JP4087586B2 - ガスタービン及びその静翼 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はガスタービン及びその静翼に係り、特に、高温度化に適応した回収型の冷却システム及び冷却構造を備えたガスタービン及びその静翼に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、発電装置などに採用されているガスタービンは、例えば一軸上に圧縮機とタービンとが配置され、この圧縮機により圧縮された高圧力の空気を酸化剤として燃焼器内で燃料を燃焼させ、発生した高温高圧ガスによりタービンを駆動するように形成されている。そして、タービン軸に結合された発電機により発電するように形成されている。すなわち熱エネルギーを機械的なエネルギーに変換し、更に電力エネルギーに変換するようになされている。消費された燃料に対して得られる電力エネルギーは、当然のことながら出来るだけ多い方が望ましく、このためにはガスタービンの性能向上が重要で、ますますその要求が高まってきている。最近においては、ガスタービンの性能向上を図る手段として作動ガスの高温高圧化が進められている。
【0003】
ガスタービン作動ガスの高温化は、その高温部に用いられる使用材料によって制限されているのが実情である。すなわちガス温度に起因する熱応力に耐え得る材料能力によって制限されると言っても過言ではない。したがって作動ガス温度の高温化に際しては、材料の開発が最も重要となるが、しかしながら要望に応じた材料が簡単に開発できるわけではなく、現在のガスタービン及びそのタービン翼おいては最も高温燃焼ガスに曝されるであろう翼の耐用温度を満足させるために翼を中空構造とし、かかる中空部に冷却媒体を供給し内部から翼を冷却する方法が一般に採られている。冷却媒体としては冷却空気を圧縮機から抽気して用いることが多い。
【0004】
冷却媒体として冷却空気を圧縮機から抽気して用いる場合、冷却空気の多量の消費はガスタービン効率の低下をきたすことになる。よりガスタービン性能を向上させるため、翼冷却空気をガスタービン燃焼器に回収して燃焼用空気に活用する、いわゆる回収型ガスタービンも提案されている。かかる冷却空気回収型ガスタービンの例として特開平7-189738号公報が挙げられる。特開平7-189738号公報は圧縮空気の冷却用部分を圧縮空気受入室より抽気し、更にファンで加圧して静翼に供給し、静翼を冷却することにより空気自らを加熱昇温させ、この空気を空気受入室に戻す構成になっている。また、圧縮機から抽気した冷却空気を冷却器と圧縮機により冷却昇圧して低温高圧空気とし、静翼に供給し冷却することも行われている。
【0005】
一方、ガスタービン翼の冷却方法には、大きく分けて二つの方式がある。その一つは翼に内部空間を形成し、かかる空間を流路として冷却媒体を通過させ、その対流効果により冷却する対流冷却方式であり、他の一つは内部空間にその表面に多数の小孔を開けた挿入体を挿入し、かかる小孔から冷却媒体を翼内面に噴射した衝突噴流により冷却するインピンジメント冷却方式である。
【0006】
一般にこれらの二つの冷却方式に対してより冷却効果を高めるために、幾つかの冷却促進方法が講じられている。その一つの例として、対流冷却方式には冷媒流路にリブを配置し乱流促進効果によりのその冷却伝熱特性の向上改善を図っている。また、冷媒の一部を翼面を被うように噴出し(フィルム冷却)、その冷媒膜の遮熱効果により翼温度の上昇を緩和する方式もあるが、噴出空気によりガスタービン効率は当然低下する。
【0007】
このような冷却方式を開示するものとして例えば特開昭58−170801号公報、特開平8−260901号公報等がある。これらは動翼に対する非回収型の冷却方法において、対流冷却、インピンジメント冷却、フィルム冷却を適宜組み合わせたものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
以上のようにガスタービン翼の冷却方法としては種々のものが提案されており、特に静翼に対する冷却方式としては、翼を中空構造とし冷却媒体を供給し内部から翼を冷却する方法、圧縮機から抽気した空気を冷却媒体として用い、静翼冷却後、燃焼器に回収する冷媒回収型の冷却システム(例えば特開平7-189738号公報)、更に圧縮機から抽気した空気を低温高圧化して冷却媒体として用いる冷媒回収型冷却システム等が採用されている。しかし、従来の静翼冷却方式では、近年の作動ガス温度のさらなる高温化に対し冷却が充分にできない嫌いがあった。
【0009】
すなわち、特開平7-189738号公報に記載されるような冷媒回収型では、静翼冷却後の冷却空気を空気受入室に回収することを可能にするために、圧縮空気を更にファンで加圧して使用しているので空気温度が空気源である圧縮機出口空気温度よりさらに高まり、タービン静翼を冷却する能力が低下する。圧縮機から抽気した冷却空気を冷却器と圧縮機により冷却昇圧して低温高圧空気として冷却媒体とする方法では、空気を単に圧縮して供給する方式に比べて冷却能力を向上できる。しかし、ガスタービンでは、できるだけ少ない冷却媒体量でタービン翼を冷却することと冷却媒体供給のための動力をできるだけ少なくすること、即ち冷媒の圧力損失を小さくすることがガスタービン効率向上のために重要である。かかる観点から従来の冷媒回収型ガスタービンの静翼を見ると、冷媒流量及び圧力損失のさらに適正化を図る余地があった。
【0010】
