JP2003312418A - 自動車用内装部品における衝撃吸収パットの取付構造 - Google Patents

自動車用内装部品における衝撃吸収パットの取付構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内装部品の裏面に取り付けられる衝撃吸収パ
ットの取付構造であって、取付精度を高めることで車体
パネル等との干渉をなくし、内装部品の取付作業性を高
める。 【解決手段】 ドアトリム10裏面にフック状ブラケッ
ト15、取付用ボス16を設け、この取付用ボス16を
挿入するために、衝撃吸収パット20に長孔状の取付孔
30を開設する。取付孔30の端末に設けた固定部32
内で取付用ボス16を保持できるように取付孔30にお
けるスライド部31と固定部32との間に取付用ボス1
6の外径よりも幅の小さなくびれ部33を設定して衝撃
吸収パット20の取付精度を高める。また、取付用ボス
16の外径に対し、固定部32の内径を小径に設定する
ことで、取付用ボス16と固定部32内周面との間の摩
擦抵抗で衝撃吸収パット20を保持することにより、カ
シメ加工を不要とできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両の側壁パネ
ルに装着される自動車用内装部品における衝撃吸収パッ
トの取付構造に係り、特に、内装部品裏面の所定位置に
衝撃吸収パットを精度良く位置決め固定でき、車体パネ
ルとの合わせ不良等を皆無とした自動車用内装部品にお
ける衝撃吸収パットの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、車両の側壁パネルには、室内美観
を高めるために各種内装部品が装着されている。例え
ば、図10に示すように、ドアパネル(図示せず)の室
内面側に装着されるドアトリム1は、量産性を考慮して
ポリプロピレン(以下PPという)樹脂のモールドプレ
ス成形体、あるいは射出成形体からなる樹脂基材1aに
乗員の肘掛け部にアームレスト1bが上乗せ設置され、
その下方にドアポケットのポケット用開口1cが開設さ
れているとともに、フロント側にはスピーカグリル1d
が一体成形されている。
【0003】そして、この種ドアトリム1は、側突時に
衝撃吸収を図るために特に乗員の腰部等が触れるインパ
クトエリアの裏面側には、モールドウレタン等の衝撃吸
収パット2が固着されている。
【0004】この衝撃吸収パット2の取付構造の従来例
を図11を基に説明すると、樹脂基材1aにおける衝撃
吸収パット2取付箇所には、フック状ブラケット等の係
止部3と、溶着用ボス4が突設形成されている。そし
て、衝撃吸収パット2の一方縁部2aを係止部3に係止
させた後、衝撃吸収パット2を矢印A方向に回動させ
て、衝撃吸収パット2の上下2箇所に設けられている取
付孔5内に溶着用ボス4を挿入する。
【0005】次いで、図11中矢印B方向に衝撃吸収パ
ット2をスライド操作させて係止部3に衝撃吸収パット
2の一方縁部2aを係着させる。その際には、溶着用ボ
ス4は取付孔5の端末に位置し、この位置で溶着用ボス
4の先端に超音波溶着等のカシメ加工を施すことによ
り、図12に示すように、衝撃吸収パット2を樹脂基材
1aの裏面に固定している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のド
アトリム1における衝撃吸収パット2の取付構造におい
ては、係止部3により衝撃吸収パット2の一方縁部2a
を係着固定する関係で、他方縁部2bに開設される取付
孔5は長孔状に設定されており、取付孔5内で溶着用ボ
ス4が図12中矢印C方向に位置ズレが発生しやすいた
め、溶着用ボス4を取付孔5内の適正位置に位置決めす
ることが難しい。従って、溶着用ボス4の位置ズレが生
じた場合には、衝撃吸収パット2の固定位置の精度が悪
くなり、車体パネルと干渉し、ドアトリム1を車体パネ
ルに装着する際の作業性を低下させ、顕著な場合には取
付不良が生じる等の問題点が指摘されている。
【0007】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、ドアトリム等の内装部品の裏面に取り付け
られる衝撃吸収パットの取付構造において、衝撃吸収パ
ットの位置決め精度を高めることで、車体パネルとの干
渉不良等が生じることがなく、内装部品の車体パネルへ
の取付作業を円滑に行なえる内装部品における衝撃吸収
パットの取付構造を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この出願の請求項1に記載の発明は、車両の側壁パ
