JP5412254B2 - タービン翼、タービン翼の製造方法、及び、ガスタービン - Google Patents

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Description

本発明は、タービン翼及びその製造方法、並びに、このタービン翼を備えるガスタービンに関する。
ガスタービンの静翼や動翼に用いられるタービン翼は、高温の作動流体に曝されるため、冷却構造が設けられている。すなわち、タービン翼内部に翼高さ方向に沿って冷却用流路が形成されている。そして、この冷却用流路に、圧縮機で生成された圧縮空気や、蒸気タービンで生成された水蒸気を冷却用流体として流通させ、作動流体の温度条件によってはタービン翼表面に形成された冷却孔から外部へこの冷却用流体を放出させることで冷却を行っている。
このようなタービン翼では、冷却用流路を、例えば鋳造により翼本体とともに一体的に形成する方法や、翼本体に穿設する方法などで形成することが可能であるが、これらは僅かな隙間をもって形成される冷却用流路を精度良く設ける必要がある点で問題があった。
また、内部に空洞を有するとともに、嵌合溝が翼高さ方向に沿って空洞の壁面に全周にわたって複数形成された翼本体と、翼本体の空洞内に壁面と隙間を有して配置され、かつ、外壁面に翼本体の嵌合溝に嵌め合わされる突堤を有するインサートとを備えるタービン翼が提案されている。このようなタービン翼では、翼本体に形成された嵌合溝に、インサートに形成された突堤が嵌合していることによって、翼本体とインサートとは互いの寸法差による隙間が形成されて一体となり、この隙間を冷却用流路として利用することができる(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−330705号公報
しかしながら、特許文献1のタービン翼では、空洞の壁面全周にわたって複数形成された嵌合溝と、突堤とが嵌合することによって、翼本体とインサートとは冷却用流路となる範囲を除いて高さ方向全体に、また、翼の周方向全周にわたって互いに固定された状態となっている。そして、稼働時においては、翼本体が作動流体によって直接熱せられて高温となる一方、インサートは冷却用流路の内側となって相対的に低温となるため、熱伸びに差が生じ、熱応力が生じてしまう問題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、内部に冷却用流路を容易かつ精度良く形成することが可能であるとともに、稼働時における熱応力の発生を抑えることが可能なタービン翼、タービン翼の製造方法、及びガスタービンを提供するものである。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明のタービン翼は、翼高さ方向に沿って筒状に形成されて外郭をなす外フレームと、該外フレームの内部に設けられ、該外フレームに支持された支持部と、前記外フレームの内周面との間に冷却用流路となる隙間を有して内部に挿入され、翼高さ方向両端部のいずれか一方のみで前記支持部に片持ち状に固定された挿入部材とを備えることを特徴としている。
本発明のタービン翼は、翼高さ方向に沿って筒状に形成されて外郭をなす外フレームと、該外フレームの互いに向かい合う面に掛け渡されて、翼高さ方向に貫通する内部を区画するように設けられ、該外フレームに支持された複数の支持部と、前記外フレームの内周面との間に冷却用流路となる隙間を有して内部に挿入され、翼高さ方向両端部のいずれか一方のみで前記支持部に片持ち状に固定された挿入部材とを備えることを特徴としている。
また、本発明のタービン翼の製造方法は、翼高さ方向となる方向に沿って筒状に形成されて内部に支持部が取り付けられた外フレームの内部に、該外フレームの内周面との間に冷却用流路となる隙間を有して挿入部材を挿入し、該挿入部材の翼高さ方向となる方向両端部のいずれか一方のみを前記支持部に片持ち状に固定することを特徴としている。
この構成及び方法によれば、外フレームと挿入部材とは、外フレームに支持された支持部に挿入部材が固定されていることにより一体となっており、また、外フレームの内周面と挿入部材との間に形成される隙間によって冷却用流路が形成されている。ここで、冷却用流路は、外フレームに挿入部材を挿入するだけで容易に形成することができ、また、互いの寸法差により精度良く形成することができる。また、挿入部材は、翼高さ方向両端部の内のいずれか一方のみで支持部に固定されており、これにより外フレームに対して支持部を介して片持ち状に支持された状態となっている。このため、作動流体に曝される外フレームと、冷却用流路の内側となる挿入部材との間で熱伸びに差が生じても、挿入部材が支持部と固定された端部を基端として相対的に変形するだけなので、熱応力の発生を効果的に抑えることができる。
また、上記のタービン翼において、前記挿入部材は、内部を空洞とする枠状に構成されていることがより好ましい。
この構成によれば、挿入部材が内部を空洞とする枠状に構成されていることで、全体として軽量化を図ることができるとともに、中実の部材であるものと比較して挿入部材自体の熱応力の発生を抑えることもできる。また、板材を枠状に組み立てることによって構成することができるので、製造が容易であり低コスト化を図ることができる。
また、上記のタービン翼において、前記挿入部材は、前記支持部と対向する範囲の少なくとも一部、及び、前記支持部と固定されている一方の端部と反対側の他方の端部が開口していることがより好ましい。
この構成によれば、挿入部材において、冷却用流路を形成する必要のある範囲、及び、支持部と固定する必要のある一方の端部を除く、支持部と対向する範囲の少なくとも一部、及び、他方の端部を開口した構成とすることで、軽量化、熱応力の低減、並びに、製造の容易化及び低コスト化をさらに図ることができる。
また、上記のタービン翼において、前記挿入部材は、翼高さ方向両端部の内、前記冷却流路の下流側となる端部で前記支持部に固定されていることがより好ましい。
