JPH05202542A - シャワー用壁付けスタンド・パイプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 両端部をそれぞれブラケット状の保持装置で
建物壁面に取り付けられている、シャワーなどを保持す
るための壁付けスタンド・パイプを改良し、簡単な方法
で壁付けスタンド・パイプの安定した取り付けを可能な
らしめるとともに、例えば石鹸受けといったような機能
エレメントを後からでも取り付けできるように、必要に
応じて簡単に分解もできるような壁付けスタンド・パイ
プを提供する。 【構成】 壁付けスタンド・パイプ１のそれぞれの端部
に少なくとも一つの半径方向孔１１を設けておき、かつ
それがセット状態において保持装置２を建物壁面５に固
着するための受入れ孔３３と一列に並ぶようにしておい
て、そのために保持装置２がそれぞれ１本のねじ２１に
よって、壁付けスタンド・パイプ１と一緒に建物壁面５
に取り付けられるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、一つのシャワーまたは
類似品を保持するための壁付けスタンド・パイプであっ
て、かつその際、この壁付けスタンド・パイプの両端部
分が、建物壁面にねじで固着される二組のブラケット状
の保持装置によって、それぞれ一つのポケット孔の中に
受け止められるようになっているような、シャワー用壁
付けスタンド・パイプに関するものである。

【０００２】

【発明の背景と従来の技術】この種の一つの装置が例え
ばドイツ国特許２８ ４４ １９１号に開示されてい
る。更にドイツ国実用新案６９ ２２ ０８６号によっ
て、壁付けスタンド・パイプがその支持部から思いも掛
けず外れたり、抜け出したりするのを防ぐために、支持
部に止めピンを設けておき、それによってパイプの両端
がバヨネット式にロックされるようにしておくことが知
られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、請求項１の
前文に記されているような装置を改良すること、なかん
ずく特に、簡単な方法で壁付けスタンド・パイプの安定
した取り付けを可能ならしめる構造にすることを課題と
するもので、かつその際、例えばシャワー・ホルダーや
石鹸受けなどのような、ある機能をもったエレメントを
後から取り付けることができるように、この取り付けを
取り外し可能な構造にしておくことも課題に含まれるの
である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この課題は本発明に従っ
て、壁付けスタンド・パイプのそれぞれの端部に少なく
とも一つの半径方向孔を設けておき、かつそれがセット
状態において保持装置を建物壁面に固着するための孔と
一列に並ぶようにしておいて、そのために保持装置がそ
れぞれ１本のねじによって壁付けスタンド・パイプと一
緒に建物壁面に取り付けられるようにしておく、ことに
よって解決されるのである。なお請求項２から請求項７
までの各項には、本発明に付随するその他諸々の実施形
態が記されている。

【０００５】ここに提案されている解決手段によって、
壁付けスタンド・パイプと建物壁面との間に一つの安定
した固着状態が得られるのである。その際、この装置の
安定性を保つのに必要な支持構造部分は装飾的な構成部
分と切り離して製作することができる。また、ブラケッ
トの形に作られている保持装置は、例えば石鹸受けとい
ったような、ある機能をもったエレメントを後から取り
付けるために、簡単に取り外しできるようになってい
る。

【０００６】

【実施例】本発明の一つの実施例が図面に示されてお
り、以下これを参照しながら更に詳しく説明しよう。

【０００７】図１にその一部が示されている壁付けスタ
ンド・パイプ１はその両端部でそれぞれ保持装置２によ
って受け止められているが、壁付けスタンド・パイプ１
はそれによって建物壁面５に対してある距離を保ちなが
らそれぞれ１本のねじ２１によって固着されている。そ
の際、保持装置２は一つの支持アーム３と、この支持ア
ームを完全に覆っている一つの化粧カバー４とからなっ
ている。この場合、壁付けスタンド・パイプ１に掛かる
力は支持アーム３およびねじ２１によって受け止められ
るのである。また化粧カバー４は、保持装置２を見栄え
がよく、かつ衛生的なものとするのに役立っている。

【０００８】管状に作られているこの壁付けスタンド・
パイプ１にはその両方の端部領域に、特に図２および図
４からよく判るように、それぞれ一つの半径方向孔１１
と、この孔に向き合ってそれよりも直径が更に大きく
て、かつ端部に向かって開いているそれぞれ一つの長孔
１２とが設けられている。

【０００９】化粧カバー４は一つのスリーブ４ａおよび
一つのキャップ４ｂからなっている。このスリーブ４ａ
は支持アーム３の上に被せて滑り込ませるようになって
おり、かつ壁付けスタンド・パイプ１を受入れるために
一つのポケット状の半径方向孔４１が設けられている。
スリーブ４ａの突き出た正面側にはその内側に複数の突
起４２が設けられていて、キャップ４ｂが嵌め込まれた
ときに、それに設けられているスナップ・ノーズをその
背後で捕らえ、それによってキャップ４ｂがスリーブ４
ａから抜けないように結合されるのである。

