JP2003081021A - 自動車用内装部品におけるクッションパッドの固定構造 - Google Patents

自動車用内装部品におけるクッションパッドの固定構造

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JP2003081021A
JP2003081021A JP2001277025A JP2001277025A JP2003081021A JP 2003081021 A JP2003081021 A JP 2003081021A JP 2001277025 A JP2001277025 A JP 2001277025A JP 2001277025 A JP2001277025 A JP 2001277025A JP 2003081021 A JP2003081021 A JP 2003081021A
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cushion pad
door trim
locking
fixing structure
automobile interior
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JP2001277025A
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Daisuke Aoshima
大輔 青島
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドアトリム、ラゲージサイドトリム等の裏面
にクッションパッドを固定するクッションパッドの固定
構造であって、接着固定を廃止することにより、簡単か
つ廉価にクッションパッドを取り付けることができ、し
かも、リサイクル作業を容易に行なう。 【解決手段】 クッションパッド50に孔部51、ある
いはスリット53を開設する一方、内装部品10の裏面
に係止用突起60を突設し、係止用突起60を孔部5
1、あるいはスリット53に係着することにより、接着
剤を使用することなくクッションパッド50を内装部品
10の裏面に簡単に固定するとともに、リサイクル時に
クッションパッド50の分離を容易なものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車用ドアト
リム、ピラートリム等の自動車用内装部品の裏面に固定
されるクッションパッドの固定構造に係り、特に、自動
車用内装部品に簡単に組み付けることができるととも
に、自動車用内装部品のリサイクル作業時の解体作業を
容易に行なうことができる自動車用内装部品におけるク
ッションパッドの固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、自動車の室内側には、各種内装部
品が装着されている。図13は、自動車のドアパネルの
室内面に装着される自動車用ドアトリム1を示すもの
で、この自動車用ドアトリム1は、図14に示すよう
に、ドアトリムアッパー2、ドアトリムセンター3、ド
アトリムロア4の上下3分割体から構成されており、ド
アトリムアッパー2とドアトリムセンター3とは、ドア
トリムセンター3に設けた取付用ボス3aをドアトリム
アッパー2の取付孔2a内に挿入して取付用ボス3aの
先端をカシメ加工することにより、ドアトリムアッパー
2とドアトリムセンター3とが接合固定されている。
【0003】更に、ドアトリムセンター3とドアトリム
ロア4とは、ドアトリムロア4の裏面に突設した取付用
ボス4aをドアトリムセンター3の取付孔3b内に挿入
した後、取付用ボス4aの先端をカシメ加工することに
より、ドアトリムセンター3とドアトリムロア4との接
合がなされている。
【0004】そして、ドアトリムアッパー2、ドアトリ
ムセンター3、ドアトリムロア4の接合体からなるドア
トリム1の裏面には、吸音性、あるいは緩衝性を付与す
る目的でフエルトやポリウレタンフォーム等のクッショ
ンパッド5が固定されている。
【0005】従来では、この種クッションパッド5は、
ホットメルト系接着剤6を介してドアトリムセンター
3、あるいはドアトリムロア4の裏面に接着固定されて
いるのが実情である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、自動車用