この構成によれば、冷却用流路に流入する冷却用流体は、その一部が上流側で挿入部材と支持部との間に流入したとしても、下流側で挿入部材と支持部とが固定されていることでそのまま流出しまうことが規制されている。これにより、挿入部材と支持部との間の冷却用流体によって作用する圧力を高めることができ、結果として挿入部材と支持部との間に流入する冷却用流体の流量を小さくすることができ、冷却用流路を流通する冷却用流体によって効果的に冷却を行うことができる。また、挿入部材と支持部との間に流入した冷却用流体は、下流側で冷却用流路に合流することとなり、これにより冷却用流体が相対的に高温となり冷却効果が小さくなってしまう下流側においてより効果的に冷却を行うことができるようになる。
また、上記のタービン翼において、前記挿入部材は、翼高さ方向両端の内、前記冷却流路の上流側となる端部で前記支持部に固定されているものとしても良い。
この構成によれば、上流側で挿入部材と支持部とが固定されていることで、冷却用流体が挿入部材と支持部との間に流入してしまうのを規制し、冷却用流路に流入するようにして冷却用流体によって効果的に冷却を行うことができる。また、冷却用流体が冷却用流路から挿入部材と支持部との間に流入したとしても、下流側では挿入部材と支持部とは固定されていないので、そのまま排出させることができる。
また、上記のタービン翼において、前記挿入部材は、翼高さ方向に対をなして設けられ、翼高さ方向両側の内、前記冷却流路の上流側となる前記挿入部材の一方が、該上流側となる端部で前記支持部に固定されているとともに、前記冷却流路の下流側となる前記挿入部材の他方が、該下流側となる端部で前記支持部に固定されているものとしても良い。
この構成によれば、冷却用流路の上流で、挿入部材の一方が支持部に固定されていることで、冷却用流体が挿入部材と支持部との間に流入してしまうのを規制し、冷却用流路に流入するようにして効果的に冷却を行うことができる。また、冷却用流体が冷却用流路から挿入部材の一方と支持部との間に流入したとしても、下流側で挿入部材の他方と支持部とが固定されていることでそのまま流出しまうことが規制されている。これにより、各挿入部材と支持部との間の冷却用流体によって作用する圧力を高めることができ、結果として挿入部材と支持部との間に流入する冷却用流体の流量を小さくすることができ、冷却用流路を流通する冷却用流体によって効果的に冷却を行うことができる。また、挿入部材の他方と支持部との間に流入した冷却用流体は、下流側で冷却用流路に合流することとなり、これにより冷却用流体が相対的に高温となり冷却効果が小さくなってしまう下流側においてより効果的に冷却を行うことができるようになる。
また、上記のタービン翼において、前記挿入部材は、前記冷却用流路となる前記隙間が翼高さ方向に変化するようにして前記外フレームの内部に挿入されていることがより好ましい。
この構成によれば、冷却用流路が狭くなっている範囲で流速を速くして効果的に冷却することができ、例えば翼高さ方向に相対的に高温となり得る位置で冷却用流路を狭くなるように設定することで、冷却の最適化を図ることができる。
また、上記のタービン翼において、前記挿入部材と前記支持部との間には、前記冷却用流路から流体が流入するのを規制する規制手段が設けられていることがより好ましい。
この構成によれば、規制手段によって冷却用流路を流通する冷却用流体が挿入部材と支持部との間に流入するのを規制することができ、冷却用流体を冷却用流路に流通させて効果的に冷却することができる。
また、上記のタービン翼において、前記翼本体は、前記冷却用流路として、冷却ガスが供給されて翼高さ方向一方から他方へ向かって流通する供給側流路と、該供給側流路を流通した冷却ガスが流入して翼高さ方向他方から一方へと流通して排出される排出側流路とをそれぞれ複数有し、前記供給側流路と前記排出側流路とが交互に配されていることがより好ましい。
この構成によれば、供給側流路と排出側流路が交互に配されていることで、供給側流路と排出側流路との離間距離を短くして流路全体の長さを最小限として、圧力損失を抑えることができる。また、供給側流路から排出側流路へと流入する冷却ガスの流れに、他の供給側流路からの冷却ガスが混合される所謂クロスフローの発生を防止することができ、クロスフローによる圧力損失の発生、及び、インピンジメント冷却効率の低下を防止することができる。このため、冷却用流路に、より大きな流量で冷却ガスを流通させて効果的に冷却を行うことができる。
また、本発明のガスタービンは、上記のタービン翼を静翼または動翼として備えることを特徴としている。
この構成によれば、タービン翼を効果的に冷却し、また、熱応力の発生を抑えることができ、高温環境下で好適に稼働させることができる。
本発明のタービン翼によれば、内部に冷却用流路を容易かつ精度良く形成することができるとともに、稼働時における熱応力の発生を効果的に抑えることができる。
また、本発明のタービン翼の製造方法によれば、タービン翼の内部に冷却用流路を容易かつ精度良く形成することができるとともに、タービン翼を稼働させた際の熱応力の発生を効果的に抑えることができる。
また、本発明のガスタービンによれば、上記タービン翼を備えることで、高温環境下で好適に稼働させることができ、高出力化を図ることができる。
本発明に係る第1の実施形態のタービン翼において、翼高さ方向に直交する面で破断した(図2に示す切断線A−Aにおける)断面図である。 本発明に係る第1の実施形態のタービン静翼の詳細を示す一部を破断した斜視図である。 図1に示すタービン静翼において、切断線B−Bで破断した斜視図である。 本発明の第1の実施形態のタービン翼を備えたガスタービンを示す模式的な半断面図である。 本発明に係る第1の実施形態のタービン翼において、冷却用流路の詳細を示す断面図である。 本発明に係る第1の実施形態のタービン翼を模式的に示した側方視した断面図である。 本発明に係る第2の実施形態のタービン翼を模式的に示した側方視した断面図である。 本発明に係る第3の実施形態のタービン翼を模式的に示した側方視した断面図である。 本発明に係る第4の実施形態のタービン翼を模式的に示した側方視した断面図である。 本発明に係る第5の実施形態のタービン翼において、図2における切断線B−Bと同一位置で破断した斜視図である。 本発明に係る第5の実施形態のタービン翼において、冷却用流路及び規制手段の詳細を示す断面図である。 本発明に係る第6の実施形態のタービン静翼の詳細を示す一部を破断した斜視図である。 本発明に係る第6の実施形態のタービン翼を模式的に示した側方視した断面図である。 図12の切断線C−Cにおける断面図である。 図12の切断線D−Dにおける断面図である。 図12の切断線E−Eにおける断面図である。 本発明に係る実施形態のタービン翼において、冷却用流路の一の変形例を示す側方視した断面図である。 本発明に係る実施形態のタービン翼において、冷却用流路の他の変形例を示す側方視した断面図である。
