JP2003082997A - コンクリート中詰めの鉄系セグメント構造 - Google Patents

コンクリート中詰めの鉄系セグメント構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】中詰めコンクリート脱落防止とコンクリートひ
び割れ幅制御・抑制により、品質の優れたコンクリート
中詰めセグメント構造を提供する。 【解決手段】コンクリート中詰め鋼製セグメント17に
おいて、中詰コンクリート5内の所定の位置に、継手板
2と結合した所定の強度を持つ中詰めコンクリート塊の
脱落防止用鋼材16を配置し、また、中詰コンクリート
内の所定の位置にトンネル軸方向に沿って、主桁1と結
合したコンクリートのひび割れ幅コントロール用鋼材1
5を所定間隔で配置したセグメント構造を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート中詰
め鉄系セグメントにおけるコンクリート塊の脱落防止
と、ひび割れ幅抑制(コントロール)を行うことを目的
として、中詰めコンクリート中に所定の配筋を配置する
コンクリート中詰めの鉄系セグメント構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ここで、鉄系セグメントは、鋼板を溶接
等で組み立てて鋼殻を構成したものや、鋳造等にて製造
したものなどを指す。また、コンクリート中詰め鉄系セ
グメントは、鉄系セグメントの鋼殻内部にコンクリート
を充填したものをいう。
【0003】このコンクリート中詰め鉄系セグメントで
は、鉄系セグメントの鋼殻表面とコンクリートの間は
付着抵抗力が小さいので滑りやすくコンクリートが剥が
れ易い。このため、何らかの理由により中詰めコンクリ
ートが部分的に剥離し、コンクリート塊が脱落するかも
しれない。さらに、コンクリートには引張作用による
ひび割れが発生することがある。そこで、コンクリート
中に補強用金網を埋設するなどの工夫が施されている。
【0004】前記の問題点をさらに説明する。コンク
リート中詰め鉄系セグメントにおいて、コンクリート材
料は、一定以上の引張荷重が負荷された時には、コンク
リートにひび割れが入る。トンネル断面に土水圧等の荷
重が作用した場合に、セグメントにトンネル軸直角方向
に引張ひずみが生じるので、引張ひずみの大きさに応じ
てトンネル軸方向にコンクリートにひび割れが発生す
る。トンネルセグメントに、ある大きさの引張ひずみが
生じたとき、トンネルセグメントのひび割れは、ひび割
れ本数が多ければ1本当たりのひび割れ幅は小さく、ひ
び割れ本数が少なければ、ひび割れ幅は大きくなる。
【0005】他方、トンネルセグメントでは、止水性や
外観上の観点から、1箇所のひび割れに対して、ひび割
れ幅を制限している。コンクリート中詰め鉄系セグメン
トは、ひび割れ発生本数が少なく、そのため、1箇所の
ひび割れ幅が大きくなる傾向にある。しかし、幅の大き
なひび割れの存在は、止水性や美観の低下などの点で好
ましくなく、コンクリート中詰め鉄系セグメントに荷重
が負荷された場合に、ひび割れ発生本数を分散させ、1
箇所当たりのひび割れ幅を小さくする必要がある。とこ
ろで前述のように、コンクリート材料の補強のため、中
詰めコンクリート中には補強金網が埋設されているが、
この補強金網が前記のひび割れ発生にどう関係している
かを次に説明する。
【0006】図13〜図16で説明すると、図13は、
コンクリート中詰め鋼製セグメント7を千鳥状の配置で
リング状に組み立てたトンネル8を示す。
【0007】コンクリート中詰め鋼製セグメント7は、
図14〜図16に示すように、主桁1間を所定間隔をあ
けて配置する複数の縦リブ2で結合すると共に、主桁1
の端部間を継手板3で結合し、さらに、主桁1と継手板
3の外側にスキンプレート4を結合して鋼殻を構成し、
鋼殻の内部に中詰めコンクリート5を充填して構成され
ると共に、中詰めコンクリート中には細径の補強金網6
が埋設されている。
【0008】前記の従来構造において、細径の補強金網
6は、縦リブ2に仮溶接や番線等にて簡易に固定されて
いる。この補強金網6はセグメント製造時に発生するコ
ンクリート乾燥収縮による引張ひずみを拘束し、コンク
リート表面のひび割れを抑制することを主な目的に配置
される。
【0009】ところで、一般的に無筋コンクリートのひ
び割れ発生荷重は小さく、前記細径の補強金網6にてコ
