路を翼前
縁側、翼中央部、翼後縁側に対応して独立した3つの冷
却流路パス(第1〜第3の冷却流路42a〜42c;第
4〜第6の冷却流路42d〜42f;第7の冷却流路4
2g)に分け、翼部34では翼前縁側、翼中央部、翼後
縁側の各部位をパラレルに冷却することである。このよ
うに外周側流路壁35と翼部34と内周側流路壁36を
シリーズに冷却し、冷却後の空気を圧縮機空気室18に
戻すように構成することにより、少ない冷却流量で静翼
13の外周側流路壁35と翼部34と内周側流路壁36
を冷却することができ、また翼部34の内部冷却流路を
3つの独立した冷却流路パスに分け、翼部34の各部位
をパラレルに冷却することにより、翼部34での圧損の
増加を抑制することができる。
【0075】第3の特徴は、比較的翼肉厚の厚い翼前縁
側に位置する第1の冷却流路パスを第1〜第3の少なく
とも3つの流路部分(第1〜第3の冷却流路42a〜4
2c)によりサーペインタイン状の流路構成とするとと
もに、サーペインタイン状の流路構成の第1の流路部分
(第1の冷却流路42a)をインピンジメント冷却流
路、第2の流路部分(第2の冷却流路42b)を対流冷
却流路、第3の流路部分(第3の冷却流路42c)をイ
ンピンジメント冷却流路とし、比較的翼厚みが薄くなる
翼中央部に位置する第2の冷却流路パスは少なくとも3
つの流路部分(第4〜第6の冷却流路42d〜42f)
によりサーペインタイン状の流路構成としかつ対流冷却
により冷却する流路構成とし、さらに翼肉厚の薄い翼後
縁側の第3の冷却流路パスは独立した1つの冷却流路
(第7の冷却流路42g)により貫流型の流路構成にし
たことにある。
【0076】インピンジメント冷却方式の特徴は空気差
圧が比較的小さくても大きな面積を冷却できることにあ
るが、内周側翼形状が外周側翼形状より小さい静翼では
折流(サーペンターン)のインピンジメント冷却が出来
難い欠点がある。一方、対流冷却方式の場合は空気流速
により冷却性能が決まるため流路面積の小さい部分の冷
却に適し、翼厚みの厚いところでは流路面積が大きくな
るために冷却空気量が多くなる欠点がある。
【0077】翼前縁側と翼中央部に位置する冷却流路パ
スをサーペインタイン状の流路構成とすることにより、
独立した冷却流路パス数は3本と少なくなり、少ない冷
却空気量で翼部34を冷却することができる。
【0078】また、比較的翼肉厚の厚い翼前縁側に位置
する第1の冷却流路パスにおいて、サーペインタイン状
の流路構成の第1及び第3流路部分(第1及び第3の冷
却流路42a,42c)をインピンジメント冷却流路と
することにより、空気差圧が小さくても比較的大きな面
積を冷却することができ、圧損を小さくすることができ
る。
【0079】更に、第1及び第3流路部分(第1及び第
3の冷却流路42a,42c)のみをインピンジメント
冷却流路とすることにより、インピンジメント冷却構造
物(孔開き容器64,73)を翼形状の大きい外周側か
ら挿入可能となり、インピンジメント冷却構造物の組み
込みが容易となり製作がし易くなる。
【0080】第4の特徴は、比較的翼肉厚の厚い翼前縁
側に位置する第1の冷却流路パスにおいて、サーペイン
タイン状の流路構成の第2流路部分(第2の冷却流路4
2b)に挿入体71を挿入し、挿入体71と翼壁との間
に冷却空気の流路72を形成したことにある。これによ
り第2流路部分(第2の冷却流路42b)の有効流路が
翼壁側のみとなり、少ない冷却空気量で翼壁を対流冷却
することができる。
【0081】しかして本実施の形態によれば、回収型の
冷却システムを備えたもので、作動ガスの高温度化に適
応した冷却が可能となり、かつ冷媒流量及び圧力損失の
適正化を図ることができる。その結果、少ない冷却空気
量でタービン静翼13を冷却することと冷却空気の圧力
損失を小さくすることで、冷却空気供給のための動力を
少なくすることができ、熱効率の高いガスタービン1を
得ることができる。
【0082】なお、以上の実施の形態では、翼部34に
独立した3つの冷却流路パスを形成したが、その冷却流
路パス数や各冷却流路パスの構成はガスタービンの規
模、冷却翼の大きさ、翼冷却設計思想により変更可能で
ある。但し、少なくとも翼肉厚の厚い翼前縁側はインピ
