JP2003082718A - 水栓ボックス - Google Patents
水栓ボックスInfo
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Abstract
手の水栓ボックスに関し、給水管の配管角度に応じてボ
ックス本体の角度調整をきめ細かく行うことができる構
成を開示する。 【解決手段】 エルボ継手を収容固定可能なボックス本
体と、このボックス本体を予め決められた複数の角度で
相対回動して取付可能なボックス支持体とからなる水栓
ボックスであって、ボックス支持体は壁面に設けた当木
等への取付面をボックス本体の相対回動点を中心とした
円弧状に複数面備える。これによりボックス本体の角度
調整は、ボックス本体自体とボックス支持体の双方から
行うことができるため、広範囲で、しかもきめ細かい角
度調整が可能となる。
Description
法により配管される給水管と給水栓とをエルボ継手を介
して接続する際に、前記エルボ継手を壁面に固定するた
めに使用される水栓ボックスに関するものである。
ヘッダー工法が定着している。つまり、鞘管ヘッダー工
法とは、給水本管からヘッダーを介して浴室、洗面所、
台所などの使用箇所ごとに給水管を分岐するに際して、
住戸を建築するときに予め鞘管をヘッダーから使用箇所
まで配設しておき、事後的に給水管を鞘管に挿通させて
分岐配管する工法である。鞘管は通常、使用箇所までは
床下に配設され、使用箇所において床下から立ち上げて
壁面(壁裏)に沿って配設される。最終的には、鞘管の
末端から給水管の一部を引出し、これに給水栓等を接続
するのであるが、このとき継手として90度に屈曲した
エルボ継手が使用され、また、該エルボ継手を固定的に
取り付けるために水栓ボックスが使用される。
のであるであるため、その外形はエルボ継手とほぼ同じ
90度アングルに成型される。対して、鞘管は、必ずし
も床下から真上、即ち床面から垂直に立ち上げられるも
のではなく、障害を避ける場合などは、斜めに立ち上げ
る必要が生じるときがある。このような場合、鞘管を鋭
角に屈曲することはできないから、水栓ボックスの取付
角度を調整して、その下端が鞘管と向き合うように水栓
ボックスを取り付ける必要がある。
り付けるのであれば、その鞘管側下端をどのような角度
にも設定できるため問題はない。しかし、水栓ボックス
を壁面にビス止めによって取り付けようとするとき、ビ
スが壁の表側まで貫通してしまったり、また壁面への取
付強度も大きく確保できないという別の不都合が生じ
る。
して、特許第2670423号公報に記載の発明があ
る。即ち、この特許発明によれば、継手を収容固定する
本体と、該本体を角度調整可能に取付けられる支持体と
から構成しているので、鞘管の立ち上げ角度に応じて本
体の角度を調整できる。従って、本体の当木等への支持
体への取付けの自由度が増し、給水・給湯システムにお
ける水栓エルボの取り付けが容易となり、施工性が向上
すると共に、配管レイアウトの自由度も増して、システ
ムの設計が容易となるといった作用効果が得られる。ま
た、支持体は壁面に直接ビス止めされるのではなく、壁
面に設けた当木等に固定されるため、ビスが壁の表側ま
で貫通するといった不都合もない。
た従来技術では、本体を角度調整可能に支持体に取付け
られるものの、支持体そのものは当木等に一定の角度で
固定されるから、本体の角度調整範囲は当初に設定され
た支持体との相対回動角度に拘束され、きめ細かい角度
調整を行うことはできない。つまり、上記従来技術によ
れば、本体と支持体とをそれぞれに円弧状に複数形成さ
れた嵌合凸条・嵌合溝とのかみ合わせによって角度調整
するように構成したものであるから、前記嵌合凸条・嵌
合溝の形成間隔によって最小の調整可能角度が決定さ
れ、本体はその整数倍の範囲でしか角度調整を行うこと
ができないのである。よって、例えば最小の調整可能角
度を20度に設定した場合には、20、40…というよ
うに20の整数倍の角度では調整可能であるが、それ以
外の10、25といった角度では本体を支持体に取付け
ることはできない。したがって、従来技術によれば、配
管レイアウトの自由度はやはり無制限ではないのであ
る。
とすれば、前記嵌合凸条・嵌合溝の形成数を増やさなけ
