JP2003082184A - アイオノマー樹脂組成物及びそれを用いた成形品 - Google Patents

アイオノマー樹脂組成物及びそれを用いた成形品

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JP2003082184A
JP2003082184A JP2001271005A JP2001271005A JP2003082184A JP 2003082184 A JP2003082184 A JP 2003082184A JP 2001271005 A JP2001271005 A JP 2001271005A JP 2001271005 A JP2001271005 A JP 2001271005A JP 2003082184 A JP2003082184 A JP 2003082184A
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Japan
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ionomer resin
resin composition
carboxylic acid
unsaturated carboxylic
ethylene
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Application number
JP2001271005A
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English (en)
Inventor
Daisuke Matsuzaki
大介 松崎
Sadaki Yamamoto
貞樹 山本
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Dow Mitsui Polychemicals Co Ltd
Original Assignee
Du Pont Mitsui Polychemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車バンパー用材料として好適な、耐
衝撃性、加工性、着色性、光沢等に優れたアイオノマー
樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 エチレン・不飽和カルボン酸共重合体の
カルボキシル基の少なくとも一部を金属イオンで中和し
てなるアイオノマー(a)、ポリプロピレン(b)、好
ましくはさらにオレフィン系エラストマーやスチレン系
エラストマーなどから選ばれる改質剤(c)とからな
り、(a)10〜90重量部、(b)90〜10重量部
(両者で100重量部)及び(c)0〜20重量部の割
合で配合されたアイオノマー樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車外装材、家
電、生活用品、工業用品等に使用可能な、耐衝撃性、加
工性、着色性、光沢等に優れたアイオノマー樹脂組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車バンパー用材料としてポリ
プロピレンが多用されているが、光沢や着色性が良好で
ないために、表面に焼付塗装を行うことが必要であっ
た。その理由として、プロピレン単独重合体は光沢が比
較的優れているものの、耐衝撃性が不足しているため
に、それ単独で用いることは少なく、衝撃改良剤として
ゴム成分を添加して使用するか、あるいはプロピレンと
他のαーオレフィンとのブロック共重合体が使用されて
きた。これらのものは表面の光沢や外観が良好とは言え
ず、塗装工程において焼付塗装することによってこれを
改善することが必要となり、生産性において満足すべき
ものとは言えなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため本発明者ら
は、自動車バンパー用材料として使用可能であり、しか
も外観、耐衝撃性、光沢、着色性等に優れた素材を見出
すべく検討を行った。その結果、ポリプロピレンに特定
のエチレン共重合体アイオノマーを配合するときに、好
ましくはさらに特定の改質剤を配合するときに、所望の
特性を有する樹脂組成物が得られることを見出した。ま
たこのような樹脂組成物は、加工性にも優れることも知
見した。従って本発明の目的は、耐衝撃性、成形品の外
観、光沢、着色性、加工性等に優れた樹脂組成物を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明によれ
ば、エチレン・不飽和カルボン酸共重合体のカルボキシ