ドアトリム1の裏面に固定されるクッションパッド5
は、ホットメルト系接着剤6により固定されているた
め、例えば、リサイクルを行なう際、ドアトリム1から
クッションパッド5を剥離操作することが困難となり、
リサイクルが行なえず、資源の再利用に不向きであると
いう欠点が指摘されている。
【0007】更に、クッションパッド5の組付作業にお
いて、ホットメルト系接着剤6の塗布機など、設備が多
大となり、かつ作業者が接着剤を塗布した後、適正箇所
にクッションパッド5を位置決め貼付する作業が非常に
面倒であり、組付作業に多くの時間を費やすという問題
点も同時に指摘されている。
【0008】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、自動車用ドアトリムやピラートリム等の裏
面に吸音、あるいは緩衝を目的として固定されるフエル
ト、ポリウレタンフォーム、その他の発泡シート等のク
ッションパッドを固定するクッションパッドの固定構造
であって、クッションパッドの固定作業が簡単かつ廉価
に実施できるとともに、ドアトリムやピラートリムのリ
サイクル作業において、トリムからクッションパッドを
容易に分離することができる自動車用内装部品における
クッションパッドの固定構造を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願の請求項1に記載の発明は、自動車用内装部品
に、吸音性、あるいは緩衝性を付与するクッションパッ
ドを固定するクッションパッドの固定構造であって、自
動車用内装部品の裏面に係止用突起が設けられる一方、
クッションパッドに係止部が設定され、該係止部に上記
係止用突起を係止することにより、クッションパッドを
固定することを特徴とする。
【0010】ここで、自動車用内装部品としては、自動
車用ドアトリム、ラゲージサイドトリム、各種ピラート
リム等に適用できる。
【0011】そして、自動車用内装部品は、係止用突起
に一体成形する関係で、射出成形、モールドプレス成形
等が適用できる。
【0012】更に、クッションパッドとしては、フエル
ト、軟質ポリウレタンフォーム等、弾性に富む材質のも
のが使用できる。
【0013】そして、請求項1に記載の発明によれば、
自動車用内装部品の裏面所定箇所に固定されるクッショ
ンパッドは、内装部品に設けた係止用突起をクッション
パッドに設定した係止部に係止するという構造であるた
め、従来のホットメルト系接着剤により接着固定する構
造のものに比べ、接着剤の塗布装置等が不要となり、ク
ッションパッドを簡単かつ廉価に固定することができ
る。
【0014】更に、リサイクル時には、内装部品からク
ッションパッドを取り外すことができるため、分離作業
を簡単に行なうことができる。
【0015】この出願の請求項2に記載の発明は、クッ
ションパッドの上下側に各々単一、あるいは複数の係止
部が設けられていることを特徴とする。
【0016】ここで、クッションパッドの係止部とし
て、上部側に左右2箇所、下部側に左右2箇所の4隅部
に係止部を設けても良く、また、上部側に左右2箇所、
下部側に中央1箇所、あるいは上部側に中央1箇所、下
部側に左右2箇所の3点止め、及び上下の中央にそれぞ
れ係止部を設定する2点止め等が考えられる。
【0017】そして、請求項2に記載の発明によれば、
クッションパッドの上部側及び下部側に設けた孔部、あ
るいはスリットに係止用突起が係止するため、確実にク
ッションパッドを係着することができる。
【0018】この出願の請求項3に記載の発明は、クッ
ションパッドの上部側に単一、あるいは複数の係止部が
設定され、クッションパッドの下部は自重により自動車
用内装部品の裏面に添装されていることを特徴とする。
【0019】この場合、クッションパッドの上部側の左
右2箇所、あるいは中央の1箇所など、1点止め、ある
いは2点止めが可能である。
【0020】そして、請求項3に記載の発明によれば、
クッションパッドの上部側のみ内装部品裏面に係着固定
すれば良いため、クッションパッドの取付作業をより簡
素化できるとともに、リサイクル時におけるクッション
パッドの分離作業も容易に行なえる。
【0021】この出願の請求項4に記載の発明は、自動
車用内装部品に設けられる係止用突起は、対向するフッ