(第1の実施形態)
以下、本発明に係る第1の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態のタービン翼において、翼高さ方向に直交する面で破断した断面図を示している。図2は、本実施形態のタービン静翼の詳細を示す一部を破断した斜視図であり、上記図1は、図2における切断線A−Aにおける断面を示している。図3は、図1における切断線B−Bで破断した斜視図を示している。
そして、図4は、本実施形態のタービン翼を備えたガスタービンを示す模式的な半断面図を示している。
図4に示すように、ガスタービン1は、圧縮空気を生成する圧縮機2と、圧縮機2から供給される圧縮空気に燃料を供給して作動流体である燃焼ガスG1(図2参照)を生成する複数の燃焼器3と、少なくとも1段ずつのタービン静翼10及びタービン動翼6を有し、燃焼器3から供給される燃焼ガスG1により回転動力を発生させるタービン4とを備えている。
また、ガスタービン1には、軸線方向Dに延びるロータ7が、圧縮機2からタービン4まで一体的に取り付けられており、このロータ7は、一端が圧縮機2内に設けられた軸受部7aによって軸線O回りであるタービン4の周方向Rに回転可能に支持されると共に、他端がタービン4に設けられた軸受部7bによってタービン4の周方向Rに回転可能に支持されている。以下、ロータ7の軸線方向Dに沿って圧縮機2側を前側とし、タービン4側を後側とする。
圧縮機2は、空気を取り込む空気取入口2aを前側に向けて配設された圧縮機ケーシング2bと、この圧縮機ケーシング2b内に配設された複数の圧縮機静翼2c及び複数の圧縮機動翼2dとを備えている。圧縮機静翼2cは、それぞれ圧縮機ケーシング2bの内周面に固定されると共にロータ7側に向けて延設され、タービン4の周方向Rに互いに等しい間隔をあけて配列している。また、圧縮機動翼2dは、ロータ7の外周面に固定されると共に圧縮機ケーシング2bの内周面に向けて延設され、タービン4の周方向Rに互いに等しい間隔をあけて配列している。そして、これら圧縮機静翼2cと圧縮機動翼2dとは、軸線方向Dに沿って交互になるように多段配置されている。
燃焼器3は、内部に図示しないバーナを有する内筒3aと、圧縮機2から供給される圧縮空気を内筒3aに導く外筒3bと、内筒3aに燃料を供給する図示しない燃料噴射器と、内筒3aからの燃焼ガスG1をタービン4に導く尾筒3cとを備えている。このように構成された燃焼器3によれば、内筒3a内において、外筒3bから導かれる圧縮空気と燃焼噴射機から供給される燃料とを混合し、混合された流体をバーナにより燃焼させることで燃焼ガスG1を生成することが可能となり、この燃焼ガスG1を尾筒3cを通してタービン4に導くことができる。複数の燃焼器3は、タービン4の周方向Rに配置されると共に、前端部が圧縮機ケーシング2bの後端部に連結された燃焼器ケーシング3dの内部に配設されている。
タービン4は、前端部が燃焼器ケーシング3dの後端部に連結されたタービンケーシング5と、このタービンケーシング5内に軸方向に交互に多段に配設された前記タービン静翼10及び前記タービン動翼6とを備えている。各段のタービン静翼10は、周方向Rに環状に等しい間隔をあけて配列され、それぞれタービンケーシング5側に固定されると共にロータ7側に向けて放射状に複数延設されている。同様に、各段のタービン動翼6も、周方向Rに環状に等しい間隔をあけて配列され、ロータ7側に固定されると共にタービンケーシング5側に向けて放射状に延設されている。
また、タービン4には、圧縮機2内部の空気が圧縮機2から燃焼器3を迂回(バイパス)して供給される図示しないバイパス流路が設けられている。このバイパス流路を通してタービン4に供給された空気は、冷却用流体である冷却ガスとしてタービン静翼10及びタービン動翼6それぞれの内部を流通するようになっている。詳細は後述する。また、タービンケーシング5の後端部には、後側に向けて開口した排気室8が連結されている。この排気室8には、タービン静翼5及びタービン動翼6を通過した燃焼ガスG1の動圧を静圧に変換する排気ディフューザ8aが備えられている。
以上のように構成されたガスタービン1においては、まず、圧縮機2の空気取入口2aから取り込まれた空気が、多段に配置された圧縮機静翼2c及び圧縮機動翼2dを通過して圧縮され圧縮空気が生成される。次いで、燃焼器3にて、前述したように圧縮空気から燃焼ガスG1が生成され、この燃焼ガスG1がタービン4に導かれる。そして、この燃焼ガスG1がタービン静翼5及びタービン動翼6が配列する範囲を燃焼ガス流路4aとして通過することでロータ7が回転駆動され、ガスタービン1は、回転動力を出力することができる。そして、ロータ7を回転駆動した後の排気ガスは、排気室8の排気ディフューザ8aで静圧に変換された後、大気に放出される。
次に、各タービン静翼10の詳細について説明する。図2に示すように、タービン静翼10は、タービン半径方向に相当する翼高さ方向Hに延設される翼本体11と、翼本体11の両端に設けられて翼本体11を支持する外側シュラウド12及び内側シュラウド13とを備える。外側シュラウド12及び内側シュラウド13は、それぞれ、翼本体11が取り付けられ、翼本体11が取り付けられた面と反対側に冷却室14、15が形成された本体部12a、13aと、本体部12a、13aに取り付けられ冷却室14、15を封じる蓋体12b、13bとを有する。外側シュラウド12及び内側シュラウド13の本体部12a、13aには、翼本体11の内部と連通し、翼本体11内部に冷却ガスG2を供給し、また、排出させる多数の開口がそれぞれ形成されている。
また、外側シュラウド12の蓋体12b、13bには、圧縮機2と接続された図示しないバイパス流路と接続され冷却ガスG2が供給される第一の供給口16及び第二の供給口17と、翼本体11の内部を冷却した冷却ガスG2を回収する排出口18とが設けられている。第一の供給口16は、外側シュラウド12の冷却室14と連通している。また、第二の供給口17は、翼本体11の内部でインピンジメント冷却を行うためのインピンジメント冷却用流路11b(図1参照)と連通している。