本発明の目的は、冷媒回収型の冷却システムを備えたもので、作動ガスの高温度化に対応した冷却が可能であり、かつ冷媒流量及び圧力損失の適正化を図ることができるガスタービン及びその静翼を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、圧縮空気を発生させる圧縮機部、圧縮機部に連通し前記圧縮空気が流入する空気室、空気室に配置し前記圧縮空気を酸化剤として燃料を燃焼させ高温高圧ガスを発生させる燃焼器部、燃焼器部に連通し前記高温高圧ガスを高速加速する静翼と高温高圧高速ガスにより回転駆動される動翼とを有するタービン部を備えたガスタービンにおいて、前記空気室より圧縮空気の一部を導き出して冷却低温化し、さらに昇圧して低温高圧空気を発生させる手段を設け、前記静翼は、翼部と、翼部を保持し前記高温高圧ガスの流路を形成する外周側流路壁及び内周側流路壁とを有し、前記翼部に、外周側に流入、内周側に流出を有する内部冷却流路を形成し、前記外周側流路壁及び内周側流路壁に前記翼部の内部冷却流路に連通する冷却流路を形成し、前記翼部の内部冷却流路を、前記静翼を構成する翼前縁側部分、翼中央部、翼後縁側部分の3つの部位にそれぞれ位置し、それぞれ外周側に流入口、内周側に流出口を有する第1、第2、第3の少なくとも3つの独立した冷却流路パスに分け、前記第1冷却流路パス及び前記第2冷却流路パスを、それぞれ、サーペンタイン状の流路構成とし、前記第3冷却流路パスを前記流入口から流出口に向かう単独の流路構成とし、前記外周側流路壁の冷却流路に前記低温高圧空気を供給して外周側流路壁を冷却した後、その低温高圧空気を前記流入よりそれぞれの前記冷却流路パスに導入し前記翼部の翼前縁側部分、翼中央部、翼後縁側部分の各部位をパラレルに冷却した後前記導入した低温高圧空気の全量を前記流出より前記内周側流路壁の冷却流路へと導くことで、外周側流路壁と翼部と内周側流路壁をシリーズに冷却し、冷却後の空気を前記空気室に戻すように構成するものとする。
【0012】
このように圧縮空気の一部を冷却低温化し、さらに昇圧して低温高圧空気として供給し、タービン静翼冷却後その全量を回収することにより、タービン静翼の冷却効果を高めるとともにガスタービンの効率向上に寄与できる。
【0013】
また、外周側流路壁と翼部と内周側流路壁をシリーズに冷却し、冷却後の空気を空気室に戻すように構成することにより、少ない冷却流量で静翼の外周側流路壁と翼部と内周側流路壁を冷却することができ、また翼部の内部冷却流路を第1、第2、第3の少なくとも3つの独立した冷却流路パスに分け翼部の各部位をパラレルに冷却することにより、翼部での圧損の増加を抑制することができる。第1及び第2冷却流路パスをサーペインタイン状(折り曲げ状)の流路構成とすることにより、独立した冷却流路パス数が3つと少なくなり、少ない冷却空気量で翼部を冷却することができる。
【0014】
しかして冷媒回収型の冷却システムを備えたもので、作動ガスの高温度化に適応した冷却が可能となり、かつ冷媒流量及び圧力損失の適正化を図ることができる。その結果、少ない冷却空気量でタービン翼を冷却することと冷却空気の圧力損失を小さくすることで、冷却空気供給のための動力を少なくすることができ、熱効率の高いガスタービンを得ることができる。
【0017】
)また、上記(1)において、好ましくは、前記複数の独立した冷却流路パスのうち前記翼部の前縁側部分に位置する前記第1冷却流路パスは、前記流入孔から内周側に向かう第1流路部分、内周側から外周側に向かう第2流路部分、外周側から前記流出孔に向かう第3流路部分をサーペンタイン状に結ぶ流路構成を有し、かつ前記第1及び第3流路部分をインピンジメント冷却するよう構成する。
【0019】
サーペインタイン状の流路構成の第1及び第3流路部分をインピンジメント冷却するよう構成することにより、空気差圧が小さくても比較的大きな面積を冷却することができ、圧損を小さくすることができる。
【0020】
また、外周側から内周側へと翼形状が小さくなる静翼の翼部にサーペンタイン状(折り曲げ状)の流路構成を用いる場合は、インピンジメント冷却構造物(孔開き容器)を流路に組み込み難い欠点があるが、第1及び第3流路部分のみをインピンジメント冷却流路とすることにより、インピンジメント冷却構造物(孔開き容器)を翼形状の大きい外周側から挿入可能となり、インピンジメント冷却構造物の組み込みが容易となる。
【0021】
)また、上記目的を達成するために、本発明は、翼部と、翼部を保持し高温高圧ガスの流路を形成する外周側流路壁及び内周側流路壁とを有し、圧縮機部に連通し圧縮空気が流入する空気室より圧縮空気の一部を導き出して冷却低温化し昇圧した低温高圧空気により冷却されるガスタービン静翼において、前記翼部に内部冷却流路を形成し、かつこの内部冷却流路を、前記静翼を構成する翼前縁側部分、翼中央、翼後縁側部分にそれぞれ位置し、それぞれ外周側に流入、内周側に流出を有する第1、第2、第3の少なくとも3つの独立した冷却流路パスに分け、前記第1冷却流路パスを、前記流入から内周側に向かう第1流路部分、内周側から外周側に向かう第2流路部分、外周側から前記流出に向かう第3流路部分をサーペンタイン状に結ぶ流路構成とし、前記第2冷却流路パスを、前記流入から内周側に向かう第4流路部分、内周側から外周側に向かう第5流路部分、外周側から前記流出に向かう第6流路部分をサーペンタイン状に結ぶ流路構成とし、前記第3冷却流路パスを前記流入から流出に向かう単独の流路構成とし、前記外周側流路壁及び内周側流路壁の内部に、前記翼部の内部冷却流路を構成する前記第1、第2、第3冷却流路パスに連通するキャビティを形成するとともに、前記内周側流路壁のキャビティのカバー及び前記内周側流路壁のそれぞれに前記キャビティを前記空気室に連通させる孔を形成し、前記外周側流路壁のキャビティに前記冷却低温化し昇圧した低温高圧空気を供給して外周側流路壁を冷却した後、その低温高圧空気を前記流入口より前記第1、第2、第3冷却流路パスに導いて前記翼部の翼前縁側部分、翼中央部、翼後縁側部分の各部位をパラレルに冷却し、更に前記流出口より前記内周側流路壁のキャビティへと導くことで、外周側流路壁と翼部全体と内周側流路壁のそれぞれをシリーズに冷却し、かつ前記外周側流路壁のキャビティに供給された冷却後の低温高圧空気の全量を前記カバー及び内周側流路壁のそれぞれに形成した孔から前記空気室に戻すように構成したものとする。
【0022】
これによりタービン静翼冷却後の低温高圧空気の全量を回収することができ、上記(1)で述べたようにタービン静翼の冷却効果を高めるとともにガスタービンの効率向上に寄与できる。また、外周側流路壁と翼部と内周側流路壁をシリーズに冷却し、翼部の各部位をパラレルに冷却することができ、上記(1)で述べたように作動ガスの高温度化に適応した冷却が可能となり、かつ冷媒流量及び圧力損失の適正化を図ることができる。
【0023】