ク部を有する一対の爪片からなり、これに対応するクッ
ションパッドの係止部は、橋掛け部を境にして開設され
る一対の孔部から構成されていることを特徴とする。
【0022】そして、請求項4に記載の発明によれば、
内装部品裏面側には、対向するフック部を有する一対の
爪片が形成される一方、クッションパッドには、各一対
の爪片を挿入する一対の孔部が橋掛け部を境界として形
成されているため、橋掛け部の幅を収縮させてそれぞれ
の孔部に爪片を挿入した後、クッションパッドの弾性変
形により、橋掛け部縁部がフック部に係止することか
ら、クッションパッドを内装部品裏面に確実に固定する
ことができる。
【0023】また、リサイクル時には、孔部の境界であ
る橋掛け部を収縮変形させれば、容易に係止用突起が孔
部から外れるため、分離作業を簡単に行なえる。
【0024】この出願の請求項5に記載の発明は、係止
用突起は、プレート片の先端に係止片が形成され、この
係止用突起を係着するクッションパッドの係止部は、係
止片を通過させた後、係止片の脱落を規制するように開
設されているスリットから構成されていることを特徴と
する。
【0025】係止用突起としてプレート片の先端に係止
片を設定する場合、係止片としては、プレート片から略
直角に上方、あるいは下方に折曲する折曲片や、先端が
矢尻状をなすクリップ片、またはプレート片から両側、
あるいは片側に延びるプレート状の抜け止め片として形
成しても良い。
【0026】そして、請求項5に記載の発明によれば、
クッションパッドに開設したスリット内にプレート片の
先端に設けた係止片を挿入すれば良いため、簡単にクッ
ションパッドの固定作業が行なえるとともに、クッショ
ンパッドにはスリットを開設するだけで良いため、クッ
ションパッドに孔部を開設する穿設作業に比べ、クッシ
ョンパッドの加工を簡素化できる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る自動車用内装
部品におけるクッションパッドの固定構造の好適な実施
の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0028】図1,図2はクッションパッドの固定構造
を適用した自動車用ドアトリムを示す正面図並びに断面
図、図3は本発明に係るクッションパッドの固定構造の
第1実施形態を示す説明図、図4は同クッションパッド
の固定構造の第1実施形態におけるクッションパッドの
取付作業手順を示す説明図、図5は本発明に係るクッシ
ョンパッドの第1実施形態に適用するクッションパッド
の平面図である。
【0029】更に、図6乃至図8は本発明に係るクッシ
ョンパッドの固定構造における第1実施形態の変形例を
示すもので、図6はクッションパッドの平面図、図7は
同クッションパッドを取り付けたドアトリムの構成を示
す断面図、図8は係止用突起を示す説明図である。図9
乃至図12は本発明に係るクッションパッドの固定構造
の第2実施形態を示すもので、クッションパッドの固定
構造を示す各説明図である。
【0030】図1,図2において、自動車用ドアトリム
10の構成について説明する。
【0031】この自動車用ドアトリム10は、外観性能
及び成形金型の簡素化を図るために、上下3分割に構成
されており、上側から下側に向けて、ドアトリムアッパ
ー20、ドアトリムセンター30、ドアトリムロア40
の3分割体から構成されている。
【0032】そして、各ドアトリムアッパー20、ドア
トリムセンター30、ドアトリムロア40は、ポリプロ
ピレン(以下PPという)樹脂、あるいはPP樹脂にタ
ルクを混入したPP複合樹脂材を素材として、射出成
形、あるいはモールドプレス成形により所望の曲面形状
に成形されており、外観性能を考慮して、ドアトリムア
ッパー20、ドアトリムセンター30、ドアトリムロア
40は、彩色、あるいは絞模様を相違させて外観上のア
クセント効果を付与しても良い。
【0033】次いで、ドアトリムアッパー20とドアト
リムセンター30とは、ドアトリムセンター30裏面上
縁に沿って突設した取付用ボス31をドアトリムアッパ
ー20の取付孔21内に挿入した後、取付用ボス31の
先端をカシメ加工することによりドアトリムアッパー2
0とドアトリムセンター30とが接合固定されている。
【0034】同様に、ドアトリムセンター30とドアト
リムロア40については、ドアトリムロア40の上縁裏