ればならないが、その分、構成が複雑化するし、多数の
嵌合凸条・嵌合溝をかみ合わせる作業に手間がかかる。
つまり、構成の簡易化や作業の容易性の面から見れば、
嵌合凸条や嵌合溝の数は可及的少ない方がよいが、これ
は角度調整のきめ細かさや範囲と相反することになる。
また、嵌合凸条・嵌合溝の形成数を減らして、その最大
調整幅を左右90度に設定した場合は、鉛直方向から水
平方向までの鞘管には対応できるものの、斜め上から配
管された鞘管に接続することできない。仮に、斜め上か
らの鞘管に対応させるとすれば、水平に設けられた当木
等では対応できないので、当木等を鉛直方向に設け、さ
らに該当木等の横に支持体を取付ける必要があるといっ
た不便もある。
の角度調整をきめ細かく行うことはできないし、しかも
広範囲に角度調整可能とすれば構成が複雑化するといっ
た課題がある。本発明は、こうした課題を解決するため
になされたもので、その目的とするところは、極めて簡
易な構成で本体の角度調整をきめ細かく行うことができ
る水栓ボックスを提供することである。
ため、本発明では、エルボ継手を収容固定可能なボック
ス本体と、該ボックス本体を予め決められた複数の角度
で相対回動して取付可能なボックス支持体とからなる水
栓ボックスであって、前記ボックス支持体は壁面に設け
た当木等への取付面をボックス本体の相対回動点を中心
とした円弧状に複数面備えるという手段を用いた。
に角度調整可能に取付けられる上、支持体の当木等への
取付角度も調整できるので、きめ細かい角度調整が行う
ことができる。
ス支持体に、左右一対の嵌合爪または嵌合溝と、前記嵌
合爪が嵌合する嵌合溝または前記嵌合溝に嵌合する嵌合
爪をボックス本体の相対回動点を中心とした円弧状に複
数形成した嵌合爪群または嵌合溝群とからなる角度調整
機構を設けるという手段を用いた。この手段によれば、
ボックス本体のボックス支持体に対する角度調整機構と
して、嵌合溝または嵌合爪の何れか一方のみを複数設け
るのみで済み、従来技術のように嵌合凸条・嵌合溝の双
方とも多数設ける必要をなくし、構造を簡素化すること
ができる。
部を形成すると共に、ボックス支持体には前記突部が嵌
入可能な掛止部を形成してなり、突部および掛止部はボ
ックス本体の相対回動範囲に応じて円弧状に形成すると
いう手段を用いた。当該手段によれば、突部を掛止部に
嵌入させることによって、ボックス本体をボックス支持
体に取付ける際、ボックス本体の脱落防止機構として機
能する。なお、この手段において突部と掛止部をボック
ス本体の相対回動範囲に応じて円弧状に設ける理由は、
ボックス本体はボックス支持体に対して角度調整可能に
取付けられるが、その全範囲で前記脱落防止機能を得る
ためである。
態を添付した図面に従って説明する。図1は本発明の一
実施形態に係る水栓ボックスの正面図、図2の同水栓ボ
ックスの縦断面図である。図中、1はボックス本体、2
はボックス支持体、3はエルボ継手である。
1aの内方に形成した左右一対の凹陥部1bにエルボ継
手3の左右迫り出し部3aを合致させた状態で前記開口
部1aにストッパーリング4を螺合することによってエ
ルボ継手3を収容固定するものである。また、ボックス
本体1の下端部1cには鞘管(図示せず)が接続され、
この状態で継手3の下端には鞘管から引き出された給水
管(図示せず)が接続される。さらに、継手3の前端に
は、適宜ストッパーリング4を遮蔽する化粧板(図示せ
ず)を取付けた上で、蛇口等の給水器具が接続されるこ
とは、従来となんら変わるところはない。
徴点を説明する。先ず、ボックス本体1は、その胴部1
dに開口部1aの中心点を中心とする円弧状に複数の嵌
合溝1eが形成されて嵌合溝群1fを構成している。ま
た、該嵌合溝群1fは、ボックス支持体2の後述する左
右一対の嵌合爪に対応して、胴部1dの左右に一対に構
成している。ここで、本実施形態では、一の嵌合溝群1
fにおいて嵌合溝1eを15度の間隔をおいて3個を形
成している。さらに、胴部1dの上部には円弧状突部1
gが形成されており、ボックス支持体2の後述する掛止
部に嵌入掛止される。
体1の取付け部2aと、該取付け部2aの上方に形成さ
れた傘部2bとからなる。取付け部2aは略U字状を呈
し、その切欠2cの左右一対には前記嵌合溝1eと嵌合