ネルの室内側に装着される自動車用内装部品の裏面に係
止部並びに取付用ボスが設けられ、衝撃吸収パットの一
方縁部を係止部に挟み込んだ状態で衝撃吸収パットの他
方縁部に設けた取付孔内に取付用ボスを差込固着して取
り付ける自動車用内装部品における衝撃吸収パットの取
付構造において、前記衝撃吸収パットに設けられる取付
孔は、衝撃吸収パットを係止部内に差し込む際、取付用
ボスのスライド移行を可能にするスライド部と、取付用
ボスを基準位置に位置決めする固定部とを備えた長孔状
に開設されているとともに、上記固定部内に嵌着操作し
た取付用ボスがスライド部側に外れることを規制できる
ようにスライド部と固定部との間にくびれ部が設けられ
ていることを特徴とする。
【0009】ここで、自動車用内装部品としては、ドア
パネルの室内側に内装されるドアトリム、リヤサイドパ
ネルに内装されるリヤサイドトリム、また各種ピラーパ
ネルに内装されるピラーガーニッシュ等に適用できる。
【0010】そして、内装部品のベースとなる樹脂基材
は、PP樹脂等の汎用の合成樹脂をモールドプレス成
形、あるいは射出成形することにより、所望の曲面状に
成形され、樹脂基材には衝撃吸収パットを取り付けるた
めの係止部や取付用ボスが樹脂基材11の裏面に形成さ
れている。
【0011】上記係止部としては、樹脂基材の成形時に
一体成形できるフック状ブラケット、クリップ座、ある
いは樹脂基材裏面に装着されるポケットバックカバー等
を使用できる。
【0012】また、クリップ座を使用する場合は、衝撃
吸収パットの一方縁部をクリップ座内に差し込んで係止
しても良く、クリップ座から外方に延びるフランジで衝
撃吸収パットの一方縁部を係止するようにしても良い。
【0013】一方、衝撃吸収パットは、モールドウレタ
ン、各種発泡ビーズ成形体等が使用でき、要求される衝
撃吸収性能、コスト、成形性等を考慮して適宜選択す
る。
【0014】そして、請求項1に記載の発明によれば、
衝撃吸収パットの他方縁部に設けられている取付孔は、
取付用ボスがスライドするスライド部と基準位置に位置
決め固定する固定部とを備えた長孔状に開設されてお
り、スライド完了時点では、取付孔の端末に設けた固定
部に取付用ボスが位置し、取付孔におけるスライド部と
固定部との間に取付用ボスの径よりも幅寸法が短いくび
れ部が形成されているため、一旦固定部に挿入された取
付用ボスは、スライド部側に移動することがなく、衝撃
吸収パットを適正位置で確実に位置決め保持することが
できる。
【0015】また、この出願の請求項2に記載の発明
は、前記衝撃吸収パットに開設される取付孔における固
定部は、取付用ボスの外径よりも小径に設定され、取付
用ボスの外周面と固定部の内周面との摩擦抵抗により衝
撃吸収パットの他方縁部が樹脂基材裏面に固定されるこ
とを特徴とする。
【0016】そして、請求項2に記載の発明によれば、
衝撃吸収パットに開設される取付孔における固定部の径
が取付用ボスの外径よりも小径に設定されており、固定
部内に取付用ボスが摩擦抵抗により保持されるため、超
音波カシメ等のカシメ加工が不要となる。
【0017】従って、カシメ加工工数を廃止できるとと
もに、取付用ボスを短寸状に設定できることから、材料
費を節約でき、かつ製品表面にヒケ等が生じるという不
具合を有効に解消できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る自動車用内装
部品における衝撃吸収パットの好適な実施形態につい
て、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0019】図1乃至図7は本発明の第1実施形態を示
す。図1はドアトリムの正面図、図2は同ドアトリムに
対して衝撃吸収パットを取り付けたドアトリムの裏面側
を示す背面図、図3は同ドアトリムにおける衝撃吸収パ
ットの固定部分を示す断面図、図4はドアトリムと衝撃
吸収パットの取付構造を示す分解斜視図、図5は衝撃吸
収パットに設けられる取付孔と取付用ボスを示す説明
図、図6,図7は本発明に係る衝撃吸収パットの取付要
領を示す各説明図である。
【0020】図1において、ドアトリム10は、図示し
ないドアパネルの室内側にこれも図示しないクリップ等
の取付手段を介して固定されており、ベースとなる樹脂
基材11は、PP樹脂のモールドプレス成形体、あるい
は射出成形体から構成され、所望の曲面形状に成形され
ている。
【0021】更に詳しくは、ドアトリム10の表面の略