面に設けた取付用ボス41をドアトリムセンター30の
下縁に対向して設けた取付孔32内に挿入した後、取付
用ボス41の先端をカシメ加工することにより、ドアト
リムセンター30とドアトリムロア40とが接合固定さ
れている。
【0035】更に、ドアトリムアッパー20とドアトリ
ムセンター30、ドアトリムロア40からなる自動車用
ドアトリム10は、車外から車室内に侵入する騒音を抑
える吸音機能及びドアパネルとの緩衝性を考慮して、ク
ッションパッド50がドアトリムセンター30とドアト
リムロア40の裏面に固定されている。
【0036】ところで、本発明は、自動車用ドアトリム
10裏面に取り付けられるクッションパッド50を従来
の取付構造のものに比べ、簡単かつ廉価に取り付けるこ
とができるとともに、リサイクル時においてクッション
パッド50を簡単に分離させることができることが特徴
である。
【0037】上記クッションパッド50の材質として
は、フエルト、軟質ポリウレタンフォーム、不織布繊維
マット等が使用でき、自己形状保持性がなく、弾性に富
むことが条件である。
【0038】本発明の第1実施形態としては、ドアトリ
ムセンター30及びドアトリムロア40の裏面に係止用
突起60が突設形成され、この係止用突起60をクッシ
ョンパッド50に係止固定する構成を採用している。
【0039】すなわち、図3に示すように、係止用突起
60は、対向するフック部61を有する一対の爪片62
から構成されており、それに対応するクッションパッド
50には、各爪片62を挿入するための半円形状の孔部
51が橋掛け部52を境界として左右対称状に穿設され
ている。
【0040】従って、図4(a)に示すように、ドアト
リム10の裏面に突設されている爪片62に対して、ク
ッションパッド50の橋掛け部52を爪片62間に位置
決めして、爪片62側に押圧すると、図4(b)に示す
ように、クッションパッド50の橋掛け部52は収縮し
て爪片62のフック部61を通過する。
【0041】そして、図4(c)に示すように、クッシ
ョンパッド50の橋掛け部52が爪片62のフック部6
1を通過すれば、橋掛け部52が元の幅に復帰するた
め、フック部61から抜け落ちることがなく、ドアトリ
ム10の裏面にクッションパッド50を確実に固定する
ことができる。
【0042】従って、従来のように、ホットメルト系接
着剤を塗布装置により塗工してクッションパッドを接着
固定するという面倒な作業が不要となり、クッションパ
ッド50を押圧操作するだけで簡単に取付固定すること
ができる。
【0043】更に、リサイクル作業時には、橋掛け部5
2を収縮させれば簡単にドアトリム10からクッション
パッド50を分離操作することができ、リサイクル作業
が容易に行なえることから、資源の再利用に有効であ
る。
【0044】このように、クッションパッド50をドア
トリム10の裏面に係止用突起60を介して固定する構
造は、クッションパッド50に対する係止部Aとした場
合、図5(a)に示すように、クッションパッド50の
4隅部に係止部Aを設定するのが好ましいが、図5
(b)に示すように、クッションパッド50の上部側の
左右に係止部Aを設定し、下部側の中央1箇所に係止部
Aを設定する3点係止構造を採用しても良く、図示はし
ないがクッションパッド50の上部側は1点係止で下部
側を2点係止の3点係止構造を適用することもできる。
【0045】更に、図6,図7に示すように、クッショ
ンパッド50の上部側の左右に係止部Aとして孔部51
を開設し、ドアトリム10を構成するドアトリムセンタ
ー30とドアトリムロア40の裏面に係止用突起60を
設け、クッションパッド50を係止用突起60を介して
係止固定することもできる。この構造によれば、クッシ
ョンパッド50の上部側のみ係止用突起60を介してド
アトリム10に固定され、クッションパッド50の下部
側はフリー状態であるが、自重によりドアトリム10裏
面に添装されるため、クッションパッド50の保持機能
が満足され、取付作業性及びクッションパッド50の加
工性をより簡素化できる利点がある。
【0046】また、図8に示すように、係止用突起60
として、クッションパッド50に開設する半円形状の孔
部51に対応する形状の爪片62として形成することも
でき、この場合、クッションパッド50と爪片62との
接触面積が多くなるため、クッションパッド50の保持