また、図2に示すように、外側シュラウド12及び内側シュラウド13の各冷却室14、15には、インピンジメント冷却を行うためのインピンジメントプレート12c、13cが設けられている。インピンジメントプレート12c、13cは、それぞれ冷却室14、15を翼高さ方向Hに区画するように設けられており、多数のインピンジメント冷却孔12d、13dが形成されている。
一方、翼本体11の内部には、後述する冷却用流路11bが形成されているとともに、表面には、該冷却用流路11bと連通した前縁冷却孔11c、後縁冷却孔11d、フィルム冷却孔11eなど各種冷却孔が形成されている。このため、圧縮機2から図示しないバイパス流路を経て供給された冷却ガスG2は、例えば本実施形態のように、第二の供給口17から翼本体11に流入し、インピンジメント冷却を行った後に後縁冷却孔11dから燃焼ガス流路4aに放出される。一方、第一の供給口16からは冷却室14、15に流入し、まずインピンジメント冷却孔12d、13dから噴射して外側シュラウド12の本体部12a、13aをインピンジメント冷却する。次に、この冷却ガスG2は、各開口から翼本体11の内部の冷却用流路11bに流入して翼本体11を内部から冷却し、さらに前縁冷却孔11c、後縁冷却孔11d、フィルム冷却孔11eから燃焼ガス流路4aに放出され、さらに翼本体11の冷却を行って燃焼ガスG1とともに排出される。一方、各冷却孔から放出されなかった冷却ガスG2は、冷却用流路11bから内側シュラウド13の冷却室14、15に流入して、内側シュラウド13をインピンジメント冷却した後に、翼本体11内部の他の冷却用流路11bを経て、外側シュラウド12の排出口18から排出される。
次に、翼本体11の詳細について説明する。図1及び図3に示すように、タービン静翼10の翼本体11は、翼高さ方向Hに沿って筒状に形成されて外郭をなす外フレーム20と、該外フレーム20の内部に設けられ、該外フレーム20に支持された支持部21と、外フレーム20の内周面との間に冷却用流路11bとなる隙間を有して内部に挿入された挿入部材22とを備える。外フレーム20には、前述の各種冷却孔が形成されているとともに、内周面には翼高さ方向Hに沿って延設されたリブ20aが、突出部として挿入部材22に向かって突出している。リブ20aは、外フレーム20の内周に沿って間隔を有して複数形成されており、その突出量は、冷却用流路11bとして必要な幅と対応している。
また、支持部21は、略板状で、外フレーム20の内部を、それぞれ挿入部材22が挿入される挿入空間20bに区画するように内周面に固定されている。本実施形態では、支持部21として、翼本体11の腹側から背側へ、前縁側と後縁側との二箇所で外フレーム20間に掛け渡された第一の支持部21Aと、翼本体11の前縁から後縁へと沿って外フレーム20と第一の支持部21Aとの間、及び、第一の支持部21A間に掛け渡されている第二の支持部21Bとを有し、これらの支持部21によって挿入空間20bを六つ形成している。そして、各挿入空間20bに挿入部材22が挿入されている。各挿入部材22は、翼高さ方向H両端部22a、22bの内のいずれか一方のみで支持部21に固定されている。各挿入部材22が両端部22a、22の内のいずれで固定されているかは、それぞれ対応する冷却用流路11bの冷却ガスG2が流通する向きと対応しており、本実施形態では、対応する冷却用流路11bの下流側となる一端部22aで固定されている。
また、挿入部材22は、内部を空洞とする枠状に構成されている。より詳しくは、各挿入部材22は、略板状の部材を、それぞれ挿入される挿入空間20bの形状に応じて、その外縁に沿うように湾曲、屈曲させることで形成されている。特に本実施形態では、挿入部材22は、外フレーム20と対向する流路形成部23と、流路形成部23の側縁から第一の支持部21Aに沿って配設される側板部24と、支持部21と固定される側の一端部22aで流路形成部23と側板部24とで囲まれる空洞部分を封じるように固定された端板部25とを有する。このため、各挿入部材22は、第二の支持部21Bと対向する範囲、及び、端板部25が設けられた一端部22aと反対側の他端部22bでは開口を形成する枠状の部材として構成されている。そして、挿入部材22は、端板部25の縁部において各支持部21との間に溶接部26を形成して支持部21に固定されている。
ここで、図5に示すように、挿入部材22は、ガスタービン1が稼働していない常温時においては、支持部21及び外フレーム20に設けられたリブ20aとの間でそれぞれ隙間D20、D21を有するとともに、ガスタービン1が稼働して燃焼ガス流路4a内が高温環境となった稼働時においてはその熱伸びにより支持部21及び外フレーム20に設けられたリブ20aと接触するような寸法に形成されている。なお、図3において、挿入部材22の端板部25は、側板部24と縁部が一致するようにして一体となっているが、隙間D21を形成するために端板部25の縁部が側板部24から張り出すようにした構成としても良い。
以上のような構成のタービン静翼10の翼本体11は、以下のように製造することができる。すなわち、まず外フレーム20と支持部21とを形成する。具体的には、例えば鋳造により一体的に形成する方法が考えられる。また、外フレーム20のみを形成した後に、内周面に各支持部21を溶接やロウ付け等により固定するものとしても良い。一方、挿入部材22は、例えば、一枚の板状部材を湾曲、屈曲加工することにより流路形成部23及び側板部24を形成した後に、端板部25となる部材を流路形成部23及び側板部24の縁部に溶接、ロウ付け等により固定することで形成することができる。また、挿入部材22についても鋳造により一体的に形成するものとしても良い。そして、一体となった外フレーム20と支持部21とで形成された挿入空間20bに挿入部材22をそれぞれ挿入し、各挿入部材22の端板部25の縁部で支持部21と溶接して溶接部26を形成することにより図1及び図3に示すような冷却用流路11bを有する翼本体11を製造することができる。このように、本実施形態のタービン静翼10の翼本体11における冷却用流路11bは、外フレーム20に挿入部材22を挿入するだけで容易に形成することができ、また、外フレーム20と挿入部材22との互いの寸法差により精度良く形成することができる。