中央部には、乗員が肘を掛けて休めるようにアームレス
ト12が設けられ、その下部側には、備品を収容できる
ドアポケットのポケット用開口13が開設され、そのフ
ロント側にはスピーカグリル14が一体成形されてい
る。そして、このドアトリム10における樹脂基材11
の裏面には、乗員の腰部が触れるあたりに衝撃吸収パッ
ト20が取り付けられている。
【0022】図2乃至図4は、衝撃吸収パット20の取
付構造を示すもので、衝撃吸収パット20は、衝撃吸収
性能、コスト、成形性等を考慮して、モールドウレタ
ン、各種発泡ビーズ成形体等から適宜選択されて良い
が、本実施形態ではモールドウレタンが使用されてい
る。
【0023】そして、この衝撃吸収パット20を固定す
る構造として、樹脂基材11にはフック状ブラケット1
5及びフック状ブラケット15から幅方向に距離(衝撃
吸収パット20の幅寸法と略等しい距離)をおいて上下
2箇所に取付用ボス16が立設されている。
【0024】一方、衝撃吸収パット20は、図4に示す
ように、樹脂基材11に設けたフック状ブラケット15
に対して差し込むために差込用コーナー部21が衝撃吸
収パット20の一方縁部20aに設定され、かつ他方縁
部20bには、上下の取付用ボス16に対応する位置に
取付片22が形成され、この取付片22に長孔状の取付
孔30が開設されている。
【0025】従って、衝撃吸収パット20の一方縁部2
0aの差込用コーナー部21をドアトリム10裏面のフ
ック状ブラケット15に挟み込んだ状態で他方縁部20
bの取付孔30内に取付用ボス16を挿入して、取付用
ボス16の先端を超音波溶着加工することにより、衝撃
吸収パット20は、図2,図3に示す態様で固定され
る。尚、図3中カシメ変形部を16aで示す。
【0026】ところで、本発明の特徴は、上述した衝撃
吸収パット20の取付精度を高めるために、図5(a)
に示す取付孔30の形状を採用したことが特徴である。
尚、図5(a)で取付孔30の形状を示し、図5(b)
で取付用ボス16を示す。
【0027】取付孔30は、取付用ボス16がまず挿入
されてスライドするスライド部31と、図では左端末に
位置する固定部32と、両者の境界に形成される幅狭の
くびれ部33とから形成されている。
【0028】そして、取付孔30及び取付用ボス16の
寸法関係については、スライド部31における幅aと固
定部32の径bは等しく、また、これらは図5(b)で
示す取付用ボス16の外径cともまた等しく設定されて
いる。更に、この取付用ボス16の外径cよりもくびれ
部33の幅dが小さく設定されていることが寸法上の特
徴である。
【0029】次に衝撃吸収パット20をドアトリム10
の裏面に取り付ける工程について説明する。図6(a)
は全体図、図6(b)は取付用ボス16と取付孔30と
の関係をそれぞれ示す。
【0030】すなわち、衝撃吸収パット20の取付初期
時においては、衝撃吸収パット20の一方縁部20aの
差込用コーナー部21は、フック状ブラケット15に完
全に係着してはおらず、また、衝撃吸収パット20の他
方縁部20bの取付孔30と取付用ボス16との関係
は、図6(b)に示すように、取付孔30のスライド部
31内に取付用ボス16が位置している。
【0031】そして、図6(a)中P1方向に、衝撃吸
収パット20をフック状ブラケット15側にスライド操
作して、衝撃吸収パット20の差込用コーナー部21を
完全にフック状ブラケット15内に挟み込めば、取付用
ボス16は、図6(b)中P2方向にスライドして、取
付孔30の固定部32内に嵌着する。
【0032】そして、スライド完了状態を図7(a)全
体図、図7(b)取付用ボス16と取付孔30との関係
を示す説明図で示す。この状態においては、図7(b)
に示すように、くびれ部33がストッパーとなるため、
固定部32からスライド部31側に取付用ボス16はス
ライドすることがない。
【0033】従って、図7(a)に示す状態で衝撃吸収
パット20を樹脂基材11に対して確実に位置決めで
き、取付用ボス16がズレ込んだりすることがないた
め、取付用ボス16の先端を超音波溶着カシメすること
で、適正箇所に衝撃吸収パット20を確実に溶着固定す
ることができる。
【0034】従って、衝撃吸収パット20の取付位置が
バラつくことがないため、車体パネルとの間で不要な干
渉等の問題がなくなり、ドアトリム10を車体パネルに
円滑に取り付けることができる。
【0035】上記実施形態においては、衝撃吸収パット
20の一方縁部20aをフック状ブラケット15により