また、翼部の第1及び第2冷却流路パスをサーペインタイン状(折り曲げ状)の流路構成とすることにより、上記()で述べたように少ない冷却空気量で翼部を冷却することができる。
【0024】
)上記()において、好ましくは、前記第1冷却流路パスの第1及び第3流路部分に複数の小孔を設けた容器を配置し、この容器に冷却空気を供給し前記小孔より冷却空気を噴出し翼壁に衝突させることでインピンジメント冷却するよう構成する。
【0025】
これにより上記()で述べたように、少ない冷却空気量、小さい圧損で翼部を冷却することができる。また、インピンジメント冷却構造物(孔開き容器)を翼形状の大きい外周側から挿入可能となり、インピンジメント冷却構造物の組み込みが容易となる。
【0026】
)また、上記()において、好ましくは、前記第1冷却流路パスの第2流路部分に挿入体を配置し、この挿入体と翼壁との間に冷却空気の流路を形成する。
【0027】
これにより第2流路部分の有効流路が翼壁側のみとなり、少ない冷却空気量で翼壁を対流冷却することができる。
【0028】
)更に、上記目的を達成するために、本発明は、翼部と、翼部を保持し高温高圧ガスの流路を形成する外周側流路壁及び内周側流路壁とを有し、圧縮機部に連通し圧縮空気が流入する空気室より圧縮空気の一部を導き出して冷却低温化し昇圧した低温高圧空気により冷却されるガスタービン静翼において、前記外周側流路壁の内部にキャビティを形成し、このキャビティ内に複数の小孔を設けたプレートを配置し、キャビティに供給された冷却流体をそのプレートの小孔より噴出し壁部に衝突させることでインピンジメントするよう構成し、前記翼部に内部冷却流路を形成し、かつこの内部冷却流路を、前記静翼を構成する翼前縁側部分、翼中央、翼後縁側部分にそれぞれ位置し、それぞれ外周側に前記外周側流路壁キャビティに連通する流入を有し、内周側に前記内周側キャビティに連通する流出を有する第1、第2、第3の少なくとも3つの独立した冷却流路パスに分け、前記第1冷却流路パスを、前記流入口から内周側に向かう第1流路部分、内周側から外周側に向かう第2流路部分、外周側から前記流出口に向かう第3流路部分をサーペンタイン状に結ぶ流路構成とし、前記第2冷却流路パスを、前記流入口から内周側に向かう第4流路部分、内周側から外周側に向かう第5流路部分、外周側から前記流出口に向かう第6流路部分をサーペンタイン状に結ぶ流路構成とし、前記第3冷却流路パスを前記流入口から流出口に向かう単独の流路構成とし、前記第1冷却流路パスの前記第1、第2、第3流路部分の少なくとも一部に複数の小孔を設けた容器を配置し、前記外周側流路壁をインピンジメント冷却した冷却空気の一部を前記第1冷却流路パスに導いて前記容器の小孔より噴出し壁部に衝突させることでインピンジメント冷却するとともに、前記外周側流路壁をインピンジメント冷却した残りの冷却空気を前記第2、第3冷却流路パスに導いて対流冷却するよう構成し、前記内周側流路壁の内部にキャビティを形成し、このキャビティ内に複数の小孔を設けたプレートを配置し、前記翼部を冷却した冷却空気を前記キャビティに導き、前記プレートの小孔より噴射し壁部に衝突させることでインピンジメント冷却するよう構成するとともに、前記内周側流路壁のキャビティのカバー及び前記内周側流路壁のそれぞれに前記キャビティを前記空気室に連通させる孔を形成し、前記外周側流路壁のキャビティに前記冷却低温化し昇圧した低温高圧空気を供給して外周側流路壁を冷却した後、その低温高圧空気を前記流入口より前記第1、第2、第3冷却流路パスに導いて前記翼部の翼前縁側部分、翼中央部、翼後縁側部分の各部位をパラレルに冷却し、更に前記流出口より前記内周側流路壁のキャビティへと導くことで、外周側流路壁と翼部全体と内周側流路壁のそれぞれをシリーズに冷却し、かつ前記外周側流路壁のキャビティに供給された冷却後の低温高圧空気の全量を前記カバー及び内周側流路壁のそれぞれに形成した孔から前記空気室に戻すように構成したものとする。
【0029】
これによりタービン静翼冷却後の低温高圧空気の全量を回収することができ、上記(1)で述べたようにタービン静翼の冷却効果を高めるとともにガスタービンの効率向上に寄与できる。また、外周側流路壁と翼部と内周側流路壁をシリーズに冷却し、翼部の各部位をパラレルに冷却することができ、上記(1)で述べたように作動ガスの高温度化に適応した冷却が可能となり、かつ冷媒流量及び圧力損失の適正化を図ることができる。更に、翼部の第1及び第2冷却流路パスをサーペインタイン状(折り曲げ状)の流路構成とすることにより、上記(1)で述べたように少ない冷却空気量で翼部を冷却することができる。
【0030】
また、外周側流路壁及び内周側流路壁をインピンジメント冷却するよう構成し、翼部の翼厚みの厚い翼前縁側の第1冷却流路パスをインピンジメント冷却、第2,第3冷却流路パスを対流冷却するよう構成することにより、上記()で述べたように少ない圧損で大きな面積を冷却することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
【0037】
まず、図1及び図2により、本発明の一実施の形態に係わるガスタービンの構成及び冷却システムの構成を説明する。図1はガスタービンの要部の縦断面図であり、図2は図1のA部の拡大図である。
【0038】
図1において、全体を符号1で示されたガスタービンは、大きく分けて圧縮機部2、燃焼器部3及びタービン部4の3部分で構成されている。圧縮機部2は、複数の圧縮機ディスク5と、圧縮機ディスク5にリング状に設けられた複数の圧縮機動翼6と、圧縮機ケーシング7の内側にリング状に設けられた複数の圧縮機静翼8とで構成されている。タービン部4は、複数のタービン・ディスク9と、タービン・ディスク9にリング状に設けられた複数のタービン動翼10と、タービン・ケーシング11の内側にリング状に設けられた第2段以下の複数のタービン静翼12と、本発明に係わる第1段のタービン静翼13とで構成されている。圧縮機ディスク5とタービン・ディスク9とはシリンダー14によって結合され、ロータ15を構成する。
【0039】
ロータ15の周囲には燃焼器部3がリング状に設置されている。燃焼器部3は、圧縮機部2に連通するリング状の空気室18と、空気室18に連通する複数の燃焼器16と、燃料噴射器17とにで構成され、燃焼器16の一方端は燃焼器尾筒25を経てタービン部4のガスパス入口に連通している。