次に、この実施形態のタービン静翼10の作用について図6に基づいて説明する。なお、図6は、タービン静翼10を側方視した断面図であるが、当該タービン静翼10の作用の理解を容易とするために模式的に示している。
図6に示すように、第一の供給口16から外側シュラウド12の冷却室14に供給された冷却ガスG2は、翼高さ方向H一方側から翼本体11の内部において、支持部21によって区画された挿入空間20bの一部に流入する。流入した冷却ガスG2は、翼高さ方向一方側から翼高さ方向H他方側へ、冷却用流路11bを流通するとともに、挿入部材22と支持部21との間や、挿入部材22の支持部21と固定されていない他端部22bの開口から内部空洞にも流通する。ここで、挿入部材22は、下流側となる一端部22aで支持部21と固定されていることで、挿入部材22の内部空洞に流入した冷却ガスG2がそのまま流出しまうことが規制されている。これにより、挿入部材22と支持部21との間、及び、挿入部材22の内部空洞の冷却ガスG2によって作用する圧力を高めることができ、結果として挿入部材22と支持部21との間、及び、挿入部材22の内部空洞に流入する冷却ガスG2の流量を小さくすることができ、冷却用流路11bを流通する冷却ガスG2によって、外部の燃焼ガス流路4aを流れる燃焼ガスG1に曝されて高温となる外フレーム20を効果的に冷却することができる。
一方、挿入部材22の一端部22aは、端板部25と支持部21とが溶接された溶接部26によって閉塞されているので、挿入部材22と支持部21との間、及び挿入部材22の内部空洞を流通する冷却ガスG2は、支持部21と側板部24との隙間から冷却用流路11bに合流することとなる。このため、冷却用流路11bの下流側では上流側と比較して冷却ガスG2の流量が大きくなり流速を速くしてより効果的に冷却を行うことができる。そして、冷却ガスG2は、内側シュラウド13の冷却室15を経由して、翼本体11の内部において支持部21によって区画された他の挿入空間20bに流入する。そして、流入した冷却ガスG2は、冷却用流路11b及び挿入部材22の内部空洞を流通し、下流側となる翼高さ方向H一方側では、挿入部材22の内部空洞を流通する冷却ガスG2が、冷却用流路11bを流通する冷却ガスG2に合流し、同様に冷却を行うことができる。
以上のように、本実施形態のタービン静翼10の翼本体11では、外フレーム20、支持部21及び挿入部材22で形成された冷却用流路11bに冷却ガスG2を流通して、燃焼ガスG1に曝される外フレーム20を効果的に冷却することができる。ここで、外フレーム20が冷却ガスG2によって冷却されるものの直接燃焼ガスG1に曝される環境に位置する部材であるのに対して、挿入部材22は、冷却用流路11bよりも内側の位置する部材である。このため、翼本体11は、稼働していない常温時に対して、燃焼ガス流路4aに燃焼ガスG1が流入して高温となる稼働時では、全体的に高温となり熱伸びが生じるが、外フレーム20と挿入部材22とは常温時に対して稼働時に生じる熱伸びに差が生じることとなる。しかしながら、上記のとおり挿入部材22は、翼高さ方向H一方の一端部22aのみで支持部21に固定されており、これにより外フレーム20に対して支持部21を介して片持ち状に支持された状態となっている。このため、燃焼ガスG1に曝される外フレーム20と、冷却用流路11bの内側となる挿入部材22との間で熱伸びに差が生じても、挿入部材22が一端部22aを基端として相対的に変形するだけなので、熱応力の発生を効果的に抑えることができる。また、それ故にこのようなタービン静翼10を備えたガスタービン1においては、タービン静翼10を効果的に冷却し、また、熱応力の発生を抑えることができるので、高温環境下で好適に稼働させることができ、さらに高出力化を図ることができる。
また、上記のように、本実施形態のタービン静翼10においては、挿入部材22を枠状の部材としたことで、タービン静翼10全体として軽量化を測ることができるとともに、中実の部材であるものと比較して挿入部材22自体の熱応力の発生を抑えることもできる。また、板材を枠状に組み立てることによって構成することができるので、製造が容易であり低コスト化を図ることができる。特に本実施形態では、挿入部材22において、冷却用流路11bを形成する必要のある範囲となる流路形成部23、及び、支持部21と固定する必要のある一端部22aに設けられた端板部25を除き、第二の支持部21Bと対向する範囲、及び、他端部22bを開口した構成とすることで、軽量化、熱応力の低減、並びに、製造の容易化及び低コスト化をさらに図ることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図7は、本発明の第2の実施形態を示したものである。なお、図7は、第1の実施形態における図6と同様に模式的に示したものである。また、この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図7に示すように、この実施形態のタービン静翼30では、基本構成は第1の実施形態と同様であるが、外フレーム20に挿入された挿入部材31と支持部21との固定位置が、冷却用流路11bの下流側となる一端部31aで固定される第1の実施形態と異なり、上流側となる他端部31bで固定されている。より詳しくは、挿入部材31は、第1の実施形態同様に流路形成部23と、側板部24と、端板部32とで構成されているが、端板部32が他端部31bに設けられており、該端板部32の縁部と支持部21との間で溶接部33が設けられて固定されている。