機能を強化できる。
【0047】次に、図9乃至図12は、本発明に係るク
ッションパッドの固定構造の第2実施形態を示すもの
で、この第2実施形態では、クッションパッド50には
スリット53が開設され、このスリット53に係着可能
な係止用突起60として、以下の構成が採用されてい
る。
【0048】すなわち、図9においては、係止用突起6
0は、スリット53の開設方向に延び、スリット53よ
り幅狭のプレート片63と、プレート片63の先端を上
方に略90°折曲した折曲片64とから構成されてい
る。
【0049】従って、プレート片63と折曲片64とか
ら構成される係止用突起60をクッションパッド50の
スリット53内に差し込めば、折曲片64がスリット5
3を通してクッションパッド50の裏面側に位置するこ
とで、クッションパッド50を固定することができる。
【0050】次いで、図10は、クッションパッド50
にスリット53が開設されているのは上述と同一構成で
あり、このスリット53に係着される係止用突起60
は、このスリット53よりやや幅が狭く、同一方向に延
びるプレート片63と、プレート片63の先端部分に形
成されている断面矢尻状のクリップ片65とから構成さ
れている。
【0051】そして、このクリップ片65をスリット5
3内に挿入すれば、クリップ片65の抜け止め部65a
がクッションパッド50の裏面側に位置することによ
り、クッションパッド50を確実に固定することができ
る。
【0052】次いで、図11(a),(b)は、クッシ
ョンパッド50にスリット53を開設する構成は同一
で、係止用突起60としては、幅狭のプレート片63の
先端部分に左右に延びる長尺プレート状の抜け止め片6
6が形成され、この抜け止め片66の両側はガイド用面
取り66aが形成されている。
【0053】そして、クッションパッド50のスリット
53に対して抜け止め片66を挿入した後、クッション
パッドを左右いずれかにスライドさせれば、図11
(b)に示すように、抜け止め片66がスリット53外
部に延びるため、クッションパッド50を裏面側から保
持することができ、クッションパッド50の確実な固定
が図れる。
【0054】同様に、図12(a),(b)に示すもの
は、プレート片63の先端に一方側に折曲するプレート
状の抜け止め片67を形成したもので、この場合におい
ても、抜け止め片67がスリット53を通過した後、図
12(b)に示すように、クッションパッド50を矢印
方向にスライド操作すれば、抜け止め片67がスリット
53外部に位置し、クッションパッド50を裏面側から
保持することができる。
【0055】このように、図9乃至図12に示す本発明
の第2実施形態によれば、クッションパッド50にスリ
ット53を開設するだけで済むため、孔部51を開設す
る構造のものに比べ、穿設作業が簡単に行なえ、端材が
生じることがなく、環境面においても有利である。
【0056】以上説明した実施形態は、自動車用ドアト
リム10の裏面側にクッションパッド50を係止固定す
る構造について適用したが、本発明に係るクッションパ
ッド50の固定構造は、ラゲージサイドトリムや各種ピ
ラートリム等、自動車用内装部品全般に適用できる。
【0057】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係る自動車
用内装部品におけるクッションパッドの固定構造は、ク
ッションパッドに孔部、あるいはスリットを開設し、自
動車用内装部品裏面に突設した係止用突起をクッション
パッドの孔部、あるいはスリットに係着固定するという
構造であるため、クッションパッドの弾性作用を利用し
て、クッションパッドを内装部品裏面にワンタッチで取
り付けることができ、従来の接着剤固定に比べ、簡単か
つ廉価にクッションパッドを固定することができ、クッ
ションパッドの取付作業性を高めることができるという
効果を有する。
【0058】更に、内装部品のリサイクル時には、クッ
ションパッドを弾性変形させれば、自動車用内装部品か
ら簡単に分離操作でき、リサイクル作業を容易に行なえ
るという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクッションパッドの固定構造を適
用した自動車用ドアトリムを示す正面図である。
【図2】図1中II−II線断面図である。