【0040】
ガスタービン1には、燃焼器部3の空気室18より圧縮空気の一部を導き出す配管20、その空気を冷却及び昇圧する後部冷却器21及び昇圧圧縮機22、その冷却及び昇圧した空気をタービン部4に導く配管23、タービン部4内においてその冷却及び昇圧した空気をタービン静翼13に供給する配管24が設けられている。
【0041】
タービン部4の静翼13を中心とした構成を図2により説明する。図2は、図1におけるA部、すなわちタービン静翼13の部分を詳しく示すものである。
【0042】
図2において、タービン静翼13は翼部34、外周側流路壁35、内周側流路壁36を有している。ガスタービン・ケーシング11の内側には外リテーナリング26及び内リテーナリング27が設置され、タービン静翼13は、外周側流路壁35に設けられたフック31,32を外リテーナリング26に架け、内周側流路壁36に設けられた鍔33を内リテーナリング27で保持することで固定される。また、外周側流路壁35及び内周側流路壁36にはシール溝37,38が設けられ、このシール溝37,38にシールプレート28,29を組み込むことで燃焼器尾筒25と静翼13との接続部をシールする。しかして、タービン静翼13は燃焼器尾筒25と共に作動ガスの流路パス(ガスパス)を形成する。
【0043】
タービン静翼13の詳細構造を図3〜図11により説明する。
【0044】
図3は、容器、挿入体(後述)等の構成部品を組み込む前のタービン静翼の縦断面図であり、図4は図のB−B線断面図(横断面図)である。また、図5はそれら構成部品を組み込んだ後のタービン静翼の縦断面図であり、図6は図5のC−C線断面図(横断面図)である。
【0045】
図3及び図4において、翼部34は中空の翼体40を有し、翼体40は複数の仕切壁41a,41b………により複数の冷却流路42a,42b………に仕切られている。ここでこれら仕切壁及び冷却流路は、翼上流側から第1の仕切壁41a、第2の仕切壁41b………、第1の冷却流路42a、第2の冷却流路421b………と呼ぶ。
【0046】
第1の冷却流路42aは外周側流路壁35側で開口し流入47を形成し、翼体40の第1、第2の冷却流路42a,42b部分と第2の仕切壁41bは内周側流路壁36側に延在して壁43を形成し、この壁43によりベント48を構成している。翼体40の第2、第3の冷却流路42b,42c部分と第1、3の仕切壁41a,41cは外周側流路壁35側に延在してベント壁46を形成し、後記する上蓋88(図5)を取り付けることによってベント49を構成している。翼体40の第3、第4の冷却流路42c,42d部分と第2、4の仕切壁41b,41dは内周側流路壁36側に延在して流出口50を形成している。
【0047】
第3,5の仕切壁41c,41eの外周流路壁35側には第4の冷却流路42dと第5の冷却流路42eとにまたがる壁44が形成され、この壁44によりベント53が形成されている。同様に、第4,6の仕切壁42d,41fの内周側流路壁36側には第5の冷却流路42eと第6の冷却流路42fとにまたがる壁45が形成され、この壁54によりベント52が形成されている。第6の冷却流路42fは外周側流路壁35側で開口し、流入51を形成している。
【0048】
第7の冷却流路42gは外周側流路壁35側で開口し流入54を形成し、翼体40の第7の冷却流路42g部分と第6の仕切壁41fは内周側流路壁35側に延在し流出口55を形成している。
【0049】
しかして翼部34には、流入口47から第1の冷却流路42a、ベント48、第2の冷却流路42b、ベント49、第3の冷却流路42cさらに流出口50からなる第1の冷却パス、流入口51、第6の冷却流路42f、ベント52、第5の冷却流路42e、ベント53、第4の冷却流路42dさらに流出口50からなる第2の冷却パス、流入孔54、第7の冷却流路42g、流出口55とからなる第3の冷却パスが形成されている。
【0050】
図4において、77a,77b………は冷却流路42a,42b………に対応した翼体40の冷却面であり、第1の冷却流路42aの冷却面77aには翼前縁側に翼スパン方向の縦突起63が形成されると共に、翼コード方向の複数の横突起56が所定の間隔で設けられ、第3の冷却流路72cの冷却面77cには翼コード方向の複数の横突起57が所定の間隔で設けられている。第2の冷却流路42bの冷却面77b、さらに第4,5,6の冷却流路42d,42e,42fの冷却面77d,77e,77fには、それぞれ、複数の乱流促進リブ58,59,60,61が設けられている。第7の冷却流路42gには複数のピンフィン62が設けられている。これらの縦突起63、横突起56,57、乱流促進リブ58,59,60,61、さらにピンフィン62は翼体40と一体構造で形成されている。
【0051】
図3に戻り、外周側流路壁35には外周側上流面の隔壁99と外周側下流面の隔壁100が設けられ、外周側上流面の隔壁99にシール溝37、フック31が形成され、外周側下流面の隔壁100にフック32が形成されている。同様に、内周側流路壁36には内周側上流面の隔壁101と内周側下流面の隔壁102が設けられ、内周側上流面の隔壁101にシール溝38が設けられ、かつ隔壁101には後記するキャビティ92と連通する複数の孔93が設けられている。これら隔壁99,100,101,102も外周側流路壁35、内周側流路壁36と共に翼体40と一体構造で形成されている。
【0052】
図5は、前述したように、必要な構成部品を組み込んだ後のタービン静翼の縦断面図であり、図6は図5のC−C線断面図(横断面図)である。
【0053】
図5及び図6において、第1の冷却流路42aには第1の容器64が挿入されており、第1の容器64は内部空間65を有し、一方端に底板67を設け、さらに表面に複数の小孔68が開けられており、鍔66により外周側流路壁35に取付固定されている。また、第1の容器64は第1の仕切壁41a側が凹状に形成され、その凹状部で翼スパン方向の流路70を形成している。
【0054】