ル基の少なくとも一部を金属イオンで中和してなるアイ
オノマー樹脂(a)10〜90重量部、ポリプロピレン
(b)90〜10重量部及び(a)+(b)100重量
部に対し、オレフィン系エラストマー、スチレン系エラ
ストマー、これらの酸変性体及び酸変性ポリオレフィン
から選ばれる改質剤(c)0〜20重量部を配合してな
るアイオノマー樹脂組成物が提供される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で使用されるアイオノマー
樹脂(a)のベースポリマーとなるエチレン・不飽和カ
ルボン酸共重合体の不飽和カルボン酸含量は1〜30重
量%、好ましくは2〜20重量%、一層好ましくは2〜
15重量%の共重合体であり、エチレンと不飽和カルボ
ン酸の二元共重合体のみならず、任意に他の単量体が共
重合された三元共重合体であってもよい。共重合体を構
成する不飽和カルボン酸としては、アクリル酸、メタク
リル酸、マレイン酸、マレイン酸モノメチル、マレイン
酸モノエチル、無水マレイン酸などを例示することがで
きるが、アクリル酸又はメタクリル酸が好ましい。酸含
量が上記範囲より少ない共重合体のアイオノマーを使用
すると、耐傷付き性、光沢、着色性等に優れたアイオノ
マー樹脂組成物を得ることが難しい。また酸含量が過多
なものは、ポリプロピレンとの相容性が悪く、外観や光
沢等に悪影響を及ぼすようになる。
【0006】上記ベースポリマーに任意に共重合されて
いてもよい他の単量体としては、酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニルのようなビニルエステル、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アク
リル酸イソブチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸
イソオクチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、メタ
クリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸イ
ソブチル、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチルな
どの不飽和カルボン酸エステルなどを例示することがで
きる。これら単量体の中では、不飽和カルボン酸エステ
ル、とくにアクリル酸又はメタクリル酸のエステルが最
も好ましい。これら他の単量体を共重合すると、ポリプ
ロピレンとの相容性向上に効果的な場合があり、例えば
40重量%以下、好ましくは30重量%以下の割合で共
重合されていてもよいが、一般にこのような他の単量体
の含有量が増えると、耐傷付き性、耐熱性、引張強度等
に優れた組成物を得ることが難しくなるので、このよう
な単量体を含まないものか、あるいは含んでいたとして
も20重量%以下の量で共重合されているものを使用す
るのが好ましい。
【0007】上記エチレン・不飽和カルボン酸共重合体
は、190℃、2160g荷重におけるメルトフローレ
ートが、1〜1000g/10分、とくに2〜800g
/10分程度のものを使用するのが望ましい。かかる共
重合体は、高温、高圧下のラジカル共重合によって得る
ことができる。
【0008】アイオノマー樹脂(a)としては、上記共
重合体のカルボキシル基の10%以上、好ましくは30
〜90%、一層好ましくは60〜90%を金属イオンで
中和したものが使用される。金属イオンとしては、リチ
ウム、ナトリウム、カリウムなどの1価金属のイオン、
亜鉛又はマグネシウム、カルシウムのようなアルカリ土
類金属などの2価金属のイオンなどであり、好ましくは
2価金属イオン、とくに好ましくは亜鉛イオンである。
適正な中和度の2価金属アイオノマーを使用することに
より、光沢、外観、相容性等にとくに優れた組成物を得
ることができる
【0009】アイオノマー樹脂(a)としてはまた、成
形性、機械的特性、ポリプロピレン(b)との相容性な
どを考慮すると、190℃、2160g荷重におけるメ
ルトフローレートが0.01〜100g/10分、とく
に0.1〜50g/10分のものを使用するのが好まし
い。
【0010】本発明においてはアイオノマー樹脂(a)
とともにポリプロピレン(b)が使用される。ポリプロ
ピレン(b)としては、プロピレンの単独重合体、プロ
ピレンと他のα−オレフィンとのランダム共重合体、プ
ロピレンと他のα−オレフィンとのブロック共重合体な
どを挙げることができる。
【0011】上記ランダム共重合体やブロック共重合体