このようなタービン静翼30では、外側シュラウド12の冷却室14から翼本体11の内部に冷却ガスG2が流入すると、冷却用流路11bの上流側で挿入部材31と支持部21とが固定されていることで、冷却ガスG2が挿入部材31と支持部21との間、及び挿入部材31の内部空洞に流入してしまうのを規制し、冷却用流路11bに流入するようにして冷却ガスG2によって効果的に冷却を行うことができる。また、冷却ガスG2が冷却用流路11bから挿入部材31と支持部21との間、さらには、挿入部材31の内部空洞に流入したとしても、下流側では挿入部材31と支持部21とは固定されていないので、そのまま排出させることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図8は、本発明の第3の実施形態を示したものである。なお、図8は、第1の実施形態における図6と同様に模式的に示したものである。また、この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図8に示すように、この実施形態のタービン静翼40では、基本構成は第1の実施形態と同様であるが、各翼本体11の各挿入空間20bには、挿入部材41、42が対をなして、翼高さ方向Hに順に挿入されている。そして、翼高さ方向H一方側、すなわち冷却用流路11bの上流側に位置する一方の挿入部材41は、支持部21に、下流側となる一端部41aが固定されておらず、上流側となる他端部41bのみ固定されている。また、翼高さ方向他方側、すなわち冷却用流路11bの下流側に位置する他方の挿入部材42は、支持部21に、下流側となる一端部42aで固定されているのみで、上流側となる他端部42bでは固定されていない。なお、挿入部材41、42は、いずれも、流路形成部23と、側板部24と、端板部43とで形成されており、それぞれ端板部43が支持部21と固定される側の端部に設けられ、該端板部43の縁部に設けられた溶接部44によって支持部21に固定されている。また、挿入部材41、42は、それぞれ支持部21に固定された状態で、翼高さ方向Hに隙間D40が形成されている。
このようなタービン静翼40では、冷却用流路11bの上流に位置する一方の挿入部材41が、該上流側の他端部41bで支持部21に固定されていることで、冷却ガスG2が一方の挿入部材41と支持部21との間、及び当該挿入部材41の内部空洞に流入してしまうのを規制し、冷却用流路11bに流入するようにして効果的に冷却を行うことができる。また、冷却ガスG2が冷却用流路11bから一方の挿入部材41と支持部21との間や、一方の挿入部材41の内部空洞に流入し、さらに一端部41aから下流側の位置する他方の挿入部材42側に流入したとしても、他方の挿入部材42と支持部21とが下流側で固定されていることでそのまま流出しまうことが規制されている。これにより、各挿入部材41、42と支持部21との間、及び挿入部材41、42の内部空洞の冷却ガスG2によって作用する圧力を高めることができる。このため、結果として挿入部材41、42と支持部21との間、及び挿入部材41、42の内部空洞に流入する冷却ガスG2の流量を小さくすることができ、冷却用流路11bを流通する冷却ガスG2によって効果的に外フレーム20の冷却を行うことができる。また、他方の挿入部材42と支持部21との間、及び他方の挿入部材42の内部空洞に流入した冷却ガスG2は、下流側で冷却用流路11bに合流することとなり、これにより冷却ガスG2が相対的に高温となり冷却効果が小さくなってしまう下流側においてより効果的に冷却を行うことができるようになる。
また、本実施形態では、対をなす挿入部材41、42は、それぞれ支持部21に片持ち状に固定されているとともに、両者の間に隙間D40が形成されていることで、熱伸びが生じても、互いが接触して熱応力が発生してしまうことを防止することができる。なお、この隙間D40は、冷却用流路11bに冷却ガスG2を流通させる観点から、稼働時で熱伸びが発生した際に小さくなったとしても、挿入部材41の一端部41aと挿入部42の他端部42bとが接触しない程度の僅かな隙間を確保することが可能に設定されることが好ましい。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。図9は、本発明の第4の実施形態を示したものである。なお、図9は、第1の実施形態における図6と同様に模式的に示したものである。また、この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図9に示すように、この実施形態のタービン静翼50では、基本構成は第1の実施形態と同様であるが、外フレーム20に形成される各挿入空間20bに挿入部材51が挿入されることによって挿入部材51と外フレーム20との間に形成される冷却用流路50aの幅が、翼高さ方向Hに変化している点で異なっている。より詳しくは、挿入部材51の断面形状が翼高さ方向Hに変化していることで、冷却用流路50aは、上流側の幅B1に対して、下流側の幅B2の方が小さくなるように、翼高さ方向Hに幅が漸次変化している。
このようなタービン静翼50では、冷却用流路50aの幅が相対的に狭くなっている下流側で流速を速くして効果的に冷却することができる。一般に、冷却用流路50aの下流側では、上流側で冷却をして温度が上昇した冷却ガスG2によって冷却を行うので冷却効率が低下してしまうおそれがある。しかしながら、本実施形態のように、下流側で冷却ガスG2の流速を早くして冷却の効率化を図ることで、冷却用流路50a全体にわたって効果的に冷却することができる。
なお、上記においては、上流側に対して下流側で冷却用流路50aの幅を小さくするように挿入部材51を形成するものとしたが、これに限るものではない。そのタービン翼の使用条件に応じて、中間部分で幅を狭くするようにしても良い。少なくとも相対的に高温となり得る位置で冷却用流路を狭くなるように設定することで、冷却の最適化を図ることができる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。図10及び図11は、本発明の第5の実施形態を示したものである。なお、この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図10及び図11に示すように、この実施形態のタービン静翼60では、挿入部材22と第一の支持部21Aとの間には、冷却用流路11bから冷却ガスG2が流入するのを規制する規制手段61が設けられている。具体的には、規制手段61は、本実施形態では第一の支持部21Aにおいて、挿入部材22の側板部24と対向する面に、翼高さ方向Hに沿って形成された凹溝61aと、挿入部材22の側板部24に翼高さ方向Hに沿って形成され、第一の支持部21Aに向かって突出して凹溝61aに挿入された凸条部61bとを有するラビリンス構造を備えている。
このようなタービン静翼60では、規制手段61において高さ方向Hに沿って全体にわたって凹溝61aに凸条部61bが挿入されていることによって、冷却用流路11bを流通する冷却ガスG2が挿入部材22と第一の支持部21Aとの間に流入するのを規制することができる。このため、冷却用流路11bに流通する冷却ガスG2の流量をより大きくすることができ、これにより効果的に冷却することができる。