ンクリートひび割れ抑制効果が十分発揮できるとされて
いる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】補強金網は、鋼殻に
対しては仮止めであるから、中詰めコンクリートの鋼殻
との結合強度には全く寄与しておらず、中詰めコンクリ
ートが鋼殻から脱落して落下する恐れは、無筋コンクリ
ートの場合と同様にある。特に、自動車走行の繰り返し
荷重が作用する道路トンネルセグメント等では、従来の
下水道トンネル等と異なり、コンクリートのひび割れに
対して条件が厳しくなるので、コンクリート塊の脱落防
止に適切に対処する必要があるが、その問題を解決でき
なかった。
【0011】補強金網は、直径6mm程度の細径棒鋼
を碁盤状に組み立てたものであり、セグメント製造時に
おけるコンクリートの乾燥収縮による引張ひずみを拘束
し、コンクリート表面のひび割れを抑制することを主な
目的に配置される。しかし、前述のように自動車走行な
どの大きな繰り返し荷重が作用する場合などでは、この
大荷重によって発生するコンクリートひび割れを抑制す
ることは根本的に難しい。
【0012】したがって、本発明者は、ひび割れ発生は
容認するが、所定のひび割れ本数を積極的に誘発させ
て、1本当たりのひび割れ幅を小さくすることを考え
た。
【0013】コンクリートのひび割れは、コンクリート
中に発生する引張ひずみが、ひび割れを発生させるひず
みを超過した場合にコンクリートひび割れとして現れ
る。したがって、局所的にコンクリートひずみが集中す
る個所にひび割れが発生する。
【0014】しかし、従来の補強金網は、棒鋼径が細径
であるためにコンクリートのひずみを集中させる効果が
乏しく、意図的にコンクリートひび割れを発生させるに
は不十分である。コンクリートひび割れを発生させるた
めには、コンクリートひずみを十分集中させるに足りる
比較的太径の鉄筋等が必要になる。
【0015】本発明は、前記の知見に基づいてなされた
もので、中詰めコンクリート脱落防止とコンクリートひ
び割れ幅制御・抑制の点を改良することで、総合的にみ
て、品質の優れたコンクリート中詰めの鉄系セグメント
構造を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め、本発明は次のように構成する。
【0017】第1の発明は、コンクリート中詰め鉄系セ
グメントにおいて、中詰コンクリート内の所定の位置
に、主桁または継手板の一方または両方と結合した、所
定の強度を持つ鉄筋あるいは棒鋼あるいは平鋼あるいは
形鋼からなる中詰めコンクリート塊の脱落防止用鋼材を
配置したことを特徴とする。
【0018】第2の発明は、コンクリート中詰め鉄系セ
グメントにおいて、中詰コンクリート内の所定の位置
に、トンネル軸方向に沿って、鉄筋あるいは棒鋼あるい
は平鋼あるいは形鋼からなるひび割れ幅コントロール用
鋼材を所定間隔で配置したことを特徴とする。
【0019】第3の発明は、第1発明の中詰めコンクリ
ート塊の脱落防止用鋼材と、第2発明のコンクリートの
ひび割れ幅コントロール用鋼材とを組合わせて構成した
ことを特徴とする。
【0020】第4の発明は、第1〜第3の何れかの発明
のセグメントと、中詰めコンクリート中に補強用金網が
埋設されている、コンクリート中詰め鉄系セグメントを
組合わせて構成したセグメント構造を特徴とする。
【0021】
【作用】第1の発明によると、コンクリート塊の脱落防
止用鋼材は、コンクリート内部に入れ、主桁または継手
板に結合することで、コンクリート塊の脱落に対して抵
抗するに足る強度を確保し、 コンクリート塊の脱落力
を鋼材で受け持たせ、鋼材の力を主桁または継手板に伝
達させて、脱落に抵抗させ、鋼殻からのコンクリート塊
の脱落を防止する。
【0022】第2発明によると、コンクリートのひび割
れ幅コントロール用鋼材は、コンクリート内部に所定の
ひび割れ間隔と概ね等しい間隔にて配置することで、コ
ンクリートひび割れ発生の誘発材となり、したがって、
当該鋼材の配置間隔を適切に設定することで、コンクリ
ートのひび割れを抑制しながら、小幅のひび割れを間隔
をあけて複数引き起こす。
【0023】ここで、コンクリートひび割れ発生のメカ
ニズムを説明する。コンクリートに引張力が作用する
と、コンクリート中に引張ひずみの流れが発生する。引
張ひずみの流れを局所的に集中させると、引張ひずみが
限界を超えてコンクリートひび割れとなる。ひび割れ幅