においてプロピレンと共重合されるα−オレフィンとし
ては、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキ
セン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−
テトラデセン、4−メチル−1−ペンテンなどの炭素数
2〜14程度のα−オレフィンの1種又は2種以上を例
示することができる。
【0012】上記プロピレンのランダム共重合体におい
ては、とくにプロピレン含量が85〜99.9重量%、
好ましくは90〜99.5重量%であるプロピレンとエ
チレンのランダム共重合体又はプロピレンとエチレンと
他のα−オレフィンとからなるランダム共重合体が好ま
しい。
【0013】また上記ポリプロピレンのブロック共重合
体は、プロピレンと上記例示のような他のα−オレフィ
ンを順次に重合又は共重合して得られるもので、一般に
は(1)プロピレンの重合の後、(2)プロピレンとや
や多量のα−オレフィンの共重合及び/又は(3)α−
オレフィンの重合からなる重合段階を一つ以上組み合わ
せることによって行われる。上記(1)のプロピレンの
重合においては少量のα−オレフィンを共重合させる場
合があり、また(3)のα−オレフィンの重合において
プロピレンを少量共重合させる場合がある。好適なプロ
ピレン・α−オレフィンブロック共重合体は、(1)の
プロピレン重合体ブロックを60〜95重量%程度含有
するプロピレンとエチレンのブロック共重合体である。
【0014】いずれにしてもプロピレン単独重合体、上
記ランダム共重合体、上記ブロック共重合体などのポリ
プロピレン(b)は、立体特異性触媒の存在下で重合又
は共重合することによって得ることができる。ポリプロ
ピレン(b)としてはまた、成形加工性、アイオノマー
樹脂(a)との混和性、機械的強度などを考慮すると、
230℃、2160g荷重におけるメルトフローレート
が0.1〜100g/10分、とくに0.2〜80g/
10分のものが好ましい。
【0015】本発明のアイオノマー樹脂組成物は、上記
アイオノマー樹脂(a)とポリプロピレン(b)のみか
らなる組成物であってもよいが、耐衝撃性、光沢、加工
性、着色性などを一層改善するために、オレフィン系エ
ラストマー、スチレン系エラストマー、これらの酸変性
体及び酸変性ポリオレフィンから選ばれる改質剤(c)
を配合することができる。
【0016】上記オレフィン系エラストマーは、1種又
は2種以上のオレフィンを構成成分とするエラストマー
状の重合体又は共重合体である。具体的には、エチレン
と炭素数3以上のα−オレフィンの低結晶性又は非晶性
のランダム共重合体、炭素数3以上のα−オレフィン2
種以上の低結晶性又は非晶性のランダム共重合体、ポリ
エチレンセグメントとエチレン・ブテン共重合ゴムセグ
メントのブロック共重合体とみなされるもの、例えば
1,2−ビニル構造の少ないポリブタジエンセグメント
と1,2−ビニル結合の多いポリブタジエンセグメント
からなるブロック共重合体のブタジエン重合単位を水素
添加して得られるブロック共重合体などを挙げることが
できる。
【0017】上記エチレンと炭素数3以上のα−オレフ
ィンの低結晶性又は非晶性のランダム共重合体として
は、エチレン・プロピレン共重合ゴム、エチレン・1−
ブテン共重合ゴム、エチレン・プロピレン・ポリエン共
重合ゴム、エチレン・1−ブテン・ポリエン共重合ゴム
のようなエチレンと炭素数3〜14程度のα−オレフィ
ンを主体とする結晶化度(X線回折法)が30%以下、
好ましくは20%以下の共重合体を挙げることができ
る。上記三元共重合ゴムにおけるポリエンとしては、ジ
シクロペンタジエン、5−メチレン−2−ノルボルネ
ン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、1,4−ヘキ
サジエン、ジビニルベンゼンなどを例示することができ
る。これらの中では、耐候性に優れた組成物が得られる
ところから、ポリエンを含有しない実質的に飽和のエチ
レン共重合体を使用するのが好ましく、とくにエチレン
・プロピレン共重合ゴム又はエチレン・1−ブテン共重
合ゴムの使用が好ましい。
【0018】上記エチレン・α−オレフィン共重合ゴム
やエチレン・α−オレフィン・ポリエン共重合ゴムにお
いては、エチレンとα−オレフィンの重合比率は、エチ
レン/α−オレフィンがモル比で50/50〜90/1
0、とくに55/45〜85/15のものが好ましい。
共重合ゴムとしてはまた、230℃、2160g荷重に
おけるメルトフローレートが0.1〜100g/10
分、とくに0.5〜50g/10分程度のものが望まし
い。
【0019】オレフィン系エラストマーとしてはまたポ