第3の冷却流路42cには第2の容器73が挿入され、第2の容器73は内部空間79を有し、一方端に底板75を設け、さらに表面に複数の小孔76が開けられており、鍔74により外周側流路壁35に取付固定されている。また、第2の容器73は第2の仕切壁41b側が凹状に形成され、その凹状部で翼スパン方向の流路78を形成している。
【0055】
第1の容器64の小孔68は第1の冷却流路42aの横突起56に重ならない位置に、すなわち隣接する横突起56,56間に位置するように設けられる。さらに縦突起63と横突起56は、後記する冷却空気の流路を形成するとともに、第1の容器64の第1の冷却流路42aに対する位置決めの作用をする。また、第2の容器73の小孔76は第3の冷却流路42cの隣接する横突起57,57間に位置するように設けられ、横突起57は第2の容器73の第3の冷却流路42cに対する位置決めの作用をする。
【0056】
第2の冷却流路42bには挿入71が挿入され、挿入体71と冷却面77bとの間には間隙流路72が形成されている。ベント壁46には前記したように上蓋88が取付けられ、ベント49を形成する。
【0057】
外周側流路壁35には複数の小孔82を設けたプレート81が取り付けられ、外周側流路壁35とプレート81とでキャビティ90を形成している。外周側隔壁99,100にはカバー80が取り付けられ、カバー80と隔壁99,100、プレート81とでキャビティ89を形成している。カバー80には冷却空気供給のための配管24が接続される。
【0058】
一方、内周側流路壁36には複数の小孔84を設けたプレート83が取り付けられ、内周側流路壁36とプレート83とでキャビティ92を形成している。前述した隔壁101に設けられた複数の孔93はかかるキャビティ92に通じるように設けられる。内周側隔壁102と鍔33との間にはカバー85が設けられ、内周側隔壁101と鍔33との間には孔87を有するカバー86が設けられ、かかるカバー85,86と隔壁101,102、プレート83とでキャビティ91を形成している。前述した流出口50,55はキャビティ91に連通するよう形成されている。
【0059】
図7〜図11を用いて静翼13の構造をさらに説明する。
【0060】
図7は図5のE−E線断面図、すなわち第1の冷却流路42aを中心とした部分断面図である。前述したように、第1の容器64の小孔68は第1の冷却流路42aの横突起56に重ならないように、隣接する突起56,56間に位置している。外周側流路壁35には外周側側面の隔壁95が設けられ、キャビティ89はこの隔壁95と前述した隔壁99,100、カバー80及びプレート81に囲まれた空間として形成されている。隔壁95にはシール溝97が形成されている。
【0061】
同様に内周側流路壁36には内周側側面の隔壁96が設けられ、キャビティ91はこの隔壁96と前述した隔壁101,102、カバー85,86、プレート83に囲まれた空間として形成されている。隔壁96にはシール溝98が形成されている。
【0062】
図8は図5のF−F線断面図、すなわち第1の冷却流路42bを中心とした部分断面図である。挿入体71は第2の冷却流路42bのほぼ中央に位置し、冷却面77bと挿入体71との間隙流路72に冷却空気の流路空間が形成されている。
【0063】
図9は図5のG−G線断面図、すなわち第3の冷却流路42cを中心とした部分断面図である。図7で述べたのと同様に、第2の容器73の小孔76は第3の冷却流路42cの隣接する横突起57,57に重ならないように配置されている。
【0064】
図10は図5のD−D線断面図、すなわち隔壁95,99,100、キャビティ89部分の断面図である。プレート81には複数の小孔82が設けられている。
【0065】
図11は図5のH−H線断面図、すなわち隔壁96,101,102、キャビティ91部分の断面図である。翼体部分及び仕切壁を内周側流路壁36側へと延在させることで形成された流出口50,55は、プレート83の内周側すなわちキャビティ91に連通するように突出している。プレート83には複数の小孔84が設けられている。
【0066】
ガスタービンの作動を図1により説明する。圧縮機部2では大気空気を吸込み高圧力に圧縮して燃焼器部3の空気室18に送り込む。かかる圧縮空気の多くは燃焼器16に導かれ、燃料噴射器17から吹き出だされる燃料の酸化剤として作用して燃焼させ、発生する高温高圧ガスをタービン部4に供給してタービンを駆動する。高温燃焼ガスに曝されるタービン静翼12、動翼10は、圧縮機の中間段の抽気空気、あるいは空気室18の圧縮機吐出空気の一部を抽気して冷却するが、これは従来のタービン翼の冷却方法と同じである。
【0067】
本発実施の形態に係わるガスタービンの静翼13及びその冷却システムの作用を図1、図2、図5〜図11により説明する。
【0068】
燃焼器部3の空気室18より圧縮空気の一部を配管20を経てガスタービン外に導き出し、後部冷却器21で冷却してその温度を下げ、昇圧圧縮機22によりその圧力を高め、配管23でタービン部4に供給する。タービン部4ではタービン・ケーシング11を通して燃焼器空気室18内の冷却空気供給管24を経由し、タービン静翼13のキャビティ89に冷却空気110を供給する。キャビティ89の冷却空気は、プレート81の複数の小孔82より噴出され、その衝突により外周側流路壁35を冷却する(インピンジメント冷却)。外周側流路壁35を冷却した空気の一部はキャビティ90から第1の容器64の内部空間65に入りその小孔68より噴射され、第1冷却流路42aの冷却面77aを冷却することにより翼体40を冷却する(インピンジメント冷却)。さらにその空気は横突起56に沿って翼後流側に流れ、第1の容器64の凹状部で形成される流路70を、あるいは翼冷却面77aと第1の容器64との間を内周側に流れてベント48に流下する。さらにベント48より第2の冷却流路42bの挿入体71との間隙流路72を通って冷却面77bを冷却する(対流冷却)。乱流促進リブ58は冷却面77bにおける冷却空気の乱れを発生させることのより冷却効果を助長する。第2の冷却流路を通った空気はベント49に流入し、さらに第3の冷却流路42cの第2の容器73に入り、その小孔76より噴射することにより第3の冷却流路の冷却面77cを冷却する(インピンジメント冷却)。さらにその空気は横突起57に沿って翼上流側に流れ、第2の容器73の凹状部で形成される流路78を、あるいは翼冷却面77cと第2の容器73との間を内周側に流れて流出口50よりキャビティ91に導かれる。