可能な嵌合爪2dが形成されている。なお、切欠2cは
ボックス本体1の胴部1dの収容空間として機能する。
また、切欠2cの上方には円弧状の掛止部2eが形成さ
れている。
の嵌合溝群1fとボックス支持体2の嵌合爪2dとによ
りボックス本体1の角度調整機構が構成される。つま
り、図3に示したように、ボックス支持体2の嵌合爪2
dをボックス本体1の嵌合溝群1fの任意の嵌合溝1e
に嵌合することにより、ボックス本体1とボックス支持
体2の相対回動角度を調整することができるのであり、
この実施形態の場合は、ボックス本体1を左右15度の
範囲で取付角度を調整することができる。
その先端が鈎型となって、ボックス本体1の前記円弧状
突部1gを嵌入掛止することができるようになってい
る。従って、当該構成により、ボックス本体1がボック
ス支持体2から前方に脱落することを防止することがで
きる。また、当該脱落防止機構は、嵌合爪2dを嵌合溝
1eに嵌合するときの位置決め機構としても機能する。
なお、突部1gと掛止部2eは円弧状に形成されるが、
その範囲はボックス本体1の相対回動範囲であり、本実
施形態の場合、当該相対回動範囲は左右15度づつの合
計30度である。
面視で八角形の上部5辺を取り出した形態を呈し、この
5辺(5面)ごとに当木等への取付面2fとしている。
換言すれば、本実施形態における取付面2fは、ボック
ス本体1が相対回動する開口部1aの中心点を中心とす
る円弧状に5面が形成されている。
り、当木等に対する取付面2fを変更することによって
ボックス支持体2の当木等に対する取付角度を変更する
ことができる。つまり、本実施形態の場合、図4に示し
たように、左右90度の範囲で45度づつボックス支持
体2の角度を調整することができる。
付角度は嵌合爪2dと嵌合溝群1fとの組み合わせによ
り15度の単位で微調整でき、さらにボックス支持体2
の傘部2bの構成により、左右それぞれに105度の範
囲で角度調整することができる。つまり、本実施形態に
よれば、斜め上から鞘管が配管される場合にも対応する
ことができるのである。
ックス本体をボックス支持体に対して角度調整可能に取
付けると共に、ボックス支持体の当木等に対する取付角
度も調整可能としたので、きめ細かい角度調整が可能と
なると共に、その調整範囲も広くすることができた。従
って、従来の技術と比べて、配管レイアウトの自由度が
増した。
図
度の変更態様を示した正面図
更態様を示した正面図
Claims (3)
- 【請求項1】エルボ継手を収容固定可能なボックス本体
と、該ボックス本体を予め決められた複数の角度で相対
回動して取付可能なボックス支持体とからなる水栓ボッ
クスであって、前記ボックス支持体は壁面に設けた当木
等への取付面をボックス本体の相対回動点を中心とした
円弧状に複数面備えたことを特徴とする水栓ボックス。 - 【請求項2】ボックス本体およびボックス支持体に、左
右一対の嵌合爪または嵌合溝と、前記嵌合爪が嵌合する
嵌合溝または前記嵌合溝に嵌合する嵌合爪をボックス本
体の相対回動点を中心とした円弧状に複数形成した嵌合
爪群または嵌合溝群とからなる角度調整機構を設けた請
求項1記載の水栓ボックス。 - 【請求項3】ボックス本体の上部には突部を形成すると
共に、ボックス支持体には前記突部が嵌入可能な掛止部
を形成してなり、突部および掛止部はボックス本体の相
対回動範囲に応じて円弧状に形成してなる請求項1また
は2記載の水栓ボックス。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001277683A JP4690609B2 (ja) | 2001-09-13 | 2001-09-13 | 水栓ボックス |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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ID=19102169
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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