コントロール用鋼材が鉄筋等の場合は、鉄筋径を太くす
るか、或いは平鋼の場合は、この平鋼をセグメント高さ
方向に立てて配置する等により、引張ひずみの流れを効
果的に集中させることができる。セグメント寸法、コン
クリート強度或いは荷重の大きさによって必要な鉄筋径
等は変わるが、凡そ直径が22mm以上の鉄筋等を用い
ると効果的であると考える。
【0024】前記ひび割れ幅コントロール用鋼材の配置
を適切に設定することで、ひび割れ幅と、ひび割れ発生
個所数をコントロールして、複数の各ひび割れ幅を均一
化し、ひび割れ幅が小さいひび割れを多く発生させるな
どして、一つひとつのひび割れ幅についてみた場合、規
制値を超えるひび割れ幅の発生を防止し、かつ美観的に
も好ましくない過大なひび割れ幅の発生を回避できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図を参
照して説明する。
【0026】図1〜図4は実施形態1に係るコンクリー
ト中詰め鋼製セグメントを示し、図1は、ひび割れ発生
前のコンクリート中詰め鋼製セグメントの内側から見た
斜視図、図2は、同じくひび割れ発生後のコンクリート
中詰め鋼製セグメントの斜視図、図3は図2の長手方向
中央部の断面図、図4は、図2の幅方向中央部の断面
図、図5は、図4の変形例である。また、図6は、実施
形態1の他の変形例に係るコンクリート中詰め鋼製セグ
メントの長手方向中央部の断面図である。
【0027】実施形態1において、コンクリート中詰め
鋼製セグメント17は、図1〜図5に示すように、主桁
1間を所定間隔をあけて配置する複数の縦リブ2で結合
すると共に、主桁1の端部間を継手板3で結合し、さら
に、主桁1と継手板3の外側にスキンプレート4を結合
して鋼殻11を構成し、鋼殻11の内部に中詰めコンク
リート5を充填して構成される。
【0028】さらに、中詰めコンクリート5の中には、
中詰めコンクリート塊の脱落防止用鉄筋あるいは棒鋼あ
るいは平鋼あるいは形鋼(以下、脱落防止用鋼材と略称
する)16と、ひび割れ9を抑制するひび割れ幅コント
ロール用鉄筋あるいは棒鋼あるいは平鋼あるいは形鋼
(以下、コントロール用鋼材と略称する)15が埋設さ
れている。コントロール用鋼材15は、図4では1本も
のが左右に連続しており、図5では中間部を切欠した例
が示されている。
【0029】中詰めコンクリート脱落防止用鋼材16
は、中詰めコンクリート5の充填前において、鋼殻11
の内部において、かつセグメント長手方向に延長して、
かつセグメント幅方向に所定間隔離して複数配設され、
鋼材両端は、継手板3の内側面に溶接10で固着されて
いる。ひび割れ幅コントロール用鋼材15は、中詰めコ
ンクリート脱落防止用鋼材16と交差して配設され、か
つセグメント幅方向に延長して、セグメント長手方向に
所定間隔離して複数配設されている。
【0030】中詰めコンクリート脱落防止用鋼材16と
縦リブ2の配置との関係を説明する。図3に示すように
縦リブ2が、トンネル中心方向に向いているセグメント
17の場合、各縦リブ2は、外側(覆工内面側)間隔が
広く、内側(トンネル内空側)間隔が狭い。このとき
は、中詰めコンクリート5は各縦リブ2で楔状に支持さ
れるので、鋼殻11から脱落しにくい。したがって、コ
ンクリート脱落可能性は小さいので脱落防止用鋼材16
の強度は小さくてよい。
【0031】また、図6に示すように、縦リブ2が互い
に平行に配置されるセグメント17の場合、中詰めコン
クリート5は鋼殻11から脱落しやすい。したがって、
コンクリート脱落力が大きいので、脱落防止用鋼材16
自体の強度を大きくする。
【0032】中詰めコンクリート脱落防止用鋼材16の
両端と鋼殻11との溶接10による取り合いは、鉄筋等
鋼材の強度を鋼殻11に伝達するように、溶接やスタッ
ド溶接、または機械式継ぎ手等によって剛接合する。特
に、溶接は、鉄筋等鋼材の強度に応じた溶接のど厚を確
保する。
【0033】ひび割れ幅コントロール用鋼材15の配置
間隔を説明する。鉄筋15の配置間隔を検討するに当っ
ては、セグメント製作時、セグメント現場施工時、完成
時等におけるひび割れについて考慮して決定する。具体
的に説明すると、中詰めコンクリートの引張ひずみが、
1000μ発生するトンネルセグメントの場合は、単体
長3mのセグメントで3mmのひび割れが発生すると考
えられる。
【0034】そこで、1箇所当たりのひび割れ幅を0.