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。図12から図16は、本発明の第6の実施形態を示したものである。なお、この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図12に示すように、本実施形態のタービン静翼70も、第1の実施形態同様に、タービン半径方向に相当する翼高さ方向Hに延設される翼本体71と、翼本体71の両端に設けられて翼本体71を支持する外側シュラウド12及び内側シュラウド13とを備える。なお、外側シュラウド12及び内側シュラウド13の構造は、第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
図13及び図14に示すように、タービン静翼70の翼本体71は、翼高さ方向Hに沿って筒状に形成されて外郭をなす外フレーム72と、該外フレーム72の内部に設けられ、該外フレーム72に支持された支持部73と、外フレーム72の内周面との間に冷却用流路71bとなる隙間を有して内部に挿入された挿入部材74とを備える。外フレーム72には、第1の実施形態同様に、各種冷却孔が形成されているとともにリブ72aが突出部として挿入部材74に向かって突出している。
支持部73は、略板状で、外フレーム72の互いに向かい合う背面側、腹面側との間に掛け渡されていて、前縁側から後縁側に向かって間隔を有して複数配されており、外フレーム72の内部を挿入部材74が挿入される複数の挿入空間72bに区画するように内周面に固定されている。本実施形態では、これら支持部73によって挿入空間72b(72b−1〜4)を四つ形成している。そして、各挿入空間72bに挿入部材74が挿入されている。
図12及び図13に示すように、本実施形態では、冷却ガスG2が供給される第一の供給口16と、冷却ガスG2を回収する排出口18とが、二つずつ設けられている。そして、四つの挿入空間72bの内、最も前縁側の挿入空間72b−1は、第一の供給口16の一方と連通し、第一の供給口16から内部へ冷却ガスG2を供給可能となっている。また、該挿入空間72b−1の後縁側に隣接する挿入空間72b−2は排出口18の一方と連通し、内部の冷却ガスG2を排出口18から排出可能となっている。また、該挿入空間72b−2の後縁側に隣接する挿入空間72b−3は第一の供給口16の他方と連通し、第一の供給口16から内部へ冷却ガスG2を供給可能となっている。さらに、該挿入空間72b−3の後縁側に隣接する挿入空間72b−4は排出口18の他方と連通し、内部の冷却ガスG2を排出口18から排出可能となっている。つまり、図13から図16に示すように、各挿入空間72bに形成される冷却用流路71bは、第一の供給口16から冷却ガスG2が供給されて翼高さ方向H一方から他方へと流通する供給側流路と、冷却ガスG2が翼高さ方向H他方から一方へと流通して排出口18から排出される排出側流路とが、前縁側から順に交互に設定されている。
本実施形態のタービン翼70では、支持部73によって外フレーム72を拘束する方向を、背面と腹面との間の一方向のみとすることで、外フレーム72の熱変形の自由度を高めて、熱応力の低減を図ることができる。また、上記他の実施形態同様に、挿入部材74は、翼高さ方向Hの一方側のみで支持部73に固定されて片持ち状に支持されているので、挿入部材74における熱応力の発生を効果的に抑えることができる。そして、本実施形態のタービン翼70でも、上記他の実施形態同様に、冷却用流路71bに冷却ガスG2を流通させることで、外フレーム72を効果的に冷却することができる。また、本実施形態では、複数の冷却用流路71bが、冷却ガスG2が供給される供給側流路と、冷却ガスG2が排出される排出側流路とに交互に設定されている。このようにすることで、一の挿入空間72bの冷却用流路71bである供給側流路と、他の挿入空間72bの冷却用流路71bである排出側流路との離間距離を短かくすることができる。これにより、供給側流路から内側シュラウド13の冷却室15を経由して排出側流路へと流入し排出される冷却ガスG2の流路全体の長さを最小限にすることができ、タービン翼70の内部に冷却ガスG2を流通させることで生じる圧力損失を抑えることができる。また、供給側流路同士の冷却ガスG2が内側シュラウド13の冷却室15内で合流した後に排出側流路に流入するような流れを規制することができ、一の供給側流路から冷却室15に流入し内部を流通する冷却ガスG2に、他の供給側流路から冷却室15に流入する冷却G2が混合される所謂クロスフローを防止することができ、該クロスフローによる圧力損失の発生、及び、インピンジメント冷却効率の低下を防止することができる。以上のように、流路長さを最小限とし、また、クロスフローの発生を防止することで、圧力損失を最小限としつつ、インピンジメント冷却効率の低下を防止することができる。このため、冷却用流路71bにより大きな流量で冷却ガスG2を流通させて効果的に外フレーム72を冷却することができるとともに、外側シュラウド12及び内側シュラウド13では効果的にインピンジメント冷却を行うことができる。また、本実施形態では、複数の冷却用流路71bの供給側流路と排出側流路とを交互としつつ、最も前縁側を低温の冷却ガスG2が流れる供給側流路とすることで、最も高温となる前縁部分を効果的に冷却することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
なお、上記各実施形態のタービン静翼では、翼本体11(71)における冷却用流路は、複数設けられ、いずれかの冷却用流路で冷却ガスG2が外側シュラウド12から流入して内側シュラウド13へ流出し、その冷却ガスG2が他の冷却用流路で内側シュラウド13から流入して外側シュラウド12へ流出して回収される構成とされたが、これに限るものではない。例えば、図17に示すように、冷却ガスG2は、外側シュラウド12から供給されて全ての冷却用流路11bに流入して内側シュラウド13へ流出し回収される構造としても良い。また、図18に示すように、冷却ガスG2は、内側シュラウド13から供給されて全ての冷却用流路11bに流入して外側シュラウド12へ流出し回収される構造としても良い。