ンジメント冷却を組み合わせたサーペンタイン状の流路
構成、翼肉厚が比較的薄くなる翼中央部は対流冷却によ
るサーペンタイン状の流路構成、翼後縁側の冷却流路パ
スは単独冷却流路による貫流型の流路構成とするのが良
い。また、第2,4,5,6の冷却流路42b,42
d,42e,42fの冷却面には翼冷却性能向上を目的
にした乱流促進リブ58,59,60,61を翼部34
と一体構造に設けたが、乱流促進リブ58,59,6
0,61の形状は、冷却空気流に対して直交した構造、
傾斜した構造などが考えられ、またピンフィン構造でも
良い。すなわち本発明は冷却伝熱促進構造そのものに関
するものではなく、冷却促進構造は翼冷却設計思想によ
り種々の構造を採用できるものである。また、第2の冷
却流路パスは第6,5,4の順序で冷却流路を経由する
流路構成としたが、第4,5,6の冷却流路の順序でも
よい。さらに、内周側流路壁36において、孔93より
空気室18に回収する空気量とカバー86の孔87より
空気室18に直接回収する空気量は、内周側流路壁36
の冷却設計思想により異なるものであり、本発明で定め
るものでない。
【0083】また、以上の実施の形態は第1段の静翼1
3に本発明を適用した場合のものであるが、内周側流路
壁から外周側流路壁へ至る戻り流路を付加し、冷却後の
空気を外周側から圧縮機空気室に戻すことにより、第2
段以降の静翼12にも本発明を適用し、同様の効果を得
ることができる。
【0084】
【発明の効果】本発明によれば、冷媒回収型の冷却シス
テムを備えたもので、作動ガスの高温度化に適応した冷
却が可能となり、かつ冷媒流量及び圧力損失の適正化を
図ることができ、その結果、少ない冷却空気量でタービ
ン翼を冷却することと冷却空気の圧力損失を小さくする
ことで、冷却空気供給のための動力を少なくすることが
でき、熱効率の高いガスタービンを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガスタービンの一部の断面図である。
【図2】図1のA部拡大図であり、タービン静翼近傍の
断面図である。
【図3】本発明のガスタービン静翼の翼部分の縦断面図
である。
【図4】図3のB−B線断面図である。
【図5】本発明のガスタービン静翼の縦断面図である。
【図6】図5のC−C線断面図である。
【図7】図5のE−E線断面図である。
【図8】図5のF−F線断面図である。
【図9】図5のG−G線断面図である。
【図10】図5のD−D線断面図である。
【図11】図5のH−H線断面図である。
【符号の説明】
1:ガスタービン 2:圧縮機部 3:燃焼器部 4:タービン部 5:圧縮機ディスク 6:圧縮機動翼 7:圧縮機ケーシング 8:圧縮機静翼 9:タービン・ディスク 10:タービン動翼 11:タービン・ケーシング 12:タービン静翼 13:タービン静翼 14:シリンダー 15:ロータ 16:燃焼器 17:燃料噴射器 18:空気室 20:配管 21:後部冷却器 22:昇圧圧縮機 23:配管 24:配管 25:燃焼器尾筒 26:外リテーナリング 27:内リテーナリング 28,29:シール板 31,32:フック 33:鍔 34:翼部 35:外周側流路壁 36:内周側流路壁 37,38:シール溝 40:翼体 41a,41b,……:仕切り壁 42a,42b,……:冷却流路 43,44,45:壁 46:ベント壁 47:流入口 48,49:ベント 50:流出口 51:流入口 52,53:ベント 54:流入口 55:流出口 56,57:横突起 58,59,60,61:乱流促進リブ 62:ピンフィン 63:縦突起 64:第1の容器 65:内部空間 66:鍔 67:底板 68:小孔 69:容器凹部 70:流路 71:挿入体 72:間隙流路 73:第2の容器 74:鍔 75:底板 76:小孔 77a,77b,……:冷却面 78:容器凹部 79:内部空間 80:カバー 81:プレート 82:小孔 83,84:プレート 85,86:カバー 87:孔 88:上蓋 89,90,91,92:キャビティ 93:孔 95,96:隔壁 97,98:シール溝 99,100,101,102:隔壁 88:上蓋 89,90,91,92:キャビティ 93:孔 110:空気供給流 111,112,113:空気排出流