【００１０】支持アーム３には、図６，８，９，および
１０から見て取れるように、これと同心に一つの受入れ
孔３３が設けられている。この受入れ孔３３に対して直
角に、かつ壁付けスタンド・パイプ１の中心軸と平行
に、一つのほぞ部３２が設けられており、図１から見て
取れるように、それが壁付けスタンド・パイプ１の中に
嵌まり合うようになっている。更に支持アーム３を壁付
けスタンド・パイプ１と結合するために、複数のばね爪
３１１をもつ一つのブッシュ３１が設けられており（図
１１，１２参照）、それが支持アーム３の受入れ孔３３
の中に差し込まれ、ばね爪３１１によって差し込み位置
に保持されている。

【００１１】壁付けスタンド・パイプ１と保持装置２と
の予備組立て作業は次の手順によって行われる：まず二
つの支持アーム３にそれぞれスリーブ４が取り付けら
れ、その後、壁付けスタンド・パイプ１のそれぞれの端
部がスリーブ４の半径方向孔４１を通して支持アーム３
のほぞ部３２に嵌め込まれる。この状態でスリーブ４は
壁付けスタンド・パイプ１によって、支持アーム３上に
おける軸方向の位置が決められて保持される。次いで壁
付けスタンド・パイプ１が、その半径方向孔１１が支持
アーム３の受入れ孔３３と一列に並ぶところまで回され
る。そこでブッシュ３１が受入れ孔３３の中に差し込ま
れ、ばね爪３１１によって差し込み位置でしっかりロッ
クされる。かくしてスリーブ４ａは、壁付けスタンド・
パイプ１によって支持アーム３とがっちり結合される。
保持装置２はこの状態で、壁付けスタンド・パイプ１と
ロックされた状態になっている。

【００１２】建物壁面５に設置するに当たっては、従っ
て建物壁面５に予め設けられている下孔にねじ２１を直
接ねじ込めばよい。その際、ブッシュ３１にはねじ２１
を受入れるために一つのスリット３１２が設けられてお
り、それによって壁付けスタンド・パイプ１の調整がで
きるようになっている。その際、半径方向孔１１と向か
い合っている長孔１２は、ブッシュ３１を楽に差し込む
ことができるように、かつねじ２１を建物壁面５にねじ
込むに当たって作業し易いようにする役目を担ってい
る。

【００１３】ねじ２１をしっかりねじ込むと、ブッシュ
３１を介して、ほぞ部３２が管状の壁付けスタンド・パ
イプ１の内壁に向かって半径方向から圧し付けられ、そ
れが更にその外筒面で支持アーム３の円筒形の当たり面
３４に圧し付けられ、かくして支持アーム３によって建
物壁面５にぴったりと隙間なく保持されるのである。壁
付けスタンド・パイプ１が建物壁面５に取り付けられ、
ねじ２１によって双方の支持アーム３の間にしっかり支
えられたら、そこで支持アーム３にしっかり取り付けら
れているスリーブ４ａの端面側にキャップ４ｂを嵌め込
むことができ、かくしてこの装置は何時でも使用可能な
状態になるのである。

【００１４】キャップ４ｂを取り外せば、ねじ２１は直
接建物壁面５から緩めて抜くことができ、そうなると続
いてブッシュ３１を受入れ孔３３から抜き出すことがで
き、それによって保持装置２を一方の側でだけ、壁付け
スタンド・パイプ１から抜き取って、必要とあらばシャ
ワー・ホルダーを取り替えるとか、あるいは石鹸受けな
どを後から追加して取り付けるとか、することができる
のである。その後、保持装置２は先に述べたのと同じ手
順で、更めて建物壁面５に固着されるのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】その一部が図示されている、建物壁面に固着さ
れた一つの壁付けスタンド・パイプの長手方向断面図。