また、挿入部材は、いずれも枠状でその一部に開口を有する構成としたが、これに限るものではない。例えば、開口を有しない箱状に形成するものとしても良いし、あるいは、中実の部材によって構成するものとしても良い。また、挿入部材は、冷却用流路の上流側または下流側となる端部で支持部に固定されるものとしたが、これに限るものではない。例えば、翼高さ方向中間位置で支持部に固定するものとしても、当該固定箇所から翼高さ方向両側に張り出すような構造とすることで同様の効果を奏する。また、挿入部材は、支持部に溶接により固定されるものとしたが、これに限るものではなく、ロウ付け、あるいは、ボルトなどによる機械的な結合によるものとしても良い。また、支持部は、外フレームの内部を区画するように設けられているものとしたが、これに限るものでない。少なくとも、外フレームに支持されて挿入部材が固定される位置に配設されていれば良い。
また、上記実施形態のタービン静翼について説明したが、これに限るものではなく、高温環境下において使用され、冷却構造を必要とするタービン翼に適用可能であり、すなわち動翼にも適用可能である。さらには、ガスタービンの静翼、動翼に限るものではなく、蒸気タービンの静翼、動翼にも適用可能である。
1 ガスタービン
6 タービン動翼(タービン翼)
10、30、40、50、60、70 タービン静翼(タービン翼)
11b、50a、71b 冷却用流路
20、72 外フレーム
21、73 支持部
22、31、41、42、51、74 挿入部材
61 規制手段
H 翼高さ方向

Claims (13)

  1. 翼高さ方向に沿って筒状に形成されて外郭をなす外フレームと、
    該外フレームの内部に設けられ、該外フレームに支持された支持部と、
    前記外フレームの内周面との間に冷却用流路となる隙間を有して内部に挿入され、翼高さ方向両端部のいずれか一方のみで前記支持部に片持ち状に固定された挿入部材とを備えることを特徴とするタービン翼。
  2. 翼高さ方向に沿って筒状に形成されて外郭をなす外フレームと、
    該外フレームの互いに向かい合う面に掛け渡されて、翼高さ方向に貫通する内部を区画するように設けられ、該外フレームに支持された複数の支持部と、
    前記外フレームの内周面との間に冷却用流路となる隙間を有して内部に挿入され、翼高さ方向両端部のいずれか一方のみで前記支持部に片持ち状に固定された挿入部材とを備えることを特徴とするタービン翼。
  3. 請求項1または請求項2に記載のタービン翼において、
    前記挿入部材は、内部を空洞とする枠状に構成されていることを特徴とするタービン翼。
  4. 請求項3に記載のタービン翼において、
    前記挿入部材は、前記支持部と対向する範囲の少なくとも一部、及び、前記支持部と固定されている一方の端部と反対側の他方の端部が開口していることを特徴とするタービン翼。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のタービン翼において、
    前記挿入部材は、翼高さ方向両端部の内、前記冷却流路の下流側となる端部で前記支持部に固定されていることを特徴とするタービン翼。
  6. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のタービン翼において、
    前記挿入部材は、翼高さ方向両端の内、前記冷却流路の上流側となる端部で前記支持部に固定されていることを特徴とするタービン翼。
  7. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のタービン翼において、
    前記挿入部材は、翼高さ方向に対をなして設けられ、翼高さ方向両側の内、前記冷却流路の上流側となる前記挿入部材の一方が、該上流側となる端部で前記支持部に固定されているとともに、前記冷却流路の下流側となる前記挿入部材の他方が、該下流側となる端部で前記支持部に固定されていることを特徴とするタービン翼。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のタービン翼において、
    前記挿入部材は、前記冷却用流路となる前記隙間が翼高さ方向に変化するようにして前記外フレームの内部に挿入されていることを特徴とするタービン翼。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のタービン翼において、
    前記外フレームまたは前記挿入部材の少なくとも一方には、他方に向けて突出する突出部が設けられ、
    前記挿入部材は、前記突出部と前記外フレームまたは前記挿入部材の他方とが、常温時に隙間を有するとともに、稼働時に接触するようにして前記外フレームの内部に挿入されていることを特徴とするタービン翼。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のタービン翼において、
    前記挿入部材と前記支持部との間には、前記冷却用流路から流体が流入するのを規制する規制手段が設けられていることを特徴とするタービン翼。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のタービン翼において、
    前記翼本体は、前記冷却用流路として、冷却ガスが供給されて翼高さ方向一方から他方へ向かって流通する供給側流路と、該供給側流路を流通した冷却ガスが流入して翼高さ方向他方から一方へと流通して排出される排出側流路とをそれぞれ複数有し、
    前記供給側流路と前記排出側流路とが交互に配されていることを特徴とするタービン翼。
  12. 請求項1から請求項11のいずれか1項に記載のタービン翼を静翼または動翼として備えることを特徴とするガスタービン。
  13. 翼高さ方向となる方向に沿って筒状に形成されて内部に支持部が取り付けられた外フレームの内部に、該外フレームの内周面との間に冷却用流路となる隙間を有して挿入部材を挿入し、該挿入部材の翼高さ方向となる方向両端部のいずれか一方のみを前記支持部に片持ち状に固定することを特徴とするタービン翼の製造方法。
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