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木塚 宣明 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内 (72)発明者 上野 実行 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内 Fターム(参考) 3G002 GA08 GB01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮空気を発生させる圧縮機部、圧縮機部
    に連通し前記圧縮空気が流入する空気室、空気室に配置
    し前記圧縮空気を酸化剤として燃料を燃焼させ高温高圧
    ガスを発生させる燃焼器部、燃焼器部に連通し前記高温
    高圧ガスを高速加速する静翼と高温高圧高速ガスにより
    回転駆動される動翼とを有するタービン部を備えたガス
    タービンにおいて、 前記空気室より圧縮空気の一部を導き出して冷却低温化
    し、さらに昇圧して低温高圧空気を発生させる手段を設
    け、 前記静翼は、翼部と、翼部を保持し前記高温高圧ガスの
    流路を形成する外周側流路壁及び内周側流路壁とを有
    し、 前記翼部に、外周側に流入孔、内周側に流出孔を有する
    内部冷却流路を形成し、前記外周側流路壁及び内周側流
    路壁に前記翼部の内部冷却流路に連通する冷却流路を形
    成し、前記外周側流路壁の冷却流路に前記低温高圧空気
    を供給して外周側流路壁を冷却した後、その低温高圧空
    気を前記流入孔より内部冷却流路に導き、更に前記流出
    孔より前記内周側流路壁の冷却流路へと導くことで、外
    周側流路壁と翼部と内周側流路壁をシリーズに冷却し、
    冷却後の空気を前記空気室に戻すように構成するととも
    に、 前記翼部の内部冷却流路を、それぞれ外周側に流入孔、
    内周側に流出孔を有する複数の独立した冷却流路パスに
    分け、外周側流路壁を冷却した低温高圧空気を前記流入
    孔よりそれぞれの冷却流路パスに導き、翼部の各部位を
    パラレルに冷却した後、前記流出孔より内周側流路壁の
    冷却流路へと導くよう構成したことを特徴とするガスタ
    ービン。
  2. 【請求項2】請求項1記載のガスタービンにおいて、前
    記翼部に形成された複数の独立した冷却流路パスのうち
    少なくとも1つは、前記流入孔から内周側に向かう第1
    流路部分、内周側から外周側に向かう第2流路部分、外
    周側から前記流出孔に向かう第3流路部分をサーペンタ
    イン状に結ぶ流路構成を有することを特徴とするガスタ
    ービン。
  3. 【請求項3】請求項1記載のガスタービンにおいて、前
    記複数の独立した冷却流路パスのうち前記翼部の前縁側
    に位置する冷却流路パスは、前記流入孔から内周側に向
    かう第1流路部分、内周側から外周側に向かう第2流路
    部分、外周側から前記流出孔に向かう第3流路部分をサ
    ーペンタイン状に結ぶ流路構成を有し、かつ前記第1及
    び第3流路部分をインピンジメント冷却するよう構成し
    たことを特徴とするガスタービン。
  4. 【請求項4】翼部と、翼部を保持し高温高圧ガスの流路
    を形成する外周側流路壁及び内周側流路壁とを有するガ
    スタービン静翼において、 前記翼部に内部冷却流路を形成し、かつこの内部冷却流
    路を、翼前縁側、翼中央、翼後縁側にそれぞれ位置し、
    それぞれ外周側に流入孔、内周側に流出孔を有する第
    1、第2、第3の少なくとも3つの独立した冷却流路パ
    スに分け、 前記第1冷却流路パスを、前記流入孔から内周側に向か
    う第1流路部分、内周側から外周側に向かう第2流路部
    分、外周側から前記流出孔に向かう第3流路部分をサー
    ペンタイン状に結ぶ流路構成とし、 前記第2冷却流路パスを、前記流入孔から内周側に向か
    う第4流路部分、内周側から外周側に向かう第5流路部
    分、外周側から前記流出孔に向かう第6流路部分をサー