3mmに抑えるためには、セグメント単体中に、概ね1
0箇所ひび割れ幅コントロール用鋼材15を配置すれ
ば、1箇所当たりのひび割れ幅は、0.3mmに抑制す
ることが可能となる。この場合、鉄筋等鋼材の配置間隔
は、300mmとして配置すればよい計算となる。
【0035】図7、図8に示す実施形態2は、従来の中
詰めコンクリート5に補強金網6が埋設されたセグメン
トに実施形態1に示す中詰めコンクリート脱落防止用鋼
材16および、ひび割れ幅コントロール用鋼材15を組
み合わせた例を示す。なお、図6は、縦リブ2が、トン
ネル中心方向に向いているセグメント17の場合、図7
は、縦リブ2が互いに平行に配置されるセグメント17
の場合であり、これらは、実施形態1における図3、図
6に対応する。
【0036】図7、図8に示す実施形態2によると、補
強金網6により、例えば、無筋コンクリートに引張力が
作用したときに起こる表面部のコンクリート脱落防止機
能を発揮できるので、中詰めコンクリート5の脱落防止
と相俟って、実施形態1よりも一層、鋼殻11からの中
詰めコンクリート5の脱落防止作用が奏される。
【0037】図9、図10に示す実施形態2は、従来の
中詰めコンクリート5に補強金網6が埋設されたセグメ
ントに、ひび割れ幅コントロール用鋼材15を組み合わ
せた例を示す。なお、図9は、縦リブ2が、トンネル中
心方向に向いているセグメント17の場合、図10は、
縦リブ2が互いに平行に配置されるセグメント17の場
合であり、これらは、実施形態1における図3、図6に
対応する。
【0038】図9、図10に示す実施形態2によると、
補強金網6により、例えば、無筋コンクリートに引張力
が作用したときに起こる表面部のコンクリート脱落防止
機能を発揮できると共に、ひび割れ幅コントロール用鋼
材15によって中詰めコンクリート5のひび割れ幅抑制
(コントロール)作用が奏される。
【0039】図11、図12に示す実施形態3は、中詰
めコンクリート脱落防止用鋼材16を鉄筋に代えて平鋼
で構成すると共に、これに組み合わせる、ひび割れ幅コ
ントロール用鋼材15を鉄筋に代えて平鋼を用いた例を
示す。
【0040】図11、図12に示す実施形態3によって
も、平鋼からなる中詰めコンクリート脱落防止用鋼材1
6とひび割れ幅コントロール用鋼材15が鋼殻からのコ
ンクリート脱落防止機能を発揮すると共に、中詰めコン
クリート5のひび割れ幅抑制(コントロール)作用が奏
される。
【0041】
【発明の効果】第1の発明によると、コンクリート塊の
脱落防止用鋼材は、コンクリート内部に入れ、主桁や継
手板と接続することで、コンクリート塊の脱落に対して
抵抗するに足る強度を確保し、 コンクリート塊の脱落
力を鉄筋等鋼材で受け持たせ、鋼材の力を主桁や継手板
に伝達させて、脱落に抵抗させ、コンクリート塊脱落を
防止することができる。
【0042】第2発明によると、コンクリートのひび割
れ幅コントロール用鋼材は、コンクリート内部に所定の
ひび割れ間隔と概ね等しい間隔にて配置することで、コ
ンクリートひび割れ発生の誘発材となり、コンクリート
のひび割れを抑制しながら、ひび割れを引き起こすこと
ができるので、ひび割れ幅コントロール用鋼材の配置を
適切に配置することで、ひび割れ幅とひび割れ発生箇所
数をコントロールして、結果、ひび割れ幅を均一化し、
僅少なひび割れを多く発生させるなどして、規制値を超
えるひび割れ幅の発生を防止し、かつ美観的にも好まし
くない過大なひび割れ幅の発生を回避できる効果があ
る。
【0043】第3、第4の発明によると、第1、第2発
明の効果が一層よく発揮される。
【0044】以上のように、本発明によると、中詰めコ
ンクリート脱落防止とコンクリートひび割れ幅制御・抑
制が実現されたので、総合効果として、品質の優れたコ