リエチレンセグメントとエチレン・ブテン共重合ゴムセ
グメントのブロック共重合体、例えば1,2−ビニル構
造の少ないポリブタジエンセグメントと1,2−ビニル
結合の多いポリブタジエンセグメントからなるブロック
共重合体のブタジエン重合単位を水素添加して得られる
ブロック共重合体を使用することができる。このような
ブロック共重合体は、例えば1,2−ビニル結合含量が
20%以下、好ましくは15%以下のポリブタジエンセ
グメント(C)と、1,2−ビニル結合含量が25〜9
5%、好ましくは25〜75%、一層好ましくは25〜
55%のポリブタジエンセグメント(D)からなり、ブ
ロック構造がC−(D−C)又は(C−D)(但
し、nは1以上、mは2以上の整数)で表される直鎖状
又は分岐状のブロック共重合体のブタジエン重合単位を
90%以上、好ましくは95〜100%水素添加された
ものを挙げることができる。このような水素添加ブタジ
エンブロック共重合体としてはまた、230℃、216
0g荷重におけるメルトフローレートが0.1〜100
g/10分、とくに0.5〜50g/10分程度のもの
が望ましい。
【0020】改質剤(c)として使用可能な上記スチレ
ン系エラストマーとしては、スチレン系モノマーを主体
とする重合体ブロック(A)と共役ジエン化合物を主体
とするブロック(B)のブロック共重合体及び該ブロッ
ク共重合体の共役ジエン重合単位を水素添加したものを
例示することができる。ここにスチレン系モノマーとし
ては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエ
ン、t−ブチルスチレンなどを例示することができる
が、とくにスチレンが好ましい。また共役ジエン化合物
としては、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン、
2,3−ジメチルブタジエンなどを例示することができ
るが、とくにブタジエン又はイソプレンが好ましい。
【0021】スチレン系モノマーを主体とする重合体ブ
ロック(A)と共役ジエン化合物を主体とする重合体ブ
ロック(B)のブロック共重合体としては、例えば、
(A−B)又は(A−B)−A(式中、nは1以上
の整数)で表される直鎖状、分岐状、放射状のブロック
共重合体を挙げることができる。
【0022】スチレン系エラストマーとしては、オレフ
ィン性二重結合ができるだけ少ないものが望ましく、上
記スチレン系モノマーを主体とする重合体ブロックと共
役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックからなるブ
ロック共重合体の共役ジエン重合単位の70%以上、好
ましくは90%以上が水素添加されたものが好ましい。
より具体的には、共役ジエン化合物を主体とする重合体
ブロックにおける1,2−又は3,4−などのビニル結
合が10%以上、好ましくは20〜80%、一層好まし
くは30〜60%のブロック共重合体が水素添加された
スチレン系化合物含量が8〜50重量%、好ましくは1
0〜40重量%の水素添加ブロック共重合体であって、
例えばA−B’−A型ブロック共重合体が最適である。
ここにAはスチレン重合体ブロックを、またB’は水素
添加共役ジエン重合体ブロック、すなわちアルキレン共
重合体ブロック、具体的にはエチレン・ブテン共重合体
ブロックあるいはエチレン・プロピレン共重合体ブロッ
クなどである。このようなブロック共重合体は、一般に
SBSと称されているスチレンーブタジエンースチレン
ブロック共重合体あるいはSISと称されているスチレ
ンーイソプレンースチレンブロック共重合体のブタジエ
ン重合体ブロックあるいはイソプレン重合体ブロックを
水素添加して得られるものであって、一般にSEBSあ
るいはSEPSと称せられているものである。これらは
230℃、2160g荷重におけるメルトフローレート
が0.1〜100g/10分、とくに0.5〜50g/
10分程度のものを使用するのが好ましい。
【0023】改質剤(c)としては、上記のようなオレ
フィン系エラストマーやスチレン系エラストマーの変性
体を使用することができる。このような変性体は、不飽
和化合物のグラフトや付加、酸化、ハロゲン化などの化
学変性によって得られるものであるが、とくに不飽和カ
ルボン酸をグラフトさせた変性体を使用するのが好まし
い。グラフト変性に使用される不飽和カルボン酸として
は、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、無水マレイ
ン酸、無水イタコン酸、ノルボルネン−2,3−ジカル
ボン酸無水物などを挙げることができるが、とくに酸無