係止しているが、フック状ブラケット15に替えて、図
示はしないがクリップ座やポケットバックカバーにより
衝撃吸収パット20の一方縁部20aを係止しても良
い。
【0036】また、クリップ座を係止部として使用する
際は、エンボス状のクリップ座の内部スペースに衝撃吸
収パット20の一方縁部20aを差込み固着すれば良
く、更にクリップ座から外方に延設するフランジにより
衝撃吸収パット20の一方縁部20aを係止するように
しても良い。
【0037】次いで、図8,図9は、本発明の第2実施
形態を示すもので、第1実施形態と同一部分には同一符
号を付し、その詳細な説明は省略する。この第2実施形
態においては、図8(a)で取付孔30の形状を示し、
図8(b)で取付用ボス16を示す。
【0038】図8(a)に示すように、取付孔30にお
けるスライド部31の幅eと固定部32の径f及び両者
間に位置するくびれ部33の幅gの関係、及び図8
(b)に示す取付用ボス16の外径hとの関係は、e=
h、g<h、f<h、g<fの関係が成立するように設
定されている。
【0039】すなわち、取付孔30の固定部32内に取
付用ボス16を嵌め込んだ後は、くびれ部33がストッ
パーとして機能するように、取付用ボス16の外径hに
比べくびれ部33の幅gを小さく設定することは第1実
施形態と同一であるが、特に第2実施形態においては、
取付用ボス16の外径hよりも固定部32の径fを小さ
く設定したことが特徴である。
【0040】従って、図9(a)は全体図、図9(b)
は取付孔30と取付用ボス16との関係をそれぞれ示す
ように、取付用ボス16を取付孔30内に挿入して、ス
ライド部31から固定部32にスライド操作すれば、く
びれ部33のストッパー機能により、スライド部31側
に取付用ボス16が移行することがないばかりか、取付
用ボス16の外径hに対して取付孔30における固定部
32の径fが小径に設定されているため、衝撃吸収パッ
ト20の弾性反発力が取付用ボス16の外周面に作用す
るとともに、取付用ボス16の脱落を抑える摩擦抵抗力
が働くことになる。従って、衝撃吸収パット20と取付
用ボス16との接合強度が強化され、取付用ボス16
は、超音波溶着等のカシメ加工を施す必要がなく、二次
加工を廃止できるため、コストダウンとなる。
【0041】更に、取付用ボス16の先端にカシメ部分
を設定する必要がないため、取付用ボス16の高さ寸法
を図中符号h1で示すように、短寸に設定でき、材料費
の節約になるとともに、ドアトリム10における製品表
面にヒケ等が生じることがなく、成形性能を高めること
ができるという有利さがある。
【0042】以上説明した実施形態は、ドアトリム10
における樹脂基材11の裏面における乗員の腰部が触れ
る部位に衝撃吸収パット20を取り付ける実施形態につ
いて説明したが、ドアトリム10における乗員の肩部が
触れる箇所に設けられる衝撃吸収パット20に適用して
も良く、また、ドアトリム10の他にリヤサイドトリ
ム、各種ピラーガーニッシュ等に取り付けられる衝撃吸
収パットの取付構造に適用することができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係る自動車
用内装部品における衝撃吸収パットの取付構造は、係止
部への係着動作に応じて取付用ボスを取付孔内に沿って
スライドさせて取付孔の端末の固定部に取付用ボスを位
置決めする際、スライド部と固定部との間にくびれ部が
設定されているため、取付用ボスと衝撃吸収パットとの
間で、確実な位置決めが図れ、衝撃吸収パットの取付精
度を高めることができる。従って、内装部品を車体パネ
ルに取り付ける際、車体パネルとの間で不用意な干渉等
が生じることなく、内装部品の円滑な取り付けを可能に
でき、取付作業性を高めることができるという効果を有
する。
【0044】更に、取付用ボスの外径に対して取付孔に
おける固定部の径を小径に設定することで、衝撃吸収パ
ットの取付孔内に取付用ボスを差し込み、スライド操作
して、取付用ボスを固定部内に位置決めした際、取付用
ボスの外周面と固定部内壁との間で摩擦抵抗力を作用さ
せれば、超音波カシメ等のカシメ加工を不要とでき、従
来のカシメ加工工数を短縮化でき、コストダウンを招来
できるとともに、取付用ボスの高さ寸法を短寸に設定で
きることから、材料費を節約でき、かつ表面ヒケを確実
に防止できる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車用内装部品の一実施形態で
あるドアトリムを示す正面図である。