【図3】本発明に係るクッションパッドの固定構造の第
1実施形態の構成を示す説明図である。
【図4】図3に示すクッションパッドの固定構造におけ
る作業手順を示す説明図である。
【図5】本発明に係るクッションパッドの固定構造を示
すクッションパッドの平面図であり、(a)4点係止構
造、(b)3点係止構造を示す説明図である。
【図6】本発明に係るクッションパッドの固定構造の第
1実施形態を示すもので、2点係止ポイントを示すクッ
ションパッドの平面図である。
【図7】図6に示すクッションパッドの固定構造を示す
自動車用ドアトリムの断面図である。
【図8】本発明に係るクッションパッドの固定構造の第
1実施形態における係止用突起の変形例を示す説明図で
ある。
【図9】本発明に係るクッションパッドの固定構造の第
2実施形態の構成を示す説明図である。
【図10】本発明に係るクッションパッドの固定構造の
第2実施形態の構成を示す説明図である。
【図11】本発明に係るクッションパッドの固定構造の
第2実施形態の構成を示す説明図である。
【図12】本発明に係るクッションパッドの固定構造の
第2実施形態の構成を示す説明図である。
【図13】従来の自動車用ドアトリムを示す正面図であ
る。
【図14】図13中XIV −XIV 線断面図である。
【符号の説明】
10 自動車用ドアトリム 20 ドアトリムアッパー 30 ドアトリムセンター 40 ドアトリムロア 50 クッションパッド 51 孔部 52 橋掛け部 53 スリット 60 係止用突起 61 フック部 62 爪片 63 プレート片 64 折曲片 65 クリップ片 66,67 抜け止め片 A 係止部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車用内装部品(10)に、吸音性、
    あるいは緩衝性を付与するクッションパッド(50)を
    固定するクッションパッドの固定構造であって、 自動車用内装部品(10)の裏面に係止用突起(60)
    が設けられる一方、クッションパッド(50)に係止部
    (A)が設定され、該係止部(A)に上記係止用突起
    (60)を係止することにより、クッションパッド(5
    0)を固定することを特徴とする自動車用内装部品にお
    けるクッションパッドの固定構造。
  2. 【請求項2】 クッションパッド(50)の上下側に各
    々単一、あるいは複数の係止部(A)が設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動車用内装部品に
    おけるクッションパッドの固定構造。
  3. 【請求項3】 クッションパッド(50)の上部側に単
    一、あるいは複数の係止部(A)が設定され、クッショ
    ンパッド(50)の下部は自重により自動車用内装部品
    (10)の裏面に添装されていることを特徴とする請求
    項1に記載の自動車用内装部品におけるクッションパッ
    ドの固定構造。
  4. 【請求項4】 自動車用内装部品(10)に設けられる
    係止用突起(60)は、対向するフック部(61)を有
    する一対の爪片(62)からなり、これに対応するクッ
    ションパッド(50)の係止部(A)は、橋掛け部(5
    2)を境にして開設される一対の孔部(51)から構成
    されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    に記載の自動車用内装部品におけるクッションパッドの
    固定構造。
  5. 【請求項5】 係止用突起(60)は、プレート片(6
    3)の先端に係止片(64,65,66,67)が形成
    され、この係止用突起(60)を係着するクッションパ
    ッド(50)の係止部(A)は、係止片(64,65,
    66,67)を通過させた後、係止片(64,65,6
    6,67)の脱落を規制するように開設されているスリ
    ット(53)から構成されていることを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれかに記載の自動車用内装部品におけ
    るクッションパッドの固定構造。
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