水物が好ましく、とりわけ無水マレイン酸が好ましい。
不飽和カルボン酸の好適なグラフト量は、0.1〜5重
量%、とくに0.2〜3重量%の範囲である。
【0024】改質剤(c)としてはまた、酸変性ポリオ
レフィンを使用することができる。酸変性ポリオレフィ
ンは、結晶性ポリオレフィンを不飽和カルボン酸でグラ
フト変性したものである。ポリオレフィンとしては、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリ−1−ブテン、ポリ
−4−メチル−1−ペンテンなどを例示することができ
るが、ポリプロピレン(b)との相容性を考慮すると、
ポリプロピレンであることが好ましい。このポリプロピ
レンとしては、ポリプロピレン(b)で説明したような
ものを挙げることができる。
【0025】またグラフト変性に使用される不飽和カル
ボン酸もまた、オレフィン系エラストマーやスチレン系
エラストマーのグラフト変性に使用できる上述のものを
挙げることができ、好ましくは酸無水物、とりわけ好ま
しいのは無水マレイン酸である。また不飽和カルボン酸
の好適なグラフト量も同様に、0.1〜5重量%、とく
に0.2〜3重量%の範囲である。
【0026】本発明のアイオノマー樹脂組成物は、アイ
オノマー樹脂(a)及びポリプロピレン(b)、好まし
くはさらに改質剤(c)からなるものである。アイオノ
マー樹脂(a)とポリプロピレン(b)の配合比率は、
重量比で(a)/(b)が10/90〜90/10、好
ましくは30/70〜70/30、一層好ましくは40
/60〜60/40、最も好ましくは50/50〜60
/40である。このような配合割合により、耐衝撃性、
外観、光沢等に優れたアイオノマー樹脂組成物を得るこ
とができる。また改質剤(c)は、アイオノマー樹脂
(a)とポリプロピレン(b)の合計100重量部に対
し、0〜20重量部、好ましくは1〜15重量部、一層
好ましくは2〜10重量部の割合で配合される。改質剤
(c)を適量配合することによって、他の特性を実質的
に損なうことなく、一層耐衝撃性に優れたアイオノマー
樹脂組成物を得ることができる。
【0027】本発明のアイオノマー樹脂組成物には、本
発明の目的を損なわない範囲において各種添加剤や他の
重合体を配合することができる。このような添加剤の例
として、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収
剤、着色剤、滑剤、ブロッキング防止剤、帯電防止剤、
防黴剤、抗菌剤、難燃剤、難燃助剤、架橋剤、架橋助
剤、発泡剤、発泡助剤、無機充填剤、繊維強化材などを
挙げることができる。とくに本発明のアイオノマー樹脂
組成物は着色性に優れているので、着色剤の配合によっ
て、外観が優れた種々の着色製品を得ることができる。
このような着色剤の例として、例えば酸化チタン、亜鉛
華、カーボンブラック、弁柄、モリブデンオレンジ、酸
化鉄黄、クロムグリーン、群青、紺青、マンガンバイオ
レットなどの無機顔料、アゾ系、フタロシアニン系、キ
ナクリドン系、ペリレン系、イソインドリノン系、ジオ
キサジン系、スレン系などの有機顔料を例示することが
できる。このような着色剤は、例えば樹脂成分100重
量部に対し、0.01〜100重量部、好ましくは0.
01〜50重量部の割合で配合することができる。
【0028】本発明のアイオノマー樹脂組成物は、単軸
押出機、二軸押出機、バンバリ−ミキサー、ロール、ニ
ーダーなどを用いて各成分を溶融混練することによって
調製することができる。このようにして得られるアイオ
ノマー樹脂組成物は、良好な加工性を有しており、各種
成形方法によって、自動車内外装材、家電、土木建築
材、生活用品、スポーツ用品、工業用品などの分野で使
用可能な各種形状の成形品に加工することができる。例
えば押出成形、射出成形、インサート成形、中空成形、
プレス成形、真空成形などにより、フイルム、シート、
棒状物、管状物などの単純な形状の成形品から複雑な形
状の成形品まで種々の形状の成形品を製造することがで
きる。とくに射出成形やインサート成形の材料として好
適であり、バンパー、各種モール、インストルメントパ
ネル、ドアパネルなどの自動車内外装材料に好適に使用
できる。
【0029】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。尚、実施例及び比較例における物性評価方法
は、次のとおりである。
【0030】(1)引張特性(引張強度及び破断点伸
び) JIS K7113 引張速度50mm/分、JIS1
号試験片、標線間50mm
【0031】(2)ノッチ付Izod衝撃強度 JIS K7110 試験片厚み1/8インチ(ノッチ