【図2】本発明に係る衝撃吸収パットの一実施形態を示
すドアトリムを裏面側からみた背面図である。
【図3】図2中III −III 線断面図である。
【図4】本発明に係る衝撃吸収パットの第1実施形態を
示すドアトリムと衝撃吸収パットを示す分解斜視図であ
る。
【図5】本発明に係る衝撃吸収パットの第1実施形態に
おける(a)取付孔形状、(b)取付用ボスをそれぞれ
示す説明図である。
【図6】図1に示すドアトリムにおける衝撃吸収パット
の取付初期時の状態を示す(a)全体側面図、(b)取
付孔と取付用ボスとの関係を示す説明図である。
【図7】図1に示すドアトリムにおける衝撃吸収パット
の取付要領を示すもので、取付完了時の状態を示す
(a)全体側面図、(b)取付孔と取付用ボスとの関係
を示す説明図である。
【図8】本発明に係る衝撃吸収パットの取付構造の第2
実施形態における(a)取付孔形状、(b)取付用ボス
を示す説明図である。
【図9】本発明に係る衝撃吸収パットの取付構造の第2
実施形態における衝撃吸収パットの取付構造を示す
(a)全体側面図、(b)取付孔と取付用ボスとの関係
を示す説明図である。
【図10】従来のドアトリムを示す正面図である。
【図11】従来のドアトリムにおける衝撃吸収パットの
取付作業を示す説明図である。
【図12】従来のドアトリムにおける衝撃吸収パットの
取付部を示すドアトリムを裏面側からみた背面図であ
る。
【符号の説明】
10 ドアトリム 11 樹脂基材 15 フック状ブラケット 16 取付用ボス 20 衝撃吸収パット 20a 一方縁部 20b 他方縁部 21 差込用コーナー部 22 取付片 30 取付孔 31 スライド部 32 固定部 33 くびれ部 a,e スライド部の幅 b,f 固定部の径 c,g 取付用ボスの外径 d,h くびれ部の幅

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の側壁パネルの室内側に装着される
    自動車用内装部品(10)の裏面に係止部(15)並び
    に取付用ボス(16)が設けられ、衝撃吸収パット(2
    0)の一方縁部(20a)を係止部(15)に挟み込ん
    だ状態で衝撃吸収パット(20)の他方縁部(20b)
    に設けた取付孔(30)内に取付用ボス(16)を差込
    固着して取り付ける自動車用内装部品(10)における
    衝撃吸収パット(20)の取付構造において、 前記衝撃吸収パット(20)に設けられる取付孔(3
    0)は、衝撃吸収パット(20)を係止部(15)内に
    差し込む際、取付用ボス(16)のスライド移行を可能
    にするスライド部(31)と、取付用ボス(16)を基
    準位置に位置決めする固定部(32)とを備えた長孔状
    に開設されているとともに、上記固定部(32)内に嵌
    着操作した取付用ボス(16)がスライド部(31)側
    に外れることを規制できるようにスライド部(31)と
    固定部(32)との間にくびれ部(33)が設けられて
    いることを特徴とする自動車用内装部品における衝撃吸
    収パットの取付構造。
  2. 【請求項2】 前記衝撃吸収パット(20)に開設され
    る取付孔(30)における固定部(32)は、取付用ボ
    ス(16)の外径よりも小径に設定され、取付用ボス
    (16)の外周面と固定部(32)の内周面との摩擦抵
    抗により衝撃吸収パット(20)の他方縁部(20b)
    が自動車用内装部品(10)の裏面に固定されることを
    特徴とする請求項1に記載の自動車用内装部品における
    衝撃吸収パットの取付構造。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008307940A (ja) * 2007-06-12 2008-12-25 Kanto Auto Works Ltd 自動車のラジエータグリル取付装置
JP2011183920A (ja) * 2010-03-08 2011-09-22 Toyota Boshoku Corp 車両用内装材における軟質材の固定構造
KR200473221Y1 (ko) * 2012-11-30 2014-07-02 한일이화주식회사 도어트림 사이드 임팩트 패드 체결구조

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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