    ペンタイン状に結ぶ流路構成とし、 前記第3冷却流路パスを前記流入孔から流出孔に向かう
    単独の流路構成としたことを特徴とするガスタービン静
    翼。
  5. 【請求項5】請求項4記載のガスタービン静翼におい
    て、前記第1冷却流路パスの第1及び第3流路部分に複
    数の小孔を設けた容器を配置し、この容器に冷却空気を
    供給し前記小孔より冷却空気を噴出し翼壁に衝突させる
    ことでインピンジメント冷却するよう構成したことを特
    徴とするガスタービン静翼。
  6. 【請求項6】請求項4記載のガスタービン静翼におい
    て、前記第1冷却流路パスの第2流路部分に挿入体を配
    置し、この挿入体と翼壁との間に冷却空気の流路を形成
    したことを特徴とするガスタービン静翼。
  7. 【請求項7】翼部と、翼部を保持し高温高圧ガスの流路
    を形成する外周側流路壁及び内周側流路壁とを有するガ
    スタービン静翼において、 前記外周側流路壁の内部にキャビティを形成し、このキ
    ャビティ内に複数の小孔を設けたプレートを配置し、キ
    ャビティに供給された冷却流体をそのプレートの小孔よ
    り噴出し壁部に衝突させることでインピンジメントする
    よう構成し、 前記翼部に内部冷却流路を形成し、かつこの内部冷却流
    路を、翼前縁側、翼中央、翼後縁側にそれぞれ位置し、
    それぞれ外周側に前記外周側流路壁キャビティに連通す
    る流入孔を有し、内周側に前記内周側キャビティに連通
    する流出孔を有する第1、第2、第3の少なくとも3つ
    の独立した冷却流路パスに分け、前記第1冷却流路パス
    の少なくとも一部に複数の小孔を設けた容器を配置し、
    前記外周側流路壁をインピンジメント冷却した冷却空気
    の一部を前記第1冷却流路パスに導いて前記容器の小孔
    より噴出し壁部に衝突させることでインピンジメント冷
    却するとともに、前記外周側流路壁をインピンジメント
    冷却した残りの冷却空気を前記第2、第3冷却流路パス
    に導いて対流冷却するよう構成し、 前記内周側流路壁の内部にキャビティを形成し、このキ
    ャビティ内に複数の小孔を設けたプレートを配置し、前
    記翼部を冷却した冷却空気を前記キャビティに導き、前
    記プレートの小孔より噴射し壁部に衝突させることでイ
    ンピンジメント冷却するよう構成したことを特徴とする
    ガスタービン静翼。
  8. 【請求項8】翼部と、翼部を保持し高温高圧ガスの流路
    を形成する外周側流路壁及び内周側流路壁とを有するガ
    スタービン静翼において、 前記外周側流路壁の内部にキャビティを形成し、このキ
    ャビティ内に複数の小孔を設けたプレートを配置し、 前記内周側流路壁の内部にキャビティを形成し、このキ
    ャビティ内に複数の小孔を設けたプレートを配置し、 前記翼部に内部冷却流路を形成し、かつこの内部冷却流
    路を、翼前縁側、翼中央、翼後縁側にそれぞれ位置し、
    それぞれ外周側に前記外周側流路壁キャビティに連通す
    る流入孔を有し、内周側に前記内周側キャビティに連通
    する流出孔を有する第1、第2、第3の少なくとも3つ
    の独立した冷却流路パスに分け、 前記第1冷却流路パスは、前記流入孔から内周側に向か
    う第1流路部分、内周側から外周側に向かう第2流路部
    分、外周側から前記流出孔に向かう第3流路部分をサー
    ペンタイン状に結ぶ流路構成とし、かつ前記第1、第3
    流路部分に複数の小孔を設けた容器を配置し、前記第2
    流路部分に挿入体を配置し、この挿入体と翼壁との間に
    冷却空気の流路を形成し、 前記第2冷却流路パスは、前記流入孔から内周側に向か
    う第4流路部分、内周側から外周側に向かう第5流路部
    分、外周側から前記流出孔に向かう第6流路部分をサー
    ペンタイン状に結ぶ流路構成とし、 前記第3冷却流路パスは前記流入孔から流出孔に向かう
    単独の流路構成としたことを特徴とするガスタービン静
    翼。
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