1/10インチ)、試験温度23℃、−30℃
【0032】(3)デュポン衝撃強度 試験片2mm平板、ポンチ撃芯半径1/4インチ、測定
温度23℃、−30℃、破壊率50%のエネルギーを求
めた。
【0033】(4)光沢度(グロス) JIS K7105 試験片2mm平板、入射角20°
【0034】(5)外観、相溶性 試験片2mm平板において、表面の光沢度、フローマー
ク等の状況により外観評価を行った。また10回折り曲
げ後、屈曲部の割れ、剥離状態から相溶性の良し悪しを
判断した。 外観評価 ○:光沢非常に良好。フローマークなし ○△:光沢良好。フローマークなし △:光沢やや良好。フローマーク若干あり △×:光沢不良。フローマークあり ×:光沢不良。表面荒れ 相溶性評価 ○:シワ/浮きなし ○△:シワ/浮き小 △:シワ大浮きあり △×:層状剥離あり ×:割れ、層状に破断
【0035】[実施例1]高結晶性プロピレン単独重合
体PP−1(株式会社グランドポリマー製J136、メ
ルトフローレート(230℃)20g/10分)40重
量部及び亜鉛アイオノマーIO−1(メタクリル酸含量
11重量%のエチレン・メタクリル酸共重合体の亜鉛イ
オンによる中和度65%、メルトフローレート(190
℃)5.5g/10分、融点94℃)60重量部を、4
0mmφ単軸押出機(L/D=28)にて温度180
℃、スクリュー回転数70min−1の条件で溶融混練
した。得られたアイオノマー樹脂組成物を、射出成形機
(東芝IS−100 型締力100t)にて、シリンダ
ー温度210℃、金型温度20℃、背圧5kg/cm
の条件で射出成形を行い、物性測定用の試験片を作製し
た。その評価結果は表1に示す通りであり、耐衝撃性、
光沢度、外観ともに良好であった。
【0036】[実施例2]実施例1において、亜鉛アイ
オノマーIO−1の代りに、亜鉛アイオノマーIO−2
(メタクリル酸含量15重量%のエチレン・メタクリル
酸共重合体の亜鉛イオンによる中和度21%、メルトフ
ローレート(190℃)14g/10分、融点90℃)
を使用した以外は、実施例1と同様にして物性測定用の
試験片を作製した。その評価結果は表1に示す通りであ
り、耐衝撃性、光沢度、外観ともに良好であった。
【0037】[比較例1]実施例1で用いた高結晶性プ
ロピレン単独重合体PP−1から実施例1と同様にして
物性測定用の試験片を作製した。その評価結果は表1に
示す通りであり、耐衝撃性が劣っていた。
【0038】
【表1】
【0039】[実施例3]実施例1において、高結晶性
プロピレン単独重合体PP−1 40重量部、亜鉛アイ
オノマーIO−1 60重量部に加え、ポリエチレンセ
グメントとエチレン・ブテン共重合ゴムセグメントのブ
ロック共重合体(CEBC)(商品名ダイナロン620
0P、JSR社製、メルトフローレート(230℃)
2.5g/10分)を6.4重量部配合した以外は、実
施例1と同様にして物性測定用の試験片を作製した。そ
の評価結果は表2に示す通りであり、耐衝撃性はさらに
改良され、光沢度、外観ともに良好であった。
【0040】[実施例4]実施例3において、ブロック
共重合体CEBCの代りに、スチレン・(エチレン・ブ
テン)・スチレンブロック共重合体の無水マレイン酸グ
ラフト物(MAH−g−SEBS)(商品名クレイトン
FG1901X、シェル社製、スチレン/ゴム比=28
/72、メルトフローレート(200℃、5kg荷重)
22g/10分)を使用した以外は、実施例3と同様に
して物性測定用の試験片を作製した。その評価結果は表
2に示す通りであり、耐衝撃性、光沢度、外観ともに良
好であった。
【0041】[実施例5]実施例3において、ブロック
共重合体(CEBC)の代りに、酸変性ポリオレフィン
(酸変性PO)(商品名N−タフマーMA8510、三
井化学社性、メルトフローレート(230℃)5.0g
/10分)を使用した以外は、実施例3と同様にして物
性測定用の試験片を作製した。その評価結果は表2に示
す通りであり、耐衝撃性、光沢度、外観ともに良好であ
った。
【0042】[実施例6]実施例1において、高結晶性
プロピレン単独重合体PP−1の代りに、高結晶性プロ
ピレン・エチレンブロック共重合体PP−2(株式会社
グランドポリマー社性J736、メルトフローレート2
3g/10分)を使用した以外は、実施例1と同様にし
て物性測定用の試験片を作製した。その評価結果は表2
に示す通りであり、耐衝撃性、光沢度、外観ともに良好
であった。
【0043】
【表2】
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、加工性、耐衝撃性、光
沢、着色性等に優れたアイオノマー樹脂組成物を提供す