【0069】
キャビティ90の冷却空気の他の一部は第6の冷却流路42fの流入口51より供給され、第6の冷却流路42f、ベント52、第5の冷却流路42e、ベント53、さらに第4の冷却流路42dをサーペンタイン状に通過することにより翼体40を冷却し(対流冷却)、流出口50よりキャビティ91に導かれる。
【0070】
キャビティ90の冷却空気のさらに他の一部は、流入口54より第7の冷却流路42gに供給されれ翼後縁を冷却し(対流冷却)、流出口55よりキャビティ91に導かれる。
【0071】
キャビティ91に導かれた冷却空気の一部は、プレート83の複数の小孔84より噴射し内周側流路壁36を冷却し(インピンジメント冷却)、さらにその空気は孔93を通って静翼13の外に排出され、燃焼器部3の空気室18に入る。さらにキャビティ91の冷却空気の一部は、カバー86の孔87より直接空気18に排出される。これらの空気は圧縮機の吐出空気と混合し、その一部の空気は再び配管20より導き出されて前記説明のごとく翼冷却に寄与するが、大部分の空気は燃焼器16に供給されて燃焼用空気として作用し、タービン駆動用ガスとなる。
【0072】
なお、空気室18とタービン低圧段とは外リテーナリング26、内リテーナリング27と静翼13の鍔33とにより仕切られ、空気室18の空気がタービン低圧段側に流出することはなく、その空気の大部分は燃焼用空気に寄与する。
【0073】
以上のように構成した本実施の形態の第1の特徴は、圧縮機部2の吐出空気の一部を冷却し低温度化するための後部冷却器21とさらに昇圧圧縮機22を設け、それらにより低温度高圧力化した冷却空気によりタービン静翼13を冷却してかかる空気を燃焼器空気室18に回収するシステムとしたことであり、これによりタービン静翼13の冷却効果を高めるとともに冷却空気の全量が燃焼器空気室18に回収され、ガスタービン1の効率向上に寄与することができる。
【0074】
第2の特徴は、冷却空気を静翼外周側に供給して外周側流路壁35を冷却した後、その冷却空気を翼部34、内周側流路壁36へと供給して外周側流路壁35と翼部34と内周側流路壁35をシリーズに冷却し、昇温した冷却空気を燃焼器空気室18に回収して燃焼空気とするとともに、翼部34の内部冷却流路を翼前縁側、翼中央部、翼後縁側に対応して独立した3つの冷却流路パス(第1〜第3の冷却流路42a〜42c;第4〜第6の冷却流路42d〜42f;第7の冷却流路42g)に分け、翼部34では翼前縁側、翼中央部、翼後縁側の各部位をパラレルに冷却することである。このように外周側流路壁35と翼部34と内周側流路壁36をシリーズに冷却し、冷却後の空気を圧縮機空気室18に戻すように構成することにより、少ない冷却流量で静翼13の外周側流路壁35と翼部34と内周側流路壁36を冷却することができ、また翼部34の内部冷却流路を3つの独立した冷却流路パスに分け、翼部34の各部位をパラレルに冷却することにより、翼部34での圧損の増加を抑制することができる。
【0075】
第3の特徴は、比較的翼肉厚の厚い翼前縁側に位置する第1の冷却流路パスを第1〜第3の少なくとも3つの流路部分(第1〜第3の冷却流路42a〜42c)によりサーペインタイン状の流路構成とするとともに、サーペインタイン状の流路構成の第1の流路部分(第1の冷却流路42a)をインピンジメント冷却流路、第2の流路部分(第2の冷却流路42b)を対流冷却流路、第3の流路部分(第3の冷却流路42c)をインピンジメント冷却流路とし、比較的翼厚みが薄くなる翼中央部に位置する第2の冷却流路パスは少なくとも3つの流路部分(第4〜第6の冷却流路42d〜42f)によりサーペインタイン状の流路構成としかつ対流冷却により冷却する流路構成とし、さらに翼肉厚の薄い翼後縁側の第3の冷却流路パスは独立した1つの冷却流路(第7の冷却流路42g)により貫流型の流路構成にしたことにある。
【0076】
インピンジメント冷却方式の特徴は空気差圧が比較的小さくても大きな面積を冷却できることにあるが、内周側翼形状が外周側翼形状より小さい静翼では折流(サーペンターン)のインピンジメント冷却が出来難い欠点がある。一方、対流冷却方式の場合は空気流速により冷却性能が決まるため流路面積の小さい部分の冷却に適し、翼厚みの厚いところでは流路面積が大きくなるために冷却空気量が多くなる欠点がある。
【0077】
翼前縁側と翼中央部に位置する冷却流路パスをサーペインタイン状の流路構成とすることにより、独立した冷却流路パス数は3本と少なくなり、少ない冷却空気量で翼部34を冷却することができる。
【0078】
また、比較的翼肉厚の厚い翼前縁側に位置する第1の冷却流路パスにおいて、サーペインタイン状の流路構成の第1及び第3流路部分(第1及び第3の冷却流路42a,42c)をインピンジメント冷却流路とすることにより、空気差圧が小さくても比較的大きな面積を冷却することができ、圧損を小さくすることができる。
【0079】
更に、第1及び第3流路部分(第1及び第3の冷却流路42a,42c)のみをインピンジメント冷却流路とすることにより、インピンジメント冷却構造物(孔開き容器64,73)を翼形状の大きい外周側から挿入可能となり、インピンジメント冷却構造物の組み込みが容易となり製作がし易くなる。
【0080】
第4の特徴は、比較的翼肉厚の厚い翼前縁側に位置する第1の冷却流路パスにおいて、サーペインタイン状の流路構成の第2流路部分(第2の冷却流路42b)に挿入体71を挿入し、挿入体71と翼壁との間に冷却空気の流路72を形成したことにある。これにより第2流路部分(第2の冷却流路42b)の有効流路が翼壁側のみとなり、少ない冷却空気量で翼壁を対流冷却することができる。
【0081】
しかして本実施の形態によれば、回収型の冷却システムを備えたもので、作動ガスの高温度化に適応した冷却が可能となり、かつ冷媒流量及び圧力損失の適正化を図ることができる。その結果、少ない冷却空気量でタービン静翼13を冷却することと冷却空気の圧力損失を小さくすることで、冷却空気供給のための動力を少なくすることができ、熱効率の高いガスタービン1を得ることができる。