【図２】図１に示されている壁付けスタンド・パイプの
長手方向断面図。

【図３】図２に示されている壁付けスタンド・パイプを
上から見た図。

【図４】図２に示されている壁付けスタンド・パイプを
９０度回して横から見た側面図。

【図５】図１に示されている支持アームを上から見た平
面図。

【図６】図５に示されている支持アームの正面図。

【図７】図５に示されている支持アームを１８０°回し
て見た図。

【図８】図６に示されている支持アームの切断面VIII−
VIIIによる断面図。

【図９】図７に示されている支持アームの切断面IX−IX
による断面図。

【図１０】図５に示されている支持アームの切断面Ｘ−
Ｘによる断面図。

【図１１】図１に示されているブッシュの長手方向断面
図。

【図１２】図１に示されているブッシュを上から見た
図。

【図１３】図１に示されているスリーブの長手方向断面
図。

【図１４】図１３に示されているスリーブを上から見た
図。

【符号の説明】

１ 壁付けスタンド・パイプ １１ 半径方向孔 １２ 長孔 ２ 保持装置 ２１ ねじ ３ 支持アーム ３１ ブッシュ ３２ ほぞ部 ３３ 受入れ孔 ３４ 当たり面 ３１１ ばね爪 ３１２ スリット ４ 化粧カバー ４ａ スリーブ ４ｂ キャップ ４１ 半径方向孔 ４２ 突起 ５ 建物壁面

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 一つのシャワーまたは類似品を保持する
   ための壁付けスタンド・パイプであって、かつその際、
   この壁付けスタンド・パイプの両端部分が、建物壁面に
   ねじで固着される二組のブラケット状の保持装置によっ
   て、それぞれ一つのポケット孔の中に受け止められるよ
   うになっているシャワー用壁付けスタンド・パイプにお
   いて、 該壁付けスタンド・パイプ（１）のそれぞれの端部に少
   なくとも一つの半径方向孔（１１）が設けられており、
   かつそれがセット状態において保持装置（２）を建物壁
   面に固着するための孔と一列に並ぶようになっており、
   そのため、該保持装置（２）がねじ（２１）によって該
   壁付けスタンド・パイプ（１）とともに建物壁面（５）
   にそれぞれ固着され得るようになっていることを特徴と
   するシャワー用壁付けスタンド・パイプ。
2. 【請求項２】 該保持装置（２）が一つの支持アーム
   （３）と一つの化粧カバー（４）とによって構成されて
   おり、かつその際、該化粧カバー（４）が、該壁付けス
   タンド・パイプ（１）を通すためのポケット孔としての
   一つの半径方向孔（４１）を有する一つのほぼ円筒形の
   スリーブ（４ａ）と、このスリーブ（４ａ）の突き出た
   正面側を塞ぐ一つのキャップ（４ｂ）とからなってお
   り、そのため、該支持アーム（３）がこの化粧カバー
   （４）によって完全に覆われていることを特徴とする、
   請求項１に記載されたシャワー用壁付けスタンド・パイ
   プ。
3. 【請求項３】 該支持アーム（３）と該壁付けスタンド
   ・パイプ（１）とを結合するために該半径方向孔（１
   １）の中に嵌まり合うようになっていて、かつ複数のば
   ね爪（３１１）によって支持アーム（３）と結合される
   ようになっている一つのブッシュ（３１）が設けられて
   おり、かつその際、このブッシュ（３１）の中に建物壁
   面に取り付けるためのねじ（２１）が通されていると同
   時に、該壁付けスタンド・パイプ（１）が管状に作られ
   ていることを特徴とする、請求項１または２に記載され
   たシャワー用壁付けスタンド・パイプ。
4. 【請求項４】 該支持アーム（３）に、管状の壁付けス
   タンド・パイプ（１）を被せて差し込むための一つのほ
   ぞ部（３２）が設けられており、かつその際、該支持ア
   ーム（３）がブッシュ（３１）を差し込むことによって
   スリーブ（４ａ）および壁付けスタンド・パイプ（１）
   と一体に組合わせられた状態では、各部品が互いに外れ
   ないようにロックされていることを特徴とする、請求項
   １から３までのいずれか一つの項に記載されたシャワー
   用壁付けスタンド・パイプ。
5. 【請求項５】 管状の該壁付けスタンド・パイプ（１）
   が、半径方向孔（１１）と反対側の管壁面に、直径が更
   に大きくてかつ端面側に向かって開いている一つの長孔
   （１２）を有しており、それによって該ブッシュ（３
   １）を簡単に差し込むことができると同時に、ねじ（２
   １）を容易に操作し得るようになっていることを特徴と
   する、請求項１から４までのいずれか一つの項に記載さ
   れたシャワー用壁付けスタンド・パイプ。
6. 【請求項６】 該キャップ（４ｂ）が複数のスナップ・
   ノーズによって差し込み位置に保持されていることを特
   徴とする、請求項１から５までのいずれか一つの項に記
   載されたシャワー用壁付けスタンド・パイプ。
7. 【請求項７】 該ねじ（２１）を受入れるための該ブッ
   シュ（３１）に、保持装置（２）の位置を調整するため
   の一つのスリット（３１２）が設けられていることを特
   徴とする、請求項１から６までのいずれか一つの項に記
   載されたシャワー用壁付けスタンド・パイプ。