ることができる。このようなアイオノマー樹脂組成物
は、自動車内外装材、家電、生活用品等、各種用途に使
用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 101:00) B29K 23:00 (C08L 23/26 B29L 31:30 101:00) B29K 23:00 B29L 31:30 Fターム(参考) 4F071 AA10 AA14 AA15 AA20 AA75 AA77 AA78 AF23 AF32 AH09 AH10 AH12 AH19 BA01 BB03 BB04 BB05 BB06 BB13 BC01 BC05 BC06 4F206 AA22 AH17 AH24 JA07 JQ81 4J002 BB05 BB12X BB14X BB15 BB20W BN05 BP01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン・不飽和カルボン酸共重合体の
    カルボキシル基の少なくとも一部を金属イオンで中和し
    てなるアイオノマー樹脂(a)10〜90重量部、ポリ
    プロピレン(b)90〜10重量部及び(a)+(b)
    100重量部に対し、オレフィン系エラストマー、スチ
    レン系エラストマー、これらの変性体及び酸変性ポリオ
    レフィンから選ばれる改質剤(c)0〜20重量部を配
    合してなるアイオノマー樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 アイオノマー樹脂(a)が、不飽和カル
    ボン酸含量1〜30重量%であるエチレン・不飽和カル
    ボン酸2元共重合体又はエチレン・不飽和カルボン酸・
    不飽和カルボン酸エステル3元共重合体から選ばれるエ
    チレン・不飽和カルボン酸共重合体の中和度10%以上
    のアイオノマー樹脂である請求項1記載のアイオノマー
    樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 アイオノマー樹脂(a)が、不飽和カル
    ボン酸含量2〜15重量%であるエチレン・不飽和カル
    ボン酸共重合体の中和度30〜90%のアイオノマー樹
    脂である請求項2記載のアイオノマー樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 アイオノマー樹脂(a)の中和度が60
    〜90%である請求項3記載のアイオノマー樹脂組成
    物。
  5. 【請求項5】 アイオノマー樹脂(a)の金属イオンが
    2価金属イオンである請求項1〜4記載のアイオノマー
    樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 アイオノマー樹脂(a)の2価金属イオ
    ンが亜鉛イオンである請求項5記載のアイオノマー樹脂
    組成物。
  7. 【請求項7】 ポリプロピレン(b)が、プロピレン単
    独重合体、プロピレンと他のα−オレフィンとのランダ
    ム共重合体及びプロピレンと他のα−オレフィンとのブ
    ロック共重合体から選ばれるものである請求項1〜6記
    載のアイオノマー樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 改質剤(c)におけるオレフィン系エラ
    ストマーが、エチレンと炭素数3以上のα−オレフィン
    の低結晶性又は非晶性のランダム共重合体及び水素添加
    ブタジエンブロック共重合体から選ばれるものである請
    求項1〜7記載のアイオノマー樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 改質剤(c)におけるスチレン系エラス
    トマーが、スチレン系モノマーと共役ジエン系モノマー
    のブロック共重合体又はその水素添加物である請求項1
    〜7記載のアイオノマー樹脂組成物。
  10. 【請求項10】 改質剤(c)における変性体が、不飽
    和カルボン酸をグラフトしたグラフト変性体である請求
    項1〜9記載のアイオノマー樹脂組成物。
  11. 【請求項11】 着色剤を配合してなる請求項1〜10
    記載のアイオノマー樹脂組成物。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11記載のアイオノマー樹
    脂組成物の射出成形品。
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