ンクリート中詰めセグメント構造を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るひび割れ発生前の
コンクリート中詰め鋼製セグメントの内側から見た斜視
図である。
【図2】同じくひび割れ発生後のコンクリート中詰め鋼
製セグメントの斜視図である。
【図3】図2の長手方向中央部の断面図である。
【図4】図2の幅方向中央部の断面図である。
【図5】図2の幅方向中央部の断面図で、図4の変形例
を示す。
【図6】実施形態1の他の変形例に係るコンクリート中
詰め鋼製セグメントの長手方向中央部の断面図である。
【図7】実施形態2に係るコンクリート中詰め鋼製セグ
メントの長手方向中央部の断面図である。
【図8】実施形態2の変形例に係るコンクリート中詰め
鋼製セグメントの長手方向中央部の断面図である。
【図9】実施形態3に係るコンクリート中詰め鋼製セグ
メントの長手方向中央部の断面図である。
【図10】実施形態3の変形例に係るコンクリート中詰
め鋼製セグメントの長手方向中央部の断面図である。
【図11】実施形態4に係るコンクリート中詰め鋼製セ
グメントの長手方向中央部の断面図である。
【図12】図11のコンクリート中詰め鋼製セグメント
の幅方向断面図である。
【図13】従来のコンクリート中詰め鋼製セグメントを
リングに組んで構築したトンネルの斜視図である。
【図14】従来のコンクリート中詰め鋼製セグメントの
内側からの破断斜視図である。
【図15】図14のコンクリート中詰め鋼製セグメント
の長手方向断面図である。
【図16】図14のコンクリート中詰め鋼製セグメント
の幅方向断面図である。
【符号の説明】
1 主桁 2 縦リブ 3 継手板 4 スキンプレート 5 中詰めコンクリート 6 補強金網 7 コンクリート中詰め鋼製セグメント 8 トンネル 9 ひび割れ 10 溶接 11 鋼殻 15 ひび割れ幅コントロール用鋼材 16 中詰めコンクリート塊脱落防止用鋼材 17 コンクリート中詰め鋼製セグメント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊島 径 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内 Fターム(参考) 2D055 EB05 KB04 KB05 KB06 KB08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート中詰め鉄系セグメントにおい
    て、中詰コンクリート内の所定の位置に、主桁または継
    手板の一方または両方と結合した、所定の強度を持つ鉄
    筋あるいは棒鋼あるいは平鋼あるいは形鋼からなる中詰
    めコンクリート塊の脱落防止用鋼材を配置したことを特
    徴とするセグメント構造。
  2. 【請求項2】 コンクリート中詰め鉄系セグメントにお
    いて、中詰コンクリート内の所定の位置に、トンネル軸
    方向に沿って、鉄筋あるいは棒鋼あるいは平鋼あるいは
    形鋼からなるひび割れ幅コントロール用鋼材を所定間隔
    で配置したことを特徴とするセグメント構造。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の中詰めコンクリート塊の
    脱落防止用鋼材と、請求項2記載のコンクリートのひび
    割れ幅コントロール用鋼材とを組合わせて構成したこと
    を特徴とするセグメント構造。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れか1項記載のセグメ
    ントと、中詰めコンクリート中に補強用金網が埋設され
    ている、コンクリート中詰め鉄系セグメントを組合わせ
    て構成したことを特徴とするセグメント構造。
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