【0082】
なお、以上の実施の形態では、翼部34に独立した3つの冷却流路パスを形成したが、その冷却流路パス数や各冷却流路パスの構成はガスタービンの規模、冷却翼の大きさ、翼冷却設計思想により変更可能である。但し、少なくとも翼肉厚の厚い翼前縁側はインピンジメント冷却を組み合わせたサーペンタイン状の流路構成、翼肉厚が比較的薄くなる翼中央部は対流冷却によるサーペンタイン状の流路構成、翼後縁側の冷却流路パスは単独冷却流路による貫流型の流路構成とするのが良い。また、第2,4,5,6の冷却流路42b,42d,42e,42fの冷却面には翼冷却性能向上を目的にした乱流促進リブ58,59,60,61を翼部34と一体構造に設けたが、乱流促進リブ58,59,60,61の形状は、冷却空気流に対して直交した構造、傾斜した構造などが考えられ、またピンフィン構造でも良い。すなわち本発明は冷却伝熱促進構造そのものに関するものではなく、冷却促進構造は翼冷却設計思想により種々の構造を採用できるものである。また、第2の冷却流路パスは第6,5,4の順序で冷却流路を経由する流路構成としたが、第4,5,6の冷却流路の順序でもよい。さらに、内周側流路壁36において、孔93より空気室18に回収する空気量とカバー86の孔87より空気室18に直接回収する空気量は、内周側流路壁36の冷却設計思想により異なるものであり、本発明で定めるものでない。
【0083】
また、以上の実施の形態は第1段の静翼13に本発明を適用した場合のものであるが、内周側流路壁から外周側流路壁へ至る戻り流路を付加し、冷却後の空気を外周側から圧縮機空気室に戻すことにより、第2段以降の静翼12にも本発明を適用し、同様の効果を得ることができる。
【0084】
【発明の効果】
本発明によれば、冷媒回収型の冷却システムを備えたもので、作動ガスの高温度化に適応した冷却が可能となり、かつ冷媒流量及び圧力損失の適正化を図ることができ、その結果、少ない冷却空気量でタービン翼を冷却することと冷却空気の圧力損失を小さくすることで、冷却空気供給のための動力を少なくすることができ、熱効率の高いガスタービンを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガスタービンの一部の断面図である。
【図2】図1のA部拡大図であり、タービン静翼近傍の断面図である。
【図3】本発明のガスタービン静翼の翼部分の縦断面図である。
【図4】図3のB−B線断面図である。
【図5】本発明のガスタービン静翼の縦断面図である。
【図6】図5のC−C線断面図である。
【図7】図5のE−E線断面図である。
【図8】図5のF−F線断面図である。
【図9】図5のG−G線断面図である。
【図10】図5のD−D線断面図である。
【図11】図5のH−H線断面図である。
【符号の説明】
1:ガスタービン
2:圧縮機部
3:燃焼器部
4:タービン部
5:圧縮機ディスク
6:圧縮機動翼
7:圧縮機ケーシング
8:圧縮機静翼
9:タービン・ディスク
10:タービン動翼
11:タービン・ケーシング
12:タービン静翼
13:タービン静翼
14:シリンダー
15:ロータ
16:燃焼器
17:燃料噴射器
18:空気室
20:配管
21:後部冷却器
22:昇圧圧縮機
23:配管
24:配管
25:燃焼器尾筒
26:外リテーナリング
27:内リテーナリング
28,29:シール板
31,32:フック
33:鍔
34:翼部
35:外周側流路壁
36:内周側流路壁
37,38:シール溝
40:翼体
41a,41b,……:仕切り壁
42a,42b,……:冷却流路
43,44,45:壁
46:ベント壁
47:流入口
48,49:ベント
50:流出口
51:流入口
52,53:ベント
54:流入口
55:流出口
56,57:横突起
58,59,60,61:乱流促進リブ
62:ピンフィン
63:縦突起
64:第1の容器
65:内部空間
66:鍔
67:底板
68:小
0:流路
71:挿入体
72:間隙流路
73:第2の容器
74:鍔
75:底板
76:小孔
77a,77b,……:冷却面
78:流路
79:内部空間
80:カバー
81:プレート
82:小孔
83,84:プレート
85,86:カバー
87:孔
88:上蓋
89,90,91,92:キャビティ
93:孔
95,96:隔壁
97,98:シール溝
99,100,101,102:隔壁
88:上蓋
89,90,91,92:キャビティ
93:孔
110:空気供給流
111,112,113:空気排出流

Claims (6)

  1. 圧縮空気を発生させる圧縮機部、圧縮機部に連通し前記圧縮空気が流入する空気室、空気室に配置し前記圧縮空気を酸化剤として燃料を燃焼させ高温高圧ガスを発生させる燃焼器部、燃焼器部に連通し前記高温高圧ガスを高速加速する静翼と高温高圧高速ガスにより回転駆動される動翼とを有するタービン部を備えたガスタービンにおいて、
    前記空気室より圧縮空気の一部を導き出して冷却低温化し、さらに昇圧して低温高圧空気を発生させる手段を設け、
    前記静翼は、翼部と、翼部を保持し前記高温高圧ガスの流路を形成する外周側流路壁及び内周側流路壁とを有し、
    前記翼部に、外周側に流入口、内周側に流出口を有する内部冷却流路を形成し、前記外周側流路壁及び内周側流路壁に前記翼部の内部冷却流路に連通する冷却流路を形成し、
    前記翼部の内部冷却流路を、前記静翼を構成する翼前縁側部分、翼中央部、翼後縁側部分の3つの部位にそれぞれ位置し、それぞれ外周側に流入口、内周側に流出口を有する第1、第2、第3の少なくとも3つの独立した冷却流路パスに分け、
    前記第1冷却流路パス及び前記第2冷却流路パスを、それぞれ、サーペンタイン状の流路構成とし、
    前記第3冷却流路パスを前記流入口から流出口に向かう単独の流路構成とし、
    前記外周側流路壁の冷却流路に前記低温高圧空気を供給して外周側流路壁を冷却した後、その低温高圧空気を前記流入口よりそれぞれの前記冷却流路パスに導入し、前記翼部の翼前縁側部分、翼中央部、翼後縁側部分の各部位をパラレルに冷却した後、前記導入した低温高圧空気の全量を前記流出口より前記内周側流路壁の冷却流路へと導くことで、外周側流路壁と翼部と内周側流路壁をシリーズに冷却し、冷却後の空気を前記空気室に戻すように構成したことを特徴とするガスタービン。
  2. 請求項1記載のガスタービンにおいて、前記複数の独立した冷却流路パスのうち前記翼部の前縁側部分に位置する前記第1冷却流路パスは、前記流入孔から内周側に向かう第1流路部分、内周側から外周側に向かう第2流路部分、外周側から前記流出孔に向かう第3流路部分をサーペンタイン状に結ぶ流路構成を有し、かつ前記第1及び第3流路部分をインピンジメント冷却するよう構成したことを特徴とするガスタービン。
  3. 翼部と、翼部を保持し高温高圧ガスの流路を形成する外周側流路壁及び内周側流路壁とを有し、圧縮機部に連通し圧縮空気が流入する空気室より圧縮空気の一部を導き出して冷却低温化し昇圧した低温高圧空気により冷却されるガスタービン静翼において、
    前記翼部に内部冷却流路を形成し、かつこの内部冷却流路を、前記静翼を構成する翼前縁側部分、翼中央部、翼後縁側部分にそれぞれ位置し、それぞれ外周側に流入口、内周側に流出口を有する第1、第2、第3の少なくとも3つの独立した冷却流路パスに分け、
    前記第1冷却流路パスを、前記流入口から内周側に向かう第1流路部分、内周側から外周側に向かう第2流路部分、外周側から前記流出口に向かう第3流路部分をサーペンタイン状に結ぶ流路構成とし、
    前記第2冷却流路パスを、前記流入口から内周側に向かう第4流路部分、内周側から外周側に向かう第5流路部分、外周側から前記流出口に向かう第6流路部分をサーペンタイン状に結ぶ流路構成とし、
    前記第3冷却流路パスを前記流入口から流出口に向かう単独の流路構成とし、
    前記外周側流路壁及び内周側流路壁の内部に、前記翼部の内部冷却流路を構成する前記第1、第2、第3冷却流路パスに連通するキャビティを形成するとともに、前記内周側流路壁のキャビティのカバー及び前記内周側流路壁のそれぞれに前記キャビティを前記空気室に連通させる孔を形成し、前記外周側流路壁のキャビティに前記冷却低温化し昇圧した低温高圧空気を供給して外周側流路壁を冷却した後、その低温高圧空気を前記流入口より前記第1、第2、第3冷却流路パスに導いて前記翼部の翼前縁側部分、翼中央部、翼後縁側部分の各部位をパラレルに冷却し、更に前記流出口より前記内周側流路壁のキャビティへと導くことで、外周側流路壁と翼部全体と内周側流路壁のそれぞれをシリーズに冷却し、かつ前記外周側流路壁のキャビティに供給された冷却後の低温高圧空気の全量を前記カバー及び内周側流路壁のそれぞれに形成した孔から前記空気室に戻すように構成したことを特徴とするガスタービン静翼。
  4. 請求項3記載のガスタービン静翼において、前記第1冷却流路パスの第1及び第3流路部分に複数の小孔を設けた容器を配置し、この容器に冷却空気を供給し前記小孔より冷却空気を噴出し翼壁に衝突させることでインピンジメント冷却するよう構成したことを特徴とするガスタービン静翼。
  5. 請求項3記載のガスタービン静翼において、前記第1冷却流路パスの第2流路部分に挿入体を配置し、この挿入体と翼壁との間に冷却空気の流路を形成したことを特徴とするガスタービン静翼。
  6. 翼部と、翼部を保持し高温高圧ガスの流路を形成する外周側流路壁及び内周側流路壁とを有し、圧縮機部に連通し圧縮空気が流入する空気室より圧縮空気の一部を導き出して冷却低温化し昇圧した低温高圧空気により冷却されるガスタービン静翼において、
    前記外周側流路壁の内部にキャビティを形成し、このキャビティ内に複数の小孔を設けたプレートを配置し、キャビティに供給された冷却流体をそのプレートの小孔より噴出し壁部に衝突させることでインピンジメントするよう構成し、
    前記翼部に内部冷却流路を形成し、かつこの内部冷却流路を、前記静翼を構成する翼前縁側部分、翼中央部、翼後縁側部分にそれぞれ位置し、それぞれ外周側に前記外周側流路壁キャビティに連通する流入口を有し、内周側に前記内周側キャビティに連通する流出口を有する第1、第2、第3の少なくとも3つの独立した冷却流路パスに分け、
    前記第1冷却流路パスを、前記流入口から内周側に向かう第1流路部分、内周側から外周側に向かう第2流路部分、外周側から前記流出口に向かう第3流路部分をサーペンタイン状に結ぶ流路構成とし、
    前記第2冷却流路パスを、前記流入口から内周側に向かう第4流路部分、内周側から外周側に向かう第5流路部分、外周側から前記流出口に向かう第6流路部分をサーペンタイン状に結ぶ流路構成とし、
    前記第3冷却流路パスを前記流入口から流出口に向かう単独の流路構成とし、
    前記第1冷却流路パスの前記第1、第2、第3流路部分の少なくとも一部に複数の小孔を設けた容器を配置し、前記外周側流路壁をインピンジメント冷却した冷却空気の一部を前記第1冷却流路パスに導いて前記容器の小孔より噴出し壁部に衝突させることでインピンジメント冷却するとともに、前記外周側流路壁をインピンジメント冷却した残りの冷却空気を前記第2、第3冷却流路パスに導いて対流冷却するよう構成し、
    前記内周側流路壁の内部にキャビティを形成し、このキャビティ内に複数の小孔を設けたプレートを配置し、前記翼部を冷却した冷却空気を前記キャビティに導き、前記プレートの小孔より噴射し壁部に衝突させることでインピンジメント冷却するよう構成するとともに、
    前記内周側流路壁のキャビティのカバー及び前記内周側流路壁のそれぞれに前記キャビティを前記空気室に連通させる孔を形成し、前記外周側流路壁のキャビティに前記冷却低温化し昇圧した低温高圧空気を供給して外周側流路壁を冷却した後、その低温高圧空気を前記流入口より前記第1、第2、第3冷却流路パスに導いて前記翼部の翼前縁側部分、翼中央部、翼後縁側部分の各部位をパラレルに冷却し、更に前記流出口より前記内周側流路壁のキャビティへと導くことで、外周側流路壁と翼部全体と内周側流路壁のそれぞれをシリーズに冷却し、かつ前記外周側流路壁のキャビティに供給された冷却後の低温高圧空気の全量を前記カバー及び内周側流路壁のそれぞれに形成した孔から前記空気室に戻すように構成したことを特徴とするガスタービン静翼。
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